人狼議事


20 Junky in the Paradise

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[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[快楽は貪る間だけの代物で余韻は直ぐに渇望へと代わる。
癒えぬ渇きに潤いを欲する咽喉を小さく鳴らす。
遠く聴こえるのは誘う堕天使と堕ちていく女王様の声]

 嗚呼―――…


 ふふっ  アナタとアタシ
 天使と悪魔ですって

[スティーブンと自分を呼ばわる女王のつけた名称。
気に入ったのか笑み混じりに囁く声は項へと零れおちた]


【人】 さすらい人 ヤニク

[知らず知らずのうちに、体内を巡る熱は、下腹部に注ぎ、漲っていた。
騎士の手に触れられて、そのことに気づく。]

ぁ……。気持…ちい…イ……。

[男の手の動く度に、体が震え、跳ねるのを抑える事が出来ない。]

(16) 2010/07/08(Thu) 01時頃

[くたりと首が前に凭れる。耳元に囁かれる声]

 あ、
  … は。

 悪魔……の、ゆ、誘惑には、
 し 神父も、天使も、か、敵わ ない、もん、ね……

[荒い吐息混じりに、マーゴを見て笑う。]


 堕ちて、悪魔と、一緒に、
 いら れるなら
 幸せ、だし

 い、いいん、じゃ、ない か な


[言いながら、は…と、息を吐いて少し皮肉に笑う]


 ぼ 僕にと 、
 … とって… は……、…



[はあ。と、吐く息に紛れて、
 男が紡ぐ言葉は、最後まではっきりとは伝わらない。]


 アナタは―――…

[珍しく言いよどむのは酩酊のせいか躊躇いのせいか。
向けられる笑みの気配は感じれど視界を流しはしない]

 堕ちてこなくてもイイのよ

[聴こえない言葉を聞き返す代わりに小さく囁いて、
冥い眼差しは定まらず辺りを彷徨う]

 天使と悪魔が喧嘩ばかりしてるのは
 きっとヒトがいるからね


[マーゴと対するときと違い外されなかった眼を覆う硝子
 来なくていいは、来るなと言われているようで]


 …… ど、ど…どうして?
 ぼ、僕は……、……

[向ける眼差しと表情には、必要とされていないらしく感じた故の落胆と怯えが入り混じる。

 珍しく置かれた間から、男が得られたは不安だけ。
 ──その僅かな間に、本来何が含まれていたとしても。]


【人】 さすらい人 ヤニク

[首筋に冷たい何かが滴り落ちる。
最初はほのかに、すぐに間近から甘い刺激臭を嗅ぐと、快感はもはや耐えきれないところまで高まった]

ああッ!熱い……助け…テ!

[抑えきれない衝動に、何度も何度も体を震わせた。]

(27) 2010/07/08(Thu) 01時半頃

[──不安を孕む話題を続けるには、その男は臆病に過ぎて]


 そ…それは、

 ひ…ヒト、を
 獲り…あ、あう、か、から?

[変ったように感じる、天使と悪魔の話題の方に、
 話の興味の流れをすすめて、きょろきょろとあたりを見回した。]


 …莫迦ね

[スティーブンの言葉に対してなのか、
続く言葉の解釈に対してなのか、
或いは女王様に蹴られる様に対してなのか、
食堂を出る前に囁いた短い一言]

[ Down ]
 [ Up ]
[ Down ]

[噛まずに飲み込んだ錠剤が徐々に溶けはじめる。
混濁する意識は形を定め切らず、
肩越しにスティーブンを顧みても焦点はあわない。
ただ蕩けそうな微笑みを浮かべて]

 アタシがホシイんでしょう?
 壊シテ見せて


 ヒトも世界も価値観も
 アタシもアナタも

 一緒に堕ちるくらいなら

                  天国へ連れてイッて

[ノーリーンから逃げ惑うスティーブンを助けもせず、
言い残せば大広間へとよろめく背は消えた]


[みっともなく戻し俯いた顔の中、
 上目遣いの眼差しはゆるく背に靡く黒髪と声を追い
 向けられる笑みを見詰め]


 う、ぁ
  ん…ぐ

[口許を拭いながら残される言葉に
 眼には冥い光が灯る]



 さ、さ、サイ…サイモン。

 ねえ、

 マーゴ…
 …マーゴは、

 す、素敵、
 …素敵 だ だよね?

["サイモン"と、認識して話しかける相手の容貌が、
 たとえ彼とはかけ離れていたとしても、
 今話している相手が、どのような反応をしたとしても、
 スティーブンの中では、話しかけている相手が"サイモン"で]

 ぼ、僕…僕ね、





 か…彼女が、ほ、…欲しいんだ。

[従兄妹に断る話でもなかろうが、
 告白のように、そう、一方的に話しかける]

 そ、それで


[世間話とサイモンに語りかける言葉の文脈は繋がるようで繋がらない]

 壊れ、壊れて…こわ、壊れて……
 こわれ、壊れ てて。

 さ、サイモン…サイモンが、
 い、いると、
 マーゴが……そ、そこに、

 か、──かえ、帰っちゃう。

[友人に手向ける言葉に滲むは、一方的な不安から来る*恐怖*。]


 このヒトはサイモン?

[悪魔の囁きが従兄に齎したものは如何程か。
ポケットに潜ませていた"キャンディー"の殆どは彼の手に。
阿婆擦れが従兄へ差し出した無償の想いの重さ。

オーバードーズで血を吐いても不思議はないだろう量。
けれど渡した彼が本当に従兄であったのかすら定かではない。
転がる身がひとつでない事は恐らく確かなのだろうけれど]

 素敵―――…

[当のスティーブンの擁く不安や恐怖とは掛け離れて、
幸福感に微笑みさえ湛えて見詰める壊されたヒト。
スティーブンの奥に倒れるヒトを前に冥い瞳は揺れる]

 壊れてイクのもキレイ
 もっと―――…
                    もっと 見たい


[持ち合わせる破壊衝動は精神の高揚にも失せず、
酩酊は其れすらも幸福へと転換して容認してしまう。

従兄かも知れぬ者が壊れたと認識すれば死と繋がるも、
哀しむ想いは微塵も浮かばず嬉しそうですらある]

 スティーブン

[幸福感に彩られた呼ばわりは夢見心地で親しみすら滲む。
不安と恐怖の最中らしきスティーブンへ向ける微笑み]

 もっと―――…シテ…

[強請りは褥で囁く睦言に似た響きと熱を孕むも、
求めるコウイ自体は掛け離れて酷く血生臭い]

 其れともアタシに―――*シテホシイ*?


【人】 さすらい人 ヤニク

!!  ん……あぁぁ……ッ!

[──快楽からの解放。同時に、自分を抱き留めていた逞しい腕からも解き放たれた。
バランスを崩して、思わず床に膝をつく]

[しばらくの間、肩で息をしていたが、やがて立ち上がる。]

……、喉ガ、渇いた、ナ。

(53) 2010/07/08(Thu) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[床に転がる男の顔を不思議そうにしばし見つめる。
考えてみると、カクテルを口にしてよろめいてから、つい今しがたまで後ろから抱きとめられていたのだ。どんな人相かなどしみじみと見てはいなかった。]

騎士様も、ドラゴン退治で疲れた…のか…ナ?

Si tu est-ce qu'un blanc chevalier est
ou est-ce que c'est chevalier rouge?

[返事を期待するでもなく、そう問い掛けたのち、喉の渇きを癒せるものはないかと、当てもなく歩き出した。]

(54) 2010/07/08(Thu) 16時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[カサリ、と足元から音が聞こえた。]

何だろウ、……果物ノ…皮?

[手にとって見た銀色の物体は、錠剤のシートの残骸。中身は当然抜かれている。]

[あたりを見回して、テーブルに散らばる未開封のシートに気付く。
適当に選んで、一粒、二粒と口にする。]

──甘いけど、汁気は……ないナ。

(55) 2010/07/08(Thu) 21時半頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/07/08(Thu) 21時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

[喉の渇きは止まらぬまま、巡らせた視線は、暖炉の上のマントルピースに止まる。]

[赤い液体の入った、ガラスのデカンタ。
歩み寄って、容器の口から直に中身を一口。]


甘くて、美味し…いナ。

[もう少し飲もうとして、デカンタのあった場所の横にある何かに目が止まった。]

これ、チェス盤…かナ?

(57) 2010/07/08(Thu) 22時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[立てかけられたチェス盤とその横に置かれた箱。
蓋の少しだけ開いた隙間から、真鍮色に鈍く輝く駒がのぞいていた。]

[ボードに駒の入った箱をのせ、マントルピースから取り出すと、女性の声が聞こえた方になんとなしに向かう。]

(59) 2010/07/08(Thu) 22時半頃

さすらい人 ヤニクは、長老の孫 マーゴが傍にいたのに少し驚いた。

2010/07/08(Thu) 22時半頃



 そ……


 そう。

 さ──、サイモン、だよ。

[たとえ、問いに答える間が空いても、
 それを友人と信じる男は、
 己が思い込みのままに、肯定を返す。]


[悪魔と呼ばれて笑う彼女から、
 友人に渡される甘い砂糖の結晶。
 もしも、蹴散らそうとするなら、
 出来たかもしれないけれど]

 ……

[羨ましげに口を引き結び渡された飴を見遣りはしても、
 想いを託されたモノをサイモンから奪い取りはしない。]


[友人へのせめての義理立てなのか
 歓ぶ彼女の邪魔をしたくないだけなのか
 いつもの臆病風なのか、
 奪うことへの恐怖心からなのか
 それら全てなのか。

 蓋をされた感情の箱は、開けられないまま。
 ただ、マーゴからサイモンへと渡されたものは
 男の意思で荒らされることはない。]


[名を呼ばれて悪魔と称された娘を硝子越しに見遣る。
 天使と呼ばれても首を曲げるぎこちない動きは人形の様]

『もっと』…

[眼に見えない不安と入り混じる恐怖は、
 ──けれど、目に見える微笑に融かされる。]

 も、っと。

[途方に暮れたようだった表情は、
 ぎこちない愛想笑いに成り代わり、
 親しげな呼ばわりは──自然と頬を緩ます]

 ま、…マーゴが、望むな、なら。
 い、いくら、で、でも。

[手に力が篭れば、握る缶に残ったあぶくが
 だらだらと指の間を堕ちていく。]



 だ、…誰が、い、いい?
 誰が、み…みたい?

 女王さ、さまでも、
 異人さん、で、でも、
 女の子、でも、
 薬屋でも。神父さまで、でも。

 だ…誰でも、

[──壊せるよ。と、横に口を引っ張る歪な笑い。]


[そうして、逆の問いかけに、首を傾いで]

 ……だ…

[酩酊した目で黒髪の向こう側を
 見回す広間。]

 だ、誰が……

 ……だれが、


  気に入っ……、た?

["お気に入り"を尋ねる声。広間に蠢くものは、
 どれも──特別に為りかねない"自分以外"の恐怖。]


【人】 さすらい人 ヤニク

……ヘクター?

[傍にいた娘が口にしたのは、騎士の名前らしいと気付くのに数秒ほどかかった。]

──僕も、チェスは上手くは…ないんダ。見ているのが……好きだナ。

(63) 2010/07/08(Thu) 23時頃

 アナタなら誰がキレイだと想う?

[主観的な自分の目に写る世界のままを愉しげに囁く。
スティーブンの笑みに歪む口許。
其れすらも今はとても幸福そうにすら見える]

 誰…?

[快楽ばかりを貪るから肉体や持ち主に対する執着は薄い。
頤に指を添え考える間は、
たのしい遊びのプランを練る子供のよう]

 そうね…

 女王様に噛み付いたイヌと遊んでみたいな
 今はサイラスに飼い慣らされてるけど

[割り込む程の興味もないのか言い残して、
向かった先は結局ヴェラの元ではなくヤニクの所。
其れすら喉の渇きからデカンタを求めて]


【人】 さすらい人 ヤニク

[チェス一式を持って、適当そうな場所の床に座り込んだ。

近くのソファーには先客たちがいるようだ。
黒い髪の娘に、おいでおいでをしながら、盤面に駒を並べてゆく。]


……キング、…クイーン、…ナイト……、ビショップ……

(65) 2010/07/08(Thu) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

……キングもクイーンも…ナイトもいるんだね、ここにハ。

僕はポーンでいい……ナ。

ビショップは、誰だろウ?……油断のない目デ王位を窺う…ビショップハ?

[まだ幼かった頃、この国に来る前に読んだ怖い話の事を思い浮かべながら、取り留めもなく語り続けている。]

貴女は、赤と白、どっちのクイーンがいいノ?

(69) 2010/07/08(Thu) 23時半頃

 サイ…ラスとか、
  へ、へクターとか……
 ほ、ホリーと、とか……

[お気に入りを尋ね危惧するように名を挙げるは
 マーゴが身体を与えた相手の名。
 けれど、彼女が持ち主に興味が無さそうであれば、
 軽く、ほっとしたように息を吐いた。]

 そ…そうだね。

 あ……、遊び相手な、なら。
 い、いいんじゃないかな。

[女王を押し倒したイヌを彼女が望むなら、
 去り際に同意するようにうん、と、頷く。
 気概のない男には、無邪気な子どもを窘めるも叱るもできず、
 ──嫌われることを恐れて、ただただ甘やかすだけ。]


【人】 さすらい人 ヤニク

あくま?

[一瞬きょとんとする。薬とワインで頭がぼやけているせいか、娘が自分の事を悪魔と言ったように聞こえて、しかし、そんな風には見えなくて。]

貴女も、ポーン……。

[彼女の唇に触れた駒を手に取ろうと、腕を伸ばした。]

(75) 2010/07/09(Fri) 00時頃

さすらい人 ヤニクは、チェス盤の上の惨状には気付いていない。

2010/07/09(Fri) 00時頃


 い、イヌと、な…仲良くしてる、
 薬屋、さ、さんの方で、でも。
 ぼ、僕は、い、…いいけど

[サイラスの事を口にするのは、デザート。の誘いかけに本能的な危機感でも感じているせいなのか。消極的な提案。]


 何、して──…遊ぶ、のが、いい?

[ヤニクに尋ねたのと──似た問いを、小声で尋ねる。]


 サイラス?

[同意を示したスティーブンから遠慮がちにされる提案。
不思議そうにスティーブンを見詰めるもあったろう]

 サイラスでもいいわよ
 でも…
 折角アナタを気に入って呉れてるみたいなのにイイの?

[スティーブンの本能的な危機感とは真逆の発想から、
逆に彼へ問うも相手を限定する程の執着はなく反対もせず]

 白の反対は赤らしいし
 赤く染めるのもきっとキレイ

 人肌は温かいけど
 内側はもっと温かいかな

[問い掛けに囁く声は内容と裏腹にうっとりと、
冥い瞳はスティーブンを捉えずに其の光景を想ういろ]


【人】 さすらい人 ヤニク

天使?

──誰かガあの人の事をキングって言っていたのだけどナ。

王様が天使に昇格したのかナ?

[言外に、悪魔を自称する娘の昇格だってあるのではないかな、と含ませ]

[自分の手に触れた娘の唇を、指先でそっとなぞる。]

(78) 2010/07/09(Fri) 00時半頃

 デ、デザートには、アシがついてて
 食べごろを、は、はずすと、
 に 逃げるのは、あ あっという間だ だし

 た、食べられないままの方が、
 味を想像して楽しむ余地が、
 あ、あるってことも、な、ないかな。

[ぐじぐじと食べる機会と味について連想したような繰言。
 食べたがりが機会を逃して、食事と遊びの時間が逆転するなら食べられなくても構わない、との答え。]

 あ…赤、赤がイイ?

 あった、温か、温かい。
 う、内側に、触れるには、な、何がいるかな。

[うっとりとするマーゴを見上げて、
 男は、彼女の"遊び"についての必要を考える。] 


 遊ぶなら…

[ up ]
 [ up ]
[ up ]

 キモチイイコト
 タノシイコト

[高揚感と幸福感が溢れて、
囁く声は踊りだしそう]


 若しかしてサイラスに食べられるのがコワイの?

[言い募る様子に余程に食べられたくないのかとも考え、
至る結論の声はけれど酩酊中だから嘲りは含まない]

 デザートになりたくないなら
 彼をデザートにしてしまえばイイじゃない
 遊びも食事も一緒に出来てお特だし

 其れにサイラスなら―――おいしいわ

[断定するのは自らが味わった彼を想い出すからで、
必要な物を問われると想い巡らせる]

 デザートを食べるのに必要なのはナイフとフォーク?
 スプーンもあれば完璧ね


【人】 さすらい人 ヤニク

[指先に、唇ではない感触を覚えて。
胸が とくり と高鳴った。]

[指先に絡む舌はそのままに、空いた手を肩に向けてのばして]

これが“タノシイコト”?

(84) 2010/07/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ヴェラ、と聞いて、一瞬ソファーの方に視線を向けた、

が、名前の挙がった男を認識できたかどうか。]

(85) 2010/07/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

僕の名前ハ……ヤニク。

貴女ハ?

[もたれかかる柔らかな温もりを抱き留める。
耳元で自分の名を囁きながら、うなじから肩に唇を這わせ*始めた*]

(89) 2010/07/09(Fri) 01時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/07/09(Fri) 01時半頃


[駒を口に含めばアルコォルが口内から匂う。]


 …… こ…、怖く…は、な、ないけど

[もとより男同士を楽しんだ経験も趣向も無く、
 へクターに抱きすくめられるも嫌う痛みに通じる記憶。
 やわらかい方がいい、と、ぼそぼそと呟く否定。
返す答えには、誰にでも見透かせる強がりが滲む。]


 お、おい…しい?

[断定と示唆に、飴玉を舐めるように、
 ルークの駒を口の中で転がし、顔を上げて]


 た 食べられたらなくなっちゃうから、
 … 食べる方がいい、な。


 さっき、う、動いて、
 お、お腹も空いてきたし

 な ナイフに
 フォークに
 スプーンな、なら、

 ──キッチンに、なら、並んでるね

[腹がすいているのは事実なのか、空腹を宥めるように、口の中でルークの駒を転がしながら、地面に手をついて身体を起こした。]


 ふふっ
 怖くないなら食べて見せて?

[強がりの気配を感じてか愉しげに囁いて挑発するも、
趣向が違えば其れは難しいかと考えもする]

 そうよ
 とてもオイシイの

[囁きの終わる頃にはヤニクの口唇に吸いついたから、
行動を踏まえると誰を指しているのかすら判然としない]


 お腹がすいているなら丁度いいじゃない

[空腹の意味はどちらなのかも既に判然としないけれど、
シルバーの在り処を聴けばもう彼はデザートに想える]

 フォークで突いたらにじむの
 ナイフで裂いたらあふれるの
 スプーンで掬えばふるえるの

 アァ―――…きっと 素敵ね


 そ、そう、そうだね。

[キッチンにむけて歩きながら、
 こくりこくりと船を漕ぐように頷く。]

 食卓に上げるのは、い、イヌがいいかな、
 デザート、が、いい かかかな……

 裂いて咲いて
 突いて点いて
 掬って剥いて──

 お腹が、へ、へる……ね。

[かち。かちり。と口の中のルークを噛む。]


[ up ]
 [ up ]
[ up ]

[快楽と云うご馳走を前に多幸感は強まり、
既に判断力の欠片すら乏しい思考は明晰を極める錯覚。

ヤニクを蹴るを見ても罪悪感を擁かないのは元よりの性質。
けれど更に感じるものがあり冥い瞳の淵で睫毛が震える]

 ふふっ
 アナタが望むなら―――ヤニクでもいいのよ

[スティーブンの行動に嫉妬の気配を垣間見た心地なれど、
嫌悪と云う負の感情も今は沸かず彼の背に囁く]


[ 裂いて咲いて ]
[ 突いて点いて ]
[ 掬って剥いて──]

 嗚呼―――…

[スティーブンの囁く言の葉がふわふわと脳内で踊り、
この上なく上等なご馳走の気配に吐息が零れる]

 お腹が減ってるのはスティーブンじゃない
 アタシに訊かなくてもスキなヒトを食べてイイのに

 聴いてたらアタシまでお腹がすいてきちゃう


 オイシイのはサイラス
 オイシソウなのは犬
 今から味わうのはヤニク

 スキなヒトを食べるとイイわ
 アタシもスキに食べるから

[食べるの意は違えど阿婆擦れは気のむく侭に快楽を貪り、
執着せずも気紛れに誰かのあかを欲するかも知れず]

 …そう云えばホリーは怒ってるのかな
 叱られるのはイヤだわ

[ふと思い出した様に食べ損ねた、
少女の様な外見の持ち主の名を零した]


[ふらふらとした足取り、背中に掛けられる声に振り向いて
 ちらり蹴った事をとがめられはしないかと伺う貌を見せるも
 笑み色だけを認識すれば安堵の息を吐き]


 だ… 誰でもいい、よ。

[最初に彼女以外なら、と言ったとおりにか他に強い執着は見せない。]

 だって
 
 どうせ


 ひ、ひとり、ふたりじゃ、



 た、─── 足りないでしょ?

[サイモンでも足りず、もうひとりでも足りず、
 はじまったばかりの夜は、まだ長い。]


[ up ]
 [ up ]
[ up ]

 そう そうだわ

 ―――…足りない…

 全然、足りない

[サイモンが死んだ。
恐らくもうひとり死んだ。
あかは足りない]

 キレイなあかが見たいの

                 もっと―――…シテ…


 誰でもイイならアタシはサイラスを狙ってみようかな
 気が変わったら教えたげるからスティーブンも教えてね

[同じでなくとも構わず気が変わればまた伝えようと。
自らの次の思考と行動すら酩酊中では決まらないのだから]


[ up ]
 [ up ]
[ up ]

[死んだ?壊れた?そう認識をしている。
けれど見たのが誰かも明確に認識は出来なかったのに、
其処に本当に何かがあったのかなど判る筈もない。

其れでも破壊衝動はそう認識が出来るだけのものを求める。
負の感情など沸いてこない多幸感に蕩揺たいながら、
だからこそ余計に無邪気にホウカイとハカイの先を望む]

 サイモンはきっと還れたわ

[スティーブンが食堂へと向かい気配が遠退くと、
ヤニクにでもなく口の中で囁く声に滲んだのは安堵。
吐息は艶めき目の前のヤニクに*没頭していく*]


 デザートもいいけど……

 ワインで風味づけした炙り肉も、美味しいかな。


『もっと』

[去り際に聞いた囁きを想うように
 唇のみでそう呟いて

 ホリーは…、今は、怒っては、ない、
 み、みたいだったけど──

 私を食べて、って、
 き…、きこえたよ。

[それは、自分を指してではなくて、
 彼女の目に映る言葉を発しただけだけれど
 大広間に戻ってくれば、
 聞こえた事を聞こえたままに言う。]




 サイラス、か
 … ヤニク……か、な。

[教えてといわれた名前は
 ヤニクとマーゴの傍を通り抜けた際に、
 独り言の様に零される。]





 ……。今は、ヤニクの気分、かも、ね

[陰鬱さを奥に漂わせた黒い眼が、
 異国の青年に耽るマーゴを*見やった*]


[快楽を貪る最中にスティーブンの声は酷く遠く、
現実感を伴わぬまでも微かに聴こえた]

 『未だ、駄目』

[今ご馳走を奪われる事を拒んだ故の言葉は、
ヤニクだけでなくスティーブンにも無意識に向いていた。

奥深く陰鬱さを漂わせる視線に気付く事はなく、
同時に食べ終わったご馳走を如何されようと構う筈もない]


[―――私を食べて]

[ up ]
 [ up ]
[ up ]

[誰が?ホリーが。
誰の声?誰か]

 アァ…

[酒と血と体液と自らからは未だ微かに香水と様々な匂い。
空駆ける心地に裂く感触に繋がる裡に背筋が震える程の快楽。

聴こえる周囲の喧騒も声も遠く近く脳を直接攪拌する様。
貪り終えれば望み通り?食べにいこうと思い立つかも知れず]


 ―――嗚呼…

[酒と唾液と血に塗れあかく濡れた口唇から、
快楽に溺れず貪り蕩揺う吐息が*零れた*]


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2010/07/09(Fri) 22時頃


【人】 さすらい人 ヤニク

……マーゴ……。

[告げられた名前を繰り返す。]
[マーゴの腕は首筋をとらえ、抱えられた頭は、白いマーゴの胸元に。
色付いた頂まで唇を這わせ]

『アタシたちの唇

今だけは同じ味がするわ』

[振り仰げば、とろけるようなマーゴの笑顔]

──綺麗ダ、マーゴ

[そう言葉にするのと、彼女の唇が重ねられてきたのとどちらが早かったのだろう?]

(125) 2010/07/09(Fri) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

!?

[さほど痛くもなかったが、何かが腰に当たったような衝撃を感じた。
そのあたりを撫でるマーゴの手の感触に血のたぎりは増してゆく。]

さっきみたイ、……いや

[騎士につけられた物とは違う火が、体に漲って。
いつの間にか、胸と胸、腿と腿が直に触れあっていた。

そして、露わになった嵩ぶりにマーゴの中心が重なり]

(126) 2010/07/09(Fri) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

マー…ゴ、凄く、気持ちがい…い……
[とろりと温かな感触に包まれて、思わずそんな言葉が口からこぼれた。]

[背に回るマーゴの腕は力を増し、陶然とした瞳はうっすらと涙をたたえて]

[あふれて頬に伝う雫を、そっと舌で舐めとる。

そのまま唇を重ねて舌を絡めて──]

(127) 2010/07/09(Fri) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

…マーゴ、どうしたノ?

[彼女の甘い声に、別の何かが混ざり込んだように聞こえた。
何かを床から拾い上げて口元に運んでいるのが見えた。
その手には赤い何かが伝って──]

血?

[そう気づいた時、赤いマーゴの手指が、自分の唇をなぞった。
微かに塩辛くて苦い─血の味]

(129) 2010/07/09(Fri) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[顔を寄せたマーゴと重ねた唇は、微かなワインの残り香と、血、そしてまた別の仄かな苦味。
舌が絡む毎に、自分もマーゴも熱くなってゆくのを感じる。]

『ヤニクの赤も───見せて?』

[マーゴの声と同時に、胸元に微かな痛み。
見下ろすと、一直線の赤い筋が走っている。そこから赤くにじみ出すものに、マーゴが舌を這わせる]

マーゴ、……僕のそこに、貴女の掌を

[マーゴの血と自分の血。
溶け合わせて、混ぜ合わせてみたい]

(130) 2010/07/10(Sat) 00時頃

さすらい人 ヤニクは、長老の孫 マーゴの顔をのぞき込んだ。

2010/07/10(Sat) 00時頃


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