42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 00時頃
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[幸せいっぱいという顔でクレープ屋の前でクレープを頬張る姿は、さぞや良い客寄せになるだろう。 美味しいものを食べている間は悩み事を忘れていられる。]
―――あれ? 慶三郎さんと、こないだの役者さん?
[喫茶店で時折見かける慶三郎と、パンを買いに来てくれた鏡花。思わぬ取り合わせに目を丸くした。]
こんにちは!
(5) 2011/01/16(Sun) 00時半頃
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[パンパンにクレープを頬張っているところを見られて笑われた>>10。口の中に入っていた分を慌てて飲み込む。ほっぺたにクリームがついていたが、まだ食べている途中なので気にしてはいけない(?)]
はい、今日は朝から入ってたので、お昼からはお休みなんです!
[慶三郎が自分のことを鏡花に紹介してくれるのにはにこりと笑って、]
この間、買いに来てくださいましたよね! そうか、名乗ってませんでした。ソフィアです!
[ぺこりとお辞儀。]
私のお勧めはなんと言ってもストロベリー生クリームチョコレートスペシャルですよ!
[慶三郎がクレープを勧めるのに付け足しておいた。]
(12) 2011/01/16(Sun) 00時半頃
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[慶三郎の言葉>>14に、はい、と頷いて。]
あっ、その節はお買い上げありがとうございました! 美味しかったですか? ありがとうございます! はい、またいつでもいらしてくださいね!
[美味しかった、と言ってくれた鏡花>>16に、にこにこと笑ってもう一度お辞儀。 自分のクレープを見ている慶三郎に、]
ええ、とっても美味しいですよー! 美味しいものが三つ合わさって、美味しさ三乗です!
[力説。それなのに鏡花は別のものを選ぶ。]
本当に美味しいのに… …でも、それも美味しそうですね。
[ストロベリー生クリームチョコレートスペシャルをはむはむと咀嚼しつつ、目線はレアチーズストロベリーの方へ。]
(18) 2011/01/16(Sun) 01時頃
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へっ?
[ちょんちょんと慶三郎に頬を示されて>>20、きょとんとしながら空いた手で自分の頬を触る。見事に生クリームがくっついた。]
わわ、すみません! 私、これを食べるといっつもクリームがついちゃうんです。 美味しいんですけど、唯一の欠点というか。 いや、上手に食べられない私がいけないんですけど!
[慌ててバッグからハンカチを取り出して口元を拭う。しかしクレープはまだ食べ終わっていない。食べている間にまた口の周りはクリームだらけになるだろう。]
(22) 2011/01/16(Sun) 01時頃
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えっ、皆さんで来てくださるんですか? 私は今日はもういないんですけど、店主が喜びます! あ、私は大体午前中に入ってるんです。こないだは、たまたま交代で夕方も入ってたんですけど。
[そんなことを言いながらも目線はまだ食べた事のないレアチーズストロベリーに釘付けで。]
えっ!? いいんですかっ!? あっ、あの、私の食べかけでよければ、いかがですかっ!? あっ、口をつけてない方をかじってもらって大丈夫です!
[一方的にもらうのは気が引ける。こちらのクレープも差し出してみた。 鏡花がこちらのを一口食べるようなら、お言葉に甘えてレアチーズストロベリーも一口いただく事にする。]
(24) 2011/01/16(Sun) 01時半頃
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私もついさっき、カレーパンとチーズパンを食べたばっかりなんです。だから、一口だけ。
[少し脅えた鏡花の様子>>29には気づかない。満面の笑みで鏡花とクレープを交換する。自分の口が大きい事は自覚しているので、控えめに一口。]
美味しいです! 甘みと酸味が絶妙ですね!
[ありがとうございます、と鏡花にクレープを返したところで、慶三郎から声を掛けられて>>28、驚いて瞬きをした。]
えっ、そんな、いいんですか!?
[さまざまなクレープを包んでもらっている様子を見て、「大人買いだ…!」と感動した。]
あの、じゃあ、慶三郎さんのお勧めのを。 ありがとうございます。慶三郎さんもまたパン屋にいらしてくださいね! サービスしますから!
(33) 2011/01/16(Sun) 02時頃
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[鏡花からクレープを返却される>>36と、ぺろりと完食。激甘だがそれがいい。 慶三郎からお勧めクレープを渡される>>38と、満面の笑みで受け取った。]
ありがとうございます! これは家に持って帰って大事に食べますね! フランスパンですね、了解です! それじゃ、私そろそろ失礼しますね。 本当にありがとうございました!
[二人に深々と頭を下げて。図書館に行くつもりだったが、クレープを潰しそうで気にかかる。今日はこのまままっすぐ家に帰ることにした。]
(39) 2011/01/16(Sun) 02時頃
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―翌朝・パン屋―
[今日も今日とて、パン屋の朝は早い。まだ暗いうちから出勤しなければならないのは、ちょっと昨今の状況を考えるに物騒な気もするが、仕方ない。]
昨日は食べすぎたしねー。今日も張り切ってお仕事お仕事!
[昨日は家に帰ってから慶三郎お勧めのクレープも完食してしまった。どう考えてもカロリーの過剰摂取だ。燃焼させなければ、ときりきり働く事にする。]
うん、でも慶三郎さんお勧めクレープも美味しかったなー。 あの酸味はなかなか。 レモンクリームのパンっていうのも美味しそうだよね。
[独り言を言いながらもせっせと働いていると、新たなパンが焼きあがったと告げに来た店主が、そういえば、と言った。]
え? 新聞? いや、まだ読んでませんけど。
(41) 2011/01/16(Sun) 02時半頃
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[まだ夜が明けたばかりだ。いつ新聞を読む時間があったというのか。いつもはそんなことは聞かれないので首を傾げると、店主は黙って新聞を差し出してきた。]
えと。お仕事…いいんですか?
[店主は、どこか沈痛な顔をして見えた。胸騒ぎがして新聞を受け取り、目を通す。]
―――え。
[どくん、と心臓が跳ねた。]
ケイ、ト?
(42) 2011/01/16(Sun) 02時半頃
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[新聞記事は、淡々と、昨夕、ケイトが襲われた事を記していた。]
そん、な。 私、気をつけて、って。 ケイト、大丈夫だ、って。 言ったのに。言った、のに。 なの、に―――
[ガタガタと、新聞を持つ手が震えた。いや、震えていたのは体全部かもしれない。新聞が揺れて、文字が読めない。]
私が、送ってれば。 無理にでも、ついていってれば。 私、私の…私の、せい、だ…
[立っていられない。床にへたり込んで、それでも体の震えは止まらない。]
(44) 2011/01/16(Sun) 02時半頃
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[涙は出てこなかった。ただ、体の震えが止まらない。 床にへたり込んだままがくがくと震えている自分を見下ろして、店主が言い難そうに、サイモンの事件の容疑者として、ミッシェルが捕まったようだ、と告げた。 実名は挙げられていないが、内容からしてミッシェルに間違いなさそうだ、と。 最後に目撃された時、一緒にいたからだ、とも。]
―――違う!!
[反射的に大声を出していた。]
だって、私、見たもの。 ミッシェルと別れて、一人で…華月斎さんの楽屋から出て行くサイモンさん、見たもの―――!
[何がなんだかわからない。新聞を握る手に入った力が抜けなくて、新聞が手から離せない。 恐慌状態に陥った自分を見て、店主は今日はもういいから、帰るようにと告げるだろう。 おとなしく、自宅に帰るわけはなかったけれど。**]
(48) 2011/01/16(Sun) 02時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 03時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 13時頃
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―早朝・パン屋―
[震えが止まらない体は、店主に背中をさすられて、数分後にようやく落ち着きを取り戻した。それでも、今日は仕事はいいと店主に告げられる。]
そんな。あの、ちょっと取り乱しましたけど――― あの、大丈夫です。ちゃんとお仕事できます。
[そう言ったけれど、店主は首を横に振った。そんな顔をしていてはとてもレジは任せられない、と。]
―――わかりました。すみません。 明日は、ちゃんとしますから。 はい、お疲れ様でした。失礼します。
[身支度を整えると、深々と頭を下げて、まだ夜が明けたばかりの街へと出た。]
(77) 2011/01/16(Sun) 13時半頃
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[言われるままにパン屋を出たけれど、家に帰るつもりはなかった。そもそも、体はなんともないのだ。]
病院…は、行っても、こんな時間に面会ができるとは思えないし。
[そもそも、面会時間に行ったとしても、面会が叶うかどうかはわからなかった。新聞の内容からしても、ケイトはかなりの重傷のようだ。病院には人工生命の専門医がいるものの、人工生命の権威であり、最も人形に精通しているサイモンが今は意識不明なのだ。]
警察…も、こんな時間じゃ…
[尤も、どんな時間に行ったとしても、18の小娘の言う事に耳を傾けてもらえるかはわからないのだが。]
―――とりあえず、朝ごはん食べよう。
[ケイトとの約束もある。こんな時間に会えるとも思えないが、そろそろ開店時間のはずの喫茶店へと行ってみる事にした。]
(78) 2011/01/16(Sun) 13時半頃
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―喫茶店―
おはようございます。 モーニング、下さい。
[開店したばかりの喫茶店の扉を押して入り、弱々しい笑みを浮かべて店主に挨拶をする。 いつもと違う時間、いつもと違うオーダー、いつもと違う様子に、店主は怪訝な顔をする。色を失った顔のまま、無理やりに笑顔を作った。]
ちょっと、その。 今日は仕事にならないから帰れ、って言われちゃいました。
[えへへ、と乾いた笑い声を立てる。]
(80) 2011/01/16(Sun) 13時半頃
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[喫茶店には新聞が置いてあった。お借りしますね、と店主に声を掛け、新聞を開く。パン屋にいた時よりも幾分か落ち着きを取り戻していて、震えることなくゆっくりと記事に目を通した。目新しい事が書かれていたわけでは、なかったけれど。 神妙な顔で新聞を読む姿に店主もすべてを察したようで、余計なことを言う事もなく、そっと注文の品を出してくれた。]
ありがとうございます。 いただきます。
[感謝の言葉は、出された料理と、店主の対応、両方に対するもの。新聞をそっとたたむと、出された食事をゆっくりと食べ始める。]
(83) 2011/01/16(Sun) 14時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2011/01/16(Sun) 14時頃
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あれ? 華月斎、さん? おはようございます。
[目玉焼きをぱくりと食べた時、声を掛けられた。>>84]
はい、大丈夫ですよ。どうぞ。 ―――あ、その袋。
[見慣れた紙袋を見咎めて。]
もしかして、パン屋にいらしてくださったんですか? 私、お礼をするって言ったのに。すみませんでした。
[申し訳なさそうな顔で謝った。自信をよく知る人ならば、明らかにいつもより元気がないのに気づくだろうが、出会って数日の華月際は気づくだろうか。]
(85) 2011/01/16(Sun) 14時頃
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[店主の注意を気に留めず、デニッシュを取り出す姿>>87に少し笑みが浮かぶ。]
デニッシュ、人気商品なんですよ。 もし気に入って下さったら、またいらしてください。 今度こそきちんとお礼をしますから。
[そう言って、コーヒーを一口。けれど、話がしたかった、と言われると、目を丸くして首を傾げた。]
私とお話を? なんでしょう。
[全然心当たりがなかった。ぱちぱちと瞬いていると、目を覗き込まれて、どきりと心臓が跳ねた。]
…悩み。
[問われると、視線が下を向く。]
やっぱり、様子がおかしいってばれちゃいますか。 それなら、帰されちゃっても仕方ないですね。 悩み…ううん、悩みがあるわけじゃ、ないんです。
(89) 2011/01/16(Sun) 14時半頃
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[力なく首を横に振って、かすかに笑みを浮かべる。]
華月斎さん、新聞はご覧になりました? 昨日、襲われたお人形は、私のお友達なんです。 昨日、私一緒にいたんです。 ちゃんと私がおうちまで送っていれば、こんな事には、ならなかったはずなんです―――
[言葉にすると、やっぱり体が震えてしまう。俯いて、かたかたと震える肩をぎゅっと抱きしめた。]
それに、サイモンさんの事件の容疑者を捕まえた、って。 その人も、私のお友達なんです。 その人が、犯人であるはずなんて、ないんです。 そんなわけ、ないのに…
(90) 2011/01/16(Sun) 14時半頃
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ソフィアは、慶三郎に手を振られると、小さく頭を下げた。昨日はごちそうさまでした。
2011/01/16(Sun) 14時半頃
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人探し、ですか? パン屋のお客さんくらいなら、判ると思いますけど…
[こてりと首を傾げる。貴女のせいじゃない、という言葉>>91には、力ない笑みを浮かべて、ありがとうございます、と呟いた。続く言葉には、少し不安そうに瞳を揺らす。]
それは…もちろんです。 でも、ミッシェルさんの疑いは、真犯人が見つかれば、晴れると思います。 昨日も事件が起こったんですから、真犯人は別にいるって、すぐに警察も気づくと思うんです。 今は、それより、ケイトの…あ、ケイトっていうのが、昨日襲われた友達なんですけど…ケイトのことの方が、心配で。 それに私、ケイトと約束したんです。 約束、守らないと―――
[今はケイトとの約束が一番大切だった。約束を守って、そしてケイトに感謝してもらうのだ。 感謝してもらうためには、ケイトは元気にならなければならない。ケイトはきっと元気になる。その時に、自分は笑って彼女に会うのだから。]
(92) 2011/01/16(Sun) 15時頃
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―――え?
[華月斎から探し人の特徴を聞く>>93と、ぱちぱちと瞬いてから眉を寄せる。]
えっと…それ、サイラスじゃないですか? ちょうどこの喫茶店で…バイト?してますけど。
[なぜ華月斎がサイラスを探しているのだろう?疑問には思ったけれど、あまり深くは考えずにさらりと名前を口にした。続く、不安を煽るような華月斎の言葉には、肩を震わせて俯いて。]
だから―――だからこそ、私は約束を守らないと。
[ぽつり、と呟く。謝られるのには、気にしていない、と首を振ってみせて、言葉を選ぶように口にした。]
約束っていうのは、そのサイラスのことなんです。 サイラス、大学でお人形についての研究をしてて。サイモンさんとも面識があったみたいで。 だから、被害者にも、容疑者にもされちゃう危険性があって。 だから―――サイラスの力になるって、私、約束したんです。
[ケイトを助ける事もできなかった自分に、なにができるのかは、わからないけれど。]
(95) 2011/01/16(Sun) 15時半頃
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へっ?
[ぽつりぽつりとした自分の言葉に、辛抱強く華月斎は耳を傾けてくれる。口には出さないけれど、その事に感謝していると、思いもよらない事を言われた。>>96]
サイラスが、道を? ええと、あの。それって。 …もしかして、華月斎さん、サイラスの事疑ってらっしゃるんですか?
[本当にそれは、思いもよらない事で。ぱたぱたと両手を振りながら弁護を始める。]
あの、華月斎さんに、サイラスは何か失礼なことしたんでしょうか? サイラス、いい奴ですよ? そりゃ、ちょ〜っとへらへらしてて、本心を見せないようなところはありますけど… この間だって、華月斎さんの舞台を大喜びの大興奮で観てたんですよ? ―――でも、そうですね。
[華月斎の声音が真剣なものだったから。ありえないことだと思っても、「もしも」のことを考える。]
もし、サイラスが何か悪いことをしたんなら。 力になることは、匿う事じゃないって、思います。そんな事を私はお願いされたんじゃないって思うから。 その場合、力になるっていうのは…彼の心を、救う事だと思います。 どうやってか、方法は、わかりませんけど。
(97) 2011/01/16(Sun) 16時頃
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[自分の問いにも、弁護にも、華月斎は否定も肯定もしなかった>>99。多分それが彼の返事で、一体何故、と瞳を揺らす。]
酷な、選択…
[華月斎の言葉を繰り返して。それが明確な彼からの返事なのだろうと思う。]
頼まれたから、だけじゃないです。 サイラスは…私にとっても、大事な友達ですから。 サイラスがどう思ってるかは知りませんけれどね?
[華月斎の微笑みに、そっと微笑み返して。続く言葉に首を傾げた。]
若い、女…?
[真っ先に思い浮かぶのはケイトの姿。華月斎の舞台に、二人は一緒に来ていたのだし。ケイトはサイラスに思いを寄せている。けれど、それはありえない事。]
サイラスと仲が良くて、一緒にいたって言われて思い浮かぶのは、ケイトなんですけど――― でも、それは絶対違います。ありえないです。
[困ったような顔で、華月斎に倣うように冷たくなったコーヒーを飲んだ。]
(102) 2011/01/16(Sun) 16時半頃
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[コーヒーは冷たく冷めていて苦かった。そもそも自分は、いつもこの店ではカフェオレなのだ。モーニングセットについてくるのはコーヒーだと知ってはいたのだけれど。 口元が歪むのは、コーヒーの苦さのせいなのか、それとも。 思わずきゅっと唇を噛み締めた時、名前を呼ばれた。>>103]
芙蓉さん。 おはようございます。
[首をそちらに向けて挨拶をすると、自分の体が随分強張っていた事に気がついた。お邪魔だったか、と言われて、少し困ったように華月斎の方に顔を向けた。]
(106) 2011/01/16(Sun) 16時半頃
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そうですそうです。その子がケイトです。
[こくこくと華月斎の言葉>>105に頷く。]
劇場に二人で来てるの、気づいてらっしゃいましたか? あの子がケイトなんです。…被害に遭った、ケイトです。 サイラスと、仲良さそうでしたよね? だから…サイラスが事件と関係なんて、あるはずないんです。
[力を得たようにそう言うけれど、華月斎には別の心当たりがある様子。]
さほど親しくなさそうな、女の子? サイラスは、自称フェミニストですから。顔見知りの女の子には大体親しげです。 それだけでは、なんとも…大学の友達とか、私わからないですし。
(108) 2011/01/16(Sun) 17時頃
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ソフィアは、華月斎に、別に邪魔というわけでは、と首を横に振った。
2011/01/16(Sun) 17時頃
ソフィアは、サイラスは本当にいい奴なんですよ?と自分に言い聞かせるように。
2011/01/16(Sun) 17時頃
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[こちらの言葉に、華月斎は否定も肯定もしなかった。>>111 自分の知らない、何か華月斎しか知らない、確信を抱くに足るものがあるのかもしれない。 気になるけれど、はっきり尋ねるのもはばかられて、視線は落ち着かなくあたりをさまよう。 華月斎が芙蓉に席を勧め、芙蓉がそれにしたがって座るなら、自分もカフェオレを店主に注文した。]
ミッシェルさんの事… はい、新聞で読みました。 でも、警察は間違ってます。 サイモンさんが最後に目撃された時、ミッシェルさんと一緒だったから、って容疑がかけられたみたいですけど、私あの日、ミッシェルさんと別れて一人でいるサイモンさん、見かけましたし… それに、犯行現場は人形資料館でしょう? おかしいです。そもそも、ミッシェルさんがサイモンさんを襲うなんて、あるはずないのに。
[芙蓉から振られたのもミッシェルの話だった。サイモンのためにパンを買いに来ていたミッシェルのことを思い出し、どうしても興奮気味になるのを押さえられなかった。]
(115) 2011/01/16(Sun) 17時頃
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…すみません。ちょっと頭に血が上っちゃいました。
[まくし立ててから我に返り、申し訳なさそうに謝ると、お冷に口をつける。冷たい水が喉を通ると少し落ち着いた。 ふぅ、と息を吐いてグラスをテーブルに戻した時、店の奥からサイラスが出てくるのが見えた。]
―――あ。
[華月斎はどう反応するだろう。ちらりと横目で流し見てから。]
おはよ、サイラス。
(116) 2011/01/16(Sun) 17時半頃
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[いつも鷹揚な芙蓉が、怒っている。そのことが、逆に自分を冷静にさせた。]
掛け合って、聞いてもらえるでしょうか。 真犯人さえ捕まれば、容疑は晴れるんじゃないかなって、私は思ってるんですけど。
[犯人、と言葉にすると、自然思い浮かぶのはケイトの事で、自然、声は震えた。]
なんで、どうしてあんな事、するんでしょう。 本当に、なんで、なんで…
[何故という問いは、そのまま自分に跳ね返ってくる。]
危ないって、わかってたのに。 なんで私、ケイトを一人で帰したり、したの―――
[思わず漏れたのは、何度も繰り返した、何度自分を責めたって意味のない問いかけ。 その声は、珍しく仕事に励むサイラス>>118の耳にも届いただろうか。]
(120) 2011/01/16(Sun) 17時半頃
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ソフィアは、サイラスに力ない笑みを向け、「ちょっとね」と返事をした。
2011/01/16(Sun) 17時半頃
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[サイラスも、どこか疲れているように見えた。>>122 サイモンに、ケイトに、ミッシェル。立て続けに事件が起こって、それが自分とは無関係ではない人々なのだ。無理もない、と思う。 静かに問いかけられて、こくりと頷いた。]
ケイト、私に会いに店まで来てくれたの。 一緒に散歩して、広場でお昼食べた。
[会話の内容を今ここで言う事ははばかられた。華月斎には成り行きで話してしまったけれど、あまり人に言う事でもない。後でサイラスと二人で話さなければいけない、と思う。]
送っていくって、言ったんだけど。ケイト、大丈夫だ、って。 無理やりにでも、送らなきゃいけなかったんだ。
[今更言っても詮無い事だけれど。]
(123) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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コネ…芙蓉さんが、警察に?
[思いがけない話>>124に、思わず大きな声を出してしまった。はっと口をつぐんで、それでも、自分の証言だけでは足りない、と言われるとしゅんと肩を落とす。 ケイトの事を尋ねられると、少し表情を和らげて。]
ケイトは、可愛くて、とってもいい子なんです! それに、とっても優しい…
[彼女から「優しいソフィア」と言われた事を思い出すと、少し瞳が潤んだ。]
ケイト、自分が人形な事、隠してなかったから。自分は危ないって、よく知っていたのに。 そんな時でも、自分の心配じゃなくて、人のことを心配しちゃうような…そんな子なんです。
(125) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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…ありがと。
[サイラスからの気遣いの言葉>>127には、小さくそう返す。 自分を責める思いは消えないけれど、気遣われる事は素直に嬉しいと思う。]
サイラスも、元気出して?
[きっと自分も酷い顔色をしていて、その言葉に説得力はないのかもしれないけれど。舞台を見に行った時の楽しげな二人の様子を思い出すと、暗い顔をしたサイラスもまた、心を痛めているのだろうと思って。 力づけるように小さく笑んで、そう言った。]
(129) 2011/01/16(Sun) 18時頃
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