52 薔薇恋獄
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『――怪談』
『わたしの正体を、知っているの』
[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ]
[ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]
『…………』
『…………』
[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ]
[ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]
『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』
『変な人たち』
[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]
知ってんのかどうかは分かんね。
だから、話す気になったら、教えて。
[目の前の日向と、怪談話と。
わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。
軽く肩を竦めて、そう答え]
えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!
[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。
最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。
ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]
てか、こんなって何だよ、こんなって。
心あたりはあり過ぎるけど。
むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。
そっちは全然無え。
[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。
任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]
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[台所が騒がしくなり なにやら食事の作られる匂いが漂ってくると煙草を消して愛用の吸い殻入れへ]
百瀬、土橋が食事当番? なに?カレー?
[丁度声を掛けたタイミングだったので…>>315百瀬の声におもわず]
えっ ごめっ
[謝ってしまいました]
(317) 2011/05/17(Tue) 16時半頃
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あー、皿洗うくらいなら俺でも手伝えるぞ…
[>>316なんとなく大変そうなので申し出た。 たぶんたくさんの食器などを洗うなんて事ないから手間取るが迷惑にならないくらい猫の手くらいは役立っただろう]
(319) 2011/05/17(Tue) 16時半頃
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[皿洗いしながら1年部員が料理を作っていく手元を眺めて]
ふーん…百瀬も、それに土橋も意外と手際が良いんだな 二人とも普段から食事つくったりしてるん?
[などと質問したりしながら人数分の食器やコップをふきあげ食堂のテーブルへ並べていく。]
(320) 2011/05/17(Tue) 17時頃
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[そろそろ料理が出来上がりそうな様子をみると冷蔵庫にいれていたシフォンケーキを取り出してテーブルの上にぽんっと置く。 >>318百瀬の声が掛かるが]
あっ 俺、自分の荷物部屋に置くの忘れてたし、ちょい部屋に置いてくる。 …そう時間かからんから
[出来たてほやほやの食事を前に席を外す事がちょっとばつが悪いなと思いながら…台所を離れ客室へと向かう >>207の栖津井先生の言葉を思い出しながら…たぶん和室の部屋のはずだよな… 1 耀-珀 2 織部-野久 3 浜那須-栖津井 和室 3番目の部屋を開けた]
(321) 2011/05/17(Tue) 17時半頃
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―和室:文と桂馬の部屋― 文先生やっぱりこの部屋だった、よかった 百瀬達が昼飯できたって呼んでますよ
野久もきてたのか…腰?
[漂う湿布の匂いに頷いて]
まあ、無理して動き回んないほうがいいかもな
[二人が>>31こっそり恋バナを始めていたとは知らずに声を掛けた]
(322) 2011/05/17(Tue) 18時頃
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[自分の姿に野久の声は少し小声になるのが感じられて>>311]
あっと…なんかカウンセング中だったかな ごめん。 俺、荷物置きに来ただけだから
[話の内容はあまり聞かない様に注意して すこし 人を好きになるとかなんとか…聞こえて恋愛相談かなと首を傾げてそっと部屋を後にした**]
(339) 2011/05/17(Tue) 19時半頃
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心当たりあるようだが、あえていうなら、
今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。
[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。
日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]
ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
怪談があっているなら、息子かな。
[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]
私たちのようにならないように……か。
[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]
[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]
もー誘った?
[背後に近づいた人をちらり、と見て。]
一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。
[とりあえず、現状報告。]
[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]
[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]
[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]
[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]
[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]
[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]
[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]
[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]
『…………』
『…………』
[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]
『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』
[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]
[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]
『暁様、暁様……!』
[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]
『暁様、わたしです、日向です……!』
[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]
『ううっ…………!』
[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]
『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』
[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]
『……う……ぅ……』
[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]
[ そして ]
[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]
[ *変わる* ]
[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]
[順調そうな様子に満足げにフフンと鼻を鳴らす]
枕はむこーに持ってくから持参しろよ?
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[荷物をぽんと部屋に放り込み台所へと戻れば配膳の手伝いに戻るだろう>>372]
石神井、運んでくれる?
[カレーを渡そうとすると…何か食堂で騒ぎが起きたらしく]
どうした?
[のっそりと台所から食堂を覗き込む]
(407) 2011/05/17(Tue) 23時頃
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[耀の叫ぶ様子を見て>>409]
何?どうかしたのか… 苦しんでるのか? 救急車呼んだほうが良いかな
[耀の日常の状態や過去の事は全く分からないので少し慌てて誰にとはなく声を掛ける]
(414) 2011/05/17(Tue) 23時頃
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[なにもできない。
いや、しない方がいい。
だから。
おろり。
見やるだけ]
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[>>415楓馬の様子をみれば慣れている様子に思えて]
この子の発作は…よくあることなのか? 薬とか常備薬とか部屋にあるなら取ってこようか なにか…
[手伝えることはないか…と青い顔をしている楓馬に声を掛ける]
(423) 2011/05/17(Tue) 23時半頃
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…疲れた。
[そっと、センパイの近くによって呟いた。]
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えっと…脅迫症とか…過呼吸なら…
[多少パニクリながらも楓馬の答えに>>426思いついた事をぶつぶつ呟いて]
あぁ…でも文さんもいるし、それで治るならやってるか っていうか俺なにも手伝えないな…
[と少し眉を下げて。 耀の意識が戻れば>>429すこしホッとして、互いに名前を呼び合う二人を静かにみていた >>433>>440]
(441) 2011/05/18(Wed) 00時頃
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[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]
でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。
…… ひなた、っ……?
[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。
けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]
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