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【人】 墓荒らし へクター― 広間 ― (7) 2010/06/19(Sat) 23時半頃 |
[言葉を途切れさせると、傍らに佇む血を分けた相手へ
薄く笑みを向ける]
勿論、お前も愉しむと良い。
渇きのままに、欲望のままに
もう……
我慢する事は無い。
[語りかける声音は低く甘く
されど其れは人の耳には届かぬ波長を持って響く。
元は人間であった彼女が人間の血を啜るさまを見るのは
城主の愉しみのひとつでもあった]
望みがあれば、何でも叶えよう。
……私のローズ。
[くすくすと人間には聞こえぬ聲で笑う]
私もお兄様を楽しませられると良いのだけれど。
[城主を愉しませる為の宴と客人に告げた者に
女は控えめな態度の儘言葉を返し]
渇きのままに、欲望のままに
お兄様は私に甘くてらっしゃる……。
[兄の笑みに嬉しそうに細まる女の眸]
優しい、私のお兄様。
大好きよ……。
[睦言を交わすかのように甘く囁き
切なさを隠すように胸元でぎゅっと拳を握った]
【人】 墓荒らし へクター[服の裾を掴むトーニャに、不思議と孤独を癒された。] (29) 2010/06/20(Sun) 00時頃 |
【人】 墓荒らし へクターセシ…ル。 (30) 2010/06/20(Sun) 00時頃 |
私のローズ……お前は客では無いだろう?
傍に居るだけで、充分私は満足している。
[人間の中では類稀な美しい薔薇を
この手で手折ったその瞬間と
変じた彼女が作り出す新たな犠牲者と
其れを眺める事こそ、城主を愉しませているのだが]
愛しいローズ。
お前に甘いのは、仕方が無いだろう。
永遠に続く孤独の中で漸く見つけた同胞なのだからな。
[人の言う愛は、城主には当てはまらない。
けれどその薄い唇は愛しいとそう何度も彼女へ呟くのだった]
【人】 墓荒らし へクター[セシルが「従者」だというなら、あとで呼びつけて話をすることもできるだろう。 (39) 2010/06/20(Sun) 00時頃 |
客人ではないけれど……
私はお兄様の為だけに存在するの。
お兄様に喜んで貰える事が無上の喜び……。
[目覚めて初めて目にした美しい兄に心酔していた。
長く共にあれど其れは変わる事無く]
愛しいお兄様。
貴方の孤独を私の存在が少しでも埋められたなら……
[薄い兄の唇が紡ぐ言葉に女の心は満たされる。
それは先ほどまでの飢えさえ忘れさせて呉れる魔法の言葉]
【人】 墓荒らし へクターおいっ、トーニャ!! (54) 2010/06/20(Sun) 00時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター残念だったな。 (74) 2010/06/20(Sun) 01時頃 |
私のためだけに……
[存在する。
鸚鵡返しに囁き、ちらりと視線を投げた。
其れは彼女が真に望むことか
其れとも、己が与えた力によるものか
其の先を考える事はしなかった]
永遠に続くこの命がある限り
孤独が消える事は無いが……そうだな、
お前が愉しむその姿が傍にあれば
私は満たされる。
……喉が渇いているのだろう?
先ずはどれが欲しい。
あの粗暴な男か、其れともこの女が良いか?
【人】 墓荒らし へクターああ、レモングラスは乾燥したモンで充分だ。 (86) 2010/06/20(Sun) 01時頃 |
お兄様のためだけに。
[同じ言葉を繰り返す。
過去を失った女は彼の同胞になることを自ら望んだのか
望まぬままそうなったのか知らないけれど
今は望んでそうなったのだと思っている]
貴方に与えられたこの命が尽きるまで
私は貴方の傍にいます。
[満たして差し上げたいと思いながらも
傍にいて愉しむだけで本当に良いのか女には判断がつかない。
渇きを指摘され恥ずかしげに眸を伏せる]
――…お兄様は何方をお気に召したの?
[答えを用意できぬ女は質問を返した]
【人】 墓荒らし へクター「嬢ちゃん」は間違いじゃねぇが、「親父」はねぇだろ、コラ。 (95) 2010/06/20(Sun) 01時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター[サイラスと名乗った薬売りに問われ、片目の男を追求するのを中断する。] (99) 2010/06/20(Sun) 01時半頃 |
愛しいローズ。
……私は、多くを望まない。
ただお前が傍に居るだけでも、充分だ。
[まるで己は生ける死人のようだと、常々思うようになった。
刹那に生きる人間達の傍で暮らすうちに。
彼らが己の存在に踊り、狂い
破滅――若しくは自滅する様を観察するのが唯一の愉しみ。
其の後に襲う虚無からは、どう足掻いても逃れられはしないのだけれど、同属が傍に居ると思えばいくらかは紛れる]
――…そうだな、私は
[彼女の問い掛けには汚れたチーフを振り、目配せを一つ。
その血の持ち主に幾らかの興味を抱いたのだと、暗に告げた**]
【人】 墓荒らし へクター吸血鬼の宴に出ておいて「ありえねー」も奇妙な台詞だな。 (118) 2010/06/20(Sun) 02時頃 |
【人】 墓荒らし へクターよし、呑もう。 (138) 2010/06/20(Sun) 02時頃 |
【人】 墓荒らし へクターおいおい、いい酒はストレートで飲むもんだろうが。 (153) 2010/06/20(Sun) 02時半頃 |
[兄の聲は女の耳に心地好い]
お兄様の望むままに。
誰よりも、私はお兄様を想っています。
[自分の知る世界の中心である兄の望む者を知れば
伏せた睫毛がぴくりと震えた]
ならばその者には手出し致しません。
お兄様にとって愉しい宴となりますように。
[女は心得ているとばかりにそう紡ぎ
複雑な思いを心の内に留めおく]
【人】 墓荒らし へクターなんで戻ったか、って? (162) 2010/06/20(Sun) 03時頃 |
【人】 墓荒らし へクター旦那様… (170) 2010/06/20(Sun) 03時頃 |
【人】 墓荒らし へクターここに残ったおまえの気持ちがわからん、とは云わん。 (171) 2010/06/20(Sun) 03時頃 |
【人】 墓荒らし へクターしかし、その首の枷は何だ。 (172) 2010/06/20(Sun) 03時頃 |
【人】 墓荒らし へクターそれと、客室だが―― (173) 2010/06/20(Sun) 03時頃 |
【人】 墓荒らし へクター手先はまあ、器用に「なった」というか。 (181) 2010/06/20(Sun) 03時半頃 |
[城主の妹となった女に記憶がないのは幸い。
何故なら人間であった頃の記憶を持ちながら
人間の血を啜ることに弱い心は耐えられないから。
そんなことは露とも知らず女は人間の血を啜る]
――…私はお兄様の同胞。
私は、ヒトではなく闇に住まう者。
昔のことなんて思いだせなくて良い。
[郷愁も思い出の品も捨てられぬのに
自らに言い聞かせるようにして]
私はあの方の妹。
私は――…私以外にはなれない。
[女の耳朶は拾わずともよい声さえ拾ってしまう。
サイモンの呼ぶ声に物憂げに柳眉が顰められた]
お前が望むなら、あの客人も与えてやろう。
――私の同胞……私のローズ。
[言い聞かせる聲に囁きかける。
暗示にも似た言葉
「私のローズ」
彼女が目覚めてから、そう呼び続けてきた]
お前の美しい顔を顰める者が居るようだな。
[影の密告を受け、城主は低く洩らす]
その憂い、私が晴らすが良いか
其れとも、お前が喰らうか……?**
【人】 墓荒らし へクター[部屋に招じ入れられれば、サイラスが品物を並べるのを待つ間に。] (227) 2010/06/20(Sun) 12時頃 |
【人】 墓荒らし へクターウルフスベイン(鳥兜)もあるのか? (228) 2010/06/20(Sun) 12時頃 |
【人】 墓荒らし へクター[出された品を手にとって検分する。 (238) 2010/06/20(Sun) 12時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター[肉体労働でパン代を稼ぐのは慣れていたから、薬研で草を碾けとでも云われるのかと思っていたら。] (243) 2010/06/20(Sun) 12時半頃 |
【人】 墓荒らし へクターま… (245) 2010/06/20(Sun) 12時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター[サイラスに、精液が欲しいのだと云われれば] (272) 2010/06/20(Sun) 15時半頃 |
【人】 墓荒らし へクターこれを飲めば、目の前の相手が、自分の愛しい人間に見える…、ねぇ。 (274) 2010/06/20(Sun) 16時頃 |
[気高く美しい兄の聲に伏せた睫毛が小さく震える。
幾度となく繰り返された暗示のような言葉]
お兄様……
私はあの客人を望んでなどいないのです。
[興味がないと言えば嘘になる。
けれどその興味はあの客人が兄の目にとまったから。
本当に望むものは口に出来ぬまま――]
…………。
[白薔薇の執事が影を通じなされた密告。
兄の問い掛けに妹は逡巡する]
もうあの声を聞きたくはないのです。
お兄様にあの者の処遇をお任せします。
[憂いを滲ませた聲が密やかに囁かれた]
――…私のローズ。
[囁く聲に混じる憂い。
まるで彼女に呼応するかのよう]
お前が望まぬ客人
けれどあの客人はお前を望んでいる
ならば、すべき事はひとつ
お前が楽にしてやるが良い。
[彼女を求めるものが、彼女によって逝かされる
そのとき彼はどのような声をあげるだろう
ざわ、と背筋に走るものを感じ、語尾は甘く震えた]
――…私が、それを為せと…?
[兄の囁きに女の聲が沈む]
意地悪なお兄様。
私の願いを聞き届けては下さらないのね。
[甘い震えを伝える聲の主に女は逆らえない。
望まぬ男の求めに応じる苦痛よりも
兄たる者の悦びを女は優先する]
嗚呼……
[悩ましげな吐息が零れた]
【人】 墓荒らし へクター[パイプオルガンの響きに足を止める。 (278) 2010/06/20(Sun) 17時頃 |
【人】 墓荒らし へクター[壁に寄りかかってどうにか進んでくる、どう見ても具合の悪そうな黒衣のドレス姿に気づいて現実に引き戻される。] (280) 2010/06/20(Sun) 17時頃 |
【人】 墓荒らし へクター[腰掛けになりそうなチェストを勝手に動かしてマーゴの傍らに置き、サイラスの部屋のドアを拳で叩く。] (282) 2010/06/20(Sun) 17時半頃 |
【人】 墓荒らし へクターあぁ、招かれた。 (288) 2010/06/20(Sun) 17時半頃 |
……意地悪な私は、嫌いか?
[からかうように吐息混ざる笑みを送る。
彼女が己に逆らうなど、考えぬ風]
私に、見せてくれ。
お前に懸想した
哀れな男が壊れ朽ち行くさまを。
[彼女の沈む様子とは裏腹、愉しげな聲が囁き響く。
先に待つ仄暗い悦びを思い、ひとりほくそ笑む*]
【人】 墓荒らし へクターあんた無神論者か。 (294) 2010/06/20(Sun) 18時頃 |
――…嫌いになどなれません。
知っていてそんなことを聞くなんて……
[恥じ入る聲はまるで乙女の如く]
お兄様の望みとあらば……
[静々と了承の意を兄に告げる]
――…違う。
私は……人間のものになんてならない。
貴方のものなんかじゃ、ない。
止めて……
私をそんな風に呼ばないで。
[想いが震える聲となり密やかに響く。
否定の言葉は無論兄に向けられたものではなく
ただ過去に縋る憐れな男へのもの]
私をそう呼んで良いのは……
お兄様だけ――…
[城主には届いている。
彼女に縋る哀れな男の声も、
痛みに揺らぐ彼女の聲も]
私のローズ
[重ねるように
男の声音を掻き消すように、囁く]
お前は私のモノ。
私の為に在る。
そうだろう?
[城主の聲にはっとする。
紡がれた綴りは同じだというのに
城主からの囁きには安堵さえ覚えた]
お兄様。
[切なく響く聲]
私はお兄様のモノ。
お兄様の為に――…
[そう繰り返しながらも
胸の痛みはなかなか消えてはくれなかった]
そう、お前は私のモノ。
……私のローズ
人間に惑わされては、ならんぞ?
[囁きながらも、何処か其れすら愉しむ風に]
わかっています。
人間に惑わされなどしません。
[人間の囁きに心乱されながらも
惑わされてはいないと強く言う]
――…私を意のままに出来るのはお兄様だけ。
そう、可愛い私の薔薇。
……食事を終えたら、私の元へ来るが良い。
口直しをやろう。
[己の血を分け与える行為を仄めかす柔かな声音。
吸血鬼の本能を強める為
己の下へ縛り付けておく為
今一度、あの極上の悦楽を共にと誘った]
――…嗚呼。
[仄めかされたその行為は女の望むもの。
込み上げる歓喜が女の聲を切なく震わせる]
記者と黒薔薇が傍におりますが……
滞りなく成し遂げてみせましょう。
愛しいお兄様のために。
黒薔薇か……あれは、
我等の食事を見る時
なんとも言えぬ顔をする。
[愉しげに笑い、何の問題も無いと囁く]
記者が居たとして、従者は何の為に居るのか
上手く使うと良い
愛しい――…私のローズ。
【人】 墓荒らし へクター―― 自分たちの客室 ―― (386) 2010/06/20(Sun) 22時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター[洗面ボウルに水差しの水をあけ、サイラスから買ったレモングラスを浸す。 (390) 2010/06/20(Sun) 22時半頃 |
【人】 墓荒らし へクター[上衣を脱ぎ、鏡の前に後ろ向きに立って背中を映す。 (397) 2010/06/20(Sun) 23時頃 |
折角だから黒薔薇にも見せてあげましょうか。
私の食事を――…
本当に気のまわる従者ね。
命じる必要がないくらいに……
嗚呼、少しだけ憎らしいこと。
[憎らしいといいながら
それは愉しそうに呟かれて]
【人】 墓荒らし へクターよう。着替えに、ラフなコットンシャツとサバイパンツでももらおうか。 (401) 2010/06/20(Sun) 23時頃 |
嗚呼
其れは……良い、な。
[食事を見せ付ける
提案にくすくすと哂った]
憎らしいなら
存分に見せ付けてやるが良い。
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