140 【飛歓】星屑祭の街【RP】
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―― 昨日:集会所 ――
[石を投げられ引っ立てられていく"囚人"を見送って。 ひっそりその後をついていく女の姿を、傍から眺めていた。
投票権など、昨日の朝、見張りと一緒に川へ捨ててきた。 師が惨殺されたその日に監視役ごと失踪した「女」のことなら、 あの男も聞いていておかしくなかったろうに]
(僕の一票が、何だって? 笑わせるなよ。 人が好きだと言う割に、惚れた女のことばかり)
(あの子に「生きろ」? 僕には「出て行け」? ――だったらお前が生きて苦しんで見せればいい)
(2) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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(他人なんてろくに見ちゃいないお前が) (口先ばかりのお前みたいな奴が) ("悲劇"に逃げて、他人に手を汚させた男が)
[男の不気味な薄ら笑いに、同情の色が混ざるのを見て。 死んで歓喜の声を上げ、女と抱き合う姿を"見て"。]
(僕の「仲間」?)
[頭が痛くなるほどの吐き気に、顔を歪め]
(3) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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――――反吐が出る
[噎せるような「人間」の臭いに、背を向けた**]
(4) 2013/09/02(Mon) 20時半頃
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―― 翌朝:時計塔最上階 ――
[酷い頭痛で目が覚めた。 今日は祭りの最終日。人々の熱気は最高潮で。
昨夜、通りを埋め尽くす人間と、人の食べ物の臭いに。 胃のむかつきは収まらず、路地裏へ駆け込んで数回吐いた。
掠れ、揺れる視界に、小さく笑う]
……なんだ。人より、蝉か。
[視線の先には赤い靴。「クラリッサ」の為の靴。 這うようにして手を伸ばし、]
負けるのって、……嫌いなんだよね。
[もう一度だけ、立ち上がる]
(8) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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[ひらり、広がるスカート。軽やかな音を立てる赤い靴。 もうクラリッサではないのに。そう思えば、滑稽さはいや増して]
やだなあ。死んでからそういう趣味だと思われるの。
[覇気のない声で、ぼそりと呟き、それでも。 悪意と苛立ちと恨み憎しみ全てを込めて、美しく。 派手に散ってやろうじゃないかと、傍迷惑な覚悟を決めて]
[初めに行く先は、この靴を買った場所**]
(9) 2013/09/02(Mon) 21時半頃
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―→ 露店・星屑のきらめき ――
[法王を乗せた輿が、パレードの中心を往く。 横目で睨み、人の流れに逆らって。
老人の前に立った時、彼は己を「あの時の娘」と思ったろうか。 そうだとすれば、緩く首を振って否定して]
じいちゃんに会ったのは、確かに僕だけど。 クラリッサなら、もういないよ。 僕はクロム。あんたに聞きたいことがある。
ちょっと、言葉遊びに付き合ってくれないかな。
[首を傾げる]
(10) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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蝋燭の火は、消えたらどこへ行くと思う? 長く尾を引いて落ちる星は、点なのか線なのか?
人は死んだらどこへ行くと思う? 人が生きることを善き継続と定義するのなら、 死んでいるという状態とそれは一体どう違うのか?
捕えて食らう、という点を結んで それでもいつかは堕ちるというなら
[滔々と語る舌先は、徐々に加速して。 裏腹に、廻る宙。揺れる大地。迫りくる死を感じてさえ、尚。 この期に及んで、何の感慨も湧かないことが]
どうして君達にとって、死は「線」の終着点なの?
[死より何より、恐ろしい]
(11) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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あなたは僕よりずっと長く生きたんだろう? 終わりの近いひとなんだろう? 教えて。教えてよ。線の終わりの怖さが分からないんだ。
命は終わってはいけないの? 終わることは悲しいことなの?
終わらせることは、どうして罪悪なの?
[焦って、いるのだろうか。 何でもいいから、答えが欲しかった]
どうして人を殺してはいけないの?
[乾いた頬で、泣くように、笑う**]
(12) 2013/09/02(Mon) 22時頃
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[老人は、どう答えたろうか。――気付いたろうか、「犯人」に。 たとえ罵られようとも、返事を得たなら微笑んで]
……そうだ。この靴、気に入ってたよ。 おかげで、クラリッサを「お姫様」にしてやれた。
[老人ご自慢のセールストークを思い出し、そんなことを]
[小さな足音が聞こえたのは、その時だったろうか。>>14 戸惑うような表情に、訝る視線。誰か、と問われれば]
ただの死にかけの美人だよ。見れば分かるだろ。
美人薄命って言うでしょ? コロッと死んだらどうしてくれるの。
……なんてね。
[冗談めかして、小首を傾げて]
(16) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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あれだけ派手に泣いて折れて駆けずり回ったんだ。
――――"もう、一人でも戦えるだろ?"
[いつか、同胞へと投げた言葉>>3:25に似せて*]
(17) 2013/09/02(Mon) 23時頃
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[辿り着いた、二人分の答え。>>19>>20 老人の熟考の末、対価に手に入れた言葉は、重く。>>18 己を「近しい者」に含める辺り、甘い、とは思えども、 不思議と清々しく感じられて。
満足げに目を細め、じっと少年を見据えれば]
……あの子だけじゃない。全部、僕だった。
[肯定の言葉を*]
(21) 2013/09/02(Mon) 23時半頃
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["たとえ死んでも店を離れたくない"。
そのこだわりは、老いた男の執念とも呼べようか。
相容れぬのにもかかわらず、老人が、己の声を否定しないのは]
(……懐柔か)
(否、甘さ故か? 命乞いのつもりか?)
(耄碌したか、老いぼれめ!)
(僕はそんなに安くはできてない!!)
[渦巻く、どす黒い感情に、波紋]
(ちがう)
(ただ、ぼくは)
(ぼくとして)
(目を見て、くれて、うれしかったのに)
[もう遅い。
ひとの言葉が沁みるなんて知らなかった。
もう遅い。
ただ、認めて叱って欲しかった。
もう遅い。もう遅いのだ。なのに今更どうして、]
……ありがと、じいちゃん。
[聴こえはすまい、その声で、小さく*囁いた*]
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[静かに告げられた、その宣言を。>>22 穏やかに聞き――――、唐突に口の端をつり上げて]
それは結構。君が育ってくれて僕も嬉しいよ。 だけどここでひとつ残念なお知らせだ。
そこの坊やには、殺しに来いと確かに言った。 見事、辿り着いたわけだ。君が勝者だと認めよう。
だけど僕の死に方は僕が決める。僕が選ぶ。 おじいちゃん、分かるでしょう? 死ぬ直前まで店を離れたくない――それが本音なら!
[破顔一笑。それから、哄笑]
――僕は君らに殺されてやるとは言ってない!!
[踊るように身を翻し、雑踏に紛れ、**]
(23) 2013/09/03(Tue) 00時半頃
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―→ 集会所 ――
[人ごみをすり抜けて、ぶつかって、駆けて、駆けて]
処刑なんか、されてたまるか
[今ならきっと、まだ逃げられるだろうけれど]
命拾いなんて、してたまるか
[歯を食いしばれば、ぎり、と軋むような音]
[叩きつけるような勢いで、集会所の扉を開き、]
(24) 2013/09/03(Tue) 00時半頃
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さあさ、祭りも終わりだよ!
悲哀の声には楽しい悲鳴と、お前の血肉で応えておくれ!
[終焉を告げる口上と共に、軽やかに足を蹴り上げる。 真っ赤な靴は線を描いて、傍らにいた男の喉を切り裂いて。 伸ばした手が、緋に染まる女の首を締め上げて。
「なぜ」と問われれば、笑ったろうか]
負けるのって嫌いなんだよね。 だって僕より君らの方が、 たくさん人間殺してるじゃないか。
[悪びれも、せずに**]
(25) 2013/09/03(Tue) 00時半頃
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[血の臭いなんか好きじゃなかった]
(きもちわるい)
[美味しいと思ったことなんて、一度もなくて]
(いやだ)
(いやだ)
[差し伸べられる手の、"ひと"の脂の臭いでさえも]
(やめて、やめて、やめて!!)
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―― 集会所→大通り ――
[やがて辺りが真っ赤に染まれば、再び街へと駆けて行く。
捕まえようと伸びる手を、捻って壊して放り投げ。 罵声を浴びせる男には、嗤って唾を吐きかける。 母に抱かれた子供の傍を、一瞥もせずにすり抜けて。
ジョージとティモシーは、見ていたろうか。 死んでいった犠牲者たちは、どこにいたろうか。
そんなことを考える間もなく、一直線に法王の輿に駆け上れば、]
はぁい、お元気? 死んじゃって?
[華やかに、晴れやかに、"神"の代理人を、
捩じ切り、笑う]
(27) 2013/09/03(Tue) 01時頃
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