94 眠る村
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――信頼が仇になるなんて、
滑稽なことじゃないか。
[エイトに寄せる信頼
知らず、寄せている絶大な信頼――。
おとぎ話はその宿主に夢を見せるのだろうか。]
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[そして][自分のもつ武器を惜しみなく使う技も"知っている"]
―――…、あついわ。
[左胸だけではなくて][触れられた箇所全てがまだ熱を持つよう]
(71) 2012/06/18(Mon) 22時頃
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[けれど今朝][彼の背に触れ、彼が自分の左胸に触れた時] ["ローズマリー"はケヴィンに対して]
" ごめんなさい "
[と、見える位置ではっきりと唇がそう模った] [それはあの日、伝えられなかった言葉] [その後、少し慌てたように彼の背から手を離したのだった]
(72) 2012/06/18(Mon) 22時頃
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[用意するカップの減った紅茶は淹れずポットの中]
…あなたが人間と言ったハナは ほんとうに、人間だったのぉ?
[静かに、疑うような口調で言う]
…、クラリスはほんとうに―― そうなの…?
(75) 2012/06/18(Mon) 22時頃
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[ゼロがすること]
[それは、クラリッサを、演じきること。
エイトが――かしこいエイトがうまくやると。]
[粉々に砕いた心はただただ空虚。]
[ゼロが宿主を壊す理由――
成り代わりに感応しすぎて、
意志を奪わねば感情のコントロールが、効かない。]
[エイトに語らぬ、秘密。
これまでそれで、うまくやってきた――今度もきっと。]
[――――朝]
[恋人と触れ合う、女を演じる間]
[一寸だけ意識が途切れた瞬間があった]
[それはほんの一瞬]
[刺青に触れ、触れられたときの]
[エイトはまだ、それが 何かは解っていない]
[顔を背けたブローリン。]
おや?
案外、泣き落としでいけるのかな。
[ここまできても、なおも楽観的な声。]
フィリップは――クラリッサを救いたいんだって、さ。
[落とす余地はあるかとめぐらせる思考。]
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[静かにケヴィンの傍に近付いてその左隣に立つ]
だれを、呪うかなんて…っ わたしは、大切な人を護れれば それでいいのよ。
[唇を一度横に引いてからクラリスへ向ける碧の眸は揺れる]
あれが…乗り移られているなんて わたしには、見えないわァ
(82) 2012/06/18(Mon) 22時頃
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[ゼロの語らぬ秘密は、知らずのまま]
[エイトは宿主の魂の欠片を残し弄んだまま]
[その宿主を演じきって魂の叫びを聞くを愉しむ]
――― ゼロ、…
ボクはきみを呪いたくなんて ない。
[同時に、仲間を失うことを忌み嫌う]
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っ、
[幼馴染のことを出されれば奥歯を噛んで][両手をきつく握る]
わかってる、 わかってるわァ。
…どんなに、思っても 護れないってこと、くらい。
わかってる、けど そう言うことくらい いいじゃないっ。
(87) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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―――――――――。
[死にたくない、と 言ったはず。
けれど、クラリッサの叫びが、 いやに近く 聴こえた。]
僕、今―― 変なこと言った?
[呪いたくないと、聴こえた声のタイミングがよすぎて
はたと、考えるけれど]
ローズマリーは、ブローリンに碧の眸をゆらゆらと揺らしながら、言う
2012/06/18(Mon) 22時半頃
―――― … 、いや?
[聞こえていないと、返す言葉]
…ち。
フィルはいい駒には ならなさそうだな。
[エイトは獲物を見極める]
[本物様は憎い、けれど――いい聲で 啼く]
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もうとっくに、 みんな…人殺しだわァ
呪わなくても、殺されて死んで… 誰も、みんな、救われてないじゃなァい
っ…、羨ましいなんて言われても 嬉しくも なんとも、ないわァ
[>>91添えられる手はやっぱり男らしい手で] [クラリスの言葉はその通り耳に伝わるから]
――― なに?
[死を望む彼女の言葉は 聞こえない]
(93) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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邪魔、になっちゃったね。
じいさんも、何だか使い物になりそうにないな。
[そう漏らす、裡の裏側。
魔女がもらす声は、暗くて くらくて。]
[ なにか、][嫌な予感がする]
[ 護れないのではないのかと、いう 思いが ]
[ 『重なる』 ]
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[あの日、クリスから貰った言葉が過る>>1:222>>1:223] [手を繋いでいれば―――][何か][変わるのだろうか]
[解らないけれど、毎晩、毎晩――繋いでいた手は今もある]
のこ、す…?
[ゆらりと碧の眸が揺れる]
でも、クラリスは呪う、のね。
(97) 2012/06/18(Mon) 22時半頃
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悪いけどさ…、年寄りは美味しくない。
[だから殺すとしても最期くらいに思考する]
[食べる気もあまりないといった口調]
ローズなら、まだ、
あのお爺ちゃんはァ つかえるかもしれないしねェ
五月蝿い――――
[ぼそり、つぶやく 声]
壊れたくせに、
壊れたくせに、
[おそらくは初めて聞かせる、イライラとした声――
乱されているのは、魔女に引きずられる前兆。]
エイト、 どうしよう。
[困り声で助けを求めたまま、ゼロの感情が乱される]
――― …ゼロ、?
[緊張の糸を張ったような聲]
おい、 クラリスはもう いないんだろ?
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ケヴィンは人狼じゃないわ。
[はっきりとそう断言するように言う] [まるで何か"知っている"ように]
だから、わたしはァ 彼以外を 呪うのよ。
お爺ちゃんが また、 …そう言うなら ――
[唇を横に引きしめる癖]
呪うわ…
(101) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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…え、
[今度ははっきりと][聞こえた>>100]
(102) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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ゼロ、どういう ことだ ッ。
[護りきれない状況だと冷静に判断するエイト]
[このままでは ゼロを救えないと]
だめだ、諦めるな。…、ゼロ。
壊せ、クラリスの魂を完璧に 喰らえ。
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[クラリスを見詰める碧の眸は少しだけ細い]
[それでも決定的な言葉を聞けば>>106] [唇を横に引いて、なにかを耐えるよう]
(110) 2012/06/18(Mon) 23時頃
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[――――引きずられる。]
[魔女の 暗い 感情に。]
[ひとりで死にたくない]
[エイトはそれがゼロの言葉ではないと解る]
[だから]
クラリス、聞こえてるか。
おまえが一緒に死にたいと願うのは
目の間のその男、―――ブローリンか?
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ケヴィン…、――。
[ちりと左胸の刺青が、痛いくらい熱くなる] [添えられた手を握るよう指を絡ませて]
クラリスは…、 救われるのかしら。
(117) 2012/06/18(Mon) 23時半頃
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エイト――
ごめんね、
魔女様に、逆らえなかったよ。
[同胞の問いには、 ゼロの口からYesを *返す*]
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