人狼議事


82 謝肉祭の聖なる贄

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視点:


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 00時半頃


 フッ、フフフ。実に愉しい見世物になりそうだ。

[目の前の長髪の贄が発情しているので、自分の手で目の前で慰めるよう指示をしようか、それとも他と絡ませてみようか――などと考えていたところで。
膝を借りている同胞が帽子を目深に被っている珍しい種類の贄を嗾けるのを聞いて、思わず笑いが零れた]

 くすぐったい、か?

[機嫌良さそうに笑っている同胞には、酒を飲みながら脇腹や引き締まった腹などに手を滑らせようかと]


【人】 病人 エリアス

[>>5舌越しに、若き黒髪の贄の血の味を伝えてしまう事、
そして、それによって贄がどう感じるか、などを
気に掛ける大神では、無かった。]

ふふっ。
……さぁて、どうだろうねぇ。

[紡がれなかった言葉を察してか否か、
白金はただ楽しげな笑みだけを張り付けて、言葉を濁す。
けれどその手は、贄の両肩にしがみ付くようにすっと伸びて、
舌はもう一度、今度は唇を割って入ろうとするように、伸ばされる。]

……ほら、ちゃーんとそのあおい目、見せて?

(10) 2012/03/16(Fri) 01時頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 01時頃


 よせやい。
 うっかり盛っちまったら、宥めてくれるのかい?

[抗議の言葉は口先だけ。声色で嫌がっていないのはわかる。
 脇腹を撫でられて、牙の間から吐息が漏れた。]


 無論、そうさせて貰うが?
 キミならば、多少精気を吸いすぎてもどうこうなるような事は無かろう?

[フフッ、と。贄に向けるのとは別種の笑いを浮かべながら。
茶のわき腹に這わせていた手を、胸部へと滑らせようとする]


 まぁ、それはそうだが…

[一番乗りで喰らったお陰で、毛並みはつやつやになっている。
 うっすらと残る胸毛を撫でるように手が胸元へ滑りこめば、
 膝に座る相手には、小さな身じろぎが確かに伝わる。]


【人】 病人 エリアス


………いいコ。
これでよぉーく、お前のいろが見える。

[>>14今度はちゃんと見られた、見開かれた瞳の色に、
白金は満足げに囁いた。
己に対する贄の心を読んではいないものの、
何処か陶酔がその様から感じ取れれば、ある程度はその願いも察せられたか。

白金は、ただ、貪るように。そして、親しいものと戯れるように。
贄なる男の唇を、その口内を、その舌先までを、
水音を立てながら、ひとしきり舐り尽くしていた。]

(21) 2012/03/16(Fri) 01時半頃

【人】 病人 エリアス

[>>21舐り尽くした後、大神はぱっと口を離して。
そして、肩にしがみついていた両手をも離した。]


…………、……

[その手越しに感じた、贄の肩の筋肉を、
そして見つめ合せた瞳のいろを思い起こしながら。
それでもまだ、すこし物足りなげな様子で、
白金は、ちらと視線を別の贄の姿求めて彷徨わせていた。
自分からはその場を動かぬまま。]

(23) 2012/03/16(Fri) 01時半頃

 フ、フフフ……どうやら、私は贄を喰らう事以上に、こちらの方が餓えていたようだ。
 同胞と会うことも、この手の事も、随分と久しかったからな?

[贄たちのやりとりを眺めながらも。
茶の同胞が身じろぎする様に、愉しそうに舌なめずりしている]


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 02時頃


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 02時頃


[酒を飲みながら、贄たちを眺めて。
茶の同胞が嫌がらないようであれば。その胸や肩などに手を這わせたり、茶の股間に手を伸ばしたり、酒の口移しなどの手出しをするだろうか。

その後、盛ってきたならば。
人形態での体格などもあって、灰青の方が受け入れる側になるのだろうか。
その場合、地面に必要以上に触れる事を厭う雨師の性質上、馬乗りか座位あたりになりそうだが**]


 そんな、がっつくなィ…

[雨水の指が際どい所にまで伸びれば、こちらも神とはいえど本性は獣。
 饗宴で銀灰の放った色香やら、眼の前で触れ合う贄達の光景に、
 アテられないはずもない。

 口移しで酒を与えられれば、襟首を掴んで強く引き寄せ、
 肉欲に指絡められれば、滾る熱を伝えるだろう。]

 しょうがねぇお方さなぁ…
 
[半ば呆れた口調で言うも、声色に滲むものはむしろ乗り気で。
 欲しければ勝手に搾り取ればとばかりに、鷹揚に身を任せた。]

 


【人】 病人 エリアス

[あれから白金は、金糸の贄>>33からさっさと離れて
ひとり、祭壇の端に座りながら頬杖をついていた。]

…………

[かの擦れ声を「むつごと」みたいだと耳を伏せていた筈の小さな神が、
ああして睦み合いめいた行為に出ていたというのも不思議なもの。
ぴちゃり、くちゃり、と白金なりに時間を掛けて触れ合った贄から
その口を離した時の、あの憂い帯びたあおを思う>>31。]

欲しいの、あんないろじゃ、ない。

……んだけど、なぁ。

[ぺろり、贄の唾残る口の中を一舐めしながら。
その間に、同胞ふたり、贄ふたり、
そして銀灰と娘の方もまた、ひとまずさらっと眺めていた。]

(48) 2012/03/16(Fri) 14時半頃

【人】 病人 エリアス

[どの折であったか、視線移した先に丁度あの贄>>22
帽子押さえる様が見えたならば
その時ばかりは、口許緩めてはいたのだろうけれど――。

その光景が、最も年長の贄との慰みあいなのだと覚れば。
何処か微かに、その芳香まで覚ってしまった気さえすれば。
目はふっと其方から離れ、そして伏せる。

今でなく昔ならば、白金にとっても交わりの光景は余興足りえるものだった。
それこそ、髪の贄に触れたり舐ったりのちょっかいもしていたかもしれない。]

(49) 2012/03/16(Fri) 14時半頃

エリアスは、>>49長髪の年長の贄に、触れたり舐ったり、など。

2012/03/16(Fri) 14時半頃


【人】 病人 エリアス

[じゃれあう様子の年長の同胞ふたりを眺めていた時の瞳も、
また何処か複雑な色は滲み出ていたもので。
そしてかれらのもとに参るあの金糸の贄、黒壇の贄。
かれらを再び呼び寄せるでもなく、白金は俯いて]


っ、

うぐぅ………、腰、が、 ………。

[座る姿勢で、顔を痛そうに歪めたのは一瞬のこと]

(50) 2012/03/16(Fri) 14時半頃

【人】 病人 エリアス

[けれどすぐに取り澄ました顔に戻し、少し間を置いてから]

だーれーかー!
………ねぇ、ちょっとそこのおねーさん!

手空いてるなら、とりあえずお酒持ってきてー。
お酒、ちょっとだけ。ね?

[その娘が少し前まで銀灰の許に居たのは、見えていた。
といっても銀灰を直視できるでもなく、ただ一瞥した程度ではあったが。
そしてその娘が今、かの大神から離れているのが見えていて>>41
白金の顔は、其方へと向いた。]

(51) 2012/03/16(Fri) 15時頃

[何だかんだで、白金の身体は完治はしていない。
毛並みや衣は一応いつも通りの綺麗さを装うことできても、
その内側にあるものは、未だにこうして軋むことがあった。
怯えていた様子だった黒髪の贄の肝一つでは、それはきちんと治るものでもなく。

じゃれあう同胞らのこえは薄らと耳に届きつつも、
混ざりに行かぬ、混ざりに行けぬ小さな神は、意識を其処から遠ざけていたのだった。]


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 15時頃


[離れていても、酸く甘い花蜜の香は膚から馨る。
その香は次第に濃くなり始めていた。
今はまだ、明確な形を持って兆してはおらず、白い貌は冷たく鎧われているが、自制の堰が切れるのもそう遠い先ではあるまい。
その証拠に、こちらへ近付いてきた時の足運びや、こうして見下ろす佇まい、物憂く半眼に閉じた目元に、既に仄かな艶が滲み始めていた。]


[かつて茶の輩が銀灰を味わったは。
充分に贄を喰らえず、狂熱を鎮めかねて狂乱寸前に陥った隙をついて――のであり、必ずしも本意の交わりではなかったが。
事後はともかく交わりそのものは、犯し犯されるを熱望して、自らもあますところなく輩のからだを味わったのだった。


自ら引き裂いて暴いた腹腔の、臓物と血の様々な色合いの赤に飛び散った純白の精、
跨った輩の腰の上でそれを喜悦を浮かべて眺め、熱い息を零す。
その一方で、からだの奥深くに埋まった剛直から、より一層の快楽を搾り尽くさんと身を引き絞る。
もっと喰い易いようにせよと凄艶な眼差しで強請り、頭を抱き寄せると眼球に舌を這わせて抉り取り……


そうして、血肉を貪る長い交接の果てに、漸く充ち足りた銀灰が獣の姿に戻ってまどろむ頃には。
茶の輩の体重は半減――とまではいかぬまでも、相当に減っていた筈だ。
大神であっても危うい深手の傷、癒えるまでに如何ばかり掛かったことか――]


[本来ならば、人に似せた姿はもうすこし若い――おそらく人間でいうならば、40を過ぎ50近い程度のもの。
己にはどの位に姿が変わっているかはわからないが。同胞の精を吸えば、回復もはやかろう。

酒の口移し時に引き寄せられれば、目を細めて。口内の酒がなくなっても、舐めたり啄んだりなどしたか。
熱を帯びたそれに指を絡めれば、手の中での精の放出を促すか]


【人】 病人 エリアス

[ちろ、と一度だけ。
茶色のもとに在る、あの金糸の贄が
銀灰の前に膝をついていた姿を横目に捉えていた。

此処で余所見をした理由は、白金自身も上手く掴めなかったまま。
はぁ、とただ微かな息だけを零していた。

かれらの近くだろうか、あの帽子の主と長髪の贄との、
そのまぐわいも視界を掠めれば、あまり目の色は芳しくもなく。
それも娘が此方に向かってくる頃には、白金は涼しい顔を戻していた。]

(61) 2012/03/16(Fri) 19時頃

【人】 病人 エリアス

[やがて呼び声に応じた贄なる娘>>57
畏まり、酒瓶や盆を取りに行く姿を一度見送る。
酒が欲しいだけなら、慣れた手つきの村民に命じた方が
早いのは解っていた上での、要求だった。]

はいはい、ご苦労様ー。

[>>58それから、戻ってきた娘の持ってきた
盃の大きさを一度見て確かめて]

じゃあちょっと、そのお手々でお酒、注いでくれないかな。
器にちょーっとだけで、いいからね?

[かなり気楽な素振りで命ずる大神の前には、
ぎこちない動作で差し出される酒盃があったことだろう。]

(62) 2012/03/16(Fri) 19時頃

 贄の味見をするか?
 ならば、私は邪魔になるな。

[茶の同胞と金糸の贄のやり取りに、同胞の下肢にある熱へ絡めていた手を引き。
ぺろり、と己の指を舐めた。

自身も熱を帯びており、風の熱をもっと欲しいとは思っているが。
人間相手と違い、同胞には無理を強いるつもりはない。
茶の同胞が贄に手を伸ばすようであれば、その膝から降りて褐色の贄を椅子に、余興と同胞たちの様子を眺めるだろう]


【人】 病人 エリアス


そんなに構えなくても良いのにねぇ。

[初めて故、という言葉は聞いていた上で、
酒を小さく啜りながら、呟く。
白金は、じぃ、と娘の顔を伺うように視線を向けて――。]

僕さ、ちょっと、具合悪い。
いや、大したことじゃないんだけどね……。

……その膝、ちょっとだけ枕にさせて。横になりたい。

[他の村民に聞かれぬ程度の(具合悪い、などの言葉が洩れれば騒がれることは予想できた)微かな声。
小さな白金にしてみれば、他愛ない頼みではあったのだが。
この要求が娘にどう判断されるかは、神の知るところではない。]

(65) 2012/03/16(Fri) 19時半頃

[構えているのは、己の方。
銀灰と娘との冷たいくちづけも、交わされた命令の内容も、白金の記憶には無かったが。
ふたりで在る様から、それとない雰囲気程度のものは、何処かで察していたのかもしれない。

そして何より。
離れていても伝わる、しかも先よりも確かに濃く感じられる香は
かつて辱められ怯えを抱かされた小さな神の、確りとした心持を蝕むものだった。]


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 20時頃


エリアスは、ヴェスパタインの方は、見ていない。

2012/03/16(Fri) 20時半頃


エリアスは、されど、何が聞こえてか。小さく、息を吐く。

2012/03/16(Fri) 20時半頃


この贄を。

喰いたいものはいるか。

[金髪の贄を見据えたまま、低い囁きを。]


【人】 病人 エリアス


――――……

[金糸の前に今は座していないその大神は、
耳だけを立て、その贄への銀灰の問いを。答えを。漠然と聞いていた。]

(74) 2012/03/16(Fri) 21時頃


………………………


………… あ のコ 、  ぼく  は


    ………… ぼく  が  、

[途切れ途切れの幼い声は、怯えを孕みながら、しかし確かに零れていた。] 


[別に今、何かしら粗相やら狼藉やらをはたらいた訳でもあるまいに。
低い囁きを聞き、香をもまた感じ取っていた小さな躰は。
何時かの記憶がぶり返しでもしたように、裂かれるような、
穿たれるような、剥がれるような、そんな痛みを鈍く抱いていた。

それでも、そのか細い声は、洩れていた。]


いちいちびくつくな。

[と冷淡に無理難題を吹っかける。
若い輩が怯えるほど虐待したのは当の本人なのを棚に上げている。]

では喰え。
そして、答えを聞け。




  ………… ほ し い   ん だ …… あのコ  が

 


 誰かが喰うのであれば。

[銀灰の囁きが聞こえれば。
笑みを浮かべてそう応じた。

先ほどの未成熟な贄と違い、成熟し引き締まった贄は、雨師たる大神の好むところ]

 もっとも。誰か、独り占めしたいと言うものがあるなら、遠慮するが。


[返ってきた声に、結局またびくついてしまう。
うっかりすれば贄たちにもこの心持が覚られてしまいかねない程の、緊張。]


 …………… こた  え 。

[辛うじて、といったところで落ち着きを取り戻そうとしながら、
先程の贄との遣り取りを、思い返す。]


[あの青の奥にあるものを確かめたくて、他の輩に渡せばどうなるかと、手放したのが失策であったらしい。
だが、ちいさい輩の勇を奮っての言葉とあれば]


主が我の顔色を窺うたびに、此方の方が情けなくなってくるわ。
辱められたを恨むなら、むしろ怒れ。
堂々としておれ。

[冷酷な言葉投げつけるが、それは彼なりの詫び、なのかも知れぬ。]


[独り占め、という語に、答える余裕が無い、まま]


そん、な、


…………… は い 。
ごめん なさ い 。

[その冷たい言葉を詫びだと捉えられる程、白金の心は育ってはいない。
けれど心は刃向えず、是を返す。
それでも結局相変わらずの、堂々とできていない声色ではあったのだが。]



[相変わらずに返って来る情けない返答に、ふんと鼻を鳴らした。]


【人】 病人 エリアス

[あの時贄なる娘に投げかけた要求>>65への反応が、どんなものであったとしても。
金糸の贄の受け答えが一段落ついたと思われた頃>>75に。
小さな大神は耳を立てたまま、その贄の方に瞳を向けていた。]

(78) 2012/03/16(Fri) 21時半頃

【人】 病人 エリアス

[目を向けた先。
その金糸に向き合い、両手伸ばす、銀灰の主>>76>>77。]


………… ………は、

[小さな身体が吐いた息は、鼻をくすぐる香の所為。
咄嗟に目を背け。 けれど、また、思い切ったように目を戻し。
白金はすっくと立って、その方に歩み寄る。]

(82) 2012/03/16(Fri) 22時頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/03/16(Fri) 22時頃


早く、せねば、
取るぞ――

[情欲に擦れた声。]


【人】 病人 エリアス


う、ぅ

 ………うるるる るる る ぅ……

[出そうと試みた言葉は、人語にならない。
前を向いて歩くことで、いっぱいいっぱいだったのかもしれない。
そんな白金は、銀灰に触れられそのくちびる奪われつつある、あおい目の主のもとへ]

(84) 2012/03/16(Fri) 22時半頃

【人】 病人 エリアス


 ………………っ、

[同じ高さになっていたふたりを見下ろす形で。
白金は銀灰の後ろから、アクアマリンの陶酔を示す呻きを聞く。]

 ………うぅ………ぐるるるるるるるるるぅ………っ、

(86) 2012/03/16(Fri) 22時半頃


 とる な

  ぼくの  もの だ 
 


【人】 病人 エリアス

[白金は、上から金の髪をぐいっと掴むように、腕を伸ばす。]

(87) 2012/03/16(Fri) 22時半頃

[静かに呼吸してじわりと溜まってきた熱を逃がそうとする。

まだ外からは見えねど、黒衣の下では抑えきれぬものが形を成しつつあった。]


【人】 病人 エリアス

[此方を見上げ、笑んだのちに退いた銀灰の主。
その様を映していた白金の瞳は、確かに怒りの色を滲ませていた。
瞳の奥、そのさらに奥の幽かな震えまでは、
きっと誰にも見えなかっただろうけれど]


 …………ぐる、る  ぅうううぅ ………

[漸く、眼前にはっきりと金糸の身体が、その目が、映る。
その髪を掴みとった白金は、身を屈めて。
あの時口づけた時と同じように、顔をぐっと近づけ、
アクアマリンの笑みを覗き込んでいた。]

(96) 2012/03/16(Fri) 22時半頃

【人】 病人 エリアス

[この姿、自ら命令を与えた帽子の贄にも見られたというのに>>92
今の大神の意識からは、それが抜け落ちていた。]

(97) 2012/03/16(Fri) 23時頃

【人】 病人 エリアス

[あの時少しの間だけ、娘の膝を枕として借りることは叶ったものの>>90
その上に頭載せている時の白金は、結局あまり心地よさそうな顔は
出来ないでいたままだった。

この折に娘の口から、銀灰の命じたことに関しても語られていて。
それにはただ、白金は何か少しだけ納得したような面持ちで、小さく了解を示しただけだった。
そんな白金には、膝を借りたはいいものの、
あの大神のものなる娘だと思うと、どうも自分の方が構えてしまっていた――というのも幾らかあったのだった。]

(101) 2012/03/16(Fri) 23時頃

[強くなった花蜜の香をうっそりと身に纏う。
食欲とないまぜになった情欲がじわじわと身のうちを蝕み、苦痛なほどだ。

今また贄が喰われるを見れば、もう歯止めは利かぬ。]


【人】 病人 エリアス

[欲しかったのは、こんないろではなかった筈だった。
それはおおむね嫉妬やら何やら……だいたいはそんなもの。
そんな激しい「元気な」いろが、このおおかみの求めていたもの、の筈だった。]


 ………う ぅううぅ 、 ……お前、

[今まで白金は、そのいろをこのアクアマリンの中には見出していない。
この先そんないろが本当に見られるのかも、わからない。
それなのに、やわらかなそのいろの主に、何故か、拘っていた。]

(105) 2012/03/16(Fri) 23時頃

【人】 病人 エリアス




お前。

誰にも、とらせない。
僕のもの、だ。

[髪を掴んでいた手は滑り、その頭を引き寄せるように回す。
そして、近づけたくちびるを、今一度、寄せて重ね合わせる。
今度は血の味をも得ようと、小さな牙を時折、
贄のくちびるや舌に突き立てて]

(106) 2012/03/16(Fri) 23時頃



――だそうだ。

[肩を竦め皮肉な笑いを浮かべる。
内実餓えに苦しみ切羽詰っていても、まだこのスタンスを崩すつもりはないらしい。]


 フフフッ…それほどに気に入ったのならば、仕方あるまいな。

[白金の同胞が宣言するのを聞いて、愉しそうに笑う]


[忌々しく恐ろしく恥ずかしく、恨めしい記憶呼び起こす香。
けれどそれにも、怒れ、堂々とあれ、と半ば無意識に意志して。
今。小さな勇気から勢いづいたおおかみには、既におそれは無かった。]


【人】 病人 エリアス

[擦れ声が、微かに捉えられた。やはりどうしても、それは甘く響く。
それはあれほど心地悪かったものの筈なのに、今、心に刺さる。
睦み合いなんて、艶ごとなんて、懲り懲りだ――と、
そんな類のことを今の何時か、同胞の誰かには密かに零していた程なのに]

……………、……ん、

[その擦れ声の主は、くちびる塞がれる前に、何かを言ってきたようだった。
それでも止まらず、急くようにその口内を舐めた後、
一度唇を離してから、白金は問う。]

ねぇ、お前。
………さっき、何を、

(113) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

[あまりにもやわらかく、そしてやさしくも見えるあおいろを覗き込む。
今のおおかみの瞳には、怒りの色は無い。
ただ、泣き出してしまいそうに、その色は淡く揺れている。]

(114) 2012/03/16(Fri) 23時半頃

[とつとつと脈打つ、娘の心臓の音に耳を傾ける。

この熱くやわらかい肉を引き裂きたいと、じりじりとその身を焦がされながら。]


[年長の同胞たちのこえは、耳に触れども。
アクアマリンに囚われた小さなおおかみからは反応は返らない。]


【人】 病人 エリアス

[問いに対し、はっきりとした答えは、言葉としては返ってこなかった。
ただ、逆にどうしたのかと、問われてきたみたいで……]

………………

[ゆれる瞳のおおかみは、それ以上何も問えず。
目前にあり、淡い笑みを湛えるそのアクアマリンが、示してきたのは]

(123) 2012/03/17(Sat) 00時頃

【人】 病人 エリアス

――――… ……!


  ……う、ぁ、あ、

[抱き寄せてくる、長い腕。
その時に、おおかみの大きな瞳から、どっと涙が零れだした。]

(124) 2012/03/17(Sat) 00時頃

【人】 病人 エリアス

[ほんとうに今まで、求めても得られなかったものを
今、手に入れられたこどものように。
ひとしきりの嗚咽を洩らした後、白金は、ぐっと抱き締め返しながら囁く。]


頂戴。

お前の、あおいいろも、あったかさも、……やさしさも。
……ぜんぶ、ぜんぶ。

[今、贄を食もうとはしない。
それは台座に置かれてから為されることだと、大神は考えていたから。
けれどそれでも小さな牙は、すぐ傍にある首筋を
甘く噛むようにして、皮膚に触れていた。]

(127) 2012/03/17(Sat) 00時頃

[だが逆に、この肉の質量を、温かさと心音を、正気を繋ぎ止めるよすがとなす。

今、この娘を喰らうつもりはない。
少なくとも、今はまだ。]


【人】 病人 エリアス

[頭を撫でてくれる手が暖かくて、涙はさらに落ちる。
あおいいろはもう見えない。
けれど、そのあおを持つ彼自身は、こんなにも、近い。]


……………

[どうして、見ててくれるのか。
問うべきであろう問いは、込み上げる想いの所為で、言葉にならなかった。]

(136) 2012/03/17(Sat) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

[つぷりと、牙は贄の皮膚を小さく貫いた。
滲み出た血潮に、零れ落ちた自分の涙が少し混じる。それを、舐め取る。
その様は、祭壇囲む人間の目にも映ったことだろうか。]

(137) 2012/03/17(Sat) 00時半頃

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