人狼議事


20 Junky in the Paradise

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視点:


【人】 双生児 ホリー

[声をかけられて、足を止めた。見知らぬ男の姿を認め、きょとんとした顔で首を傾げる。それからにっこりと笑って]

今日は、お兄さん。可愛いでしょう。
ローラって言うのよ。

[ガキと言われるのには訂正しないまま――実際には、まず彼女の方が年上だっただろうが――挨拶をし、ぐっと腕を伸ばして手にしたローラを見せるようにした。取り出されるキャンディを見つつ、来いと言われるままに駆け寄っていき]

飴、くれるの? ……あ!

[男が持つ飴を手に取ろうとして――持ち上げられた男の手と飴に、何とか届かせようとするようにその場でぴょんぴょんと小さく跳ねてから、むう、と膨れてみせた。飴を渡されてからも]

(1) 2010/07/06(Tue) 00時頃

【人】 双生児 ホリー

意地悪なお兄さん。あの鳩みたいだわ。

[まだ不満げな様子でそう呟いたが、頭を撫でられて挨拶されると、機嫌を直したらしく笑顔を浮かべ]

宜しく、ヴェラ。
私はホリーって言うの。

[そう名乗ってから、ふと、サイモンの居場所を尋ねた。方向だけでも教えられれば、ぱっと明るく笑って走っていき]

(2) 2010/07/06(Tue) 00時頃

【人】 双生児 ホリー

――サイモン!
元気にしていた? ご機嫌いかが?

[人が集まってきていただろう大広間に飛び込むと、サイモンに駆け寄っていって微笑みながら挨拶をした。ごく嬉しげに親しげに。傍から見ればただ仲の良い悪友故のものと思えたか。
 実際、サイモンは彼女にとって大切な存在だった。
 一方的に深く愛している――妄想によって成る、「恋人」だった]

(5) 2010/07/06(Tue) 00時頃

[従兄の言葉を守らず薬を噛まずに飲み干したのは気紛れか。
味より喉越しより別のモノを求めたカクテルは、
其れでも味わい深く五臓六腑から四肢へと染み渡る]


【人】 双生児 ホリー

元気なら、良かったわ。ローラもきっと喜んでいるわ。
私なら見ての通り元気よ。勿論、ローラもね!

[手招かれるままぱたぱたとサイモンの傍に寄る。小柄な体について示す言葉は、彼女には己を愛しているが故の心からの心配だと思えた。返事にも何処か跳ねるような声で言って頷き]

ええ、勿論、気を付けるわ。
貴方の言う事だもの。

[髪を撫でられると仄かに頬を染めて僅かに俯くようにした。同時に発した言葉と共に、それは見る人によっては何か特別な感情が内にあるのを察せられるようなものだったかもしれない。
 深い愛。恐らくは一目惚れに、些細な言動の一つ一つや、薬物による妄想の偶然の一致などが重なって、彼女の中で完成したもの。元から空想は好きで思い込みやすい癖もあったのだったが、それらの性質は彼女が薬物を常用するようになってから強固さを増した。サイモンと彼女は、体を重ねた事もない。告白した事すらなかったが、それでも重いが通じ合っていると信じていた。
 それから、ふと。先程会ったヴェラ以外にも初めて見る姿がいるのに気が付けば、名前を告げて挨拶をして]

(9) 2010/07/06(Tue) 01時頃

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[言い付けをまもらぬ身は昇る為の助けが足りない]

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]


【人】 双生児 ホリー

今日は、女中さんも遊ぶの?

[ローラを小脇に抱えてマドラーをからからと回しながら、ノーリーンにもグラスが渡された事に、ぱちりと瞬く。意外そうに、不思議そうに。先代から仕えてきた生真面目な女中であるノーリーンが、まさか自分達と同じように薬物を摂取しようとは考えられなかった。
 じっとノーリーンの姿を眺める。他にも戸惑っているような男の姿を見て取れば、其方にもちらと興味を注ぎつつ]

ええ、初めまして。
サイモンの……従妹の人、なのね。
私はホリー、宜しくね。

[初対面の面々に対する中、「恋人」の従妹だと名乗ったマーゴには、何処かおどおどと、恥ずかしがりでもするように、含みがある挨拶を返した。程なくして――乾杯、とグラスを掲げ]

(15) 2010/07/06(Tue) 01時頃

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[ひと舐め毎に意識はおちていく]

 ふふっ

[酩酊に零す笑みはアイに揺れる]


【人】 双生児 ホリー

[グラスに揺れる液体を飲み、マドラーを齧る]

私は……
……私とサイモンはね。
愛し合って、いるの。

[マーゴには、彼女にだけ聞こえるようにぽつりと零した。サイモンの方をちらちらと見やりながら、照れ臭そうに]

きっと……
――楽しい、よ。

[ノーリーンに幼い、けれど妖しげなようでもある笑みを向けて呟く。世界が、ゆっくりと、変わっていく]

(25) 2010/07/06(Tue) 01時半頃

[歩くごと、ふらりと上体が揺れる]

 わ わか ら な

  わか わか らな い

[脳の血流まで犯されて呟く声も目に映る風景と同じにぶれる]


【人】 双生児 ホリー

[一瞬、目の前が色だけになった。輪郭を、質量を失って、何もかもが色だけに変わった。赤に、青に、黄色に、緑に、黒に。ちらちらちらちらと、光線のように無数の極彩色が瞬いては、溶けて、混ざって、広がって、弾けて、消える。
 その後に見える世界は、形を取り戻し、だが全て歪んでいた。柱は真っ直ぐではないし、平坦だった床はきつい坂道になっているし、天井はとても高い。そして、何処も、毒々しい色をしている。
 机は紫の切り株に見えた。椅子は赤と青のキノコに見えた。森の中にいるようだった。森の中にいる。幾つもの声が遠く聞こえてくる。あれは鳥の鳴き声だろうか、蝶の密談だろうか。高い笑い声が耳に付いた。あれはきっと女王様の声だろう。私のパーティ。パーティ。女王様のパーティ]

……私は、お呼ばれしていたかしら?
ねえ、ローラ。どうだったかしら。
招待状は持っている?

[ローラを抱き締めながら、ふらふらと大広間の中をうろつき出す。きょろりと辺りを見回して]

(42) 2010/07/06(Tue) 02時頃

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[スティーブンへ向ける眼差しの底は冥い]

 …


【人】 双生児 ホリー

[虚ろな視線は大広間の風景を変わった森のものとして捉えていく。招待状、と零したのに応える声を聞いて、振り向いた。声の主であるノーリーンの姿は、赤と黒の衣装を着た、物語に出てくる女王のように見えた。顔はそのままに見えていたが、それでも、ノーリーンという名前が頭に浮かんでくる事はなかった。
 驚いたような表情をした後]

女王様。招待状は……

[慌てたようにごそごそとドレスのポケットを探る。ローラの耳を、尻尾を、足の裏を、一つ一つ確かめていって]

ああ! こんなところに隠していたのね!
酷いわ、ローラ、こんな悪戯をするなんて。

[ローラの右脇――実際には何も隠されてなどいない――を、腕を掴んで挙げさせながらじぃと見つめ、怒ったように眉を顰めた]

(49) 2010/07/06(Tue) 03時頃

 シテ見せて
 壊シテ見せて

 アナタの世界
 アタシの世界
 何もかも全部

[一度たりともスティーブンにアイを囁いた事はない。
プロポーズされるまでもされてからも。
或いはアイを囁くまでもなく酷くぞんざいに扱ってきた]

 そしたら
 アナタだけでイイわ

[今まで囁いたどんな言葉より熱っぽく囁き、
擦れ違い様にスティーブンへと囁き彼の股間をなぞる。
開きっぱなしのチャックを引き上げていく]

 出来ないなら
            アタシの邪魔はしないで


【人】 双生児 ホリー

梟先生。

[ローラに向けていた顔を、はたと声がした方に向ける。スティーブンの姿は、大きな二足歩行の梟のように見えた。それでも先生と呼んだのは、その梟が白衣を着て眼鏡をかけていたから]

大丈夫よ、足さえあればダンスは踊れるもの。
転んだって、女王様はきっと許してくれるわ。
ゲームで負けさせたりしなければね。

[そう笑って言うと、またサイモンのすぐ傍まで来て立ち止まった。やはり酩酊しているだろうサイモンの姿を、じっと、じっと見つめる]

(54) 2010/07/06(Tue) 03時半頃

[冥い眼差しを硝子の奥の目が上目遣いに受ける]

[彼女から、好きだといわれたことはない。
 彼女から、愛しているといわれたことはない。]

[どれほどぞんざいに扱われても、
 つかの間の気まぐれでも
 身体を与えてくれる女(ひと)の柔らかさにか、
 その快楽の心地よさに溺れてか]

 … あ あい あいして……る、るん だ。

[繰り返し、言葉で"愛"を囁くのは男の方。]


[耳元に囁かれる熱に、硝子の奥の眼瞠られる。
 どろりとした黒い眼に光が点く]


 ほ ほん ホントに?

 そ そんな そんなこと
 いち 一度も

[ごくりと唾を飲み下す。手の指が幻の柔らかな胸を
 もみしだくように指先だけが折れ戻り蠢き]



 し…こわ、壊す
 壊してこわして
 こわ…

 じゃ

 邪魔なん なんかしな しない。
 しない。

[小刻みに首を横に振る。]


[振っていた首かかくかくと今度は縦に振られる。]

 で、でき できるよ。
 ぜ ぜん 全部。

 こ 壊せばイイんだ?
 
[届かないと思っていたものに、届く手段がみつかったような
 希望が見つかったとでも言うように、声は明るい。]




 と とく 特別なのは
 … き きみ きみだけ だ だから。

 マーゴ


【人】 双生児 ホリー

サイモン。一緒に女王様のパーティに行きましょう?
裁判が始まらないうちに。
タルトが食べられないうちに。

[ヴェラの声に無意識に反応するように言いながら、小さい手は細い手首を掴み、誘う。パーティに向かうは踊りながら。右手にサイモンの手を、左手にローラの手を握って、舞う。酩酊した同士でおぼつかないダンスを、くるくると、ひらひらと。
 そのまま食堂の方へと向かい]

女王様、ご機嫌麗しゅう。

[ノーリーンの姿を見ると、ワンピースのスカート部分を両手で持ち上げ、一歩引くようにして丁寧なお辞儀をした。挨拶はゆっくりと、敬うように。それから、傍に立つサイモンにも笑いかけつつ、ローラを、「招待状」を見せ、にこりと笑って*みせた*]

(61) 2010/07/06(Tue) 04時頃



 ぼ 僕の特別は── き きみ だけなんだよ。
 マ マーゴ……

[口が横に広がり両端が上がる。眉を上げてみせて、
 目は輝いて──けれど、そうして象られる笑みは、歪。]


 『見せて』

[阿婆擦れは過程でなく結果を求める。
囁かれるアイの言葉にも、
呼ばわる声にも、
スティーブンを振り返りはしない。

囁かれた言葉はきいていたけれど、
歪な笑みは見ない]

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[おちていく意識の向こうに見ていない筈の、
彼の浮かべたのと同じ歪な笑みが見えた*気がした*]


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2010/07/06(Tue) 04時半頃


[硝子の奥の目は、背中を見ている。
 囁きに直ぐの答えが得られずとも、
 いちど灯ったキボウの光は消えない。]

 こわ 壊す
 壊す。
 こわす。

[誰が隣にいようと聞こえないくらいに、
 その繰り返す呟きは微か。]

 な なん なんだって、できき できるよ。

[我欲の為に周りを構わぬ言葉は薬の為か
 ──もとよりの男の資質か]


 見せ、
  見せて

 みせ みせてあげる。

[繰り返すうちに、声は明るく弾む。
 まるで愛想を売りつけるような笑い方は、
 サイモンに薬を渡すときに浮かべるそれとよく似て]


 な なんでも、し して、してあげるよ。

[声に滲むのは、"だから"と、言わない見返りを求める"好意"。]


[男が彼女の為に働くとしても、それは無償ではなく]


 あ あい、あいしてるよ。
 マーゴは ぼ 僕の と とく、

 …特別、だ だから。

[届かぬとしても身勝手に男が囁くは──*有償の愛の言葉*。]


[快楽の齎して呉れる空白は長くは続かない。
余韻は心許無く余計ににおちていく]

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[陰鬱を好まぬ気質は更なる快楽を求め、
冥い瞳は虚ろにパーティーを彷徨う]


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2010/07/06(Tue) 23時頃


 お爺ちゃんはアタシを叱って呉れたわ
 アナタは叱って呉れるヒトがいなく成って…

 こんな莫迦騒ぎする程にサミシイの
 こんな莫迦騒ぎする程にタノシイの

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

 此処はアナタの家なのに
 帰れないなら―――還ればイイわ

 アナタの居場所
 きっと、もう

              此処じゃないのよ

[抱擁の合間にサイモンの耳元へ囁いた言の葉。
今の従兄に届くとも思わずもおちていく心地を分かつ]


【人】 双生児 ホリー

ええ、お招き感謝しますわ、女王様。
素敵なパーティに来られて嬉しいですわ。
あっちもこっちもきらきらしていて……

[ノーリーンには、やはり恭しい口調で言い]

きらきら、輝く、鰐さんは?
夜空の縁を……小魚と一緒に、高々と!

[酩酊した世界のように混迷した詩を詠んでは、くるくるとその場で回る。たん、たた、靴が鳴る。聞こえてくる情交の音と声も何処か遠く、パーティを彩る音楽のようで、楽しげな鳥の囀りのようで]

あっ……女王様!

[ノーリーンにヴェラが――犬と称される姿が――近付き、揉め合うのを見れば、怖がるように身を固まらせ、サイモンの後ろに隠れるようにした。騎士やドラゴンという単語が耳に入ってくるのにも、おろおろと。マーゴがサイモンを抱擁するのを見れば、瞬き――マーゴが離れていってから、ぎゅう、と強くローラを抱き締めた。
 縛り付けでもするかのように、潰そうとでもするかのように]

(99) 2010/07/06(Tue) 23時半頃

【人】 双生児 ホリー

[その表情は、虚ろな瞳は、暗い色を孕んでいた。玩具を取り上げられた子供のような、憤りの表情。外見に相応しいそれ。だがそのような子供とは明らかに違うのは]

……サイモンを、誘惑するなんて……

[ぽつりと零した、言葉の内容。小さく、近くにいる者でも聞こえるかわからない程度の呟き。サイモンの従妹であるマーゴを、酩酊した頭はそれとは認識できず、パーティに招かれた婦人の一人であるかのように見えた。親族の抱擁も、艶かしいものに見えて]

……

[特にマーゴに声をかけたり、追ったりする事はなかったが。その代わりに、ローラをぎゅうぎゅうと抱き締めて、右耳の先を前歯でぎりりと噛んだ]

(115) 2010/07/07(Wed) 00時半頃

【人】 双生児 ホリー

[ローラの右耳には噛み痕が付き、少々の糸が解れた。その事を気にかけるような素振りはなく、ぺたりと床に座り込む。冷たい感触。爪先で床を引っ掻く。何かを掘り出そうとするように、かりかりと。かりかりかりかり、音は羽音のように続く]

[かりかりかりかりかりかり、
 親指の爪を噛む。]

[ぐるぐると目の前の光景が回って、うまく立ち上がれなかった。ぐるぐる。あちらこちらで縺れ合う者達の姿も、歪む]

(134) 2010/07/07(Wed) 01時頃

【人】 双生児 ホリー

[かり。爪を噛むのをやめ、ヴェラを見上げた。彼の姿もぐるぐると歪み、最初は誰だかも判別できなかったが、じっと見つめていると視界も大分収まってきて、辺りを飛び交っていた単語が収束するように、どのような言葉をかけられたのかも理解できた]

……美味しいわけ、ないじゃない。
貴方に、ガキなんて言われる筋合いはないわ。

[呟くように返事をする。前に彼に対した時のものとは同じようで明らかに違う口調。声は相変わらず幼いままに。
 Down,down,down. 穴に入ったように、気分が落ち込んでいた]

(138) 2010/07/07(Wed) 01時半頃

【人】 双生児 ホリー

サイモンは、そっちにいるわ。

[ヴェラの問いに壁際の方を見る。そこには今にもずり落ちそうに壁に寄りかかっているサイモンの姿があったか]

許せない。
許せないわ、サイモンを誘惑するなんて。
あんな女、ローラも苛め殺してしまうに違いないわ!

[泥棒猫、とでも罵りかねない様子で言う。座り込んだまま、ローラの両耳を掴み、床に叩き付けるようにした。何度も、何度も。経過をわかりやすく説明などはせず、できもせず]

(144) 2010/07/07(Wed) 02時頃

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

 許せない…赦せないゆるせないユルセナイ

[ホリーの言葉の矛先が自分とも知らず、
ただ其の単語だけを小さく口の中で繰り返す]

 ユルセナイ
 ユルサナイ


 お堅い女王様だもの
 どうせアタシのコトもきっと軽蔑してるんでしょう

[スティーブンと共に在る女をノーリーンと認識は出来ずも、
焦点はあわずも冥い瞳に其の姿を映し口の中で呪詛を呟く]

 アナタも―――おちてしまうとイイのよ



 の、ノーリーンさんも、
 こ こわい人じゃなくなっちゃえばいいの のに。

[男がいつも女中に怯えるのは──"常識"から、
 責められているように感じるからか。]


[渡した薬を飲んだ後のサイモンが、
 愉しそうにしていてくれるから、
 ── 自分が認められたような気になって、嬉しい。

 結果、サイモンがどうなろうとも、
 人を喜ばせられたと錯覚できる幸福感の方が、
 男にとっては──常識よりも大事な快楽。]


【人】 双生児 ホリー

[糸がより解れるのも掠り傷が付くのも構わず、ローラをひたすら床にぶつけていたが、ヴェラの提案を聞くとはたと手を止めて]

やり返す? ……
何があるかしら。何かあるかしら。
あの女の大事なもの。

あるなら、そう、やってやりたいけれど。
いいえ、やるべきだわ。
何かあるかしら。返すの。何か……

[何か、とぶつぶつ繰り返しながら、そぞろな瞳はしかし熱心にマーゴの姿を探す。マーゴが視界に入れば、咄嗟に手を伸ばしたが、歪な距離感、実際に掴める程、触れられる程にそれは近くにはなく、宙を掴む。だから、とにかくじいっと眺めた]

(148) 2010/07/07(Wed) 02時半頃

[紡がれる呪詛は耳に届いているかどうか。
 目の前の女中から否定が返ると
 怯えるように、表情をゆがめる。]



 …… こわく、なく、なっちゃえばいいのに…
 そしたら、もっと、愉しい よ?

[彼女も同じように、気持ちいいに流されやすくて
 同じように、意思が弱ければいい。

 ── "女王"に奉仕するのも、

 同じところにおいで。と。
 きっと、それは、身勝手な理由から。]


 教えたげればイイじゃない
 きっと女王様も悦ぶわ

[囁く声は冥く小さく床に横たわるノーリーンにも、
離れたヴェラやホリーやサイモンにも届かない]

 スティーブンは上手よ

[実際の彼の性的な手練手管がどれ程のものか。
目の前の女をおとす為に珍しくスティーブンを褒め背中を押す。

彼の手練手管は如何程か。

少なくとも過ごす間に足りない事があれば、
恥じらいない阿婆擦れは女の要望を伝えてきただろう]


【人】 双生児 ホリー

[服を乱したマーゴ。服を乱した婦人。サイモンを誘惑した、と思い込んでいる相手。敵意も露に睨み付けながら、手をついてふらりと立ち上がる。ヴェラが離れていったのには、気が付きもしないままだったか。揺らぐ足取りでマーゴに近付き]

……貴方なんて、貴方なんて、貴方なんて。
誰にだって股を開くような女……!
許せないんだから!

[マーゴを見上げるようにして、幼い少女のような姿は、幼い少女ならばまず考えもしないだろう激しい罵りの言葉を吐く。そして、耳を持ったローラと何も持たない手とで、その体を叩こうとする。ぺちぺちと、元々の非力と酩酊故に、ごく弱く]

(153) 2010/07/07(Wed) 02時半頃

[褒め言葉にぴくりと耳が動く。

 気を大きくしたように鼻が膨らむも
 一気呵成にとはならないのは、
 謙虚を通り越し卑屈な男の性質が故。

 それでも。
 背を押されて、服を乱す手からは
 ぎこちなさが消える。]


【人】 双生児 ホリー

貴方なんかと一緒にしないで!
許せないわ、そんなので……
大丈夫よ、奪ってやるもの!

[マーゴに向けて続ける攻撃的な言葉は、脈絡が薄い。己の腕に向かって伸ばされる手には、実際に掴まれてから、片手がマーゴの体に当たらなくなったのがわかってから、ようやく気が付き]

な、離して!

[ローラの柔らかい体でマーゴの腕を叩き、掴まれた腕を振り、その手を払おうとする。全力で、実際にはやはり弱い抵抗をする]

(156) 2010/07/07(Wed) 03時頃

【人】 双生児 ホリー

許せないもの。
貴方が願うなら、聞かないわ。全て、全て。
叩いてだって……

[抱き寄せられて耳元で囁かれれば、びくりと小さく体を揺らし、眉を寄せた。反射的にか止む抵抗。ノーリーンが崩れる姿は認めていたが、今は何より目の前の姿しか見えずに]

叩いて……!

[開放されるとその隙を突くように頬を張ろうとした。成功したとしても外したとしても、少しだけ満足そうに笑みを浮かべただろう。よろり、よろり、後ろに数歩下がり]

(161) 2010/07/07(Wed) 03時半頃

[欲しいと思っていないものに対しての征服欲は薄い。
 だからか、ノーリーンへは奪う熱が湧かない。]

[ちらり、と行為の最中、声を荒げる、
 少女のような女性の方を見遣る。
 硝子越しの視線は、きっと、見咎められにくい。]


[男がノーリーンに施す手管は、教えられたそれをなぞる様。]

[幸せを感じていたときを手と心でなぞりながら、
 マーゴとホリーに向ける視線は

 ──大事な報酬が先に壊されてはしまわないか、と

 そんな風に、* 心配している*。]


 『見せて』

[囁いた阿婆擦れはスティーブンの見せて呉れたものへ、
其の対価を支払う様に頬へと口接けを落とした。
欲望に塗れた性急さ以外に彩られた優しくあまい口接けを]

 もっとシテ

[ Down ]
 [ Down ]
[ Down ]

[クスリだけでなくホリーの感情に煽られる様に、
燻る想いは衝動へと変貌を遂げて囁く声は熱を帯びる。
渦巻く感情は捌け口を求める様に留まらず]


【人】 双生児 ホリー

駄目……!

[サイモンの名前を聞くと、すぐに僅かな笑みを消し、代わりに敵意と、それ以上の焦燥の色を顔に浮かべた。もつれる足に転びかけながらも走り出す。速度は精々早歩きといったところだったが]

駄目、駄目……駄目なんだから……
サイモンは、貴方なんかに渡せないんだから!

[先に歩いていったマーゴに見るからに必死の態で追いつき、留めるようにその袖だかスカートだかを掴もうとする。駄目、と、呪文か何かのように繰り返し繰り返し零しながら]

(163) 2010/07/07(Wed) 04時頃

[近づいた折にはスティーブンの面持ちも見えただろうか?
どちらにしろ焦点はぼやけ彼の懸念に気付く事はない。

渦巻くどす黒い感情を厭い振り払わんと快楽を求めて、
ゆらゆら上半身を揺らし水滴を落としながら従兄へ歩む]


【人】 双生児 ホリー

なんで、私が……貴方なんかに、

[露になるマーゴの恥部と、その言葉には、眉を顰めてあからさまな嫌悪を示す。それでもサイモンの事をちらつかせられたなら、唇の端を噛み、両手を強く握り締めて]

……本当に、サイモンに手を出さないと誓う……?

[ぽつりと零す。対格差というハンデがあっても、やりようによってはマーゴを無理やり引き止める事もできただろう。だが薬に酔わされている脳髄は、正答など導き出せず。無意識のうちに周囲の熱に当てられても、いたのかもしれない。
 マーゴから何かしら肯定があれば、沢山の男を銜え込んできたのだろう其処に顔を近付け、幼いような舌を伸ばした。躊躇いは明らかに、されど生娘らしさは薄く。
 実際、見た目から想起されるような、男を知らない初心な少女ではなかった。マーゴと違い、今まで関係を持ったのは、二桁にも遠いだろう、かつて「恋人」だった相手に限られていたし――同性を相手にした事などは、一度として*なかったが*]

(165) 2010/07/07(Wed) 05時頃

双生児 ホリーは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 05時頃


[渦巻く感情が静けさを取り戻せば従兄を犯そうと、
考えていた事すら遠く半ばは既に忘却の彼方へと流れて。
ホリーの髪を梳きながら零した囁きは吐息に紛れる]

 …心配しなくてもサイモンを寝盗ったりはしないわ
 コレでもアタシなりに大事にはしてるのよ

[奔放すぎる娘を放任の一言で黙殺する家族と違い、
サイモンは招待状を呉れる以前から屋敷に部屋も呉れた。
珍しく覗かせた他者への想いは肉欲とは掛け離れる。

酩酊の最中で水音と体液に塗れるホリーにも、
快楽の味を知り始めたノーリーンにも届きはしない呟き。
スティーブンが此方を気にしていれば*聴こえたか*]


― 回想 ―

 はじめまして? 其れとも久し振り?
 莫迦だから素敵なヒトしか覚えられないの

[以前にも顔を合わせた事があったスティーブンの顔を、
阿婆擦れは覚えておらずそんな風に挨拶した。
従兄の悪友と遊ぶのに忙しく彼を気に留めていなかった。

逆に人の記憶に残りそうなスティーブン特有の訥る口調や、
時に不快感を与えそうな張りついた愛想笑いにも、
負の感情すら擁いておらず遊び相手候補への愛想よい応対]

 何もなくて退屈してたの
 アタシと遊びましょ

[誰彼へ掛ける誘い文句を囁きスティーブンに身を寄せる。
不器用な彼が女の抱き方を覚えはじめるまで、
幾度かはそんな会話が繰り返されたのかも知れない]


 コレをアタシに?

[スティーブンに贈られた花束を抱えて不思議そうに、
或いは鞄や服の包みを贈られた時は、
クリスマスプレゼントを前にする子供の様に無邪気で]

 ありがと

[折々にスティーブンが覗かせていたであろう想いには、
目の前に並ぶ贈り物に夢中で気付かぬまま。
だから彼がアイを囁きだした折には眉根が寄った。

其れでも暫くは聞き流し目を瞑ってもいただろう。
スティーブンの奮ったであろう勇気も、
息衝く想いも受け流しながらも快楽を貪っていた]


[下心を擁く男が女を誘うのと其の理由は大差なく、
仮令デートに誘われたとて断りはしなかった。
貪りあう快楽に徐々に熟成されてゆくものは互いに別。

スティーブンに明確なプロポーズをされた時か、
或いは其れを何度か仄めかされた時か。
何時ものように顔を合わせると何時ものように口を開く]

 別れましょ 付き合ってた気もないけど

[スティーブンにとっては誘い文句と同じく唐突だったか。
少なくとも別れのおもさは等分ではなかっただろう。
けれど着ていた服が彼の贈り物だったのは*偶然ではない*]



『もっと』

[柔らかいくちづけに心が躍り上がるよう
 優しく与えられるものはその先を予感させるから。]

 もっと…

[それが──けして、確約なわけではないのだと
 けれど、男は気づかない。]

 もっと……

[もっと。と、褒美に歓びを覚えて先を強請る
 「愛情」と、綺麗な大義名分を被せられた慾は
 底なし沼のようにより多くを求めて縛ろうとする。]


[ノーリーンに与える手で褒美を得られるなら、
 その手を休める事はなく──ただ、]


 … … …

[ホリーとの様相を気にしていた耳に、
  紛れ込む言葉にぴくりと肩が揺すられた。

 ノーリーンに与える言葉が途切れるのは
 肌へのくちづけで誤魔化しても、
 挟まれるのは、聴こえた──"特別待遇"への長い沈黙。]


[硝子の奥の目は、目の前だけを見詰める。
 眼鏡のフレームの中に覗く世界だけに、
 視野が狭められてしまったかの様に。]


 ………、こわ、こわさ…

 壊さ 、さな さなきゃ。

[沈黙の以後。口内で繰り返されていた篭る声が
 外に出されたのは、
 与えられた"使命"をなぞる言葉]

 こわ 壊さ、さなきゃ……
 せ 世界、全部。



 とく…"特別"は、

 ひと
 ひとりで い、いいんだよ。

[他の特別は要らない、と、男の目は、
 目の前にはいない──*サイモンを網膜に描く*]


【人】 双生児 ホリー

[座るマーゴの片足を空いている手で軽く押さえるようにして、その前に膝を突く形になる。一目で使い込まれてきたとわかる様の其処に舌先で触れ、ゆっくりと這わせていく。鈍くなった舌の神経にも明確に感じられる、熱と、塩気と酸味と苦味が混じり合った美味とは言い難い液体の味。白濁の主らしい男の名を聞けば、反応するように舌先と指先が僅かに震える。
 屈辱とも憤りとも、それ以外の何物ともつかず]

……ん、……く……

[時折喘ぐような息が漏れる。髪を鋤かれれば、熱い吐息を耳元に感じれば、少しずつ、己の熱も煽られていくようで]

あ、……私は……
貴方なんかに、

[常の節制を失っている本能。唇をなぞられながら向ける表情は、「女」の欲望が感じられる、ぼんやりとしたものだっただろう。
 それでも、その事を、己の其処に滲む熱を感じられないよう、顔を背けるようにして]

(169) 2010/07/07(Wed) 22時頃

双生児 ホリーは、厭世家 サイモンの名を聞けば、か、と頬を染めて*

2010/07/07(Wed) 22時頃


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 22時頃


─ 回想 ─

[スティーブンが付き合いはじめたは、
 彼女よりもサイモンが先。
 大学の講義の一部が同じであったとか、
 その程度の縁からはじまり気まぐれに付き合いに呼ばれ
 なし崩しに悪友たちの集いの末席に座るも、
 いつもは壁際によって中心には寄らない。]

 あ、う、うん。

 は はじ、はじめまし、て……

[だから、サイモンの従兄妹であるマーゴを見たことはあって挨拶をしたことがそれより以前にあっても。最初に誘いを声を掛けられたときには抗議をするでもなく、愛想笑いで挨拶を繰り返し]

 えっ

[マーゴにしてみれば、誰でも構わないからの対応であれど、女性から男として扱われる事の殆ど無かったスティーブンにしてみれば、寄せられるマーゴの身体はやわらかくて熱く。きっと、それは、なによりの誘惑だった。]


[知らなかった女の身体の味を教えられて、
 貪ることを恐れる臆病な性質は、けれど、
 白く上質なやわらかい女の身体を与えられたことで、
 欲しがる事を赦されたように──錯覚したのだろう。]


 う、うん。
 マーゴに、も…貰って…ほ、欲しい、な

[花よりも、服や鞄。そういうものの方が、
 贈ったときに喜んでくれるように感じれば、
 そう学習をして
 次はより彼女が喜ぶものを、と貢物を買い漁れば
 そのうちに財布も空になる。]


[それでも。

 そのうちに、財産や学業や自分の身を崩し出しても、
 己の払った代償が、彼女を繋ぎとめてくれる、と、

 そう信じていられる間は、
 男は、きっと、とても幸せそうだった。]


[幾度目の誘いか、白くやわらかな肌に顔を埋めて]


 ── あ、愛してる。
 
[欲しいものは教えれば覚えるけれど
 自分の欲ばかりに曇る目は、
 彼女が──嫌がることには鈍感で
 同じ想いをのせた言葉が返らない意味に気づかない。]

 マーゴ。

 き きみに、
 わた …渡したいものがあるんだ。

[だから。]


[個人的に会いたいと誘いをかけて、
 その日。

 男が懐に忍ばせていたのは、
 オーダーメイドの、揃いの指輪。

 贈り物の服を着てきた彼女が、
 いつもどおりに口を開いて]


 …う、え。

[彼女を繋ぎとめてくれると信じていた贈り物を着て、
 別れの言葉にぽかんと間抜け面を晒すことになる。]


["どうして"、"なぜ?"──"わからない。"と、

 その顔にわかりやすく書いて]


[そうして、
 今日こそ受け取ってもらおう、と
 意気揚々と取り出した、

 小さな箱だけが、

 ──急落下した心地の *男の掌の上に、取り残される*。]


双生児 ホリーは、メモを貼った。

2010/07/07(Wed) 23時頃


[ こっちに ]

   [ 堕ちて ]

       [ おいでよ ]


[良識ある女中が快楽に堕ちて

 屋敷の良識が壊れてしまえば、

 罪悪感を刺激されることも無く楽になれる]

 こわ…こわし、
 … 壊し、ちゃえば



 ほ 他の、もの、
 ものが

 … な なけ、れば……。

[繰り返し繰り返し繰り返して、繰り返すたびに視野の端から黒く塗りつぶされて──見えるものが、狭まっていく。]




[ 見たいものしか、残らない。 ]


【人】 双生児 ホリー

ふ、

[耳の中を犯す濡れた感触と音に、吐息と共に漏れた声は短く、しかし確かに甘いものだった。頬から首筋までをなぞられる間、体は何かを抑え込むように強張って。胸の先端に触れられれば、ぴくりと眉を寄せ、ああ、と封じ切れなかった快楽の欠片を漏らした]

……、

[拭われた、体液の残滓と匂いが残る唇に指先で触れながら、席を立つマーゴの姿を見た。一瞬だけ。ほんの一瞬だけ、手を伸ばしたいような衝動に駆られて――首を振る。床を手で押しやるように立ち上がる。ゆらめく体。立った拍子に、くちゅり、という僅かな水音が己の其処からしたのを感じた]

(181) 2010/07/08(Thu) 00時頃

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