人狼議事


233 逢魔時の喫茶店

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視点:


【人】 若者 テッド

いい。
変わるの、ややこしい。だろ。

[>>0周りの状況合わせでどちらかを変えるのは、逆にやりづらい。
 そんな機会は……そんな機会は、あるのかもしれないが。
 そんな時に、届きづらい言葉を話すなんて、まどろっこしい。]

大丈、

[角探しをやめて手を離した、そこ。オレの手でない何かが、乗った。
 あたたかい、のは、アルコールのせいだろうか。
 オレの顔が熱くなってくるのも、アルコールの――
 俯いて、せめて色を見られないようにと、隠した。]

(7) mmsk 2015/08/12(Wed) 23時半頃

【人】 若者 テッド

――へ、

[>>10頭の上に爆弾が降ってきて、間抜けに口をぽかんと開けたままゴロウを見た。聞き間違いじゃないかと訝る顔は、気づかぬうちにすっかり赤い。
 可愛い。可愛いって、何が。ツノが可愛いんじゃなくて、ツノがなくても可愛くて、つまりそれはオレがかわいいって目の前のこいつがオレにそういったのか。]

っ、!

[ぽん、と脳内で何かが弾けた。可愛いって、何だそれ。何だよ男に、鬼に使う言葉かよ。
 角付きの子鬼をからかう言葉でなくて、オレ自身へ、直接かけられたって、そういうことだと。]

(30) mmsk 2015/08/13(Thu) 09時半頃

【人】 若者 テッド

……ば、かじゃ、ねえの

[なんとかそれを絞り出すのが精一杯で、テーブルに突っ伏した。
 悪態をつくには相手のことを好ましく考える必要があるわけで、そうやって考えはじめたら、本当に目の前の男が]

    ―――― だ。

[掠れた細い声で、零す。
 置かれたグラスを衝動で一息に干してしまいそうだったが、注文の声は何とか聞こえていたので、どうにか抑え込んだ。]

(31) mmsk 2015/08/13(Thu) 09時半頃

 − 過日のcafe & bar ≪Twilight≫ −


  いらっしゃいませ

[勤続年数は間もなく二桁を越えるが、
畏まったコテツの挨拶を聞いたのは初めてかもしれない。

彼に数テンポ遅れて、いつも通り腰を曲げる。
あのケイですら堪えているのだ。
千冬と初めてここへ来た夜のことを思い出し、
不要な揶揄は裡に仕舞っておくつもりだ――今の、ところは。]


[この店の、コテツの、秘密を明かす間。
トレイルは何も言わず、給仕に励む。

一時期落ちた客足も、また戻ってきた。
『あの悪魔、昔はもっと冗談が通じたのに』とか。
『よほど今の主人に惚れ込んでいるらしい』とか。

囁く噂が耳に届いても、聞こえないふりを貫く。
ここではそういう振る舞いを求められているから。
よもやそれがうちの店主のことだとは、夢にも思わず。

『坊主はまだ人間かい?』
なんて、全身を包帯で包み真紅の瞳孔を持つ男に尋ねられても。]

  ――勿論。俺は死ぬまで、人間ですよ

[当たり前のことだと、静かに答える。
くちびるの端に、ほんの少しの痛みを抱えながら。]


[2杯目のグラスも空になる頃。
そろそろここの空気にも慣れてきただろうか。
あまり間を置きすぎると、逆に声をかけづらくなる。

日ごろ可愛がっている(本人談)同僚にエールを送ろうと、
いかにも通りすがりに目がつきました、という態で近づき。]

  どう? 楽しんでる?
  今なら珍しい料理がたくさん食べられるよ

[ゴロウに向けて微笑みかける。
ホラーの類が苦手だという前情報は受け取れなかったが、
リツよりはストレートに驚く様は確認していたので。]

  昼に比べて、夜は薄暗いから足元には気をつけて

  尻尾とか、羽とか
  ――…目玉とか? うっかり踏まないように

[さすがにそういった落し物をする客は稀だが、0じゃない。]


 ― いつかの、夜のトワイライト ―

[その扉が男を拒む事はなく、深いグリーンは昼間と同じようベルの音と共に口を開いただろう。

ただ昼間と違う個所は、
酒の並ぶカウンターの奥の風景と、店員の服装と、揃う客の風貌ぐらいか。
馴染みの顔を見つければ、やあ、と、カウンターの奥から店主が手を振った。]


[コテツから撃が飛ぶ前に、ほどほどのところで留めて。
ごゆっくり、と笑いかける。
二人にとって、忘れられない夜になることを祈りながら。

そして――…休憩を取る前に。
厨房で鍋を振るう、もうひとりの同僚の元へと近づき。]

  あの、さ……ちょっと、
  聴きたいことがあるんだけど

[きょろきょろとあたりを見渡し、
他に誰もいない――壁に耳も、扉に目もないのを確認後。

そういや蛇の時ってどうやって音を聴いてるんだろ、
なんてどうでもいいことを頭の隅に浮かべながら、問いかける。]


[厨房ならば思いっきり笑っていられる。
 料理をしつつ、口にはタオルを当ててひたすら爆笑していた。
 やばい、腹痛い。

 トレイルが入ってきたのは分かっていたが。
 暫くは腹を抱えて笑い続ける蛇であった]


  お、……とこ同士でもさ――
  セックス? ってできるもん、なの?

[相談相手として、正しいかどうか解らない。
けれどトレイルにとって、恋人以外で
一番信頼を置き、尊敬している人生の大先輩はケイしかいない。

(ホレーショーは、近すぎて逆に言えないし)
(コテツは今、それどころじゃないし)

(千冬本人に尋ねるなんて論外)

耳まで赤くなりながら、困りはてたという顔で尋ねる。
普通の人間としての人生をサボってきたツケが回ってきていた。]*


[ぶふぉ]

[まさかの問いに、吹いた。
 笑いすぎて痛い腹筋に更なるダメージが入る]


  …………生殖目的は達せられねーけど、人間同士では、交尾は可能


[聞きたいことはこれではない気がするが。
 というか相手は妖精、だよな。あいつだよな?
 さすがに妖精の交尾方法は知らんが、人間の身体であれば大丈夫だろう。

 雄雌交尾は経験有るんだろうかと考えるも
 トレイルの女性苦手な様子を考えると謎である]


  あー……… やり方、だよな
  えーと

  蛇は、ぐるぐると相手に身体を巻きつけて、全身舐めるんだが……
  えーと


[さすがに人間には不可能なので、更に考える。

 客には男相手を好むインキュバスも居る。
 彼らの話を思い出せ、思い出せ]


  そもそもお前、突っ込む方? 突っ込まれる方?


[残念ながら人間らしい羞恥心が無いせいで
 ストレートな問いが出るのだった]


  え、ちょっと。大丈夫?

[調理の間も始終笑いを堪え、時に噴き出していたし。
変なキノコでも食べたのだろうか。

なんて心配が遅れてやってくるほど、トレイルは参っていた。

この数日。宣言通り毎晩共に眠っている。
夜中時折薄く目を開くと、そこに恋人の顔があって。
流れるような項や、熱を込めた吐息にこみ上げるものはあれど。

――…なんてぐるぐるしているうちに、答えが届く。]


  ……できるん、だ……?

[相談の相手が千冬だとは、、明言していないが明確だろう。
ケイに尋ねた理由は其処にもある。

一見、彼は自身と同じ身体の構造をしているように思うが、
精霊というのはまた違うのだろうか。と考えて。

可能ということ、蛇のやり方にほうほうと頷く。
そういえば彼の舌は長いし、その身はしなやかで器用だ。
なんて感心から。

陶器のような肌を舐めたら、どんな味がするんだろう。
なんて不埒な想像に思考が傾きかけた後。]

  ええっと……からかわれる、方?

[逆に問いかけられての返事は、
一言で言えば身も蓋も、ついでにオチもなかった。]


  ………からかわれる、方
  えーっと………


[そもそも蛇は妖精の交尾方法はさすがに知らない。
 となれば、教えるのは遊び方ぐらいだろうか]


  舐めるのは、多分皆気持ちいい筈
  そうだな、コレ――チョコとか、蜂蜜とか
  ブランデーとかもイイな

  そういうの、相手の身体に掛けて―――舐めながら、ぱくっと
  うまいし、相手も面白い反応するし、こういうのがやりやすくて楽じゃねーかな
  すっげー楽しいぜ


[にんまり。
 コアなプレイだとは思っていない蛇であった]


 …あー、

[まあ、初めてでアレはきつい物があるよね。
扉を閉めてしまった客の反応はフツーの人間の物である。と、番犬もとい番悪魔をじとりと見つめる。
一旦他の物に業務を任せ、客に断り、カウンターの奥からフロアに身を滑らせると、]

 デニスちゃん用に、
 ちょっとバージョン落としといて。

[言付と共に悪魔の頬に口づけて、客を追いかけそのまま外へ。
戻ってきた時にはもう少しまろやかな外見になっていると良いなと期待しながら。]


 デーニスちゃーん、
 なんかごめんねー?
 びっくりした?

[本人からすればビックリしたどころでは無いのだが。
走って遠くまで行ってたら困るなと思っていたものの彼は案外近くに居り、まさか腰が抜けているとは思いもせず、緑の扉からひょっこり店主が顔を出しただろう。
その後ろに銀色を確認したのなら、二人まとめてエスコート。]


[ボケか、ツッコミかという質問ではなかったらしい。
これ、と示される様々な食材や酒瓶を目で追う。]

  舐めながら、ぱくっと……?
  
[チョコは、熱そうだしブランデーは酔いそうだ。
蜂蜜ならいけるだろうか。
無意識に掌を見つめ、口元に指先を宛がい考え。そして。]

  あー……うん、ありがと
  できるかわかんないけど、…頑張ってみる

[頷き、礼を述べるとそそくさと厨房を後にした。
相談を持ち掛けておいて何だが、
これ以上続けると、火傷で済まなくなりそうというか。

仕事が手につかなくなりそうで。]


  夏場ならいい感じにチョコが溶けるから
  楽だと思うぜ……って

  あれ、これだけでいいのか?

[首こてんしつつ、トレイルを見送った。
 蜂蜜に天使の雫混ぜると良いんだぜ、と言おうと思ったのに]


[取りあえずカウンター席に押し込んで、隣はヒトに近い外見の客か顔見知りで埋めるか。
いつぞや来たゴロウより派手な反応だなあとか、ここまで驚く客も随分久しぶりだなあとか、やっぱり事前説明は大事だなあとか色々考えながら、ヴェスパタインが手伝ってくれるなら二人でデニスを店内まで運搬しようか。

まあまあとにかく飲みなさいとアルコールのメニューを差し出して、…さて彼は酔う人だったっけ。
だいぶ前のファミリアで一緒に呑んだ記憶はあるにはあるが、彼の様子までは覚えていない。]


[再び店内に戻れば悪魔はきっちりボリュームダウンしており、すれ違う際よくできましたと笑みを投げる。

こっちの混乱が収まったら、後で酒を注ぎに行ってやろうか。
離れた位置で寂しそうにしている彼に労いの酒と息抜きの雑談を贈って、店を閉めたらちゃんと構ってやると、大きな角を撫でただろう。]


【人】 若者 テッド

[飲みますか、と聞かれれば>>48、顔も上げられないままに手だけ伸ばした。
 カクテルグラスの足を掴んで確保したまま、静止する。だって飲むには、顔を上げなければいけない。今はそれをどうにも、出来そうにない。
 トレイルがからかいに来たって、追い払うのに足が出るだけだ。

 大丈夫って、何だよ。どういう意味だ。そりゃ威厳も力もない、ただの小鬼で、悲しいかな変化も出来ない角もない。
 確かにオレは身の危険を感じる必要はないイキモノだし、ご期待通りに異形になったりなんて夢のまた夢だ。
 なんだか馬鹿にされたみたいな気がして、悔しくて、唇を噛み締めた。]

(74) mmsk 2015/08/14(Fri) 00時頃

【人】 若者 テッド

[知ってる。ゴロウにそんなつもりはなくて、オレが卑屈なだけだって。
 だから、なおさら。]

あんたなんか、

[そんな折に、堪えきれなかった声を訊ねられて、唇が震える。
 何だよ、お前。何なんだよ、もう。
 どんなオレでも大丈夫とか、そんなの。
 そんな言われ方したら、そんなの。]

(75) mmsk 2015/08/14(Fri) 00時頃

【人】 若者 テッド

あんたなんか、だいっきらいだ……!

(76) mmsk 2015/08/14(Fri) 00時頃

(あんたのことが、だいすきだ)


【人】 若者 テッド

[思ったより声が大きくなって、でももう戻れない。
 出た声を飲み込めない分、手に持っていたグラスを一気に呷る。
 逆さ言葉はしないって、さっき話したくせに。
 この感情にだけは、嘘はつけなかった*]

(77) mmsk 2015/08/14(Fri) 00時頃

 まー、お察しの通り、ウチはこう言う店なの。

 はいはい。ジン、ロックでね。
 …ボンベイサファイアでいーい?

[こういう店。と、全然説明になっていないフォローを入れて、きっとあの日のコテツ以上に説明ができていない。
カウンターの内側で店主が作るのはいつものコーヒーではなく、淡い色彩のカクテルの数々。

同業者の男にジンの銘柄を伝えたものの返答はそんなに聞いて居ない。
「あくま」「このこと」の話はちょっと分からなかったけれど、そうだよと頷いて、、
ロックでも十分美味いそれをロックグラスに氷と共に注ぎ、小皿に乗ったオリーブとクラッカーをテーブルに置い――]


 …どしたの?

[突然カウンターに飛び乗った猿に驚いたものの、見下ろす目は随分柔らかい。
ふら付く身体をそっと支えて、一応デニスにジンを差し出しはしたが、彼の好きにもさせてやろうと、基本的に止めはしない。
何やら銘柄は怪しい…というか、酷く強い物のような気もしたが。]


 そうそう。
 いやー、来てくれてうれしいよ。

 ウチはこっちが本業でさ、
 デニスちゃんいつも昼間沢山来てくれてるし、
 そろそろこっちにお誘いしてもいいかなーって。

[先より落ち着いたように見える男に安心すると、自分の方も酒を流し込む。
飲んでいるのは彼と同じ、ジンをロックで。

そして、猿の抱えた瓶の銘柄にようやく気付いた。
あれ、これってケイのじゃん。
スペシャルブレンドと書かれた手書きラベルをちらりと見て、まあデニス強そうだし大丈夫でしょ。と、適当さは昼間と同じ。
ちなみに、自分は飲んだ事無い。
注文されれば、氷を入れたグラスをもう一つ。]


 …大丈夫?

[あー、結構強かったかなー。香りはそうでもなかったんだけどやっぱりあっちの酒は怖いなーなんて思いながら一応の声かけはして、
ちらりと厨房の、該当酒の管理者を方を盗み見た。
やや不安そうな店主に対し、さて蛇はどんな顔をしていたか。
二杯めもその次も、注ぐのは猿に全て任せて、
任せて、飼い主は特に止めない。]


 − 後日のcafe & bar ≪Twilight≫ −

[夏の日差しの中、只々甘く優しい愛情をたっぷり受けた後。
鏡の前、後ろに結わいた髪を確認してもう一度前髪をあげた。
仄かに赤い目尻は日に灼けたのか、あの男の熱に焦がされたか。]

あれから。
忘れる間もないほど繰り返し強請り請われ重ねる接吻は
昼夜を問わず、日々深みを増していく。
麻薬のような中毒性に思考を蕩かしながら、
黒く、時に銀の檻に囲われ亜麻色の髪を乱される度。

もっと。深く浸食されたいと募り燻る想いは、
まだ薄い殻に覆われたまま、胸の底で密かに息づいている。]

  さーて。今夜もがんばりますか

[惚けた気分を一新。
気合いを入れて、スタッフルームの扉を開けた――。]


  ……ホレさん、あれ、誰?

[澄ました顔で出迎えの挨拶をするべきなのに。
絵に描いて額に飾ったような、
如何にも禍々しい者が入口にいることに気づけば。

店長の袖を引き、耳打ちして尋ねる。
扉の中にいるのだから、赦された存在なんだろうし。
不思議と怖くはなかった。逆に怖くないのが不思議で。]

  え、……ブローリンさんなの?

[正体を聞けば、今まで随分猫かぶってたんだなあ、
なんて呑気な感想。
童話の中で悪者筆頭となっている狼を育ての親に持つトレイルは、
悪魔が人を惑わし狂わせる者だという教えについても。

――そのすべてが悪人なわけではないのだ、と。
目の前の男に、瞬時に認識を改めた。]


  いらっしゃいませ、ゴドウィンさん
  いつもとは逆ですね

[紆余曲折、すったもんだの末新たに招かれた客が腰を据えれば。
いつも通り――否、昼の3割増しで済ました顔で出迎えを。
理由はもちろん、観覧者の目線を意識して。

人間がひとりで、夜、この店を訪れるのは稀だ。
誰かと待ち合わせだろうか。勿論詮索はしない。]

  ごゆっくり、お楽しみください

[知らぬが仏、とは東洋の諺だったか。
何はともあれ、非日常に足を踏み入れた彼が
良い時間を過ごせるようにと願い、通常業務に戻った。]


[猿のブローリンは、今夜も元気いっぱい。
何やら店員の真似事をしたい風な仕草が見えても、
別段止めることがしない。
そういう面倒なことは店主に丸投げだ。ただ。]

  あれ、それって……

[見覚えのある赤い液体。
はてと首を傾げるが、ゴドウィンは普通に飲んでいる。
しかもなんだか、とても、楽しそうだ。

ならば大丈夫か、と。良かった、と。今日も鈍感さを発動。]


[――それから、数刻。
休憩の時間となれば、炭酸水の入ったグラスと数枚のクラッカー。
それからナッツの蜂蜜漬けをトレイに乗せて、
まっすぐ奥のテーブル席へ向かう。

一歩、近づく度に足元に絡まる冷気の歓迎に頬を緩ませ。]

  ……ここ、空いてる?

[からかうように目を細め、返事を待たずに向かいの席に座る。
テーブルひとつぶんの距離。
これがトレイルにとって精一杯の、公私の区別。]


[常に口にしているものより安価な酒を嗜むのを見れば、
より勤労への意欲を湧きたたせた。
同時に、見えない気遣いへの感謝と申し訳なさに目を細め。]

  おやつ、持ってきた。一緒に食べよ

[手軽に作れて栄養とカロリーが取れて、つまみにもなる一品。
掬う為のティースプーンを忘れたことに気づいたのは腰掛けた後。

とろりと琥珀色の蜜を纏うそれに、
昨夜、同僚に打ち明けた相談事と、助言が過り。
しばし見つめた後、親指とひと差し指にアーモンドを摘まんで。]

  はい、あーん

[既に遠い昔のようで、最近の記憶。
いつかの喫茶店でされたように、甘味を男の口元に運ぶ。]**


 うん。そう。ブローリン。
 一応ウチの番け…、警備員として採用だから、
 まー、怖いかもだけど、慣れといて。
 ねっ!

[一応トレイルがああいった存在に偏見が無いというのはきちんと分かっているが、
出勤してきた彼にそう伝えて、最後の「ねっ!」は背中をばしーんと叩いておいた。
そこまで痛くない筈。多分。

しかしその反動で自分の腰にもダメージが来るという事までは予想できず、結果叩いた方がよろめく事となったか。
鈍い腰の痛みは件の警備員による物で、ついでに喉の調子も少しおかしい。
痛みと、激しい営みを思い出して一瞬動きを停止させたものの、それを問われれば何でも無いと、すぐ業務に戻っただろう。
その頬をほんのり染め上げて。]


 昼営業してないと、
 近所から不審に思われるでしょ?

 まー、たまに飲みに来てくれるだけで俺は嬉しいから。
 ファミリアで沢山飲ませてもらったし?
 今度はこっちが。と思って。

[デニスと話しながらも手元は忙しなく働き続け、昼間のだらけっぷりが嘘のよう。
途中途中で注文を承ると、酒瓶を、ミキシンググラスを、シェーカーを手に取り、グラスの中に鮮やかな色彩を咲かせていく。
オレンジジュースが鮮やかな黄色いカクテルの名は、パラダイス。
それを注文した客は、ファミリアのマスターとも顔見知りである「昼の喫茶店の常連」だったのだが、ああも風貌が変わっては分からないだろうなと、全てを知る店主は静かに笑って。]

 ――俺?
 さー、どうだろうね。
 アッチから見ればお仲間じゃないだろうし、
 デニスちゃんからしたら、人間じゃないと思うよ。

[ヒトだけど、ヒトじゃない。
ヒトのままで何やら微妙な立ち位置に添えられた新米の黒魔術師は、そう、笑って、今は普通のカクテルを振る舞うだけ。]


[だが彼が猿にキスしたとなるとその笑みも崩れる物で、驚いた顔は一瞬の事。今はよじ登ってきた猿を指先で撫でて、]

 …。

[何やら何とも言えない顔をしていた。
つまりは、嫉妬である。**]


[新入りの店員、もとい警備員についての説明に。
そういえば以前ケイもそのようなことを言っていたと思い出し。]

  や、怖くはないけど
  だってブローリンさんでしょ

  ……って!何すんのホレさ……
  ホレさん? どしたの大丈夫?

[猿のブローリンにおやつを強奪されたことはあるが、
不要と伝えたのにきっちり代金を払ってくれた、義理堅さとか。
これまでの彼との関わりを振り返れば、
本性や容貌を知っただけで敬遠するなんて無理なことだ。

実際痛くはなかったが、
背を叩かれた勢いのままよろめき、抗議しようとして。
何故かホレーショーの方がより体勢を崩していればきょとんと。]


[そういえば昼は臨時休業だった。
普段より喉の調子も悪そうで、様子を伺えばはぐらかされた。]

  ケイのあれ、飲んでおきなよー
  あんたひとりの身体じゃないんだから

["あれ"とは以前病に冒された時に無理やり処方された酒で。
後半は従業員を抱える雇用主に対してのものだったが。

言葉尻をどうとらえるかは、本人次第。
恋の病の特効薬は、蛇酒よりもっと甘く激しく、
時に痛みを伴うことをトレイルはまだ、知らない。]*


[決して広くはないホール。
あちこち行き交う間も、その一角は常に意識に在った。

澄ました店員の顔は、
目線を揃えれば恋人のそれに変わる。]

  そう。休憩と――充電

[甘い食べ物は身体を、甘い声はこころを癒す。
今飲んでいるものとも、きっと合うはずだがどうだろう。]

  いいから、……ッ、…

[日頃漏らしている不満が返ってきても、素知らぬ顔。
覗く舌が、指ごと実を口腔に取りこめば
自然と己のくちびるも開き。

甘い蜜はすべて拭われ、濡れた指先に息を飲む。
こんな艶めかしいこと、こども相手にできるわけがない。]


  ――…ん。ちょーだい

[清潔になった指を名残惜し気に擦り合わせ、
喉仏が上下する僅かな動作に吸い込まれるように。

珍しく血色のいい頬の理由が、
アルコール以外にあればいいと願いながら。
待ちきれないと、身を乗り出し瞼を伏せる。

本当に欲しいのは、ナッツでも蜂蜜でもないから。
差し出す手首を捉え、ちゅう、と指先に吸付く。


成程。確かにこれは愉しくそして――気持ちいい。]


  あ、まい。ね

[ぺろりと。自身のくちびるを纏う蜜まで舐めとって。
癖になりそう、と笑いながら零す吐息は
酒精を纏っていないのに、熱く、重い。]

  まだ、もう少し仕事あるから
  ――その酒の味は、後で。教えて

[示す先はグラスでなく、つい今しがた己の指を食んだ、それ。
戯れを交えた休憩はあっと言う間に終わりを迎え。

洗い流すのを惜しむように、炭酸水をひとくち含むと。]

  ごゆっくりどーぞ

[まだ半分ほど残った発砲水をそのままに、席を立つ。
去り際、美しい銀糸を摘まみ掠めるようにくちづければ充電完了]
**


【人】 若者 テッド

[天邪鬼は時に、いや常々厄介の極みだ。
 誰かに好きと伝えるならば、頭の中で大嫌いだと唱えなくてはいけないのだ。
 そんなこと、たとえ嘘でも、便宜上でも、考えたくないと頭が拒否すれば。
 あなたが好きと唱えるたびに、嫌い嫌いと呪詛ばかり。]

なっ……、あ、

[はじめに感じたのは、重み。それから体温と、吐息。
 近い、と思う間もなく、耳元へ直接、音が届けられた。
 何? なんて言った? いやその前に、――俺も?>>87]

(124) mmsk 2015/08/14(Fri) 23時半頃

【人】 若者 テッド

[その前のだいきらい、を正しく解釈されてしまったのだと気づけば、耳の先まで熱くなる。
 何だこれ。自分がおかしくなっていくのが、わかる。]

……酔っ払い、起きろ!

[こんなの、心臓が持たないから。
 抱きつくゴロウ>>88の背中を何度も叩きながら、離れろと示す。
 本当は、その熱い体も、言葉も、受け止めて受け入れたいのに。
 言葉だけでなく態度や行動まで、裏腹逆さまに迷いこんでしまったみたいだ*]

(125) mmsk 2015/08/14(Fri) 23時半頃

 だい、じょぶ、
 だいじょー…ぶ。

[明らかに大丈夫でない声と、腰を庇うような体制と。
心配する声にへろへろの返事を返して、それ以上は、もう何も説明できない。
痛む腰と、あと、尻が、こう、具体的には言い辛いのだが、腰と尻と。その2ポイントが痛くて、思い出したらまた痛くなってきたような気がして。]

 へっ!?

 ひとりっ…??!?!
 ――い、いや!俺別に――っ?!!?

[はて、彼の言う一人の身体とは?!
妊娠!?してないはず!…つーか俺男だし!!
悪魔とのアレソレで子供がどうのこうのは知る所ではないけれど、そもそもそういう器官は自分にはついてないし!ついてねーだし!!
だからそういう事はない!はず!!
そもそもケイのアレって?この前から実験を重ねまくってる変な酒?
勘弁してほしい!
っていうかトレくんには言ってなかったつもりだったんだけどバレたのかな?!]


[等々ぐるぐる考えて、でも営業中である手前口には出さず騒がず焦らず…、ちょっと焦っ、
散々焦ってワタワタして、まさかその言葉が経営者を指す等思いつきもせず、何やらひたすらな不審人物となった事だろう。
しょうがない。しょうがないのだ。
不可抗力だろう。

とにかくバレたバレてないに関しては、後できっちりトレイルを問い詰めないと。営業後とかに。

そもそもプリムラが夜(昼?)の育みをある程度セーブしていてくれればこんなことにはならない筈と、
出入り口で警備員職に精を出す悪魔をじっとり見て、見てから、また色々思い出してそっぽを向いた。
くやしい。いつか覚えてろよ。**]


[以前はコンプレックスのひとつだった、
幼子をあしらうような扱いも今は、触れ合う口実のひとつ。

互いに膨らます欲に知らず煽られ、煽りながら。
含む指は禁断の果実より蜜より甘い、倒錯を招く。]

  ん。甘露でなくて、千冬がね

[日々の活力と充実の元は愛情だ。
遠回しで意味深な請いが、正しく伝わったのを感じれば笑みを深くして。

対面に残した透明なグラスは売約済みの証。
恋人から店員に気持ちを切り替えようとする試みは。

去り際耳に届く、己の名を呼ぶ声に阻まれ。
ふやけたように緩む口元を覆い、後の業務はより一層励みを増した。]


  ホレさん、もう落ち着いた?

[業務の合間、カウンターで腕を奮う男に耳打ちする。
先ほどはあまりの動揺ぶりに二の句が告げられなかった。
一体何に慌てているのか、訝しげな視線を向けて。]

  確かにケイのあれは味は酷いけど
  効果は抜群だし

  みんな、あんたを頼りにしてるんだよ

[お大事に、と腰のあたりをぽんと叩く。
彼と、彼との情事という名の事情を知っていたらもっといい揶揄が飛ばせたのにと、全てを悟るのはまだ少し先の話か。]*


 ―――とある日のトワイライト―――

[一瞬の油断を突かれ、気付いた時には消え去る特性酒
 料理の手を休め、厨房から店内を覗けば。

 すっかり出来上がったゴドウィンの姿

  って、おい、ロックで飲むもんじゃねーっての!?

[誰だよ注いだのは。
 死にはしないのは知っているが、魔術師ならまだしも初来店の人間である。
 一応状況確認と、厨房から出てゴドウィンの前へ]

  ゴドの旦那ー
  生きてっか……?

[目の前で手をひらひら]


  すっかりデキあがってんな旦那…

  まー、ダメじゃねーけど……

[そこの店主は超濃縮でも死ななかった、大丈夫。

 腰は見ての通りのようだが、それは悪魔のせいであって
 蛇わるくない]


  なに? 人外料理興味あんのか?
  ふむふむ、じゃあ、ちょっと待っとけよ


[とりあえずおつまみに、とボーンチップスを出すと、厨房へ引っ込んだ]


  インパクトより味か……?
  でもなあ、ゴドの旦那、想像以上に順応力あるからな……

  イケるか

[冷蔵庫を漁って出てきたのは、ワームの肉。
 見た目は巨大ミミズだが、味は少なくとも人外には非常に好評な逸品である。


 肉をスライスし、コカトリスの卵と小麦粉で衣をつけて。
 狐の油でからっと揚げる。
 ソースは、悪魔の血とワインビネガーに、刻んだドリアードの葉を混ぜて
 爽やかな味付けに]


  旦那、揚げ肉とかどーだ?

[どん、と目の前にワームのカツを置いた。
 そっと横にパンを置いておく。
 挟んで食べても美味しいのだ。


 人外、特に若くて元気な魔族に大人気のメニューである。
 さて、人間の好みにあうかどうか**]


  ん?
  いんの?

[猿が欲しそうにしていたので
 カツの隅っこの切れ端を幾つか載せた皿を猿に献上した。
 食べやすいサイズである]


  ワームだぜ


[疑問に、しれっと]


  味、びみょーか……?


  え……虫って…………あ、わ、すまん!
  そっちのワームじゃねーんだ!

[不審の目にわたわたと手を振る。
 蛇は珍しく本気で焦っていた]

  幼虫じゃなくて……地竜なんだ
  地を這うドラゴンの肉

  奴ら、すげえ栄養があるんだよ
  それは保証するし、身体に毒は決してない
  だが……本当に、すまん!

[頭を下げつつ、飲み物を持ってきた。
 人間用の牛乳とリンゴジュース。
 あえて市販のパッケージを見せ、これは普通の品だと示した]

  悪い……調子乗っちまった……


【人】 若者 テッド

は……?

[>>135何、こんなキャラだっけ、本気で酔ってるのかこれ。
 羞恥一転、心配して様子伺おうとすれば、顔を見るより前に身体にかかる圧がより強くなった。
 離せ、と離してほしくない、が頭の中で喧嘩しあって、声も出ない。
 ただ感じるのは、温度と、もっと近くなった吐息と、微かに甘い、アルコールのにおい。

 そのまま、ずっと抱きしめていてほしい。過ぎったその願いは叶うことなく、二人はひとりとひとりに戻った。]

ぁ、

[離れがたく手が追いそうになって、握りこぶしを作って止め。
 何してんだ、と思う真上から、新たな招待の約束が届けられる。]

(171) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 若者 テッド

[家、に、招待される。
 その意味に理解が及ばないまま、反射的に頷いた。]

……い、家、って、遠い?

[もちろん、遠いなら行きたくない、とかではなくて。
 好きだの嫌いだの言う心臓に悪い話から、流れを変えるつもりだった。
 ついでに言えば、遠ければ送っていく――遠くなくても送ろうと思って、おおまかな場所を聞いた*]

(172) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 若者 テッド

――それから――

はぁ……

[大きく息をついた。
 仕事中の溜息は当然好印象ではなく、客商売においてはご法度とも言えた。
 それでも、耐えられない吐息は、今日何度目か。

 体調があまり良くない。]

(173) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 若者 テッド

[今日は少し疲れているから、仕事の前に甘いものがほしいと思った。
 それで目についたのが、時折店で出すグミキャンディだ。
 酒にグミを漬け込んで、ふやかしたもの。見た目が綺麗だから、結構人気がある。
 透明なスピリッツにつけたものと、赤い酒のものと二種類。
 透明の方から一匹拝借するつもりが、ふと目についた酒瓶のラベル。
 『Kay's Special Blend (人間OK』と記されたそれの中身は、真っ赤だった。]

(175) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 若者 テッド

[いつぞや、警戒に警戒を重ねた挙句出された蛇酒は、味はいいものではなかったが回復剤としてはなかなかのものだったと記憶している(中身を聞いた時は吐きそうだったが)。
 それに漬けているのだとすれば、どちらかと言えば赤を選ぶべきではないだろうか。
 まだ小さかったトレイルに飲ませて人体への影響も確認しているから、人間OKの理由も頷ける。
 グミの甘さに誤魔化されれば、味の方も何とかなるだろう。お一つ拝借、と手を出した。

 それからショットグラスをひとつ、酒瓶の中身も一杯、拝借した。
 どうせ仕事中だって、ほとんど満足に喋ることはない。一杯くらいじゃ芯までは酔わないし、落ち着く頃には何の支障もないのだから、許される。
 少しくらいガソリンが入っている方が仕事もうまくゆくものだ、と、その瞬間は考えていた。]

(176) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

【人】 若者 テッド

[身体が熱い。心臓がうるさくて、胸が苦しい。
 顔が火照るのはバーの暗い照明が隠してくれているはずだが、息が荒れがちなのは飲み込みきれなかった。
 こんなに酔うものだったろうか。それとも、思った以上にはじめから疲れていたんだろうか。
 まさかインターバルに飲んだせいで酔って仕事が出来ない、なんて言う訳にもいかなくて、また狭い店の端で深く息をつく*]

(177) mmsk 2015/08/15(Sat) 22時半頃

  ん、すまん
  今日のは俺がおごるからさ……

  カルチャーギャップの少ない、かあ

[結局、甘いものが一番最適という事になるか。
 市販のバニラアイスを見せて]


  妖精の粉とか、セイレーンの花とか、人魚の涙とか、どうか?


[アイスを積み、粉を掛けて飾る。
 女性向けの非常に可愛らしいパフェを、そっと置く。

 女性的魅力が上がる事については
 男性ではそこまで効果は無いので黙っておくことにした]


 まあ、落ち着いたと言えば落ち着いたけど…。

[と言うのは気持で無く腰の事。
ようやく平穏を取り戻したカウンターの内側、様子はなんとか普段通りに。
妙な視線に気付かないふりをして、私は何にもシてませんよーと、手元は色々忙しく。]

 ま、まあ、効果はね、効果は…

[確かに抜群だったねと乱れ重ねた夜を思い出し、覚えたのは一瞬の眩暈。
何やらいろいろな事をしたり口走ったりした覚えはあるものの、それは今思い出すことではない!と無理やり記憶の底に押し込んだ。
そして、]


 ぐえっ、

[落ち着いてい腰は第二撃目で再び無残に砕け散り、その後の業務は暫くへっぴり腰。*]


 ― デニス来店中の、背後 ―

 おつかれさま。

[それは多分、ケイがデニスに料理を振る舞い始めて少しした頃。
注文や客足も落ち着き、厨房やカウンターを忙しなく行き来していた店主は静かにフロアの、…正確には、出入り口付近の警備員へと歩みよる。
手には二つのワイングラス。揺れる中身は、いつかの朝と同じ物。

そろそろ酒もなくなって悪魔も寂しくなった頃だろうと、自分もしばしの休憩に入ろうか。
店主は食べても居ないザクロとカツの香りをさせて、肩には彼の分身たる小さな猿。*]


【人】 若者 テッド

[>>190耳の深いところが、びくんと反応する。知っている声、いつも待っている声、そんな風には言ったことない声。
 鼓膜がその声を受け取って震えたのを感じたみたいに、小さな痺れが走った気がした。
 待ってくれ。今の、こんなオレを、見られたくはない。
 なんで、今日に限って。来るななんて、もちろん言ってないけど。あの日、泊まらず帰った別れ際、また来ていいと言ったけど。
 トイレに向かうパーティションの裏側逃げようとしたところで、呼ばれた。]

……どうぞ。

[つとめて、平静に。メニューを手渡して、注文を待つ。聞いたものを伝票に書き留めて、マスターに伝える。それをこなせば、なんてことはない。それだけ、誤魔化しきればいい。
 そのはず、だった。]

(196) mmsk 2015/08/16(Sun) 00時半頃

【人】 若者 テッド

[伸びてくる手>>191。想定外の事態に、思わず避けてしまった。
 明らかな拒絶を見せてしまって、硬直する。肩でしている、と言われた息も止まった気がした。

 何でもない、何でもない。一歩後ずさって首を横にぶんぶん振って、くらりと揺れる視界構わずバックヤードに、逃げた。]

(197) mmsk 2015/08/16(Sun) 00時半頃

 
 
[ほかの何者でもない、己かもしれないという恐怖。]
 


[飛び移り猿が消えるのは見慣れた事。
寡黙で無くなった悪魔を見下ろす笑みは客向けより柔らかく、他から見れば明らかな特別扱いで。多分、これで察しない周囲の方がどこかおかしい。
そんな店主モードでも膝に座れと言われたら、それなりにうろたえるのだが。]

 膝、て、
 いや、 だって、俺、重いし?

[述べる言い訳は、多分悪魔にとって何でもない事。
膝と彼の笑みを見比べて、赤と紫のワイングラスを両手に暫く座れずオタオタしていただろう、が、
再び痛み始めた腰に観念し、大人しく膝上に収まった。
大変、大変控えめに。

ぴったりと寄り添うと、また色々、思い出してしまいそうで。]


[大の男を軽いとはどういう事だこのやろう。
と思ったものの悪魔にとってはそう気になる事では無いんだろうなと、肉付きの良い己の腰回りに一瞬思いをはせて、
はせてたらグラスを両方とも取り上げられたので観念してすっぽり膝に収まった。
刺さる客からの視線に、若干身を小さくして。]

 乾杯。

[ヒト用のワイングラスを受け取り何度か中身を揺らして、乾杯と、近い距離でまた笑っただろう。
ガラスをなぞる澄んだ音に耳を傾ければ、周囲の様子は何時しか気にならなくなっていた。

営業中で、他にも客が居るのに。なのに、なんだかオフの時みたいだ。
いけない事をしているようなシチュエーションに胸が高鳴って、ほんのり頬を染めただろう。]


【人】 若者 テッド

――バックヤード――

はぁっ、は、ぁ……!

[駆け込んだバックヤードの、物の少ない床に直接座り込む。
 痛い、くらいに苦しい。なんでだ。なんでだ。自問しても答えがついてこない。
 ただ、ここなら誰にも見えないと思って、激しく、荒く、身体が求めるままに息をする。ここに来るまでを見られる可能性は、失念していた。
 息を吸い込んでいる自覚も、薄い。ふつうなら整うはずの呼吸が、浅いところで止まるばかり。
 苦しい。そう本能が囁くままに、身体を折り曲げて抱え込む。
 一番痛く、熱いのは。腹を抱えるような姿になりながらも、右手は無意識に、そこより少し、下へ*]

(217) mmsk 2015/08/16(Sun) 02時半頃

[回された腕に抗議の声を上げようにも、耳元で話されては何も言えなくなってしまう。
客の前、客の前だからとじっと耐えても、頬の赤みは消えなくて。
しかし嫌じゃないのが、困った所。]

 うん?ニッポ…
 ――ああ、あれね。

[あれから。と言うより悪魔に想いを伝えて繋がり合ってからになるのだが、
あれからゴロウから借りている写真と旅行パンフレットを照らし合わせ、メモをし、季節や観光名所、行事ごとを調べ、大まかな旅行計画を練り、
…旅費に打ちひしがれ、
片手間にあちらの種族や伝承について調べ。

同時に借りた筈の小説の消化スピードが一番遅いのは、目の前の男とプライベートを二人で過ごすようになったからなのだが其れは今はどうでもいい。
全体的な進みは上々として、一先ずの進歩報告を。

合間合間に顔をそらしてキスを避けるのは、今まさに客から見られまくっているからであって、決して嫌だからという訳ではない。
迫られるたびに「後で」と小さく呟いて、その後とは勿論閉店後の事。
店を閉めた後ならいくらでもキスしていいししてやるのにと、我慢の出来ない警備員に困った顔をしていただろう。]


 あれね、今度皆で社員旅行行こうと思って。
 …行く?

[そう言えば彼も一応従業員の仲間入りをしたんだっけど、赤を傾け問いかける。
この際4人が5人になっても大して変わらない。
――残念ながら各従業員の恋人も付いて来ると言う可能性まで気付ける有能雇用主では無かったのだが。

彼も行くならプランを練り直してホテルの部屋数を調節して、俺達だけ二人部屋で、自由時間は皆と別行動で、えーっと、

…なんだかハネムーンかもしれない。
と言う事に気付けば、今度こそ本格的に顔を赤らめた。**]


 なら、数に入れとく、から。

[嬉しそうな顔に、愛しさが募って仕方がない。
困ったような嬉しいような赤い顔で唇を遠ざけて、しかし「後で」と触れた指先が、代わりにキスを受ける事になっただろう。

いとしい。あいしてる。
湧き上がる感情に胸を満たされ、どうしようもなく、抱きしめたくなる。

悪魔への信仰や畏れの薄い地。収めるモノも違い、漂う空気や、夜に蠢く闇も違う色。
そんな場所に不安を抱くのも無理はない。しかし自分が彼の、世界への拠り所ならば喜んでそう働こう。

腰にまわされた温もりに、そっと手を重ねる。
迷子にならないよう、消えてしまわないよう。
その存在を確かめるよう。

そして、口づけんと目を閉じ顔を近づけ、]

 プリ――…、


 ………ブローリン、
 忘れる訳ないだろははは。

[しまったまだ営業中だった危ない危ない完全に二人きりプライベートモードに入り掛けてた。
ついでにうっかり呼びかけた真名をすんでの所でキャンセルすると、ガバリと効果音でも付きそうな勢いで身を離す。
離す、離して、立ち上がろうとしたのだが、
しかし腰が言う事を聞いてくれる筈もなく、よろめき床に崩れ落ちただろう。]


[ぽかん。
何が起こったか分からず見上げるのはセピアも同じ。
スローモーションで上に浮き上がる周囲の風景に一瞬何が起こったか分からず、喋っていた口は半開きで、
足と尻に感じる床の感触に、周囲が浮き上がったのでは無く自分が落ちたのだとようやく気付いた。
なに?どうした?何でおれ床に居るんだ?
しかし気付いたからと言って思考が回復する訳でもなく、腰のへっぴり具合も、同じこと。

そして、じわじわくる熱と、恥ずかしさ。
だってそんな、キスしかけて腰が痛くて転ぶなんて。そもそも腰が痛いのってアレがコレの結果だし。
先とは違う意味で赤面し、目線は見上げた金から剃らせない。
正しくは、他を見れない。客からの視線が痛すぎて。

それでも発するヘルプより早く悪魔が動いたのは、幸いだったか。
現在の脳はあらゆる処理を停止させており、消えた大盛魔除けにも、抱きあげられた事にも一切反応は返せぬまま。
…が、]


 みっ、ず虫は、ないからあああぁぁぁ!!

[それだけは譲れないのだと、それだけしか返せなかったのだと、
ばびゅんと連れ去られる店主は、最後にそんな叫びをフロアに残しただろう。

体制に文句をつけ暴れはじめるのは、バックヤードに引っ込んでから。]


  オジサンとかよく言うよ
  トシとかかんけーねーっての

[ゴドウィンに向けてケラケラと笑う


  人魚の涙は……女性的魅力が上がる、らしいぜ
  まあ、オスに効くかってーと微妙かもな
  マスターにちらほら食わせてんだけど、効果あんのかね?

[ちらりと店長を伺う]

  あ、でも旦那の店の男客は増えるかもしんねーな
  女性フェロモンが増えてさ


 そんな事言ったって…、

[こんな恰好恥ずかしすぎる。
続く文句は塞がれて、それ以上のお喋りはナシ。
抵抗していた手は何時の間にか縋りつき、せがむかのように引き寄せて、今度こそ目を閉じ、交わす甘さに溺れていただろう。

だから、抱かれ階段を上がったのも、ベッドに横たえられたのも知らないうちに。
後半は余韻の内に感じたかもしれないが思考はそれどころではなく、熱で緩む意識の隅に、軋むスプリングを微かに聞く。
離れぬ距離に腕をからませ、触れる体温に甘えていた。
後で、後で。そう我慢していたのは此方も同じ。]


 ――あ、
 ごめ、

[覗きこんだ瞳に、息をのんだ。
心配させた事に気付けば、途端にしょんぼり申し訳なさそうな顔になっただろう。
それでも熱は抜けぬまま、擦り寄って、二人の前髪の色を混ぜ合わせる。]

 …気にするかと、思って。
 言ったらもう、して貰えなくなるかな。…って、
 後悔させたいとか、そんなんじゃ、無くて、


 あれ、結構、よかった、し。
 またシた、い…し……。

[近いまま目を伏せて逸らして、言葉尻は小さくなるばかり。
朱を浮かべ、目を潤ませて、
今度こそ、この距離からは逃れられそうにない。]


【人】 若者 テッド

[本来ならこの時間は誰も来るはずのないバックヤード。
 つける余裕のなかった照明は落とされたまま。
 呼吸の音がうるさく聞こえる。誰もいないから、余計に。
 逃げてきてしまった罪悪感が、戻る気を急速に失わせていく。
 誰かの足音が近づいてくる。店員の誰かが追いかけてきたんだろう。唇を噛んで息を止めた>>240。]

わ、……っ!

[悪い、戻る、と嘘でも言うつもりで、点った照明に顔を上げる。
 それなのに、真っ赤な頬のまま見上げた顔はいつもの店員の顔じゃなくて、二文字目から先の音を失った。]

(264) mmsk 2015/08/16(Sun) 18時半頃

【人】 若者 テッド

[>>241呼びかける声に、首を横に振る。
 こちらに伸びる手を嫌った時よりずっと弱い、小刻みな拒否。
 今の姿を見せたくなくて後退ろうとしても、後ろは壁だった。
 左右に動く頭が働かなくて、それきり首を振るだけだったから、捕まえるのは簡単だ。

 腕の中に包まれて、ゴロウの体温と、匂いと、それから心配してくれているらしい心の音が伝わってくる。
 感じるたび、ずきずきと全身が痛む。頭と胸と腹の下とがずくずく疼いて、それが全身に響いて痛む。
 見ないでほしい。どんな姿を見られてもいいと思っていたけれど、こんなの、嫌だ。
 落ち着いて、と言われても壊れたようにそれしか考えられなくて、腕の中から逃げ出そうともがいた。]

(265) mmsk 2015/08/16(Sun) 18時半頃

【人】 若者 テッド

あっ……、

[ぎゅう、と。抱きしめる腕に力が入れば、喉の奥が甘い音を漏らした。]

(266) mmsk 2015/08/16(Sun) 18時半頃

【人】 若者 テッド

[オレは体調が悪いと思っていて、ただひたすらにこんな弱った姿を見られたくないと思っていた。
 現実から目をそらすのに精一杯で、客観的に見る目は抜けていた。
 だから、今自分が本当はどんな状態で、ゴロウが今どんな自分を見ているのか知らない。
 性欲、というものは今までも多少はあったと思う。けれど生存本能の強くない鬼はこんなに身体の芯から揺すぶられるような衝動を持たない。
 ごめん、と呟かれた一言の意味を飲み込むより前に、顎に手が触れた>>274。]

ん、

[触れる唇。あれだけ見られることすら拒んでいたのに、抱きしめられるのも抜けたがったのに、その一点で重なり合った瞬間、ぴたりとピースが合わさったように満たされていく。
 離れそうになるなら、もっと欲しい、と。本能のまま求めて、抱きすがる。]

(280) mmsk 2015/08/16(Sun) 21時半頃

【人】 若者 テッド

[>>287歯の間を割ってくる、舌の感触。温度、動き方、ぬるついた肉が、口の中で蠢いている。
 答え方を知らないながら、欲しい、欲しいと拙く絡めあわせた。
 離れていく唇を熱っぽく目で追えば、続きを問う優しい声。このまま甚振ることなんて、簡単なはずなのに。
 ここは仕事場で、他の店員もゴロウがここにいるのも知っているのなら、誰が様子を見に来ないともわからない。
 言わなくちゃいけないのは、ダメ、だ。そんなの、わかってる。]

いい、

[そう言わせたのは、天邪鬼の気質か本能か。
 いずれにせよ、一度求めることを覚えた身体はもう止まりそうにない*]

(293) mmsk 2015/08/16(Sun) 22時半頃

  女性客増えるかなーって思ってさ
  って……あれ?

[言葉を繋ぎ合わせる
 男性客だけ、女性フェロモンには反応しない。つまり…]

  あー、噂のゲイバーって旦那のとこか
  別の部屋でやれる親切なバーがある、って聞いた事はあったんだよな

  じゃあ、此処に来てる人外の客も、そっちに行ってたかもな

[そう言えばトレイルも行っていた。
 ああだからトレイルは女性が苦手なのか、と勘違いのまま納得して]


  ま、人魚の涙なんてお守り程度だけどさ

  これからも、ウチも旦那も
  繁盛していこうぜってことで


  こっちも、昼も、よろしくな
  ゴドの旦那

[にんまりと笑った**]


[ベッドの上で裸体を晒すのは、まるで昼のまぐわいへの合図のようで。布を剥がす彼の指が肌を掠める度、外気に触れる度、何度も身体を震わせただろう。
だが枕に顔を埋めても始まるのは普段のソレで無く、しかしそれを彷彿とさせる事と大差ない。
触れられ漏れ出る声は、きっと相手を煽る物なのだから。]

 ン、…っふ


 ……ごめん。
 今度から、正直に、言うから。
 ぜんぶ。

[じっとして、おとなしく。
そう言われた癖に首をひねり、視界の端に背後の彼を捕らえれば、丁度背に口づける所だっただろうか。

咎められている事位きちんと分かっている。
彼の気持ちも汲まず、自分の満足感だけを優先して、それで悲しませた。

頼らないのは、信じないと同じ事。もうそんな悲しい顔させたくない。
言ってしまうと全てが恥ずかしくて堪らない気もするが、君がそう望むなら。
俺の物である君が、そう、望むなら。
これから共に過ごすであろう長い時を、些細な事で歪ませない為に。]


[唇が触れる度、行為の最中のように肺が、喉が震える。
漏れ出る声を我慢しなかったのは、どうしてか。

ずくずくとした痛みは徐々に消えて、しかし代わりに、彼の唇の感覚が消えてくれない。
不思議さに関心やら感謝をするより先に、覚えたのはもっとと言う欲で、
彼が好意でしてくれているというのに、それなのに自分はこんな、どうしようもなく、
どうして、こんなに、

こんなに、気持ちいいのか。
沸き上がる快感と甘い背徳感を吐息に混ぜ吐いて、後は身を任せるだけ。

喫茶店の、決して厚く無い扉と床。
止められない声が下階まで響いてしまったかどうかは、悪魔のみぞ知る。
あと、蛇。]


[背後から耳に響く声と、頭に直接響く心の声。>
囁くようなそれらを大切に拾い集め、一つも逃さないよう、心に縫い止めて。

彼は、どんな顔をしているのだろう。
枕の白と瞬きの黒しか写さぬ視界は始終揺れていて、もしこの白が背にあって君と向かい合えていたというのなら、今すぐ抱きしめているのにと、代わりにシーツを握りしめた。
…だめだ。こんな薄っぺらい布じゃ、到底彼の代わりにはなれやしない。

自分の身体に起こる変化なんて知りはしない。彼がもたらす物ならば、例え幾千の痛みであろうとも耐えて見せよう。
…まあ腰の痛みには耐えられなかったのだが、ある日突然揃いの角が生えたって、きっと自分は気にしない。
一度は望んだ道でもあるし、心の準備なんてとっくに出来ている。
君と永久を歩む準備も、同じ様に。]


 ――んぁ、プ、リム、

 …プリ、ムラっ…!
 プリムラぁっ、

[呼んだのは彼の、自分だけが知るホントの名前。
揺さぶられる身体ではどうにも上手に名前を言えなくて、掠れた声で何度も、何度も名前を唱え直す。
縋る手の先はシーツか彼か。どちらにせよ爪を立て、今は必死に縋りつくしかない。

啼き声を塞ぐ口付けの合間、また、何度も名前を呼んだ。
彼を忘れないように。彼が消えないように。
存在を、強く求めて。]


若者 テッドは、メモを貼った。

mmsk 2015/08/17(Mon) 01時半頃


 −恋人さえも知らない、秘密−

[ロッカールームで着替えを終えて、
いつも通り前髪をかき上げる。

普段結わえられた髪は、垂らしたまま。
首筋に刻まれたしるしを秘匿して。

いつも、陰ながら支え、見守ってくれている同僚へ。
これだけは伝えておかねばと、そっと近寄り。]

  ケイ――あの、ね
  おれ、突っ込まれる方だった

[はたして蛇は、どんな反応を見せるだろう。
きっと呆れたような顔で、それでも祝福してくれると信じて。

今はまだ、甘い甘い蜜月の始まりだから、
蜂蜜やチョコレートを使った戯れは、未来へのお愉しみ。]**


 ― 夜の街 ―

[深く暗い街の中。
その地区の一角は何故か他よりひと際暗く、上を見上げれば街灯が一部壊れている事に気付くだろう。

おかしいな。
先週来た時は煌々と明かりがついていた筈なのに、どうして。
そう首をかしげても同行者はよそ見をするなと急かすだけ。

 「にゃあ」

鳴く猫の後を付いて、君は歩く。
いつもは迷子になる道を今日はすんなり。立ち止まり周囲を見回しても、同行者はやっぱり急かすだけ。]


 「にゃあ」

[夜の街を歩く一人と一匹。
暗い路地をとぼとぼ歩く。目的地は知らないまま。
だってこの猫が、僕の万年筆を返してくれないものだから。
暗い道のり、こんな深夜にもかかわらず、僕と同じように歩く人が何人か。

あれ?今すれ違った二人組、片方に白い羽が生えていなかった?
驚き振り向いても、誰も居ない。]


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