人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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視点:


【人】 営利政府 トレイル

[昨夜の宴の名残は、こころだけでなく胃にも残っている。
空腹感はないと答え、
スムーズに水を取り出し、運ぶのをぼんやりと見守り。

流れる銀糸が漆黒に染まるように、記憶の砂時計を反転。]

  ――ちゃんと、覚えてるよ
  千冬のことが好きって……欲しいっつって

  一緒に飛んで帰って、それから

[額に残響するくちびるの感触を、
反芻するように髪をかき上げ、まばたきひとつの間の後。]


  キス、――した?
 

(4) mumriken 2015/08/12(Wed) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[グラスを受け取り、乾いた喉に流し込んだ後。
疑問形の語尾に合わせて、くちびるに弧を描く。]

  そこだけはっきりしないから
  ……どうだったか、思い出させて

[おもむろに立ち上がり、
あの時のように両腕を肩に廻して、ゆっくり引き寄せる。

覚えていない、なんて嘘がばればれでも構わない。
己の大根役者ぶりはとっくに自覚済。>>1:-95

三文芝居はただの、口実だ。]

(6) mumriken 2015/08/12(Wed) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[夜空と違って、足元は古臭い床板だし、
寝起きのトレイルの髪はきっとぼさぼさだし、
吐息に酒精が残っているかもしれない。

ロマンの欠片もないけれど、
育ってきた環境故にその辺は諦めてもらおう。
恋の作法も、愛の囁きも、これから知っていくだろうから。]

  食器、とか。箸とか買わないとね
  あと着物……?

  そういや千冬って普段何してるの

[出勤前のひと時。じゃれ合いの間に。
これから生活を共に過ごすにあたって必要なものを浮かべ。

夜勤の合間か、これから買いに行く?と提案して
ひとまず身支度を整えるために風呂場に向かおうかと。]*

(8) mumriken 2015/08/12(Wed) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[咎める物言いも、憂いを湛えた眼差しも>>15
トレイルを傷つけたりはしない。

水分を得て滑らかになった舌で仕掛ける悪戯に、
あやすような、諭すような。>>17
請うような湿り気を感じれば、鼓動がまた、跳ねて。]

  ふ、…… ンぅ――……

[招かれるまま、くちびるを薄く開き。
舌を絡め取るように咥内に誘い、空気ごと閉じ込める。

また、少しだけ。
彼との繋がりが深まったことへの歓喜と、
記憶通りの感触、記憶にない快感に睫毛を震わせ。]

(20) mumriken 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  あん時は、浮かれてたから……
  ね、……もーいっかい

[実際は浮いてたのだが大した違いはない。
自由の利かない体勢では表面を掠めるのが精々だったし。

ちゃんと思い出したと、
そもそも忘れていないと主張しながら再を求め。

かち、こち、かち、こち。
いつだって正確に、そして無常に進む時計の針に、
勤勉さが取り柄の男は、現実に引き戻された。]

(21) mumriken 2015/08/13(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  ん。いーよ
  父さんが残していった服も、あるし

[衣類の貸し出しについては快諾して。
視線は自然と和装の合わせ目から覗く肌に寄せられるも、
今は意識しないように努める。

この地を不在の間の出来事については。>>19]

  ……おんなじだ
  
[居ない間も、胸の裡に在った喜びに目尻を緩め、
狭い室内を、それから街を案内しようか。]

  つってもおれも、この辺しか
  知らないけどね

[洗面所はそっちの扉、と指で示す。
さすがにそこまでは同行せず、
奥のクローゼットから、サイズの合う服を探そうと。]**

(22) mumriken 2015/08/13(Thu) 01時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

mumriken 2015/08/13(Thu) 01時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[普段和装しか見たことのない男に選んだのは、
履物に対して違和感が少なく、
なるだけ着心地が良さそうなもの。

黒のタンクトップとカーキのカーゴパンツ。
養父が愛用していた半袖のシャツ。

パンツの裾が自身が履くときより
やや丈が足りてないことには
悔しそうな一瞥を足元に向けて。]

  ……まるで別人みたい

[袖の短さを気にする様子に笑いながら、
襟を直すついでに項に掛かる髪束を拾い。

似合う、と囁き自身も入れ替わりで洗面所へ。
シャワーを浴びる時間が
普段の倍だったのは此処だけの話。]

(38) mumriken 2015/08/13(Thu) 13時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  んじゃ、いこっか

[昨日と同じ着物と、真新しい洋装。
彼が馴染みの喫茶店の主や店員の動揺は
どちらが大きいだろう。

常と違う姿、独り占めしたい気持ちと
自慢したい気持ちを天秤に揺らす。

何処に行こうか。
まずは昨日ショートカットした道を歩き、
朝の日課であるコーヒーを買いに行こう。]**

(39) mumriken 2015/08/13(Thu) 13時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 −数日後−

[あれから、千冬との生活が始まった。
彼の方が何かと変化が多かったように思う。>>49

トレイルは相変わらず、
定められたシフトの通りトワイライトで働いている。
変わったことは、空き時間の過ごし方。

それまで他の店員にほぼ丸投げだった調理や
カクテル作りを習うようになった。
給与アップと、自炊による節約を狙ってのこと。

常に傍らで己を甘やかし、支え、
見守ってくれる恋人の存在が。

帰るはずのない養父を待ち、泥濘にはまったように
怠惰に過ごしていた日々を塗り替えていく。

本人すら気づかぬ速度で、少しずつ。それでも確かに。]

(51) mumriken 2015/08/13(Thu) 20時半頃

 − 過日のcafe & bar ≪Twilight≫ −


  いらっしゃいませ

[勤続年数は間もなく二桁を越えるが、
畏まったコテツの挨拶を聞いたのは初めてかもしれない。

彼に数テンポ遅れて、いつも通り腰を曲げる。
あのケイですら堪えているのだ。
千冬と初めてここへ来た夜のことを思い出し、
不要な揶揄は裡に仕舞っておくつもりだ――今の、ところは。]


[この店の、コテツの、秘密を明かす間。
トレイルは何も言わず、給仕に励む。

一時期落ちた客足も、また戻ってきた。
『あの悪魔、昔はもっと冗談が通じたのに』とか。
『よほど今の主人に惚れ込んでいるらしい』とか。

囁く噂が耳に届いても、聞こえないふりを貫く。
ここではそういう振る舞いを求められているから。
よもやそれがうちの店主のことだとは、夢にも思わず。

『坊主はまだ人間かい?』
なんて、全身を包帯で包み真紅の瞳孔を持つ男に尋ねられても。]

  ――勿論。俺は死ぬまで、人間ですよ

[当たり前のことだと、静かに答える。
くちびるの端に、ほんの少しの痛みを抱えながら。]


[2杯目のグラスも空になる頃。
そろそろここの空気にも慣れてきただろうか。
あまり間を置きすぎると、逆に声をかけづらくなる。

日ごろ可愛がっている(本人談)同僚にエールを送ろうと、
いかにも通りすがりに目がつきました、という態で近づき。]

  どう? 楽しんでる?
  今なら珍しい料理がたくさん食べられるよ

[ゴロウに向けて微笑みかける。
ホラーの類が苦手だという前情報は受け取れなかったが、
リツよりはストレートに驚く様は確認していたので。]

  昼に比べて、夜は薄暗いから足元には気をつけて

  尻尾とか、羽とか
  ――…目玉とか? うっかり踏まないように

[さすがにそういった落し物をする客は稀だが、0じゃない。]


 ― いつかの、夜のトワイライト ―

[その扉が男を拒む事はなく、深いグリーンは昼間と同じようベルの音と共に口を開いただろう。

ただ昼間と違う個所は、
酒の並ぶカウンターの奥の風景と、店員の服装と、揃う客の風貌ぐらいか。
馴染みの顔を見つければ、やあ、と、カウンターの奥から店主が手を振った。]


[コテツから撃が飛ぶ前に、ほどほどのところで留めて。
ごゆっくり、と笑いかける。
二人にとって、忘れられない夜になることを祈りながら。

そして――…休憩を取る前に。
厨房で鍋を振るう、もうひとりの同僚の元へと近づき。]

  あの、さ……ちょっと、
  聴きたいことがあるんだけど

[きょろきょろとあたりを見渡し、
他に誰もいない――壁に耳も、扉に目もないのを確認後。

そういや蛇の時ってどうやって音を聴いてるんだろ、
なんてどうでもいいことを頭の隅に浮かべながら、問いかける。]


[厨房ならば思いっきり笑っていられる。
 料理をしつつ、口にはタオルを当ててひたすら爆笑していた。
 やばい、腹痛い。

 トレイルが入ってきたのは分かっていたが。
 暫くは腹を抱えて笑い続ける蛇であった]


  お、……とこ同士でもさ――
  セックス? ってできるもん、なの?

[相談相手として、正しいかどうか解らない。
けれどトレイルにとって、恋人以外で
一番信頼を置き、尊敬している人生の大先輩はケイしかいない。

(ホレーショーは、近すぎて逆に言えないし)
(コテツは今、それどころじゃないし)

(千冬本人に尋ねるなんて論外)

耳まで赤くなりながら、困りはてたという顔で尋ねる。
普通の人間としての人生をサボってきたツケが回ってきていた。]*


[ぶふぉ]

[まさかの問いに、吹いた。
 笑いすぎて痛い腹筋に更なるダメージが入る]


  …………生殖目的は達せられねーけど、人間同士では、交尾は可能


[聞きたいことはこれではない気がするが。
 というか相手は妖精、だよな。あいつだよな?
 さすがに妖精の交尾方法は知らんが、人間の身体であれば大丈夫だろう。

 雄雌交尾は経験有るんだろうかと考えるも
 トレイルの女性苦手な様子を考えると謎である]


  あー……… やり方、だよな
  えーと

  蛇は、ぐるぐると相手に身体を巻きつけて、全身舐めるんだが……
  えーと


[さすがに人間には不可能なので、更に考える。

 客には男相手を好むインキュバスも居る。
 彼らの話を思い出せ、思い出せ]


  そもそもお前、突っ込む方? 突っ込まれる方?


[残念ながら人間らしい羞恥心が無いせいで
 ストレートな問いが出るのだった]


  え、ちょっと。大丈夫?

[調理の間も始終笑いを堪え、時に噴き出していたし。
変なキノコでも食べたのだろうか。

なんて心配が遅れてやってくるほど、トレイルは参っていた。

この数日。宣言通り毎晩共に眠っている。
夜中時折薄く目を開くと、そこに恋人の顔があって。
流れるような項や、熱を込めた吐息にこみ上げるものはあれど。

――…なんてぐるぐるしているうちに、答えが届く。]


  ……できるん、だ……?

[相談の相手が千冬だとは、、明言していないが明確だろう。
ケイに尋ねた理由は其処にもある。

一見、彼は自身と同じ身体の構造をしているように思うが、
精霊というのはまた違うのだろうか。と考えて。

可能ということ、蛇のやり方にほうほうと頷く。
そういえば彼の舌は長いし、その身はしなやかで器用だ。
なんて感心から。

陶器のような肌を舐めたら、どんな味がするんだろう。
なんて不埒な想像に思考が傾きかけた後。]

  ええっと……からかわれる、方?

[逆に問いかけられての返事は、
一言で言えば身も蓋も、ついでにオチもなかった。]


【人】 営利政府 トレイル

[その日も、千冬とふたり出勤前のデートを楽しんでいた。
いつもの店で買う珈琲はアイスと、ホット。
前者は千冬に。後者は己に。
温かい飲み物を摂ろうと心がけ始めたのは昨日から。

時折リツが駆けているのを見かける公園。そのベンチで。]

  やっぱりそっちの方が、似合う気がする

[見慣れた着物姿で、隣に座る男に微笑む。
予想より早く、
洋装にもこの街にも好色を示してもらえたが。>>50
彼の和装姿は幼少の頃は憧れでもあった。

侍ではなかったが、雪のように儚く美しい人。]

(61) mumriken 2015/08/13(Thu) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

[――それが、時を経て。
扉を開けて見える姿に、養父じゃないと落胆していたのが。
ああ、今年も来てくれたと安堵するようになって。

今は、肌が触れ合うのを当然とした距離にいる。
養父が突然帰ってきたら、困るなあとさえ思う。

だってもう、あのベッドを貸し与えることはできない。
例え養父でも、並んで眠ることはできないから。

もし、もしその時は、
『ファミリア』の地下へ行けとでも言うつもりだ。]

(62) mumriken 2015/08/13(Thu) 22時頃

  ………からかわれる、方
  えーっと………


[そもそも蛇は妖精の交尾方法はさすがに知らない。
 となれば、教えるのは遊び方ぐらいだろうか]


  舐めるのは、多分皆気持ちいい筈
  そうだな、コレ――チョコとか、蜂蜜とか
  ブランデーとかもイイな

  そういうの、相手の身体に掛けて―――舐めながら、ぱくっと
  うまいし、相手も面白い反応するし、こういうのがやりやすくて楽じゃねーかな
  すっげー楽しいぜ


[にんまり。
 コアなプレイだとは思っていない蛇であった]


【人】 営利政府 トレイル

  ちふゆ。――…千冬

[カフェインで喉を潤し、
愛しい名を紡ぐことでこころを満たす。
「好き」と繰り返す代わりに。

整った横顔から視線を移し、ふいと逸らす。
頭の中は、先日ケイに持ちかけた相談のことでいっぱいだ。

千冬ともっと、近づきたい。触りたい。
遅すぎた思春期は、反抗期と同じく厄介で。
毎朝浴びるシャワーの時間はどんどん長くなる。>>49]

(64) mumriken 2015/08/13(Thu) 22時頃

 …あー、

[まあ、初めてでアレはきつい物があるよね。
扉を閉めてしまった客の反応はフツーの人間の物である。と、番犬もとい番悪魔をじとりと見つめる。
一旦他の物に業務を任せ、客に断り、カウンターの奥からフロアに身を滑らせると、]

 デニスちゃん用に、
 ちょっとバージョン落としといて。

[言付と共に悪魔の頬に口づけて、客を追いかけそのまま外へ。
戻ってきた時にはもう少しまろやかな外見になっていると良いなと期待しながら。]


 デーニスちゃーん、
 なんかごめんねー?
 びっくりした?

[本人からすればビックリしたどころでは無いのだが。
走って遠くまで行ってたら困るなと思っていたものの彼は案外近くに居り、まさか腰が抜けているとは思いもせず、緑の扉からひょっこり店主が顔を出しただろう。
その後ろに銀色を確認したのなら、二人まとめてエスコート。]


[ボケか、ツッコミかという質問ではなかったらしい。
これ、と示される様々な食材や酒瓶を目で追う。]

  舐めながら、ぱくっと……?
  
[チョコは、熱そうだしブランデーは酔いそうだ。
蜂蜜ならいけるだろうか。
無意識に掌を見つめ、口元に指先を宛がい考え。そして。]

  あー……うん、ありがと
  できるかわかんないけど、…頑張ってみる

[頷き、礼を述べるとそそくさと厨房を後にした。
相談を持ち掛けておいて何だが、
これ以上続けると、火傷で済まなくなりそうというか。

仕事が手につかなくなりそうで。]


  夏場ならいい感じにチョコが溶けるから
  楽だと思うぜ……って

  あれ、これだけでいいのか?

[首こてんしつつ、トレイルを見送った。
 蜂蜜に天使の雫混ぜると良いんだぜ、と言おうと思ったのに]


[取りあえずカウンター席に押し込んで、隣はヒトに近い外見の客か顔見知りで埋めるか。
いつぞや来たゴロウより派手な反応だなあとか、ここまで驚く客も随分久しぶりだなあとか、やっぱり事前説明は大事だなあとか色々考えながら、ヴェスパタインが手伝ってくれるなら二人でデニスを店内まで運搬しようか。

まあまあとにかく飲みなさいとアルコールのメニューを差し出して、…さて彼は酔う人だったっけ。
だいぶ前のファミリアで一緒に呑んだ記憶はあるにはあるが、彼の様子までは覚えていない。]


[再び店内に戻れば悪魔はきっちりボリュームダウンしており、すれ違う際よくできましたと笑みを投げる。

こっちの混乱が収まったら、後で酒を注ぎに行ってやろうか。
離れた位置で寂しそうにしている彼に労いの酒と息抜きの雑談を贈って、店を閉めたらちゃんと構ってやると、大きな角を撫でただろう。]


(あんたのことが、だいすきだ)


 まー、お察しの通り、ウチはこう言う店なの。

 はいはい。ジン、ロックでね。
 …ボンベイサファイアでいーい?

[こういう店。と、全然説明になっていないフォローを入れて、きっとあの日のコテツ以上に説明ができていない。
カウンターの内側で店主が作るのはいつものコーヒーではなく、淡い色彩のカクテルの数々。

同業者の男にジンの銘柄を伝えたものの返答はそんなに聞いて居ない。
「あくま」「このこと」の話はちょっと分からなかったけれど、そうだよと頷いて、、
ロックでも十分美味いそれをロックグラスに氷と共に注ぎ、小皿に乗ったオリーブとクラッカーをテーブルに置い――]


 …どしたの?

[突然カウンターに飛び乗った猿に驚いたものの、見下ろす目は随分柔らかい。
ふら付く身体をそっと支えて、一応デニスにジンを差し出しはしたが、彼の好きにもさせてやろうと、基本的に止めはしない。
何やら銘柄は怪しい…というか、酷く強い物のような気もしたが。]


【人】 営利政府 トレイル

[名を呼ぶのは、
用がある時だけと言ったのにはそれなりの事情がある。

単純に、この舌が音を奏でるには難しいのだ。
とくに最初の子音が。
時折呂律が廻らなくて、うまく呼べなかった時は
申し訳なく眉を下げ、夢の中で特訓を重ねたり。>>5:+99

――…それでも、仮初の言葉より、
万国共通の愛の囁きより、声にしたいのはやはりこの音で。]

(85) mumriken 2015/08/14(Fri) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[洋装と、和装をTPOに応じて着こなす。
その優しさが誰のためか、解らないほど鈍感ではない。

粋に裾を払い歩む、凛とした背中を観れば、
長年募らせた想いをよみがえらせ。>>+34

養父が気にいっていた麻のシャツから伸びる細腕に、
思い出すのは幼少の頃、ではなくあの夜の、強い抱擁。>>71]

  ――…ん、 …

[視線を向けたり、逸らしたり。
わかりやすい構ってのサインに、
相も変わらず跳ねた毛先を抑え、くちびるを攫っていく。]

  ……もう、済んだ

[白昼堂々でも構わず。欲しいものを、請う前に呉れる。
その都度溢れる歓びと、ひと匙ほどの悔しさへの葛藤は、
隣に居る限りきっと永遠に続くだろう。]

(89) mumriken 2015/08/14(Fri) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  ――もう少し、こうしてたい

[接吻の余韻に浸り、こてりと肩先に身体を預ける。
夏のうだるような暑さの中でも、
こうして日蔭にいれば体感としては丁度いい。

そんな願いが届いたのか、
ケイから昼の営業は休みとの連絡を受けた。>>54]

  ホレさん、具合悪いみたい
  大丈夫かな?

[昨日の昼も非番で、店での様子も知らないままだ。
昨夜の営業時は普通だった気がするが、無理をしていたのか。

なんて、店主への心配をしながらも。
見舞いに行こうという選択肢は浮かばなかった。

頭の中は既に、これで夜営業までの時間、
一緒に、のんびり過ごせるということで一杯だったので。]

(91) mumriken 2015/08/14(Fri) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  

[――父さん。元気にしてますか。
おれは今、すごく、すごく。幸せです。]**

(94) mumriken 2015/08/14(Fri) 01時頃

 そうそう。
 いやー、来てくれてうれしいよ。

 ウチはこっちが本業でさ、
 デニスちゃんいつも昼間沢山来てくれてるし、
 そろそろこっちにお誘いしてもいいかなーって。

[先より落ち着いたように見える男に安心すると、自分の方も酒を流し込む。
飲んでいるのは彼と同じ、ジンをロックで。

そして、猿の抱えた瓶の銘柄にようやく気付いた。
あれ、これってケイのじゃん。
スペシャルブレンドと書かれた手書きラベルをちらりと見て、まあデニス強そうだし大丈夫でしょ。と、適当さは昼間と同じ。
ちなみに、自分は飲んだ事無い。
注文されれば、氷を入れたグラスをもう一つ。]


 …大丈夫?

[あー、結構強かったかなー。香りはそうでもなかったんだけどやっぱりあっちの酒は怖いなーなんて思いながら一応の声かけはして、
ちらりと厨房の、該当酒の管理者を方を盗み見た。
やや不安そうな店主に対し、さて蛇はどんな顔をしていたか。
二杯めもその次も、注ぐのは猿に全て任せて、
任せて、飼い主は特に止めない。]


 − 後日のcafe & bar ≪Twilight≫ −

[夏の日差しの中、只々甘く優しい愛情をたっぷり受けた後。
鏡の前、後ろに結わいた髪を確認してもう一度前髪をあげた。
仄かに赤い目尻は日に灼けたのか、あの男の熱に焦がされたか。]

あれから。
忘れる間もないほど繰り返し強請り請われ重ねる接吻は
昼夜を問わず、日々深みを増していく。
麻薬のような中毒性に思考を蕩かしながら、
黒く、時に銀の檻に囲われ亜麻色の髪を乱される度。

もっと。深く浸食されたいと募り燻る想いは、
まだ薄い殻に覆われたまま、胸の底で密かに息づいている。]

  さーて。今夜もがんばりますか

[惚けた気分を一新。
気合いを入れて、スタッフルームの扉を開けた――。]


  ……ホレさん、あれ、誰?

[澄ました顔で出迎えの挨拶をするべきなのに。
絵に描いて額に飾ったような、
如何にも禍々しい者が入口にいることに気づけば。

店長の袖を引き、耳打ちして尋ねる。
扉の中にいるのだから、赦された存在なんだろうし。
不思議と怖くはなかった。逆に怖くないのが不思議で。]

  え、……ブローリンさんなの?

[正体を聞けば、今まで随分猫かぶってたんだなあ、
なんて呑気な感想。
童話の中で悪者筆頭となっている狼を育ての親に持つトレイルは、
悪魔が人を惑わし狂わせる者だという教えについても。

――そのすべてが悪人なわけではないのだ、と。
目の前の男に、瞬時に認識を改めた。]


  いらっしゃいませ、ゴドウィンさん
  いつもとは逆ですね

[紆余曲折、すったもんだの末新たに招かれた客が腰を据えれば。
いつも通り――否、昼の3割増しで済ました顔で出迎えを。
理由はもちろん、観覧者の目線を意識して。

人間がひとりで、夜、この店を訪れるのは稀だ。
誰かと待ち合わせだろうか。勿論詮索はしない。]

  ごゆっくり、お楽しみください

[知らぬが仏、とは東洋の諺だったか。
何はともあれ、非日常に足を踏み入れた彼が
良い時間を過ごせるようにと願い、通常業務に戻った。]


[猿のブローリンは、今夜も元気いっぱい。
何やら店員の真似事をしたい風な仕草が見えても、
別段止めることがしない。
そういう面倒なことは店主に丸投げだ。ただ。]

  あれ、それって……

[見覚えのある赤い液体。
はてと首を傾げるが、ゴドウィンは普通に飲んでいる。
しかもなんだか、とても、楽しそうだ。

ならば大丈夫か、と。良かった、と。今日も鈍感さを発動。]


[――それから、数刻。
休憩の時間となれば、炭酸水の入ったグラスと数枚のクラッカー。
それからナッツの蜂蜜漬けをトレイに乗せて、
まっすぐ奥のテーブル席へ向かう。

一歩、近づく度に足元に絡まる冷気の歓迎に頬を緩ませ。]

  ……ここ、空いてる?

[からかうように目を細め、返事を待たずに向かいの席に座る。
テーブルひとつぶんの距離。
これがトレイルにとって精一杯の、公私の区別。]


[常に口にしているものより安価な酒を嗜むのを見れば、
より勤労への意欲を湧きたたせた。
同時に、見えない気遣いへの感謝と申し訳なさに目を細め。]

  おやつ、持ってきた。一緒に食べよ

[手軽に作れて栄養とカロリーが取れて、つまみにもなる一品。
掬う為のティースプーンを忘れたことに気づいたのは腰掛けた後。

とろりと琥珀色の蜜を纏うそれに、
昨夜、同僚に打ち明けた相談事と、助言が過り。
しばし見つめた後、親指とひと差し指にアーモンドを摘まんで。]

  はい、あーん

[既に遠い昔のようで、最近の記憶。
いつかの喫茶店でされたように、甘味を男の口元に運ぶ。]**


 うん。そう。ブローリン。
 一応ウチの番け…、警備員として採用だから、
 まー、怖いかもだけど、慣れといて。
 ねっ!

[一応トレイルがああいった存在に偏見が無いというのはきちんと分かっているが、
出勤してきた彼にそう伝えて、最後の「ねっ!」は背中をばしーんと叩いておいた。
そこまで痛くない筈。多分。

しかしその反動で自分の腰にもダメージが来るという事までは予想できず、結果叩いた方がよろめく事となったか。
鈍い腰の痛みは件の警備員による物で、ついでに喉の調子も少しおかしい。
痛みと、激しい営みを思い出して一瞬動きを停止させたものの、それを問われれば何でも無いと、すぐ業務に戻っただろう。
その頬をほんのり染め上げて。]


 昼営業してないと、
 近所から不審に思われるでしょ?

 まー、たまに飲みに来てくれるだけで俺は嬉しいから。
 ファミリアで沢山飲ませてもらったし?
 今度はこっちが。と思って。

[デニスと話しながらも手元は忙しなく働き続け、昼間のだらけっぷりが嘘のよう。
途中途中で注文を承ると、酒瓶を、ミキシンググラスを、シェーカーを手に取り、グラスの中に鮮やかな色彩を咲かせていく。
オレンジジュースが鮮やかな黄色いカクテルの名は、パラダイス。
それを注文した客は、ファミリアのマスターとも顔見知りである「昼の喫茶店の常連」だったのだが、ああも風貌が変わっては分からないだろうなと、全てを知る店主は静かに笑って。]

 ――俺?
 さー、どうだろうね。
 アッチから見ればお仲間じゃないだろうし、
 デニスちゃんからしたら、人間じゃないと思うよ。

[ヒトだけど、ヒトじゃない。
ヒトのままで何やら微妙な立ち位置に添えられた新米の黒魔術師は、そう、笑って、今は普通のカクテルを振る舞うだけ。]


[だが彼が猿にキスしたとなるとその笑みも崩れる物で、驚いた顔は一瞬の事。今はよじ登ってきた猿を指先で撫でて、]

 …。

[何やら何とも言えない顔をしていた。
つまりは、嫉妬である。**]


[新入りの店員、もとい警備員についての説明に。
そういえば以前ケイもそのようなことを言っていたと思い出し。]

  や、怖くはないけど
  だってブローリンさんでしょ

  ……って!何すんのホレさ……
  ホレさん? どしたの大丈夫?

[猿のブローリンにおやつを強奪されたことはあるが、
不要と伝えたのにきっちり代金を払ってくれた、義理堅さとか。
これまでの彼との関わりを振り返れば、
本性や容貌を知っただけで敬遠するなんて無理なことだ。

実際痛くはなかったが、
背を叩かれた勢いのままよろめき、抗議しようとして。
何故かホレーショーの方がより体勢を崩していればきょとんと。]


[そういえば昼は臨時休業だった。
普段より喉の調子も悪そうで、様子を伺えばはぐらかされた。]

  ケイのあれ、飲んでおきなよー
  あんたひとりの身体じゃないんだから

["あれ"とは以前病に冒された時に無理やり処方された酒で。
後半は従業員を抱える雇用主に対してのものだったが。

言葉尻をどうとらえるかは、本人次第。
恋の病の特効薬は、蛇酒よりもっと甘く激しく、
時に痛みを伴うことをトレイルはまだ、知らない。]*


[決して広くはないホール。
あちこち行き交う間も、その一角は常に意識に在った。

澄ました店員の顔は、
目線を揃えれば恋人のそれに変わる。]

  そう。休憩と――充電

[甘い食べ物は身体を、甘い声はこころを癒す。
今飲んでいるものとも、きっと合うはずだがどうだろう。]

  いいから、……ッ、…

[日頃漏らしている不満が返ってきても、素知らぬ顔。
覗く舌が、指ごと実を口腔に取りこめば
自然と己のくちびるも開き。

甘い蜜はすべて拭われ、濡れた指先に息を飲む。
こんな艶めかしいこと、こども相手にできるわけがない。]


  ――…ん。ちょーだい

[清潔になった指を名残惜し気に擦り合わせ、
喉仏が上下する僅かな動作に吸い込まれるように。

珍しく血色のいい頬の理由が、
アルコール以外にあればいいと願いながら。
待ちきれないと、身を乗り出し瞼を伏せる。

本当に欲しいのは、ナッツでも蜂蜜でもないから。
差し出す手首を捉え、ちゅう、と指先に吸付く。


成程。確かにこれは愉しくそして――気持ちいい。]


  あ、まい。ね

[ぺろりと。自身のくちびるを纏う蜜まで舐めとって。
癖になりそう、と笑いながら零す吐息は
酒精を纏っていないのに、熱く、重い。]

  まだ、もう少し仕事あるから
  ――その酒の味は、後で。教えて

[示す先はグラスでなく、つい今しがた己の指を食んだ、それ。
戯れを交えた休憩はあっと言う間に終わりを迎え。

洗い流すのを惜しむように、炭酸水をひとくち含むと。]

  ごゆっくりどーぞ

[まだ半分ほど残った発砲水をそのままに、席を立つ。
去り際、美しい銀糸を摘まみ掠めるようにくちづければ充電完了]
**


 だい、じょぶ、
 だいじょー…ぶ。

[明らかに大丈夫でない声と、腰を庇うような体制と。
心配する声にへろへろの返事を返して、それ以上は、もう何も説明できない。
痛む腰と、あと、尻が、こう、具体的には言い辛いのだが、腰と尻と。その2ポイントが痛くて、思い出したらまた痛くなってきたような気がして。]

 へっ!?

 ひとりっ…??!?!
 ――い、いや!俺別に――っ?!!?

[はて、彼の言う一人の身体とは?!
妊娠!?してないはず!…つーか俺男だし!!
悪魔とのアレソレで子供がどうのこうのは知る所ではないけれど、そもそもそういう器官は自分にはついてないし!ついてねーだし!!
だからそういう事はない!はず!!
そもそもケイのアレって?この前から実験を重ねまくってる変な酒?
勘弁してほしい!
っていうかトレくんには言ってなかったつもりだったんだけどバレたのかな?!]


[等々ぐるぐる考えて、でも営業中である手前口には出さず騒がず焦らず…、ちょっと焦っ、
散々焦ってワタワタして、まさかその言葉が経営者を指す等思いつきもせず、何やらひたすらな不審人物となった事だろう。
しょうがない。しょうがないのだ。
不可抗力だろう。

とにかくバレたバレてないに関しては、後できっちりトレイルを問い詰めないと。営業後とかに。

そもそもプリムラが夜(昼?)の育みをある程度セーブしていてくれればこんなことにはならない筈と、
出入り口で警備員職に精を出す悪魔をじっとり見て、見てから、また色々思い出してそっぽを向いた。
くやしい。いつか覚えてろよ。**]


[以前はコンプレックスのひとつだった、
幼子をあしらうような扱いも今は、触れ合う口実のひとつ。

互いに膨らます欲に知らず煽られ、煽りながら。
含む指は禁断の果実より蜜より甘い、倒錯を招く。]

  ん。甘露でなくて、千冬がね

[日々の活力と充実の元は愛情だ。
遠回しで意味深な請いが、正しく伝わったのを感じれば笑みを深くして。

対面に残した透明なグラスは売約済みの証。
恋人から店員に気持ちを切り替えようとする試みは。

去り際耳に届く、己の名を呼ぶ声に阻まれ。
ふやけたように緩む口元を覆い、後の業務はより一層励みを増した。]


  ホレさん、もう落ち着いた?

[業務の合間、カウンターで腕を奮う男に耳打ちする。
先ほどはあまりの動揺ぶりに二の句が告げられなかった。
一体何に慌てているのか、訝しげな視線を向けて。]

  確かにケイのあれは味は酷いけど
  効果は抜群だし

  みんな、あんたを頼りにしてるんだよ

[お大事に、と腰のあたりをぽんと叩く。
彼と、彼との情事という名の事情を知っていたらもっといい揶揄が飛ばせたのにと、全てを悟るのはまだ少し先の話か。]*


 ―――とある日のトワイライト―――

[一瞬の油断を突かれ、気付いた時には消え去る特性酒
 料理の手を休め、厨房から店内を覗けば。

 すっかり出来上がったゴドウィンの姿

  って、おい、ロックで飲むもんじゃねーっての!?

[誰だよ注いだのは。
 死にはしないのは知っているが、魔術師ならまだしも初来店の人間である。
 一応状況確認と、厨房から出てゴドウィンの前へ]

  ゴドの旦那ー
  生きてっか……?

[目の前で手をひらひら]


  すっかりデキあがってんな旦那…

  まー、ダメじゃねーけど……

[そこの店主は超濃縮でも死ななかった、大丈夫。

 腰は見ての通りのようだが、それは悪魔のせいであって
 蛇わるくない]


  なに? 人外料理興味あんのか?
  ふむふむ、じゃあ、ちょっと待っとけよ


[とりあえずおつまみに、とボーンチップスを出すと、厨房へ引っ込んだ]


  インパクトより味か……?
  でもなあ、ゴドの旦那、想像以上に順応力あるからな……

  イケるか

[冷蔵庫を漁って出てきたのは、ワームの肉。
 見た目は巨大ミミズだが、味は少なくとも人外には非常に好評な逸品である。


 肉をスライスし、コカトリスの卵と小麦粉で衣をつけて。
 狐の油でからっと揚げる。
 ソースは、悪魔の血とワインビネガーに、刻んだドリアードの葉を混ぜて
 爽やかな味付けに]


  旦那、揚げ肉とかどーだ?

[どん、と目の前にワームのカツを置いた。
 そっと横にパンを置いておく。
 挟んで食べても美味しいのだ。


 人外、特に若くて元気な魔族に大人気のメニューである。
 さて、人間の好みにあうかどうか**]


  ん?
  いんの?

[猿が欲しそうにしていたので
 カツの隅っこの切れ端を幾つか載せた皿を猿に献上した。
 食べやすいサイズである]


【人】 営利政府 トレイル

 −いつかのトワイライト−

  んじゃ、お先ー

[トレイルの勤務は昼がメイン。
夜は日によって閉店までいることもあるが、
昼にもシフトが入っている日は夜明け前に勤務は終わる。

トータル8時間以上は働かないのがポリシーだ。
新人客がへべれけになっていようと、>>152>>153
昼が臨時休業でも、収入を増やしたくても変更は無い。]

  ――…お待た、せ……っ

[夜専用の制服を乱暴にトートバッグに押し込み、
一足早く外で待っていた恋人に駆け寄ると
勢いよく飛びつき、額をつき合わせ顎を傾ける。

充電はたっぷりしたはずなのに、
ほんの数刻で枯渇してしまったみたいだ。]

(154) mumriken 2015/08/15(Sat) 20時頃

【人】 営利政府 トレイル

  ふ、――あまにがい

[咥内に踏み込む舌は、勝手知ったる振る舞いで
宣言通り歯列に残る残滓を舐めとり。
満足すれば、勤労による暑さを鎮めるように、
しばし、平たい胸に顔を埋める。

布の合わせ目から覗く肌と、剥き出しの額が触れ合えば
違う熱を呼ぶので、ほどほどに。]*

(155) mumriken 2015/08/15(Sat) 20時頃

  ワームだぜ


[疑問に、しれっと]


  味、びみょーか……?


  え……虫って…………あ、わ、すまん!
  そっちのワームじゃねーんだ!

[不審の目にわたわたと手を振る。
 蛇は珍しく本気で焦っていた]

  幼虫じゃなくて……地竜なんだ
  地を這うドラゴンの肉

  奴ら、すげえ栄養があるんだよ
  それは保証するし、身体に毒は決してない
  だが……本当に、すまん!

[頭を下げつつ、飲み物を持ってきた。
 人間用の牛乳とリンゴジュース。
 あえて市販のパッケージを見せ、これは普通の品だと示した]

  悪い……調子乗っちまった……


【人】 営利政府 トレイル

[拒まれるかも、嫌がられるかも、
なんて躊躇を微塵も抱かず、真っ直ぐ愛情を向けられる唯一無二。

労いの言葉を掛けるために開かれたくちびるに狙いを定め、
ノックも無しにこじ開けることができる存在が
過去どれだけいたかなんて知りたくないし、どうでもいい。

この命尽きるまでは、己だけという傲慢さで以って。
多少乱暴に掴んでも乱れない髪を指に絡め、
どんな美酒よりも脳天に響く唾液をも取り込む。]

  ンー……? すき

  甘いのも、苦いのも……
  千冬が、呉れるものなら、なんでも

[きっと痛みですら、甘美だと下唇に軽く歯を立てる。]

(169) mumriken 2015/08/15(Sat) 22時頃

【人】 営利政府 トレイル

[聡いと褒められれば、またこども扱いしてと小さく呟く。
亜麻色を撫で混ぜる五指を拒むことなく。
腰に腕を回し、浸っているようでは抗議に説得力はないか。

やがて、漆黒を切り裂くように羽が広がれば。

慈しむようにひと撫でして、
彼が身を抱えやすいよう腕の位置をずらす。

一体どこに、こんな力があるのかと不思議だし、
移動手段に使ってしまうことに申し訳ない気持ちはあれど。

率先しての、有無を言わさぬ好意が、行為が
夜だけの、特別な帰路が嬉しいということも変わりないから。]

  よろしく、ダーリン

[大げさなリップ音を頬に響かせ、しばし地面との別れを告げた。]

(170) mumriken 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[猫の足音も届かない、静かな空。
互いに自由が利かないとい状況は、
普段言えないことを口にするのに、丁度いい気がして。]

  あの、さ――…
  千冬に、聞きたいことがあるんだけど

[ぎゅ、と。密着度を増して、はためく羽とその先。
あらゆる温度と無縁そうな顔を見上げた。

一回、二回。息継ぎして。
それから思い切って、ここ数日の汚泥を吐き出す。]

  おれと、千冬って
  ――…セックス、できるの?
 
[単純な、突っ込む突っ込まれるの問題の前。
やはり本人に確認を取るのが、一番だろうと。]*

(174) mumriken 2015/08/15(Sat) 22時半頃

  ん、すまん
  今日のは俺がおごるからさ……

  カルチャーギャップの少ない、かあ

[結局、甘いものが一番最適という事になるか。
 市販のバニラアイスを見せて]


  妖精の粉とか、セイレーンの花とか、人魚の涙とか、どうか?


[アイスを積み、粉を掛けて飾る。
 女性向けの非常に可愛らしいパフェを、そっと置く。

 女性的魅力が上がる事については
 男性ではそこまで効果は無いので黙っておくことにした]


 まあ、落ち着いたと言えば落ち着いたけど…。

[と言うのは気持で無く腰の事。
ようやく平穏を取り戻したカウンターの内側、様子はなんとか普段通りに。
妙な視線に気付かないふりをして、私は何にもシてませんよーと、手元は色々忙しく。]

 ま、まあ、効果はね、効果は…

[確かに抜群だったねと乱れ重ねた夜を思い出し、覚えたのは一瞬の眩暈。
何やらいろいろな事をしたり口走ったりした覚えはあるものの、それは今思い出すことではない!と無理やり記憶の底に押し込んだ。
そして、]


 ぐえっ、

[落ち着いてい腰は第二撃目で再び無残に砕け散り、その後の業務は暫くへっぴり腰。*]


 ― デニス来店中の、背後 ―

 おつかれさま。

[それは多分、ケイがデニスに料理を振る舞い始めて少しした頃。
注文や客足も落ち着き、厨房やカウンターを忙しなく行き来していた店主は静かにフロアの、…正確には、出入り口付近の警備員へと歩みよる。
手には二つのワイングラス。揺れる中身は、いつかの朝と同じ物。

そろそろ酒もなくなって悪魔も寂しくなった頃だろうと、自分もしばしの休憩に入ろうか。
店主は食べても居ないザクロとカツの香りをさせて、肩には彼の分身たる小さな猿。*]


【人】 営利政府 トレイル

[まさかこの程度の酒気で酔ったはずもないが、
いつもよりテンションが高かったのは間違いない。

昨日、ケイとあんな話をして。
試験的に実践して、より実感したからか。]

  ……トレイル、で

[耳朶に響く囁きに、羞恥が追いつけば追撃も終わりだ。
『ハニー』なんて柄じゃないし、
千冬がそれを口にする姿なんて想像もつかない。

擽ったそうに目を細め、言葉の意味通り。
最愛のひとへ命を預ける。]

(198) mumriken 2015/08/16(Sun) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[直球が過ぎる問いかけの後の、
いつもより多く瞬く瞳と、長い間に眉を寄せる。

人間と精霊ではやはり交われないのか。
そんな矢先の返答にも、表情はまだ曇ったまま。]

  ――…本当に?
  
[疑心の矛先は、そんな簡単な条件なら。
とっくに繋がれているのではと日々の戯れを顧みて。

冷えが万病の元なのも、
身体が耐えられるのかというのも、未知の領域だ。
でもそんなことは、トレイルにとっては些事。

想いを遂げてからずっと案じ続けているのは――。
以前よりずっと痩せ細った、羽が指す彼の、寿命。]

(200) mumriken 2015/08/16(Sun) 00時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[彼は、以前こう言っていた。
必要とされること、信仰がその身を現に在らせると。
信仰のない精霊には、消滅があると。

この気持ちは、――そんな、綺麗なものじゃない。
慕い、敬い、愛し、恋し、妬み、乱す。
その綺麗な羽に包まれ安寧に暮らすだけでは、
もうこの身体も、こころも、満足できないと知っている。

塵ひとつない、まっさらな雪の大地を。
踏み荒らしたい、ぐちゃぐちゃになるところが見たい。
深く、深く交じり合う、その先の世界が知りたい。

愛したい――愛されたい。
この男に、この男だけに。

それはきっと、信仰から一番遠い。

この感情は、結局彼にとって毒になるのではないか。
その羽を焼き爛らせ、散らすのは。]

(202) mumriken 2015/08/16(Sun) 00時半頃

 
 
[ほかの何者でもない、己かもしれないという恐怖。]
 


[飛び移り猿が消えるのは見慣れた事。
寡黙で無くなった悪魔を見下ろす笑みは客向けより柔らかく、他から見れば明らかな特別扱いで。多分、これで察しない周囲の方がどこかおかしい。
そんな店主モードでも膝に座れと言われたら、それなりにうろたえるのだが。]

 膝、て、
 いや、 だって、俺、重いし?

[述べる言い訳は、多分悪魔にとって何でもない事。
膝と彼の笑みを見比べて、赤と紫のワイングラスを両手に暫く座れずオタオタしていただろう、が、
再び痛み始めた腰に観念し、大人しく膝上に収まった。
大変、大変控えめに。

ぴったりと寄り添うと、また色々、思い出してしまいそうで。]


【人】 営利政府 トレイル

[肯定されれば、もう一緒には居られない。
彼がこの世から消えてしまうくらいなら。

今すぐ、今までのように別の誰かに明け渡す方がいい。
彼を手放すことに耐えられる自信なんて欠片もないが。]

  ――…千冬との、キスがさ
  すごく……気持ちいーから

  ヤったらどんななんだろって、思っただけ

[確かめたくとも、己から別れの伏線を踏む勇気はなく。
だからわざと、何でもないことのように。
興味本位とうそぶいて軽薄な笑みを浮かべ、
嘘がばれないように、目を合わせないよう瞼を閉じた。

ぬるい夜風が、彼を通り抜ける度冷たくそよぐ。]

(205) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

[物思いを見透かされているのか、
彼には彼で、やはり思うところあるのか。

地上に降りても、そのまま。
タネも仕掛けも小道具も必要とせずに部屋を開け、進むのを。
便利だなあ、なんて感心しながら腕の中で揺られて。]

  おかえり、千冬
  ――…ありがとう

[床に足をおろし向かい合えば、再び踵を浮かせる。
互いの身体に影響がない、この距離が最適ならば。

一生、清らかな身でいるのも悪くないし。
40度を超える熱帯地方にでも旅立てば。
舐めるくらいは許されるかも、なんて更に思考を明後日に。]

(207) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

  千冬……――…ちふゆ

[飲み込む愛の囁きの代わり、名を呼んで。
啄むようなくちづけを数回、交わした後。]

  シャワー、浴びてくんね

[もう一度ぎゅ、っと強く抱きしめて、身を剥がすと
柔らかく笑みをうかべる。

飛行中の悲壮感は、もう消えてた。]**

(208) mumriken 2015/08/16(Sun) 01時頃

[大の男を軽いとはどういう事だこのやろう。
と思ったものの悪魔にとってはそう気になる事では無いんだろうなと、肉付きの良い己の腰回りに一瞬思いをはせて、
はせてたらグラスを両方とも取り上げられたので観念してすっぽり膝に収まった。
刺さる客からの視線に、若干身を小さくして。]

 乾杯。

[ヒト用のワイングラスを受け取り何度か中身を揺らして、乾杯と、近い距離でまた笑っただろう。
ガラスをなぞる澄んだ音に耳を傾ければ、周囲の様子は何時しか気にならなくなっていた。

営業中で、他にも客が居るのに。なのに、なんだかオフの時みたいだ。
いけない事をしているようなシチュエーションに胸が高鳴って、ほんのり頬を染めただろう。]


[回された腕に抗議の声を上げようにも、耳元で話されては何も言えなくなってしまう。
客の前、客の前だからとじっと耐えても、頬の赤みは消えなくて。
しかし嫌じゃないのが、困った所。]

 うん?ニッポ…
 ――ああ、あれね。

[あれから。と言うより悪魔に想いを伝えて繋がり合ってからになるのだが、
あれからゴロウから借りている写真と旅行パンフレットを照らし合わせ、メモをし、季節や観光名所、行事ごとを調べ、大まかな旅行計画を練り、
…旅費に打ちひしがれ、
片手間にあちらの種族や伝承について調べ。

同時に借りた筈の小説の消化スピードが一番遅いのは、目の前の男とプライベートを二人で過ごすようになったからなのだが其れは今はどうでもいい。
全体的な進みは上々として、一先ずの進歩報告を。

合間合間に顔をそらしてキスを避けるのは、今まさに客から見られまくっているからであって、決して嫌だからという訳ではない。
迫られるたびに「後で」と小さく呟いて、その後とは勿論閉店後の事。
店を閉めた後ならいくらでもキスしていいししてやるのにと、我慢の出来ない警備員に困った顔をしていただろう。]


 あれね、今度皆で社員旅行行こうと思って。
 …行く?

[そう言えば彼も一応従業員の仲間入りをしたんだっけど、赤を傾け問いかける。
この際4人が5人になっても大して変わらない。
――残念ながら各従業員の恋人も付いて来ると言う可能性まで気付ける有能雇用主では無かったのだが。

彼も行くならプランを練り直してホテルの部屋数を調節して、俺達だけ二人部屋で、自由時間は皆と別行動で、えーっと、

…なんだかハネムーンかもしれない。
と言う事に気付けば、今度こそ本格的に顔を赤らめた。**]


【人】 営利政府 トレイル

[先の、そして今の言葉に嘘偽りがないのなら。
毎夜床を共にしても、
境界を超えないことには何か理由があるのだろう。

一回り大きな掌が、熱を生むように狭間を擽る。
慈しむような接吻に、胸がきゅう、と締め付けられる。
繋がりたいと、大切だと。
孕む希みが同じだと言葉で、態度で痛いほど伝えられれば。]

  おれだって、そうだよ……
  千冬が好きで、欲しくて、だから

[――だから、これ以上追い詰めちゃだめだ。>>205
何よりも欲しいと願った、
己だけに向けられる、彼からのひたむきな愛情。

それはもうじゅうぶん過ぎるほど与えらているのだから。]

(229) mumriken 2015/08/16(Sun) 11時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[もどかしさと切なさと、どろりとした愛欲を払おうと。
苦し紛れの軽口に、音なく笑う気配。

嗚呼、これだ。>>220
昔からこの笑顔が煮えくり返るほど腹立たしく、口惜しく。
そして――大好きだった。今もそれは変わらず。]

  正解を知りたくなるから
  ……ないしょ

[ぷいと。そっぽを向くように瞳を閉じる。
余裕がないようにも、弱いようにも見えないのは、
トレイルが更に弱くて臆病だからだろうか。

今はまだ、羽ばたく翼ごと包み込める腕を持っていないこと。
縋ることしかできない己の稚気が、何よりも腹立たしい。]

(233) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時頃

 なら、数に入れとく、から。

[嬉しそうな顔に、愛しさが募って仕方がない。
困ったような嬉しいような赤い顔で唇を遠ざけて、しかし「後で」と触れた指先が、代わりにキスを受ける事になっただろう。

いとしい。あいしてる。
湧き上がる感情に胸を満たされ、どうしようもなく、抱きしめたくなる。

悪魔への信仰や畏れの薄い地。収めるモノも違い、漂う空気や、夜に蠢く闇も違う色。
そんな場所に不安を抱くのも無理はない。しかし自分が彼の、世界への拠り所ならば喜んでそう働こう。

腰にまわされた温もりに、そっと手を重ねる。
迷子にならないよう、消えてしまわないよう。
その存在を確かめるよう。

そして、口づけんと目を閉じ顔を近づけ、]

 プリ――…、


 ………ブローリン、
 忘れる訳ないだろははは。

[しまったまだ営業中だった危ない危ない完全に二人きりプライベートモードに入り掛けてた。
ついでにうっかり呼びかけた真名をすんでの所でキャンセルすると、ガバリと効果音でも付きそうな勢いで身を離す。
離す、離して、立ち上がろうとしたのだが、
しかし腰が言う事を聞いてくれる筈もなく、よろめき床に崩れ落ちただろう。]


【人】 営利政府 トレイル

[抱擁と、くちづけと。
赦された行為繰り返していれば、
燻る熱も渇望もとめどなく湧く反面。

ささくれたこころが、癒されるのも事実。]

  ……千冬の、ばーか

[浴室への扉を閉める間際。>>222
制止する事も、追う事もみせない恋人への罵りを囁く。

いつかと同じく、様々な言葉を詰め込んで。]

  ――…は、……、ッ、

[熱い湯に、なかに籠る欲を吐き出すのはこれで何度目か。
想像の中の千冬は、何もしてくれない。
ただ、見ている。その視線だけで昂ぶるのに十分だなんて。]

(234) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時頃

【人】 営利政府 トレイル

  ……ックス、なんてしたこと、ねー…から
  どう触るかなんてわかん、ねーっつの……

[藍色の空の元。
月明かりより眩しく冷たく、太陽より温かい恋人からの。
問いについて、言えなかった本音を水音に混ぜ込む。

知りたいとも、教えてほしいと思う相手はただひとり。]

  っ!? ――あ、あぁ、うん
  ありがとっ

[ブースの外から静かな声が聞こえたのは、呟きの直後。
途端我に帰って、水量をあげながら勢いよく返すと。

焦燥が去って冷えた頭をがしがし擦り、
タオルを手に取る。
残っていたのは、綺麗に畳まれた布の塊がひとつだけ。]

(235) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[ユカタ、とは着物と似て非なるものらしいが、
確かに布地も、柄も全然違う。
外周は深紫で中心に十字の白が描かれた模様は、
この地では見かけないもの。
恐らく東洋に咲く花、だろうか。

――否、今はそんなことはどうでもいい。]

  あんにゃろ……

[着替えの度に洗面所に向かう所為で、>>19
東洋の神秘のひとつである着物について、
まだ何も知らないに等しいと、知っている癖に。

ベルトにしては太すぎる紐。
ガウンに似た構造だがベルトループがない。
一体どの位置で縛ればいいのか。
右と左、どちらを上にすればいいのか思いだそうとしても。
記憶に色濃いのは、その間から覗く白磁の肌だけ。]

(236) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[雫が落ちない程度に髪の水分を吸わせた後、
奮闘する時間は秒針が二周も終えない程の短さ。]

  …………よろしく

[下着だけを見につけ、宛がわれた衣服は
羽織りのように腕を通しただけでの間抜けな姿で。

拗ねた顔で太紐を渡し、
代わりにその手にあるグラスを強奪して飲み干す。

乾いた喉を潤す水は、彼からのサプライズと同じく。
ほこほことした歓びと癒しを裡に運んでくれた。]**

(237) mumriken 2015/08/16(Sun) 12時半頃

[ぽかん。
何が起こったか分からず見上げるのはセピアも同じ。
スローモーションで上に浮き上がる周囲の風景に一瞬何が起こったか分からず、喋っていた口は半開きで、
足と尻に感じる床の感触に、周囲が浮き上がったのでは無く自分が落ちたのだとようやく気付いた。
なに?どうした?何でおれ床に居るんだ?
しかし気付いたからと言って思考が回復する訳でもなく、腰のへっぴり具合も、同じこと。

そして、じわじわくる熱と、恥ずかしさ。
だってそんな、キスしかけて腰が痛くて転ぶなんて。そもそも腰が痛いのってアレがコレの結果だし。
先とは違う意味で赤面し、目線は見上げた金から剃らせない。
正しくは、他を見れない。客からの視線が痛すぎて。

それでも発するヘルプより早く悪魔が動いたのは、幸いだったか。
現在の脳はあらゆる処理を停止させており、消えた大盛魔除けにも、抱きあげられた事にも一切反応は返せぬまま。
…が、]


 みっ、ず虫は、ないからあああぁぁぁ!!

[それだけは譲れないのだと、それだけしか返せなかったのだと、
ばびゅんと連れ去られる店主は、最後にそんな叫びをフロアに残しただろう。

体制に文句をつけ暴れはじめるのは、バックヤードに引っ込んでから。]


【人】 営利政府 トレイル

[別段違和も、動揺もなく扉を抜ける気配に、
いま一番知られては困る秘密の秘匿は叶ったらしい。

水音の間に、深く深くため息を落とすが、
シャワーの温度は下げないまま。

ほかほかに火照る頬の朱。
逆上せたのは湯気でなく恋人への飽く無き情欲の所為。]

  っ、どこが

[自覚が、あったなら。>>242
トレイルが成人男性の平均ほどでも経験があれば、
この場の振る舞いも、また違ったかもしれない。

半裸で棒立ちの姿に扇情の意図はなく。
自慰の名残にくちづけられて、軽く息を飲む。>>244
グラスの水を奪うことで、溺死から救えたらいいのに。]

(249) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時頃

  オジサンとかよく言うよ
  トシとかかんけーねーっての

[ゴドウィンに向けてケラケラと笑う


  人魚の涙は……女性的魅力が上がる、らしいぜ
  まあ、オスに効くかってーと微妙かもな
  マスターにちらほら食わせてんだけど、効果あんのかね?

[ちらりと店長を伺う]

  あ、でも旦那の店の男客は増えるかもしんねーな
  女性フェロモンが増えてさ


【人】 営利政府 トレイル

[どれだけ拗ねた顔を作っても、
招く声と引き寄せる腕には赤子並の従順さで、裡に納まる。

ほどよくゆとりを持ち合わさる麻布、
彼からは何らかの目印が見えているのか
納まりいい位置に巻かれる太紐(オビというらしい)に。]

  さすが、慣れて、んっ……

[骨ばった、器用な指先が背中で結うのを助けるように、
肩に手を置き、身体を預けていればふいに走る刺激。>>244

ぞくりと、背筋を走るこの感覚は悪寒ではない。
思わず漏れる息と、僅かに腰を揺らすことで抗議して。]

(250) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時頃

【人】 営利政府 トレイル

[そうして着付けの終わった姿を披露する。
花の間を巡る蔦に、この身ごと囚われたような錯覚。]

  んー……意外と、楽だけど
  なんか足元がスースーする……

[似合っているかどうか、自身では解らない。
でも彼がそう言うのならきっと、と。
上体を捩じり袖や裾をまじまじと見つめた後。]

  ――…ん、

[過ぎた賛辞を咎めることもできず、
頬を撫でる指の圧を深めるよう、擦り寄せ。
掌を重ね、ずらしてその先にくちづける。]

(251) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  また、少しだけ千冬に近づけたみたいで
  ――…嬉しい。ありがとう

[照れくさそうに微笑んだ後。
お返しをするように、額から頬へと指先でなぞり。]


  ありがとう。千冬
  ――…愛してる

[納まりきれなくなった想いが、溢れ。音となって零れた。]*

(252) mumriken 2015/08/16(Sun) 15時半頃

 そんな事言ったって…、

[こんな恰好恥ずかしすぎる。
続く文句は塞がれて、それ以上のお喋りはナシ。
抵抗していた手は何時の間にか縋りつき、せがむかのように引き寄せて、今度こそ目を閉じ、交わす甘さに溺れていただろう。

だから、抱かれ階段を上がったのも、ベッドに横たえられたのも知らないうちに。
後半は余韻の内に感じたかもしれないが思考はそれどころではなく、熱で緩む意識の隅に、軋むスプリングを微かに聞く。
離れぬ距離に腕をからませ、触れる体温に甘えていた。
後で、後で。そう我慢していたのは此方も同じ。]


 ――あ、
 ごめ、

[覗きこんだ瞳に、息をのんだ。
心配させた事に気付けば、途端にしょんぼり申し訳なさそうな顔になっただろう。
それでも熱は抜けぬまま、擦り寄って、二人の前髪の色を混ぜ合わせる。]

 …気にするかと、思って。
 言ったらもう、して貰えなくなるかな。…って、
 後悔させたいとか、そんなんじゃ、無くて、


 あれ、結構、よかった、し。
 またシた、い…し……。

[近いまま目を伏せて逸らして、言葉尻は小さくなるばかり。
朱を浮かべ、目を潤ませて、
今度こそ、この距離からは逃れられそうにない。]


【人】 営利政府 トレイル

[着付けに必要な接触なのに、腰骨やその先、
腹筋まで撫でる指に淫猥さを感じてしまうのは自惚れだろうか。
ひとつひとつの刺激に、くちびるを震わせ堪え忍ぶ。]

  う、うるさい……

[揶揄でなく。しっとりと重い囁き。
それだけで足元の力が抜けそうになるのを誤魔化すように、
肩に縋る腕に力を込めて、衣服の形になるのを待ち。]

(270) mumriken 2015/08/16(Sun) 19時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[普段と違う衣擦れの心地よさに目を細め、
同じ気持ちを分け合っていると、知っているつもりでも。

改めて音で耳に、脳に、こころに響かせれば、
凪いだはずの波が、また打ち寄せる。]

  千冬、……おれ……

[掌に受けるくちづけに、募るもどかしさ。
そのまま亜麻色の奥、陽も届かぬ所に触れる感触に、
肌を粟立たせながら、首筋をのけぞらせ。
くしゃりと後頭部の髪を掴む。]

  ――…は、……ふゅ…?

[鼓膜を震わせる蠱惑的な熱風に零れる吐息に音はなく、
冬の日に白むような、形のない声をあげて。]

(271) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃

【人】 営利政府 トレイル

[首筋にあたる、やわらかいくちびるに。
密度を増すふれあいに、腰を押し付けるように身体を預け。

うなじに走る、これまで感じたことのない痛みに、
寄る辺なく五指が揺れて、宙を描く。]

  ……ッ、 んっ…

[しばらくそのまま、鬱血が滲むまで
浅い息を吐きながら、潤む瞳に映る髪を撫でて。]

  千冬――…

[そのまま、じりじりとベッドに寄り。
腰を下ろすと、襟元を掴んで胸に顔を押し付け。

知りたいこと。己が抱く不安を小声で吐露した。>>202]

(272) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時頃

【人】 営利政府 トレイル

[人間とはかくも弱く、脆く、下劣で欲に弱いものだと。
嘲笑う瞳は歪んで、声は震えて、無様だ。
――そんな姿すらも、愛してほしいと。]

  なあ……教えてよ
  おれ、もう千冬が欲しくて、欲しくて
  おかしくなりそうなんだけど

  どうしたらいいの
  
[拳で軽くたたく、左胸。
この苦しさから解放されるなら、悪魔に魂を打っても。
氷漬けにされても構わないからと、みっともなく愛を請う。]**  

(273) mumriken 2015/08/16(Sun) 20時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[紛れもなく、生まれて初めて他人に刻まれたしるし。
温度のない舌が重なる度、冷たさと脈動が脳に伝わり。
確かな快感として全身を駆け巡る。]

  は、…ちふ、……ゆ

[これまでのような戯れとも、また違う。
この身を支配する行為を拒むことなく、抗うのは怖いから。

もっと、もっとと。
先を願う自分が見えているから。
背中を摩る掌は、変わらず優しく慈愛に満ちているのに。

それすらも淫蕩への誘いに感じる己の浅ましさが、怖い。]

(294) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[願った通り、囁かれる名前。
音になる度、蜜のコーティングを繰り返したような
甘く、どろりとした熱が溜まっていく。

顔も覚えていない親から貰った名前。
これまで、何の執着もなかった4文字の組み合わせ。

彼がくちびるに乗せる度、
かけがえのないものに変わっていく。
こんな自分でも、誰かを愛することができるのだと。
誰かに愛される価値が、あると信じたくなる。

その誰か、はもう、目の前の男しかいないのに。
嗚呼、何故この身体はただの、脆弱な人間なのか。]

(295) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[もう、手放せないと伸ばした腕は阻まれることなく。
常と変わらず包む腕は、どこまでも優しく。

見上げ、交わす双眸は今までみたどの時よりも。
深い焔が宿っていた。]

  いくらでも、欲しがってよ

  ――…ねえ、いいの?
  
[このままで。彼を愛し続けていいのか。
求めれば求めるだけ、愛してもらえるのかと。

不安が融けたことによる安堵と、
更なる期待で、見つめる視線への湿度が増していく。]

(297) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

  女性客増えるかなーって思ってさ
  って……あれ?

[言葉を繋ぎ合わせる
 男性客だけ、女性フェロモンには反応しない。つまり…]

  あー、噂のゲイバーって旦那のとこか
  別の部屋でやれる親切なバーがある、って聞いた事はあったんだよな

  じゃあ、此処に来てる人外の客も、そっちに行ってたかもな

[そう言えばトレイルも行っていた。
 ああだからトレイルは女性が苦手なのか、と勘違いのまま納得して]


  ま、人魚の涙なんてお守り程度だけどさ

  これからも、ウチも旦那も
  繁盛していこうぜってことで


  こっちも、昼も、よろしくな
  ゴドの旦那

[にんまりと笑った**]


[ベッドの上で裸体を晒すのは、まるで昼のまぐわいへの合図のようで。布を剥がす彼の指が肌を掠める度、外気に触れる度、何度も身体を震わせただろう。
だが枕に顔を埋めても始まるのは普段のソレで無く、しかしそれを彷彿とさせる事と大差ない。
触れられ漏れ出る声は、きっと相手を煽る物なのだから。]

 ン、…っふ


 ……ごめん。
 今度から、正直に、言うから。
 ぜんぶ。

[じっとして、おとなしく。
そう言われた癖に首をひねり、視界の端に背後の彼を捕らえれば、丁度背に口づける所だっただろうか。

咎められている事位きちんと分かっている。
彼の気持ちも汲まず、自分の満足感だけを優先して、それで悲しませた。

頼らないのは、信じないと同じ事。もうそんな悲しい顔させたくない。
言ってしまうと全てが恥ずかしくて堪らない気もするが、君がそう望むなら。
俺の物である君が、そう、望むなら。
これから共に過ごすであろう長い時を、些細な事で歪ませない為に。]


[唇が触れる度、行為の最中のように肺が、喉が震える。
漏れ出る声を我慢しなかったのは、どうしてか。

ずくずくとした痛みは徐々に消えて、しかし代わりに、彼の唇の感覚が消えてくれない。
不思議さに関心やら感謝をするより先に、覚えたのはもっとと言う欲で、
彼が好意でしてくれているというのに、それなのに自分はこんな、どうしようもなく、
どうして、こんなに、

こんなに、気持ちいいのか。
沸き上がる快感と甘い背徳感を吐息に混ぜ吐いて、後は身を任せるだけ。

喫茶店の、決して厚く無い扉と床。
止められない声が下階まで響いてしまったかどうかは、悪魔のみぞ知る。
あと、蛇。]


【人】 営利政府 トレイル

[背中から腰、そして先も掠めた骨の、先。
自身でも目にすることのない箇所を確認するような動きに、
背筋に一閃の電流が走る。]

  ん、……し、らない。でも
  千冬がおしえて、くれるんでしょう?

  甘いのも、苦いのも、……全部
  千冬の全部を、おれに  

[こわばりは一瞬で解け、
覆いかぶさる身体に押されるがまま、背を逸らし。
首元へのくちづけを深くするように、両腕を肩に預ける。
決して混ざり合うことのない互いの髪を擦り合わせ、

まっすぐ、見上げる双眸が伸せるのは。
この先に待っている悦楽の底への、期待と畏怖と。

すべての澱を底に沈め、愛しいひとを映す透明な水面。]

(300) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル

[いつもの、白い羽でなく、筋の張った腕に囲われ。
吟味するように動く掌に身を委ねながら、
線の間、点のようにぽつぽつと吐息が零れた。

何もない薄い胸板に、物足りなくはないのかという疑問は。
麻布から侵入を果たした指先に弄ばれ、
喉奥から溢れそうになる嬌声に掻き消される。

じっと見つめる男が湛えた欲と意地悪な問いに。]

  ……千冬が、いま
  おれに触って感じてることと、

  いっしょ、だ よ……ッ

[挑発するような笑みを浮かべて、回す腕に力を込め。
そろそろくちびるが、寂しく。喉が渇いたと舌を伸ばす。]

(303) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[深く、深く、どこまでも。
二人で堕ちるのなら、きっと怖くない。

こみ上げる情欲に身を焦がし、
ぎりぎり残っていた理性で。

リモコンに腕を伸ばし、暖房のスイッチを、入れた。
あとはもうひたすら、シーツが波打つ氷海に沈むだけ。]**

(304) mumriken 2015/08/16(Sun) 23時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 −めくるめく夜の蜜事−

[どこまでも気遣う声に、は、と浅い息を吐く。]

  いまより、苦しいことなんて、ない

[ただ欲を吐き出したいんじゃない。
より深く繋がって、消えぬ絆を刻んで欲しいと。
枷を失った獣は、愛を求めてもがき苦しむ。

救いの手を差し伸べられるのは、唯一人。

温度のない掌が触れる箇所すべてが性感帯、
悦の泉は溢れ、互いの隙間に潤いを満たしていく。

暴かれ、初めて眼前に晒された肌に手を伸ばす。
冬の終わりに届く、春の報せの代わりに。

繰り返し、繰り返し名を呼び、甘い声を響かせ。]

(327) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時頃

[背後から耳に響く声と、頭に直接響く心の声。>
囁くようなそれらを大切に拾い集め、一つも逃さないよう、心に縫い止めて。

彼は、どんな顔をしているのだろう。
枕の白と瞬きの黒しか写さぬ視界は始終揺れていて、もしこの白が背にあって君と向かい合えていたというのなら、今すぐ抱きしめているのにと、代わりにシーツを握りしめた。
…だめだ。こんな薄っぺらい布じゃ、到底彼の代わりにはなれやしない。

自分の身体に起こる変化なんて知りはしない。彼がもたらす物ならば、例え幾千の痛みであろうとも耐えて見せよう。
…まあ腰の痛みには耐えられなかったのだが、ある日突然揃いの角が生えたって、きっと自分は気にしない。
一度は望んだ道でもあるし、心の準備なんてとっくに出来ている。
君と永久を歩む準備も、同じ様に。]


 ――んぁ、プ、リム、

 …プリ、ムラっ…!
 プリムラぁっ、

[呼んだのは彼の、自分だけが知るホントの名前。
揺さぶられる身体ではどうにも上手に名前を言えなくて、掠れた声で何度も、何度も名前を唱え直す。
縋る手の先はシーツか彼か。どちらにせよ爪を立て、今は必死に縋りつくしかない。

啼き声を塞ぐ口付けの合間、また、何度も名前を呼んだ。
彼を忘れないように。彼が消えないように。
存在を、強く求めて。]


【人】 営利政府 トレイル

  ――…千冬、……ふ、……ッ

[自身すら知らない処に踏み込まれ、
まっさらな地を踏みしめ穢す、痛みすら甘美。

いつまでも消えぬ灯を、熱を分け与えたい。
果てのない、海を。共に揺さぶられて。
その先にあるのはきっと、永遠でなく刹那の歓び。]

  おれも、あい、してる――…

[でもそれで、構わない。
これからずっと、何度も、重ね繰り返すのだから。
この身が尽きるまで。その羽がすべて、空に散るまで。]

(329) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 −太陽さえ知らぬ 秘め事−

[覚醒を呼ぶくちづけに、甘く掠れた声を洩らす。
眠りの延長を求めうつ寝返りが、下腹部の違和を招いて。]

  ――…ぅ、ん……

[鈍い痛みと、奥に残る雫が現の証。
情欲に火照った肌も、今は常温で。

夜中の記憶を反芻すると、再び全身は桜色に染まり。
ほんのり艶を増した羽で、顔を隠した。

接吻が精一杯だった己が晒した痴態も、
欲に溺れ、焔を宿す恋人の顔も、
その身がなにを齎したか――硬さまでもすべて鮮明で。]

  いま、はずかしさでしにそうだから
  あんま、みないで……

(330) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[朝日の眩しさに目を細めながら、背を向ける。
羽を手繰り裸体を覆うのは、拒絶でないと報せるため。

ただひたすら、羞恥と。
それ以上の充足に浸りたいだけだと。]

  ――…あ、そうだ

[暫くもぞもぞと、反芻を繰り返し。
背を向けながら、足先を絡め抱く腕を弄び。
漸く落ち着くと、くるりと反転して。]

  身体――…ちゃんと、保ったよ
  だから……

[冷温に耐えるという、性交の条件を満たしたと。
得意気な笑みを見せ、耳元で囁く。]

(331) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

  ――…だから、これからもいっぱい
  おれのこと愛して、な

[いつか。彼が好いと言ってくれた角度で。

孤独な日々の終わりを。
幸福な日々の始まりを告げるキスを、貴方へ。]**

(333) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃

 −恋人さえも知らない、秘密−

[ロッカールームで着替えを終えて、
いつも通り前髪をかき上げる。

普段結わえられた髪は、垂らしたまま。
首筋に刻まれたしるしを秘匿して。

いつも、陰ながら支え、見守ってくれている同僚へ。
これだけは伝えておかねばと、そっと近寄り。]

  ケイ――あの、ね
  おれ、突っ込まれる方だった

[はたして蛇は、どんな反応を見せるだろう。
きっと呆れたような顔で、それでも祝福してくれると信じて。

今はまだ、甘い甘い蜜月の始まりだから、
蜂蜜やチョコレートを使った戯れは、未来へのお愉しみ。]**


 ― 夜の街 ―

[深く暗い街の中。
その地区の一角は何故か他よりひと際暗く、上を見上げれば街灯が一部壊れている事に気付くだろう。

おかしいな。
先週来た時は煌々と明かりがついていた筈なのに、どうして。
そう首をかしげても同行者はよそ見をするなと急かすだけ。

 「にゃあ」

鳴く猫の後を付いて、君は歩く。
いつもは迷子になる道を今日はすんなり。立ち止まり周囲を見回しても、同行者はやっぱり急かすだけ。]


 「にゃあ」

[夜の街を歩く一人と一匹。
暗い路地をとぼとぼ歩く。目的地は知らないまま。
だってこの猫が、僕の万年筆を返してくれないものだから。
暗い道のり、こんな深夜にもかかわらず、僕と同じように歩く人が何人か。

あれ?今すれ違った二人組、片方に白い羽が生えていなかった?
驚き振り向いても、誰も居ない。]


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注目:トレイル 解除する

処刑者 (4人)

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