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この猫は……、
あんまりかわいくないな、ふてぶてしくて。
[スプーンの先っちょでニタニタしている猫への感想。]
うん、この秘密基地に「名前」がある事が、
「僕達だけの秘密」になるからね。
[漏らさない限り、誰も知らない。]
「ワンダーランド」にしようか。
此処――。
このシートを知らずに来たサミーは、
アリスみたいじゃない?
[窓の隙間に手を入れ、電飾のコードを手繰りスイッチを入れた。
円筒内部にカラーセロハンが張られた電球が、ぴかぴか光る。
窓の外の世界の色が、照らす電気で違う色になった。]
うん、毎日抱きしめて毎日キスする。
しつこい位に。
[
遊んで構ってと鳴かれたら、眠くても疲れていても付き合う。
だって、あの子は大事な家族なのだから。
望まれるままに、――愛してあげたい。
キスやハグは、犬にとっては迷惑かもしれないけど。]
…………キミの知ってる僕じゃないかもよ。
[今の性格を作りも誤魔化しもしてはいないけど、
人から見たトレイルと、動物から見たトレイルは、
たぶん、――別のいきものなんじゃないかって思う。]
そうか?チシャ猫は悪いネコじゃない。
[
あんなふうに神出鬼没で、何にも囚われないのは憧れる。]
なら、俺たちの秘密の「ワンダーランド」
俺がアリス?ならトレイルは……帽子屋。
それとも女王さま?
[金髪の少女に例えられるのはむず痒いけれども、
ふたりきりの秘め事ならば悪くもない。]
こんなものまであるんだ、綺麗。
[まるでいつもの店内とは違う景色が見える、
本当にワンダーランドに迷い込んだよう。]
ふわふわか……、吐き気とかが無ければ大丈夫かな。
頭痛くなったりしたら、無理せず言ってね?
[
喜ぶものと思っていたけど、サミーの反応は微妙だった。
酒を提供した時は、チェイサーも与えているから、
そこまで酔いが持続するとは思えないのだけれども。]
よしよし。
[アイスを求めて口を開ける猫を撫でる。
唇が、舌が別のものを求め始めれば、唇を寄せた。
サミュエルの唇を割り、舌をねじ込む。
アイスを食べ続けた猫の舌は、冷たくて柔らかい。]
…は、
[
しかもそれが嫌じゃないなんて、どうしよう。
やはりマロンが羨ましい。]
いいよ、どんなトレイルでも。
俺のこと、見てくれるんなら。
[構ってもらえるのなら、同じだけ愛を返せる。
だから。]
――俺の知らないトレイルを見せて。
そこまで酔ってないよ、それに
ふわふわしてるの、トレイルが居るから。
[
そういえば良かったのかもしれない。
だがバカなことだと思う理性も僅かに返ってきていて、
そこまで大胆にはまだ慣れない。]
っ、ん。
[今度のキスはバニラの味。
温かい舌に冷えた舌を絡ませて、味を移す。]
おいし?
僕は、トランプ兵Aとかでいいんだけど……。
[
帽子屋も女王様も、役がはっきり立っているから
なんだか、彼らに申し訳ない気がしてしまう。
物語の中で生きる、空想上の人物達だったとしても。]
だって、この猫かわいくないよ?
僕は、キミみたいにかわいい猫のがいい。
あ、でもサミーはアリスだから、猫じゃないな。
[「ワンダーランド」から見える景色。
並んで見つめて居たが、サミュエルの髪の毛に視線を落とす。
無造作に跳ねた柔らかそうな髪は、アリスと同じ きんいろ**]
俺をワンダーランドに導いたから
白ウサギかもしれない。
[
何がいいかな、と考えて、でもトランプ兵じゃない。
それを言うなら俺はきっと眠りねずみがいい。]
俺だって可愛くない、よく見ろ。
[可愛かった頃など無いので不満そうに言うと、
トレイルの髪を引っ張ったり、
もっとひっついて項の匂いを嗅いだり、
いたずらし放題**]
[
サミュエルの口端に唇を押し付けて、にこり。]
うん、美味しい。
トマトも美味しかったけど。
[そういえば、とキスする前に言われた事を思い出す。]
僕と一緒に居ると、ふわふわするの?
[なんでだろう、と考えたけれど分からなかった。
でも、一緒に居て居心地悪いと言われなければ、
良いことなのかなあ、とも思えるが――…。]
サミーの知らない僕が、居るからなのかな。
[
思いも寄らずに、サミュエルをじっと見る。
少し眉が吊り気味だなあ、とか。
甘えんぼで可愛いな、とかそんなことを考えている。]
なるほど、白うさぎか。
そういう見方もあるね、うさ耳似合わなそうだけど。
[
サミュエルに猫耳をつけたら可愛いと思うのだけれど。]
ん? ちゃんと見てるじゃない。
かわいいよ、サミー。
[継続してサミュエルから視線は離さないまま。
唇をサミュエルの白い首筋に押し付けて、軽く吸う。
あんまり強く吸いすぎると痕が残ってしまうから、良くないかな。
マスターにばれたらいけないな、とか。
もう大体ばれてるのに、ばれてないと思っている青年A。]
うん、どっちもウマイ。
[
ふわふわしてる。
なんて言えばいい?
[言葉に困ってトレイルの肩に額を乗せた。
ぐりぐり押し付けてそれを返事にする。]
それもあるかな。
いつもと違うトレイルなのもある。
[
すらっとしているから似合いそうだけど、
今度買ってみようか。]
見てないだろ、それ。
もー、……ッ ん。
[項に唇を感じて甘えた声が出る。
痕が残っても問題はないので、逃げようとはしないけれど
他の皆にバレたら恥ずかしくて隠れたくなるだろうが。]
【人】 本屋 ベネット[美容師からのもらい物>>139、ということはもしかしたらサロン専売品かもしれない。 (198) 2013/05/02(Thu) 21時頃 |
【人】 死ね死ね団 サミュエル―移動前― (199) 2013/05/02(Thu) 21時半頃 |
【人】 本屋 ベネット[思ったよりも驚かれたことに吃驚する。>>199] (201) 2013/05/02(Thu) 21時半頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン
(202) 2013/05/02(Thu) 22時頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン
(203) 2013/05/02(Thu) 22時頃 |
[
…は気をよくしてもう一度口に含み。]
ん、
[あわせた唇から注ぎ込む。
飲んだ際に流れ込んできたミントを軽く噛み、
風味を滲ませたそれをマドカの咥内に押し込めば自然と舌が絡み合う。
甘く痺れるような口付けに、心も体も麻痺していった。]
【人】 本屋 ベネット[ライジの鼻先をつついて注意を引く。 (205) 2013/05/02(Thu) 22時半頃 |
【人】 死ね死ね団 サミュエル[>>201思っている以上にベネットは、活動的?らしい。] (206) 2013/05/02(Thu) 23時頃 |
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