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【人】 調律師 ミケ[視界の隅、窓の向こうを横切る影に気付く。 (344) 2011/03/22(Tue) 20時半頃 |
[正面、射る薄灰を常の鳶色が受ける。]
[そこに、己がよく目にする恐怖も、慄きも
見られないのも、名ばかりではないと、わかる。]
[グレイシアの頬を伝う血液を凍らす冷気は
イアンにも届いており、
鍛錬し続け温まった身体に心地よいぐらい、だった。]
…………私は、模擬戦は……
[グレイシアが口にした言葉。
行わない、行う。ではなく
好悪だけを表そうと。短い言葉を落とす。
それに……]
………………
[何か、直感的に、警戒が走る言葉、だった。
大義名分になり得る要素がまぶされた言葉。
少なくても、先ほど、イアンに素直に答えさせた
その言葉とは違う気配を感じて。
その直感で感じたものを、
隠すべきか、隠さぬべきか瞬時考え
薄く、眉を寄せることで表した。
それ以上は、何か表出することはなく。
グレイシアの去りゆく背を鳶色はじっと見つめた。]
では、実戦の方が?
[寄せられた眉に、抑揚無く問う。
返事があろうとなかろうと、そのまま立ち去るだけであったろう。
模擬戦を、好まないと。言葉では聞いていたけれど、敢えてその言葉を使った。
警戒も、当然。
並べた言葉は本心であれ、詳細をごっそり省いておれば大義名分にしか聞こえなのだろう。
乗るか反るかもわからぬ相手。
今は、ただ気に留め置ければ良い、程度の声掛けの積りだった。]
[背に注がれる視線。気付けども、振り返る事は無かった。*]
【人】 調律師 ミケ朝ですね。どうぞ、お好きなところへ。 (371) 2011/03/22(Tue) 23時頃 |
【人】 調律師 ミケ
(372) 2011/03/22(Tue) 23時頃 |
[借りた手袋を手に取ったとき
持ち主のことを思い出す。
昨夜、最後にかけられた言葉には
警戒もあり、それに…………
…………ともかく、表情を変えることなく
薄灰を鳶色で見据えるに留まって。]
[何を、考えているのか、いないのか。
腹芸が得意とはとてもいえないイアンは
手袋の持ち主に関して嘆息しか出なかった*]
[ラミケシュの部屋で、ディーンとの会話を思い出しつつ、選定のことを考える。
どうやら2師団について、憂うことがあるようだ。
いずれにしろ、彼もまた、力が、この国の支えとあることはわかっているようにも思えた。
やはり、今、諸国に新帝として構えをさせられるのは、ローレンスではなくレドフォードではないだろうか、とあらためて。そして、今度あえば訊いてみるのもいい、と思っている。]
[だが、表面的には、やはり、4番も宣言していたが、ローレンスを推すものは多いであろう。
このまま、会議がだらりだらりと進むならば、そのまま、きっとサイモンが推すように進んでいくに違いない。]
――……サイモンか。
[表決をとるならば彼。報告もやはり彼がするであろう。
両殿下の支持が拮抗した場合も、サイモンがいれば、きっとそのままローレンスに流れることは間違いないように思えた。]
【人】 調律師 ミケそうですか。艇長どのは真っ直ぐなお方、ですな。 (381) 2011/03/22(Tue) 23時頃 |
【人】 調律師 ミケ[皇帝の話が長かったと聞けば頷いた。 (389) 2011/03/22(Tue) 23時半頃 |
【人】 調律師 ミケ[ざらつくお茶の感触を舌に伸ばす。 (391) 2011/03/22(Tue) 23時半頃 |
……ヴェスパタイン皇子に、仕えたい。
[瞑想するような姿勢で、思案する。
会議でも述べた、本心。
直接聞いた、取るべき道の具体性。
何より、戦場を共にした際の雄々しさ。
国を護りたいと、それも嘘ではない。
けれど。
強く率いて行こうと言うものに惹かれるのは、軍人の血か。]
現状、ランドルフ皇子が優勢か。
会議で説得をするのも良いけれど。
[…武力で、意思を通す。対戦により周辺諸国を抑えようとする姿勢をなぞるように。
和平を望むのであれば。
例えば、南の大国がそう言う姿勢に出たとして、跳ね除けられなければ、ならないのだろう。]
[模擬戦と、イアンに告げた気持ちは真実自身の思っている所でもあった。
自分如き、留められなければ和平への道を行くのは難しいだろう。
ある種、試すような。
傲慢にも思える心持ち。]
[意思を、通すには。
ランドルフ皇子を強く推す者が、邪魔だろうか。
その結論は、奇しくも第11師団長と似ているだろう事、気づく事は無い。]
[具体的な動きに関しては、どうすれば良いのか、暫し深く思案する。直ぐに動くのかどうか。それはまだ決めかねている心の内に、少し苛立ちながら。]
[考えている、サイモンをとりあえずは黙らせなければならないと。
そこから、話はまた始まる。
思考は、5番のものと似ていること、もちろん、まだ知ってはいないが、同じ思考ならばサイモンを抑える行為、その時が偶然に重なるかもしれない。
その場にもし、3番もいたならば、その意向も知ることができるか。]
ふと、首許に触れる。
ナユタの言葉で思いついたそれは、
こ ち ら 側 の送受信 だ け を 一 方 的 に 切る装置。
[ラミケシュのヴェス皇子を推す考えには、すぐに同意を示したくなるも、あえて、表情、発言には出さずにいる。]
……やっぱり"向いていない"。
[やはり無意識で零した通信。
それは、キリシマの作った新たな装置によって遮断されたのだろうか。]
― おそらくは会議がはじまる数時間前 ―
[そして、サイモンの自室前に影が一つ、たつだろう。
いや、それは、隠れたもう一つ、そして、それを見るもう一つもあったかもしれない。
いずれにせよ、サイモンが会議を進めるならば、ローレンスに決まる。それを阻止しようと動いたものだっただろう。]
【人】 調律師 ミケ>>419 (424) 2011/03/23(Wed) 01時頃 |
[最初に立った人物は誰だったか。3番か5番か11番か。
おそらく15番はまだ動かなかっただろう。]
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