人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点:


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…別に教えるのはいーけど、それより先に
ノックスの場合は指数関数完璧にしなよ。
試験、指数関数のグラフ散々だったんだろ?

[指で作るX軸とY軸で、進みすぎるよりも
不安材料を解消しろとまずは勧める事にした。
ノックスとモリスの会話に口を出すことはせず
その代わりに皿の上のホットサンドの
最期の一欠けらを口に放り込んで胃に納める]

ま、とにかく。
教わる教わらないは別として先にクリスマスディナーを
送ってもらうかどうか決めるんだね。
そんじゃ、俺も行く。

[ノックスの顎から手を引くと、
空になったトレイを手に立ち上がった]

(2) 2011/12/23(Fri) 00時半頃

[毎年、冬になれば必ず風邪を引き込む体質で。
だから、今もそれと同じだと思っていた。

いつもの風邪と違うとわかるのは
いつの頃だろう**]


[――――籠の外に出て遊んでいた、一羽の鳥が。]


[甘く香る薔薇の呪いにかけられたのはいつの日か。]


[甘い蜜に目が眩み、群がったのが運の尽き。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 00時半頃


[棘の呪いに蝕まれ、今宵も誰かを眠りに誘う。]


[薔薇の香りに思い出す。中庭の光景。
自分を見て、微笑んでいた少年。
ノックス自身には、触れあった記憶はないけれど。

知らぬ間に、寝顔を晒したことがあったよう。
談話室の一コマ。長い接吻。

銀の少年にとって、その行為はどんな意味があったのだろう。
ただ、乳白色に近い金の髪を持つ少年の裡に、
密やかに種は植え付けられていて……―――。]


[何処からともなく、聞こえる声は。]


[薔薇の棘に、魅了されし者の声。]


 なん……だろ……。

[さわりと胸がさざめいて、ポツリと裡で想う。
それは知らず、薔薇に連なった音となり、
誰かに聴こえてしまうのだろう。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…注意力散漫だから
試験で点数落とすんだぞー。

[何かを探しているらしいノックスに
釘を刺しながらトレイと食器を片付けていると。
後ろのほうで陶器の砕け散る音>>9が派手に聞こえた]

…あらら。大丈夫、怪我してない?
迂闊に触っちゃ駄目だよ、手とか切るから。
今、ほうきとか新聞紙とかもってくるから。

[同室の弟がおろおろとしている様に
近づいて声をかけると同時に止めにはいっては見るものの]

(11) 2011/12/23(Fri) 01時頃

あれ、ノックス先輩今何か言いました?

[モリスは思わず振り返る。何が起こっているかは到底理解できずに。]


[ふらり。夜の帳が下りた頃、
空ろげな瞳の、青白い顔をした一人の生徒。
薔薇の一つを手にとって、そぅっとそれにキスを寄せる。

そこには今、誰もいない。
枯れかけた薔薇の一輪へ大事そうに指を這わせ、
まるで蜜を飲むようにまた、何度もキスを寄せ。

雲の切れ目から覗いた月が、呼び起こした花のそれ。生徒自身には、意識はないようで]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ああ、遅かったかあ。

[指を咥えているサイラスの様子を見ると、間に合わなかったとわかる。
食堂のおばちゃんに救急箱も借りると
箒と新聞紙で可能な限りの破片を片付ける]

うっかりさんだなあ。
ほら、傷の手当てしないと。

[手を出して、と救急箱片手にサイラスに視線を向け]

(14) 2011/12/23(Fri) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

あ、本当?
手伝ってくれるなら助かる。

[モリス>>13の申し出に、差し出す箒と粘着テープ。
箒では回収できない細かい破片の回収を依頼する]

(16) 2011/12/23(Fri) 01時頃

……足りない……

[精気を吸われたかのようにかれた花。
花弁の一枚を食みながら。

聞こえる声に、ぴくりと口元が歪む。
何か憑かれたような声はとてもか細くて]

……。誰。


[薔薇達を見る目は深い赤。
薔薇の記憶は、銀色の…長い髪の少年を脳裏に焼き付ける。
彼なら、精気を分けてくれるだろうか。
薔薇が枯れてしまう、その前に]

……。誰か……

[生きるためのものが。生まれるためのものが]

ホシイ……

[呟きは、風にのって消える**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

サイラス、指見せて。

[血が出ているのだろう傷口を
見せることを幾らか強く言葉にする。
現れた傷口に]

少し痛いかも。ごめんね。

[一言口にすると、その傷口を吸った。
破片のあるなしに拘わらず、だ。
傷口に細かい破片が残らないようにと
強めに吸った傷口から滲んだ血は
余った新聞紙に隠して一応は口の外に出す。
口内に残る血の鉄錆びた味にその唇は僅かに陶酔を帯びる。
傷口に滲む血を最後に舐めとり]

…沁みるよ。

[そのあとは、割と容赦なく
消毒薬で傷口を洗い、ガーゼと包帯で治療を終える]

(44) 2011/12/23(Fri) 09時頃

「君に──…………」

[薔薇は、一言、風のようなささやきを零す。
それは、病気がちの少年が、ずっと想い、支えとしていたもの。
決して表には出ない、小さな小さなトゲのような感覚]


 ほぇっ!?

[裡で呟けば、裡に返るように聴こえる声。
それは、目の前のモリスの物である気がするけれど。
しかし、耳で聞いたのではない感覚に、
眼を見開いたのは食器が鳴る音と同時。]

 えー、えー……何これ。
 モリス?……と、あれ、もう一人声が……?

[風に消えそうな細い声。
耳を澄ますように立ちすくめば、
サイラスに関する動きには遅れてしまう。]


 んー……何か、欲しいの?

[消え行く声を微か拾って、そっと裡で返してみる。
それは、オスカーを止めた頃合い。

オスカーを抱き止めれたなら、
その温もりが心を落ち着かせたのか。
否、誰かを求めるという植えつけられた慾が、
この異常事態を受け入れさせたのだろうか。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[その間にも片付けは進むだろう]

ありがとーね、モリス。
後のゴミとか捨てとくよ、かして。
サイラスは明日ちゃんと保健室で
傷口を見てもらうこと。いい?

[首をかしげればポニーテールも同様に傾ぐ。
回りには、終わったから大丈夫だと
そんな顔をして一足先に食堂をでた]

(46) 2011/12/23(Fri) 09時半頃

何、これ、だなんて…とんだご挨拶だね…。

[薔薇の園から囁く声は酔ったような甘いもの]

聞こえる?君達は……誰?
薔薇の声が、聞こえるのかい?


…うん。

[ほしいのかと聞かれれば肯定の意識が空気に乗って。
薔薇の香りが、そこに漂う]

枯れそう、なんだ。
君は…君達は、助けてくれる…?


 挨拶が欲しかったの?
 じゃあ、こんばんはー。

[返ってきた声に驚きつつも、暢気に挨拶を返す。
甘ったるい声に、ぞわっと背に走る感覚は、
覚えがないとは言わないけれど……。]

 誰って、俺はノックスだよ。
 高等部2年の。で、君は誰?
 それと、薔薇の声ってなに?

[必要ならばモリスの名も告げるが。
モリスは一発で判ったのに対し、
いつもツンケンとあしらわれているエリアスの甘い声音には、
気がつけなかったのは仕方ないこと。]


ありがとう。こんばんは。
名前…名前、なんだろう?

[ヤドカリのようなものなのだから、
自身に名前はないだろうけど]

体の名前は…エリアスっていうのかな?
君はノックス、ね。君、この子に相当嫌われてるみたいだね?

[くすくす。笑い声は花が零す香りのよう甘やかで]

薔薇が、ね。ちょっと悪戯をしたみたい。
なんで、君達なんだろうね?

[感染したとか、そういったことは一切口にしない。
ただ、自身は傷ついたカラダを癒したいだけだから、
他は正直どうでもよかった]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[しょんぼりとうなだれるサイラスの頭を
よく頑張りましたといわんばかりに頭を撫でる。
最近背が伸びているのを知っているだけに
そろそろ抜かされるかもしれないと
そんなことを思いながら]

…かもね?

[ノックスの指摘に笑って手を降る。
食堂のおばちゃんに陶器のゴミを捨てさせてもらい
長い髪を揺らしながら廊下へとでた。

冷えた廊下で感じる薔薇のあまいにおいに
瞳には微かに恍惚が混じり、
まだ血の名残を覚えている唇はため息をひとつ]

(48) 2011/12/23(Fri) 09時半頃

 名前が、判らない?

[きょとんとした音を響かせる。
その後、体の名前と言われれば、訳が判らないと、
音は響かせないが、とった間の長さで知らせて。
実のところ、その間は、ヴェスパタインの行為に驚いて
出来たものであったけれど。]

 身体はエリアスって、うーん?

[嫌われてるという言葉に、眉を八の字に下げるも、
それは相手には見えないこと。]

 確かに、エリアス本人だったら、
 こんなに和やかに話できないだろうけど。
 薔薇が悪戯?された記憶ないけどなぁ。

[さっぱり判らないと、お手上げ風。]


だって、呼ばれる必要、なかったもの。
薔薇は見目よければそれだけで。
それとも君が名前をくれる?

前からこの子のカラダに居るんだけど。
僕が体力貰ってるから、妙に病気がちみたいだ。

[薔薇は人を殺すつもりは毛頭ない。
悪い言い方なら、寄生虫のようなものだから]

薔薇が、ね。君達に棘を指したか…
刺された誰かが、君達に触れたか。

どうしてそうなってしまったか、知りたい?
僕も枯れそうだし、教えてあげなくもないよ

[くすくす]


もう一人…誰だか知らないけど…でもいいよ
もし知りたかったら、夜中にでも会おうか?
教えてあげる、からさ…

[くすくす。あぁ、そのときは一人でね。
逢引は見られるものではないでしょう?**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[窓から差す月の光に吹雪が止んだことを知る。
窓の外を見下ろせば、雪のなかに]

…あ

[薔薇が確かに咲き綻んでいるように見えた。
思わず廊下の窓を開けば、冷えた風が肌を撫でて
白く甘く、ため息が溢れる]

(50) 2011/12/23(Fri) 10時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 10時半頃


 えーっと……ちょっとまってー。
 君がいるから、エリアスの調子が悪いの?
 だったら、他の所に行ってくれたらいいのに。

[一つ一つ与えられる情報を紐解くように呟く。]

 それで、名前は……
 話聴くとまるで君が薔薇みたいに聴こえるけど。
 そりゃ、必要ならあだ名つけるのはいいけどさ。

[ふっと想い浮かぶビジョンは、何色だったろう。
赤や蒼や白……ではなかった気がするけれど。]

 でもって、薔薇に刺されると声が聴こえるようになる?
 俺は薔薇に触れた記憶ないから、誰かから触れたのかなぁ。
 触られたというか、気がつかないうちに触った??


[うーんうーんと唸るうちに、教えてあげると甘い声。]

 今すぐに教えてくれればいいじゃないか。
 ケチだなぁ。

[教える方法が、逢引だとは知らず。
むぅっと唇を尖らした*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[エリアス達との食堂での会話を思い出す。
薔薇はなぜ散らせたくなるのか]

──気持ちいいのかな。

[薔薇に限らずそんなことを思う。
踏み拉かれ、気ままに摘み取られ、散る。

そこに、無意識に求め続けている
恍惚はあるのだろうか]

(52) 2011/12/23(Fri) 10時半頃

ケチ?

[心外というように。そしてこれはノックスだけに聞こえるように囁く]

君が好きなことをしてくれればいいんだよ?

抱きしめるの、好きでしょう?
君が抱きしめてくれたら……

[秘密と言う花蜜を、そのくちびるに分けてあげる、と*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[薔薇の花は死の記憶に繋がる。
小さい頃に両親が死んだときにも。
兄と引き離され、別の家庭で育つことになったときにも。
そこで見た、結婚をしない叔父と、知らない男との]

──。

[薔薇の咲く庭の奥に広がっていた情事の光景にも。
まるで、蝶の標本か何かを作るように
奇妙な体勢で身を強張らせていた叔父の姿は死を思わせて]

……誰か

[教えてほしいと
刻み込んでほしいと
ただ踏み拉かれることを心のどこかで

つよく、つよく]

(55) 2011/12/23(Fri) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あ。

[歪んだ思考を中断させたのは人の足音。
廊下の奥に見える上級生の姿に
口許を緩めながら軽く頭を下げた。
それから、窓を閉めてベネットの方へ歩き出す]

雪、止んだみたいだから
明日は外に出られそうですよー。

[近くの窓をこつ、と叩いて確かに笑った]

(56) 2011/12/23(Fri) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

んー…秘密?

[軽く首をかしげ、口許は緩む。
瞳は言葉とは裏腹に何かをもとめるように
ベネットへと向けられ、微かに手を伸ばしかけるが]

ーーーッ

[聞こえた、元生徒会長の声に手は握って下ろされ]

…先輩こそ。

[やや曖昧に場を濁した]

(60) 2011/12/23(Fri) 12時頃

え?つかさっきからノックス先輩誰と話してんの?

[モリスは顔をしかめると辺りを見回す。]

その声だと2年の……エリアス先輩っぽい感じっスけど。


えっ、薔薇が云々って何スか?
今日の帰りに、オレあの薔薇園で……いや、うん、いたのは確かっスけど。

[どうやら事態を把握出来ていない様子で。]


……薔薇は無粋な子ばかり、選んだねぇ……

[モリスの騒がしい声に、僅か眉をしかめるよう]

君でもいいよ、暖めてくれるなら。
薔薇の、木の下で……抱きしめて……くれる?*


ちょ、あんた誰だか知らねーけど何わかんねー事言ってんだよ!

[モリスが顔を赤らめたのは風邪を引いたせいなのか、それとも思い当たるふしがあったのか。]

し、知らねーよ、抱きしめるとかそんなの、バカじゃねーの……

[思い浮かべるのは、寮に帰る前に薔薇園で起こった出来事**]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[伸ばそうとした手は握られて
今は後ろで隠すようにあるばかり。
二人もまた、寮に残る様に]

…ちょっと意外。
家の人たちのところにすぐ帰りそうなのに。

[すでに叔父の元に戻らなくなって
丸五年が経とうとしている己にとって
今年の冬はいつも以上に騒がしいクリスマスになると
感じながらレオナルドの伝言に
少しの間を開けてから頷いた]

(66) 2011/12/23(Fri) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

薔薇なら…ちょうど、咲いてるよ。
何でかわからないけど

[あそこ、と一番手近な窓を開けた。
飛び込んでくる冷えた空気と雪のにおい。
それにどこか混ざって感じる濃密な
あまあい、ばらのにおい]

(67) 2011/12/23(Fri) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…何でかわからないけど、
でもこんなに香りの強い品種だったかな。
山百合ならともかく…

[噎せるレオナルドとは違い、心地よいと感じるのか
瞳には恍惚が淡縁取るように睫毛が震えた。
流石に噎せている人間がいる以上は閉じたけれど]

不思議だね。
まるで、見つけてほしいみたいだ。

[見つけて。
気づいて。

秘めた願いに]

(71) 2011/12/23(Fri) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

酔狂。
匂いきついのわかってても行くんだ?

[少しだけ揶揄するような口振りは上級生二人へと向かう。
いたずらっぽい表情は悪さを思い付いた子供に似て]

いいよ、行こう。

[かといって自分が拒否するはずもない。
何やら面白そうなことなら
何でも首を突っ込みたい御年頃だ。
早速足は玄関の方へと向かう]

(74) 2011/12/23(Fri) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

二人とも物好き。

[それぞれの言い分を聞きながら先を行く。
背に揺れる長い髪はまるで二人を試す
振り子のようでもあった**]

(80) 2011/12/23(Fri) 14時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 14時半頃


[緩く首を傾げて、響く声にくすり、笑う]

薔薇は咲いてしまったからね。
君も、きっと気に入ってくれるよ。

[つ、と彼らのくちびるに指を這わせるような感覚を、薔薇の香とともに。

むせ返るような甘い香は人を酔わせるためのもの]

もう、君達は出れないんだよ。
すぐにわかるから。

少しだけ、夢を見るといいよ


薔薇は…随分と強く咲いてしまったみたいだね。
そんなに匂う?良い香りだと想うのだけど。

[エリアスの脳裏にはわからない声で彼らに声をかける。強い香りはエリアスの体には少々きつかった様子]

ねぇ、どうだろう。
君達にお願いでもして良いかしらん。


 んー……とりあえず、エリアスに会ってみようかなぁ。
 会って、吹っ飛ばされなかったら、中身違うんだろうし。

[助けて欲しいという言葉も気になるし。
好奇心は猫を……。
騒がしいには騒がしいけれど、モリスとは対照的か。
案外、割とあっさり頭に響く声には慣れた様子で返すのは、
人懐っこい性格故だろうか。]


 んー……結構匂うよー。
 香水の瓶ひっくり返したみたいにさ。

[すんすんっと犬のように鼻を鳴らして、
聴こえる声に答えていれば、返した相手らしきが眼の前に。]

 お願いって何?
 もしかして、動けないから運んでーとか?

[この状況で、エリアスが自分を頼ったら、
確かに異常事態だろうなぁと、思いながらのほほんっと。]


きてくれるのなら、カンゲイするよ。

寒いんだ。


あぁ、君が、ノックスだね。

[見た目と反して、緩やかな声音でといかける]


 うん、そうそう、俺、ノックス。

[うわー、本当にエリアスじゃないのかなー。
とは、流石に薔薇の声にも乗せないけれど。]


……何、言ってるの……

[エリアスの意識と混ざり合って。
まだエリアス自身は、この声に気付かない。
知らずにこの声を乗せていることにも]

苦しいんだ。のどが、痛くて。


 何って?

[何のことに対して言っているのか判らず、首を傾ぐ。]

 喉が痛い……喉飴食べる?

[手を差し伸ばしながら、提案一つ。
喉飴は、部屋にかえらないとないのだけれど。]


[支えられてかくりと一度、意識を飛ばしたようになったけれど、も]

……。飴より…こっちがいい。

[するりと見えぬように触れる彼のくちもと]

ねぇ…聞きたかったんでしょう?


 こっち?

[唇に触れられれば、少し驚いた顔をするけれど。
こっちが何を指すのか判ってないない少年は、
その後、見開いた眼を瞬かせる。]

 んー……こんな風になっちゃった理由は知りたいけど
 話せる状況だったりする?

[体調的にとは、暗に。
触れられた唇が、何故か熱くて。
ふっと、いつか、似たような感覚を夢で覚えたと思いだす。
あれは……いつ、だったろう。]


体調が悪いのは僕じゃないもの。
大丈夫だよ、今エリアスには眠ってもらったから。
マネするのも、簡単。

[青白い顔とは裏腹に、色を込めた声]

教えてあげる。その代り、あっためて。
君、抱きつくの好きでしょう?

[もう一度、ふわりと口元にふれて]

ここから少しだけ、君の精気をくれるかな?


 眠って貰ったって、エリアス大丈夫なの?

[艶やかな声に、ぞわりと背を走るもの。
触れられた唇が、熱くて……―――。]

 そりゃ、ぎゅってするのはスキンシップだから。
 でも……―――

[ようやっと彼が言いたいことが、なんとなく判る。
精気って?とか、色々思うことはあるが、
戦慄く唇は音を紡げない。

ぎゅっとするのと、キスは違う。
それでも、抗いがたい衝動は……オスカーの存在に
今はようやっと止められている。]


…ジャマ、入ったね。
しょうがない。じゃ、僕は今は眠ることにするよ。

キスもスキンシップでしょう?
僕とは…嫌?
だったら他の人にお願いするから。

でも、枯れそうなのは本当。
それに、僕は君のこと、嫌いじゃないよ。

[キスは後でね。そう、とてもとても甘く囁いて]


[ソファの上で目覚めたのはエリアスその人。
けれど、瞳の艶のある色は変わらない。
誘うように、ノックスにむけてる瞳は胸裏の薔薇の精]

…ここの本、探してみたら?
ずっと昔にも…トゲはきっと、悪戯をしているよ。

[ずっと学校を見守ってきた薔薇の木。
トゲにつかまった生徒の記録が、きっとどこかにあるだろう

御伽噺のような物語は、きっと、甘やかで、ひそやかな蜜色のそれ]

本当は、ここで君と一緒にいたかったんだけど、ね。

[くすり]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 21時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―紅薔薇の傍ら―

[三年生達が後輩に構っているあいだ
ただ一人雪のなかで狂い咲く薔薇を見る。
指先は雪の冠を払い、冷えたその花びらにじかに触れ]

…ううん、俺はもう暫くここにいる。

[べネットにつられ見上げた先にいた同室の姿に
足元の雪を掬って握り、それを投げる。
窓硝子に当たって砕けたのを確認して
彼へと大きく手を振った]

(131) 2011/12/23(Fri) 22時頃

 誰でも、いいんだ……?

[かけられる甘い声に、咎めるでなく零す音。
誘うような色に、そのまま囚われるように
ヒントを貰っても尚、オスカーに伸ばされる
指先の動きを見詰め続ける。

その続きを、本でなく知りたいというように。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[投げた雪玉は砕けてしまった。
レオナルドの選択がどうであれ
ただ自分はここに残ることを選び、そして]

──紅いね。

[冷えた薔薇に唇を寄せてささやく。
手袋もない手は薔薇の枝に伸び、
少年の手は枝を握りしめた。
何度か。何度も。まるで愛しむかのように。

食い込む棘の痛み。
枝を伝って、花びらのように落ちる赤。
薔薇と雪の匂いに混じる鉄錆の]

(147) 2011/12/23(Fri) 22時半頃

…僕が思いを遂げても、眠ってしまうんだろうか…

[今は、エリアスとは別の意識の中で、
彼に投げかける]

なら、薔薇のトゲを受け入れた、君達とがいい、な。

[眠ってしまうこと。それはきっと開花という、想い遂げた花が散華する、決まりきった運命のこと]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[棘は指先と掌を赤く染める。
そんなことに構う気配を見せる姿はない。
ただ、ひとつふたつと季節外れの花をつけた
その紅薔薇に問う]

…ね、どんなきもち?

[狂った花を咲かせ
惑わせるような香りをまとい
花は何を望んだのだろう]

(161) 2011/12/23(Fri) 23時頃

あんまりこの子、からかっちゃだめだよ?
血圧あがっちゃうから。

[くすくす。お邪魔虫はいなくなったけど]

君はまだ、耐えられる方?
それとも、この子に触るのは、好きじゃない?


[揶揄っちゃ駄目と言われても、止まらないのがこの男。
しっかり揶揄って、顔を寄せるのは、耐えてる訳でなく、その逆。

エリアスはノックスのことを嫌っているが、
その逆はそうではなくて。
それでも、キスをしたいかと言われれば、
否というのは通常時では即答なのだけれど。

――……身に穿たれた棘は、
確実に欲望という名の根を張っていた。
それは、抗えないほど。]


[合わさる唇と唇。
そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。

初めての筈なのに

             嗚呼、この感覚を知っていると思った。]


つーか、さっきから、何してん、スかぁ……

[廊下を歩いている時にも聞こえる、秘密の密会の様子が聞こえて。

ベッドの上で独り、呟く。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[薔薇に唇を近づける。
囁くように問いかけたところで
もとから返事などありはしない。
薔薇が言葉を持ち合わせていないのなら
それはなおのこと]

──。

[寒さで痛みが麻痺している手は
やがて咲くだろう蕾を一輪手折る。
その振動で雪は薔薇からこぼれ落ち
咲いた薔薇は雪を染める赤の上に花弁を散らす。

冷えた空気のなかで濃密な香りは
はっきりと揺らいだ]

(182) 2011/12/23(Fri) 23時半頃

…ゴチソーサマ。
君、なかなか下手だね。

[からかい半分に。
エリアスだってうまいわけないのだけども。
それでも薔薇は、少しその精気を吸い取ったよう]


うげ、なんかくる、しい……

[モリスは締め付けられるような苦しさに、ズボンのベルトを外す。]


 俺のファーストキスがぁああああああ!!!

[モリスに答える訳でないけれど、
薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]

 下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。
 俺は、やればできる子なんだよ!!!

[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]


だったら、やってみればよかったじゃない。
この子だって多分ファーストだよ?

[くすくす。幾分か元気になった薔薇の精はからかうことが仕事のように楽しそう]

君も混ざる?

[モリスの声には誘いの声]


ノッ、クス先輩……

[ノックスの声が聞こえるのは、幻聴なのか現実なのか。]

キスって、マジ、何やってんスかぁ……

[自分の意志とは裏腹に右手は自らの下半身へと伸びていく。]


オレも混ざれって、どうするつもりっスか……

[得体の知れない、誰かとノックスの行為。
モリス自身もはじめての行為でも無いのに体は熱を帯びていく。]


 違うんだよー、エリアスでエリアスじゃないのに
 俺の唇奪われたんだよぉ。

 って、混ざるって何?これ以上ナニする気?

[2人の会話に、プチパニックっぽく騒ぐ。
ナニっと言って、聴いて知っているあれやこれやの知識が、
ぼふんっと脳内で開花して、頬を赤らめた。]


なにって……動物でいうとこの、交尾?

[あっけらかんと言い放つ。
セレストに見られて、エリアスの精神がめっちゃ混乱してるのをよそに、物凄くしらじらしく口にした]

精気を貰うのはそれが一番なんだけど?

[取り付かれた相手が悪かった
多分エリアスがしらふにもどった時にこんなことを聞かされれば、卒倒したままぽしゃってもおかしくない]


オレは……マジでダメっスよ……

[モリスは呻くような声で呟く。]

オレみたいな、汚い人間、なんて、ダメっス……

[モリスは何かを振り払うかのように、汗ばんだ右手をベルトとズボンにかけると、もう一度ズボンとベルトを着け直す。]


汚い?そう。君は汚い人間なんだ?
どこがどう汚いのか、僕はわかんないけど?

…僕はそんなの、気にしないけど。

[薔薇は寒いだけ。傷を癒したいだけ。
薔薇に思いを寄せる人間に、汚いものなんてそうはみない。
花の美しさをたたえてくれる人たちだけ]

君達が薔薇を綺麗といってくれるように
薔薇からも君達は綺麗なんだよ?


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[レオナルドはどうしていたか。
ただ、赤い掌で弱い茎を支え、蕾を手に
少年は玄関のほうへと漸く踵を返すに至る。
濃密な薔薇の匂いはすっかりと体に染みこんで]

…?

[先ほどベネットが肥えていった窓の向こう。
同室者の姿は見えていたが、その前にある眼鏡姿に
長い髪が緩やかに傾げられる]

(204) 2011/12/24(Sat) 00時頃

あれ?あの子、怒ってるのかしらん?

[セレストの様子に薔薇は首を傾げて呟いた]

かわいい子だね。あぁいう子からも、貰いたいなぁ。
さっきの小さな子も面白そうだし。

[悪気のない子供のような呟き]


ヴェスパタインは、ロビンがジェフと話しているのを傍観しつつ、名前を思い出そうとして諦めた。

2011/12/24(Sat) 00時半頃


 交尾って、なんだか響きに浪漫がないなぁ。

[ぽっと赤くなりながら、妙な所にこだわりを見せる。]

 うーん、薔薇ちゃんの望みは精気を得ること?
 枯れそうっていってたから、そうしたら枯れない
 ……のかな。

 でも、俺、愛の営みっていうくらいだから
 それは、恋愛として好きな人としたいなぁ。
 ちゅぅは、またしても、いいかもしれないかもしれないけど。

[モリスが汚いとかなんとか言っている裏で、
ぼそぼそもそもそ何か言っていたのは、
エリアスの保護者が来る前くらいの話。]


なんていうのか、知らないもの。
それに…今さっき知り合ったばかりの僕らに、
恋愛とかそんなもの、あると思う?
僕は君達も嫌いじゃないだけだよ。
薔薇を好いてくれる人は皆好き。

…人間は、交尾をなんていうの?


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…先輩弄りも、後輩で遊ぶのも
あーんまり、感心しないなあ。

[ロビンとジェフのやりとりを窓越しに
遠巻きに眺めていたが、やがて小さくそんなことを呟き。
聴こえる聴こえないは別として、こつりと窓を叩いた。
開けて、とばかりに叩くその手には薔薇の蕾と]

(224) 2011/12/24(Sat) 01時頃

……やべ。くるしい。

[級友を見た途端に、薔薇の香りが強くなって。

微かな声で、悲鳴を上げる。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

───。

[開けて、と。もう一つ硝子を叩いた。
ジェフが気付かないなんて、珍しいこともあるものだと思う。
けれど、逆を言えばそれだけ話している相手に
興味があるのだろう。

じっと。冷えた庭からその様子を眺めて。
硝子を軽く叩いていたものは、指先から、拳を握るに至り───]

(234) 2011/12/24(Sat) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[硝子に向かって振り下ろそうとした拳は、
結局外壁に力なく落ちるだけ。
窓枠の外に、溜息と共に座り込む。

きっと、室内からはもう見えまい]

(236) 2011/12/24(Sat) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

−庭−

[握り締めた手が赤いのは棘のせいか
それとも冷え切ってしまっているせいか。
外壁に背中をつけて、座り込むと体の熱が持っていかれるのがわかる。
溜息は白く消えてしまったが、雪を汚す赤は消えはしない。

雪の上に投げ出された紅い蕾にちらりと視線向けて]

…蕾は、におい、しないんだ。

[少し意外そうに、そんなことを呟いた。
折角摘んだのにつまらなさそうな顔になるのは
見せようと思った相手に気付いてもらえなかったせいか。

見上げれば、吹雪は既に遠い。
空にかかる、真珠のような満月]

(239) 2011/12/24(Sat) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…お前も、俺と一緒だね。

[転がる蕾を摘みあげると月に翳す。
雪の粒が煌いて、少し眩しい。
それをつまみあげる自分の手が酷く汚れて見える。

此の花に気付いたのは、自分でよかったのかと考えていた。
花は黙して語ることはない。
その場に誰が居ようと聴くこともない。

蕾を窓枠にそっと置くと、座り込んだ辺りの雪をかき集め始める。
傷口に雪の冷たさがしみこんだがそんなことは構わない。
握って、固めて、転がして。
その様子は雪にはしゃぐ子供そのもの]

(241) 2011/12/24(Sat) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…?

[雪を転がして、それを二つ作って。
余り大きくない、ところどころ赤に染まった雪だるま。
首を挿げたところで後ろから聞こえてきた音に
少しだけ顔を覗かせた。
その動きのせいで、挿げた首は落ちてしまったけれど]

…馬鹿だなあ。

[同室がなにやら喚いている様子に、今更と呟く。
先ほどの声も聞こえなかったようだし
どうせこれも聴こえないだろう。
けれど、相手の言わないその感情を理解しながら
諦めの悪い自分も馬鹿だと思う。

吐き出す溜息は、自嘲と後悔の匂い]

(247) 2011/12/24(Sat) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ほんとう、馬鹿だなあ。

[また一つ呟いた。
そういうやりとりは人が聞いていないところでやればいいものを。
冬休みだから人が少ないものの、純真な信望者が聞けば
何が起きるか考えたほうが良かろうに、と。

それにしても、玄関先の廊下でやってくれているものだから
こうなると室内に戻るための退路は断たれたに等しく
最早仕方ないと諦めて、窓の下に座り込んだまま
赤の滲む雪だるまと共に一晩を明かすしかなさそうだった。

せめて普段からもう少し温かい格好をするべきかと
黒いカッターシャツとカラージーンズだけという
今の自分の服装を省みて割と真面目に考察をしつつ
まずは薔薇の匂いのする中庭に転がる雪だるまの頭を
もう一度挿げなおすことにした**]

(253) 2011/12/24(Sat) 03時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 03時半頃


[エリアス自身をよそに、薔薇はくすりと笑う]

いいねぇ…青春ってやつかな。
でも悪いことしちゃったみたい…

[別に人が憎いとか、そんな感情は欠片もなくて。
自分が見つめてきた生徒達が、皆かわいいだけのこと]

…ねぇ、君は…薔薇のトゲ、なんともないのかい?

[ノックスとの会話からは、モリスの心情までは汲み取れず]

薔薇のトゲは君に何もささやかない?


……やべ。やっぱり苦しいわ。

[サイラスに顔を覗きこまれた時。そして、その体でベッドに押し込まれた時。

明らかに胸が苦しくなった。]

もしかして、これって、オレ、サイラスの事を……


そ。よかったね、気がついて。
やっぱり、薔薇のトゲは悪戯好きだね。

大丈夫だよ。全然、変じゃない。
そういうものだから。

[薔薇の精は甘い声で囁いた]

…彼に、いうのかい?


あれ、その声は、薔薇の、主さんだっけ?

[モリスは細々とした声で呟く。]

ちょっと聞いてくださいよ。
やっぱりオレ、おかしいっス。サイラスの顔見てると、何か胸が詰まるっつーか、苦しいっつーか……


さ、サイラスに言うって、まさか、やっぱりこれってオレがサイラスの事す……

[モリスはいっそうベッドの上でのた打ちまわっている。]


ヌシってか…僕、ヨーセイってやつ。
庭に咲いてる薔薇の。
なんか今年は妙に調子よくて咲きそうになったのはいいんだけど…
吹雪でいろいろとね。

で?それは確か温泉でもお医者さんでも治せないってやつじゃないの?
棘はお手伝いしかしないからね?

苦しいなら…ゆるめないとね?
きっと彼も、何か苦しいはずだよ。


…そうなんじゃ、ない?

[棘が恋愛感情をもたらすのか、
棘はきっかけにしかならないのか。
そこまでは、人ではない薔薇にはわからない]

否定なんてしないよ。
この子だって…そういう人、いるみたいだし。


で、でも、オレはダメっス。
こういうの、初めてじゃないし、オレは汚い人間っスから。例え好きでも、サイラスとは釣り合わないっス……

[モリスは意気消沈した声で呟く。]


そんなの、僕が知る訳ないじゃないか。
自分で考えて決めなよ。
それとも、僕が似合わないといったら君は諦めるのかい?
諦めたのを人のせいにする?

僕はこの学校の生徒は皆好きだからね。
僕の花が原因でもなんでも、そんな「好き」って感情は、報われてほしいね。


――オレ、バイトで、そういう事した事あるんです。

[少し泣きそうな声でモリスは呟く。]


で?ソレを僕にいって、何ていってほしいの?

…君、もしそのサイラスって子が同じことしてたら、汚いって思うんだ?


最初は、ちょっとぎゅっとさせて、って事だったけど。
実は、帰ってくる前も、薔薇園でちょっと……


違う!サイラスはオレみたいにそんな汚いことはしない!

[直面してもいない相手に怒りをぶつける。]

サイラスはオレみたいに小遣い目当てでそんな事するヤツじゃない!
オレはともかく、アイツをバカにしないでください!

[モリスは少し興奮した様子で叫ぶ。]


そう。薔薇園で。…君の感覚で言ったら、
僕なんて汚く見えてしょうがないんだろうね。

[実際エリアス自身にそんな経験は勿論ないのだけども]

別にいいんじゃない?
僕にはわからないのは、本当なんだから。
君が後悔しなければいいと思うよ。


たとえばの話。
キミのことをサイラスが知らないように、サイラスのことを、キミはどれだけ知ってるのさ。

キミは…否定されたいの。それとも肯定されたいの?
僕に、どんな答えを求めてるのさ。


……肯定も、否定もしてもらう気はないっス。話を聞いてもらいたかった、だけではあるので。
ただ、どうしてこんな気持ちになってるのか、薔薇となんか関係あるのかは、知りたかったスけど。

[モリスは力強く言う。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―中庭―

べにばらさいた
どうしてさいた
はるまでまてず
まふゆにさいた
だれにきいても
だれもしらない
べにばらさいた
ほんとのこたえ

[乾いた空気に乾いた細い歌声。
寒さに強い自信はあるが、そうは言っても
寒いものは寒いに代わりなく。
少しずつ血が流れていくものだから
雪は赤くなるばかり]

(271) 2011/12/24(Sat) 10時半頃

まだ、サイラスに関しては気持ちがまとまってないというか。
アイツの事、好きだけど、自分はアイツにそんな事出来る資格は無いって気持ちは、ありますから。

[モリスは少し間をおいて。]

でも、後悔はするなって言葉は、受け取らせて頂きます。
ありがとう。


そう。聞くだけなら、聞くよ。
でも、答えは求めないでほしい。

…キミは何か、負い目に生きてしまうタイプじゃないのかな。
…咲いた花も、後は散るだけだと、
咲いたことを後悔してるのかもしれない。

でも、いいじゃない。
咲かない花は花ではないもの。
過去のない人間なんて、いないでしょ?
僕は、過去は過去でいいと思うよ。

頑張りな。きっと棘は、後押しだけ。

キミやノックスが思いを遂げることができたら、
薔薇の棘は…

[感染する、とは言わない。
それで人が死ぬわけではないから。
問われても、そこだけはぼかして話をするだろう]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…サイラス?

[少し遠い窓から見える、
こぼれるような金色に軽く首を傾げた。
理由の明確な答えを彼に語るには
幾らか気が引けて苦笑が浮かぶ。
まさか、彼の兄が何をしようとしていたのか
大切にしているのだろう弟には言えまい]

あんまりたくさん雪が積もったから嬉しくてさ。
で、ちょっとついでに薔薇と交流深めてみようと思ったら
失敗しちゃったんだーけ。

…サイラスはいい子だね。
心配してくれて、ありがと。

[雪の上に飛び出してきた後輩に
労いを込めて右の目元に唇をよせた。
年上ぶるには身長が似通いすぎて
少しだけ背伸びをしないといけなかったけれど]

(275) 2011/12/24(Sat) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[昔、似たようなことがあった気がした。
あれは冬の川だったとおもうのだけど。

覚えているやり取りとすれば
幼い声で水か何かの妖精かと聞かれて
違うよって、そんな風にこたえた記憶ぐらいだった]

薔薇がね、この時期に咲いてるんだ。
不思議だろ。何でか解らなくてさ。
だから、聞いたら教えてくれるかなって
思ったんだけど恥ずかしがりやでさあ。

[その代償が赤い手のひらだと示し、
窓枠においた蕾の一枝を手にしながら]

…だれもしらない。
薔薇だけが知ってるんだ。

[冷えた薔薇の香の中に白くため息が凍る]

(279) 2011/12/24(Sat) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[レオナルドに声高に呼ばれたことに
今更目を丸くした]

…はあい。

[間の抜けた、緩い返事。
少しだけ、サイラスに肩を竦めてみせた]

(283) 2011/12/24(Sat) 11時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 11時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

馬鹿って言えばいいのに。

[レオナルドの隠した言葉を曝して抜き取る。
とにかく急かす声が世話しないので
またひとつ肩を竦めレオナルドに従うことにした]

あ、そうだ。

[一度足を止めてサイラスを振り返り]

ジェフにあったら、
隠し事をしたいなら
ちゃんと隠せるところで
隠し通さないとだめだよ、って
そう伝えておいて。

[薔薇の蕾を預けると赤い手のひらを緩く振って、
レオナルドの急かす声にその姿を追った]

(294) 2011/12/24(Sat) 12時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 12時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―中庭付近―

[元生徒会長の後を追って少しもしないうちに
現れたのは毛布を抱えた同室の姿]

…何で

[少しだけ意外そうな声になる。
レオナルドのほうを一度見たあと]

別に、薔薇を見に行っただけ。
向こうにサイラスがいるから、
その毛布、持っていってあげなよ。

[そも、何で持っているのかまでは
己には知りようのないことで。
そういえば相談事があるのではと
視線をジェフからレオナルドへ移す]

(303) 2011/12/24(Sat) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

は?

[思わずこぼれた音は唖然に近い。
何をいきなり言い出すのかこの同室者は。
気がつけば毛布でくるまれていたので
慌てて剥がし、ジェフに突き返した]

他人より、弟のこと心配しなよ!
…大事なんだろ、手を出せないくらい。

[呟いて、同室から逃げるかのごとく
足早にその場所から去ることを選んだ。
冷えた場所にいた反動で室内は妙に暖かくて、
花の香は身を苛むほどに濃い。

故に自分の部屋まで戻ることが酷く億劫だった。
こんなことならレオナルドの部屋にでも
邪魔してやれば良かったと気づいても後の祭り]

(305) 2011/12/24(Sat) 13時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―廊下―

[自分の部屋の扉の前に座り込むこと暫し。
波打つ感情をどうにか鎮め
三つゆっくり息をはく。
部屋に入っていい加減眠ろうとしたとき
そういえば、と思い出したのは
セレストに貸したラテン語のノートのこと。
エリアスが体調を崩しているとしたら
届けてもらうのは悪い気がして、
ドアノブにかけていた手をゆるりとほどいた]

(316) 2011/12/24(Sat) 14時半頃

ヴェスパタインは、エリアスが既に休んでいる可能性を鑑みて控えめに二人の部屋の扉を叩いた。

2011/12/24(Sat) 14時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あれ。悪い、起こした?

[出てきたのがエリアスだったものだから
驚いて瞳は丸くなる。
外にいたその証拠のように
カッターシャツやカラージーンズは所々濡れていたし
赤い雪を作っていたその手にも
傷は確かに残っている]

遅くにごめんねー、セレストいる?
ノート、持ってきてもらうの悪いし
回収しにきたんだけど。

(319) 2011/12/24(Sat) 14時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…苛めたつもりは、なかったんだけど。

[耳元に届くエリアスの声が
何だかいつもと違うものだから
お前大丈夫なのかと聞きたそうな顔で
視線をついうっかり向けてしまったが]

ああ…また行方不明なわけね。
じゃあお邪魔するよ。

[中から聞こえてくる音に察して
苦笑と共に二人の部屋に足を踏み入れる]

(325) 2011/12/24(Sat) 14時半頃

[セックスをどう伝えるか、悩んでいる間に
どうやらモリスの相談コーナーになっていたようで。

モリスの秘密を知って、どうしよーと、おろおろと
するものだから、会話に挟まることもなく。]

 えーちょっとまってー。
 モリスはともかく、
 俺には想い告げるような相手いないよー。

[言葉を発したのは、最後になって。
将来情熱をかけられるものを見つけること叶ってなく、
それは人に対しても未だ*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ごめんなさい。

[エリアスの言葉にしゅんとして、頭を下げた。
謝るなら薔薇に謝るべきだったのは
じぶんでもちゃんと理解している]

ああ、多分化学の授業の後に貸したからじゃない?
役に立ったなら良かったよ。
お礼は遠慮なくいただきます。

[セレストから差し出されたチョコレートを
機嫌よくノートと一緒に回収して]

(340) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

覚えとく。

[かくん、と首を縦に振った。
エリアスって植物が好きなのだろうかと
そんなことを考えたくらいだったが、
彼の笑みがやはりいつもと違うのでどこか緊張する]

勉強してないって言われたら回収できないけど。
…ああ、これはこれでいいんだ。
ありがとね、セレスト。

[手を緩く握って首を横に振るが、
次の瞬間にはエリアスが差し出してくれた
ジンジャーマンを目をキラキラさせて受領していた。
お菓子、大好き]

(345) 2011/12/24(Sat) 15時半頃

ヴェスパタインは、エリアスにひどくうろたえた。

2011/12/24(Sat) 15時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あ、はい。
おじゃましまし、たぁ。

[お菓子とノートを回収すると
ぺこりと頭を下げて勢いよく逃げた。
セレストが優しくしてくれても
エリアスが怖くてそれどころじゃない。
物凄い勢いで逃げた。もとい部屋を出た。

エリアスこわい]

(353) 2011/12/24(Sat) 16時半頃

あれ、ま。

[ヴェスパタインが逃げていくのに驚いた顔してみた]

…折角薔薇の棘のケガを、手当てしちゃ駄目じゃないか。
だから少し、怒ったのに。
嫉妬したのかと思ったのかな。

かわいい子だね。皆。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―廊下―

[エリアスとセレストの部屋を出て、
廊下に独りになったことで
上がった気分が一気に下がる。
やっぱりエリアスには嫌われていると
実感しつつ]

…ツリーって

[どこにあったっけ、と小さく首を傾げた]

(355) 2011/12/24(Sat) 17時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あ、どうも。

[さっきぶりとばかりに少しだけ頭を下げた。
手のことを指摘されると、さっと後ろに隠しつつ]

いや、セレストにノートを貸してて。
課題に使うんで、返してもらったとこ。
そんで、お礼にっておやつ貰って。

[苦笑と共にノートやお菓子を示す。
そっちこそ何故というように首を捻って]

(358) 2011/12/24(Sat) 18時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…はは、そうともいう。

[軽く肩を竦めて浮かぶ苦笑。
後ろの扉が開けば少し驚きもしたけど]

セレスト。
エリアス独りにしていいの?

[少し驚いて同級生を見る。
ノックスやオスカーは食堂で見ただけだが
思わず浮かぶのは軽い笑い]

みんな、自由だなあ…。
うちの同室も、今は何してるんだか。

(361) 2011/12/24(Sat) 18時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ああ、うん。

[サイラスの名前が出てくると小さく頷く。
小言と聞くと首を横に振ったか]

違うよ。
俺が先に来ちゃったからさ、
そのあとはよくわかんなくて。

医務室は、俺はいいや。自分のせいだし。
セレストも、エリアスが心配しないうちに戻りなね。

[べネットがすり抜けていくのを止めはしない]

(366) 2011/12/24(Sat) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

はあーい。
わかってるよ。

[子供のような返事を返してベネットを見送り
医務室に向かうセレストを見送る。
今度こそ部屋に入ろうとしたところで
足音がひとつ聞こえて視線を向ければ]

…何か。

[聞こえてきた足音の主は、
ついさっき見覚えのある元生徒会長──**]

(370) 2011/12/24(Sat) 20時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 20時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―自室前廊下―

…別に。
追ってくるか、試しただけ。
優先らしいから?

[手当てをという言葉を右から左へ受け流し
口許に浮かぶ笑みはどこか自嘲を帯びていた。
レオナルドへ視線を向けつつ]

でも、結局来たのは本人じゃないし。
口先だけでどうにかできるって思う程度に
俺のことはどうでもよかったみたいだ。

…それよりそっちこそ、わざわざ追ってきたわけ。
大変だね、イイ人やるのも。

(401) 2011/12/24(Sat) 22時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 22時半頃


…カワイソウな子。

[諦めだけで今までを生きてたエリアスに、
あざ笑うような、哀れむような。
ただ、同情だけは寄せない薔薇の精]


…誰か……。

どうしたらいいの。
どうしたら、忘れられるんだろう。

[それはエリアスの呟き。
薔薇の精のそれではなくて。

悲しさだけが漂う気配]


えっ、エリアス先輩……?

[突然の呟きにモリスは動きが、止まる。]


…忘れたいだけなんだ。
ただ、辛い、だけ……

[シーツを握る手に力が入る。
ぽたぽたと涙だけが零れて。

答えの声に、違和感すら感じずに]

…もう、いやだ…。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

いらない。
行かない。
必要ない。

[差し出す手を断り、改めて手を引っ込める。
幼いという自覚があるからこそ、
口許は歪むばかり]

…弟、ね。

[その方がまだましだったと
言葉にせずとも表情が言う]

(416) 2011/12/24(Sat) 23時頃

[夢から目覚めさてた声は、2つ。
1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]

 うん?どーしたのー……

[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]


ん〜?どうしたんだろうね、この子。

[答えを返すのは薔薇の精]

随分混乱してるみたいだけど?
君達なんか言ったの?


……っ。

[聞こえてくる嗚咽。
エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。

近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]


…キミ、誰かしらないけど。
バイトで、とか、言っていなかった?

[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。
この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]

バイトなら…誰とでも、できる?
忘れさせて、くれる…?


……いいんスか。忘れちゃって。

[モリスは少し躊躇を見せると]

オレも忘れたいこと、あるし。
先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。

[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。

それで、きっと、いい。

自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。
金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]


……

お願い……


 むにゃ……。

[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…見なかったことにすればいい。
忘れたらいいじゃない。

[息を吐き出して、自分の部屋のドアノブを開く。
ノートもチョコもクッキーも
しまってしまいたいと思ったのだが]

…?

[別に扉の開く音>>421が聞こえた気がして
視線をそちらに向ける。]

(436) 2011/12/24(Sat) 23時半頃

……どこまで行けばいーんすか?
さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。

[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]


…防音室。あそこなら、聞こえない。

[逢引も、それ以上のことも]


……わかりました。
今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。


キミが…モリス…?

[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は
彼を見る。
戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]

約束。忘れさせ、て……


オレがモリスですけど、ね。

[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]

別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

っ、離せよ。

[手を掴まれれば順当に睨む選択肢があるばかり。
扉の音のほうから、視線は元生徒会長へと向かう。
丁度、手負いの野良猫みたいな目をしていた]

離せったら。

[振りほどこうと試してはみるものの
上級生相手に敵うのかどうか]

(455) 2011/12/25(Sun) 00時頃

つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。

[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]


…抱いてくれる?

[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

はあ?
…意味わかんない。

[腕を掴む力の強さに幾等か眉を顰める。
それでも、傷口が染みて反抗するその気力が軽く削がれて。
塞がりかけた傷口から滲むのは赤い色]

とにかく、断る。
俺は、このまんまで、いい。

[傷口も。
目と耳を塞ぎ続けてただ笑うだけの生活も
すべて自分が選んだことだから]

(464) 2011/12/25(Sun) 00時半頃

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