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【人】 手伝い クラリッサ(やつじ さくや、さん) (23) 2014/03/02(Sun) 09時半頃 |
[神様。
もうあの子のいない世界なんて、私にはどうでもいいのです。
あの子を苦しめた世界。助けなかった人たち。
そんなもの、全て壊れてしまえと願ったのです。
だから私は殺さなくちゃいけない。
真衣。貴方は馬鹿なことをするなと怒るかしら。
きっと肯定してくれるはずよね。だって、貴方は世界にも人間にも苦しんで泣いていたじゃない。
大丈夫。お姉ちゃんが全部、壊してあげるから。]
―――尤も。
―――牙を隠す男は。
―――気息奄々。
―――死出の旅路の道連れを。
―――撰んでいるのだが。
[少女は独善を振りかざす。
妹が生きているうちに出来なかった、「姉」としての行いをしようとする。
――だって妹を守るのは姉の役目でしょう?
奈落は束の間の楽園へと変わる。
少女はもう戻れない。
失ってしまったものを諦めるには、あまりに幼すぎるから。
「姉」として行おうとしていることに、溺れているから。]
[私が 失ってしまったもの。
それは思いを言葉にする力。そして――]
[人を殺すことなんて出来ないと思っていた、妹を失う前の自分]
【人】 手伝い クラリッサ― 記憶の海 ― (26) 2014/03/02(Sun) 15時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ ――――うるさい!! (27) 2014/03/02(Sun) 15時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ― 現在・公民館 ― (28) 2014/03/02(Sun) 15時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[居ましたと。彼は過去形でそういった。 (32) 2014/03/02(Sun) 20時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ『久音 沙綾です。くおん さあや、って読みます』 (34) 2014/03/02(Sun) 20時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ『…いいですね。私は貰うばかりで、何もあげられなかったから。』 (38) 2014/03/02(Sun) 21時頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[食料といえばと、先ほど見た女性の言葉を思い出した。 (43) 2014/03/02(Sun) 21時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[亡くなっているのか。そう言った彼>>54の、先ほどの言葉を思い出す。 (59) 2014/03/03(Mon) 14時頃 |
[ねえ、真衣。
貴方が好きだって言っていた人、もしかしたらあの人かもしれないわね。
なら、あの人を殺せばあなたは喜ぶのかしら。
――まあ、最終的には皆死ぬのだけど。
誰から殺しても同じね、きっと。]
(まさか、私と同じような人はいないでしょうし)
[少女は歪な未来を描き、至極満足そうに**]
[鼻をひくつかせ、瞳を眺めた。この女は。]
―草の焦げた匂いだ。
[淵叢に居れば、厄をばら撒く。]
―しかし。軽い。まだ、軽い。
【人】 手伝い クラリッサ[入ってきた男性は五十代、いや六十代だろうか。 (65) 2014/03/03(Mon) 22時頃 |
――――――あなたも、おなじ?
[誰にも届かない。声に乗らなかった呟き。
彼も自分と同じなのだろうか。人としてあるべき道を外れ。
闇や影の色を纏った 災厄の]
[吸込まれる。存在の叫びが。
悪魔を秘めた、曼理皓歯。
八重の牙が見えた気がした。]
――へっ。
[眼光にて、威圧を。
人死に関わる恐怖を発しても、尚この女は立つのか。]
【人】 手伝い クラリッサ『あなたはどうしてここに?』 (71) 2014/03/03(Mon) 22時半頃 |
[眼光に灯る威圧。
立ち上がった少女は、彼にしか見えない位置で。メモをのぞかせた。]
『貴方も同じ?』
[暗い色を宿し、まるで底なしの奈落のような瞳で。
じっと男性を見つめる。]
[蒸し暑い、逃げ出した先の森の山荘の想い出。]
――…どうだい?
――…そうだな
[瞳は死んでいたが。俺は生きていた。]
[文字に成った声は内密に届く。
蠱惑の瞳。崩れた心。それに俺は――]
違うな。俺はお前さんとは本質が違う。
[しかし、無垢な黒の瞳。
無辜の罪でも味合わされるかのような心地。
生唾を飲み干した。]
だが、同じだ。俺とお前さんは行き着く先が同じだ。
[隠れた彼女にだけ向けられた表情で。
目端を拉げ皺を集め、厭らしい笑みを浮かべた。]
お前さん、飲めるのかねぇ…?
[楽しげな言葉。杯の提案。どこか嬉しげに。]
【人】 手伝い クラリッサ『……そうですか。 (80) 2014/03/03(Mon) 23時頃 |
『とても、素敵。』
(―――壊すのがとっても楽しそうね)
『本質?』
[道から外れた者同士。なのに。
本質が違うと言われても、いまいちぴんとこない。]
『……そうね。貴方と私は、同じ終わりに着くのだわ。
どの道、もう戻れない』
[互いにしか見えないやり取り。背徳感に、ぞくりと背筋に何かが走った。]
『お酒のこと? 貴方が望むなら、いくらでも。』
[彼の言う本質は違っていても、どこか似通う部分を感じるから。どこか嬉しげな言葉にほんの少し笑って答える。
飲める年齢ではないが、そんなこと最早どうでもいいのだ。]
【人】 手伝い クラリッサ『…どうかしました?』 (84) 2014/03/03(Mon) 23時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[追及してこない彼女が今は有難い。 (86) 2014/03/03(Mon) 23時半頃 |
【人】 手伝い クラリッサ[弱い笑みと、ことば。 (89) 2014/03/04(Tue) 00時頃 |
[そんなもの、幻想なのだろう。
今でも思い出す。赤い水、青い顔。
叫び声、噂をする声―――
救ってくれない世界なら。
掬ってくれない世界なら。
「いらないね」
そういったのは、だれ?]
[だが、どすぐろい感情は大渦を巻いていた。]
俺は、量産された闇。黒いだけ。怖いだけで生きてきた。
お前は、特別な闇。黒く、澄んでいて、覗き込みたくなる美貌。
[違い。見惚れそうな、顔貌。]
そんときゃぁ、お願い申したいねぇ。
鮮やかな血を織り込んだ、極上の酒で。
[俺は箪笥の心奥の暗闇を、
引き出していた。思い出していた。
取り戻していった。]
『……貴方は』
[特別な闇。量産された闇。
彼は元々闇を持っていて。自分は、切欠によって闇を持ったということだろうか。
分からない。けれど、それ以上踏み込むつもりもなく。
さっきと同じようにまたメモをすっと隠した。]
『きっとさぞかし美味しいのでしょうね。
壊す快楽に浸りながら、飲む美酒は』
[ああ、暗い。生い茂る闇の色。
彼の瞳の奥は、闇が深すぎて見えない。だからこそ。]
[少女の口元が、分かりやすく弧を描く。
しかしそれもまた、男にしか見えないもの――**]
[―――――――愉悦。]
(素敵、すてき、そのまま壊れてしまえばいいのに!)
[男はさらに少年を追い詰めるような言葉を吐くだろうか。
自分の見せたメモは、“キツい言葉を言うな”なんて書いてはいない。キツいんじゃないか、と告げただけだ。]
(そう、そのままあの子と同じくらい苦しんで、皆皆壊れて死ねばいいの!)
[重い過去を吐露した少年への配慮などどこにもない。
もっと苦しみに喘げばいい。壊れて、そして最後には死というオワリに泣けばいい。
――かつてのあの子と、同じように。**]
[そして。真っ赤な妖艶な感情に。]
――足りねぇのか。真性だな、お前さんは。
[彼女に見えた湧き上がる情動に、笑いを怺える。]
もう俺は一回こっきりだ。
壊れなきゃ。楽しめねぇ。
そこに達した時の為に、お前さんに、
手を貸そうか。
[狂った笑いは、皺に秘め。
ぼそぼそと。秘めきれない言葉が、漏れた。]**
『そういう貴方は、あれで満足なのかしら』
[足りない。全然足りない。
言葉に落ち込んで傷つき、フラッシュバックに怯えるのは闇を抱えた者なら皆できる。
私が見たいのも欲しいのも、その先にある壊れた彼らだ。
妹の為だ、姉として最後の行いを。
そう言いながら結局、自分の欲を満たしているのかもしれない。]
『手を? 壊すのに協力してくれるっていうの?』
[彼が肯定の言葉を返したなら、今までのどんな笑みより艶やかで――壊れたような歪な笑みを浮かべたはずだ]
―――死にてぇのなら―――――
[瞬間。ぞわりと殺気めいたものを少年に向けた。
気づくかは知らないが。瞳で横の歪んだ表情を眺める。]
―美しいもんだねぇ。
―壊してぇんだろ?
―ぶっ壊せばイイ。 どうせみなこわれているのだから。
[あくまで男は沈着な獣の顔で。孤毒の笑みを見た。]
[男に意識をやっていた自分は、その殺気めいた何かに気付いたけれど。
少年は果たしてどうだったか。]
『そうね、そうよね。
望むとおりにならないなら、わたしのてで』
[壊れている存在なら、もっと深く望むままに壊したい。
そう、遠慮なんて必要ないのだ。最後には、死という罰を下せば――ああ、愉悦に溺れていく。]
………ふふっ
[掠れてほとんど消えかけた、しかし鈴を転がすような笑い声。
少女は声が出たことに気付いていない。
ただ、獣の顔をした男を。その真黒な目で見つめる。]
[喪くしてしまったものは戻らない。
殺らねばならぬ理由があった。]
―――「おまえはいつもしかめっ面だ。」―――
[そう言った友は、もう居ない。]
―――「あァ。辛かったろう。」
「しばし、休め。」
「また、杯を交わそう。」
[叔父貴の言葉。―あゝ、もういない。]
……嬢ちゃんの顔は、頭の…―いや、なんでもねぇ。
[その色は見たことがあった。俺の記憶の―
―網膜に焼き付いて離れない、無上の宝璐の黒玉。]
声を取り戻すほどに愉しいか。愉しいか。
眺めてるよ。聴いてるよ。お前さんの声を肴にしてな。
――殺すくらい、
お
手
の
物
だ
。
『…顔? 頭?』
[どうかしたのかと、問いかけはまた白い紙に記される。
白を汚し意思を書く―― それも一種の衝動に似た。
答えは返ってきたか。男が返さずとも、少女は気にしなかっただろう。]
『声、出てたかしら。駄目ね。意識すると言えないの。
でも――私、とってもとっても愉しいわ。』
[隣にいる少年には想像もつかないだろう。気遣うような仕草をした少女が、影でせせら笑っているなんて。
す、と顔を上げる。
男を見つめて、声は出ずとも唇だけを動かした。]
「わたしがねがえば だれでもころせる?」
[少女には、欲しかったのかもしれない。そんな存在が。
まるで確かめるような。それでいて――どこか縋るような、声。]
―――!
[最後だけ、小さく掠れた。忘れかけていた自分の音。
懐かしい。
あの子を殺した声で。
今度は誰を殺すのだろうか]
【人】 手伝い クラリッサ[名前を呼ばれて、彼女に目を向ける。 (119) 2014/03/04(Tue) 23時半頃 |
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