人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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視点:


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 01時頃


『ああ……美味しい』
 ああ……不味い。

[重なる聲と血を啜る音。
蕩ける血の味に、爪の先まで満たされて。
今本当に人では無くなったのだと。

泣いていた赤子が笑う代わりに……何故か泣きたくなった。]


 血腥い……。

[翌朝。ベッドの中にいる私を覚醒させたのは鮮やかに漂ってくる血の芳香であった。**]


【人】 風来坊 ヴェラ

─ 甲板、船首楼へ ─

[甲板に出ると、いくつかの話し声が聞こえていた。
 しかしそれらに加わろうとすることも、近付こうとすることもなく、暗がりに足音立てぬままで、船首へ向かう。

 心なしか、今夜は波音も静かだ。]

(6) 2014/12/11(Thu) 01時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[夜の海は静かでいい。
 だからこうして、時折、夜風に吹かれにくるのだが、今宵はその風も穏やか……いや、殆ど無い。
 航海術に疎い男は、別段、それを気にすることもなく、寧ろ波が静かで佳い、などと思っていた。

 たまに見かける夜釣り趣味の男も、今日はいない。
 尤も、いたところで、やはり自分から話しかけることなど無に等しいのだが。



 見上げた月は、真円を描いていた。


 まるく、船を照らす月の色は、まるで淑女から吸い上げた血のように、朱く。

 それを見上げる男の瞳は、絶望を己の血肉に蓄えるかのように────紅い**]

(12) 2014/12/11(Thu) 02時頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 02時頃


[どこからか血の匂いがする。

 淑女とのダンスでこびりついた臭いではない。
 新鮮な、食欲をそそる血肉の匂い。


 一体、誰の仕業か。
 考える必要は、あまりなさそうではあったが。



 絶望の芳香に、ひそかに、喉を鳴らす。*]


[この血生臭さに、どうしても咥内が涎で満たされる。**]


 大方あの仔犬の仕業か…。


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 19時半頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[波も風も静かな夜は、船尾でかわされている会話もよく聞き取ることができた。
 尤も、聞こえたからどうするということもなく、ただぼんやりと朱い月を見上げるのみだったが。]

[やがて自室へ戻ったのは、まだ空も海も黒に支配されている時間帯。
 音のない黒い影に、果たして気付く者はいたろうか。]

(44) 2014/12/11(Thu) 20時頃

[部屋に戻る前、芳香に誘われるよう、船底の牢へ足を向けた。

 引き裂かれた骸は、誰の手に依るものか。
 大方の予想はつくが、無論、責めるつもりなどない。
 かといって賞賛するでもない。


 この捕虜が、人狼がいると騒いだとか、そんなことはどうでもいい。
 身の危険など、今更なこと。



 ただ、絶望の波紋が広がるさまを、この目で見に来たまでのこと。]


 ……いい貌だ。


[絶望の中、息絶えたであろうサイモンの顔を見て、無機質な声を零す。


 絶望は畏れを産み、畏れは絶望を喰らい、成長する。
 産声あげた畏れの行く末を、愉しむかのように。

 ほんの微かに、唇の端が持ち上がった。*]


【人】 風来坊 ヴェラ

─ 翌朝 ─

[深く眠ることはない。
 眠るときも、鉤爪は常に傍に置く。

 ヘクターの声>>41には、扉を叩かれる前から気付いていた。
 もっと言うなら、騒然とする下っ端達の声や、珍しい船長の怒号も聞こえていた。
 但し、「聞こえた」と「起きる」は同義語ではない。

 なので身を起こすのは、ヘクターが扉を開けてからのこと。]

   ……壁が壊れる。

[寝ぼけているわけでも何でもなく、いつものように感情の殆ど無い顔のままでそう呟いて。
 それから漸く、甲板への移動を始める。]

(53) 2014/12/11(Thu) 20時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 知っている。
 これから向かう。

>>55そのわりに、行動はマイペース。
 欠伸などしつつ身なりを落ち着かせると、無音でヘクターの後に続いた。]

 壁が壊れるとリーが怒る。

[甲板へ向かう途中、質問じみたことは何もしなかった。
 かわりに、彼の所業か他の誰かの仕業かは知らないが、大きな壁の凹みを見つけ、独り言のように言った。*]

(59) 2014/12/11(Thu) 21時頃

ヴェラは、ヘクターに続き甲板に着くまでに、もう4度ほど欠伸**

2014/12/11(Thu) 21時半頃


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 21時半頃


 そうだ……俺は……ヒトじゃ無くなったんだった。

[舌に食い殺した血の味が蘇る。
同時に胸を締め付けるこの感情は………。]

 は、はははははっ。
 もう人間じゃないのに、何、人間みたいな事思ってるんだか。

[渇いた笑いを絞り出して、最後に1つ自嘲を重ねた。]


 ミナカ、二人きりで話をしようか。

[私は甲板に集まった面々から嗅ぎ分けて仔犬の正体を的確に見抜いていた。なるべく穏やかに聞こえるように聲を風に乗せた。]


 殺ス 殺ス カ ?
 仔犬 仔犬 を

[断続的に拾っていた獣の“聲”は、
船長が云う重罪人に繋がる手掛かりとなり。

皆のざわめきに混ぜて落とした唸りに、
我知らぬまま、薄く困惑の想いが乗った。]


【人】 風来坊 ヴェラ

─ 甲板 ─

[ヘクター>>65の呟きが聞こえてきたところで、態度を改めるでもなく、何らか反論するでもなく。
 何を考えているのか分からないと言われた男は、その時、「リーだけでなくジェレミーも怒るだろうな」などと、船の傷のことを考えていた。]

[甲板に顔を出した時には、どれくらいの人が集まっていただろう。
 誰がいて誰がいない、など、いちいち気にするはずもない。
 せいぜい気にするとするならば、空に、面白い雲が浮かんでいるな、それくらいだ。]

(93) 2014/12/11(Thu) 22時頃

 そうだな、俺は仲間じゃない。

[船長の聲に静かに目を閉じる。
ヒトを、仲間を棄てたのは自分の方。
徐々にヒトで無くなっていたかも知れないが、仲間を棄てたのは
自分の意志だと自嘲を浮かべ。

やっと産声を上げ、紅いミルクを呑む事を許された赤子は死を拒む。
当然死にたくないと思う反面、殺されても仕方ないと、
むしろ死を望んだ方が良いかもしれないと思う片割れである己と。

混ざり合い、自分でも袋小路になった思考を、聲が突然
現実に引き戻した。]


 ……ああ。

[船長が同じ聲を持つ驚きよりも、
犯人を捜し出して殺せと命じた直後の呼び掛けられた事に驚いた。
彼には全てお見通しで、殺されるのだと怯える様に
顔を歪ませ掛けた赤子の感情を殺して、短く返す。
凪いだ波間の様に笑えていれば良いと思いながら。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[道化が事のあらまし>>72を、命令>>77を、冷酷な声で淡々と告げる。
 それを聞きながらも、視線はやはり、雲に向いたままだった。
 別に特別その雲が気になったわけではなく、ただ鴎が2羽、横切っていったので、それを目で追っていただけなのだが。

 ところでルイスとは誰だ。
 2秒考えて、思い出せなかったので、その程度かと無視したが。
 あちらこちらから、ちらほら「見張りの男」という声が聞こえ、少し顔を思い出した。
 思い出しただけだが。]

(103) 2014/12/11(Thu) 22時半頃

 ミナカ、いつ誰がお前を仲間でないなどと言った。

[返ってきた聲にイライラと返す。]

 ギリー……仔犬のことは殺さない。
 私が、殺させないようにする。


[思い出した顔は、当然、血に塗れ、恐怖を張り付かせた惨たらしいものだったが。]


 ……船長……ど、して?

[イラついた感情が届いたのか、一瞬身を固くしかけたが。
言葉の意味を理解すると恐る恐る船長を見つめる。

思ってもいなかった言葉に、多少動揺したのか、
赤子の不安を映した瞳の色は隠せないままだったが。]


 ……別に。
 その、お前には死んで欲しくないと思ってるだけだ。

[ミナカの視線を直視出来なくて私は顔を逸らした。]



 …… あの仔、生きル

[殺しはしない、させはしない、との言葉に、
赤子の泣き声を思い出し
珍しく、感情を滲ませた。
それは殆ど独り言のようなか細い聲で。

その後のふたつの聲による会話は
実際の周囲の声や音に紛れて聞こえなくなった。*]


【人】 風来坊 ヴェラ

[追いかけていた鴎が小さく見えなくなったので、また甲板に視線を戻せば、何故だかフランクと目があった。]

 どうした?

[じろじろ眺められている。>>104
 だが別に不快感を出すでもなく、視線の主に、ゆるやかに訊ねた。]

(119) 2014/12/11(Thu) 23時頃

 …………。

[船長の聲も、ギリ―の聲も聴こえたが、
どんな言葉を口にすれば良いのか。
どんな表情をすれば良いのか、胸に沸くものを形にするものは
探しても見つからない。

ほんの少しだけ泣きそうな嬉しそうな、
困惑を混在させた表情のまま階下へと消える。]


 私が気づいたときにはもう二人の死を揉み消すことは
 叶わないくらいには人が集まっていた。

[船底についた私はミナカに話し始める。]

 だからその、なんだ……泣き聲まで聞こえていたのに
 事が起こるまで気付いてやれなかった私の落ち度だ。

 済まなかった。

[それからおもむろに見張りをやっていた元仲間の死体の上に屈み込むと、]


[その死体を食い千切った。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[推理めいたジェレミーの言葉>>114に、そこかしこから「俺じゃない」「あいつはどうだ」「いや知らない」と声が聞こえてくる。

 いくつかの眼が、こちらを見たような気がしたが、視線を合わせようとすれば、それにもフイと逸らされてしまった。

 「真夜中」に
 「船底」で
 「誰にも気付かれず」殺しが出来る奴……]

 
 おれは出来る。

[ジェレミーに対し、それは、あくまで「出来る」という事実を伝えただけの言葉。]

(131) 2014/12/11(Thu) 23時半頃

 ……船長……あんたが…謝る必要なんて。

[紅い聲が何を語るのか、殺さないと言われても
まだ何処か不安が残っていた。

だが……初めて聞いた彼の謝罪に絶句し、
屈むその背を見つめた。]


[食い千切った肉を咀嚼し、飲み込む。]

 なるほど……これは美味い。
 これでは思わず粗相してしまうのも分かる。

[本当に、舌に染み渡る味に笑みが漏れたほどだ。]

 …ミナカ。私達は仲間だろう?

[それは同じ船に乗っているというだけの意味ではない。
ミナカを、死神の死出の旅路に同行させてやると受け入れた時と同じ微笑みを浮かべた。]


 !? ……駄目だ、あんたまで……ヒトでは無くなる。

[船の仲間であるはずの、肉塊を食い千切る姿に
慌てて駆け寄り止めようとした。
そこに恐怖も怯えも無く、ただ純粋に、彼が船を、仲間を
ヒトを裏切る事になる行為を止めたかった。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[フランクが何をそんなに驚いたのか>>133分からず、うっすら怪訝な顔を浮かべた。
 表情は、すぐにまた消えてしまったが。]

 人狼?

 ああ、知っている。
 人の姿をした、人喰らいの狼のことだろう。

 昨日、あのサイモンとかいう捕虜が、この船に人狼がいると騒いでいるのを聞いた。

[口籠る様子を気にするでもなく。
 己の知ることを、フランクにそのまま話した。]

(135) 2014/12/11(Thu) 23時半頃

 ……船長……あんた……馬鹿だろ……。

[肉を食い千切り、咀嚼する音を間近で聞いた。
間に合わなかったと悲しむより早く、
浮かんだ笑みと掛けられた言葉に泣きそうになった。

ギリ―に頭を撫でられた時と同じように
受け入れられ、赦された事を喜ぶ赤子の感情と。
ヒトを止めたのに、仲間を殺したのに。
仲間と言ってくれた事への感謝と、喜びに。]

 ……連れて行ってくれ……死神の元まで一緒に。

[泣きそうな笑みを浮かべたまま、最初に受け入れてくれた時と
同じ笑みに近寄ると、血で汚れた唇を舌で舐め取った。
まるで仔犬が親に甘える様に。]


[船底の牢へ向かった道化とミナカの聲は、ここまでも届いていた。


 ───ただ、男には到底理解できなかった。

 仲間だとか。
 落ち度だとか。
 人でなくなってしまうだとか。

 その身に、より強い力を、恐怖を、畏れを得ながら、何を嘆き、思い悩むのか。


 生粋の獣には、理解できるはずもなかった。]


 誰が馬鹿だ。

[照れ隠しにムッとした表情を浮かべてみせるが、今にも泣き出しそうなミナカの声の震えに表情が崩れそうになる。]

 って、待て。近い近い。

[急に唇を舐められ思わず仰け反る。

本当に彼は仔犬のようだ。
ミナカは大の男のように見えるが、匂いが、本能がこれは庇護すべき仔だと教える。
だから拒絶するのもどうかと思い、唇は舐めさせないように避けつつミナカの頭をぎこちない手つきで撫でた。

そういえば狼は雄も子育てに参加すると聞いたな、と遠い昔のことを思い出す。]


【人】 風来坊 ヴェラ

 ああ、出来る。

>>137敵船との交戦中、そこかしこに身を潜め、殺意露わな敵を仕留める行為と比べれば、敵対する者のない闇の中、捕虜に音を立てず忍び寄って殺すだけの作業など、それこそ赤子の手を捻るに等しい。]

 そうだな、おれはやっていない。

[決めたわけじゃないと言われれば、やはりまた事実のみを平坦に告げた**]

(151) 2014/12/12(Fri) 00時頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 00時頃


[現在、優先すべき“命令”は、船長の聲と定めて。
仔犬が見つからぬよう、
仔犬が殺されぬよう、
あの仔が行きられるよう、
男は足りない頭を動かし、知恵を絞った。

そして。
真実に近付きそうな者を殺そうと思い付いた。
真実に近付きそうな者を探す頭が自分に無いなら、
可能性を感じる者の傍に在ろうと決めた。

例えば、利口な航海士の傍に在ろうと決めた。

その時が来たら、殺すために。]


[あの瞳……暖かな海のような碧色の瞳、が
“その時”は光を失くしてしまうのかと思うと。

鈍い痛みが身体の何処かを蝕んだ。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[深層から湧き出し漏れるものは
言葉にならぬ、泣き声のような鈍い響き。

常々、名と顔を知る者がいくら死んでも
男が表立って感情ひとつ見せぬのは、
この痛みの正体を知らないからでしかない。

知らぬものは、無だ。
この無知な頭は、そう決め込んでいる。**]


[普段ならこんな事を口にするどころか、
思う事すら無いと言うのに。

絶望と呼ばれた道化師の思わぬ姿に、
緊張が緩んだ様に破顔する。

結局唇は舐める事は出来なかったが、
近くで嗅いだ道化の化粧の匂いに少しだけ顔を顰めた。]

 仲間と言ってくれて……ありがとう。


[それでも頭を撫でる手の優しさに目を細め、
それを暫し堪能する。

まだヒトを越えた孤高の命として、誇り高く生きる術を
知らぬ仔犬にとなった今なら判る。

ヴェラと出会った時に呼び覚まされようとした感覚。

彼は目の前の男とはまた別の、
誇り高きいつか目指すべき頂きを前にした本能だったのだろう。]


 ……ギリ―……泣いている? 俺のせい?

[唸り聲が聴こえた気がして顔を上げた。
昨日ぎこちなく頭を撫でてくれた主が悲しんでいる。
そんな気がして問い掛けた。

船長と言い、ギリ―と言い。
普段の彼らとは違う姿。
自分のせいかと船の天井を突き抜けて
甲板にいるだろう彼を思う。]

 ……ギリ―。

[想像通り、自分が原因だとしたら。
名を呼ぶ以外出来なかった。]


[そうして思う。

ヴェラもまた違う姿を見せるのだろうか。

それとも、もっと孤高の本当に美しい狼の姿なのだろうかと**]


【人】 風来坊 ヴェラ

[甲板に推理と憶測、疑念、打算、様々なものが飛び交う中、何人かは食事のために下へ降りていったらしい。
 ここでただ徒に思考を巡らせるより、先ずは胃を満たすという行為は、とても理にかなっていることに思え、自分もそれに続こうとしたのだが]

 「おい待てよ!」
 「犯人はテメェなんだろう!?」

[血気盛んな船員が2人、先程のジェレミーとの会話をそのままに受け取ったか、両側から首元へカトラスを突きつけてきた。]

 いいや違う。

[無機質に否定するが、それが余計に猜疑心を煽ったか、彼らはヴェラを犯人と決めつけたかのように、叫び、カトラスを大きく振るった。]

(177) 2014/12/12(Fri) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 ──────。

[するりと後ろに身をかわし、片方の男に足をかけてやる。
 バランスを崩した男は、そのまま、もう一人の男を切りつける羽目となる。]

 「グァ!?」
 「ひ、ぃぃぃーーーっ!!」

[斬られた男は、悶絶し、その場に倒れて甲板を血で汚し、もう一人の男は、蹌踉めきつつ、その場から逃げようとした。

 その背を、右の爪で突き刺してやる。]

 もう一度繰り返そうか。

 あの捕虜とルイスを殺すことは、おれは出来る。
 だが生憎、おれではない。

[淡々と告げ、呼吸詰まらせる男の背から爪を抜く。
 男は身を痙攣させて甲板に倒れたが、急所は外したのだから、すぐに死ぬことはないだろう。]

(178) 2014/12/12(Fri) 02時半頃

【人】 風来坊 ヴェラ

[ふぅと、ひとつ息を吐き、鉤爪に付着した血を、倒れた男の服で拭う。
 今日は、返り血は殆ど浴びていない。]

 …………。

[顔を上げれば、甲板を見渡していたリー>>176と目が合った。
 軽く肩を竦めてみせたのは、修理真っ最中だった甲板を汚してしまったことに対する、詫びの意味が大きいか。

 どちらの男も、まだ死んではいない。
 それに、これは正当防衛だ。

 見ていた者が、どう判断するかは知らないが**]

(179) 2014/12/12(Fri) 02時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 03時頃


 む……

[ミナカの礼にどう答えていいか分からず視線をうろうろとさせる。

私は誰をも信用したことはなかった。
強いて言えばギリーだけが心の許せる相手だった。

恐怖で結びつけられた船員たちとの関係は、いつか捨てられるのではないかいつか裏切られるのではないかと疑い合う関係で。
互いに隙を見せないことで保たれる関係だ。

だから……可哀想な仔犬の泣き聲を聴いた時、
むしろ仲間になりたいと思ったのは私の方だった。
いや、それともミナカをこの船に乗せた瞬間からか……?]


 ……。

[自分に撫でられて目を細めるミナカをじっと見つめる。
今までよほど寂しい思いをしてきた仔犬なのだろう。
私はミナカを抱き寄せるとその背中を優しくぽんぽんと撫でた。]

 私は、母も父も私が幼い頃に死んでしまったから
 父性だとか母性だとかいうものはよく分からないが…

[不器用ながらもミナカのことを慰めたかった。
狼なのだし先程のように唇を舐めるようなスキンシップが妥当なのだろうかと真面目に検討する。

牢の血生臭さに満たされた鼻先には、まだ人が人を殺す上層の惨劇は伝わって来なかった。]


 Quand le vin tiré, il faut le boire.

[無意識にマザータングを頭の中で紡いだ。]

 ワインを抜いたら、飲まなければならない。
 そういうことなのか……?

[仔犬を護りたければ犠牲にしなければならないものは多いのかもしれないということを私は予感し始めていた。]


 こいつの名前はドジスンだったか…美味しそうだ。

[先ほど覚えた肉の味を思い出し密かに唾を呑む。*]


【人】 風来坊 ヴェラ

[ややあって、道化が甲板に姿を見せた。
 何人かがここぞとばかりに「ヴェラがやった!」「仲間殺しだ!」などと喚いたが、いちいちそんなことを申告しなくとも、見ればすぐ分かるだろうにと、内心溜息をついた。
 このての喧しさは好かない。]

[近寄ってきた道化>>178の行動を無言無表情で見ていれば、背を刺された男は、その場ですみやかに天国に送られた。
 甲板に赤が広がる。
 血臭を流してくれる風は、今はない。]

 ……。

[表情はそのまま、ちらりとだけ、道化を見た。
 しかし、それだけ。

 小競り合いも同士討ちも銃声も、既に他人事であったかのように無関心。
 食事を摂るため、第二甲板へ向かおうと、階段へ足を向けた**]

(194) 2014/12/12(Fri) 14時頃

[近寄ってきた道化の「美味しそうだ」という呟きに、一瞬だけ、瞳が紅く揺らいだか。]


 殺した理由は聞かなくていいのか。


[短く問う。
 尤も、脚色ない事実のみを伝えるだけなのだが**]


 理由?

[胡乱げな視線をヴェラに向ける。]

 お前があえてこいつらを攻撃したのか?
 違うだろう。

[混乱に乗じて人を切り刻むのを楽しむような性格とも思えない。大方突っかかってきたのに反撃したというところか。]

 それに……少し思うんだ。

 適当な下っ端に罪を押し付けて
 人狼騒動を終わらせるのもいいが、
 仲間じゃない者を一掃して
 仲間だけになるのもいいじゃないかとね。

[それは欲望か防衛反応か。
もう疲れたのかもしれない。恐怖し恐怖させる関係に。]


[血染めの甲板に失意が胸の内を満たしていく。

私は密かに船員たちのことを大切に思っていた。
それは確かだ。

だが本性はこんなものか。
皆恐ろしいと思うものは排除せずにはいられないのか。
それならこれまで通りの航海を続けたところで、
いつか私のことを裏切ろうという者は現れるだろう。

それだったら、仲間以外などいらない。]


風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 18時半頃


【人】 風来坊 ヴェラ

[箍がひとつ外れれば、秩序は一気に崩壊する。

 秩序を見失った荒くれに、疑わしきは罰せず……などという温い言葉が通用するはずもなく、疑いという矛を突きつけ合っては、怒声と悲鳴を撒き散らす。

 それにしても、己の力量すら読めぬ者が、なんと多いことか。
 敵うわけがないだろう>>201>>216>>221。]

 ───。


[船長の見解>>217を聞けば、一応、了承するように頷きはした。
 
 階下へ向かう階段で、行く手を塞ぐように揉めている下っ端が2人いた。
 目前の相手を罵るのに精一杯か、足音のないこちらにはまったく気付いてはいない。

 通行の邪魔なので、無言のままそれぞれの頚椎に爪を突き立て、静かにさせ、階段から落としておいた。
 速やかに一撃で落とすのだから、そこの船大工に比べれば、どれだけ良心的なことか。*]

(224) 2014/12/12(Fri) 19時半頃

 大丈夫か、ギリー…!

[ギリーが刺されたのを見て思わず聲を出してしまった。表情には出てなかったと思いたい。]



 泣くナイ おれ、泣くナイ

[無秩序な乱暴の中で幾人かを殺している間、赤い聲()の残響が頭の中に満ちていた。唸るたび「泣いたりしない」と繰り返したのは、あの聲に向けてか自身に向けてか。*]



―…… 痛いデモ
 おれ、死なナイ

[ナイフを捨てながら()、応える。
血は滴り落ちるが、戦闘で負う刀傷に比べれば拙い傷。到底、この命には届かない。] 


 そうか、死んでくれるなよ。

[返ってきた答えに、ギリーの傷をいちいち心配するなど過保護か、と内心自嘲した。]


【人】 風来坊 ヴェラ

─ 第二甲板 ─

[階段を降りる背に、船長とミナカを愚弄する声が聞こえてきた。
 あの船医は道化の愛人だったのかとか、部屋で一晩中鳴いていたから、牢の悲鳴が聞こえなかったんだろうとか。
 他にも、誰がああだこうだと、疑念があるなら直接聞けばいいだろうに、何故それらをしないのか。以前より不思議だとは思っていた。
 それらに自分の名も混ざったので、立ち止まり、振り返ると、その瞬間に会話が止まった。
 たいして興味はなかったので、そのまま第二甲板へおりて行くと、丁度、料理人が銃をぶっぱなした>>229ところだった。]

 ……料理が火薬臭くなる。

[料理に散った下っ端の血より、皿のそばに落ちた薬莢が気になった。]

(242) 2014/12/12(Fri) 21時頃

[男の目は、いつも彼には従順である。

経年の中で変わることは無く、
この船で過ごした年月ずっと同じ。]

 生きル
 使えるうち、死ぬナイ

[主人に従順に従う、犬の目。道具の目。
そう在れる事が、男にとっての何よりの幸いだった。]


[正直食欲をそそる芳香を放つそれらを海に遺棄するのはどうにも勿体なく思われた。
だからといってこの数の船員を完食する前に腐り出すだろうからいくらかは捨てなければならないのだろうが。]

ああ、いけない。
料理長殿が生きているのなら
早く彼の食事を摂ることにしよう。
そうでないとこの死体たちをつまみ食いしてしまいそうだ。
 


[それは、ヒトに聞こえぬ聲で交わされた、甲板での道化との会話。]


 違うな。

[短く返す。
 だが道化から思うところを告げられれば、意味が分からないとでも言いたげに、僅かに眉が寄った。]

 ……仲間?

 おまえの言う、仲間の基準は、何だ?
 この周章した船で、冷静さを失わぬ智慧者か。
 疑わしきを躊躇わずに屠る残虐者か。

 それとも、おまえに忠実な”犬”か?

[それとも他に彼の基準があるのだろうかと、紅帯びた瞳で道化を見据える。
 畏怖の仮面の裏側を、覗きこもうとするかのように。]


 仲間の基準か。

[紅い月のような瞳を見つめ返しながら、
その瞳の冷たさに私は…少し同情した。
この者には家族がいたことはないのだろうか。

私の場合は、家族さえ未だいてくれれば海賊の船長になることはなかったろう……]

 仲間だと感じた者が仲間だ。
 理屈ではない。

 君は群れを知らないのかな?狼の癖に。

[だとすれば彼は狼よりも豹に近いのだろう。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[皿の横の転がっていた薬莢は、つまんで放り捨てた。
 誰かに当たったかもしれないが、知ったことではない。

 ニコラスがふらつく>>246たびに、床が血で汚れてゆく。
 相変わらず耳障りな笑い声に、不快な眼差しを向け、息を吐き、再び皿に向き直れば、ネズミの尻尾が覗いていた。]

 食料が足りないのか?

[嫌味ではなく、純粋に、食材が足りなかったからネズミを使ったのだろうという意味で言ったのだが、さてどう聞こえたか。
 そういえば今日の料理は、いつもより少ない。

 かと言って遠慮することもなく、トングを持つと、いつも自分が食べている程度の量を、皿に取った。
 その中にネズミの尻尾が混ざっていようが、血が飛んでいようが、気になどしない。]

(250) 2014/12/12(Fri) 21時半頃

風来坊 ヴェラは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 21時半頃


【人】 風来坊 ヴェラ

 そうか、まだあるのか。

[足りている>>252なら問題はない。
 仮に足りなくても、自身の取り分を減らすなどという殊勝な真似などしないのだが、元々食べる量はそう多くはないのだから、文句を言われる筋合いもないところ。

 ただ、当然のようにいちゃもんをつける奴はいる。
 いつもより少ない料理をいつもと同じく取ったからと、図体だけはでかい下っ端が、早速突っかかってきた。]

 ニコラスは足りているといったぞ。

[何の問題があるのかと問い返したところで、聞き分けてくれそうにない。
 まだ船に乗って一年の新入りのくせにとか、暗殺者など正面からの戦いでは何も出来ないだろうとか、折角これから食事をしようというのに、煩くて仕方ない。]

 「大体貴様は副船長の───  !!!!!!!」

[あまりにうるさかったので、黙らせようと、喉笛にフォークを突き刺したのだが、逆に更に煩い悲鳴が響く羽目になった。
 これは失敗だ。]

(258) 2014/12/12(Fri) 22時頃

【人】 風来坊 ヴェラ

 ……すまない。

[騒がせた、と、この喧騒を厭っているらしいホレーショーやグレッグに詫びる。
 喉を押さえてのたうつ、騒がしい下っ端は、目玉から脳に爪を突き刺し、責任をもって黙らせておこう。

 言いかけていたらしい言葉を聞き損ねたが、まあ、どうせ大したことではないだろう。

 昨夜のリーとの会話や、今朝欠伸を繰り返しながらヘクターの後についてきた姿、加えて船長と船医の疑惑の関係のせいで、下っ端に下衆の勘ぐりが発生しているらしいことなど知る由もない。]

(259) 2014/12/12(Fri) 22時頃

[視線を彷徨わせる船長の姿など初めて見た
今まで恐怖と絶望の象徴であった彼は、何1つ躊躇わなかった。
迷わなかった。

今だとて切り捨てられる覚悟もあったのに。
残酷なサーベルを握る手はこの身体を優しく抱き寄せた。]

 ……あんたも一人ぼっちなんだな。
 ずっと……誤解してた。

[初めて聞いた彼の過去の一端に、細めていた目を開けて
道化の下の感情を読み取ろうとする。
彼の手は、こんなにも優しい。]


 俺の母は、物心付いた時には狂っていた。
 色々お恵みでたらい回しにされて。
 何とか頭だけは良かったから命拾いしたけどな。

[眠っていたとは言え、2人分の能力が助けてくれた事は確かだろう。
学者や貴族付きの医者になるには、金も家柄も足りずに
行きついたのが絶望の船。
だが、今は感謝すらしている。]

 あんたの船に乗れた事、感謝している。


【人】 風来坊 ヴェラ

 さあ……。

[問うように向けられた濁った瞳>>261に、こちらも分からないと首を傾げる。
 誰か知っている奴はいないかと、他の下っ端を見てみたが、視線が合ったら逃げられた。]

 そうだな、不可抗力だ。

>>265すっかり黙った死体にはもう興味はなく、牢に赴いたというホレーショーの話に耳を傾けつつ、彼に倣ってパンをひとつ手に取った。
 点々と紅い飛沫が、白いパンを汚していたが、構わず齧る。]

 ……だろうな。
 そんなに脆い獣なら、誰も恐怖など覚えないだろう。

(276) 2014/12/12(Fri) 22時半頃

[爪と言えば、ヴェラを想像してしまう。
ほとんど無意識に、それを避けようとしていた。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[噂をすれば本人が来た。>>278
 下っ端は、ヘクターがどうとか言おうとしていたので、本人なら知っているのではと、ついでに訊ねてみようと思ったが、この様子では彼も知らなそうだ。]

 ……荒いな。

[既に静かになった下っ端をゲシゲシ蹴る様子を見て、ぽつりと零す。]

[トマト煮を口に運ぶと、ネズミの尻尾が入っていた。
 構わず食べた。]

(286) 2014/12/12(Fri) 23時頃

[名を呟きながら、味を想う姿に釣られる様に喉を鳴らす。]


[道化が、その仮面の奥で何を想っているのかは、まだ分からない。
 まさか、己の境遇を思われ、憐れまれていようなど。

 ただ、彼の推察通り、家族というものの記憶はない。
 しかしそれに孤独を感じたこともない。]


 理屈ではない、か。

[つまり、己の認めたものを”仲間”と呼ぶという意味か。
 成程それなら一理ある。納得もいく。]

 ───群れ?

 いや知っている。
 たとえばこの群れの長は、おまえだろう。

[ただ群れの解釈に、若干の差異が合ったかもしれないが。]


[思わず突っ込んだのは、色々噂が立つ様な内容だったと言うよりも。]

 何故嘘を吐いた?
 ばれたら、あんたも巻き込まれる。

[船長が人狼だと知れば、恐怖に怯えている連中も、
それこそ死に物狂いで命を奪いに来るだろう。
そんな危険な真似を、何故、と視線は咎めるものに。]


 そういう意味ではない。

[ヴェラの答えに苦笑する。
知識としてではなく経験として知っているかと問いたかったのだが。
いや、そもそも群れの概念が違うのだろう。]

 君は私のことは仲間とは認めてないだろうに。

[彼がどんな生を歩んできたのかはまるで想像もつかない。
孤独などものともしないその姿は同族でありながらまた別の違った生き物のように見えた。]


 ギリ―、後でその傷見せろよ。

[泣いていないと言ったギリ―と、彼の怪我に聲を上げた船長。
ヴェラとの会話も耳に入れながら、この聲が繋ぐ者達だけは
助けたいと言葉にしないまま、ギリ―の傷を気遣った。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[ネズミの尻尾はコリコリして硬い。
 やや時間をかけて咀嚼していると、耳障りな声>>302がまた更に騒がしくなった。]

 …………。

[咀嚼を諦めた尻尾を飲み込み、溜息をつく。]

(308) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 巻き込まれたかったからだよ。

[ミナカの問いへの返しに、聲の調子に愉しむような色が乗る。]

 La faim chasse le loup hors du bois.
 飢えは狼を森から追い出す。

[私は歌うように唱える。]

 覚悟を決めるためだ。
 仔を護る為に…船員たちを裏切る覚悟を。

[「仲間たちを裏切る覚悟を」と言いかけたが、そもそも最初から仲間ではなかったなと言い換えた。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[食事の手を進めながら、集まった者達の間で交わされる、人狼に関する会話に耳を傾けていた。

 船長が人狼だったら……>>302と言い出すニコラスに、幾つかの意見が向く。]

 人狼だろうが、そうでなかろうが。
 あの男が、この船で最も他者に畏れを抱かせる存在であるのなら、おれはそれに従うまでだ。

[人か、狼かなどには、興味はない。]

(316) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ……あんた、何でそんな優しいのに、無理するんだろうな。

[唄う様な返答に、また泣きそうになる。
泣きたいのは赤子なのか、自分なのか、もう判らないほど
彼を仲間と慕う想いは強く。]

 俺はあんたを尊敬するよ、ヴェラ。

[2人の会話を聞きながら、その孤高の強さを羨んだ。]


[甲板に一つだけ残っていた死体を抱えるとその死体を海に落とした。
もちろん、一口二口味見をしてからだ。

唇と指についた血をぺろりと舐めとる。
それからはあと吐息を吐き一言。]

 嗚呼……美味。



 ミナカ、

[グレッグが動く刹那、ガリリと左耳を掻いて叫んだ。
現実的な声は間に合わなかったが、
咄嗟に彼を呼ぼうとした思考は、伝う。]


 優しくなんかないし無理もしてない。

[ぴしゃりと言った。
デジャヴを感じると思ったら昨日グレッグにも同じ事を言われたのだったか。
そんなつもりは、断じてない。決して。]


 俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。

[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする
理由は今は無かった。]



 ミナカ 死ぬ困ル
 あの仔 生きル

[それが優先すべき何よりの“命令”であり、
男の中に芽生えた細やかな望みだった。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[セシルのオルガンが聞こえてくる。
 調律の音は耳障りだが、曲になれば嫌いではない。

 過去に幾度か、セシルがオルガンを弾いている傍らで、壁に凭れてうたた寝をしているこの男を見たことのあるものもいるだろう。

 だからなおのこと、そこに混ざる料理人の声>>342が不快だった。
 苛立ちは、普段殆ど音を立てることのない食事の食器が、何度かカチャリと鳴ったことが現しているかもしれない。]

 ……うるさいな。

[独り言ち、空になった食器はそのままに、席を立つ。]

(350) 2014/12/13(Sat) 00時頃

 俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。

[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、
口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]


 待った…一体何が起きている。
 何処にいるんだ。

[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、
何かが起こったのだと気づく。
私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]


 仲間?

 おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。

[少しだけ驚いたように問う。
 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]

 ───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。

 おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。

 それだけだ。

[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。

 だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]


[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]


 ───あの煩い声、止めても構わないか。


[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]


 なんでもいい。好きにしろ。

[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[オルガンの音に、耳障りな声が混ざり続ける。>>362
 その騒音から逃れるように、第二甲板から立ち去るが。

 その間際、気付いた者はいたろうか。

 声高に歌う料理人を、男が、静かに真紅の眼で睨みつけたことに。]

(375) 2014/12/13(Sat) 01時頃

 おれ、狼なれナイ
 カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ

 あの仔、大事

[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]


[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]

 セシルを守る前に、自分を守れ。

[初めて、祈った気がした。]


【人】 風来坊 ヴェラ

[階段の途中、身を潜め、耳を澄ます。

 耳障りな歌を、聞き逃さないために。
 料理人の動向を探るために。*]

(378) 2014/12/13(Sat) 01時頃

 ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
 孤独な船の旅の中で。

[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。

――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]


 違う。違う。違う。同じじゃなくても。

[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]


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