162 絶望と後悔と懺悔と
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[刀を抜いた後の右手は 手首から先が力なくだらりと垂れて、 尖った骨の白い断面が皮膚を突き破って覗いている。
にも関わらず──菫色は熱を帯びて潤み、 頬も紅を叩いたように赤い。
遠く聞こえる爆音に、背筋がぞくりと震えた。]
(57) 2014/02/21(Fri) 23時頃
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……刃を向ける結果になっても、
それを成長と喜ばれるんですね。
[瞬きして、思いが落ちた。
声音は静穏で、感情には掴み所がないようにも。]
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[音を伴わず疾駆する金を、 迎える眼差しに浮かぶのは歓喜。
脳髄が痺れて溶け落ちるような陶酔の中 冴え渡る神経が絢矢の躰を動かす。]
ん、ふふ
[愉しくて堪らない──そんな表情で 左腕の代わりに差し出したのは使いものにならない右手。
突き出された明之進の剣が深い攻撃を阻み 始祖の爪は、砕けた手首の先をのみ引き裂くに留まった。
交差し、離れていく金に しかし絢矢は、躱すどころか地を蹴って追い縋る。
横薙ぎに『常磐』を一閃。 更にもう一段、左脚で深く踏み込み突きを見舞った。]
(66) 2014/02/21(Fri) 23時半頃
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面白いではないか?
真弓に庇われ、何も判らぬままだった幼子が。
鬼の頂点に立つ者にまで刃を向ける。
[鬼が何処から来て何処へ行くのか。
純粋な吸血鬼がどれだけいるのかも、今は判らないが。
生まれ落ちた時点でほぼ能力が確定する鬼と違い、
成長を見せる眷属]
愉しいではないか?
[意に染むものも、意に染まぬものも、同じ皿の上。
刃を向けるまでの過程。
人の身から落ちて、血を流してここにあるまでを
愉悦の一言で済ませる月影に、
引き寄せられて盾となした身は真紅の眼を見上げ]
……僕は愉しくはありませんでした。
ここに至るまでの道は。
零瑠君はどこですか? 無事でいますか?
[血統の繋がらない相手の気配はおぼろげだ。]
[何が……と問われても、明確な言葉は見つからない。
真弓に2度も確かめられた、
『愛されたいから』とも違う気がして。]
あぁ、桜が――。
[瞬く。
瞼の裏には、今も夜桜が舞う。**]
僕には、貴方の言っていることがよく、分かりません。
飼い犬に手を噛まれたみたいな目に遭うのが、愉しい、…だなんて。
[柊にもリカルドにも沸き上がる愉悦は理解出来まい。
この身が2人の言葉を理解出来ない様に]
理解出来ない、思いもよらぬからこそ愉しいのだ。
[近くにある柊に嗤い掛ける。
彼らの迅さと戦士の鬼を断つ力。
合わされば。
もしかしたら……この身は落ちるのだろうか。
初めて浮かんだ可能性に、三日月は更に端を上げた。
考えた事も無い現実が起こるかもしれない。
それは………何と愉しい事だろうか]
零瑠なら、ジャニスと遊んでいたが。
私の元へ駆け付けようとしているのだと思うが。
会いたいなら呼んでやろうか?
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[千切れ飛んだ手首はどこへ落ちたか。 行方を見る余裕のある者などいまい。
夥しい量の血が、絢矢の駆けた後に紅の帯を残す。
避ければ避けれた物を、 避けず柔らかな肉体を盾とした始祖と その前に引き上げられた明之進を見て]
──、
[ごめん、と言うように唇は微かに動き その直後、寝かせた一尺五寸の刃で 薄い明之進の背中ごと始祖の胸を貫かんと柄に力を籠める。]
(75) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[けれど──、
直後に横から加えられた力に、 切先は大きくずれ、 勢いそのままに、貫いたのはどこだったか。]
(77) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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そうですか。
[きっと、月の隣に添うて見える夜の色も、
光を朧にさせる雨雲も、近くに見えるだけで
――余りにも遠すぎたのだろう。]
理解を得る、ということの幸いを、
あなたは知らないんでしょうね。
[笑みの意図も、きっと柊には察せぬもの。]
会いたい訳では……ううん。
会いたいけれど、いいです。
[ただ、願うなら。
彼が傍にと願った周を守ってほしいと思う。]
[祝福の日。
『柊』は鬼を刺す事は無かった。
徐々に『柊』の名を忌む鬼が増えていても変わらなかった。
だが、今。
『柊』は邪を祓う棘を鬼へと刺す]
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[菖蒲の葉に似た鋭い刀身が、 二人分の手応えを柄に伝え来る。
狙いは心の臓。
しかし──]
ッ──、
[蹴飛ばされた明之進の躯と一緒に 絢矢の躯も大きく後方へと飛ばされる。]
(87) 2014/02/22(Sat) 01時半頃
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[仕留め損ねた、という計算。 明之進を殺めずに済んだ安堵。
噎せ返る血臭に眩む意識の中、勝ったのは後者。]
(──やっぱり、リッキィはいつもボクを支えてくれる)
[どんなに変わっても、 リカルダがいれば戻って来れる。
──そんな気がして。
だから、 理性を喰い潰す獣のような昂揚さえ 今は、怖くはない──。]
(92) 2014/02/22(Sat) 01時半頃
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[己の手で貫いた明之進の肩を 肩で押し上げるようにして支え、 立ち上がった時にはもう、 小柄なリカルダの躰は始祖へと駆け出していた。
肺のある位置から血を流し、 明之進の手にある涅槃の刃に貫かれ それでも哂う金の鬼へ──]
行、け────リッキィ!!
[リカルダの背を押すように、絢矢は叫んだ。]
(97) 2014/02/22(Sat) 02時頃
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[その終に、血に染む愉悦ではなく、泥に倦む退屈でもなく
安寧のあるように。]
なぁ、零瑠。
[傍に、と言っていた零瑠へ掛ける聲は酷く穏やかで、
傍らにいない事を咎めるものでは無く。
ただ改めて知ったと、零瑠に告げる]
人間とは、面白いな。
退屈しない。
[退屈しないと口にした時は笑ったが、
零瑠は何処で聞く事となっただろうか]
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[>>93リカルダへと預けた刃は始祖の心臓には届かず しかし腹を裂いて、その唇から新たな紅を零させる。
行動が遅れたのは──、 その場に新たに増えた声>>94に、 一瞬意識を奪われたから。]
リッキィ──!
[始祖の手が翻りリカルダの首に伸びるのを見て 絢矢は蹌踉めくようにまろびでる。
一直線に──。
今度こそ、始祖にトドメを。 決意と共に、膝に力を溜めた絢矢の前に、 その動きを遮るようなジャニスの背があった。]
(107) 2014/02/22(Sat) 02時半頃
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あぁ、すみません、今―――…
はい? 何でしょ、う。
[名を呼ぶ聲の、方を見遣り、応える。]
何を、おっしゃいます…
まだまだ、面白いものは幾らでも。
あなたの退屈を潰すものは、幾らでも。
……あります、から。
[孤児院に来たばかりの頃は違和感しかなかった。
『Trail』の懐剣を握り締め、
濡れた窓の外を見上げる。
こんな空を、知らない。
こんな色を、知らない。
こんな涙を、知らない。
こんな雨を、知らない。]
[こんな花を、知らない。
にこにこと、訳もなく笑顔であろうとする、
こんな自分を、知らない。]
[目を瞑ればすぐそこに、桜花が散っていた。
懐かしいあの日の様に。
あの夜のように。]
………おかあ、さま?
[あの方は、覚えて居なかった。
ほんの一時の邂逅。]
[新しい母と似た気配。
けれど、もっと強く眩い気配。
緩やかな金糸が夜風に揺れて。]
……ほぅ
[吐息混じりの幼い一声が耳に届いたのか。
鬱金敷いた紅が常磐を見て。微笑みを向ける。]
[爪の伸びた指先は、まるで手招くように。]
『エメリッヒ殿? 如何されました?』
[衣擦れの音と、あの方を呼ぶ母の声がなければ。
常磐は直ぐ様駆け寄っていただろう。
踏み出した一歩はその場に留まったまま。]
[風で散る桜吹雪。
何度瞬いても、鬱金重なるのは瞼の裏でだけ。
冀い、鳥籠の屋敷を出ても。
冀い、現実を忘れても。
冀い、夢幻の記憶を擦り替えても。]
[『零』を『永久』に変えるのは、
*唯、一色だけ*]
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