189 とある結社の手記:8
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人知れずに誰かを助ける、かぁ ――― そうだなぁ、いたらよかったのにな…
[自分は結局こいつを助けられたのか。助けられているのか。 わからないまま。
ヴェスパタインのグラスに、酒瓶の口を軽くぶつけた。注いでやろうの意だ。 嫌がらせのように半分以下ほどしか注がずに。]
―― でも、そぉだな〜 …そんなのがいなくても、お前が死ぬことは、
もうないさ…
たぶんね
[言いながら、自分のグラスを傾ける。 どういう意味かと問われても、たぶん答えは曖昧に。けれど浮かべる笑みはきっと、彼が見慣れたものだった**]
(81) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
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[ばーか、という呟きが返る。]
はは
[小さく笑って。]
――… 次もまた、飲もうな〜
[また、と。確実にあるような口ぶりで。 あっさりとひねくれた胸の内を声に出す。
*もらった酒の残量が、そろそろ底を尽きる頃の、話*]
(89) taru 2014/08/22(Fri) 23時頃
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― 朝 ―
[オスカーが連れて行かれ、結社員から処刑終了の知らせが告げられた。スージーからオスカーの話は聞けただろうか。
何にせよ。 何にせよ、これで、おわりだ。 人狼は、いなくなった。]
――…
[軽く息を吐く。]
(133) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
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[いなくなった人狼を思う。]
[未だに、わるいやつだと、思っているわけじゃない。]
[オスカーも。イアンも。あいつも。]
(134) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
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[しかしどうやらまだ出してもらえないようだ。
残ったのはスージーにハナ。ハナが料理をできるかもしれない。何にせよ、食材をよこすくらいなら料理をよこせ、とコルクボードで注文をよこした。 ローズマリーの酒場に、料理の注文があったかどうかは彼女が知っているだろう。
ヴェスパタインの様子を見る。 どんな顔をしてるだろうか。
スージーやハナも。
自分はきっと、いたって普通だっただろう。]
(135) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
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― 解放されたのちの村で ―
[一週間のうちに処刑台は片づけられており、結局それを見る事はなかった。最後に残った結社の痕跡は集会場だ。 はめられた鉄格子を撤去する作業をなんとなく眺めていた。 そこでジェレミーに会う。]
結社って、こんな仕事してたんだなぁ
[そんな事をぽつりと言った。 仕事をしたのか訊ねられるとははと笑う。]
な〜んにもしてないよ〜 誰も護れなかったし、…護らなかった やっぱり向いてないんじゃないかな〜
[守護者だという事がばれたとき、その後彼が村にあまり戻らなくなったあと。 一緒に暮らしていた見知らぬ親父の行方が知れなくなったさらに後の話。 戻ってきたジェレミーに結社に誘われた事がある。 人狼自体にはそこまで敵意もなかったし、なにより、この村から出る気はあまりなかったので、断った。 今はどうだろうと思うものの、触れないまま。]
(136) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
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そういや、スージーもそうだとは知らなかったんだけど〜 お前しってたのぉ?
[そして、殴られたぁ?と訊ねて、わらった。 イアンの最期と、キャロライナの最期と、 オスカーの最期について。
少しだけ聞いてみる。彼はまだこの村にいなかったので知ってるやつを捕まえようかと訊ねられたけど、少し悩んで、お願いした。
オスカーは抵抗せずに。 イアンとキャロライナは二人とも 違う理由で笑って死んだ事を聞くと、 そっかぁ…と、ただつぶやいた。]
(137) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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あぁ、あと なんか、捕まってるらしいじゃん 定吉ってやつう?
あいつはたぶん、―――…
[ほかの人狼の居場所を知っている。 伝えるかを、迷う。定吉の顔を思い出した。 利用されてるのも期待されてるのも、 恐らくはもう、その期待に応える事が出来ない事も、 わかっていたけど。
あいつも占い師もきえて、残ったのは定吉だけだ。]
おれのこと、心配だったのかもねぇ 結構長い付き合いなんだ〜、あいつも…
[それだけ伝えた。 定吉は解放されるだろうか、されたならきっとまた、ほとぼりが冷めたころ…何年か先にでもこの村を訪れるのだろうと思う。 ――― その時、その時までには。少しやりたいことがあった。]
(138) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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― 解放されたのちの村で ―
[ぶらぶらと歩きまわる。 村人に会うもどう接すればいいか解らないのか、遠巻きだった。 元からそんな感じではあるので、事件のせいか自分のせいかはよくわからない。両方かもしれない。
ワンダの魚屋やラルフの家。キャロライナの牧場。 ―― 牧場で、ぷかりと浮かぶのは見覚えのある煙だった。
牧場にこそ来たことはなかったものの。 ローズマリーの酒場で時折見かける姿。 キャロライナの父親だった。]
やっほぉ
[かけた声色は酒場で声をかけるような気安さだった。 こちらをちらと見て、やはり無言のまま。 特に何を話すでもなく、ただお互いを認識しているだけの空気。]
(139) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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……
[別に何も話せない空気、とかそういうものではなく、具体的に話すことがなにもなかっただけだ。ただ顔を見に来たなのだから。 それでもしばらくはぼんやりとそこにとどまる。 空へと昇って行く煙草の煙は追悼のようだ。
小一時間経った後、軽く伸びをして、さてとという。]
そろそろかえろ〜っと また飲みにでもいこー
[彼はキャロライナの最期を結社から聞いているだろうか。ヴェスパタインはもうここに来ただろうか。 今も頭に残るのは、――死は悲しい事じゃない。といったその言葉。けれど、余計な事は言わないまま、何も言わないままに、牧場をあとにした。]
(140) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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― 解放されたのちの村で ―
[雑貨屋の前を通る。 少し立ち止まって見上げた。
しばらくしたら両親も帰ってくるんだろうか。
寄って行こうかな、と思ったけど。 やめておいた。
でもきっとこの先、ハナに会う時の態度は、 あの事件が起こる前と同じものだろう。
彼女が何を思うかは、解らないが。]
(141) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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― 解放されたのちの村で ―
[ヴェスパタインの家にはまたそのうち行くとして。 家に戻った。 きたない掘立小屋だ。 墓はここがいいといった小屋だ。 端っこの床下には、今まで届いた手紙がすべておさまっている。
全てを墓までもっていくつもりで。 全てを墓にするつもりだった。
手紙を取り出して村の名前を確認した。 あとは地図も必要になる。雑貨屋で売っているだろうか。
一度、―― 一度だけでも、自分で会いに行かなくてはと思う。できれば早いうちがいいけれど。 ヴェスパタインの事を思うと出立の日は迷った。
もう少し、もうしばらく、この罪悪感に付き合って。 それからにしようとも、思う。]
(142) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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… さて ローズマリーんとこにも、顔出さないとなぁ
[かしかしと後頭部をかいて。酒場に出向くことにする。 第一声はとりあえず、――「酒代を払いに来たんだけど〜」―― だったろう**]
(143) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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― 少し昔の話 ―
[――― 湖の村で。占い師の父親だという人に会った。 湖に近い場所にある掘立小屋に住んでいた。
占い師はおれをそこにおくと、また村を出ていく。 またどうせ、会いに来る。と言い残して。
漁師をやっているその見知らぬ親父は、ウォーレンといった。 村の人からどう思われているかは興味はなかったが、 漁師としての腕はそこそこらしかった。食事は毎食が魚だ。
どこにでもいる普通のひとのように見えた。]
(144) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[この村に来て数日経ったある日、突然体調が悪くなった。 その感覚は知っていた。―― 近くにいる、どころか。
この小屋に来た。ウォーレンに用事があるらしい。 その男も漁師で、その時、 とても驚いた顔をしていたのを覚えている。
それがダンとの出会いだった。]
(145) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[守護者との出会い。脳裏に蘇ったのはあいつのことだ。
まだ罪悪感は少なく、 話の中、全てを話して、 怒られて気付かされ、 それでも理解はできなくて。
でかい男とちいさなガキの喧嘩は双方が本気だった。 ダンはきっと思ってたんだろう。 おれが考えも浅いまま人狼になってしまうのは危険だと。 そして、まだ間に合うと。思ってくれたんだろう。
今までの人生の中、泣いたのはその時限りだ。]
(146) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[それからウォーレンが居なくなるまでの二年近くは、 普通の子供みたいに過ごせたと思う。 ダンは優しかった。 能力の反発があるから一緒に過ごすときはとてつもなく身体はだるくなるしじんじんと頭痛はするしだったけど。
「お前も漁師になりゃいいのに」
言われたことがある。ウォーレンと顔を見合わせた。 悪くはないのかもしれない…と、少しだけ思ったけど。
「ダンと一緒に船に乗ったらたぶん沈むじゃん? 船酔いどころじゃないし」
そこはウォーレンがいるといわれると確かにと思った。 二人とも、優しかった。 少しだけ、父親が居たらこんな感じかもと思った事もなくはなかったが絶対に伝えたくないと思っていた。
けれど実際ダンが父親になるかどうかののろけやら相談ごとやらにはどうしても否定的にならざるを得なくて。直球でひどい話をしたこともある。 自分も将来こんなふうに悩むんだろうかと思ってみたりもしたが、いまいちピンとはこなかった。]
(147) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[変化があったのはウォーレンが居なくなったとき。 ―― 定吉が、この村にやってきたからだ。
手紙と金を持って小屋にやってきて。 ウォーレンと何かを話していた。
詳しい内容はしらない。 知らないけど予想はついた。
次の日にはウォーレンがいなくなっていて、 手紙と金は直接自分に渡された。
ああ――、と思う。 餌食にした村を巡回と称して定期的に見回って、 色々なものをもらい、それを金に換えて旅をする。 そういうシステムなのは知っていた。]
(148) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[手紙があったのはこの時初めて知った。 おそらくウォーレンと話して、おれの変化に気づいたのかもしれない。今までの事を、現実を、突きつけられたような感覚。
また来ると言い残して立ち去る姿にぞくりとする何かを覚える。 残された金と手紙がどうしようもなくこわくて、その日は一晩、動けなかった。
いっそ文字が読めなかったらよかった。だけど、何かあった時のためにと定吉から字は教わっていた。読めるし書ける。自分には似合わないきれいな字は、定吉の字とよく似ているのだろう。
次の日一日かけて手紙をよんだ。 その日の夜、金を持って居たくなくて、村で無茶な使い方をした。一晩ではなくならなかった。自分がざるだと知ったのもこの時だ。
―― それから、生活は変わってゆく。 次に定吉に会った時には、笑顔で対応できるようになっていた。]
(149) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[ダンにはしばらく会いたくなかったけど、噂を聞いて会いに来られた。ウォーレンの事についても、ききにきた。
金と手紙と、ウォーレンが居なくなった事を伝えた。
その時は、泣きはしなかったけれど、きっと声色はどこまでも泣きそうだったと思う。 自分の生活を変える事は、ダンにはできなかったけど、でも時々一緒に飲んだり、話したりはしてくれた。月の綺麗な夜に飲むことが多かった。
こっちの事情も気にせず守護者についての相談ごともされた。こいつ…と思った事もあったが、でも、結構それに救われていた気がする。
―― もし 人狼になったら とめてくれ
そんな約束をしたのも、そんな雑談の中でだった。確かあの日も満月の夜だったように思う。 それは果たされることなく、彼が消えてしまうという結末をたどったのだけど。]
(150) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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[消えてしまったことに対する感想は、
――… あ〜あ…
と、たった、それだけだった。 ダンがいなくなっても自分の生活はかわらない、 かわらない、かわらないまま――…
自分が彼についての真相を知る機会は、もうない**]
(151) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
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ろくでなし リーは、メモを貼った。
taru 2014/08/23(Sat) 13時半頃
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― *** ―
[遠巻きに、埋められた場所を見る。 ひとつひとつに近付くことはしなかった。
性格の悪い掃除夫や、 友人の嫁。
何を手向けにするわけでもなく。 手ぶらでただ、じっと見ていた。]
(162) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[殺された掃除夫は友人だった。と、 自分は思っている。 彼の思いなど何一つ知らないまま。
殺された。護らなかった。 護れたかもしれない相手。
何を思い返してももう遅いし、 ばかだなぁと自分に対して思うものの、
ラルフがなぜああいう言動を取ったのかとか、 彼の心のうちだとか、真相だとか。 知りたいと思う気持ちは少しはあるものの、 別段調べようとまでは思わない。]
(163) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[視線が合う事もなかったし、 別にそれほど気にしたこともなかった。 それでも彼の事は嫌いではなかった。
自分は狂人という存在を知っていたから。 彼もきっと同じようなものなのだろうと。
ただそうくくって。 人狼に殺されたなら本望なんだろうか、と。
そんなことを思う。]
(164) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[友人の嫁も殺されてしまった。 のろけはいろいろときいていたので、 実際に会った量よりも親しみは感じていたけれど。 まあ向こうにとってはどうだかは解らない。
―― もし、あの場にダンが居たら。 たぶんワンダは死ななかった。
居なくなって残念だったなと思うことはあれど、 おれがかわりに護ってやる義理はないと思っていた。
だけど実際にああなってしまうと、 やはり自分に対し、ばかだなぁと思う気持ちはわいてくる。]
(165) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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[護ればよかったんだろうか。自問する。 答えはでないし、この先出る事もないだろう。
ワンダがダンの葬儀をしてない事は覚えていた。 だから、 ワンダの両親に、彼女の葬儀をするのなら。 ―― 一緒に、と。
*2年も前にいなくなった友人の話を、しに*]
(166) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
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― 夜 霧の湖で ―
[今日は夜霧が出ているようだった。 満月のはずだ。
その月明かりを隠すような霧は、 ほんのりと光っているようにすら見えて、 どこまでも続く白い世界はとても静かだ。
ランタンはつけない。 目印になってしまうから。
ナタリアに聞いた話を思い出す。 あれは確か、ダンが居なくなった後の話だ。
今日も飛び魚は空にのぼるんだろうか。
のぼるのならばこちらは気にせず、 ――― 気づかないままいけばいいと思うから*]
(167) taru 2014/08/23(Sat) 15時頃
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― いつかの日の ―
[あの事件からしばらくの時が過ぎ、>>174 ようやく周りが落ち着いてきたように思えた。
心配事はまだそこそこあったけど、 でもまあなんだかんだで大丈夫だろうと妙な信頼を置く。
あの時もらった金の半分は酒代に。 もう半分はこれまでの生活費、そしてこれからの旅費だ。 長期に足りるとは思えないけど、いざとなれば狩もできると思うし野宿も問題はないだろうし。と、適当すぎる計画だった。 きっとなんとかなる。ならなかったらそれはそれで。
――あと、旅に出るのに必要なものは、地図だ。 さすがに西も東も解らない村を探して歩くのはしたくない。]
(177) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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[やはりそういうものを扱っているのは雑貨屋だ。>>175 軽くも重くもない足取りで向かう。
雑貨屋の扉をあけるとハナの姿が見えた。]
やっほぉ えっと〜地図とかってある〜?
[軽く手を掲げて挨拶をする。挨拶に探し物を返した。 棚から取り出されたそれを手に取ってみた。 見覚えのある村の名前は、ある。ないものもある。 とりあえずあるものから行って、また大き目の街かどこかで別の地方の地図を買えばいいか、と思った。 とりあえずはこれで十分だ。代金を支払う。]
うん、そぉ ちょっとね〜 自分探しの旅〜?
[冗談のような本当の事を笑いながら言った。 ――いってらっしゃい、と言われる言葉に瞬く。 そしてゆるい笑みのまま。]
(178) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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――… ありがとうな〜
[この村から出ていく、ではなく、旅と。 いってらっしゃいと。帰ってきたらと。 自然に言ってくれる様子に、別に嫌われているわけでないんだなと思う。いやそういうそぶりを受けたわけではないけれど。
―― 近頃、彼女の雰囲気は、やっぱりかわったと思う。
以前より大人びたというか、落ち着いている。あの事件のさなかの妙な落ち着きと比べると、とても自然な、なんだろう。表現する言葉を知らない。 女性の変化というものはよく解らないけど、たぶん彼女にとっては良い変化なんじゃないだろうか。]
うん、気を付けていってくる〜 土産話は、期待しててぇ
[そういって、もう一度手を振ると雑貨屋をあとにした**]
(179) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
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