179 仮想現実人狼―Avalon―
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――…さがして、やるから。 『サミュエル』をさがして、会いにいってやるから。 だから、それまで、諦めるなよ。
俺は、グレッグが好きだったし きっとそんなグレッグを作り上げたサミュエルも――…
サミュエルが自分を必要としなくても 俺が――…、必要だっていってやる。
だから、消滅するとか、言うな。
頷けよ。 そしたら、また見たくなるくらい、きれいに笑ってやるからさ。
[それがサミュエルを現実に引き留める未練になればいい、なんて。 そんなことを思いながら、グレッグを見詰め――。**]
(0) helmut 2014/06/06(Fri) 12時頃
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/*
かりゅくす
赤ログではヒロインくしゃみんを、下剋上を狙う腹黒小僧とにぃと、優しい顔してとんだイケメンぐれっぐが、ベッドの上でくんずほぐれつ取り合う、えろえろあはんな壮絶展開でございます。
……とか、ここに来て一度位は騙ってみる
/*
かりゅくす
あの夜……カリュクスねーちゃんの名前を呼びながら、俺に組み敷かれて啼くクシャミは最高だったよ……?
……、[ とにぃはくしゃみのさついをかんじた! ]
総てネタでございます(ブルブル
ー アヴァロン:工房 ー
[あの事件以来、工房の主は現れない
突然消えたグレッグに、
アヴァロンで彼を知るものは、
あの事件に巻き込まれた一人なのだと予測をし
もう、この工房の持ち主は戻らないだろう、と噂した。
机の上には主神ジュピターの怒りを
生成するために必要な素材が二本分
初期合成を終え、手入れをされた状態で置いてあった……*]
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[アヴァロンという大きな鳥籠に囚われて 生死を掛けたゲームを強要されていたのはうちの一人、 チアキなる青年は自宅で目を覚ました。 細い腕には針が刺され管が必要な栄養を送る。 ぼんやりと見慣れた天井を映した濃い茶の双眸からは あたたかな雫が流れ頬を伝う。
『連理』と、名が呼ばれた。
横を見れば寝台の傍から心配そうな顔の両親が居る。 やはりチアキの名では呼ばれない。 此処で必要とされるのは後継としての『連理』なのだから それは当然のことなのだと受け止める。]
――…心配せずとももう大丈夫だから。
[アヴァロンに居たチアキと似た姿の青年は チアキよりも柔らかに穏やかに笑みを浮かべる。 声音は設定されたものよりも少し高くて 理想を織り交ぜ親しんだそれが何処か遠く感じられた。]
(26) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃
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[暫く動かずにいたせいか身体は重く感じられた。 起き上がろうとすれば母親が背を支え助けてくれる。]
ありがとう。
[礼の言葉を控えめな声音が綴った。 重いと感じた身体だけど数日の間に痩せたか 細る腕を見て小さく溜息を吐く。]
――…他の人達がどうなったか、知っているなら教えて。
[尋ねを向ければ同じように適切な処置がなされ保護されたと聞ける。 安堵の息を吐き出すけれど、目覚めたかどうかまでは知れないまま。 「あんなゲームはもうしないで」と母親に泣きつかれてしまう。]
…………。
[嫌だと思う。 あの場所を奪わないで欲しいとも思う。 『チアキ』として自由に振る舞える場所で彼らと繋がる唯一の場所。]
(27) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃
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[けれど泣かれてしまっては弱い。 心配されているのも分かっている。 母親にとって『アヴァロン』は危険なものになってしまった。 もう大人だから望めば手放さずにいられるはずのものだけど]
泣かないで。 かあさんに泣かれると、私はかなしい。 ――…わかった、から、ね?
[ゆると首を傾げて母親の涙を指ですくう。 仕方ない、と、自分に言い聞かせながら 母親の思いを汲む言葉を紡いで泣きそうな顔でわらった。*]
(28) helmut 2014/06/07(Sat) 00時頃
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[若さゆえか気合いでか数日で事件前と差異なく動けるようになる。 稽古も欠かさず続けてあとは公演の日を待つばかり。
その間にもワンダには連絡を取り無事を確認する。
『アヴァロン』に降り立つ為のマシンは蔵にしまわれてしまった。 けれどネットにつなぐための環境は残っている。
要望メールを送った先に、お願いのメールを送る。 あの事件に巻き込まれた者の無事を知りたい、と。 まだ目覚めぬ者が居るならその連絡先が知りたい、と。 願いを聞き届けられるのは、数日後のこととなる。]
(40) helmut 2014/06/07(Sat) 01時頃
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[公演の日となった。 優美な着物を纏い化粧をして鬘をつけてしまえば 青年にしては小柄なこともあり一見女性に見えてしまう。]
これが現実での本気装備、ってね。
[他に誰もいない控室の鏡の前で、扇で口許を隠し笑ってみせる。 『アヴァロン』に戻りたい。 彼らに会いたい。 一緒に冒険したい。 それらはずっと残るのに、周囲の望む姿を演じ続ける。]
――…、お前の銘入りで揃えたかったな。
[ぽつと漏らすと同時に扉の向こうから『連理』を呼ぶ声が聞こえる。 開演の時間が迫るから用意を、とそんな内容が続いた。]
はい、今行きます。
[『チアキ』の色は消えて『連理』と呼ばれる者が舞台へとあがる。*]
(41) helmut 2014/06/07(Sat) 01時頃
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[携帯が着信を知らせる。 友の名>>43が表示されて慌てて通話を選んだ。]
……っ、よかったぁぁ。 無事だったんだな。
[自室でひとり、チアキは安堵の息を漏らす。]
ん、俺も無事だよ。 そうだな、会うなら次の日曜、とか。 そういえばお気に入りのカフェがあるんだろ。 其処でお茶しよう。
[友とのデートの約束を取り付けて、また、の言葉で締めくくる。]
(47) helmut 2014/06/07(Sat) 01時半頃
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― 全てが終わる間際の話 ―
[チアキは「笑って」の言葉がサミュエルの我儘だなんて気付かない。 自分が笑うことがそれに繋がるとは知らず一度は出来ないと言って。
けれど再び会えることを望み、あの言葉が出た。 現実世界への帰還に魅力を感じずにいたグレッグに 帰還したいという気になればよいと性別を誤魔化して。 そうした時と同じように、気付けば駆け引きにもならぬ言葉を口にしていた。
「本当」に繋がる言葉>>12は聞こえない。 何が言いたいのかわからぬまま困り顔のグレッグを見詰めた。 無言で撫でる間に、なにを思うのかもわからないけど その手は心地よいと思えるもので静かにそれを受け入れた。
クエストの成功が知らされる。 それはグレッグの不成功を同時に示す。]
(61) helmut 2014/06/07(Sat) 02時頃
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―― グレッグ。
[呼びなれた名を呼ぶけれど、 今度はチアキが言葉に詰まる番だった。 逸らされた視線に、不安げな色が過る。]
…………、
[何か言わなければと思うのにそれ以上の言葉が出てこない。 焦りを滲ませかけたその時、小さな、頷きが見えた。]
焦らせ過ぎだよ、ばか。
[困ったように眉をさげ、そんな言葉を向ける。
そうして、チアキは光に包まれゆくグレッグに これまでで一番といえる笑みをふわりと浮かべてみせる。*]
(62) helmut 2014/06/07(Sat) 02時頃
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[友からの返事>>50にふっと笑う。]
舞台はその日が最終日で午前の一回だけなんだ。 そうだ、チケット送るから時間があればみにきてよ。 今度も、頑張るから、さ。
[大丈夫、の言葉を返し。 手許にあるチケットを送りつける。 無理にとは言わないから、とそんな手紙が添えられるのも常の事。 メールが届けばそれを確かめ、会える日を心待ちにする。]
(70) helmut 2014/06/07(Sat) 02時半頃
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[釣れない返事>>76もいつものこと。 友が来るかもしれないというだけで頑張れる気がするから チケットを押し付けるのはお守り代わりのような行為。
メールに記された店名は見覚えのあるものだった。 美味しいケーキの店、と記憶している。 舞台の差し入れで時折みかけるそれは――]
――…もし、そうなら、顔くらいみせりゃいいのに。
[少しだけ拗ねたような声で漏らして。
約束の日に待ち合わせたカフェの扉を開くのは時間丁度のことだった。]
(79) helmut 2014/06/07(Sat) 03時半頃
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[――雨の音がする。 少しだけ肌寒い気がしてラビットファーを首に巻く。 アヴァロンでのおしゃれ着と同じ桜色の着物は『連理』の外出着。 ウィッグをつけてしまえば装備を整えれば姿見で確認し頷いた。
アヴァロンの運営陣の一人に教えて貰った病院へと足を向ける。 なかなか目の覚めぬひとりに会いにゆくために。 名前は聞いていたから間違いはないだろう。
病室へと続く廊下を歩めば一人の少女>>81とすれ違う。 見覚えのある見目に目を瞠り、息が止まる一瞬。 けれど、今は『チアキ』ではないから 微か面影をみる程度の姿では驚かせるだけだろうと声を掛けずに。
目的の扉をひとつ、ふたつ叩いてから、 ゆっくりと扉を開いて中へと入った。 シロガネソウの飾られた病室の寝台へと歩み寄る。 眠り続ける人の傍らに立ち、金糸の髪の青年を静かに見詰めた。]
(95) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃
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[バンダナを外したグレッグの姿が過る。 長い前髪に手を伸ばし、けれど触れられぬまま落ちて]
――…さがしにきたよ、サミュエル。
[雨音の間に、そっと、名を呼び掛けた。*]
(96) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[ドアベルを慣らし店内に足を踏み入れれば 出迎える店員の声>>94がある。 慣れていないのか、途切れる言葉に微か首を傾げるけれど]
人と待ち合わせなんだ。 ――…と、いたいた。
[友を見つければ名を呼び掛けて手を掲げる。 迎えてくれた店員の方に顔を向ければ何処か見覚えのある顔。]
……まさか、ね。 ごめん、キミがちょっと、知ってる人に似てたんだ。 ああ、案内はいいよ、ありがとう。
[軽く言葉を掛けて、チアキは友のいる方へと向かう。]
(100) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃
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[友>>92の対面にある椅子を引き席につく。]
おまたせ! なに、もう注文済ませちゃった? そっち何頼んだの。
[話し掛けながらもチアキの視線はケーキメニューに注がれる。]
……な、もしかして、舞台にさしいれくれてたの、って。
[ゆると首を傾げ友を見詰める。]
(101) helmut 2014/06/07(Sat) 04時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/07(Sat) 05時頃
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[手をあげ迎える友>>105の応えにほっとしたように目を細める。]
そっか、よかった。
[その返事でよもや四十分も前から居ようとは知れず 言葉通り受け取ってワンダの頼んだ品に頷く。]
ああ、あっちで言ってたもんね。 ん、もちろん、ケーキ! ……でも結構あるなぁ、悩む。
[メニューを見ながら真剣な様子で写真と説明をみる。 悪戯めかした声>>106を受ければ小さく笑みを漏らして]
――――…ん。
[肯定と受け取りそれ以上問う事はせず。]
(113) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃
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[ワンダの頼んだグリーンカレーが来た時>>107に チアキはケーキと飲み物の注文をする。]
飲み物は――、紅茶、アールグレイをストレートで。 それから、季節のタルトと、ミルフィーユ、、 …………、そうだなぁ、チョコレートシフォンにしよう。
[友が予想した数を頼んでへらりと笑う。 ふわりと食欲をさそうにおいがワンダの手許から漂う。]
ん、そっちも元気そうで何よりだよ。 ログインは――、してないな。 母親に泣かれてしまってさ。 女性の涙って、ずるいよなぁ。
[敵わない、と困ったように眉をさげる。]
(114) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃
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[ログインしたというワンダ>>108に小さく頷き]
そっか。
[如何だったか、気になるけれど。 迷うように一度息を吐き、けれど言葉は出ず。 グレッグとトニーの名に濃い茶の双眸が微か揺れた。]
――……、ん。
[芳しいとは言えぬ内容に一音だけのせて]
ちょい詳しい人が知り会いにいて、さ。 頼み込んで聞いた話だと、生きている、らしい。 でも、まだ眠ったままの人もいるとかで。
[はぐらかされたという友>>109にぽつと零した。]
(115) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃
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[ややすれば注文した品がテーブルに並べられる。 「ありがとう」の言葉を向けてチアキは紅茶を一口含んだ。]
――…っ。
[香りに誘われて冷ますのを忘れてしまい熱さに驚いた顔をする。 ひりりとした痛みを舌に感じる。 痛覚フィルターはないんだった、とあの時を重ね思うけれど 現実世界にはもともとそのようなフィルターなど存在しない。 痛みは、痛みとしてダイレクトに伝わる。 紅茶は後にして、先にケーキを食べることにした。 タルトをフォークで崩して口に運ぶ。 フルーツの甘酸っぱさとタルト生地の香ばしさが口に広がった。]
やっぱここのケーキうまいなぁ。
[しみじみとそんなことをいいながら友の言葉>>110に頷いた。]
トニーとグレッグと両手に花、って? なんか抜け駆けしちまったみたいな気分だな、それ。
(116) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃
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――…だから、俺は可愛くないっての。 ほんと、……トニーとグレッグと、デート出来るといいな。
[へらりと笑いながらそんなことを言うけれど 一拍置いてワンダを見詰め]
こうしてデート出来て、嬉しいよ。 今日は会えてよかった。 ――…こんなにおいしいケーキも食べれたし。
[真面目な顔で応えるものの 最後は照れ隠すようにケーキへと話を移して おおきなイチゴをぱくりと頬張った。*]
(117) helmut 2014/06/07(Sat) 13時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/07(Sat) 14時頃
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[己よりも長く眠り続ける者を見詰める。 サミュエルでありグレッグでもあるそのひとは 静かに眠り続けていた。]
会ったらがっかりするって言ってたけど ――…そんな事なかったね。
[アヴァロンでの言葉>>5:56を思い出して 眠るひとにそっと囁き掛ける。]
わらって、みせたんだからさぁ。
[はやくおきろ、と言い掛けたところで 衣擦れの音が微か耳にとまる。]
…………サミュエル。
[点滴の管に繋がれた痛々しい腕。 その手にチアキの利き手が添わされる。]
(125) helmut 2014/06/07(Sat) 20時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[ケーキを三つともぺろっと平らげて 適温まで冷めた紅茶を啜る。 辺りを見回せば日曜ということもありカップルが多い。]
――…胸あればいいのになぁ。
[アヴァロンでのアバターと友を重ねてぽつりと漏らした。]
ってか、りあじゅーばくはつしろ。
[フランシスカと酒場で交わした言葉を思い出しぽつと呟く。 アヴァロンにゆきたい。 狩りの約束はどうなったのだろう。 ぼんやりとそんなことを思いながら紅茶を飲み干した。*]
(128) helmut 2014/06/07(Sat) 20時半頃
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― 白にシロガネソウの彩る病室 ―
[細く骨ばったサミュエルの手を両の手で握る。 重なれば微かな動きもはっきりと感じられた。]
――…聞こえてる?
[問い掛ける声はアヴァロンに在る頃より高く穏やか。]
かっこいい、って言われたいなら 眠り姫のポジションなんてダメだろ。 ――サミュエル、起きて。
[呼び掛ける声は続く。]
(129) helmut 2014/06/07(Sat) 20時半頃
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[サミュエルが夢をみる中も 窓の向こうでは静かな雨音が続いている。 患者の為に適温が保たれた病室で 呼び掛けた相手が寝返りを打つ気配>>132。 手が引かれて、サミュエルの貌へと近付けば 肌にその吐息を感じて、チアキはゆるく目を細めた。]
――生きていてくれて嬉しい。
グレッグ。 ――…『チアキ』はグレッグの中の人に会いに来たんだ。 がっかりさせてしまうのはこっちだとも思ったんだけどね 交わした約束を違えるなんて、さ。 これまで、なかったし、……会いたいと思ったから。
……眠り姫は口付けでもされないと起きないわけ? 今日はかわいいお姫様役なんて、連れてきてないよ。
[困ったような声音で耳朶に囁き、ぎゅっと手を握る。]
(137) helmut 2014/06/07(Sat) 21時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[ワンダが笑む気配>>133を感じきょとと瞬き一度其方を見る。]
俺もキミが好きだよ。 ――… 友達、だから、さ。
[いつもは照れてしまって言えない言葉をぽつと漏らした。 友の頼んだカレーとナンもおいしそうだが今は甘味に興味が注がれる。 表情を出せるのはワンダが居るから、と友は知っているだろうか。]
家の事情だから仕方ないけど過保護なんだよね。 ……うん、有り難いことだけど。
[肩を竦めた彼>>134に軽く言葉を返して]
ん、ほんと良かった。 犯人が捕まったからかな、ダメージも思ったより少ない。
[身を乗り出す彼にふっと笑みを漏らして]
(140) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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[四人でデートとワンダが言えば少し考えて]
四人のが緊張しないかもな。 でも、可愛らしい三人ってなんだ。 可愛らしいに俺を含むのはいただけない!
……抱き締められるならアヴァロンでがよかったなぁ。 こだわりの形とかやわらかさとか、堪能しそびれた。
[今だから言えること。 戻れるとは思っていないから、そんな言葉を零した。]
胸はいらない。 だって、男だし。 小さいって何さ、その扱いおかしいって!
(141) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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[切り出されるは本題か。 ワンダの言>>136にゆるく頷く。]
――…おーけー。 他の事、って、主にトニーの事でいいんだな。 じゃ、そっちの方もうまいことおねだりしてみるわ。
[快い返事をして、ゆると席を立つ。]
今日は逢えてよかった。 また、近いうち連絡する。
[ケーキと飲み物の代金を店主に払い、チアキはカフェを出る。
―― その一週間後。 ワンダにチアキからメールが一通。 トニーのメールアドレスが添えられた本文には 健闘を祈る、なんて言葉で締めくくられていた。*]
(142) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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― 病室 ―
[手は繋いだまま近い距離を保っていれば 間近で瞬く気配を感じ目を瞠る。 閉ざされたままだったサミュエルの眸が開かれて]
――…っ。
[驚きの後、滲むのは安堵。]
寝坊助だね。 おはよう、サミュエル。
[向こうで最後に見せた笑みと似た形を浮かべ首を傾けた。 さら、とウィッグの長きが肩に流れる。]
今、先生を呼ぶから。
[包んだ手を緩めて、思い出したようにそう告げた。]
(143) helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/07(Sat) 21時半頃
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― 病室 ―
[サミュエルが何か綴ろうとしているのは分かる。 けれどチアキはくちびるをよむ術はなく 彼が何を言わんとするか知れない。]
――…。
[はにかむ笑みがみえて、濃い茶の双眸が揺れる。]
ごめんね。 サミュエルが何を言いたいか、わからないんだ。 身体――…、喉も、弱ってるんだね。
[医師を呼んだ方がいいのは分かっているけれど 触れあう手の、指先が動けば躊躇うように動きを止めて]
……消えたりしないから、大丈夫だよ。
[もう一度握りなおし前髪の間に覗く眸を見詰めた。]
(148) helmut 2014/06/07(Sat) 22時頃
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― 病室 ―
[左右に振られる首は謝らずとも良いという事か。 見詰め返す双眸に、そわりと落ち着かぬ風に視線が動く。]
…………。
[彼はもう誰かを察しているだろうか。 頷くような動きに、うん、と頷きを返した。 手の内側にくすぐったさが伝い、小さな声が漏れる。 けれどそれを押し殺すようにくちびるを一旦結んだ。 そろりと手を離し、枕元にあるスイッチを押して担当医を呼ぶ。]
サミュエルさんが、目覚めました。 はやく来て下さい。
[余所行きの、柔い声で連絡を取ると 暫くして、医師や看護婦の足音が近付く。]
(150) helmut 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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― 閑話 ―
[事件により一旦停止した『アヴァロン』。 けれど根強いファンも多く復旧は予想外に早かった。
運営陣の既知に事件に巻き込まれた者の情報をもらった代わり チアキは『連理』として『アヴァロン』の広報を請け負う。
といっても、笑顔で楽しいことをアピールするだけ。 チアキならそのたのしいところをたくさん語れるけれど 『連理』としては台本にあることしか言えない。
ネットで、テレビで、ちらほらとその姿の露出が増えてゆく。 チアキがチアキとしてあれる時間は限りなく減っていった。]
(152) helmut 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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― 病室 ―
[現実世界はただ見舞いにきた一人で サミュエルの身内でもないから 医師たちが診察を始めれば寝台から少し離れて。]
…………。
[この場に居ていいのかもわからずに 落ち着かぬ様子ながらも心配そうにサミュエルの様子を見詰める。 消えたりしないと言った手前、なにも言わず消えるのは憚られた。 悩むうちに診察が終わる。 人の居る間は気付かなかった、サミュエルの視線にゆると瞬いた。 再び、寝台の傍へと歩み寄り]
少し休む?
[医師たちの質問に疲れただろうと、声を一つ向けた。]
(154) helmut 2014/06/07(Sat) 22時半頃
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― 病室 ―
[サミュエルの頷きが見えた。 休むなら出直そうと思っていたけれど 視線の動きと、左手の動きにはたと瞬く。]
仕方ないなぁ。
[少しだけ、アヴァロンでの響きが滲む。 手近な見舞い用の椅子を引き寄せて腰を下ろし 動いた左手に、右手を寄せた。]
眠るまで傍に居るよ。
[それでいい?という風に、首を傾げる。]
(158) helmut 2014/06/07(Sat) 23時頃
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― 病室 ―
[しとりしとりと雨音が続く。 見舞いの時間は限られていたけれど 戻るのが遅れた理由は雨のせいにしてしまおう。 問いに肯定の頷きが見えると小さく微笑んだ。]
――…ん。
[手の平を撫でる指先がくすぐったくて 思わず指先が跳ねる。 意識をそちらに集中させれば綴られる文字がよめた。]
あたり。 アヴァロンの、チアキだよ。
生きててくれて、良かった。 心配、だったんだ。
(163) helmut 2014/06/07(Sat) 23時頃
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― 病室 ―
[サミュエルが笑う。その姿が何処かグレッグを思わせる。 グレッグは彼の理想なんて言葉を思い出すが チアキのみていたグレッグもまたサミュエルの一部と思う。]
悪戯できるくらいには元気なのかな。 そんな風に笑われたら怒れない。
[病人でもなければデコピンくらいはするのだけど。 言葉だけ向ければまた手の平に感触が伝う。 最初の文字は何を言おうとするかは分からない。 次は、謝ろうとしたのかと思う。 五文字の綴りに、ふっと柔い笑みを浮かべた。]
こちらこそありがとう。 逢えてよかった。 ほら、がっかりなんてしなかったよ。
[何時かの会話を重ねて、文字綴った手を握る。]
(169) helmut 2014/06/07(Sat) 23時半頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[同い年の友>>165に可愛い等と思われているとは思いもしない。 身長さえもう少しあればかっこいいはず、とチアキ自身は思っている。]
……デートというか初めて会う相手だし? って、ホテルとか、……え、ちょ、……ええ!?
[「りあじゅーばくはつしろ!」とか思っていたけど それを言う相手が実は目の前にいたのかと思い至り 驚いた顔した後に、がくりと項垂れてしまった。]
……トニーに手出したりしないって。 抱き締めの刑は、うん、ちょっとされてみたいけど。
[トーンを落としたまま素直に言葉にした。]
(173) helmut 2014/06/08(Sun) 00時頃
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……はい?
[素っ頓狂な声があがる。 胸に詰め物とか言われたんだから仕方ない。 ワンダの約束という言葉>>166に途惑い浮かべ]
詰め物はそっちがすればいいだろー。 んー、かっこよくコーディネートしてくれるなら任すけど。 よりにもよってなんで胸に詰め物かな。
[不満そうにくちびるを尖らせるが なんだかんだでのせられてしまうのもあることで 指切りに、やられた、なんて顔をしながらも]
詰め物して合う服なんてもってないから。
[と、どちらにせよ服がない事を理由に後者を選ぶ。*]
(174) helmut 2014/06/08(Sun) 00時頃
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― 病室 ―
[見上げるまなざしに同じを重ねる。 手から伝う体温に安堵しながら その手の細さに、胸を痛ませる。 サミュエルの微かな指の動きに首を傾げるけれど 文字綴る気配はないから何も言わず傍に寄りそう。]
――…、
[窓の向こうを見遣り そうして視線をサミュエルに戻せば 眠たげな眸に瞼がおちるが見えた。]
おやすみ。
[規則正しい寝息が聞こえる中、小さく紡いで。 暫くそのまま在るのは離れがたさから――*]
(178) helmut 2014/06/08(Sun) 00時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/08(Sun) 00時半頃
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[鉛色の空を病院へと向かう。 アヴァロンの広報との打ち合わせを終えたばかり。 『連理』として着物姿で以前此処に来た時と似た姿。]
…………。
[サミュエルはチアキだと分かってくれたけれど 連理の姿をチアキと認識させて良かったのかはわからない。 ただ、なんとなく、がっかりされるのが嫌で 少しでも見栄えのする格好を選んだのは――]
なんでだろ。
[ぽつと呟いて病院の受付に顔を出すが 面会時間はまだと言われてしまった。 時間を確認して、小さく溜息を吐く。]
(188) helmut 2014/06/08(Sun) 02時頃
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― 病院の待合室 ―
[一目会い、体調を確認する。 それくらいならば出来るだろう、と 次の予定を気にしながらも待つ事にした。
先客は窓の外を見遣る少女。 シロガネ、と名乗った、アヴァロンで会った者と似ていて。 先日も廊下ですれ違ったことを思い出しゆるく目を細めた。]
雨、降りそう?
[穏やかな響きをその少女>>187へと向ける。]
(189) helmut 2014/06/08(Sun) 02時頃
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― 病院の待合室 ―
[返る声>>190に、窓に一度目を向けた。 泣き出しそうな鉛色が映し出される。 傘はもってこなかった。 迎えを願えばよいかと、再び彼女に視線戻す。]
――――……。
[呼ばれる名に目を瞠る。 己の姿を顧みて、ふると首を横に振った。]
今は、『連理』と言うんだ。
[チアキであることは否定しないけれど 今あるのは別と少しだけ困ったように眉を下げる。]
(192) helmut 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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……ん。 お礼を言われるような事は
[途惑うようにあるのは シロガネとグレッグの繋がりを知らぬから。]
キミもお見舞い?
[丁寧な彼女の所作に淡い笑みを浮かべ微か懐かしむ。]
(193) helmut 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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[マユミ>>194が名を綴れば、一つ頷いた。 続く言葉にゆるく首を傾げる。 彼女に兄があるのだと知る。 そして、目を覚ましたの言葉に過るものがあった。]
――……。
[アヴァロンに降り立った理由を聞いて漸く繋がる。]
キミはサミュエルの妹、なんだね。 私は、なにもしていないよ。 キミのお兄さんが目覚めたのは――… 彼が自分でそれを選んでくれたんだと思う。
キミがお兄さんをさがそうと アヴァロンにゆくことを選んだように、ね。
[思いをそのまま言葉として伝え]
(196) helmut 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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ちゃんと会えるのが楽しみだね。 お兄さん思いの妹さん、
ああ、――…マユミ。
[出会ったばかりの頃にきいたその名を紡ぎ いつかのように、笑い掛けた。]
(197) helmut 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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[怖くある理由は離れていた時間にもあるのだろう。 そんなことを思いながらマユミの言に相槌を打つ。]
案外、変わってないのかもしれないよ。 大丈夫、もしうまくいかない時は手を貸すから。 それがキミに必要なら助力は惜しまないよ。
[そのスタンスはアヴァロンに居た頃と変わらず 笑む声聞けば、心配も必要なさそうだ、と思い目を細める。]
――…、彼は女好きだし、 可愛い妹の看病の方が効果があると思うけどね。
[宜しくと言われればきょとりと瞬いて]
………………。
[返事が出来ぬままこまったようにわらう。]
(199) helmut 2014/06/08(Sun) 03時頃
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[サミュエルが元気になった事を見届ければ 自分の役割は終わるだろう。 何時までも隠し通せるものではないと思うから]
――…雨、降り出しそう。 今日は、帰るよ。 お兄さんに宜しく。
[窓さえ見ぬまま踵を返し、帰る為の方に足を向けた。]
(200) helmut 2014/06/08(Sun) 03時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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そうだよ、大丈夫。 マユミならきっと、ね。 ――…名前、どちらも本当の名だから、 名乗り直したけど、……呼びやすい方でいいよ。
[現実世界では呼ばれ慣れない名だけれど 最初に与えられた名も無論大事なもの。 マユミの誤解には気付かぬまま、小さく頷き]
また、気が向いたら、ね。 本当は無事を知れたから、――…もう、
[見舞う必要もないかもしれない。 それに妹である彼女が傍にいるなら大丈夫だろうとも思う。]
(204) helmut 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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[呼び止める声に、立ち止まり振り返れば差し出される傘。 マユミの持つそれと言葉に嬉しそうに笑みを浮かべた。]
ありがとう。 けれど、それじゃキミが濡れちゃうよ。 まだ降ってないから、大丈夫だよ。 それに、呼べば迎えが来てくれるから。
[連理の予定を管理する者、だけれど。 傘持つ彼女の手にそっと手を伸ばし、向ける。 下して、というような動きをみせて、待合室を後にした。*]
(205) helmut 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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[思案の間の後マユミ>>206の選んだ呼び名に、 微か目を瞠ってから、微笑む。]
――…うん。 キミに出会ったあの姿が、チアキの本当だから そう言って貰えるのは嬉しいよ。
[カフェの話には少し考える間があった。 出迎えてくれた店員の姿がちらと過り重なって 納得したような顔でひとつ頷く。]
カフェには行くよ。 まだ、ケーキ制覇してないから、ね。 その時はまた宜しく。
[見送る言葉>>207にありがとうの声を返し鉛色の下へ。*]
(217) helmut 2014/06/08(Sun) 10時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/08(Sun) 10時半頃
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― 閑話 ―
[テレビCMなんて目立つ事は嫌だと思う。 本来の姿で出られるならまだしも『連理』としてだったから。]
――…本当にこれ着るんですか?
[とても嫌そうな顔で用意された衣装を指さす。 担当者は「もちろん」と笑顔で答えた。]
……そう、ですか。
[反論しても無駄だろう。 既に衣装は用意されて台本も渡されている。 奇しくもそれはアヴァロンの女性ヒーラーの衣装。 癒し系を求められているのが分かる台詞を呼んで溜息を吐く。 そんなCMが公開されて、 また「きらい」>>210なんて言われることになったとしても。 チアキの感情も返す言葉も変わらないのだろうけど。*]
(222) helmut 2014/06/08(Sun) 11時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[稽古の合間に息抜きとして ワンダに紹介されたカフェに通う。 ケーキメニューを制覇することが目的だけど その居心地のよさに少しだけアヴァロンを重ねてしまう。 注文をとりにきた店の人にケーキメニューを指さして]
スフレ・フロマージュと シュー・ア・ラ・クレム。 今日は、ダージリンをアイスのストレートで。
[にっこりと少しだけ楽しげな笑みを浮かべて 着々とカフェの常連への道を歩んでいた。]
(245) helmut 2014/06/08(Sun) 13時頃
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― 病室 ―
[灰色の雲の間に青空がのぞく。 サミュエルが目覚めて、マユミと待合室で言葉を交わして それからまた日数を挟んでのある日。 今度は面会時間ちょうどに訪れて、 サミュエルの病室までの通路を歩んでいた。]
――…。
[退院していたならそれで良い。 それは元気だという証になるのだから。 受付を通さなかったのは――、 人伝に知るのが嫌で自分の目で確かめたいと思うからか。
けれどこれで最後。 最後だから秘密のままでいようか打ち明けるか。 その決断も出来ぬまま、病室の扉を二度鳴らす。]
(253) helmut 2014/06/08(Sun) 13時半頃
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― 病室 ―
[扉の向こうから声>>254が聞こえる。 聞き慣れない響きに驚いたように動きが止まる。 菖蒲色の着物の袖から覗く手が、一度きゅっと握られて 深呼吸ひとつの間の後、扉を引いた。 視線の先に見えるサミュエルが此方を見ずとも一礼して]
お邪魔します。
[と、一言声掛けてから中へと入る。]
もう起き上がれるんだね。 退院も、間近かな。
[寝台の足元までゆけば、足を止めて、ゆると首を傾げた。]
(255) helmut 2014/06/08(Sun) 14時頃
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― 病室 ―
[サミュエルが名を綴れば、淡い笑みが浮かぶ。 それは自分の名ではあるけれど この姿で呼ばれてよいものかはわからない。]
……そうだよ。 誰だと思ったの?
[他愛ない調子で声を返して心を秘める。 苦笑をみれば瞬きひとつ零して]
そ、っか。 決まるまでゆっくり休んで――… ああ、喉は、平気? お見舞いに、持ってきたんだけど、食べられるかな。
[軽く掲げるはカフェ『木漏れ日の光』の紙箱。]
(261) helmut 2014/06/08(Sun) 14時半頃
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― 病室 ―
[妹、と聞けば少しだけほっとしたように目許が和む。]
ん、聞いた。 可愛い妹さんだよね。 ……ちゃんと、会えたんなら、良かった。
[付け足された言葉に頷きサミュエルを見る。]
そ、っか。 じゃあ、少しだけ、話し相手になってもらおうかな。
[掲げた包みを彼へと差し出す。 中にはシュークリームが三つ入っている。 マユミが居た時の事を想定しての数だった。 勧められた椅子に腰を下ろして膝に両手重ねおく。]
(270) helmut 2014/06/08(Sun) 14時半頃
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…………うん。きっと子供の頃も可愛かったんだろうね。
[素直に妹をほめるサミュエルに頷き]
一人だと、なかなか、ね。 私も、――…ワンダといる時でないと あんまり、喋れなくて、……そのせいで一度殴られた事がある。 あのときはさすがに、痛かったなぁ。
[微苦笑うかべながら友との一場面を漏らし]
うん、キミの為に持ってきたから。
[問い掛けに「どうぞ」の言葉を添える。 服装については、少しだけ考える間をおいて]
最近は大抵、着物。 そのお店に行く時は、洋服だけど。
[店名記された包みを指さし、ちいさくわらう。]
(274) helmut 2014/06/08(Sun) 15時頃
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そんなことも話してたんだ。 ……あれで熱いところがあるんだよね。
[サミュエルが瞬いた理由や チアキ相手とは、と言った理由まで察する事は出来ず。 箱を開ける様に指さした手は行儀よく膝上に重ねられる。]
うん、甘いの平気ならいいんだけど。
[茶道か、と言葉が続けば左右に首を振る。]
舞いをやってるんだ。 イメージ崩さないように、って、殆どこんな恰好。
[シュークリームを持つサミュエルの手に視線を注いでいれば 勧める仕草に瞬いて、頷いてから、手を伸ばす。]
(278) helmut 2014/06/08(Sun) 15時半頃
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――…、 嗚呼。
[女性、という言葉に思い出したように声が漏れる。 難しい顔をするサミュエルを見詰め、ふっと、わらった。]
女性、じゃ、ないよ。
[あっさりと本当を口にする。 誤魔化しは終いにしよう、と素直にそう思えた。 衣装は汚さぬようにと言われていたが 甘い物を前にそれがすとんと抜けてしまうのはお決まりで。 手にしたシュークリームに掛かる粉糖は さらと膝上に雪のように降る。]
舞台にも立つよ。 『アヴァロン』のCMにも出る事が決まった。 少しだけ、知名度、あがるかな。
[口をつけぬまま、言葉を返し、 ゆるりと首を傾けサミュエルへと視線を注ぐ。]
(281) helmut 2014/06/08(Sun) 15時半頃
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[差し出されたタオルを受け取る為の手は動かない。 大好きなシュークリームにもまだ口を付けず サミュエルの反応に困ったように眉が下がる。]
――――…ごめんね。 がっかりさせるって分かってたんだけど。
[申し訳なさそうに謝罪の言葉が漏れた。 マユミの名が零れれば、微か首を傾げるけれど]
ああ、そっちにも勘違いさせちゃってたか。 今度、謝らなきゃなぁ。
(284) helmut 2014/06/08(Sun) 16時頃
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[首を傾げるサミュエルが紡いだ言葉に首肯する。 広げられるタオルをちらとみるものの すぐにサミュエルへと視線を戻した。]
――…ん。
[待って、の言葉に一音漏らすのは 直ぐにマユミに会えるとは思わぬから。 彼がそういった理由を考えぬまま 所在なさげに視線を落とす。 もとの形を保ったままのシュークリームが映り込んだ。]
(288) helmut 2014/06/08(Sun) 16時頃
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――…妹さん。 このシュークリームのお店でバイトしてるんだけど ……その時は、ちゃんと、男性もの、着てたんだけどな。
[それがあるから、誤解を生んだことにも気付けずにいた。 少しだけ困ったような響きをおとす。 首を傾げる気配に視線を上げればサミュエルの双眸と重なり]
そ、っか。 ……なんか、キミにそう言われるのも、ヘンな感じ。 でも、褒めてくれてありがとう。
[メイクは薄らと自然に見える程度のもの。]
男には撫でられるの嫌がる程度には女好きだし? だから、アヴァロンと同じような姿じゃ がっかり、するだろうなぁ、って。
(290) helmut 2014/06/08(Sun) 16時半頃
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[不思議そうなサミュエルにチアキもまた不思議そうにする。 膝の白を払った彼に遅れて「ありがとう」の言葉を向けるが 手を動かしたらまた零してしまいそうだ、とぼんやり思った。]
………………ん?
[少しだけ近くなる距離。 問い掛けには、はたと瞬いて首を横に振った。 そうしてサミュエルを見詰め]
それは嫌。 けど、期待には、応えたかった。
[多分、そういう心理だったと振り返る。]
(292) helmut 2014/06/08(Sun) 16時半頃
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そっか。 考えすぎだったみたいだね。
[自嘲するように微苦笑漏らした。 チアキはチアキ、とサミュエルが言えば 驚いたように目を瞠る。 途惑うように濃い茶の双眸は揺れて]
――…うん。
[チアキであれるのは――、なんて言葉が過るけれど それは口に出さぬまま頷いた。]
でも、まさかあの喋り方で、 女性と思われるとは思わなかったんだよ。
[伸ばされた手を受け入れるように、微か顎を引く。]
(295) helmut 2014/06/08(Sun) 17時頃
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――そうだよ。
[サミュエルの確認に肯定を紡いだ。 彼の撫でる個所はアヴァロンであったと同じか。 ウィッグは後ろ髪を整える為のものだから 彼の手の感触はじかに伝わる。]
笑わない。 紛らわしい名だし、 ――…ごく、たまに、現実でも間違われるから。
[間違われる数は少なめにさばをよむ。 少しだけ擽ったくて身を捩れば 手にしたシュークリームからまた白が降るけれど 菖蒲色の上に重なる白に受け止められた。]
笑って欲しかったの?
[サミュエルを微か上目に見詰め尋ねる。]
(299) helmut 2014/06/08(Sun) 17時半頃
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――…ワンダは確かにそうだけど。 他に、あてにならないのって……
[誰かいたかと微か首を傾げる。 考える間をおいてのサミュエルの声には]
……うん?
[そうじゃないのか、どうなのか、 いまいち分からないようで不思議そうな声を漏らした。 髪から耳朶に移ろう手の感触に身を捩る。]
や、……っ、ちょ、くすぐったい、からっ。
[堪えるような声を漏らして俯いて。 その拍子に手にあったシュークリームは膝の上にころと落ちた。]
(305) helmut 2014/06/08(Sun) 18時頃
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それは――…、まあ。 だって、結局騙しちゃう形になったわけだし 悪かったなぁ、と思って、……
だから、
[笑えなかった、と困ったように眉を下げる。]
(306) helmut 2014/06/08(Sun) 18時頃
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あー、確かに驚くかも。
[トルニトスの名には納得した。 女性に護られていた、とは思いたくない。 微妙な表情を浮かべていた。]
…………タオルの上だから、セーフ。
[勿体無いの言葉にそう漏らす。 拾おうと手を伸ばせば、 転がるを防ごうとしたサミュエルの手と重なりかけて 驚いたようにすっと元の位置へと己の手を引く。]
うん、……そう言って貰えると、
[罪悪感が和らぐ、とは心の中で続けて]
…………、えと、……何?
[上目に見遣るサミュエルの視線に途惑うように視線を逸らした。]
(308) helmut 2014/06/08(Sun) 18時頃
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[流れる沈黙に気まずさを覚えるけれど それを破ったのはサミュエルだった。]
……いや、何も。 ちょっと、驚いただけだよ。
[人付き合いは得意な方ではない。 連理としてならよそいきを取り繕えるけれど チアキと呼ぶ相手には素が出てしまう。 きっとそのせいだと思いながら視線戻すと 差し出されるシュークリームが其処にある。]
…………。
[きょとと瞬き、甘い誘惑の向こうにいるサミュエルを見て 少しだけ考えるような間の後、 差し出された彼の手許へと顔を寄せて、 ぱくりと小さめの一口分、シュークリームを啄んだ。]
(310) helmut 2014/06/08(Sun) 18時半頃
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[サミュエルが浮かべた笑みに滲む色。 チアキはそれを認め、続く言葉に眉を寄せる。]
愉快かどうかは考えた事なかったな。 まあ、……アヴァロンでつるんでた時は楽しかったよね。
[仮想世界だからこそ打ち解けるのが早かった。 嫌われたとしても現実ほど痛くないだろうと思っていた。]
……、まだ、サミュエルに会うのは二度目だからさ。 少し、緊張してるだけだよ。 アヴァロンではああだったけど、結構、人見知りなんだよね。
[友しか知らぬだろうそれを漏らす。 グレッグの手が近付けば折った腰の角度は浅くなり]
それ、受け取らせないと、手まで食べちゃうよ。
[「餌付けされてるみたいだ」と小さく笑ってサミュエルを見た。]
(318) helmut 2014/06/08(Sun) 19時頃
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――大事な思い出の一つだから、 サミュエルも同じに思うなら嬉しい。
[戻れない過去を懐かしむように目を細める。 サミュエルの言葉に、シュークリームと彼を見比べて 歪になった断面から零れ掛けるクリームに気付けば 返事をする前にくちびる寄せてそれを舐める。 甘さがまた舌に広がり、くちもとが緩んだ。]
餌付けはもうされてるのかな。 緊張は――…解けてきたよ。
着ぐるみの時、撫でられるの嫌がったみたいにさぁ 食べられるのもイヤだって言いなよ。 なんか、調子狂うじゃないか。
[笑みの形にほっとしながらも 困ったように眉を下げて小さく首を傾げた。]
(321) helmut 2014/06/08(Sun) 19時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/08(Sun) 19時半頃
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[軽い揺れにクリームが口許につく。 少しだけぬるくなってしまったそれを指で拭い舐めとって]
――…ああ、確かに、賑やかだったね。 そういう風に騒ぐ相手とかいなかったから新鮮だった。 クラスのムードメーカーみたいな。 うん、……いるね。
[サミュエルの声に小さく頷いた。]
あっちでああ振る舞えたんだから、さ 理想は、――…近いのかもしれないよ。 グレッグも、サミュエルも、 どちらもキミには違いないと、思う。
[寄せられるシュークリームを暫し見詰め 伏せ目にそれを食べすすめて、残すは一口分。]
(326) helmut 2014/06/08(Sun) 20時頃
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そうだよ。
[サミュエルに間髪入れず肯定の言葉を向ける。 視線感じれば伏せていた目はそちらを見て]
――…変わらない? それなら、キミには自分を出せてるんだろうね。
[アバターよりも少しだけ幼い笑みをのせる。 考えるような間に、問おうと口を開いた時 彼の手が声の勢いのまま押し付けられて]
……っ、
[残るクリームが流れて口腔へと滑り落ちた。 薄めのシュー生地をぱくりと咥えて食む。 ゆっくりと食べすすめてゆけば サミュエルの指先にくちびるが触れる。]
(334) helmut 2014/06/08(Sun) 20時半頃
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うん、誤差の範囲かもね。
[自分ではよく分からないけれど サミュエルが言うのならそうなのだろうと同意を示した。 細まる彼の眸を見れば、餌付けされているような心地になる。
アヴァロンでのじゃれあいを思わせる彼の行動に チアキは向こうとは違う一面をのせて戯れにのる。
触れた瞬間、小さく跳ねる彼の手指。 その腕に己の利き手を寄せて引き留める。]
クリーム、付いてる。
[言いながら、手に残るクリームを掬い取らんと 赤い舌先をのぞかせ寄せる。]
(338) helmut 2014/06/08(Sun) 21時頃
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[動きの止まったサミュエルの手を舐めるは容易い。 注がれる視線に気付かぬ風に視線は伏せたままあるけれど 口許には少しだけ愉しそうな弧が描かれていた。 名を呼ぼうとする声がして]
――…ん、
[と、微かくぐもる声を漏らす。 彼の腕に添えた利き手に強張り伝うと なだめるようにトントンと指先だけを動かし軽く叩く。]
勿体無いよ。
[膝上に落ちたシュークリームを見て彼が言った言葉をなぞる。 言葉はあれど手を引く動きは感じられぬをいいことに ちろりちろりと丁寧に、彼の手に残るクリームを舐めとる。]
(340) helmut 2014/06/08(Sun) 21時頃
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[疑問形で綴られるサミュエルの声に瞬きのみで頷いた。 サミュエルのくちびるより漏れる吐息の音色に 過ぎたる熱が仄かにいだかれる。 もがく指先が頬をなぞると 唾液に濡れる彼の手の平に熱籠る吐息が触れる。]
――……。
[声が届きゆると視線をあげる。 サミュエルの白い肌が赤く染まるを見て 悪戯な眸が弧を描きわらった。]
もう少し……?
[見詰めたまま今度はチアキが尋ねるように首を傾げる。]
(344) helmut 2014/06/08(Sun) 21時半頃
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少しじゃなくて、もっと……?
[悪戯をのせた言葉綴るその喉が微か鳴る。 反応の良さに興が乗っての行動だけれど 制するように口許宛がわれた人差し指に やりすぎたかと思い、一度視線を下げた。]
――…ん。 熱いなら、冷やす? 冷たいジュースでも買ってこようか。
[言い終わる頃合いに、再びサミュエルの双眸を覗く。 腕に添えていた利き手をそろと引いて 寄せた顔は、彼の手から離れゆく。]
(348) helmut 2014/06/08(Sun) 22時頃
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[下がる眉のかたちに困らせてしまったかと思う。 ぼんやりとしたサミュエルの心が何処にあるか知れない。 熱こもる眸が重なると途惑うように濃い茶が揺れる。 離れるを引き止めるように掴まれた菖蒲色の袖に 視線落せば、その手は離れて]
如何かした? ジュースよりアイスの方がいい?
[理由をさがし、そんな風に問い掛けて]
サミュエル?
[視線向けばゆると首を傾げて、彼の声を待つ態をみせる。]
(350) helmut 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[かきあげられた前髪をみて バンダナをすればグレッグっぽいかな、なんて思う。 少しだけ懐かしそうにサミュエルを見詰めた。
応えはなかなか返らない。 注がれる視線にはたりと瞬きをする。]
――…どうだろうね。 嗚呼、少しだけ、喉が渇いたかな。
[舌が覚える味と感触に覚える渇きは 甘さのせいだけではないと思うけれど 誤魔化すような言葉をのせて曖昧に微笑んだ。]
(363) helmut 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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――…分かった、飲み物だね。
[サミュエルにゆるく頷く。 左胸に手を宛がう様子をみれば不思議そうに首を傾げた。 笑みのかたちは少しだけ不自然に思えて 声掛けようとした矢先 サミュエルの言葉が聞こえ動くが見えた。 軽く首を竦めて、遅れて立ち上がる。 膝のタオルは軽く畳んで寝台に置き 窓辺に向かうサミュエルの背を見詰めた。]
……。
[微か零れる吐息は少しだけ残念そうにある。 何も言わぬまま静かに背を向け戸口に向かう。]
(370) helmut 2014/06/08(Sun) 23時頃
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[吹き込む風に髪が靡く。 それを押さえようと耳朶から項へと流れるように動く右手。 サミュエルの声が聞こえて振り返る。]
洋装って、――…普段の、かな。
[確かめるように紡いでから]
そうだね、次は、そうする。
[言い終わらぬうちに前を向いて表情を隠した。]
(377) helmut 2014/06/08(Sun) 23時半頃
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[病室を出て廊下を歩く。 角を曲がって少しすれば自動販売機が置かれていた。 何にしようかと視線さまよわせるうち アヴァロンでグレッグが紅茶をいれていたことを思い出し 冷たいストレートティーのペットボトルをひとつと アップルティーをひとつ、手に入れる。]
――…ああ、けど、
[不意に声を漏らして病室の方を振り返る。]
このまま帰った方が良いかな。
[溜息まじりの声漏らして下を向く。]
(378) helmut 2014/06/08(Sun) 23時半頃
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[お見舞いを買った店に行く時の恰好。 普段通り、白いシャツにネクタイを締めてとなるだろう。 アヴァロンに居た時と近い恰好。 愛用していたおしゃれ着のように目立つものではないけれど。 いってらっしゃいの声に、アヴァロンでなら いってきます、を躊躇いなく紡いだはずなのに 結局応えられないまま逃げるように病室を抜け出していた。
俯いたまま、自販機の前で息を吐く。]
部屋の前にでもおいてくるかな。
[自分の中で出した妥協案を声に出した。 来た道を戻る決心をして顔を上げると 足音が近づくのが聞こえ、振り向いた。]
(386) helmut 2014/06/09(Mon) 00時頃
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[思いのほか近い距離にサミュエルが居て 驚いたように目をまるくする。 半ば開かれたくちびるが 問い掛ける声に、一度結んで、また開いて]
――…長居しちゃったから。 そろそろ帰ろうかなと思って。
[それは先程零した言葉の答えにはならない。 分かっていながら言い訳じみたことを言う。]
(392) helmut 2014/06/09(Mon) 00時頃
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――…うん。 顔をみて、話したら、…… またずるずる居座っちゃいそうだから。
[困ったように眉をさげてこたえるけれど 短い一音と突き出された小銭に瞬き]
お見舞い、だし。 お金はいらない。
[逸らされた視線に、前髪に隠れ気味の双眸を見遣り]
機嫌損ねちゃったかな。 ――…ごめんね。
[飲み物持ったまま、軽く頭を下げた。]
(397) helmut 2014/06/09(Mon) 00時半頃
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[納得したのかどうかはサミュエルの様子からは分からない。 ただそれ以上続けても言い訳にしかならぬと知れるから 困ったような笑みを漏らすのみ。 チャリ、と硬貨の鳴る音が彼の手から響く。]
――…ん。
[違う、と聞こえれば少しだけ安堵して]
あー…、そうだね。 一言くらい、声掛けてじゃないとまずいよね。 ……………………かなしい?
[声掛けずに去ろうとした薄情さが 彼を悲しませたのか、とぼんやり思うものの ピンとこない風に首を傾げる。]
(403) helmut 2014/06/09(Mon) 01時頃
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[短い応えに小さく笑う。 サミュエルの様子が何だか拗ねているようにも思えて]
悩みはしたよ。 どうしようかなーって。
[大丈夫か否かは言わず過程を少しだけ漏らした。]
悪戯が過ぎたから 少しは反省してね――。 でも、謝りそびれて気まずい気がして 今日は帰った方がいいかな、って。
[向かぬ視線の先に、手を伸ばして ストレートティーのペットボトルを差し出す。]
ま、飲みなよ。
(406) helmut 2014/06/09(Mon) 01時頃
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[空になった手は残ったペットボトルの蓋に伸びた。 開けて直接口を付ける。 連理の恰好ではあまりしない行為だけど 他に見るものも居ないなら良いかと思った。 ――他に目があることに気付かぬまま サミュエルの言葉を聞いて「ふぅん」と相槌をうち]
気にしてないならいいけど。 ――…俺は、悪戯よりお菓子の方がいっかな。
[アヴァロンで居た頃のように軽口をのせて]
分かった。 サミュエルがそう言うなら 黙って居なくなったりしないよ。
[サミュエルの手許から、 その目許へと視線を移ろわせ、小さく頷いた。]
(409) helmut 2014/06/09(Mon) 01時半頃
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――…リアルでも好きだから 好きなものをお見舞いに持ってきたんだ。 ま、ほかのケーキも好きだから大分迷ったんだけどね。
[覚えておく、の言葉に「うん」と返して。 視線重ねたサミュエルの笑みが見えれば 安堵したようにくちびるを綻ばせた。]
わかった、約束。
病室、抜け出して大丈夫? 他のお見舞いの人が来たりしない?
[思い出したように問い掛ける。]
(414) helmut 2014/06/09(Mon) 02時頃
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ん、口に合ったなら良かった。 そこさ、グリーンカレーもおいしいんだって。
[漏らすのは店の看板メニューの一つ。 きっとバイトするマユミの方が詳しいとも思うけど。 ちらと過った名がサミュエルの口から紡がれる。]
ああ、それは邪魔しちゃったね。 ――…お店の話、バイトの話、彼女から聞いてみて。
[言い遣り、見送ろうと思うも彼は動かない。 向けられる眸に気付けば、笑みを浮かべて]
病室まで送るよ。 ……途中で倒れられても困るしね。 ほら、いこう。
[促して、向かう先は病室の扉前。]
(416) helmut 2014/06/09(Mon) 02時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[配膳に来たのは店主だった。 其処までは別段気にすることもないのだが]
――…ん、ありがとう。
[頼んだ品名が告げられれば頷いて礼をいう。 それで終いならいつも通りのはずだったけど その日は続く声があり、顔をあげ、店主の女性>>357を見詰める。]
友達に紹介してもらったんですけどね。 ケーキがとてもおいしいから、全部制覇しようと思って。 ……制覇する前に好きなのをまた頼んじゃいそうだけど。
[へらりと珍しく饒舌に、人懐こさをみせた。]
名前? ――…チアキって言います。
[アヴァロンで名乗っていた名をよく似た姿で紡ぎ笑った。*]
(417) helmut 2014/06/09(Mon) 02時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/09(Mon) 02時半頃
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――あ、ワンダが言ってたカフェ。
[思い出したようにサミュエルに言う。 頷くのが見えれば目を細めて]
でも入院患者だし?
[健康だと言い遣る彼にさらに言葉を投げて 歩むうちに、目的の場所に辿りついた。]
……ん。 明日も来るよ。 じゃあ、またね。
[軽く手を掲げて、次の約束を口にし踵を返した。*]
(420) helmut 2014/06/09(Mon) 02時半頃
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きゃっきゃなんてしてないから。
[すかさず返してくちびるを尖らせる。 サミュエルからの礼にはゆると首を振った。 見送る視線を感じても、チアキは振り返らず帰路につく。*]
(428) helmut 2014/06/09(Mon) 03時頃
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― 翌日の病室 ―
[白シャツに赤のネクタイを締めて 黒のベストに同じ色のスラックスを履く。 アヴァロンでの装いに似た、けれど控えめな恰好で サミュエルの病室を訪れる。 ノックの回数は二回、返事を待ち扉を開けるのは昨日と同じ。 素顔のままあれば昨日よりも幼く見える貌。]
約束通り来たよ。 ――…これで満足?
[それがサミュエルに 連理ではなくチアキの姿をみせたはじめての日。]
(430) helmut 2014/06/09(Mon) 03時頃
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― 翌日の病室 ―
[地味と言われて心外と言わんばかりに眉を寄せる。 サミュエルの眸が細まれば小さく息ついて]
リアルではそんな派手な恰好できないよ。 あんまり目立ちたくないし。
[目立つ色を纏わぬ理由を零して笑った。 苦笑と共に綴られた言葉にはゆると首を傾げるのみで 椅子すすめる仕草にはたと瞬く。]
――…今日は、この恰好みせに来ただけだから。 元気そうな顔もみれたことだし、帰るよ。
[あっさりと退く態を示してみせた。]
(435) helmut 2014/06/09(Mon) 03時半頃
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― 翌日の病室 ―
[謝罪の言葉と共に垂れる頭をみればゆると首を振る。]
いいよ。 気にしてないから。
[視線は重ならないまま笑む形が見える。 サミュエルの様子に首を傾げた。]
どういたしまして? ――…健康なら、もう見舞う必要もないかな。
[いい頃合いかもしれないと思う。 深入りする前に手を引くのは現実での在り方。 否、アヴァロンでも基本的には深入りなどしない。 ギルドにはいることもなく、ずっと誰かと共にいることもなく]
妹さんもお見舞いに来てるみたいだし。 話し相手には困らないよね。
(438) helmut 2014/06/09(Mon) 03時半頃
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― 閑話:数日後 ―
[届いたのはワンダがコーディネートした一式>>333。 箱を開けて見えたのは白のブラウス。どうみても女物。 黒のワンピースを両手で持ち上げじぃと見据える。]
――…女装をしろってことか。
[項垂れながらも薄いピンクのカーディガンを取る。 少しだけアヴァロンでの上着が重なったけど 胸元を飾る為らしき赤いリボンと、ベレー帽には眉を寄せた。 ソックスは問題ないが靴も女物なのだろう。 小柄な方ではあるけれど一式そろえるのは苦労したのではと思う。 胸の詰め物を見て、盛大に溜息を吐いた。]
(439) helmut 2014/06/09(Mon) 04時頃
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ワンダの見立てとはいえ、さすがにこれは似合わないだろ。
[仮にも成人男性である。似合うはずがないと信じたいところだった。 添えられた手紙の内容に絶句する。]
……………………デート?
[こてんと首を傾げた。 少し間をおいてふるふると首を振る。]
や、この恰好で外に出ろって!? なんつー無茶言うんだよ。 いやいや、さすがにこれは不審者扱い受けるって。
[サイズぴったりの衣装を前にチアキは項垂れた。*]
(440) helmut 2014/06/09(Mon) 04時頃
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― 翌日の病室 ―
[懐かしくもあるとサミュエルが言えば笑みを漏らして]
リアルの姿と似せて作ったからね、あのアバター。 まあ少しだけ、身長とか、声とか弄ったけど。
[顔も少しだけ大人びて作ってあったけど 誤差の範囲となるだろうとそれは言わず。 立ち上がる気配に「見送りはいいよ」と制す言葉を告げるけれど それは効果なく、目線の高さが変わる。 半歩後ろに引けば、伸ばされた彼の手が腕をとらえる。]
何、って、言葉のままだよ。 ――…眠り続けていたのを知って、 心配になって会いにきてみたけれど その心配もなくなったから、ね。
[おしまいにしようとする理由として あたりさわりのない言葉を選んでサミュエルを見詰めた。]
(442) helmut 2014/06/09(Mon) 04時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/09(Mon) 04時頃
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― 翌日の病室 ―
[サミュエルに掴まれた腕を見て 彼の双眸へと視線を戻す。]
――腕、……痛いよ。
[それほどヤワではないけれど 掴まれた個所から伝う体温と手の大きさに 途惑うように濃い茶の双眸が揺れた。 会うのは難しい。 確かにそうかもしれないと思うから曖昧な頷きが一つ落ちる。 無事を見届けたら、それで終いで良かったはずなのに 二度、三度とサミュエルに会うため病室に通った。 一度きりに出来なかったのは弱っていた姿をみたせいか。]
いや、……か。 それなら、連絡先でも交換しておく?
[空いている手で携帯を取り出して、柳眉を寄せる彼を見上げる。]
(448) helmut 2014/06/09(Mon) 09時半頃
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― 翌日の病室 ―
[手の力が緩まねば逃げる事は出来ない。 サミュエルが謝ると困ったように眉を下げた。]
……時間があれば。
[会える、と言えばこの場は収まるだろうと思う。 けれど次に会うかどうかの答えは出ないまま その迷いがチアキの返答に滲んだ。]
俺と、また会いたいの? 友達になりたい、とか?
[未だ、友達とは言えぬ関係で 繋がりが薄いこともわかっている。 見舞いを止めれば後は偶然の頼るくらい。 無事を見届けたのだから、それでよいのだと言い聞かせていたのに]
(450) helmut 2014/06/09(Mon) 10時頃
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[サミュエルの反応に片眉を上げる。 察しがいいなと思えば微かな苦い笑みが滲んだ。]
そういうキミは、俺を友達だと思ってた? アヴァロンでなら、大事な友達だと俺は即答できるけど こっちではさ、ワンダくらいしか友達いなくて、 ……よく、わからないんだよね。
[アヴァロンでの事件の終わりが近いあの時、 言った言葉も想いも偽りなきものだけど]
必要――…、と、思う。 居て欲しい、と、思ったけど よく考えてみたら、サミュエルには他に必要としてくれる人が居るし あれって俺の我儘だよな、と、思って。
[ぽつぽつと心に向き合い言葉を零す。]
(453) helmut 2014/06/09(Mon) 10時半頃
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俺、別に優しくないよ。 あれは、嘘じゃない。
[優しくないと思う。 己の為にクシャミやカリュクスに剣を向けた。 ゆると首を振ってサミュエルを見遣る。]
なんで仕事でもないのに わざわざ社交辞令なんて使わなきゃなんないんだよ。 自分の事最下位とかいうあたりはバカだと思うけど
これでも、サミュエルが生きていてくれて嬉しいし こうして、会えて、言葉交わせたことも嬉しい。
[腕を掴む彼の手が緩むのを感じるけれど 動かぬまま、開いた僅かな距離に困ったようにわらう。]
(454) helmut 2014/06/09(Mon) 10時半頃
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あれは――…、ああ、うん。 あれも悪かった。 いきなりあんな事されちゃ気持ち悪いよな。
[二度しかあった事のない相手に手を舐められたら 自分でもそう思うだろうから困ったように眉下げる。]
そ、っか。 変わらないかぁ。
[気持ちは変わらずとも現実には別のファクターが加わり 思うままに、なんて事はチアキには出来ないのが常。 変わらないと言い切れるサミュエルが少しだけ眩しくある。]
――…ん。
[我儘を言えるのはアヴァロンでだけ。 素をみせられるワンダには時折それもみせはするが やはり我を通すことはできぬようになっている。 嬉しかった、と綴るサミュエルに、柔い笑みを向けた。]
(457) helmut 2014/06/09(Mon) 11時半頃
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ちゃんと見えてたんだ。
[その時には確認できなかったから そうか、と頷いて、ほっとしたように口許を緩める。 緩むのに触れたままあるサミュエルの手を見詰め]
どうかな。 俺の我儘には変わりない気がするけど。 サミュエルに、いて欲しいと思われるのは ――…嬉しいかもしれない。
[仮定の話と思えば感情もまた仮定で言い切る事は出来ず 少しだけあがる視線に気付くと]
ああ、ようやくこっち見た。
[少しだけ嬉しそうな笑みを浮かべる。*]
(458) helmut 2014/06/09(Mon) 11時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/09(Mon) 11時半頃
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― 少しだけ先のお話>>379 ―
[ワンダから洋服を贈られて>>333暫く経ってからの事。 互いの近況報告を兼ねて会う約束を取り付けた。 待ち合わせは、事件の後から通うようになったカフェ『木漏れ日の光』。
白い日傘を店先で畳み、チアキは、は、と息を吐いた。 顔を隠すための苦肉の策だが、それも今回の服とあわせてある。 ワンダのコーディネートした黒のワンピース姿で チアキはカフェの扉を開いた。
胸の詰め物のせいで窮屈さを感じるけれど 和装の帯もまた似たようなものでその窮屈さにも慣れている。 アヴァロンのCMで纏ったヒーラーコスチュームよりも さらに女性的なフォルムとなったのはワンダのチョイスによるもの。 それに合わせてヘアメイクとネイルはスタイリストに頼んだのだが。
いつもと同じく先に来ている友を見つければ それらしい女性的な笑みをつくって、手を小さく掲げ、振る。]
(467) helmut 2014/06/09(Mon) 14時頃
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[深く頷くワンダに少しだけ困ったような顔をして]
此処まで凝ったのがくると思わなかった。 ――…で、出来は如何?
[ことりと首を傾げて友の反応を窺えば、 共に抱き締められて少し慌てた。]
……ワンダ?
[呼び掛けて]
これからも、――…
[良き友でありたい、と耳朶に囁き、 チアキも大事な友へと抱擁を返して微笑む。*]
(468) helmut 2014/06/09(Mon) 14時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/09(Mon) 14時頃
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― 翌日の病室 ―
[これまでのアヴァロンでのグレッグとの遣り取りは記憶に濃い。 ”男アバターに撫でられる趣味は>>1:46”なんて言ったのも覚えているからこそ 女好きだと記憶しているし男に触られたくないものと思っている。]
うん、振り払われるもんだと思った。 チョップもなしとか意外過ぎた。
[嫌でもない、と、サミュエルの言葉に頷くけれど 何やら腑に落ちない点は残りチアキは不思議そうな面持ち。 詐欺師なら、などと不本意な仮定も 舞台に立つものとしてなら演技力の評価にも繋がるかもしれないけれど サミュエルの前で隠すことはあっても演じる心算はなく。]
――…サミュエルの我儘?
[前置きに小さく首を傾いで視線重ねたまま声を聴く。 絞り出すようなその声音はどこか無理をさせているようにも思え 思い悩むような表情が一瞬過った。]
(474) helmut 2014/06/09(Mon) 16時半頃
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[そうして綴られたのはチアキにとってはささやかに思える願い。 けれどチアキ自身がサミュエルに向ける想いとも重なるところはあり]
――…アヴァロンに居た頃みたいに?
俺はもうあっちには戻れないと思うけど こっちでは、あっちでみたいに助け合えるようなスキルもないけど
[サミュエルの言葉を聞けばそんな前置き必要ないと分かるのに 戻れぬ思い出と今との違いを自ら確かめるようにして]
それでも良いのなら――…、
(475) helmut 2014/06/09(Mon) 16時半頃
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[腕を握りなおしたサミュエルの手にもう片方の手を寄せる。]
もう逃げないから、さ。
[終いを切り出した事を逃げと認め囁きにも似た淡さの声を向ける。]
こうして話せる位置に 触れ合えるほどに近く――、 けれど、さ、笑うのは一人じゃイヤだよ。 サミュエルも笑ってくれないと寂しいじゃないか。
[小さくなりゆくサミュエルの声とは反対に はっきりとした声で言い切って、 金糸に隠れるその双眸にも映るよう口の端をあげ笑みを形作る。]
(476) helmut 2014/06/09(Mon) 16時半頃
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[話を出来て触れ合える距離の関係。 まず浮かんだのは友であるワンダ。 アヴァロンでの遊び仲間とも重なるだろうか。 そんなことを考えていればサミュエルの呟き>>473が聞こえた。]
――… うん?
[問うような響きでサミュエルを見詰める。 三秒後に取り消しの言葉があると笑み声を漏らして]
俺も、サミュエルが好きだよ?
[悪戯な色を湛えた眸を向けてそんな言葉を向ける。*]
(477) helmut 2014/06/09(Mon) 16時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
helmut 2014/06/09(Mon) 16時半頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[ワンダとの抱擁>>379が終わる。 どちらともなく自然に解かれる腕。 席について連れに挨拶をしてから いつもと同じケーキメニューと睨めっこが暫し。]
――…んー、今日はイチジクのコンポート。 あと、モンブランとレアチーズケーキ。 飲み物はー、アッサムのミルクティー。
[オーダーを聞きに来たマユミ>>485に伝えて]
あ、マユミ、その髪型も似合ってるね。
[ワンダのコーディネートという事をうっかり忘れて いつものようにチアキとして声を掛け笑みを向ける。]
(501) helmut 2014/06/09(Mon) 21時頃
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[そうして響いたのはそれとは知らぬクシャミの声>>492。 声した方を向けばトルにーと呼ばれる店主の姿があり ワンダと、同席する者たちと顔を見合わせてチアキは絶句する。]
……………………。
[重ならない。 あの筋肉美を誇る壁であり通報される常連であり――。 柳眉を寄せて怪訝そうな顔をしていたが]
……女性に、護られてた、だと!?
[チアキにとって重要なのは其処だったとか。*]
(502) helmut 2014/06/09(Mon) 21時頃
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― 翌日の病室 ―
[「そうだよ」と間髪入れずの応えとなるのは チアキにとって揺らぎないグレッグのイメージだから。 サミュエルもまた同じ思考なのだろうと思い込んでいた。
想像通りの頷きに、安堵の色を浮かべる。 重ねた手にさらにサミュエルの手が重なれば そわりと落ち着かぬ風に視線が泳いだ。 ほころぶような笑みが視界に映り込み、ふ、と目許を和ませる。]
……うん?
[その、の続きを促すように首を傾けて]
…………?
[彼の片手が離れて何かしようとする気配がするのに 何をするでもなくある手と顔を交互にみれば それは視界を遮って、暗闇が訪れる。]
(521) helmut 2014/06/09(Mon) 22時頃
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[闇の中聞こえるのはサミュエルの グレッグよりも落ち着いた響きの声。]
――…ん。
[ちょっと違う、と称される好意をぼんやりと考える。 そうしているうちに、呟かれる言葉。 微か笑うような吐息が漏れて]
それがどんな好意だとしても キミからのものなら嬉しいと思うよ。
[柔い声でそう囁いて、チアキは形よく微笑んだ。]
(522) helmut 2014/06/09(Mon) 22時頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
――――…っ!?
[既に名前も言った相手>>515で普段の恰好も見せている。 女店主がトルニトスであるのなら こちらの事は大凡見当がつくだろう。]
一番意外なのは――…、うん。 今度は貸切でオフ会を企画するのも楽しそうだ。
[圧力を感じて言葉を途中で切り。 それから、彼女の話にのるように頷く。 元より女装で目立つような真似は避けたいところ。 チアキは大人しく席についたまま、銀のお盆に軽く顔を引き攣らせた。]
(526) helmut 2014/06/09(Mon) 22時頃
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― 翌日の病室 ―
[目許を覆うサミュエルの手に こつんと軽く額を押し付け眸を閉じる。 流れる沈黙、視覚情報のないままのチアキには サミュエルがどのような様子で何を思うか知れない。 手の温度を額に感じながら、ゆると息を吐く。 待っていれば、声が、降る。]
――…多分、なら それが本物かどうか、 確かめられるまで付き合うよ。
[その間に己の気持ちも理解出来るだろうか、と。 考えながらも、サミュエルの笑みが見られる事を願う。]
(537) helmut 2014/06/09(Mon) 22時半頃
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― 翌日の病室 ―
[手入れされた髪はアヴァロンのアバターよりも細く柔い。 目隠しのままでサミュエルの声を聞き「ん」と短く一音漏らして]
結果はまだ出てないんだから それはその時に考えよう。
[ずれされる手の気配を感じれば 押し当てた額を離してゆっくり目を開けた。 少しだけ眩しさを覚えながらサミュエルの双眸を見上げる。]
サミュエル。
[名を呼び、一歩近づいて襟元へと手を伸ばした。 背伸びをすれば視線の距離は近付く。 吐息掛かる距離まで顔を寄せて じゃれあうような悪戯な笑みを浮かべ見詰む。]
(552) helmut 2014/06/09(Mon) 23時頃
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― 翌日の病室 ―
ん、――…如何転ぶか分からないから、先延ばし。 余計な事考えない方が、向き合える気がする。
[サミュエルへと考えを漏らした。 襟元に添う手の重さにまた距離が縮まる。 それを認めてチアキはその手を滑らせて彼の左胸へと宛がう。 はやまる鼓動が感じられれば悪戯な色は薄れて嬉しげな色が滲んだ。]
んー、……ドキドキするなら本物かな、って。
[彼の朱を帯びた肌もまた意識するを知らせるか。 擦り合う鼻先にくすぐったさを覚えながら少しだけ此方からも寄せる。 髪に触れる手の動きに身動ぎ、艶ののる吐息をもらした。]
――…こういうの嫌じゃなければ、友愛以上なのかな。 俺は、――サミュエルにこうして触れるの、嫌じゃないよ。
[微か目を伏せ囁くような声が、静かな病室におちる。*]
(558) helmut 2014/06/09(Mon) 23時半頃
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― カフェ『木漏れ日の光』 ―
[カリュクスを名乗る女性>>525と フランシスカを名乗る女性>>529に瞬き一つして]
――…へぇ。
[少しだけ愉しそうに口の端を持ち上げる。 現実で出会えるとは思わぬ仮想現実での知己。 あのクエストに共に挑んだ者と思えば 懐かしくも嬉しくも思われた。 女店主から圧が消えれば>>533、向ける笑みは自然なものとなり]
嗚呼、そういえばグリーンカレー…… ワンダが言ってたカフェが此処なら そっか、だからだったんだ。
[なるほど、とサミュエル>>535に頷いて小さく笑う。*]
(560) helmut 2014/06/09(Mon) 23時半頃
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― 翌日の病室 ―
[触れあう場所から微かな震えが伝う。 どうしたの、という風に濃い茶の眼差しが金糸の間に注がれた。]
嫌じゃないんだ。……よかった。
[よかった、と思えそれを言葉に出来るのも明らかな好意。 呼び掛けようとくちびるを微か開けば 啄むように触れあうくちびる。]
――――…ん、
[音のる吐息が漏れる。 伏せ目がちな濃い茶はサミュエルの双眸へと注がれて]
イヤじゃないなら、――……
[もう一度、と甘くねだる声を口腔で転がし、 アヴァロンであの時みせたと同じ笑みの形を浮かべてみせる。**]
(575) helmut 2014/06/10(Tue) 00時頃
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