199 Halloween † rose
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[この繰り返しが、
この街の魔女の仕業かもしれない。
さすがにそう、気づいてみても、
それを誰かに言って、解決するだろうか。
だが、もし、この事態、一人でどうにもできそうにないのならば、
今、この街を訪れている魔物の中で一番、能力があるのは、あの悪魔だろう。]
――……シーシャ
ちょっとデートしないか?
[そうは声を響かせてみるものの、あの悪魔を動かすだけの菓子力は現在、ない。]
[でも、実際菓子力があったとしても、
この事態をともに探索するような依頼など、
正直、鼻で笑われてすっとぼけられておしまいかもしれない。
だって、シーシャは菓子などいくらでも買えるのだし。]
まぁ、無理にとはいわない、と言いたいが、
オレができることはなんでもしよう。
[下手に出た。
その依頼が、街で裸踊りをしろとか、そういうものでないのなら]
[喚び声はいつ響いたものだったか。
いずれにしても、獣物とデート、という単語に悪魔はすぐに返事は返さなかった。
声を返したのは狼男が簡易なマーケットを開店した時分]
獣とデートなんざお断りしてぇところだが、ハロウィンが何回も来るような”奇跡”に免じて特別にしてやってもいいぜ。
随分ふざけた奇跡だがな。
更にサービスでオレからそっちへ会いに行ってやる。今どこだ?
[丁度訊きたい事も幾つかあった。
中々グッドタイミングではないか、と悪魔は一人密かに口角を上げて]
|
—— 昨日のこと ——
[手の中には、ガラスの靴。 無骨な自らの手には、その繊細さはマッチしない。 常なら貰ってしまうわけには、と遠慮をするところ 今回はすることはなかった。
もしまた明日がこないのなら、この品も特別>>275なのだから 陽がのぼるその光に、この緋色を望んでみたい、と。]
ああ。
[知りたいと>>278その問いに、返すのは簡潔な返事。 真っ直ぐに見つめられる、その店主の顔はやはり、もう何度も思い出す懐中時計の写真そのまま。
彼と関係ないとは、もう考えず。]
(33) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
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忘れられるはず、ありませんよ。
[右目に映る微笑みに、ため息と共に小さく笑声を零した。 息をするのを忘れていた。それくらい緊張していた。遅れて寄せる漣のように、胸を打つ鼓動がうるさい。 カクテルを振る舞うのも、ランプを買うのも、ここまで緊張をしたのも。 ガラスの繊細さに畏怖するのも、その裡に触れたいと思ったのも。]
……貴方が始めてだから。
[男が口にしたのは、それだけ。意味を問われたとしても思いは“隠した”ままに。 レッド・アイを二度振る舞うのも勿論始めてで、「ご馳走しますよ」と笑みと共に告げた*]
(34) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
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—— 朝 ——
[また目覚めるのは、いつもより少し遅い時間。 眼帯をつけたまま眠っていたのも、同じく。 極めつけは窓の外、繰り返されるハロウィンの朝の様相。]
……今日も、か。
[けれど、ベッドサイドテーブルの上には、ニコラエから貰ったガラスの靴と、懐中時計が置いてある。 昨日もやはり、夢ではなかったのだ。
洗面台で顔を洗い、顔を上げる。 もしかして、と予感してはいたけれど、左目の腫れぼったい瞼は同じく 緋色に染まった瞳孔と、そこから見渡す世界の色も同じだ。]
(35) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
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これも……減っていない、と。
[タオルで水滴を拭いながら、鏡の前に置いたキリシマの店で買った点眼薬。 朝と夜にさすその薬は、ハロウィン前日最後にさしたそのときから、まるで減っていない。つまり、薬を使った事実もなくなっているのだろう。これでは治るはずもない。
ニコラエもまた、同じように。 二度目のレッド・アイ>>0の味を忘れているのだろうか。 頭を一度ふると振り、眼帯で緋色を塗りつぶした。]
(36) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
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—— 広場 ——
[シルエットの小さなシーツのお化けが、菓子を手に駆けて行く。 一度目、そして二度目と同じく、男の手には籐籠がさげられていた。 出会う教え子たちは同じく菓子か悪戯か尋ね、菓子を貰っては嬉しそうに笑う。 それも全て、同じ繰り返し。]
——……ん、
[その中に、街中で見かけなかった姿が一つ>>@4。 立ちのぼる煙を辿るよう、彼へと近づいた。]
キリシマさん。 ……ハロウィン、楽しんでいますか。
[彼はこの事態に気がついているのか。 はかりかね、それだけを尋ねた。]
(37) 2014/10/24(Fri) 20時半頃
|
へえ
[返事がなかったので、やはり無視されたか、と思えば、
してやってもいい、とかえってきた。]
デートでもいいのか?
エスコートするよ。
[そういいながらも、きてくれるというのであれば、街のハロウィンモノ売り場にいると。]
[その、友人の言葉は夢の中できいていた。
うれしいことをいわれたような気がしたので、少し笑んで]
もし、ニコラの前で死ぬようなことがあれば、
よろしくな。
でもまぁ、とりあえず、死ぬ気はいまのところないし、
きっと、ニコラはこれからもいい出会いがあるよ。
だって、君は素敵だからね。
[そう、ニコラがまさにまた新たに出会いに、繰り返しのハロウィンの中、
思いつめることがあること、まだ気づかない。
けれど、気づけば、友人として、彼を気遣いねぎらい、そして、
そっと後押しするだろう。]
おはよう、ジェレミー。
ああ、昨日の――、お腹の具合は、
[寝物語のように告げた、昨日の話、
胃は大丈夫かと問おうとして、
死ぬ気はないという宣言に、安堵の息をついたが]
やめてくれ
これからも、なんて。
[いい出会いが千年以上の間にいくつあったとして、
いい別れであった保証は、――その中のごく僅かなもの。
それは、仕方ないこと。
仕方ないのだと、百年二百年と時を重ね、目を背けてきた。
物静かな雰囲気が僅かに歪み、刃物のような鋭角さに変わる]
[失言だったと気づいたのは、そう間も置かずして。
取り繕うような笑気を纏い、]
――ごめん。 渇いてるせいだ
[続けてから。
それだけでは無いと、口に出さないまでも理解はしていた。
これだけ長い付き合いをしている己の躯だ。
不協和音を立てているのは、誰よりも自分が一番理解していた]
腹が減ると八つ当たるなんて、まるで子供だな…。
オイ。
腹ン中がゾワゾワすっからそのセールストークなんとかしろ。
オレはまだニワトリになりたくねぇ。
[鳥肌の立ちそうな売り文句。
苦情は声を潜めて投げた]
[苛立った声に驚いて、
やや、息を潜めるけれど、
乾いているせいだと聞けば納得したように息を吐き、
また穏やかに話しかけるだろう。]
パイをお礼をするよ。
[それをどんな意味にとるかはわからないけれど。]
ん?ぞわぞわした?
[胡散臭い売り方には素直に文句がとんだ。
でも、わりと好評なのにな。]
[道行く途中、はっと思い出したようにバケツを覗き、聲を送る。]
ボスー、ボスー!
昨日貰ったポーチ、中のゼリー残ってた!
ボスありがとう大好きだー♪
お礼……あぁ、ふふ。
それは愉しみだよ。
[苛立つことの無意味さもまた、理解している。
何事も無かったかのように、
草木が揺れるように穏やかに笑って。]
ハロウィンが続くなら、君を困らせる悪戯のチャンスが
増える一方だからね。
[続く限りは離れられないのだと、昨晩確かめたばかり。
プラスの方向に脳を回転させ、ゆるく笑った]
そうだな。
ハロウィンの間はこの街にニコラがいる。
それは、とてもうれしいよ。
[きっとこれまでも悪戯されっぱなしだった。
けれど、狼男は、旧友のすることを怒ったりはしない。
その存在だけで、心が安らぐのだから。
だが、いつしか、そういう絆も、なにかしらで消えていくのだろう。
想像は容易い。
でも、それを想像する意味はない。]
[またひとつ鳥肌の立ちそうな賞賛が届いた。
獣に懐かれても困る。
いいから感謝するくらいならその分働け。
様々にこみ上げる言葉たちは、けれど
視界に当人が入ったことで紡ぐに至らず]
|
[そろそろ>>@13と言うキリシマにもう一つ尋ねようかと口を開きかけ、彼と、そして自らの周りに集まった子どもに笑みを浮かべた。 菓子を渡すのも、もう慣れたもの。 去って行く姿に右目を向けていれば、問うつもりだった内容を問わずして答えを知る。]
菓子を配るのは、飽きましたね。 貴方も、もう三度目……ですか。
[薄らと笑みを引き、籐籠を持ち上げて見せた。 配っても配っても、菓子は減らずに戻ってくるばかり。]
これも治らなくて、困ったものです。 毎日目薬をさしても、さしていないことになっているようで。
[意識的に、眼帯に触れた。 そして右目を、真っ直ぐにキリシマへ向ける。]
……あの。 早く治る強い薬、なんて、……ありませんか。
[煙の行く先に今度は視線は動かさぬまま]
(52) 2014/10/24(Fri) 22時頃
|
私も、君の街に来れて良かった。
……勇気を出して、城から出たかいがあったというもの。
[しかし、此処にずっと住まう訳にもいかない。
吸血鬼たる躯は苦手なものが多いし、
長く滞在すればするほど、異質に悟られやすくなる。
それに――
いい街だと自慢気に彼が告げたものを、
食事の為に減らしてしまうのは忍びない。]
夢はいつか、醒めないとならないけれど、ね
覚めてしまう前に、君の「慝い言葉」をいくつ聞けるか…
愉しみだよ、ジェレミー。
[この時間も限られているから貴重に思えるのだと。
知っている*]
夢か。
[ハロウィンの繰り返し。
その夢が覚めるとき。
自らには悪い予感しかない。
だが、そんなことは口に出さず、
楽しげな声に、ほっと息をつく。*]
|
[キリシマの様子は普段とあまり変わらぬように見えたが、機嫌が悪そうなのはなんとなく、わかる>>@15。 長く知っただけ、込み上げるのは笑み。
確かにこの街が、これだけ連続して騒がしいことなど、彼と知り合って——もう10年以上は立つだろう——なかったはずだ。
長い年月は小悪党が勉強に取り組み、教師になる大きな変化を齎した。 その間、薬屋は変わらず薬屋で、老けたようにはとてもみえない。 密かに若さを保つサプリメントでも摂取しているのだろう、と男は思い込んでいる。]
(75) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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薬を貰ったときよりは、腫れは引いていますよ。 …………。
[言わずともキリシマはその効果を確信はしているだろうが、使用者としては報告しておきたい>>@16。 最も、瞳孔に変化があったなど、言えるはずもなく不自然に黙りこんでしまったが。さらに眼帯に触るのが癖になりかけている、とも言えるわけもない。
確かに強い薬があるのなら、最初から出してもらえているだろう。 だが、その彼の言葉は、途切れなかった。]
本当ですか! 是非作って、……
[思わず一歩詰め寄って、右目を期待の色で染めた。 しかし、副作用>>@17には暫し言葉を無くしてしまった。 怪しげな薬も取り扱うと聞いたことはあったものの、さすがに自らがそれを所望する日がくるとは思ってもいなかったこと。]
(76) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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[ふわりと煙が辺りを囲う。 かつての小悪党は所詮は小とつく者、喫煙者の経験は無い。 ふ、と息を吐き出した、けれどそこから当然煙は出ずに]
……レポート用紙びっしり、書けばいいですか。
[正式な依頼の言葉を、吐きだした。]
(77) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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死にたがりの魔女に毒されたか?
ジェレミーさんよぉ
[去り際、狼男の同居人らしい魔女の話を思い出して。
直接会ったことはない、がどうにも死にたがりであるらしい――それが今回の騒動の原因だとは知らずのまま*]
|
[キリシマの手が、持ち上げられる>>@19。 思わず眼帯を外されるかと顔の前に手のひらを構えるが、それは中止されたらしい。 彼に続いて、男もゆっくりと手を下ろした。]
…………頑張りますよ。
[返答は笑顔であった。 自らと違い、ある意味での笑顔が怖い。] キリシマさんさえよければ、今日にでも。 もし明日もハロウィンがくるなら、持ち越せないかも……しれないですし。
[未だその持ち越せる基準を計り兼ねていた。 だから彼に支障がなければと願い出る。]
(91) 2014/10/25(Sat) 00時頃
|
そうだな。毒されたみたいだ。
あいつのせいだな。
[シーシャの言葉にそう返して。
肩をすくめ、]
まぁ、ハロウィン、楽しみな。
[魔女のことはそれ以上は言わぬまま]
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ん、!? ちょっと待て、多く…… いや、……ああ……
[連ねられた項目は思った以上に、多い>>@22。 しかしそれを少なくしてほしいと注文できる立場ではない、もう既に無茶な質問はしているのだから。 最低、死ぬことは無いだろう。キリシマの薬で助けられはせよ、悪いことが起こった経験は、少なくとも男には無い。信頼は厚い。]
わかりました、長くなっても読んでくださいね。
[ここしばらくレポートを提出することなどなかった。家にレポート用紙はあっただろうか、そんなことを考えながら、幾分渋い顔で了解をする。]
(117) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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いえ、遠慮させてください。 お邪魔してはいけませんし。
[調合に>>@23興味がないわけではない。 けれど、じっと待っていられる性分でもない。 それに成分がどうなっているのか、知るもの少し恐ろしくもあり]
無茶言ってすみません、時間見てお店に伺います。 よろしくお願いします。
[そうして、深々と頭を下げた**]
(118) 2014/10/25(Sat) 01時頃
|
…この街を離れたらこのループってなくなるのかな。
[ふと。何とはなしに思ったことを誰に聞かせるでなく、魔物にしか聞こえぬ声で]
帰れるなら帰りてぇが、オレは帰れなかったぜ。
[ほかの街に、という意味ならば試していないので分からないが
悪魔が自分の住処に帰れないのなら恐らくはでられないのでは、という含みも持たせて。]
えぇぇ。
帰れないの?なんでそんな手の込んだことしてるのかなぁ…
[@20悪魔の声を聞いたなら溜息と共に眉をしかめる。
楽しめって事なのか。延々続くハロウィンを]
ねーぇ、原因は何なんだろうねぇ…こんな、大がかりな事やらかせるだけの力がある、って言うと限られてくるけれど。
[少なくとも、声の届く他の4人を疑おうという気は毛頭ない]
オレの場合、「10/31が終わったら帰る」っつって申請出してるからかも知れねぇが、
つまり、この10/31は一応ホンモノってこった。
それなりに出来るヤツが仕組んでる筈だぜ。
[よく解らないなりに情報提供。]
帰りてぇのか?
それとも、何か名案でもあんのか?
そんな申請、僕は出してないよ。
悪魔って色々大変なんだね?
[余り近づくことがなかったから彼の事情などはほとんど知らない。
ふらりと気が向けば人の住む辺りをうろうろする自分には、面倒そうに思えた]
うん、まあ夢じゃなきゃ本物だと思ってる。夢にしては色々、リアルすぎるしね。
帰りたいと言うよりも飽きてきたかな、ハロウィン。
名案があったらとっくに何かしてるよぉ…僕は全然、お手上げだよ。
たいした力もないし、ね。
シーシャは何か案あるの?
大変も大変だ。バカみてぇだろ。
[まるで人間のようだと思えばこそ、吐き捨てた。
今や獣の方がよほど自由で悪魔らしいといえばらしいのではないか]
あれば試してみてる
……互いに何か解ったら連絡、ってのが良さそうだな。
[結局のところ、そこにいきついて
ため息だけがまたひとつ*]
ニコラ、大丈夫かい?
[そうふと、話しかけたのは、ただの虫の予感という奴か。]
ハロウィンは、そのうち終わるさ。
でも、終わらせたくないとかある?
[友人といってくれるニコラには労わりを。
人間をやめて狼になって、それから、また人間のような生活に戻った要因は、あの時の小さな金色の栗鼠。
その栗鼠が、自分より長生きの魔物であっても、その時のあの気持ちは自分の中では貴重だった。
だから、獣の生活から、魔女の飼い犬まで成り下がったとしても、
チャラチャラと情けない男で呆れた眼を向けられていても、
自分の中で芽生えたそれは大事だったから。]
オレはさ。
ハロウィンが終わったら、狼に戻るよ。
この街は出ていく。
いつか君の城も訪ねたいな。
[まるで叶わない願いのように。*]
「……実は、あまり大丈夫じゃない。」
[通りに置いてきた服は、路地の裏から視えない。
ただ、騒ぎの声が聞こえるだけだ
騒ぎとは異なる異質な声
ぴんと立った短い耳で聞き分けながら。
くぐもった声を届け、ちいさく息をついた。
ハロウィンが終わった後と仮定された彼の所存を耳奥で拾う。]
「……どうして?」
[野良の獣であったジェレミーを思い出し、
今の、ニンゲンの世に溶け込んでいる彼と比較するが
どう考えても今の方が愉しそうに見えるので、疑問符を。]
「街を出たい、という口振りではないな、
――ジェレミー、一体……なにが、あった?」
[薄暗い路地の中に身を置きながら。
憧憬に憧れるような語り口に、少なからずの不安を覚える*]
|
[夕方>>@27に頷き、もう一度よろしくと頼んで彼を見送ろうとした。 しかしキリシマの言葉は続き>>@28]
変わって、? ……それって、 [どういうことだ、問おうとした言葉は、結局飲み込まれた。 人混みへと消えて行く、彼の後ろ姿。 微かに手を伸ばし、その意を問おうとしたのだが 結局問うことは叶わなかった*]
(176) 2014/10/25(Sat) 14時頃
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—— 街中 ——
[籐籠の中の菓子を順調に減らしながら、あてども無く街中を歩いていた。 そろそろ酒場の女将に捕まるかもしれないが、薬を取りにいくときだけでも抜け出せばいいだろうと考える。
ふと前方で、聞き慣れた声が聞こえた。 人の波の合間を縫い、その声の元へと近づく。 そこにはやはり、先ほど菓子を渡した教え子のシーツのお化け。 なにやら地面を見つめて驚いているようだった。
こんな場面は、ハロウィン1回めも2回めも、見ていない。]
どうしましたか、何か……
[教え子の視線の先を同じように追い、そして男は言葉を失う。 石畳の上に、へたりこむように重なった衣服と、赤い——緋色の滲み>>174。]
(177) 2014/10/25(Sat) 14時半頃
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[その衣服には、見覚えがあった。 男に気がついたシーツのお化けは、「お兄さんがいなくなった」と、不思議そうに問いかけてくる。どうして?と、何度も。]
——……大丈夫ですよ。 ほら、あちらにも菓子を配っている方がいます。 なくなってしまう前に、行ってらっしゃい。
[数度、息を吸い、吐き。 教え子にそう伝えるまで、どれくらいかかっただろう。 視界の隅でシーツが翻り、去っていったとわかったあとも しばらくその場に佇んでいた。]
(178) 2014/10/25(Sat) 14時半頃
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[膝をついて、衣服に手を伸ばす。 ポケットの中で、微かに流動するのは——懐中時計。]
ニコラエさんの、服……だよな
[口にして改めて、彼が着ていた服に酷似していると思う。 石畳の上から抱え上げると、上質な生地が肌の上を滑った。 彼の手には触れたことがあっても、その服の滑らかさを知ることはなかった。
しかし、どうしてここにそれがあるのだ。自らに問うが答えは出ない。 唯一の目撃者は、「いなくなった」と言った。 単純にこの服が落ちていたのなら、そんなことを言うはずがない。 況してあの小さなお化けは、ニコラエのことを知っている。
先ほどのキリシマの声が、蘇る>>@28。 初めて知った、ガラス雑貨店。 見たことのない、緋色の瞳。 魔法のとけない、ガラスの靴。 止まった時計の針と、モノクローム。 思い起こされるのはーー知りたいと願った、彼のこと。]
(180) 2014/10/25(Sat) 15時頃
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[キリシマの言う「珍しい奴」に、もしニコラエが該当するのだとしたら。
考えた所で男は、——笑った。]
珍しい人だってことは、わかってるさ。
[いきなり訪れた雑貨店と縁遠そうな自らに、格好のいいランプを見繕ってくれた。 即席バーテンダーのカクテルに、とても喜んでくれた。 忘れるはずも無い、約束をした。
衣服を抱え直し、立ち上がる。 またポケットの中で微かに、懐中時計の重みが動いた。]
(182) 2014/10/25(Sat) 15時頃
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……だから、知りてぇんだよ。
[石畳に残るは、緋色の滲み。 それだけは拾い上げることができない。
男は右目を僅かに細めると、もう一度服を抱え直して歩き出した*]
(183) 2014/10/25(Sat) 15時頃
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大丈夫じゃない?
どこにいる?
[ニコラの言葉に反応するが、
どこにいるか聞いたときには彼はきっと小さな姿。
眉を寄せて、行方を問うが…。]
ニコラ?
[その声は聞こえず、
やや心配になるが、どうしようもない。
その姿も探しながら、歩き始める。]
|
[しばらく服を抱えたまま、その周辺をぶらついていた。 服が落ちていた理由は考えても、結局はよくわからない。 落とした、という可能性もあるが、それにしては量が多い。 籐籠を腕にひっかけ、拾い上げた服を抱え、片方の手の先には服の下に隠れていた靴を引っかけている。 現在菓子はセルフサービスで提供中というわけだ。
目映い青の空が、ゆっくりとオレンジに変化していく。 その暖色が辺りを照らす頃、男はそろそろ薬屋に行くかと足を向けかけ、]
(197) 2014/10/25(Sat) 17時半頃
|
|
—— 、
[薄らと、唇を開く。 ハロウィンの喧噪で道行く人々の合間に、暮れる陽の色に照らされるシーツを被った誰か>>192。]
……ニコラエ、さん?
[陽の光を背にしたその人物の顔は見えなかった。 見えなかったが男はどことなく、そうだと信じて疑わなかった。]
(198) 2014/10/25(Sat) 17時半頃
|
[輸血パックで食事を取ったことを
心配してくれた友人に伝えなければ。
斜陽に包まれた街角に佇みながら、
ヒトには届かぬ聲をのせて]
ジェレミー、ごめん。
……心配をかけてしまって
先程キリシマさんに血のパックを貰ったんだ
[追い出す為に処分品を押し付けられたという方が
幾分も正しい気はするが、それはそれとして。]
だけど…私は、君の方が心配だよ。
なにを、思いつめている?
[手紙に記せないようななにかが、
彼の身に起こっていたのだろうかと。
それを見抜けなかったのかと想像すれば、哀しくなる
それとも、訪れてからなにかあったのだろうか。
どちらにせよ、狡い。
…もしくは己が莫迦だ
再会を喜んでくれる聲に、悪戯を許してくれる甘さに、
何も察し付くことが叶わなかった、なんて]
|
[人の往来を避け、ニコラエに近づいた。 応える声>>203に微かに右目を細め、彼もまた歩み寄ってくれればすぐに距離は近くなる。 よくよく見れば、シーツの下から見え隠れするスーツは、サイズが合っていないように見える。それを隠す為に、シーツを被っているのだろうと合点し。
荷のことを尋ねられるだろう、そう思っていたから 先に出た言葉>>204に刹那、右目を見開いて動きを止め。 視線が泳ぐのを、なんとか耐えることしかできなかった。]
あ、 と、これ、やはり……貴方の服ですよね。
[謝る声に、軽く首を振り。荷を差し出そうとするが 今度こそ本当に、言葉を無くしてしまった。 彼は男に会うために、探していてくれたのだ>>204。 何故、と思う、それを上回るのは、嬉しさ。
思い出せばそうだ、2回めのハロウィン。彼の店で男はなんと言った。 ニコラエを知ることができるかと、思ったことを素直に、昔のように問うたのだ。
——これでは、まるで。]
(208) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
|
|
……あ、りがとう。
[微かに開いた唇から絞り出すような声が、ようやく出た。 鼓動が大きく、跳ねているのがわかる。 しかしそれを悟られぬよう、一度唇を噛んで]
すみません、どうもじっとできなくて。 たくさん、歩かれたのではありませんか?
[言葉が途切れてしまったその先を伺うように、右目はそっと緋色を伺う。 口元には、笑みを引いたまま]
(209) 2014/10/25(Sat) 19時半頃
|
そうか。キリシマさんに礼を言わなきゃな。
[聞こえてこなかったニコラの声に安堵して、
キリシマから救けてもらったことを聞けば、そうか、と頷き。]
オレか?
オレの心配をする必要ないよ。
パイのお礼はちょっと時間がとれないかもだけど。
ニコラが救けが必要なら、いつでも呼んでくれ。
[友人の店にも行ってみたかったけれど。
それどころではないと思い始めたから。
この友人ももちろん、ループには気がついているだろう。]
君が紅茶を無事に買って戻れますように。
[声は嬉色を含ませて。]
彼はいい屍人だ。
もし訪れることがあるなら、礼を伝えて欲しい。
[お願いをひとつ彼に伝え。
しかし、心配無用だと聞かば、本当にそうなのかと
不安の滲む吐息を乗せ。]
あぁ、そんなことは良い。
私は君に頼ってばかりだね……、
ねえ、じゃあ、……これだけは聞かせて。
何故街を出る必要が、あるんだい
魔女殿とうまくやっているのでは?
[魔女とだけではない。
この区域でうまくやっているのだと思っていたから。
何故自ら安息を得た環境を打破しようとしているのか。
覚えた痼を発露し、友人に返答を求める。]
|
[いいえ、と首を振った>>212。 ニコラエのものなら尚更、そのままにしておかずよかったと思う。
陽の光が彼の頬をさし、そのオレンジがゆっくりと溶けていく。 ニコラエが一歩近づいて>>213、その色は更にはっきりとよく見えるようになった。 天幕のように持ち上げられたシーツが顔に影を落とす。 また一つ、鼓動が大きく跳ねて]
そ、うですか。 でも無理はなさらず、送って……
[送って行くと、続けようとしたそれは続かなかった。 思いもかけぬ、誘いの言葉。 酒場の喧噪に紛れぬ、たった二人きりの。 驚きは何度めか、だから——近くで響く鈍い音に、気がつくことはできず]
(219) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
…………、っ
[緋色が真っ直ぐに、こちらを見つめる。 歪んだ表情すらガラスが見せる光の屈折のようで、息をのんだ。
知りたいと望んだように、彼が望んでくれるのなら。 男は、——笑って]
奇遇だな。 俺もニコラエさんの時間が、欲しい。
[何度めかのハロウィン。いつか夢幻になってしまっても “忘れないように”。 あまり上品でないその笑みは、微かに赤みを帯びる。 多分それは、彼と同じく]
(220) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
是非、家にいらしてください。 ……でも、その前に、
[両手が塞がっていて、それ以外に手段がないから もう一歩、今度は男から距離を詰めて 彼の身体を支えるよう、寄り添い]
お店まで、送りますよ。 準備も、あるでしょう?
[その声は小さく、まるで秘密話をするかのように。 促すように彼の隣に立ち、ゆっくりと歩き始めた。 半歩後ろに歩くことで、意図せずして長い影をニコラエに提供していたとしても、男はやはり気がつかずに*]
(221) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
|
[ガラス雑貨店まで無事送ることができたなら、男は筆記具を借り、簡単に家までの地図を書く。 改めて招くことになると認識すると、照れて思わず眼帯に触れて
「お待ちしています」と、地図の下に小さく添え ニコラエの店を後にする*]
(222) 2014/10/25(Sat) 20時半頃
|
わかった。礼をいっておくよ。
友人によくしてくれた存在は、己にとっても尊うべき精神だ。
[キリシマは想像以上にいい屍人であるとあらためて認識し、
とはいっても自分は嫌われ者ではあるが。]
オレは何もしていないさ。
ニコラは、そういう存在なんだよ。
[ニコラの言葉には否定を。ただ、続く言葉には、やや間があくけれど、
あきらかに疲れ深い友人の声の響きを聞けば、彼に自身の重みを伝えることはないと思うのだ。
それは、ひどく、伝えたいと同時に、
もし、伝えれば、彼は、友人だから、
きっとなんとかしようとするだろう。
己も顧みずに。
そんな金色の栗鼠を大切にする気持ち。
どんなにかろうが、それがなにより。]
――……魔女とはうまくやっているよ。
さっきのは冗談さ。
オレはこの街で自堕落に過ごすよ。心配ない。
それより、あまり大丈夫じゃないなら、
自分のことをなによりに。
大事にしてくれ。
ありがとう。
……そんなことは無いよ。
家族をなくした私にとって、
君と過ごす時間は大事なものだから
こうして話せるのも、
手紙を交わすのも、私の助けになってくれている。
[それだけでも街を訪れて良かったと思う。
ハロウィンだからと異郷の習慣を言い訳にしたが
私はきっと、ただ友人の住まう世界が
間近で見たかった、ただそれだけなのだと思う。
そしてその思い切りは、良いことだったのだと
引きこもりじいさんは考えていた。
繰り返しの奇妙な輪が絶たれぬ今であってもそう思う]
ねえ、ジェレミー、
[そんな友人がなにかに悩み、
心を痛めているのなら。
栗鼠はちいさな身であっても力に為らねばと思う。
大きな狼の助けにならねば、親愛なるジェレミーの為に、]
…本当に?
[本当に冗句なのだろうか。
街を棄てなければならない程の暗雲が、
金色の獣の周囲に立ち込めているのでは
意を問うよう、再度の確認を試すも、
本人が大丈夫というのなら、それ以上の追求も為せず]
……わかった。
君の辯を信じるよ、……私は。
でも、なにかあったら言って欲しい。
君が私を按じてくれるように、私だって君の力になれる筈だ。
[告げて、ゆるやかに笑い。
随分真面目な話になったものだと空気を緩ませ。]
あぁ、気をつける。
祭りも楽しませてもらうよ。今という時間は一度しか来ないから
[例えそれが、この先何千年と生きようとも**]
[再度大丈夫だと告げれば、
ニコラは信じるといった。
嘘つきは狼の専売特許。
そんな言葉はもちろん、口には出さず。]
ニコラにとって、楽しい時間がきたのならよかった。
[それ以上は、余計なことを言ってしまいそうになるから、もうおしまい。
友人とはきっとこれきり。*]
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—— → 薬屋 ——
[ガラス雑貨店から駆け足でやってきたのは薬屋。 扉を開けると賑やかな声、すぐに見えたのは露蝶であった>>278。]
お、露蝶もお客さんか。 繁盛していますね。
[軽く手を挙げて男も店の中へ入る。 走って来たせいか、幾分顔が赤いまま。 丁度キリシマは露蝶と共にいる客人>>277と何やら問答>>@78しているようだ。
なので後ろから大きくジェスチャーだけ、眼帯を差して、親指と人差し指で輪を作って掲げてみせた。]
(286) 2014/10/26(Sun) 00時半頃
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ああ、そうだったのですか。 俺はものもらいの…… [多少怪しくはあるものの間違いではない。 露蝶に指差したのは左目の眼帯。 丁度彼もものもらいについて尋ねようとしてくれていた>>292ことは、聞こえた大声>>@83によってついに知ることも無く。]
え、? …………え?
[ジェレミーと呼ばれた男と店主の間でどんなやり取りがあったかは知らず。 ただ、ストレートな名前の薬にびくりと身体を震わせた。]
(294) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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だ、大丈夫ですよ露蝶、 きちんとした薬だってここは……!
[店を出ようとする友人に誤解を解こうと声をかけ、次いでキリシマ>>@85へと一つ頷き、ポケットから何枚か札を取り出した。 クリップに止めた残りは少ない。来月の給料がくるまでは多少厳しい生活が待つだろう。 カウンターの上に指定の料金を置いて、包みを引き取った。 スポイトも店主に言われた通り、探し出し包みに一緒に入れた。これで目薬のように使用すればいいだろうか。]
「ものもらいの薬」、ありがとう。 完治したら、報告に来ます。
[正式名称はそれでいいかわからないものの、ものもらいの薬であることに違いは無いだろう。 些か大袈裟な礼の言葉と共に、男はそろそろと店の外に出る。]
(299) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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だから、違っ——
[先に店を出てしまった友人は、明らかに何かを誤解していた>>302。 追いかけようともしたが、カウンターの向こう側から飛んで来た声>>@87に足を止めて]
ええ、勿論です。 ありがとうございます。
[元・小悪党でも用法容量はきちんと守る。 一度軽く頭を下げると、今度こそ店を後にした。]
(304) 2014/10/26(Sun) 01時半頃
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—— 自宅 ——
[家に辿り着いたのは、陽が完全に暮れた頃。 女将とマスターに今日“は”手伝えないと伝えると、何を言っているのかわからないという顔をされた。ハロウィンは今日だけだ、とも。 だから男は「そうですね」と、笑みを浮かべるに留めた。
男はキッチンに吊るしたランプに火を入れる。 オイルの独特の香りが立ち、やがて室内に満たされた。
大して広くはない、家。 2人がけのテーブルと椅子が置かれた、ダイニングキッチン。 独立した寝室のベッドサイドテーブルには、ガラスの靴が置かれている。]
……あー、なにも、ないな。
[開いた冷蔵庫には水のボトルとチーズなどの軽食の類いが少々入っている以外、何も無い。きちんとした持てなしはどうにも、できそうにない。 そもそも上手い持てなし方を、男は知らない。 ただ、据え付けの食器棚からタンブラーグラスを冷凍庫に入れておくことだけは、忘れずに。]
(307) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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[持てなしはとりあえず諦めて、キリシマから貰った薬を使うことにした。 包んでいた布から取り出した瓶は細く、薬液を透かして観察をすると、ランプの光を柔らかく返した。 小さく、息をのむ。見たことの無い、グリーンに。
洗面台の前で眼帯を取り、スポイトでその液体を掬い取った薬液を、慎重に点眼する。 量はいつも使用していた薬と同じ。 やや粘度のあるそれは、未だ赤く染まる視野いっぱいに広がり、目の表面をゆっくりと覆っていく。ひやりとした感覚に、目を閉じて。]
……、
[閉じた瞼が、じわじわと熱を帯びるように熱くなる。それは普段の点眼薬では感じたことの無いもの。 それもやがてはそろそろと引いていき、身体に馴染むかのように大人しくなった。 目を開けば、相変わらず視界は赤いまま。 それでも、鏡に映った左目は、]
(308) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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クロミさん、渡し忘れたものをジェレミーに預けます。
時間がある時に、取りに来て貰えますか?
[聞こえてなかったとしても、まあいいか。
きっとジェレミーが暇を縫って渡してくれるだろうし。]
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—— 腫れて、ない
[まだ完全に元通りとは言わないが、常の点眼薬よりも遥かに効能があることは明らかにわかる。もう眼帯はせずともいいだろう。 しかし、問題は。]
じゃあこれは、ものもらいじゃねぇ……と。
[首を傾げながらも、思い出すのはやはり、ニコラエの緋色だった。 薬を鏡の前に置くと、少し迷って眼帯もそこにおいておく。 全て知ってもらうのならもう、隠す必要はないのだ。 腫れが引いたなら、隠す必要もないのだ。]
(309) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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「親愛なる友人へ。
いい日を。今日も、これからも。
私を裏切ったら、ミイラになるまで血を吸い尽くすからね。
覚えておいてくれ。
roşu-aprins.」
[封に押し込んだ手紙は、紙袋の中。
自分だけが楽しめればそれでいい訳じゃない
彼にとっての今後も、楽しいものであって欲しい*]
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[暖かい光を灯すランプの下へ戻りながら、 ポケットの中の懐中時計を取り出した。 ニコラエがこの懐中時計と関係があるのかないのか、真実は未だにわからない。それでも向かい合う時が、来たのだと思う。
蓋を開けようとしてやめ、ただ表面をなぞってテーブルの上に置いた。 そしてそれを隠すように、籐籠の底に沈んでいた赤い包みのチョコレートを置く。]
……よし。
[これで迎える準備は万端だ。 ——問題は、]
……副作用か。
[気になるのは薬の副作用。一撃で完治とまではいかぬが、とにかく強い薬であったその代償は、何かしらあるのではないかと。 今更ながら少し、怖くなりながらも。]
……小悪党らしくねぇ。
[それだけ零して、笑った*]
(311) 2014/10/26(Sun) 02時頃
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[どれくらい、そうして待っていただろう。 小さなノックが玄関扉から聞こえた>>312。 心の準備をしていたつもりが、焦って転びかけながらも、慎重に扉へと近づいた。 聞こえた声>>312に一つ吐いた息は、微かに震えた。 鍵を開け、ゆっくりとその扉を開く。
やや伏して、そして持ち上げて。 男は初めて二つの目で、扉の向こうのニコラエを見つめることが叶った。]
お待ちしていました、どうぞ。
[ただ変わらぬように微かに笑みを引き、家の中に招き入れる。 手で示したのは、チョコレートの乗ったダイニングテーブルの一席。]
(314) 2014/10/26(Sun) 02時半頃
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[ニコラエと視線が合えば>>315、やや照れを滲ませ僅かに視線を逸らして。 今度は転けることなく、短い距離を移動する。 すぐに同じチョコレートに気がついたらしい>>316様子に一つ頷きを返し、彼がそれを持ち上げるその瞬間をじっと、待った。]
1回めのハロウィンの夜、酒場で預かって。 ……すみません、中身、見てしまいました。
ニコラエさんの、もの。でしょう?
[蓋が開かれる>>320。 名前を呼ばれ>>321、それだけをただ問うた。]
(322) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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結構考えたんですけどね、ご先祖とか、双子、とか。 でも結局はよくわからなくて。
[緋色の瞳が、曇っているように見えた>>321から、ただ笑みを向けた。決して上品ではない笑みを。]
貴方は珍しい人だ。多分、……俺とは違う。 それでも、知りたいと思っては、いけませんか。
[何度もハロウィンを繰り返すその最中、考え込むことはたくさんあった。 けれどその度に、知りたいと願った。
珍しい人、それを指し示す具体的な言葉は知らない。 ただ、真っ直ぐにニコラエに向ける視線は、今度は逸らさなかった。]
(323) 2014/10/26(Sun) 03時頃
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[問いの答え>>324に、小さく頷く。 これでますます彼のことがわからなくなった。 それでも、知りたい。その気持ちは揺るがなかった。 だから歪む二つの緋色>>325をただじっと、見守って。
開かれた唇の形が、ヴァンパイア>>326となぞる。 耳を通し、脳まで彼の声が行き届いて初めて、息を吸った。
お伽噺の一つの登場人物だとばかり、思っていた。 この街の祭ではまさに定番中の定番コスチューム。 そんなヴァンパイアであると、いうのか。 ツートンカラーの男の瞳は、大きく開かれる。]
ニコラエさんが、——
[まさか、と呟く言葉は掻き消えた。 何かの落下音にその軌跡を追えば、透明な結晶が落ちている。落ちていく。その音で気がついた、どうして彼が嘘をつこうか。 隠すのなら、最初から訪れなければいい。]
(330) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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[自ら化物だと告げている>>326のに、彼の涙はまた落ちた。 まるでちぐはぐだ。 恐ろしいと威嚇して、それでいて]
そう、か、
[——受け入れてほしいと、愬えられているようで。]
(331) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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[向けられた言葉>>327に、男は思わず手の甲で口元を隠す。 惹かれている、その感情は噛み砕かずとも聞き返さずとも、どういう意味か男にはわかる。だから]
……泣かないでくれ。
[困ったことに、ヴァンパイアは泣き虫らしい。 口元を隠した手はやがて、ニコラエの口元を覆う手に伸びた。 頬ごと包むように、触れるその温度は、少しひやりとしていて]
教科書には泣き止ませる方法は、書いてねぇんだ。
[暴いた自らの口元——否、その頬も、目元も。 鏡で見ればきっと、真っ赤に染まっていることだろう。
これでは、まるで。恋と同じだ。]
(332) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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俺も、ニコラエさんが、……好きだよ。 貴方が…… お前が、化物だとしても、
[男の眼帯を外したのも、繕った言葉をぬぐい去ったのも、全部ニコラスが切欠だ。 胸を焦がすように息がし辛くても、それでも。 高鳴ったままの鼓動。左の瞼がまた少し、熱くなる。]
好きになっちまったもんは、しょうがねぇだろ。
[その思いはとどめようがないと、触れたまま笑った**]
(333) 2014/10/26(Sun) 04時頃
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