人狼議事


89 春の風邪村

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 たまには、
 私が理伊奈の心配…してあげたいよ。


[教室に戻る前。]


うぐ…

で、でもまださ
風邪って決まった訳じゃないんだよ?
用心のため用心のため…



 うん。


 でも、辛くなったら無理しちゃやだよ。

[幼馴染、というより腐れ縁で。
友達の中では一番長い付き合いの相手。
心配するのは当たり前。]


 テスト前なんだからさ。


[そんな廊下でのやり取りは教室に入れば
2人だけの秘密になる。**]




…うん

[へへへと苦笑して]

辛くなったら甘えるわ
テスト前だしね


ありがとエリ

[そう言うと、腐れ縁の相手に並ぶ。

内緒話はひとまずこれで終わり。]


[じー、と視線を送りながら。

でも既に、もしかして、私が本格的なかぜっぴきだったら。
エリの危険度があがるんだろうか。いやでも。

軽い葛藤がある。]



 …?

[視線を感じれば瞬きを返して
それから視線の意味を考えれば

 大丈夫、と笑みを向ける。]


[大丈夫の笑みに、なんとなく、
むむぅと唇を尖らせた。]


[唇を尖らせる理伊奈。
 大丈夫、なんて保障はもちろんない。]

 …、…。

[昔もよくあったっけ、と思い出す。
懐かしくて、また、笑みが浮かんだ。]


[むむぅという僅かな表情はまた浮かぶ。

エリはちょっと無茶をするところがある。
というイメージが昔からぬぐえない。

だから、本当に。
風邪なんてうつしたくないから。

…でもだめだ私が今休んだら私がしぬ。二年になって直後でしぬとかそれだけはさけたい。すごくさけたい。ああでもエリが。ぐぐぐぐ。ただの風邪だから気にしなくってもいいところ?でもなあああ。

むむむむむ。]


[わたしがますくをする?
いやでもまだ咳とかでてないし。
くしゃみも ああさっきすこし。

いやーでもマスクなんてしてたら私明らかに風邪ですうオーラでまくりじゃないそれは避けたい。それにかっこわるいし。


悩んでいたらまた熱が上がってきたような気がした。
プリントに向かう視線は、眉が寄っている。

もちろんプリントに向かっているからこその眉間の皺の割合もかなり多かった。]


[すごく険しい顔だ。
近い距離なのでよく見える。]

 …、…。

[『大丈夫。』
そう言って、無茶をしたことはよくある。
その翌日に体調を崩して休んだことも。

つまり、衣里亜の「大丈夫」は あてにならない。
というか半分は嘘で出来ている。

ばれてるとは思ってるけど。]



[とりあえず、風邪予防はしておこう。
家に帰ったらうがいと手洗いを久しぶりにしよう。

テスト前に体調を崩すなんて
そりゃあ やばいに決まっている。

理伊奈の成績を、なぁんとなく察しているから
彼女も必死なんだろうな、と 思いつつ。
さすがに口には出さない。

けど、心配はするよ。
友達だもの。]


[はあ。小さく息をついた。
むう、と前髪を、シャーペンを持った手の、親指で軽くかきあげる。

あれちょっとあせばんでる?
いや、ないない。だってこの教室どっちかっていうとさむいし。

思い切りわざと、眉を寄せた後、ぎゅううと指で眉間を押さえた。
疲れ目対策やいつもの絶望にみえるかもしれない。

でも、ちょっとだけ、頭が痛い。
眉間と耳をつなぐ三角形の真ん中より奥のあたりがずきずきじわじわとしている。

眉間をぎゅううと抑えていたら、少しだけ頭痛は収まったので、緩くほっと息をついた。]


[ちなみに、風邪に関しては衣里亜の方が経験値が多い。

喉からくる風邪。
熱からくる風邪。
鼻からくる風邪。
咳からくる風邪。

全身の関節が痛くなる熱の出る前の兆候。
喉の奥がいがいがしてのど飴舐めても腫れてくる。
寝てても鼻がつまって身体の向きを変えて寝やすい体勢を探す。

などなど、嫌なところで経験豊富だ。]


 …、…。


[じぃ、と理伊奈を見れば、すごい顔だし。
どこかだるそうにも見えた。
さっきだってふらついていたし。]




[本当は、クレープ屋さんに寄ってから帰ろうって
昼休みに言おうと思っていたけれど、 無理そうだなぁ。]

[どうやら今は甘いものが食べたい気分。]


[むしろ逆に、私は滅多に風邪なんてひかないタイプだ。
だからこそ身体の不調にあれおかしいぞ?と反応しつつも、それが何なのかがよく解っていない。

両肘を机についたまま、プリントを見下ろす。
姿勢に力を入れてない今はちょっと楽かも。

頭をあげたくないなあ。

つめたいものがたべたい…。]


[眉は相変わらず顰められている。]


[咳をした後に視線を感じれば
 ありゃ、
と少しだけまずそうな顔。

 それから、
 「大丈夫」

 と、いつもの笑み。]


[またむむうと口を尖らせた。]


[もういい加減頭が痛いし。]


[くうう。

少しぐらぐらするものの、まだ大丈夫。

でもこれ以上文字とにらめっこはちょっとつらい。
ああでも。

ここで諦めたら学校に無理してまで来ている意味が全くなくなる!

どうにか りかい しないと。
むり。いや。

はー。と、少し押し殺した息が漏れた。]



[理伊奈の体調がどこまで悪化してきているか。
勿論そこまではまだ気付けてはいない。

ただ、具合は悪そうだよな。
とは思っているから気にかけつつ


絶望ポーズなう。]



[理伊奈の体調のせいで、進んでないのもあるから
ちょっとだけ麦穂の言葉に、かちん、ときたり。]


[体調不良のせいで、情緒不安定な事もあり。
麦穂の言葉にかなり頭にきてしまった。

どうやら結構本気で怒っているようだ。]


[だめだちょっと涙がにじみそうになった。

一生懸命やってもわからなかったらどうしたらいいのよ。

でもこらえる。]


[ほぼ解き終わったプリントを
理伊奈が見えやすいようにずらして置いた。]


[協力してやっているのだから、
気にせず見ていいよ、と。]




[エリの動作に気付くとチラッと視線を送った。
プリントを睨みつけるように見下ろした後、再度エリに視線を戻して、ゆるく首を振った。眉をよせたまま緩く笑んで、]

(ありがと)

[口のかたちで呟くが、届いただろうか。]




 ……、ん。


[短くかえす小さな返事。
頑固だけど、芯がある私の自慢の幼馴染だ。]


[のんきな双葉の声にもイラッとしてしまう。

あ、だめだ。

おちつけ、おちつけ。
こっそりと深呼吸をした。]


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