人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

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視点:


ピスティオ! 今日がお前の命日だ!


[ 耳に落ちる囁きに、ぞわりとしたのは仕方ないこと。
 そんな誘われ方をして《こない》わけがない。

 でも――― ]

 その望みは、ちっと叶えられんかもだわ。

 俺は犯したりは出来ん。
 人一倍優しくするし、殴るより罵るより
 甘く囁いて酔わせてたいね。

 とびきり激しくなら、出来る。


 
 
 ――犯すより、もっと酷い目にあわせてあげる。
 
 


 
[ 同時に身体から何かが抜け落ちるような感覚。 ]

 ―――ああ、そうか。

[ どろりとしたものが溶けて、流れていく。
 マークが知った色はきっと

 夜の射干玉(やみ)が払われた、東雲(ほんらい)の瞳の―― ]**
 


【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………ぁ。

[ ヒューが掲げた右手>>+4:55
 現実ではあり得ない証拠に納得させられたのは同じ。
 頭が冴え渡っていく。
 
 つられたように覗いたせんぱいの姿>>16
 何故だろう。
 たった三文字の言葉>>18に足掻くように
 シーツを掴んだけれど、そこに感覚はなく。 ]

(20) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 10時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………まだ、起きたくなかったんだけど、なぁ。

[ 溶けるような声は小さく。
 ずるりと落ちたのは白いシーツ。
 瞬きの後、耳鳴りの煩い重ったるい体を
 迎え入れては眉間に皺を寄せた。 

 それから諦めたように笑った。 ]

  だって、楽しかったから。……困ったな。**

(21) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 10時頃

順番に寝て、なんでそれで朝になんだよ。

なんなんだよお前らは、さあ!
勝手にいきなり巻き込んで話もなしに放置されて。



 巻き込まれたのは、全員そうだった。

[静かに届く声に、覚えはあるだろうか
あまり関わりは無いが、式典で発言することの多い生徒会長
教師と同じように聞き流す対象ならば、思い出さないかもしれない。
相手に必要なものは説明だと感じた。]

 僕達は薔薇じゃない。全員、呪われただけ。
 君と同じ学校で過ごしていたただの生徒だ。
 呪いだ、身体を蝕んで、人間の衝動を増幅させられる。
 とても皆に打ち明ける気にさせられるものじゃない。
 だからといって、許せとはいわない。

[純粋な被害者は、こちらではなく彼のように怒る誰か。]



 君に怒りがあるのならば、僕が受け入れよう。
 好きなように扱ってくれて構わない。
 何一つ抵抗はしない。

[遊び一つない真面目な声。
怒る対象を守ろうとする存在のものである以上、どう響くかは分からないが。]

 だけど、薔薇のことは許してくれ。
 あれに害を与えれば、あいつがきっと死ぬだろう。
 一人だけ、おかしい奴が呪われていた。
 薔薇はきっと、あいつには違う呪いをかけた。

 君が誰かを想い怒るように、
 薔薇に捕まえられた存在を、僕は


 ────……あいしているんだ。

[彼が俺達に怒り、思い遣るのは誰なのだろう。]


[話は続く。
何も教えてあげられずにいた相手へ、伝える為に。]


 僕だって寝た中に会いたい人が沢山いる。

 僕は呪われてからずっと、誰にも何もせず
 我慢してきて、やっと終わりが見えた。
 僕は誰一人眠らせてなんていない。

[実のところ、求め続けてはいた。
持ち出すのは狡いのかもしれないが。
この点は、俺一人だけが違う。]



 実のところ、解決方法は僕達にも上手く説明出来ない。

 話を聞いてくれる気があるのならば、
 君とそれについて話したい。

 僕の話を聞いて、君はどう思った?
 素直に言ってくれて構わない。

[長い語りはそこで区切りを迎える。
相手の選択が話し合いでも、もう一方でも。
最後に残った俺は、逃げはしない。]*


[ぶつぶつ言いながらも刻まれた痕は
もとある聖痕を塗り替えていって*]

[苛立ちもあらわに多少乱雑にロビンを抱え
引きずっていると声が響く]


アア?……あ、イアン先輩か。っすよね。

[その声に心当たりがあったのは
壇上で響くものと同じこと
ロビンがその名前を言っていたこと]


だから、巻き込まれたンなら
「巻き込んだやつがいる」ってことだろ。
そいつを殴りたいって思っちゃ悪いのかよ。

……………………。
あっ、はい。
イアン先輩がそいつすげえ好きで庇いたいのは理解したっすよ。

[その熱弁というか予想外に熱すぎる告白に
毒気が抜かれた顔になるが未だ棘は刺さったままで]


とりあえずロビンが寝たんで運んでて、そっち行きます。
ケヴィン先輩もどっかで寝てるはずっす。
俺はちょっとそっちは運べないんで……は、あッ

[休み休みでもロビンの身体はなんとか運べたので
とりあえず野ざらしなのは避けられただろう
医務室の空いているベッドに乗せると
一応メガネは外して枕元に置いた]


上着は自分であとで拾えよ。
今ケヴィン先輩見たら多分手が痛くても殴っちまう。


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 薔薇の棘の呪い。
 その解き方は分からない。
 眠る℃魔ノ違いがあるのかどうか。
 それでも指はシーツの波に触れた。
 今度こそちゃんとした感覚がある。 

 小さく息を吐いた。
 諦め悪く二度寝を決め込もうとして、
 視界に広がるのは――夜明けの色。 ]

(41) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………明けたんだ。

[ 呟きは存外大きく。
 残念そうなんだがどうなんだか、
 逃げも隠れも出来ない状況>>27>>28
 口角を上げる。 ]

(42) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ これじゃあ、いつもと立場が逆。
 一度、二度も、逃げたからこそ
 今も衝動的に逃げたくはなるが、
 あの時、交わした口約束>>3:162は未だ
 生きている。

 だけどどうも顔が見れない。
 きっとどんな顔をするのか知りたくなかった。
 マークが何故ここにいるのか。
 そこまで考えて、ふと思い付くこと。 ]

(43) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………おはよう、マーク。

[ まずは挨拶しなくては、なんて。
 悠長で暢気過ぎた。
 溶けた射干玉の先に輝く東雲の空。
 手折られることのなかった花が見せた
 夜明けの下で、これ以上に相応しい言葉が
 思い浮かばなかった。 ]

(44) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 未だ胸に燻る熱の言い訳>>36
 どう答えようか悩んでいる。
 本当ならもっと相応しい言葉があったのではと、
 こっそり心の中で後悔する最中、
 ふと、右手の指>>29を見やった。 ]

  花≠ヘ、どうなったの?

[ 答えがどんなものでもよかった。
 ようやっと上げた顔は窓から差し込む光を見て ]

(45) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  綺麗な、色だね。

[ たった一言そう呟いて、眸を眇めた。
 その先、他の場所で下された瞼>>38
 未だ知らず。
 吐く息は寝起き特有の重ったるいもの。

 頭の片隅で、傷ついた人も、傷つけた人も等しく
 涙を流せているといい、と。
 ただそれだけを、静かに願った。 ]**

(46) 24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

24kisouth 2018/05/24(Thu) 19時頃


[浮かされる熱が想いを焦がさせる
勢いと××に任せて甘ったるく囁いた穢れた誘惑。]


 ……それは、確かに酷い。

[しかし返った言葉と言えば。
……小さく笑った。]


[俺は何も見えない、誰かの夢も覗かない。
何が起きたのかなんて、知る由はないのだが。]


     …………頑張ったね。

[どこかその声が、穏やかに聞こえた気がした。
まるで何かから解放でもされたみたいに。

一時、世界に蓋をするヴェルツを
ふわりと香りが包み込み、囁きが落ちた
残り香のように淡く、優しく。]


── それから ──

 悪くは、無いんだろうね。

[間違いとは思えなかったので、肯定はした。

ヴェルツを巻き込んだ者と認識していなかった
しかし、一人だけが違ったのも事実。
ならば、彼の殴りたい相手かもしれない。
でもそれを身代わりたかった。

ここからは見えない顔、しかし伝わるもの
引かれたような気がして頬を掻く
必死に喋りすぎて、つい。
理解されたのなら状況への悪い影響は無いと、思う。]



 ケヴィンか……、

 君はロビン君に何処で会った?
 ケヴィンの居場所に心当たりは無いかな?

[運ぶのは厳しいなと思った。
体格的にも、居場所を知らないことでも。
自分は机に齧り付いてばかりだ。
しかし出来ないことでも無いだろう
きっと覗いた先にいた後輩であろう、彼よりは。

問いには返ってきたかどうか、まだ動いてはいない。]*


[ おちる。
 瞼を閉じる俺を、清らかな青い世界は拒絶するだろう。
 悪魔に憑かれていた俺を受け入れることはない。
 夜の夢の中に紛れ込むことは、出来ないけれど。

 薄れる意識のなかで。
 やわらかな、言葉が降る()。

 キラ、キラ、キラ。
 まるで《あの時》の木漏れ日みたいだ。 ]


[ ここからの全て押し付けて、眠ってしまうこと。
 そんなことが正しいだなんて、もちろん思ってやしないけど。

 目が覚めていっちゃんを見つけたら。

 同じ言葉を、返そうと思う──── ]**



 お休み。
 君の思う人の傍ならば、きっとよく眠れる。

 君があいつが原因だと言うのなら
 もう本人が眠っている。だから、夜は終わるよ。

[それは最初の対話からは大分あとの声。
何かしていれば、そろそろ落ち着いた頃合い。

納得がいかない様子が返らなければ
無言でも、声が聞こえても、音は途切れて終わり。]


[ ふと、気付く。
 自分から、慣れない《人》の匂いがすることに。
 慣れすぎた花の匂いが薄まっていることに。

 もう、どこからともなく花弁が落ちることはない()。

 種が芽吹き、この体に根を張ったからだろう。
 だから、もうこの声だって─── ]**




 今日はあまり匂いがしないな
 …………でも、今のほうがいいね。

[当人もきっと気づいているのだろう。
俺は、その匂いを好んでいた。
だけど今のほうが《人》らしくて。

赤く咲かない声は、嬉しげに君に向く。]


 
 
 ───、────。
 
 
[ はくはくと唇を動かしたけれど。
 薔薇の香りも掠れたように、声も、また。 ]







           …………。

[もう一度行ってみれば、
────真似をするように空虚な動き
目を丸くし、下がり眉で笑った。]


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 場の空気を飲まない挨拶の反応>>111
 相変わらず真相から逃げるよう遠回り。

 安堵したように息を吐きながら
 夜明けの空だけが柔らかい光で
 室内を静かに満たしていた。

 あれから、というか。
 今まで何があったのか、詳しい事は知らない。
 それでも花は散ったのだという>>112 ]

(123) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  そっか。
  きっと、俺も知らない綺麗な花だったんだろうね。
  手折られなくて、よかった。

[ 詳しい話は尋ねたいような気もした。
 だが、この場では憚れ、沈黙。
 ただ、散った花の先はまるで
 呪いから解放されたように美しく、
 その場に何か残らずとも確かに網膜に
 光として刻み込まれていた。 ]

(124) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その光の筋が一つこちらに流れる>>114
 はたっと、気づいて視線を逸らすより
 軋むスプリングの音>>115に意識を奪われた。
 いつもとは逆の立場。
 寝起きの彼に触れる時と同じポーズを彼は
 していて――。

 咄嗟に耳を塞ごうとしたのに間に合わない。

 目を丸くして、息を飲んだ。
 聞き間違いなのではないか、と。
 自意識過剰なのではないか、と。
 何回も何回も言い訳を塗りたくる。 ]

(125) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺は今、夢の中にいるんだろうか。

[ ぽつりと落ちる声。
 少し熱の篭ったような響きを向けるくせ、
 視線はうろうろと彷徨って。 ]

  君が、……まるで俺を、欲しがっているように聞こえるなんて、
  全部、俺の都合の良い夢なんじゃないか、って思うんだけど。
  …………夢じゃ、ない?

[ 瞳が絡まるようにしがみついた。
 そこに中庭の眠り姫は最早いなかったけれど
 一人の髪の長い青年がそこにいたけれど
 フェルゼの眸には何一つ変わらないその人がいて。 ]

(126) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は、君がいなくちゃ――……つまらない。

[ 掻き消えそうな程、細い声で囁いた。
 どうしようもなく鼓動が速まって
 胸を掻き毟りたい程、痛くなった。 ]

  君の瞳に映るのは、俺だけでいたい。
  ねぇ、君を望んでも、許してくれる?

[ 伸ばした腕は彼に触れようと伸びた。
 それでも意気地なしの腕は途中で垂れ下がる。
 ここにいるのが自分達の他にもいるかもしれないのに、
 微かに震える唇だけが小さく色づいて ]

  …………君が好きだ。マークが、欲しい。

(127) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺だけの君でいて。

[ 過ぎたる望みの成就は期待していない。
 叶うなんて思ってはいなかったけれど、
 零れ落ちそうな二つの月だけが、
 膜を張って彼の返答を待つように
 落ち着きなく指と指を擦り合わせた。 ]*

(128) 24kisouth 2018/05/25(Fri) 22時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 花はいつかは、枯れて散るもの。
 明けない夜がないように
 訪れない朝がないように
 軈ては朽ちるもの。

 脳裏に浮かんだのは間引かれた花>>2:252
 いい花を咲かせる条件>>2:278は未だに
 ほんの少し素直に相槌は打てないけれど。 ]

(190) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  そうか。
  その花はきっと、あいされていたんだね。
  
[ きっとその花は独りぼっちじゃなかったのだ。
 散った後に何が残るのか。
 それはきっと水をじょうずに流せた人しか
 知らないのだろうけど。 ]

  よかった。
  花を見てくれる人がいて。

  枯れずに、咲いて、散って。

(191) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  生きてくれて、よかった。

[ それだけを零せば一度唇を引き結んだ。
 一夜で足りない積もる話はまた後で。
 きっと相応しい時に言葉を交わそう。 ]

(192) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 薔薇の香りが見せる夢は、
 蠱惑的なものだった。
 駆り立てられる本能は切々と
 心の裏側に根を生やしては、
 慾を吐き出せと囁いているような気がした。

 だが、澄み切った空にその気配はなく。
 だというのに胸に残るザラつきは心を
 いとも容易く落ち着きなくさせる。

 一方夢ならば二度、目醒めてくれるな。
 目の前で小さくささくれ立つ姿>>145
 願うも彼が現実だというなら
 諦めて全て受け入れて言葉にした>>127 ]

(193) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ ほんの、意趣返し>>1:98
 自分が彼に言われて喜んだその台詞を。
 合言葉のようなそれを皮切りに流れ込む感情の奔流。
 耳の中まで心臓と化したようにどくどくと
 脈打つ音がうるさい。 ]

  自惚れなんかじゃ、ない。

[ 語尾が震えた。
 伝染したように移るのは朱色>>146
 途切れ途切れに明かされる彼の言葉が、
 どれ程この胸を締め付けてじくりと締め付け
 心臓を抱きたいほどの疼きを覚えさせるのか、
 彼はきっと、知らない。 ]

(194) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ――――……マーク。

(195) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ ふわふわ浮かぶだけの白が、
 海に揺蕩うだけのくらげに
 ほんのり与えた彩り。
 伏せた瞼こと灼かれてしまいそうで、
 触れられた腕から痺れが走った>>147

 どうしようもなく眉を寄せて下げて、口角を上げた。 ]

  …………やっぱり君は、誰よりも綺麗だ。
  怒って、泣いて、笑って、きらきらして
  そんな君だから俺は、…………、

[ 土で汚れた腕なんか知らない。
 心の奥底に潜む諦観すらも、晴らす人に
 擦り寄るようにして身を寄せた。 ]

(196) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 永遠なんて、ない。
 確かにそう言った。そう思っていた。
 だけれど生涯きっとこの瞬間を忘れる事はない。 

 落ちる涙>>148を指で掬った。
 だけれど今度はきっと同じ顔をしている。
 目尻から湿っていたけど拭いはしなかった。

 顎のラインをなぞるような親指。
 耳を引っ掻くようにして名残のある濡れた指が、
 耳殻を挟んだ。 ]

(197) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 薔薇の薫りは今は遠く。
 弾ける音はしない。
 辿る手は頬に落ちて額を合わせようと
 くっつく。

 見つめる瞳の中、確かに君がいて。
 髪を梳いていた指が彼に縋るまま、
 強欲にひとつ強請ろう。 ]

  いつか花が散って枯れて、実になってしまっても、
  …………俺の、傍にいて。

[ 答えを尋ねる前に引き寄せようと動く手。
 零れる息は微かに震えていたけれども、
 逃げはせず、ただ、彼を見ていた。 ]

(198) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君の永遠を俺にちょうだい。

(199) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



[ 光が射す。
 重なるような影は静かに凪いでいて。
 頬に差した色はきっと彼だけが
 感じ取ることの出来る、淡い赤い色だ。 ]**

(200) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

24kisouth 2018/05/26(Sat) 05時半頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 触れられた腕が熱かった>>208
 だがそれ以上に此方を見つめる直向きな
 眼差しは水面を揺らす波紋のようで ]

  ( 綺麗だ。 )
  ( ……似合ってる。 )

[ 知っていたと思っていたけれど、
 また新たに見つけた一面に
 吐き出した息は熱が籠っていた。 ]

(223) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ こつりと合わせた額>>209
 触れ合った場所から伝わる温度に
 しかし彼の言葉に困ったように笑った。 ]

  …………だって。
  ( 嬉しくて、 )

  でも、そうだなぁ。
  マークのせいだよ。

[ 心のすべてを打ち明けないまま、
 ひとつ得られたらまた欲しくなる性に
 もう抗うことは無かった。
 求めてはいけないと思っていたけれど
 その枷はするりと解き放たれて。 ]

(224) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 重なり合う唇>>211に安堵した。
 チラつく光景も何もかもがその一瞬だけ
 真っ白に弾けて、ふわふわと
 浮き足立った気分のまま、ちいさく食む。

 共感覚なんて持ち得ていなかったけれど、
 だけども、この瞬間を彩るならきっと、
 弾けたあか色>>210 ]

  プロポーズなんて、我儘は言わないけど、
  ……暫くでいいから君の薬指を独占させて。

(225) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 永遠を欲しがり求め、強請りながらも
 臆病な所までが全てなくなった訳ではなかったから、

 控えめに言いながらも伸びた手は彼の指の隙間を
 潜り込みながらそっと力を入れて絡めた。

 途切れることのない台詞>>212
 夢見るような心地を覚えながら。 ]

(226) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その、言葉の続きを待ったのだけど。
 引いた体に身を案じる言葉>>213
 瞬きを数度しながらもようやっと、
 現実に足が立つ。

 ハッとしたように目を見開いた。
 ここは医務室で、寝息も聞こえて>>118
 なのに自分は我慢が出来なくて彼の唇を奪い、
 それだけでなくプロポーズ紛いの言葉を――…… ]

  …………ぅ。

[ のぼせるような熱さが込み上げた。
 だが、彼の心配するような辛さはもうなかった。
 つまり素面かつ健康体なのだ。 ]

(227) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ だけども否定すれば顔の赤らみをどう打ち明ければいい?

 やさしい気遣いが今はこうも羞恥に変わる。
 モリスに対して感じた友達らしい行為を強請る時よりも強烈な恥ずかしさだ。

 そんなフェルゼの気持ちを察してくれたのかどうかは分からなかった。
 しかしその言葉>>214はまた別の意味でも
 危うくて。 

 きっと彼は他意なく言ったのだろうと検討づけながらも、
 拗ねた唇が尖った。 ]

(228) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺、マークのそういうところ……
  きらい。…………ずるい。

[ だがそれもすぐ笑みに変わる。
 彼の体質>>1:66を詳しくは知らなかったけれど、
 それでも本心から言ってくれたのなら喜ばしいことだ。
 伏し目がちの隙>>215を狙って、
 離れる前にひとつ意地の悪いイタズラを添えておこう。

 柔らかい頬に落としたのは唇。
 口端を上げれば、ふっとはにかんで
 そっとその表情を覗き込んで確認する。 ]

(229) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………冗談だよ。ほんとうは、そこもすき。
  何より君からのお誘いだもん。……うれしいよ。
  俺も君といっしょにいられたら、安心できるから。
  一度、部屋に戻って用意するよ。

[ 今度は此方から体を離そう。
 しかし挨拶は彼にしか聞こえない囁き声で。 ]

(230) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



  ――――……また、夜にね。


[ 名残惜しげに手の甲を撫でれば目許を和らげた。
 余韻を残しながらも軋むスプリングの音を残し、医務室の外へ。
 耳が赤いのが誰かに気づかれてしまう前に、
 廊下に逃げられればいい。 ]**

(231) 24kisouth 2018/05/26(Sat) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ マークの言葉>>214の真意は分からなかった。
 しかし夜になればその時間は自ずと訪れる。
 逸る気持ちは落ち着かず、
 離れたというのに心臓は高鳴って仕方がない。

 それはきっと彼がかつて張り巡らせた思考>>0:197を知っていたら
 尚更酷かったのだろうけど。 ]

  …………それにしても、ビックリした。

[ 医務室を離れて真っ直ぐ向かった先の自室。
 医務室にはお互いいたはずだが、
 姿の見えない同室者に今は少し感謝をした。
 情けなく扉を背に膝に頬を擦り付ける姿を見られずに済んだから。 ]

(263) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  勢い余らなくて本当に、本当に、……よかった。

[ 脳裏に浮かぶ唇の感触>>237
 花の指環よりも曖昧だけれど独占欲の兆しを見せた絡まる指。
 近くで見る動揺>>238 安堵>>239
 それらに全て自分が絡んでいるという、
 自惚れでない事実。

 行儀悪く床に倒れこんだ。
 頬に当たる冷たさに熱を浮かすよう瞼を閉じる。 ]

(264) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 好きな人に求めることを許される。
 そんな奇跡に過去のいばらも今は枯れ、
 諦観ばかりだった自分の中で新たに
 撒かれた種は芽を出そうと疼いた。

 奪ってばかりだった自分が本当に
 いいのだろうか、と。
 今も思ってならない事は事実だけれど ]

  はやく、夜にならないかな。

[ 朝を望んだくせに現金なことを願いながら、触れた指に唇を寄せる。 ]

(265) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  次に会えた時は、もっとじょうずに伝えないと。

[ 彼は彼自身のことをどう思っているのかはわからない。
 だが、彼も知らないかもしれない取り柄>>1:309
 自分はまだ伝えきっていないのだから、
 おやすみを言う前に、
 ちゃんと逃げずに言葉にしなくちゃ、と。

 はにかみながら、思った。 ]*

(266) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―自室―

[ さて、落ち着いた頃にのそりと起き上がる。
 ちらりと覗きながらノートを千切って
 ペンを取り出して文字を綴った。

『 モリスへ。
 君の日々のお礼を兼ねて、
 君の落ち着いた頃に紅茶でも飲みたいな。
 PS:君にプレゼントする役はまだ終わってないよね?
 それも合わせて予約させて。 』

 今日でなくても友として自分の手がけたものをプレゼントしたかった。
 あの時こわくないのと尋ねた彼の腕を引けるような、
 鳥の形をした木の彫り物を贈りたい。 ]

(267) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 彼の才能。
 それは紛れもなくモリス自身のものだけど、
 それだけが彼を構成しているんじゃあない。
 友達として彼の素敵なところを自分は
 近くで見てきたつもりだから。

 木彫りを続けてきた彼も、
 紅茶を淹れてくれる彼も、
 朝、なんだかんだ起こしてくれる彼も
 纏めて、友達なのだと腕を伸ばしたい。

 その中に触れられない彼を渦巻く絲があるかもしれない。
 全てを見せ合う事はお互い難しい事なのかもしれないけど、
 それでも見てきたモリスの一部を知る者として
 彼に親愛の証を示したい。 ]

(268) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ ビスケットみたいにはんぶんこできなくても。
 いつでも彼の力にはなりたいと思っている。
 何も置かれていない机の上に紙で出来た鳥を飾った。
 不器用だから少し嘴が曲がってしまったけれど、
 きっと分かってくれるはずだ。

 少し音程のズレた鼻唄を口遊みながら
 夜の用意をしようとして。
 一枚の紙>>1:271を見つけた。 ]

(269) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  自室から――→

[ 目を丸くした後、黙って自室を後にする。
 東屋で起きた事は沢山あって、
 どれもがまだ、手繰り寄せたいものばかり。  

 ベネットの件だって何も解決しちゃいない。
 一度拒絶しておいて今更だなんて思いもするが、
 それでも彼も放って置けない。
 彼ともいずれ再び向き合いたいと思う。
 そして彼自身が選んだ道ならば友として
 兄、として、いつか。
 背を押してやらねば、とも。 ]

(270) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それから、もう一人。
 葉巻の煙を燻らせながら傍にいて
 支えてくれたもう一人の大切な友人>>3:253
 彼はあの時、何を急いていたのだろう。
       何に対して怯えていたのだろう。

 今でも覚えている。
 酷く頼りない姿>>4:26を。

 彼が本当に伝えたかったものが何なのか、分からない。
 だがきっと、医務室まで連れて行ってくれたのは彼なのだろうし、
 お礼も込めて尋ねてみようか。

 時間の許す限りになってしまうし、
 合図も何も用意していなかったけれど。 ]

(271) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 向かったのは、――。 ]**

(272) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 17時頃

[あの夜、噎せ返った香りは二人の間にはもう漂わない。
それでも尚、離れることがないのなら
お互いがそうしたいと思える関係で、続いていけたら。

親友の隣で、そう思った。]*


 ― SUNSET ―

[ あれはいつだったか、もう遠いとおい過去のよう。
 いつから中庭(そこ)にいたのか
 もう、私は覚えてなどいない、遙かはるか昔。

 咲くはずの無い、保有しないはずの色素は涙色。
 その言葉は《不可能》。

 誰が咲きもしない花に水を与えてくれようか。 ]


 んへぇ、でっかい庭。

 あれ、ここだけ土からっからだけど。
 ここ誰か管理してねーの?

[ 言の葉は、まだどこか異国交じりで
 顔も身長も幼さを残す《悠仁(だれか)》が
 初めて私を、見てくれた。 ]



 おまえさー、咲かないね。

[ 声はそれから毎日降り注いだ。 ]

 水も肥料もまいてんのに。

[ 彼には特別親しくする友人は居なかったのだろう。 ]

 何が足りないのかね?

[ まるで私に自分を重ねるように扱う指に。 ]


 
 
       ――――《    》かな。
 
 


[ 私の棘が刺さる。
 太陽を飲み込み夜が始まった頃の、お話。 ]**


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ どうしてそこに立ち寄ろうとしたのだろう。
 夜の準備は終えていたのだし大人しく自室に篭っていればよかったもの。
 向かった先は東屋だったのだから。

 一年の頃から見つけては気に入っていた場所。
 いつしか住み着くように居座っていた訳だが、
 今日も後ろ髪を撫でられるように
 向かった理由は正直判らなかった。

 もしかしたら。
 さっき見つけた一枚>>271がきっかけになったのかもしれない。
 メモに記されていた几帳面な文字>>1:272
 彼がどのような意味でそれを綴ったのかは
 判らない。 ]

(301) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それに、どのような意図を持って、
 マークとオスカーの間にあんなやり取りがあったのかも、
 問わなかったな、と今になって思い出す。

 いつもいつも上手に隠してしまう彼の本心。
 今まで自分に精一杯でよく他人のことを見ていなかったな、と。
 あれだけ助けてくれた彼ではあるのだ。
 思う事があったとしても、
 同じように何か助けが必要なら、と。 ]

(302) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それはなんだか、罪滅ぼしのような感覚ではあったし、
 その二人がまさか、言葉を交えていただなんて>>285>>288
 だが今回は踏み込むことはなかった。

 タイミングがズレてしまったせいで、
 彼らが何を思ってその話題を掘り返し
 本質を貫こうとしていたのかも、
 何も知らないままその扉を開いてしまった。 ]

(303) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―東屋―

  …………オスカー?

[ パッとノックもせずに開いた扉は鍵などかかっておらず>>300
 座り込んで項垂れている姿がいつかの自分を彷彿させた。
 思わず腰掛けたのは彼の隣に。
 視線は彼の瞳を覗きながら一つ問いかけよう。 ]

  …………なにかあったの?
  なんだかとっても、悲しそうだけど。

[ その理由は判らなかったから一度黙り込んだ。
 そういえば名前を呼ぶなと言われたのに
 また呼んでしまったな、と遠くで考えながら。 ]*

(304) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 21時半頃

[お互いをさらけ出して、言葉を交わし、手を伸ばして。
 支え合って、立ち上がって、そして。

 一年後。一ヶ月後。一週間後。明日。
 この人の隣でそれをするのが自分じゃなくなった時、俺は二度目の失恋を、するんだろう。
 それでいい。それが、いい。
 凍てつかず、燃えもせず。苦しみを知らないこの心は、もう恋とは呼べないものだ。
 薔薇の香りが失せた今、俺たちは無二の友になる**]


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 随分と虫の居所が悪そうだ>>305
 掌で隠された奥の瞳がどんな有様なのか、
 ちらりと覗き込むだけでは計れない。

 覚えてないよ、と突きそうな口を留めたのは、彼の態度>>306
 逃げるように突き離し、中庭へと
 向かおうとする姿。

 目を見開いた。
 だがそれは此処を出ようとする彼にではない。
 さらりと細い黒髪から覗いた眸が、
 揺らいで今にも零れ落ちてしまいそうだったからだ。 ]

(313) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は何も言ってないよ、オスカー。
  俺は君に会いに来たんだから。

  俺が倒れてしまった後医務室に連れて来てくれたのは君だろう?
  だからその事のお礼を言いたかった。

[ 理由はそれだけでは無かった。
 だが彼を一つ納得させるためについた。
 それはもしかしたら彼がよく使う手法を
 真似たようだったかもしれない。 ]

(314) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ だが、それだけなら彼は立ち去ってしまうだろう。
 それは即ち今の状態の彼を放るということだ。
 友人間であれど踏み込んで欲しくないことがあることは理解している。
 だからある意味見送るべきなのだろうとも。

 だが、放って置けなかったのだと思う。

 気休めにしたって、かみさまが見ていないと言い切った彼を、
 今見ないふりして見送ってしまったら
 もう二度と、踏み込めないような気がした。 ]

(315) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  ねぇ、もう一度聞くよ。
  何があったの。
  今にも壊れちゃいそうな君を見捨てたくなんか、ないよ。

[ 自分には言えないことなのだろうか。
 とは思いながらも優等生を気取る彼が
 他に打ち明けられるものがいるだろうか、
と思うと、
 尚のこと放って置けず。 ]

  俺は、君の助けになりたいんだ。
  だから、言ってよ。
  できることならなんでもするから。*

(316) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 壊れそうだと口にする>>327
 彼はここにいるはずなのに酷く頼りなかった。
 その癖してその口は憎まれ口>>329を叩く。
 彼の言葉に確かに遣る瀬無い気持ちは浮かび上がった。
 なぜ?どうして?君がそんなことを?
 戸惑いは分かりやすく眼差しに現れる。

 だが、それよりも、何故。
 彼は自らが悪者だと主張するのだろう。
 何故彼はこんなに怒っているのだろう。 

 考えて、飲み込んで、黙り込んだ。
 ゆらりと浮かび上がる可能性。 ]

(337) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君は、俺に嫌われたいんだね。

[ やけに落ち着いた声色で決めつけた。 ]

  ねぇ、俺が君を嫌って跳ね除けることが
  君の救いになるのだとするなら、
  オスカー、やっぱり君の言葉はおかしいよ。

[ 凪いだ瞳が彼を直向きに覗く。 ]

(338) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  だって、君の言葉は嘘ばっかりだ。

[ そう気付けたのはきっと、
 痛いことから逃げ出すなど背中を押してくれたせんぱいのおかげで、
 また、欲しいものに腕を伸ばすことを肯定してくれた、友人のおかげで、
 この気持ちを教えてくれた彼のおかげだった。 ]

(339) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ だからきっと、気づいてしまったのだと思う。
 矛盾だらけの言動に、隠された彼の根っこの感情。 
 今からきっと彼にとって優しくないことを口にする。 ]

  オスカー。
  欲しいと思うのは、間違い?

[ 夜とは程遠い光が差す東屋の中で、
 彼に尋ねたのは、彼自身が口にしたセリフ>>1:268 ]

  俺は君を助けてあげないよ。
  君をこれから傷つけると思う。
  それでも君に聞こう。
  ねぇ、オスカー。

(340) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  君は俺が好きなんだね。*
  

(341) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

[理屈も正しさもあるべき形も考えず
友にそうしたいと思ったことをして、
求められるままに受け入れていた。

香りなど無くとも、二人は関係に名前を付けて
傷ませる思いをそれぞれに持ったまま、隣にいられる。]*


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―  ―

[ 飽きもせずに花を見に行く。
 その目当てが近頃変わりつつあるのは内緒だが。
 視線をちらりと映しながらも栗毛を探し、
 それが見つからなければ中庭の花を見つめる辺り、
 現金な性格はしていた。 ]

  花は好きなんだよ。

[ ぽつりとこぼしながら視線は合わさない。
 避けているつもりではないがこれくらいの距離が心地良かった。
 それでも間引かれる一つ>>322に相変わらず
 良い気分はしない辺り複雑だっけれど。 ]

(345) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 今日は手折られかった一本に目を見開く。
 燦々と降り注ぐ日光が照らす明るい庭園で
 伏せていた眼差しが空の色を覗かせた。

 差し出された手は土いじりをしていたせいか、
 泥がついていたような気がしたけれど、
 彼が差し出す手に迷いなく腕を伸ばした。 ]

  水差しに水のあげすぎは関係ないよね。

[ ほんの少し、自信なさげに言葉にしながらも
 緑色のまだ未熟な薔薇の蕾に触れよう。
 口許にはやんわりと孤が描かれる。
 思った以上に満足のいく表情が浮かび上がった。 ]

(346) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  あいで咲く花なんてロマンチックだな。
  せんぱいがそんなこと言うなんて、ちょっと意外だったけど。

  でも、そうだね。
  俺が咲かせてあげる。

[ 未だ覗かぬ花弁なれど、いつか
 誰もが見たことのない綺麗な花を。
 彼から受け取った命に触れながら ]

  綺麗な花になるように、あいすよ。

[ そっと未熟な蕾に口づけを。
 薔薇の香りはどこか甘くやさしい気がした。 ]*

(347) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ その花が見事な花弁を覗かせた時。
 気障ったらしいような気がしたが、
 ピンク色のリボンを結んで飾ってしまった。

 なんというか今からしようとしていることは、
 相当小っ恥ずかしい自信があるので、
 どうか笑わないでいて欲しいと願う。

 向かったのは中庭の庭園。
 そこに主がいない瞬間を見計らって、
 足音を消してこっそりと歩み寄る。 ]

(348) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 伸ばした指は栗毛を梳く。
 いつもと同じように編むような動きで触れながらも、
 今日はいつもと違う悪戯を試してみようと思う。 ]

  …………怒るかな。泣かれたら流石に傷付くけど。
  出来たら喜んでる顔が見たい。

[ ぶつぶつと逃げ腰な呟きを落としながらも
 そよぐ風を浴びながら目を細めた。
 中庭の眠り姫はいなくとも、
 中庭で眠る恋しい人は変わらず此処に在って。
 彼に一輪の花を捧げながら
 午睡から目覚める彼の一番をもらおう。 ]

(349) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  目を覚まして、マーク。

[ 祈るように屈んで。
 そっと唇を奪ってしまえば彼の左薬指に
 キラリと光る輪っかに満足そうに
 笑うのだろう。

 そして彼の胸に抱かせた花はあの時、
 芽吹いていなかった蕾>>329が綻んだ姿。 ]

(350) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ



  おはよう、俺の愛しい人。


[ どこまでも赤い薔薇の花言葉を囁きながら
 君がいて、俺たちがいた薔薇の木の下の近くで。 ]

(351) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


[ 五月の連休が終わっても続いていく日常。
 その中で確かに起きた夢のような出来事。

 それらを胸に刻ませたまま、
 すんっと、鼻を鳴らした。

 何処かで紅茶の香り>>342が漂っているように感じられて
 また暫く、あの時を思い返すよう、
 瞼を閉じる。 ]

(352) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ それはそう――五月、薔薇の木の下で ]*

(353) 24kisouth 2018/05/27(Sun) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 嘘だ>>364
 だが、これはきっと本当>>365
 だから押し倒された衝撃>>366はこんなにも、
 痛かったのだろうと思う。
 目を見開いて眉を寄せそうになるのを
 留めて代わりに口角を上げた。

 痛々しい程の叫び>>367
 穏やかな朝の下、似ても似つかない程に
 狂おしい程の情熱を感じた。 ]

(390) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 逆上せたような顔>>368
 もう何者でもない、置いてけぼりにされた
 迷子の子どものような姿がそこにあった。
 途切れて掠れた言葉と、はらはらと
 花びらのように落ちる雫>>369
 
 こんなに苦しめたのは紛れもなく自分の存在なのだろう。
 だが、気づかねば彼はいつまでも此処に
 縛り付けられてしまうような気がした。
 自覚が彼にとって望まぬものであったとしても、
 それでも自分を偽り傷つけ続ける姿を
 他でもない俺自身が見たくなかったのだと思う。 ]

(391) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  …………ごめんね、オスカー。
  君は俺を何度も救ってくれたのに、
  俺は君を傷つけてばかりだ。

[ 伸ばした腕は子どものような髪を撫でたがる。
 慰めでもなんでもなく本能に突き動かされた行為は、
 また彼の心を傷つけてしまうかもしれない。
 それでも構わないと切り出した。 

(392) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 終止符を打つために。 ]

(394) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ これもまた怒られるようなことなのかもしれない。
 でもきっと気づいてしまったからあの頃には戻れない。
 枯れた花が再び咲くことのないように。

 二人だけの秘密の場所。
 ノートの切れ端。赤いペン。
 合言葉は、互いの秘密。

 かけがえのない日々だった。
 それに間違いは無い。
 だがやがて訪れる五月に君が笑えるように
 髪を梳いた手で抱き寄せ、瞼に触れる口づけを。 ]

(395) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  なかったことにはしないで。
  君の心なんだから。

[ 終わらせるために覚えていろだなんて、
 薄情だとは思う。
 それでもいずれ彼の中で色褪せるその時まで
 笑みを浮かべる姿は性悪に見えているといい。

 こんなやり方しか知らなかった。
 そんな言い訳も隠して。 ]

(396) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  俺を許さないでいてね、オスカー。

[ 時計の針すら届かない場所で、
 せめて葉巻が燃え尽きる僅かな時間だけ、
 君の傍に在れるといい。 ]**

(398) 24kisouth 2018/05/28(Mon) 00時頃

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注目:フェルゼ 解除する

処刑者 (3人)

フェルゼ
73回 (4d) 注目

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