人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[>>5:+112手が温もりに包まれた感触
視線を落とせば、甘い視界が混じり合う
何かを確かめる音で、名を呼ぶ彼。
如何したか、顔を近づけ]


  ………


[鼓膜が擽ったい
すぐ傍で叶った、未来を誓う調べ
確かに歓喜して、確かに心が震えた>>5:+113

男は硬質な黒曜石の双眸を少し撓めて見せる]

(14) flickeringly 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  1人で水を 飲めるか?

[愛しい彼。まだ肘を付いた体制なら
傍までおいでと身体を起こす事に協力
片手で掴んだコップと、自分の瞳を彼へと寄せ]

   
   ―――……ん
   そう。昨夜、お前は
   誰よりも 私を求めてくれた

   なのに  …口付けを、忘れてしまったと?


[>>4ぱちくりと瞬く眸は、悲哀は怒気に交わらない

立ち上がった彼の、唇の言外
言葉の意図を見透かせた気がしたから。>>6]

(15) flickeringly 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


   
  …ひどいね

   もっと―――
  確りと触れなければ。
  記憶に残らないものな……の 


[困ったねと近づけた顔は、彼の端正な顔に影を差す
吐息のように小さな言の葉が、先んじて彼の唇を舐め、] 


      ―――……  、


[おいで、と下唇を軽く、ノック。

腹だけでなく、心も満ちれば良い。
 ――どく、と心臓が鳴った気配]

(17) flickeringly 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[時間が進めば少しずつ、朝の気温が、真夏の照りに交合

室内は>>8隣で彼と歩みを進めるだけで、
不規則な不協和音が若干鳴りそうなアパートメント
されど眩しい特別。1つの住まい。
此処に、自分の存在を受け入れる、生活品が並ぶらしい]


  ………着物は  …私が如何にかする。
  日本に何着か置いて来てしまったからね。

  または、お前が持っている服を、貸して。


[不意に普段の日常生活を尋ねられると、返事に窮す]


   ………

(18) flickeringly 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 
  故郷の自然を感じようと彷徨って居たかな。
  ケイ程では、無いけれど。
  そして、お前の事を考えていた。


[長い年月。思い返せば内容に乏しい過去の世界
朗々と語りながら見下ろすのは彼の姿
ただ一人の恋人。これからは、貴方が私に新しい世界を呉れれば良い。

さて、今後の予定を尋ねられれば
買い物は時間が有るなら、これからを 申し出る]


  されど私は 欧州の街には疎いよ。
  時間はいつでも構わないが
  …案内してくれる?


[次いで、その前に、洗面所を貸してほしいと素直な請願**]

(19) flickeringly 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




   ………ん、 

[弄ばれることに怯えていた軟体も、>>20
 次第に従順さを得て、擦り付いてくるようにすら。

 欲しいものがある脳が痺れ、爛れ。
口内から、水の潤いを、奪う
彼が吐き出される吐息は――……、]


    トレイ……ル
   思い出した?  私の唇。

(32) flickeringly 2015/08/13(Thu) 10時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[冷えた精力は、彼が渇望した
養父の体温さえも、記憶から遠ざける

―――こんな表情、知らなかった。
甘えるようなこんな声も、想像では補いない奇跡。

渇仰のまま彼を笑みを作ろうとした自分は、
きっと、酷く稚い顔をしている。


求められれば、何度でも、与えたくなるもの
繋がりを解き、歩む間も>>21
すぐに落ち着き払えるわけが無く、心臓は煩い]

(33) flickeringly 2015/08/13(Thu) 10時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

  
   ―――お前も?  
  嬉しいよ。
  そしてそれは、寂しい想いをさせたね。

[誠実にして清純なる彼は、己に恋の病を掛けた。
>>22意地の悪くつつけば、温もりある反応を呉れる彼。太陽の熱に溶けぬ魔法をも、掛けて。

よくも考えれば、男が浮いた名で呼ぶのは彼のみである。
彼は何時から、自分の虜となったのか。
意識が向くが、言葉にはせず侭]


   ………………。
   大きさはぴったりだ。


[借りた服に洗面所で着替えた男は
やはり、腕の露出の多い服に、怪訝に首を傾げる仕草
変ではないか、真っ直ぐ彼に伸ばした視線で尋ねる]

(34) flickeringly 2015/08/13(Thu) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  それはそうだ。
  今までに着た事が無い 服だから。


[>>38されど、着物より触り心地が良い
違和感は拭えないが、服も軽くて動きやすそうだ
覚悟していた以上に、好印象を抱いた衣装

何故か拗ねた眼差しを注ぐ相手の、髪を撫で擦り
トレイルの薫りが薄まった事実に
若干の勿体無さを今更ながら]

(49) flickeringly 2015/08/13(Thu) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[太陽が降り注ぐ夏の気候
どこを歩いても美しい街並み、遺跡]

   ………。

[香ばしい珈琲の匂い
隣の彼に静かに視線を向ける
見つめているだけなのに、照れ臭さからか]


   案外悪くないのかもしれない。
   この服も。 街も。


[落ち着きのない羞恥も混じった、低い声で、真実を告げる。
隣に想い人が居る幸福は、己を変質させるほど強大なものと化した。

荷物は、2人で分け合えば、大した重みは存在しない。
次いで、外を見るよりも誰かさんを見ていたのは、恒例行事。**]

(50) flickeringly 2015/08/13(Thu) 19時頃

 − 過日のcafe & bar ≪Twilight≫ −


  いらっしゃいませ

[勤続年数は間もなく二桁を越えるが、
畏まったコテツの挨拶を聞いたのは初めてかもしれない。

彼に数テンポ遅れて、いつも通り腰を曲げる。
あのケイですら堪えているのだ。
千冬と初めてここへ来た夜のことを思い出し、
不要な揶揄は裡に仕舞っておくつもりだ――今の、ところは。]


[この店の、コテツの、秘密を明かす間。
トレイルは何も言わず、給仕に励む。

一時期落ちた客足も、また戻ってきた。
『あの悪魔、昔はもっと冗談が通じたのに』とか。
『よほど今の主人に惚れ込んでいるらしい』とか。

囁く噂が耳に届いても、聞こえないふりを貫く。
ここではそういう振る舞いを求められているから。
よもやそれがうちの店主のことだとは、夢にも思わず。

『坊主はまだ人間かい?』
なんて、全身を包帯で包み真紅の瞳孔を持つ男に尋ねられても。]

  ――勿論。俺は死ぬまで、人間ですよ

[当たり前のことだと、静かに答える。
くちびるの端に、ほんの少しの痛みを抱えながら。]


[2杯目のグラスも空になる頃。
そろそろここの空気にも慣れてきただろうか。
あまり間を置きすぎると、逆に声をかけづらくなる。

日ごろ可愛がっている(本人談)同僚にエールを送ろうと、
いかにも通りすがりに目がつきました、という態で近づき。]

  どう? 楽しんでる?
  今なら珍しい料理がたくさん食べられるよ

[ゴロウに向けて微笑みかける。
ホラーの類が苦手だという前情報は受け取れなかったが、
リツよりはストレートに驚く様は確認していたので。]

  昼に比べて、夜は薄暗いから足元には気をつけて

  尻尾とか、羽とか
  ――…目玉とか? うっかり踏まないように

[さすがにそういった落し物をする客は稀だが、0じゃない。]


 ― いつかの、夜のトワイライト ―

[その扉が男を拒む事はなく、深いグリーンは昼間と同じようベルの音と共に口を開いただろう。

ただ昼間と違う個所は、
酒の並ぶカウンターの奥の風景と、店員の服装と、揃う客の風貌ぐらいか。
馴染みの顔を見つければ、やあ、と、カウンターの奥から店主が手を振った。]


[コテツから撃が飛ぶ前に、ほどほどのところで留めて。
ごゆっくり、と笑いかける。
二人にとって、忘れられない夜になることを祈りながら。

そして――…休憩を取る前に。
厨房で鍋を振るう、もうひとりの同僚の元へと近づき。]

  あの、さ……ちょっと、
  聴きたいことがあるんだけど

[きょろきょろとあたりを見渡し、
他に誰もいない――壁に耳も、扉に目もないのを確認後。

そういや蛇の時ってどうやって音を聴いてるんだろ、
なんてどうでもいいことを頭の隅に浮かべながら、問いかける。]


[厨房ならば思いっきり笑っていられる。
 料理をしつつ、口にはタオルを当ててひたすら爆笑していた。
 やばい、腹痛い。

 トレイルが入ってきたのは分かっていたが。
 暫くは腹を抱えて笑い続ける蛇であった]


  お、……とこ同士でもさ――
  セックス? ってできるもん、なの?

[相談相手として、正しいかどうか解らない。
けれどトレイルにとって、恋人以外で
一番信頼を置き、尊敬している人生の大先輩はケイしかいない。

(ホレーショーは、近すぎて逆に言えないし)
(コテツは今、それどころじゃないし)

(千冬本人に尋ねるなんて論外)

耳まで赤くなりながら、困りはてたという顔で尋ねる。
普通の人間としての人生をサボってきたツケが回ってきていた。]*


[ぶふぉ]

[まさかの問いに、吹いた。
 笑いすぎて痛い腹筋に更なるダメージが入る]


  …………生殖目的は達せられねーけど、人間同士では、交尾は可能


[聞きたいことはこれではない気がするが。
 というか相手は妖精、だよな。あいつだよな?
 さすがに妖精の交尾方法は知らんが、人間の身体であれば大丈夫だろう。

 雄雌交尾は経験有るんだろうかと考えるも
 トレイルの女性苦手な様子を考えると謎である]


  あー……… やり方、だよな
  えーと

  蛇は、ぐるぐると相手に身体を巻きつけて、全身舐めるんだが……
  えーと


[さすがに人間には不可能なので、更に考える。

 客には男相手を好むインキュバスも居る。
 彼らの話を思い出せ、思い出せ]


  そもそもお前、突っ込む方? 突っ込まれる方?


[残念ながら人間らしい羞恥心が無いせいで
 ストレートな問いが出るのだった]


  え、ちょっと。大丈夫?

[調理の間も始終笑いを堪え、時に噴き出していたし。
変なキノコでも食べたのだろうか。

なんて心配が遅れてやってくるほど、トレイルは参っていた。

この数日。宣言通り毎晩共に眠っている。
夜中時折薄く目を開くと、そこに恋人の顔があって。
流れるような項や、熱を込めた吐息にこみ上げるものはあれど。

――…なんてぐるぐるしているうちに、答えが届く。]


  ……できるん、だ……?

[相談の相手が千冬だとは、、明言していないが明確だろう。
ケイに尋ねた理由は其処にもある。

一見、彼は自身と同じ身体の構造をしているように思うが、
精霊というのはまた違うのだろうか。と考えて。

可能ということ、蛇のやり方にほうほうと頷く。
そういえば彼の舌は長いし、その身はしなやかで器用だ。
なんて感心から。

陶器のような肌を舐めたら、どんな味がするんだろう。
なんて不埒な想像に思考が傾きかけた後。]

  ええっと……からかわれる、方?

[逆に問いかけられての返事は、
一言で言えば身も蓋も、ついでにオチもなかった。]


  ………からかわれる、方
  えーっと………


[そもそも蛇は妖精の交尾方法はさすがに知らない。
 となれば、教えるのは遊び方ぐらいだろうか]


  舐めるのは、多分皆気持ちいい筈
  そうだな、コレ――チョコとか、蜂蜜とか
  ブランデーとかもイイな

  そういうの、相手の身体に掛けて―――舐めながら、ぱくっと
  うまいし、相手も面白い反応するし、こういうのがやりやすくて楽じゃねーかな
  すっげー楽しいぜ


[にんまり。
 コアなプレイだとは思っていない蛇であった]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ー いつかの夜・喫茶店 ー

[音も無く扉を抜け、店内に入る男
昼間と違い、夜の気配を遠ざける銀糸を靡かせ
毒の様に甘いアルコールの匂いに視線を向上>>60]


  おや……、驚いた。 デニー。


[背を向けた侭、此方に歩み寄る相手を両肩を掴む
友人が転んでしまわぬように、優しく、確り]


   お前がこの時間に居るなんて
   なんだか嬉しいね……。
   誰からの紹介で?


[白い翼が、歓喜にふるりと震えた*]

(63) flickeringly 2015/08/13(Thu) 22時頃

 …あー、

[まあ、初めてでアレはきつい物があるよね。
扉を閉めてしまった客の反応はフツーの人間の物である。と、番犬もとい番悪魔をじとりと見つめる。
一旦他の物に業務を任せ、客に断り、カウンターの奥からフロアに身を滑らせると、]

 デニスちゃん用に、
 ちょっとバージョン落としといて。

[言付と共に悪魔の頬に口づけて、客を追いかけそのまま外へ。
戻ってきた時にはもう少しまろやかな外見になっていると良いなと期待しながら。]


 デーニスちゃーん、
 なんかごめんねー?
 びっくりした?

[本人からすればビックリしたどころでは無いのだが。
走って遠くまで行ってたら困るなと思っていたものの彼は案外近くに居り、まさか腰が抜けているとは思いもせず、緑の扉からひょっこり店主が顔を出しただろう。
その後ろに銀色を確認したのなら、二人まとめてエスコート。]


[ボケか、ツッコミかという質問ではなかったらしい。
これ、と示される様々な食材や酒瓶を目で追う。]

  舐めながら、ぱくっと……?
  
[チョコは、熱そうだしブランデーは酔いそうだ。
蜂蜜ならいけるだろうか。
無意識に掌を見つめ、口元に指先を宛がい考え。そして。]

  あー……うん、ありがと
  できるかわかんないけど、…頑張ってみる

[頷き、礼を述べるとそそくさと厨房を後にした。
相談を持ち掛けておいて何だが、
これ以上続けると、火傷で済まなくなりそうというか。

仕事が手につかなくなりそうで。]


  夏場ならいい感じにチョコが溶けるから
  楽だと思うぜ……って

  あれ、これだけでいいのか?

[首こてんしつつ、トレイルを見送った。
 蜂蜜に天使の雫混ぜると良いんだぜ、と言おうと思ったのに]


[取りあえずカウンター席に押し込んで、隣はヒトに近い外見の客か顔見知りで埋めるか。
いつぞや来たゴロウより派手な反応だなあとか、ここまで驚く客も随分久しぶりだなあとか、やっぱり事前説明は大事だなあとか色々考えながら、ヴェスパタインが手伝ってくれるなら二人でデニスを店内まで運搬しようか。

まあまあとにかく飲みなさいとアルコールのメニューを差し出して、…さて彼は酔う人だったっけ。
だいぶ前のファミリアで一緒に呑んだ記憶はあるにはあるが、彼の様子までは覚えていない。]


[再び店内に戻れば悪魔はきっちりボリュームダウンしており、すれ違う際よくできましたと笑みを投げる。

こっちの混乱が収まったら、後で酒を注ぎに行ってやろうか。
離れた位置で寂しそうにしている彼に労いの酒と息抜きの雑談を贈って、店を閉めたらちゃんと構ってやると、大きな角を撫でただろう。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[月日は流れる。
月夜を幾度も越えて。>>62

温度の無い男の傍は
人間の肌では長期は酷である。
けれど、幾夜も、彼は自分の腕の中に納まり。
その事実が何より己の心を満たしてくれた]

   
    ――……


[>>61私服は街に赴く時だけ、彼に服を借りる
きっと彼のサイズと違う自分。
彼の大切な人の服を着て
誰かに自分を重ねられるなら不快でも。

彼はずっと、自分だけを視てくれている
今度は自分が、彼に着物をプレゼントするのも、良いかもしれない]

(71) flickeringly 2015/08/13(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


  …… ふ、

  なに?


[>>64するりと後頭部に回った腕が彼を捕まえる。
好きと言われるより愛が或る。
鼓膜に確かな感触として届いた、ぎこちない発音。
彼だけの特別である名。

思わず、ちゅ、と珈琲味の唇を奪い。
それから、声を掛けた彼への問い。
漸く目的を果たすのは大分予定より遅れた後。*]

(72) flickeringly 2015/08/13(Thu) 23時半頃

(あんたのことが、だいすきだ)


 まー、お察しの通り、ウチはこう言う店なの。

 はいはい。ジン、ロックでね。
 …ボンベイサファイアでいーい?

[こういう店。と、全然説明になっていないフォローを入れて、きっとあの日のコテツ以上に説明ができていない。
カウンターの内側で店主が作るのはいつものコーヒーではなく、淡い色彩のカクテルの数々。

同業者の男にジンの銘柄を伝えたものの返答はそんなに聞いて居ない。
「あくま」「このこと」の話はちょっと分からなかったけれど、そうだよと頷いて、、
ロックでも十分美味いそれをロックグラスに氷と共に注ぎ、小皿に乗ったオリーブとクラッカーをテーブルに置い――]


 …どしたの?

[突然カウンターに飛び乗った猿に驚いたものの、見下ろす目は随分柔らかい。
ふら付く身体をそっと支えて、一応デニスにジンを差し出しはしたが、彼の好きにもさせてやろうと、基本的に止めはしない。
何やら銘柄は怪しい…というか、酷く強い物のような気もしたが。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ーと或る夜:喫茶店ー

[可哀想な位覚えた容貌だが>>66
この時間の喫茶店で逢えた喜びは変わりない


まるで、冬の精霊の自分より
体温が減少しかねた彼の身体を支えた手は、解放
>>*14 後は、人懐こいマスターに任せる事を選択

>>73 何より一般的に愛らしいと評価を掲げる猿は
きっと万人に愛でられる姿で、友人の元へ向かった

彼の緊張を解してくれると期待も心中にて]

(82) flickeringly 2015/08/14(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



   ――、……トレイル。


[自分は、普段の4人掛けテーブルで
見目麗しい愛し人の、勤労のご様子を見守る企み。
友人の傍らでも、彼の前で緩む頬を
堪える自信が無かった故の、談話から外れた空間。


そして、節約を試みる彼に合わせ、此方も安い価値の酒を選んだ
まだ空が遠い、と或る夏夜の、出来事**]

(84) flickeringly 2015/08/14(Fri) 00時半頃

 そうそう。
 いやー、来てくれてうれしいよ。

 ウチはこっちが本業でさ、
 デニスちゃんいつも昼間沢山来てくれてるし、
 そろそろこっちにお誘いしてもいいかなーって。

[先より落ち着いたように見える男に安心すると、自分の方も酒を流し込む。
飲んでいるのは彼と同じ、ジンをロックで。

そして、猿の抱えた瓶の銘柄にようやく気付いた。
あれ、これってケイのじゃん。
スペシャルブレンドと書かれた手書きラベルをちらりと見て、まあデニス強そうだし大丈夫でしょ。と、適当さは昼間と同じ。
ちなみに、自分は飲んだ事無い。
注文されれば、氷を入れたグラスをもう一つ。]


 …大丈夫?

[あー、結構強かったかなー。香りはそうでもなかったんだけどやっぱりあっちの酒は怖いなーなんて思いながら一応の声かけはして、
ちらりと厨房の、該当酒の管理者を方を盗み見た。
やや不安そうな店主に対し、さて蛇はどんな顔をしていたか。
二杯めもその次も、注ぐのは猿に全て任せて、
任せて、飼い主は特に止めない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[恋人の寝顔を眺める至福は、己の胸の内を温めてくれる一因。
それ以上に、湖水の瞳と視線を交える時間が
何よりの深く、醒めぬ幸福を燃え盛らせた>>85]


  …、…。


[押し入った舌同士で熱い抱擁を交わし、呼吸を奪い。
>>89ゆるゆると吐き出す吐息が耳穴を擽り、
唇同士が等しい体温と変化すれば、漸く離す接吻

名残惜しい。鼻先を触れあう距離で、彼を視界に閉じ込めれば
ぎこちなく視線を逸らす頃の可愛さと違い
求め合う熱に浸る眸が、知らず喉を鳴らす]

(105) flickeringly 2015/08/14(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 

  ……私も、
   お前の熱を以っても、まだ足りないよ。


[>>91解く手間も惜しんで、続きを強請る呼吸の振動に抗わず
強い抱擁は、縋るようで、確りと彼を包み込んだ
長髪は今は黒い柵と変化し、万人の居る世界から彼を遮断
今は自分だけ、を。

そんな稚拙な願いを浚ったのは、店主の按配の悪さの報せ。
亜麻色の髪に降らすキスの雨を止め
彼の心配の言葉に同調し、頷きで応えよう]

  
    今度 見舞いの品でも、用意しようか。

(106) flickeringly 2015/08/14(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

   

   ゆっくり考えよう。
   まだ、共にいられる時間は 沢山ある。


[そっと甘い声を唆す。
囁く眸は、彼から見えぬ事を良きとし恍惚に満ち、深き執着の片鱗が滲む。

ほんの少しの羞恥が、恋人の反応を待つより先
亜麻色の頭部までも、胸板まで引き寄せ、密着を広げた]



      ――……しあ…、せ、だ。


[……止め時を見失う程の、幸福**]

(107) flickeringly 2015/08/14(Fri) 02時半頃

 − 後日のcafe & bar ≪Twilight≫ −

[夏の日差しの中、只々甘く優しい愛情をたっぷり受けた後。
鏡の前、後ろに結わいた髪を確認してもう一度前髪をあげた。
仄かに赤い目尻は日に灼けたのか、あの男の熱に焦がされたか。]

あれから。
忘れる間もないほど繰り返し強請り請われ重ねる接吻は
昼夜を問わず、日々深みを増していく。
麻薬のような中毒性に思考を蕩かしながら、
黒く、時に銀の檻に囲われ亜麻色の髪を乱される度。

もっと。深く浸食されたいと募り燻る想いは、
まだ薄い殻に覆われたまま、胸の底で密かに息づいている。]

  さーて。今夜もがんばりますか

[惚けた気分を一新。
気合いを入れて、スタッフルームの扉を開けた――。]


  ……ホレさん、あれ、誰?

[澄ました顔で出迎えの挨拶をするべきなのに。
絵に描いて額に飾ったような、
如何にも禍々しい者が入口にいることに気づけば。

店長の袖を引き、耳打ちして尋ねる。
扉の中にいるのだから、赦された存在なんだろうし。
不思議と怖くはなかった。逆に怖くないのが不思議で。]

  え、……ブローリンさんなの?

[正体を聞けば、今まで随分猫かぶってたんだなあ、
なんて呑気な感想。
童話の中で悪者筆頭となっている狼を育ての親に持つトレイルは、
悪魔が人を惑わし狂わせる者だという教えについても。

――そのすべてが悪人なわけではないのだ、と。
目の前の男に、瞬時に認識を改めた。]


  いらっしゃいませ、ゴドウィンさん
  いつもとは逆ですね

[紆余曲折、すったもんだの末新たに招かれた客が腰を据えれば。
いつも通り――否、昼の3割増しで済ました顔で出迎えを。
理由はもちろん、観覧者の目線を意識して。

人間がひとりで、夜、この店を訪れるのは稀だ。
誰かと待ち合わせだろうか。勿論詮索はしない。]

  ごゆっくり、お楽しみください

[知らぬが仏、とは東洋の諺だったか。
何はともあれ、非日常に足を踏み入れた彼が
良い時間を過ごせるようにと願い、通常業務に戻った。]


[猿のブローリンは、今夜も元気いっぱい。
何やら店員の真似事をしたい風な仕草が見えても、
別段止めることがしない。
そういう面倒なことは店主に丸投げだ。ただ。]

  あれ、それって……

[見覚えのある赤い液体。
はてと首を傾げるが、ゴドウィンは普通に飲んでいる。
しかもなんだか、とても、楽しそうだ。

ならば大丈夫か、と。良かった、と。今日も鈍感さを発動。]


[――それから、数刻。
休憩の時間となれば、炭酸水の入ったグラスと数枚のクラッカー。
それからナッツの蜂蜜漬けをトレイに乗せて、
まっすぐ奥のテーブル席へ向かう。

一歩、近づく度に足元に絡まる冷気の歓迎に頬を緩ませ。]

  ……ここ、空いてる?

[からかうように目を細め、返事を待たずに向かいの席に座る。
テーブルひとつぶんの距離。
これがトレイルにとって精一杯の、公私の区別。]


[常に口にしているものより安価な酒を嗜むのを見れば、
より勤労への意欲を湧きたたせた。
同時に、見えない気遣いへの感謝と申し訳なさに目を細め。]

  おやつ、持ってきた。一緒に食べよ

[手軽に作れて栄養とカロリーが取れて、つまみにもなる一品。
掬う為のティースプーンを忘れたことに気づいたのは腰掛けた後。

とろりと琥珀色の蜜を纏うそれに、
昨夜、同僚に打ち明けた相談事と、助言が過り。
しばし見つめた後、親指とひと差し指にアーモンドを摘まんで。]

  はい、あーん

[既に遠い昔のようで、最近の記憶。
いつかの喫茶店でされたように、甘味を男の口元に運ぶ。]**


 うん。そう。ブローリン。
 一応ウチの番け…、警備員として採用だから、
 まー、怖いかもだけど、慣れといて。
 ねっ!

[一応トレイルがああいった存在に偏見が無いというのはきちんと分かっているが、
出勤してきた彼にそう伝えて、最後の「ねっ!」は背中をばしーんと叩いておいた。
そこまで痛くない筈。多分。

しかしその反動で自分の腰にもダメージが来るという事までは予想できず、結果叩いた方がよろめく事となったか。
鈍い腰の痛みは件の警備員による物で、ついでに喉の調子も少しおかしい。
痛みと、激しい営みを思い出して一瞬動きを停止させたものの、それを問われれば何でも無いと、すぐ業務に戻っただろう。
その頬をほんのり染め上げて。]


 昼営業してないと、
 近所から不審に思われるでしょ?

 まー、たまに飲みに来てくれるだけで俺は嬉しいから。
 ファミリアで沢山飲ませてもらったし?
 今度はこっちが。と思って。

[デニスと話しながらも手元は忙しなく働き続け、昼間のだらけっぷりが嘘のよう。
途中途中で注文を承ると、酒瓶を、ミキシンググラスを、シェーカーを手に取り、グラスの中に鮮やかな色彩を咲かせていく。
オレンジジュースが鮮やかな黄色いカクテルの名は、パラダイス。
それを注文した客は、ファミリアのマスターとも顔見知りである「昼の喫茶店の常連」だったのだが、ああも風貌が変わっては分からないだろうなと、全てを知る店主は静かに笑って。]

 ――俺?
 さー、どうだろうね。
 アッチから見ればお仲間じゃないだろうし、
 デニスちゃんからしたら、人間じゃないと思うよ。

[ヒトだけど、ヒトじゃない。
ヒトのままで何やら微妙な立ち位置に添えられた新米の黒魔術師は、そう、笑って、今は普通のカクテルを振る舞うだけ。]


[だが彼が猿にキスしたとなるとその笑みも崩れる物で、驚いた顔は一瞬の事。今はよじ登ってきた猿を指先で撫でて、]

 …。

[何やら何とも言えない顔をしていた。
つまりは、嫉妬である。**]


[新入りの店員、もとい警備員についての説明に。
そういえば以前ケイもそのようなことを言っていたと思い出し。]

  や、怖くはないけど
  だってブローリンさんでしょ

  ……って!何すんのホレさ……
  ホレさん? どしたの大丈夫?

[猿のブローリンにおやつを強奪されたことはあるが、
不要と伝えたのにきっちり代金を払ってくれた、義理堅さとか。
これまでの彼との関わりを振り返れば、
本性や容貌を知っただけで敬遠するなんて無理なことだ。

実際痛くはなかったが、
背を叩かれた勢いのままよろめき、抗議しようとして。
何故かホレーショーの方がより体勢を崩していればきょとんと。]


[そういえば昼は臨時休業だった。
普段より喉の調子も悪そうで、様子を伺えばはぐらかされた。]

  ケイのあれ、飲んでおきなよー
  あんたひとりの身体じゃないんだから

["あれ"とは以前病に冒された時に無理やり処方された酒で。
後半は従業員を抱える雇用主に対してのものだったが。

言葉尻をどうとらえるかは、本人次第。
恋の病の特効薬は、蛇酒よりもっと甘く激しく、
時に痛みを伴うことをトレイルはまだ、知らない。]*


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[酒場に広がる笑い声の中に、沈黙をかむ男
薄明かりに浮かび上がる白皙に視線を滑らせ、>>*27]


   ――お疲れ様、トレイル
   今は休憩?


[仄かなナッツの薫りに、きらりと輝く蜂蜜。
炭酸の弾ける様は、冷水を愛する下腹の食欲を煽る]


― ………綺麗だね。そして甘そうだ。
渋い酒と合うかな?


[楽しみと、目の前の相手を見つめ]

(115) flickeringly 2015/08/14(Fri) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>*28無愛想な顔は酒に解けることは無く。
片手を閃かせて、酒場に篭る酒気を掻き混ぜる。
私の声を柔くするは、目の前のたった一人の存在

一回り細い指に嘆息し]


子供扱いするな。…―――ん。


[赤い舌をちらつけ、口内に招く甘露
綺麗な恋人の指も、唾液で汚れ、手元のお手拭きで拭い]

(116) flickeringly 2015/08/14(Fri) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




…………美味しいよ。

お前も食べるといい。
欲しがるなら、良ければ私の酒も。



[エナメル質で咀嚼し、――自然と、喉が鳴る。
伏し目がちに頬を染め、それでも生真面目に答え

同じく彼に差し出したナッツ。きっと飛びきりに甘い

普段と違う職場の彼が
自分の前だけ、日常に戻る
だから、いつもどおりに、甘やかしの誘惑*]

(117) flickeringly 2015/08/14(Fri) 19時頃

[決して広くはないホール。
あちこち行き交う間も、その一角は常に意識に在った。

澄ました店員の顔は、
目線を揃えれば恋人のそれに変わる。]

  そう。休憩と――充電

[甘い食べ物は身体を、甘い声はこころを癒す。
今飲んでいるものとも、きっと合うはずだがどうだろう。]

  いいから、……ッ、…

[日頃漏らしている不満が返ってきても、素知らぬ顔。
覗く舌が、指ごと実を口腔に取りこめば
自然と己のくちびるも開き。

甘い蜜はすべて拭われ、濡れた指先に息を飲む。
こんな艶めかしいこと、こども相手にできるわけがない。]


  ――…ん。ちょーだい

[清潔になった指を名残惜し気に擦り合わせ、
喉仏が上下する僅かな動作に吸い込まれるように。

珍しく血色のいい頬の理由が、
アルコール以外にあればいいと願いながら。
待ちきれないと、身を乗り出し瞼を伏せる。

本当に欲しいのは、ナッツでも蜂蜜でもないから。
差し出す手首を捉え、ちゅう、と指先に吸付く。


成程。確かにこれは愉しくそして――気持ちいい。]


  あ、まい。ね

[ぺろりと。自身のくちびるを纏う蜜まで舐めとって。
癖になりそう、と笑いながら零す吐息は
酒精を纏っていないのに、熱く、重い。]

  まだ、もう少し仕事あるから
  ――その酒の味は、後で。教えて

[示す先はグラスでなく、つい今しがた己の指を食んだ、それ。
戯れを交えた休憩はあっと言う間に終わりを迎え。

洗い流すのを惜しむように、炭酸水をひとくち含むと。]

  ごゆっくりどーぞ

[まだ半分ほど残った発砲水をそのままに、席を立つ。
去り際、美しい銀糸を摘まみ掠めるようにくちづければ充電完了]
**


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[一口分の琥珀が残る杯を揺らす。
口元に笑みを招いても、>>*34
酒を干さずに唇は彼の為に開かれた。]


   ……充電?


[塩気が削がれたナッツを差し出す指。
其の一連に、躊躇いは存在しない。
まるでそれが自身の勤めであるとも云うように。

しかし、唇と口圧で指を圧迫する仕草に
思わず日焼け知らずの喉仏が鳴る>>*35
単純ながら欲情した自分が、何を欲したか
考えない様に、赤子みたいな行動を使う彼を、観察して]


  甘露は、お前の充電に役立ったか

(138) flickeringly 2015/08/15(Sat) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


   ……。

[からかう筈が、不意な赤い舌に、捕らわれたのは此方。
それは、緩やかに身体を蕩かす毒に似ている>>*36]


   ……―――、トレイル  
   苦味深い酒の味は、店を出た後に教えよう。


   お仕事、頑張って励んで。


[陽気な店内で、異質な2人きりの世界
言外の意味が通じるかは、聡い彼次第の話

儚い銀糸を愛でる唇を見て、そっと。
何処にも行けない魂を恋うて
去り際、名残惜しく、唯一の名を呼んだ*]

(139) flickeringly 2015/08/15(Sat) 00時半頃

 だい、じょぶ、
 だいじょー…ぶ。

[明らかに大丈夫でない声と、腰を庇うような体制と。
心配する声にへろへろの返事を返して、それ以上は、もう何も説明できない。
痛む腰と、あと、尻が、こう、具体的には言い辛いのだが、腰と尻と。その2ポイントが痛くて、思い出したらまた痛くなってきたような気がして。]

 へっ!?

 ひとりっ…??!?!
 ――い、いや!俺別に――っ?!!?

[はて、彼の言う一人の身体とは?!
妊娠!?してないはず!…つーか俺男だし!!
悪魔とのアレソレで子供がどうのこうのは知る所ではないけれど、そもそもそういう器官は自分にはついてないし!ついてねーだし!!
だからそういう事はない!はず!!
そもそもケイのアレって?この前から実験を重ねまくってる変な酒?
勘弁してほしい!
っていうかトレくんには言ってなかったつもりだったんだけどバレたのかな?!]


[等々ぐるぐる考えて、でも営業中である手前口には出さず騒がず焦らず…、ちょっと焦っ、
散々焦ってワタワタして、まさかその言葉が経営者を指す等思いつきもせず、何やらひたすらな不審人物となった事だろう。
しょうがない。しょうがないのだ。
不可抗力だろう。

とにかくバレたバレてないに関しては、後できっちりトレイルを問い詰めないと。営業後とかに。

そもそもプリムラが夜(昼?)の育みをある程度セーブしていてくれればこんなことにはならない筈と、
出入り口で警備員職に精を出す悪魔をじっとり見て、見てから、また色々思い出してそっぽを向いた。
くやしい。いつか覚えてろよ。**]


[以前はコンプレックスのひとつだった、
幼子をあしらうような扱いも今は、触れ合う口実のひとつ。

互いに膨らます欲に知らず煽られ、煽りながら。
含む指は禁断の果実より蜜より甘い、倒錯を招く。]

  ん。甘露でなくて、千冬がね

[日々の活力と充実の元は愛情だ。
遠回しで意味深な請いが、正しく伝わったのを感じれば笑みを深くして。

対面に残した透明なグラスは売約済みの証。
恋人から店員に気持ちを切り替えようとする試みは。

去り際耳に届く、己の名を呼ぶ声に阻まれ。
ふやけたように緩む口元を覆い、後の業務はより一層励みを増した。]


  ホレさん、もう落ち着いた?

[業務の合間、カウンターで腕を奮う男に耳打ちする。
先ほどはあまりの動揺ぶりに二の句が告げられなかった。
一体何に慌てているのか、訝しげな視線を向けて。]

  確かにケイのあれは味は酷いけど
  効果は抜群だし

  みんな、あんたを頼りにしてるんだよ

[お大事に、と腰のあたりをぽんと叩く。
彼と、彼との情事という名の事情を知っていたらもっといい揶揄が飛ばせたのにと、全てを悟るのはまだ少し先の話か。]*


 ―――とある日のトワイライト―――

[一瞬の油断を突かれ、気付いた時には消え去る特性酒
 料理の手を休め、厨房から店内を覗けば。

 すっかり出来上がったゴドウィンの姿

  って、おい、ロックで飲むもんじゃねーっての!?

[誰だよ注いだのは。
 死にはしないのは知っているが、魔術師ならまだしも初来店の人間である。
 一応状況確認と、厨房から出てゴドウィンの前へ]

  ゴドの旦那ー
  生きてっか……?

[目の前で手をひらひら]


  すっかりデキあがってんな旦那…

  まー、ダメじゃねーけど……

[そこの店主は超濃縮でも死ななかった、大丈夫。

 腰は見ての通りのようだが、それは悪魔のせいであって
 蛇わるくない]


  なに? 人外料理興味あんのか?
  ふむふむ、じゃあ、ちょっと待っとけよ


[とりあえずおつまみに、とボーンチップスを出すと、厨房へ引っ込んだ]


  インパクトより味か……?
  でもなあ、ゴドの旦那、想像以上に順応力あるからな……

  イケるか

[冷蔵庫を漁って出てきたのは、ワームの肉。
 見た目は巨大ミミズだが、味は少なくとも人外には非常に好評な逸品である。


 肉をスライスし、コカトリスの卵と小麦粉で衣をつけて。
 狐の油でからっと揚げる。
 ソースは、悪魔の血とワインビネガーに、刻んだドリアードの葉を混ぜて
 爽やかな味付けに]


  旦那、揚げ肉とかどーだ?

[どん、と目の前にワームのカツを置いた。
 そっと横にパンを置いておく。
 挟んで食べても美味しいのだ。


 人外、特に若くて元気な魔族に大人気のメニューである。
 さて、人間の好みにあうかどうか**]


  ん?
  いんの?

[猿が欲しそうにしていたので
 カツの隅っこの切れ端を幾つか載せた皿を猿に献上した。
 食べやすいサイズである]


  ワームだぜ


[疑問に、しれっと]


  味、びみょーか……?


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[視線の先に鎮座する彼の飲みかけの酒を
退出前に、手に取って、そっと嚥下する
会計を済ませてから緑の門を潜り。
過ぎた時間は彼の奮闘もあって、僅か数刻]

  
   ……お疲れ、トレイル。


[喫茶店から少し離れた路地で、明瞭となっていく恋人の人影
馴染みあるリズムと違って、焦燥な駆け足に、喜色に声が柔らんだ
勢いを付けて胸元まで体重を掛けた彼を、受け止め。
その拍子に、じゃり、と下駄が擦れ、まるで心臓が熱を掴む]


   ……、ん

[端正な顔を確認する刹那。
結ばれた唇に、彼の薄い唇の感触が結合。
瑞々しい彼の口唇は、やはり、柔らかい。]

(161) flickeringly 2015/08/15(Sat) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

    …  ッ……

[甘い毒を遺したエナメル質から、浅い刺激に瞼が振動。

聴覚の近くで、篭る音を殘され、それだけでは飽かず
吐息と共に熱い舌を押し込んで、軟体を撓ませる浅い圧。
彼の唇は言葉よりも素直で、協力的だ

甘苦いものは嫌いかと、問い]

  
     ――ふ、
   お前は賢いね。 
   私の言いたかったこと、お見通しのようだ。



[鎖骨に亜麻色の髪が擽られ、僅かに浮く語尾
されど、彼の顔も、血色が良くなった気がする
冷えた掌は、彼の甘い薫りを持つ頭部を、撫で擦り]

(166) flickeringly 2015/08/15(Sat) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[抱きしめる力を強く変化し、密着を上昇させ]
   


   帰ろうか。
   ……、  我が家に。


[次いで自分の務めであると言外の、強引な行い。
そのまま両の腕に愛し人を抱いて、月夜を後にしよう

冬の精霊は、ただ一人の為に、翼を羽搏かせる*]
   

(168) flickeringly 2015/08/15(Sat) 21時半頃

  え……虫って…………あ、わ、すまん!
  そっちのワームじゃねーんだ!

[不審の目にわたわたと手を振る。
 蛇は珍しく本気で焦っていた]

  幼虫じゃなくて……地竜なんだ
  地を這うドラゴンの肉

  奴ら、すげえ栄養があるんだよ
  それは保証するし、身体に毒は決してない
  だが……本当に、すまん!

[頭を下げつつ、飲み物を持ってきた。
 人間用の牛乳とリンゴジュース。
 あえて市販のパッケージを見せ、これは普通の品だと示した]

  悪い……調子乗っちまった……


  ん、すまん
  今日のは俺がおごるからさ……

  カルチャーギャップの少ない、かあ

[結局、甘いものが一番最適という事になるか。
 市販のバニラアイスを見せて]


  妖精の粉とか、セイレーンの花とか、人魚の涙とか、どうか?


[アイスを積み、粉を掛けて飾る。
 女性向けの非常に可愛らしいパフェを、そっと置く。

 女性的魅力が上がる事については
 男性ではそこまで効果は無いので黙っておくことにした]


 まあ、落ち着いたと言えば落ち着いたけど…。

[と言うのは気持で無く腰の事。
ようやく平穏を取り戻したカウンターの内側、様子はなんとか普段通りに。
妙な視線に気付かないふりをして、私は何にもシてませんよーと、手元は色々忙しく。]

 ま、まあ、効果はね、効果は…

[確かに抜群だったねと乱れ重ねた夜を思い出し、覚えたのは一瞬の眩暈。
何やらいろいろな事をしたり口走ったりした覚えはあるものの、それは今思い出すことではない!と無理やり記憶の底に押し込んだ。
そして、]


 ぐえっ、

[落ち着いてい腰は第二撃目で再び無残に砕け散り、その後の業務は暫くへっぴり腰。*]


 ― デニス来店中の、背後 ―

 おつかれさま。

[それは多分、ケイがデニスに料理を振る舞い始めて少しした頃。
注文や客足も落ち着き、厨房やカウンターを忙しなく行き来していた店主は静かにフロアの、…正確には、出入り口付近の警備員へと歩みよる。
手には二つのワイングラス。揺れる中身は、いつかの朝と同じ物。

そろそろ酒もなくなって悪魔も寂しくなった頃だろうと、自分もしばしの休憩に入ろうか。
店主は食べても居ないザクロとカツの香りをさせて、肩には彼の分身たる小さな猿。*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  ……――。健気だな。


[下唇の愛撫を、弾力で押し返す、じゃれ合い。
そもまま口腔を奪い、唇に結ぶ銀糸さえ、褒美と浚う
>>169健気な言に、繋ぎ止めていた、抱擁は緩み。

代りに、冷気の腕の檻に、自ら納まった恋人の背に手が伸びる
熱に浮かされた身体を、沢山撫でてやりたかった。]


    おいで。


[其の手はやがて、強い抱擁を繰り返し
愛し人の密着を喜びように、もっと近くへと誘い文句
>>170子ども扱いするなと、また拗ねられようと。もっと。]

(185) flickeringly 2015/08/15(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[夜闇を跳ね返す白銀は、彼の瞳にも大きく広がりを見せる
彼の自由に為らない身体を、離すことなく、胸まで引き寄せ
慣れた所作で、交わされる頬の口付け]


   ダーリン?

   そう、それなら私は、
   君をなんと呼ぶのが、正しいのだろう



[そっと耳朶に落す声色は低く。
見目に似合わぬ稚気を紡いで  そのまま、>>174]

(186) flickeringly 2015/08/15(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


    ――――

[抱き寄せられるままに、亜麻色に接吻を降らす顔が、離れる
そうやら呼吸のリズムが変わったのは、躊躇いと緊張からか。
そうして慾を灯した氷の双眸は、豪放で純粋な問いかけで瞬いた。]

   
   ………、……可愛いね、トレイル。
   
   
     確かに……可能だよ。
   君が私の体温に、耐えられるなら。


[熱の無い冷ややかな肌は、彼に負荷を掛ける。

だからこそ、己は大きく踏み出す事に躊躇いを排除できない。
甘受と言う彼の善良に懐き、苦痛を与える行いへの罪悪と、
それ以上に、手放す未来のきっかけになり掛けない、無理をさせる事への不安に]

(187) flickeringly 2015/08/15(Sat) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




[幸福と苦悩と愛欲を抱え、共に沈む自分を叱咤。

星の瞬きを切り裂く夜空の飛行の終着点
彼のアパートメントへと辿りつき、地面に両足を揃える

銀鍵が無くとも、彼の住まいの扉は解除可能
歩行の移動中も、腕に幸福の象徴を抱きしめたまま
自由自在に形取る氷の指先は、扉を開いて、中へ侵入
それから彼を降ろして、向き合うと]


    ただいま。


[馴染み始めた、挨拶を乗せて*]

(189) flickeringly 2015/08/15(Sat) 23時半頃

 
 
[ほかの何者でもない、己かもしれないという恐怖。]
 


[飛び移り猿が消えるのは見慣れた事。
寡黙で無くなった悪魔を見下ろす笑みは客向けより柔らかく、他から見れば明らかな特別扱いで。多分、これで察しない周囲の方がどこかおかしい。
そんな店主モードでも膝に座れと言われたら、それなりにうろたえるのだが。]

 膝、て、
 いや、 だって、俺、重いし?

[述べる言い訳は、多分悪魔にとって何でもない事。
膝と彼の笑みを見比べて、赤と紫のワイングラスを両手に暫く座れずオタオタしていただろう、が、
再び痛み始めた腰に観念し、大人しく膝上に収まった。
大変、大変控えめに。

ぴったりと寄り添うと、また色々、思い出してしまいそうで。]


[大の男を軽いとはどういう事だこのやろう。
と思ったものの悪魔にとってはそう気になる事では無いんだろうなと、肉付きの良い己の腰回りに一瞬思いをはせて、
はせてたらグラスを両方とも取り上げられたので観念してすっぽり膝に収まった。
刺さる客からの視線に、若干身を小さくして。]

 乾杯。

[ヒト用のワイングラスを受け取り何度か中身を揺らして、乾杯と、近い距離でまた笑っただろう。
ガラスをなぞる澄んだ音に耳を傾ければ、周囲の様子は何時しか気にならなくなっていた。

営業中で、他にも客が居るのに。なのに、なんだかオフの時みたいだ。
いけない事をしているようなシチュエーションに胸が高鳴って、ほんのり頬を染めただろう。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



  嘘じゃないよ。


[真かと、疑うでは無く、確認を持ち出す先の会話。
軽く指を握り直し、指股を擦る体温共有。]


  ―――私は、 
  何時でも、お前と繋がりたい気持ちは、あるから



[されど――溜め込んだ愛欲は、流し込もうとする]

(216) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[肌に触れて、暴いてしまって、親愛の垣根を壊して、
手に入れたいと暴挙の思考を巡らせながらも、
即座踏み込むことで、肉欲で恋情を穢してしまう事を恐れた。
清らかな白雪より、宝である純粋な無垢な彼を、失う未来を含めて]


    だけど、それ以上に――
    何より、お前の事が 大事だよ。


[彼のどこか切ない瞳を慰めるように。
擦り付くキスを顔に捺しつけた。

毎夜、この恋人を独占する高揚感に、熱を覚えぬ筈はないのだと
裡に燃えゆる情熱が、見え隠れする、接吻を。


左胸がチリリと焦げ付く音がして、咎める為に
夜の闇に曝け出した羽根は。彼を浚う如く、動作の続行]

(219) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>205されど続く言が大層愛らしくて
彼の辛苦催す笑みと相反して
つい、咽喉を揺らして笑ってしまった。
幼子に語りかけるように、静かに問う。]


   ――トレイルの、…想像の中の私は、
  どんな風に、お前に触れているのだろうな


  実際の私は たった一人の恋人の前では、
  あまりに弱くて、余裕もないが。


[腕の中の恋人の葛藤も知らず、ゆるり眼を細める
ただただ愛しいと、切に訴える眼差しは一途に。
閉じた瞼の奥の、瞳色さえも、見透かす重層。]

(220) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[不満は私の中にも鎮座した侭>>207
それ以上に、不安を抱えた彼を、藍色の空で抱きしめる。


僅かな曇りの影さえ、察知した彼の声は
地上に降りた後も、糖度が薄れる変化を知らない儘だ]


  トレイル  ……。


[だから更に、甘い声を、君にだけ。
今にも唇を奪い去る距離のまま
>>198 求められた通りに従順で、色褪せない名を繰り返す
思えば、熱帯びた声で呼ぶ相手は
過去にも彼しか存在しないのだった]

(221) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[学んだばかりの鳴き声を紡ぐ雛の様。
幾度も、幾度も、たった唯一の唇を求める恋人。

安心が、次第に、心地良さで脳から溶けそうになってゆく。
そしてこの熱が、「充実」であると、心中で深く実感]


   ……、 そう。


[離れる事が名残惜しくも。悦に富んだ声で、肯定を返そう
シャワー室へと向かう足取りを、制止する選択は止す*]  

(222) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ざぁ、ざぁ、と室外にも届く水の音色。

それは、自分が忘却の叶わなかった
ある夏の雨の音に類似したもの]


  ――、……。


[男は思い出したようにスーツケースから、
無音に取り出した麻布を片手に、洗面所まで歩行]


  ……トレイル。
  昼間に買った浴衣を置いておくから
  良ければ、着てごらん。

  着付け方がわからなければ、私を呼んで。

(223) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[それだけ告げると
白地に、深紫の朝顔が記された浴衣。
綺麗に畳んだ侭、洗面器の真ん中に倒置


着付け方を、彼が詳細に覚えて居ない事実は、承知済み
きっと呼ばれるだろうか、と心得て。

出たばかりの、洗面所と境目となる扉付近
透明な水で満ちるコップに口付け、反応を待機**]

(224) flickeringly 2015/08/16(Sun) 02時半頃

[回された腕に抗議の声を上げようにも、耳元で話されては何も言えなくなってしまう。
客の前、客の前だからとじっと耐えても、頬の赤みは消えなくて。
しかし嫌じゃないのが、困った所。]

 うん?ニッポ…
 ――ああ、あれね。

[あれから。と言うより悪魔に想いを伝えて繋がり合ってからになるのだが、
あれからゴロウから借りている写真と旅行パンフレットを照らし合わせ、メモをし、季節や観光名所、行事ごとを調べ、大まかな旅行計画を練り、
…旅費に打ちひしがれ、
片手間にあちらの種族や伝承について調べ。

同時に借りた筈の小説の消化スピードが一番遅いのは、目の前の男とプライベートを二人で過ごすようになったからなのだが其れは今はどうでもいい。
全体的な進みは上々として、一先ずの進歩報告を。

合間合間に顔をそらしてキスを避けるのは、今まさに客から見られまくっているからであって、決して嫌だからという訳ではない。
迫られるたびに「後で」と小さく呟いて、その後とは勿論閉店後の事。
店を閉めた後ならいくらでもキスしていいししてやるのにと、我慢の出来ない警備員に困った顔をしていただろう。]


 あれね、今度皆で社員旅行行こうと思って。
 …行く?

[そう言えば彼も一応従業員の仲間入りをしたんだっけど、赤を傾け問いかける。
この際4人が5人になっても大して変わらない。
――残念ながら各従業員の恋人も付いて来ると言う可能性まで気付ける有能雇用主では無かったのだが。

彼も行くならプランを練り直してホテルの部屋数を調節して、俺達だけ二人部屋で、自由時間は皆と別行動で、えーっと、

…なんだかハネムーンかもしれない。
と言う事に気付けば、今度こそ本格的に顔を赤らめた。**]


 なら、数に入れとく、から。

[嬉しそうな顔に、愛しさが募って仕方がない。
困ったような嬉しいような赤い顔で唇を遠ざけて、しかし「後で」と触れた指先が、代わりにキスを受ける事になっただろう。

いとしい。あいしてる。
湧き上がる感情に胸を満たされ、どうしようもなく、抱きしめたくなる。

悪魔への信仰や畏れの薄い地。収めるモノも違い、漂う空気や、夜に蠢く闇も違う色。
そんな場所に不安を抱くのも無理はない。しかし自分が彼の、世界への拠り所ならば喜んでそう働こう。

腰にまわされた温もりに、そっと手を重ねる。
迷子にならないよう、消えてしまわないよう。
その存在を確かめるよう。

そして、口づけんと目を閉じ顔を近づけ、]

 プリ――…、


 ………ブローリン、
 忘れる訳ないだろははは。

[しまったまだ営業中だった危ない危ない完全に二人きりプライベートモードに入り掛けてた。
ついでにうっかり呼びかけた真名をすんでの所でキャンセルすると、ガバリと効果音でも付きそうな勢いで身を離す。
離す、離して、立ち上がろうとしたのだが、
しかし腰が言う事を聞いてくれる筈もなく、よろめき床に崩れ落ちただろう。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>233 密事を交わす2人を、
埋め尽くすような藍色の空に、白銀の翼が舞う。

恥ずかしくてそっぽ浮くのか
暴いてほしくて隠しているのか

慣れぬ初々しさに甘酸っぱく胸が詰まった。]

 

   ずるいな……、自覚の無い誘い文句は。



[余裕の欠片の無い抗議の音

馬鹿、と小突きたくなるのは
寧ろ、鼓動をコントロールされる此方の方で
まさか浴室へ向かった彼の、罵りの言は捕獲に及ばず
代わりに>>235耳に届いたのは、了承の言葉のみ]

(242) flickeringly 2015/08/16(Sun) 14時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[ただ先ほど彼が残してくれた言葉が蘇り
そっと眉間に険が宿る。

貰っても貰っても欲しいとは、私こそ祈願している
養父が与えた温もりを忘れる程に
愛情を与えてやりたい、とも。


されど葛藤は、水に流し込んで、溺死を試みた。
そのまま扉越しの待機する自分は、精霊の立場と遠い
たった一人の主人の帰りを待つ、そう、まるで大型犬。

親切心などと言うものは、性質上持ち合わせぬが、
対象が彼となれば、勝手も意味もまるで違うのだ。]

(243) flickeringly 2015/08/16(Sun) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[やがて音を孕んで浴室の扉が開かれ、此方に近づく愛し人
その先に見えるのは、頬を紅潮させて拗ねた、常一層の愛顔だ]


  ――…色っぽい表情だな、トレイル
   
    ……おいで。
   
 
[僅かに水分が浮上した、蒼い蒼い瞳
>>234それが自淫の名残とは知らず、ちゅっと唇を寄せ
口の隙間から、からかうような感嘆が漏れる


不意の透明のコップ越しの間接キスには、無音の笑みが走り
そうして腕の中へ引き寄せた彼に、着付けを施した後
つい、指先が労わる領域を越えて
しなやかな尾骶骨を擽ってしまうのも、無意識の所作]

(244) flickeringly 2015/08/16(Sun) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[痩せた体は浴衣を拒まず、
寧ろ吸い付くように馴染んだ、麻布越しの朝顔の蔦
篭る熱だけが酷く雄弁に、彼を捕える事が出来る悦びを訴え]


   ほら、出来たよ
  想像していたより、良く似合う。


   どこの女よりも、
    ――お前が一番 ……綺麗だ。


[例えるなら、花嫁衣裳を褒める如く
繰り返し賛辞の言葉を、和服の彼に投げかけた

年を重ね、―――…儚くも美しくなる恋人
吐いた呼気は空気に溶け、彼の頬を指背で愛す。
際限なく甘ったるい空間を、彼に届けて**]

(245) flickeringly 2015/08/16(Sun) 14時半頃

[ぽかん。
何が起こったか分からず見上げるのはセピアも同じ。
スローモーションで上に浮き上がる周囲の風景に一瞬何が起こったか分からず、喋っていた口は半開きで、
足と尻に感じる床の感触に、周囲が浮き上がったのでは無く自分が落ちたのだとようやく気付いた。
なに?どうした?何でおれ床に居るんだ?
しかし気付いたからと言って思考が回復する訳でもなく、腰のへっぴり具合も、同じこと。

そして、じわじわくる熱と、恥ずかしさ。
だってそんな、キスしかけて腰が痛くて転ぶなんて。そもそも腰が痛いのってアレがコレの結果だし。
先とは違う意味で赤面し、目線は見上げた金から剃らせない。
正しくは、他を見れない。客からの視線が痛すぎて。

それでも発するヘルプより早く悪魔が動いたのは、幸いだったか。
現在の脳はあらゆる処理を停止させており、消えた大盛魔除けにも、抱きあげられた事にも一切反応は返せぬまま。
…が、]


 みっ、ず虫は、ないからあああぁぁぁ!!

[それだけは譲れないのだと、それだけしか返せなかったのだと、
ばびゅんと連れ去られる店主は、最後にそんな叫びをフロアに残しただろう。

体制に文句をつけ暴れはじめるのは、バックヤードに引っ込んでから。]


  オジサンとかよく言うよ
  トシとかかんけーねーっての

[ゴドウィンに向けてケラケラと笑う


  人魚の涙は……女性的魅力が上がる、らしいぜ
  まあ、オスに効くかってーと微妙かもな
  マスターにちらほら食わせてんだけど、効果あんのかね?

[ちらりと店長を伺う]

  あ、でも旦那の店の男客は増えるかもしんねーな
  女性フェロモンが増えてさ


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[>>250 唇で、掌で愛でて慈しむ恋人の体躯。
つい、双眸撓んでしまうのは
彼の敏感を物語る反応に、魅せられたが故

少しばかり、先程の睦言の遣り取りで
彼を不順に意識している自覚も、裡に或る
引き締まった脇腹を指腹で撫で擦り、灰帯の圧迫確認]
   

   ――……、可愛い声。


[それから愛欲ごと口内の唾液を嚥下し、喉の渇きを補って
微笑んで向ける言葉は、甘い]

(258) flickeringly 2015/08/16(Sun) 16時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[されど初々しい反応は、かえって艶を加算させるばかり
着付けを施した指を労うような、彼の接吻にも
――参った、と。愛おしさに、まるで焦れた声も足し]
 
    トレイル…。

[健気で、相変わらずの一途さを誇る調べに、
僅かに頬に熱が芽吹くのは、夢想でも幻想でもない。
己の愛した真実のひとつ。]
   

    ……、 一緒だとも。
    私も、お前を愛している…から

    いくらでも、意地の悪い事をして
    いくらでも、甘やかしてしまう。


[既に恋情が伝わっている自信はあれど、
幾度でも、届けてやりたい想い]

(259) flickeringly 2015/08/16(Sun) 17時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン



[己の影に誘い込む彼の掌。
額からスライドさせ、頬を愛でる手。真似してキスを刻んだ。

そのまま腕が繋がる体躯まで背を曲げ、首根を伸ばし
そう。誘われる様に亜麻色に眠る、純白を目指す]

 
   お前の知りたいことは、何でも教えたい

     お前だけに、
   ―――私の想いを 刻みたい、とも……。


[謳うように吐き出す言葉は、熱く。
彼の耳の傍で、直接吹き込むように奏でられ]

(260) flickeringly 2015/08/16(Sun) 17時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




[――ちゅっ、とひとつ。
再び鳴らして、ふたつ。


幾度も顔を寄せた先の首筋にも、接吻を降らせ
逃れられない様に、腰を引き寄せて、密着を企む

そのまま燦々とした月光の下には似合わぬ、朱華を伴おうと
初めて深く、吸引を試みた**]

(261) flickeringly 2015/08/16(Sun) 17時頃

 そんな事言ったって…、

[こんな恰好恥ずかしすぎる。
続く文句は塞がれて、それ以上のお喋りはナシ。
抵抗していた手は何時の間にか縋りつき、せがむかのように引き寄せて、今度こそ目を閉じ、交わす甘さに溺れていただろう。

だから、抱かれ階段を上がったのも、ベッドに横たえられたのも知らないうちに。
後半は余韻の内に感じたかもしれないが思考はそれどころではなく、熱で緩む意識の隅に、軋むスプリングを微かに聞く。
離れぬ距離に腕をからませ、触れる体温に甘えていた。
後で、後で。そう我慢していたのは此方も同じ。]


 ――あ、
 ごめ、

[覗きこんだ瞳に、息をのんだ。
心配させた事に気付けば、途端にしょんぼり申し訳なさそうな顔になっただろう。
それでも熱は抜けぬまま、擦り寄って、二人の前髪の色を混ぜ合わせる。]

 …気にするかと、思って。
 言ったらもう、して貰えなくなるかな。…って、
 後悔させたいとか、そんなんじゃ、無くて、


 あれ、結構、よかった、し。
 またシた、い…し……。

[近いまま目を伏せて逸らして、言葉尻は小さくなるばかり。
朱を浮かべ、目を潤ませて、
今度こそ、この距離からは逃れられそうにない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン




[脈動の隣に鬱血を刻む。
紛れもない己の証だ>>270

更に加熱を与えるよう試みて
冷えた舌で、痕を無音に愛でる独占欲
一度、二度。呼気が弾み、彼が更なる文句を連ねる彼に
宥めるような動きで、薄い背中を撫で擦る所作


抗議はしても、拒絶せずに受け入れてくれる
彼の善良に、既に甘えているのは、他でも無い私自身]

(281) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[微かに擦れた声は、彼に向けた過去ない色を孕んでいる
胸が早鐘のように鳴る。
耐える様な甘い彼の仕草が、酷く近い。―――クラクラした。]


   ……  トレイル


[微弱に震える彼は、純粋と魅惑を纏う、たった一人の恋人

知らないことを、伝えられる喜び
教えたかったことを、刻む至福

まるで限界無く、恋情の炎に焼かれる心地
1度着火された炎を消化の方法を、
冬を愛す男は、忘れかけていた

されど頬を紅潮させ、羞恥に涙ぐむ彼は
余裕の削いだ氷の精霊に、腕を伸ばす]

(282) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

  
[そのままベットの上に自分を誘い、彼が腰かけたのは
慣れぬ愛撫に力が抜けたからでは無い
紡ぎたい話が或るからと、気配で察知


そんな、想い人が抱えていた不安は
自分の想像を軽やかに超えて、もっと―――]


     ―――……


[彼の弱々しい声と、隠れた主張に三日月を描く唇。
恋人の顔が見えぬ代わりに、
傷つけぬように、自分の知らない間に
重荷を背負ってきた、華奢な背を撫でれば

愛おしさを込めて、
誰でもない自分の声を伝える。]

(283) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 
   ―――…トレイル、
  お前はどれだけ私を 欲しがりにさせるき?
   

[紡がれる言葉が、あまりに嬉しいものであった故
熱籠った瞳は、真摯に彼を双眸に映して]


   綺麗な感情でなくて良い。
   もっと、強く、私を求めて繋いで。

  そうすれば、
  私は制限なく、…お前を愛する。

 
[嗚呼、きっと――― 私が彼に甘いように、
彼も、私に甘いのだと、我が身を持って感受した。

そして、氷の心に引き金を引くのは、常に彼の一途な想い]

(284) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

   
    ――― 嗚呼 
  ――…可愛いな、お前は本当に。

   されど、求め合う方法は、知っている?


[無様かと案じる彼を、心底愛しいと耳傍で囁いては
腰を捕まえる指先が、降下を選択肢臀部に伸びて、
形の良い双丘を象り、緩慢な往復で、反応の確認]


   ――…良い香りがする。 
   

[流水にも溶けなかった髪の薫り
微かに確かめて小さく鼻を鳴らすと、
自身の空隙を埋め立てるように、彼に移った月光をも堪能。
胸元に添えられた後頭部を支えた侭
肢体を寝台に添わせて迫り、首の付け根へ寄せるキス。]

(285) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[背中をシーツの海に浮かべ、見下ろす彼の湖水の瞳。
まるで羽のように広がる亜麻色に眼を細めて。
寝かせた白い海に、たった一つの熱がぽっかりと浮かぶ。

そろりと迫るも氷の手が、
蔦の様に鎖骨から胸板へと麻布の中へ絡まり
ひたりひたりと希う
自分を欲しがった彼の言葉を使って>>273]



    ――…触れられているお前は?
           今、どのような心地か、


     教えて……  トレイル。


[彼に向けた眼差しの奥に、兆す欲望の仄暗さを抱え。
性質も性格も悪い恋人が、柔和に微笑んだ。*]

(286) flickeringly 2015/08/16(Sun) 21時半頃

  女性客増えるかなーって思ってさ
  って……あれ?

[言葉を繋ぎ合わせる
 男性客だけ、女性フェロモンには反応しない。つまり…]

  あー、噂のゲイバーって旦那のとこか
  別の部屋でやれる親切なバーがある、って聞いた事はあったんだよな

  じゃあ、此処に来てる人外の客も、そっちに行ってたかもな

[そう言えばトレイルも行っていた。
 ああだからトレイルは女性が苦手なのか、と勘違いのまま納得して]


  ま、人魚の涙なんてお守り程度だけどさ

  これからも、ウチも旦那も
  繁盛していこうぜってことで


  こっちも、昼も、よろしくな
  ゴドの旦那

[にんまりと笑った**]


[ベッドの上で裸体を晒すのは、まるで昼のまぐわいへの合図のようで。布を剥がす彼の指が肌を掠める度、外気に触れる度、何度も身体を震わせただろう。
だが枕に顔を埋めても始まるのは普段のソレで無く、しかしそれを彷彿とさせる事と大差ない。
触れられ漏れ出る声は、きっと相手を煽る物なのだから。]

 ン、…っふ


 ……ごめん。
 今度から、正直に、言うから。
 ぜんぶ。

[じっとして、おとなしく。
そう言われた癖に首をひねり、視界の端に背後の彼を捕らえれば、丁度背に口づける所だっただろうか。

咎められている事位きちんと分かっている。
彼の気持ちも汲まず、自分の満足感だけを優先して、それで悲しませた。

頼らないのは、信じないと同じ事。もうそんな悲しい顔させたくない。
言ってしまうと全てが恥ずかしくて堪らない気もするが、君がそう望むなら。
俺の物である君が、そう、望むなら。
これから共に過ごすであろう長い時を、些細な事で歪ませない為に。]


[唇が触れる度、行為の最中のように肺が、喉が震える。
漏れ出る声を我慢しなかったのは、どうしてか。

ずくずくとした痛みは徐々に消えて、しかし代わりに、彼の唇の感覚が消えてくれない。
不思議さに関心やら感謝をするより先に、覚えたのはもっとと言う欲で、
彼が好意でしてくれているというのに、それなのに自分はこんな、どうしようもなく、
どうして、こんなに、

こんなに、気持ちいいのか。
沸き上がる快感と甘い背徳感を吐息に混ぜ吐いて、後は身を任せるだけ。

喫茶店の、決して厚く無い扉と床。
止められない声が下階まで響いてしまったかどうかは、悪魔のみぞ知る。
あと、蛇。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[>>294怯えた瞳に浮かぶのは、恐怖だけでは無さそうと理解
それ以上に魅せられた艶に、心が突き動かされる。

 もっと、――そう、もっと。]


  確かに、私は云った。
  何でも教えるよ。  
  だけど、お前は 苦しい…かもしれない


[想いに応じるよう、自重を移動させ
寝所に押し倒す、尊い身体。>>300

瞼を震わせても美貌は、翳りを知らず
純粋な無垢が滲んで見え、意識せずに息を呑んだ。

本能に燃えるままに、
和装の合わせより不埒な掌が侵攻を開始。]

(317) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


  ――ん、 上手い…な…。


[>>303懐く動作の腕に、引き寄せられ
眼前に広がる愛し人へ、やられたとばかりに緊張を解す笑み


そうして求められる侭、重ねた唇は
心地よい束縛に、薄く開口
奥の奥まで貪るのは、彼が堕ちるよう願う心情
舌を抱きしめ合えば、無味の唾液は蜜の味。


なにより、当然満たしたいのは、喉の渇きだけでなく、心も]



     

(318) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

   
   色のある顔をする。
   ―――…接吻だけで、精一杯なくせして。


  ……もっと、……見せて…。  
     綺麗な、お前を――――…


[色欲を纏う彼は、初心ながらも、自分を明確に煽る。
襦袢の襟元へと手を伸ばし布を引き。柔らかい声音で、そっと囁いた。

暴いたのはこれで前のみならず、
背も腰も全てを月光の下へ晒し、
          そして――触れる

  そう、もっと。 期待に応えたくて。
  聲を――聴かせて欲しくて。

  名前を―――……呼んでもらいたくて。]

(319) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[他の誰でも無い、彼を。>>295
他の誰でも代わりにならない、愛しい人を

快楽に従順な蕩けた身体に、拒絶の気配は無い
――知らない場所など、何ひとつ無い様に。
頬を染める桜色が愛しく、境界を見失う交わり。

   肌を重ね、心を重ね、根源までも重ね。]


   ―― …本当に身体が熱くなる。
  
   恐ろしい子だ、
    お前はいつも私に、消えぬ火を灯して…。


[ 自身の孤独を拭い、寂しさを喜びに変える
  ――凍夜に一寸と差す、眩しい光の存在 ]

    そんな、……お前が

(320) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

  誰よりも、 愛しいん…だ  


            ―――…トレイル。



[囁く声音に溶かし込む温度は
太陽よりも熱い、消えぬ情熱

慾が醒めるまで、彼が眠るまで、抱きしめて
唇を合わせて――、


冬の孤独に彷徨って、辿り着いたのは光は。
四季を忘れるほど眩い、―――翼の中の一人の愛し人**]

(321) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ー 翌朝:太陽さえ知らぬ 秘め事 ー


   ……ん、

[最後の一滴すら、全て、すべて。
彼のなかに、遺した、翌日
眼を覚ました時に、視界に入る時計
お決まりの10時から30分前と、普段と同じ起床と自覚

翼を仕舞うのを忘れた代わり、
暖房は、消しただろうか。記憶さえ曖昧な、朝

腕の中の恋人の寝顔は
幸福と充実で、千年の孤独を埋めた]


   ……可愛い……な。

  

(322) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


  …トレイル。 ――おはよう。 


[眼覚めの口付けさえ、熱の無い冷たい其れ

ほんの少し豊かになった翼は、彼の頬を優しく掠める**]

(323) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃

[背後から耳に響く声と、頭に直接響く心の声。>
囁くようなそれらを大切に拾い集め、一つも逃さないよう、心に縫い止めて。

彼は、どんな顔をしているのだろう。
枕の白と瞬きの黒しか写さぬ視界は始終揺れていて、もしこの白が背にあって君と向かい合えていたというのなら、今すぐ抱きしめているのにと、代わりにシーツを握りしめた。
…だめだ。こんな薄っぺらい布じゃ、到底彼の代わりにはなれやしない。

自分の身体に起こる変化なんて知りはしない。彼がもたらす物ならば、例え幾千の痛みであろうとも耐えて見せよう。
…まあ腰の痛みには耐えられなかったのだが、ある日突然揃いの角が生えたって、きっと自分は気にしない。
一度は望んだ道でもあるし、心の準備なんてとっくに出来ている。
君と永久を歩む準備も、同じ様に。]


 ――んぁ、プ、リム、

 …プリ、ムラっ…!
 プリムラぁっ、

[呼んだのは彼の、自分だけが知るホントの名前。
揺さぶられる身体ではどうにも上手に名前を言えなくて、掠れた声で何度も、何度も名前を唱え直す。
縋る手の先はシーツか彼か。どちらにせよ爪を立て、今は必死に縋りつくしかない。

啼き声を塞ぐ口付けの合間、また、何度も名前を呼んだ。
彼を忘れないように。彼が消えないように。
存在を、強く求めて。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ー恋人もまだ知らぬ 秘め事ー


[ 何故、強い繋がりを求め続けたのか。

  
精霊は深い信仰心を源に、生命を宿す
 
つまり、「自分を認めてくれる存在」が、
寿命を明瞭に表示する翼に、ひとつひとつ、
羽根を継ぎ足してくれると、熟知していた故


―――何てことの無い、
私の願いは
生にしがみ付く、其れゆえの醜い渇望だったのだ


  嗚呼、
    ―――それなのに……]

(335) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[精霊世界に漂っていた、生への執念は
 懸命に手を伸ばす、一人の青年に意識が削がれ
 やがて――深く、きつく、固着していく。

冬の精霊に、春の木漏れ日を教授させ
この胸に覚える息苦しさも晴らした、不器用な男。


気付けば、己の心は繋ぎとめられ、
初めてらくに、息を吐き出した。そんな、きっかけ]

 
  

(336) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>0:-84 

そして初めて、嫉妬と云う感情を覚えた
彼が、過去の養父の存在に、捕らわれ続けたあの時期
何故、一途に君を見る自分に、気づかないのか

妬いて、振り向かせようと
ちょっかいを試みるようになった、稚拙な確信犯


「レイコー」を女性の名と、誤解していたのは何時だっけ。
「サムライ」と間違えていたらしい気配に
初めて、心から笑ったのも、記憶に新しいよ]

(337) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>1:-83―――そう。
其れは、いつからか、やがて毎年
君に逢う事を、心から、楽しみにしていたとも

>>2:-104君が自覚するより先に
精霊は想い人だけに、ずっと囚われて続けていた]


    ―――――…


[だけど、もう。
毎年夏を夢見て、眠る冬の精霊は、存在しない。
これからは君を、手放す四季は、永久に訪れない。

自分を求める君に、応える様、
翼の羽根の増加に成功した男は
たった一つの光に依存して、朝顔の蔦より強く 絡みつく]

(338) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[  生に執着した精霊は、今は恋人の愛情に固執



>>4:-69 君の居ない世界に、私はきっと生きられない。
だから老いた君を追って、
 ――置いて往かないように、ねぇ
 

  何処に居ても、君が欲しいから
    何度だって、死んでやろう]

(339) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

   
   
     「  愛している 」
   


[  ほら、今だって


  もっと 君を見て、 君だけを見て、
  >>329湖水の瞳に溺れては、 

     ――――――…溺死する**]

(340) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

 −恋人さえも知らない、秘密−

[ロッカールームで着替えを終えて、
いつも通り前髪をかき上げる。

普段結わえられた髪は、垂らしたまま。
首筋に刻まれたしるしを秘匿して。

いつも、陰ながら支え、見守ってくれている同僚へ。
これだけは伝えておかねばと、そっと近寄り。]

  ケイ――あの、ね
  おれ、突っ込まれる方だった

[はたして蛇は、どんな反応を見せるだろう。
きっと呆れたような顔で、それでも祝福してくれると信じて。

今はまだ、甘い甘い蜜月の始まりだから、
蜂蜜やチョコレートを使った戯れは、未来へのお愉しみ。]**


 ― 夜の街 ―

[深く暗い街の中。
その地区の一角は何故か他よりひと際暗く、上を見上げれば街灯が一部壊れている事に気付くだろう。

おかしいな。
先週来た時は煌々と明かりがついていた筈なのに、どうして。
そう首をかしげても同行者はよそ見をするなと急かすだけ。

 「にゃあ」

鳴く猫の後を付いて、君は歩く。
いつもは迷子になる道を今日はすんなり。立ち止まり周囲を見回しても、同行者はやっぱり急かすだけ。]


 「にゃあ」

[夜の街を歩く一人と一匹。
暗い路地をとぼとぼ歩く。目的地は知らないまま。
だってこの猫が、僕の万年筆を返してくれないものだから。
暗い道のり、こんな深夜にもかかわらず、僕と同じように歩く人が何人か。

あれ?今すれ違った二人組、片方に白い羽が生えていなかった?
驚き振り向いても、誰も居ない。]


[どうやら猫は喫茶店に向かってるみたい。
暗い夜の道で一軒だけ明かりの灯る喫茶店は、なんだかいつもと雰囲気が違う。
っていうかここって夜も営業してたっけ?
怖々近づく明かりの元、耳を澄まして聞こえたのは店内からの賑やかな声で、なんだ、店員さん同士で騒いでいるのかな。
それにしては、声の数が多い気も。

猫はと言えば緑の扉を引っ掻いて、…もしかして開けて欲しい?
ほんの少し扉を引けば、猫は昼と同じようにスルリ中に忍び込んだ。
いいのかなあ、入っちゃって。
少し遅れて僕も中へ。

「夜遅くごめんなさい。この猫ってこの店の――、」

続く言葉は途中で切れて、だってだって、このお店は、こんな場所じゃなかった筈で、
少し暗い店内と、カウンターの奥で輝く鮮やかな瓶の数々。
グラスを交わすお客さんはどう見ても人間じゃなくて、見回す店内、扉の傍でリラックスする角の生えた誰かは、いつか漫画で見た悪魔みたい。
けれど、カウンター越し笑うマスターは昼間と同じ人。

そして一体何時来たのか。
僕の目の前に、黒い髪にネコミミの、知らない男の人がいた。*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[いつまでも、いつまでも、
彼は自分の大事な人で、心臓を直接揺さぶる。
眦を赤く染めていれば、両腕を伸ばさずに居られない。


甘美な聲の、――なんて尊い事

幾度も名を呼ぶ唇に、キスを与えて。
柔らかな軟体に、甘い蜜を受け取る悦び。]


   トレ……イ、ル……ッ、


[永久より美しい刹那を、君だけにあげる
恋情より確かな、愛情を、永遠に君に捧げる

その誓いとして、命の源を、純白に注いで**]

(343) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[翌日の朝
たった一人のお姫様は
何よりも 冷えて、甘い、口付けで。眼を覚ました

されど間も無く温もりを与える翼で
端正で照れ屋な恋人の顔が隠れ、不満げに]


  大丈夫だ。
  お前は人間でも、そう簡単に、死にはしない。


  私の苦痛に、昨夜お前は、
  健気に耐えることが 出来たのだから


[彼の物言いに咽喉が震え、さらりと告げる真実
されど彼の初心な反応が
上手く余裕を唇で削いでいる気がして、口角を吊り上げ
恋人の躰を、強く抱きしめて、あやす心算>>331]

(344) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

――何?


[>>331されど彼の言には、続きが待っている
落ち着かない動作の彼の背を撫でて、待機し]



    ――ふ、 馬鹿……。



[>>333 あまりに一途で、優しい想いは

千年の冬に、春を呼んで
硬質な氷の精霊に、甘い笑みを作らせる

  ―――君が、誰よりも、愛おしいから]

(345) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

  私はお前に際限を知らない。
  どんなに求めても、完全には満ち足りない。


  永遠を尽くしても、
  きっとお前に惚れているだろう。


    
  [自身の冷えた心に、
  恋情という焔を灯せるのは君だけ、だから。]


  ずっと傍に居て、愛し続けるよ。
    私の恋人―――トレイル。

(346) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[孤独が過ぎて、甘い日常を
幸福の象徴を、高鳴る胸に引き寄せ

柔らかい笑みに心奪われたまま
境界が無くなるまで、口付けで――溶け合う


   トレイル。 君を―――求め合う**]

(347) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

  ずっと傍に居て――私の最愛 …**

(348) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ヴェスパタイン 解除する

犠牲者 (4人)

ヴェスパタイン
70回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.179 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび