人狼議事


151 雪に沈む村

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【人】 指揮者 ウォーレン

-回想・朝、工房にて-
[旅に出るのか、というソフィアの問いには軽く首を振る。>>4:54]

いや…冬支度だ。石炭だのなんだの、溜め込まんといかんからな。
2日くらいで戻る。

[そうして彼女の瞳を少しじっと見た。
まるでそれは優しく語るようにも見えて。

彼女の父親は前の冬から帰ってこなかった。
恐らく――別れや旅を、彼女は恐れているのだと思った。]

(5) sainos 2013/11/30(Sat) 16時半頃

【人】 指揮者 ウォーレン

――旅は。

[少し見つめた後ゆっくりと言葉を続ける。]

帰る場所があるから、旅なんだ。
最後にゃみんな、家に帰る。
そのときに儂らが待っとかんと――

[そうして、穏やかに笑いながら荷物を持った。]

――帰る家が真っ暗じゃ、みんな寂しがるだろ。

[それはまるで、自分に言い聞かせるようでもあった。]

-回想・了-

(6) sainos 2013/11/30(Sat) 16時半頃

【人】 指揮者 ウォーレン

-町にて・夜-
[村ほどではないが、この町にも冬の訪れは近いようだ。
夕食にと、市場で買った食材を宿の主人に渡して調理してもらう。

自身とピエール以外の料理を食べるのはどれくらいぶりだろうか。]

…冷えるな。

[料理を待つ間外を眺めれば、白い雪はこんなところまで追いかけてきていた。
まるで物音を吸い込むかのようにしんしんと降り積もる雪を眺め、思いを馳せる。
カルヴィンはあのブーツをトニーに渡せただろうか。
そのブーツを作るよう頼んだドナルドは。]

あいつらしくない――

[どこか寂しげにも見えたあの様子を思い出し、少し小骨が喉に刺さったような引っ掛かりを覚えた。
あいつもどこか旅に出るのだろうか。]

(7) sainos 2013/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 指揮者 ウォーレン

[何か言ったか、と料理を持ってきた主人がウォーレンに声をかけた。]

ああ、いや…何でもない。

[そう、あいまいに返事を返し、運ばれてきたリゾットを口に運ぶ。
牛肉の細切れの入った、クリーム仕立てのリゾットは、ピエールほどではないがとてもおいしかった。

明日は朝から注文した荷物を取りに行かなければならない。
窓の外の雪は降り続いていた。]

(8) sainos 2013/11/30(Sat) 23時半頃

【人】 指揮者 ウォーレン

[床に入り横になったが、久しぶりに長く歩いたせいか、それとも枕が違うせいか、いつもすとんと眠りにつくのに、今夜はいまひとつうまく収まらない。
一旦起き上がり、枕もとの水差しからグラスに水を注ぐと、それをゆっくりと喉に流し込む。]

(――そういえば。)

[墓地ですれ違ったあの老人をふと思い出す。
前日にピエールの店にもいたかもしれない。
どこかで見た記憶のあるその老人は、あれは、たしか。]

(9) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃

【人】 指揮者 ウォーレン

[記憶の面影を遡れば、それは村に引っ越して間もない頃だったか。
ドロシーがいつものように話しこんでいたのだ。]

『――あらやだ、おじいさんったら!』

[何か冗談を言っていたのだろうか。
開いた工房のドアからは老人とドロシーがなにやら世間話に花を咲かせていた。]

『ねえ、――さんったらおもしろいのよ!』
『…――スさん、今年の冬は大丈夫かしらねえ』

[ドロシーが時折思い出したようにその老人のことを言っていた。老人が村に来るのは本当にごくごく稀だったように言っていたけれど、その、名前は。]

―――バーナバス、だ。

[曇った記憶のガラスをぬぐえば、その名前に焦点がカチリと合った。
そう、あの老人とは遠い昔に会ったことがあったはずだ。]

(10) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃

【人】 指揮者 ウォーレン

[再び毛布をかぶれば、今度は幾分かすんなりと眠りの精が近寄ってきた。

恐らくカルヴィンと親しげだったのならば、恐らく同族だろう。
あの老人は自分が戻るまで村にいるだろうか。

そんなことを考えているうちに、意識は闇に溶けた。]

(11) sainos 2013/12/01(Sun) 00時頃

ウォーレンは、眠りについた**

sainos 2013/12/01(Sun) 00時半頃


【人】 指揮者 ウォーレン

[――翌朝。

出たときよりも深い雪をさくさくと踏みながら、大きな石炭の袋たちと他のこまごまとしたものを背負い、村への道を急ぐ。

たった一日とはいえ、工房のことも心配であったし、何より――早く帰りたかった。]

(73) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃

【人】 指揮者 ウォーレン

[工房のドアは半分ちかく雪に隠れていただろうか。
ドアを開けて中に入ろうとしたところで、手紙があることに気づき。]

――…ん?

[読み進め、読み進め、読み終わるとそれを丁寧に畳む。
持って帰ってきたばかりの石炭を一掴み、炉に投げ込むと、ぱちり、と炎がはぜた。]

しばらく炎を見つめていたが、ゆるゆると買ってきたものの荷解きにかかる。
そんなウォーレンを、炎は照らしていた。]

(75) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃

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