人狼議事


307 【突発R18】夏の終わり・宵越の一夜

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視点:


【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜 ―

[ 二張りのテントを立てた広場に置かれたランタンは、その数を一基減らしていた。テント内に入れたものはそのままで、外に設置したうち片方がどこかへ姿を消していた。。
 持ち去った誰かはどこか、此処から場所を変えて睦みあっているのだろう、と特段気には掛けなかった。
 外に残ったもうひとつを取り、社務所へ向かう。]


 ……恵瑠。起きてたか。


[ そう呼び掛けたのは社務所の縁側でだったか、それとも屋内に入った先でだったか。共に浴室を出た時には同じ濃紺の浴衣を着ていたものだとは憶えているのだが。]

 もう、ぼちぼち星が降ってくる頃やき。
 一緒に見んか。

[ と、手を差し出して。]

(0) Hermes 2020/09/18(Fri) 12時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜・広場 ―

[ 恵瑠の手に手を繋いだら、行き先を伝える。
 もう片方の手にはランタンを掲げるようにして。]

 テントの広場。空いとるようやから。

[ 手を繋ぎ、いざない向かう先の広場。
 木々に丸くぽっかり開いた夜空を見上げれば、流星の光る筋が時おり目に映ったことだろう。テント内からキャンプ用の厚肉の断熱マットを引き出して、地面に引いた。]

 ここ、並んで座ろ。何なら寝転んでもええが。

[ くるくると広げた銀色のマットは二枚、
 およそ二畳ほどの広さになるか。
 腰を下ろすと恵瑠を見て、夜陰の中で微笑んだ。]

 風呂でも言うたが。
 ようがんばったな、恵瑠。

[ それだけ言って、星々が浮かぶ夜の空を見上げた。]*

(1) Hermes 2020/09/18(Fri) 12時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜・広場 ―

[ 正座する恵瑠を見て、優は可笑しそうな声を洩らした。銀色のマットにちょこんと行儀良く座る様子は浴衣姿と相まって、可愛らしい人形のようにも見えてしまったのだ。]

脚、崩してええぞ。
そうかしこまらんでも。

[ ふとすれば恵瑠を注視しようとしてしまう自分に気づいてそう言った。少し手を動かせば触れる距離。輻射で伝わってくる熱がその近さをはっきりと伝えていた。
 天を眺めるうちに音もなく流れる光の軌跡が見えて、隣で小さな歓声が聞こえる。]


……はは。
結局、恵瑠を独り占めにしてしもうたな。


[ 彼女の返事から少しして、
 ちらと横目で恵瑠を見た。]

(5) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ ぜんぶ、教えてくれたから。
 そう恵瑠が言うものだから、彼女にそうした場所も
 寝室だけではなかったと優には思い出されてしまうのだ。

 シャワーと桶の湯で汗と汚れを流した後、
 手に乗せた泡で互いの背中を洗い洗われしてみたり。

 湯舟の縁に腰かけて、先ほどまで彼女を責め立てていた
 部位を眺めさせ、あるいは触らせてみたり。

 手指で触れるだけでなく、舌や唇を使ってみようかと
 恵瑠を口巧く誘導してみたり。

 そして同じように、恵瑠にも、と。
 破瓜の痛みが揺り戻さないよう丁寧に花苑へ口づけ、
 舌と唇で愛でられることの快感を教えたりも。]

(6) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ それらを言葉にはしなかったが、脳裏にその時の愛らしい姿や声が蘇ってくるのは致し方ないことだっただろう。

 とはいえ、恵瑠の気配は穏やかで安心に満ちたものだったから。心地よい無言のひとときを壊すことなく、恵瑠と並んで空を見ていた。]


……ああ。
  ずぅと昔に生まれた光も、
  ついさっき生まれた光も。綺麗やの。


[ と、恵瑠の瞳が優を見上げていることに気づく。
 視線を返し、静かに笑って。]

(7) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 恵瑠。
 せっかく張るの、手伝うてくれたのやき。

 寝るのは、テントにせんか。

[ そう誘った。
 ちなみに寝具は寝袋になるが、人形型のものではなくて
 長方形の辺でジッパーを閉じる封筒型のものである。]

 夜通し眺めてたい、というなら勿論、
 朝まででも付き合うちゃるが。

[ そうするなら幾らか途中で夜食なり飲み物なり、取りに行くのも良いだろう。キャンプの後夜祭のように過ごすのも楽しかろう、と考えるのだった。]**

(8) Hermes 2020/09/18(Fri) 17時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜・広場 ―>>9->>12

そうなぁ。
でも俺かて、今ふと思うただけやぞ。

[くすりと笑う恵瑠>>9を見て、そういうところが素直なのだと改めて思う。恒星と流星。遥か遠くからと、すぐ近くからと、それぞれに届いた光。距離に違いはあっても、どちらも届いたことは同じなのだ。

つかの間見つめ合って、伸ばされる指の先を一緒に眺めた。秋の星座に明るい星は少ないけれど、この島でならくっきりと輝いて目にできる。

天頂に掛かったペガスス座、西寄りに明るく見えているのはきっと、夏の大三角のなごりのデネブ。形を尋ねられればそうだなあ、と思いつくまま答えていった。
それが帆や網、錨といった海にまつわるものばかりだったのは、船乗りならではといえだだろう。]

(13) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 寝る場所の議題は満場一致で可決された。
 何か感じたらしい恵瑠の雰囲気と、社務所の方を見やる様子>>10に別のことを合点する。そっと握る手に指を添わせて、頷いた。]

ああ、そうしよう。
早希ちゃんのことなら、瑠璃が気に掛けとうき。

俺は今夜は、もう打ち止めじゃ。

[ 女子を相手の手ほどきは、というように勘違いしたのであった。打ち止めと言ったのが真実かどうかは多少、自分でも疑わしいものだったけれど。求めたくなれば襲ってしまいそうだし、求められれば無論応えてしまうだろうから。
 それはさておき。]

……?

[ 彼女の仕草にしばし疑問符。そうして今度は過たず察することが出来た。確かめる言葉はなくとも、睫毛をかざして視線を伏せる様子を見れば、恵瑠の細い指が添えられた場所がどうされていたか、と思い至る。]

(14) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃

[しっかりと下腹部に受け止めたルリ姉の代わりのもの
痛みこそあれどその大きな異物感は、繋がっていることを実感するもので、大きな安心感と多幸感にも浸っていられる。]

き、きにしないで? 痛みも嬉しいから……
それにゆっくりなら、大丈夫だから……

[ルリ姉は気遣ってくれて、与えられるのは痛みだけではない、長い時間ひたすらイチャイチャした甘い空間で興奮の繰り返し、まだまだその内側で快感を得ていくことはできなかったけれど、繋がり合って密着しながらの濃密なペッティングで昂り続けた熱気は時間をかけてゆっくりと限界へと近づいていく]

はっ………は……、ぁっ
ル、リね……ぇ…私……
あっ……


【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 推測の裏付けは恵瑠の声>>11でもたらされ、軽く苦笑の息を洩らしてしまった。恥ずかしげに顔を赤く染めながら、優を見上げては一心に口で奉仕していた様子を、うっかり思い出しそうになったのだろう、と。]

言わんでええ。
言うと余計に、思い出してしまうき。

[ 彼女が顔を伏せてしまったのを良いことに、
 優は空を見上げてその時の様子を思い返していく。
 寝袋を取ってくる、と恵瑠がふと口にするまでの間。]

(15) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃

[激しさを増す息の乱れと甲高くなっていく嬌声、ヒリヒリと引き裂くような痛みはあるのにそれとは別に奥底からから快楽が湧き上がってくるのを感じた。]

何かきちゃう……あっ……あっ……
き…………きちゃ……

[初めての状態にそれが限界を迎えての絶頂のサインであることはわからない、助けを求める目でルリ姉に縋り、その衝撃に備えた)


【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ おずおずと口から小さく覗いた舌先が
 粘膜をそっと舐めてくる感触。
 意を決したような表情で、可憐な唇が
 雄肉の先をはくりと咥え込んでくる様子。

 舌の動きは拙くとも、必死に慣れようとしつつ頭を動かす恵瑠の様子はいじらしくさえあって、肉と心の両方の欲が同時に満たされていくものだった。

 時に雄肉へ触れてくる歯の硬さすらも
 快感に混じるアクセントと感じられてしまうほど。

 劣情が押さえきれなくなってしまう前に、
 交代しようか、と言い出したのだ。
 浴室にまで避妊具は持ち込んでおらず、
 外で出すとしても確実な避妊になるとは言えないから。

 そうして今度は、攻守を入れ替えて
 彼女を優が愛でていくことにしたのだった。

 蜜が顔を汚そうとも気にならないが、その上ここは浴室なのだ。念入りに情愛を籠めて、じっくりと。
 浴室を出る頃には二人とも湯に中てられたようになってしまう程、恵瑠と睦み合う時を過ごしたのである。]

(16) Hermes 2020/09/18(Fri) 22時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜・広場 ―>>11>>12

[ 恵瑠がテントから持ってきた寝袋を広げ、脚を半ばまで入れて夜空を見る。肩と腕を触れ合わせた寄り添う形になって。星がわずかずつ位置を変え、流れる星を見上げることも次第に少なくなっていった。
 語る言葉よりも、ただ伝わる体温と息遣いだけを感じている時間。温かな幸福感に満たされていく時間だった。]


 …… 、  める。


[ 彼女の背中に回していた右腕が、傾き寄りかかってくる身体の動きを感じ取る。半ば眠りに誘われてしまった様子の表情は柔らかく、優は声をひそめたまま呼びかけた。]

(17) Hermes 2020/09/18(Fri) 23時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 深夜・テント内 ―

 …… そろそろ、ねるぞ。


[ 小柄な少女の体躯を横抱きにして腕の中へ収めると、片方のテントへ歩んでいった。
 中から物を持ち出していない方のテントである。

 黄色みがかった光に照らされた内部は意外なくらい天井が高く、恵瑠くらいの背丈であれば頭がつかえることもなく歩けるほど。 長方形のシュラフの一方に浴衣姿の彼女を横たえて、眠りの深さを確かめるように顔を寄せた。]


 …… おるからな。ずっと。


[ 唇にかるく口づけて、もう一方のシュラフを引き寄せた。大きく開いた長辺を彼女のそれに重ねていって、寄り添い眠れるように拵える。横になり、恵瑠の額に掛かった髪を撫でるように片手を添えて優しく撫でていくのだった。]*

(18) Hermes 2020/09/18(Fri) 23時頃

痛いのも、嬉しいの?そんな風に言ってくれるんだ。
そんな事言われたら、ああ…腰、止まらなくなっちゃう…

[どこまでも素直で、健気で、可愛い。
どれだけ言葉を尽くしても、腕の中で悶える彼女の愛らしさを言い表し切ることはできないだろう。
可愛がって、庇護して、染め上げて、いっそめちゃめちゃにしてしまいたい。
そんな渦巻く思いを、手ほどき役だからという思いで何とか押し留める。
甘く蕩ける空気に浸りながら、女同士の、終わる事のない濃密な交わり。
男女では、まして年下の少年相手では味わう事のできない充実を味わいながら、
次第に彼女の内の熱気が高まっていくのを感じた]

ん、どうしたの、早希ちゃん…
ちょっとずつ、痛いのと別の感じになってきたかな…

[息の乱れと、時折上がる嬌声。ゆっくりと腰を動かしながら、次第に混ざってきたその声がよく聞こえるように突き込み方を変えてみる。もっと感じてくれる場所にもっとよく当たるように]


きちゃう?きちゃうのね。うん、それ、それがいいとこ……
どこがいいの、早希ちゃん… ここ?それとも……こう、かな。

[助けを求めるように縋る目で訴えてくる早希を見つめ、指を絡めて握り合う。そのまま彼女が快さを訴える場所に何度も仮初の肉棒を押し付けていく。
自分にも快感が跳ね返り、体は内から合わせて昂っていく]

そろそろきちゃうかな?だったら……うん、イっちゃおう?一緒に…ね?
私のおちんちんで……イっちゃえっ。

[初めて味わう衝撃に彼女が供えられたなら、それに合わせて奥の奥までずぷり、と深く突き込んでそのままごりゅ、と最奥を抉った**]


【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 恵瑠の寝顔を見ながら、ふと思う。
 両親を失って任海の家に引き取られた彼女。
 盆祭りの時にはその両親とも、心配して島に帰っていたのではないかと。

 自分は女ではないから、娘を置いて逝ってしまった恵瑠の母親の気持ちを想像することはできない。けれど、水瀬のおじさんと呼んで親しんだ父親の気持ちなら、想像することが出来るのだ。]

『今日やれることは、全部、せえよ、優。
 明日、海で何があるかは分からんきな。
 毎日毎日、後悔ないように過ごすのやぞ』

[ 初めて水瀬の船に乗った時、少年の自分に深く食い込んだ言葉がそれだった。対等な大人に接するように、だが人生の先達としての重みを込めて諭された言葉。
 だから、水瀬のおじさんは、きっと。]

(27) Hermes 2020/09/19(Sat) 00時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 遭難したあの日の朝も、妻と娘に出来るだけの愛情を
 伝えて海に出ていったのに違いない。
 それが他からはいつもと同じような一日の始まりに
 見えていたとしても、きっと。

 置いていくには早すぎることを詫びたとはしても、
 決して最後まで後悔だけはせずにいたのだと思う。

 彼が居なくなった後も、恵瑠の幸せは誰かが必ず
 守ってくれると信じて。]

(28) Hermes 2020/09/19(Sat) 01時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 黙想から戻り、安らかに寝息を立てる少女の顔を眺めた。
 その額にはごくうっすらとした傷のあと。
 脱衣場で絆創膏を目に止めなければ、
 おそらく気づいていなかった。]


 ……迎えに。いくでな、恵瑠。


[ ほんの小さな声で囁きかけるようにして、
 優もシュラフにもぐり込む。
 かすかな声が呼び返したように聞こえて、
 その唇を見つめるうちに。
 柔らかな眠りの腕がしのび寄ってきていた。]**

(29) Hermes 2020/09/19(Sat) 01時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 宵越し翌日・優の家 ―

[ 優には3歳違いの姉と妹、それに10歳ばかり離れた弟が居る。姉は既に結婚していたが、嫁ぎ先がごく近いこともあって子連れで実家を訪れることもしばしばだった。
 昼食の席でその姉に質問を向けられて、優は真面目な表情で口を開く。]

 宵越しの引率、な。
 今年で終いにしようと思うとるよ。

 今朝もちらと話してきたきぃ。
 明日、迎えに行かせてもらうで、て。

[ 神社で朝食をとり、後片付けを進める途中、恵瑠にも同じように話していた。
 現代ではその要素は薄れているものの、宵越しの夜は古くは嫁取り婿探しの儀式という意味合いを持つ風習でもある。

 むろん一方的に婚姻が成り立つようなものではないが、この夜がきっかけとなってやがて結婚まで至る島の男女は少なくない。現に優の両親も姉も、そうだったのだから。]

(30) Hermes 2020/09/19(Sat) 14時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 迎えに行くという相手は誰なのか、と姉が問う。
 もしかして、と挙がった名前。優は笑って首を振った。]
 
 ……おお、違うで。
 瑠璃はまた街に帰りよるやろ。
 姉ぇ、見送り、一緒に行くか?

[ 姉と瑠璃も知らない間柄ではないし、仲も悪くはなかった筈である。優の姉は少し残念そうにしつつ、じゃあ誰、と重ねて問いを向けた。]

 水瀬のとこの、恵瑠よ。
 今は任海じゃが。

[ 彼女と恵瑠とは10歳ほども年は違う筈だが、来歴は知っていただろう。箸を置いた姉はじっと優を見つめた。]

(31) Hermes 2020/09/19(Sat) 15時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ……ああ、大丈夫や。
   幸せにするきぃ。

[ いつの間にか、居間の戸口から母が顔を覗かせていた。
 それに気づけばさすがに少しきまり悪そうな表情で、
 優はそちらを見やるのだった。]*

(32) Hermes 2020/09/19(Sat) 15時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 夜 ―

[ 水瀬の両親にも、報告しておかないとな。
 任海家を辞してから、優は村の墓地へ足を向ける。
 昨夜と同じよく晴れた夜空だった。

 半分より少し丸みを増した月を見ながら坂道を上り、
 小高く丘になったその場所へ至る。
 敷地の端の方、小さな光がぽつんと見えた。]

(39) Hermes 2020/09/19(Sat) 21時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ……恵瑠。
  こっちに居ったのか。

[ 小さな光の元が彼女であると気づき、そう呼び掛ける。
 水瀬家の墓石の前、屈みこむと両手を合わせた。]

(40) Hermes 2020/09/19(Sat) 22時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 祈りと共に報告する。

 ――恵瑠のこと、貰わせてほしい。
 ――きっと、幸せにする。
 ――どうか二人、見守っていてくれるだろうか。

 そうして、恵瑠を見た。]
 
 任海の家では、今おらんぞ、と言われたからな。
 もしかしてと思うたが、当たりやったか。

[ 空を見上げていた彼女と同じように一度見上げて、
 また恵瑠に目を戻す。]

 今夜も、綺麗な星空じゃの。

[そうだけ言って、彼女の応えを待った。]*

(41) Hermes 2020/09/19(Sat) 22時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 夜 ―

叶うたか。そりゃあ良かった。

[すぐ傍ら、同じように天を見上げる気配。
 彼女の腕に手を添わせ、繋ごうと下方へ探って。]

家じゃ、そう怒ってはおらんようやったが。
そら何かしら、思うところはあるじゃろうけど。

(44) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ……まあ、それも今晩までやき。

[ 恵瑠の手を引いて向かい合うように。
 夜陰に慣れてきた目で、
 灰色がかった彼女の瞳を見つめる。]

 恵瑠。
 お前に、俺の嫁になって欲しい。
 俺のとこに来て欲しい。

 突然で、早すぎると思うかしれんが。
 ここに参りに来たんは、その報告もあったのや。
 水瀬のおじさん、おばさんにも。伝えとこうと思うてな。
 

(45) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 俺のとこに来てくれるなら、
 俺は必ず恵瑠のとこに帰ってくる。

 この願い事は、――

[ 小さく苦笑するように笑って、]

    ――――どんな星空でも、叶えられん。

(46) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 

 恵瑠は、叶えてくれるか。
 この願い事。


[答えを待つ。波の音。虫の声。月の光。
 それらの中、恵瑠を見つめて。]*

(47) Hermes 2020/09/19(Sat) 23時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

[ 恵瑠の笑顔に感情がこみ上げた。
 可愛らしく、いとおしい彼女。
 大切にしてやりたい、守ってやりたい、と。]
 
 ……ちゃんと恵瑠の部屋も、用意はしとろうが。
  まあそれやら、じきに俺と同じ部屋に移ってきても
  良えかもな。

[ 答えと共に頷く彼女を腕の中に抱き入れた。
 熱いものがその頬に伝うのを感じる。
 拭うように胸に押しつけて。]

   答えてくれて、嬉しいぞ、恵瑠。
 ……届けも何も、まだ出してはないが。 

(52) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 今から、俺と恵瑠と。
 夫婦や、と思うて良いな?

[ 誓いの言葉を紡ぐ代わりに。
 義父母のみたまに証ししよう。
 恵瑠の頬を両手で挟むと、彼女の瞳をじっと見つめて。]

 水瀬のおじさんも、おばさんも。
 祝ってくれると、俺は信じとる。

[ きっと、いつまでも幸せにする。
 そう想いを込めて、見つめる距離を近づけていった。]*

(53) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ――俺も。
   他の誰より、好きやぞ、恵瑠。

[ そっと重ねた唇は柔らかい。
 だからこそ、
 決して折れたり欠けたりしない絆の味がした。]*

(56) Hermes 2020/09/20(Sun) 00時半頃

[身体の内に感じた快感の塊、それが大きくなっていくのをルリ姉に伝えると動きはかわり、内側からその塊に向けて快感を加えられていく。]

き、きちゃ……
…、や、…………怖い……

[痛い、でもおかしくなるくらい気持ちの良い衝撃が小刻みに身体を駆け巡る。追い詰められた身体と感情がグチャグチャに乱しあって思考をふき飛ばし無我夢中でルリ姉にしがみつきながら超えるのを待っている。]

――――――っ!!

あっ!!あああぁあっ〜!


[その瞬間はすぐに訪れた。決壊して快感の塊が溢れだす瞬間は鮮明に脳裏へと伝わり強い快楽が電気のように走って全身を爆発させる。
ギクンと腰を浮かせて仰け反り、続く絶頂の波で堪えられない悲鳴のような嬌声で喘ぐ]

ひっ……ふっ……

[痙攣が止まらない身体で途切れ途切れの息継ぎを繰り返し、遠いところを見つめたまま快楽の淵を彷徨っている**]


大丈夫…怖くない。
ずっとこうしててあげるから。…ね。
だから、ほら……他の事は何も考えないで、任せて…

[安心させるように努めて優しく早希に告げつつも、腰の動きはじっくりと緩めないまま。自分の良い所にもできるだけ押し当てて、自分の顔も徐々に蕩けているのを感じる。
しっかりとしがみついて離れない早希を抱きしめたまま、とどめと何度も強く突き込んで、彼女が快感を告げて身体全体でイってしまうのを迎え入れる]

ん、あ、ふふ、イっちゃったのね、早希ちゃん……私、も……

[腰を浮かせてのけぞる様に、絶頂を迎えたと知った。ずん、と合わせて自分の方にも最奥の感じるところにまで突き込めば、自分の方にも快感が押し寄せてくる]


あ、はぁっ……んっ、私も………!!

[遅れて、自分もまた、全身を包み込むような快感を味わって、体をのけぞらせたまま達してしまう。
そのまま痙攣する早希の体を上から包み込み、抱き締めて、息継ぎを繰り返す唇の横にキスを落とした]

……好きよ、早希ちゃん。
すごく…可愛くて、いい子で……やらしくて、素敵だったわ。

[素肌のまま抱き締めながら、そう囁いて、しばしの余韻に一緒に浸っていった**]


【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 次の週末 ―
[ 軽ワゴン車の鍵を手に青空を見上げた。
 普段は漁網や工具類が置かれている荷室は空っぽで、ブルーシートが敷かれている。一度時間を確かめて、家の中へ呼びかけた。]

 成海ー!
 そろそろ行くぞー!

[ 助手席には3つ下の妹が乗りこんだ。
 車を向かわせる先は任海家である。
 阿東礼の家に移って貰うにあたって、当座の着替えや勉強道具、日用品の類は恵瑠当人に持ってきて貰ってはいたが、私物の多くはまだあちらに置いたまま。
 本格的な引越しは今日、という話になっていたのだ。]

 すまんなあ、手借りることになって。
 ……が、成海がおると助かるきな、色々。

[ まあ、私の方は気にしてないけどね、と
 悪戯っぽく笑う妹の声を合図に、車を出発させた。]

(59) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ


[ 今でも付きあっているかは定かでないが、恵瑠の兄である健一から成海が一時期強く言い寄られていたのは優も知る過去だった。

 3年前の宵越し当夜。
 前年すでに宵越しを済ませていた成海の姿は、いつの間にか家から消えていたのである。

 彼女が帰ってきたのは翌日の昼、参加者たちより遅いくらいだったか。何があったかまでは流石に想像でしかないものの。
 おそらく宵越しの集まりに忍びこんでいたのだろうとは簡単に予想がついた。

 約束してたからねー、と唇に指を当てる妹の小悪魔めいた表情を見て、何となく察せられたのであった。]

[ 後部座席に恵瑠の姿があったなら、
 その折の話を―"約束"の相手が健一だったことも交え―
 面白そうに話して聞かせたことだろう。

 心配しないでいいよ、恵瑠ちゃん。
 健一の相手は私がしとくから、と付け足して。]* 

(60) Hermes 2020/09/20(Sun) 20時頃

― 夜・阿東礼家 ―

[ 父親の代が六人兄妹だったこともあり、阿東礼家には増築された離れがある。その一角に優の部屋はあり、恵瑠のために用意されたのも離れで使われていない部屋のひとつだった。
 夜更けになるより少し前、優は恵瑠の部屋をノックする。入るぞ、と声を掛ける彼はパジャマ姿。恵瑠に近寄り、手を差し出した。]

 恵瑠。
 せっかくうちに来てくれた、いうのに。
 別の部屋で寝るのも、おかしな話。

[ 屈み込んで顔を寄せ、軽く唇にキスをする。
 手を繋いで行こうかと、きゅっと握った。]

 行くぞ。
 俺の部屋、隣の隣やき。

[ 廊下に出ればまだ起きている家人の気配もあろうか。とはいえ、ぱたりと部屋の扉を閉めてしまえばそれも聞こえなくなってしまうのだ。]


― 夜・優の部屋 ―

[ 恵瑠の身体を優しく抱きしめ、座らせる。
 すでに敷かれた布団の上だった。
 宵越しの夜の再現のように、けれど異なるのは
 その先の行為を二人ともが知っていること。
 そして、もうひとつ。]

 夫婦(めおと)になって初めての晩、になるからの。
 恵瑠の好きなようにしてやりたいと、思うてるが。
 いちばん、大事にしたい相手やき。

[ 彼女を見つめ、口づけを重ねつつにこりと笑った。
 肩から背中へそっと撫でていきつつ、ゆっくりと
 妻になった少女の返事を待つだろう。]*


―夜・阿東礼家―


……ふぅ。

[新しく自分の部屋となった空間を見渡す。
持ってきた荷物は、教科書や制服や文房具、そしてまだ子供じみた洋服たち――これだけだと、なんだかお嫁に来たというより新たに養子になったと言われた方がしっくり来そうだ。

自分でそう思ってショックを受けつつ、唯一女性らしいと言えなくもない姿見の前に立ってみる。
なんの変哲もないパジャマ姿。
すこし跳ねた毛先を摘んでため息をついた。

こんなので果たしていいのだろうか、なんて。
心の中で頭を抱えていれば、ノックの音が響き、ワタワタと優を出迎えたのだった。

そして、手を引かれるまま、まだ慣れない廊下を進み彼の部屋へと歩いていく。
逸る鼓動の音を感じながら、きゅっと手を握った。]


―夜・優の部屋―

[布団の上におそるおそる身体を乗せるのは、普段彼が使っているものだと思うだけで体温が上昇していくから。
とりあえず正座になるのは仕方なく。

優の顔を見上げて、言葉を聞いて。
目を丸くしてから頬を染めた。]

す、好きなように……。

[と言われても、これからするであろう行為の知識はすべて彼から教えられたもので、選択肢はあまりない。
真っ赤な顔で口付けを受け入れながら、暫くして。]

あ、あのね。

この前はずっと手を繋いでくれたから。
今度は、たくさん、抱きしめて……してほしい。

[あとは優さんのやりたいことがいい、と。
ちいさな声で、囁いた。*]


― 夜・優の部屋 ―

[ 恵瑠の言葉は願いというにはささやかすぎて、
 優は微笑んで肯定する。]

 ええぞ。たくさん抱きしめながら、して。
 腕の感触、忘れられんようにしちゃる。

[ 答えてまずはぎゅ、と抱きしめ、引き寄せる。
 囁く小さな声に頷いて。
 こりっと軽く歯で耳朶を挟んだ。]

 あとは、俺のやりたいこと?

[ 半ばは想定していたのだ。
 恵瑠はそう言ってくれるだろうと。]

 ……ふふ。そんなら、また。
   俺の好きなように、俺の奥さんを犯してしまうが。 
 


[ よかった、と返事が返った一昨晩。
 繋がりあった最中に彼女が知らず覚えたその感覚が
 どんなものだったかは尋ねようもない。]

 可愛らしい顔、見せてくれたからなぁ。

[ けれどその時、誰よりも可愛らしく彼女がこの目に
 映ったことを優は強く記憶していた。
 だから、同じような響きで、別な言い方を探る。]

 恵瑠が身も心も、俺のものに変わっていくように。
 抱きしめられて、逃げられないと思うくらいに。

 もう駄目、って言うまで、たっぷり愛してやろうな。

[ また口づけて、彼女の服を上から脱がせていく。
 上半身を裸にさせればこちらも上を脱いで、素肌同士で抱き合って。次には下も躊躇なく、下着も含めてすべて恵瑠の身体から剥ぎ取ってしまおう。]


[ 自分はパジャマのズボンと下着だけ着けた姿。
 裸にさせた恵瑠をさわりと撫でつつ、腕の中に
 抱き包んで囁いた。]

 残りは、俺の奥さんに脱がせて貰おうかな。
 身動きくらいは手伝ぅちゃるきぃ。

[ パジャマの生地は早くも固く勃ち上がった屹立の形にはっきりと押し上げられていた。
 にこやかに笑みつつ、彼女が手を動かす合間にその裸身を手と指で愛撫し始める。緊張した心と身体。少しずつほぐすように、唇が届く箇所へ軽いキスを落としていく。
 優も恵瑠と同様の裸になったなら、ぶるりと揺れる大きな雄肉が先走りに濡れた姿を現すだろう。]*


―夜・優の部屋―

[抱きしめられて、ふ、と息を吐き出す。
優のあたたかさに包まれると心がほかほかするのだ。
でも今はそれだけというわけにはいかない――耳朶を食まれ、ひゃ!と肩を跳ねさせてしまえば。

一気に心臓が跳ね、体温が上がり始める。
まだありありと覚えている宵越しの夜、それは身体も同じで、じんわり熱を帯びていく。

気が早いと思われないだろうか。
はしたないと、思われないだろうか。
そんな心配が心を掠めるが、優の台詞が更に煽ってくるからどうしようなく、恥ずかしげに目を伏せて。

“俺の奥さん“という響きに頬を染め、くすぐったそうに笑い、優のパジャマの裾を握りしめた。]



奥さん……。
私、優さんの奥さんになれたんだ……。

[かみしめるように呟く。
じんわりと、幸せで。
優さん、と呼ぶ文字は同じでも、自分が彼を呼ぶ声は柔らかさを増し、大好きという気持ちが込められていると思う。]

――はい。

変えてください、……逃げたりなんかしないから。
つ、ついていけるかは少し不安だけど!

[あの夜より遠慮ない様子なのは伝わるだろうか。
もうダメは言ってしまいそうだとこっそり思いながら、優の手によって生まれたままの姿にさせられてしまう。
やはり、まだ、恥ずかしい。
ぴたりと太腿をくっつけてまた正座をして、もし何か言われたら、赤くなって軽く睨むように見つめたりしたかもしれない。]



ぬ、脱がせる……。

[優の顔を見て、晒された上半身を見て。
そして目線は下へと。
昂りの形にこくりと唾を飲み込んで、そろりそろりと手をズボンへ伸ばし、脱がせてゆくだろう。]

……っ、で、できた。

[下着を脱がせ終わり、畳んで置く。
柔らかな愛撫にいちいち反応してしまったりしたから、時間はかかってしまったと思う。
なんだかもう息が乱れてしまっていた。

元気いっぱい、という様子の彼自身はもう濡れている。
ずくん、と下腹部が疼いた気がして、太腿を擦り合わせながら、次はどうしようと彼を見上げてみる。*]


― 夜・優の部屋 ―

[ こくん、と恵瑠のつぶやきに頷きを返す。
 その響きに胸のうちが暖かく擽られる気がした。
 心地良くさと愛おしさだけが残る響き。]

 ……はは。
    あんまり、最初から無茶はさせんつもりやき。
    少しずつ変わっていってくれたら、良え。

[ 目を細くして気負う声へ応えた。逃げないというならどこまでも、自分好みの彼女になるよう変えていってしまおう。昼はそのままの彼女で、新しい生活にも馴染んでいくことだろうけど。寝室では――優だけのものになるように。]

 行儀良いのう、恵瑠は。
 可愛らしいぞ。

[ 裸にさせた彼女から手を離すと、優の出方を伺うようにまた恵瑠は正座に戻る。その様をじいっと見て、少し意地悪く笑った。]


 
 そしたら、恵瑠。これから、ここで俺を待つ時。

[ 頬を染めた彼女の身体に触れて、耳元へ。]

 今と同じ、この格好で待っててくれるか。
 正座して、裸で。
 夫の。俺がやって来るの、待っててほしい。

[ そう待たせることはないぞ、と言い足して。順番に風呂を使った後になるだろう。恵瑠が先、次に優というような。
軽く睨むようにされた後、返事はあったかどうか。]


[ 恵瑠の手が自分を脱がせていくあいだ、手助けと愛撫とは半々というより後者の割合が勝っていただろう。
 軽く息を見出した彼女を見やる。
 優の下着までも畳んで置いていく律儀さに、また心の中で暖かなものを感じつつ。]

 ん、、、それなら、先に着けておく、か。
 俺の手に、指。添えてみな。

[ 太腿をすり合わせる様子。幾らか準備は整いつつあるのだろう。けれどまだ、何も解しも確かめもしていないから。ぴ、と包みを破り避妊具を取り出して、屹立した男性器に極薄い皮膜を被せていく。]

 たくさん抱きしめられて、ってお願いやき。
 おいで、恵瑠。俺の上。

[ それが終われば自分の上へ、と恵瑠を抱き寄せる。
 熱い屹立を彼女の花弁に押しつけられるように
 彼女の腰を調整して。]


 
 ぎゅっ、て恵瑠のこと、抱いたまま。
 俺からも少しずつ、動かしてくき。

 恵瑠もゆぅくり動いていってみな。

[ 自分の上にある恵瑠の身体を揺らすように、太腿と腰、それに彼女の尻を捉えた手の動きを連動させていく。
 動く向きは前後というより上下が近いか。ずりっ、と雄幹が花弁を擦りあげ、雁首が雌蕊を押さえて刺激する。
 恵瑠からの動作も加わるなら、それは次第に大きなものとなり刺激と快感を増させていくだろう。]

 まだ、入れなくても良えが。
 準備出来てきたら、……っ、初めての時みたく。
 恵瑠のなか、たくさん、愉しませてもらうぞ。

[ 口づけを間に交え、桃尻をしっかりと鷲掴みにして揺さぶっていく。粘着質な音は次第に、室内に大きくなっていくことだろう。]*


[夜にここで優を待つ、意味。
もうそれが分からない子供ではない。]

こ、この格好で?

[ぱしぱしと目を瞬かせる。
それってどこの家でもそうしてる――訳はないことくらい分かるが、こくりと頷くことで返事をした。
恥ずかしくても、優が望むなら、そうしたい。
ただそれだけの気持ちだった。]


[この前、避妊具の付け方は見せて貰ったから。
今回は自分が着けてあげることになるのかと覚悟をしていたら、そういうわけではなかった。
ちょっとだけホッとする。
あの時はいっぱいいっぱいで、やって欲しいと言われてもうまく出来る自信がなかったのだ。

そっと優の手に手を添えて。
薄いゴムを、昂りに被せていく。
自分の中に迎える準備をしているのだと思えば、じんわりと下腹部が濡れるような錯覚に囚われた。
いや、気のせいではないのかもしれない、けれど。]


え、あ……っ、上って、そんな、

[そうして抱き寄せられて。
戸惑いながらも言われるまま、膝立ちから太腿を少しずつ開き、下ろしていく。
くちゅりと花弁と先端がくっつく音がして、彼に支えられている腰が震えてしまった。]


[自分で動くのは、初めてで。
腕を伸ばして優にしがみ付きながら、勇気を振り絞るようにして、ひとつ息を吐く。]

や、やってみる……っ、んあっ

[それより先に花弁が擦り上げられる。
ぬるついた昂りに花弁は開かれるのに、その奥に突き入れられるのではなく、先端は花芽を押しつぶすように。
ぞくぞくと気持ちよさが背筋を駆け上っていく。]

あ、あ……っ、こんな、感じ……?

[ぎこちなく自分からも動いてみれば。
おそるおそる、より当たりやすいように腰を寄せ上下に揺らせば、下腹部同士が密着し、昂りの熱も、彼の体温もより感じられた。

自分が、彼のものを濡らしている。
ひびく水音がそれを教えるようで羞恥を高める。
それでも動くのをやめない、やめられないのは、彼のためか、自分が気持ち良いからか。]


[この体勢だと常に優の顔が近くにあるから、少し見上げれば目があって、潤んだ瞳に彼を映しこむ。
時折眉根が寄るのは快楽に耐えるためだ。
そして、ほんの少し――これじゃ足りないと思いはじめている自分に戸惑ってしまっているため。
この前貫かれたのを思い出し、まだ迎え入れてもいない内壁がざわめいている。

優の言葉を聞きながら腕の中で身を震わせ。
口付けで熱くなり始めた吐息を伝えて。
どれほど経ったか、むずがるように腕に力がこもる。
その頃には花弁は蜜を滴るほどに溢してしまっていた。]

っ、ふ、……

[幾度か言い淀んで。
唇を震わせては閉じてから。]

わたし、大丈夫だから。
優さんの……、それ、…………っ、もう、

[これ以上言えなくて。
ぎゅうと身体を押しつけて、肩口に顔を隠した。*]



……ありがと…。
私、ルリ姉が初めてで良かった……

[期待も不安も大きかったエッチの快楽と苦痛。
身体はクタクタでも心は最後まで支えられ絶頂を迎えるときでさえ自分に合わせて一緒に共有してくれた。
セックスに対しての偏見も憧れも抵抗もすべて受け止めて素敵な事だって教えてくれたルリ姉に、たくさんの感謝の気持ちが沸いてくる。]

私もルリ姉のこと好き……かも?
こんな気持ちになれるのなら何回でもルリ姉とこういうことしたいかも……

[あとを引く余韻が心地良くてすっかりと浸っている自分、奥に挿れたままのティルドから伝わるルリ姉の存在がずっと安心感を残していて、レズでもいいななんて思ったりもしている]

えっ……と。
ルリ姉は来年もくる……?

[すっかりと嵌ってしまいそうな甘美な一日に、いつか今日のルリ姉みたいに素敵なセックスを教えられたらなんて思い馳せながらその傍らでルリ姉に甘えたい自分もいる。**]


どういたしまして。
早希ちゃんに気に入ってもらえたら、私もかいがあったわ。

[感謝してくれる早希の頭を撫でながら、熱く火照った体を冷ましつつ、抱き合ったまま横になり、顔を見つめる。
男の子相手とは違う、しっとりとした余韻に浸るのは心地いい]

私のこと好き…か。うん、ありがと。
もっとしたい?そっか。…嬉しいわね。
早希ちゃんとだったら、もっとこういう事するのもいいかも。
こういう事だけじゃなくて、一緒に出掛けたり、お話ししたりも…
楽しいかもしれないわね。

[バイセクシュアルの気はあまりなかったはずだけれど、そういう付き合いも悪くないかも、と思っている自分がいるのは、少し驚きだった。あるいは、思ったよりも彼女の愛らしさにあてられていたのかもしれない]

うん、私は来年も…私の知っている子がいなくなるまでは来るつもり。
引率続けるかどうかは、考えてるとこだけどね。

早希ちゃんも来るかしら。だったら、嬉しいわね。

[くすりと笑んで、たっぷりと胸の中で愛しい子を甘えさせてあげることにした**]


うん……
絶対綺麗になって来るから……
約束だよ?
ルリ姉にしか………私も甘えれないし

[胸の中に引き込んでくれるから、チュッチュッと胸を口で啄みながら雛鳥のように甘えてみる]

ピヨピヨ………
なんて……


[そのまま赤面しながら顔を沈めていくけれど、接合部がずれて擦れてその刺激にびっくりしてバツの悪い顔を見せてしまう。] 

ふ、普段は普通なんだからね
だから……
普段の私見ても驚かないでね…?

[それからいつまで甘えていたかは定かではないけれど、ルリ姉と結び直せた絆と大人の証に満足して行為を終えた。*]


うん、約束…ね。
あらあら。短い間に随分好かれちゃったな。
ま、私も… そうなんだけど。

[胸を啄まれながら、頭を撫でて甘やかす。頬にキスを落としたりしながら]

ふふっ……まるで、鳥の赤ちゃんみたいね。早希ちゃん…
綺麗になってくるの、楽しみにしてるわ。

[恋人同士というよりは姉妹か、むしろ親子のようにも見える触れ合い。
それでも膣内にはお互いに張型が残り、周りは汗と女の匂いに蒸れかえっている。
今度は彼女にバンドをつけてもらっても楽しそうかな、とふと考えてしまった]

そうなんだ。普段の早希ちゃんも…うん、見てみたいな。
驚かないわよ。見違えちゃうかもしれないけど。
楽しみにしてる。

[彼女が望むならいつまででも甘えさせてあげた。
彼女への手ほどきは、それまでの子達のものよりずっと濃密で、忘れ難いものになったのは確かだから、できる限りずっと一緒に居たはず**]


― 初夜 ―
[ 避妊具越しに感じる熱く柔らかな弾力。
 擦り合わせて動くうちに滑る感触が加わって、気持ち良さが大きくなる。それを生んでいるのが小柄な恵瑠の身体だと意識すれば尚更のこと。
 怒張を押しつける圧力に抗するように、優の雄肉は一段と漲りの度合いを増していった。]


 ん……そう、そんな感じ。
 気持ちいい、ぞ……恵瑠。


[ 粘着質な水音が高まっていくに連れて呼吸が少しずつ荒くなる。快感の程を示すように恵瑠を捉えた手にも力が籠っていった。]


[ 見つめてくる彼女の瞳。
 眉が時おりきゅっと寄せられるのを見ながら、
 微細に起こる反応を肌で感じとる。]


 ああ。
 ………… どんな、 感じ?


[ 言い淀む彼女の様子を見守り、やがて届いた声。
 肩口に押しつけられたその頭を見やって、
 恵瑠の身体を少し持ち上げるようにした。]


 
 そんなら、挿れるぞ。

[ 屹立した先端はしっかりと蜜で塗され、入り口に押し当てればぬるりと花弁を開かせていく。肉傘で彼女の体重を受け止めるようにして、ずず、と受け入れさせていった。]

 …… っ …… 、 ふ……ふっ……。

[ 雄の幹全体が包み込まれ、締め付けてくる甘美な刺激に息を洩らした。初めての時よりも柔らかく、だがまだ慣れきらない初々しさを残した感触。
 繋がったまま一度ゆるりと腰を揺らし、
 粘膜同士が触れあう感覚を味わい、囁いた。]

 動いても、大丈夫か?
 恵瑠からも動かしてみても、良えぞ。

[ 彼女の背中へ手を移して抱きしめると、おもむろに律動を始めていく。最初は奥の部分で小刻みに、それから徐々に動く範囲を広げていくように。]


[ やがて律動のペースが安定してくれば、恵瑠の背を抱くのは左手のみとなり、空い右た手は彼女の前面へと向かっていく。]

 対面座位、というのな。これは。
 それで――
 
[ にや、と笑って小ぶりな乳房を撫で上げる。
 下から上へ包むように。
 左胸の頂きを指の腹でふるりと弾いて、
 右胸の飾りはこりこりと摘まむようにした。]

 押さえつけて。動けんようにして、
 恵瑠を犯してしまうのも、良いものやが。
 こうやって愛し合うのも、良えな。

[ 目を細めると右の手を下の方、二人が繋がった箇所へ進めた。中指を宛がう先は交わる間に蜜で濡れた花芯。]

 ほら。
 恵瑠の感じる所も、苛めてやり易かろ?

[ 情愛で包んだ嗜虐心を覗かせつつ、擽るように震わせては奥を突く。そうしてまた振動を強めて弄り立て、幼い新妻の反応を愉しんでいった。]*


―初めての夜― -

[自分の身体を支える腕をちらりと見遣る。
一見細身なのに力強い優に、自分は軽々と支えられている――くすぐったいような、胸がきゅうとなるような。
優にしがみ付く腕に力を込め、肌を寄せて。

挿れる、という言葉に頷く。
全く嫌な訳じゃないのに、どこか不安げな表情を浮かべてしまったのは、初めての痛みを思い出したからというだけではない。
気持ちよさが、ちょっと、こわいのだ。

でも、大丈夫と知っているから。]

この体勢で……? っ、んん……っ、ふ、ぁ

[少しずつ埋まっていく熱。
内臓が押し上げられる感覚さえするようで、細く息を吐く。
まだまだ慣れない狭い内壁を広げられ、貫かれるのは苦しくもあるのに、心は満ち足りていくのだ。

下腹部同士がくっ付けば。
胎の中では、昂りの先端が押し当てられる。]



っ、あう……っん、

[そして腰を揺らされ、身体を震わせる。
自分の体重がかかっているせいで衝撃が大きくて。
中が少し擦れるだけで、びくびくと反応してしまう。]

あっ、ぁ、っ……

[まだ自分からは動く余裕はなかった。
優に翻弄されるので精一杯で――しかし少しずつ、ゆるやかに腰は動き、彼に合わせ始めるだろう。

全部中におさめたら、くちゅんとぶつかる音が響く。
それがなにより恥ずかしく感じられた。
部屋の外に聞こえたりしないか、一瞬心配になる。]

たいめんざい?

[鸚鵡返しにしながら。
こういうのって名前があるんだ、と呟いた。]


[優の顔を見つめる。
彼が浮かべている表情は優しい兄のものではない。
それを知ると胸の奥が熱くなる。

どこか愉しそうに胸元を弄られ、きゅうと中を締め付け、何も隠すことなく気持ち良さげに表情をとけさせる。
彼の手はどこまでも自分の身体を素直にさせて、快楽に落とそうとしてしまうのだ。
抵抗する手段なんてないし、なくていい。]


……これから、もう少しは大きくなるかなぁ。

[なんて。
自分の胸元を見下ろして呟いたりもしたのだけれど。

優が触れてくれるなら、これでいいのかな。]


[彼の指が行き着いた、蜜に濡れた場所。]


あ、そこ、だめ――きもちいい、から……やぁ…ッ

[話す余裕も花芽を刺激されればなくなってしまい――手でしがみ付き、太腿を震わせながら。
お腹の中、あつい、とうわ言のように。

奥を突かれるたびに高い声が唇から零れた。
全部の気持ちよさが、重なり合って、あふれそう。*]


― 初夜 ―-

[ 確かめるように声に出すのは、つい先日まで全くの無垢だったことを思わせる。今でもその純真さは少しも損なわれていないように感じられ、そのことが優の欲情を一層高めていくのだ。]


 本当に可愛いな、俺の嫁さんは。
 恵瑠を俺のにできて、口で言えんくらい、幸せやぞ?


[ 見つめる表情がふわりととけて快楽の色を浮かべれば、彼女の胎内を満たした雄はどくりと膨らみを増していくかに感じられた。
 もっと強く彼女の中を味わいたい、そこに確りと自らの形を教え込んでやりたい、とでもいうように。]


 
 ……はは、胸か。
    しっかり、大きく、育ててやろて。
    たくさん揉んで、吸って。いずれ、もっとなあ。


[ そう言う念頭には妊娠した際の身体の変化があった。
 とはいえ当分の間、恵瑠に子を宿させようという考えを
 優は持ってはいなかった。
 新しい生活に馴染んでいく時間も必要だろうし、
 彼女自身が望むかどうかもあろうから。]

[ 何より、優と恵瑠とのこの関係はまだ始まったばかり。
 より深く親密な絆を作り上げてから、と思っていたから。
 いまそれらの考えを口にはしないものの、
 ごく近い内に恵瑠と話し合うだろう事柄であった。]



 ――ふふ。
    恵瑠は、ここ、弱いのう。

[ きゅっとしがみつく手に笑みを返し、
 震える反応を愉しみながら突き抉る。
 雄肉に伝わる快感は身体の中に重なり続け、
 優の吐息が熱く短いものになっていく。]

 ……恵瑠、っ……、っ、は……っ、

[ 律動の勢いをそのままに、上体を被せるようにして
 恵瑠の身体を布団へ押し倒した。
 盛かり立った欲望に衝き動かされて手を動かす。
 より深く、より激しく彼女の膣内を貪ろうと。]


 
 もっと、 ……っ 、 あつく、 して、 やる……っ 、

[ 両の太腿を抱えあげ、
 下半身を半ばひっくり返すような形にさせてしまう。

 高々と抱え上げた恵瑠の脚、宙ぶらりになった
 彼女の足先がばたつこうとも気に掛けず。

 一度腰を引いて突きこむと、優の体重を乗せた男根が
 花弁を深々と貫いていく。
 それまでの体勢とは違う急角度で濡れた肉の隧道へ
 穿ち入れ、最奥まで達していくのだ。]


 
 ――手。 繋いでやろ。
    下。 伸ばしぃ。

[ 最前からうわ言のように声を洩らしていた彼女にちゃんと届いていたかは定かでないが、優の手は恵瑠の両手をそれぞれ捉えた。秘唇を屹立で割り開き、責め立てながら優は彼女の唇をも奪おうと口づけを求めていく。]

 ―― はっ っ 、 ……っ、める、っ……っ、んっ、

[ 花苑も、口も、手も、恵瑠の全部を
 己の支配下に置くようにして律動を重ねればやがて、
 快感は頂点に達していこうとする。

 それが限界に達する前、
 しっかりと繋ぎ合わせた手の片方を離して
 恵瑠の背に差し入れ、抱き寄せて。]


 ――っ、 恵瑠 …… いく、 ぞ……ッ!


[ 短く声を洩らし、
 彼女の瞳をじっと見て。

 大きく一度腰を使った後、ありったけの欲望を
 熱に変えて吐き出していった。]**


―初めての夜― -

[優が幸せだと言ってくれるのが、嬉しくて。
“俺の“という言葉に、心臓がとくりと弾んでしまう。

快楽に背中を弓なりに逸らせば、まだ控えめなふたつの膨らみが優の胸元に押しつけられることもあったろう。
彼が育ててくれるならば、体型も変わっていきそうなんて、擦れ合う胸元を意識しながらそう思う。

そして。

優のように、そこから子供を産むとまでは思考が行きつかないが――じつは彼と結婚すると意識した時、すぐに考えたのは子供のことだった。
優と新たな家族を築いていける、ということだった。

いつか、ふたりで。
赤ちゃんがやって来ますようにって願いながら、この行為をする日も来るんだろうなと。
そう想像する心はほんのりあたたかい。]


[弱い花芽を指摘され、かぁ、と頬を赤くする。
宵越しの夜に優に開発されてしまったところ。
この前ひとりでお風呂に入った時触ってみたら、刺激はあれど、彼が触れるほどの快感はなくて。
優がしてくれるのじゃなきゃダメなんだって感じたのを思い出させられる。]

うん、……っ、優さんが、触れるから、

[だからなの、と。
ちいさく囁いたことだろう。]


ふぁっ、あ、

[布団に背中から倒され、中のものが角度を変える。
覆い被さられる圧迫感さえ快楽に繋がって。
震える爪先がシーツを蹴ろうとするのだけれど――それは叶わず、急にふわりと宙に浮くものだから、目を瞠ることになる。]



――っ、や、なに、

[下半身をひっくり返されたみたいな体勢。
あられもない場所を優の眼前に晒すことになると、顔を真っ赤にして足をばたつかせようとするも、彼の次の動きへの障害にはならなくて。]


ッッ、ひゃぁあっ――あッ、ふ、

[熱い昂りが深々と埋め込まれていく。
経験したことのないような、奥の奥まで。
本能的な恐ろしさと驚きに内壁は激しく収縮して彼自身を包み込み、見開いた両の瞳からは涙がこぼれ落ちる。

身体の中があつい。
繋がれた手に助けを求めるみたいに力を込めて。
口付けながら、ゆうさん、と呼ぶ。]



ん、んッ、――奥、おかしく、なる……!

[とんとんと押され続けて。
鈍かった感覚が少しずつ変わってくる。
じわじわ身体に広がっていく熱さに浮かされていく。

身体の全部を、優に委ねる。
そして、彼だけを求めた。

抱き寄せられ、彼の吐く息の熱さを近くに感じ。
気持ち良くなってくれている、興奮してくれていることに心満たされ、自身の限界もまた近くなってくる。

何度も名前を呼ぼう。
そして彼の顔を見たくて、必死で目を開けた。

表情を目に焼き付けたくて。]


[身体を震わせたのは、ほぼ同時。
胎の中の熱がびくびくと動くのを感じる。
ゴム越しでもそれはありありと分かって、まるで搾り取るみたいにきゅうきゅうと締め付けては、びくん、と身体全体が震えた。]


………っ、ぁ、…ぁ、

[多幸感をともなう絶頂から降りてこられない。
彼が動きを止めたとしても、穏やかな波のように押し寄せる快感はなくならず、零れる涙が止まらない。

本当はこのまま意識を飛ばしそうだったけれど。
どうにか瞼を上げて、涙で霞んだ視界に優を映し出す。

優はどんな表情をしているだろう。

とくりと、心臓が跳ねる。
無防備な心が彼のことだけでいっぱいになる。]




――、ゆう、……

[たくさんの思いを込めて、名を呼んだ。
泣きながら微笑んだ。

このひとが、好き。

もう結婚したというのに、今更のように改めて。
夫婦になってからも“恋“をする。

愛してる、はまだ言葉にできなくて――頬が更に赤くして、繋いだ手を引っ張り、自分からキスをねだった。
わたしの旦那さん、と幸せそうに呼んで。*]


 
 …… ん、 。

[ 満ち足りる、幸福感を伴う絶頂。
 身体の奥にあった熱を全て吐き出してしまっても、
 心の中からは温かな感覚が止めどなく涌き起こってきた。
 名を呼ぶ彼女を見つめて、頷いて。]


   愛しとるぞ、恵瑠。


[ 俺の嫁さん、と呟いて。
 微笑み、目を閉じて唇を重ねていった。]**


【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 翌年 ―
[ 恵瑠と共に連絡船に乗り込んで、大都市の広がる本土を目指す。新婚旅行の出発地として訪れてはいたけれど、今回は違う目的だった。
 神社で挙げた祝言の時には着られなかったウェディングドレスの試着と撮影である。せめて写真にだけでも残したい、と島から連れ出したのだった。]

 すまんな、俺のわがままに付き合わせて。
 でもな。やっぱり一度、見てみたいと思うたのや。
 恵瑠がこういうドレス、着ているところ。

[ 言う手元にあるのは、滞在先のホテルが提案する婚礼プランのカタログだ。といっても式を挙げる訳ではないから、あくまでタキシードとドレスを新郎新婦が着用し、チャペルでの誓いと写真撮影を行う程度の半日プラン。
 結婚指輪は改めて、いま填めているものを贈りあう形になるのだという。]

(78) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― ホテル・チャペルにて ―

[ 試着室で見ていても胸に迫るものがあったけれど、実際にチャペルの扉が開かれ、介添え役のスタッフに伴われた花嫁の姿を目にすれば格別な思いがあった。
 まだ一緒になって一年、初々しい日頃の様子は変わらず、彼女と過ごす日々には常に心をときめかせるものがあった。しずしずと歩んでくる姿を見守りつつ、恵瑠が隣にまで至ればその手を取ってゆっくりと壇上へ向かう。]

 ……恵瑠。

[ 神父が口を開く前、そっと傍らを見て呼び掛けた。
 ベールの下に隠れた表情は目を凝らさずとも分かる。
 紅潮した頬、潤んだようになった瞳。
 ドレスに隠れた胸はどきどきと高鳴っているのだろう。
 それは自分の鼓動も同じくらい、強く打っていたから。]

 ……しっかりと、誓おう、な。

[ 花嫁に呼び掛けて、壇上に待つ神父の方へと歩んでいく。
 これからもずっとそうであるように、恵瑠の手を取り、
 共に、一歩ずつ。]*

(79) Hermes 2020/09/23(Wed) 00時頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

― 十年後 ―

[ 恵瑠が二十歳になって、それから更に数年が過ぎた。
 今では避妊具は使うことはなく、授かった子が健やかに育つことを願いつつ、妻と子たちを愛しむ日々を過ごしていた。

 ――そうして今夜も、優は自分の部屋を訪れる。
 愛する妻が待つ寝室へ。
 初夜の折に求めた事は、今でも変わらぬまま。

 コンコンコン、と扉をノックするのが
 自分だけであることも変わりない。

 子どもたちは別室で安らかに眠っている。
 室内に入り、まずは妻たる恵瑠の裸身を眺め渡した。]

(81) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 今日も、可愛らしいの。恵瑠。 

 次はどうやってしてやろうか、って思うといつも、
 俺は堪らんくなってしまう。

[ 夫の訪れを正座で待つ。
 その時間は長いものでないとはいえ、彼女の心にも昂ぶらせるものはあったのだろう。そうさせている自分が興奮を覚えることの次に重要な要素がそれだった。

 既にはっきりと勃ち起こった屹立を示して、恵瑠の唇に近寄せる。無言で見下ろす視線は要求となって彼女に告げる。しっかりと咥えて、舐めて、準備してほしい、と。]

 ……ふふ。舌の使い方も、上手になった。

[ 快感に目を細めつつ、妻の頭を優しく撫でた。
 正座したままの彼女が小さく身じろぎして、雄肉に加わる感触が変化する。やがてふと息を洩らして、優は腰を引いた。]

(82) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ……さ、身体を開いて、見せてみい。

    今晩も、たくさん。
    抱きしめて、手を繋いで。

[ そっと布団へ倒れ込ませた彼女の花弁に、
 生の体温を宿した怒張を押し当てる。
 片手を繋ぎ、片手を背中に差し入れて。]

 恵瑠がずぅと、俺のものやと。
 感じさせてやろうが。

[ 開かせた両脚の間、露わになった秘所。
 それは優が指示するまでもなく、恵瑠がそうするように
 年月を掛けて教え込んできたことでもあったから。

 彼女の仕草を見ればそれだけで、快悦が優の中に生まれていくのは当然のことでもあり――]

(83) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃

【人】 倫理委員会 アトレイユ

 
 ――っ、 っ、ふ ……ぅ 、

[ 熱く潤った柔肉の中に己自身を沈めれば、
 更なる快感を覚えて吐息が洩れすのも自然なこと。
 よく熟れた女の胎内を、何の隔てもなく行き来していく。]

 ……っ、 気持ち、いい、ぞ…… 恵瑠、っ、

[ 自らの快楽だけでなく彼女の反応も探りつつ、
 あるいは激しく、時には穏やかに。
 幾度身体を重ねたとて、一度も同じ交わりはないのだから。声には出ない会話を、身体を通じて交わすよう
にして。]

 ……恵瑠、っ、 …… 恵瑠 …… っ !

[ 愛している、と言葉で伝える代わりに、
 目を見つめ、唇を重ねて。
 想いと同じだけの熱量を彼女の胎内に放っていくのだった。]**

(84) Hermes 2020/09/23(Wed) 01時半頃

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