43 朱隠し
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[ 明之進に見られている事に今更気付くと、春松は更に羞恥に顔を歪ませて。]
……敬語を使われずとも、結構です……加賀屋さま。 覚えていらっしゃらないと思いますが、私、は、ご贔屓にして頂いている酒屋の丁稚めでございますから……。
(43) 2011/02/16(Wed) 14時半頃
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まい、にち……。
[ 絶句する。 空腹に、また腹が鳴った。]
……毎日、供えれば、兄に会わせて下さいますか?
[ 無理だとわかっているから、自然ごく小さな問いになり。 春松は一度振り返って、悲しげな視線を狐面に投げると、返事を待たずに歩き出した。]
(45) 2011/02/16(Wed) 14時半頃
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明之進、さま。
[ 名を呼ぶ。 そんな立場では、と言われても、綿飴を買うだけの余剰金があるではないか、とは口に出さず。]
失礼しました。
[ 傷つけてしまったかもしれない事には、素直に詫びを。]
(48) 2011/02/16(Wed) 14時半頃
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本当ですかっ?!
[ ウトの申し出に、弾かれたように振り返る。 顔が輝き、笑顔が広がった。]
(50) 2011/02/16(Wed) 14時半頃
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会わせて頂けるのなら。 全ての飯を握っても構いませぬ!
[ 声が弾む。 漸く、苦しかった2年が報われる日が来る、と春松の胸は躍った。]
(53) 2011/02/16(Wed) 14時半頃
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……捨てる? それは、「持っている」者にだけ与えられる権利です。
僕には、家族も、家も、銭もありませぬ。 他の子のように遊ぶことも叶わず、粗末な着物を繕いつつ、毎日働いているだけです。
[ 眼差しは最早、老成した者のように。 笑みが緩く広がる。]
にいさんのいるところ、そこが、僕のせかいですから。
(56) 2011/02/16(Wed) 15時頃
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最後の晩。
――約束ですよ!
[ 春松は、昨日「アヤカシは信じない」と言った事など忘れたように満面の笑みを浮かべると、空中で小指をひょこひょこと動かした。]
指切りできぬとは、何とも心もとないですね。
(58) 2011/02/16(Wed) 15時頃
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春松は、ウトに話の続きを促した。
2011/02/16(Wed) 15時頃
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[ 面の奥の表情には気づかず、春松はにこにことわらう。 兄に会える。 それだけで、どんな辛く苦しい仕事にも耐えられる気がした。]
ここで、待っていますね。 本当にありがとうございます!
[ 頭を深々と下げて。]
じゃあ僕、店に戻りますね。 明之進さまも、また!
(62) 2011/02/16(Wed) 15時半頃
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春松は、足取り軽く、神社をあとにした。**
2011/02/16(Wed) 15時半頃
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 15時半頃
[すり抜ける手が、寂しい]
――… 寂しい。
そうだ。
藤乃助は……
[あちらに帰った気配を思い出す。
男に、穴を埋める、と謂った、藤乃助]
帰ったら作ろうと思っていた藤色の鳥は、
もう 必要無くなったのだろうか。
丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 23時頃
―夢の中―
[――りん。りん]
[どこかで鈴の音がする]
[思い出す、と誓ったのだろう?]
[師匠に習った飴細工の腕はだいぶあがったし]
[家族の心配もしなくていいし]
[もう思い出してもいい頃だろう?]
……思い出す、て何を?
俺、何を忘れてるんや?
[友達を忘れるなんて、薄情だなあ]
[りん]
[鈴音はそんな声に聞こえる]
[本当は、覚えてる。思い出せないだけで、忘れてはいないんだ]
友達、かあ…そら思い出さな、あかんよなあ……
[………りん]
なあ、皆。
俺も"神隠し"を、したいんだ。
[同士にのみ聞こえる囁きが揺れる。
アヤカシらしからぬ男が発したその言葉に、驚くものも居るだろうか]
[一平太を連れて行きたいと、
時期はいつでも良いとも告げただろうけれど]
[その時は、きっと "すぐ"]
華月斎が其れを望むのであれば、
俺はお前の望みを叶えてやりたい。
じいたちが構わぬなら、力を貸すぞ**
[凛とした響きに、]
ありがとう、ウト。
[感謝する。
声音は、柔らかに微笑むのと、似ていた]
――そう、か。
[華月斎の言葉に、暫しの沈黙。
その後。]
好きにするがええ。
儂ぁ、止めん。
[ふ、と微笑むような声色は、
やはりどこか少しだけ淋しそうではあったやもしれぬけれど。
否とは謂わぬだろう。]
ああ、好きにさせて貰うよ。
ありがとう、慶三郎殿。
[微笑むようで淋しそうな声色に、やはり感謝の言葉を返した]
――… そう謂えば、飴は。
[頼んでいたものを思い出し、尋ねたのは聞こえたか]
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― 店・自室 ―
[ 祭の最終日を、指折り数える。
2年経ってもまだ小さいままの春松。 きっと兄は以前と同じように頭を撫でてくれる。 それを思うと、心が躍ってしまう。]
にいさん、驚くかなあ。 驚くだろうなあ……。
[ 春松は気付いていない。
もしアヤカシとなった兄が、本当に春松を案じているのなら。 とうに「迎え」に来ていてもおかしくない事に。
行く先にすら、春松の「せかい」は存在しない事に。]
(100) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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[ 床と変わらぬ程薄くなった煎餅蒲団に身を横たえ、春松は眠りについた。
目を閉じると、今でも鮮やかに思い浮かぶ兄の笑顔。 柔らかく「春」と呼ぶ声。 やわらかくしあわせな思い出は夢となり、一時少年の心を癒す。]
(103) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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[ 少年が
「春」を自覚する日など、
もう永遠に来ない。]
(104) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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[ 絶望に向かう夜がひとつ、更けてゆく――……**]
(105) 2011/02/17(Thu) 00時半頃
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――ああ。
[結局、忘れていた。
己から言い出して、これである。]
いま、持って行く。
[――――否、忘れようとしていただけだったのか。]
知らん。
――ヒトの子のことなぞ、知らん。
[ヒトはヒトで居ればよいのだ。
アヤカシはアヤカシで居ればよいのだ。]
[交差など、せずとも。]
[そのままで居れば、よいのだ。]
[ああ。
――たとえ、触れたとて――――]
あいつ……本当に良い奴すぎる。
アヤカシの戯言を真に受けて、こんな……こんな。
[白い綿を口に含めば、ほんのりと甘い]
あいつも喰らえば、こんな風に甘いのだろうか。
[もう一口、齧る。
口中に広がる上品な甘さはまるであの人の子のようで、
酷く、胸が、痛い]
嗚呼…。
あの白い肌も、その裡に秘めた寂しさも。
全て全て愛して喰らってしまえたなら――……。
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