1 とある結社の手記:6
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よせ…。カルヴィン。
[悲愴な響きが、囁きの乗る。]
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カルヴィン、良かったね。 雪達磨作るときっと体力消耗するから。
[柔らかい笑みを向けた後で]
ほら、泣かないで。 ううん、泣くほど美味しいのね。
あーん。
[スプーンで掬ったグラタンを少年の口元に。]
(278) 2010/02/20(Sat) 21時頃
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僕、……強く、なれた……かな……。
[もぐもぐしながら、独り言のように零れた囁きは、
意図せず今際の言葉のようになっていたという]
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あっ、ピッパさん…! 美味しいよ、林檎のグラタン。……流石だなぁ。 カルヴィンなんて、もう食べ終わってる。
[そう言った後で、少しだけ掬って口へと運ぶ。 順序が逆なことに気付いていないよう。]
……不思議な味。
[噎せることなく飲み込むと、小さく感想を漏らす。 ヤニクとカルヴィンを交互に見遣る。 二人の反応を確かめた後、美味しいと思うことにした。]
(287) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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……
サイモンは…失敗は許されない…俺が、代わるか?
[カルヴィンの苦悩が解らなかったわけではない。相手はピッパだ。
それでもなお、厳しい口調で囁く。突き放すように。]
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ほら、ヤニクさん…! 早く食べてくれないと零れちゃう。
[なかなかヤニクが食べないから、スプーンを少し押し付けてみる。 至って、悪気はない。]
(288) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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カルヴィン、もっと欲しかったらあげるよ。 ほら……私あまり食べれないから。
[残念そうに呟く。 これもまた、悪気はない。 テーブルにつく新たな姿>>285に気が付くと、すぐに視線を逸らした。]
(289) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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……………。
[ヤニクからの囁きが聞こえれば、一瞬の間を置いて]
いえ。
―――…大丈夫です。問題、ありません。
[返る声は真っ直ぐで、真剣なもの。
きっぱりと言い切る様子は、少年なりの決意の表れだった]
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あ、マーゴ…! うん、美味しいみたい。 不思議な味がするんだけどね。
[親友>>292には、隣の椅子を叩いてみせる。 彼女が席につけば、楽しそうに微笑んで]
みんなで食べると美味しいよね。
[他意はない。]
(294) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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………たっ、ただ、少しだけ胃休めさせてください。
[再び暫くの間を置いて、苦笑気味に言葉が付け足される]
深夜までには、元に戻ると思いますから。
[如何してグラタンを食べて、胃の辺りがひりひりするのだろう。
ちょっとした恐怖体験であった]
ならば良い…。
これ以上、お前は巻き込まれるな。
[自身は巻き込まれていた。初めて囁きで見せる。情けなさそうな声。]
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[ドナルドには自分から話し掛けることはない。 不味いというヤニクの言葉>>296に、緩く首を振る。]
それは作ってくれた人に失礼だよ。 たとえそう思っても、美味しかったよって言ってあげないと。
……っあ! 違うよ…?私はそう思ってないよ? 本当に思ってないから…!
[必死に弁解してみるが、ピッパにはどう思っただろうか。]
(300) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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―――ご馳走様でした。
[胸の前で手を組んで、そっと瞳を閉じた。 そして、夕分の薬を飲む。]
……にがぃ、
カルヴィンは薬飲まなくていいの…?
(305) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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病人 キャサリンは、薬屋 サイラスとヤニクを不思議そうにみつめた。
2010/02/20(Sat) 22時頃
……分りました。
や、ヤニクさんも、どうかご無事で。
[初めて聞く相手の力ない囁き声に、
心配そうな声色で言葉を付け足した]
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引き返せないって…?
[ドナルドのとは分かっていたけれど。 こちらも、聞かずにはいられなかった。]
ドナルドさんには、ピッパさん……勿体無いよ。
[小さな呟き、聞こえた人は居ただろうか。]
(307) 2010/02/20(Sat) 22時頃
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問題ない…。
[気を取り直したように傲然と言い放つ。
そしてまたカルヴィンが手を付けようとした料理を、鋭い眼光で制止しながら。]
今日の主演は…お前なのだ。
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コホッ、……コホッ、
[はしゃぎ過ぎた所為だろうか。 咳き込み始め、手で口を覆う。 息を整えた後で、カルヴィンに>>311]
……うん。
[俯きながら頷く。 恥ずかしそうに頬を染める表情は、まるで少女のよう。]
カルヴィン、すごいなぁ。
[表情変えずに薬を飲む様子みて、黒檀を瞬かせた。]
(315) 2010/02/20(Sat) 22時頃
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正直にって…… 不思議な味だけど、美味しいもん。
[憧れの人の料理、褒めないわけがない。]
―――っわ!
[突然の叫び>>314に、びくっと身体が跳ねた。]
(317) 2010/02/20(Sat) 22時頃
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[鋭い眼差しで制されれば、大丈夫だと言うように緩く頷く。
他人が倒れるのを止める気はあっても、
これ以上自身が料理を口にすることは無い。
というか多分、もう食べようと思っても
食べることは出来なかった。色々な意味で]
今日の、主演……?
[続く相手の言葉に、不思議そうに呟いて]
僕が………。
[襲うことが出来たら。なれるだろうか。父のように。
―――……認めて、貰えるだろうか。人狼だと。
小さく、息を呑む]
はいっ。頑張ります。
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[テーブルに伏したドナルドをぼんやりと眺める。 その視界にサイラスの姿が入ると]
発作以外の何か…?
[手渡された小瓶と交互にみつめ、不思議そうに首を傾げる。 今のところ、何の不調もない。]
ありがと、サイラスさん。
[何の薬か分からないけれど、何かあったら飲もうと心に決めた。]
(328) 2010/02/20(Sat) 22時半頃
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ありがと。……大丈夫だよ。 少しはしゃぎ過ぎちゃったみたい。
[背中を擦ってくれる少年に、恥ずかしそうな笑みを。]
私、小さな時は薬飲むのさぼってたんだぁ。 だから、一気に病状がすすんじゃったんだけどね。 カルヴィンよりもう少し幼かったかな……確か。
[相変わらず、少年の年齢を勘違いしているようで。 黒檀は近くに居る少年をみつめているが、どこか遠くを見るようなもの。]
カルヴィンの方が凄いよ、うん。
[最後は、常の笑みを取り戻した。]
(336) 2010/02/20(Sat) 22時半頃
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[テーブルを囲う賑やかな声に耳を傾け、目許を緩ませる。 一人一人顔をみつめ、ふとフィリップの姿がないことに気付く。 広間から客室へ続く扉の方に視線を向けると、結社員がメモを留めているのに気が付いた。]
ふふふ、 カルヴィンに言われると、そう思えてくるよ。
[コルクボードの方へ向かう前、少年の言葉>>343。 元気になれると、同じ境遇だからこそ真に思えた。 小さな身体を蝕む病魔がどの程度のものなのかは分からない。 励ましていいのか暫し迷うが]
……そうだね。元気になれるね。
[きっと、少年も自身と同じように思うだろう。 そう願いを込めるように、はにかむ様子に目許を緩ませた。]
(350) 2010/02/20(Sat) 23時頃
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うん。 でも、ラルフと二人で作ってもいいよ…? 私は見れれば満足だから、さ。
[カルヴィン>>355にはそう言葉を返して、車椅子をコルクボードの前へと運ぶ。 そして、緑のピンで留められたものに手を伸ばす。 二枚メモがあるとは気が付かずに、一枚>>@65は床に落ちてしまった。]
うーん……
[それを拾おうと床に手を伸ばすも届かない。 近くに居るサイラスは拾ってくれるだろうか。]
(360) 2010/02/20(Sat) 23時半頃
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[サイラスが気づかない間、手は更に床へと伸ばす。 同時に車椅子は傾いて、がしゃんという音と共に、床へと転げ落ちた。]
……ったい!
[自嘲気味な笑みを湛え、床にしゃがみ込んでいる。 漸く手にしたメモ>>@65と、既に手にしているメモ>>@64を大切そうに両手に包んだ。]
(375) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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[床に座り込んだまま、まだメモは開かずに。 雪合戦を始める面々をぼーっと眺める。 黒檀は、誰よりも多くカルヴィン>>374に。]
(あまり無理しちゃダメだよ。)
[その呟きは音にはならない。 暫く見守った後で、包み込んでいたメモを開く。 一枚、そして一枚と読み始めた。]
(385) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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[差し出された手>>382は取らない。 幼い頃、よくからかわれて泣かされた相手。 苦手意識は今でもある。否、あの頃よりもそれは強く。]
……大丈夫。
[床に座ったまま、偽りの言葉を呟く。 素っ気無い返事、彼はどう思っただろうか。 床に打った右腕がずきんと痛んだ。]
(391) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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大丈夫だから、カルヴィンと遊んでて。
[ドナルドの前だからか。 少し強がったように、サイラス>>384には答える。 その後、誰の手も借りずに車椅子に座り直しただろう。 咳き込みそうになっても、この時ばかりは堪える。]
……通れない。
[道を塞ぐように立つドナルドに、淡々と一言。]
(397) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンの楽しそうな声が聞こえても、振り向かなかった。
2010/02/21(Sun) 00時半頃
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[親友の二度目の問い>>399には、笑みを向けただけ。 彼女なら気付くだろう。我慢しているということを。 そしてそれは、苦手な……否、嫌ってるといっても過言ではない、その相手の前だからこそだということを。]
明日、ローズマリーさんの、話、一緒に、聞こ、
[メモを読んだ後、マーゴにもそれを見せて笑みを向ける。 口調は、一句一句、間を置くように。 ドナルドが道を開けてくれれば、自室へと急ぐ。 一階の廊下の先にフィリップをみつけても、声掛けることなく。]
―→一階・自室―
(406) 2010/02/21(Sun) 00時半頃
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―自室―
[自室に入れば、激しい咳の音が響く。 我慢していた所為か、発作止めを飲んでもすぐには止まらない。]
……るしぃ、
[やがて、気管が擦れる音も出始めて。 深呼吸すれするほどに、ヒューヒューと音は大きくなる。 更に一錠、もう一錠水無しで薬を飲み込んで]
あはは、 やっぱり、お迎え……?
[灰色の魂に気が付くと、そう声を掛けた後に、意識が途切れた。 この夜、近くの部屋で何か起きても気付けるわけもなく。*]
(410) 2010/02/21(Sun) 01時頃
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