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メアリー! 今日がお前の命日だ!
【人】 良家の息子 ルーカス[酌み交わす相手を喰らおうと思わなかった。 (0) helmut 2013/02/08(Fri) 01時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス待ってくれる相手が居るというのは (3) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[グラスに注がれた葡萄酒が波打つのを眺め (4) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[本の話が終わる頃にはグラスは空いて (5) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[葡萄酒が空となり夜の気配が色濃くなる。 (6) helmut 2013/02/08(Fri) 03時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[彼の微笑みが翡翠に映り込む。 (7) helmut 2013/02/08(Fri) 03時頃 |
[そう。「この手で」殺すために。]
――――…
[獣たちを狩る人間の集まりと。
かの少女の母を殺めたであろう人々と。
その少年――サリスの母を殺めた人々と。
同じ手は使うまい。使ってやるまい。それが、傷跡残る男のしがらみ。
あぁ―――それは、あまりにも、甘かった。]
[窓の外に、月は妖しく照り輝く。]
【人】 良家の息子 ルーカス[所在なく落ちる手。 (13) helmut 2013/02/08(Fri) 22時半頃 |
――…。
[吐息のあとに流れる長い空白]
今宵はホレーショ―が、自警団のもとに。
[短い、知らせ。
それはサリスがミドルの名を呼ぶ前後に齎される]
リヒトさん。
あなたのお気に入り、
――場合によっては、殺します。
[リヒトへと告げる声は、
同時にサリスへの宣告ともなった。]
横取りされたくないのであれば、お早めに。
仲違いでもしたかい?
[ミドルの聲に常と変わらぬ様子で問う。
彼女の意志を聞けど、焦る様子はない。
サリスが人間の娘を選ぶ未来は想定の範囲内]
ええ、そんなところです。
……止めないんですね?
[あの時は冗談の上ではあったものの、
彼は自分の獲物だと言っていたというのに。
とはいえ、サリスがこちらを殺しにくるのなら。
たとえ止められたとしても、聞くつもりはなかっただろう。]
そうか。
困ったものだね。
[ミドルの応えに漏らす嘆息。
問いかける聲にはいくらか考え]
――…止める止めない以前に
私の意志はもう伝えてあるからね。
[所有権を主張する軽口。
それを知った上で脅かすならば関係は一変する]
わかりました。
[応えは簡潔。
場合によっては同胞と対立する事も推測できたが。
サリスの出方によっては、それもまた止むをえないだろう。]
――…嗚呼。
[ミドルに短い応えを向ける。
彼女を同胞であると認識している。
共同戦線といったように仲間であるとも。
けれど、これからの時間を共に過ごす事は
彼女も範疇にないだろうしリヒトも考えてはいない。
何れ去りゆく存在を留める術などもたない。
力をもって制するほかは知らなかった]
[確かに聞こえていた。一人の男のその名前
それが意味するのは、此処にはもう人間の少女と男と、人狼の少女と男しか残されて居ないということ。
――男がたったひとりで刃向おうとする、その人狼たちのこえが聞こえる。
今まさに少女の人狼に害を為さんとするサリスは、ミドルが告げたその言葉
それだけなら、ただ、何も言わずに聞いただけだった。]
なにを。 いまさら、
[リヒトの「お気に入り」。
そうも告げたミドルに返す、そのうつくしい獣のこえ。
サリスのこえは、震えることなく。けれど、零れていた。]
あァ。あんたは。
慣れたんだろ。ひとり、に。
[全てを、メアリーをも喰らい尽くすと告げてきた男の。
その「意志」ということば
【人】 良家の息子 ルーカス[ホレーショ―と酌み交わした名残。 (22) helmut 2013/02/09(Sat) 00時頃 |
慣れたよ。
同じになる事を望んだサリスが
同じになる事は無かったと知ったあの時に。
[サリスの聲に、クツと笑いながら言葉を返す。
メアリーを喰らう事を告げたあの時、
サリスがメアリーを選ぶなら
彼が生きる為に殺されてやっても良いかもしれないと思った。
別の選択を心の何処かで望む気持ちはあったのだけれど
矜持の高い獣は、言葉になどしない]
【人】 良家の息子 ルーカス[ホレーショ―の読んでいた本を手に取る。 (27) helmut 2013/02/09(Sat) 00時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[シーシャを庇うよう前に立つメアリーの言葉に (30) helmut 2013/02/09(Sat) 00時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス ――…同じ事を言うのだな。 (32) helmut 2013/02/09(Sat) 01時頃 |
は。
そりゃ、良かった、わ。 あァ、同じに、なんか……
[痛みで鈍った感覚の中。
このこえ
【人】 良家の息子 ルーカス ――…そう、か。 (38) helmut 2013/02/09(Sat) 01時頃 |
――…ならずとも、構わない。
私はあの日、人間であった「サリス」に出会い
心惹かれたのだから、な。
[クツ、とまた笑みが零れる]
【人】 良家の息子 ルーカス 試してみたいならそれも良かろう。 (39) helmut 2013/02/09(Sat) 01時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[良かった、と紡いだメアリーにはたと瞬く] (42) helmut 2013/02/09(Sat) 01時半頃 |
――…サリス。
苦しくないように、と彼女は言っているが。
彼女の望む安らかな死を与えるか
光を失い、声を失い、腕を失い――…
果てぬ苦しみを負わせて生かすか。
好きな方を選ぶが良い。
何、だよ、
それなのに、「おなじに」、とか言いやがって、た、とか。
っつか、メアリーに、言ったばっかじゃ、ねェ、か、今、
人間の食事と同じ、って、
なのに、ひかれた、と か、
[彼はおそらくグロリアに対しても、「おなじ」ならぬものでありながら、妹として愛していたのだろうと思う。
けれど、己は?心惹かれた、とは―――。
取り留めのない言葉は、戸惑いの表れ。]
なに、笑ってん、だよ……、
【人】 良家の息子 ルーカス[微笑む少女をじっと見詰める。 (47) helmut 2013/02/09(Sat) 02時頃 |
「おなじに」と望まねば――…
何れ壊してしまうから。
[人間と人狼は共存出来ないと思う。
飢えをやり過ごす術を知らず生きてきた]
人間は、食事と、同じだと思っている。
生きるために、必要な糧。
けれど、あの日、あの夜――…
「サリス」と名乗ったあの存在を消すのは惜しいと思った。
獲物を見逃したのは、一度きり。
私の姿を見て、生き延び、再び出会ったのは
「サリス」だけ――。
[妹にさえ見せたことのない姿。
それを知る人間で生きているのはただひとりきり]
……………………、
ばか。
決まってン、だろ。
あの子の、メアリーの、願う、通りに、しろ 。
――…、サリス。
お前も、十分、莫迦だと思うぞ。
[彼の言葉を否定はしない、返し]
――…本当に、良いのだな?
[再度、サリスに尋ねる。
微笑む少女の向こうに彼の姿を翡翠はとらえ]
[その時響いたこえ
未だ捉えきれていない、受け入れ切れていない、と言うべきだったかもしれない。
寄せる思いは、一人の少女の生死を分かつ方へと
あァ。
どうせオレは、馬鹿で、結構。
[その答えから、リヒトは約を違えぬだろうと。
過った安堵は安堵のようでいて、それでもなお痛み滲むもの。]
……………………、
[今一度続く尋ねには、幾許かの間が空き。]
良い、よ。
苦しませてまで、生か、し、て……なんざ、でき、ねェ。
あの子が、願った、通り、に、して、くれ。
[生きろ、と。そうとばかり人に言ってきた男は。
今ここで、今度こそ、その死を受け入れようとした。]
――…嗚呼。
[翡翠は彼を見詰めたまま
短い了承の言葉をサリスへと向けた。]
【人】 良家の息子 ルーカス ――…痛みは、一瞬。 (50) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[メアリーの首筋、その柔い肌に鋭い牙が浅い傷を付ける。 (51) helmut 2013/02/09(Sat) 02時半頃 |
[サリスに見るなとは言わなかった。
視界を遮ることもしない。
見るも見ないも、彼の選択次第]
【人】 良家の息子 ルーカス[男の掌には体内にあった名残のまま脈打つ少女の鼓動。 (52) helmut 2013/02/09(Sat) 03時頃 |
[どのくらいしてか、此処で漸く、あの時のこえ
零したこえに震えも何のいろも滲まないのは憔悴の証。]
なァ、リヒト。
グロリアさんは。妹さんは。
あんたの正体、あんたの「姿」を、知らねェ、のか。
……まるで。オレばっかり、が。
一度きりだとか、特別だとか、言いたげ、な。
惜しい、とか。 壊したくねェ、みたい、な。
[見詰めてきた翡翠のいろ。
ある程度、その主の言葉の意味は、察していた。]
答えろ。リヒト。
オレを――サリスを。これから、どうしたいんだ。
[かつての少年は、俯いたまま、その未来を、問う。**]
【人】 良家の息子 ルーカス[サリスの視線が注がれるのは少女の方。 (56) helmut 2013/02/09(Sat) 03時半頃 |
[名を呼ばれ薄っすらと濡れた翡翠がサリスを見遣る。
力を失いくずおれる少女の身体を片腕で支え
己も膝を折り血だまりの中、そっと少女を寝かせた]
――…なんだ。
グロリアに興味があるのか?
[妹の名を聞けば怪訝そうに片眉が跳ねる]
妹は兄が人狼だとは知らない。
獣の姿を見せた事は一度もない。
知られれば、喰らうより他ないからな。
[血をわけた双子の妹でさえ、見逃す心算ないと告げる]
[答えろ、と言うサリスの聲が血の酔いから醒ますよう]
――…莫迦だが、そう、鈍くもないか。
[知性の色灯る翡翠が俯く彼をじ、と見据える。
言った事を覆しはしなかった]
はじめて出逢ったあの月夜から
「サリス」は私にとっては特別な存在だ。
もう二度と逢わぬだろうと思ってはいたが
お前の見せたあの貌も、耳朶打つあの声も
忘れた夜は、なかった。
[其れを吐露するのも、獣の気まぐれではあるが
相変わらずといった風情でサリスに偽りは混ぜず]
これから、か。
[ぽつ、と呟き、柳眉を寄せる。
逡巡するような躊躇うような間があいて]
サリス。
お前はこれからもそのまま在れば良い。
逃げる事を望んでも、逃がしてはやらぬ。
命尽きるその日まで私の傍に在れ。
[命尽きるその日まで。
たとえ壊れてしまおうとも。
傍らにあることを望むと答える聲は酷く傲慢で**]
[水音を立てる舌先。その主が血だまりの中に横たえた少女の身体。その様を見ることも、向けられる瞳のいろも見ることもなく、男は俯いたまま――。
返ってきた答え
興味、っつか。
一緒の、家族、なのに、何も知らねェんだ、って。
あんた に、似て、賢そう、なのに……。
[詰りそれ程にまで隠し通そうという意思なのだろう、と。
譬え「家族」であっても、と――。男はそう思う。
そしてそれにも関わらず、此処には「見逃された」人間がただひとり居る。]
[その気紛れが、意識に触れた時
その時に漸く、サリスはゆっくりと面を上げた。]
馬鹿か。
ンな顔見て、酷ェ声聞いといて、特別、とか。
……趣味悪ぃ、わ。やっぱ。
[憔悴したままの瞳が、じっと見据えるその瞳と合う。
その翡翠に愚鈍のいろは無いと感じた上で、力無い悪態を。
――けれどその翡翠は何処か、薄らと濡れてさえいるよう。]
[返答
力ない瞳は、それでも確と、リヒトを見ていた。]
は、ざまァねェ、わ、
[「そのまま在れば良い」。その言葉の裏に有るスタンスはサリスには覚れない。
ただ、死するまで彼に囚われること。それは察した。
人狼に与して人々を死なせた身には、まるでお似合いの末路。
その中でまた、このうつくしい男は苦痛を与えてくるのだろう。
……そう、思いつつも。]
好きにしろ。
―――…さいごまで、居てやる、よ。
[この傲慢な男の――ひとりに慣れたと言っていた筈の男の。
その傍に在り続けること。それを、受け入れた。]
悪ぃ。
首に傷、付けちまって。
……屋台の約束も、できねェかも、な。
[彼女と対峙する意味を失ってしまったが故の。
そして再び出会うこともないかもしれない故の、小さな謝罪。]
【人】 良家の息子 ルーカス[あたたかな命の源がミドルの手へと渡る。 (65) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
嗚呼。
[終わりを示す言葉に短い応え。
ミドルの考えを聞けば頷きを返す。
メアリーの願いを彼女も聞いていただろう。
再度、それを口にするのは無粋と飲み込み]
生き延びて――…
二度とこのような事がないよう祈るよ。
[同胞の無事を願う聲をエントランスに向かう背に投げた]
[双子の妹に関しては何か思い出したように、笑った]
賢い子だからこそ、言えはしない。
兄とはいえ人狼を野放しにすればどうなるか知れるから
思い悩んだ末に人狼を退治しようとするだろう。
家族を守るためにそうする、と、
幼かった妹がそう言っていたからな。
[家族なのに、とサリスは言う。
家族だから、とリヒトは思う。
人である家族の前では獣である己を隠し人である振りをして
同じであるよう偽らなければその形を保てないのだ、と]
趣味が悪いとは失礼だな。
[言葉とは裏腹に気分を害した風ではなく]
恐怖に引き攣る、顔。
なきながら死にたくない助けてと懇願する声。
――…何よりも魅力的だろう?
[微かに意地の悪い響きをのせて、わらう]
【人】 良家の息子 ルーカス[憔悴の色宿すサリスの双眸を見詰め (66) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[己の望みを聴いたサリスの応えに (67) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[メアリーへと向けられるサリスの声は聞かぬ振り。 (68) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス 夜が明ける前に――… (69) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[居室へと戻り床に落とした荷を取り (70) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃 |
[聞こえた謝罪
爪痕はしばらく残るかもしれないが、
それもやがて消えるだろう。]
そんな約束もしていましたね……
もし、再び縁があれば。
その時は、特製を食べさせていただきます。
[あの街の広場へ行っても、虹色の看板を見る事はないだろう。
そして己もまた、街へ足を踏み入れるつもりはなく、
二度と見える事はないかもしれないが。
確かではない再会の時があるならば。
少しだけ希望を含めた声を残した。]
さようなら。
死ぬまでどうぞお元気で。
[同胞達への別れの言葉。
それは遠く、やがて消えゆく。]
[兄を人狼と知らぬ妹であるならば。
その言葉もまた、兄を護りたい意思から来ているのだろう。]
そ、っか。
…………退治されちゃ、敵わねェ、もんな。
[そして、妹がそうすると思うからこそ隠す兄ならば。
こえに出してはこのように言ったが――。
敢えて報せぬは優しい兄だと。取り留めなく、淡く思う。が――。]
――――…あァ。
[もうその少女
一度、その別れの言葉に、頷いていた。**]
[退治される未来は願わない。
その未来こそが特別な者の為と知りながら
獣は生きることを選ぶ。
“さいごまで、居てやる、よ。”
人間の言葉など信じる気になどなれぬが
今だけはサリスの言葉を信じたいと心の片隅で思う]
【人】 良家の息子 ルーカス[意地悪い聲は建前。 (83) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[広間に火をつけ小火を起こし (84) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス 風避けに。 (85) helmut 2013/02/10(Sun) 01時頃 |
[響く銃声。
ミドルからの別れの言葉が聞こえる]
キミからの餞別は頂いておくよ。
母君の分まで末永く――…
[かつて旅先でまみえた同胞たちと同じように
慣れ合うでもなくあっさりとした別れ。
さよならの言葉のかわり、獣の咆哮が月夜に響く]
【人】 良家の息子 ルーカス[月明かりに照らされる男のシルエット。 (86) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[獣の姿で人の言葉を操る化け物は (87) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[人狼が逃げた、と。 (88) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[小さな山の上にぽつりと建つ集会所。 (89) helmut 2013/02/10(Sun) 03時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス[人狼が集会所の包囲を突破した数刻後。 (90) helmut 2013/02/10(Sun) 17時頃 |
【人】 良家の息子 ルーカス (91) helmut 2013/02/10(Sun) 17時頃 |
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