人狼議事


17 吸血鬼の城

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視点:


奏者 セシル! 今日がお前の命日だ!


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 執事見習い ロビン

[ヘクターの肉体に突き立てた2本のダガーを抜き、滴る血をじっと見つめる。]

ご無事でいらっしゃいますか、「サイラス様」。

……いいえ。

「薬師様」。

[主人となる者の名を呼ばぬという自身の決め事を忠実に守る。
 全身に返り血を浴びた姿のまま、彼は恭しく一礼した。]

(3) 2010/06/22(Tue) 23時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時半頃


【人】 執事見習い ロビン

>>7
……左様でございますか。

[刹那、決まり悪そうな表情を浮かべるも、相手の望みであることを考え、]

では、「サイラス様」。

[顔にも服にも付着した血液を拭うことなく、ヘクターの血を舐める獣のような男を、観察するように見下ろす。

 もしかしたら自身の身体に付着する血もまた彼にとっては危険な芳香であろうとも考えるのだが、そんなことに構うそぶりは見せないでいる。]

(9) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

「死に至る痛み」とは……
どのようなものでございますか?ヘクター様。

[ヘクターの亡骸を見下ろしつつ、赤い血滴るダガーの切っ先から伝わった感覚を、反芻するかのように手に焼き付ける。]

人も獣も等しく生涯一度だけ味わうという、「死に至る痛み」の味は。

そう……それが究極の……

(15) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン



(究極の、恍惚の味は。)


[口許が、空を切って動く。]

(16) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時半頃


執事見習い ロビンは、城主の憤りなど何処吹く風、といわんばかりに、薄笑みを浮かべる。

2010/06/23(Wed) 00時頃


【人】 執事見習い ロビン

>>28
奪った覚えはございませんよ、トーニャ様。
ヘクター様なら、まだここにいらっしゃいます。

[屍となったヘクターを、掌で指し示す。]

……申し上げたでしょう?
私もヘクター様とある意味「同類」だ、と。

彼はいずれ死ぬことを予見した上で、刃を持った。
そして、死神は彼が予見したよりも早くやってきた。

ここに転がっている事実は、それだけでございます。

(29) 2010/06/23(Wed) 00時頃

お兄様……
気が晴れぬなら……


白く美しい薔薇でも愛でて
お心をお慰めになっては如何でしょう。


[感情の読めぬ聲が城主へと囁かれる]


 白薔薇を?


[黒薔薇へ手を伸ばす城主へ
かかる声音
廊下へ出て行った彼はこの場に居らず]


 追うのは、億劫だが。


[折角の提案ならば。
向かうべきかと気乗りのしない聲を洩らす]


億劫と仰られるなら無理にとは申しません。
お兄様のお心のままに……


[兄が黒薔薇と戯れるならそれ以上何も言わず。
気乗りせぬ彼の聲に静かに頭を垂れる]


 あれが気になるなら
 ……お前が後を追えば良いだろう?


[聲は幾らかからかう風を持って響く]


【人】 執事見習い ロビン

>>34

……仰せのままに。

[きわめて事務的な返答を投げかけ、恭しく一礼する。

 「狭間」の意味など知らぬ。
 そんなものが見られるとしたら、それはそれだ。
 痛みも苦しみも愉悦のうち――ただひとつの嫉妬心を除いては。]

[剣についた血を落とし、2本の「無慈悲な」ダガーを鞘に収めた。]

(41) 2010/06/23(Wed) 00時頃



 ――……死ねたのに、


[呟きはけれど、耳の良い者には響いた]


【人】 執事見習い ロビン

>>43
「主とその妹君が選びし眷属の者に害を為そうとしたから」。

――…それだけでは理由になりませんか?トーニャ様。

人の生も死も、巡り廻っていつか自分に降り注ぐものにございます。「ああしなければこうだった」という話は、考えるだけ詮無きこと。「こうなってしまった」結果が全てなのですから。

運命のダイスを恨んでも、ヘクター様から流れ出た血をサイラス様の胃から取り戻すことはできません。いくら私が人の生き血を剣で絞り出すことができても……。

(52) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

私が………?


[からかうような声音に僅かに首を傾げる]


――…私が行って良いのかしら。


[ぽつと呟く聲は感情を殺したように、薄い]


――……っ


[白薔薇の呟きに女の表情が強張る。
嗚呼、彼も私を置いていくのだろうか。
そんなことを思い翡翠は伏せられた]





[死にたかったのか。



         彼のつぶやきには少し、驚いている。



 だけど、自分も同じようなことを考えている。]


【人】 執事見習い ロビン

トーニャ「お嬢様」。
いいことを教えて差し上げましょう。

ひとつは、「全て」を持つ者など、誰ひとりとして居はしないということ。他人が持つものを羨み、殺して奪って手にしたとしても、次にまた別のものが欲しくなる。永遠の欲望のループに人は取り込まれるものです。

そして、もうひとつ。

――…「ヒトはいつか死ぬ」。

死は全てのヒトに訪れる、「究極の理不尽」。
今日か、1年後か、10年後か、50年後か。
こうして亡骸になり、他人に顧みられないやもしれぬ死に様を晒す覚悟をせねばならないのです。

もし私がこのまま「ヒト」として生きていくのだとしたら、いずれ私も、誰にも顧みられることの無い「死」を迎えることでしょう。

――歴史の内を廻る、摂理のひとつとして。

(60) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

 私のローズ
 お前の思うままに、生きるが良い。


[行って良いのかどうか。
その聲を後押しするように、囁きを向ける]


 何度も口にするほどあれが気になるのだろう?
 お前のしたい事をすれば良い。

 それだけの力がお前にはあるのだから。


[従者の呟きは聞こえていても、城主の其の囁きはまだ
ひとの身である彼には届かぬもの]


【人】 執事見習い ロビン

>>55
畏まりました。

[血だまりの中で片膝をつき、城主から刃を受け取った。]

ワイングラス1杯程度ならば、造作もないことにございます。

[そして、シャツの右腕を捲る。
 その部屋に未だ居る者には、「黒薔薇」の「黒薔薇」たる所以――右腕に彫られた黒一色の薔薇の入れ墨が見えることだろう。

 男は手首に刃を突き刺し、小さく呻き声を上げた。
 痛み故に浮かび上がる脂汗、上気する息づかい。流れ出る赤と、色を失う皮膚。心臓にあったはずの強い鼓動は刃を突き立てた箇所――右手首に集中し、運んでいた赤い血をワイングラスへと恭しく運ぶ。

 まだ3分の1にも満たぬそれを見て、男はもう一度右手首に刃を突き立て、ねじ込み、血を絞り出す。]

[流れ出る血と、主人の命により自らの身に与えた痛み。それらが電気のように皮膚の上を走り、やがて全身に廻るのを、男は満足げな笑みを浮かべて実感していた。]

[再び片膝をつき、城主に深紅のワイングラスを差し出すのは、それが血で満ちてすぐの時の話だった。]

(69) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

お兄様……


[城主の聲に伏せた亜麻色の睫毛が震える]


気になるから留めたいと思うのかしら。
嗚呼、私はあのひとを留めておきたいの。


[望むことを口にする。
けれど女にはそれが良いのか悪いのか
そんなことさえ分からない。]


この力はお兄様に与えられたもの。
この力はお兄様の為だけにふるわれるもの。


[自らに言い聞かせるように小さく繰り返す]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 00時半頃


【人】 執事見習い ロビン

[血を差し出した後、ネクタイを外し、右の手首に巻く。痛みを感じることができぬ寂しさに、一瞬だけ目を細めたが、いずれまた血を差し出す可能性があることを考え、それはそれと割り切ることにしたらしい。

 ……とその時、トーニャ>>63の声が聞こえ、視線をそちらに向ける。]

ん。おきゃくはまをえらうのわ……

コホン、……大変失礼致しました。

お客様を選ぶのは、旦那様のご意志ひとつにございます。迷い込んだ方も数名いらっしゃるようですが、城に入るのを許可するか否かも旦那様の一存によるもの。

とご説明しても、トーニャ様は言い訳だと思われるでしょうけれども。

そうですねえ……。
私も虐めたくて虐めているというわけではございません。かといって、トーニャ様が想像するような善人になれる自信は皆無でございますけれども。私は、私なりの理屈と必要性に応じて、行動を起こしているだけでございます。

(77) 2010/06/23(Wed) 01時頃

 どうした、私のローズ 


[傍に居ながら、聲を使うのは
彼女の内なる聲を聞かせたくないと
可笑しな心持ちから。
どの道同族には聞こえていると言うのに]


 気に留まれば、喰らいたいと思う事もある
 留めて置きたいと思う事もある

 そう、お前が其の力を得て、此処に居るように。


執事見習い ロビンは、城主に向けて、眩しそうに目を細め、笑いかけた。

2010/06/23(Wed) 01時頃


【人】 執事見習い ロビン

取材への対応もなさらねばならないのですね、旦那様。

[さて城主が新聞やら何やらの情報媒体を知っているのかと逡巡しつつ。]

私めが代わりにできることがあるのなら、それが一番なのでしょうけれども。そういう訳にはいかなさそう、ですねぇ。

[右腕の薔薇の入れ墨を晒して、首を傾げる。銀の首輪がシャラリと鳴った。]

(84) 2010/06/23(Wed) 01時頃

執事見習い ロビンは、記者 イアンは果たして「黒薔薇」の入れ墨を知っているのか否か。

2010/06/23(Wed) 01時頃


執事見習い ロビンは、花売り メアリーに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 01時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 01時頃


如何もしないわ、お兄様。


[返事をするまで暫しの間があった。
それは自らに暗示を掛けるための時間]


――…私はお兄様に望まれたから
今、此処に居るのね。


[今はその事実だけで良い。
それ以前の事を兄に問うことはしなかった。]


 そう、私がお前を望んだから
 お前は永遠に美しいまま、私の傍で咲く事が出来る。


[間をおいた返事に、柔かに笑みを混ぜる。
其れは、崩れていた調子が戻った様子を伝えた]


【人】 執事見習い ロビン

>>90
……左様ですか。
情報収集というのも、いろいろな方法があるのですね。

>>92
申し訳ございませんが、私もいまいち分かりません。

人間同士の言付けと一緒で、そのまま伝えたい人間もいれば、聞いた言葉をねじ曲げてから他人に伝えるのを好む人間も居ると聞きます。

……さて、イアン様はどちらの部類の記者様なのでしょうか。

(94) 2010/06/23(Wed) 01時頃

それなら良いの。
私は――…お兄様を少しでもお慰めできる華でありたい。


[親鳥を慕う雛のように女は兄を心酔する。
兄の笑みを認めれば安堵したようにふ、と微笑を過らせた]


執事見習い ロビンは、眼鏡の奥にある凍てついた青で、イアンのことをまじまじと観察している。

2010/06/23(Wed) 01時頃


 嗚呼



[浮かべた微笑を振り返り、城主は吐息を洩らす]


 お前が何時も満ち足りて
 美しく咲いている事が
 私を慰めてくれるのだ。

 其の微笑みを曇らせる事のないように
 お前はお前が望むままに、生きると良い。


【人】 執事見習い ロビン

>>98
失礼ながら、貴方様のような方が、「届かぬ希望」の為に何かを一生懸命書く理由というものがよく分かりませんが……

無学な私には到底理解できぬものなのでしょうね。

[記者から逃げ回ったり彼らを追い払う術は知っていても、それなりに丁重に扱う術を、「黒薔薇」は知らないのだ。]

くれぐれも、城主様に失礼の無いようにお願いいたしますよ。

[…と言うものの、いつその情報が外に漏れ出るやら分からない気がして、ロビンは少し眉をしかめた。]

(105) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

>>113
ふうむ……
イアン様。何かひとつ、誤解があるようですね。

「あなた達」吸血鬼が、と申されますが、今この部屋には吸血鬼はお一人しかおりませんよ。

[白薔薇がローズマリーを連れていったことも、その行き先が執事室であることも、黒薔薇は知らない。だからここに居る吸血鬼は、ヴェスパタインただひとり。]

……私は人間にございます。

(119) 2010/06/23(Wed) 02時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時頃


[これは女が失った過去の記憶の欠片。


女は良家の娘として人として生を受けた。
元来身体が弱く外に出る事も稀だった。
唯一知る外の世界は白薔薇の咲く庭園。
遊びに来てくれた二人の兄妹だけが心の慰め。

医師から二十歳まで生きられぬと宣告されていた。
長く生きられぬと知りながらそれを嘆くことはなかった。
もう少しだけ丈夫であれば、と思ったことはあるけれど
限りある生をひたむきに生きていた。

残る時間があと二年に迫った時――
この城の城主と出会う。
出会いは白薔薇咲く庭園だった。


――美しくも哀しげなひとだと女は思った。]


【人】 執事見習い ロビン

>>127
ええ、人間です。ほら、その証拠に……

[口を裂くように開き、糸切り歯がある辺りまで見せる。そこには眷属たる証の牙は無く、人間の歯並びと言えるそれがあるのみ。]

それ以上のことはお尋ねにならないのですね。

「何故人間であるのに吸血鬼に荷担するのか」、とか。
「何故人間が人間を殺すのか」、とか。

……記者の方は、たいがい「理由」を根掘り葉掘り聞いてくるものかと考えていましたから、不思議でたまりません。

(133) 2010/06/23(Wed) 02時頃

[無知な女は彼を魔性だと気付かない。
気づいた頃にはすでに手遅れ。
城主は女の命が短い事を知り憐れに思ったのか
時を止める術がある事を明かす。

このままで良いのだと、女は抗った。
神から与えられた命をまっとう出来るだけで良い。
家族や親しいあの兄妹と離れるのは辛いと
――そう、一度は拒絶したのだ。


けれど次に目覚めた時には
抗った記憶も人だった記憶も失っていた。


否、本当は何か大事なものをなくしたのだと
それだけはわかっていたのだけれど

此方を見詰める城主の眸が何処か寂しそうに感じられて
その日から、城主の傍にあることが自分の存在する理由となった]


――…私の望みはお兄様と共にあること。


お兄様がそう仰って下さるなら
私は限りある生を――…


[言い掛けた自身の言葉に、瞬く。
何を言おうとしていたのだろう。
緩く首を振りその言葉を打ち消した。

続けるべき言葉が見つからず女の聲がぴたりと止んだ]


執事見習い ロビンは、靴磨き トニーの言葉を聞いたが、城主>>125の言葉に、黙って目を伏せ同意するのみだった。

2010/06/23(Wed) 02時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時頃


【人】 執事見習い ロビン

[大男の亡骸を引き摺って歩くトーニャ(>>134)のことは、特に止めたりはしない。かといって、手伝おうという意志もないのだが。]

[そしてイアン>>137に向き直り、]

そうですか。
ならば、私も貴方に「余計な詮索」をするのは止めましょう。

人間からすれば噎せ返るような血の臭いに慣れるのも、時間の問題でしょうし。

[コツコツと足音を立て、イアンの方へと近づく。
 その距離を縮めて、一歩、また一歩――…イアンの鼻先と己の鼻先が掠め合うほど近い場所に立ち、囁くように告げる。]

ああ。
今度は殺戮の場にいらっしゃっても構いませんよ。
もしかしたら、私の死に目が見られるやもしれません。
それはそれで、興行(ゴシップ)的にも素晴らしい記事になりましょう……

[拭われなかった返り血は、皮膚の上で既に黒く変色している――その臭いは、血の惨劇に慣れていないであろうイアンにどう捉えられるのだろうか。

 そんなことはおかまいなしに、黒色に染まった従者はイアンの唇に一度そっと息を吹きかけると、唇を横に引くように笑って、惨劇の部屋を*後にした*]

(143) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

【人】 執事見習い ロビン

>>139
心得ました。
随分と長い跡ができそうです。

お伽話で、進路にパンを落としてマーキングするという話がありましたが、あれと同じなんでしょうかね。

さしずめ私は、パンを食べてしまった鳥のようですね。トーニャ様に怒られなければ良いのですが。

(146) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

執事見習い ロビンは、再び城主に一礼し、惨劇の部屋から*姿を消した*

2010/06/23(Wed) 02時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時半頃


[記者を連れ歩きながら
知人に先立たれ独り生き延びてきた過去を振り返る。
若いうち、未だ人と己の区別がつかなかった頃

幾度求めた手を振り解かれたか
幾度理由も無く虐げられたか
あまりに遠い昔の話は、霞がかってしまって

鮮明なのは、此処数年の出来事]


[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。

其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。

美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]


[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。

血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]


[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]


 ……私のローズ。
 永遠を生きるもの。
 共に――…


[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]


――…うそつき。


[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]



 ――……聲が、

     聲が、震えておいでですよ、お嬢様――

[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]


[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]


――……、


[逡巡するような間が生じた]


貴方の気のせいよ。


[沈む聲がそう答えた]


 ああ……

[目覚めの吐息がひとつ]

 ――気のせい……
    左様でございますか、ならば結構、


              ――お可愛らしいことですね?

[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]


[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]


やはりお兄様にお任せすれば良かった。


[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]


お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。


[甘い白薔薇の聲に心が震える]


可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……


[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]


 
 
[ツキン、と、鈍い胸の痛みが女を苛む**]
 
 


[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]


 ……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
 信じていただける?


         あなたのお望みのままに、
         謳って差し上げますよ、お嬢様――……


[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]


【人】 執事見習い ロビン

−執事控室:黒薔薇の部屋−

[無慈悲なダガーの手入れをし、自ら捩った右手首の傷を手当し、一息つく。傷口が空気に触れるたびに、血を流すたびに、命の危機にも似た感覚を呼び覚まされるのだ。]

……生きている。
私の肉体は生命を持っている。
なんという悦楽だろう。
肉を捩り、血を噴き出し、痛みを感じる肉体がある……

[死体となった者の肉を思い出し、包帯を巻かれた自分の肉が血を流している様子と見比べ、思いを馳せる。]

……もっと、痛みを。
私の生きている証を。
極限の痛みの果てにある、理屈抜きのエクスタシーを。

(184) 2010/06/23(Wed) 07時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[手当てを終え、返り血を浴びた服を着替えると、白薔薇の部屋に続く扉を開いた。]

……白薔薇、入りますよ。[3度、扉をノックする。]

先程、私は旦那様に仕事を申し付けられましてね。手伝って欲しいというわけではありませんが、旦那様とお嬢様の護衛を……

[と、部屋の中を覗き見る。そこには、唇よ寄せる男女の姿があり、その周囲にはえもいわれぬ程に薫る薔薇の瘴気が広がっていた。]

………成る、程。成る程。よく分かりました。そういうことなのですね。
[喉を鳴らして小声で笑う男は、その様子をまじまじと見つめる。]

堕ちた天使とはよく言ったものです。私は神など見たことはありませぬが、天使たらいうものは今この場で初めて拝見致しましたよ。

「なんとも神々しいお姿だ」。

いいえ、天使様のお手を煩わせる訳には参りません。「従者は私ひとりになった」。その事実は、今ここにありましょう。

それでは、お嬢様、「白薔薇様」。ご機嫌うるわしゅう。

[くつくつと笑って一礼すると、黒薔薇はその場を後にした**]

(185) 2010/06/23(Wed) 07時半頃

[ふと、



                声が増える
                  増えた。]


 ――……セシル?


[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]


 ふ……ふふ


[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]




 私のローズ
 お前の望みは叶っただろう?

 ……セシル……目覚めたか


[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]


[重なり響く己の名の音]

 おはようございます、旦那様――…

  嗚呼、心根のかろやかなこと、
  ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。

[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]


【人】 執事見習い ロビン

>>197
……左用ですか。

[「無用な警戒」……その言葉を耳にし、黒薔薇は自分の鼓動が高鳴るのを感じた。]

私の仕事は、私にこそ相応しい「汚れ仕事」にございます。
己の牙で血を取り込むことができぬ「ヒト」の身故に、剣を用いることでしか血の華を咲かせられぬ、憐れな「ヒト」の。

[グラス1杯分の血液を失った心臓がどくりと波打つ。
 愉悦と嫉妬の狭間で、強く、激しく。]

それでもおいでになりたいのであれば、どうぞ。

それから、お嬢様。
随分と「お疲れ」のご様子……どうぞ安全な場所でお休みくださいませ。

(199) 2010/06/23(Wed) 12時半頃

 ふふ……
 つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
 私はお前で無い故に、わからぬが。

 良い目覚めを迎えたようだな
 私の――…白い薔薇。


[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 12時半頃


[響く声、

             そして、フロレスクは完全に落ちたか。
             と、思えど、

 それをもう何かいう資格はまるでない。]

 ――……

[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]


はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、


[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]


【人】 執事見習い ロビン

[男は、掃除道具を持って廊下を歩く。血の跡を指でなぞり、小さく息を吐いた。]

……本当に、お伽話のパンくずのようだ。
フェイクも用意しておらず……どういうルートを辿ったか、たいへん分かりやすい。まあ、子どもの時分からそんな知恵を身につけていたら、それはそれで末恐ろしい話ですけれどもね。

私は嘴は持てど、鳥ではないから食べられない。

……吸血鬼という種族になれば、此処は芳醇な香のするワインセラーか、或いは……

[血を啜るサイラスの様子を思い出し、意図せずぽつりと呟く。]

……目の前に餌をちらつかせては生殺しを強いる、拷問部屋のようなものか。

[床を拭く動きに合わせて、黒薔薇の腰に控えている無慈悲な2本のダガーが、不規則な音を*立てている*]

(200) 2010/06/23(Wed) 13時頃

[何処かで己の名を呟いたような、声に]


――ああ、そうだ。
 あなたへの感謝も、まだでしたね……?


           きちんとお礼に伺いますよ。


[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に


 惹かれるのは、なぜか。


 いや、違う、飛べるような気がした。
 さきほど、飲んだ狩人の血が、
 一層力を高めたのだろうか。]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 13時頃


 ――……ッ

[ふと響いてくる白薔薇の声。
 微かに目を見開く。]

 感謝?

[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]


[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]


 感謝は、私ではなく……彼等に。
 望みを叶えて遣るがいい。


 君は、もう
 フロレスクを完全に捨てたのだよな。

[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
 城主やローズにも聴こえるだろうが。



 聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]



 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。

 いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
 自らには影響しているのだろうか。]


 ああ


[城主の孤独、ローズの憂い
 彼らは通じ合っているように見えるのに、
 それでも、


             なぜ、幸せにはみえない?]


 ――……感謝……。

[ローズが感謝を兄にという。
 そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
 それが、理解できない。]





[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
 それほどに、人間であったころが…。
 なれば、

 自分がこの中で異質なのは認めざるえない   のか。]


 そうか?
 ……ならば傍へ来るが良い、私のローズ

[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。

何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]

 何時でも――…私はお前を案じているのだから。

[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]


――…お兄様。


[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]


お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……


[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]


 ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。


[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]


 嗚呼
 そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
 宴の捧げものはどうしている?

 あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
 寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。


[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]


 私のローズならば恐らく問題有るまい。

 ……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
 あれの血を飲み干す事は
 出来るだろうか。


[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 18時頃


【人】 執事見習い ロビン

[白薔薇から差し出された指>>204を、目を細めて見つめる。]

……ええ。「いけません」。
私はまだ与えられていないのですよ、「白薔薇様」。

[そして、熱を帯びた白薔薇の眼球に、己の視線を合わせる。]

私は下賤な人間――そして備蓄された「食糧」のひとつでございます。それ故に、私はこの血に「潜む」芳香を感じ取ることができない。肥え太らされ、旦那様やお嬢様が美味しく召し上がる、その日まで。

……或いは、この私にはその日すら与えられぬのかもしれない。

全ては、旦那様のご意志ひとつ。何とも残酷な話でございます。

[忽然と微笑む白薔薇を見つめ、淡々と言い放つ。
 しかしその鼓動は嘘をつけず、激しい鼓動を鳴らし続ける。]

(230) 2010/06/23(Wed) 18時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[白薔薇がその場から離れるのを視線で追い、黒薔薇は血の跡の片付けを再開する。

[黒薔薇の鼓動は、いっそう激しさを増してゆく。

 ――『あなたは「いけない」のでしたね。』

 その言葉に、白薔薇の優越感と選民的な思想が見え――或いは、単に黒薔薇がそう感じただけか――彼の胸に深い闇が渦巻いた。

 肥え太らされている時間がもどかしい。何故、白薔薇が選ばれたのか。何故、まだ自分は飼い慣らされているだけなのか。

 嫉妬、羨望、憎悪――…
 彼らの仲間になりたいわけではない。元より自身が誰かを心から信頼する類の人間ではないことを、彼自身よく知っている。

 ――この「痛み」には、「悦楽」が伴わぬ。
 そのことも、彼自身よく知っている。 ]

[奥歯をギリギリと噛み、白薔薇が通っていった場所を憎々しげに睨み付ける。だが、その歯は未だ、人間のそれのまま――**]

(231) 2010/06/23(Wed) 18時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 18時半頃


[城主の声が聞こえる。


      毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]


[毒は、城主には、おそらく効かない。
 なれば、もし、その身を捧げたとしても、


 彼女の人生には何の意味も残らなくなる。


 それは、させたくなかった。]


 葬列の乙女が来ても、


          食らわないでくれませんか。


[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
 無駄なことだとはわかっていても…。]


[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]


――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?


捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……


[あまり興味がなかったのかそう呟き]


お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。


[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。

城主は其処に居ないのだから]


[血を与えし眷族の願いが聞こえた]


――…欲しいの?
それとも、あの娘を憐れんでいるの?


[それだけを問うて。
女は兄の意向に従うのみ――]


 葬列の乙女を、喰らうなと?
 ……私に命令か。


[サイラスに薄く笑みを混ぜ答える。
同時、ローズマリーの呟きに、柔かな声をかけた]


 そう……私には全てを手にする権利があるのだったな。
 葬列の娘は、黒薔薇が気をつけろと。
 ……しかし人の毒が私に効くはずが無かろう。

 私の血を幾度も分けたお前とて、同じ。
 ただ、万一があっては……困るな。

 早々に処分しておくか?


[眷属となった薬師の願いを聞きながらも、冷たい提案を口にする]




 ――……ッ

[ローズマリーの言葉に、まともに動揺をみせる。
 欲しいのか、哀れんでいるのか。


 ああ、こんな自分であるのに、
 それは二つとも、思える感情で……。]

 ――……ッ

[ただ、苦しげに息をつく音。]




[処分、の言葉には目を見開いて…。
 唇を噛み締める。]


――…ええ。
義務ではなく権利なのです。
私を好きにして良いのもお兄様だけ。


[柔らかな兄の聲に女はうっとりとした様子で]


黒薔薇が気をつけろ、と……?
あの者はよく働いてくれること……
人の毒がお兄様に効かずとも
毒を得た血はお兄様のお口には合わないのでは?


[案じるような聲は無論兄のためのもの]


私に異論はありません。
お兄様の為の捧げものなのだから
お兄様のお気の向くままに。




 ――――……

[白薔薇のひそやかに微笑う気配]


[サイラスの動揺が、伝わる]


――…嗚呼。


[苦しげな吐息に呼応するかのように
女の胸が僅かに痛む。
引き摺られそうになる感情を抑えようと
女の柳眉が一瞬微かに寄せられた]


[薬師の揺らぎが囁きを通じて伝わる。
送る気配は気だるさ交じりに]

 
 毒の混じる血は左程美味いものではないだろうな。
 嗚呼、ローズ
 あれは宴の為の捧げもの
 お前にも弄る権利はあるのだぞ?


[其れはつまるところ、吸血鬼への捧げものなのだからと
あえかな笑みを浮かべ]


 勿論……お前たちも。


[白薔薇と薬師へも、そんな言葉をかける]


[城主のかける言葉に、
 動揺だけをみせるも、

 しばらくは、沈黙をしていたが…。]

 なれば、私が…。




           ですので、
 手を出さないで、いただけます   か?

[願いを…。]


左様でございますか……?

――ならば、我が身に毒が効くか否か、
   試してみるのも、愉しいかもしれません。

[主が言葉が向けられれば、涼やかな声はそのように]


 くく……ふ、ふふ


[眷族と加わった二人からの応えに
思わず笑みが毀れる]


 ……ならば、
 其の娘を先に捕らえた者に権利を与えようか。

 好きにするが良い。


 承知……。

[城主の言葉に答えながらも、
 笑う、白薔薇も気にする。


 ともかく、でも、そんな場合ではないのだと…。]


あの娘が好い声で啼いて呉れるなら
……それも愉しいかしら。


[啼かせる気もないのに悪戯に聲を響かせ]


――…嗚呼。
狩りならば、私は見物にまわりましょう。
他の客人のお相手も、必要でしょうから。


[其々の聲を聞きながら女はすっと目を細めた]


――…よほど欲しかったのね。


[獲物をサイラスが見つけた事を影を通じて知った女は
くすくすと愉しげな笑みを漏らした]



 強い執着は時に命取りとなるやもしれんが
 ……さて、あれはどうするのだろうな?


[愉しげな気配混じる声音。
城主の部屋に近い場所、
霧の届く場所ならば全てを見通せる
蠢く影達はあるがままを己が主人たちへと伝えてゆく]






――ああ、つまらない。
最初から、近くにいるのがわかってらしたのでしょうに……。

[少しだけ拗ねたような声音が呟く]


――…そんな聲を出さないの。
あの娘以外にも“獲物”はたくさん居るでしょう?


[拗ねた白薔薇の聲に宥めるような聲が重ねられた]


 ふふ……
 私はお前の拗ねた貌が見たかっただけかもしれぬ。


[白薔薇の声音に、くすくすと笑み混じる囁きが返る]

 
 そう、私のローズが言う通り
 獲物はまだ幾人も残っている。

 宴はまだ続いているだろう?


 ――……ここは、下がってもらおう。

[白薔薇が拗ねた声を出すのとは対照的に、
 暗い声を出して……。



 そう、彼らにとっては、なんでもない、余興の一つ、きっと自分のことも滑稽にみえているのだと、わかっていても。]


 ―――お嬢様、
 この狩りのこの“獲物”はそれのみ、ではありませんか。

[宥める声に答えるは、まるで道理を諭すように]

 ああ、旦那様まで、
 意地の悪いことを仰られて……
 

 ですが、我らが同属は“獲物”に逃げろなどと。

[声音には冷笑の混じる]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 22時頃


 喰らわぬのですか?
 ―――毒花を。

 いらぬのならば、もらいますよ?

[恐らくその毒は、己が身にも効くだろう。

予感していながら、囁きは流れて]


 まさに
 度を越えた執着、だな。


[なるほど。
薬師の様子が
丁度部屋で話すイアンの喩えに当てはまる気がして
呟きを洩らす]

 
 白薔薇
 今宵の狩りは、薬師が勝ったのだから 
 あれの好きにさせて遣れば良い

 ……しかし、其の娘がひとり逃げるかどうか


 いや、
 彼女を、


 いや、獲物を、


 捕らえれば、いいの  だろう?

[白薔薇の言葉にそう返しながら…。]


――…お兄様もそう仰っているのだから、
別の“獲物”になさい、セシル。


……逃げろ?
この宴から本当に逃げられるとでも思っているの?
逃げられなどしないわ。
そうでしょう……? お兄様。


嗚呼、けれど……
お兄様への捧げものに逃げろ、だなんて……
いけないこ、ね。


[絶望など消えたはずなのに――]


あれが良かったのです。
あの、毒が。


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 22時頃


 っふふ……宴から逃れる方法は幾つかあるぞ?


[ローズマリーに]


 ひとつは、魂だけで逃げる方法
 ひとつは、身代わりを置いて逃げる方法


[前者は死を意味し
後者は犠牲を意味する。
魔物狩人と名乗った男が選んだ道を思い出し、
薄く笑いながら告げた]
 

 後は……我が眷族となる道もひとつの逃げではある、か?
 二度とひとには戻れなくなるがな。


[隻眼の男のぬくもりが
失ったぬくもりを思い起こさせた。

同じようでいて違う。
違うようなのに似ている。

白薔薇の呟きにふ、と息を吐く]


それでも……
あの娘はサイラスの獲物なのよ。


――…そう、なの…?


[兄の囁きに不思議そうな聲。
けれどそうだとしたらサイモンの魂は逃げられただろうか。
それともまだ城の何処かに囚われたままなのだろうか。
あの優しい男のこと。
魂だけの存在となっても妹の事が心配で逃げずにいそう。
そんなことを思いながらも緩く首を傾げ]


如何してそんな話をするの、お兄様。
私は、逃げる為にお兄様と同じになったのでは、
ない……、でしょう……?


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 22時半頃


 ……そうだな
 お前は望んで、私の妹となったのだから。


[無理矢理与えた真実を隠し
城主は彼女の聲に同意を向ける]


 中には、そのような者もいた、と言うだけの事。


執事見習い ロビンは、足音を立てて廊下を歩いている。

2010/06/23(Wed) 22時半頃






 ――ああ、また。


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 22時半頃


【人】 執事見習い ロビン

[こつり、と足音は止む。
 とある客室の前で、弱々しい気配を感じながら。

 勿論、人間たる黒薔薇は、眷属ほどの察知能力は持ち合わせてはいない。
 従者としての前歴……マフィア時代の頃の直感を使ったにすぎない。]

(309) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 22時半頃


私が望んだから……
お兄様が与えてくれた。


[疑う事なく記憶のない女は兄の言葉を受け入れる]


……そう。


愛しいお兄様……
如何か私を遠ざけないで……


[切なる聲が微かに紡がれる]


【人】 執事見習い ロビン

[ドアをノックし、入室の許可を得る。]

……ベネット様。
そんな場所で、何をなされているのですか?

[低くくぐもる声。だがそこには、ほんの少しだけ、不思議そうな色が篭っていた。]

(316) 2010/06/23(Wed) 23時頃

 ――………あ




[最後は、本当に呆気ない、呻きが一つ……。]


――……、


[眷属たる男の呻きに女の翡翠が微かに揺れた]





 ―――……、

[無言の気配はミセリコルディアを握る]





 白薔薇に求めたのは、何だったのか。


 白薔薇をそれでも、護ったのはきっと…


    


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