17 吸血鬼の城
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少
霊
全
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─サイモンの部屋─
い……や……。
[ローズマリーの唇が、いっそ優しく甘く兄の首筋へと寄せられます。
悦楽の色、蕩けるような歓びの色。 ───けれども、生命を失わせる「死」そのものの色。]
……っ。
[兄は。
ついに、ローズマリーの吸血鬼たる所以を言葉で明かすことはありませんでした。それは、過去の形見への感傷であったのでしょうか。それとも、未来へ託す希望であったのでしょうか。
けれども、それが明かされることは遂になかったのです。 ───そう、永遠に。]
(17) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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いやああああーーーーーーーーっ!!!
[上がった叫びは、誰のものであったのでしょう? 遠く遠く、自らの声さえも遠く聞こえるのです。
もつれるような足が、2人の元へと向かいます。 ───もっとも、阻むものがあるなら捕えることは容易なほどに、足取りはひどく不確かに。]
(19) 2010/06/21(Mon) 00時頃
|
嗚呼……良い、悲鳴が聞こえる。
[満足気な囁き]
良い子だ
私のローズ
|
兄さま……兄さま…?
[歩む心地は、あたかも夢の中を歩むよう。
イアンの叫び、翡翠色の静かな視線、黒薔薇の淡々たる瞳の色。 それらも今は届かず、崩れ落ちた兄の元へとふらり。歩み寄ります。
呆然と見下ろした兄の姿に、生命の光は最早なく──]
サイモン兄さま……。
[同じく崩れるように、兄の傍らに座りこみました。 血の気を失った兄の青い顔、はらりとかかる黒い髪。 その傍らに座るドレスの色は、血のような赤の色。]
(38) 2010/06/21(Mon) 00時頃
|
|
どう、して……?
[問いは宙に浮くかのよう。 虚ろなはしばみの瞳に涙は浮かばず、白い指先が僅かに震えて兄の頬を……その輪郭をなぞります。
つと下りる、その首筋には僅かに血を零した2つの傷跡。]
………… ……。
[ゆるゆると視線が向かうのは、瑠璃色のドレスの端へ。 次第に視線が上がれば、兄が愛しく引き寄せた細い腰。 やがて見えた亜麻色の髪に縁取られる白い顔は、ふやりとぼやけて見えていました。]
……どうして…?
(43) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
|
お気に召したなら……良かった。
[満足げな聲にほっと胸を撫で下ろし]
お兄様……
そちらも騒がしいようですが……
従者のいずれかを向かわせましょうか?
嗚呼、思った以上に
愉しかった。
[胸を撫で下ろすローズマリー
彼女がサイモンに囁いた言葉も
彼の恍惚とした表情も
其の先に待つ未来故に、城主を酷く満足させた]
いや……元凶は部屋に戻ったようだ。
[騒がしいと言うのには、もう済んだと短く答える。
実際の所、始まるのはこれからかもしれなかった]
私のローズ
黒薔薇に、あれの監視を怠るなと
それだけを。
[兄の言葉に嬉しそうな表情が過る]
それなら……
[緩く頷き従者への言伝を繰り返す]
あれの監視を怠るな、ですね。
――…伝えておきます。
|
腐り、はて──…
[黒薔薇の言葉に怯えたように>>47、兄の頭を掻き抱きます。 ぼやける視界、瞳から零れるものに気付く余裕はありませんでした。
死の香る部屋の中、それでも瑠璃を纏う姫君は、一層美しく微笑むのです。亜麻色の中の銀を、翡翠の瞳を見上げるはしばみ色の双眸に、大粒の涙が溢れていました。]
マ、リー……
[震える唇が僅かに開き、声を押し出そうと震えます。 けれども言葉にはならず、ただ視線だけが嫣然たるひとへと向けられました。]
(70) 2010/06/21(Mon) 01時頃
|
良い子だ。
後で……部屋へ向かう。
啜った其の血を、私にも分けてくれ。
[循環を目的と言いながら
城主の狙いは彼女の記憶を薄め
純血種に近づかせる事にある]
さて……集った人間達は
どう出るか
是から、愉しくなると良いが
私たち二人ではゲストが手持ち無沙汰になるやもしれんな
花売り メアリーは、サイモンの遺体を引き寄せるようにして抱きしめ──
2010/06/21(Mon) 01時頃
|
い、や。いや、いやよ。 お兄さま、お兄さまが眠っているもの。
……ねえ、マリーねえさま。 サイモンお兄さまが、お…っ、お花を……
しろいばら、を───…
兄さま、兄さま……っ!!
返事をして─────!!!!!
(78) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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[血の供宴に、上気したローズマリーの頬の色。
麗しき双薔薇の冷たい面差し。 永遠に暮れることのない、黄昏の城──
それらも全て、夢のよう。]
(85) 2010/06/21(Mon) 01時頃
|
花売り メアリーは、記者 イアンの声にびくりとして息を呑み──
2010/06/21(Mon) 01時頃
|
あぶない?
………あぶなくはないわ。 だって、マリーねえさまがいらっしゃるもの。
[死した兄を腕に抱いて、そうこたえたのです。]
(87) 2010/06/21(Mon) 01時頃
|
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ゆ、め───…
[翡翠の瞳に浮かぶ色を読み取ることは叶わず、変わらず懐かしく──慕わしいその瞳を、はしばみ色の瞳が揺れるように見つめます。 言葉を唇で繰り返し、ぼんやりと兄の胸元へと白い薔薇が添えられるのを見下ろしました。
───そうして、幸福そうにも見える兄の死に顔を。]
それは、しあわせなの?
……ねえさまにも、しあわせな ゆめ なの…?
(93) 2010/06/21(Mon) 01時頃
|
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────…。
[ローズマリーの言葉に、視線が自然と兄の手元へと落ちるのです。>>89 白薔薇の化身のような、美しい青年が黙って添えてくれた白い薔薇、変わらず咲き誇る白い薔薇が痛々しいほど鮮烈に、視界に映りこむのでした。]
『逃げろ、おまえらだけでも……逃げろ。』
[兄の言葉が脳裏に蘇ります。
差し伸べられるイアンの手。>>90 それをぼんやりと見上げて、理解を拒むようにゆるゆると首を振りました。]
マリーねえさまは、マリーねえさまよ…。 ………ほら。
(98) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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花売り メアリーは、ふらりと立ち上がってローズマリーの元へと歩み寄る。
2010/06/21(Mon) 01時半頃
|
──…マリーねえさまの、銀の羽根。
[彼女がこの髪飾りをつけだしたのは、いつの頃からであったでしょう。 とても大切なものなのだと、微笑んでいた姿は──遠い、黄昏時の見せる夢幻であったでしょうか。時の止まった城の中、記憶も同じく黄昏の色に染まるかのようでありました。
──つ、と。
ほそい指先が、城主の妹君の髪へと伸ばされます。]
(102) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
|
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苦しくても、しあわせなゆめ。 しあわせでも、苦しいゆめ──…
……ねえさまは、ゆめを、──…ころしたの…?
[翡翠を見つめる、はしばみの色。 遠い昔に相対したように、それとはまるで違うように、色の違う2対の瞳が見つめあいます。
手を伸ばした先の銀、懐かしい羽根の飾りに瞳が揺れました。]
(111) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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お兄様の為なら幾らでも捧げましょう。
私はお兄様の為にあるのだから……
[兄の目的など知らぬまま
言葉どおり受け取り]
それでは手を増やすために
誰かを私と同じにしてしまうの……?
[兄を誰かに取られてしまいそうで
少しばかり不安げな聲が漏れた]
花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの言葉にゆるく首を振り──
2010/06/21(Mon) 01時半頃
|
…………、お兄さまの言う通りね。
大好きな、わたしのマリーねえさま。
───時を、どこに置いて来たの…?
[兄も同じ気持ちであったのでしょうか。 不安に揺れる翡翠を見つめ、伏せた瞳から一筋涙が零れ落ちました。]
(114) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
|
嗚呼……そんな聲を零すな。
私のローズ
幾度も血をわけてきただろう?
お前は特別だ。
[人としての記憶が薄れるほどに、血を分け続けた
彼女は純血ほどの力は無くとも、ただ眷属となった者よりも
魔力に秀でているはずで]
お前と同じにするためには
幾年もの時間が必要だ。
そう簡単には、選ばぬよ。
[其の為従者は何時までも人のまま。
彼らを人である身から解き放つのは容易いと言うのに]
|
───イアン。
[振り返り、睨むように強い視線を向ける記者へと僅かに微笑みます。 優しい青年へと笑みを送る様は、僅かに窓から差しいる黄昏の光に照らされていました。]
……わたくしは、お兄さまとは違います。
[その言葉の意味は、通じたでしょうか。 案ずるようにその場を離れない青年へと、静かに言葉を向けたのです。]
(116) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
|
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[つと、翡翠の瞳が伏せられるのに哀しい微笑みが過ぎります。 そ…っと指先は銀の羽根飾りを、そうして亜麻の髪を撫でるように滑り落ちて、力なく身体の横へと下ろされました。]
…マリーねえさま。 仇打ちを、サイモン兄さまは……「望んでいない」わ。
望んで…いないの。
[兄の死に顔が安らかなのは、その所為でしょう。 いくら逃げよと促されても──決して自らは逃げようとしなかった、兄の想いは量らずとも自ずと知れます。]
───のぞみは。
[言葉を切り、黙って揺れる白い顔を見つめました。]
(130) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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………。
[ありがとう、と。
迷うような声に告げた言葉は、背中の越しに。>>120 大きな息が溜息のようにも聞こえて、僅かに目を伏せました。
そうして鈴を転がすような懐かしい声が、己に言い聞かせるように紡ぐ言葉をじっと黙って聞いたのです。>>127]
(133) 2010/06/21(Mon) 02時頃
|
――…私はお兄様のモノ。
[ふ、と繰り返すのは記憶が蘇る事を怖れて。
特別、と囁かれると安堵の色が宿る]
嗚呼、早くお兄様のもとへ行きたい。
[花飾りの少女と話しているとこれまでの自分が揺らぐ]
お兄様に選ばれた者はしあわせね。
だって、私も……
お兄様の傍に居られて、しあわせ、だもの。
[それは幼子が甘えるような口振りにも似て――]
|
──…それが、ねえさまの ほんとうの望みなの…?
[言い聞かせるかのように紡がれる言葉に、目を伏せます。
死した兄が抱くのは、愛しい白薔薇の花。 目前の彼女の翡翠の瞳が哀しげに揺らぐのを見、同じように哀しげな笑みが仄かに顔に浮かぶのでした。]
………。望みは……。
(142) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
|
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[その先の言葉を告げることはなく、ただ黙って微笑みだけを向けたのです。
兄を奪った者に、兄が向けたのだろうときっと同じ、 ──懐かしく愛しく慕わしく──…
哀しいひとへと向けた、微笑みを。]
(143) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
|
そうだ、お前は……大切な妹。
特別なのは、言うまでも無いだろう?
[閨で囁く子守唄のように、甘く低く聲を届かせる]
嗚呼、私も早くお前の顔が見たい。
其処へ行こうか、私のローズ。
[永遠とも思われる虚無を彩る華の名前を呼び
城主はつと気配を向ける]
|
────…。
[やがてゆるく首を振り、再び兄の元へと向きなおります。 死した獲物の向かう先、それはどのような場所なのでしょう。
黙って白薔薇を見つめ、小さく息を落とします。]
…マリーねえさま。
[呼びかけは、変えぬまま。]
お兄さまを…葬っては…いけないこと?
[無防備に背を向けて、それだけを *問いかけたのです。*]
(145) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
|
お兄様との逢瀬には
此処は少し無粋だから……
部屋に戻ってから、と思ったのだけど。
[存外早く兄に会えた事に喜びながらも
ぽつぽつと言い訳染みた言葉を紡ぐのは
手を煩わせてしまったかという心配から]
嗚呼、そうだな
ただ
私が待ちきれなかったのだ。
[態々出向いたのは
影伝いに視る彼女の異変に
幾らか危機を感じた為でもあった]
私もお会いしたかった。
だから……
お兄様が来てくれてとても嬉しかったの。
[兄の訪れにより女の不安は掻き消えた。
彼の姿があればメアリーの言葉に
女の心は揺らがないはずで]
お前が望むなら、私は何時でもお前の傍に。
……さあ、血の循環を
私にお前の喰らった其れを、分けてくれ。
[閨へ誘うような色を持って、妹として愛でている彼女へ囁く。
揺らぐひとの心も何もかも、この純血で記憶の底へ
封じ込めてしまう為に**]
愛しいお兄様。
私が望まぬわけがないでしょう……?
いつでも、お兄様の意のままに。
私はお兄様の為に在るのだから。
[緩く首を傾げれば亜麻色の髪がさらりと流れ
白く細い首筋をあらわにする。
誘いを喜びこそすれ拒絶はありえない。
出逢った頃は如何だっただろう。
ふと持たぬ過去を考えかけて僅かに目を伏せた]
[過去の彼女を思い出す事は、もう殆ど無い。
恐怖に引き攣る顔も、吸血の快楽に堕ちる様も
幾万と視てきたものと同じ
ただ違うのは、傍に置こうという気を起こした事くらいで]
――…
[声ならぬ聲ではなく、間近で囁きかける
まるで睦言のような甘い言葉]
|
─サイモンの部屋:少し前─
[言葉を失うローズマリーの翡翠の瞳を、じっとはしばみ色の瞳が見つめます。亜麻色の髪に飾られた銀の羽根飾りは、失われた過去へと儚い翼を広げるのでありますけれども。>>147]
──…。ヒトではなくても、
[一歩、後ずさるローズマリーへと呟きます。]
───想いはきっと、伝わるもの。
[大きく見開いた、翡翠の瞳。 怯えたように震える、艶やかな唇。 少しの間沈黙し、そうして続く彼女の言葉を待ったのでした。]
(186) 2010/06/21(Mon) 14時半頃
|
|
…ご城主さまの、許可が。
[ローズマリーの言葉は、自ずとこの城の主の力を知らせます。>>151 戸口に現れた人影、「客人」たちの姿に白と黒の2つの薔薇。 それらも全て、城主のためのものなのでしょう──
そう、思い知らされたのです。 「宴」の幕開けを告げるヴェスパタインの言葉に、兄が必死に紡いだ逃亡を促す言葉に、そうして今ローズマリーの告げる言葉に。]
────……ばかね。
[呟いた言葉は、誰に向けたものだったでしょう。 兄の亡骸の傍へと再び寄り添い、愛しむようにそんな言葉を呟いたのです。
そうして、何か心を決めるように。]
(187) 2010/06/21(Mon) 14時半頃
|
|
─サイモンの部屋:少し前─
……っ、…。
[ゆら。と、空気が揺らぎます。 人ならざるものの気配、永遠と退廃を纏った「吸血鬼」その人の圧倒的な存在感。>>161
気圧されるように、兄の遺体の傍らでじっと黙ってその姿を見上げたのです。]
……………。
[艶やかに花開く、ローズマリーの恍惚の眼差し。 此方を見ようともしないヴェスパタインの物腰に、言葉もなくただ震える手を何かに縋るように伸ばしかけ──、]
(189) 2010/06/21(Mon) 15時頃
|
|
… ……。
[かさ。と柔らかに触れたのは、白薔薇の花。 血の中に薔薇の香りが仄かに香り、白い花弁がはらと零れます。]
……マリーねえさま…。
[口の中で囁いた声は、人の聴覚では捉えられぬほどのささやかなもの。 先程まで、過去に揺らいだかに見えた懐かしい彼のひとが、たちまちのうちに吸血鬼に攫われ虜になるさまを、はしばみの瞳は無力を噛み締めて見つめるより他ありませんでした。
それでも僅かに流れた翡翠の視線に>>170、切ない表情が揺れています。]
────…。
[結局、兄の処遇を口にすることも出来ず、そのままじっと黙って城主兄妹が闇へと消えるのを見守るしかなかったのでございます。]
(190) 2010/06/21(Mon) 15時頃
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|
……?
[静かに手向けられた鎮魂の聖句に、はじめて存在を知ったかのように目を向けます。>>174 白薔薇の化身のような、柔らかで美しい青年。 彼がいつからこの場にいたのか、そもそも最初から姿があったのか、記憶は曖昧で随分混乱しているようでした。]
…あなたは…神父さまでいらっしゃるの?
[彼は従者として、白薔薇の広間で披露目を受けていたはず。 その姿を遠目に見た記憶は、今も新しくあるのです。
けど、そっと伏せられた天の青に浮かんだ悼みの色は、演技ではないもののように映るのでした。>>174]
(191) 2010/06/21(Mon) 15時頃
|
|
────…あ。
[そして、思い出すのです。 兄の手に、そっと白薔薇を握らせてくれたのはこの青年ではなかったでしょうか。]
……、ありがとう。
[ですからそっと静かに、白薔薇の青年へと礼の言葉を向けたのでした。]
(192) 2010/06/21(Mon) 15時頃
|
[――記憶は戻らない。
白薔薇の園でトレメイン兄妹と過ごした時間は
確かに存在していたというのにそれは欠けたまま。
人としての穏やかな時間は女にとって幸福だったというのに
人ならざる城主と出会い魅せられ抗いきれず
女は人と呼べぬ存在になってしまった。
記憶が欠けたのは自らが壊れぬ為。
なれど郷愁を感じるのは――
人としての心が僅かなりとも残っているから]
|
─サイモンの部屋─
…ええ、兄を探しに…。
[名を問われ、サイラスと名乗る青年に問われるままに兄を追ってこの城へ来たことを口にします。>>176 気遣わしげに向けられる視線に、イアンの言葉を思い出して瞳を一度伏せました。]
……、…。
[迷うように、視線が兄の亡骸の上を彷徨います。 けれども死者から答えの返ることはなく、再びサイラス、そしてセシルへと目を向けたのでした。
銀の首輪が、しゃらり。 白い青年が首を振るのにしたがって小さく鳴ります。>>194 それはあたかも、この場を立ち去った吸血の主の存在を殊更に示すかのよう。]
(198) 2010/06/21(Mon) 16時頃
|
|
──…。あなたは、「ちがう」のね。
[問いは、白薔薇の青年へ。>>194 吸血鬼に仕え、その姿に魅せられたかのように見える一人の青年。
けれども同時に、未だ血の通う──ヒトたる姿。 そのアンバランスと、不安定な心の揺らぎ。]
……あなたは、まだ…ちがう。
[ふと、ローズマリーの面影が脳裏を過ぎります。 部屋を出るほんの少し前、かの言葉に込められた哀しみに、ぎゅっと手を赤い胸元で握りしめました。]
なのに…だから。
(202) 2010/06/21(Mon) 16時半頃
|
|
[だから。
ヒトは信じられない、それならば。>>195]
だから…ヒトを捨てるの?
[そう、白薔薇の青年の選択を問うたのです。]
(203) 2010/06/21(Mon) 16時半頃
|
花売り メアリーは、薬屋 サイラスの声にびくりと肩を揺らし──
2010/06/21(Mon) 17時頃
|
…お兄さま。
[そ…っと、血の気を失った額にかかる黒髪を指で撫でます。 物言わぬ兄の姿を眺め渡し、両手を祈りの形に組み合わせました。 やがて静かに手を引くと、そこには安らかな「夢」に眠る、兄の姿。]
──マリーねえさまを、諦めたりはしないわ。
だから……
───おやすみなさい。
[兄へ告げたのは、決別の言葉。 そうして、震える両手を自らを抱くように腕に絡ませたのです。]
(206) 2010/06/21(Mon) 17時頃
|
|
…いいえ。結構ですわ。 髪は要らない。
でも──、
[問いにふと惑い>>201、兄の服の胸元に刺さる古いペンに目を止めます。 さして高級なものでもない、それは兄が決して手放そうとはしなかったもの。
───いつかの、銀細工と同じように。]
…お兄さま、許してね。
[そう、サイモンに声をかけて白薔薇の従者へと視線を返したのです。]
(208) 2010/06/21(Mon) 17時頃
|
|
…っ、だって…!
[何も知らない。 そう、その言葉は真実正しいのです。 結局は、兄の真意も、ローズマリーの揺れる思いも、白薔薇の従者の複雑な思いも、この城の過去も、
──知れたことなど、ひと握りのこと。]
[けれど。]
(209) 2010/06/21(Mon) 17時頃
|
|
……選択が強制であったとしても…、
[支えを求めるように、祈るようにペンを持つ指を組み合わせます。]
…未来を選ぶのは、自分自身よ。
[それでも兄は、幸せであったのでしょう。 そう言葉を返して、抗うように天上の青を見返したのです。]
(210) 2010/06/21(Mon) 17時頃
|
|
あなたは──…。
[言いかけた視線の先に映るのは、ただ穏やかな天の青。 澄み渡る青空のような、セレスティアルブルー。>>212
優しい色は、けれどもその先を許さない。 青い瞳を黙って見つめたのは、少しの間。
沈黙の後、躊躇うように口を開きます。]
──…未来を、選べなかったの…?
(214) 2010/06/21(Mon) 17時半頃
|
|
─サイモンの部屋─
───…。あなたは…。
[伏せられる青の瞳に、柔らかな髪が落ちかかります。 兄の亡骸を見つめる瞳、その表情を窺う術は今はなく。]
ねえさまとは、「ちがう」のに。
…、…。
… 「おなじ」なのね。
(217) 2010/06/21(Mon) 18時頃
|
|
[白薔薇の沈黙にそれ以上問いを重ねることはせず、立ち上がります。 決別を済ませた兄に再び視線を向け、ドレスの端を指で摘まみます。
さらりと鳴るのは衣擦れの音、ふわりと咲くのは真紅の花。]
…ごきげんよう。
[兄へと告げた視線を巡らせ、白薔薇の青年へも丁寧な礼を送ります。 無言のうちに死者を託し、そうして静かに見守っていてくれた青年へも、はしばみ色の瞳を巡らせました。]
(218) 2010/06/21(Mon) 18時頃
|
|
ありがとうございます、サイラスさま。 サイラスさまは──…どうかご無事で。
[向けたのは泣き笑いのような表情。 いつかマーゴットに告げられた、祈りの言葉。
相手の無事を祈る言葉を口にして、そうして兄の部屋だった場所を*辞するのでした。*]
(219) 2010/06/21(Mon) 18時頃
|
花売り メアリーは、執事見習い ロビンに話の続きを促した。
2010/06/21(Mon) 18時頃
花売り メアリーは、小悪党 ドナルドに話の続きを促した。
2010/06/21(Mon) 18時頃
花売り メアリーは、墓荒らし へクターに話の続きを促した。
2010/06/21(Mon) 18時頃
[与えられし純血の魔力は契りの証。
女は満ち足りた様子で聲を紡いだ]
お兄様。
お客様が手持ち無沙汰にならぬように
手を増やすのでしたね。
何方を此方に迎え入れましょう。
[緩く首を傾げ兄の意向を伺う]
嗚呼……そう、薬屋を
眷属に加えてやろうかと思っている。
[声ならぬ聲に囁き返す]
どうやら白薔薇に御執心のようだ。
……いっそ仕えさせてやろうかと思ってな。
白薔薇はさぞ嫌がるだろう
其れに――…メアリー・トレメイン
あれが、彼は無事で居て欲しいと願うのだ。
ならば、殺さず逝かせてやろうと思う。
薬屋……
ああ、あの男……
[惨劇の間に遅れてきた薬の匂いを纏う男。
兄の考えは女には理解できず]
そう……。
では薬屋にお兄様が血をお与えになるの?
[未だ兄以外とは血の循環をしたことのない女は
思ったままを問いとして返した]
私がこの血を分け与えるのも可能だが
……そろそろお前にも、力は満ちているだろう
[Yaと返る問い掛けに、城主は其れ以外の答えを返す]
私のローズ
お前が彼を迎え入れてみるか?
――……。
[白薔薇ことセシルには微笑んでいて欲しい。
そう思っているからこそ兄の思惑が理解出来ない。
メアリーの願いに対してもそれは同じ事で]
私が……彼を迎え入れる……?
[思いがけぬ提案に翡翠が瞬く]
私に上手く出来るかしら……
それに、お兄様の渇き、癒す者は他に誰か……
[兄の渇きを案じる聲がか細く響く]
[白薔薇の忠誠心が見たい
メアリーの苦しむ顔が見たい
其れがつかの間、城主の空虚な胸を埋めるのだ]
そう、お前が彼を――
心配はいらない、幾度もお前には私が力を与えている
人を眷属に変えるくらい、出来るはず
[ローズマリーの、城主を案じる言葉に
薄く笑み混じる吐息が漏れる]
私の渇きは、彼等の苦悩で満たされる。
喉の渇きは、ワインでも流し込めば良い。
[食堂にでも向かおうか、そんな事を思いながら]
[兄の言葉が心強い]
――…分かりました。
お兄様の言う通りに致しましょう。
[ゆるく礼をするのは兄に対する敬意。
捕食者たる女は標的へと気をめぐらせた]
信じている
私のローズ
[人を喰らうだけでなく
其の力を分け与えるようになれば、また
彼女は人から遠のいていく
暗い悦びを胸に、期待を込めて名を呼んだ]
信じてらして、お兄様。
[兄の思いに応えようと気丈にそう囁いた。
目の前にいる薬屋は容易い相手ではない。
一筋縄ではいかぬだろうか。
距離を詰めながら思案する]
成功を願う。
……白薔薇も従者ならば
主人の手伝いをするのは当然だろう
必要があれば、上手く使うが良い。
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