人狼議事


194 花籠遊里

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[音も経てずに、ただ静かに霧雨は降る。

明日には『日常(いつも)』の朧に戻るため。
『普段』の花籠で揺れる花に戻るため。

もう二度と見れぬあの色に告げる。
左様なら、さようなら、と。

櫻の微かな香りと温もりを傍に、月は眠る。*] 


[焔色に違和感を抱きながらも、己の部屋を訪れたならば茶の一つくらいは出しただろう。

焔が月に問うは、『花籠』から出るための問い。
僅かに眉間に皺を寄せながら煙を燻らせれば、暫しの間が。
吸い殻を丁寧に落としながら、ゆっくりと口を開く。]


 前者はともかく後者は然り、だな。
 


[迷ったままの視線は焔と合う事は無かったのだろう。
己に投げられた言葉には微かに光が宿っているように思えた。
しかし。
それを叶えた花など、少なくとも朧が見た中では居なかったのだろう。
……自分が花になる前なら、あったのかもしれないが。
花主がそれをただ黙ったまま見送るのかどうか。

故に朧は、そうとしか答えることはできなかった。]


 ――そうか。

[出された茶にも手をつけず、座して朧の紡ぐ言葉を待っていた。

抱いていた期待は、筋の通る話である筈だ。
大金の代わりにと繋がれた鎖なら、金で断ち切れると。

花籠に長くして、彼は己よりも多くの花を知っている。
其の彼の言葉なら、信じられる。]

 だよな。
 良かった。

[彼の懐に渦巻く疑問に気付かずに、焔はふわりと、微笑んだ。]


 お……
 おぼろ、僕は、何時か自分を買って、外に出たいんだ。

[之までに誰にも告げたことの無かった夢を、教えてくれた彼に打ち明ける。

其の為に今は耐えていると、言葉の裏は彼に伝わるかは判らないけれど。]

 答えてくれて、ありがとう。


[ただ、ただ、苦手なのです。

 近付いてはいけないと、何かが警鐘を鳴らします。
 関わってはならないと、何処かが制止をかけるのです。]


 …───『嫌い』になれたら、


[どんなに、楽であったことでしょう。
 それもこれも、僕は花であるからだと。
 何方を好いても、何方を嫌ってもいけないのだと。
 その教えに生きているのだと、ずっと言い聞かせておりました。]


 
 
[言い聞かせて、おり 『ました』 。]
 
 


 ―――…丁助。

[ぽつりと花の名を呼ぶ。
孕む色は、迷いか、戸惑いか。何れにせよ良い感情だとはとても言えないそれを込め。
焔の微笑みは『しあわせ』を宿しているように見えた。

見えたからこそ、言うべきか言わざるべきか。

これが己では無く他の花ならば、もっと上手く丁助に答えを出してやれただろう。
月には告げられなかった。焔が我慢強く耐えていたのを知っていたからかもしれない。]


 お前にとっての幸福が、『外に出る事(それ)』ならば。
 ………叶うと、いいな。


[無責任な言葉の羅列に聞こえたかもしれないが、本心も混ざっており。
しかし、叶える助言をしてやれるわけでも無ければ、
砕くなんて惨い事もできずに。
随分と煮え切らない態度となってしまった。] 


[例え花籠から出られようとも、それが『幸せな形』で出られるとは限らない。
花籠から逃れようとも、あの花主から逃げられるとは限らない。

……浮かんだ『不幸の形』を必死に沈めるために朧は煙をはく。
焔と同じ響きを持った花ならば、音にせずとも分かっているだろうと。]


 ……ん。

[頷く。
不器用な声色を、彼のらしさだと思い込んで。
思い込みたくて。]

 あっ、あ。
 変なこと、急に聞いて悪かった。

[浮かんだ予感は、消したのだ。
消したかったから、訊ねたのだ。

浮かぶ煙は、見えない何かを形作って、消える。]


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 01時半頃


── 櫻の苗植わりし日 ──

[それは今から二十年以上も前の
 何処にでもあるような、詰まらない昔話です。]


 おかあさん。
 ねえ、どこにいくの?

[ぼくは おかあさんと てをつないでいました。
 おかあさんのあしは はやくて
 ぼくはなんども ころびそうになりました。

 おかあさんは ぼくを みおろしています。
 しらないおうちのまえで とまって。
 おっきな りぼんを ぼくに かけてくれました。]

 くれるの?
 ありがとう!

[ぼくは はじめておかあさんに ぷれぜんとをもらいました。
 おかあさんに ありがとうをいうと
 おかあさんは わらってくれました。
 すごく すごく うれしかったです。
 だっておかあさんは ぼくをみるとき いつもいつも
 おこったような こわいかおをしているからです。]


[おっきなおうちのなかから かみのながいひとが でてきて
 おかあさんは なにかを おねがいしていました。

 わらっているのに こわいかおで
 ながいかみのひとに たくさん おねがいしていました。

 ながいかみのひとに いっぱい かみを もらって
 おかあさんは とても うれしそうにしていました。
 おかあさんが うれしそうな かおをするのも はじめてみました。
 だからぼくも すごく うれしかったです。

 おかあさんは かみをもらって
 そのまま くるまにのって
 ぼくをおいて どこかへ いってしまいました。

 おかあさんが くるまにのるまえ
 ぼくに こう いいました。]


 
 
 「アンタが金になるなんて、最高の厄介払いね。」

 


[その意味を知るのは、もう少し後になってからでした。
 とある女が望まぬ妊娠をし。
 不必要な子供を遊ぶための金に変えた。

 ただそれだけの、詰まらない話でございます。]


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 19時半頃


【人】 半の目 丁助

[それ程の長居はせずに、おぼろの部屋を後にする。
廊下を歩む花の表情からは、僅か、曇りが取れていた。]

 ……おうじは。

[中庭に見かけた、二匹の蝶と会話していた花。

今夜は、昨夜の自分のようにあの二匹に呼ばれるのだろうか。
いいや、同じ戯れは二度無いだろう。

考え、軽く息を吐く。]

(79) 2014/09/22(Mon) 20時頃

[思い出す昨夜の地下。

男に弄られ、悦ぶ男。
見せ付けられる交わりに、混同したのは過去。

氷の指先。
花の咲き方を教え込んだ籠の主。
嫌悪感に満たされながらも、受け入れ悦ぶ身体。

未知から、力任せに咲かされる夜。]

 …………

[全身を這うような気持ちの悪さに、頭を振った。]


【人】 半の目 丁助

[通りかかった広間に、一人きりの蝶の姿を見つけたならば、ごきげんよう、の挨拶ひとつ。>>80]

 おうじとご一緒だったのでは?
 ……何か、困りごとですか?

[と問いかけた。]

(81) 2014/09/22(Mon) 22時頃

【人】 半の目 丁助

 ……成程、おうじは仕度に向かったのですね。

[蝶の言葉に頷くと、広間に入り彼へとゆるく歩み寄る。]

 ええ、僕は暇、ですね。

[微笑む蝶には、にこやかに。
脳裏に過ぎる不安やそれ以外を見せぬよう。

立ち上がり、痛みに小さく呻く彼に、足は少し速くなる。
昨夜の名残を理由に想像しながらも、それは口にせず。]

 無理は、なさらず……座ってください。

(88) 2014/09/22(Mon) 22時頃

 別に構いはしないさ。だがな、丁助。
 …道を見誤るなよ。
 冷静に物事を見れる『花(ひと)』であれ。

[手折られずに、毒されずに。
その時まで根腐れも起こさずに。
自由になれる時が来れば良いなと、そんな思いを込めて。
年長からの小言に焔はどんな反応をしただろうか。
朧月は珍しくふわりと笑う。
『幸福』であって欲しいと、そんな夢を見ながら。*]


【人】 半の目 丁助

 ああ、甘いもの。
 おうじは喜んでくれましたか?

[お誘いの内容に、昨日話した事を尋ね。]

 ふふ、嫌だなどと、まさか。
 僕で宜しいのですか?

[示された椅子に腰掛け、笑う。

花には蝶を拒む術など、持たない。
染み付いた花の理に従って。]

(94) 2014/09/22(Mon) 22時半頃

 冷静に、物事を。

 ……ありがとう。

[朧月の微笑に、赤い花も、笑う。
彼の言葉の真意に、己が気付けていたかはわからないけれど。

真摯な花の気遣いに、唯感謝した。]


【人】 半の目 丁助

 いいえ、どういたしまして。
 貴方も嬉しそうで、良かったです。

 笑顔がすき、ですか。
 ありがとうございます。

[嬉しそうな蝶へと向ける笑みは、夜を越す前と変わらぬ物。>>85
言葉を濁すような物言いには、急かす事無く少し待ってみる。

そうして、向けられた一つの問いかけ。]

 悲劇と喜劇。
 どちらも良さがあると思いますが……

[普段なら濁すだろう答え。
けれど今日は、ふと、思考の端が口に出る。]

 出来れば、幸せに終わる物語を。

(96) 2014/09/22(Mon) 23時頃

【人】 半の目 丁助

 僕にとっての幸せ、は。
 ……僕らしくある事、でしょうか。

[答えが曖昧になるのは、何処か自分らしさであってそうではない。>>97>>98

唯、悩む蝶に、少しだけ寄り添う言葉を紡ぐ。]

 幸せの形とは、きっと人それぞれなのだと思います。
 けれど目に見えず、掴めず、時に見失うような。

 失くして初めて分かる、なんてものも、きっと多くある。

 ……逆に言えば、不幸を感じない事は幸福とでも言えるかもしれない。

(99) 2014/09/23(Tue) 00時頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/23(Tue) 00時頃


【人】 半の目 丁助

[金色の蝶の考えを、思案を交えての答えを、ゆったりと耳にする。>>100>>101]

 欲しい物を手に入れた時には。
 僕は、幸福だと思います。

 ――本当に、欲しいものならば。

[彼の脳裏に過ぎる花と蝶を知らず、己を鑑み言葉にした。

己の本当に欲しいと望む未来は、昨夜の歯形に皹入れられた。
花籠で咲く花になれと、造花であるなと、強く握られた腕の感触と共に思い出す声。
焔を揺るがす感覚に、万一身を委ねるならば――

苦味を思い出しては駄目だと、瞼を臥せれば。
金色が揺れたのを目にすることは無く。]

(102) 2014/09/23(Tue) 00時半頃

丁助は、櫻子を呼んだのはあの秋色かと、予測する。

2014/09/23(Tue) 00時半頃


[僕が目を背け続けていることと
 彼が表から隠そうとしていること

 ───きっと似ているものだと、判りながら。

 僕は目を背け続け。
 彼は隠している。

 そんな気が、しているのです。]


【人】 半の目 丁助

[蝶にそうですね、と頷き。>>104
次いだ問いに、少し驚き。]

 ……どういった意味、だったのでしょうね。
 あの方は、あれ以来いらっしゃいませんので、確認することが出来ずにいますが。

[ふと、僅か遠くを見やると、]

 もしかしたら――、少しだけ。
 花の生き方に、何か思うことがあったのかもしれません。
 憶測ですけれど、ね。

(106) 2014/09/23(Tue) 01時頃

【人】 半の目 丁助

 ……ええ、珍しいと言えるでしょうね。

[金色の蝶の感想に、くすりと笑う。>>107

不思議な白い蝶。
己自身はあの約束を、嬉しさと微かな躊躇いで受け取っていた。

もしも――、
目の前のこの金色の蝶が、夜の戯れにではなく花である命を強いられたならば。
あのように毎晩艶やかに啼くのだろうか。

決して口になど出せない問いが、泡沫に浮かび、消える。]

(111) 2014/09/23(Tue) 01時半頃

【人】 半の目 丁助

[甘いものが、乾いた音を立てて砕ける音色。
花は其れを手に取らず、聞くばかり。

何処かの時計が針を急かして、もうじき深い夜が来る。*]

(112) 2014/09/23(Tue) 01時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/23(Tue) 01時半頃




 …───すき、です。
 
 


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