1 とある結社の手記:6
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[「人狼宛」の手紙が来たと聞いたとき――――…、
心臓が止まるかもしれないと思うほど、ぞくりとした。
―――――もう、ばれたのかと思った]
―深夜・自室―
[そうでなくとも、薄々は感じていた。
あの、見慣れた村の夕焼けを見上げながら。
縁起が良いと言われている流れる雪雲を見つめながら。
少年は、ずっと考えていたのだ]
………きっと。
[きっと、生きて帰ることは出来ないのだろうと]
『…これほどまでに能力者が多いとは。
最悪の憶測は、得てして最悪の現実を呼び寄せるものらしい。
たかだか1日の観察では到底見分けが付かなかった。
しかし彼等は間抜けなのか。私の前で能力を明かすなど。失笑を抑えられない。
それとも…これは罠だろうか。
まあいい。それはそうと…』
|
―一階・自室―
[見慣れぬ天井をぼんやりとみつめ、ゆっくりと身体を起こす。 車椅子に移りカーテンを開ければ、ふわり雪が舞っていた。 黒檀を細め、嵌められている鉄格子に白い手を伸ばす。]
ふふふ、 貴方も閉じ込められちゃったの…?
[誰への問いかけか。 幼い頃、生死を彷徨った頃からの遣り取り。 親しい友人も、父ですら知らないそれに、一度も畏怖を感じたことはない。]
分かりました。すぐ行きます。
[遣り取りを遮るような結社員の声。 薬を確認した後に、広間へと向かう。]
(11) 2010/02/19(Fri) 11時頃
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―広間―
[空いてるスペースに車椅子を運びながら、昨夜居なかったウェーズリーに軽く頭を下げる。 そして暖炉の傍に車椅子を止めて、結社員の話に耳を傾ける。]
この中に人狼…? だって、此処には知ってる人しか……
[メアリーの声に重なるように呟く。 揺れる黒檀は、広間に居る面々を一つずつ映し出すのだが。 たとえ見知らぬ者が居たとしても、結社員の話を信じることはできなかっただろう。 自身にとって、人狼は御伽噺の中の存在。]
……っえ?
[そして占い師だと名乗り出た二人に、黒檀を瞬かせる。 驚いたのはその数ではなく、結社員の話が真実だと思わせる能力に。]
(12) 2010/02/19(Fri) 11時半頃
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――――……嫌だ。
しにたく、ない。
[青白い顔で苦しげに呟くと、去っていく結社員の男の背を見送る。
一瞬少年の瞳に浮かぶのは、感情も何も篭っていない色]
あぁ。
「なんとか」しないと。
[そのまま顔を上げれば、
周囲を見渡す彼と目が合っただろうか。
強張ったままの表情で、それでも僅かに微笑んだ]
|
ウェーズリーさんとサイラスさんがそう言うなら、居るのかな。 ……人狼。
[今、思うことはそれだけ。 まるで、二人とも信じているような言葉。]
人狼と一緒に閉じ込められちゃったわけね。
[微かに身体は震えるが、まだどこか現実味がない。 困ったように呟いた言葉は淡々と紡がれた。 カルビンの小さな呟き>>13は聞こえなかったが、より小さく感じる姿をみつけると、同じように肩を落とす。]
(17) 2010/02/19(Fri) 12時頃
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別のグループに…?
[続く言葉>>15を聞くと、縋るような瞳でサイラスをみつめる。 閉じ込められる日数は分からないが、昨日思っていたよりも長くなりそうな気がした。 此方に向かうカルヴィンの視線には、困ったような眼差しを。 自身の発作のこともあったが、この少年にとってもサイラスは必要な存在だろうと思っている。]
何だか、色々困っちゃったね。
[誰ともなしに呟く。 自身はまだ気付いていない。 幼い頃からの、独り言のような遣り取りの本当の意味。 ―――死者の魂をみれることが、結社員がいう能力の一つだということを。]
(18) 2010/02/19(Fri) 12時頃
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[囁きが聞こえる。
人狼の巣くう村があるという、酒の肴の噂話を聞いたのが十数年前。
やがてこの村に辿り着き、以来遠巻きに見守っていた異国の同族達。]
…恐れるな。恐れは悪魔を呼ぶ。
[諭すような、だが慰めるような囁き。
しかし継いだ言葉は苦々しい。一瞬目が合う。
慎重に、等分に見渡すはずの表情に鋭い光が宿った。]
結社を呼び込んだのは、お前か?
この村の民を襲うとはこらえ性のない…。
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―→キッチン―
[兄妹の手が重なっていたこと、低い視線で気付くのは容易い。 メアリーが手を解いて朝食の準備を始める様子を眺めて]
私も手伝うよ。マーゴも一緒に行こ。
[彼女の心中察したのか否か、マーゴも誘いキッチンへと。 そして三人で協力して朝食を作る。 尤も、自身が手を貸したのは、野菜や果物の皮を剥くことくらいだったが。]
メアリーもマーゴも、料理上手だね。 二人とも、きっといいお嫁さんになるよ。
でも、メアリーがお嫁さんになるのは大変だろうなぁ。
……ねぇ、マーゴ。
[マーゴはその言葉の意味、気付くだろうか。 脳裏に一つの顔を思い描き、小さく笑みを漏らす。]
(19) 2010/02/19(Fri) 12時半頃
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[広間とは違い、キッチンには明るい声が響く。 そこに、割り込むような声>>20に振り返り]
そっか。 ヤニクさん、豚肉ダメだったね。
[手にしていたハムを冷蔵庫に戻す。 代わりに取り出したのは、魚肉のソーセージ。 二人に渡せば、火を通してくれるだろう。]
そんなに食べたら皆の分無くなっちゃうよ?
[ヤニクのつまみ食いを止めることはせず。 楽しそうに彼を見上げ、声を弾ませた。]
(21) 2010/02/19(Fri) 13時頃
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―→広間―
[メアリーに言われた通り、出来上がった食事を膝に乗せて運ぶ。 きょとんとした顔には楽しそうな笑みを向けるだけ。 ぱちんと小さな音が聞こえれば、視線を上げて笑う。]
アーチの分もあるよ。
[テーブルに運んだ後、パンを千切り、鸚鵡へと投げる。 反応を楽しんだ後、ゆっくりと食事をとることにした。*]
(24) 2010/02/19(Fri) 13時頃
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[ふいに頭に響く声。
自分以外の「声」を聞いたのは、本当に久しぶりで。
幼い頃の記憶に残っている、唯一の同属の正体は――…]
―――――……父さん?
[思わず此処にいるはずの無い父を呼び、
次いで青年の鋭い眼光に気づいてはっとする]
ヤニク、さん…。
[周りの者に悟られぬように、
視線はそれ以上合わせず俯いたまま。
けれど床をじっと見つめる瞳は、何度も何度も瞬いた]
貴方も、僕と、同じ………?
[この村に自分の他に人狼がいることを、
少年は今日のこの日まで知らなかった。
変死体の話を聞き、まさかとは思っていたが、
それが確信に至ったのはまさにこの瞬間]
僕、襲って、ないです。
[彼の疑問に答え、押し黙る。
つまるところ、この村には彼ら以外にも人狼がいて、
その者達が村民を襲撃したということなのだろう]
…………。
人を襲ったことも、ないです。
[人狼としては、あまりに情けない台詞。
相手はなんと思うだろうかと、呟かれる声は暗い]
[少年は生まれた頃から虚弱だった。
辛うじて人狼としての特性は備わっていたものの、
狩りをするほどの強さは無かったのだ。
そのことが父をどれほど落胆させたのか、
彼は身に染みて感じていた。
だから、何とか期待に応えようと頑張った。
認めてもらえれば、
また父と一緒に暮らせると、思っていたから]
でも、僕、大丈夫です。
絶対に足手纏いには、なりません。
[必死に、この村で始めて出会った「同属」へ告げる]
[年を経るに連れて、少年の人狼としての能力は
ゆっくりながらも覚醒してきた。
もっともそれと反比例するように、
今まで人間を食べてこなかったことの負荷が
体に掛かってきているのだが。
少年の体は年齢の割には小さい。
体調の不調も、多くなってきた。
これらの原因を、少年は本能のレベルで悟っていたのだ]
[襲った事がないと告白する声に、微妙な間を挟んで言葉を返した。]
……そうか。まあいい。
であれば我らは無実の虜囚。目には目を。歯には…歯を。
お前の言うとおり、座して待つ必要などない。
災いを転ぜよ…。お前は人狼なのだ。囁くだけが能ではないと証してみせろ。
[煽るような囁きに熱が纏う。
そして声の色が、唐突に優しさに似たものに変わった。]
カルヴィン。お前の父君には、世話になっている……
[昨日の、彼の肩を叩いた意味が伝わっただろうか。**]
|
野菜は生で食べた方が本来の味を味わえるとは言うけど…… ヤニクさんが食べてるのは、どう見ても。
[諭すような言葉に小さく笑う。 彼が手を伸ばしているものは、どれも人の手が加えられたものだったから。]
ほら、マーゴが運んでくれたよ。 ヤニクさんも一緒に食べようよ。
[フォークを一度置いて、軽く手招きした。 ベネットとピッパの会話は、途中から>>44しか聞こえていない。 常と変わらない様子の二人の顔を交互に見遣り]
妹思いなところだけは、褒めてもいいと思うよ。 ちょっと度が過ぎる気はするけど、ね。
[間接的に同年のベネットを揶揄したのだった。]
(48) 2010/02/19(Fri) 16時半頃
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そうかな。 妹離れしないと、メアリーの倖せ奪っちゃうかもしれないよ?
[先刻、キッチンでの会話を思い出して笑う。 額を押さえる様子に、もっと困らせたくなるのは、「無理をするな」と止める父がこの場に居ないからか。]
コホッ、コホッ、
[言葉を続けようとしたところで、軽く咳き込み、手で口を押さえる。 そして、慌てて飲むのは、朝分の三種類の薬。]
……にがぃ、
[粉薬が苦手なのは、幼い頃から変わっていない。 渋い顔をして、汚れた食器を運ぶのだった。]
(50) 2010/02/19(Fri) 17時頃
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[広間に戻ってきた後、コルクボードに気がつく。 車椅子で傍まで寄り、ピンで留められた二枚のメモを見遣る。]
占い師って、本来一人なの…?
[ピッパの名が書かれたメモを見て、小さく呟く。 そういえば、メアリーも似たようなことを言っていた。 考えるように文字を眺めた後、傍に置かれたペンを取る。]
【コルクボード】
占い師以外のことも知りたいです。 二人居る可能性はありますか?
―――Catharine・Fowler.
[何となく湧き上がった疑問を、ピッパの「Q.1」の隣に記した。]
(51) 2010/02/19(Fri) 17時半頃
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―回想・少し前―
あはは、…コホッ、 罰…当たっちゃったか、な、
[そう言う表情は、彼よりも情けないもの。 差し出された水に礼を言って、薬を飲んだ。]
あっ、……ありがと。
[結局、キッチンへは向かわずに、ベネットの背にもう一度礼を。 度が過ぎてる妹への思いも、きっと彼の優しい心の表れなのだろう。そんなことを思ったりした。]
―回想・了―
(53) 2010/02/19(Fri) 18時頃
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[キッチンからは、兄妹の声が聞こえてくるだろうか。 自身は暖炉の傍で身体を温めている。 場所はそのままに鉄格子の合間から外を眺めて]
アーチなら、外出れるのかな。
[鳥籠の鳥、立場が変わったと思いながら。 フィリップが貸してくれるのなら、鸚鵡を柔らかく包む。]
お父さん、心配してるだろうから手紙届けて欲しいな。 ウェーズリーさんは一緒に閉じ込められちゃったし……
―――アーチ、できる?
[果たして、鸚鵡の答えは。*]
(57) 2010/02/19(Fri) 18時半頃
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『囁くだけが能では無いと、証してみせろ』
[その力強い言葉は、少年の心を揺さぶるには、十分過ぎた。
膝の上で握られた拳。それは怯えるだけではなく、
「生きる」のだと強い意思を帯びていき]
―――――……はい。
[真っ直ぐな声が返る。
続く彼の声の優しさに、その内容に、はっとするように息を呑み]
えっ。父さ……、父を、ご存知なんですか…?
[そうして思い出す。
昨日手紙の話をした折に、肩を叩いてくれたこと]
……ヤニクさん。
貴方は、沢山ご存知なんですよね。
父のことも。人狼《ぼくたち》のことも。
[一度小さく深呼吸して、続けるのは真剣な声]
お願いします。僕の、先生になってくれませんか?
僕は「人狼」として。
色んなことを知りたい。…学びたい。
…甘えるな。
[その突き放すような台詞とは裏腹に、いつもの愉快げな声で囁く。
少し間が空いた後、さして気負うふうでもない囁きが続いた。]
俺の国では…
人狼は珍しい存在だったが、決して特別な存在ではなかった。
父は人間だったが、数千人の奴隷を恣にしていた。
たまに俺や母が人を食らおうと、何ほどでもなかった。
父と俺が仕えたカリフは、俺に興味を示したが嫌悪はしなかった。
人狼などその程度のものだ。…我々は人狼だ。…だがそれだけだ。
[己の存在を、カルヴィンはどう思っているのか、思い巡らせて後を継ぐ。]
とは言え…
お前の父君は、この俺の述懐に酷く御立腹だった。
カルヴィン。お前の父君は誇り高い御方だ。お前は…どうかな。
[そう言って、苦笑気味に笑った。]
……うぐ。 すみません。
[突き放すような台詞に、小さく声を零す。
けれど彼の語調が柔らかかったことも手伝って、
めげずに何とかヤニクの続く言葉に耳を傾ける]
む。むむっ…。
[彼の語る世界は、文化の全く違う国のことだ。
本などでの知識もあまり多くは無く、
全てを理解するのはきっと難しかったけれど]
人を食べても、――…殺しても、
逮捕されない国、だったということですか?
でも、嫌悪、…怖がられなかったのは、
良いことなのかなと思います。
[此処ではきっと、そうはならない。
だから、隠して生活してきた]
[人狼が、どういうものなのか。
自分を人狼と知りつつも、人間と同じように
生活してきた少年にとって、それは難解な問いだ。
けれど話の中に父のことが出れば、どきりと心臓が鳴った]
父は自分が人狼であることに、誇りを持った方です。
とても高い理想を持った、強い人でした。
[だから相手の話に怒ったというエピソードには、酷く納得がいく。
自分について問われれば、暫くの間を置いて]
僕は、………。
僕は父さんのように、なりたい。
[けれどそれは少年の父親とは似ても似付かぬような、
どちらかと言えば無邪気な声]
|
―回想・朝食時>>63―
[掲げられた皿に黒檀を向けて、一度瞬く。 そして、ヤニクが捲くり立てる言葉に二度、三度……何度も何度も黒檀を瞬かせた。]
……すごい、
[その感想は、息継ぎもしないで語る様子に対して。 きっと、尊敬の眼差しに近かっただろう。]
想像……うん、してみる。 オムレツがピッパさんの手に掛かったら……
[そっと瞳を閉じて想像してみるが。 ピッパの料理の腕前は分からないから、不思議そうに]
オムレツはオムレツだよ?
世界一になるかもしれないなら、手を加えてみたいと思わない? 何事もチャレンジだと思うの。
(71) 2010/02/19(Fri) 21時頃
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病人 キャサリンは、漂白工 ピッパに失礼なことを言ったとは気付いていなかった。―回想・了―
2010/02/19(Fri) 21時頃
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―現在・広間―
あはは、怖いおっさん……か。 アーチとフィリップにはそうかもしれないね。
[鸚鵡の羽を優しく撫でる。鳥の体温は人よりも高い。 少し持ち上げて、頬に当ててみる。]
アーチ、いい香りがする。 洗ってもらったの…?
[洗われた理由、知る由もなく。]
いいの……?
[フィリップの言葉>>69に、嬉しそうな瞳を向けた。 そこへ、結社員が広間へと入ってくると、其方に視線を向けて]
ローズマリーさん。 アーチを外に飛ばしてもいいですか?
(74) 2010/02/19(Fri) 21時半頃
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病人 キャサリンは、漂白工 ピッパの表情が変わって、慌てて謝罪。そして「うん、作って」と常の笑みを向けただろう。
2010/02/19(Fri) 21時半頃
1人は偽物か。
[カルヴィンの無邪気そうな囁きに、まるで被せるように嬉しそうな囁き声。
いずれ彼の真摯な思索に答えるつもりでも、それでも目前のニュースに声は弾む]
俺が人狼なら…ふふふ。
人狼に都合の良い占い師とやらが居てくれれば、どれだけ有り難いことか。
そうだな…その手があったな…。
|
[車椅子をコルクボードの方へ。 彼女の返事を待ちながら、赤いピンで留められたメモを見遣る。]
……磁石みたい。
[ぽつり、感想を漏らす。 S極とN極は相反しているのだから。 緑のピンで留めれた回答も、自身のものと意味は同じだった。 他の回答を眺めていると、ラルフのメモに気付く。]
(ラルフ、カルヴィンのために…?)
[心の中で呟いて、彼に視線を向ける。 きっと柔らかい眼差しだっただろう。]
(78) 2010/02/19(Fri) 21時半頃
|
[―――勘違いとしか、思えなかった。
だって、人狼でもない彼らが嘘を吐く必要性を、
感じなかったから]
……ど、どういうことでしょうか…。
に、偽者……!?
[あっさりと答えを出した同属の囁きに、驚いた声を返す]
…………??
ええと、ええと……。
僕達に味方してくれる人がいるということ、ですか…?
[何処か声は呆然としている。
少年にとって、あまりに意外な展開だったからだろう]
言っただろう。
我々は人狼だ。だがそれだけだ。…人間以上でも、以下でもないのだ。
だからこそ…垣根など低いものだ。
[そう囁いた後、カルヴィンの疑問に心が引っかかる。]
味方。と確信するには尚早か。お前は…どう思う?
|
[結社員はどう答えただろうか。 鸚鵡なら、と許してくれただろうか。 答えはどうあれ、メモにペンを走らせる。
そこへ、名を呼ぶ声>>84と小さな足音が聞こえ振り返る。 楽しそうに頬を緩ませる顔を見て]
うん…! ローズマリーさんの許可も出たみたいだし……良かったね。 部屋の中でなら、カルヴィンも一緒に作れるんじゃない? [同じ表情を湛えて、少年に答える。 ペンを置いた手は、叶うのなら彼の頭を撫でるように。]
(90) 2010/02/19(Fri) 22時頃
|
………垣根、ですか。
[暫く考え込んで何か言おうとした所で、続けられる問い。
きょとんと瞬いた後、ちらりともう一度メモを見上げる]
あぁ、そうか。
例えば偽者がいたとしても、その人の目的は、分らないですね…。
ただ、本当に嘘吐きさんなら、少なくとも僕達にとっては
悪くない展開ではないのかなと思います。
どの情報が本物なのか、他の人には分らなくなりますから。
|
[結社員が口元に当てる指は赤く。 それは、外の寒さを物語っているようだった。 室内に閉じこもっている所為か、外の寒さは忘れかけていた。]
ありがとうございます。
狐には食べられないと思いますよ。 アーチは空を飛べるから。
[許可が出ると、嬉しそうに笑って頭を下げる。 しかし、続きの言葉には、珍しく少しだけ強い口調。]
アーチ、飛べる…? 私の家……少し遠いけど。
[寒さで>>@12と聞けば、心配そうに鸚鵡をみつめただろう。]
(95) 2010/02/19(Fri) 22時頃
|
|
ピッパさんが料理…? 楽しみだよ…!
[この言葉に、深い意味はない。 彼女にはどう聞こえたかは分からないが。 ふと、目の前に影が落ちる。 見上げれば、そこにはヤニクの顔>>92]
じゃぁ、私とヤニクさんは似たもの同士じゃないね。
[顔の位置はそのままに、同じように笑みを向けた。]
(99) 2010/02/19(Fri) 22時頃
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そうだな…。
奴等の意図が知れれば、この上ないが…。
俺とカルヴィン…この人数を言い当てたのはサイモンと、ウェーズリー…
サイラスは……
[カルヴィンの返答を当然のように受け入れながら、
囁きの口調は、独り言のような色彩を帯び始める。]
|
うん、ありがとう。後で持っていくよ。
[自室に戻るらしいフィリップの背に明るい声を向けて。 ふわり、少年の頭を撫でた手を捕まえられると>>100]
私も一緒に…? あはは、嬉しいな。
[手の力を少しだけ強めた。 大きさは違うが、手の温度は同じように感じたが果たして。]
(103) 2010/02/19(Fri) 22時頃
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病人 キャサリンは、本屋 ベネットが壁に凭れかかるのを、ちらりとみつめた。
2010/02/19(Fri) 22時半頃
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似たもの同士、つまらないとは思わないかな。 言葉がなくても、何を考えてるか、分かると思うの。
[楽しいとは言えなかった。 しかし、共有できる何かがあると思っている。 たとえば、自身とカルヴィンのように。]
でも、想像付かない毎日は楽し―――っきゃ!
[言い終える前に、視界が周りだす。 バランスを崩さないように車椅子の手摺りを強く握り締めて]
ちょっと…!止めて……っ!!
[慌てるように声を張り上げるも、口の端は確かに上がっている。]
(121) 2010/02/19(Fri) 22時半頃
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|
[ヤニクの心中、知る由もなく。 想像できない毎日の一つを与えてくれているのだろうと思う。]
広がるというか、……コホッ、廻ってる…!
[叫んだせいか、少し息が切れ始めた。 同時に車椅子の回転は止まったが、まだ視界は廻ったまま。 数回咳き込んだ後、何とか後ろを向いて]
私が転がり落ちそうだよ……
[彼の表情が微かに変わっていても、廻る視界では分からない。]
(136) 2010/02/19(Fri) 23時頃
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|
……ローズマリーさん。 何だか、それを望んでいるように聞こえます。
[結社員の言葉>>@15に、哀しい黒檀を向ける。 飛ばすのなら、雪も風も無い日に―――そう心に決めて。
ドナルドの声>>134は、余裕がなくて耳には届いていなかった。 届いていても、何も言わなかっただろうが。]
(144) 2010/02/19(Fri) 23時頃
|
|
[此方に向かう視線>>145に気がつくと、息整えながら微笑む。 大丈夫だよ、とその笑みから彼女なら分かるだろう。]
私が諦めたら…?
[囁かれた言葉を不思議そうに鸚鵡返し。 しかし、脳裏に描く姿は自宅で帰りを待っているだろう父の姿。 自身の倖せは、車椅子に頼る頃から諦めていたのだが。]
ありがと、ヤニクさん。
[ドナルドの方へ寄る彼の背に、小さく一つ礼を。]
(153) 2010/02/19(Fri) 23時頃
|
わわっ……。
あんまりキャサリンさんに無理させちゃ、駄目ですよ…?
[戻る折にちらりと咳き込む彼女の姿が目に留まり、
おろおろと声を掛ける。
もっともキャサリンの顔は何処か楽しそうだったし、
そんなに心配は要らないと思っているのだけれど]
……うーん。
ローズマリーさんは、早く此処から出たい為に
嘘を付いている可能性もある、と言っていました。
結社の方がそう言うということは、
過去にそういった事例があったんじゃないかなと、思うのですが…。
[二人の性格上、それは違う気がします、と小さく付け足した]
|
[ドナルドがサイラスを突付いたことは知らない。 傍に来たサイラスを不思議そうにみつめた後]
うん、大丈夫だよ。 それよりも、サイラスさんは……
[大丈夫かと、最後まで言葉は音にならなかったけれど。 ……気付くだろうか。]
(155) 2010/02/19(Fri) 23時半頃
|
|
[ラルフの声>>157が聞こえると慌てたように]
っわっわ! 大丈夫だから、本当に…!
[嘘ではなかった。 発作特有の気管が擦れる音はしない。]
似たもの同士はつまらないだろうって。 それで、その証明?……うん、証明に違う世界を、ね。 ぐるぐる廻って楽しかったよ。
[サイラスの問い>>156には事実を答える。 それが全てではなかったが、彼は納得するだろうか。]
林檎、大好きだよ。わぁい、嬉しい…! ありがとう、サイラスさん。
(162) 2010/02/19(Fri) 23時半頃
|
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[サイラスが大丈夫な様子にほっと息をつくが。 それが何を意味するのか、この時は忘れていた。]
(164) 2010/02/19(Fri) 23時半頃
|
|
うん、酔わなかったよ。 ……大丈夫。
[晴れたような笑顔を向ければ、嘘ではないと分かるだろうか。]
サイラスさんは何となく……ヤニクさんと似てるよね。 少なくとも私とは似てない。 って、私と似てなくても楽しくないだろうけど。
[ぽつり呟いた時の表情はどんな色が浮かんでいただろう。]
ピッパさんが…? 今日の夕食はピッパさんが作るって行ってたから。 もしかして、林檎料理なのかもしれない…!
―――楽しみだね。
(170) 2010/02/20(Sat) 00時頃
|
病人 キャサリンは、漂白工 ピッパに纏わる噂は知らないようだった。
2010/02/20(Sat) 00時頃
|
うん、楽しかったよ。 今度さ、マーゴもやってもらいなよ。 その時は車椅子貸してあげるからさ。
[傍に来たマーゴに目許を緩ませる。]
ちょっと元気なさそうだけど大丈夫…?
[いつもなら、彼女が言うだろう言葉だが。 新しい世界を見た後の所為か、自然とこの言葉が口に出た。]
(178) 2010/02/20(Sat) 00時頃
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|
[笑ってた方がと言われれば、それに応えるような笑みを浮かべ]
確かに、お菓子に使うことが多いと思うけど。 でもきっと、大丈夫だよ。
私の憧れの人だもん、ピッパさん…!
[理由にはなっていない理由を漏らす。 ピッパに憧れているのは事実だったが。]
胃薬……
[朝食時のヤニクの言葉を思い出したようで]
もう、みんなピッパさんに失礼なんだから。 サイラスさん、ラルフに薬あげちゃダメだよ。 そんなの必要ないから。 ……きっと。
(182) 2010/02/20(Sat) 00時頃
|
|
[その後に、マーゴとサイラスの話に耳を傾けた。 人狼の話になれば、二人に向ける黒檀はサイラスにより多く。]
―――っえ?
サイラスさん、遭ったことあるの?!
[その言葉に驚きは隠せず。 つい大きな声を上げてしまったが。]
(183) 2010/02/20(Sat) 00時頃
|
病人 キャサリンは、郵便屋 ウェーズリーのことも思い出していた。
2010/02/20(Sat) 00時頃
|
あはは。 可愛いはマーゴみたいな子に使う言葉だよ。
[「でも、ありがと」と言葉を付け足して笑う。 ピッパを憧れる理由、サイラスは悟ったらしい。 大きく頷いてみせた。
そして、微かに震えるウェーズリーの声が聞こえる>>187。 視線を向けて、じっと耳を傾けた。]
ウェーズリーさんは、人狼に遭ったことある…?
[まずは一つ問いを。]
(190) 2010/02/20(Sat) 00時半頃
|
|
……そうだったんだぁ。 でも、無事で良かった。
[ぽつりと漏らした言葉に他意はない。]
ウェーズリーさんはああ言ってるけど… サイラスさんはどうするの?
[ここで、漸く気付いた。 二人とも不調を訴えていないことに。 それは、どちらかが嘘をついているということで。]
……困ったね。
[視線はマーゴへと。]
(191) 2010/02/20(Sat) 00時半頃
|
|
……そっか。
[人狼に遭ったことがある占い師と、遭ったことがない占い師。 ならば、どちらを信じるかと問われればサイラスだろう。 そんな単純な思考だった。 しかし、どちらも信じたい気持ちはある。]
も、もしかしたら、遅れて調子が崩れるかもしれない。 だから、私は……
――…別々に、調べて欲しいかな。
[もし二人とも嘘をついていないなら。 そう思うと、同じ人を調べるのは無意味だと考えて。]
(196) 2010/02/20(Sat) 01時頃
|
|
[フィリップの姿>>193を見つければ、柔らかい笑みを向ける。 伝書鳩のことを思い出したのか、書きかけの手紙を綴るのだが]
……ぃぃょ、
[ウェーズリーの問い>>194に、駄目とは言えなかった。 ただ、返事はとても小さいもの。]
(199) 2010/02/20(Sat) 01時頃
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[手紙を書き終えると、フィリップの方へ車椅子を運ぶ。 そして、小さくメモを折り畳んで手渡した。]
『―――To dear father. 元気ですか? 私のことは心配しないで。 マーゴだけじゃなくて、サイラスさんも居るの。 薬が足りなくなることはないから。だから、大丈夫。
寒いから、お父さんも体には気をつけてね。 なるべく早く帰るよ。
P.S. ごめんね、お父さん。私、一つ嘘ついちゃった。 何の嘘かは帰ってから話すよ。
―――Catharine.』
[「よろしくね」とアーチの羽を撫でて、やはり笑みを向ける。 刹那、サイラスの声が聞こえると同時に、視界が動いた。]
(205) 2010/02/20(Sat) 01時頃
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……ありがと。
[フィリップに礼を言った後、サイラスにも視線を向けて]
でも、嗜好は自由だから……さ。 大丈夫、私は。
[たぶん、偽りない言葉。 ウェーズリーが身体の調整をしたことには気付かない。 だから、二人の占い師の心象に差が生まれ始める。 それに頼らずとも、自身の能力で真贋を見極められることなど、まだ気付いていないようだった。*]
(209) 2010/02/20(Sat) 01時頃
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ありがと。 じゃぁ、お言葉に甘えて……貰おうかな。
[サイラスの申し出には、嬉しそうな黒檀を向けた。 その色の理由、彼は気付いただろうか。*]
(213) 2010/02/20(Sat) 01時頃
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……ヤニクさん、聞きましたか?
サイラスさんは人狼と会ったことがあるみたいです。
うーん……。
[探るような丸い瞳をひっそりと薬屋へ向けて、
一度大きく瞬いた**]
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―回想・了―
[心象の差は、信用の差にあらず。 ただ、より信じたいという気持ちは募っている。 結社員の言葉>>@33には、何も言い返せなかった。]
……ありがと。
[運ばれたジャスミンティ>>228に礼を言い、カップに口をつける。 サイラスの心遣いは、微かに喉を刺激していた紫煙と、同時に不安をも取り払ってくれて]
茹でアーチは酷いよ。 アーチは食べ物じゃないもん。
[笑えるほどの余裕を取り戻していた。*]
―回想・了―
(248) 2010/02/20(Sat) 07時半頃
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ほう…。
だが残念ながら、俺はサイラスに疑われたことが一度も無いな。
飽きるほど会っているはずだが…。
[集会場の階段をのぼりながら、広間に居るカルヴィンの声を聞いた。
困惑と愉悦の混じり合った忍び笑いが囁きに漏れる。]
まあいい。
あの二人の真贋はもう少し様子を見よう。それよりも…
それよりも…居るだろう。本物の、俺達の敵が。
本物の、敵――――…。
[相手の言葉を繰り返し、長く息を吐く。
視線が流れた先は鉄格子の嵌められた窓の外。
頭に思い描くのは、此処にはいない結社員の男の姿]
………サイモン、さん。
[二日後までには戻ると言っていた結社の占い師の男。
当然結社の信頼は厚く、
彼に正体を見抜かれてしまえば、もはや―――]
…………。
[だから「その前に」と。
それは既に今朝の時点で、
去り行く男の背を見つめながら考えていたことで。
だって、僕は、……まだ、死にたくない、から…]
ヤニクさん。
ヤニクさんは人を食べたこと、あるんですよね。
どんな、気持ちだったんですか?
悲しい? それとも―――…何も、感じない?
お前は豚を食べるとき、悲しむのか?
[ことさらに素っ気ない声。
むしろ、それに続いた言葉の調子に答えはあったかもしれない。]
サイモンには死んで貰う。
これ以上、奴を野放しには出来ない。
もうじき夜が来る。丁度良い…。
カルヴィン。俺にとってもひさびさの獲物だがお前に譲ってやる。
どんな気分か知りたいか。…すぐに解るさ。
あまりピッパの料理に手を付けるなよ。
せっかくサイモンが帰ってきたとき、腹痛で動けないでは困るからな。
[そして、失笑のような笑い声が囁きに漏れた。]
…………。ふふっ。
ヤニクさんは、豚、食べないじゃないですか。
[きょとんとした間の後に、何処か楽しげな声が返る。
続く彼の声が響けば、静かにそれを受け止めて]
分りました。
…僕、が。
[最後は独り言のように。自分に、言い聞かせるように]
いや、いや、いや。
ピッパさんのディナーが振舞われることになったのは、
半分以上ヤニクさんの所為じゃないですか…!
[しかし夕食の話になれば、
とてもとても必死な様子で声を返す。
少しだけ、拗ねた調子で]
………あぁ…、もー…。
[はぁ、と混じる困ったような溜め息一つ]
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―広間―
[ジャスミンティーを飲んだ後、コルクボードの前に向かう。 何枚か留められているメモを読み、暫くの間思案する。]
……怪しい人なんか居ないよ。 [占い師が出たことで、人狼は居るかもしれないと思っている。 しかし、誰を疑っていいのか分からない。 此処に居る人々は皆顔馴染みで、その様子は常と何ら変わりないのだから。]
【コルクボード】
人狼を見つけるコツがあれば教えて下さい。
―――Catharine・Fowler.
[ピッパのメモ>>245には賛成も反対も言わず。 結社員に質問のメモを残したのだった。]
(256) 2010/02/20(Sat) 18時頃
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[メモを留めた後、埃っぽい空気が漂う。 ふと視線を向ければ、ラルフが床の掃除を始めていた。]
コホッ、
[小さく咳をして、自室に避難しようとしたのだが。 ウェーズリーとすれ違い、その言葉>>251を聞く。]
……となると、 ウェーズリーさんはこの村で初めて……ってことだよね。 人狼宛ての手紙を持ってきたって言ってたけど…
その人、どうやって探すの?
[ふと沸いた疑問を口にして、答えを貰った後で自室へと。]
(257) 2010/02/20(Sat) 18時頃
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―一階・自室―
[広間とは違い、薄暗い部屋の中。 扉の近くにある明かりをつけて、奥へと進む。 窓の外は夜の帳が下り始めていて、カーテンを閉める。]
ふふふ、まだ居たの…? 何か、この世に未練でもあるのかな。
[朝視た魂―――灰色のそれはふわりと宙を浮かんでいる。 魂の声はないから、遣り取りは真に独り言のよう。]
それとも……
[黒檀を少しだけ仄暗くする。 小さな小さな話し声。 部屋の前を通る者が居たとして、聞こえたか否か。*]
(258) 2010/02/20(Sat) 18時半頃
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それがどうした。
[重々しい声の後に抑えきれない笑いの衝動が続く。だが。]
さあ、お前も席に着け。
食事は人を観察する絶好の機会だ。…気を抜くな。
観察する余裕があれば、良いのですが…。
[ピッパの料理の完成品までを確認したわけではない。
匂いはとても美味しそうだった気がするのだが。
しばし遠い目をした後、気を強く持つように緩く首を振り]
………が、頑張ります!
[少年は、半ば自棄気味に気合を入れた]
そう…。
…まずは食べることだ。
[低い、笑いを押し殺した囁き声。]
|
―自室→広間―
[灰色の魂は何も答えることなく、扉をすり抜けていく。 何故、何も言ってくれないの…? 魂を追う黒檀は哀しげな色。]
そういえば、今夜はピッパさんが作ってくれるんだっけ。 楽しみだなぁ、林檎料理。
[気分を晴らすように呟いて、車椅子は再び広間へと。 テーブルに並べられる林檎料理を見て]
わぁ、すごい。
[本心を漏らした。]
(269) 2010/02/20(Sat) 20時半頃
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[―――食べなくては。
…本当に、食べなくては、いけないモノは………]
…………。
[しかしとにかく、今は目の前の現実《料理》と向き合おうと思った]
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―広間―
[カルヴィンとヤニク、そしてローズマリーに微笑む。 無言で車椅子を押してくれるヤニクに、瞳は嬉しそうに緩む。 気分はきっと、お姫様。]
ありがとう。 ヤニクさん、お礼に……
[林檎のグラタンをスプーンで掬い、彼の口元へ。 零れてもいいように、片手を添えて笑う。]
あーん。
(275) 2010/02/20(Sat) 21時頃
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口をつけたら最後まで食せー♪
毒を食らわば皿まで食せー♪
[キッチンで聞こえてきていたお料理ソングが、
頭の中を駆け巡っていた]
よせ…。カルヴィン。
[悲愴な響きが、囁きの乗る。]
|
カルヴィン、良かったね。 雪達磨作るときっと体力消耗するから。
[柔らかい笑みを向けた後で]
ほら、泣かないで。 ううん、泣くほど美味しいのね。
あーん。
[スプーンで掬ったグラタンを少年の口元に。]
(278) 2010/02/20(Sat) 21時頃
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僕、……強く、なれた……かな……。
[もぐもぐしながら、独り言のように零れた囁きは、
意図せず今際の言葉のようになっていたという]
|
あっ、ピッパさん…! 美味しいよ、林檎のグラタン。……流石だなぁ。 カルヴィンなんて、もう食べ終わってる。
[そう言った後で、少しだけ掬って口へと運ぶ。 順序が逆なことに気付いていないよう。]
……不思議な味。
[噎せることなく飲み込むと、小さく感想を漏らす。 ヤニクとカルヴィンを交互に見遣る。 二人の反応を確かめた後、美味しいと思うことにした。]
(287) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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……
サイモンは…失敗は許されない…俺が、代わるか?
[カルヴィンの苦悩が解らなかったわけではない。相手はピッパだ。
それでもなお、厳しい口調で囁く。突き放すように。]
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ほら、ヤニクさん…! 早く食べてくれないと零れちゃう。
[なかなかヤニクが食べないから、スプーンを少し押し付けてみる。 至って、悪気はない。]
(288) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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|
カルヴィン、もっと欲しかったらあげるよ。 ほら……私あまり食べれないから。
[残念そうに呟く。 これもまた、悪気はない。 テーブルにつく新たな姿>>285に気が付くと、すぐに視線を逸らした。]
(289) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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……………。
[ヤニクからの囁きが聞こえれば、一瞬の間を置いて]
いえ。
―――…大丈夫です。問題、ありません。
[返る声は真っ直ぐで、真剣なもの。
きっぱりと言い切る様子は、少年なりの決意の表れだった]
|
あ、マーゴ…! うん、美味しいみたい。 不思議な味がするんだけどね。
[親友>>292には、隣の椅子を叩いてみせる。 彼女が席につけば、楽しそうに微笑んで]
みんなで食べると美味しいよね。
[他意はない。]
(294) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
|
………たっ、ただ、少しだけ胃休めさせてください。
[再び暫くの間を置いて、苦笑気味に言葉が付け足される]
深夜までには、元に戻ると思いますから。
[如何してグラタンを食べて、胃の辺りがひりひりするのだろう。
ちょっとした恐怖体験であった]
ならば良い…。
これ以上、お前は巻き込まれるな。
[自身は巻き込まれていた。初めて囁きで見せる。情けなさそうな声。]
|
[ドナルドには自分から話し掛けることはない。 不味いというヤニクの言葉>>296に、緩く首を振る。]
それは作ってくれた人に失礼だよ。 たとえそう思っても、美味しかったよって言ってあげないと。
……っあ! 違うよ…?私はそう思ってないよ? 本当に思ってないから…!
[必死に弁解してみるが、ピッパにはどう思っただろうか。]
(300) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
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―――ご馳走様でした。
[胸の前で手を組んで、そっと瞳を閉じた。 そして、夕分の薬を飲む。]
……にがぃ、
カルヴィンは薬飲まなくていいの…?
(305) 2010/02/20(Sat) 21時半頃
|
病人 キャサリンは、薬屋 サイラスとヤニクを不思議そうにみつめた。
2010/02/20(Sat) 22時頃
……分りました。
や、ヤニクさんも、どうかご無事で。
[初めて聞く相手の力ない囁き声に、
心配そうな声色で言葉を付け足した]
|
引き返せないって…?
[ドナルドのとは分かっていたけれど。 こちらも、聞かずにはいられなかった。]
ドナルドさんには、ピッパさん……勿体無いよ。
[小さな呟き、聞こえた人は居ただろうか。]
(307) 2010/02/20(Sat) 22時頃
|
問題ない…。
[気を取り直したように傲然と言い放つ。
そしてまたカルヴィンが手を付けようとした料理を、鋭い眼光で制止しながら。]
今日の主演は…お前なのだ。
|
コホッ、……コホッ、
[はしゃぎ過ぎた所為だろうか。 咳き込み始め、手で口を覆う。 息を整えた後で、カルヴィンに>>311]
……うん。
[俯きながら頷く。 恥ずかしそうに頬を染める表情は、まるで少女のよう。]
カルヴィン、すごいなぁ。
[表情変えずに薬を飲む様子みて、黒檀を瞬かせた。]
(315) 2010/02/20(Sat) 22時頃
|
|
正直にって…… 不思議な味だけど、美味しいもん。
[憧れの人の料理、褒めないわけがない。]
―――っわ!
[突然の叫び>>314に、びくっと身体が跳ねた。]
(317) 2010/02/20(Sat) 22時頃
|
[鋭い眼差しで制されれば、大丈夫だと言うように緩く頷く。
他人が倒れるのを止める気はあっても、
これ以上自身が料理を口にすることは無い。
というか多分、もう食べようと思っても
食べることは出来なかった。色々な意味で]
今日の、主演……?
[続く相手の言葉に、不思議そうに呟いて]
僕が………。
[襲うことが出来たら。なれるだろうか。父のように。
―――……認めて、貰えるだろうか。人狼だと。
小さく、息を呑む]
はいっ。頑張ります。
|
[テーブルに伏したドナルドをぼんやりと眺める。 その視界にサイラスの姿が入ると]
発作以外の何か…?
[手渡された小瓶と交互にみつめ、不思議そうに首を傾げる。 今のところ、何の不調もない。]
ありがと、サイラスさん。
[何の薬か分からないけれど、何かあったら飲もうと心に決めた。]
(328) 2010/02/20(Sat) 22時半頃
|
|
ありがと。……大丈夫だよ。 少しはしゃぎ過ぎちゃったみたい。
[背中を擦ってくれる少年に、恥ずかしそうな笑みを。]
私、小さな時は薬飲むのさぼってたんだぁ。 だから、一気に病状がすすんじゃったんだけどね。 カルヴィンよりもう少し幼かったかな……確か。
[相変わらず、少年の年齢を勘違いしているようで。 黒檀は近くに居る少年をみつめているが、どこか遠くを見るようなもの。]
カルヴィンの方が凄いよ、うん。
[最後は、常の笑みを取り戻した。]
(336) 2010/02/20(Sat) 22時半頃
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[テーブルを囲う賑やかな声に耳を傾け、目許を緩ませる。 一人一人顔をみつめ、ふとフィリップの姿がないことに気付く。 広間から客室へ続く扉の方に視線を向けると、結社員がメモを留めているのに気が付いた。]
ふふふ、 カルヴィンに言われると、そう思えてくるよ。
[コルクボードの方へ向かう前、少年の言葉>>343。 元気になれると、同じ境遇だからこそ真に思えた。 小さな身体を蝕む病魔がどの程度のものなのかは分からない。 励ましていいのか暫し迷うが]
……そうだね。元気になれるね。
[きっと、少年も自身と同じように思うだろう。 そう願いを込めるように、はにかむ様子に目許を緩ませた。]
(350) 2010/02/20(Sat) 23時頃
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うん。 でも、ラルフと二人で作ってもいいよ…? 私は見れれば満足だから、さ。
[カルヴィン>>355にはそう言葉を返して、車椅子をコルクボードの前へと運ぶ。 そして、緑のピンで留められたものに手を伸ばす。 二枚メモがあるとは気が付かずに、一枚>>@65は床に落ちてしまった。]
うーん……
[それを拾おうと床に手を伸ばすも届かない。 近くに居るサイラスは拾ってくれるだろうか。]
(360) 2010/02/20(Sat) 23時半頃
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[サイラスが気づかない間、手は更に床へと伸ばす。 同時に車椅子は傾いて、がしゃんという音と共に、床へと転げ落ちた。]
……ったい!
[自嘲気味な笑みを湛え、床にしゃがみ込んでいる。 漸く手にしたメモ>>@65と、既に手にしているメモ>>@64を大切そうに両手に包んだ。]
(375) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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[床に座り込んだまま、まだメモは開かずに。 雪合戦を始める面々をぼーっと眺める。 黒檀は、誰よりも多くカルヴィン>>374に。]
(あまり無理しちゃダメだよ。)
[その呟きは音にはならない。 暫く見守った後で、包み込んでいたメモを開く。 一枚、そして一枚と読み始めた。]
(385) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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[差し出された手>>382は取らない。 幼い頃、よくからかわれて泣かされた相手。 苦手意識は今でもある。否、あの頃よりもそれは強く。]
……大丈夫。
[床に座ったまま、偽りの言葉を呟く。 素っ気無い返事、彼はどう思っただろうか。 床に打った右腕がずきんと痛んだ。]
(391) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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大丈夫だから、カルヴィンと遊んでて。
[ドナルドの前だからか。 少し強がったように、サイラス>>384には答える。 その後、誰の手も借りずに車椅子に座り直しただろう。 咳き込みそうになっても、この時ばかりは堪える。]
……通れない。
[道を塞ぐように立つドナルドに、淡々と一言。]
(397) 2010/02/21(Sun) 00時頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンの楽しそうな声が聞こえても、振り向かなかった。
2010/02/21(Sun) 00時半頃
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[親友の二度目の問い>>399には、笑みを向けただけ。 彼女なら気付くだろう。我慢しているということを。 そしてそれは、苦手な……否、嫌ってるといっても過言ではない、その相手の前だからこそだということを。]
明日、ローズマリーさんの、話、一緒に、聞こ、
[メモを読んだ後、マーゴにもそれを見せて笑みを向ける。 口調は、一句一句、間を置くように。 ドナルドが道を開けてくれれば、自室へと急ぐ。 一階の廊下の先にフィリップをみつけても、声掛けることなく。]
―→一階・自室―
(406) 2010/02/21(Sun) 00時半頃
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―自室―
[自室に入れば、激しい咳の音が響く。 我慢していた所為か、発作止めを飲んでもすぐには止まらない。]
……るしぃ、
[やがて、気管が擦れる音も出始めて。 深呼吸すれするほどに、ヒューヒューと音は大きくなる。 更に一錠、もう一錠水無しで薬を飲み込んで]
あはは、 やっぱり、お迎え……?
[灰色の魂に気が付くと、そう声を掛けた後に、意識が途切れた。 この夜、近くの部屋で何か起きても気付けるわけもなく。*]
(410) 2010/02/21(Sun) 01時頃
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