人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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視点:


[色素の薄い髪や肌が、赤に彩られる姿を想像する。

 あの手のひらの傷のような。

 困ったと笑う、その目を、舐めて。
 秀麗な箱を作る指先を、かじって。

 その身に脈打つ心臓に手を触れたら。

 ああ、それは、きっと――]

 ――っ

 …………

[フィリップの、思考は届いていたけれど。
 衝動に塗りつぶされそうで、かみ締めた血の味ですら、まだ落ち着けなかった]




 ――まだ、……大丈夫……


[ぎりぎりのところで踏みとどまっている。

 すぐ外の廊下で、起こっていることに気づけなくて。

 ただ、大丈夫と、くりかえしている]


【人】 営利政府 トレイル

―居間―
[>>0眉間のしわが
何故刻まれているのかを知らないトレイルは
ニコラの不満も、わからぬまま
プリシラとディーンの様子を見ていた。

視線が向かうのは、ニコラの方
ディーンの唇が震え、けれど音を発しない。

トレイルがよく訴える際にみせる仕草だ
彼が言いたいのは――
手のなかの、殆どなくなったインク瓶を握りしめ
後ずさる。

台所の方から、フランシスの姿が見えた>>10
眉間のしわについての説明も
――ニコラの抗議と共に、彼等に向けられて]

(13) 2014/11/17(Mon) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル

―居間、入口傍―
[――今のディーンに、謝罪するのはどうだろう。
タイミングが悪かったかもしれない。
トレイルはそう考えた。

そっと後ろ手に
瓶とペン、黒く染まった紙を隠す。
ペチカの方へ、近づくことをせず
入口傍で二の足を踏む
俯いたその横を
>>11通り過ぎる音があった]

(14) 2014/11/17(Mon) 12時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 13時頃


 ーーーーラルフ…………

[直接の衝動とは違う それ
 感じるのは  何度目か?
 今までよりも 強い それに息を飲む
 同時にーーーどこか悲しい が
 そこに頓着する 状況になくて]


 フランシスがいたから
 居場所ーーー教えてしまった


 心配かけさせたく なかったら ごめんーーー




 ――――――――フィリップ……


[呼びかけられる声に、ようやく返せるだけの落ち着きが、
 わずかに戻る]



 …………いい、よ。
 心配、してくれたんでしょ……

 ありがとう……


(――違うよな?

襲いかかったわけでは、ないと思いたい。
同行者を、大切そうに甘やかしていた彼なのに。

あの二人がこの状態を見たら
きっと、良くない状況に、なる。)

[――ノックスを、少しの間、じっと、咎めるように見た。フランシスは、彼の中にあるよこしまな思いを、まだ知らないのだ。]


【人】 営利政府 トレイル

[食べたい――そんな衝動は、いまだ感じたことがない。
喉の渇きは、幾度も感じ
ひとを見つめながら舌なめずりする事はあれど

それは、無意識
衝動とは、思わず


いまは、それよりも
どうやったら、もう一度
あの音を手に入れられるのか
それが、食事のときにしか発しない音なのならば

たべられたいと

トレイルは、願う]

(24) 2014/11/17(Mon) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[親しいほど、食べたい
それが衝動だと教わっていた。
ノックスの昔話も、フィリップからの告白も
聞いたのは、「食べたい」という衝動の話

だからきっと、これは別のモノだ]

(25) 2014/11/17(Mon) 14時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[肉を裂かれ
まだ温かな血で彼の喉を潤し
骨を押し分けて
柔らかな内臓を食まれる

その時、
どんな声で鳴いてくれるだろう

ディーンに謝罪を。
でも、今は
そんな葛藤の中でも、燻り続ける衝動

きっと、未発達なこの身は
骨と脂身ばかりで美味しい所は少ないかもしれないけれど
望む音を手に入れられるなら
手足の1、2本、くれてやっても良いのに。

ノックスは嘆くだろうか
ニコラは?
ああ、二人はどんな声で鳴くんだろう**]

(26) 2014/11/17(Mon) 14時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 15時頃


【人】 営利政府 トレイル

[プリシラはニコラの行動をどう捉えたろう。
怯えているなら、トレイルはかれをなぐさめる為に微笑みかける。

大丈夫
こっちへ

唇のゆっくりした動きで、彼がトレイルの透明な声を聞いたかどうか
両手は罪の隠蔽に使っているから、差し伸べられない**]

(39) 2014/11/17(Mon) 16時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 16時頃


【人】 営利政府 トレイル

[美味しそうな匂い。
すん、と鼻をならす。

けれど

両手は、使えない。
隠さなくては*]

(49) 2014/11/17(Mon) 17時半頃

[名前が帰ってきたこと
 すぐに フランシスが向かってくれたこと
 ……そのことに ラルフが嫌がっていないこと

 それらを 察して安堵の息を吐く]


 ーーーーー良かった

[その心と同時に ちり と
 横たわるのは怒り

 ーーーノックスへの]


[フランシスが来たときには、
 安堵と、心配かけることへの不安と、
 衝動をおさえる気持ちとでぐちゃぐちゃだった。

 それでも話している間にそれは落ちついて]


 ……ありがとう、フィリップ


[そっと、かすかに伝える感謝]


[ノックスに向けられた視線。
 居間でも、廊下でも、変わらない。

 フィリップが追及した事の、何処までをラルフは保護者に知らせたのだろう。

 抑えられた衝動は、何処に消える?]


 …………何も できてないし

[落ち着いたのは ラルフ自身の
 そして フランシスの] 





 ……フィリップが声をかけてくれたから。
 だから、飲み込まれないで、すんだんだよ……


[衝動とは、違う欲で発散する。
 それを行って後悔はしないだろと思っていたけれど。


 その相手が、フランシスになるのなら――]

 …………それは、できない……


[できない。
 大切な保護者だ。

 そういう目でみたことも、ない。
 いまも、そういうことができそうも、ない。

 ――フランシスにしてもらったら、きっと普段どおりでは、いられない]




 ーーーありがとう…………

 


 ーーーーー??


 どうしたのーーー…………?

[ふるっと頭をふるって
 怒りの残滓を其の後の感情を振り払う]



 ……衝動の、発散方法……
  やっぱり、肉欲、が……――まだ抑えられる方法らしいけど。

 フランシス相手には、できない、なって……


[はじめては好きな人ととか、そんな純情ではないつもりで。
 食べなくてすむなら、それはそれでと割り切れるつもりだったけれど。

 フィリップがいったように、後悔するかもしれないと、思った]


 ーーー…………
 なんとなく 会話の流れは わかった


 主だった手段 なんだね

 保護者…………うん 保護者は
 ホレーショー
 ……萎える 萎えて収まるならいいのかな……

[と 真面目に 思案しかけたところで
 ふと 思考が ーーーー止まる]





 ーーー俺とだったら?



 うん、衝動は、そっちになら、まだすりかえて誤魔化せるって。


 ……萎えておさまるのなら、ありかな……

[同じように思案しかけて。


 ――聞こえた問いに、少し、間が開く]




 フィリップと……だったら、いけるかも……


 ーー………うん 俺もラルフだったら
 ん いや 違うな なんだろ ラルフなら いい



 …………不思議だね
 ほんのちょっと前は
 むしろ他の方法を 探して
 鳩尾に 一発 なんて考えていたのにね



 うん……俺も、フィリップなら、いいよ。


 ――――そうだね。
 痛みを感じないで一瞬でとか。

 そんなことを思ってたけど。
 でも……発散できるのなら、気持ちいいほうが、いいよね。


【人】 営利政府 トレイル

[トレイルは、静かに居間を出た。
瓶もペンも、紙も
全て持ち去る。

ディーンの意識はこちらへ向かず
プリシラには保護者がきて
ニコラは、トレイルを忘れている

居場所がないな、と思った瞬間



ひどく、胸がざわめいた。

喰われたい
喰われたい
喰われたい
喰われたい

消えてしまいたい]

(89) 2014/11/17(Mon) 21時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[静かに、階下へ。
物音は立てない

寒さが肌を突き刺すけれど


ゆっくりと、階段を下りて
貯蔵庫の、荷の後ろへ

直ぐには、見つからないだろう
ここは音が少なくていい

来たときと同じように
生成りの布にくるまって
小さな身を更に縮めている**

(90) 2014/11/17(Mon) 21時半頃

[自分で使った言い回し
 ラルフから 同じようにかえると 照れる]


 一瞬だけっていっても 痛くさせるより
 気持ち良くなってもらう方が
 ………… 躊躇も ないよね


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/17(Mon) 21時半頃



 ――ほんとうに、
 こうして、話ができるのが、フィリップでよかった……

[ほっとしたように、つぶやく]


 うん、痛みを与えるより。
 気持ちよくなってもらうほうが、まだ、ね。


[つぶやきに滲む それが暖かい]

 …………俺も こうしてると
 先祖返りも 悪くないなって


 少し 恥ずかしい けどね…………
 ラルフも……恥ずかしい?



 うん……先祖がえりも、悪くない、ね。


[問われたことに、少し、間が開く。
 気恥ずかしさは、にじんで]

 ……そりゃ、ね。
 恥ずかしくないわけ、ないし。

 ――でも、フィリップだから、
 恥ずかしくても伝わるし、気にしてたら、やってけないかな、って……


[しょうがないもの が 良いことに
 その感覚も 心暖かく
 温泉より 暖かい気さえする]

 


 あ…………そっか 伝わる……

[気恥ずかしさは実際感じる
 感じるからこそ また連鎖して]

 あ ほら でも こう 良いとこも
 探しやすい…………かな


[ほわりと、心が温かくなる。

 それが安堵をもたらして]


 うん、伝わる……


[なにもかも、全部、ではないけれど。
 それでも伝わるからこそ]

 そうだね。
 いまのところ……伝わっても、問題ない、し。

 それに――言葉にならなくても、わかる、から。


 …………うん 問題ない
 それどころか……心地いい


[わかる の言葉に 言語化出来ない
 嬉しさが滲む 心だけは
 暖かな春を思わせて]


 …………こう言うの はじめて




 うん。
 そう、だね。

 ――なんか、安心する。


[保護者といるのとも違う。
 そんな安心感。

 嬉しさが、嬉しさを呼ぶ気がした]


 俺も。

 フィリップがいてくれて、よかった……


 ……春の森 木々の隙間 木漏れ日がさ
 ちょうど ラルフみたいで


[少し前 一瞬だけ 冬を思い出す
 冷たい風が吹き込んだ そんな気もしたけれど
 いまは そんなことがあったことを
 忘れるように 重なる思考が暖かい]



 ーー俺もだよ

 いなかったらーーーを 考えたくない



 ……俺、そんな、綺麗じゃないよ。
 てれる。

[照れる。
 そんな、褒められ方したことがないから、そわそわ落ち着かない]

 うん。
 ――、おなじ、だね……


 そうかな? でも そんな風に 暖かい

[照れてるらしき気配に 
 自然と微笑んだ気配が滲んで]



 同じ 嬉しいなぁ…………
 …………雪 止んで欲しくなくなっちゃう



 暖かいのは、フィリップもだと思うけど……

 ……フィリップのは、小春日和みたい、だと思う。


[普段は冷たくても、きちんと暖かいところがある。
 冬の、小春日和のあたたかさ。

 微笑む気配に、ほわり、とまたひとつ、温かさを感じた]


 うん……雪がやめば、また別々、だし。

 ――――それは、悲しい、ね


 ーーー…………言われたことない

[きょと と驚く気配
 側にラルフがいたらまじまじと 見てしまうだろう
 暖かく くすぐったい 寝わらに寝返り打って]


 ーーせっかく 会えたのに……ね
 悲しい  し きっと 寂しい だと思う


[邪魔をする男。

 ‘保護者’ではなくなった男。

 ノックスの声にも顔をあげない。

 シメオンが立ち去っても、見ようとしない。

 こうして果実の樹にしがみ付き、乞うている。

 誰に? ―――ニコラに。]



 ――俺は、そう思うよ。

[驚く気配に、微笑む気配がかえる。

 胸の中、暖かいから。
 視界のなか、みえたことに、まだ、耐えられる]

 うん。
 さびしい。


 フィリップの、声、聞こえなくなったら。
 寂しいし、悲しいね……


 ーーーありがとう…………

[ラルフが何を見たのか 耐えているのか
 寝藁でうとうとと 心の温かさに包まれ
 ゆっくりしていたから知らなくて]



 …………一人が 当たり前だったのにね
 何も聞こえないのも…………

 きっと とても辛い……耐えられる かな?
 きっと とても会いたくなる 会えないのに


[力が入っているせいで、肩の骨が服の上からでも見て取れた。

 腰に下げたナイフに手が伸びそうになった。
 背骨を抜いて、肉と肋骨を削ぎ落として。
 ベッドの脚にするのはどうか。
 3階にある安物のベッドも、少しはマシになるだろう。髪は束ねて飾りにして――…]

 ……

[黒く昏く、冷えていくのは瞳と……]


[気づかれなくて悲しいのも、見ていて辛いのも。

 いまはまだ、暖かさのおかげで、それほどつらくはない]


 ……うん。
 なにも聞こえなくて、……それが当たり前だった。


 耐えられるかな、耐えられないかもしれない。
 だって、こんなにあたたかいのに。

 それがなくなる、とか、つらいよ……


 凍えてしまうね……きっと凍えてしまう
 身体が寒いのは……慣れてるつもり……なんだけど

 

 …………ラルフと 一緒にいたい……ーー
 許して もらえないかな ……5人で旅する とかさ?

[ラルフの同行者と自分の せんもないこと思う] 


(早く、その毒のような熱を遠ざけてくれ)

[プリシラから――、否、俺たちから。]


 ……今までは知らなかったから……
 凍えてることにすら気づいてなかったのかもしれない……



 ――――俺も、フィリップと一緒にいたいよ。
 5人で、旅をできたらいいね……

 でも、ゆるして、くれるかな……

[心配性な、保護者。 
 それを思えば、難しいかもしれないと、思う]

 旅をしたい理由をいったら……反対に、引き離されそうだ……




ディーン、  どうして

 


(ああ、だめだノックス)

(“あれ”はもう―――)


 あゝ…………
 知ってしまったら 気づいてしまったら
 ーーーー…………戻れない




 駄目 かな…………
 …………?
 どうして…………?
 ただ 一緒にいたい だけだよ??


 うん……

 知らなかったころに、戻れない。



 フランシス、心配性だから……

 俺が先祖がえりだって伝えたりしたら、きっと、……


 フィリップと。
 仲良くなったから一緒に旅したいって、そう、いって。
 許してくれる、かな……


[守ると、言ったのに。



 僕は、愛しい子を―――…]


 …………心配性……
 

 けど 優しそうな人だから
 一緒じゃないと 辛いって……
 説得出来ない かな?

 だって……仲がいいだけ……なのに


[と そこまで考えた時だった
 ちょうど 実際に ラルフとしっかり目があったのは



 とん と心臓が 一つ脈を打つ
 彼は その脈動に 目をまたたかせる]



 うん、優しいよ。
 優しいけど……決めたことには頑固だから……


 説得、できたらいいな。
 辛い理由を、聞かれるかもしれないけど……

 はなれたく、ないし……

[フィリップと視線が合った。

 ほっとしたような、安心感を感じて。
 それは、三階で、目が合ったときにも感じたもの、だった]


[それは予感では無く、確信だった。
ニコラの掌に炎を見たとき、
それは長らく冷えたままの氷を溶かす火だと確信をした。
だからこそベネットに――信頼できる友人に、
一番大事なものを託したのだ。

炎に触れた氷は溶け、元の形を失う。
大人であったディーンは、もう何処にもいない。]

 ――…………すまない。

[悲痛な声に返す囁きは小さく、口の中で消えた。**]


 掟……形だけ じゃないのは確かだもんね……
 

 ……一緒にいないと 凍えてしまいそうって
 それは 彼を心配にさせてしまう……かな


[ラルフの感じる安心感に落ち着く
 それと同時に 声に 視線に
 とん と 脈動が揺れる
 …………暖かい 肉体的にも
 ラルフが来る前より 寒さに強くなった気もした]


[ノックスへの『好き』と、腕の中への『好き』と。

 別のものだと、分かっている。


 こんな日が来るなら。
 ノックスと甘えた声で呼んでくれるうちに――



 食べてしまえば良かった。

 拍子の外れたオルゴールを入れて。
 掌に収めて。愛していると囁いて。

 返事のないことに、涙して。]


[ ディーンの呟きは、届かない。
ただ熱に浮かされたような眸と、
ニコラだけを見ていた横顔が、記憶に残る。]

(――どうして)

[ただ其ればかりが、頭の中で反響した]


 あんまり、信じてなかったけど。

 形だけじゃなかったから、ね……


 離れたくないとかいったら……衝動と勘違いされる、かも?
 それとは、違うのにね。

 ――心配させない理由、考えないと……

[真剣に、考える。
 フィリップも望んでくれることに、嬉しさがにじむ。
 心の温かさで、寒さを感じなくなっている]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 00時半頃


[ばーにぃと、小さく呼ぶ声は遠くの彼に。


 手を離して良かったのか。
 これで良かったのか。

 縋るような視線を投げ、すぐに隠した。
 プリシラを抱いているから。


 彼には彼の、大切な子が――…]


 …………こんなに穏やか なのにね
 衝動とは 真逆の


[そう 口にしながら 少し脈が早い
 その理由がつかめない けれど
 ラルフが嬉しそうで
 ーーーー…………それだけで嬉しい]

 穏やかに 過ごせてるって
 実証できたら 理由になる、かな


【人】 営利政府 トレイル

ー貯蔵庫ー

[暗がりに、無音

居間の、騒ぎを知らずにすんだのは、幸運か不運か
故に、トレイルの内にあるおもいは
音が優先されている。

無意識に選んだ場所は
鳥を連れたフィリップとあった場所
ノックスが抱き上げてくれた場所


ーーーーいまは、独りだ]

(193) 2014/11/18(Tue) 01時頃

トレイルは、音は、立てない。静かに、布の中。

2014/11/18(Tue) 01時頃


[バーニィ、とすがる様な声に気がつけない。

大人になったノックスの背中の向こうで、まだ小さな子どものままの彼が泣いていたのに。**]


 …………うん、穏やかで、とても暖かい。
 衝動とは、違うから……

 一緒にいると、穏やかでいられるっていえば……いいのかな。

[フィリップの、鼓動は伝わらないけれど。
 嬉しい、が伝わって。

 微笑む気配が、深くなる]

 そうかも、しれない。
 二人でいても――なにも問題ないって、わかってもらえたら。

 一緒にいられるかも……


 …………ね 心配することなんて
 ないのだから…………

[暖かな とても大事な とてもとても大事な]


 …………実証しよう この 雪が晴れるまで
 何にも 問題がないって
 むしろ 心地いいんだって


[ただ鼓動が少し早いだけ
 それが 何かなんて考えたことはなく
 よりひどくなるとも 思えなくて]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 01時頃


 うん。
 心配することなんて、ないよね。


 そっか。
 ちゃんと証明して、わかってもらえれば。
 同行者として問題ないってわかれば。

 きっと、一緒にいられるね。

[ノックスのことはあえて考えない。
 心に漣が立つけれど。

 考えると、怖いから。
 いまは、フィリップとの温かさだけを思う]


 そうしたら 満月でも 新月でも
 どんなに寒い冬でも


 ラルフと ずっと ずっと一緒に

[子供染みた発想 けれど
 彼にとって 真剣
 こんな暖かさは初めてだったから
 ……絶対に 守らないといけないものだと
 強く強く思う
 己とのことを考えてくれるラルフと]


【人】 営利政府 トレイル

[音のないトレイルを探すのは、気配でも読めない限り
移動する可能性があるだけ、失せモノ探しより難しい。
今は貯蔵庫を出ることなど思い浮かばない。
胸の内にあるのは

生成りの布から、埃のにおい。
持ってきた紙は真っ黒に染まって
もう、トレイルの声を読み取れはしない
瓶をあけて、ペン先でつつく。
インクがついたかどうか、うす暗くてわからない。

芋の入っていた箱の横で、座り込んだまま
床に広げた紙に、文字を綴る]

(207) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[読み取れはしまい。

”ノックスは、過保護な兄
きっと、二人が一番大事

ニコラは、大きな子供
可愛くて手のかかる、残酷な”


――――弟
と、続けようとして
止めた。


じわ、と視界がかすんで、鼻がつんと痛い。
ぐしゃりと紙を握りつぶした。

よく懐いた飼い犬が突然他人にじゃれはじめた時
きっとこんな気分になるんだろう]

(209) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

 ――寒い夜でも、フィリップと一緒だったら。
 暖かい、ね。


[届く思いに、ほわり、また暖かくなる。

 けれど、ノックスが傍にいて、少し落ち着かない。
 そわり、と瞳が揺れて]

 …………

[傍にいたいけど、離れたいような。
 そんな矛盾を抱えている]


【人】 営利政府 トレイル

―貯蔵庫―

[きっと、
ニコラはトレイルを忘れてしまった。

もう、いなくなっても
嘆かれない。


あとは、ノックス。
彼がトレイルを忘れたなら

その時は、フィリップにお願いしよう
食事の際に発した
あの声をもう一度、聞かせてほしいと。


あつい滴がほとほとと、紙におちていく。
ペンを握ったまま、膝をかかえた]

(214) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

 うん…………暖炉がなくても
 きっと凍えないね


[同意する思いかえして
 

 ただ ノックスが現れてから
 ラルフが落ち着かない ざわり
 彼も 胸の奥 焦燥]


 ラルフ…………一緒にいたい

[場を離れたラルフにそう思う]


【人】 営利政府 トレイル

[彼が死ななくて済むなら、食べて貰えるはず。
でも、彼の衝動は起こりやすいから

例えば、あれがトレイルでなくても
食べようとしたんだろう

――――雫の落ちる音
テンポが、上がった]

(217) 2014/11/18(Tue) 01時半頃

 うん。
 二人でなら、きっと凍えることも、ないね。


[落ち着かない胸の奥。
 それがさらに強くなる前に、と離れようとして。


 フィリップの声に、視線を向けた]

 ――……一緒に、いてくれると嬉しい。


[声をかけられて、すこし、気持ちが落ち着く。
 それでも、無理に誘うことはせず]


 一階は……防寒着なしでは寒いから



 二人で居たら 凍えない

[ラルフの胸騒ぎは伝わっていて
 それに いてくれたら嬉しいと
 言われたら………………]


 一緒に行こう…………

[そうと笑わずには いられない]




 たしかに……寒い、ね。

 でも、フィリップとなら、大丈夫……

[笑みを返して、二人、並んで歩く。
 一緒にきてくれるのが、嬉しくて。

 ざわめくものがまたひとつ、落ち着いた]




 良かったーーーーー

[隣り合う距離 腕が触れ合いそうな
 鼓動はざわめくけれど
 それ以上に 一緒に歩けることが嬉しくて

 ラルフが落ち着いてくれるのも嬉しくて
 隣を歩くラルフに 心だけじゃなく
 実際に淡く微笑んだ]



 うん……ありがとう。

 フィリップには、助けられてる……

[ほっとしたように、嬉しそうに笑みを返す。
 隣にいるから、フィリップの微笑みも見えて。

 それが、よりいっそう嬉しい]


[隣にいても、言葉を口にしてしゃべるのは、少ない。

 思うことが、伝わるから。
 伝わることが、嬉しいから。


 それでも、傍にいて、笑みが見られると。
 より嬉しいのだと、実感した]


 ――雪が終わっても、一緒にいられるよう。
 保護者を説得しないと……


[暖かい。
 お湯と、気持ちと、両方を感じながら。
 
 ノックスと会うことでざわめいていたものが、静かに落ち着いていく**]


[ラルフの思いに ふっと目を細めて
 その思いがどれだけ嬉しいか
 その言葉が どれだけ誇らしいか]

[三階で見た くるしげな表情は
 いまは 欠片も覗いていなくて

 彼はそれがとても嬉しかった*]


【人】 営利政府 トレイル

―貯蔵庫―
[トレイルが、ノックスに会ったのは
声を失った後だ。
有象無象の顔など一々認識していないが故に。

だから。
きっと彼は、トレイルの本質を知らない。
そう
思っている。



どれほどの時間が経ったろう。
身体が冷え切って、指先の感覚がなくなって
ペンがころころと転がっていくくらいまでは
待った。


静寂]

(235) 2014/11/18(Tue) 02時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[締め切った扉は、音を遮断してくれていて
小屋にたどり着いてからずっと騒音に悩まされていた耳は
少しだけ休息をとれたよう。
ずっと感じていた頭痛も、今は収まりつつある。

空腹感を覚えたけれど
居間に戻る気はなかった。

トレイルを忘れたニコラを見る気にはなれない。

思い出す、という可能性を考えないのは
父の所為
記憶の蓋が、じわりと溶けている]

(237) 2014/11/18(Tue) 02時半頃

【人】 営利政府 トレイル

―貯蔵庫―
[しんと静まり返っていた、貯蔵庫の扉が開く音。
続く声は、知っている。

落胆と、安堵。
トレイルは、動かない。
生成りの布の塊。少し先に転がったペン。

このまま、空腹をかかえて
眠ってしまえば
朝には冷たくなっていられて

干し肉にでもしてくれれば
暫く彼の衝動を抑えられるんじゃないかと
ぼんやり思う

――音を聞く、望みが
抜け落ちている]

(239) 2014/11/18(Tue) 02時半頃

トレイルは、ノックスが呼びかけている間にも、頬を伝う雫は止まない。

2014/11/18(Tue) 02時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[生成りの布でできた小山がある場所は、同じ。

声にこたえる体力は、
欠落した身体には、残っていない。

それもあって
トレイルはぼんやりと、にじむ視界の先を見ているだけ]

(241) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[じゃり、と何かが潰れるに似た音。
衣擦れ
それから
熱が触れた。

瞬き、涙をこぼしたまま笑う
唇は、彼の思う名を告げているだろうか


――――ニコラ
そう、形取る]

(243) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[トレイルが見たのは、固まったディーンに近づくニコラ
プリシラを迎えに、細工師が来た所まで。
その後の騒ぎは、あずかり知らない

知ればきっと
今頃こんなところで震えてはいない]

(244) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

 ?

[首を傾いだ。
どうしてノックスが泣くのか、トレイルにはわからない。

フィリップは違うよ、と首を振る。
衝動の証は、指輪の下
この薄暗い中では見つけにくい。
何かしたのは――それは、内緒の話。

ニコラは、僕を忘れたみたいだ。
ノックスはいつ、僕を忘れるの
いつ僕を捨てるの?
父さんみたいに。

唇から音はこぼれない。
くしゃりと握った紙は、書く場所なんて残ってない]

(247) 2014/11/18(Tue) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[布から顔を上げたノックス
雫は見えない
触れられたくちびるが、少しあつい。
冷え切ってしまっていたから、感覚がおかしい。


ノックスはいつ
僕を捨てるの。


沢山の思いを抱えて、選んだ言葉はひとつ
彼に対しての問いかけ。
その日はいつか来ることを
いままでずっと考えずにいた。
ニコラが離れて
漸く、思い出した
黒く濁った、記憶]

(249) 2014/11/18(Tue) 03時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[どれほどのつながりがあっても
捨てられる時は、あっさりしている。

一音一音、ゆっくりとはっきりと
唇は形作れど、音は今日も出ない]

(250) 2014/11/18(Tue) 03時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 04時頃


 説得……俺もしないと
 こっちは……大丈夫だと 思うんだけど


[保護者を思い浮かべ 放任主義の
 彼が反対することは ピンとこなくて
 お風呂上がったら ルーツも回収しなきゃ
 と 居間に行くことに 意識を寄せて]

[そうじゃないと]


[湯に入る時 垣間見えたラルフの身体
 トレイルよりは 極 普通に男性的な
 なのに 心臓の鼓動は 既に早鐘のようで

 駄目だ 衝動じゃない 別のものでなくちゃ
 ーーーーそうじゃなきゃ ラルフから 離されてしまう]


[それでも ラルフから 視線は外さなかった
 笑ってくれることが嬉しくて
 嬉しいと思ってくれることが嬉しくて
 暖かいと思ってくれることが嬉しくて


 のぼせてしまいそうなほど 暖かい]


 ホレーショーと少し話したけど。
 いい人だよね……

 彼なら、たしかに許してくれそう……


[一緒にいなくても、心配した様子のなかったホレーショーを思い返し。
 過保護なフランシスを思い返す]


[伝わるのは嬉しさ。
 でもそのなかに、何かが混じっている気も、した。

 それでも傍から離れることはなくて、視線があえば笑みを返す]


[暖かい。
 心も、体も温かくて、ほっとしたように笑みを浮かべていた。


 フィリップの様子が、少し違っていることに気づけばゆるりと首をかしげ。
 心配そうな視線を向ける]

 フィリップ。


 …………大丈夫?

[口ではっしたのと、同じもの。
 傍によって、顔を覗き込む。

 のぼせて、赤くなっているのなら、お湯に使っているのは危ないと思うから。
 近づいて、たしかめた]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 09時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[いつ、捨てられるだろう
寒さに身を震わせ、音を待つ

あの時は、風の音がしていた
今は、他に音はない

ショックで声を失ったトレイルを
父は忘れ
痛みと熱から、逃げるように
彼の元から離れたのは、もうずっと昔の話

知らぬ女に指差され
知らぬ男に引きずり込まれたゴミ捨て場
くろい衣服はその時から
しろい汚れをびしゃりと浴びせられ
玩具のように扱われるも、父は助けに来なかった]

(262) 2014/11/18(Tue) 10時頃

【人】 営利政府 トレイル

[死ぬのかもしれないと思ったのを覚えている。
下卑た音が去って
噛みちぎられた痕のこる下肢をむき出しに
月明かりの下に転がっていたら
痛みと声が降ってきたのだ

今振ってくるのは、あの時から耳に馴染んだ質の音
頬をたたく痛みでなく、涙をぬぐう暖かい手]

 ……

[そんな日は、来ないのか。


困ったな。

彼の口癖。
真似て、眉を下げる。
彼はまだ、二人が大事なままなんだろう
吐き出す息とともに、涙は止まる]

(263) 2014/11/18(Tue) 10時頃

【人】 営利政府 トレイル

[あの時は耳障りだったフォルティッシモ
ぼんやりと見上げた先に、明るいいろ
月明かりの下で最初に告げたのは、罵倒

不愉快な音をまき散らすな
耳が痛い

しかし空気が漏れる音以外が唇から毀れる事はなく
結果、弱り切った身体は彼に庇護を求める事になった
そんな始まり。



今聞こえてくるのは、カルマンド
混じるのは、悲壮か懇願か。
怖いという言葉の意味は、この状況にか
それとも。
トレイルは、じっと彼を見つめる]

(266) 2014/11/18(Tue) 11時頃

【人】 営利政府 トレイル

[いけない兄
そうだろうか
彼が居るから、ニコラもトレイルも
こうして生きている
それは、感謝すべきことだ。


ただ、彼がゴミの中から拾ったモノは
はたして、彼にとって価値があるものなのか
不器用で、生業ひとつ身につける以前に
生活力すら低い
トレイルももう幼いだけの子供ではないから
自分がどれほど彼らに負担をかけているかは、気付いてる。

ゆっくりと首を振った。
彼らがトレイルにするように
頭を撫でてやろうと、冷えた手を伸ばす]

(268) 2014/11/18(Tue) 11時半頃

トレイルは、ノックスの心の内読めず、仕草に瞬く。

2014/11/18(Tue) 11時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[少し困ったことになったと、髪に触れながら思う
ニコラは
まだ、ノックスを忘れてはいないだろうか

トレイルはニコラほど器用ではないから。
弱った様子のノックスに
どうしていいか、わからない。

ありがとう
お礼の言葉は、彼らに出会ってから覚えた音の羅列
でも、良い兄でいる必要はないんだ
そう告げたいけれど、音は出ない。
抱えあげられそうになって、はっと思い出す。

駄目だ。
居間には行きたくない。
理由は二つ。
トレイルは、傍に転がるほとんど中身のなくなったインク瓶と、真っ黒な紙を指さし、ノックスを見て、それから視線をそれらへ向けた]

(275) 2014/11/18(Tue) 12時頃

【人】 営利政府 トレイル

[ノックスもニコラも、よく触れ合っていたから
いつのまにかそれが習慣。
彼の意図知らず
ニコラもよくじゃれるから
意味合いは同じ

今も
彼にとってのトレイルが
酔狂で拾ったゴミ以上の価値を持っているのか、わからない。

いらないもの。
インク瓶と自分がダブった気がして
そこから視線をそらせない

音を言葉と認識しないまま、頷いた]

(278) 2014/11/18(Tue) 12時半頃



 ……

[ノックスの声。
 落ち着いていたものが、ざわりと騒ぐ]


【人】 営利政府 トレイル

[冷え切った身体を美味く動かす事が出来ない
トレイルは、抱えられるに任せて
冷たい貯蔵庫から、温泉へ

湯のある場所は
ふと思い出した、そう遠くない過去に
落ち着かない様子で辺りをみわたし

見つけた二人の音
眉を顰めかけたのを誤魔化すよう
一度ゆっくりと瞬く。

温泉に入りに来たのか
問いかけに、抱かれたままノックスを見あげる。
どうするつもりだったのか]

(282) 2014/11/18(Tue) 13時頃

[トレイルも一緒にいたことに、フィリップに案じる視線を向ける。

 彼が衝動に負けたことを覚えている]



 ――離れたほうがいい、かな……


【人】 営利政府 トレイル

[自分とは違う体つき
湯気の間に、見える

永遠に手に入らない身体
浮かび上がる劣等感

何度目になるのか、絶望を殺し
穏やかに、無感情に
務めるのは]

(283) 2014/11/18(Tue) 13時半頃



[保護者をいい人 言われると また別の嬉しさ]


 …………フランシス 説得 協力してくれないかな

[その嬉しさが優って
 少し 鼓動が落ち着いて
 かえる笑みに 自然 表情も心も崩れる]



 [案じるのは心から だからこちらも
 こくり と案じるに返した

 近づく もっと近づいて欲しい
 その 欲求に誘われるまま
 先ほど不安げだった
 その頭を撫でるため と 自分に言い訳をして]


[ゆっくりつかっていた 嫌悪で
 こちらもざわり 別の感情 ざわめく

 片手を湯の中滑らせた

 ラルフは近い その手にそっと伸ばして
 ゆるく指先を握る]

 ーーーうん 時期見計らって

[でた方が と頷きかえす]


【人】 営利政府 トレイル

[知っているだろう
知っている筈
ノックスを見て、フィリップを見て
ラルフを見た。
それから、下ろして欲しいと身じろいで]

 ……

[ラルフと同じように首を振る。
冷たい手足
いきなり湯につけては]

(292) 2014/11/18(Tue) 13時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 13時半頃



 …………協力してくれたら、いいね……


[うまくいけばいいというように、願い。

 フィリップが触れてくる手。
 それに瞳を細めて、くすぐったそうに笑う。

 近い距離に気づくことなく]


[ざわついた心も、
 握られた手の感覚に少し落ち着く]

 ……うん。
 そう、だね……

[同じようにうなずきを返した]


 大人同士 また説得力 違うよね

[頷きを返しながら 笑顔を見た
 その笑顔 見惚れて笑う
 自分の手が ラルフに触れて その笑顔が嬉しくて

 湧き上がるものがある けれど
 静かな中 それに 従ってはいけない と
 だから 近い距離 もっとという
 自分の欲求は これ以上叶えない]


[今 ラルフの手 握っているのは 自分
 ラルフの心が落ち着くのを感じ
 彼の中の ささくれも 落ち着いて
 握った手指 指先を絡め…………指先が
 ラルフの指 そこに傷があることを伝える]


 避けられること 避けなきゃ

[その傷 そっと指先で撫でる] 


【人】 営利政府 トレイル

[それに。

胸にあるのは
焦りと、それから


距離の近いふたり
食べる所だったのか

彼の衝動はおこりやすい

トレイルでなくても、かまわない
トレイルであるひつようはない

僕は]

(297) 2014/11/18(Tue) 14時頃


 うん。
 それなら大丈夫かもしれないし。

[フィリップの笑みに、同じように笑みを浮かべる。

 触れられたところも暖かくて。
 けれど、それ以上近寄ることはしないまま]



[傷にふれる指先に、小さく手が震える。
 痛みは、心なのか、傷なのか、よくわからなくて。

 それでも、伝わるものに、気持ちは落ち着いていく]

 ……衝動を覚える前に、離れたい……


【人】 営利政府 トレイル

―温泉―
[下ろしてもらう事が叶わなかった。
トレイルの体力では、暴れたところで無駄だと幼いころから身に染みて、いまだ彼にかなわないと思い込むまでに至っている。

ここで湯に入るには、服を脱がなくては
ラルフに見られたくない
このままではいけない

フィリップが他の誰かに牙をむけるなんて
あの音を
他の誰かのものにするなんて
このままではいけない

同時に思いが混じり合い、衝動は破裂する。
トレイルの右の手が、自身の鎖骨の指輪で隠していた
噛み跡に爪を立てた。
そのまま、ガリと広げるように力を入れて下に引く]

(308) 2014/11/18(Tue) 14時半頃

[痛い。

 ざわつく心が痛い。
 その腕に抱かれているのが、うらやましいと感じて。

 見ないことで、誤魔化そうとして。


 増えた、血の匂いに、くらりとめまいがしそうになる]


 ――フィリップ。

[すがるように名を呼んだ。

 彼はトレイル相手に衝動を覚えていたから。
 いま、彼が衝動にまけたら――

 そう思うと、怖くも、あった]


【人】 営利政府 トレイル

[トレイルの名を形取った大きな音
耳の近くで聞こえ、身を竦ませる。
爪では、深くまで抉れない
なにか尖ったものをと探すトレイルの脳裏に浮かんだのは、いつもノックスが木彫りに使うナイフ

片膝をついた、ノックスに右手を掴まれた。
床が近い。
身じろいで、手を伸ばす。
ラルフへ、フィリップへ

どうして
ノックスはラルフと
顔を合わせないようにする必要があるのか
どうして
ラルフはフィリップを
つれてゆこうとするのか
どうして]

(315) 2014/11/18(Tue) 15時頃

トレイルは、悲鳴の形に口を開いた。空気が漏れるだけだ。

2014/11/18(Tue) 15時頃


 ――フィリップ、
 いま、――衝動に負けたら

 君が、……殺されてしまう……


[それはいやだと思う。

 衝動を抑えきれないところを見るのも、いやだと思う]


【人】 営利政府 トレイル

[もともと、ここには湧き出る湯の独特なにおいがある
ノックスに掴まれた右の手が抉った赤も
左の手が擦った赤も
においは、すぐに掻き消えてしまうだろう

傷跡は残る。
ラルフが急くように風呂を後にする。
フィリップが続く。
ノックスの発する音はラメンタービレか
それとも、

トレイルは気の抜けたような顔でノックスを見上げた]

(320) 2014/11/18(Tue) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[壁際に下ろされ、背をつける。
ふ、と息を吐くと同時、彼の腕の中に包まれた。
音量の落ちた哀しい声
どうかしたか、と問われて


ラルフ


唇はそう、形を作る。
フィリップとのことは、内緒
こんな時でも、その約束は頭の中にあった。
ノックスが既に彼に忠告したとも知らないで。

ラルフに、顔を合わせないようにするのはどうして?
ノックスは、大人なのに衝動を感じたの?
ノックスも、ラルフがいいんだ?

じくじくと痛むところをそっと抑えた。
傷口から流れる血は隠れない]

(326) 2014/11/18(Tue) 17時頃

【人】 営利政府 トレイル

[傷口に触れられるのは、痛みを伴った。
近づいてくる、ビスケットいろの髪で視界が埋まる。
何をしているのか
気付いたのは、首にかけたチェーンが引かれてから。

父と母とのつながりは
ぷつんと、切れて

深くに落ちる水音と共に消えた。



つと、頬を伝うのは透明なしずく。
どうしてほしかったのか――
それは、彼に言ってはいけない事だと思った。

フロスティブルーは全てを見透かしているよう]

(327) 2014/11/18(Tue) 17時頃

【人】 営利政府 トレイル

[その目から、逃れなくてはいけない。
そんな強迫観念。
故に、応えにならないよう答えを告げる


僕を食べて


音にならない音をこぼし、ぎゅうと自ら抱きついた。
鎖骨の噛み痕を広げた傷
流れる血をすする音は、テンポ・ルバート

紅い
あかい

あの鳥の色に似ているな、と思いながら
ゆっくり目を閉じた**]

(328) 2014/11/18(Tue) 17時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 17時頃



 ――……

[温泉に残してきた二人を思う。
 じくり、痛むものを感じて。

 瞳を伏せた。

 衝動は、まだ――]



 ……そう、だ。

 フィリップと、いっしょに、旅するなら。
 ドナルドにも言わないと……


 ドナルドも賛成してくれたら、フランシスも、説得できるかも。


[仲のよい二人を思う。
 フランシスはどちらにも保護者として接していると思っているけれど。
 ドナルドはフランシスのことをよく理解していると思うから。
 そんなことを考えて。

 ノックスたちから、意識をそらす]



 ーーーーー…………っ
 ラ…………ルフっ?

 ぁ…………っ

[引き戻した 思い 痛い 何かが痛くて
 先ほど触れた傷が あれは誰の?
 痛みを感じるなら彼の? 彼とは?

 痛むことが悲しくて そして 痛みは
 理性を生む]

 …………ラルフ……っ

[縋るラルフを抱きしめるように
 ラルフに縋りつくかのように
 心はラルフを求めて]




 …………う……ん

 お……れは……ラルフと   生きたい

[ふらと 崩れ落ちそうな脚
 それでも 温泉から逃げた 衝動から逃げた
 目の前は暗い だから ラルフの思いを導にして]



  食べたい  食べたくない
  食べたくない  食べたい
  駄目だ  ここを  一緒に
  駄目だ  離れて  ここから



 フィリップ……

[伝わる。
 その、衝動に。


 手を伸ばして、治めることができるかと]


[痛い 痛む きしりと 
 暖かな 陽射し 思わせる
 あそこに帰りたい そう 一緒に旅を]


[だから 一番
    衝動を 向けてはいけない人]



 ラル…………ふ……

[その温度は ラルフのもの
 一番衝動を 向けては いけない 存在]



 ――

 フィリップ、……


[食いつかれても、怖さはない。
 ただ、フィリップが落ち着くように、呼びかけ続ける]



 俺ーーーーなんてこと を


[薄い硝子が砕けるような そんな音が響く
 衝動を抑えた 望みが絶たれる 音]


[痛い、熱い。

 食われる感覚に、ぞくり、とする。

 それもまた、一種の衝動をあおって。

 気づいたフィリップに笑みを向けた]



 ……いいよ。
 俺が、傍にいたせい、だから。



 違う ラルフのせいじゃない 違う
 ………………

[ほと ほとと
 滴が目からこぼれる]


 一緒にいられなくなる

[どうして こんな獣と 大事なラルフを 
 一緒に旅をさせてくれようか?]



 ーーー一緒にいられない

[どうして 今後 ラルフに一切衝動を向けないなんて
 己を信じられようか?]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 21時半頃




 ……一緒にいられないのは、悲しい、よ。


[涙止まらぬ様子に、悲しげな色がかえる]

 ――フィリップ。




 けどーーーーけど



 一緒にいたら いつか 食べてしまう
 いつか 終わってしまう
 いやだ 俺 ラルフ 食べたくない……っ


 でも 食べたいって 思ってる



 ――――フィリップ。


[食べられたら、フィリップの一部になる。
 けれど、声は聞こえないし。

 温かさも、感じられるか、どうかわからなくて]


 ……たべなくても、いっしょにいたいのに、ね。


 



 
 …………一緒にいたい ラルフと
 痛いよ いたいけど…………



 一緒に…………そばに 




[それだけで  ーーーーいいのに]


 


 ――うん。
 いっしょに……それだけでいいのに。


[衝動の、抑えることのできない強さ。
 それは、どうしようもないもので。

 フィリップを、ただ案じている。

 それと同時に――

 同じものを感じてしまったら。
 きっと、抑えることなどできないと、思う]


 ……それだけが できない

[獣であることも悪くないと思った
 それが すぐに転じられる

 一緒にいられない ラルフを傷つけた
 それでも 大丈夫と 言ってくれる
 ラルフといられない


 きっと いつか抑えが効かなくなる
 同調した感覚 何に?]




 ――……悲しい。


[傷つけられてもいいと、思えた。

 食われるのも、悪くないと、一瞬。


 それは、危険で。
 たったひとり、フィリップを残したくなくて。


 けれど、傍にもいられない、それが]

 かなしい、ね……


 うん…………

[ラルフは


 逃げなかった 怯えなかった 避けなかった

 牙を 受け入れてくれた


 それは危険で
 ラルフには笑って欲しい
 傷つけたくない 痛いと思わせたくない]



 ーーーーーーうん

[どうしようもない 感情だけがつもる
 同じように思ってくれる けれど悲しい]


[どうしようもない。
 悲しさだけが、つのる。


 あんなに、暖かかったのに]

 …………衝動を、抑えるすべを覚えたら。


 そしたら……


[覚えるまで、
 それまで、衝動に負けずに。

 そうしたら、きっと。
 そんな、夢を思う]


 ーーーー………………

[そんな未来があるのだろうか?
 そんなすべを身につけられるのだろうか?

 向けてはいけない 衝動を
 向けて傷つけてしまうような 己に

 深く 深く 光のない 海の底に
 沈んでいく感覚
 冷たさで手足の感覚は痺れ 

 ラルフの言葉 信じたい
 けれど 自分が信じられない]


 …………寒い…………

[温もりが欲しい]








[例え それが血の温もり でも]



 ――……フィリップ


[案じるけれど、遠い。

 止めることも、できない。


 いつか、フィリップと同じようになるのが、わかる。
 きっと、それはきっと、遠くない先の話で。

 だからこそ、フィリップを案じている]


 ーーーーーー………………寒い


[深く 光の届かない海に 沈んだ
 彼の意識は 名を呼ばれると
 ぽつり と 地上に届く前に
 水に溶けてしまう泡のような
 小さな 意識を 零す]



 ……いま、ホレーショーに伝えたから。

 だから……

 フィリップ、……


[衝動を堪えるの、無理をさせるのと同じだから。

 無理しないでとも言えず。

 ただただ、案じる気持ちだけを向けて]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/18(Tue) 23時半頃





 ーーーーー………………うん

[ぽつ と また 淡い意識が 一つ
 水面 暖かい陽射しが あるのを知っている
 けれど 手に 脚に 解けない 鎖
 沈み切った 重い体 もう 浮上するために
 足掻く力もなく ただ 届くもだけ
 辛うじて 窒息死をまぬがれ]



 ――――


[かろうじて、届く。
 その伝わる思いに、ただただ、案じている]

 ……すべて、終わったら。

 きっと、……


[衝動をおさえることができたら。

 できなくても――大事な人たちが残っているのなら。

 きっと、やり直せる、はずで]


[終わったらーーー全て終わったら
 最期はーーーーー嗚呼]



 食べたく…………ない……

[全て終わったら…………きっと
 食べないでいい きっと もう 誰も食べない
 だれも 傷つけない ただ きっと寒いだけ]


 うん……


 ……――フィリップ。
 さむい、ね。


 寒いーーーーやだ 食べたくない
 いやだ…………いやだ…………



[けれど 水面は遠くて もう遠くて
 届かない ただ 嘆きだけが
 ぽつり こぼれるままに]


【人】 営利政府 トレイル

[瞳を閉じて、音を拾う。
困らせた――会わない
街を出る時と似た話だと、思う。

唇のはしが歪む。
家族――酔狂で憐れな、同行者
けれど、彼等がいたから、安心して旅を続けられた


昔を忘れようと何度も振り払うたび
何も持たない自分に嫌気がさし
トレイルは何度も音に逃避する。

時折水音が聞こえていた。
天井にたまった水滴が、湯へ落ちる音]

(403) 2014/11/19(Wed) 00時頃

[伝わる嘆きに、
 胸が痛い]

 ……フィリップ。


[ただ、名前を呼んで。

 衝動にのまれたのがひどくならないようにと、願う]


【人】 営利政府 トレイル

[おなかがすいた
のどがかわいた

さむい
あったかい


 いたい]

(405) 2014/11/19(Wed) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル

[自分で広げた傷だ
じくじくと

痛むのは

黒を侵す手が止まるのを感じて
シノワズリがぼんやりと開かれる

トレイルは、
音のない音を
唇に乗せる


――いたい]

(413) 2014/11/19(Wed) 00時頃

[口元 微か シメオンの 血の味]


 いやだ…………助けて…………やだ
 やだよ……やだ

[ただ それは 案じる 微かな それを
 悲しませるに過ぎない けれど
 抑えきれず 浮上出来ない意識は
 耐えきれず ただ ただ ほつれる]


[伝わる思いが、痛い。
 悲しい]

 フィリップ。

 ――……いま、ホレーショーがそっち、いくから。

 だから、大丈夫……


[ただ、大丈夫だと信じたくて。

 言葉を重ねた]


 ………………うそ 怖い
 いない やだ…………助けて
 怖い 怖いよ…………


[子供のように 泣きじゃくる
 悲しませる 困らせる
 それらに気を配る 余裕はなくて]

 ーーーーーーっ


トレイルは、ノックスが解放してくれるものと思っていた矢先。

2014/11/19(Wed) 00時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[視界に迫るのは
護ってくれると約束した大人。
彼に任せておけば、安心だった
筈だった。

トレイルは両の目を見開いた
突然ふさがれた唇が震える。
咥内に広がる、血の味
呑みこむ喉に、違和感

眉を寄せて
両手が引きはがそうと、彼の両肩にかかる。
力なく]

(426) 2014/11/19(Wed) 00時半頃


 ……フィリップ


 ―――……きっと、助けてくれる、から。

[そう願う。

 なにもできない無力さが、痛い]


[口の中 甘い香り 蕩けるような
 薄い肉付きの その ちぎった 若々しい 味わい]


 あ   あああ やぁ…………!!

[それは 人の味
 知っている味 衝動に負けるままに

 軋む 心が音を立てて軋む

 海の底 足りない 窒息するままに 悲鳴が上がる]




 ―――っ

[伝わるものに、息をのむ。
 ああ、痛い。

 壊れる。

 こわれて、しまう]


 ……フィリップ。
 


【人】 営利政府 トレイル

[音が、
唇が離れ
はっと
息を呑んだ

唇を噛み、視線を落とす。
トレイルの嫌いなたまごの話
覚えている、と頷く]

(436) 2014/11/19(Wed) 00時半頃

 ぁあ’’   や あぁああ ぅくっ

[吐き出してしまいたい
 なのに 美味しいと感じる味覚]



 ひぁっ あ…………やだっ
 助けて………………や ぁ

[悍ましい 浅ましい 狂ってる
 ぎしぎしと 締め上がって行く
 一分の 欠片も 残さぬよう
 心を締め上げる]

 あーー…………あっ

[痛みに 微か ただ握り締めるも
 ほつれて行くのを 止める手立てがなく]


[痛くて、苦しくて。
 辛い、それが伝わってくる。


 でも、どこかで。



   血を、味わってみたいと思う]

  ……フィリップ。
   ――

[ただ呼びかけることしかできない。

 きっと、いま、いけば。
 血の匂いに酔ってしまうだけになる]


【人】 営利政府 トレイル

[箱の話――トレイルのきらいな、卵の話
親しいほど、気になる相手ほど、食べたいと
トレイルは、思う事がなかった。
あれは、醜い衝動の塊だ。
ごくりと喉を鳴らしても
ぺろりと舌で舐めてみても
それは無意識

初めて自分の意思で
彼に食べられる、夢の続きを見る
最初は、アダジェット
アチェレランド
インカルツァンド
クレッシェンドがかかるあたりで
ファルセットに変わる――
思い出すだけで、愉悦が身を包む。

もう一度
もういちど
音への逃避は、止まない]

(457) 2014/11/19(Wed) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

[痛みは、苦手だった

>>435声が出なくなってすぐのころ
攫われた大人の連れ子に何度も眠りを妨げられた。
マロン色を掴み、>>437騒音を巻き散らかす子供。
憤慨して、抵抗しようとしても
食いちぎられ、内面のバランスの崩れた身体が
言うことを聞かなかった。

ニコラと、痛みは同じモノという認識が出来上がる。
グレーの瞳が真っ直ぐ見つめて
謝罪を口にして>>438、悪戯は回数を減らして
それでもしばらくは、ニコラを避けていた
諦めたのは
慣れたのは
いつだっただろう。

痛みは、苦手だった筈だった]

(458) 2014/11/19(Wed) 01時頃

[視覚情報は シメオンの腹わたを伝える
 その頃には 心は次第に沈黙していく

 悲鳴をあげる体力も
 失った心が ころりと 転がる]








 ーーーたすけて………………らるふ……

[彼の思う心を知らぬまま ぽつりと]


【人】 営利政府 トレイル

[そっと額が触れる程の距離。
トレイルは、ノックスを見て

瞬き、
首を振る。

彼の言葉に、否定を。

――――もう一度あの音が手に入るなら
僕だけのものにできるなら
でも、ノックスが残されてしまう。
どうしたら良いだろう]

(459) 2014/11/19(Wed) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル

[ニコラの存在は、トレイルの痛み。
慣れて、諦めて、受け入れる
そうすれば、悪い事ばかりではなくなった。

哀れで酔狂な大人の拾った
図体の大きな子供
トレイルが正しく躾けてやらなくては
これは、余所に出せるものではないだろう
目的ができたとき
声を失っても、生きていく意味ができた。

そういう意味では、ニコラは、ノックスは
トレイルの、大事なモノ
悲しませるのは、本意じゃない]

(461) 2014/11/19(Wed) 01時半頃

[助けを求められて、はっと顔をあげる。

 伝わる、はらわたの、その感覚。
 自らの血の匂いが、腹を割いたものであるかのような錯覚


 くらり、めまいがする]



 ……うん……


  ――――いま、いくよ……

[いったところで助けになるかわからない、けれど。
 それでも――]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 01時半頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 01時半頃


[下についたときにはきっとすべてが終わった後。

 ただ、血に染まったフィリップを見て、呼びかける]


 フィリップ――


[助けは、間に合わなかっただろうか**]


[結局 誰も来なかった
 シメオンを食べる間 誰も]




 ーーーーーーーー…………っ

[声を押し殺すように 心が泣いた]


 ………………ラルフ



[血ぬれのまま 呟く その心は 静かだった]


【人】 営利政府 トレイル

[首を傾いだ。
ノックスの言い分
彼には言ってもいいことになる。
彼は残されて、痛みを感じるのに。

どうして、
そこでフィリップの名が出るんだろう
上手く隠しているつもりのトレイルは

困った顔をして、背を壁に預ける。
息を吐いた。
ずっと熱気の中に居て
身体が温まり過ぎているのかもしれない]

(484) 2014/11/19(Wed) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル

[軽い眩暈。
血の気が抜けたおかげか、思考は正常

思い出した空腹感
居間にはいきたくないが

外の世界がどう変わっているかも知らず
ちらとトレイルを見上げる
シノワズリ]

(486) 2014/11/19(Wed) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル

[手を取られ、視線をその先へ移す。
舐られる間も、ずっと、そのまま。

まるで人形だ

穏やかな笑みを湛えて、お礼を言う真似事。
彼の望むトレイルを続けていたら
きっと彼は満たされるんだろうと思い

でも
僕はどうやって満たせばいい?
浮かんだ言葉を、押し殺す]

(494) 2014/11/19(Wed) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル

[欲しいのは、声だ。
誰もが羨み、妬み、望んだ
あの声はもう戻らない

ニコラはまるでトレイルを居ないモノとして扱った
ノックスはトレイルを際限なく甘やかしてくれるけれど
生きていく理由をうわまわる望みを見つけたら

音が聞こえる。
反響する室内に
ノックスの声と、時折聞こえる水音

傷口をそっと見下ろすも、視線の届く位置ではない。
鎖骨の下が痛い。
流れる赤が、着ている黒も汚したろう
着替えは、荷の中に]

(495) 2014/11/19(Wed) 02時半頃

トレイルは、ノックスに上を指さして見せる。

2014/11/19(Wed) 02時半頃


【人】 営利政府 トレイル

[落ちた指輪を、トレイルは忘れた。
父が、声の出ないトレイルを忘れたように。

出たいかと問われて、迷い、頷く。
どのみち湯場に居続けるわけにもいかない]

(499) 2014/11/19(Wed) 02時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[生成りの布は、ごわごわとして
きつく締められた胸が苦しい。
トレイルは嫌な顔ひとつせず、されるがまま。
黒ではない、少し大きめの服を着て
当然のように両手を伸ばし、抱え上げられた。

熱気のこもった湯のにおいがふわりと外に逃げる。
冷たい空気に交じるのは濃く新しい血の香り。
赤い鳥の鳴き声を久しぶりに聞いた。
耳に痛い。

身を縮めて首を振る。
目を閉じ、両手で耳をふさぐ。
耐えられないのは、血のにおいよりも

騒音]

(503) 2014/11/19(Wed) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[音が一層強くなり、そして遠ざかる
ゆっくり耳から手を離した。
水が遠く、激しい音をたてている。

シメオン
誰かの名
そう、ニコラとフィリップと
内緒の話を邪魔した少年

ノックスの声。
閉じた目を開く

血のにおいがする場所で
その少年が息絶えていた。

誰が、と周囲を見て
見てはいけなかったのに

>>500保護者がフィリップを藁の寝床に運んでいる姿を見つけてしまって]

(506) 2014/11/19(Wed) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[ああ、キミの衝動は
本当に些細な事で起こってしまうんだね。
僕の時は止められたのに
彼の時は止まらなかった

僕の価値は――――彼以下だったわけだ。



呆然と、見送る目から光が消える。
息を吐いて、力を抜いた。
指先でノックスの腕をつつく。
もういい、
ここは寒くて臭い]

(507) 2014/11/19(Wed) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル

[過ぎるのは、幼いころの思い出

ゴミ溜まりのピアノ以下だね、酷い雑音だった。
そう告げた年上の少女
不完全な、売り物にもならない楽器だ
そう告げた年上の少年


いまの自分が、それ以下だと
知っている
思い出させないで]

(510) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[あれ以来

やっと、役に立てるかもしれないと思ったのに
やっと、望むものをみつけたのに

また、駄目だったのか]

(511) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

【人】 営利政府 トレイル

[失っても、うしなっても、傍にいる
酔狂な大人に身を預けて

トレイルは小さくわらった]

(512) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

(………良かったね。)

[と。耳の良いトレイルは、耳を塞いでいたから。


 唇は音を形取る。**]



――、っ……!

[痛いところを、突かれたような、表情を浮かべる。**]


【人】 営利政府 トレイル

[中央の死体を見て、
湯所とは逆側の階段へ向かうノックス

抱えられたトレイルは、揺れる天井を見上げていた。
穏やかな、微笑みで**]

(518) 2014/11/19(Wed) 03時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/11/19(Wed) 03時半頃


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