人狼議事


56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――

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視点:


【人】 本屋 ベネット

― 医務室 ―

[本当に何となく、気付けば鞄を片手に医務室に来ていた>>0:294
 例え疲れて居ても、この程度、何と言う事も無い]

 どう致しまして。
 中身を取り出すのは……さすがに無理だね。

[どころか、珍しい経験に、ほんの気晴らしにはなったか。
 ペラジーは暫く何か考えている様子だったが、やがて医療用の棚を開き]

(1) 2011/06/29(Wed) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

 あ。良い匂い…。

[渡された小柄のポプリからは、ラベンダーの香り。
 小粒な花が、ポプリの中に沢山詰まっている様だ]

 これ、もしかして君が作った物?
 可愛い作りになってるけど。

[騎士団の砦でこの様な物まで扱うのは中々難しい。
 そして微かに感じる真心ある作りに、もしかして、と青年に尋ねさせた]

(2) 2011/06/29(Wed) 15時頃

【人】 本屋 ベネット

 ありがとう、大事にするよ。

[ふわ、と柔らかく笑み返して、ポプリを大切そうに受け取る。
 時計を見遣れば、軽く時間は経過していただろうか]

 それじゃあ、僕はこれで。
 ペラジーも、仕事頑張って。
 無理はしないでね。

[僕が言うのもなんだけど、と最後にそう苦笑して。
 医務室を辞した時の青年は、幾つか真面な表情に戻っていたであろう。

 ――不穏の風が吹いたのは 何時頃か**]

(3) 2011/06/29(Wed) 15時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 15時頃




[其の狼は、咆哮する―――…]



[ ――その身は一匹の『狼』 ]


[その両足は疾風になる四肢。
 草原を駆け抜け、鹿を追い詰める風の様に。

 その両腕は鋭利に光る犬歯。
 鹿を屠り、害敵の肉を噛み切る牙の様に]

[それが『狼』の戦い方。
 騎士達全てが一匹の『狼』として獲物を引き裂く、赤騎士団の猛威]


[……僕は『騎士』には成れない。
 何故なら、僕は『狼』だから。

 だから微かに心の底で感じる。
 『狼』の不思議な縁、或いは運命かも知れない。
 でも、まだ今は僕の心は覚悟を決めていない。
 決めれていない。

 『狼』が咆える時は、それでも直ぐ其処まで来ているのに**]


[風がどんな想いを運ぼうとも、
狼の名を背負い、剣を交えれば、
どくりと高鳴る心臓は抑えられない。

血が身体全体に行き渡り、
瞳の奥が熱くなるのを感じた。]


…―――ッ!

[振り翳す剣は、狼の牙。]


 ……公女さまにお目通りしたのは初めてですけど、
 お美しい方でしたねぇ。
 ご公務にも真面目でいらっしゃるし、
 ヤニクさんが尊敬するのも分かる気がします。

[のほほんと胸中に述べた。
 こうして遠くから声が聞こえるのを知ったのは、
 いつの事だったか。

 面と向かって会った時と違って、
 こちらの姿が見えない分気が楽だ、と彼は言うので、
 成程そういうものかと思い、今では便利に使っていた]



[鳴り響く咆哮に呼応する様に、其の雌の狼があげた咆哮は
 
                何処か悲しみに満ちたような咆哮で。]
 



[其の狼は、何処にその悲しみに満ちた牙を向けて良いのかわからずに。
ただ、悲しみの声をあげる。**]
    



[  其の狼の、全てを受け止めるため。]
 



俺たちに許されたのは、鳴くことだけだろ。
 


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/29(Wed) 21時頃


【人】 本屋 ベネット

― 砦内 廊下 ―

 良い香り……

[医務室を出てからも、青年は暫く手作りのポプリを手に眺めていた。
 産まれてこの方この手の物に触れた事は無かった]

 これから、どうしようか。
 少し見張り台の交代でもしようかな……?

[その新鮮さも手伝い、随分気分を知らず落ち着かせてくれる。
暫く行くあてもなく、砦の中を歩いているか]

(36) 2011/06/29(Wed) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

[砦外に程近い見張り台に近付く様に、廊下をふらふらと歩いていると、騎士団でも殆ど最年少である少年の姿。
 近頃真面に会う事も無かった様な気がする]

 久し振りだね、フィリップ。
 …アチャポが?そういえば最近あいつにも会ってなかった。
 又近い内会いに行くよ

 それより、最近そっちは忙しくない?
 この頃、色々と大変だし。

[何が、とは言わずともわかるだろうが。
 不穏の風が其処まで近付いている今、特に雑用の諸々等もこなすフィリップは疲弊していないのかと少し心配に]

(42) 2011/06/29(Wed) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

 少し見張り台の方に。
 今日も訓練には参加しなかったし…せめてこの位はしないと、って気分になって。

[外に視える見張り台を指差しながら、肩を竦める。
 昨日までの青年なら、そうする気も湧かなかっただろう。
 だが、比較的精神も落ち着いてる今なら、元々の人並みには勤勉な性格も顔を見せて]

 …よかったらフィリップも、どう?
 上から外を眺めるだけで、少し退屈かも知れないけど。

[嬉しそうな表情を見せる少年を見て、彼を青年は一緒に見張り台に行かないかと誘ってみた]

(48) 2011/06/29(Wed) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

 それじゃあ、早速行こうか。

[見張り台の下に居る騎士に交代を告げて、フィリップを伴い見張り台を登る。
 階段を登ると空が近づくと、背中でぽつりぽつり少年が言葉を零す。
 途中で口を噤んだが、寂しそうに見えて]

 僕が言うのは何だけど。
 そう気を落とさないで。

 …その鳥、大切にしてたの?

[父親を亡くしたばかりの自分が気を落とすなと言うのも少し可笑しい話だったが。
 見張り台の上に詰めていた騎士達と交代して、眼下に広がる光景を見上げる。

 ――彼方前方にある平原には、敵軍の騎士と旗が犇めき合い、まるで巨大な獣を思わせる]

(57) 2011/06/29(Wed) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

 全然大丈夫じゃないよ。

[彼方の平原を背に、青年は首を横に振る。
 空は鳥が舞う様に澄んでいるのに、戦の気配は濃くなるばかり]

 もう戦の気配は直ぐ其処にまで迫ってる。
 なのに、今頃戦闘に立って皆を纏め上げる父さんが死んで。

 僕なんかが父さん見たいに出来る訳が無いのに。
 父さん見たいな『騎士』に成れないで皆を束ねる事も。

 出来ないって言ってるのに。
 それでも僕に期待する人も居るから……

[例え青年が団長の座に就いた所で、父親との比較はどうしても付いて来る。
 その事に苦笑しながら、再び平原を見詰める]

(64) 2011/06/30(Thu) 00時頃

[食器を片付けていると、聞こえてきた声。]

 へぇ、お姫様に会ったのか。
 お元気そうだったか?

[先程直接会った時とは違って、嬉しそうなどこか羨ましそうな声で話し掛ける。

初めてこの声が聞こえた時、しかも相手がムパムピスだと知った時は驚いたが、姿――主に服装を見なくて会話出来るのは、逃げ出しそうになる衝動がない分、気が楽だった。
彼自身を嫌っているわけではない為、話しやすくたまにこうやって話すのは楽しいとも思っていた。]


 うーん……元気そう、とは言えない雰囲気でした。
 ここのような、前線近くの環境には、
 慣れてらっしゃらないと思いますし……
 ご公務も重なって、お疲れなのかも知れないですね。

[羨ましげなヤニクの声に、自分が見聞きしたことを伝える。
 赤騎士団長の後継について心配されていた事や、
 戦争が近いことに心を痛めていた様子など]

 ヤニクさんは、まだ公女さまにはお会いしていませんか。
 砦の中を視察していらしたようですから、
 いずれお会いする事もあるかと思いますよ。

[彼女が言っていた(ような気がした)
 会いたい、という言葉のことは、
 自分でもどう受け止めたらいいか分からず、心にしまう]



 あぁ、その通りだ―――…。

[目の前の同胞の囁きに、上手く働いていない頭のままに、本能で頷いた。]
 



 そうなのか?
 まぁ、もうすぐ戦が始まるのだろうから、仕方がないが。

[まだ直接公女の姿を見ていないため、ムパムピスの言葉に少し眉を顰める。]

 視察されている、か。
 直接お会いしたいが、話すのは無理だろうな……。

[普通に話していた様子の彼に、ぼそりと呟いた。

彼が伝えずにいることは、こうして話していても聞こえるはずはなく。
ただ、直接公女を見かけたときに、逃げ出さないようにしなければ、と考えていた。]


【人】 本屋 ベネット

 ううん。それは本当の事だから。

[熱い程に拳を握る、真直ぐな少年の瞳。
 その言葉に、嬉しいやら、むず痒いやら、色々な物の交った表情を作る]

 僕だって、このまま騎士団が崩れていくのを見たくは無い。
 でも、僕なんかが。
 父さんと比べるとどうしても見劣りする僕なんかが大きすぎる大役を背負うくらいなら。
 まだ、僕よりもずっと力のある人が団長に成るべきだと思う。
 そうじゃないと、結局騎士団は崩れてしまうと思うから。


 ……僕なんかで立ち行く程簡単な騎士団なら、良かったんだけどね

[ポツリと最後に零した青年の心情は、フィリップにどの様に映っただろうか]

(80) 2011/06/30(Thu) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

 そろそろ寒くなってくるけど、大丈夫?
 毛布でも借りて来るなり、何なら先に帰ってくれても良いからね?

[その後、少年とは幾つかの言葉を交わしたか。
 陽が傾き、少しずつ夜の帳が落ち始める地平線を眺めながら。
 青年はその後も暫くの間、眼下に広がるこの、何れ戦場となるだろう地を眺めていただろう**]

(81) 2011/06/30(Thu) 01時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 01時頃


 そうですよね……もうすぐ、というか、
 今日明日にでも、という気がして胸騒ぎがするんです。
 いえ、ただ、何となく。
 公女さまも、できれば安全な所に行かれた方が
 いいように思うんです。……気にしすぎでしょうか。

[話すのは無理か、と聞いて首を傾げたが、
 声だけなので仕種は伝わるわけなかった。
 頭の中だけの会話なのに体まで動くのは癖らしい]

 公女さまは、騎士団の皆さんにも、
 気さくにお声を掛けておいでのようでしたよ。

[暗に、ヤニクも言葉を交わす機会があるのでは、と伝える]




―――… 俺に、ついて来てくれるか?

  



 雰囲気的にはいつ始まってもおかしくないだろうな。
 ……お姫様の身が危なくなるってのは怖いが、そうならないように――守りたい。

[近くにいれば士気も高まる。しかし、危険もより近くになる。
そうならない内に戦が終われば良いが、と願う。

が、続いた言葉にピクリと固まる。
言葉を交わす機会があるかもしれないと暗に言われ、動揺した。]

 いや、ほら、なんだ。
 お前ももし神様とかに話し掛けられたら緊張するだろ。
 そんな感じだ。

[神様と比較するなどおかしいかもしれないが、上手い例えが出来なかった。]


[咳払いをひとつ、 その後]


…聞こえるか、ベネット。

お前が団長をやらないってんなら、俺がやる。
けど、俺一人じゃ駄目なんだ。


お前の力が、必要なんだ。


[お互いの、足りない部分を補い合えば―――]


副団長に、なって欲しい。



[目の前に佇む同胞の声には、しばらくの沈黙を。
墓地で言葉を交わしたもう一人の同胞が、何と返事をするのだろうかと。

息を殺す様に、耳をたてた。]
 


 やはり、そうなのですね。
 こう言ってしまうと重荷を載せてしまうようで、
 心苦しいのですが……

 頼りにしています。

[戦う力がないことは、時々恨めしかった。
 今更剣を取っても本当の足手纏いだろう、自分は。
 代わりに、騎士達が志を果たし、守るべきものを守れるよう、
 せめて祈りたいと思いを新たにする。

 一転、急に動揺する心の声にきょとりとして]

 神様にですか? それは確かに、そうかも……
 厳粛といいますか、畏まってしまう感じなんですねぇ。

[公女殿下を前に、カチコチに緊張するヤニクの姿を
 ついつい思い浮かべて、微笑ましかった**]



 重荷だなんて考えたことはないからな。
 守りたいと思うものがあるから騎士団に入ったんだ。
 それにお前はお前で、俺たちの分まで祈ってくれるんだろう?

[精神的に彼を頼っている者もいるだろう。
祈りは力になる。
それは彼から聞いたか、それともトラウマを埋め込んでくれた老神父が言っていたかは覚えてはいない。
しかし、それだけ伝えると。]

 ……笑っても良いが、誰にも言うなよ。

[少し拗ねたようにそう告げた。]


【人】 本屋 ベネット

[フィリップがその場を去った頃、陽は既に平原の向こう側へと落ちる。
 一人立ち残る青年の翠の瞳は、下で焚かれ始めた篝火に揺らぐ]

 …不甲斐無いって、怒られるかな。
 それとも、呆れられてるかな。

 最後の最後まで、こうして引き摺って。
 思い切れない僕の事…。

[その独白にも似た問い掛けは、空に融ける様に。
 既にこの場所に居ない父に掛けられた言葉か。
 独り、狼の心を溢した言葉は、空へと融ける]

(131) 2011/06/30(Thu) 05時頃


 何をやらないとダメなのか。
 そんな事位解ってるよ……。

[僕は、騎士団の人間だ。赤の狼だ。
 でも、僕はそれ以上に父さんの子で。
 それは、僕の様な適任はそう居ないと言う事]


[イアンに…。僕よりもずっと団長として適任に思えてしまう彼の存在に。
 甘えてしまっている]

 ……最低だ……僕……


[もし彼が今この騎士団に居なければ。
 僕以外に適任も居ない騎士団で、僕は言えなかったと思う。

 『泣き言』を]



僕たちに許されたのは、鳴く事だけなのに。
 


[『「弱さ」とは「恐れ」のヴェールに包まれる』。
 赤騎士団の僕ですら何度も聞いた、セドリック副団長の言葉をこんな時に思い出す]

 ……言わなかったのは…。
 …父さんが何も言わなかったのは…。

 僕の、僕達の事。
 信頼してくれていたからだと思うのに。

[それは、『弱さ』が無ければ、『恐れ』も無いと言う事。
 ―『恐れ』があると言う事そのものが、『弱さ』の証明だと言う事]


 ――くそっ……!

[見張り台の欄干はギリリ、と軋む。
 まるで弱い狼の鳴き声みたいに、軋む音が虚空に融ける]

 最低だ…。

[もう解っている。だから僕はそれを認める。
 何て事ない。
 僕はただ、その重責を恐れて居るだけだ]


[ 守りたい――! ]

[彼方の平原に揺れる、大きく蠢く獣の姿を前に。
 この砦を、この騎士団を、この場所を守りたいと心も体も叫んでるのに。

 ただ最後に、『弱さ』だけが振り切れない]


[朝を重ねる程に重く響いてくる、父親の偉大さ。
 比例する様に高まる、期待と言う団長の重責]

 僕が弱いから…!

[そんな時に、父さんを超える程の剣の腕を持っていた『彼』が居て。
 いっそ彼に全て任せてしまいたい。重責を受け止めきる自信がない。
 だから今も僕は…]


[父さんから、団長から、重責から、恐れから、弱さから――]

 逃げてる。

[一粒に零れた涙だけは、同胞に響いてしまったか]


【人】 本屋 ベネット

[重責を恐れて逃げている、狼の弱さは独り零れ落ちて。

 その頃、画材道具を持って一人の男はやってきて居ただろうか。
 特に彼を咎める事もない青年の表情は、瞳を紅くして酷い事に成っていたかも知れない]

(132) 2011/06/30(Thu) 05時頃

[やがて狼の咆哮が。同胞の覚悟が響く]

 僕が副団長に……?
 僕の力が、必要なの……?

[その返答を待っているのは、彼一人だけでは無い。
 狼としての同胞皆が、その意志を確かめる様に耳を立てている]


【人】 本屋 ベネット

[ぼやりと平原の向こうを眺める青年に、狼の咆哮が響く。
 未だ隣に居るかも知れない男には届かず、それは青年だけに響く咆哮]

 ――二人で…。
 僕達の力で、助け合う…か……。

[ある意味では天啓の様に響いたその咆哮に逡巡して。
 やがて、暁と共に放たれる獣と、背後砦に広がる騎士団全てを振りかえり。

 精一杯の勇気を振り絞って、青年の声は力強い咆哮になって空に響いた]

(133) 2011/06/30(Thu) 05時頃

【人】 本屋 ベネット

僕は――             **

(134) 2011/06/30(Thu) 05時頃

僕は―― 副団長になるよ。


[同胞の言葉に、彼が団長に成ると言う言葉に。
 受け入れる僕自信を、不甲斐無いと自嘲してしまう。]

…これが今の 僕に出来る精一杯なんだ。

[お互いの足りない部分を補えば。
 ただ一人だけの物では無い重責なら。
 ―やっぱり、僕はイアンに甘えている…]



[それでも、翠の瞳に宿った青年の意志は。

 漸く覚悟を決めた、狼としての咆哮となった**]
 


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 05時頃


 はい。それは、もちろん。

[騎士達が戦に赴く時は、彼らの武運を祈るのが役目だ。
 命尽きる者を看取ることもだが、今は脇によけて。
 守るために騎士になった、と言うヤニクの毅然さは、
 憧れのような感覚で受け止められた]

 ……大丈夫ですよ。もちろん他言無用ですとも。

[ヤニクさんは公女殿下を敬愛する余り、
 思わず逃げ出したくなるほど緊張してしまうそうです。
 ――仮に人に言っても、そう悪し様には思われない、
 寧ろ神父個人の感覚では好ましく思われる気もしたが、
 本人の意向のことなので頷いた**]


[びり、と肌を緊張させる様な不穏な空気を震わせる同胞の咆哮。
その咆哮を聞いた狼は、す、と緋色の眼を開いた。]



 お前を、主と認めよう。

 


[一瞬、涙が混じった同胞の叫びが聞こえた。
しかし、その後に響いた咆哮は確かに   ]


お前の覚悟、受け取った。


[これで、
誰にも文句は言わせない。]




[緋色が再び開けば、誓いの言葉が耳に届く。]


【人】 本屋 ベネット

― 夜より前・見張り台で ―

 ――あ、驚かせました?

[びっくりした様子で向く男に、青年は苦笑しながら振り返る>>144
 未だ微かに赤みを引いて居るが、瞳の翠は、腹を括った者のそれの様に映るかも知れない]

 ……今の僕にはこれが精一杯だけど。
 やっぱり、僕も騎士団を守りたいんだ。

[傍にいた男だけは、音と成ったその咆哮を聴く事が出来たからだろうか。

 『僕は―― 副団長になるよ』、と>>134]

(153) 2011/06/30(Thu) 19時半頃

【人】 本屋 ベネット

― 夜・赤騎士団参謀室前 ―

[既に、全騎士団への休息命令は、皆が知る事となり。

 最後かも知れない夜を、同胞と、或いは友人と分かち合う。
 然し必ず生き残る事を。勝利する事を誓うのだろうか
 騎士達が思い思いに、控えた決戦前夜を過ごす中。


 カツ――  靴音。 ]
 

(154) 2011/06/30(Thu) 19時半頃

【人】 本屋 ベネット


 …待っててくれたの?
 そっちも今来たばかり?

[赤騎士団参謀室への扉を前に。
 示し合せた様に、出会う姿があったかもしれない>>151
 最後に意思を確かめる様に、翠は真直、彼の瞳を視るだろう]

(155) 2011/06/30(Thu) 19時半頃


お互い、腹は括れてるかな?

 


【人】 本屋 ベネット

 ―――……じゃあ、行こうか。

[お互いの答えを確かめる事は出来たか。
 やがて満足した様に、参謀室の扉を開き。
 以下の言葉を以て、狼は認められる事と成る―。


『赤騎士団団長 イアン・レッドフィールド

 赤騎士団副団長 べネット・ファーレンハイト

          ・   両名の就任を認定する』 ]
 

(156) 2011/06/30(Thu) 19時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 20時頃



はは、 今更だな?
 


【人】 本屋 ベネット

― 夜・赤騎士団執務室 ―


 …開戦後に、僕は敵の背中や横面を突けば良いんだね?
 行き成りの決定なのに対応してくれて、助かったね。

[新たな赤騎士団団長と副団長。
 認定を受けたと同時、最初の仕事は、来るだろう戦に向けた作戦概要。
 とはいえ、明朝の開戦は濃厚であれど不確定であり、砦の真正面は地平線まで続く平原。
 大まかな対策程度だろうが、それでも赤騎士団参謀ディーンは職務を果たしてくれたのだろう]

(171) 2011/06/30(Thu) 22時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/06/30(Thu) 22時半頃


【人】 本屋 ベネット

 報告書って……
 イアン、この分厚さ解ってるの?

[この手の執務は大半自分に回るだろうとは予想はしていたが。
 『先代』団長が亡くなってからの報告書は、既に机に山積みとなっている]

 ……人員、武器、馬、薬。
 この辺りの大体はディーンが引き受けてくれていたみたいだから。

 敵軍や地形に関する報告書。
 後軍備の最終的な集計報告だけを仕分けて回すよ。

[とは言え嫌がる事無く、机に着き、必要な報告書類を仕分ける。
 コンコン、と扉を叩く音がした>>169]

(173) 2011/06/30(Thu) 22時半頃

[ミーティングに参加する前。
彼がわざわざ言いふらす奴ではないと思ってはいたが、それでも口止めしたのは気恥ずかしさから。
他言無用と言っていたその返事に、安心したように息を吐いてその時はそのままその話題は続けなかったが。

そしてそのままミーティングに参加し、告げられた命令。]

 ……休眠命令が出た。
 明日にも本格的に戦が始まるだろうな。

 お前さんも休める内に休んでおけ。……始まったら、いつ休めるか分からないしな。

[自騎士団の参謀を探す前、ムパムピスにそう伝える。
彼が休めなくなる可能性、それは祈る以外のことで忙しくなってしまう可能性。
そんなことが無いようにと思いたいが、どうなるかはわからないのだ。]


【人】 本屋 ベネット

 ――セドリック副団長?

[その頃、報せを聴きつけた幾人かの騎士はその場に姿を見せていただろうか。
 若しかしたら、そこには略式な任命の為、公女ローズマリーの姿も見えたかも知れない]

 …はい。
 セドリック・ヴェスパタイン副団長殿。
 緑騎士団を代表しての祝辞に感謝申し上げる。

 非常時に付き、この様な略式の報告になる事をお詫び申し上げる
 
[同じく儀礼じみた口調で返す青年、その視線の翠が薄く笑む。
 何があったか、彼は問わなかったが。
 青年の瞳の翠を見れば、昼間とは微かに変わった物を感じ取れるだろうか]

(174) 2011/06/30(Thu) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

 だからこその僕なんじゃ無かったの?

[悔しがる様なイアンの呟きに、くす、と苦笑して。
 自身も敬礼を解きながら、イアンに十数枚の報告書を渡す]

 僕はイアンみたいに強くはないし。
 そもそも、騎士団の戦い方が出来ないから。

[苦笑の中に、今度は逆に悔しそうな表情を混ぜて。
 常に両腰の鞘に収まる短剣を軽く揺らす]

(184) 2011/06/30(Thu) 23時頃

― 夜:赤騎士団執務室 ―

 …俺、偵察に行ってくる。

[普段は任務以外の時には団長の傍を離れずいるが、今日ばかりはイアンとベネットが団長と副団長に任命されたばかりとあって。
ここに居ると煩わしそうだと、そっと部屋を抜け出した。]


[……ムパムピスに休息命令の知らせをもたらしたのは、
 他でもないヤニクの心の声だった]

 休眠命令……

[繰り返し述べた声は、茫然として響いたかも知れない]

 わ、分かりました。知らせて下さってありがとうございます。
 ……いよいよなんですね。

[覚悟していたつもりだが、臆病な自分にはやはり怖いもの。
 俄か緊張に喉を鳴らして、頷いた]


【人】 本屋 ベネット

 はい、是非。
 この戦が終わった時には一緒に。

[厳格な雰囲気ばかりが目立つこの副団長が、穏やかな調子で微笑む事に、内心結構な意外性を感じていたが。
 それはそれ、態々口に出す事もせず]

 あぁ、イアン、今渡したそれが軍備の最終集計結果だから。
 今から残りの報告書を仕分け――。

 …助かります。

[イアンよりも手馴れてると言えど、青年も初めての経験故。
 惨状の広がる机に置かれた騎士団の配備計画書を見て、面目無さそうに困った笑みを浮かべた]

(188) 2011/06/30(Thu) 23時頃

 ――あっ、オスカーさん。

[普段任務以外の時は、父親に……今はイアンの傍に着くオスカーだが、今晩ばかりはさすがに色々と煩わしそうだからか。
 偵察にと部屋を抜け出すオスカーを直前に呼び止めて]


 …気を付けて。

[特段理由も無かったが、その言葉だけ投げかけて]


[茫然としたような声の響きに、小さく息を吐く。
安心させるように、己自身に言い聞かせるように、呟いた。]

 お前の役割は、仲間の不安を少しでも和らげることなんだろ。
 不安がってたらダメだろうが。
 お前の不安は俺たちが、射落としてやる。

 その代わり、祈っていてくれ。俺たちの勝利を、さ。

[それは領主公女の願いとは逆のことだとは知らない。

ただ、純粋に勝利を望む。
それが、彼女たちを守ることだと信じているが為に。]


[諭すような声に、はっとして]

 そ、そうですよね。私がふらふらしていたらいけません。
 ……ありがとうございます。

[揺るぎない声に接することは気を落ち着かせた。
 強張った肩を回して緊張を解く]

 ええ、分かっていますよ。
 ヤニクさんをはじめ、皆さんのご武運をお祈りします。

[言って、戦争を嘆いていた公女殿下の事を思い出した。
 とうとう今にも開戦という状況になり、
 彼女の心痛はいかばかりだろうかと]


[オスカーが席を立つのを見れば、何事かと目を向けるが
偵察に行くのだと分かれば]


…ちゃんと帰って来いよ。


[気をつけて、なんて言ってやらなかった。
彼女は自分の傍につくのが本来の役目であるはずだから、
それ以外の場所で何かあっては困る、とばかりに。]


【人】 本屋 ベネット

[まさか、困る事を承知でイアンでなく自分に渡したと言う、彼の茶目気等、青年は夢にも考え付かない。
 事実、際の際まで空席になっていた、赤騎士団団長、副団長の両座が共に埋まったと言う吉報は、それほどの物ではあるが]

 はい、以後改めて宜しくお願いします。
 今後とも、両騎士団の為、公国の為に。

 セドリック副団長もゆっくり休んでください。

[やがて部屋を辞する彼を再び敬礼で見送った]

(204) 2011/06/30(Thu) 23時半頃

 ……見方解る?

[ヴェスパタインが部屋を辞した直後。
 唸りながら書類と戦っているイアンを見兼ねて、彼の元まで歩み寄って書類を覗き込む]

 ………つまり砦の配備には常に両騎士団から二つの隊が付いてる。
 後、この隊も予備兵力として砦に駐留。
 実質動かせるのは残りの隊、て意味だね。

[しかし図も文字の羅列も多少読み辛く記されて居て。
 他にも解らない所があれば、彼なりに丁寧に説明するか]


 俺は大丈夫だ。
 それよりもお前たちの方が頑張れだ。

[山積みになった書類をオスカーもまた、目にしていたから。]

 …頑張れベネット。

[果たして書類相手にイアンが戦力になるのかどうか、怪しいもんだと思いきり思っていた。]
 


[ベネットから声をかけられれば
眉間に皺をこれでもかと寄せた顔でそちらを向く。
説明を受ければ、あーあーと相槌なのか奇声なのか
分からないような声を上げて]

分かった、分かった、つまり
こっちはどーんと構えてるから、
こいつらがざーーっと行けば問題ないって事だな。

[人差し指でどんどん、と紙をつつきながら
ベネットの言葉を一つずつ理解していく。]

くっそ、簡潔に一枚にまとめてくれよな…

[今彼にとって倒すべきは、
敵国じゃなく、この山積みの書類なのだった。]



[オスカーが出ていく際に、何故自分への声援は無かったのか
疑問に思っていたが、彼がその意味を理解することはなかっただろう。

それからしばらくすれば、唸り声が執務室に響き渡っていた。]


 …――― 俺にも後でその書類見せろ。

[風にのって届いてくる主の声を聞き、暫く沈黙…、いや、唖然として。
戦場においても、オスカーはイアンの傍につき従い伝令や偵察、場合によっては戦闘もこなさなくてはならない。

彼だけに任せておくのはあまりにも不安だった。]


[―― トントン、と顔を指を書類に突き入れる様に次第に僕も説明しだす]


 ……イアン! ここ三千六百って書いてる!
 あぁもうまだ半分以上あるんだよ!?

[…何故僕だけに声援を送られたのか
 イアンの唸り声を音楽に、その意味は嫌と言う程理解した。

 ―この戦が終わった後、どうなるんだろう、と]



 ああ、お前が祈るのなら神様もきっと勝利を与えてくれるだろうな。
 期待してる。

[彼が何を考えているのかまでは伝わってこないが、それでも空気を明るくする為にそう言って笑う。]

 俺たちが前線に行っている間、お姫様のことも気にかけてくれ。


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2011/07/01(Fri) 00時半頃


[間違いを指摘されると、その顔を一層歪ませて]


…げっ。

無理無理無理、これ朝までとか死ぬ。
何だ、参謀室長殿は俺を決戦の前に殺す気なのか?

[へらへらと皮肉を言ってみるが、
そんなもので現実は変わらない。
しばらくは睨みあいをしていたが、痺れを切らせば]


…ちっと外、出てくる。
ベネット副団長、少しの間よろしくな!

[わざとらしく副団長なんて呼んでみたりして。
半ばベネットに押しつけるように、書類を渡すと
きっと彼の制止の声も聞かず、執務室を飛び出した。]


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