167 あの、春の日
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――お似合いだと思いますよ。
眼鏡も、お料理も。
[思い出したのは、あの個室でのやりとり。
だから今の自らが、笑みを浮かべたのだった**]
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[ 当たり前のように自分の前に座り、 うどんを啜るフィリップ>>1:245を ニコニコと見つめる。母性本能がかなり刺激される。
と、マユミの姿>>1:235が目に入り、 幼馴染が挨拶すればそれにつられるように挨拶を。 視界にするりと過る姿>>1:244を捉え、 目線で追いかければ同級生がホワイトボードに 「 夕飯は鍋 」と書き綴れば、 ぱあ、と表情を明るくさせたのは言うまでも無い。 ]
(12) 2014/03/05(Wed) 00時半頃
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ねえ、フィリップ!今日、お鍋だって!
[ 当然彼も見ていただろうが>>7、 抑えきれない気持ちを目を輝かせて伝える。 ]
…フィリップは、 彼女とお鍋つついたりするの、好き? あと、お化粧する彼女、とか、好き?
[ 彼女がいるかどうかなんて知らないが。 後者の質問は、ジェレミーの言葉>>1:199を 割と真面目に受け取ってしまい 悩んでいる故のものかもしれない。らしくない。 なんら関連性のない質問に、 彼はどんな反応を見せただろうか。 ]
(13) 2014/03/05(Wed) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/05(Wed) 00時半頃
[10年前の己の行動をトレスする。
シーシャの作品。
綺麗なジリヤの記録。
両方の理由で、それを手に入れられることは嬉しいはずなのに]
……ふむ。
[当時は名前をつけられなかった胸の痛み。
その名前を、10年後のハルカは知っている**]
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[ フィリップと話していれば、 同級生のゴロウからの視線>>28を感じ取り、 そちらを向けば目があっただろうか。 ]
ね、ね!楽しみだなぁ。何鍋かなぁ。
[ うんうんと同意してくれる彼>>36を見て、 興奮は収まることはなく。 様々な鍋を思い浮かべてうっとりとしただろう。 ]
そっか、そっかあ。 じゃあ、もちろん一緒に食べる……よね?
[ 自身、みんなとご飯を食べる…… ……特にフィリップと食べるのは好きで。 でも、一緒に食べたい、だなんて、 恥ずかしくてとてもじゃないけど言い出せなくて。 変な質問をしてしまったが、 一緒に食べることが濃厚なのがわかり、 どこか満足げな表情を浮かべる。 ]
(40) 2014/03/05(Wed) 02時頃
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うん、そっか………、 ―――……、………、え。
[ 好き嫌いが変わらないと聞けば>>37、 ならばジェレミーの言うように、 お化粧しなくてもいいのかな、なんて。
しかし続く言葉には驚きの声を小さく零す。 ――きっと、フィリップはお化粧が嫌いなのかも。 伏せた瞳と苦笑が、あまり良く思っていないからだと、 彼の言葉からしても感じられて。 更に続く言葉には、彼らしいな、と微笑む。
ただ、「 どこか遠くへ行ってしまう 」という言葉が すごく、すごく、心に引っかかり。 ]
……どこにも、行かないよ
[ ぽつりと呟いて、 チラリと幼馴染の顔を見た、その時――― ]
(41) 2014/03/05(Wed) 02時半頃
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……っ、ひゃぁっ…!
[ 自分を呼ぶ声>>35。その姿を視線に捉えれば 驚いて思わず変な悲鳴が漏れる。 …間違いなく先ほどハルカたちが言っていた、 そして自身も知っているルーカスである。 どこかやる気というかなんというか。 普段より力の入っている様子の彼に 「 綺麗 」と。「 撮らせてほしい 」と言われれば、 再び頭がぐるぐるぐるぐる……
( ――なんでこんな今日、皆、私を褒めるの…っ )
もしや、皆してなにか企んでいるのでは、と 実に現実味のない発想をしてみたり。 ]
(42) 2014/03/05(Wed) 02時半頃
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えっと、その、………うぅ…
[ 頼み込んでくるルーカスに、 まさか自分から「 いいですよ 」だなんて言えず。 幼馴染と一緒に来ていたルームメイトのエルゴットに 助けを求めようと辺りを見渡せば彼女の姿はなくて。
仕方なく。…………いや、満更でもないが。 側にいる幼馴染に「 どうしよう 」と 縋るような目で助けを求めた。 ]
(43) 2014/03/05(Wed) 02時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/05(Wed) 02時半頃
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そりゃ、恥ずかしいよ…… うーん、交換かぁ……
[ 退寮後の話を出され>>46、確かに思い出になら、 と、思うもののやはりそこは恥ずかしい。 フィリップも欲しいと聞けば、 きっと思い出のためなんだろうけれど。 写真があれば自分を忘れないで居てくれるのかな、 なんて、ちょっと頬を緩ませて。 ]
[ 聞こえてきた話>>47には、 「 ハルカめ… 」と心の中で、ぽつり。 ]
それ、すごくいい! ね、フィリップ、撮ってもらおうよ。
[ お2人でと言われ>>48、ルーカスを真似するように 両手を打ってフィリップを見る。 フィリップが承諾すれば、腕に手を回そうと―― ]
(50) 2014/03/05(Wed) 13時半頃
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― 暫くして / →廊下 ―
ありがとね、いってらっしゃい。
[ 写真騒動の後。買い出しに行く者たちを 右手をひらひら、と振って背中を見送る。 本当は一緒に行ってもいいのだけれど、 興奮が覚めると再び襲いかかる睡魔に、敗北。
ふあぁ、と口に手を当て欠伸を一つ。 ジェレミーにもらった化粧落としたちを 大事そうに胸に抱え、 「 エルゴット、部屋にいるかな 」と、 自室に向かって歩き始めた。** ]
(51) 2014/03/05(Wed) 14時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/05(Wed) 14時頃
……あの日、私は先輩方へ宛てた手紙だけを書きました。
選んだ和歌もめちゃくちゃで、文面も遠まわしな敬語ばかりで。
ですが今ならきっと、もう少し、良い手紙が書けると思うのです。
そうですよね。
――あの日の、マユミ。
[過去の自らに、現在の自らが語りかける。
封筒に視線を落とすそれは、ただ静かに。]
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― 少し前 / 寮・食堂 ― [ 幼馴染が頬を染めているとはつゆしらず>>57、 にっこりと微笑んでカメラを見つめる。
単体でもと言われ>>74戸惑ったけれども、 なんだかもう吹っ切れた。承諾。 撮ってもらうときにはきっともじもじと 照れ臭そうにしていただろう。
フィリップも撮ってもらっていたのであれば、 ルーカスの横へと移動し、 撮られる幼馴染の姿を楽しそうに見つめただろう。 ]
こちらこそありがとう。よろしくね。
[ お礼を言われれば>>77、こちらもぺこり。 ]
(79) 2014/03/05(Wed) 22時頃
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― 寮・廊下→寮・自室 ―
[ >>51すたすたと自室へ向かう。 誰かに会えば挨拶くらいはしただろうが、 そんなに長話はしなかっただろう。 ]
[ 自室に着いた時、ルームメイトはいただろうか。 メイク落としたちをお気に入りの箱に丁寧にしまい、 ベッドにダイブすれば 気持ちいい眠りに着くまであと15秒。 ]
(86) 2014/03/05(Wed) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/05(Wed) 22時半頃
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[ 眠りに着くまで3秒というところで、 小さく聞こえてきた聞き慣れた声>>90。 ]
………ん、……、エル…?
[ のそのそと身体を起こし、そちらを見れば―― ]
………い、ぬ? どうしたの、それ。
[ 抱えているもふもふとした可愛い生き物を 視線に捉えれば、目を丸くしつつも、 その直後、頬が緩んだのは間違いない。 ]
(103) 2014/03/05(Wed) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/05(Wed) 23時頃
ヒーロー。
僕には、なれなかったもの。
今度こそ、僕はヒーローになれるのだろうか。
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[ 謝るエルゴットに>>109「 全然いいのよ 」と呟いて。 その後に続く言葉を彼女を見つめたまま黙って聞く。
僅かな沈黙の後、それを割くように ]
……いいわよ、私は全然。 すごく、楽しくなりそうね。
[ と、微笑みながら顔にかかる髪を耳へとかけて。 相変わらずの敬語に、ちょっとだけ頬を膨らませる。 彼女が気楽でいられる存在になりたかったのは きっと自身しか知らないことだろう。
「 エルが飼わないの? 」と首を傾げながら聞けば、 彼女は傷付いただろうか。 ]
(113) 2014/03/05(Wed) 23時半頃
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……、そっか。
[ 彼女に影が落ちるのを見て、語調が弱くなる。 彼女の心情を完全に読み取ることはできないが、 彼女が抱える心の荷物は、 きっと自分には計り知れないんだろうな、と。
そ、っとベッドから離れ、彼女の側へ。 もふもふが顔を覗かせていたなら、 怯えていないか慎重になりながら 優しく撫でようと手を伸ばすだろう。 ]
…ね。この子、なんて名前なの?
[ 飼うなら決めなきゃね、と彼女をみつめ。 ]
(142) 2014/03/06(Thu) 00時半頃
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ノア、かぁ… よろしくね、ノア。
[ 彼女の謝罪>>152には何時ものように「 うん。」と 微笑んで相槌を打っただろう。 照れ臭そうに名前を教えてくれる彼女を、 かわいいな、なんて思いながら子犬にご挨拶。 ]
[ その後、エルゴットと話を終えれば、 「 仮眠 」と言って再びベッドにダイブ後、 1秒で眠りについただろう。
途中、ノアが睡眠を妨害しようとしていたかどうかは、 エルゴットのみが知ることであろう。 さて、この眠りは後輩>>147の声で覚めるのか、 はたまた「鍋」だと言う誰かの声によって 覚まされるのか。** ]
(155) 2014/03/06(Thu) 02時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 02時頃
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ハルカのばかぁ…ハルカは写真の代金2倍ね…
[ 一連の流れ>>163>>164>>165に起こされ、 寝ぼけて漏らす言葉はハルカの耳に届いただろうか。
エル>>174には「 いいなぁ 」なんて、 まだ理解していないままちょっぴりむすっとして、 見せてくれるようなら一緒に見ようと、 眠い目を擦って身体を起こした。** ]
(184) 2014/03/06(Thu) 19時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 19時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 19時頃
エルゴット先輩
卒業おめでとうございます。
先輩の未来がどうか、キャンバスの上の色彩と共に明るくありますように。
――――― 檀
ジリヤ先輩
卒業おめでとうございます。
生徒会の凛々しい先輩も好きでしたが、寮で一緒に過ごした先輩がもっと好きでした。
――――― 檀
フィリップ先輩
卒業おめでとうございます。
これから先も、皆にも動物にも優しい先輩でいてください。
――――― 檀
ゴロウ先輩
卒業おめでとうございます。
先輩の育てられた花、これからも大切にいたします。
――――― 檀
追伸:先輩は眼鏡がよく、お似合いになると思いますよ。
ジェレミー先輩
泣いてしまったお話し、ずっと忘れません。
これからも、よろしくお願いいたします。
――――― 檀
キャサリン先輩
華やかでしなやかな先輩が眩しくて、あこがれるばかりです。
これからも、よろしくお願いいたします。
――――― 檀
シーシャ先輩
先輩の褐色の眼差しは、どんな絵画より鮮やかで素敵です。
これからも、よろしくお願いいたします。
――――― 檀
[ハルカへ綴ったカードも、
他の皆と同じく紺碧の封筒に入れた。
言葉にすれば伝わってしまう今、少し気恥ずかしいけれど、
もしも未来が変えられたのなら彼女にはきっと伝わるだろう――]
マドカさん
あなたが空を飛ぶその姿を、眼に焼き付けさせてください。
これからも、共に頑張りましょう。
――――― 檀
ルーカスくん
籤の神様がまた、現れてくれますように。
これからも、共に頑張りましょう。
――――― 檀
[そして、ルーカス宛ての空色の封筒の中にはもう一つ。
彼の手によって撮影された、寮から見たいつかの星空が**]
[決意を秘めた声音は、小さく囁く。]
私、……もう大丈夫です。
一人で目覚めたとしてもきっと、もう――
後悔は、しません。
[きっと彼女には、この声は届くから**]
[それは、いつのことだったか。
過去を変えたい。未来を変えたい。そんな同じ願いを持った友の声を聞く]
そうか。
なんでも協力すると言ったのだが。
マユミは、一人でやり遂げたのだな。
[ハルカは、まだ成せずにいる。
決意を秘めたマユミの声音は、今のハルカに眩しく響く]
君は、強いな。
[いつまでも続くものだと錯覚していた。
振り向かなくても、確認しなくても、シーシャはハルカの背を追いかけてくると。
それが、錯覚だったのだと気づいたのは、いつだっただろう……?]
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そうだ、鍋だ!
[ 招待状の中身を寝ぼけ頭で理解できていただろうか。 眠い目を擦っていれば、 聞こえてきた「鍋」というワード>>200。 思わず大きい声を出し、ルームメイトを輝かせた瞳で ほんの数秒見つめて、咳払い。 ]
エルも、お鍋食べるわよね? フィリップやゴロウくんたちが 買い出ししてくれてたから、きっと、美味しいわよ。
[ ね?と首を傾げるも、 きっと彼女はすぐに頷かなかっただろう。 ノアをちらりと見、エルの方へ向き返り、 ]
……放っておけない、よね。 私、エルとノアの分、持ってこようか?
[ と提案すれば、彼女は喜んでくれただろうか。 ]
(205) 2014/03/06(Thu) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 22時半頃
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― 食堂 ―
こんばんは。 もう、みんな居るのかな。
[ 「 私は行くね。 」とルームメイトに告げてここへ。 提案は断られてしまったけれど>>210、 その手にはしっかりとタッパーが。
ちょっとした仮眠から覚めたままここへきたので、 黒のスウェットにポニーテールという ラフな格好をしてしまっているなどと、 気づいてはいなかった。 ]
[ フィリップがもういればその隣に座っただろうし、 彼があとから来たならば隣に座るように 勧めたかもしれない。 昔からの癖というか、習慣のようなもので。 ]
(215) 2014/03/06(Thu) 23時半頃
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春風の花を散らすと見る夢は
覚めても胸のさわぐなりけり
……私は、私自身は。
心の奥底で、気がついていたのでしょうか。
[その歌は、かの人に過去のマユミが送った歌。
ただ、“花”というキーワードと美しい響きを持つそれを選んで記したそれは、その当時には気がつかずとも後に気がついた感情を色濃く映している。
それに彼が気がついたか、気がついていないのか。久しぶりに顔を合わせたそのときには聞きだすことができなかった。
ただ眼鏡を掛けていた、不思議に思ったそれを口にするだけにして――。
慕う想いは桜の色より淡く、尊敬と信頼という名の下に薄められていたのだろう。
けれど、それでいいのだ。
そうでなければ、いけないのだ。]
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2014/03/06(Thu) 23時半頃
すみません。
[謝罪の言葉は、小さく呟かれる。]
でも、ハルカ先輩は……
私の手助けなど必要ないでしょう。
[強くなどはない。そう告げようとした。
幸せな夢をいつまでも、見ていたい。そうも思った。
それでもいつか、終わりはくるのだ。]
どうかな。
実際、僕はまだなにも成していないのだし。
[夢なのだから、何だってできると思っていた。
後悔する未来を知っているのだから、何だってできると思っていた。
けれど今のハルカは、結局10年前をトレスしているだけ。
もう戻れない日々を懐かしみながら繰り返し。
これでは何も変えられない]
僕も、マユミを見習わなくてはいけないな。
[清水の舞台から飛び降りるくらいのことを成さなければ。
きっと、あの腐れ縁は変えられない]
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…ねぇ、これってねぎ入ってるのかしら。
[ ぐつぐつと煮える鍋を見、ぽつりと呟いた言葉に 誰か答えてくれただろうか。 入っているならばお鍋を、入っていなければ雑炊を、 タッパーに入れて持って帰るつもりだった。 ]
[ キラキラとした瞳で鍋を見つめる。
どの具材から食してやろうか。 また違った瞳でもじとりと見つめる。 ]
(226) 2014/03/06(Thu) 23時半頃
|
私にできて、先輩にできないはずがありません。
それに、何をしたってこれは……夢、なのですから。
[過去は変えられるのか、変わらないのか。
そこまでは、未だわからないこと。
しかし後悔せぬようにと励ましてくれたのは、今近くのテーブルで鍋を食している彼女自身だ。
口元に近づけた箸を止め、微笑む。]
……美味しいですね、お鍋。
あの居酒屋でも、こんな美味しいお鍋、食べたいですね。
そうだな。
ただの、夢だ。
[キムチ鍋をつつきながら、そっとマユミの顔をうかがう]
ああ、そうだな。
何も成さずに夢から覚めては、せっかくの鍋が台無しになってしまう。
[口元にひそやかに笑みを浮かべ]
ああ、目が覚めたら鍋を食べよう。
僕は、そのあと10年後の寮の様子を見に行くことも、諦めてはいないからな。
……はい。
お鍋、食べましょう。
……そう、しましょう。
[どうしてだろう、悲しいことなど何もないのに、]
|
……いただきます。
[ マグマのように赤くぐつぐつと煮える鍋。>>229 小皿にちょこり、と盛って、準備完了。 狙いを定めて――― ]
………っ、あっ、つ
[ 柔らかく、少しオレンジに染まる白いソレは、 口内に熱さと刺激を与える。 はふ、はふ、とソレとの激闘の末、勝利したのは。 ]
……ん、おいし。
[ 言うまでもなく。自然と頬が緩んだだろう。 ]
(234) 2014/03/07(Fri) 00時頃
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