人狼議事


52 薔薇恋獄

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視点:


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 旅行当日 ――

[母は心配そうな顔も見せないで、楽しんでこいよ、と気丈に見送ってくれた。
 普段束ねるのがあまり好きじゃない髪は、旅行の時だし楽ちんがいいなって思って、下ろしたままにした。
 だから、とても澄んだ気持ちで出かけられる……なら、良かったのだけど。

 バスの中で、軽く俯いていた。
 携えたショルダーバッグの小さなポケットの中には、前の日に哲人が机に置いたあの甘味が、まだ食べられてないまま入っている。]

 …………。

[怪談、と。恋物語、とも。そう称された話を、黙って聞いていた。
 特に震えも何もせずに、ただ、少しだけ目を伏せた。]

(8) 2011/05/16(Mon) 00時半頃

[隣の席に、こっそり耳打ち]

なーおい。


…はい?

[ビクッ、と反応したあと、耳打ちしてきた人に素直に耳を傾ける。]


― 少し先の話になるだろうか ―

[百瀬に猫耳をつけれたかどうかは置いて置き、怪談話が始まると瞬く紫の眼。
話は割と聴くような、ありふれたもののように思えた。]

 ………。

[けれど、人知れず難しい顔をするのは、全てが正しいかは別として、おそらく『本当に居る』ということが判ってしまったから。]

 『最近は、あまりなかったんだけどな』

[内心で呟く。

人付き合いが苦手な一部の理由。
眼が悪いのに、あまり眼鏡をかけたがらない訳。

どうにも眼の色を引き継いだ所為で、父親から受け継いでしまったらしい『霊感』とやらが発動中らしいと溜息を吐いた*]


んや、特によーじはないけどさ。
土橋とメアドこーかんしてなかったかなって思って。

いいー?
[携帯を取り出して、ちらり]


 ……だから、クトゥルフとか、やめよーって……

[出るとこで、そういうのは。
ほんとにやめて欲しい。

うつらうつら、寝言に近い声は、しかし真剣な呟きだった*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ある時に、ちら、と隣の席の道也を見遣った。
 自分が見ていない時に彼からの視線は向けられていたから、目が合うことはなかっただろうけど。
 薔薇とかオカルトとか、いかにも彼らしいようなトークは聞こえるけれど……おそらく、道也自身もこちらに声をかけにくいんじゃないか、と思って。
 ゆっくりと、口を開いた。]

 ミチ。そのさ……こないだのこと。
 センセが居てくれればって言って、心配してくれてたのに。
 確かにさ、嫌だったけど……。
 それでも、あれっきり無視とかして……ごめん。

[小さく、謝った。]

(20) 2011/05/16(Mon) 00時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 00時半頃


あー、そうでしたね。

[連絡網はあってないようなものな気がしている。]

じゃぁ、これが俺のです。
[ごそごそと携帯を取り出すと、最上センパイとピロン☆とメアド交換したか。]


 お前も、当たりっぽく感じてるのか?

[寝言云う幼馴染に、ぼそっと返す。
2人して霊感があるらしいのは、昔から知っていることかはてさて*]


[赤外線で通信すると、部活メンツのフォルダに新規登録。
これで、交換してないのはあと誰だろう?まあいいか]

さんきゅー、じゃ土橋にもチロルあげよう。
イチゴ味スキっしょ?

[ごそごそと取り出して、ピンクの包み紙をころり]


…えぇ、ありがとうございます。

[否定出来ないので素直に受け取る。
飴は相変わらずどらえもんのように鞄に入っています。**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[道也>>25の安堵した様子が解って、やっと、少しだけど表情を緩めることができた。]

 うん、解ってくれれば、いいから。

 その……おれも、すごく、ほっとした。

[漸く、普通に前を向くことができたところで……半分だけ後ろを振り向いた。
 最後尾の席での出来事は、あまり良く解らなかったのだけれど。
 己の真後ろの席から道也に話しかける良数>>23の声は、此方にも良く聞こえてきたのだ。]

 ヨシ。
 気持ちは解るけど、煽らない。

 っていうか、舞台整ったら、その……困る。
 そんなだったら、おれは一人で逃げるから。

[幾らか引っ張り出されたテーブルトークの記憶に、少し冷や汗を浮かべながら、ごちてみた。
 おかしい、という道也に軽く頷いてみたりしつつ]

(36) 2011/05/16(Mon) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ロマンチックって言うには……。
 ちょっと、生々しい気もするかな。
 でも、わりと同じこと、おれも思って……

 ……って、あれ。

[自分が呟いた頃には、前の席の桂馬>>27はもう眠りに就いてしまっていたか。
 起こしてしまうのも悪い気がして、そこで言葉を止めて。
 何か思い出したように、桂馬の席がある前方と、悠里の席がある斜め後ろを交互に見遣ったりもした。

 携帯ゲームは手元に何も無かったもので……道也や良数のそうした会話が聞こえた時は、ちょっぴりだけさびしげに髪をいらったりしつつ。
 少しだけ、思案の海に沈み始めていた。]

 そっか、相部屋だった。
 おれは……。

(40) 2011/05/16(Mon) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ちらっと一番後ろの席に視線を送……ることもできないまま。
 さっき克希の叔父が語った話に、再び思いを馳せた**]

(41) 2011/05/16(Mon) 01時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 02時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 02時頃


[ 彼らの予想は、当たっている ]
[ 否、予想ではなく天性の力か ]

[ じきに、一行が辿り着く別荘 ]
[ その屋根の上に、座り黙す女 ]

[ 今は唯、口を閉ざし無表情で ]
[ *新たな客人を、見下ろすのみ* ]


 …… すっごく、痛てぇし。

[普通の一軒家に住む、普通の家族。
だから、自分たちには見えない『何か』を連れて来て、家を文字通りお化け屋敷にしてしまった息子を、海外転勤をさいわいに置いていったのも、仕方のないことだと分かっている。

でも、見えて、聞こえるのだから、普通の人間と同じに、思い入れてしまっても仕方ないじゃないか。
気味悪がらせた両親には悪いと思っているが、そんな開き直りをしているから。
霊媒体質は、改善の兆しなど無く、ひどくなる一方。

居ると分かる話を聞いただけで、『彼女』の想いに反応してしまって、ずくずくと心臓が痛む。
眠気か痛みか、どちらのせいで意識がかすむのか、良く分からない。

重い瞼をこじ開けて、肩を貸してくれている幼馴染を見上げ。
いつもの笑みを浮かべようとして、――あまり上手くいきそうになかったから。
取り繕わず、あからさまにほっとした、弱いものを浮かべた]

 となり、蛍紫で良かった。


『なあ、ケイ。もしかして、みえてる?』

[幼馴染の視線が。
時折、自分以外目を向ける者の無いほうへ向けられていると気づいたのは、バスの座席よりも背の小さかったころ。
あの頃は、こんなに身長差がつくなんて思ってもいなかったと、すこし悔しい想いに息を吐いた]


そういや、土橋さ。


お前、好きな人って……居る?

[思い出したように落ち着いた声でぽつり、隣にだけ聞こえるように*]


[『恋』なんてしない。


人の心を縛るから。変えるから。狂わせるから。



―……ちり


なのに。
時折、苦しい。嬉しい。
言葉にできないもどかしさに襲われるのは、何故だろう…]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[道也>>47の声で初めて、蘭香の様子が今まずそうだと思い至った。
 もし彼が道也と席を替わるとしたら、一度自分も席を立たないと窓際の席には来れないだろうから、そうする心算でいた。
 蘭香の家の火事のことは知らなかったし、無論火傷にも気づいてなかったから、彼はただ普通に気分を悪くしている程度としか思わなかったが……。]

 っわ、

[通路を羽ばたく紅子さん>>50の通った後を、少しの間見つめて]

 ベニちゃんも。
 山で飛び回ったりできたら、気分良いのかな……。

[「くん」呼びでないのはわざとか天然か。
 紅子さんの声も楓馬の姿も中途半端にしか察せられない席で、なんとなく呟いた。]

(54) 2011/05/16(Mon) 12時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[良数>>53にずりーと言われ、少し声を詰まらせた。]

 そ、う言うなら、まあ。
 でもおれの場合、ちょっと減るレベルじゃない……。

[その位解ってる癖に、とでも言いたげに軽く声を低めた。
 正気が直ぐに葬られるだろうと解ってる舞台でも、カモ化するのが明白な勝負であっても、結局誘われれば断れないし、何だかんだで楽しんでいる節はあったのだろう。]

 寝れずにはしゃぐのも良い、けど。
 そのせいで何かコワイの見ても、知らないから。

[部屋割りのことが其処此処で話されている時。
 暫し周辺の面々に意識を向けている自分が、哲人と悠里の遣り取りに、またその目線の先に気づくことはなかった**]

(56) 2011/05/16(Mon) 12時頃

……はい?

[聞こえてきた言葉に6秒ほど固まる。
そして、淡く頬が朱に染まる。

それが何よりの解答になるか。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 12時半頃


 無理しなくていいんだぞ?

[無理に笑おうとする珀に手を伸ばす。
叶うなら慰めるように、その頭を撫でたかもしれず。
ほっとした様子に、安心させるように緩く微笑む。]

 まだ『見えて』は無いな。
 でも、居るだろうということは気配で判る。
 小さい頃は、そういうことも多かったが……。

[見えているか?という問いが、肉声であれば上記のようなことを囁いただろう。心の声であれば、多分意識しない小さな独り語。
蛍紫の能力は、成長するにつれ安定はしてきている。
感じない努力をしているから。

例えば、それは霊の存在を誰かと話さないこと。
相手にすると、霊が近寄ってしまうから。
例えば、それは眼鏡をかける時間を減らしていること。
かけると、見え過ぎてしまうから。

ただ、傍に居る幼馴染の存在がある故に、捨てきれていない。]


[甲斐――父親の家系は、元は死した者を相手とする生業としていた家系らしく。
近代になっても紫の眼を持つ子には多かれ少なかれそう言う力が引き継がれている。
ただ、随分と他の血が混じっているから、そもそも紫の眼が出ることも少なく、出たとしても能力的には落ちて行っているのが事実。系譜を辿れば、霊を払うような能力もあったようだが、蛍紫にもその父にも払う能力はない。そして、現代で生きるのに、それで困ることもない……のだが。]

 ………。

[まさか、身長差で溜息を吐かれているとは知らず。
霊媒体質らしい幼馴染を護りきれないことに、内心で溜息を吐くのだった。]


 無理は、しねえよ。

[ただでさえ、蘭香のことがある。
そんな時に、自分がどうかしてはいられない。
そうしたら、この妙なところで苦労を背負ってしまう幼馴染が、どれだけ大変かは、想像するまでもないから。

だからちゃんと、頼らせて貰っていると、撫でられるまま肩口に預けた頭の力を抜いた]

 ……蛍紫みたいに、離れてかなきゃいけねーんだろうけど……

[硝子に遮られていない紫の瞳へ、手を伸ばす。
目測であてられた指先が触れたのは、頬あたり。
するりと目元をなぞって、ぱたり、落ちる]


 ごめんな。

[見えざるものを、見ないように努力している幼馴染が。
それでも、こちら側から離れきれていないのは、逆方向へ進んでしまっている自分のせいもあるのだろう。

付き合いが良すぎると、茶化して笑い飛ばすことも出来ず。
ただ、落とした手を握りしめて、ぽつりと呟いた]


[今日は両手が空いていたから、よけられなければわしわしと髪を撫で回して。
意地悪くない方の笑顔を見せる]

俺さ、お前のならおーえん出来るわ。
根回し必要なら、言えよ。

[後輩の中でも、かなりお気に入りな方(弟として欲しいランキング)に土橋は入っているようだ*]


わっ

[バスの座席は狭い。
避けようと思っても避けきれなくて、わしわしと頭を撫でられる。]

必要なら、お願いします。

[数瞬、迷った末に頼んで、]

……応援したくない人でもいるんですか?

[思わず気になったことを聞いてしまう。]


じゃ、相手だーれ?

[にひひと笑みを漏らしてついでに情報収集]

えーだって。
ライバルには負けたくないぞ?

[居るのかどうかもわからないが、一応。
静谷の「トンビに攫われる」という言葉が聞こえての発想]


………百瀬。

[少し長い沈黙の中、紡いだのはクラスメイトの名。
気になっている、という点では静谷センパイもそうなのだが、
レベルが違うと思うので口にはしなかった。]


…………。

部屋変わろっか?というか、俺は夜織部と野久んとこ行く(のを勝手に決定した)から、使っていーよ。遊びに来てそのまま泊まってけば。

[おせっかいでもなんでもなく、するりと言葉が出る]

よくじゃれてるもんなあ、お前ら。


でも、大丈夫ですかね?
蓮端センパイ一人にして。

[相部屋の誘いをかけたセンパイを慮る。]

まぁ同じクラスですからね。


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 20時半頃


ほっといても石神井あたりが来るんじゃない?
それか、蓮端に言っておけばいいよ。夜部屋空けるんでって。「センパイも好きな部屋にお邪魔したらどーっすか?」
とか。

[二重三重に煽ってみる]

俺が蓮端にそれ言うと、不自然っしょ?


…ですか。

[センパイからの煽りにへにょり、と眉を下げる。]

とりあえず、後でそう声をかけてみます。


んーまあ。余計な事は言わないにしても。
「百瀬の部屋に行くんで夜そのまま泊まるかもしれません」
ぐらいは言うべきかなーと。

蓮端いーやつだから、心配しちゃうかも。
それか、一人でゆっくり寝れるって思うかもしんねーし。


…優しそうな人ですからねぇ。

とりあえず、行くならそう伝えておきます。

[もしかしたら、行かないかもしれないとかそんな。]


 ……離れているように、みえるか?

[一瞬驚いたように見開く紫。
次に苦笑いの形に細くなれば、その下、頬に触れる温もり。

離れているように見えるのならば、距離感をつかめないからで。
多分、3人の中で1番幼馴染という枠に縋っているのは自分なのだという自覚があった。
思うのは、鞄の中にある織部から譲り受けた奨学金のガイド。

3人でルームシェアして、同じか近くの大学に……。

その願いは、まだ云えずにいるけれど。]

 謝る必要はないさ。

[結局、霊感をなかった振りできないのも、珀に縋るのを止めれないから。
落とされた手に、頭を支えていない方の手を伸ばす。
言葉にしない 謝るのは多分自分の方だ という思いを乗せて触れた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 到着前 ――

[成人>>65から袋を手渡された時、軽く瞬いたが]

 あ、うん。分かった。

 ……ハマセンパイ、起きてる?
 これ、モモくんとこまで。

[桂馬>>67が目覚めているのを確かめて、手渡した。
 ちなみにそのモモくん…調音の状況は自分ではさっぱり判ってない状態だったのだが……。
 その後、成人からのもう一つの頼みごとに対して]

 ……うん。
 おれは構わないけど。
 ナルくん……じゃなかったな、ナリくんともゆっくり話せるし。

[桂馬と文の遣り取りも小耳に挟みながら、ひとつ頷いた。]

(112) 2011/05/16(Mon) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ちょっとだけ、左後ろの方を横目で見た。

 これでいいんだ、と思った。
 同時に、胸の奥が燻るような感じもした。]

(113) 2011/05/16(Mon) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[良数>>68から囁かれた頃には、ちょっぴり拗ねたように目を伏せて]

 かーいいとか、うーれしーくなーいー。
 それに、これでも頑張って皆についてってるんだってば……。

[同じ位の小声で返した後、ひとまずそれっきり口を噤んだ。
 ダイス発言が出てきた時には「どうぞー」としれっとした口調で。
 そんな軽口を言えたり言われたりする間は、少しだけ澄んだ心にもなれた。

 けれど文>>71から体調について聞かれた時は。
 顔色はそれほど悪くなかったが、声色は少し弱めで]

 ……うん今日も、大丈夫。
 ってかセンセ……おれ、無理しないからって何時も言ってるし。
 だから本当、心配しないでってば。

 本当に、センセに頼ってばっかなの、嫌だし。

[意図しての声量ではなかったが、今度は、はっきりとした声で一言加えた。]

(114) 2011/05/16(Mon) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[そうしているうちに、悠里や他の面々の言葉を受けて、数日前のメールにも気づかない程度にはあまりチェックしていない携帯電話を確認してみた。]

 あ、おれも圏外。
 ……でもまあ、向こうに固定電話くらいはあるだろ。

[わりと呑気な呟きだった。
 三流小説とか何とか、な話題には軽く眉を下げてみせたりしつつ。
 バスの到着に気づいたのはそれから暫くしてのことだった。]

(115) 2011/05/16(Mon) 22時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 22時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 到着後 ――

[ふと、空を見上げた。
 少しだけ目を細めて、けれどまた何事もなかったかのように。
 肩に鞄を掛けながら、克希の先導にしたがって、黒いジーンズにスニーカーの足で前に踏み出した。

 蘭香や調音の様子を見ても、特に自分からは手を差し出したりしなかったのは、その側に在った人の姿が見えたからか。
 なんか誰か腰にきてるんじゃないかって人も一名居る気がしたが……そちらもその周囲の面子に任せて。
 そして、ふと振り返った。]

 …………。

[先ほど、おそらく後から行く心算なのだろうことを言っていた哲人>>111
 彼の姿が見えて、また目を逸らして。
 けれど、少しだけ近くに……微妙に距離を取って、また歩き出した。]

(134) 2011/05/16(Mon) 23時頃

ヴェスパタインは、ノックス…道也たちの方をぼんやり眺めながら

2011/05/16(Mon) 23時頃


 ……居る。

[ぼそっと呟いた。

眼鏡をかけずとも、はっきりと見えたこの世の人ではない姿。
視線は、屋根の上に固定されている。
遠目に、視線があったと思ったのは気のせいだろうか。]

 挨拶すべきか、悩むな……。

[挨拶をするということは、存在を認めるということだから。
己の為というより、珀の為になるだろうかと、少し悩ましげな顔をした。]


 …… うん。

[バスの中で触れていた手を。
確かめるように、そっと伸ばし。

屋根の同じ一点を見つめる幼馴染に、ちいさく笑い]

 蛍紫は、関わりたくないんだろ。
 オレはどうせ、また放っておけねーから、挨拶もすることになるんだ、任せとけ。

[悩ましげに刻まれた眉間の皺を、横合いから、うにっと伸ばした]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 23時半頃


[ 蛍紫と視線が合おうと ]
[ 女は表情一つ変えない ]

[ 楓馬を見ても同じこと ]

[ まだ女は新たな来客を ]
[ *ただ、見ているだけだ* ]


[眉間の皺を伸ばされたなら、紫の眼を見開く。
そして、溜息を一つ吐いた。]

 ……お人よしめ。
 そうなったら、俺も放っておくわけにはいかないだろ。

 それに、なんだかな……。

[放っておいてはいけないような、そんな気がする。
そんな感覚的なものは、相変わらず上手く言葉に出来ず。
言葉途中で切れた。

ただ、視線あっても変わらぬ表情が気になって。
大概は、あえば良くも悪くも構って欲しそうにするのが常だから。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 別荘前 ――

[ふと、先ほどの文>>129の謝罪の言葉が思い出された。]

 ……やっぱ言い過ぎなのかな、おれ。

[ひとりごちながら、そのうちに見えてきた別荘の佇まい。
 ぱちぱちと瞬いて見上げながらも、一先ず部屋を定めて荷物を置いて行こうと。
 同室予定の後輩に声を掛けてみようとしたのだが……]

 ナリくん?

[悠里に視線を向けている彼>>162に、呼び掛ける声は、届かなそうな気もして。
 どうしようかな、と迷いつつも別荘の中の方へと歩き出していった。]

(173) 2011/05/16(Mon) 23時半頃

 ええ?
 お人よしは、好きで厄介ごとに首突っ込むオレに、付き合ってくれる蛍紫だろ。

[溜め息に、くすくす笑い]

 しかし、付き合うとなると、長くなりそ。
 どうしたいのか、とか。言う気なさそうだし。

[表情を変えず、身動きもせず。
何を求めるでなく、ただ其処に居る姿に――ずきり、また痛んだ胸を押さえた]


 ……お前がつっこまなきゃ、付き合わん。
 誰にでも、ではないから、俺はお人よしではないさ。

[照れ隠しなのか、ぎゅっと眉間に皺を寄せたての会話は、どのタイミングだったか。
ポツリと頬を雨が打つ。]

 雨が降っても、あのまま居るんだろうかな。

[屋敷に入る前、天……正確には屋根の上にいる幽霊を見上げて呟いた言葉は、珀が傍に居れば聴こえただろう。
どうこういいつつ、挨拶ついでに中に入れと言いに行くのだと、多分見とおされているか。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 別荘内 ――

[一足先に……ってレベルじゃない速さで中に駆け込んだ悠里にちょっと目を回しつつ……。
 成人>>178の返答に、微かな疑問符を浮かべながら頷いた。]

 昔の事、ね……。

[独り言を言いながら、別荘の中へ。ちらっと玄関の鏡に視線を向ける。
 悠里>>174の後ろの位置に映る、自分の容姿。
 暫く見つめて……それから、成人に振り向いた。]

 あのさ、部屋のことなんだけど、おれ、洋間の方がいいかな。
 畳、ちょっと苦手なんだ……。
 ね、いいかな、ナリくん。

[和室の話が幾らか出ていたのを思い出してそんな要望を出してしまった。]

(189) 2011/05/17(Tue) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 ユリみたいに……堂々とできるなら、な。

[姿見の前の悠里>>174の後ろで、そんなことも一人呟いていた。]

(190) 2011/05/17(Tue) 00時頃

ヴェスパタインは、セシル…士朗>>184に、そういえばネイは……と少し首を傾げた。

2011/05/17(Tue) 00時頃


 ん? 照れてやがんの。
 ……ありがと。

[同じくらい、ごめん、と思っているけれど。
感謝だけを口にして]

 ……だろーな。
 抜け駆けすんなよ?

[屋根上を案ずる声に、にやり笑い。
ぽん、と肩を叩いて出て行った]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 あ、ごめ……ありがと。助かる。

[成人>>191に、小さく頭を下げた。
 それから耳を傾ける、志朗>>196の口から話される別荘の中のこと。
 自炊との言葉には、僅かに眉を上げてしまったが……。
 立候補した面々の姿を確かめれば、小さく息を吐いた。]

 本当、今年の1年、いい子だなー…。

(208) 2011/05/17(Tue) 00時頃

 さぁ、それはどうだろうな。

[抜け駆けするなという言葉に、唇の端を持ち上げた。
意地悪な表情をするのは、照れを揶揄られた……というこれまた照れなのだが。
珀が火事の痕がないか下から見まわるついでに、話しかけるつもりならば、自分は上からと踵を返すのだった。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[文>>193がタオルを取り出しているのは見えてはいたが……。
 長い髪には幾らか水滴が付いてはいたが、大したことない、との自己判断で。
 特にタオルを借りようという素振りは見せなかった。
 そして、志朗>>206にはゆるく、けれどなるべく嫌な顔をせずに頷いて]

 ……あ、部屋。
 おれとナリくん、2階の洋室が良いっ、シロウセンセ。

[少し急いで手を上げた。]

(215) 2011/05/17(Tue) 00時半頃

― 2階廊下つきあたり ―

[誘われるように向かうのは、幽霊が座っていたらしき所に近い位置。案の定、寄った窓からその姿が見えて、溜息を吐く。]

 今日から、暫く世話になるものだ。
 騒がしくするだろうが、よろしく頼む。

[それでも気難しげに挨拶をするのは、結局放っておけないからで。
放っておいても、珀が無茶するのは目に見えていることもあった。]


 ……ずっとそこに居るつもりなのか?
 幽霊は濡れないのかもしれないが、見ている方が寒いんだが。

[苦言を言ってから、ごそごそと取り出し差し出す菓子。]

 これは土産だ。
 幽霊は食べれないかもしれないが、気は伝わるものだと父がいっていたからな。
 よければ貰ってくれ。
 あと、気が向いたら名前教えてもらえれば嬉しい。
 幽霊幽霊呼ぶのも、失礼だしな。

[珍しく長文を紡ぐと、相手の反応があろうがなかろうが、暫くじっと見詰めるのだった*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― →2階・洋間一室 ――

 ありがと、シロウセンセっ。

 ……ほら、早く行こ、ナリくん。

[成人>>223と共に、階段を上がり向かった先は、角の方という訳でもない部屋。
 そこにショルダーバッグを置いてから、振り返った。]

 じゃあ、とりあえずおれは一人で適当に廻ってくるから。

 ……今日の自炊の件、ありがと。

[そして、ショルダーの小さなポケットから何かを取り出して、ジーンズのポケットへと。
 そのまま、廊下へと出て行った。]

(229) 2011/05/17(Tue) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階廊下 ――

[強まって聞こえる雨音。
 廊下の窓ガラスに微かに反射する自分の姿……その姿をさっき玄関で鏡越しに見られていたことは知らないまま。
 ふと立ち止まり、瞳を向ける。

 おぼろげに映る己の顔の陰影。
 高い背に、どこか頼りない身体の線。
 ……それがなんとなく、風景と馴染んで見えてしまった。

 きっと誰かの目には、それがある誰かに似て見えるのかもしれない。
 けれど自分ではそんなこと、まだ知りもしないままだった。]

(241) 2011/05/17(Tue) 01時頃

[ 明確に自分に向けて発せられた声に、振り返る ]

『…………』

[ 苦言に眉を下げ、差し出された菓子を見つめる ]
[ それから蛍紫の顔を見て、再び菓子を見つめて ]

『……ありがとう』

[ 頭を下げて、小さな声で、蛍紫にお礼を言った ]


『あなたの言う通り、わたしは幽霊』
『変わった、人。わたしの姿を見て逃げなかったのは、あなたが初めて』
『ううん、もう一人、いたかしら。さっきわたしを下から見ていた』

[ 女はたどたどしく話す ]

『……ごめんなさい、人とお話したの久しぶりで上手く話せない』

[ 不器用な言葉を止めて ]

『わたしは、日向(ひなた)』
『――あなたは?』

[ *蛍紫に名前を、尋ねた* ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 2階廊下→階段 ――

 ……まあ、うん、そうなんだよな。

[唐突に、去り際に見た成人>>236の言葉を思い出した。
 おれもがんばろ、と一人呟いてみたりしながら。
 そう言えばあの部屋から中庭見れたかな、とか。寧人が庭に……って言ってなかったっけ、とか、思いながらも。
 突き当たりの人影も見落としたまま、階段を下りはじめて――。]

(251) 2011/05/17(Tue) 01時頃

ヴェスパタインは、階段の途中で、立ち止まった。

2011/05/17(Tue) 01時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 階段 ――


 あ……モモくん。

[足音に振り返ると、どこか急いでいるように見える調音の姿が見えて、はたりと瞬いた。]

 ……何か、あったの?

(259) 2011/05/17(Tue) 01時半頃

[ やってきた調音に軽く視線を向ける ]

[ この人は、見えない ]

[ それだけ判れば十分と視線を外して ]

『……それ、くれるのは嬉しいけれど』
『あなたが変な人と思われる』

『持って帰って自分で食べて』
『お供え物って、そういうものだから』

[ *気持ちだけで、十分* ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 階段 ――

[調音>>260に……僅かにどきりとしたような顔をした。]

 どう、というわけでもないんだけど。
 ただ……。

[少し、考え込んだ。
 それから、ジーンズのポケットに一度触れて、また放して……。
 目を伏せながら、口を開いた。]

 何となく、しんみりして、考えてしまってただけ。
 ……ほら、バスで叔父さんが言ってたさ、恋物語のこととか。
 少し、何というか……かなしいな、って。

[自分が普通にあの時聞いていた話を、彼もまた聞いているものだと思い込んだまま]

(268) 2011/05/17(Tue) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ……ごめん、おれこそ。
 そういえばそうだった、ね。

[バスから降りた直後の調音の様子を今思い出して、納得した。]

 ……うん。
 貴族の息子と平凡な娘が、恋をして。
 でも、彼女は屋敷から追い出されて。
 その後……屋敷の人、みんな亡くなった、って話。確か。

 亡くなった訳が、娘の祟りかどうかは正直分からないけど……。
 彼女も、……跡取り息子にしても。
 ふたりとも、ひとりぼっちで亡くなっていったような気がして。

(270) 2011/05/17(Tue) 02時頃

[一回りしてみたが、特に火事の痕らしきものは見つからなかった。
2階から見れば、また何か見つかるのかもしれないが、とりあえずは十分と、立ち止まり。

屋根を見上げれば、雨霞で定かではないが、窓辺に立っているのは見慣れた幼馴染の姿。
けれど彼女の姿は、そこから動いた様子は無かった]

 よっ!

[ぴっ、と挙げた手を、ひらひら振って笑う。
見えている、と示すように、真っ直ぐ彼女を見上げたまま]

 オレ、楓馬ってんだ。あんたは?

 これから、オレたちしばらく、此処にお邪魔してっから。
 何かして欲しいことあったら、言ってくれ。

 とりあえず、中入ろうぜ。聞いただろうけど、そいつもすっごく、気にしてんだ。


[見るからに寒そうだからさ、とジェスチャーし。
別荘の中へ戻ると、階段を駆け上がり、蛍紫の後ろから、ひょこっと顔を出す。
供えられた袋に、口元を和らげ]

 ほら。来いよ。

[あとで廊下掃除だな、と思いつつ、窓をいっぱいに開いて。
身を乗り出すと、彼女のほうへ手を思い切り伸ばした*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 うん、身分違い、の――…

 ……モモ、くん?

[苦しそうにも聞こえる言葉を零した調音に、何か言い掛けて……結局、何も、言えなかった。]

(273) 2011/05/17(Tue) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[深く息を吐いたところで、急に話題を変えられて、えっ?瞬いて。
 ……自分も似たことをよくやっていたのに気づいたのは、暫く後のこと]

 あ、えっと。

[そして、その内容に……見られてたと悟って。
 妙にむず痒くなって、髪が少し揺れた。]

 用事って訳じゃ、ないんだけど。
 ただ……まあ、ちょっとしたしがらみみたいなもの。
 昔、絵をやっていたんだ、おれ。

[美術の経験はあまり大っぴらに話すことではなかったが、かといってここで伏せればそれはそれで誤解されそうな気がした。]

 まあ、色々あって部活はこっちになって……。
 そのまま、居続けてる訳だけど。

(274) 2011/05/17(Tue) 03時頃

ヴェスパタインは、「でも、時々……見に来てしまうって訳」と付け加えて、一呼吸置いた。

2011/05/17(Tue) 03時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[何だかんだで絵画が自分に染みついてしまっていたからなのか。
 美術のことで驚かれるとは思ってなくて、逆に瞬いてしまった。
 断ち切れない、との言葉に目を伏せた。]

 ……まあ、ね。

 でも、今の自分に、後悔は持たない心算。
 ここにはおれの居場所があるし。
 皆から学んだことも、思い出も、沢山ある。
 モモくんとこうして話せてることだって、そうだし――…

(276) 2011/05/17(Tue) 03時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[調音の考えを読んだ訳ではなかったが……そこで、少し思い出した。
 いつか、旅行の少し前、だったか。
 その美術室から、少しだけ噂話が聞こえてきたこと。]

 そういえば、こないだ美術室で、何かあったみたいだけど、
 モモくん、何か……

 いや、ごめん。忘れて。
 ……ちょっとおれ、顔洗ってしゃんとしてくる。

[緩く首を振った後、階段を降り始めた**]

(277) 2011/05/17(Tue) 03時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 03時半頃


胸が苦しいのは。

きっと、僕が弱いから。


[ また、自分に向けて掛けられる声 ]
[ 今度は、下。手を振る楓馬を見る ]

『ふうま。変わった名前』
『わたしは、日向』

『……幽霊に暑いも寒いもないわ』
『あなたのほうこそ、寒そうよ』
『わたし、使用人だったけど。もう浴巾(タオル)一枚出してあげられないから』

[ 足りない言葉と、遠回りな気遣い ]
[ 見えなくなる姿に、忙しない人と ]
[ 溜息を吐いた頃に、楓馬は2階に ]


『あなた、昔から幽霊慣れしてるのかしら』

[ 手を伸ばす楓馬の手を握り返さないまま ]

『でも、あまり安易に触れようと思わないほうがいいわ』
『あぶないから』

[ 女は目を細める。根負けしたようだった ]

『そこまで言うなら入るわ』
『でも、助けは無用よ』

[ だけど手は拒む。決して掴むことはない ]
[ 女の姿は一度雨に溶けて、二人の後ろへ ]


[ 女の視線は蛍紫と楓馬の近い距離に ]

『……あなたたちは仲良し?』
『仲が良いのは、素敵なことね』

『どうか、その絆を見失わないで』
『わたしみたいに、ならないように』

[ もし、二人に引き止められなければ ]
[ *廊下の水滴に溶けて、女は姿を消す* ]


 変わってっかな?
 名付け親のじっちゃんが台湾のひとだったらしーから、そのせいかも。

[日向が応えてくれたのに、ほっとする。
お気遣いなく! と笑って駆け出した足は、廊下の窓まで濡れた足跡をぽつぽつと]

 うん、慣れてる。
 だけど心配されたのは久しぶり。日向、良いヤツだな。

[あぶないと言われても、にへらと嬉しそうに笑うだけ。
入る、と日向の姿が雨に溶け消え、廊下に現れてから、窓を閉じた]

 おう、仲良しだぜ!
 オレが迷惑かけてばっかの気もすっけど。

[付き合いの良い幼馴染の肩に手を伸ばし。
ぐいっと引き寄せたところで、自分が濡れていることを思い出して、悪ぃ、と慌てて手を離す]


 でも、……日向も、もう哀しいこと溜めこむな。
 怪談が本当でもウソでも、十分苦しかったんだろ。
 心残りがあるなら、果たせることなら、やってやるし…… だから、日向がイヤじゃないなら、日向とも仲良くなりたいよ、オレ。

[彼女に触れられることはなかった手を握りこみ。
また痛みだす胸元にあてて、息を吐いた。

眼差しは真っ直ぐのまま。
応えがどうあれ、消えるまで見つめていた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 少し前から、今。階段→1階廊下 ――


 な、何でもない。
 その、別に、モモくんたちが喧嘩してたんじゃないか、とか――…

[調音>>278には振り返らず……けれど結局少し零してしまいながら、階下へと。
 やがて、後ろから足音が聞こえてくることはなくなった。
 思慮もなく駆け出してしまった方向は、台所へと向かうものではなく]

 ……えっと、ここどこだ。

(295) 2011/05/17(Tue) 11時半頃

ヴェスパタインは、フィリップ…楓馬と道中すれ違ったかどうかは覚えていなかった。いっぱいいっぱいだったらしい。

2011/05/17(Tue) 11時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[当てもなく、誰に気づくこともなく廊下を歩いていた中。
 ふと、立ち止まった。]

 ……『止めて』なければ。
 今でもひとりぼっち、だったんだろうな。

[良かったなーって、と言ってくれた調音の言葉を思い出す。
 それから、また、ひとつ足を進める。
 足音に外の雨音が重なる。
 そして零れる、あの時の彼>>272に言うことができなかった言葉。]

 おれも、……  しない方が良いって、思ってた。


 それなのに、さ。

[ポケットに隠しているもの……あの時の甘味。
 それは結局、強く求めてしまった、色。]

(303) 2011/05/17(Tue) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― →庭園 ――

[足取りはあまり確りとはしていなかった。
 ぼんやりとしたまま、目にしたのは野薔薇の中庭。
 屋内との境目で誰かが話を交わしていたとしても目を向けることなく。
 そして空を仰ぐことも、ここを見下ろせる窓を見ることもなく。

 降る雨に打たれながら、静かに運ばれる脚は泥を跳ねて。
 深い奥に誘われるように、庭の中程で立ち止まって。
 棘の中に溶け込むかのように、佇んでいた**]

(304) 2011/05/17(Tue) 13時半頃

― 回想 ―

[じっと見詰めていれば、かえってくる応え。
たどたどしい話しぶりは、蛍紫にとっては親近感をうむものであったから、少し表情が緩む。]

 いや、俺も、上手く話せる性質ではないから、気にするな。

 ひなた……日に向かうと書くのでいいのか?
 俺は、けいし、紫の蛍をひっくり返して書く。

 もう一人は………。

[珀のことを告げようとすれば、後ろからかかる声に言葉が途切れた。
百瀬は直ぐに去って行ったが……。]

 そうだな。

[忠告に苦笑したあたりで、下から聴こえる珀の声。]


 もう一人は、自分から名乗りたいみたいだ。

[案の定、直ぐに聴こえる名乗りの声。
日向の反応にも苦笑を深めて、珀が来るのを待った。
そして、開かれる窓。]

 コイツがこんなだから、な。

[先程答えなかった、逃げないという言葉と仲が良いという言葉を、まとめて返す足らずな言葉を返しながら、日向が屋敷内に入るのを何処かほっとした様子で見守った。]


 しかし、まぁ、別件で迷惑をかけているのは、俺も一緒なんだが。

[引き寄せられる肩。けれど直ぐに離されることに、少し困った顔をしながら、そう付け足す。
窓が開け放たれた時、少し濡れてしまったから、今更だと。
心の底で思うけれど、その思いは言葉にはならないまま。

消え行く日向の背に、珀が語る言葉を唯聴いて]

 一応、一歩前進で良かった……んじゃないか。

 嗚呼、掃除は、任せてもいいか?
 俺、荷物おきっぱなしなんだ。

 そのまま置いてたら、多分鳴瀬先生に迷惑かけると思うから。

[日向の姿が完全に消えたところで、珀に願う。
おそらくは、否という返事ではなかった筈だ。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 13時半頃


[去る珀の背を、しかし、急いで追うように階下には降りず。
ゆるっと手を伸ばすは、供えという役割を終えたマーマレード。

ほんの少しの間、また窓から雨に打たれる景色を見やる。

その後、くるっと踵を返したのだった*]


[ 蛍紫の名乗りを聞いて ]
[ 少し困ったように言う ]

『……わたし、読み書きできないの』
『生まれた時からずっと、ここで働いていたから』

[ 学校には行ってないと ]
[ 漢字は覚えられないと ]

『でも、それで合っているわ』
『"ひにむかう"と書くと……教えてもらったから』

[ 誰からとは口にしない ]
[ その記憶は棘のように ]
[ 女自身を苦しめるから ]


『――怪談』
『わたしの正体を、知っているの』

[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ]
[ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]

『…………』
『…………』

[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ]
[ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]

『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』
『変な人たち』

[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]


 知ってんのかどうかは分かんね。
 だから、話す気になったら、教えて。

[目の前の日向と、怪談話と。
わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。
軽く肩を竦めて、そう答え]

 えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!

[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。
最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。
ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]


 てか、こんなって何だよ、こんなって。
 心あたりはあり過ぎるけど。

 むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。
 そっちは全然無え。

[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。
任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]


 心当たりあるようだが、あえていうなら、
 今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。

[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。

日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]

 ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
 怪談があっているなら、息子かな。

[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]

 私たちのようにならないように……か。

[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 庭園 ――

[体温を奪う雨の中で、ひとつ、花に触れた。
 棘が指に引っかかったけれど、あまり気にならなかった。]

 ……綺麗。

[手入れのされていない茨の中でも、そんな言葉が零れて、無邪気な笑顔も微かに零れた。
 そんな瞳は、ベランダや窓越しの視線に気づくことはなくて。
 またそんな瞳は、軒下に居た彼らに気づかれることもなかった。]

(350) 2011/05/17(Tue) 21時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[今思い出したように、顔を上げた。
 誰かが皆を呼ぶ声>>318が、遠く響いてきてたじゃないか、と。
 戻ろうとして、少しだけ庭の中で迷ってしまったその間。
 ちらっと低い階の窓からの灯りが目に入って、少し近くから眺めた。]

 こっちからも、のばら、見えるのかな。

[その中で、先に此方を見つけていた(とは気づかなかったが)蛍紫が、志朗の髪に触れている姿までは、よく見えなかったけれど。
 少しの間だけ、ぼんやりと見つめてから。
 今度こそ、別荘に戻り、大広間へと向かう道を進んでいった。]

(358) 2011/05/17(Tue) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[屋内に入る際、靴の泥だけは落としていった。
 けれど雨に濡れた髪と衣服と、泥水の撥ねた裾と、薔薇の香りはそのままに。
 そんなだったから、道中鉢合わせた楓馬に驚かれたのも道理なのだが……自分自身ではまだそうは思ってなくて]

 フーマくんに……ランくん?

[蘭香の姿が見えたなら、別荘に辿り着くまでのことも思い出して、少しだけその顔色を見たりもした。]

 あ、うん。さっきまで少し外に出てたんだけど。
 別にそんな驚かなくても……。
 後で着替えればいいだけだから、さ。

[そのまま、行こう、とばかりに広間の方へと歩き出した。]

(362) 2011/05/17(Tue) 21時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 21時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 や、ランくんも……このくらいなら大丈夫だって。

[蘭香>>368にも、緩く首を振って明るく努めていたところで。
 楓馬>>365がタオルを取り出すのが見えて、少し瞬いて……]

 え、ちょっ……い、いいってばっ!

[髪だったり身体だったりにタオルをあてられて……少しだけ恥ずかしげに、顔を赤らめながらの困り顔。
 時々、微妙に助けを求めるような伏し目がちな視線を蘭香に向けたりもして……。
 けれど、その胸の奥のことにまでは、気づけないまま。
 そして結局、大広間に着くまでの間、特に楓馬の手を払うことはなかった。

 同じ薔薇の香りは楓馬からもしていたかもしれなかったが、
 自分自身が今それを纏っているため、気にならなかった。
 もっとも次第にカレーの香りの方が目立ってきたりもしたけれど]

(374) 2011/05/17(Tue) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 大広間 ――

 ごめ、遅れたかな……。

[既に集まっている面々と、並ぶ料理を見ながら。
 ……そう言えば畳だったっけ、とか内心ごちてしまいながらも。
 ある方角を見て、はたり瞬いた。]

 ってか、ここって台所直接見えるんだ?

(377) 2011/05/17(Tue) 22時頃

[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]

もー誘った?


[背後に近づいた人をちらり、と見て。]

一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。

[とりあえず、現状報告。]


[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]

[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]

[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]

[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]

[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]

[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]

[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]


[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]

『…………』
『…………』

[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]

『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』

[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]


『――暁様』


[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]

『暁様、暁様……!』

[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]

『暁様、わたしです、日向です……!』

[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]


[ だから、呼ぶ。なのに、何も、伝わらない ]


『ううっ…………!』

[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]

『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』

[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]

『……う……ぅ……』


[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]

[ そして ]

[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]

[ *変わる* ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 大広間へ入る前 ――

[>>378ダメ、という、嫌、という言葉に。
 服をつままれながら、小さく頷いた。
 冷え切った体は微妙に上手く動かなくて、出される手を払う力を持たないまま。]

 判ってます、判ってます。なるべく早くきが――…

[そんな状況でいっぱいいっぱいだったから、気づけなかったその人の存在>>375
 楓馬が廻らせた視線の先を自分で追った頃には、もう捉えることができなかった。
 どうかしたの、と楓馬に聞こうとしたけれど。
 その笑みに何かごまかされたような形で、ただ口を閉じていた。]

[蘭香>>384にも、駄目、を出されて。
 おまけに手を貸されもしたものだから余計にばつが悪くもあって……。
 それでも丈夫でないことは事実だったし、勿体ないのも正論だったしで。
 やはりただ、頷くことしかできなかったのだが]

(392) 2011/05/17(Tue) 23時頃

[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]


[順調そうな様子に満足げにフフンと鼻を鳴らす]

枕はむこーに持ってくから持参しろよ?


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 大広間 ――

 え、……?

[一緒に来ていた蘭香が急に倒れて、誰か、駆け寄ってきて……。
 楓馬の声がして、火を止めて、って。
 台所に目を戻したら、既に火は消し止められていて。
 ただ立ち尽くすばかりだったのだけれど……]

 …………。

[その呼びかけをした人>>394の姿には目を向けないまま。
 ちら、と一度良数の手元を見て。
 それから……自分とどちらが先になるかはわからなかったが、台所まで寄ってコップをひとつ手にした。]

(403) 2011/05/17(Tue) 23時頃

ヴェスパタインは、少し、行動が遅れた。

2011/05/17(Tue) 23時頃


[なにもできない。

いや、しない方がいい。


だから。


おろり。

見やるだけ]


ヴェスパタインは、自分が手にしたコップは、結局何処にも行けずに、水だけ満たして台所に置かれて。

2011/05/17(Tue) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[視線は、誰にも向けずに]

 探すなら、おれも手分けして、行く。

[この場に居ない二人の名が挙がった>>422後に、答えて。そのまま、振り向かずに、広間から廊下へと出て行った。]

(430) 2011/05/17(Tue) 23時半頃

ヴェスパタインは、道也>>431が向かった方向を確かめてから、その反対側を辿った。

2011/05/17(Tue) 23時半頃


…疲れた。

[そっと、センパイの近くによって呟いた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―― 1階廊下 ――

 ねえっ、カイくん、シロウセ……、げっ、、

[呼びかけてみるが、喉が上手く鳴らせない。
 軽く俯いて額を押さえながら、客室とは別の方面へ。
 まさか、とは思いつつも覗いた幾つかの扉の奥。そこにもやはり姿は見えないまま]

 ………外。

[そんな可能性も、言われてた、と思い返して。
 過ったのは玄関の向こう側と……野薔薇の庭。]

(443) 2011/05/18(Wed) 00時頃

[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]

でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。


 …… ひなた、っ……?

[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。

けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[のばら、なら……部屋から、見える。
 そう思い至った自分が足を運んだのは、玄関。
 それから傘を差すこともせずに、飛び出して行った**]

(451) 2011/05/18(Wed) 00時頃

ヴェスパタインは、道也の声は、聞こえていないまま、だった。**

2011/05/18(Wed) 00時頃


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