人狼議事


231 獣ノ國 - under the ground -

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視点:



[ ぐい、と。男はイヤホンに繋いでいるマイクを伸ばし口元に当てがった。 ]

聞こえております。確認済み。
いやはや、脱走なんて……、

…―――いや、秘密棟の彼女は、不安ではありますが。


[今日も今日を守るんだよ。
 そんな言葉に、彼は小さく息を吐いて笑う。]

  ――聞こえたよ。

  あゝ、そうだね。
  きちんとお仕事に励むことにするさ。

[今は見回り、と小さく伝達して、
 彼はぼんやりと前をむいた。]



! from:kame >>

Test. test.

聞こえるかな。僕のこえ。
獣にしか聞こえない、秘密のおハナシ。秘密の声。

管理人に怪我させられた人は、居ないかい?


[ひみつの声、が、聞こえてくる]

注射を突き立てられたというのは、“怪我させられた”に入るのかしらね。

[ジリヤを見やって呟くのは、独り言のようなそんな言葉。
背中の傷は……どうだろう。あの女医は遠因とはいえ、凶器となったのはジリヤ自身の髪だ。そのことまでカウントするのはさすがに少し違う気がする]

――――……ああ、でも。
私たちは、日々、あの人間たちに、心に傷を負わされて、いるのかしら。


[…よくわからないが、声が聞こえる。そして、その聞き方も、発し方も、何故か、わかる。それが猿共に聞こえない事も]

入るだろ。まだ頭クラクラすっしよ…他人に薬の入った注射器振り回せるってイカレてるぜ。

[鎮静剤の効果はだいぶ抜けてきたが、それでも気持ち悪さは残る。何か不都合があるわけではないが、ただひたすらに苛立つ]

あいつら、アタシらを見下してるからな。イカレ女医はその筆頭だ。この境遇を憐れンでらっしゃるニンゲンの皆様も、地下勤務のお辛さを自分より憐れな生き物を見てご自分のお心をお慰めになってるだけだよ。

[猿共はみんな敵だ。この施設に閉じ込めるような奴が友好的なはずがない。自分のような者はともかく、生まれた時から、なんてのは、ケモノである事が罪だと言ってるようなものだ。腹立たしい]


一人で歩けるの?
痩せ我慢しないで、支えが欲しいなら言うといいわ。

[私は気が利かないから。言われないとわからない。
くらくらするというジリヤにそう返しながら、求められない限り自発的に手を貸そうとはしない。
人と関わりを持つのがあまり好きではない私にとって、一緒に大浴場に行くというだけで十分すぎるくらい非日常なのだし]

そこまで決め付けなくても、いいんじゃないかしら。

[続く言葉には少し目を細めた。笑っているように見えなくもないかもしれない]

だって、あの人たち、私たちのことを全然わかっていないのだもの。

[“なおす”という発想が出てくるくらい、わかっていないのだもの]

同じくらい、私たちだって、あの人たちのことわかっていないのだと思うわ。

[特にわかりたいとも思わないけれど。
人間が何を考えているか。そんなことに、私の知識欲は刺激されない]


歩けるよ。気持ち悪いだけだ。色々やってる間に抜けてきたみたいだ。

[薬に身体が慣れている、というのもあるのだろう。すでに薬の効能は気持ち悪さを与えるのみになっていた。鎮静剤の投与回数は、この施設でも確実に上位だ。]

…そうだな。分かりたくもねぇけどよ。

[確かに、あいつらのことを理解しよう、なんて、思ったことはなかった。だが、こんな仕打ちをしてくる連中のことを、理解しようとは思わない。なんでこっちから歩み寄ってやらねばならないのか]


【人】 救星隊 アマルテア

 ……私を頼りたくない?
 ますます、失礼じゃない。

[あんまりな返答>>24に、くすくすと笑った。
今は自分が“医者”で、ノアが“患者”だ。
若干の優位性を感じながら、口元を弛めた]

 立派、かしら。本当に。

[しかし、その表情もすぐに曇ってしまう。
本心で言っているのだろうか。この男は。
じい、とその瞳を見つめてみるが。
のらりくらりとしたこの同僚の、真意は果たして読み取れない]

(37) 2015/07/10(Fri) 15時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

 あら、私の手当てを手伝ってくれるの。
 意外と優しいのね。
 
[なんて、ひょいと肩を竦めてみせるだろうか。
治療を手伝ってくれると言うのならば、それに従う。
そこまで彼女も天邪鬼ではない。
消毒をすませると、素直にノアに包帯を巻いてもらった]

 さてと。終わりね。

[オキシドールやピンセットを棚に片付けてから、少し悩んで。
鸚哥からプレゼントされた頭の花>>0:52を、そっと花瓶に挿した。
造花は萎れることがない。
この花瓶もずいぶん賑やかになってきたな、と思いながら]

 それじゃ、庭園に行きましょうか。

[ノアを促すだろう**]

(38) 2015/07/10(Fri) 15時半頃

[いつものように交わされる、管理人同士の会話。
聞こえてくるヴェスパタインの声に、眉を寄せた]

 その、秘密棟の彼女だけれど。
 今は秘密棟にいないわ。抜け出したみたい。

 ……どこかの誰かさんのせいで、ね。

[マイクに向かって、少し意地悪に言ってみせるだろうか]

 怪我には気を付けて。
 なにかあったら、私のところへ。

[先程と声音を変えて、柔らかな口調で言葉を紡ぐ。
何事もなければ、それにこしたことはないけれど]


耐性ができてきているのかしら。
そうして薬が効かなくなったら、あの人、あなたにどうするのかしらね。

[薬の効果が切れてくるのが、随分早い気がする。自分だったら昏倒してしまって当分目が覚めないんじゃないかと思う。
さらに強い薬を投与する? そして、その薬が効かなくなったら、次は?
……よそう。あまり楽しい想像にはなりそうにない]

そうね。別にわかりたいとは思わないわ。
それくら相容れないものなのに、どうしてあの人、私たちを人間にしようと思うのかしら。

[続く言葉に同意して、首を傾げた。
もしも薬が完成して、見た目が人間になったとしても、きっと私は人間ではないと思うのに。
見た目ではなく、心がきっと違うのに]

見た目は“なおす”ことができたとしても。
きっと心までは、変えられないわ。


救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 15時半頃


救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 16時頃


【人】 救星隊 アマルテア

― 記憶の断片 ―

 ……兄さん。苦しいよ。

[視界が歪む。毛むくじゃらの手が、首を締め付ける。
私が苦しいのに。兄の方がもっと苦しそうな顔をしていて。
どうしてお前だけ。俺もヒトだったら。戻りたい。ずるい]

 いや、だ。

[激しい嫉妬の炎が、彼の瞳の中に見え隠れしていた。
視界がぼうっと霞んでいく中、最後に口から零れたのは]

 見た目だけじゃなくて。
 心までバケモノになっちゃったの。

[その瞬間の、兄の絶望した瞳を。
私は一生忘れない**]

(40) 2015/07/10(Fri) 16時頃

道具に頼れなくなったら、あのイカレ女医は終わりだな。その時はじっくり八つ裂きにしてやンよ。

[強い薬に変えられていくのは目に見えているが、効かなくなってくれば、チャンスはあるはずだ。今回だって、髪がカスッただけで狼狽していた。もしも、あの鎮静剤の効き目にもっと耐性が出来てきたら、とても愉快なことになっていただろうと考えてにぃと笑う]

さぁ、猿共の考える事はわかンねーよ。どうせくだらねー支配欲とか、そのあたりだろ?なんの欲求があるか知ンねーが、迷惑な話だよ

[ニンゲンにどんな目的があっても関係ない。あいつらの欲求なんて一ミリたりとも満たしてやりたくない]

…言えてるな

[最後の言葉には同意を返す]


 言っておくけど僕は関係無いってハナシ


[ずっと聞こえていた会話に黙っていたのは心当たりがあるから、との事で
申し訳無いとも思いながら、自分が悪い事したとも思っていない…つもりだ]


 言われなくても怪我には気を付けてるつもり
 …ただ気を付けてるだけだけど


[実際に負傷した所を見れば“気を付けている”が“注意していない”ようで、その怪我は絶えない
けれど他二人の管理人はそうでないのかもしれなくて]


 怪我はしないのが一番
 見付けたら教えてほしいってハナシ


[少しくらいは責任を感じてから、マイクを切った**]


[物騒な言葉に、少し眉が下がった。
そこまでジリヤが手のつけられない危険性を示せば、それこそ殺されてしまいかねない、と思う。
けれど多分、それもジリヤの望むところなのだろう。
ジリヤは、自由に執着しているのであって、生には執着していないように見えたから]

見た目が一緒なら同じになれると考えているのかしら。
だとしたら……随分、御目出度いわよね。

[わからない。それは確かにジリヤの言うとおりで。
わかりたくもない。それもジリヤと同意したことで。
けれど、理解の出来ないその思惑に巻き込まれるのはたまらない、と溜息を吐いた**]


[ 秘密のおハナシ、と届く声にマスクごと、首を傾げる。――やがてちらつく2つの音程に、同様に耳を向けた。

 どうやら離れた位置にいるようだ。まるで文字で読む“かいちゅう”みたいだな、と何と無しに息を殺しつつ。
 針鼠が注射を打ち込まれた、と知れば、覚えのある痛みを思い、顔を顰めた。かといって余計な口をきくつもりもなく、押し黙るまま。――そういえば、彼女は外からきたのだったか。

 ほんものを知っているなら。と、羨望ににる熱はあまい臭気に潰される。うみ、と心中で反芻しながら。外を知る針鼠の彼女は、ココを出たならまずどこへ向かうのだろう。]

  ――……、人間に?

[ 続いた梟の声には、思わずくぐもった声をあげた。アマル先生の“実験”は聞き及んでいたものの、目的までは知り漏らしていた。
 それが本当なら、何のために為すのだろう。共存姿勢? 針鼠のいうように支配欲だろうか、それとも。

 いずれにしろ、奇特な話だと思う。興味のまま、己の言葉が届くなら。その実験はどこで行われているのか、と声を投げただろう。受けた経験のある者がいるなら、興味深げに話を聞き出そうとも。]


さぁてな。そんなに見た目が同じになりたいのなら、あいつらが羽生やしたり、鱗生やしたりしたらいいのによ。あいつら自分はいじらないでこっちをいじってくるンだから、堪ったもンじゃねぇぜ。

[後天性のケモノなんていくらでもいるのだから、その方がずっと楽だろ、とすら思うぐらいで。短絡的に考えれば、嫌がらせをして楽しんでる、としか思えない]


どこで、だぁ?
[突然入ってきた声に反応する。あの場所は他言無用、と入れられるときにいわれたが、要するにそれは針鼠にとって『いいふらせ』と同義てまある]

庭園の奥、猿共がビビって相手出来ない連中を閉じ込める檻でやってンだよ。他でもやってるらしいがな。あっちじゃ他とは違うイカレ女医が見えるぜ。
[秘密棟での女医は別人だ。大脱走なんかあったら、真っ先に殺されるのが目に見えるくらいには]


【人】 救星隊 アマルテア

 ……私利私欲?
 あまりあなたらしくない台詞。

[どちらかというと、この同僚を偽善的な人間と捉えていた。
仕事に中途半端な情を持ち込む男だ、と。
だからこそ、彼の言葉>>41には多少首をひねって。
しかし、深く追及することはしないだろう]

 意外とフェミニストなのね。

[傷痕が残るか気にするその姿に、くすりと笑って。
医者としては、自分の傷を心配してほしいのだけれど]

(50) 2015/07/10(Fri) 18時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 誰にでもそういうことを言うの、あなたは。

[似合ってる、とノア言われれば>>42
口を尖らせつつも、少し頬を赤くするだろうか。
ずっと仕事一筋だった。やはりこういう言葉は慣れない]

 ……あら、たまには意見が合うのね。珍しい。
 急ぎましょう。

[この同僚と、仕事の方針が一致するのは稀だった。
そのまま医療室を出る。
庭園に来るまでの間に誰か出会ったならば。
足を止めて話をするだろう**]

(51) 2015/07/10(Fri) 18時頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/10(Fri) 18時頃


だって、あの人は私たちを“なおそう”としているんでしょう?
あの人にとって、人間が正常で、私たちは異常。
それなら、異常な方を正常な方に合わせようと思うのは、仕方ないことだわ。

[ジリヤの言葉にはそう返す。私が理解できないのは、そこじゃない。どうして人間が正常で、私たちが異常と判断されるのか、ということだ。数の暴力としか思えない。
そして勝手に異常と判断して、勝手に“なおそう”とするのは余計なお世話だということだ]

どこで……。

[新たな声の質問に、ふと、そういえば知らない、と考えた。
だって私は、そんな実験とやらに興味はないし、縁もなかった。だから実験とやらが行われている場所にも興味がなかったのだけれど]


庭園の奥に、そんな場所が。

[ジリヤの回答に思わず呟く。
私にとって、第二棟の終点は第二図書館で、まさか庭より奥に別の施設があるなんて、思ってもみなかったから]

ジリヤ、時々姿が見えないと思っていたけれど、もしかして、そこにいたの?

[そもそも、私は普段はこんな時間には起きていない。他の人たちとは活動時間の違う夜行性。その上、人と関わるのがあまり好きじゃない。
私のそんな生態ゆえに姿を見かけないのだとばかり思っていたけれど、それだけではなかったのかもしれない。
そうだ、そもそも、ジリヤは人間と面と向かっていがみ合っている分、目立つはずなのだ]


【人】 救星隊 アマルテア

― 第一棟 医療室 → 第二棟 庭園 ―

 ……ノア。
 今回のことで。あまりあなたを責める気はないけれど。

[庭園へ向かう道すがら、そう声をかけるだろうか。
自分には自分の信じる考えがあるように、
彼にも彼なりの考えがあって行動しているのは分かる]

 いまいち、私はあなたが良く分からないわ。

[悔しいけれど、この同僚の才能は認めていた。
同じ方向性で、研究に打ち込めば。あるいは。
そんな感情が思わず口をついて出た。
ヒトにも動物にもなれない中途半端な存在である“彼ら”。
そんな“彼ら”が幸せなはずがないと、彼女は信じていた]

(57) 2015/07/10(Fri) 19時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

[彼女はこの同僚の行動ひとつひとつが、理解できない。
中途半端な同情は偽善だと断じる彼女は、
やはり自身が偽善的であるという矛盾に気付けない]

 ―――どうして。あなたはここにいるの?

[率直な、疑問だった。以前からその思いを抱いていた。
もしもノアの表情が曇ったのならば。「ごめんなさい、無遠慮だったわ」と話を打ち切って、曖昧な笑みでも浮かべようか。
ノアが何らかの言葉を紡いだなら、黙ってそれを聞いただろう。
そうこうしているうちに、庭園が見えてくるだろうか**]

(58) 2015/07/10(Fri) 19時半頃

あー、そりゃそーか。傲慢な猿共だ

[言われてみれば、確かにそうだ。そう信じていたら異常に正常を近づけるわけがない。]

あぁ、結構な間な。要するに独房だよ。猿共の手に負えない獣を入れておくな。基本一人で過ごさせられる。飯のときもな。設備もひどい。…錆び臭くないシャワーを浴びたのは久しぶりだよ。
檻に閉じ込めてなんとか安心しようとしてンだよ。ンで、好き放題だ。イカレ女医、暴れても怪しげな薬投与して来やがる。
[秘密棟で悲鳴が聞こえる時は、大体女医が実験をやっている。壁がボロいから近くの部屋でやってるなら女医の声も微かに聞こえるのだ]


独房。

[ジリヤの言葉を反芻する。
考えてみれば、物騒な実験をやっているのだ。物騒な場所があってもおかしくはなかった。
けれど、その存在を予想するのと、実際にあると確認するのでは、やっぱり受ける衝撃は違うらしい。
暴れても怪しい薬を投与されて。それでもジリヤは暴れ続けるのだろう。抗い続けるのだろう]

ジリヤは、強いわ。

[愚かだとは思う。けれど、自分にはない強さがあることも間違いないと思う]

私、ここを出られるとは思っていないの。
だけど、もしここから出られる獣がいるとすれば、それはジリヤのように抗い続ける人なんだと思うわ。


…強くねーよ。従うより抗うほうが楽ってだけだ。アタシには

[自由への執着、それで立っているから、だから、従うなんて、ありえない。抗う他に道がない、という事も、あるのだ。あの反抗には]

…アタシも出れねーとは思うけどよ。諦めねーよ。諦めねー自由だけは、持ち続けるんだ。アタシは

[外に出たい、自由を得たい。それに向かって抗い続けるのが、抗う事自体が、彼女の「生」を、形作っている]


[ ざわ。ざわ。耳に届く「飼われる側」の声に、僕はすぅと息を吐いた。
口元の機械を通して、混ざった音が外に流れる。

実験を知らない、場所を知らない獣人
実験そのものをされる獣人

実験自体、僕は口うるさくするつもりはなかった。獣から人へ。また、獣から人へ。―――なれるなら、それで良いじゃないか 。
だって、そうしたら古の――鶴が紡いだ物語の、終止符も。きっと打たれる事は――― ]

………?

[ 僕は首を傾げた。 ごちりと機械の端が、マイクに当たって音が弾けた。

むかしむかしの物語…って、なんだっけ。

『「 異物 」を処理することが無ければ、良いんだよ。』――と、 誰かは言っていた ?

こきりと僕の首が鳴いた。…最近、運動不足かなあ。 湿った肌を撫でると、少しだけかさついた。
ノイズの混じる思考はキライだ。ふるりと首を振る。]


こわいなあ………。

[ 僕は何も知らないふりして、態とらしく声を出した。 まるで抑揚も見えない声だった。
…耳の奥でざわざわと、先程鸚哥の弟と話したときに、凪いだ幻聴の一端が聴こえた気がした 。

その雑音をも振り払って、僕は運動した後に図書館にでも行こうと思った。 僕の知らない、いや知ってた気もする、物語。 クエスチョン。]


―――ここから出られたら、どうするの?


[ 直近、聞こえた声色に。 僕は何気なく問うた。僕の声が 聞こえたかどうかは、わからない。

お外の世界。 ひろいひろい、箱舟なんて目じゃない、遠い世界。

漆黒に塗られた、永久に続く宙のキャンパス。
流れるきらめきは、遠い星の欠片?
手元の水面に映る月に、この身を投げた、―――むかしのきおく。

ぎりり、いつの間にか握り締めていた手のひらに、爪の後が微かに残っていた。 ]**


[抗う方が、楽。そのジリヤの言葉は、すとんと私の胸に落ちてきた]

……ああ、そうなのね。

[私は、知識を求めている。第二図書室で本を読むことを求めている。
それが私の優先順位の第一であるように、ジリヤは抗うことを求めているのだろう]

ジリヤには、諦めないでいてほしいと思うわ。

[その姿を愚かだと思いながら、それでも。
折れてしまうジリヤは、見たくないと思った]


ここから出られたら……?

[誰かから投げかけられた質問に、考える。
聞き慣れない声だった。私はここに10年いるのに、聞き慣れない声だった。
けれど私は、ついさっきまで独房の存在も、知らなかったのだ。
知らない誰かがいたとしても、多分不思議なことではないのだ]

……わからないわ。私は外の世界を覚えていないから。
でも……そうね。思い切り空を飛んでみたいとは、思うわ。

[大きすぎる私の翼で。本物を知らない、夜の、空を]


【人】 救星隊 アマルテア

[戸惑いの表情>>72を見せるノアに、しまったと顔を顰めた。
入ってはいけない場所に。
土足で踏み込んでしまったのかもしれない。
やがて、ぽつりぽつりと紡がれるノア言葉に。
ズキリと胸が痛むのを感じた]

 ……好きな子が。そう。

[どこかで聞いた話だと思った。
自分の場合、それは兄であったが。
身近な者が獣人であることの苦労は、容易に想像ができた]

(81) 2015/07/10(Fri) 22時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 私なら意地でもその薬を作って、試すわ。

[きっぱりと、言い切った。
目の前の男は、果たしてどちらを選んだのだろうか。
過去形で語られる重さを分からぬほど、彼女は愚かではない。
どちらにせよ、幸せな結果を生まなかったことを察した]

 例えそれが、魔法の薬か毒か分からなくとも。 
 可能性が少しでもあるのならば。

[それでも、今の彼女はそう答えるしかない。
自分の行いを否定するわけにはいかないのだ。だから]

 ……お話は。終わりって。

[ノアの言葉に視線を前に向ければ、獣二人が目に入るだろうか]

(82) 2015/07/10(Fri) 22時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 あら、もう薬が切れちゃったの。
 量が足りなかったのかしら。

[減らず口を叩くジリヤ>>77に、眉を顰めた。
思ったよりも回復が早い。薬量を誤ったか]

 殴るとは穏やかじゃないわね。
 いい加減、私たちに反抗するのをやめた方がいいわ。

[その口調は、あくまで冷静で。諭すように] 

 大人しくしていれば。
 少なくとも“あそこ”に入れられることもないのよ。
 どっちの方が得か。分からないあなたじゃないでしょう。

[言ってから、じろりと隣のノアを見遣った。
だいたい、荒事は苦手なのだ。
やっぱり少しは罪悪感を覚えてほしいとは思う*]

(85) 2015/07/10(Fri) 22時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

 私は自分の仕事をこなしているだけよ。
 それをあなたに批判される覚えはないわ。

[お前のやってる事振り返れ>>86
ジリヤの言葉に、罪悪感と共に小さな憤慨を覚えた。
彼女には、彼女なりの正義があるのだ。
それを否定されるのは、やはり気分がよくない]

 ……痛いじゃない。

[咄嗟にジリヤの攻撃を避けようとしたが。
頬に一筋、朱が走った。たらり、と血が一滴流れる。
ジリヤの髪が掠めたのだ。大丈夫。傷は深くない]

(92) 2015/07/10(Fri) 23時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 助かるわ、ノア。

[自衛用の拳銃を取り出すノア>>89を見て、安堵する。
それでも表情は引き締めたまま。
自分ひとりでは、やはり手に負えない。
同僚が一緒にいてくれたことを、珍しく感謝した]

 ……っ。

[再び迫るジリヤの攻撃>>91に、軽く舌打ちする。
ああ、だから荒事は苦手なのだ。
その攻撃を避けようと、ヒールで地を蹴った*]

(93) 2015/07/10(Fri) 23時頃

【人】 救星隊 アマルテア

あ、う。

[ジリヤの拳を避けようとして、思わず尻餅をつく。
今まで勉強ばかりやってきた彼女は、その御多分に漏れずあまり運動神経が宜しくなかった。
体勢を崩しては、今度こそ次の攻撃は避けられないだろう。
思わず眉を顰めたところで]

……ヴェスパタイン、助かったわ。

[騒ぐジリヤの腕を掴んだヴェスパタイン>>98を、安堵の表情で見上げた。油断なくジリヤに銃口を向けるノア>>101を見遣って、当面の危機は去ったと感じる]

また恥ずかしいところを見せたわ。

[立ち上がり、スカートの埃を払った。
白衣に隠した鎮静剤は、まだいくつか余裕がある。
必要ならば、また使うつもりで*]

(103) 2015/07/10(Fri) 23時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

 ……ノア。あなた素直じゃないのね。
 足は大丈夫よ。心配いらないわ。

[別に心配しているわけではない>>110
そんな不遜なノアの物言いに、くすりと笑って。
ヴェスパタインの提案>>107には、思わず目を細める]

 任せていいのかしら。
 私がいると彼女の興奮が収まらないのは、分かるけれど。

[ジリヤを一瞥したのち、やれやれと肩を竦めた。
ヴェスパタインがジリヤを連れていくと言うのならば、
特に反対はしない]

 あら、やっと反省の色が見えたわね。

[ノアの発した「失敗」>>110という単語に目を丸くして。
どうもこの同僚には口を開くと嫌味を言ってしまう。不思議だ]

(116) 2015/07/11(Sat) 00時頃

…………かあさま。

[夢見る私が零した寝言。
きっと目を覚ませば、忘れてしまう]


【人】 救星隊 アマルテア

 やっぱりフェミニストじゃない。

[ノアに差し伸べられた手>>111を、しっかりと握って]

 ありがとう。

[ノアと、ヴェスパタインに。頭を下げた。
素直に礼ができぬほど、彼女も捻くれてはいない
実際、ひとりでは危なかっただろう]

(117) 2015/07/11(Sat) 00時頃

― 寸刻 ―

[ ――― ”ぼくら”の声が聞こえる。

 ヒトという生き物に諦めを抱く梟に
 僕よりも強く激しく外と自由を希う針鼠

 呼吸器で覆われた鮫の声を聞いた時は
 普段聞くより幾許か 鮮明に聞こえて
 彼の難儀な重装備ぶりを思い出す。

 ……それまでは、よかったのだけれど。

 ”彼”の声に 僕は押し黙る。 

 ( だって そいつは )

 どうしても 脳裏にちらつかされた「鍵」が過って
 ジリヤに「鍵」の話なぞをしたらと考えたら
 ふるりとひとつ 背筋が震えた。 ]



  ……そとを飛ぶきみは
    きっととても綺麗だと おもう。

    見たいな そんな日が来たのなら。


[ 暖かな月夜も 冷たい雨の夜も 
 僕はどちらも知っているけれど
 きっと彼女が飛ぶ空は 星に包まれている。

 繰り返すことも
 喉を詰まらす事もなく出た想いの言葉は、
 誰に聞かせるでもなく、零れた。*]
 


【人】 救星隊 アマルテア

 ……クラリッサ。
 いま、ジリヤはかなり興奮しているみたいだから。

[激昂して暴れたのち、泣き出したジリヤ>>114
そんな彼女に不用心に近づくクラリッサ>>113に対して、
管理人として一応注意を促しておく]

 私って、そんなに憎たらしいのかしら。

[「アマル先生が居るから興奮状態になるんだぞ」>>118というノアの非難めいた口調。自由になるや否や、死も厭わず何度も自分に襲い掛かってくるジリヤ。
先程の出来事を思い出し、思わずそんな声が漏れた。
クラリッサのように扱いやすい“被験体”ばかりなら、どんなにいいかと考えを巡らせて*]

(126) 2015/07/11(Sat) 00時半頃

[本物の空は、青いのだという。
本物の夜空は、月が光り、星が瞬くのだという。
空から雨という水の雫が降ることもあるのだという。
どれも私は知らない。知らないけれど]

……ありがとう。

[フィリップが翼を羨んでいることは知っている
色を持たない私が、夜を飛んでも、きっと闇に溶けてしまうだけだと思うのに、フィリップはきっと綺麗だと言ってくれる
モノクロの私より、フィリップの方がよほど綺麗だと思うのに]

そんな日が来たら、いいと思うわ。

[来るとは思っていない。けれど、来たらいいと思う。
外の世界に出て、私が夜の空を飛ぶ日。
そんな日が来たら、フィリップに見せてあげよう。
そう、それに……]


私の翼は大きいから。
一人くらいなら、連れて飛べるかもしれないわね。

[空に憧れているフィリップを連れて、飛ぶことだって、できるのかもしれない。
もしも、そんな日が来るのなら]


[ 夜は梟が思うほど暗くはない。
 月があって星があって
 人里が放つひかりは 空の雲が反射して
 山に雪があれば空まで青白く照らすんだ。

 その中じゃあ、僕の持つ色は意味を持たず
 空を切り取って飛ぶ 彼女の闇は
 どれだけ映えるだろうと 思う。]

   そうだね、そんな日が来たらいい。

[ 誰にも見つからず 兄と2人見上げた夜空を浮かべて
 僕はそこに彼女の影を重ねあわせる。

 夜空を渡す、白鳥の十字の上へ重なるように
 彼女の翼が 伸びた気がして。]

   きみが居てくれたら  …僕も鳥になれるね。

[ そらへ、と 憧れを乗せた瑠璃の目が 細く笑った。*]


【人】 救星隊 アマルテア

 あら、薬ならお安い御用よ。

[クラリッサに向かって、ふんわりと微笑んでみせた。
先程ノアやジリヤに向けたような言葉の刺は、もうそこにはない]

 クラリッサ。一緒に、医療室へ来てもらえるかしら。
 薬もそこにあるし。爪の具合も見ておきたいの。

[優しい口調で言葉を紡ぐ。
ここで働いているうちに、本当の自分が分からなくなってくる。
気の利く女医か。はたまた気の狂った研究者か。
どちらが、自分の本当の姿なのだろう]

(143) 2015/07/11(Sat) 02時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[自分が“被験体”にしていることは、
傍から見れば非人道的なことなのだろう。
それをある意味、楽しんでやっていることも。否定しない。
でも、彼らはヒトではないのだ。
―――だから、私が彼らを“幸せ”にしてあげなければならない]

 痛いわね。

[先程ジリヤに傷つけられた頬が痛んだ。
彼女は独善的な自身の考えに気付かない。気付こうとしない]

 医療室、へ。

[どちらにせよ、自分の頬も消毒したい。
クラリッサが着いてきてくれるのなら、連れ立って医療室へ向かうだろう。もしも断られたのなら、「後で医療室へいらっしゃい」とでも微笑むだろうか**]

(144) 2015/07/11(Sat) 02時頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 02時半頃


[返ってきた同意の言葉に、私は来るとは思わない未来を思う。
そんな日が来るとは思っていない。けれど、願う自由だけは私にも許されているはずだ。
願うことは、人間にだって止められないはずだ]

……フィリップは、鳥だわ。

[私が居なくても、と言外に滲ませて。
私は、私たちはこういう生き物なのだと思っている。だから、フィリップが自分のことを欠けた生き物だと感じることは……それは、悲しいことだと思った。
百科事典によると、飛べない鳥もいるらしい。
フィリップは鸚哥だけれど、夜明け頃、第二図書室から自室に戻る時に聞こえるフィリップの歌声は、金糸雀のようだとも思うのに]

フィリップは、鳥だわ。

[だから私はもう一度、そう言った]


【人】 救星隊 アマルテア

―→ 第一棟 医療室 ―

[医療室に到着すると、
手早くアマルテアは“薬”の準備を始めた。
毎回サンプルの配合を変えてクラリッサに投与、記録している。
今のところ、彼女で過剰反応が起きたことはない。
クラリッサはアマルテアにとって、優秀な“被験体”だった]

 ……クラリッサ。
 あなた、ここから外に出たいって思わない?

[先程の喧騒とは打って変わって、静謐な時が流れる医療室に。
アマルテアの声は穏やかに響き渡った。
白いカーテン。白い壁。窓から差し込む柔らかな人口光。
ここは、すべてがニセモノめいていて。
でも。クラリッサはここしか知らないのだ、と。
独善的なアマルテアは。それを、ただ不憫に思う]

(167) 2015/07/11(Sat) 14時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[この問いを、“被験体”にするのは何度目だろうか。
あるいは、クラリッサには初めてだったかもしれない]

 外には自由があるわ。

[棚から注射器と、遮光性の薬瓶を取り出しながら。
アマルテアは思いを巡らせる。
自分が仕事に行き詰った時。悩んだ時。困った時。
つい口から零れ落ちる、懇願にも似た問い。
自分の信念は間違っていないと、確認したいがための問い]

 興味は、ない?

[もしも、“実験”が成功をして。
あなたがヒトになることができれば。あるいは、と**]

(168) 2015/07/11(Sat) 14時頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 14時頃


【人】 救星隊 アマルテア

 ……そう、ヒトに。
 させてあげる。私が。絶対に。

[クラリッサの口から零れ落ちた言葉>>169は。
アマルテアが最も望んでいた答え。
にっこりと満足げに微笑むと、注射器を手に取った。
彼女は気付けない。クラリッサの真意に。気付こうとしない]

 外の世界を。見させてあげる。

[いつか。必ず。
注射器の中で、禍々しい色の液体が煌めいた]

(170) 2015/07/11(Sat) 15時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 痛くないわ。大丈夫。

[穏やかな声音の中に、微かな狂気が混じっていた。
この“薬”を投与したとき、
果たしてクラリッサはどういう反応を示すだろう。
成功するだろうか。それとも]

 少し我慢してね。

[クラリッサの腕を取り、注射器を刺した。
知的好奇心と、興奮が。自身の中に渦巻いているのが分かる。
薬を投与しを得ると、じっとクラリッサの様子を伺った。
アマルテアにとって“実験”の結果を待つこのときは、
何にも代えがたい瞬間だった**]

(171) 2015/07/11(Sat) 15時頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 15時頃


【人】 救星隊 アマルテア

 ……あら、大変だわ。

[アマルテアの声は、あくまで落ち着いたものだった。
突如として苦しみ始めたクラリッサ>>173を、冷静に観察する。
薬への過剰な反応だ。効果が強すぎたのかもしれない。
とはいえ、想定の範囲内の反応ではある。
“実験”にはままあることだ]

 クラリッサ、大丈夫かしら。
 私の声が聞こえる?

[「大丈夫です>>173」と弱々しい声が返ってくれば。
とりあえず意識レベルはしっかりしているようだ。
医者として冷静に判断を下す。
クラリッサの手を、そっと握りしめた。“患者”を安心させるように。
ヒトのものではないそれは、ひどく歪なものに思えた]

(181) 2015/07/11(Sat) 17時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

 どこが痛むのかしら。

[苦しげに床を這うクラリッサに、穏やかな声をかけた。
“彼ら”はなんて弱い生き物なのだろう、と思う。
自分たちに管理されなければ生きられない存在。
ヒトにも動物にもなれない、中途半端なイキモノ。
だからこそ、自分が“なおして”あげなくてはならない]

 痛みが治まらないようなら、いま鎮痛薬を―――。

[独善的な考えに身を委ねながら。
あくまで、女医として優しく振る舞う。
事実、ある種の嫌悪感と同時に愛おしささえ感じているのだ。
“彼ら”の存在に。
それは兄に抱いていた感情と同じであった**]

(182) 2015/07/11(Sat) 17時半頃

[ 僕を鳥だと 祈るように願うように響く声
 いつもの彼女には珍しい 力が篭められていて

 朝靄の図書室で 彼女の羽を羨ましがりながら
 その翼が本来拡がるべきだった
 外の世界の夜空の話をしたときにも おなじように
 彼女は、僕も同じ鳥だと 言ってくれた。

 あの時伸ばした手は 彼女の羽に届いただろうか。

 瑠璃の目に憧憬ばかりを乗せてしまうのは
 彼女には少し迷惑だったかもしれないけれど]

   僕も夜空に行けたら、唄うよ。
   ………鳥だからね。

[ それでもやっぱり彼女が居なければ夜空は行けないから
 小さな声には ちょっとの苦笑が混ざった。]



―――頭を撫でれば、落ち着くんですかねえ……


―― 一間 ――

[ ひとが羽や鱗を生やせばいい、という針鼠には小さく息を漏らし笑った。獣人に獣を足すのも可能なのだろうか、それこそ“    ”みたいだ。

 ――体はともかく、その実験体の心は今度はどこにいくんだろう。獣かひとか。新たに宿った獣だろうか。
 心、と梟の告ぐそれに1つ、首を傾げた。まざりものの体に宿るのは、果たしてどんな心なんだろう。

 同じになれるわけがない、という2人の声に淡く頷く。どうしてもわかりあえないのなら、いっそ領分を分けてしまえばいいのに。]

 ああ、…あそこ。ありがとう。

[ 返る返事に秘密棟、と面体下を歪めつつ、礼を告げる。“イカレ”と称される女医の姿を見たいわけではなかったが、獣を人にするなんて考えには興味があった。*]



[ 2羽の“とり”の声をききながら。
 ひたりと水に浮くよう、“よぞら”に映るその姿を描く。
 夜のそらを縫う彼女の姿は。彼がうたう姿は。きっととても、冴え冴えとはえるのだろう。

 合間、漏れ聞こえた微かな声色には、首を傾げ微かに、かあさま、と反芻する。“かあさま”って、なんだろう。*

 ――やがてぐるりと頭を回し、声の正体を探りながら。
 これなら、ひとに見つからずこっそり相談事もできるんじゃないだろうか。――例えばそう、「自由」を得るための。

 実際反抗を図っている針鼠の彼女へと、(離れてる以上意味があるのか知れないが)視線を向けつつ。]


  ……誰かと出て行こうとか、思わなかった?


[ 首を傾げては、小柄な体を思い返す。針があるとはいえ、少女めいた体躯では限度があるだろうにと。
 ――そういえば、同じくらいの“猫”の少女もいた気がするけれど。ここでの声は聞こえているのだろうか、とぼんやり思い巡らせながら。]


[私の知らない、あるいは覚えていない、外の世界の夜空の話を聞いた時、私は知識を求めて本を読む時と同じくらい、もしかしたらそれ以上に、未知なるものに対して知識欲が満たされる充足感と、憧憬を覚えていたかもしれない。
伸ばされた手には、瞬き一つ分の驚きを示したけれど、フィリップの翼への憧れは知っていたから、そっと翼を広げてみせた。鳥籠で生きていくには大きすぎる私の翼を。
伸ばされるフィリップの腕の蒼碧や、真紅の爪を私は綺麗だと思うから。だからきっと、それはおあいこなのだ]

楽しみだわ。

[きっと、そんな日が来ることは、ないのだろうけれど。
それでも、そう返した私の声音には……そう、“幸せ”の色が、きっと微かに混じっている。そんなもの、私は知らないはずだったのだけれど。
私の翼は、一人で飛ぶにはきっと少し大きいから。
外の世界の夜空は、一人で飛ぶにはきっと広いのだと思うから。
飛べないフィリップの声には苦笑が混じるけれど、それを言うなら私は歌えない。だからきっと、それもおあいこなのだ。

――――……きっと。きっと。きっと。
そんな日は来ないのだろうと思う未来に、私はたくさんの「きっと」を重ねていく]



[         梟と鸚哥がそらを飛ぶ。 星の欠片の流れるそらで。

      その場にいれば、僕は首を擡げて彼らを見つめるのだろう。
      きらきら照らす、ひかりの舞台で、 彼らが踊るさまを見届けるのだろう。
      手元に揺蕩う水中では、 鮫が呼ばれて来るのだろうか?
      水に堕ちた月に肌を重ねて、深海のくろに夜空のくろが混ざり合うことも、あるのだろうか。

      僕は陸続きの岩場で、 空を眺めて、そのまま夜が明けるまで。―――]

        ―――――。

[ はた、と僕は目を瞬かせた。 いま僕は何を考えていたのだろう?
こてりと首を傾げると、やはり口元の機械がかちりと鳴った。

ぼうやりとした思考の奥。 隙間を通り抜けて届いた声は、―――「獣人」の脱走計画さえ、覗けるかもしれないもの。 ]

        ………。

[ 締め付けられる胸は、なんだろう? 僕はぎゅうと胸元に手を当てたまま、 引き続き耳を欹てた。 ]**


[ジリヤへと投げかけられた質問に、小さく息を飲んだ。
抗い続けるジリヤですら、ここから出られるとは思っていないというのに、その質問は、まるで]

誰かと一緒なら、出ていけると、思っているの。

[私のその呟きは、質問だったのか、それともただの独り言だったのか。
私自身にも、その境界は酷く曖昧で、だから返事が来ることは、期待していない。
声の主に、漏らした寝言を聞かれてしまっていることも、知らない]


【人】 救星隊 アマルテア

 少し、痛んだ……?

[クラリッサの苦悶の表情からは。
とても“少し”の痛みとは思えなかった。
震える声で「ありがとうございます」という彼女を、
アマルテアはじっと見つめた]

 大丈夫だったら、いいのだけれど。

[ふらふらと立ち上がるクラリッサの姿は。
健気で。必死で。ひどく愚かだ。
まるで飼い主に嫌われまいとする愛玩動物のようだ、とすら思う。
アマルテアは、やはり“彼ら”をヒトとしては見ていない]

(199) 2015/07/11(Sat) 21時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 よく我慢したわ、クラリッサ。

[まるでペットを可愛がるような手つきで、
クラリッサの頭をそっと撫でた。
先程のジリヤのように、“飼い主”の手を噛むような輩もいるが。
クラリッサのように従順な者には、アマルテアは優しく振る舞う]

 落ち着くまで、ベッドに休んでいてもいいのよ。
 無理にとは言わないけれど。

[その口調は、あくまで穏やかで。
爪の様子を観察して、薬が確かに効いていることを確認する。
カルテにその結果を細かに書き込むと、万年筆を机に置いた**] 

(200) 2015/07/11(Sat) 21時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 ……クラリッサ。

[漏れ聞こえた苦痛の声>>208に、ベッドを覗き込む。
小さく震えるその背中を、そっとさすってやろうとするだろう]

 無理をするのは、良くないわ。

[可愛い子。そして、とても哀れな子。
ここで生きることしか知らないから、
自分みたいな人間にも縋ってしまうのだろう。
ヒトとして扱われないことに不満を抱かず、
歪んだ優しさを、何の抵抗もなく愛情として受け入れてくれる]
  
 私が、しばらく傍にいるから。大丈夫。

[クラリッサという“被験体”は、アマルテアにとって。
これ以上ないほどに都合がよく、
それ故に可愛らしい存在であった**]

(216) 2015/07/11(Sat) 22時半頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/11(Sat) 22時半頃


["猫"である私にも、当然獣たちの言葉は届いていた。

けれど、人間への感情も、外への思いも、何もかもの価値観が、私とは異なっている者たちに。

それらの事で、何を言う事があろうか]


【人】 救星隊 アマルテア

 ……どうして、って。

[突然のクラリッサの問い>>223に、言葉を詰まらせた。
言うなれば、今まで忠実に言う事を聞いていた飼い犬が、
急に唸り声を上げてこちらを威嚇したときのような。
そんな、不意打ちの問いであった]

 私、は。

[聡明なアマルテアにしては珍しく。
上手く言葉が出てこない]

(228) 2015/07/12(Sun) 00時頃

【人】 救星隊 アマルテア

 ……ヒトに戻りたい、って言われたの。
 こんなのは、いやだ。
 俺はバケモノなんだろって。だから。

[気付いた時には、とんでもないことを口走っていた。
すぐに、しまったと口を塞いだけれど。もう遅い。
少なくとも、“被験体”に話していい事柄ではなかった。
言うに事を欠いて、“バケモノ”だなんて]

 気を悪くしないでちょうだいね。

[取り繕うように言ってから、じっとクラリッサを見つめた]

 ただ、私は。あなた達をここから出してあげたいだけなの。

[なんて偽善的で。なんて身勝手な言葉だろうか*] 

(229) 2015/07/12(Sun) 00時頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/12(Sun) 00時頃


【人】 救星隊 アマルテア

 ……“バケモノの巣”って。あなた。

[アマルテアはクラリッサの言葉>>240に絶句してしまう。
自分の生まれ育った場所を、“バケモノの巣”と表現することを厭わない少女。彼女をそうさせてしまった一端は、間違いなく自分にあるのだ]

 クラリッサ。

[彼女の頬に、そっと手を当てた。
上手く言葉が見つからない。
ただ、なんて憐れな子なのだろうと思う]

 あなたは、本当に良い子ね。

[結局、口から飛び出したのはそんな言葉で。
穏やかに微笑む女医は、間違いなくどこかが狂っていた。
ふたりの関係は、ひどく歪だった]

(254) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

 次は、もっと良い薬を作るわ。

[もっと強い薬を。
クラリッサの身体にある“ヒトではない証”をすべて消し去ってしまえるくらいに、強い薬を。
彼女は「私に出来ることなら何でも」>>240と言ってくれたのだ。
だったら、この“実験”への協力も。彼女の望みなのでしょう?]

 また、ここへ来てくれるわね?

[その結果、クラリッサがどれだけ苦しむことになろうと。
例え運悪く×××しまったとしても。
それが彼女の望みならば。
自分は、それを利用するだけだ。
アマルテアは自身の倫理観と罪悪感に、そっと蓋をした]  

(256) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

[それからクラリッサと何かを話しただろうか。
いつの間にか医療室の時計は、夜の時間を示していた]

 まだ顔色が悪く見えるけれど。
 今日は自室に戻れるかしら。
 それとも、無理をせずこのまま医療室で休んでいく?

[クラリッサに優しげに問いかけて]

 私は、まだここで。
 しばらく、仕事をしていくから。

[今回の“実験結果”を、まとめなければならない**]

(258) 2015/07/12(Sun) 01時半頃

救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/12(Sun) 01時半頃


救星隊 アマルテアは、メモを貼った。

2015/07/12(Sun) 02時頃


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注目:アマルテア 解除する

処刑者 (3人)

アマルテア
28回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
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