人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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視点:


メアリー1人が投票した。
オスカー4人が投票した。
イアン1人が投票した。

オスカーは村人の手により処刑された。


ピスティオ! 今日がお前の命日だ!


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ユージンが無残な姿で発見された。
ロビンが無残な姿で発見された。


村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。


村の更新日が延長されました。


【人】 記者 イアン

[君が枯れずに生きてくれたら
それだけで良かったのに。
欲しいものが何なのか、教えてもらえたら
そこに向かって背中を押したかったのに。

二つも持った彼と違う、短いこの名前
それが聞けただけで、思い出より眩しいなんて。
 
触れてはならない聖域の向こう側にいるのが
本当の君なのだろうと、思った。
俺がずっと足踏みしているから、
自分から来てくれたのだと感じた。]

(0) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 記者 イアン



 (駄目なのに、なぁ)

[本当に酷い人だ。
いつもいつも苦しくばかりさせてくる。
でも、この痛い感覚を××している。

栞の残骸と共に落とされたリボン
置き去りにした色を思い出し
同じ色の髪の子の言葉が、蘇った。]

(1) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 記者 イアン

── まだ、明けない ──

 なんで、こんな風になっちゃったんだろう。
 なんで、普通になれないんだろう。
 もっと皆みたいに、生きたかったな……。

[一滴を始めに>>4:*62涙は止めどなく。
離れようとしない誰かの服の色を換えてゆく
花弁を濡らさない、土を潤さない
ただ一人にだけ降り注ぐ。
何もかも持ち合わせていないわけではない倫理感
欠けた部分に冷たい風が吹き付ける
いっそ何も無ければ良かった。でも、
痛い程の力の主>>4:*61には零せなかった筈の本音は
今はもう、躊躇うことは無かった。]

(2) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 記者 イアン




 ……────ありがとう。

[泣き声と吐息の合間にぽつりと
負の感情を乗せない言葉が落ちた。

呼んでくれて、助けてくれて、来てくれて。
今までだってずっとそう。
こんな短い言葉じゃ言い表せない。

そう想っている間も、ずっと。
こんなに近くて、強くされたら
ああ、本当に汚い。]

(3) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 記者 イアン

[腕を背に回して囁いた。
彼にしか届かない、汚い男の穢れた声。]

 …………ヴェルツ、俺を犯して

[悪意と間違いしか知らない
汚れた身体と心では、そんな誘い方しか出来なかった。]

 乱暴に、……痛くして
 殴って罵ってよ、とびきり酷いのがいい。

[自虐ではなく、嘘偽り無い本音。
そんな望みを抱くような、数年間だった。
きっと、こうしなければ月を縛るのは俺になる。
────それ以上に、欲しかった。]

(4) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 記者 イアン


 待ってる、ね。

[二人きりになるには、まだ何も整っていない。
呪われない子たちの全てが納得するとは限らない。
ロビンはどうしているかも気になる。
さて、何が起きるのだろう。
未練がましい、浅ましい。
でも、悪魔が煽って、抱きしめてくるから。
きっと、俺だけが悪いわけじゃない。

蝕む欲が少し、緩んだ気がするのは
思いを遂げられる予感からかもしれない。
薔薇の花は嫌いだけれど、
この薔薇《ひと》の傍なら、よく眠れそうだ。]*

(5) clade 2018/05/24(Thu) 03時頃

【人】 執事見習い ロビン

……。

[ぐっと、拳を握りしめる。
色々考えなきゃ、動かなきゃいけないことはあるはずだ。

だけど、もう何もできる気がしなくて、色々受け止められる容量はオーバーしてしまっていて。

もう、頭はぐちゃぐちゃだ。
じんわり、視界が滲む。]

(6) mikanseijin 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 執事見習い ロビン

ピスティオのバカ!頑固野郎!!!


[泣きたい気持ちや怒り、怒鳴り声に変えて。]

(7) mikanseijin 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 執事見習い ロビン

──…………!!
…… …… ……。

[ふっと意識が遠のいた。
興奮しすぎたのか、薔薇の呪いを移した影響か。

一度膝をつく理性は働いたけど、ぱたりと倒れ伏した。

夜は眠りの時間。**]

(8) mikanseijin 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 ―明けの手前―

[ 咄嗟に口から零したその三文字が(>>*61
 彼がずっと求めていたものとも知らず。
 的外れ、場違いにも程があるけれど
 呼び慣れない名前は少しばかり照れくさかったのと
 やっぱり、いっちゃんは《いっちゃん》だ。 ]

 なー。 ありきたりかも知らんけど。
 普通って、たぶんただの理想でさ。
 ああなりたいとか、こうなりたいとか、
 そーゆーぼやっとしたもんで
 ほんとはみんな、汚かったり苦しかったり。
 辛かったり、悲しかったり。
 いろんなもん抱えて生きてんじゃねーかなぁ。

(9) anbito 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 みんな見られたくなくて、隠してるだけだと思う。

 ほんで、隠してるってのは
 良いことでも悪いことでもないと思う。

 咲いた花しか見ないのは、違うんだよ。
 花が咲くまで、種から芽吹いて。
 花が咲いて、香って、枯れて、やがて散って。
 種が出来るまで、全部。
 根も葉も茎も、ぜーんぶ見てやんなきゃ。

 隠してたり、作った表面上も
 傷付いた内側も、ぜーーんぶ。

 含めて、《いっちゃん》なんじゃないの?

(10) anbito 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 珍しく多く喋った気がする。
 けれどそこに嘘があるわけじゃない。
 ただ、どうにも、自分自身を否定したがる様子に

 ――少しばかり、眠り姫の顔も重なって――

 出来れば、あんな笑顔(>>4:95)が見れないかと
 思うままに、告げてみたのだけれど。 ]

(11) anbito 2018/05/24(Thu) 07時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 素直に――やっと――泣いてくれた(>>2>>3)その背を撫でる。
 最初っからこうしていればよかったと、後悔したって遅い。
 知っていて、わかっていて。
 例えそれが自惚れだったとしても。
 試すような(>>3:62)、図るような(>>3:*22
 諦めたような(>>3:-48)態度をとった。
 月の動かない夜でも、その事実は消えない。

 それでも、どうしても。

 キラキラした、夏の木漏れ日(>>2:213)が
 水底から見上げるような、光の揺れ(>>3:48)が
 忘れられなくて、忘れたくなくて。
 諦めることなんて出来やしなかった。 ]

(12) anbito 2018/05/24(Thu) 07時半頃

[ 耳に落ちる囁きに、ぞわりとしたのは仕方ないこと。
 そんな誘われ方をして《こない》わけがない。

 でも――― ]

 その望みは、ちっと叶えられんかもだわ。

 俺は犯したりは出来ん。
 人一倍優しくするし、殴るより罵るより
 甘く囁いて酔わせてたいね。

 とびきり激しくなら、出来る。


 
 
 ――犯すより、もっと酷い目にあわせてあげる。
 
 


【人】 渡し船 ユージン

[ 半分冗談――いや、ほぼ本気だ。
 待ってる(>>5)なんて聞けば、卑しい欲も膨れ上がるというもの。

 それにしても、だ。
 そんな未来を得るためにも。
 他の奴や、眠ってしまった者たちを起こすためにも
 この夜を払う方法を考えなければならない。

 もうこれ以上、誰に辛い思いをさせたいわけじゃない(>>4:72)。
 呟き落とされた悲しげな言葉も(>>4:*58
 冷めてしまった熱が移ってしまったのも知らず。

 さて、本当にどうすれば良いのか。 ]

(13) anbito 2018/05/24(Thu) 08時頃

【人】 渡し船 ユージン

 月を動かすとか、どうすりゃ良いのかね。

[ 本当に、みんなでちゃんと目を閉じてしまえば
 案外朝はやってくるんじゃないかって、思うんだけど。

 ほら、こんな風にさ。
 瞼を閉じてしまえば。 ]

(14) anbito 2018/05/24(Thu) 08時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ごめんいっちゃん、安心…したら…
 ねむく…

 ぜって、おきる、から

 一人には、させね……か …―――

[ 起きていなきゃと思うのに。
 突如、襲いくる眠気に抗うこともできず。

 強く抱きしめていた腕の力は、淡くほどける。 ]

(15) anbito 2018/05/24(Thu) 08時頃

 
[ 同時に身体から何かが抜け落ちるような感覚。 ]

 ―――ああ、そうか。

[ どろりとしたものが溶けて、流れていく。
 マークが知った色はきっと

 夜の射干玉(やみ)が払われた、東雲(ほんらい)の瞳の―― ]**
 


【人】 粉ひき ケヴィン


[ 医務室内は、真白のカーテンとベットの為か、
  中庭よりも明るく 光って見えた。

  此方に気付いた視線と>>4:+44
  "食欲旺盛な後輩"の不思議な挨拶>>4:+55に、
  ひら、 と 手を振り、]

   ……とりあえず、 "こんにちは"にしておくか。

[ 昼間の、ようだし。]
 

(16) is0716 2018/05/24(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ "しらない"顔が、幾つか合った。
  フェルゼ、 とか、 ベネット、とか

       ──── 何故、 と 聞きたかった 筈だが、
           どうやら、少々おそかったようだ。]
 

(17) is0716 2018/05/24(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 朱の囁きが一時、途絶え、
  ( ──── ノイズさえも届くことはなく、)
  首根っこを掴まれ、引かれる体感があった。

  ……身体を置いてきたのは失敗だったかなあ、
  思考は呑気そのもの。 "現実"の癖を引き継いで
  また、耳の後ろに指が添えられた、──── 、]

  ───── 明ける、

[ "刺が抜ける"。
  薔薇の香が微かに漂い、 夢の昼間に霧散して、

      その場に倒れるように、視界が 回り、────]

(18) is0716 2018/05/24(Thu) 09時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ──── 不意、 "目覚めた"なら
  涙色の薔薇を見上げて、

    掴むように、 腕を掲げる。
    身体にしちゃあちぃさなジャケットが、
    ずる、 と滑り落ちる ……生々しい感覚が あった*]
 

(19) is0716 2018/05/24(Thu) 09時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………ぁ。

[ ヒューが掲げた右手>>+4:55
 現実ではあり得ない証拠に納得させられたのは同じ。
 頭が冴え渡っていく。
 
 つられたように覗いたせんぱいの姿>>16
 何故だろう。
 たった三文字の言葉>>18に足掻くように
 シーツを掴んだけれど、そこに感覚はなく。 ]

(20) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 10時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………まだ、起きたくなかったんだけど、なぁ。

[ 溶けるような声は小さく。
 ずるりと落ちたのは白いシーツ。
 瞬きの後、耳鳴りの煩い重ったるい体を
 迎え入れては眉間に皺を寄せた。 

 それから諦めたように笑った。 ]

  だって、楽しかったから。……困ったな。**

(21) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 10時頃

【人】 下働き ピスティオ

[>>7ロビンの声に振り返ると
崩れ落ちるのが目に入った]

……えっ、おいロビン。

[何をされたのかわからなかったが
魔術師の全員眠るの言葉に
思い当たることはあって]

(22) meiji 2018/05/24(Thu) 10時半頃

順番に寝て、なんでそれで朝になんだよ。

なんなんだよお前らは、さあ!
勝手にいきなり巻き込んで話もなしに放置されて。


【人】 下働き ピスティオ

[庭の中に放置はできなくて
恨み言を漏らしながらロビンを抱えて
なんとか引きずりながら寮へと戻る]

バラの木?のせいなら、やっぱ引っこ抜いてこよう。
庭に火つけないだけマシだろくそ。

[ぶつぶつ言いながらも刻まれた痕は
もとある聖痕を塗り替えていって*]

(23) meiji 2018/05/24(Thu) 10時半頃

【人】 記者 イアン

── やがて ──

[力を無くした身体を抱き締め、撫でさすり
そうしていたのはどれ程だったか

ふと、怒りの感情が聞き取れた。
新しい声だ。ロビン、君は。
何もしなかった俺が出来ることとはなんだろう。]

(24) clade 2018/05/24(Thu) 13時頃


 巻き込まれたのは、全員そうだった。

[静かに届く声に、覚えはあるだろうか
あまり関わりは無いが、式典で発言することの多い生徒会長
教師と同じように聞き流す対象ならば、思い出さないかもしれない。
相手に必要なものは説明だと感じた。]

 僕達は薔薇じゃない。全員、呪われただけ。
 君と同じ学校で過ごしていたただの生徒だ。
 呪いだ、身体を蝕んで、人間の衝動を増幅させられる。
 とても皆に打ち明ける気にさせられるものじゃない。
 だからといって、許せとはいわない。

[純粋な被害者は、こちらではなく彼のように怒る誰か。]



 君に怒りがあるのならば、僕が受け入れよう。
 好きなように扱ってくれて構わない。
 何一つ抵抗はしない。

[遊び一つない真面目な声。
怒る対象を守ろうとする存在のものである以上、どう響くかは分からないが。]

 だけど、薔薇のことは許してくれ。
 あれに害を与えれば、あいつがきっと死ぬだろう。
 一人だけ、おかしい奴が呪われていた。
 薔薇はきっと、あいつには違う呪いをかけた。

 君が誰かを想い怒るように、
 薔薇に捕まえられた存在を、僕は


 ────……あいしているんだ。

[彼が俺達に怒り、思い遣るのは誰なのだろう。]


[話は続く。
何も教えてあげられずにいた相手へ、伝える為に。]


 僕だって寝た中に会いたい人が沢山いる。

 僕は呪われてからずっと、誰にも何もせず
 我慢してきて、やっと終わりが見えた。
 僕は誰一人眠らせてなんていない。

[実のところ、求め続けてはいた。
持ち出すのは狡いのかもしれないが。
この点は、俺一人だけが違う。]



 実のところ、解決方法は僕達にも上手く説明出来ない。

 話を聞いてくれる気があるのならば、
 君とそれについて話したい。

 僕の話を聞いて、君はどう思った?
 素直に言ってくれて構わない。

[長い語りはそこで区切りを迎える。
相手の選択が話し合いでも、もう一方でも。
最後に残った俺は、逃げはしない。]*


【人】 花売り メアリー

―廊下、医務室付近―

[マークは悠人の後を懸命に追った。
 駆け足は自責の念>>4:99故であり、悠人が「守りたい」という相手を案じる速さについてきたが故でもあり。
 酸素が足りなくなってきた頃に、「なんとかなったっぽい」の一言>>94が耳に届き、脚を止めた。]

 ――そっか、大丈夫、そう、か。
 それなら、良かった、けど。

[何が悠人にささやきかけて、オスカーへの懸念を言わせたのか>>4:83はマークには判らない。そして今聞こえた「おやすみ」の訳も。
 判らないながらもその言葉をすんなり受け入れたのは、余裕のなさ故でもあったけれど、それ以上に花そのもののような悠人と向き合い、直に触れた>>4:104からだったのだろう。]

(25) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー

[息切れで痛む胸を押えながら、廊下の壁に背を凭れさせた。
 その場には姿見えないオスカーの姿を、閉じた目の裏に思い描く。

 何が彼に死を思わせたのか――そもそもその懸念が正しかったのか――までは未だ知れない。それでも今度会えたら、あの時>>3:196曖昧にしたままだった答えを伝えねばと思う。
 薔薇に捕らわれておらずとも>>4:37、ひとりの人としての苦悩を抱えていただろうその人に*]

(26) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー

―明け方の近い、医務室―

[廊下の壁の側にみえた、連ねられた名札。
 マークは呼吸と心が幾らか落ち着いた頃に、その部屋――医務室のドアをついに開けた。
 努めて足音と声を殺したのは単純に、眠ったり休んだり、或いは弱ったりしているかもしれない先輩たちへの気遣いだ。

 未だ夜が明けぬ頃、白い部屋のベッドのひとつで見つけたフェルゼの顔色を見下ろす。表情の色は定かには推し量れないが、風邪の熱っぽさ>>3:273はあるようにみえた。
 少し前にマークが零した悪態が、彼に吐息を零させていた>>4:+24とまでは知らぬまま、未だ眠れる>>21その人のベッドの側に佇む。
 側に寄れば風邪をうつされるかも、なんて懸念もこの時は薄く]

(27) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー


(起きたら、どんな顔するかな)

[一度、二度、逃げるように離れていったひと。
 マーク自身も素直に触れることのできなかったひと。
 そんなフェルゼが目覚めた時、自分が心に決めたことを上手く伝えられるだろうか。そんな形のない微かな不安がふっと過る中]

(なんだか、立場が逆みたいだ)

[そんな可笑しさも湧いてきて、声を殺した笑みが目許に現れた。
 そしてふいに、これまでフェルゼにされてきたように、彼の銀色の髪に右手を伸ばして――触れずに止めた。]

(28) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー


(……汚れてる)

[右手の指に微かについた土の色。それは、滑らかというよりがさついた悠人の手>>4:104からのもの。
 悠人自身が汚れている、なんてマークは思ってはいなかったが、単純に土を相手につけることが厭われた故に、今フェルゼに触れることをやめた。]

(ああ、あの時のだ。
 そうだ、僕はあの人のことを知りたかった。

 あの人は本当に、花なんだろうか。
 どんな「色」が、するんだろう)

[右手を自分の鼻先に近づけ、そのまま触れた。]

(29) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー

[見えない「色」が、脳裏に映る。

 それは朽ちかけた木の枝のように暗く――黒く、
 黒の中でひとつ、ふたつと咲き続ける花も
 血のような赤から、また黒へと変じていく。

 それはまるで、明けない夜のように。
 覗き見たものの姿を映し閉じ込める射干玉のように。
 視界を、意識を、染め上げて――]

(30) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

【人】 花売り メアリー

[――黒は弾け、青をまとうあかるい茜がひろがった。

「東雲」なんて言葉はマークは知らなかったけれど、意識に捉えた「色」は紛れもなく東雲のそれ>>*2だった。
 そしてそれは、絵葉書の中でだけ見たことのある、東洋の空の景色を想わせた。

 ああ、これを教えたのは誰だったのだろう。
 無知を恥じたマークが、図書館で漁った本の話だったか。それとも花を育てる手の持ち主から直接聞いた話だったか。
 それは「東洋をふるさととする、薔薇の原種」という言い伝え。]

(やっぱり、あの人は花だったんだ)

(――…似合ってる)

[幻視の中の「夜明け」から意識をふっと戻せば、
 そこには、現実の夜明けの光が射している**]

(31) sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/24(Thu) 14時頃


ベネットは、パンケーキ食べながら業の深い単語が聞こえるなって思ってる*

azumi 2018/05/24(Thu) 15時半頃


[ぶつぶつ言いながらも刻まれた痕は
もとある聖痕を塗り替えていって*]

[苛立ちもあらわに多少乱雑にロビンを抱え
引きずっていると声が響く]


アア?……あ、イアン先輩か。っすよね。

[その声に心当たりがあったのは
壇上で響くものと同じこと
ロビンがその名前を言っていたこと]


だから、巻き込まれたンなら
「巻き込んだやつがいる」ってことだろ。
そいつを殴りたいって思っちゃ悪いのかよ。

……………………。
あっ、はい。
イアン先輩がそいつすげえ好きで庇いたいのは理解したっすよ。

[その熱弁というか予想外に熱すぎる告白に
毒気が抜かれた顔になるが未だ棘は刺さったままで]


とりあえずロビンが寝たんで運んでて、そっち行きます。
ケヴィン先輩もどっかで寝てるはずっす。
俺はちょっとそっちは運べないんで……は、あッ

[休み休みでもロビンの身体はなんとか運べたので
とりあえず野ざらしなのは避けられただろう
医務室の空いているベッドに乗せると
一応メガネは外して枕元に置いた]


上着は自分であとで拾えよ。
今ケヴィン先輩見たら多分手が痛くても殴っちまう。


【人】 下働き ピスティオ

[それからヒューの寝顔が見えるベッドの横へ]

なーヒュー、さっき先輩のすっげえ告白聞いちゃったんだ。

俺はお前のこと好きなのかな。好きなんだろな。
ロビンで試した時、ドキドキはしたけどそわそわしなくて
ヒューとは違うんだなって思ったから。

今度は起きてるお前としたいよ。
キスとか他のことも。

(32) meiji 2018/05/24(Thu) 16時頃

【人】 下働き ピスティオ

[例えばといって閉じられた瞼の上の
短い毛の並びを指でなぞる
それから額と鼻筋
普段は見ているだけで触ることなんてないから
とても新鮮な気持ちで顔を撫で回して]

……やっぱもうちょっと、寝てて。

[あっさりと前言を撤回してから
顎をペロリと舐めてみることにした
まるで気分は悪い狼だ**]

(33) meiji 2018/05/24(Thu) 16時頃

【人】 双生児 オスカー

─明け方近い、談話室─

[ 見る夢は無く、流れ込んでくる声も無い。
  ただ、夢か現か。
  薄ぼんやり聞こえた声>>4:+53で瞼を開ける。]

  …………、

[ 窓の外を見る。
  もう見下ろす月は傾き空の色が変わり始めていて、
  起きる直前まで見ていた夕日の夢>>4:+46が眩しくて、
  両手で視界を覆った。]

(34) moro 2018/05/24(Thu) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 夜のような暗闇が視界を包む。
  叩きつけた激情>>3:110も、
  死にたい程の想い>>4:25に苛まれたのも、
  全て 全てが狂気じみた夢のせいだとするのなら、]

(35) moro 2018/05/24(Thu) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 未だ胸中を燻る熱の言い訳をどうしよう。]

(36) moro 2018/05/24(Thu) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ あの東屋で彼は彼の絲を切らない様に>>4:+16
  己が身を削って、削って、
  守ってきた擦り切れそうなものを繋ぐための秘め事。

  二人だけの内緒話。
  "オスカー"が居ることを許された場所。

  其れを守る為ならば、
  自分はどんな性悪にもなるし
  どんな事でも成しただろう。
  例え彼が彼自身の本心に苛まれて狂ってしまったとしても。]

(37) moro 2018/05/24(Thu) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ けれど、この関係を壊したのが自分自身だ。
  誰にも答えを聞けないまま>>26
  過ちを犯したこの場所で、
  今はただ再び瞼を下ろす。**]

(38) moro 2018/05/24(Thu) 16時半頃

天のお告げ (村建て人)

春の花が散ってしまった中庭に
薔薇の花が咲き誇ったのは一夜の夢か、あるいは―――

長い一夜の夢はいつしか醒め、
日常は初夏の喜びと共に動き出すでしょう。
胸に残るささやかな想いと共に。
それは、棘の痛みか、それとも……。

―――五月、薔薇の木の下で

(#0) 2018/05/24(Thu) 17時頃


【人】 執事見習い ロビン

―医務室―

[ピスティオに、引き摺られるように運ばれて。意識はなかったが、どこかで愛の言葉を聞いたような。>>*6

医務室のベッドの上に置かれても目を覚ますことはなく。]


…………ぅ。


[後で拾え、という囁きに、目覚めていないながら小さく呻いた。>>*12

(39) mikanseijin 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 執事見習い ロビン

[やがて夜が明けても、ロビンは目を覚まさなかった。>>#0


[……呪いが解けなかったわけではなく。
一晩で大人になったり普段出さない大声を出したりで、疲れてぐっすりだったのである。

要は寝坊した。**]

(40) mikanseijin 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 薔薇の棘の呪い。
 その解き方は分からない。
 眠る℃魔ノ違いがあるのかどうか。
 それでも指はシーツの波に触れた。
 今度こそちゃんとした感覚がある。 

 小さく息を吐いた。
 諦め悪く二度寝を決め込もうとして、
 視界に広がるのは――夜明けの色。 ]

(41) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………明けたんだ。

[ 呟きは存外大きく。
 残念そうなんだがどうなんだか、
 逃げも隠れも出来ない状況>>27>>28
 口角を上げる。 ]

(42) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ これじゃあ、いつもと立場が逆。
 一度、二度も、逃げたからこそ
 今も衝動的に逃げたくはなるが、
 あの時、交わした口約束>>3:162は未だ
 生きている。

 だけどどうも顔が見れない。
 きっとどんな顔をするのか知りたくなかった。
 マークが何故ここにいるのか。
 そこまで考えて、ふと思い付くこと。 ]

(43) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………おはよう、マーク。

[ まずは挨拶しなくては、なんて。
 悠長で暢気過ぎた。
 溶けた射干玉の先に輝く東雲の空。
 手折られることのなかった花が見せた
 夜明けの下で、これ以上に相応しい言葉が
 思い浮かばなかった。 ]

(44) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 未だ胸に燻る熱の言い訳>>36
 どう答えようか悩んでいる。
 本当ならもっと相応しい言葉があったのではと、
 こっそり心の中で後悔する最中、
 ふと、右手の指>>29を見やった。 ]

  花≠ヘ、どうなったの?

[ 答えがどんなものでもよかった。
 ようやっと上げた顔は窓から差し込む光を見て ]

(45) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  綺麗な、色だね。

[ たった一言そう呟いて、眸を眇めた。
 その先、他の場所で下された瞼>>38
 未だ知らず。
 吐く息は寝起き特有の重ったるいもの。

 頭の片隅で、傷ついた人も、傷つけた人も等しく
 涙を流せているといい、と。
 ただそれだけを、静かに願った。 ]**

(46) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃


【人】 記者 イアン

── 射干玉の先にあるものは ──

[こんなにも彼が喋ることはあっただろうか。
記憶の姿は黙して微笑む顔が多く浮かぶ。
幾つも、幾つも。落ち続けるのは>>9>>10
彼らしい口調で、らしい内容で。
最初は驚いたように丸くなった目が、
……密やかに、静かに伏せられた。]

 そうだったら、いいな。

[ぽつり、呟く。
皆が何かを抱えているのなら、
隠しているのが良くも悪くもないのなら。
自分が異物であるという感覚は薄れるのかもしれない。]

(47) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

【人】 記者 イアン

[唇は嘆きを吐き続けるのを止めたけれど、
しかし拒むように結ばれることなく。
何かに耐えるように、震える。
今尚涙で彼を濡らしながら、何度も何度も
小さな子供のように、頷いて。]

 君が花のことを話すと、説得力があるね。

[からかうみたいな口調でそう言った。
こうしないと、声を上げて泣きじゃくりそうだった。
俺が何をしたか分かっている癖に
いつも見せていたのは、偽物なのに。
そんな奴に傷つけられたのに。
何もかもを受け入れるみたいな言葉が、
それこそ、乾いた土に与えられる水みたいで。]

(48) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

【人】 記者 イアン

[この夜は後悔と痛みと嘆きがあって、
きっと目は赤いし、跡もついている。
生徒会長の顔とは比べ物にならない下手さで。

その言葉>>-226に口元を緩めた
────慣れた感覚が、胸を苛む。]

 君は、いつも俺を苦しくさせるね。
 ずっとそう思ってたって、知ってた?

[全く、いつになれば楽にしてくれるのやら。
涙声は、それでも言葉と裏腹に嬉しげに。]

(49) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

【人】 記者 イアン

[背を撫でる手>>12に穏やかな心地になる。
最初から、こうしておけば良かったのだろうか。

相手の感情を決めつけ、勝手に怯えて
見てはもらえていないと、苦しいと嘆き
それでも尚、止まった時間の中でも諦めきれなかった
思い出は何もかも輝いて、
忘れるなんて出来なかった。

何を抱えているのか未だに知らない
自分もまた、話してはいない。
二人に言葉は足りていなかった。
明けた先のいつかで、互いに口を開くのだろう。]

(50) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

[浮かされる熱が想いを焦がさせる
勢いと××に任せて甘ったるく囁いた穢れた誘惑。]


 ……それは、確かに酷い。

[しかし返った言葉と言えば。
……小さく笑った。]


【人】 記者 イアン

[勉強ばかりが取り柄の優等生の紛い物は
知らないものは、怖いと思いながらも
明らかな期待が滲んでいて、本当に。
果たしてこれは呪いのせいだけだろうか。

衝動の対象に求められている事実は
触れ合いが無い中でも、甘美さを齎す。
感覚に酔い、肩口に顔を埋め擦り付ける。
確かにそれで満たされるものがあったのだろう。

これなら誰かと話すことも出来そうだ。]

(51) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

【人】 記者 イアン



 人間には、検討もつかないな。

[残念ながら、返事は相手と同じような内容>>14
根本的原因も理解していなく、
自分達の呪いの違いの意味も、知らない。

知恵を回しても得るものが無いのならば
本当は簡単なことだったり、するのかもしれない。
なんて考えた時だろうか。]

(52) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

【人】 記者 イアン

[唐突な変化に、数度瞬く。]

 …………ああ、君も疲れたよね。
      おやすみ、ヴェルツ。

[ふっと笑った。

途切れ途切れで伝えようとしてくれる内容が>>15
なんとも、頼もしい。
彼は必ずそのとおりにするのだろう。
俺はもうひとりではないのだろう。

淡く解けるのならば、こちらが抱き締める番。
立場が入れ替わったみたいに、背を摩って
一定の拍子で叩き、子供を寝かしつけるかのように。]

(53) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

[俺は何も見えない、誰かの夢も覗かない。
何が起きたのかなんて、知る由はないのだが。]


     …………頑張ったね。

[どこかその声が、穏やかに聞こえた気がした。
まるで何かから解放でもされたみたいに。

一時、世界に蓋をするヴェルツを
ふわりと香りが包み込み、囁きが落ちた
残り香のように淡く、優しく。]


【人】 記者 イアン



[ 背徳の夜が終われば、倫理の朝が来るだろう。
      黒色は、暖かさを手に入れるだろう。 ]*

(54) clade 2018/05/24(Thu) 20時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

clade 2018/05/24(Thu) 20時半頃


── それから ──

 悪くは、無いんだろうね。

[間違いとは思えなかったので、肯定はした。

ヴェルツを巻き込んだ者と認識していなかった
しかし、一人だけが違ったのも事実。
ならば、彼の殴りたい相手かもしれない。
でもそれを身代わりたかった。

ここからは見えない顔、しかし伝わるもの
引かれたような気がして頬を掻く
必死に喋りすぎて、つい。
理解されたのなら状況への悪い影響は無いと、思う。]



 ケヴィンか……、

 君はロビン君に何処で会った?
 ケヴィンの居場所に心当たりは無いかな?

[運ぶのは厳しいなと思った。
体格的にも、居場所を知らないことでも。
自分は机に齧り付いてばかりだ。
しかし出来ないことでも無いだろう
きっと覗いた先にいた後輩であろう、彼よりは。

問いには返ってきたかどうか、まだ動いてはいない。]*


【人】 負傷兵 ヒュー

 ― 明るい医務室で ―

[いつもより明るい医務室は、あんまり言葉を交わしたことのない先輩たちが沢山いて、それだけで名残惜しかった。
夢の中だってわかっているから、言いたいことは全部言える気がした。
夢の中だけど、自由な右手が少し煩わしかった]

 目覚めても、 ……忘れたくないな

[夢は、起きたら忘れるもの。
それでも「宝物」だって言えたこととか、
怪我のことを心配してくれたことだとか、
パン先輩の視線から、一応覚えててもらってたみたいだ、ってことまで。全部、]

(55) 茄子 2018/05/24(Thu) 21時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[起きて、また話せたら「おはよう」って言おう。
忘れられてても構わない。
また最初に戻るだけだし、また、何度だって名乗ればいい。

怪我が治ったら、まだあまり知らない場所にもいってみよう。怪我が治ったら――――やりたいことが、沢山ある]

(56) 茄子 2018/05/24(Thu) 21時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ― 夜明けが近い医務室で ―

[綺麗に整えられた包帯が微かに動いた。
薔薇によってではない眠りの主は、
いまだ目覚めることはない。

明るくない夢の中で、
甘い香りのしない夢の中で、

ひとつひとつ、数えている。
やりたいこと。言いたいこと。言えなかったこと。
そして、会いたい人を数えている]

(57) 茄子 2018/05/24(Thu) 22時頃

【人】 下働き ピスティオ

―薄暗い医務室―
[当然ながら眠っているヒューの反応は無いが
右手の甲に穿たれた痕がずきんと響いたから
悪戯は続行する事にした]

なあヒュー、誰かとキスした事ある?
俺はお前にしたのはじめて。
お前もそうだといいな、何度でもしよう。

[顔を覗き込むように頭の横へ手を付いて
じっと顔を見つめると紙に閉じ込めたくもなる
しかし今はそれよりも触れてみたい所が多すぎた]

(58) meiji 2018/05/24(Thu) 22時半頃

【人】 下働き ピスティオ

まずは怪我、増えてないか確認な。
お前ちゃんと見てないとすーぐ怪我する。
心配になるだろ?

[何かと理由をつけながらシャツに手を伸ばすと
肌が見えるように捲り上げながら触れてゆく]

良かった、本当に傷は腕だけっぽいな。
あんなの見せられて俺さ、…………やめとこ。

ヘソ、ふはっ。かーわい。
ここも舐めてみるな?起きるかな。

[窪みにも舌を伸ばすと形をなぞるようにして
そのまま抑えの効かない犬のように下腹部へ]

(59) meiji 2018/05/24(Thu) 22時半頃

【人】 下働き ピスティオ

寝てる間にこんな事してんのバレたら
流石に怒る?友達辞める?……それはやだなあ。
でもごめんな、止められないんだ。
お前寝てるだけなのに、俺……興奮してんの。
おかしいよな、でもやめねぇよ。

やめらんねーの。
もうこんな、なってて、
ヒューとじゃないと治んないから。

だからまだ起きないで、夢って事で。

(60) meiji 2018/05/24(Thu) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[キスをしたことは、まだない。
少なくとも、そう考えている。
あれは夢の中の出来事だ。
夢に見るのはそう願っているからだ、なんて
そう、きっと。目覚めて顔を見たら思い出してしまうだろうけれど]

 ………う、

[常より温度の高い身体は、外気に触れてざわめいた。
辿る指に答えるのは、小さな身動ぎ。
臍を舐められれば、笑いのような呼気が混じる]

(61) 茄子 2018/05/24(Thu) 23時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ たくさん、たくさん返したい言葉があった。

 そうだよ。(>>47
 ずっと花の世話をしてたんだぞ?(>>48
 ばかだなぁ。(>>-410
 ずっと知ってた。(>>49
 だから覚悟しとけ?(>>*13

 でもきっと、言葉なんて今は必要なかったから。 ]

(62) anbito 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

―東屋―

[目を瞑ったのは一瞬だった。
悔しい、足りない、もっと、もっと音を───。

体感としては、ほんの一瞬の事。
つよくつよく願った瞬間、ふわりと、右の手首から痛みが引いた。
理由がわからなくて目を開けて顔を上げる。
結んで、開いて、握って、ぐーちょきぱー。
急に動き始めた理由はやはりわからなくて。

意識が目覚めを迎えたとき、体はまさかとっくに医務室>>4:30>>4:50だなんて知りもしなかった。
ただ、空がもう夜の色ではなかったので、てっきりもう夜明けが来たのだという勘違いと共に東屋から足を外に向けた。
シャワーを浴びたい、と、そんなことを思って]

(63) azumi 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

[陽は昇り、中庭には木漏れ日の落ちる。
そこで起きている喧騒をよそに、ふわふわとした心地と足取りの中に思い出すのは幼いころの小さな思い出。
自分の足に、青草の押し返す感触にも気づけないまま。

あれは、いつだっただろう。
どこだったか、そう、母と出かけた先の──上手く思い出せない。
母の用事が済むまでのあいだ、好きにしていていいと言われた、あの日]

(64) azumi 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

[そこには家のアップライトとは違う、ピカピカで大きなグランドピアノがあって、大人たちが戯れに弾いては去ったから、自分もそうしたかった。
この頃からあまり体が大きいとは言えなかったから勿論足はペダルには届かないし、補助ペダルもついていないからメトロノームの代わりにぷらぷらと代わりに揺れてリズムを刻むだけ。
それでも楽しかった。
それは、小さいころから変わらなかった。
母は時々怖かったが、ピアノが大好きだったから。
オクターブを鳴らすには難しい掌を開いて、音を鳴らして──そんな時、後ろから聞こえた声>>3:266に振り返る。
左側に腰掛けた相手を見やると、落ちてくる木漏れ日が淡い色の髪の上で揺れて、照らして]

(65) azumi 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット



(にじいろ)

[きらきらと。
光を絲にしたような、その色をじっと見る目もまたきらきらと。
名前を聞かれて>>3:267、慌てて応えた]

おれ?…べねっと!

[大人でも、親でもない。
少しだけ自分より上に見えたその姿に頬をふくふくと膨らませたのは好奇心だったように思う]

(66) azumi 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

―廊下―

…?

[足はどのくらい歩いたのか。
考え事をしながら歩くといつもこうだ。
シャワー室を目指して歩いていたはずなのに、これでは遠回りではないか。
仕方ないから、医務室の前を通ってショートカット。
自分の体と精神が乖離していることを知らない意識は、あちらへ、こちらへ、ゆらゆらり*]

(67) azumi 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 下働き ピスティオ

[肌の上を滑る舌か指に反応してか
ヒューが小さく動くから
嬉しくなって下着にまで手をかけて]

やっぱ起きてるヒューがいいよな。
声が聞きたい、顔も見たい。
どんな顔する?照れる?泣かれるのはキツいけど。

はじめてを一緒に、しようか。
俺だけに見せる顔が欲しい。
それはスケッチしないかもしんない。
見なくても描けるまで見たい。

(68) meiji 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 下働き ピスティオ

だからなあヒュー、一個だけごめん。

[一方的に事を進める気は無くなったとしても
膨れ上がった欲は簡単には消えてくれないから
ヘソの下の方に少しだけ吸い付いて
数時間で消えてしまうような花びらを残した]

(69) meiji 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 下働き ピスティオ

[それから服を元どおりに着せて肌は隠し
来た時と同じように証拠を隠滅して
少しだけまだ自分の熱は篭ったままだけど
ヒューの肩をとんとんと叩く]

ヒュー、そろそろ起きれるか?
寝っぱなしも疲れるだろ。

起きてくれよ、ヒュー。
話したい事がたくさんあるんだ。
生徒会長の秘密とか、さ?

[これは後で拡散しておこう]

あとは、今度スケッチに付き合ってくれとか。

(70) meiji 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ おやすみと、眠る子供に告げるような声(>>53)。
 叩かれるリズムに微睡み、瞼は重く、おもく。

 抗えぬ眠りにただ落ちていく。

 誰かが見た(>>31>>46)、東雲の空の中へ。
 茜さす、未来へ。 ]*

(71) anbito 2018/05/24(Thu) 23時半頃

【人】 下働き ピスティオ

……できればロビンとこに行くのも
付き合って欲しい、んだけど、うー

ダメかな。なあヒュー。

[眼を覚ますまではそうやって
あれこれと話しかけて医務室を賑やかくしている*]

(72) meiji 2018/05/24(Thu) 23時半頃

[ おちる。
 瞼を閉じる俺を、清らかな青い世界は拒絶するだろう。
 悪魔に憑かれていた俺を受け入れることはない。
 夜の夢の中に紛れ込むことは、出来ないけれど。

 薄れる意識のなかで。
 やわらかな、言葉が降る()。

 キラ、キラ、キラ。
 まるで《あの時》の木漏れ日みたいだ。 ]


[ ここからの全て押し付けて、眠ってしまうこと。
 そんなことが正しいだなんて、もちろん思ってやしないけど。

 目が覚めていっちゃんを見つけたら。

 同じ言葉を、返そうと思う──── ]**


村の更新日が延長されました。



 お休み。
 君の思う人の傍ならば、きっとよく眠れる。

 君があいつが原因だと言うのなら
 もう本人が眠っている。だから、夜は終わるよ。

[それは最初の対話からは大分あとの声。
何かしていれば、そろそろ落ち着いた頃合い。

納得がいかない様子が返らなければ
無言でも、声が聞こえても、音は途切れて終わり。]


【人】 記者 イアン

[それからさて、どうなったか。
新しい繋がりの子が落ち着いた様子のまま、
もう放っておいて大丈夫だと考えることが出来たら。
そうなるまでは必ず待って、
相変わらず起きる様子のない男に、肩を貸し。

やはり重たい、ケヴィンまでは無理だろうと考えながら。
一歩、一歩と。重い足取りで。]

(73) clade 2018/05/25(Fri) 00時頃

【人】 記者 イアン

[本人の部屋の前まで運び、ドアに凭れさせた。
自分の部屋から持ってきた毛布を掛けて、
暫くの間、見守っていた。
きっと、他の全員が眠るくらいの時間。]


      俺も好きだよ。

[囁いて、名残惜しく部屋に戻った。
次の日にはきっと、この夜の面影のない。
いつもの姿の俺がいる。

この人の前、以外では。]*

(74) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン

── 訪れた朝 ──


[吐き気と、視界が点滅するような感覚。
寝台の白いリネンが、酷く穢れて見えた錯覚。

死んでしまいたい、それが最初に思ったこと。]

(75) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン

[押し寄せる記憶の波、その多くが、暗い

知られたくないから偽っていた
見られたくないから隠していた
薔薇の香りが周囲からも自分からも去った今
後悔と自身への嫌悪は、夜の中よりもずっと強い
誰かへの行動言動ばかりではなく、
ひとりで情欲に震えた時間までもが。
勝手にあの男の声に煽られて、ああ

あまりにも、あまりにも。
何か一つ、決まったことだけなら良かった。
幾つもの罪が責め立ててくる。
もう理性を遠のかせる匂いは、無い
それがどれだけ辛いことか。]

(76) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン

[ それでも衝動的行動はしないのは
 腕の中で降った声
 夜明けの為に結ばれた約束。

 「イアン」と
 親にも呼ばれなくなった名前が響き
 全て受け入れるような言葉を貰ったから。 ]

(77) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン



    ヴェルツ、 …………

[小さな声は、仮に同室者が戻ってきていても届かないもの。

やはり、あいしていた。
自分のしたことは倫理的に、彼を求める資格が無いものだとしても。]

(78) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 記者 イアン



   ………… 俺は、

[でも今は、動けない。暫くは、ここにいさせてほしい。
色の変わった空を眺めていた瞳は閉じ、世界に蓋を下ろした。]*

(79) clade 2018/05/25(Fri) 00時半頃

【人】 新聞配達 モリス

――お蔵入りを引き出す――

……ん、そうする。

[会えたら励ましておいて、と言われて、頷く。
 落ち込みそうな理由は、予想がついた。
 そうすると一刻も早く目覚めたくなるが、そもそも何が起きているのかわからない。
 これが夢だとして、夢というのは自分の心理が見せるものではなかったか。
 どうしてフェルゼが、自分の知らない物事を知って、伝えに来るのか。]

(80) mmsk 2018/05/25(Fri) 02時頃

【人】 新聞配達 モリス

――もしかして、

[自分の聞いていた声と似たようなものなのだろうか。
 聞き慣れた声だったこともあって、なんの躊躇いもなくあの声のことは受け入れていたが。
 他人と繋がる、という感覚に、近しい物を感じる。]

いや、忘れて。何でもない。

[しかしあれと同じものだったとして、原因も解き方もわからないから、意味がない。
 外では宵闇が色づきかけていることも知らず、代わりに聞こえたのは三音>>18。]

(81) mmsk 2018/05/25(Fri) 02時頃

【人】 新聞配達 モリス

[その声が呼び水になるかのように、意識は、揺らいで**]

(82) mmsk 2018/05/25(Fri) 02時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ ゆらゆら、揺れる(>>73)。
 見上げた木漏れ日はキラキラとしていて──気が付いた。
 これは水の中から水面を見上げる、溺れた魚の夢。
 輝ける、思いでの中の風景。 ]*

(83) anbito 2018/05/25(Fri) 07時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ─ DAWN ─

 ……───ん。

[ ぴくりと瞼が動き、世界を取り戻す。
 掛けられた毛布(>>74)にくるまり縮こまっていた。
 明け方は、まだすこし寒い。
 部屋の前でモソモソと動き直す。
 布団からする匂いを嗅いで、思い浮かべる一人と──それから ]

(84) anbito 2018/05/25(Fri) 07時頃

[ ふと、気付く。
 自分から、慣れない《人》の匂いがすることに。
 慣れすぎた花の匂いが薄まっていることに。

 もう、どこからともなく花弁が落ちることはない()。

 種が芽吹き、この体に根を張ったからだろう。
 だから、もうこの声だって─── ]**


【人】 渡し船 ユージン

 よぉし、起こしに行ったるか。

[ ぐ、と体を伸ばして大欠伸。
 必然的に浮かぶ涙と目を擦って、立ち上がった。

 長い長い夜のことは、たぶん何一つ忘れていない。
 都合の悪い《夢》を食べる獏でも、俺なんかの夢は不味かったんだろう。
 穢いものを抱えたまま、何一つ隠しはしない俺は
 傷付いた心を泥で汚し、隠していきる人に会うための一歩を踏み出す。

 帽子の鍔を掴み。
 ──俺から会いに行くのはきっと、初めてだ。 ]

(85) anbito 2018/05/25(Fri) 07時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 片手に毛布を抱え、一つの部屋に向かう。
 疲れているだろう(>>79)。
 俺が来たのがその時間から、少しでもたっている頃だといいが。 ]

 ……いっ …ちゃーん おきてる?

[ すこし、遠慮がちに──同室もいるのかもしれないし──
 扉をコンコンと、指がならす。 ]**

(86) anbito 2018/05/25(Fri) 07時半頃

渡し船 ユージンは、メモを貼った。

anbito 2018/05/25(Fri) 08時頃


【人】 記者 イアン

── 再び、現へ:自室 ──

[木漏れ日は何処にも無い。
あるのは、自分がしたことの記憶と
疼き他者を求めていた相変わらず穢い身体。
だが、不意に聞こえたのは
香りに乗って届かない、ざわめきにも含まれない
ドア越しに、指が鳴らす硬質な音と共に>>86
朝を告げる想い人の声
……いい加減起きようと、そう思えた。]

    ちょっとだけ、待っていて。

[一枚の板を通して向かい合い、小さく一言。
この格好では明るい世界には出れない。全てを受け入れなければ。]

(87) clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃

【人】 記者 イアン

[染み付いたものが、手を動かす。
私服に着替えて、髪が整えられて。
けれど泣いた名残、消えない傷。戻りきらない姿。
部屋に置かれた小さい鏡には
「僕」でも「俺」でもない誰かが見える。
そして、魚でもない。]

[ヴェルツを薔薇だと想う一方
何も語らず咲き誇るそれを、嫌っていた矛盾。
彼から漂う香りだけは花のものでも愛しかった理由。
やはり、あの男も薔薇などでは無かった。
たった一人の人間がそこにいた。

ヴェルツという名の薔薇は存在しない。]

(88) clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃

【人】 記者 イアン



 …………やあ。珍しいね。

[なんて、ドアを開いた先にいた君へと
まるでいつもどおりみたいに笑いかける。

でも、何も気づいていないわけじゃない。
君から会いに来るなんて初めてで、
それは悪いこと以外も夢に消えなかったということ。

約束を、覚えている。
しかし貸した毛布が差し出されるのならば、受け取るし
一度は部屋に引っ込むだろう。]

(89) clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃

【人】 記者 イアン



 …………あれ、

[切り出そうとした時
不思議そうな声がぽつりと、落ちる。]

(90) clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃



 今日はあまり匂いがしないな
 …………でも、今のほうがいいね。

[当人もきっと気づいているのだろう。
俺は、その匂いを好んでいた。
だけど今のほうが《人》らしくて。

赤く咲かない声は、嬉しげに君に向く。]


【人】 記者 イアン


 生徒会室の見学にでも行く?
 それとも、草毟りのお誘いだったかな。

[そして、穏やかな物腰の生徒会長の顔のまま
秘密の話をする場所を提案した。]*

(91) clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

clade 2018/05/25(Fri) 11時半頃


【人】 粉ひき ケヴィン


[ ─── 夢、とも思っていなかったし、
  消えてなくなってほしい、とも
  思っちゃあ居なかったけれど、
  手元に残る、小振りなジャケットが、
  ……"現実"の実感を、手元に齎している。

         ──── それだけ、で、 なく、]
 

(92) is0716 2018/05/25(Fri) 14時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ たった一晩で体質が変わるなんて、
         そんなのは夢物語だった!]
 

(93) is0716 2018/05/25(Fri) 14時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 薔薇の香りから解放された青年は、
  そりゃあもう、 はなの香りに弱かったので、
    ( 目覚めの報せには刺激が強すぎた! )
 
  おもたい身体をずるずる引き摺って、
  漸く 薔薇の茂みから顔を出したのは、

      きっと誰も見ちゃいない、 また 別のお話*]
 

(94) is0716 2018/05/25(Fri) 14時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 人目を忍び、"ひとり"の部屋にたどり着き、
  すこぅしの時間の後、どうにか身なりを整えた青年が、
  扉を潜り出る。
   ──── やっぱり、聖書を抱える気にはなれなかった。

  ジャケットひとつをぶら下げて、
  ひとつ、 伸び、

  "殴られに行く"心持ちで、
  "忘れ物"を届けようと、目的定めず ひとりたび**]
 

(95) is0716 2018/05/25(Fri) 14時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ん。
 いーよ、ゆっくりで。

[ たぶん、朝早い。
 窓の外に広がる景色は、東雲の色をして
 吸い込むみたいに瞳に映る。移る。
 相手の支度が済む(>>88)まで、ぼんやりと外を眺めていた。

 眼下には狂ったように咲く、赤い薔薇。
 全てあれが見せた夢なんだとしたら、俺は─── ]

(96) anbito 2018/05/25(Fri) 17時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 おお、うん、おはよ。
 約束、…したしね。

[ 現れた姿にそういってみたはいいものの。
 いっちゃんがあんまりいつもみたいに笑う(>>89)から。
 全て全て俺が勝手に見た夢で、勝手に舞い上がって
 勝手に両思いだなんて、思い込んでいるだけかもしれない。

 逡巡するように、東雲の瞳が揺れる。
 こんなにも俺は弱かったろうか──人の子は、弱い。

 弱いからこそ抱えて生きていくことを知った、夜。 ]

(97) anbito 2018/05/25(Fri) 17時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 
[ それでも聞こえた声(>>*21)は、少し違う音で。
 耳に届くそれは、懐かしささえ覚える色で。

 ならばやっぱり、夢ではなかったのだと
 安堵さえしてしまうのだけれど。 ]
 

(98) anbito 2018/05/25(Fri) 17時半頃

 
 
 ───、────。
 
 
[ はくはくと唇を動かしたけれど。
 薔薇の香りも掠れたように、声も、また。 ]


【人】 渡し船 ユージン

 ごめん、いっちゃん。
 その声もう、でないや。

[ 少年が大人に変わる、変声期みたいに。
 きっとこれも成長のひとつ。
 生きることを、咲くことを、選んだから。 ]

(99) anbito 2018/05/25(Fri) 17時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 そうね。
 今日は生徒会室にしよかな。
 誰に聞かれたい話でもないし。

[ それもまたきっと、珍しい。
 傲れていた俺は、いつだって誰かの足音を──キミの足音を──待っているだけだった。
 だから、今日は。

 キミの領域に踏み込ませてよ。

 同意を得て、生徒会室についたなら。
 金属音が、カタンと鍵を掛ける。 ]**

(100) anbito 2018/05/25(Fri) 17時半頃

【人】 記者 イアン

[逡巡するように揺れる様に>>97に瞬きが数度。
こんな彼は見たことがなくて
そのせいなのか、その瞳も何か違って見えるような。

俺は何もかも覚えていて、そのつもりで。
夜に幾度もそうしたように、意識せず
────違う音を漏らしていた。>>98]

(101) clade 2018/05/25(Fri) 18時頃

【人】 記者 イアン




 え?

[だから、最初は何のことだか分からないという顔で
その唇の動き>>*22を見て声を聞く>>99

少し間を置いて、再び。]

(102) clade 2018/05/25(Fri) 18時頃






           …………。

[もう一度行ってみれば、
────真似をするように空虚な動き
目を丸くし、下がり眉で笑った。]


【人】 記者 イアン

 
 こっちも同じみたいだ。

[何故だろう、一瞬だけ出たのは。
少しの意識もせず、自然に行っていた。

夢の名残、自分が最後だったから
はたまた満たされないまま終わったからなのか
或いは────あれは確かにあったことと、示す為か。
何にしろ一時の不思議は彼にのみ届いたのだろう。
もう俺からは残り香すら漂わない。]

 ……きっと、もう必要無いんだ。

[自分にも、君にも。それでいいんだと思った。]

(103) clade 2018/05/25(Fri) 18時頃

【人】 記者 イアン

── 生徒会室 ──


[相手の選択>>100に頷き、二人で歩き出した。
珍しいのは、そんなことを言う自分も同じ
談話室の住民は、たまに動いても中庭で。
誰かを自ら領域に呼ぶことはしない。

生徒たちの部屋が立ち並ぶ廊下からは離れた一室。

目につくのは黒板、合わされた横長の机二つ
あとは使い込まれた幾つかの椅子に
書類だとか、黒板に記されたものだとか
活動の痕跡を除けば、あとは他の部室とそう変わらない。
遮るものの無い窓からは、明けた空がよく見えた。]

(104) clade 2018/05/25(Fri) 18時頃

【人】 記者 イアン



 寛げる場所じゃなくて、ごめんね。

[こちらが先に入り、鍵の音に振り返って一言。

椅子を引いて、座るように促し
腰を下ろすのも、口を開くのも相手より後に。
約束の話を切り出してくれるのを、待つつもり。

その中で少し視線が彷徨った理由が
晒した姿を覚えているからなのは、秘密だ。]*

(105) clade 2018/05/25(Fri) 18時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ─生徒会室─

[ 必要のなくなった声(>>*23)が、あの長い夜を
 ただの夢じゃなかったと教えてくれた。
 眉の下がる表情にも、我慢して伸ばさなかった手。
 今じゃない、もう少し、あと少し。

 後ろ手に落とした鍵からその手を離し。
 傷だらけの腕がするりと動く。
 促すように引かれた椅子を通りすぎ。
 立ったまま、その手をとった。 ]

(106) anbito 2018/05/25(Fri) 20時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 おつかれさま。
 途中任せちゃって、ごめんね。

[ さまよう視線を東雲が追いかける。
 たくさん泣かせたその頬に、腕をとる逆の手を伸ばし、
 腫れた瞼に親指をなぞらせた。 ]

 キミは俺に、ずっと生きてろって謂った。
 薔薇(おれ)には何が必要か、って。

[ もう、薔薇の悪魔ではなくなってしまったけれど。
 俺に必要なのは、ここから溢れ落ちる雫。
 薔薇は雫がなければ咲かない。
 出来るなら、悲しみに喘ぐのではなく歓喜に震える涙で。 ]

(107) anbito 2018/05/25(Fri) 20時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 腕を引けば、その体を抱き寄せることはできるだろうか。
 拒絶されたら、嫌がられたら、殴られたら。
 人間の弱みてある不安がいちいち鼓動を早くする。
 けれどそこにはそれ以外の、ドキドキとした音も混ざって。 ]

 俺は、いっちゃんがいないと咲けない、らしい。
 キミが必要なんだ。
 だからさ、もう二度と。

[ 耳元に、そっと落とす。 ]

 《さよなら》なんて、謂わないでよ。

(108) anbito 2018/05/25(Fri) 20時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 ───いや、謂わせない。

[ やっぱり俺は悪魔だ。
 この唇が紡ぐのはきっと、呪い。
 甘く、苦く、いっちゃんを縛り付ける。

 抱き寄せて囁いた耳許に、唇で触れる。
 柔らかな刺をさすように。
 やがて鼻先を擦り合わせて、吐息の絡む位置で。 ]

 好きだ。

[ 見詰めて。 ]*

(109) anbito 2018/05/25(Fri) 20時半頃

【人】 花売り メアリー

[射干玉から東雲へと移り変わる幻視>>31は、束の間の眠りを無意識に引き起こしていたのかもしれない。
 気が付いた時には先程と変わらぬ姿勢のまま、フェルゼを見下ろしていた。]

(110) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー

[夜明けの空気を微かなシーツの音と吐息が揺らす>>41
 寝起きの瞼が開く――こんな光景を、フェルゼはいつも見てきたのだろうと思う。]

 あ、起きた。

[「明けたよ」の返事や「おはよう」の挨拶ですらない間抜けな呟きが、マークの唇からぽつりと零れた。
 明け方の光が注ぐ、まるで笑んだような口許>>42。けれどそれは安堵の笑みというより、観念した者の顔の苦笑にも見えてしまった。おまけにこちらから視線を外された>>43
 だから今度こそは、とばかりに息を吸い込んで――そのタイミングで丁度、暢気な挨拶をされてしまった>>44。]

 ……あ、うん、おはよう、フェルゼ。

[間抜けな声を再び洩らし。]

(111) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー

[勢いをつけて言おうとした言葉も頭の中から飛んでいってしまって、暫く言葉が出なかった。
 そんな時に、紡がれた問い>>45。]

 花?
 ああ、花は――…

[瞼の裏で未だに覚えている射干玉と東雲。
 その色をみせた「花」たる人との答え合わせ>>4:69>>4:80を思う。]

 花は散ったよ。
 そんな景色が、僕には見えた。

[なんて言ってから、多分これはきちんと説明しないと理解し難いものかと軽く唸った。とはいえフェルゼが特に訊かないようなら、これで大丈夫かな、と思って]

(112) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー


[花は確かに散って、
 そしてその先に、残るものがあって――]
 

(113) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー


 うん。
 朝陽、綺麗だ。

[顔を上げたフェルゼにそう言いながらも、マークの目は窓では無くフェルゼの方に向いていた。
 穏やかな朝の訪れが機を逃がして、また決意を空振りにさせてしまいそうだ。そう気づいたから、もう一度深呼吸して、言葉を出そうとした。
 けれど未だに、素直さを妨げる反発みたいなものが胸の内でつかえていた。声にならない吐息ばかり、何度も零して――]

(114) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー

[言葉よりも、身体の方が先に動いた。
 長身を折り曲げて、ベッドに手をついて、フェルゼの顔を真正面から捉えた。

 自分でもこの衝動的な行為に戸惑った。けれどだからこそ、勢いで告げることができた。]

 フェルゼ。
 僕は、あんたじゃなきゃ、嫌だ。

[は、と荒い呼吸をひとつ挟んで]

 僕はもう、欲しくないなんて言わない。
 逃げたりなんかしない、から。

[今ここに居る誰に見られていても、誰に聞かれていても構わない、そんな秘めない想い。
 ああ、この言葉は、おやすみすら告げぬままにいるあの人>>38へも伝えようと意思したもの。]

(115) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

【人】 花売り メアリー

[それから、フェルゼを見詰めていう。
 堂々として素直すぎた幼い頃から、いまでも変わらない瞳で。*]

 だから、あんたも逃げないで聞かせて。
 あんたの、想いを。

(116) sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/25(Fri) 21時頃


【人】 負傷兵 ヒュー

[柔らかな眠りから浮上する。
肩を叩く優しい手。
安心する声の響き。
薄っすらと開いた目に、ピスティオが映る]

 ………おはよ

[ここは真昼の医務室じゃない。
夜中でもない。
夕暮とは違う明るさを見渡してから、
再びピスティオを見た。
ぼんやりとした視線が彼の唇で留まる。
左手で自分の下唇をつまんだ]

(117) 茄子 2018/05/25(Fri) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

―医務室―

[目が覚めた時間は、案の定人よりも遅く。窓から光が差し込んでいて、普通に朝を迎えたことを知る。]

…………

[一夜の夢だったのかと思うほどの、普段通りの新しい朝。枕元を手で探れば眼鏡に触れたので、早速かけた。

そこで、上着がないのに気づき。]

んん……

[夢じゃない、のかもしれない。
確かめる為に、ベッドを抜け出した。]

(118) mikanseijin 2018/05/25(Fri) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

[最後に見かけた中庭か、ケヴィンの部屋か、あるいは調理室か。
候補を絞りながら、先輩の部屋をまず目指してみる。
やがて、廊下の角を曲がったときに目的の人を見つけ。]

あっ

[ぼっと顔が赤くなった。
酩酊していたような昨夜とは違い、今は素面で、思いきり意識してしまう。]

お……はよう、ございます……

[だって、きっと夢じゃない。ケヴィンの手には自分の上着があったのだから。>>95*]

(119) mikanseijin 2018/05/25(Fri) 22時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ――…どこまでが、夢だっけ?

[ゆっくり考える。
ピスティオの声を思い出す。
生徒会長の秘密だとか、スケッチブック、]

 そうだ、スケッチブック!

[それは手元にあっただろうか。
大事なものだから。持ち出してしまったことを謝らなければ、そんな気持ちでピスティオを見た]

 えっと、 ……俺、なんか変なこと、した?

[なんて、もしかしたら彼にしてみれば的外れなことを尋ねたりもして。日常に戻ろうと寝ぼけた頭が動き出す]

(120) 茄子 2018/05/25(Fri) 22時頃

【人】 下働き ピスティオ

……おー、おはよ。
具合はどうだ?熱っぽいとかある?

[ヒューが目を覚ませば嬉々として立ち上がり
額に手を当てたりなんだり
一方的に距離感は近くなっていて]

夢?どんな夢だったんだよ。
いい話だったとか?

[寝ている間に何かあったのだろうかと
首を傾げてみるが
襲いかけた事は告げるつもりは無く
ある意味あれも夢の中の出来事とする]

(121) meiji 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 下働き ピスティオ

あー持っててくれてありがと。
変てなんだ?俺の事襲ったりしたのかよ。

[どきっと胸が鳴るが
多分ヒューには聞こえていないはずだ

聞こえるなこのドキドキは]

(122) meiji 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 場の空気を飲まない挨拶の反応>>111
 相変わらず真相から逃げるよう遠回り。

 安堵したように息を吐きながら
 夜明けの空だけが柔らかい光で
 室内を静かに満たしていた。

 あれから、というか。
 今まで何があったのか、詳しい事は知らない。
 それでも花は散ったのだという>>112 ]

(123) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  そっか。
  きっと、俺も知らない綺麗な花だったんだろうね。
  手折られなくて、よかった。

[ 詳しい話は尋ねたいような気もした。
 だが、この場では憚れ、沈黙。
 ただ、散った花の先はまるで
 呪いから解放されたように美しく、
 その場に何か残らずとも確かに網膜に
 光として刻み込まれていた。 ]

(124) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その光の筋が一つこちらに流れる>>114
 はたっと、気づいて視線を逸らすより
 軋むスプリングの音>>115に意識を奪われた。
 いつもとは逆の立場。
 寝起きの彼に触れる時と同じポーズを彼は
 していて――。

 咄嗟に耳を塞ごうとしたのに間に合わない。

 目を丸くして、息を飲んだ。
 聞き間違いなのではないか、と。
 自意識過剰なのではないか、と。
 何回も何回も言い訳を塗りたくる。 ]

(125) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺は今、夢の中にいるんだろうか。

[ ぽつりと落ちる声。
 少し熱の篭ったような響きを向けるくせ、
 視線はうろうろと彷徨って。 ]

  君が、……まるで俺を、欲しがっているように聞こえるなんて、
  全部、俺の都合の良い夢なんじゃないか、って思うんだけど。
  …………夢じゃ、ない?

[ 瞳が絡まるようにしがみついた。
 そこに中庭の眠り姫は最早いなかったけれど
 一人の髪の長い青年がそこにいたけれど
 フェルゼの眸には何一つ変わらないその人がいて。 ]

(126) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は、君がいなくちゃ――……つまらない。

[ 掻き消えそうな程、細い声で囁いた。
 どうしようもなく鼓動が速まって
 胸を掻き毟りたい程、痛くなった。 ]

  君の瞳に映るのは、俺だけでいたい。
  ねぇ、君を望んでも、許してくれる?

[ 伸ばした腕は彼に触れようと伸びた。
 それでも意気地なしの腕は途中で垂れ下がる。
 ここにいるのが自分達の他にもいるかもしれないのに、
 微かに震える唇だけが小さく色づいて ]

  …………君が好きだ。マークが、欲しい。

(127) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺だけの君でいて。

[ 過ぎたる望みの成就は期待していない。
 叶うなんて思ってはいなかったけれど、
 零れ落ちそうな二つの月だけが、
 膜を張って彼の返答を待つように
 落ち着きなく指と指を擦り合わせた。 ]*

(128) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 うーん、 ……うん  いい夢だった

[どれをとってもそれは間違いないから頷いた。
ふと見下ろした包帯は整えられて、少なくとも一つは夢でなかったことの証明のように感じられた]

 これ、置いてったから
 ……そういや色鉛筆はそのまんまだけど

 襲う……ってどういう意味だよ
 ただ、なんか変な夢見たっていうか

[なんと表現すればいいのかわからない。
キス、……というのは少し変な気がした。
ただ唇が触れたような気がしただけ、だけど。
それに熱を感じたのは、今は薄れた薔薇の香りのせいかもしれない]

(129) 茄子 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……ま、いっか

[熱っぽいかといえば、やはりそうで
今は深く考えても仕方がない気がする]

 言いたくなったら言う。
 で、どっか行きたいんだっけ?

[スケッチブックを渡しながら尋ねて、
そういえば、とさっき通り過ぎた問いを重ねることにした]

 あとなんであんな鉛筆そのまんまだったのさ
 取りにくる?

[窓を開けて、眠くなって、どうしたかはやっぱり夢の中の出来事。夢じゃない、と誰かが否定してくれれば、それは現実になり替わるかもしれない]

(130) 茄子 2018/05/25(Fri) 23時頃

【人】 下働き ピスティオ

……えっ、………………え。
ええと。ヒューが寝ちまって、さみ ん
暇んなったからぶらっとしようと思って
ヒューのとこに置いとけば無くなんないかなとオモッタカラデス……ホントダヨ

[不意打ちの言葉にしどろもどろが爆発した]

お前の寝顔がなんかエロく見えてそのままいたら変な事しそうとかそんなんじゃない、から。

…………いやその。ごめん。
取り行く。やっぱ持ってないと落ち着かねーや。
お前歩いてへーき?抱っこいる?

[正しくは引きずるまたはおんぶだろうけれど]

(131) meiji 2018/05/25(Fri) 23時頃

【人】 下働き ピスティオ

いい夢なら良かったな。

[スケッチブックを受け取りながら
これまでの出来事をどう説明したら良いか
色々あり過ぎてとても悩んでいた]

あ、マークに紅茶淹れといて貰ったんだった。
忘れてたわー、部屋寄ったら談話室行こう。

お前に聞いてほしい事沢山あんだよ。

[へらりと笑う]

(132) meiji 2018/05/25(Fri) 23時頃

【人】 新聞配達 モリス

[ふわり、ぱちん、と。
 それは今度こそシャボンの弾ける音だ。
 さざめく波の白泡に、くるくる揺蕩う玉の膜が触れて、壊れる。]

……――、

[けれど、シャボンは消えるわけではない。
 弾けた瞬間に石鹸の残滓を落として、確かにそこにある。
 穏やかな記憶のひとかけら。抱いたまま、薄く目を開けた。]

(133) mmsk 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[非現実的な事象の詰め合わせに、目覚めたこの瞬間すら現実と認識していいものか迷うけれど。
 身動ぎひとつ、まずは目覚めようと、ゆるゆる半身を引き上げた。
 寝起きらしく、かし、と頭を掻きながら、周りを見やり。]

……お、はよう。

[とりあえず、傍に見えた一年生に声をかけた。]

(134) mmsk 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 うん ………うん?

[ピスティオの片言が、上手く頭に入ってこずに首を傾げた]

 ………やっぱ、ピスティオ

[なんかしただろ?
……そう聞くのは、後にしよう。
どうやら誤魔化したかったようだけれど、誤魔化しきれていないのは、きっと本人もわかっているはずだから。
だから、歩ける、と頷いてベッドから降りることにした]

(135) 茄子 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 いいや、
 色鉛筆とってきたら、
 話はゆっくり聞かせてもらう

[少しふらついたが、特に問題はない]

 俺も、聞きたいこと沢山あるし

 まあ、時間はたっぷりあるしな?

[マークに紅茶を、というところももっと聞きたい。
一瞬しか顔を合せなかった彼のことを、そんな顔で話せるならば。
知らぬ間に色々あったのだろう。
きっと、良い色々が]

(136) 茄子 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 昼の寮は、 明るいから、なのか
  人の少なさを浮き彫りにするかのように 静かで
  ……そんなことは6年、
   毎回のように経験していたと言うのに
  本の少しの寂寥があった。

  ずぅっと、 最初から、
  囁きがあったからだろう。

  小夜啼鳥の声、悪魔の誘い、
  天使の教唆、薔薇の嘆きも、
        ──── 亡くしてしまえば、
            賑やかだった、と気づくのだ。]
 

(137) is0716 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 足は、極々自然に調理室に向いていた。
  ……身に染み付いた"縁"の場所。
  彼の後輩と出会ったのだって、結局は此処だった。
  部屋に、と言う選択肢は全く浮かばなくて、
  それもこれも、 ……少しの"申し訳なさ"みたいなものが
  どうしたって忘れられないからだ。
   (結局この罪悪感だって、
      独り善がりだと気付いても居て、)

  会いたいようで、 避けたい、ようで、
  ……青年の足は全く、素直だった。]
 

(138) is0716 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ それだから、全く心構えの調わぬ内に、
  "ジャケットの主"に出会ってしまったなら、]

  あっ、

[ と、 おんなじように発音して、
  暫く言葉を忘れたように 茶色をぱち ぱち 瞬かせ、]

  お はよう 、
  わすれものを ……いや、 "置いていってくれた"ものを
  かえそう かと   その、
  

(139) is0716 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ─── 彼が、通常通りに"先輩の部屋"を
  目指してくれて良かったものだ。
  下手したらすれ違いになっていたろう。

  言葉を選び、 途切れ 途切れ
  けして饒舌な性質でもない 其れは、
     ( ──此れだって一晩で変わるはずもなく、)
  "いつも"どおりではあれど

  選ぶ内に 顔の赤い彼に釣られて
  すこぅし、熱くなってきた。
  ……わるい 意味でも なんでもなく、
  もしかしたら、顔が赤いかも、 と 、そういう意味で !]
 

(140) is0716 2018/05/25(Fri) 23時半頃

【人】 下働き ピスティオ

なっ、……な、なにもしてネーヨ?

[バレバレなのはわかっているが
今ここで追求されるとすっかり正気な自分には
しんどみがつらいやばたにえん]

(141) meiji 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 下働き ピスティオ

お、大丈夫そうなら良かった。
話すなら部屋でオネガイシマス。

[なんて話していると流石に声も大きくなったのか
隣のベッドにも動きはあって]

モリス先輩、はよーっす。
うるさかったっすか?さーせん。

[わあこれどこまで聞こえたんだろという顔]

(142) meiji 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[「俺も知らない綺麗な花」>>124。その「綺麗な花」が落とした花弁こそがきっと、痛く甘く、狂おしく紅いものだったろう。
 目の前の人はあれから>>1:235もその紅に刺されなかったのだろうと、「知らない」の言葉からなんとなく思えた。]

 うん、大丈夫。
 黒ずんだまま折られたりなんてしてないよ。
 綺麗に散って、ちゃんと明日を迎えてる。

[つもる話は、後。
 あの夜のことを忘れてなんていないけれど、それこそ話せば一夜では足りないかも、なんて思いもした。]

(143) sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

そ、それは……
ありがとう、ございます……

[わざわざ届けようとしてくれた先輩に。
普段なら、せめて一日前なら、平然と言えたのに。
今は、目を合わせるのも躊躇われ、ひたすら心臓がやかましい。>>139

…………、
あの……
先輩は、覚えて……いますか?

[ずっと持たせているのも申し訳ないと、両手をケヴィンの方へ差し出しながら、尋ねた。*]

(144) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[そして今のマークは、紅い荊のかけらに駆り立てられてもいないのに、こんな大胆な行動に出ていた。

 本当にまるで、今まで自分がされてきたことを、彼に返しているようだと自覚したのは、フェルゼが視線移ろわす様がみえた時。はじめて自分が悪戯に気づいた時>>0:62も丁度、これが現実なのかと疑ったものだった。
 そんなおかしさも、けれど未だ現実と認めないような、或いはただ熱に浮かされているだけのような言葉の前に、ささやかな苛立ちに変わってしまい]

 ……ばか。
 本気で夢だって思ってるんなら、その頬抓ってやろうか。

[「都合の良い」――この言葉が既に、問うまでもない答えを示しているようでもあった、けれど]

(145) sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 花売り メアリー

 ……え?

[微かにしか形掴めない小さな声>>127は、けれど確かに「つまらない」を紡いでいた。まるであの時の自分が言った通りの、遠回しな――。
 それに続いた答えは遠回しではなく、今度こそはっきりと想いを示すものだった。]

 そっか、やっぱり、そうだったん、だ。
 ……なんて言ったら、自惚れ過ぎ、かな。

[やっぱりと言っておきながら、視線を斜め下に落とした。頬がかっと熱くなるのを感じた。自分から堂々と問い質しておいてこれなのだから、どうしてもきまりが悪い。]

 許すも何も、僕は、……僕だって、
 あんたに触られるの、嬉しい、し。
 ずっと、見てて、くれたのも…―――っ、

(146) sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[しどろもどろの返答に落ちかけたところで、中途半端に伸ばされて下がっていたフェルゼの腕に手を伸ばした。指先に土がついたままだったことも、今はもう気にも留めていない。
 まるで海の月のように柔い、伏した瞼のしたの目をきちんと見据えて、笑う。]

 いいよ。
 あんただけの僕になる。
 だからこれからも、僕を見て。望んで。

[本当に永遠なんてものがなくて、「ずっと」なんて未来も有り得ないとしても。
 そんな理由でこの一瞬を捨てたくはなかったし、「これから」を諦めたくもなかった。]

(147) sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 花売り メアリー


 すきだよ、フェルゼ。

[泣き笑い――ああ、彼の前でこんなに素直に笑ったのは初めてだったかもしれない。
 そしてこの想いは、あの月夜と薔薇があって初めて得たものではなくて。
 目覚めの瞳にフェルゼだけを映してきた、そんな一瞬を積み重ねる中で得たものだったのだと、今なら判る。**]

(148) sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ……ふは、
 お前、嘘つくの下手な?

[何をされたのか、
(何もしてない、が嘘ならそうなる)
それは、部屋に戻ってからにしよう。
床についた足の強度を確かめていると、
夢ではない世界、モリスの目覚めに安堵を覚える]

 モリス先輩、  ……おはよ

[名前、忘れられてるかもしれないけれど。
今度はおやすみじゃなくて、ちゃんとした「おはよう」を向けた]

(149) 茄子 2018/05/26(Sat) 00時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/26(Sat) 00時半頃


【人】 記者 イアン

[相手は促した椅子を通り過ぎ>>106
傷だらけの腕でこの手を取る
二人は立ったまま、向き合った。
それは想定とは違う行動だったけれど、
俺はそうされることが得意ではないのだけれど。
全てが終わったと実感させられる、そんな安堵を覚えた。]

 いいんだ。
 むしろ、君が眠れて安心していたくらいさ。

[追い掛けられた視線>>107は落ち着かなくさせたが
話の内容を思えば、羞恥は鎮まってゆく。
なぞる感触に緩やかに目を細め、素直な返事を
その指と言葉を静かに受け入れていた。
約束は果たされる、君を枯らさないものはなんだろう。]

(150) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン



 あっ

[腕を引かれ、小さく声を漏らせばもう体温は傍にあった
照れを隠すように無意味に小さな音で笑う。
……拒むなんて、考えもしなかった。

呪いが去って、香りが薄まって、
それでも消えないものが、鼓動を早める。
手に入れる為に朝を望んだその答えは────]

(151) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン



 ……ヴェリーには、俺が必要?

[理解出来ていないような声
その先の言葉も、中々出ない。

少しづつ、少しづつ実感が沸いてくるようだ
落ちた囁きが>>108留めのように響き息を呑む。

望んでいた答えが、彼を生かすものが
────自分だったなんて。
これこそ夢なんじゃないだろうか?]

(152) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン

[強い声>>109は奥底まで届くようだ。
全てを縛ってしまうようだ。
未だ、悪魔がここにいるかのようだ。
その存在を神よりあいしていた。

耳に触れる柔らかさに小さく身じろぎして、
でも、全てを告げられても離れずに。
互いの匂いも混じりそうな距離で見詰め合う。

ふっと口元を緩めて見せた。]

(153) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン


 狡いな、君。
 俺にだって、色々言ってないことがあるんだよ。

 ……いや、違う。狡かったのはこっちか。

[過去も、罪も、薄暗くそこに佇み
身を引くだけの理由が俺にはあったのに。

きっと何を聞いてもそれは許されないのだろうと悟る
……そして、そんなことはもう自分だって出来ないと。

ああ、今まで逃げ続けていた。
何度も気持ちを告げてくれたのに
俺は全てを眠る彼の傍で言っただけ。]

(154) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン


 俺は、少しも真っ当じゃないし
 君に出会うよりずっと前から汚い奴だ。

 聞けば気分が悪くなる過去がある。
 夜にも、君を傷つけることばかりしていた。
 他の人にも、そうだった。

 でも……────ずっと今の気持ちでいてほしい。

(155) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

【人】 記者 イアン

 俺も好きだよ。
 君だけをあいしている、ヴェリー。

[すぐ傍の唇に、自分のそれを触れ合わせた。
欲望を伴わない、押し付けるだけの口づけ
まるで子供が初恋の相手にするみたいに。]

 なんだろう…………複雑な気持ちだ。
 嬉しいし、胸が苦しい、それに泣きそうだ。
 全部今まで君がくれていたものだね。

[照れ笑う僅かに温度を上げた顔を
両目に溜まった細やかな水が伝い落ちる。
一筋で終わったのは、もう枯れ果てたわけじゃない。
絶え間ない悲しみではなく、喜びの始まりがあったから。]*

(156) clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

clade 2018/05/26(Sat) 00時半頃


【人】 粉ひき ケヴィン


[ 互いに目を反らすような、
  傍目から見るなら、避け合うような、
  静かな 時間だ。

       ───── 只、只、
           鼓動だけが喧しい!

  薔薇の香りのあった夜なら、
  "いつもの先輩らしく"返せていたろうか?なんて
  ……おんなじように思うとは 知らず、]
 

(157) is0716 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ ─── 茶の瞳が、ふら と 揺れた。
  もちろん、と言う前に、
  動揺が行動にでるのは、……言葉少ない男の、悪い癖で
  差し出された両手をおなじく両手で掴んでしまった。
  そりゃあもう がしっと 音がしそうなほど。

  間で、彼のジャケットが宙吊りに揺れる。]

  ──── 忘れ、 られなかった。

 

(158) is0716 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 包んだ手を、 見下ろし、
  ……"いつか"の夜、 夢落つる前の記憶に重ね、
  十分な記憶の残り様を確認する。
        喩え、酩酊する薔薇のなかであっても、
        けして"嘘"はつけなかったから。

  静かに離せば 宙ぶらりんの上着を手渡し、
  …彼のその聞き方に、"記憶がある"と 判断したなら、 ]

  忘れたいなら、そうして欲しい。

  ………俺も正直、
     どうしたら 自分を 許し──信じられるのか、
  わからない、から、

(159) is0716 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 己が"彼"を選んだのは、
  過去の歪んだ性の記憶が、その物を歪めているのか、
  ……自分の手で、 掴んだものなのか
  信じるものを喪って久しく、
       ───聖書を手放したばかりの身では、
  根深い猜疑心を取り去ることができなくて、

  …微かに上気した頬はそのままに、
  少しは笑おう、と 努力もしたのだけれど、
  結局は道を失った迷い子の、 脆い其れで、

         ──── 心臓だけが、急いている**]
   

(160) is0716 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 新聞配達 モリス

……や、うるさくは、ないけど。
おはよ。

[もう一度言う辺り、随分と寝ぼけている。彼らが何をしていたかなんてまるで聞こえちゃいなかったし、認識できていない。
 ただ、ピスティオの姿>>142に、彼とは向こうで合わなかったな、と思う。
 また新しくやってきたと思うよりは目が覚めて現実と正しく繋がったと思うほうがあり得る気がした。
 何より、]

ああ、……

[まだ入学して日の浅い後輩>>149の腕に、解け緩んだ包帯が絡まるのを見れば、残念だと眉を下げた。
 その夢は覚めないほうが幾分か良かった。]

(161) mmsk 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 新聞配達 モリス

[ぼんやりと意識のはっきりしないような寝覚めは久し振りだ。
 頭の芯が覚めないような心地がして、このままくたりともう一度ベッドに沈みたい気分だった。
 フェルゼのことは言えない、と過ぎったところで、そう言えばあれとも向こうで出会ったと、反対の側を振り返る。
 白い柔い癖毛が見えて、ようやく自分が遅起きの朝寝坊だったと自覚した。

 窓からは薄青い明けの光が差し込んでいる。]

(162) mmsk 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 新聞配達 モリス

[目覚めたなら、夜が明けたなら。
 会いたい人がいた。会うべきかどうかは問題じゃない。同室のたっての願いを叶える健気な生徒であるだけだ。
 少し重だるい身体をのそのそ動かして、ベッドから降りる。
 服は整えられた、あの時のままだ。
 そのままひとり、医務室を出ようとして。]

……ヒュー。
ありがとう。

[寸前、振り向いて伝えた。
 きっと今までの自分であれば、否定的な言葉を胸のうちに並べて、憮然と返していたかもしれない宝物宣言。
 彼が夢のことを覚えていなければ何のことだがわからないかもしれないが、自分が言いたかったから、関係ない。
 なぜなら俺はエゴイストだ。]

(163) mmsk 2018/05/26(Sat) 01時頃

【人】 新聞配達 モリス

[*ゆっくりと、廊下を歩いていく*]

(164) mmsk 2018/05/26(Sat) 01時半頃

【人】 記者 イアン

── 時は流れ・中庭 ──

[ベンチに腰を下ろし、目を伏せる。
隣の空席に座るかは彼次第。
自分からは促すなんて、出来ない。

遭遇したのは何処でだったか。
彼に探されていたこと
探し始めてからそれなりに経っていること
どちらも、知らない。
目を見開き、歪みそうな表情を顔を背けて隠した。
それが罪悪からだとしても、
苦しむ顔を見せる権利は無いと思った。
「話そう」「何もしない」と
和やかでも欲が滲んでもいない、小さな声で告げた。]

(165) clade 2018/05/26(Sat) 01時半頃

【人】 記者 イアン

[この場所を選んだのは
人目は避けつつも、密室ではなく
すぐに逃げられる、広さも充分にある場所だから。
勿論、自分は逃げられる側として考えている。]


 ──……すまなかった。

[一言目は謝罪になった。
自分自身が覚えている為、
忘れている可能性は考えていない。]

(166) clade 2018/05/26(Sat) 01時半頃

【人】 記者 イアン



 どうしてあんなことをしたのか、
 今は本当に信じられない。
 でも、俺が自分の意思でしたことだった。

[現在の身体の状態を思えば、
あの香りの影響が確かにあった。
彼に対しても、他の欲を抱いた全員に対しても。

しかしそれは言い訳だろう
俺は押し倒されたわけではない。
あの時、確かに求め欲していた。
願望をずっと抱えていた。]

(167) clade 2018/05/26(Sat) 01時半頃

【人】 記者 イアン


 ……信じてくれなくても。
 君がくれた言葉が嬉しかったし、
 本当の君を教えてもらえて良かったと思ったんだ。

[これからももっと普通の関係で、
言いたいと思っていた言葉は、口にしない。

オスカーに「汚いよ」と言われた時
烏滸がましいと思わされたからだ。
自分のことをどうするのかも、
具体的な何かを求めることは選ばなかった。

言葉は区切り、頭を垂れるように俯く。
反応を待っている。]*

(168) clade 2018/05/26(Sat) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[傍から見れば何しているんだろう、と思われるかもしれないが、人目を気にするほどの注意が周囲にいかない。

今は目の前の人のことしか考えられなくて。]

ふぁっ。

[がしりと両手で掴まれて、小さく声をあげた。
同時に、心臓が一際大きく跳ねた。>>158

自分よりも大きな手から温もりが伝わってくる。
逸らしていた瞳を、茶色にあわせ。

……ああ、良かった、と覚えていたことに安堵した。]

(169) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 02時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[薔薇の香に溺れていたのかもしれない。
だけど嫌じゃなかったし、今でもそうだ。
羞恥はあっても、後悔や嫌悪は湧いていない。

重ね合わせた手に夜の夢を思い出し、
離れていく手に、もっと触れていたいと追いかけそうになる。]


……いえ。
忘れたくないです。

(170) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 02時半頃

【人】 執事見習い ロビン

僕は、自分の気持ちを理解するのが、下手だし。
この感情の正しい名前もわからないんですけど……

でも、先輩を、好ましいと思っています。
パン作り以外のことも知りたいです、もっと。

[少しは笑えたらよかったけれど、必死の訴えに連動して、表情も余裕のないものだ。]

……また、見学しに行ってもいいですか?

[最初は単にパン作りに興味があっただけだが、次に行く時の目的は違う。

迷子を導けるほど大層な者ではなくとも、一緒に道を探したくて**]

(171) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 02時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

mikanseijin 2018/05/26(Sat) 02時半頃


【人】 渡し船 ユージン

[ ほろほろと落ちていく声は
 魚の鱗の様にキラキラと乱反射して見えた。
 小さく漏れた声(>>151)も。
 確かめるように繰り返す声(>>152)も。
 交じり合う息の中、緩められる口元(>>153)も。
 過去に重い荷物を背負ったこと(>>155)を語る言葉でさえ。

 狡いのは俺の方だよ、いっちゃん。
 美しいキミの外面を手折れたら――めちゃくちゃにできたら――なんて
 悪魔のようなことをずっと思ってた。

 いっちゃんだけじゃない。
 他の誰にだって、そうだ。 ]

(172) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 俺を綺麗だと思うのなら、きっとその目は澄んでいる。
 疑うことをしらない、いたいけな瞳。

 俺のことを汚いと謂うならば、きっとその目は研ぎ澄まされている。
 本懐を見定められる、強い瞳。

 俺に向けられるそれらを
 いつか、いつか――いつでも――
 元通りにならないくらい、壊してみたいと思っていた。

 背徳という、業。 ]

(173) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 謂ったろ、みんななんか抱えて生きてんだって。

 俺だって穢いさ。
 
 
 
 ま、お揃いでお似合いじゃん?
 

(174) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ その背に背負わされた過去の荷物を、いつか二人で解けたらと思う。
 今すぐでも良い、もっとゆっくり時間をかけてもいい。
 捨てられないなら半分は背負ってあげるから――なんてのは
 在り来たりなフレーズなのかもしれないけど。

 唇が触れ合うだけの口付け(>>156)と、あいの言葉。

 落ちる雫は、舐めたら甘いんじゃないだろうか。
 吸い取るように目尻に、頬に、口付けを落とす。

 彼をずっと見てきたようで、知らなかった。
 キミはこんなにも―― ]

(175) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 
 ――いっちゃん。

 『Please marry me.』には
    『Yes, I do.』でいいんだよ。
 
 

(176) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ Marryなんて、例え話ではあるけれど。
 お喋りな唇は少しばかり強引に塞いでしまおう。

 子供がするようなものじゃない。
 だからって大人がする誓いのキスなんて綺麗なものじゃない。

 呼吸を奪うような、情欲に塗れた
 神に背を向けるような冒涜的なキスを ]**

(177) anbito 2018/05/26(Sat) 03時頃

【人】 記者 イアン

[まだ、彼について知らないことが沢山ある。
例えば聞こえなかったあの言葉。
何一つ確かめず、願うばかりだった。

暴かれたいと、誰だっていいと、
そんな薄昏い願望を持ったままでは
その一方で、聖域だなどと近づかずにいたのなら
こんな風にはなれなかった。

倫理は必要であり、枷でもある。]

(178) clade 2018/05/26(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン

[俺だって>>174そう告げた時、どんな気持ちだったのか
何がそう思わせているのか、聞きたいと思った。

自分がいつか近い内に語るものと同じように
君のことも、全部知りたい。
どんなものでも受け入れるだろう。
お揃いなら、怖くない。
真っ先に聞くことになるのはきっと、
違って見える>>101では済まない変化の瞳のことだが。

匂い、その色、色んなことが変わったヴェルツ
まるで彼の未来に夜明けでもきたみたいだ。]

(179) clade 2018/05/26(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン


[甘いわけでもないだろうに。
吸い取るみたいに、あちこちに落ちるキスの雨>>175
小さく笑って、擽ったがる。
そんなことをされるのは、初めて。

まるで恋人同士の触れ合いのようだ。
そうなれたら、いいと思って
今までの分を埋めるつもりで、
思いの丈を言葉が語る。

でも、それは恋愛に慣れない男の回答ミス。]

(180) clade 2018/05/26(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン





 ヴェル……ッ────!?

[瞬間、顔が赤く染まった。
勘弁してほしい。
こんなこと、耐性はゼロだ。
暴力なら耐えられたのに、あまりにも優しい言葉だ。]

(181) clade 2018/05/26(Sat) 04時頃

【人】 記者 イアン


 ん 、 ……!!

[強引に塞がれた唇>>177
肩を跳ねさせ、ややあって身体が緊張に強張った。
鎮めた羞恥が戻ってくるのも、致し方ない。

夜が明けた人の気配のある世界で、
誰より正しくあるべき生徒会の部室で、こんな。
それにむしろ煽られる、なんて────

背徳的なキスに呼吸を忘れてしまいそう。
身体は力が抜けて、相手に委ねてしまうのに
応える、或いは強請るみたいに。
舌すらも差し出し、受け入れていた。]*

(182) clade 2018/05/26(Sat) 04時頃

【人】 新聞配達 モリス

[会いたいという目的あれど、どこにいるかはわからない。
 まだ明けの空、もし眠っているなら起こす訳にもいかない。
 起きる寸前気配を感じた気がするけれど、はっきりと見てはいないから、気のせいだって可能性もある。

 だから足取りはとかくゆっくりだった。
 ああそうだオスカーの部屋に行く約束をしていたな、先に会えたら聞いてしまうか、とか。
 マークの毛布を置き去りにしてやいないか、図書室に確認しに行こうか、とか。
 特定の場所を目指さない足取りは随分と気ままで、探し人と言うよりは偶然会うまでふらふらしよう、という程度。]

(183) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[だから、本当に出会したときにはそれなりの時間が経っていた。
 廊下の角曲がりばったりと会って、自分は驚き半分悦びをにじませたのに反して、複雑な表情をする>>165になにか拙いことをしたかと訝しんだが、話をしようと持ちかけられれば頷いた。]

はい。

[頷いて、そして、何もしないと補足されるのに少し笑った。
 笑っていた。この瞬間は。
 何の躊躇いもなく、空いた隣に座る。]

(184) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[はじめに告げられたのは謝罪だった>>166
 同意があったとはいえ性行為に及んだ。それも同性同士でだ。
 ひとつ謝罪があるくらいは仕方のないことかと思っていたが。]

――信じられない? ほんとうに?

[>>167それは、掠れた吐息が漏れる程度の音量でしかなかったが。
 歯擦音からはじまるフレーズは、吐息に加速度をもたせた。
 聞こえても聞こえていなかったとしても、リコリスを噛み潰したようなしぶい顔をしてから視線を逸らし、一度目を伏せて、開き、向き直る。]

(185) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

先輩。ねえ、先輩。
どうして謝るんですか。

[きっと自分たちは想定している前提が違いすぎる、と思った。
 俯いたイアンの側へ、身を乗り出す。]

誘ったのは、先輩の深いところに手を入れたのは、俺でしょう。
俺があんな風に言わなかったら、先輩は本当に何もしなかったんでしょう。

謝るならむしろ俺の方だ。……謝るつもりは、残念ながらないんですけど。

[自分の意思だとはいうけれど、呼び水流し込んだのはこちらの方だ。
 自分がそうなるよう仕向けたもので謝られる理由はない。
 加えて言えば結果には満足していて、エゴを貫いていいと言われた手前謝る予定もない。]

(186) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[喜びを告げられても>>168、俯いたままの懺悔では到底受け入れられそうにない。]

……俺が信じない前提で話をしないで。
俺は、先輩なら俺のことを見てくれるって――欲しがってくれるって、思って、それで。

俺のことを話して、先輩が欲しいって言って。
先輩はそれに応えてくれたんだと思った。隠してたところに触れられて、先輩の欲望を引き出せた。
全部受け止めて、嬉しかった、のに。

[繰り返すが、同性愛者になったつもりはない。
 けれどあの瞬間は確かに喜ばしいと思った。
 薔薇に酔わされたせいかもしれないけれどそうして受け止めるのは、踊らされた心以上に満ちるものを感じていたと、思う。]

(187) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

でも、それは信じられないようなことだったんですか。
思いもかけないことだったんですか。

俺は、その心の、どこにもまだ触れられてなかったんですか。

[唇を噛む。
 別に、はじめから全てを手に入れられるなんて、思ってはいなかった。
 恋人になるならないというのとも、違うと思っていた。
 ただ、隣で、手を伸ばせていたら。寄り添って過ごせたら、いいと思っていた。
 俯くのは、今度はこちらの番だった。]

(188) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[どこか誰かが持つ幸福を探して、手を伸ばし。
 凍えた心に火を付けながら、悦びを覚えたはず、なのに。

 せつなく、苦しく、再び凍りつきそうな痛みすらも、オペラ歌手は恋と歌うけれど。
 一体この身体の中にある感情の名前は何なんだろうか**]

(189) mmsk 2018/05/26(Sat) 04時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 花はいつかは、枯れて散るもの。
 明けない夜がないように
 訪れない朝がないように
 軈ては朽ちるもの。

 脳裏に浮かんだのは間引かれた花>>2:252
 いい花を咲かせる条件>>2:278は未だに
 ほんの少し素直に相槌は打てないけれど。 ]

(190) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  そうか。
  その花はきっと、あいされていたんだね。
  
[ きっとその花は独りぼっちじゃなかったのだ。
 散った後に何が残るのか。
 それはきっと水をじょうずに流せた人しか
 知らないのだろうけど。 ]

  よかった。
  花を見てくれる人がいて。

  枯れずに、咲いて、散って。

(191) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  生きてくれて、よかった。

[ それだけを零せば一度唇を引き結んだ。
 一夜で足りない積もる話はまた後で。
 きっと相応しい時に言葉を交わそう。 ]

(192) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 薔薇の香りが見せる夢は、
 蠱惑的なものだった。
 駆り立てられる本能は切々と
 心の裏側に根を生やしては、
 慾を吐き出せと囁いているような気がした。

 だが、澄み切った空にその気配はなく。
 だというのに胸に残るザラつきは心を
 いとも容易く落ち着きなくさせる。

 一方夢ならば二度、目醒めてくれるな。
 目の前で小さくささくれ立つ姿>>145
 願うも彼が現実だというなら
 諦めて全て受け入れて言葉にした>>127 ]

(193) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ ほんの、意趣返し>>1:98
 自分が彼に言われて喜んだその台詞を。
 合言葉のようなそれを皮切りに流れ込む感情の奔流。
 耳の中まで心臓と化したようにどくどくと
 脈打つ音がうるさい。 ]

  自惚れなんかじゃ、ない。

[ 語尾が震えた。
 伝染したように移るのは朱色>>146
 途切れ途切れに明かされる彼の言葉が、
 どれ程この胸を締め付けてじくりと締め付け
 心臓を抱きたいほどの疼きを覚えさせるのか、
 彼はきっと、知らない。 ]

(194) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ――――……マーク。

(195) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ ふわふわ浮かぶだけの白が、
 海に揺蕩うだけのくらげに
 ほんのり与えた彩り。
 伏せた瞼こと灼かれてしまいそうで、
 触れられた腕から痺れが走った>>147

 どうしようもなく眉を寄せて下げて、口角を上げた。 ]

  …………やっぱり君は、誰よりも綺麗だ。
  怒って、泣いて、笑って、きらきらして
  そんな君だから俺は、…………、

[ 土で汚れた腕なんか知らない。
 心の奥底に潜む諦観すらも、晴らす人に
 擦り寄るようにして身を寄せた。 ]

(196) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 永遠なんて、ない。
 確かにそう言った。そう思っていた。
 だけれど生涯きっとこの瞬間を忘れる事はない。 

 落ちる涙>>148を指で掬った。
 だけれど今度はきっと同じ顔をしている。
 目尻から湿っていたけど拭いはしなかった。

 顎のラインをなぞるような親指。
 耳を引っ掻くようにして名残のある濡れた指が、
 耳殻を挟んだ。 ]

(197) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 薔薇の薫りは今は遠く。
 弾ける音はしない。
 辿る手は頬に落ちて額を合わせようと
 くっつく。

 見つめる瞳の中、確かに君がいて。
 髪を梳いていた指が彼に縋るまま、
 強欲にひとつ強請ろう。 ]

  いつか花が散って枯れて、実になってしまっても、
  …………俺の、傍にいて。

[ 答えを尋ねる前に引き寄せようと動く手。
 零れる息は微かに震えていたけれども、
 逃げはせず、ただ、彼を見ていた。 ]

(198) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君の永遠を俺にちょうだい。

(199) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



[ 光が射す。
 重なるような影は静かに凪いでいて。
 頬に差した色はきっと彼だけが
 感じ取ることの出来る、淡い赤い色だ。 ]**

(200) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃


【人】 粉ひき ケヴィン


[ 彼の、 言葉に、
  珍しくも、 茶は見開かれ、
  ──── はく、 と 唇が何かを紡ごうとするのに、
     呼吸音だけが後を追った。

  ……忘れて欲しいなんて "酷い"言葉を
  詰ってくれても、 貶してくれても良かった。
    ( 忘れられないってことぐらい、)
        ( お前が一番 知っているじゃないか!)
  それ なのに、 ]
 

(201) is0716 2018/05/26(Sat) 13時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 予想をしていなかったか、と 言えば
  ……きっと、 嘘になる。

  何処かで赦して欲しかったし、
  (何処の誰だ、"彼なら異変に気づくだろう"なんて)
  (勝手な理想を描いたのは!)
  何処かで認めて欲しかったのだろう。

  甘い幻想を、描いていたのは
  きっと、 確かだったはずだ。]
 

(202) is0716 2018/05/26(Sat) 13時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ それでも彼の次ぐ言葉は、
  求める許しを飛び越えて、
  道を差し伸べる手では無くても、

  それこそ、そう 蒲公英のように、
  静かな あの、時間を そっと 共有してくれる、と、

           ──── 神託 を 覚え、 ]

  ───── そのくらいで良いなら、

 

(203) is0716 2018/05/26(Sat) 13時半頃

【人】 粉ひき ケヴィン


[ 迷い子は綻び、
  一時、泣きそうなまでの歪みを見せたが、
  いつもどおりの 淡い表情で、
  "赦しのことば"を 紡げたと、 思う**)]
 

(204) is0716 2018/05/26(Sat) 13時半頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 言葉を落とさないのは、言葉では語りつくせないから。
 縫いとめられた夜も――遠く輝いたあの時も――動き出したのなら
 過ぎた時を埋めるように、
 溢れる想いを伝えるように、
 本当はもっとゆっくり優しく、なんて紳士ぶる気持ちはあれど
 駆り立てられるように早急になるのは
 若さってことで、まあ、許してほしい。

 好きだと気付いた相手から
 あいしてると謂われて。
 身体を預けるように、もしくは強請るように
 舌まで絡む口付けに欲が膨れ上がらないわけがない。

 例えここが、相手にとって神聖であろう場所でも、だ。 ]

(205) anbito 2018/05/26(Sat) 14時半頃

【人】 渡し船 ユージン

 いっちゃん、ちゅー上手いんだ?

[ 呼吸の合間に告げながら、唇を啄ばむ。
 若さの猛りを密着させればこれが薔薇の呪いでもなんでもなく
 同性という常識的ではない相手にあるがままの本能を、ありのままの欲望を
 孕んでいるのだということが知れよう。

 まだ残る、首筋の花弁にキスを落とし。
 けれどそれを上書きしてしまわないのは、俺の歪んだ傲慢さだ。

 他の誰かとの情事を忘れることなどない、と。
 それは赦しでも、憐憫でも、侮蔑でも、ない。

 キミが生きた時を、選択したことを
 否定したくないなんていう傲慢。 ]

(206) anbito 2018/05/26(Sat) 15時頃

【人】 渡し船 ユージン

 こんなとこで……、イケナイのにね?

[ 抱きしめた身体を花に触れるのともまた違う指使いが撫でていく。
 ただ、背徳を重ね、欲に濡れた瞳で。 ]

 今は、悠仁……ってよんで。

[ 東方の名は、はるかなひとを意味するもの。
 強請るかわりに俺も、この時だけは。 ]

 ね、―――イアン。

[ 呼びなれぬ、彼の名を耳元に囁きながら。
 はやくその熱に触れたいと、指先が下腹部を滑り。
 服の上からでも確かめようと、熱の上にたどり着く。 ]*

(207) anbito 2018/05/26(Sat) 15時頃

渡し船 ユージンは、メモを貼った。

anbito 2018/05/26(Sat) 17時頃


【人】 花売り メアリー

[自惚れじゃないと告げる声は震えていた>>194
 視線を下に逸らしたままでも、フェルゼが名前を呼ぶ声からはどことなく、頬の朱さを思わせる熱が感じられた>>195
 途切れ途切れになった言葉の代わりに彼の腕に触れたのは、風邪ではない熱っぽさに中てられた所為もあった。

 誰よりも綺麗だ、の言葉に瞳が揺れる。
 泣いた顔も怒った顔も、直接は向けなかった笑顔も、それこそあんな惨めな憔悴だって目にしていただろう>>3:84と思えば、「きらきらして」の意味は決して淡くない筈で。
 寄せられる身体から伝わる体温。その温もりを自然に求めて、ベッドに膝を載せ、身を乗り出していた。]

(208) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[あの時とおなじように、フェルゼに触れられた>>197
 ひりついた目尻に、くすぐったくて熱い顎、少しだけ痛んだ濡れた耳殻。
 ただ違うのは、促されるまま触れ合ったのが額どうしだったことと]

 ばか……。
 あんたまで泣いてんじゃないよ。

[そんな雫の煌めきを彼の目許に見たこと。
 重なった額は熱く、間近にかかる吐息もまた温かい。
 さらりと髪を梳かれることの、安堵にも似た快さ。
 潤む眼はただ、目の前のひとだけを映して――]

(209) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[その目の前のひとの距離が、引き寄せられてさらに縮んで]

  ……―――え?

[>>198>>199答えるより前に、唇が柔い感触を得る。
 間近に映るのは、ほんのりと淡いあか。
 数秒の後、自分がなにに触れているかを覚った――覚ってからも、暫くの間、その触れ合いを静寂のまま保った。]

(210) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー


 (キスって、こんなに、
   ……ほっとするんだ)

[揺れて移ろう灯りのような、薄く淡いくらげのような、三日月の蒼にも似た白>>2:68。そこから感じた「包み込まれる快さ」を、今度は避けることなく受け入れた。]

(211) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[暫くして、マークのほうから顔を離した。それでも、鼻先どうしは触れそうな程に未だ近い。]

 ……永遠を、なんて。
 まるでプロポーズみたいだろ。

[小さな声で漸く紡ぐ悪態。思い返せば照れるようで、けれど不思議な驚きもあった。
 永遠なんてないと言い切っていた筈のフェルゼが、そんなことを言ったのだから]

 うん、あんたの傍にいるよ。
 花が枯れて散っても、実を付ける限り、
 僕が消えてなくなる訳じゃないからさ。

[怖れることなく、涙痕を残したまま笑って、言い切った。]

 だからフェルゼも、僕の傍に、…――

(212) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[この熱さは本当に、互いの想いからのものだけなのだろうか。
 吐息の熱さが、妙なところでの心配を呼び起した。]

 ……ところでさ、大丈夫なのか。
 いや、その、フェルゼ、風邪、みたいな感じだから。

[これまでの温もりを一気に台無しにした自覚はあったから、視線が横に逸れた――といっても、寝ていた筈の他の誰か>>67>>149>>163の顔だとか、見舞いに来ていた誰か>>142の様子だとかは、伺えなかった。微かに聞こえてきた寝息>>118は、未だ眠りを示すようではあったけれど。
 風邪をうつされるからという訳では無く(あれだけ身を寄せたなら、とっくにうつっていて可笑しくない)、寝起きの病人の負担を案じて、身体を離した。]

(213) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[そして自分は兎も角、フェルゼにこの場であまり恥ずかしい思いをさせても、と大人の部分で案じた。
 だから続く言葉は、彼だけにしか聞こえない小声のささやきで。]

 もし、体調大丈夫そうだったら。
 その……、夜、一緒に寝てくれ、ないかな。
 っと、今は僕の部屋、僕しかいないから。

[と言ってからまだモリスから毛布を返して貰っていないことを思い出したが、一先ずそれはそれで]

 なんとなくだけど、フェルゼが傍に居てくれたら、
 花の匂いがなくても、よく眠れる気がしたから。

(214) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[告げた理由は真実だったが、これが別の意味に受け取られるという自覚が無かった訳でも無い。
 いつか変な妄想>>0:197>>0:205してたな、と思い出されれば酷く恥ずかしくもあり、伏し目がちに問うた。

 フェルゼが名前を呼んだ時、彼の内側にどれだけの波が立っていたか>>-714、想像もしていないまま**]

(215) sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/26(Sat) 19時頃


【人】 執事見習い ロビン

[愛とは何かと問われれば、
「よくわからない」のが自分の答え。
色恋沙汰とは縁のなかった半生だ。

でも、彼を知りたいと思う心が、
泣いてほしくないと感じる気持ちが、>>204
手を繋いでいたいという望みが、
単なる依存ではなく、愛であればいいと、思う。]

(216) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 20時頃

【人】 執事見習い ロビン

[受け取った上着を肩にかけ、
もう一度手を差し出して、握手を求めた。
今はこれだけで我慢しよう。]

……ありがとうございます。
嬉しいです。

[珍しい表情を見せる。
いつも大体真顔の顔に浮かぶ、微笑。

たんぽぽの綿毛は、根を張り、
小さな花を咲かせる場所を決めたのだ。**]

(217) mikanseijin 2018/05/26(Sat) 20時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

mikanseijin 2018/05/26(Sat) 20時頃


【人】 記者 イアン

── 中庭・モリスとの時間 ──

[二人の気持ちはやはりどこかズレた部分があった。
無理強いをしたと、もう嫌われたかもと、そう思っていた
しかし、何もしないとそう告げた時の反応>>184
……まるで恨んでもいないように感じて。
相手の気持ちを正確に理解するのは、
中庭に着き、自分が一度口を閉じた後になった。]

(218) clade 2018/05/26(Sat) 20時半頃

【人】 記者 イアン



 ……モリス?

[それは、想像のどれとも違う反応に感じた>>185
隣で身を乗り出す彼>>186を恐る恐る見る。
……そして、何も言えなくなった。

眠る前の様子、寝顔。
分からないなりに記憶していたそれらの意味。
漸く、理解した気がする。
あまりにも色んなことがあったから
ひとりになったと嘆き続けたから
すっかり忘れてしまっていた。]

(219) clade 2018/05/26(Sat) 20時半頃

【人】 記者 イアン


 ……ごめん。

[唇を噛み、俯いた相手へ>>188
重ねた謝罪は意味を変え、言葉は続く。]

 君は、酷いことをされたと思っていると
 もう俺のことが嫌いになったのだと
 勝手に思い込んでいたのかもしれない。
 ……君が寝てからも、夜は本当に長くて。
 一人で色んなことを考えてしまったんだ。

[自分の膝を掴むように手に力を込める。
重苦しい心地は、彼の関わらない記憶にも存在する。
それもまた、考え方に影響していたのだろうか。]

(220) clade 2018/05/26(Sat) 20時半頃

【人】 記者 イアン

 

 言うとおりだったね。
 あの時の君は、暴れも逃げもしていなかった。
 こんな風に思うほうが、失礼だったんだね。

 信じられないと言ったのは
 なんとも思っていなかっただとか、
 本当の自分を見せていなかったとかじゃなくて、
 もっと他の方法もあったと思ったんだ。

[他者に見てもらえない自分を見せる
そんな関係は、欲望を含まなくても作れる筈だった。]

(221) clade 2018/05/26(Sat) 20時半頃

【人】 記者 イアン



 ……出来ることなら、その方法で。
 これからも関わっていきたい。

 皆に話せないことを話したり、
 弱いところを見せあったり、
 誰にも見てもらえていないと君が怯えずに済むような。

 友達、みたいに……どうだろうか。
 
[言いたくて、躊躇ってしまった言葉。
自分の考えは、伝わるだろうか。
これは、また気持ちを陰らせるものだろうか。
一度相手を俯かせた男の声には不安が滲む。]*

(222) clade 2018/05/26(Sat) 20時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 触れられた腕が熱かった>>208
 だがそれ以上に此方を見つめる直向きな
 眼差しは水面を揺らす波紋のようで ]

  ( 綺麗だ。 )
  ( ……似合ってる。 )

[ 知っていたと思っていたけれど、
 また新たに見つけた一面に
 吐き出した息は熱が籠っていた。 ]

(223) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ こつりと合わせた額>>209
 触れ合った場所から伝わる温度に
 しかし彼の言葉に困ったように笑った。 ]

  …………だって。
  ( 嬉しくて、 )

  でも、そうだなぁ。
  マークのせいだよ。

[ 心のすべてを打ち明けないまま、
 ひとつ得られたらまた欲しくなる性に
 もう抗うことは無かった。
 求めてはいけないと思っていたけれど
 その枷はするりと解き放たれて。 ]

(224) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 重なり合う唇>>211に安堵した。
 チラつく光景も何もかもがその一瞬だけ
 真っ白に弾けて、ふわふわと
 浮き足立った気分のまま、ちいさく食む。

 共感覚なんて持ち得ていなかったけれど、
 だけども、この瞬間を彩るならきっと、
 弾けたあか色>>210 ]

  プロポーズなんて、我儘は言わないけど、
  ……暫くでいいから君の薬指を独占させて。

(225) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 永遠を欲しがり求め、強請りながらも
 臆病な所までが全てなくなった訳ではなかったから、

 控えめに言いながらも伸びた手は彼の指の隙間を
 潜り込みながらそっと力を入れて絡めた。

 途切れることのない台詞>>212
 夢見るような心地を覚えながら。 ]

(226) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その、言葉の続きを待ったのだけど。
 引いた体に身を案じる言葉>>213
 瞬きを数度しながらもようやっと、
 現実に足が立つ。

 ハッとしたように目を見開いた。
 ここは医務室で、寝息も聞こえて>>118
 なのに自分は我慢が出来なくて彼の唇を奪い、
 それだけでなくプロポーズ紛いの言葉を――…… ]

  …………ぅ。

[ のぼせるような熱さが込み上げた。
 だが、彼の心配するような辛さはもうなかった。
 つまり素面かつ健康体なのだ。 ]

(227) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ だけども否定すれば顔の赤らみをどう打ち明ければいい?

 やさしい気遣いが今はこうも羞恥に変わる。
 モリスに対して感じた友達らしい行為を強請る時よりも強烈な恥ずかしさだ。

 そんなフェルゼの気持ちを察してくれたのかどうかは分からなかった。
 しかしその言葉>>214はまた別の意味でも
 危うくて。 

 きっと彼は他意なく言ったのだろうと検討づけながらも、
 拗ねた唇が尖った。 ]

(228) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺、マークのそういうところ……
  きらい。…………ずるい。

[ だがそれもすぐ笑みに変わる。
 彼の体質>>1:66を詳しくは知らなかったけれど、
 それでも本心から言ってくれたのなら喜ばしいことだ。
 伏し目がちの隙>>215を狙って、
 離れる前にひとつ意地の悪いイタズラを添えておこう。

 柔らかい頬に落としたのは唇。
 口端を上げれば、ふっとはにかんで
 そっとその表情を覗き込んで確認する。 ]

(229) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………冗談だよ。ほんとうは、そこもすき。
  何より君からのお誘いだもん。……うれしいよ。
  俺も君といっしょにいられたら、安心できるから。
  一度、部屋に戻って用意するよ。

[ 今度は此方から体を離そう。
 しかし挨拶は彼にしか聞こえない囁き声で。 ]

(230) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



  ――――……また、夜にね。


[ 名残惜しげに手の甲を撫でれば目許を和らげた。
 余韻を残しながらも軋むスプリングの音を残し、医務室の外へ。
 耳が赤いのが誰かに気づかれてしまう前に、
 廊下に逃げられればいい。 ]**

(231) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 記者 イアン

[夜のような目に初めて映ってから、三度目の春が過ぎていく
思い出は花弁のように積み重なり
語り尽くせないものばかりの筈だった。
“こい”や“あい”を誰かに告げるなんて、初めてで
先走るのも仕方ないのだろう。

子供とは到底言えない、欲望の含む口づけ。
汚れていると、慣れていると自認する割に
体温を上げ、緊張しているのは
きっとあいしたひとが相手だから。

倫理の象徴のような部屋の中
想い続けた男と触れる距離、深く唇の先を求める
あまりにも甘美で、いけないのだと離せない
未だに呪いが生きているように、集まる熱。]

(232) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 ……君が、もっと欲しくて

[けれど、あの夜は明けた。
密着し理解させられる感触に、喉を鳴らし
確かに彼に求められていると、嬉しいと思っているのは
一層欲して口づけを深く深く、息継ぎも惜しむのは
混じり気の無い本物の俺。

首筋に残る痕を知っている。
どう思われているのか、気になるけれど。
それが消えない事実ならば、受け入れられたい。
身を引くことはもう、出来ない。]

(233) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 言わないでくれ……っ
 君が…こんな風に、するから……

[羞恥に震える声で、緩く首を横に振った。
明けた世界でその指摘は酷だ。
窓の外の風景も、この部屋が何処なのかもよく見える。
ドアの向こう側を意識してしまいながらも、
撫でる手に色を滲ませた吐息は隠しようもなく。]

(234) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 ユー、ジン……

[形を持った部分に辿り着いた指に
息を呑み、思わず目を瞑った。
名前を呼ぶいとしい響きに導かれ、
呼び慣れない異国の名を口にする。
発音も上手くなく、辿々しい。
幼子のように繰り返し、正しい形を取ろうとしながら
まるで自慰をするように相手に押し付け、擦りつける。]

(235) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 ……きつくて、苦しい。

[君もそうだろう、そう囁いて
再び開いた目は欲に潤んでいる。
こちらの手も、相手の身体に伸びていく
許されるのなら、脱がしていこうと。]*

(236) clade 2018/05/26(Sat) 22時半頃

【人】 花売り メアリー

[フェルゼの涙の訳>>224がまさかあの時の自分>>3:52と同じだったなんて察せた訳では無かったが、それを自分の所為にされたことは、けれど、苛立つよりも何処か誇らしくすらあった。

 離した唇に残る、小さく食まれ、食み合った余韻。
 まさか自分に、弾けたあかを感じさせる何かがあったとまでは思わないものの。安堵の中のふわりとした高揚が、身体中に沁みていた。]

 ……うん。

[フェルゼの長い指が、薬指に絡まり、つながる。その手をそっと握りしめ返す。プロポーズとまでは結局いかない、けれども誓いの指輪にも似た小さな独占が、うれしい。
 夢見るような現実の瞬間に、愛おしむ言葉は途切れることなく続いた――筈だった。]

(237) sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃

【人】 花売り メアリー

[夢見る瞬間を自ら打ち切ってしまったマークは、一先ず落ち着いた心算で居て――結局、落ち着けなかった。]

 え。
 ま、まって。その、不味かった――…?

[きらいだとか、ずるいだとか>>229。その言葉に率直に動揺した。
 フェルゼの表情もまともに見られず目を伏していたところで、ふいに、頬に柔らかな感触。
 きょとりとして――顔を赤らめた。はにかんだような顔を前にしながら、暫く、訳も判らずにぱちぱちと瞬きを繰り返し。]

(238) sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃

【人】 花売り メアリー

[「冗談だよ」>>230と続けられたことに、漸く、気が抜けたように長く細い息が洩れた。]

 な、なんだよ。そうならそうと、早く言え、って。
 ……でも、良かった。ありがと。

[泣きそうな訳では無かったが、かなりひやりとしていた、というのが正直なところ。だから、一度部屋に戻って用意すると聞いて頷いた時にも、大分安堵の滲んだ情けない顔をしていた。
「そこもすき」だなんて言われたことへの照れは、多分、上手く顔には出せていなかった。]

(239) sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃

【人】 花売り メアリー


 うん、じゃあ、また。

[そのまま離れていくフェルゼに――立ち去り際の微かな挨拶>>231に、黙ってこくりと頷いた。
 ああ、このくらい調子よく歩けるようなら風邪ではないだろうな、と察するのはもう少しだけ後のこと。]

 ……………、

[ベッドのスプリングが軋む音が、妙に鼓膜に残り続ける。
 手の甲を撫でられたあとの感触が、妙にひりりとする。
 そんな、不安というのとも異なるような妙な予感が過って――自分でも流石に恥ずかしさの方が勝って、ロビンが起きてしまわないうちに、そそくさと医務室を後にした。]

(240) sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃

【人】 花売り メアリー


(……安心できる、か。
  なんだか、やっぱり、嬉しいな)

[フェルゼの夢見が悪かった時のこと>>0:258までは知らないながら、こう言われたことは素直に誇らしく思えた。
 赤らんだままの頬を微かに緩めながら、廊下の先を行く。**]

(241) sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 ― 朝焼けの医務室 ―

[おはようを返してくれたモリスは、どこからどう見ても寝起きだったけれど、それは夢を追っているようにも見えて、少しだけ期待した。
せっかく話せたんだから。
せっかく、伝えられたんだから。
なかったことにはしたくなくて]

 ………っ、  うん

[そのことばかり考えて、起き上がる先輩を見ていたから、
短い「ありがとう」は、その意も想いも、きっと間違えることなく受け取れたと思う]

(242) 茄子 2018/05/26(Sat) 23時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/26(Sat) 23時頃


【人】 負傷兵 ヒュー

 ― それから ―

[自室に戻って、拾い上げた色鉛筆は、
薔薇のように赤かった。
今度は、前より少し器用に回して、
はい、とピスティオに差し出す。

足元にも、ベッドにも、枕の下にも。
色んな場所に散らばった色鉛筆を一本ずつ拾って、渡して、そうすればきっと、ピスティオだって魔法使いになる。

パンを作るのとは違うけれど、白の上に色を生み出す魔法使い。神様、だっけか。けれど神様だと少し、遠い気もするから。魔法使いくらいがちょうどいい]

(243) 茄子 2018/05/27(Sun) 00時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

clade 2018/05/27(Sun) 01時頃


ベネットは、モリスに手を振った。

azumi 2018/05/27(Sun) 01時頃


モリスは、ベネットをつんつんつついた。

mmsk 2018/05/27(Sun) 02時頃


【人】 新聞配達 モリス

――中庭のベンチ――

[俯く頭の上からもう一度謝罪が降った>>220
 もうそれは、有りもしない罪を悔いる言葉ではないとわかったから、顔を上げる。]

夜は……そう、ですか。
それは、俺もごめんなさい。あれからのことが、わからなくて。
先輩に、手間も負担もかけるつもりじゃなかったんです。
けど俺があそこにいたのは、先輩のおかげ、ですよね。

[夢を見ていた。その間は、眠っていたのだと思う。
 図書室で眠ったあと、目を開ければ医務室だった。その間の自分の行動はまるで記憶にない。
 なれば手を煩わせたのだろう。視線が少し下がった。
 ひとりにさせないために隣を選んだのに、あまりに深く満たされて、夢心地が過ぎて。]

(244) mmsk 2018/05/27(Sun) 02時半頃

【人】 新聞配達 モリス

失礼、なんかじゃないですけど。
でも、俺は先輩に謝ってほしくなかった。
それが伝わったなら、よかった。

[>>221事の話を真面目にしたがるのは、きっとこの人に染み付いてしまった表側がそうさせるんだろう。
 それは少し悲しくて、暗い笑顔を浮かべるしかない。
 言葉の裏側の感情を補足されれば、己の不安は全くの杞憂だったのだと知れる。
 まだはじまったばかりの関係は、すれ違いも多そうだ。]

(245) mmsk 2018/05/27(Sun) 02時半頃

【人】 新聞配達 モリス

……俺はあの方法でもいいんですよ、なんて言ったら、先輩は困ってしまいますか?

[他の方法を取りたがるのを聞けば、意地悪く皮肉めいて返してみる。
 どんな顔をされるか。本当に困ったような委員長らしくない顔が出るか、もしくは自分の身体を軽視するのに怒りを浮かべられるか、想像をしながら。
 どうであっても、すぐに笑顔を作る。]

冗談です。
けど、嘘じゃないです。

どうしなきゃいけないとか、どうしていこうとかじゃない。
したいように出来るといい、って思います。

[そうでなくては意味がない。縛られなくていいと手を伸ばしたのだから、そうでなくては。]

そこに必要なら、俺はあなたにまた身体を預けてもいい。

(246) mmsk 2018/05/27(Sun) 02時半頃

【人】 新聞配達 モリス

たぶんね、先輩。
俺は、あなたのことを結構好き、なんです。
まあ嫌いな人にこんな事言わないでしょうから、わかってたと思いますけど。

好きな人と繋がるのは、嫌なことじゃないんですよ。

[ただ、きっと。
 それをこんなふうに自分から口にしなくてはいけないということは、イアンにとってのこの交わりは、そう思うに足りなかったということだ。
 そこに双方向の愛はない。彼の瞳は別の誰かをいずれ見るんだろう。
 一度目の失恋をしながら、小さく痛む心を押し隠して笑う。
 笑う。]

なんて、したくないことに無理は言わないですけど。
けど、本当の自分でいられる瞬間に、自分を縛るようなことはしないでほしいっていう、だけです。

(247) mmsk 2018/05/27(Sun) 02時半頃

【人】 新聞配達 モリス

俺も、先輩と関わっていきたい。
俺はきっと、結構弱いから。先輩の手を貸してほしい。

[先輩の話も聞きたいです、と付け加えつつ。
 これからも、と未来を見た言葉>>222が聞こえて、ひとつ安堵する。
 失礼だった、すまなかった、ごめんを並べられて、これきりにしようなんて選択肢も、あり得たはずだから。]

あ、でも友達みたいに、は嫌だな……
親友になりたい、っていうのは、どうです?

[安堵がやってくれば、我が出てくる。現金な性格は、普段ならこれほど素直には表に出さないものだ。
 だって友達みたいに、だなんて。
 今まで友達ですらなかったみたいで――実質そうではあるのだけれど、認めてしまうみたいで――嫌じゃないか*]

(248) mmsk 2018/05/27(Sun) 02時半頃

【人】 執事見習い ロビン

―それから―

[さて、不思議な夜が夢でなかったのだとしたら、
もう一つ気になることがある。

ピスティオと盛大に喧嘩したことだ。
あんなに叫んだ記憶は他には早々思いつかない。]

……。

[あれからまだ、まともに顔を合わせていない。
気になって勉強も進まず、布団に包まっている。]

……僕悪くないし。

(249) mikanseijin 2018/05/27(Sun) 11時頃

【人】 執事見習い ロビン

(……でも別に、ピスティオも悪くはない)

[怪異に巻き込まれて、向こうも必死になっていたのは、落ち着いた今ならわかる。

わかる、けど。]

…………。

[どうしたらいいかわからずに、布団に潜り込んだ。
いつまでもこのまま、喧嘩別れも嫌なのだけども。

ごろごろり。**]

(250) mikanseijin 2018/05/27(Sun) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[寮内の空気は冷える程でなくとも、涼やかさが紅潮を冷ましていく。薔薇の匂いももう遠い屋内、階段の踊り場で一度立ち止まった。]

(オスカー先輩が何処にいたのか、とか
 ユージン先輩に聞いておけば良かったな……)

[自室を訪ねるのが一番かとも思ったが、肝心のその場所を度忘れしてしまっていた。
 屋上への抜け道だとか、丁度この踊り場だとか、そういった場所は初めから頭にないまま。思い当たる場所を掴めない瞳が、階段の先を見詰める。]

(251) sakanoka 2018/05/27(Sun) 14時半頃

【人】 花売り メアリー

[あの時フェルゼとの間で起こったことから目を背けて、ただ「僕の所為」とばかり言い張って>>1:237
 しかもそんな一方的な謝罪を、彼の友達である――ただ、そうとだけマークには見えていた――ベネットが言伝を頼まれてくれたのをいいことに、フェルゼに近しい人の縁に頼るという形で人任せにして>>1:289
 そんな堂々とできなかった己の臆病さは、未だに浅ましく思えた。

 だから伝えることは人任せにしたくはない、と。自分の口で、はっきりとオスカーに言い切らなければ、と。
 今はもう迷わない想いを胸に、彼を探していた。
 向き合おうと思った理由は、けれど、それだけではなくて――]

(252) sakanoka 2018/05/27(Sun) 14時半頃

【人】 花売り メアリー


(先輩、なんで僕のこと、
 ずっと見ててくれてたんだろう)

[最後に爪を立てながらも、確かにこれまでを見届けてきたことを示す言葉>>3:44>>3:45>>3:46
 それがフェルゼとの間にある自分を視界に映してきた目だったのか。それとも、背の伸びきった自分だけを純粋に見詰めていた瞳だったのか。
 きちんとした答えなんて得られないかもしれなかったが、それこそ問い質すだけ問い質すくらいの「資格」はある筈だ>>3:196。]

(253) sakanoka 2018/05/27(Sun) 14時半頃

【人】 花売り メアリー

[階段を登り切った先、脚はなんとはなしに廊下の窓のもとへと向かう。そこは丁度、昨日オスカーが中庭を見下ろしていた場所>>0:93
 硝子を開け放てば、初夏らしい花の香りの淡さが鼻を擽り、心を満たす。]

(こんなふうに庭を見たことって、
 あんまり無かったかもな。
  ……あの人にはどんな風に、見えてたのかな)

[窓の桟に腕を載せ、まだ長いままの髪を風に靡かせた。**]

(254) sakanoka 2018/05/27(Sun) 14時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

sakanoka 2018/05/27(Sun) 15時頃


【人】 双生児 オスカー

─医務室前─

[ 二度寝で誤魔化すのも飽きて、
  管理を任されていた医務室へと歩を進めた。
  夜が明けたのなら
  きっと夢を見ていた彼らは目を覚ますだろうと思った。
  中にはあの夜の狂気に当てられた訳でもない只の風邪っぴきもいたから、
  少しでも様子を見に行くべきだ───と、

  ふと、窓の外を見ればもう夜の幕は弾けていて、
  その空は夕暮れとも違い
  勿論、東洋の空のようだなんて感じ無かったけれど、
  それでも眼を細めて視線を逸らしてしまうくらいには 綺麗だった。]

(255) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 医務室の扉はそんなに厚くは無い。
  立て掛けられた名札をきちんと見れば
  誰が退室したかは分かったかもしれない。

  けれど、視線が追い掛けるのはどうしようも無くたった一人の名前。

  扉に掛けた手は、中から聞こえてくる話し声に止まる。
  耳を塞ぐのは間に合わなかった>>148。]

(256) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ これは 夢じゃ無い。
  途切れ途切れの言葉>>146と、少しの間。
  ほんの数秒のやり取りを想像して、
  静かに腕を下ろす。]

(257) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 『    』>>148

  伏せた瞼は震えていた。
  喉は乾ききっていた。

 影になった扉の後ろ、此処には光も差し込まない>>200
  影を踏みながら、似合わない朝日を背に浴びて
  足早にその場を後にする。]*

(258) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 問いかける資格>>253はあるのだろう。
  彼は間違いなく被害者で、
  あの時出会わなければ
  唆しなんてしなければ>>3:56
  少なくともあの一瞬>>3:175は傷付かずに済んだ子なのだから。

  殴られ無かった事が
  逆に自身を苛んでいる。]

  ……… 笑えない。

[ は、と息を吐いた口元はどうしようもなく
  正しく笑おうとしていた。
  笑おうとした相貌が崩れたのは
  初夏の熱に浮かされた薔薇の芳香が鼻腔を擽ったから。]

(259) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 風にたなびく長い髪>>254に、
  呼吸を忘れる。

  遅れて跳ねた心臓で顔が熱くなる。
  頬は紅潮を忘れたまま冷たい汗を流した。]

(260) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ ───言ってやれ。

  結ばれて良かったなと言ってやればいい。
  皮肉混じりに目を細めよう。
  正しく笑える筈だ。
  透き通った風が吹き込む医務室での秘め事に、
  自分は関係ないのだから。

  言ってやれ。言って、]

(261) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 脚は、自然と後ろを向いていた。

  相手は自分に気付いただろうか。
  気付かないなら、このまま無様に逃げてしまうだろう。
  脳裏に、月の光が差し込む東屋>>1:270を思い出しながら。*]

(262) moro 2018/05/27(Sun) 16時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ マークの言葉>>214の真意は分からなかった。
 しかし夜になればその時間は自ずと訪れる。
 逸る気持ちは落ち着かず、
 離れたというのに心臓は高鳴って仕方がない。

 それはきっと彼がかつて張り巡らせた思考>>0:197を知っていたら
 尚更酷かったのだろうけど。 ]

  …………それにしても、ビックリした。

[ 医務室を離れて真っ直ぐ向かった先の自室。
 医務室にはお互いいたはずだが、
 姿の見えない同室者に今は少し感謝をした。
 情けなく扉を背に膝に頬を擦り付ける姿を見られずに済んだから。 ]

(263) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  勢い余らなくて本当に、本当に、……よかった。

[ 脳裏に浮かぶ唇の感触>>237
 花の指環よりも曖昧だけれど独占欲の兆しを見せた絡まる指。
 近くで見る動揺>>238 安堵>>239
 それらに全て自分が絡んでいるという、
 自惚れでない事実。

 行儀悪く床に倒れこんだ。
 頬に当たる冷たさに熱を浮かすよう瞼を閉じる。 ]

(264) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 好きな人に求めることを許される。
 そんな奇跡に過去のいばらも今は枯れ、
 諦観ばかりだった自分の中で新たに
 撒かれた種は芽を出そうと疼いた。

 奪ってばかりだった自分が本当に
 いいのだろうか、と。
 今も思ってならない事は事実だけれど ]

  はやく、夜にならないかな。

[ 朝を望んだくせに現金なことを願いながら、触れた指に唇を寄せる。 ]

(265) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  次に会えた時は、もっとじょうずに伝えないと。

[ 彼は彼自身のことをどう思っているのかはわからない。
 だが、彼も知らないかもしれない取り柄>>1:309
 自分はまだ伝えきっていないのだから、
 おやすみを言う前に、
 ちゃんと逃げずに言葉にしなくちゃ、と。

 はにかみながら、思った。 ]*

(266) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―自室―

[ さて、落ち着いた頃にのそりと起き上がる。
 ちらりと覗きながらノートを千切って
 ペンを取り出して文字を綴った。

『 モリスへ。
 君の日々のお礼を兼ねて、
 君の落ち着いた頃に紅茶でも飲みたいな。
 PS:君にプレゼントする役はまだ終わってないよね?
 それも合わせて予約させて。 』

 今日でなくても友として自分の手がけたものをプレゼントしたかった。
 あの時こわくないのと尋ねた彼の腕を引けるような、
 鳥の形をした木の彫り物を贈りたい。 ]

(267) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 彼の才能。
 それは紛れもなくモリス自身のものだけど、
 それだけが彼を構成しているんじゃあない。
 友達として彼の素敵なところを自分は
 近くで見てきたつもりだから。

 木彫りを続けてきた彼も、
 紅茶を淹れてくれる彼も、
 朝、なんだかんだ起こしてくれる彼も
 纏めて、友達なのだと腕を伸ばしたい。

 その中に触れられない彼を渦巻く絲があるかもしれない。
 全てを見せ合う事はお互い難しい事なのかもしれないけど、
 それでも見てきたモリスの一部を知る者として
 彼に親愛の証を示したい。 ]

(268) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ ビスケットみたいにはんぶんこできなくても。
 いつでも彼の力にはなりたいと思っている。
 何も置かれていない机の上に紙で出来た鳥を飾った。
 不器用だから少し嘴が曲がってしまったけれど、
 きっと分かってくれるはずだ。

 少し音程のズレた鼻唄を口遊みながら
 夜の用意をしようとして。
 一枚の紙>>1:271を見つけた。 ]

(269) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  自室から――→

[ 目を丸くした後、黙って自室を後にする。
 東屋で起きた事は沢山あって、
 どれもがまだ、手繰り寄せたいものばかり。  

 ベネットの件だって何も解決しちゃいない。
 一度拒絶しておいて今更だなんて思いもするが、
 それでも彼も放って置けない。
 彼ともいずれ再び向き合いたいと思う。
 そして彼自身が選んだ道ならば友として
 兄、として、いつか。
 背を押してやらねば、とも。 ]

(270) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それから、もう一人。
 葉巻の煙を燻らせながら傍にいて
 支えてくれたもう一人の大切な友人>>3:253
 彼はあの時、何を急いていたのだろう。
       何に対して怯えていたのだろう。

 今でも覚えている。
 酷く頼りない姿>>4:26を。

 彼が本当に伝えたかったものが何なのか、分からない。
 だがきっと、医務室まで連れて行ってくれたのは彼なのだろうし、
 お礼も込めて尋ねてみようか。

 時間の許す限りになってしまうし、
 合図も何も用意していなかったけれど。 ]

(271) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 向かったのは、――。 ]**

(272) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 花売り メアリー

[その時は本当に、周囲を伺うことがろくにできなかった。
 告白からの夢みたいな一時も、その夢から覚めて、自分から誘いを切り出したその時も、フェルゼ以外の誰の顔も見られなかった。

 だから今探し求めている人が、まさかあの時医務室の前にいて、あの告白を聞いていた>>256>>257>>258だなんて、思いもしていなかった。]

 うん、 ……――――あ。

[微かな風に混じって、誰かの足音>>260が後ろから響いた気がした。振り向けばそこには、確かにその人の後ろ姿>>262があった。
 漸く会えた、と思いが逸る。]

 先輩! ―――オスカー先輩っ、

[開け放った窓もそのままに駆け出し、呼び止めるように彼の肩に手を伸ばした。]

(273) sakanoka 2018/05/27(Sun) 17時半頃

【人】 花売り メアリー


 今、きちんと言わせて下さい。
 僕は誰彼かまわずにキスできるような奴じゃない。
 たとえ先輩が、そうであったとしても。

[そう紡いだ唇に、いつかの冷たい感触>>3:110がぶり返す。その記憶が小さな身体の震えとして表れるも、なんとか次の言葉を続けた。]

 もう自分の想いからは逃げません。
 僕が欲しいのは、フェルゼ、ただひとりです。

[言い切ってから、息切れしたように荒い呼吸ひとつして]

(274) sakanoka 2018/05/27(Sun) 17時半頃

【人】 花売り メアリー


 ……もし、先輩が見ていたのが、
 僕じゃなくて、僕越しのフェルゼだったとしても。
 僕はあいつから離れたりしませんから。

[言葉待つように、じ、とオスカーを見詰めた。
 問いたかったことは、ひとつの推測という形でこの時は表れて*]

(275) sakanoka 2018/05/27(Sun) 17時半頃

【人】 記者 イアン

── 中庭のベンチ ──


 何をしても目覚めなかったんだ。
 もう二度と目を開けないような気すらしたよ
 でも……こうして起きてくれて、良かった。

[医務室に運んだことを言っているのだろう>>244
頷き、肯定してこう語った。
君は呪われていたのだと、長い夜の多くを眠って過ごしたと
語るべきなのか迷い、この時は止めることにした。
これからも距離が離れなければ、いつか話すかもしれない。]

(276) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 記者 イアン

[謝ってほしくなかったと彼は言う>>245
考えて、考えて、そうするべきだと思った筈だったが
やはり言葉を貰わなければ誰かの感情を察せない。
全く恨んではいないのだが、
相手がすぐに眠ってしまったことがすれ違いを生んだ。

これからも、こんな風にズレることがあるだろうか
その時はちゃんと話せればいいと思う。
そうして、卒業を迎えるまでのまだ長い日々のいつかには
後輩を悲しませない男になれればいい。]

(277) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 記者 イアン


 ……駄目だよ、モリス。
 そんなことに身体を使っていたら、君は幸せになれない。

[皮肉めいた言葉>>246に眉を下げた顔で微笑んだ。
全く持ってお前が言うなという話なのだが。
以前の自分をそこに重ねてしまって、
彼にだってもっと正しい幸せが手に入る筈で。
本当の彼を見てくれる人が増えたらいいと思っている。]

 したいように、か。
 そうだな……うん、そう出来るのが一番だ。

[今までの俺には難しいことだ。噛み締め思考する相槌。
続けられた内容にまた口を開こうとした時、]

(278) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 記者 イアン

[たぶんね、と語られた内容>>247
……声を喉に留めたまま、相手を見ていた。
その言葉は二種類に取れる気がした。
可能性は均等でなく、傾いているように思えた。]

 ありがとう。
 誰かにそう言われるのは、嬉しいことだね。
 思い遣ってもらえるのは、幸せだね。

[自分から言えるのはそれだけで
思う未来の形は>>222決まっていた。
しかし、そう思ったのも事実。

まだ遠い将来の中、いつか
この記憶は静かな胸の痛みを齎す思い出になる。]

(279) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 記者 イアン



 親友か、……昔はいたなぁ。

[一瞬の過去の想起、宙に投げた視線。
それもまた>>248日常と共に奪われたものだった。
再び与えてくれる人に向き直り、
憂いの無い緩んだ表情を向ける。]

 ありがとう、モリス。
 これからも宜しく頼むよ。

[感謝と、未来を望む言葉を
受け入れたことを示して音にした。]

(280) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 記者 イアン



 今度、袋に沢山菓子を持っていくよ。
 それと、枝も拾ってこよう。

 俺は手先は器用じゃない方だと思うけれど、
 良かったら、教えてくれないかな。
 色んなことを教えてほしいな
 作品だけじゃなく、親友のことならなんだって。

[謙虚でも清廉でもない生徒会長は
あれこれと望み、一方的になってしまわないか心配だ
それでも、自分を見つけてくれた怖がりの後輩に
才覚が君と人とを繋ぐこともあると、伝えたい。]

(281) clade 2018/05/27(Sun) 18時半頃

[あの夜、噎せ返った香りは二人の間にはもう漂わない。
それでも尚、離れることがないのなら
お互いがそうしたいと思える関係で、続いていけたら。

親友の隣で、そう思った。]*


【人】 双生児 オスカー

[ 相手がどう思っているかなんて知らない>>273
  知りたくも無かった。
  背後から近寄る足音はしなかったから
  まだあどけなさの残る指先で掴まれた時、
  跳ねた肩は きっと見られた。

  頭の中に浮かぶのは諦念でも罪悪感でも無い。
  会ってしまった、後悔だけ。]

  …… なんだ、居たのかマーク。

[ 青褪めた血の色を浮かべた顔は
  何事もないように正しく笑う。]

(282) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 唐突に何時か聞けなかった答え>>274を語り出す。
  あの時叩き付けた激情は最早胸中には無く、
  いじらしく震えながら言葉を紡ぐ口を塞ごうとも思わなかった。]

  ……僕は牧師様じゃない。
  君達の誓いの言葉なんて要らないよ。

[ 真っ直ぐに此方を見つめる相手と視線が交差する。
  温度の籠らない目元を伏せる。

  視線だけで伝わる純粋さは何度汚そうとしても綺麗なまま。]

  其処に僕は関係無いだろう。
  君にしたのも只の八つ当たりで、嫌がらせなんだから。

(283) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 焦がれて 焦がれて、
  それでも手に入らなかった物。
  相手が抱いているものこそ正しい其れなのだろう。

  そうだろう、と自分を納得させる。
  いっそ祝福をと開きかけた唇が閉じる。]

  どうして 僕の話が出てくる。

[ 正しく笑ったまま視線を逸らす。*]

  思い違いをしているみたいだね。
  難しい事は考えなくていい。
  君は君の得た物を、手放しで喜べばいい。

(284) moro 2018/05/27(Sun) 18時半頃

【人】 花売り メアリー

[跳ねる動きが、小さな肩を掴まえた指先に伝う>>282。その肩をぐっと握ることまではせずとも、自分から離すこともしなかった。
 オスカーの顔色はどこか蒼白いようで、けれど馴染みのある優等生の笑みにも見えて、まるであたかも、あの時叩きつけられた生々しさなど何処にもなかったかのようで]

 な、何言ってるんだよ!
 訊いてきたのは先輩からだった癖に……

[「要らない」なんて答えに、思わず素の口調になった。]

(285) sakanoka 2018/05/27(Sun) 19時半頃

【人】 花売り メアリー

[交わらない視線。どこか熱無く伏せられた瞼。関係ない、の一言。まるで、逃げられているような気がして、継ぐ言葉は少し早口になる。]

 関係ないっていうなら、なんで僕が
 あんな八つ当たりや嫌がらせ、
 あの時されなきゃならなかったんですか。

[ひたすらに相手を見詰める目は、幼い頃から変わらないもの――純粋に手を伸ばそうとした心が、目の前の人の中にあるのだ、とも気づかないまま。
 どうして、と笑うオスカーの姿は「完璧」なそれで、それでも瞳は逸れていた。そんな彼から視線を動かさないまま、マークは問いを重ねる。]

 思い違いだっていうなら、はっきり教えて下さい。
 あなたがどうして僕をずっと見てきたのかを。

(286) sakanoka 2018/05/27(Sun) 19時半頃

【人】 花売り メアリー

[その問いの答えを確かめるより前に、言葉が、また零れる。]

 ……僕の曖昧さが、あなたを
 死にたくなる程追い込んだのかもって思ったら。
 手放しで笑える訳、ないじゃないですか。

[動かさない目が、微かに震えて**]

(287) sakanoka 2018/05/27(Sun) 19時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 掴んだ柔らかな輪郭>>3:110を指先。
  容赦無く奪った唇の温かさすら覚えて居ない。

  自分の低俗さに、正しさ紛れの失笑を溢す。
  あの行為には何の意味もない。
  だというのに、問い質す口は何処までも真っ直ぐに突き刺さる>>285。]

  どうしてだろうな。
  君が「欲しくない」と言って、其処から先が何も考えられなくなった。

(288) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 振り返るなら、と騙る目はやはり視線を合わせない。]

  成りたい姿を諦めても綺麗なままの君なのに、
  そんな君が手を伸ばせば届くものから逃げている事が、

[ 少しの、間。
  開いた口はそのまま「もどかしかった」と口にした。]

(289) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ 視線はいつまでも自分に向いたまま
  逸らされる事がない。
  此れが一種の仕返しだというのなら、
  そう説明された方が納得出来た。

  中庭で眠る彼を見てきた。
  伸びる背に合わせて自分を変えていく彼を。
  自分で手に入れた姿で誰かに"欲しい">>1:253と思われる彼を。
  正しい姿にしか自分を当てはめられない自分と比べて、


  嫉妬した。]

(290) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ あぁ、余りにも 惨めだ。

  答え>>286を口にする前に湧き上がるものに眉を顰めた。
  笑みが消える。]

  ………… もう、いいだろう。

[ 思わず口をついた諦念と共に、
  また笑う。]

(291) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

  君の返事が聞けないくらいで死ぬ訳ないじゃないか。
  そこまで……繊細じゃないんだ。

[ 正しいを装ったまま、剥がれないうちに背を向けた。
  肩に手が載っていたならやんわりと振り払うだろう。

  もう呼び止められても振り返る事はない。
  相手に顔を、見せたくは無い。]*

(292) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

【人】 双生児 オスカー

  だから喜びなよ。
  その方が、救われるんだ。

(293) moro 2018/05/27(Sun) 20時半頃

 ― SUNSET ―

[ あれはいつだったか、もう遠いとおい過去のよう。
 いつから中庭(そこ)にいたのか
 もう、私は覚えてなどいない、遙かはるか昔。

 咲くはずの無い、保有しないはずの色素は涙色。
 その言葉は《不可能》。

 誰が咲きもしない花に水を与えてくれようか。 ]


 んへぇ、でっかい庭。

 あれ、ここだけ土からっからだけど。
 ここ誰か管理してねーの?

[ 言の葉は、まだどこか異国交じりで
 顔も身長も幼さを残す《悠仁(だれか)》が
 初めて私を、見てくれた。 ]



 おまえさー、咲かないね。

[ 声はそれから毎日降り注いだ。 ]

 水も肥料もまいてんのに。

[ 彼には特別親しくする友人は居なかったのだろう。 ]

 何が足りないのかね?

[ まるで私に自分を重ねるように扱う指に。 ]


 
 
       ――――《    》かな。
 
 


[ 私の棘が刺さる。
 太陽を飲み込み夜が始まった頃の、お話。 ]**


【人】 渡し船 ユージン

[ 夜が開けた瞳で、目の前の彼を見る。
 上がった体温(>>232)は肌に色をつけたろうか。
 耳先を薔薇色に染めたろうか。
 確かめるように、その肌を視線が舐める。

 窓際にでも立たせてみようか。
 それともドアに手を突かせてみる? なんて。
 背徳心を積み上げた悪魔が囁く。
 自ら生み出してしまいそうな夜を、ぐっと飲み込んで。

 深く深く、奪い合うように口付けても
 縮まりきらないとさえ感じてしまう距離。
 これからそれを、埋めに、と指先が動く。 ]

(294) anbito 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ん、なんか、嬉しいねそれ…もっと謂って?

[ 君がもっと欲しい(>>233)なんて、劣情に火をつけるような言葉。
 みんなに生徒会長としたわれ、完璧――であろうとする――その人から
 そんな爛れた言葉を、穢いとさえ思える言葉を聞けるなんて。 ]

 やっぱ綺麗だよ、いっちゃん。
 だから俺が。
 俺だけで、穢したくなる。

[ 俺の名前だけ呼べばいい、俺だけに浮かされていればいい。
 俺にとかされて、俺に穢されて。
 過去も今も未来も、俺だけで塗りつぶしたい。

 ――ほらね、俺はこんなにも穢い。 ]

(295) anbito 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ こんな風に(>>234)なる吐息を絡ませ。
 まだ慣れないのだろう、異邦の響き(>>235)を耳にしながら。
 呼ばれる度に、心臓を跳ねさせて。
 押し付けられるその熱を撫でる手はやがて、衣服の戒め(>>236)を解く。
 こちらに伸びる指先を拒否することなどなにもない。

 やがては直に、花にそうするように――それ以上に――
 優しくゆっくりと触れた。

 蜜を吸い、指先に絡め、秘所に触れ。
 欲と熱の塊が、毒孕んだ棘が、あてがわれる。
 場所もわきまえず、むしろ行為に加速さえ与えて
 頑なだった花がやがて綻び、開く時――― ]

(296) anbito 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 
 イアン。

    ――――あいしてる。
 
 

(297) anbito 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ 繋がった先で耳元に、甘く。 ]**

(298) anbito 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

─東屋─

[ 自分から頼んだ約束。
  モリスを部屋で待たせてはいないだろうか>>183
  壊れた彫刻は自分で直そうとしても
  不器用な指先では歪になるばかりだった。
  壊れた物は直らない。
  直し方は本人に聞かなければ。

  無かった事にならないだろうか。
  壊れた彫刻も 吐露してしまった想いの一端>>4:26も。
  呆然としていた本人>>285でさえ
  元凶に向き合ってきたのだ。
  若しかしたら、彼も気持ちに折り合いがついたのかもしれない。]

(299) moro 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 双生児 オスカー

[ なんて、
  諦めを顔にうつしては両手で顔を覆ってしまう。
  いっそこのまま、薔薇の香りで蒸し返される記憶を全部忘れてしまえたらいい。

 心の底に溜まった汚泥を晒してきた場所の筈なのに、
  今は此処に誰もこない事を望んでいる。
  室内を満たすは静寂。
  鍵の掛からない扉の横で座り込んだ。]*

(300) moro 2018/05/27(Sun) 21時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ どうしてそこに立ち寄ろうとしたのだろう。
 夜の準備は終えていたのだし大人しく自室に篭っていればよかったもの。
 向かった先は東屋だったのだから。

 一年の頃から見つけては気に入っていた場所。
 いつしか住み着くように居座っていた訳だが、
 今日も後ろ髪を撫でられるように
 向かった理由は正直判らなかった。

 もしかしたら。
 さっき見つけた一枚>>271がきっかけになったのかもしれない。
 メモに記されていた几帳面な文字>>1:272
 彼がどのような意味でそれを綴ったのかは
 判らない。 ]

(301) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それに、どのような意図を持って、
 マークとオスカーの間にあんなやり取りがあったのかも、
 問わなかったな、と今になって思い出す。

 いつもいつも上手に隠してしまう彼の本心。
 今まで自分に精一杯でよく他人のことを見ていなかったな、と。
 あれだけ助けてくれた彼ではあるのだ。
 思う事があったとしても、
 同じように何か助けが必要なら、と。 ]

(302) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それはなんだか、罪滅ぼしのような感覚ではあったし、
 その二人がまさか、言葉を交えていただなんて>>285>>288
 だが今回は踏み込むことはなかった。

 タイミングがズレてしまったせいで、
 彼らが何を思ってその話題を掘り返し
 本質を貫こうとしていたのかも、
 何も知らないままその扉を開いてしまった。 ]

(303) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―東屋―

  …………オスカー?

[ パッとノックもせずに開いた扉は鍵などかかっておらず>>300
 座り込んで項垂れている姿がいつかの自分を彷彿させた。
 思わず腰掛けたのは彼の隣に。
 視線は彼の瞳を覗きながら一つ問いかけよう。 ]

  …………なにかあったの?
  なんだかとっても、悲しそうだけど。

[ その理由は判らなかったから一度黙り込んだ。
 そういえば名前を呼ぶなと言われたのに
 また呼んでしまったな、と遠くで考えながら。 ]*

(304) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 新聞配達 モリス

――中庭で――

[昔はいたと語られる親友>>280
 いつかなにかのきっかけで、失われたのだろう。
 その過去は今は聞かずにいよう。次か、その次、もう少し心が近くなったら。
 今はただ、]

これからは、今もいる、になります?

[その場所に自分がいられればいいと、それだけ思う。
 ありがとうとよろしくに返ったのは、悪戯めいた後輩の笑い顔。]

(305) mmsk 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 新聞配達 モリス

今、罰点たくさんつきましたからね。
期待してますよ。

[>>281菓子を持ってきてくれると聞けば、今しがた大きなすれ違いがあったことについて絡めて肩を竦めた。
 そうして理由付けをしてねだりたい気持ち半分、水に流してしまいたい気持ち半分。
 こういう少しずるいやつなんだってことも、知ってほしい。]

(306) mmsk 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 新聞配達 モリス

[木細工を教えてほしいと言われれば、頷く。
 またひとり、生徒が増えた。]

器用じゃないのは、知ってます。
だから俺の手伝いも今まであれだけあったわけですし?

でも、ちゃんと教えられるように、準備してみます。
フェルゼも聞きたいらしいので、教える練習しないと。

[今までは、自分のためだけに手を動かしていた。
 図面の書き方も自己流で、自分がわかればいいだけの乱雑なもの。
 それでは何も教えられない。
 随分久しぶりに、木彫り作業に前向きになれそうな気がした。]

(307) mmsk 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 新聞配達 モリス

色んなこと……俺のことなら、何だって、か。

[その反面、何だって知りたい、と知識欲を全面に出す様子に、ふ、と小さく吐息で笑った。
 今この胸にある気持ちを全部出すには、まだ時間が足りない。]

ねえ、先輩。
じゃあはじめに、弱いところ見せる練習、させて。

一度だけ、抱きしめてください。

[自分からは腕を広げなかった。
 締め付ける体温を感じられたら、きつく、きつく、震えそうになるのを隠しながら抱きついた。
 痛いかもしれないけれど、すぐには離せなかった。
 情けなくなりかけた顔を笑顔に戻すまで、少し時間がかかる。]

(308) mmsk 2018/05/27(Sun) 21時半頃

[お互いをさらけ出して、言葉を交わし、手を伸ばして。
 支え合って、立ち上がって、そして。

 一年後。一ヶ月後。一週間後。明日。
 この人の隣でそれをするのが自分じゃなくなった時、俺は二度目の失恋を、するんだろう。
 それでいい。それが、いい。
 凍てつかず、燃えもせず。苦しみを知らないこの心は、もう恋とは呼べないものだ。
 薔薇の香りが失せた今、俺たちは無二の友になる**]


【人】 双生児 オスカー

[ 開かないと思っていた扉が開く音がした。
  両手で顔を覆ったまま目を丸くする。

  " オスカー "と名を呼ばれるだけで腹の底から湧き上がるものは、
  彼が倒れた夜>>3:276に感じたものと同じ。

  覗き込まれた眼を掌で覆い隠す。
  は、と口だけで笑った。]

  ……… また、人の心配か。
  倒れても未だ後悔してないらしい。
  君は、いつもいつも……

  いや、そもそも倒れる前の事なんて覚えていないのか。

(309) moro 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[ そうであればいい。
  忘れて欲しい。

  怖くないよ、と囁く優しい声に耳を塞ぐ。
  苛立ちに似た焦燥を抱えたまま
  マークから逃げたこの場所からも逃げようとする。]

  …… 演奏をするんだろう。
  僕は邪魔だな。

[ 俯いた前髪から覗く眼は、少し突いたら崩れそうなほど揺れている。*]

(310) moro 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 花売り メアリー

[失笑の後に「どうしてだろうな」>>288を聞かされた時は、それこそ理不尽に思えて、罵りの言葉が喉奥まで出かかった。けれどすぐに続けられた答えが、その罵りを押し止めた。
 眼差しは未だ返らないまま、紡がれた声を聞く。

 成りたい姿を諦めても綺麗だ、という賞賛。
 それは確かにあの時聞かされたのと>>3:45違わない言葉。
 けれど今、そこに続けられたのは]


 ――――え?

[「もどかしかった」。
 少しの間ののちにその語で締めくくられた答えの意味をすぐには察せず、呆然と目を見開いた。]

(311) sakanoka 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 花売り メアリー

[オスカーの肩に置いていた手は、容易く振り払われた。その手はそのまま、行き場なくだらりと下がった。]

 ……なんだ、それ。
 それじゃ僕のほうが、
 悩み過ぎてたってことじゃないか。

[そこまで繊細じゃないとまで言われてしまえば、心配がとてもばからしく思えてしまった。
 だから、背を向けたその人を追おうと足が動くわけでも無かった。]

 だったらもう、喜ばない理由も
 笑わない理由も、ありません。

[去っていく背に掛けたのは、呆れ混じりのそんな言葉だった。**]

(312) sakanoka 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 随分と虫の居所が悪そうだ>>305
 掌で隠された奥の瞳がどんな有様なのか、
 ちらりと覗き込むだけでは計れない。

 覚えてないよ、と突きそうな口を留めたのは、彼の態度>>306
 逃げるように突き離し、中庭へと
 向かおうとする姿。

 目を見開いた。
 だがそれは此処を出ようとする彼にではない。
 さらりと細い黒髪から覗いた眸が、
 揺らいで今にも零れ落ちてしまいそうだったからだ。 ]

(313) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は何も言ってないよ、オスカー。
  俺は君に会いに来たんだから。

  俺が倒れてしまった後医務室に連れて来てくれたのは君だろう?
  だからその事のお礼を言いたかった。

[ 理由はそれだけでは無かった。
 だが彼を一つ納得させるためについた。
 それはもしかしたら彼がよく使う手法を
 真似たようだったかもしれない。 ]

(314) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ だが、それだけなら彼は立ち去ってしまうだろう。
 それは即ち今の状態の彼を放るということだ。
 友人間であれど踏み込んで欲しくないことがあることは理解している。
 だからある意味見送るべきなのだろうとも。

 だが、放って置けなかったのだと思う。

 気休めにしたって、かみさまが見ていないと言い切った彼を、
 今見ないふりして見送ってしまったら
 もう二度と、踏み込めないような気がした。 ]

(315) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  ねぇ、もう一度聞くよ。
  何があったの。
  今にも壊れちゃいそうな君を見捨てたくなんか、ないよ。

[ 自分には言えないことなのだろうか。
 とは思いながらも優等生を気取る彼が
 他に打ち明けられるものがいるだろうか、
と思うと、
 尚のこと放って置けず。 ]

  俺は、君の助けになりたいんだ。
  だから、言ってよ。
  できることならなんでもするから。*

(316) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

ベネットは、ちょっとだけのぞきにきた

azumi 2018/05/27(Sun) 22時頃


【人】 渡し船 ユージン

 ― THEN ―

[ あの夜から暫く経った。
 季節はまだ移ろわない、けれど少し暑さを増して。
 思い出だけではなくキラキラと、太陽の光が降り注ぐ。

 ひとつ、ふたつ、みっつ。

 俺はちゃんと手を洗うことを覚えた。
 一枚目のハンカチ(>>0:334)。
 二枚目のハンカチ(>>2:290)。
 それらは交互に汚くなり、
 それらは交互に綺麗になった。
 返すこともなく、いつでも尻ポケットの中にある。
 手を洗う頻度が増えたのは――]

(317) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 おーい。
 よっ、パン捏ね大臣。
 今日も捏ねてる?

[ 理由はあれから顔を出すようになった場所のひとつ。
 夢の中の声(>>4:+28)が聞こえたわけではないのだが。
 調理室の中には入らない。
 さすがに靴についた土は易々と払えるものでもない。 ]

 前に貰ったレーズンパンうまかったからさぁ。
 今度はあれ入れて焼いてよ。
 向日葵の種。

[ ぜってーうまいから。
 窓から顔を出して、調理室の大臣へきまぐれに提案する。 ]

(318) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 あ、そだ。
 これ、分厚い聖書にでも入れときなさいな。
 しおりだから臭くもねーでしょ?

[やがて取り出すのは、乾燥させた花弁が数枚並ぶ一枚の栞。
 その薔薇の花は、明るい夕焼け空の色。 ]

 またパン焼けたら恵んでなー。

[ 甘くない、悪魔の囁きでもない。
 また、と未来を繋ぐ言葉を落として去る。

 ひとつ。 ]*

(319) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 今日も寝てんのか。

[ あの日から変わらず――変化があったのは多少気付いてはいたが――
 中庭付近に眠るその姿を見つけた。
 起こさぬように、一度その横へ座り込み。
 一輪、摘んできた花をその髪に添える。

 肌を汚さぬよう、そっと。
 起こさぬよう、そっと。

 髪を彩るのは、薄い春の色。 ]

(320) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 
 ――ありがとね。
 
 
[ もう、泣いては(>>4:95)いないだろう。
 きっとこの花はまだまだ、健気に咲く。
 やがて枯れても、種を残す。

 いつだかにきっと話して聞かせた(>>31)。
 夜明けの色をした、瞳が微笑み。

 ふたつ。 ]*

(321) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ ざく、ざくと土を掘る。
 数本を間引き、花も葉も無常に生を刈られる。
 それはやはり、花を咲かせるには仕方のないこと(>>2:278)。 ]

 今日も見に来たの?

[ ふらりと訪れ、ふらりと居なくなるその人に。
 まだ、目を合わせずに零す。 ]

 やっぱ間引きはせにゃならんね。
 多く咲きすぎるとさ。
 木も、しんどいから。

[ ぱつん、と摘んだ蕾は
 まだ何色に咲くともしれない――緑。 ]

(322) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 花は咲いて、香って、やがて枯れて、いつかは散る。
 咲くより前に、間引かれることだってある。

 でもさあ。

[ 振り向いて、いつも節目がちなその瞳を
 東の国の空の色をした、俺の瞳がじっと見て。 ]


 あいされれば。
 間引かれたって咲くかもね。


[ 朽ちずに咲けた花(おれ)の手が(>>191>>192
 蕾の一輪を、差し出しながら。 ]

(323) anbito 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 渡し船 ユージン

 水差しにでもしなよ。
 何色に咲くかわからんけど。

 水差しなら、枯らさないでしょ?

[ からかうように、眩しく。
 ――――笑って。

 みっつ。 ]**

(324) anbito 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 花売り メアリー

[オスカーの姿が遠ざかってから、再び口を開く。
 きっと返事>>289というには、もうあまりにも遠すぎて届かないものだろう。]

 あなたに、そんな風に、羨まれていたなんて。
 ……思いもしていなかった。

[自分の中に、彼より優れているものがあるのだと。その実感は薄く、未だに、どうして、という気持ちが燻りもしていたけれど――。
 ふっといつかのモリス>>2:5の言葉も思い出されて、まさかな、なんて思いもした。
 まるでそれこそ、ひとつの取り得を教わってしまったようでもあって]

(325) sakanoka 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 花売り メアリー


 本当に、それで救われるっていうなら――、
 僕は僕のまま、素直に喜んでやりますよ。

[今ならあの言葉>>3:46も、己を塞ぐものにはならない。
 受けた仕打ちに対しての、器用な仕返しの一つもろくに思い浮かばないまま。
 今度は呆れでは無く、小さな笑みとともに呟いた。]

(326) sakanoka 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

[ この場所に優等生なんて居ない。
  正しく笑うことも、出来ない。

  扉に手を掛けたまま、目の前の扉に跳ね返る声>>314に俯く。]

  …… 礼はいらないよ。

[ 分からなかった。
  相手は談話室でのやり取り>>3:121を見ている筈なのに。

  聞こえた言葉>>316には最早笑いすら込み上げる。]

  壊れそう、僕が。

(327) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 花売り メアリー

[そこではっと、思い出した。]


  ……毛布。

[今日中にモリスから取り返さないと、フェルゼとの約束の時間は酷い物となってしまいかねない。
 まだ、夜には冷えが待っている季節なのだから。**]

(328) sakanoka 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

  … 君が指摘しないから告白するよ。
  僕はマークに手を出した。
  君が助けになろうとしてくれる僕は、
  許されない事をしただろう?

[ 知っている癖に、と唇を噛み締めたのは一瞬。
  苛立ちの表情を隠さないまま、半身で相手へと振り返る。]

  こんな奴、許そうとしなくていいだろう。
  助けようとしなくていい。
  早く愛しい彼の元へ行って、慰めてやった方がいいんだ。

(329) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

  僕は君の吐き出したい事を受け止めるだけの都合の良い奴でいい。
  今更、取ってつけたように……

[ 心地の良い罪の共有>>1:226
  焦がれるように目を細めたのは一瞬。]*

  助けるだなんて、口にするな。

(330) moro 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[夜明け色の美しい瞳はいつまでも見つめていられそうで、
しかしこの身体に視線を注がれると>>294
湧き上がる羞恥からそれが叶わない。

確認の術が無くとも色付いていると分かるほど、
頬も、耳も、身体も、彼を前に全てが熱を上げている。

俺を見ないでくれ、あの夜そう何度思っただろう。
今も同じ言葉が浮かんで、けれど声にはならないまま。
動いた指先に過敏に反応する身体は、
離れることなど、独りになる倫理など到底望んではいない。]

(331) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 ……君が、君だけが欲しい。
  君になら、そう言われたい。

[こんな俺を、綺麗だと言ういとしいひと>>295
あの時口にしようとした否定は、きっと言うことはない。

何処かにそう想ってもらえる部分があるのなら、
それすらも、過去の穢れも。
全てこの人に塗り潰されてしまえたら。

彼を捕まえた薔薇を嫌った男は、
そうして今度は自分が捕らえようとしている。
手を重ね、指を絡めて、互いが互いの檻になればいい。]

(332) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[いつか呼びたいと想い、変わらない距離では出来ずにいた。
二つある名の、もう片方も口にすることが叶った今は
全てを手に入れられた心地になってしまう。

なんてことは、気が早い。
貪欲な人間は形が無いものだけでは満たされない。
撫でる手が戒めを解くのなら>>296
早る気持ちに指が惑いながらも、同じように動く。

確かな緊張がそこにはあるのに、
腕の中で熱が走るままにみだりがましく強請った記憶を
思い出した時は顔を覆いたい気持ちになったのに。

固い手に触れられた欲も、閉じているべき部分も
明らかな快楽を拾って、跳ね、震え、締め付けて。]

(333) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン



 ……こわ、い 

[あてがわれた塊、加速する行為。
耐えようとしても押し殺せない喘ぎの合間
零れた短い言葉は、年と性の割には幼く響き
身体の反応と不似合いな内容。

久しく受け入れていない部分から苦痛を感じているわけでも
今更同性が、彼が嫌になったわけでもなく。]

(334) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン

 

 嬉しくて、……こわい

[優しくされることが、あいされていることが。
怖くて怖くて、いとおしい。

繋がった幸福感と欲に浮かされ火照った身体が
その瞬間、口元を緩ませて。]

(335) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 記者 イアン

 俺も、あいしてる……ゆう、じん。

[掠れ声は嬉しそうに────想いに応え

その後、脱力した身体で
もう一度、などと再びの愛を強請ったことは。

後日この部屋に入る度、顔を赤らめさせる記憶になるが。
それを超える程の幸福だった。]*

(336) clade 2018/05/27(Sun) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 壊れそうだと口にする>>327
 彼はここにいるはずなのに酷く頼りなかった。
 その癖してその口は憎まれ口>>329を叩く。
 彼の言葉に確かに遣る瀬無い気持ちは浮かび上がった。
 なぜ?どうして?君がそんなことを?
 戸惑いは分かりやすく眼差しに現れる。

 だが、それよりも、何故。
 彼は自らが悪者だと主張するのだろう。
 何故彼はこんなに怒っているのだろう。 

 考えて、飲み込んで、黙り込んだ。
 ゆらりと浮かび上がる可能性。 ]

(337) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君は、俺に嫌われたいんだね。

[ やけに落ち着いた声色で決めつけた。 ]

  ねぇ、俺が君を嫌って跳ね除けることが
  君の救いになるのだとするなら、
  オスカー、やっぱり君の言葉はおかしいよ。

[ 凪いだ瞳が彼を直向きに覗く。 ]

(338) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  だって、君の言葉は嘘ばっかりだ。

[ そう気付けたのはきっと、
 痛いことから逃げ出すなど背中を押してくれたせんぱいのおかげで、
 また、欲しいものに腕を伸ばすことを肯定してくれた、友人のおかげで、
 この気持ちを教えてくれた彼のおかげだった。 ]

(339) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ だからきっと、気づいてしまったのだと思う。
 矛盾だらけの言動に、隠された彼の根っこの感情。 
 今からきっと彼にとって優しくないことを口にする。 ]

  オスカー。
  欲しいと思うのは、間違い?

[ 夜とは程遠い光が差す東屋の中で、
 彼に尋ねたのは、彼自身が口にしたセリフ>>1:268 ]

  俺は君を助けてあげないよ。
  君をこれから傷つけると思う。
  それでも君に聞こう。
  ねぇ、オスカー。

(340) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君は俺が好きなんだね。*
  

(341) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 新聞配達 モリス

――それから――

[イアンとはどう別れたのだったか、送ってもらったやもしれない。
 何にせよ無人の自室に戻り。それからデスクの歪な鳥を――残されたメモを見た>>267
 ちょうど教えるなんて話をしていたところだから、小さく笑う。]

終わってないよ。

[独り言ち、メモをたたむ。
 茶葉を確認して、茶器を揃える。
 ついでにナイフで木板に筋を入れて、使いやすいサイズに折り割った。
 いっそ茶会にしてしまえばいい。談話室の一角で、紅茶を淹れて言葉交わしながら、のんびりと作業をするのは悪くないじゃないか。
 私物を入れているバッグの中身を出して荷物を詰め替える。
 いつでも呼ばれていいように、だ。連休はまだ長い*]

(342) mmsk 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

── 心優しき親友と ──


[その言葉に>>305首がどう振られるかなど言うまでもなく。
悪戯めく笑みには、嘘の欠片も浮かばない微笑が返った。

しかし厳しいところもあるのがこの後輩
ごもっともな返しに>>306こちらも同じ仕草をするも、
やはり自分を見てくれていた発言>>307
きっともう怖がることは無いだろうと思わせる前向きさに
陰ったりはするわけも無かった。

君がそんな風に他の名前を口にしたことが、
俺にとってどれだけ嬉しいものなのか。
相手を知りたいと思う反面、いつか知ってほしいと思う。]

(343) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン



 いいよ、モリス。
 君にとって、意味を持つことなら。

[でも、今は
まだ弱い君を見ていよう。
そんなことを求めながら、広げない腕が>>308
いつか何も言わず誰かを抱き締め愛を囁くようになれば。
謝ることを望まないのなら、純粋にそう願おう。

優しく抱き締め、背を撫で続ける。
きつく感じても、相手から離れようとするまでは。
その表情も見ないように、今は素直に弱くいられるように。]

(344) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

[理屈も正しさもあるべき形も考えず
友にそうしたいと思ったことをして、
求められるままに受け入れていた。

香りなど無くとも、二人は関係に名前を付けて
傷ませる思いをそれぞれに持ったまま、隣にいられる。]*


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―  ―

[ 飽きもせずに花を見に行く。
 その目当てが近頃変わりつつあるのは内緒だが。
 視線をちらりと映しながらも栗毛を探し、
 それが見つからなければ中庭の花を見つめる辺り、
 現金な性格はしていた。 ]

  花は好きなんだよ。

[ ぽつりとこぼしながら視線は合わさない。
 避けているつもりではないがこれくらいの距離が心地良かった。
 それでも間引かれる一つ>>322に相変わらず
 良い気分はしない辺り複雑だっけれど。 ]

(345) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 今日は手折られかった一本に目を見開く。
 燦々と降り注ぐ日光が照らす明るい庭園で
 伏せていた眼差しが空の色を覗かせた。

 差し出された手は土いじりをしていたせいか、
 泥がついていたような気がしたけれど、
 彼が差し出す手に迷いなく腕を伸ばした。 ]

  水差しに水のあげすぎは関係ないよね。

[ ほんの少し、自信なさげに言葉にしながらも
 緑色のまだ未熟な薔薇の蕾に触れよう。
 口許にはやんわりと孤が描かれる。
 思った以上に満足のいく表情が浮かび上がった。 ]

(346) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  あいで咲く花なんてロマンチックだな。
  せんぱいがそんなこと言うなんて、ちょっと意外だったけど。

  でも、そうだね。
  俺が咲かせてあげる。

[ 未だ覗かぬ花弁なれど、いつか
 誰もが見たことのない綺麗な花を。
 彼から受け取った命に触れながら ]

  綺麗な花になるように、あいすよ。

[ そっと未熟な蕾に口づけを。
 薔薇の香りはどこか甘くやさしい気がした。 ]*

(347) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その花が見事な花弁を覗かせた時。
 気障ったらしいような気がしたが、
 ピンク色のリボンを結んで飾ってしまった。

 なんというか今からしようとしていることは、
 相当小っ恥ずかしい自信があるので、
 どうか笑わないでいて欲しいと願う。

 向かったのは中庭の庭園。
 そこに主がいない瞬間を見計らって、
 足音を消してこっそりと歩み寄る。 ]

(348) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 伸ばした指は栗毛を梳く。
 いつもと同じように編むような動きで触れながらも、
 今日はいつもと違う悪戯を試してみようと思う。 ]

  …………怒るかな。泣かれたら流石に傷付くけど。
  出来たら喜んでる顔が見たい。

[ ぶつぶつと逃げ腰な呟きを落としながらも
 そよぐ風を浴びながら目を細めた。
 中庭の眠り姫はいなくとも、
 中庭で眠る恋しい人は変わらず此処に在って。
 彼に一輪の花を捧げながら
 午睡から目覚める彼の一番をもらおう。 ]

(349) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  目を覚まして、マーク。

[ 祈るように屈んで。
 そっと唇を奪ってしまえば彼の左薬指に
 キラリと光る輪っかに満足そうに
 笑うのだろう。

 そして彼の胸に抱かせた花はあの時、
 芽吹いていなかった蕾>>329が綻んだ姿。 ]

(350) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



  おはよう、俺の愛しい人。


[ どこまでも赤い薔薇の花言葉を囁きながら
 君がいて、俺たちがいた薔薇の木の下の近くで。 ]

(351) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 五月の連休が終わっても続いていく日常。
 その中で確かに起きた夢のような出来事。

 それらを胸に刻ませたまま、
 すんっと、鼻を鳴らした。

 何処かで紅茶の香り>>342が漂っているように感じられて
 また暫く、あの時を思い返すよう、
 瞼を閉じる。 ]

(352) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それはそう――五月、薔薇の木の下で ]*

(353) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

── 後日談 ──

[今年はもう帰らない
卒業後は家を出る。

休暇の後すぐの交代式、会長と呼ばれなくなり数ヶ月
遠方の生家へ、そう手紙を送った。
元より年に一度の帰省も、
周囲の目と家の世間体を気にしていただけ。]

(354) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

[そして今、届いた返事を広げていた。
繊細な文字は母親のもの
一方的に息子が告げた内容を受け入れ
最後には──……今までごめんなさい、と。]

 ………………。

[思うに彼らは
酷い目に合い、性格の変わった息子と
上手く接することが出来なかっただけ。

編入先に何の話も行かないように全てを隠蔽したのは
真っ当に生活が送れるよう遠い学校を探したのは
自分を発見した教師と、二人だった。]

(355) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

[──それでも。
あの頃の俺は戻ってはこない。

汚されてしまった、終わってしまった。
怯える日々だった、辛い出来事があった。
そして……新しい希望を見つけた。

親子の関係性は、復元ではなく再構築を成すだろう。]

(356) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン



 『Please marry me.』と言ったのは君なのだから
 ……──責任はしっかり取ってもらわないと。

[木々のざわめきは、その声をかき消さず傍らの彼に届ける。

触れられたくない訳がこちらにもあって
相手も帰らないでいると知りながら>>1:244
ずっと、聞くことが出来なかった。
俺が此処にやって来た理由、君が薔薇に選ばれた理由。
あの夜から過ぎた日々の中
語り、問い掛けた後、その境遇についても聞いた。]

(357) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン



 どう、かな。
 孤独な身の君、故郷から離れて暮らす俺
 寮を出たら一緒に助け合って生きるのも、
 こんな若者二人なら何もおかしくないんじゃないかな?

[手紙を懐にしまい、問いかける。
夏の夜の中庭には、ふたりだけがいた。
来年は、この季節になる前に俺達はいなくなる
中庭の住民が薔薇を咲くところをもう見ることはない。
彼の隣で草を抜く男も、やって来ない。]

(358) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン



 本当は君を望んではいけないような奴だ。
 でも、そんな俺にこれからの全てを
 君の負ってきた傷を、くれないだろうか。

[この先の未来を願う言葉を告げた。
何人もと肌を重ねた穢れた身体で、
ただひとりと歩く未来を欲しがった。
綺麗な聖域じゃ無い君とでなければならなかった。]

(359) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

[もし、受け入れてくれたのなら
感情は顔に出てきっと笑みを浮かべるが。
他のどんな言葉が返っても、表情は陰らないだろう。
納得し、頷くことだろう。

あの夜を経て互いを選ぶことが出来たのなら、
同じ屋根の下で生きることをしなくても
心が離れることは無いと、思っている。
これはあくまで一つの提案に過ぎない。

信じている、望んでいる。どんな形でもいつまでも傍に。
誰かに手折られて、全てを失う
そんなひとりで終わる破滅はもう願わない。]

(360) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン



 ……綺麗な目だ。

 あの頃の君にこいしていたけれど
 今の君のほうが、あいしているよ。

[静かで冷たい月明かりの下の瞳は
夜明けの太陽に似て、優しく暖かい色。
焼けた肌に添えた手、顔を近づけてゆく。]

(361) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 記者 イアン

 ────悠仁。

[愛しげに呼び、唇を重ねた。
その名は、異国の風を乗せたはるかな響き
小夜啼鳥もロジェも此処にはいない。
全ては、ふたりだけの秘密。薔薇の木の下の出来事。]*

(362) clade 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 自分が彼を拒絶してこの遣り取りは終わり。
  マークにした事には、適当に理由を付けよう。
  フェルゼでさえ辟易するするような嘘も自分なら笑って吐ける。

  戸惑う眼差しは分かりやすい>>337
  これで決別しようと、口を開いた。]

(363) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 落ち着いた声音>>338に、開き掛けた口を閉じる。
  凪いだ眼で、静かに聞き流す。

  " 欲しいと思うのは間違い? "

  彼は 何を言おうとしているのだろう。
  場違いに、
  朝日が照らす彼の髪が、綺麗だと思った。]

  ……… 違う。

[ 苛立たしげに片耳を塞ぐ。
  耳障りな音が戻ってくるようだ。
  自分の中に落ちていった全て>>4:25がまた、
  突き立てる爪が自分の胸を掴ませた。]

(364) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  言うな。
  知らない。聞きたくない。

[ 違う、違うとばかり繰り返す。
  顔は羞恥で紅潮していた。
  もう目の前の相手をすぐにでも]

(365) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ " 君は俺が好きなんだね " ]

(366) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 殆ど叩きつけるようだった。
  フェルゼの手首に掴みかかって、
  服が汚れるのも気にせず押し倒そうとする。

  そうでなくても掌に爪が食い込むのも構わないまま、
  怒りとも羞恥ともつかない顔を晒した。
  声が出ないまま、開いた口は無言を突き通す。]

  ………、

  …伸ばしたかったよ…!
  手を伸ばして、君が欲しいと言葉にしたかった!

[ 此処に薔薇の棘はなく、
  奪う事などできやしない。]

(367) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  どうして君が其れを言うんだ…!
  僕は気付きたくなかった のに……

[ 暴かれたまま赤い肌を隠す術を知らない。]

  こんな気持ちを知りたくなかった。
  誰かを求めるなら他の奴でもよかったんだ…

[ 落ち着いた声音が床に落ちる。]

  二人だけの この場所で
  君に名前を呼ばれるだけで良かったのに、

(368) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ どうして。
  一度目の声が途切れる。
  どうして。
  二度目の声が掠れて消えた。

  三度目を口にする前に顔を覆う。
  指の隙間から零れ落ちるものを止められない。]

(369) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

  …どうして、君を好きになってしまったんだろう。

(370) moro 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 嗚咽すらないまま、
  まるで此処に誰もいないかのように静かに落ちる涙だけが床を濡らしていく。

  いますぐにでも、消えて無くなりたかった。*]

(371) moro 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

ー  ー

[どれぐらい歩いたか。
試してみること、そろそろ両手。

すか、と掌がドアノブをつかもうとして宙をつかむ。

東屋の扉をそういえばどうやって開けたのだろうと、思い出せない頭を捻るのは、これで8回目だ。
正確に言えば、ドアノブなんかつかまなくてもこの体は隔てた場所を越えることが出来るらしい。
実際に3回目の時点で試しにシャワールームの扉を掌で押してみて、床と熱烈に抱き合ったので。
だが、物がつかめないので、シャワーを浴びるどころか水を飲む恩恵すらあずかれない]

(372) azumi 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット



…ピアノの角に頭ぶつけて死んだのかね、俺は。

[うーん。
自分の事だからありえなくもない。
100%の否定が出来ないところが何とも悲しいことだった。
何せ自分の体を見ていないがゆえに。

考える。
考えて、首を捻って]

(373) azumi 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット



…ま、仕方ないか。

[開き直ったら早かった。
別に生きていたから何をするわけでもなし。
自分の体を探すのも、なんだかめんどくさい。
与り知らないところで体が朽ちても、それはそれ。
うっかり生きていたらそれもそれ。

思うところがないわけでもないけれど。
赤い首輪を手繰る運命には従順に。

絶え間なく流れる音楽のように]

(374) azumi 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

[くるくる、ゆらり。
ゆらめく足はさて、どこへ]


───Ah vous dirai-je, Maman,
   Ce qui cause mon tourment.


[鍵盤から遠ざかった掌は宙にタクトを振ればひとりきりの板の上。
薔薇の季節に、ひそやかに影のなか。
ふわり、ひらり、指先から舞い踊る]

(375) azumi 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット



Peut-on vivre sans amant─── ?



[口ずさむ。
陽に向かって咲く金のはなびら。


──綺羅星の、降る**]

(376) azumi 2018/05/27(Sun) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

―それからの、昼下がり―

[草木と花の匂いが、ほんの少しだけまた暖かくなった風が、穏やかな眠りを齎す中。
 マークはひとつの夢を見た。

 水色の青、涙の蒼。
 刺さる黒、呑み込む射干玉。
 月の白に、零れ落ちる紅、はらり。
 ――ふたたび、ひかり。
    遥か遠くの、けれどもう遠くない東雲。

 ひかりの中には、愛されるものの温もりがあって。何処からかの眼差しのような光筋もあって。
 確りと生を繋ぐものの、脈のような波もあった。
 ああ、これはひとつの花なのだ、と夢の中で気づいた。
 いつかのあの人の言葉>>191>>192を思い出したから、こんな夢を見たのかな、なんて夢の中で思いもした。]

(377) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[マークはそこで、目を覚ました。]

  ……うん?

[とはいえ、未だ瞼は重く開かない。
 太陽が薄ら瞼を透かしてあかいろを見せる中、なんとなく髪の違和感に気づいた。]

 フェルゼ?
 いや、これは ……

[手探りで触れたものは、人とは違う命の手触り――薔薇。
 ぱちりと目を開けた先に、この時は誰の姿も捉えられなかった。
 そして居ない人の代わりに、残された命の一輪を手に取ってみれば、それはやわらかで可憐な、そして温かな春色を映した花>>320>>321。]

(378) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー


 (こんなことするのは、あの人かな)

[淡いあかの薔薇の花言葉は、聞き覚えがあった。
 さっきまでの束の間の夢と共に、そのひとを――悠仁のことを、思う。]

   どういたしまして、ユージン先輩。

[明けない夜の瞳から、夜明けの瞳へと戻っていた人。
 紛れもなくその闇を晴らしたのは、自分だったのだと。
 甘く柔らかな薔薇のいろに鼻を埋めながら、少し誇らしげに微かに笑った。**]

(379) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

―それからまた後の、昼下がり―

[微睡の中で、また微かに髪に触れられるのを感じた。今はもう、それに不愉快を表したりすることもなく、素直に快さに浸ることができる。]

 うん、フェルゼ……

[「目を覚まして」>>350の声に、この時はさして特別変わった何かを感じてはいなかった。
 閉じ掛けた瞼が未だ開かないうちに、唇に触れるやわらかさ――]

(380) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

   ……え?

[こんな形での目覚めは初めてだったから、驚きでぱちりと瞼が開いた。
 反射的に握りしめた左手には、何か固い感触まであって――おまけに胸に何かを託されて。]

 おは、よう。

[きょとりと、こんな間抜けな挨拶を思わず返してしまった>>351。]

(381) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[数秒ののち、自分の身体を見下ろして、漸くすべてに気づいた。
 胸に抱かれているのは、いつかの花>>のようなピンク色のリボンを結んだ薔薇。握った左手の薬指には、包みこむような金属の煌めき。]

 ば、ばかじゃ、ないの?
 わざわざ寝てる間にこんな、こと、して。

[思わず、素直になれていなかった頃と似たような調子で、怒り顔をしてしまった。
 怒りながらも、けれども、怒りとは別の熱が顔を赤く染めていって]

 こんな、本気で、プロポーズみたいなこと。……。

[はにかみから俯いて、それからまた顔をあげて、屈んだその人の瞳を確りと見た。]

(382) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー


 ばか。
 僕の愛してる人。

[熱くなった胸が、涙を滲ませてしまう。
 けれどこれが悲しみからの涙じゃないことは、涙と共にある笑みが、ちゃんと示してくれるはずだ。**]

(383) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

―それから更に、暫くしてからの夜明け―

[窓から微かに射す光は、あかるい茜を帯びた青紫。
 洗面所の鏡には、マークの裸の上体と長い髪が映っていた。

 失った「女の子」としての「僕」を引きずっていた証の長い髪。その髪を保ったままのポートレイトで、マークは「今の僕」を誇ろうとしていた。
 結局そこに描かれた美しいすがたかたちは、ピスティオにわざわざ美しく描かせてしまっただけのものだったと、今はもう察していた。「髪でも切ってこい」>>3:204なんて軽口の方が、ずっと素直に響いて聞こえたのだから。]

 やっぱり、今の僕には
 似合いやしないな。

[何処かで薄々思い抱いていたことを、はっきりと口にする。]

(384) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[断ち切った心算で結局引きずるくらいには、女の子のすがたが自己そのものになっていた。
 その「自己」がたとえば、美しいものや美味しいもの、或いは、正しくあれという在り方と同じ形のものと言えたかは、判らなかったけれど。

 素直にお姫さまだと持て囃した同輩たち。不良だ倒錯だと叱った教師たち。そして、神への冒涜とまで言い切って責めた父。
 そんな目線にも何一つ己を曲げることなく、マークは咲き誇り続けた。
 花の「色」に頼るほどの浅い眠りと引き換えに、心を傷つけずにいた。]

(385) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[だから「女の子」をやめると決意した時は、鏡の前で一人で泣いた。
 独りきりの美学、独りきりの誇り、独りきりの苦悩。
 そんな思いはきっと誰にも知られることなどないのだと、その時のマークは思い込んでいた。

 実際には、そんな移ろいを見詰め続けてきた瞳があった。
 花のもとに在り続け、花を教えてくれた人。
 眩しいものへの思いを秘めてきていた人。
 そして、「眠り姫」の目覚めの瞳に映り続けた人。
 もしかしたら彼らだけでなく、もっともっと多くの人が見守っていたり、決意に思いを巡らせていたりしていた>>1:148のかもしれない。]

(386) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[今の「僕」はひとりではない。
 花が示す愛情も、薬指の煌めき。
 たとえそうした形がなかったとしても、信じられる想い。

 だから、枯れて散ることを怖れない。
 誰かと一緒なら種が残るかもねと、そう伝えてくれたひとがいる>>4:80

 だから、引きずり続けた「枯れた花」に、鋏を入れた。]

 あなたはとても、綺麗だったよ。

  ありがとう、女の子だった、僕。

(387) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[長い髪がばさりと落ち、はらりと落ちる。
 洗面台にはきちんと襤褸切れを広げて敷いたから、水道を詰まらせる心配もない。

 指で髪を梳かれる感触は、きっと以前とはまた異なってくるだろう。
 花を挿せるくらいの丈はあるけれど、以前とはまた違った華やぎになるだろう。
 名残惜しさよりも、これからの楽しみと幸せに胸が弾む。]

 うん、よく似合ってるよ、僕。

[今度こそは、心からそう思える。]

(388) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー


 どんな姿をしても、僕は僕だ。
 

(389) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 嘘だ>>364
 だが、これはきっと本当>>365
 だから押し倒された衝撃>>366はこんなにも、
 痛かったのだろうと思う。
 目を見開いて眉を寄せそうになるのを
 留めて代わりに口角を上げた。

 痛々しい程の叫び>>367
 穏やかな朝の下、似ても似つかない程に
 狂おしい程の情熱を感じた。 ]

(390) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 逆上せたような顔>>368
 もう何者でもない、置いてけぼりにされた
 迷子の子どものような姿がそこにあった。
 途切れて掠れた言葉と、はらはらと
 花びらのように落ちる雫>>369
 
 こんなに苦しめたのは紛れもなく自分の存在なのだろう。
 だが、気づかねば彼はいつまでも此処に
 縛り付けられてしまうような気がした。
 自覚が彼にとって望まぬものであったとしても、
 それでも自分を偽り傷つけ続ける姿を
 他でもない俺自身が見たくなかったのだと思う。 ]

(391) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………ごめんね、オスカー。
  君は俺を何度も救ってくれたのに、
  俺は君を傷つけてばかりだ。

[ 伸ばした腕は子どものような髪を撫でたがる。
 慰めでもなんでもなく本能に突き動かされた行為は、
 また彼の心を傷つけてしまうかもしれない。
 それでも構わないと切り出した。 

(392) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[さて、出来上がった「今の僕」は、少々毛先の不恰好なボブカット。床屋に任せず自ら切ったのは、これまでの「僕」への決着を自分の手でつけたかったから。
 そして、一番最初にこの姿を見て貰いたい人がいるから。

 明けない夜はなく、また今日も草木を育てる陽の光が降りそそぐ。
 その今日の朝のはじまりに、短い髪のマークは真っ先に、かの人の元へと駆け出した。**]

 見て、フェルゼ。

(393) sakanoka 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 終止符を打つために。 ]

(394) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ これもまた怒られるようなことなのかもしれない。
 でもきっと気づいてしまったからあの頃には戻れない。
 枯れた花が再び咲くことのないように。

 二人だけの秘密の場所。
 ノートの切れ端。赤いペン。
 合言葉は、互いの秘密。

 かけがえのない日々だった。
 それに間違いは無い。
 だがやがて訪れる五月に君が笑えるように
 髪を梳いた手で抱き寄せ、瞼に触れる口づけを。 ]

(395) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  なかったことにはしないで。
  君の心なんだから。

[ 終わらせるために覚えていろだなんて、
 薄情だとは思う。
 それでもいずれ彼の中で色褪せるその時まで
 笑みを浮かべる姿は性悪に見えているといい。

 こんなやり方しか知らなかった。
 そんな言い訳も隠して。 ]

(396) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ― MY,DEAR ―


[ やがて花の時は終わる。
 季節が巡り、やがて。 ]

(397) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺を許さないでいてね、オスカー。

[ 時計の針すら届かない場所で、
 せめて葉巻が燃え尽きる僅かな時間だけ、
 君の傍に在れるといい。 ]**

(398) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

 やー、そうね卒業しちゃうもんね。
 なんかあんまり実感わかねーや。

[ この寄宿舎から出る日がやって来る。
 行く宛などない、身寄りもない。
 薔薇に呪われてから、遠くへさえ行くことも出来なかった。
 そんな話は過ぎ行く中で、愛しい人と話せたはずだ。

 嬉しくて、こわい(>>334>>335)。 

 そう身を震わせていたあの日から。
 何度もこわくないよと、口付け。
 何度も俺もこわいけどと、彼を求め。

 過去も、今も、俺で塗りつぶしてきた。 ]

(399) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 
 いっちゃん。

 いっちゃんさえよければさ。
 ちょっと、東の方に行ってみない?

 《Honeymoon》――…じゃなくて。

 改めての『Please marry me.』なんだけど。
 
 

(400) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

 
 
 春に咲くんだけど。
 見せたい花があるんだ。


[ だから、未来もと求める――願う――。 ]

(401) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

[ もう薔薇の木の下に、悪魔はいない。
 小夜啼鳥も、ロジェも。
 中庭で花を咲かせる魔術師も。
 その横で雑草を抜く男も。

 愛しく呼ばれるその名に(>>362)目を細め。
 交わす口付けは清らかな、誓い。

 そして季節は巡り、やがて。 ]

(402) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 渡し船 ユージン

 ――――イアン。


[ 桜の花が咲く場所へ、キミと二人。 ]*
 

(403) anbito 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 相手からの返事はどんなものであっただろう。
  それがどんなものであったにしろ
  此処を立ち去る相手に、最後のお願いを口にするだろう。]

  僕が眠るまで、手を繋いで

[  膝を抱えて、迷子の子供のように。]

  此処にいて。

[ 「そうして僕が寝たら
   そっと部屋から出ていって欲しい」

  君が去る時、顔を見られたくないから。
  そんな事言えなかったけれど。]

(404) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

[ 中庭にただひっそりと咲いた涙色の薔薇。

 それは確かに咲き、香り。
 やがて枯れ。
 そして散った。

 その先に愛(たね)を手にした。

 その花に宿る言の葉は《奇跡》―――― ]**


【人】 双生児 オスカー

[ 目を瞑って、寝息を立てる。
  手を繋いでいたのはどの位の時間だろう。
  とても とても長く感じた。
  離れるときは一瞬。

  眠ったふりの瞼を上げる。
  泡沫に消えた人の影と、未だ覚えている体温を思い出して顔が歪んだ。

  耐えきれなかった嗚咽に答える声は、
  もう無い。]

(405) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 此処に居るのは " 僕 "一人。]

(406) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[ 照りつける朝日が呪いのように暑かった。
  春は終わる。
  薔薇は散る。

  もうすぐ、目に見える物全てが色鮮やかな夏が来る。**]

(407) moro 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 記者 イアン


[何もかもが口づけと求め合いで塗りつぶされた。

断る理由など、あるわけも無かった。]


 綺麗だね、悠仁。

[薄い紅の花の前で、穢れは泣き笑う
まるで清らかな顔をして]*

(408) clade 2018/05/28(Mon) 00時頃

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フィルタ

生存者
(3人 24促)

ピスティオ
17回 注目
メアリー
61回 注目
イアン
82回 注目

犠牲者 (6人)

ヨーランダ
0回 (2d)
モリス
26回 (3d) 注目
ケヴィン
20回 (4d) 注目
ベネット
10回 (4d) 注目
ユージン
50回 (5d) 注目
ロビン
15回 (5d) 注目

処刑者 (3人)

ヒュー
13回 (3d) 注目
フェルゼ
73回 (4d) 注目
オスカー
42回 (5d) 注目

突然死 (0人)

舞台に (0人)

村を出た人達

種別

通常
内緒
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舞台
背景

一括

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全断
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