人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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視点:


『ああ……美味しい』
 ああ……不味い。

[重なる聲と血を啜る音。
蕩ける血の味に、爪の先まで満たされて。
今本当に人では無くなったのだと。

泣いていた赤子が笑う代わりに……何故か泣きたくなった。]


 血腥い……。

[翌朝。ベッドの中にいる私を覚醒させたのは鮮やかに漂ってくる血の芳香であった。**]


[どこからか血の匂いがする。

 淑女とのダンスでこびりついた臭いではない。
 新鮮な、食欲をそそる血肉の匂い。


 一体、誰の仕業か。
 考える必要は、あまりなさそうではあったが。



 絶望の芳香に、ひそかに、喉を鳴らす。*]


[この血生臭さに、どうしても咥内が涎で満たされる。**]


【人】 墓荒らし ヘクター

[――――死が、聞こえる。]

(24) 2014/12/11(Thu) 11時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[いつからだっただろう。初めて人を殺した日からだったろうか。
夢と現の境界で漂う亡者の声。
この身で死を間近に感じた日は特にそうだった。
ヒトであってヒトならぬものに成り果てた無数の怨嗟は
決まって夜が明ける前に己を蝕んだ。]

………っ、

[今まで手にかけた幾千の命が、お前も早くこっち側に来いと誘い込む。
呪詛が、絶望が、死の臭いが、体中に纏わりつくような感覚。
それが良いものであれ悪いものであれ、只々空虚な意思の残骸。

あんなものに飲み込まれるのは御免だった。
そう、己は生きながらにして、死がどういうものかを知っている。

だからこそ、恐れる。]

(25) 2014/12/11(Thu) 11時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

――早朝・自室――

[だから、”それ”は唐突に訪れた。
甲板下で起こった何かの気配。
呻くような聲と同時に身体の中に流れ込んでくる、爪と牙に襲われる直前の光景。
恐怖。呪詛。怨嗟。一瞬で途絶えたそれに、只ならぬ予感を感じて]

……ち、何だっつーんだ。

[寝覚めの悪い朝を迎え、舌打ちを一つしてベッドから体を起こす。昨日就寝前に手入れした得物を背負うと、副船長室を出た]

(26) 2014/12/11(Thu) 11時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

―牢屋―

[最下層に降りれば、朝早くだと言うのに何やら周囲は人だかりが出来ており騒がしい。>>17
不安そうな囁きを交わす乗組員たちを邪魔だと押しのけて、牢下の中を覗いた。
そこには無惨に食い荒らされたような姿の見張りと、捕虜の姿。
近くには静かに歯噛みする道化の姿もあったろうか。>>18]

………いつからこうなってた。

[険しい顔で唸り近くの乗組員に尋ねるが、答えはあっただろうか]**

(27) 2014/12/11(Thu) 11時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 11時半頃


 大方あの仔犬の仕業か…。


【人】 墓荒らし ヘクター

[乗組員に様子を尋ねれば、戸惑いがちに
見張りが来た時には既にこうなっていたと告げられた。
死体に近づき、険しい顔でそれに手を触れる。
牙で鮮やかに喉笛を噛み切られた死体。
黎明の感覚が、脳裏に過る。]


………人狼の仕業………か。

[小さく呟いた声は周囲の乗組員にも聞こえたようで、ざわめきが一層大きくなった。
どういうことだ、そんなもの本当にいるのかと、騒ぎはじめる者達を一喝しようとして。
それを黙らせたのは一際大きい号令だった。>>28]

(39) 2014/12/11(Thu) 19時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

………!

[珍しく怒気を孕んだ道化の声に、弾かれたようにそちらを見て。
すぐに気を取り直し、下っ端たちに寝てる奴らを起こして来いと急かす。
自身も早々に皆の部屋が集まる第三甲板へと向かい、
ガンガンと槌の柄の部分で壁を叩いて声を張り上げた。]

起きろテメェら、今すぐ甲板に集合しろ。船長命令だ!!!

[忙しなく動き回る下っ端たちを動かしつつ、まだ部屋で眠りこけている奴が居れば部屋まで赴いて急かして回る。あらかた情報が行き渡ったと判断すれば自身も甲板へと*]

(41) 2014/12/11(Thu) 19時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 19時半頃


[部屋に戻る前、芳香に誘われるよう、船底の牢へ足を向けた。

 引き裂かれた骸は、誰の手に依るものか。
 大方の予想はつくが、無論、責めるつもりなどない。
 かといって賞賛するでもない。


 この捕虜が、人狼がいると騒いだとか、そんなことはどうでもいい。
 身の危険など、今更なこと。



 ただ、絶望の波紋が広がるさまを、この目で見に来たまでのこと。]


 ……いい貌だ。


[絶望の中、息絶えたであろうサイモンの顔を見て、無機質な声を零す。


 絶望は畏れを産み、畏れは絶望を喰らい、成長する。
 産声あげた畏れの行く末を、愉しむかのように。

 ほんの微かに、唇の端が持ち上がった。*]


【人】 墓荒らし ヘクター

[声をどやし、徐々に皆が動き出すのを数え。
ヴェラがまだ出てきていないと組員から聞けば、
3号室のドアを乱暴に開けた。
身体を起こし、相変わらず抑揚のない口調で注文をつけるヴェラ>>53を見れば不機嫌そうな顔になる]

起きてんならちんたらしてねーでとっとと出て来い。
船長命令だっつってんだろーが。

[手ェわずらわせんな、と急かすように顎をしゃくり。
甲板に向かう彼を促す。何かを聞かれれば分かる範囲で答えるだろう]

(55) 2014/12/11(Thu) 21時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[露骨に苛々した自分の声にも、船長命令だと聞いても目の前の男は何ら焦ることは無い。悠長なもんである。>>59
足音を立てずに後ろを歩かれるのは妙に落ち着かず、無言のヴェラをちらりと目を遣って]

……ああ?

[ふいに言われた言葉に、その視線を追えば壁には大きな凹みの後。
先程皆を呼ぶ時殴った時についたものだったかもしれない。船大工には文句をつけられるかもしれないが、それがどうした。いつものことだ。
明らかに不穏な空気が蔓延するこの状況に至っても気にするところはそこなのかと、小さく溜息をついた。]

なんつーか………
本当何考えてんだかわかんねぇ奴だな、テメェは。
顔色一つ変えねぇのか。

[仏頂面でもう一度ヴェラを見れば大きな欠伸をしている。
調子狂うぜと呟き、共に甲板の上へと*]

(65) 2014/12/11(Thu) 21時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 21時半頃


 そうだ……俺は……ヒトじゃ無くなったんだった。

[舌に食い殺した血の味が蘇る。
同時に胸を締め付けるこの感情は………。]

 は、はははははっ。
 もう人間じゃないのに、何、人間みたいな事思ってるんだか。

[渇いた笑いを絞り出して、最後に1つ自嘲を重ねた。]


 ミナカ、二人きりで話をしようか。

[私は甲板に集まった面々から嗅ぎ分けて仔犬の正体を的確に見抜いていた。なるべく穏やかに聞こえるように聲を風に乗せた。]


 殺ス 殺ス カ ?
 仔犬 仔犬 を

[断続的に拾っていた獣の“聲”は、
船長が云う重罪人に繋がる手掛かりとなり。

皆のざわめきに混ぜて落とした唸りに、
我知らぬまま、薄く困惑の想いが乗った。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[少し遅れて甲板に着けば、大方の連中は集まっているようだった。
並ぶ皆の前に立ち、船長とは少し離れた場所で佇む。
険しい顔で激情を押し殺すような道化の命令を聞いた>>72>>77]

………

[殺された。ざわざわと騒ぐ人波の中その言葉を反芻する。
そう、あれは恐らく殺されたのだ。
犯人は分からないが、この船の内の誰かに。
…人狼に?]

………。

[船長命令にはむろん異論を挟むでもない。
黙って腕を組み、肯定の意を示した。]

(96) 2014/12/11(Thu) 22時半頃

 そうだな、俺は仲間じゃない。

[船長の聲に静かに目を閉じる。
ヒトを、仲間を棄てたのは自分の方。
徐々にヒトで無くなっていたかも知れないが、仲間を棄てたのは
自分の意志だと自嘲を浮かべ。

やっと産声を上げ、紅いミルクを呑む事を許された赤子は死を拒む。
当然死にたくないと思う反面、殺されても仕方ないと、
むしろ死を望んだ方が良いかもしれないと思う片割れである己と。

混ざり合い、自分でも袋小路になった思考を、聲が突然
現実に引き戻した。]


【人】 墓荒らし ヘクター

………ルイスと、例の捕虜の死体は。
喉笛を牙みてぇなもんで裂かれた跡と、
獣の爪痕のような傷があった。

昨日捕虜が騒いでた人狼がどーとかって話が
本当かどうかは憶測の域を出ねぇ、が。
素人目にゃ詳しくはわかんねぇにしろ、パッと見誰の得物で殺したかってのは絞り込めねぇのは確かだな。

[モンドの疑問を受け、>>97船長の言葉に補足するように静かに付け加える。
人狼が居ても居なくても些細なこと。そんな奴が居ても罪を犯した奴はぶち殺すだけだ、というのには同意だが、正体が分からないのは聊か不気味ではある。
ふいに置壱>>89が尋ねる言葉が耳に届き、反応を待った]

(99) 2014/12/11(Thu) 22時半頃

 ……ああ。

[船長が同じ聲を持つ驚きよりも、
犯人を捜し出して殺せと命じた直後の呼び掛けられた事に驚いた。
彼には全てお見通しで、殺されるのだと怯える様に
顔を歪ませ掛けた赤子の感情を殺して、短く返す。
凪いだ波間の様に笑えていれば良いと思いながら。]


 ミナカ、いつ誰がお前を仲間でないなどと言った。

[返ってきた聲にイライラと返す。]

 ギリー……仔犬のことは殺さない。
 私が、殺させないようにする。


[思い出した顔は、当然、血に塗れ、恐怖を張り付かせた惨たらしいものだったが。]


 ……船長……ど、して?

[イラついた感情が届いたのか、一瞬身を固くしかけたが。
言葉の意味を理解すると恐る恐る船長を見つめる。

思ってもいなかった言葉に、多少動揺したのか、
赤子の不安を映した瞳の色は隠せないままだったが。]


 ……別に。
 その、お前には死んで欲しくないと思ってるだけだ。

[ミナカの視線を直視出来なくて私は顔を逸らした。]



 …… あの仔、生きル

[殺しはしない、させはしない、との言葉に、
赤子の泣き声を思い出し
珍しく、感情を滲ませた。
それは殆ど独り言のようなか細い聲で。

その後のふたつの聲による会話は
実際の周囲の声や音に紛れて聞こえなくなった。*]


 …………。

[船長の聲も、ギリ―の聲も聴こえたが、
どんな言葉を口にすれば良いのか。
どんな表情をすれば良いのか、胸に沸くものを形にするものは
探しても見つからない。

ほんの少しだけ泣きそうな嬉しそうな、
困惑を混在させた表情のまま階下へと消える。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[船長と置壱のやり取りをやはり無言で聞く>>107>>108
間違えたらそれも罪。次の標的にされるのはそいつ。
あくまでも慎重に犯人を探れ、ということだ。
――尤も、のんびりしている余裕があるのかどうかは知らないが。

ミナカ>>109とジェレミー>>114のやり取り。
それに混ざるモンド>>112やギリアン、セシルの憶測を聞いているうちにニコラスが側に寄って来ていた。>>107
今日は余りアルコールが入っていないのか、流石に空気に飲まれたか、所在なさげだ]

今日は随分静かだな。
ビビってんのか、クソガキ。

[緊迫した空気に少し気詰まりして、紛らわせるように揶揄し軽く頭をわしわし弄る。
生憎強請られても>>122酒は自室から手元に持ってきていないので、ひらひらと手を振ってねーよというジェスチャーをしておいた。]

(129) 2014/12/11(Thu) 23時半頃

 私が気づいたときにはもう二人の死を揉み消すことは
 叶わないくらいには人が集まっていた。

[船底についた私はミナカに話し始める。]

 だからその、なんだ……泣き聲まで聞こえていたのに
 事が起こるまで気付いてやれなかった私の落ち度だ。

 済まなかった。

[それからおもむろに見張りをやっていた元仲間の死体の上に屈み込むと、]


[その死体を食い千切った。]


 ……船長……あんたが…謝る必要なんて。

[紅い聲が何を語るのか、殺さないと言われても
まだ何処か不安が残っていた。

だが……初めて聞いた彼の謝罪に絶句し、
屈むその背を見つめた。]


[食い千切った肉を咀嚼し、飲み込む。]

 なるほど……これは美味い。
 これでは思わず粗相してしまうのも分かる。

[本当に、舌に染み渡る味に笑みが漏れたほどだ。]

 …ミナカ。私達は仲間だろう?

[それは同じ船に乗っているというだけの意味ではない。
ミナカを、死神の死出の旅路に同行させてやると受け入れた時と同じ微笑みを浮かべた。]


 !? ……駄目だ、あんたまで……ヒトでは無くなる。

[船の仲間であるはずの、肉塊を食い千切る姿に
慌てて駆け寄り止めようとした。
そこに恐怖も怯えも無く、ただ純粋に、彼が船を、仲間を
ヒトを裏切る事になる行為を止めたかった。]


 ……船長……あんた……馬鹿だろ……。

[肉を食い千切り、咀嚼する音を間近で聞いた。
間に合わなかったと悲しむより早く、
浮かんだ笑みと掛けられた言葉に泣きそうになった。

ギリ―に頭を撫でられた時と同じように
受け入れられ、赦された事を喜ぶ赤子の感情と。
ヒトを止めたのに、仲間を殺したのに。
仲間と言ってくれた事への感謝と、喜びに。]

 ……連れて行ってくれ……死神の元まで一緒に。

[泣きそうな笑みを浮かべたまま、最初に受け入れてくれた時と
同じ笑みに近寄ると、血で汚れた唇を舌で舐め取った。
まるで仔犬が親に甘える様に。]


[船底の牢へ向かった道化とミナカの聲は、ここまでも届いていた。


 ───ただ、男には到底理解できなかった。

 仲間だとか。
 落ち度だとか。
 人でなくなってしまうだとか。

 その身に、より強い力を、恐怖を、畏れを得ながら、何を嘆き、思い悩むのか。


 生粋の獣には、理解できるはずもなかった。]


 誰が馬鹿だ。

[照れ隠しにムッとした表情を浮かべてみせるが、今にも泣き出しそうなミナカの声の震えに表情が崩れそうになる。]

 って、待て。近い近い。

[急に唇を舐められ思わず仰け反る。

本当に彼は仔犬のようだ。
ミナカは大の男のように見えるが、匂いが、本能がこれは庇護すべき仔だと教える。
だから拒絶するのもどうかと思い、唇は舐めさせないように避けつつミナカの頭をぎこちない手つきで撫でた。

そういえば狼は雄も子育てに参加すると聞いたな、と遠い昔のことを思い出す。]


[現在、優先すべき“命令”は、船長の聲と定めて。
仔犬が見つからぬよう、
仔犬が殺されぬよう、
あの仔が行きられるよう、
男は足りない頭を動かし、知恵を絞った。

そして。
真実に近付きそうな者を殺そうと思い付いた。
真実に近付きそうな者を探す頭が自分に無いなら、
可能性を感じる者の傍に在ろうと決めた。

例えば、利口な航海士の傍に在ろうと決めた。

その時が来たら、殺すために。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[ジェレミーが淡々と推理をするのを受けてグレッグが証言をする。
ホレーショーやグレッグは酒盛りをしていたらしい。>>124>>132
気の良いお人よしであるホレーショーや、それを慕う子分である彼らに積極的に疑いを向ける気持ちは今の所無かった。

自分の後ろに隠れたニコラスも、危なっかしい挙動は多いが
人を殺すとなればもっと目立ちそうな気がする。]

ねェもんはねェんだよっ、このアル中が。
部屋に戻りゃ別だけどな。

[不安そうな顔で縋るニコラスに情けねー顔してんなと鷲頭噛む手を強めつつ>>145(男なりの気遣いだ)
それこそ、もっと他に疑うような奴は居そうなものだ。
馬鹿正直に自分には出来ると申告するヴェラや、
何食わぬ顔で作業に勤しむリー。
それに、場を仕切って推理を進めるジェレミーも]

…怪しくねェとは言い切れねぇけどな。

[小さな声でぼそりと零した。]

(153) 2014/12/12(Fri) 00時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[と、セシルと目線が合う>>149
物言いたげな様子で名を呼ばれれば疑問を浮かべ]

なんだ。何か用か。

[甲板の輪から離れ、彼の方へと歩み寄った。
彼が事情を話すならそれを黙って聞くだろう**]

(158) 2014/12/12(Fri) 00時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 00時頃


[あの瞳……暖かな海のような碧色の瞳、が
“その時”は光を失くしてしまうのかと思うと。

鈍い痛みが身体の何処かを蝕んだ。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[深層から湧き出し漏れるものは
言葉にならぬ、泣き声のような鈍い響き。

常々、名と顔を知る者がいくら死んでも
男が表立って感情ひとつ見せぬのは、
この痛みの正体を知らないからでしかない。

知らぬものは、無だ。
この無知な頭は、そう決め込んでいる。**]


[普段ならこんな事を口にするどころか、
思う事すら無いと言うのに。

絶望と呼ばれた道化師の思わぬ姿に、
緊張が緩んだ様に破顔する。

結局唇は舐める事は出来なかったが、
近くで嗅いだ道化の化粧の匂いに少しだけ顔を顰めた。]

 仲間と言ってくれて……ありがとう。


[それでも頭を撫でる手の優しさに目を細め、
それを暫し堪能する。

まだヒトを越えた孤高の命として、誇り高く生きる術を
知らぬ仔犬にとなった今なら判る。

ヴェラと出会った時に呼び覚まされようとした感覚。

彼は目の前の男とはまた別の、
誇り高きいつか目指すべき頂きを前にした本能だったのだろう。]


 ……ギリ―……泣いている? 俺のせい?

[唸り聲が聴こえた気がして顔を上げた。
昨日ぎこちなく頭を撫でてくれた主が悲しんでいる。
そんな気がして問い掛けた。

船長と言い、ギリ―と言い。
普段の彼らとは違う姿。
自分のせいかと船の天井を突き抜けて
甲板にいるだろう彼を思う。]

 ……ギリ―。

[想像通り、自分が原因だとしたら。
名を呼ぶ以外出来なかった。]


[そうして思う。

ヴェラもまた違う姿を見せるのだろうか。

それとも、もっと孤高の本当に美しい狼の姿なのだろうかと**]


 む……

[ミナカの礼にどう答えていいか分からず視線をうろうろとさせる。

私は誰をも信用したことはなかった。
強いて言えばギリーだけが心の許せる相手だった。

恐怖で結びつけられた船員たちとの関係は、いつか捨てられるのではないかいつか裏切られるのではないかと疑い合う関係で。
互いに隙を見せないことで保たれる関係だ。

だから……可哀想な仔犬の泣き聲を聴いた時、
むしろ仲間になりたいと思ったのは私の方だった。
いや、それともミナカをこの船に乗せた瞬間からか……?]


 ……。

[自分に撫でられて目を細めるミナカをじっと見つめる。
今までよほど寂しい思いをしてきた仔犬なのだろう。
私はミナカを抱き寄せるとその背中を優しくぽんぽんと撫でた。]

 私は、母も父も私が幼い頃に死んでしまったから
 父性だとか母性だとかいうものはよく分からないが…

[不器用ながらもミナカのことを慰めたかった。
狼なのだし先程のように唇を舐めるようなスキンシップが妥当なのだろうかと真面目に検討する。

牢の血生臭さに満たされた鼻先には、まだ人が人を殺す上層の惨劇は伝わって来なかった。]


 Quand le vin tiré, il faut le boire.

[無意識にマザータングを頭の中で紡いだ。]

 ワインを抜いたら、飲まなければならない。
 そういうことなのか……?

[仔犬を護りたければ犠牲にしなければならないものは多いのかもしれないということを私は予感し始めていた。]


 こいつの名前はドジスンだったか…美味しそうだ。

[先ほど覚えた肉の味を思い出し密かに唾を呑む。*]


【人】 墓荒らし ヘクター

[少し離れた場所でセシルから事情を聞けば>>160険しい表情を浮かべ、分かったと頷く。]

風が?………そりゃまた、難儀なモンだな。

[水や食料の備蓄はまだあるんだろうが、それでも有限ではない。
只でさえ疑心暗鬼に塗れ殺伐とした船内に、物資が足りないかもしれない、逃げ場がないという事実は動揺に益々拍車をかけるだろう。
少し俯いて考えた後、ぽつりと呟く]

――まるで、狙ったみてぇな状況だな。
血に飢えた邪神様が、俺たちに殺し合え、とでも言ってんのかね。

(188) 2014/12/12(Fri) 13時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[皮肉気に哂って、見定めるようにセシルを見た。
一味の中では比較的気性が大人しい、若い男。
彼が下手人である可能性とて別段捨ててはいない。
大人しそうな顔をした奴が本当にそうであるとは限らない。
――が、取りあえず今ここで何かをするという気にはならず]

………テメェは、よく本だ何だ読んでるだろう。
人狼ってのがどういうモンなのか、聞いたことはねぇか。

[ふいに気になってそう尋ねる。
反応を聞けば、輪の中に戻っていくセシルを見送った*]

(189) 2014/12/12(Fri) 13時頃

[近寄ってきた道化の「美味しそうだ」という呟きに、一瞬だけ、瞳が紅く揺らいだか。]


 殺した理由は聞かなくていいのか。


[短く問う。
 尤も、脚色ない事実のみを伝えるだけなのだが**]


 理由?

[胡乱げな視線をヴェラに向ける。]

 お前があえてこいつらを攻撃したのか?
 違うだろう。

[混乱に乗じて人を切り刻むのを楽しむような性格とも思えない。大方突っかかってきたのに反撃したというところか。]

 それに……少し思うんだ。

 適当な下っ端に罪を押し付けて
 人狼騒動を終わらせるのもいいが、
 仲間じゃない者を一掃して
 仲間だけになるのもいいじゃないかとね。

[それは欲望か防衛反応か。
もう疲れたのかもしれない。恐怖し恐怖させる関係に。]


[血染めの甲板に失意が胸の内を満たしていく。

私は密かに船員たちのことを大切に思っていた。
それは確かだ。

だが本性はこんなものか。
皆恐ろしいと思うものは排除せずにはいられないのか。
それならこれまで通りの航海を続けたところで、
いつか私のことを裏切ろうという者は現れるだろう。

それだったら、仲間以外などいらない。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[セシルと話した後。
周囲からやや離れた場所で手摺に手をかけ、一服した。

仲間殺しは重罪だ。
無法者の集まりだからこそ、集団で動くために戒律を敷くことの重要さは、曲がりなりにも昔船を率いていた者として身に沁みているし、今まで副船長としてそれを忠実に守り、破る奴には制裁をしてきたつもりだ。

とは言え、倫理観や情に照らし合わせて仲間を殺すことが赦せないだとか、そういった感情は余りなかった。
自身が生き延びるために道化についたのだから、
彼が船の支配者たる以上その法に従うのは当然。
それだけの話だ。

逆に言えば、その秩序が崩れかけているこの状況下で
どうすべきが最善なのか測りかねているのもまた事実だった。]

(218) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[禄に手掛かりもない状況で下手人を見つけ殺せと命じられ。
間違えれば今度は加害者として責を追求される。
それだけならまだしも、下手人は人狼とか言う怪物なのだと言う。

憶測にしか過ぎないと口では言い、
居ても居なくても些細なことだと同意はしたが>>99
明け方の聲と、食いちぎられた遺体を思い返すたびに、
ざわざわと嫌な感覚が膨らんでいくのを感じる。

捕虜の思念を通して感じた”ソレ”の気配はおぞましかった。
あれは人を喰う化け物だ。放置してはいけないものだ。
優先的に殺さなくてはならない。
例えその過程で他の数多の命を奪っても、
その結果仲間殺しと剣を向けられようと。

そうしなくてはそれこそ命を脅かすと、本能が告げる。]

(219) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[とは言え、そいつが誰なのかと言う目星は禄についていない。
風が止まってしまったことも含め、問題は山積みだ。]

―――あー、めんどくせェな…………

[ちっと舌打ちをして煙草をもみ消し、緩やかにその場を動き出す。元々あまりごちゃごちゃ考えるのは苦手なのだ。

と、誰かの銃声だか剣の音だかを合図に、わっと甲板内が騒ぎ始める。
お前がやったのだろう、それともお前かと口論は白熱し、
掴みかかる者や同士討ちで倒れる者も居た。]

(220) 2014/12/12(Fri) 18時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[どうやら船の連中は己と同じかそれ以上に短気らしい。
いつもならうるせぇ黙れと一喝するのだが、今回は止めることもなく。
流石に自分に因縁をつけてくるような下っ端はいなかったが、
誰かに吹っ飛ばされて飛んできた邪魔な奴や、
死にきれずに喚いている者は頭をカチ割って黙らせた。

一人、また一人と屍が増えていく。
あれこれ考えるまでもなく、一度堰を切ってしまえば
秩序も何もあったもんじゃねぇなと
皮肉気に笑みを浮かべ槌を振るった。]

(221) 2014/12/12(Fri) 19時頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 19時半頃


 大丈夫か、ギリー…!

[ギリーが刺されたのを見て思わず聲を出してしまった。表情には出てなかったと思いたい。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[こうして恐怖に怯え、暴れ出して自滅するような連中はどうでもいい。生きようが死のうが、それこそどうでも。
そいつらの中に下手人が居ればめっけもの、といった所か。
ふと第二甲板へと降りていくリー>>203の嘲笑うような声を聞いて、ちらりとそちらを一瞥する。]

―………

[例えば彼があんな力を持つ、あるいは手に入れたものであるなら。
不仲であったルイスのことは嬉々として手にかけようとするだろうな、と思った。
元々あったんだか無かったんだか分からないような
戒律を守るような自制心なんて簡単に振り切れて
それこそ愉しむように。]

疑わしきは、か?

[吐き捨てるように低く呟くと、その後ろ姿を見送った]**

(227) 2014/12/12(Fri) 20時頃


 泣くナイ おれ、泣くナイ

[無秩序な乱暴の中で幾人かを殺している間、赤い聲()の残響が頭の中に満ちていた。唸るたび「泣いたりしない」と繰り返したのは、あの聲に向けてか自身に向けてか。*]



―…… 痛いデモ
 おれ、死なナイ

[ナイフを捨てながら()、応える。
血は滴り落ちるが、戦闘で負う刀傷に比べれば拙い傷。到底、この命には届かない。] 


 そうか、死んでくれるなよ。

[返ってきた答えに、ギリーの傷をいちいち心配するなど過保護か、と内心自嘲した。]


[男の目は、いつも彼には従順である。

経年の中で変わることは無く、
この船で過ごした年月ずっと同じ。]

 生きル
 使えるうち、死ぬナイ

[主人に従順に従う、犬の目。道具の目。
そう在れる事が、男にとっての何よりの幸いだった。]


[正直食欲をそそる芳香を放つそれらを海に遺棄するのはどうにも勿体なく思われた。
だからといってこの数の船員を完食する前に腐り出すだろうからいくらかは捨てなければならないのだろうが。]

ああ、いけない。
料理長殿が生きているのなら
早く彼の食事を摂ることにしよう。
そうでないとこの死体たちをつまみ食いしてしまいそうだ。
 


[それは、ヒトに聞こえぬ聲で交わされた、甲板での道化との会話。]


 違うな。

[短く返す。
 だが道化から思うところを告げられれば、意味が分からないとでも言いたげに、僅かに眉が寄った。]

 ……仲間?

 おまえの言う、仲間の基準は、何だ?
 この周章した船で、冷静さを失わぬ智慧者か。
 疑わしきを躊躇わずに屠る残虐者か。

 それとも、おまえに忠実な”犬”か?

[それとも他に彼の基準があるのだろうかと、紅帯びた瞳で道化を見据える。
 畏怖の仮面の裏側を、覗きこもうとするかのように。]


 仲間の基準か。

[紅い月のような瞳を見つめ返しながら、
その瞳の冷たさに私は…少し同情した。
この者には家族がいたことはないのだろうか。

私の場合は、家族さえ未だいてくれれば海賊の船長になることはなかったろう……]

 仲間だと感じた者が仲間だ。
 理屈ではない。

 君は群れを知らないのかな?狼の癖に。

[だとすれば彼は狼よりも豹に近いのだろう。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[そうこうしているうち、道化が甲板上へと登って来て自ら手をかけ始める。
命に従い兵を屠るギリアン>>240と、ダガー片手に奮闘するセシル。>>238
そうこうしているうちにやがて甲板に居る者の殆どが息絶えてしまった。]

……ひっでえザマだな。

[もう仲間殺しとかそんな次元じゃない。ただの惨劇だ。
何にせよこのまま腐敗臭の中で過ごすのは御免なので
遺体を海に放り込むセシル>>243>>244に横から手を貸し、後始末を手伝った。]

(251) 2014/12/12(Fri) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[やがて大方の片づけを終え。
セシルが部屋に戻っていく>>247のを見送って。
自分もごきりと肩を鳴らした]

ったく手間かけさせやがって。
この程度でくたばっててくれりゃいいんだけどよ。
"人狼"とやらが。

[ぼそりと呟いた声は近くに居たギリアンや道化に届いたろうか。
自分も腹に何か入れようと階段を降り、第二甲板へと]

(255) 2014/12/12(Fri) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[独り言のような呟きに返ってきたのは、
やはり独り言のような道化の皮肉めいた言葉だった。>>257
返答があるとは思わなかったので少し驚く。
朝礼の不本意極まりないと言った道化の声色からして、
彼は人狼の存在など一蹴していると思っていたからだ。]

意外だな。アンタがそんな風に言うとは。
普段オカルトめいたモンなんざ馬鹿馬鹿しいってな態度を取るだろう。
てっきり、人狼なんて存在はハナから認めていねェのかと。

[この船長が自分にも立ち入らせない船底の宝物庫に、
率先して曰くつきの宝を集めているという噂は時々聞く。
あくまで噂の類だが。]

(262) 2014/12/12(Fri) 22時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

―――ハッ、
さしずめ俺たちはケダモノ以下、か。
かもしれねぇな。

[何ら感情の乗らない道化の言葉に少し間をあけて、
自嘲めいた笑みを浮かべやはり独り言のようにそう応える。
狼以下だろうが何だろうが命は惜しい。人間様のプライドなんて糞くらえだ。]

それとも、………… いや

[その先の言葉は、流石に船長の前で口にするのは憚られた。
口を噤み、肩を竦めて階段を降りる。

―――ひょっとしたら、元々最初から
仲間として認め合ってなどいなかったのかもしれないぜ。
何て。*]

(264) 2014/12/12(Fri) 22時頃

[視線を彷徨わせる船長の姿など初めて見た
今まで恐怖と絶望の象徴であった彼は、何1つ躊躇わなかった。
迷わなかった。

今だとて切り捨てられる覚悟もあったのに。
残酷なサーベルを握る手はこの身体を優しく抱き寄せた。]

 ……あんたも一人ぼっちなんだな。
 ずっと……誤解してた。

[初めて聞いた彼の過去の一端に、細めていた目を開けて
道化の下の感情を読み取ろうとする。
彼の手は、こんなにも優しい。]


【人】 墓荒らし ヘクター

―第二甲板―

[階段を降りると、そこは上に負けず劣らず混沌としていた。
異臭をまき散らして倒れ伏す下っ端共。>>216…と、
その近くで剣を構えているモンドとホレーショー。>>253

視界を移せば死体を持ったままきゃっきゃっと甲高い声をあげるニコラス>>252に、縋りついて何かを訴えるグレッグ。>>248
そんなことは何ら意に介さず食事をしている奴も居る。>>250
血濡れのテーブルの上に置かれた料理がやけにシュールだ。]

………

[非常に食欲を減退させる光景にうんざりしつつテーブルに近づくと、ちょうどヴェラに向かって下っ端が突っかかっていく所が見えた>>258]

(267) 2014/12/12(Fri) 22時半頃

 俺の母は、物心付いた時には狂っていた。
 色々お恵みでたらい回しにされて。
 何とか頭だけは良かったから命拾いしたけどな。

[眠っていたとは言え、2人分の能力が助けてくれた事は確かだろう。
学者や貴族付きの医者になるには、金も家柄も足りずに
行きついたのが絶望の船。
だが、今は感謝すらしている。]

 あんたの船に乗れた事、感謝している。


【人】 墓荒らし ヘクター

[自身を指す呼称に反応するより、
ヴェラがそいつを片付ける方が早かった。>>259]

俺が何だっつーんだ。あァ?

[眼玉を突き刺されて倒れた躯に近寄り、げしげしと
蹴り入れながら尋ねてみるが、当然そいつは応えない。
少し離れた場所からヴェラに尋ねるニコラスの声を聞きつつ>>261、下っ端の顔に唾を吐き捨てた。
下衆な勘繰りとかは本人の知る所ではないが、
大方どうせ碌なことじゃないに決まっている。

皆の周囲に腰かけ、食事を皿についで口にする。
ホレーショーやモンドの会話にも耳を傾けているだろうか。]

(278) 2014/12/12(Fri) 22時半頃

[爪と言えば、ヴェラを想像してしまう。
ほとんど無意識に、それを避けようとしていた。]


[名を呟きながら、味を想う姿に釣られる様に喉を鳴らす。]


【人】 墓荒らし ヘクター

あぁ?

[ぽつりと感想を零すヴェラ>>286を怪訝そうな顔で見て。]

俺ァいつもこんなもんだろ。

[前と同じようにそう吐き捨て。
嬉しそうな奇声を上げるニコラス>>279が手の届く位置に居れば
あーうるせぇうるせぇと言いながら片手でぎりぎり頭を締める。

と、ふいに下に降りる途中のギリアン>>281と目が合った。
じいっとこちらを見つめる巨漢に訝しそうな顔をしつつ。
黙って去って行く男に何を言うでもなく、背を見送ると食事に戻る]

(291) 2014/12/12(Fri) 23時頃

[道化が、その仮面の奥で何を想っているのかは、まだ分からない。
 まさか、己の境遇を思われ、憐れまれていようなど。

 ただ、彼の推察通り、家族というものの記憶はない。
 しかしそれに孤独を感じたこともない。]


 理屈ではない、か。

[つまり、己の認めたものを”仲間”と呼ぶという意味か。
 成程それなら一理ある。納得もいく。]

 ───群れ?

 いや知っている。
 たとえばこの群れの長は、おまえだろう。

[ただ群れの解釈に、若干の差異が合ったかもしれないが。]


[思わず突っ込んだのは、色々噂が立つ様な内容だったと言うよりも。]

 何故嘘を吐いた?
 ばれたら、あんたも巻き込まれる。

[船長が人狼だと知れば、恐怖に怯えている連中も、
それこそ死に物狂いで命を奪いに来るだろう。
そんな危険な真似を、何故、と視線は咎めるものに。]


 そういう意味ではない。

[ヴェラの答えに苦笑する。
知識としてではなく経験として知っているかと問いたかったのだが。
いや、そもそも群れの概念が違うのだろう。]

 君は私のことは仲間とは認めてないだろうに。

[彼がどんな生を歩んできたのかはまるで想像もつかない。
孤独などものともしないその姿は同族でありながらまた別の違った生き物のように見えた。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[モンドの問い>>280とニコラスの疑問>>279
そしてそれに応えるホレーショー>>288や置壱>>285を見つつ。]

人狼っつーのは。そーさな。
昼は人間の姿でうまーく紛れ込んでるが、夜に獣の本性を現し、
夜な夜な人を喰う…って話だ。

[自分の力で"視えた"ものについてこの場では話さない。
抽象的すぎて上手く言葉に出来ないし、この場に居る連中が無害とも限らない。代わりに、甲板上でミナカから聞いた言葉を伝える>>297]

船医様の見立てじゃ、捕虜の死因はでかい犬の牙でがぶり、だってよ。少なくとも人間じゃねェってな。

………バケモンの仕業だ。ありゃあ。

[けれど、例の感覚が過ったせいか、
付け加えた言葉は妙に神妙な声色になった]

(306) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ギリ―、後でその傷見せろよ。

[泣いていないと言ったギリ―と、彼の怪我に聲を上げた船長。
ヴェラとの会話も耳に入れながら、この聲が繋ぐ者達だけは
助けたいと言葉にしないまま、ギリ―の傷を気遣った。]


 巻き込まれたかったからだよ。

[ミナカの問いへの返しに、聲の調子に愉しむような色が乗る。]

 La faim chasse le loup hors du bois.
 飢えは狼を森から追い出す。

[私は歌うように唱える。]

 覚悟を決めるためだ。
 仔を護る為に…船員たちを裏切る覚悟を。

[「仲間たちを裏切る覚悟を」と言いかけたが、そもそも最初から仲間ではなかったなと言い換えた。]


 ……あんた、何でそんな優しいのに、無理するんだろうな。

[唄う様な返答に、また泣きそうになる。
泣きたいのは赤子なのか、自分なのか、もう判らないほど
彼を仲間と慕う想いは強く。]

 俺はあんたを尊敬するよ、ヴェラ。

[2人の会話を聞きながら、その孤高の強さを羨んだ。]


【人】 墓荒らし ヘクター

[やかましい血糊つけんじゃねぇとどやしつつ、
きゃっきゃっと騒ぐニコラスと戯れる。
問いには少し思案して]

船長が怖くねぇ奴、ねぇ………

[どうだろう。
ある意味で怖いもの知らずな連中ばかりだが、
それでも今まで船長には従ってきたはずだ。

船長が人狼だったら>>302
そんなふとした疑問にははっと嗤い]

(325) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

……そりゃ、船長本人がそうなら恐れるもんなんてねェだろうよ。
絶望って話どころじゃねぇな。
その場合わざわざこんな騒ぎにした意味がわかんねぇがな。

[余り考えたくない可能性だ。
ホレーショ―達に同意するように否定を述べ、自嘲染みた笑みを浮かべたが。

その話は少しだけ、心に引っかかった。
何にせよ、今まで大人しくしていたのに、
いきなりこんな騒ぎを起こし出したのには何か理由があるのだろうかと。
――それこそ理性を凌駕するような、強い衝動の類が。*]

(328) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

[甲板に一つだけ残っていた死体を抱えるとその死体を海に落とした。
もちろん、一口二口味見をしてからだ。

唇と指についた血をぺろりと舐めとる。
それからはあと吐息を吐き一言。]

 嗚呼……美味。



 ミナカ、

[グレッグが動く刹那、ガリリと左耳を掻いて叫んだ。
現実的な声は間に合わなかったが、
咄嗟に彼を呼ぼうとした思考は、伝う。]


 優しくなんかないし無理もしてない。

[ぴしゃりと言った。
デジャヴを感じると思ったら昨日グレッグにも同じ事を言われたのだったか。
そんなつもりは、断じてない。決して。]


 俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。

[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする
理由は今は無かった。]



 ミナカ 死ぬ困ル
 あの仔 生きル

[それが優先すべき何よりの“命令”であり、
男の中に芽生えた細やかな望みだった。]


 俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。

[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、
口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]


 待った…一体何が起きている。
 何処にいるんだ。

[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、
何かが起こったのだと気づく。
私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]


 仲間?

 おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。

[少しだけ驚いたように問う。
 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]

 ───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。

 おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。

 それだけだ。

[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。

 だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]


[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]


 ───あの煩い声、止めても構わないか。


[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]


 なんでもいい。好きにしろ。

[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]


 おれ、狼なれナイ
 カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ

 あの仔、大事

[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]


[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]

 セシルを守る前に、自分を守れ。

[初めて、祈った気がした。]


 ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
 孤独な船の旅の中で。

[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。

――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]


【人】 墓荒らし ヘクター

[噂話をしていれば船長本人の登場だ。>>345
不穏な笑顔に口を噤みつつ、ばたばたと去って行く者達を何となしに見ていた。

セシルが奏でるオルガンの音。それに続くニコラスの唄。
やたらと明るく笑い声を交えながら歌われるそれは
血と死体に塗れた部屋とはちぐはぐで、どうにも奇妙な気分だった。]

………は、悪くねェじゃねぇか。

[けれど何故だかそこまで悪い気分ではない。
楽しそうな和音に小さく口の端を上げ、ニコラスの頭を小突いた。
第三甲板での騒動にはまだ、気付かない**]

(381) 2014/12/13(Sat) 01時頃

 違う。違う。違う。同じじゃなくても。

[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]


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