人狼議事


194 花籠遊里

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視点:




―――私が厭きて仕舞わぬうちに。
 
 



 ―――…朧掛かる藤を愛でるのも一つの愉悦。
 朱華の丁助詰んのも悪くねぇな。

 ニコラス坊やに花遊び教えてやんのも吝かじぇねぇし…、
 おう、女衒も着てるのかい。そいつぁ、剛毅だ。

[廊下を渡る際に呟いたのは、シーシャの後姿を垣間見た所為。
うっそりと、悪辣なる男は今宵の華を計りに掛けて笑んだ。*]


【人】 呉服問屋 藤之助

[どうやら赤の花は此方に気付いた様子>>8
緩やかな視線に邪魔をするつもりはないですよ、と会釈だけ小さく返し

宵闇の中でライターの火に照らされた緋赤の髪が淡く光っており、何とも幻想的なと思う
蛍の様に身を焦がす位の明るさのそれを横目に見つつ、部屋へ帰ろうと歩みを進めた]

(10) 2014/09/14(Sun) 16時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/14(Sun) 16時半頃



[さあどうしたものかと男は一人首を傾げた。
脳裏に印象付くのは淡藤の君。しかしされとて朧な花の言うように、ひとつひとつ味を確かめに行っても悪くは無いと、疼く心中ただ胸中のみに抑え、ゆうるり靴先を花主の腰の据える方へ]

  ――いち、に、

[ひいふうみいと目にした花を指折り数え歩む中に、
軈て視界の端、廊下の先に一人の男を見付けたのなら、目を細めその様子を伺い見たことだろう]


[そうして、ふと覚える視線。
顔を起こせば、花にも見間違えるほど美しい蝶が一頭。
緩やか指先振って簡単な挨拶向けると、ニィと口角が捩じれた。]

 毛並み違いが好きそうな顔をしてやがるな。
 ニコラス坊やと喧嘩するなよ。

[肥えた眸の色など、見れば解かる。

密やかに飛ばす声は、喉を震わせつつも。
乱痴気騒ぎも好む男は、彼のような作法を知らない。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[先程別れ、何処かへと飛んで行った蝶に呼びとめられれば>>11そちらの方を振り向いて。夜色の髪が一房耳元にかかる]

貴方様こそそろそろ宵も酣、翅を休めなくていいのですか?
温かな吾亦紅や光によっては銀に彩られる淡藤、薄桃の可憐な櫻、柔らかな朧月と魅力的なもありましょうに。

[ふと香ったのは煙管のモノではなく紙でできた煙草のものだったろうか。どこかムスクにも似た]

……煙草ですか。

[珍しく、その香りに興味を示した]

(15) 2014/09/14(Sun) 19時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[ウィステリアと例えられれば>>16藤鼠色の着物がゆらりと夜風に揺れ]

輝く銀藤の前では色褪せましょう。
開花時期ではないですが…そうですね、気には、なります。

[蝶の口元緩く指が動く。その様子を見ながら眼差し注ぐはその先にある煙草の焔
友人とは違うその香りに興味が惹かれたとは告げず、唯気になる、とだけ言って]

(17) 2014/09/14(Sun) 19時半頃

[今日は様々な花を見知った…。
見かけただけでまだ会話を交わしていない花もいる。

さてどの花に留まろうか。
先ほどは亀吉に意味ありげな言葉をかけたものの、
まだ何一つ心に決めたことはない。

可憐な櫻の梢に止まるのは居心地が良さそうだ。
さっきの言葉通り亀吉に会いに行くのだっていい。
まだ言葉を交わしてない丁助の人となりを知るために
一晩を共にするのはどうだろうか。
とりあえずヘクターさんに相談してみるという手もあるか…。

そんなことを考え歩んでいれば、二人の蝶が会話を交わしている場面に出くわしただろうか。]


[花達と余暇を愉しんでいれば、新たに集う一羽の煌き。
悪事を企むように、性質の悪い顔を晒して彼も傍に呼んだ。]

 相変わらず、お前さんは天性の色男だねぇ。
 目移りしてるって、顔に書いてあるぜ?

[揶揄を坊やと呼んで憚らぬ彼に掛けると、視線は更にスライド。
シーシャの後頭部へと投じる眼差し。]

 お前さんは如何するね。
 なぁに、どうせ毎晩夜は暮れる。
 お前さんも道楽者を気取るなら、俺がさっさと買っちまうぜ?


【人】 呉服問屋 藤之助

……癖、ですか。
でも、咲き誇る花見るのはとても目の保養になるものですので。

[とはいえ年上の、普段優しい花達の奏でる嬌声は、耳に届いたなら恥ずかしくなるのだなんて言えずに――自分の人らしい感情、羞恥心等他者に見せるのは、躊躇われていたためである]

ハイカラなものは好きですよ。
刻み煙草も好きですが、葉巻の香りもどこか落ち着く。
煙草盆も地下の部屋にはあるでしょうね。

[片目細めて問う蝶に、言の葉返して居れば蝶の視界に映る紅色>>18に瞳揺らすのを見る
炎はくすむどころかより一層燃えあがるだろう、なんて思うがこちらからそれを言うのは野暮というものだろう
笑みを深くした牡丹の花を見れば何処か色香を漂わせている様に感じただろうか]

(20) 2014/09/14(Sun) 20時頃

 色男だなんてそんな。
 目移りしてるのは確かですが。

[面と向かって軽い調子で色男だなんて言われて顔が少し熱くなった。世辞にしてもこんな率直な言葉は早々聞かない。]

 そういえば丁助さんという花をご存知ですか?
 ちょっと中庭で見かけて、
 話してみたかったんですけど、会えずじまいで。
 興味はあるんですけどね…。

[この館に何度か来ている様子のヘクターなら、丁助がどのような花か知っているだろうかと尋ねてみた。]


[花よりも濃い色を醸し出す羽音の群れ
人の集う場所には美味い物が付き物だと足を揃えたはいいものの、どうやら味覚が異なる蝶ばかりのようで。

そもそも男はまだ廊下すら歩んでいない。掃除をしに来た訳でもあるまいに……朱色の花と言の葉を交わせた事は収穫であったが。]

……まだ決めあぐねてる所でなァ
何ならお前らが先に決めてくれ。
残った花を、両手に抱えて降りて行くのも悪くねェし。

[羽ばたきの中でも、最も線が細い音のする方に視線を流す。「丁助」という名までは聞いた事が無く黙りこくって端正な顔立ちを眺めるだけだが。]


【人】 呉服問屋 藤之助

…よろしいのですか?

[銀の蝶から此方に差し出された箱>>27、では1本と小さく会釈してそれを手に取る
実は煙草は初めてで、咥えてから――確か火種を灯すのだっけと思い至るもその手のモノは持っておらず。はむ、と端の方を歯で噛んだろう]


[此方に笑み見せる丁助は、赤く先端色づいた煙草の煙に抱かれてどこか妖艶さを感じる
此方も柔らかに笑むが、口に咥えた噛み煙草の苦さに少しだけ目元が震えたのは、誰にも気付かれていないと信じたい]

(30) 2014/09/14(Sun) 21時頃

 ああ、丁助は中々の悪辣よ。
 坊やも冒険家じゃねぇの、アレが欲しいかい。

[軽く口笛鳴らすように貰ったばかりの煙を燻らせた。
そうして、会話に加わるシーシャの奔放さも鑑みる事数秒]

 ―――…なら、大盤振る舞いでもすっかな。


愉しませておくれよ?

花も蝶も。
籠の中で、妖艶に。

くふはははは…


【人】 呉服問屋 藤之助

[煙を吹きつけられれば反射的、少しだけ目を閉じて
呟かれた言葉に]

……朧ならきっと、貴方のお気に召すかと。
でも手荒にはしないであげて下さいね?
[優しい人ですからと友人を思い浮かべればそう告げて、朧を呼びに行ったろうか]

(35) 2014/09/14(Sun) 21時半頃

[花にも蝶にも届くまい。
男の高笑いは、闇に溶け *消ゆ*]


朧、朧はいますか?
……その……茶色の蝶が貴方を呼んでいるのです。

もしかしたら彼への指名なのだろうか――多分そうだと思うと年の離れた友人を探す


 へえ、あんなに優しそうなのに悪辣なんですか?
 それはますます興味が湧いてきました。
 正直アレもコレも欲しくて困ってしまいます。

[言って、恥ずかしげに頬を掻く。
しかし強欲は良くない。

少しの間目を閉じて考えると、
この日一番心に残った花を摘むことに決めた。
その姿を見せていない時にすら会話の端々に現れて、
僕の興味を掻き立てたあの無垢な花を。]

 でも今夜のところは僕、
 櫻子さんと一緒にいたいですかね。

[心情を蝶の群れに吐露するとくすくすと笑った。]



 そりゃそうよ、花だけ見て実が知れようかね。
 次々手を付けるは、良き蝶よ。

 ―――櫻子を摘むなら、たんと甘く可愛がってやんな。
 お前さんの蜜を鱈腹含んだ櫻なれば、俺の食指も伸びようや。

[ニコラスの声に離れゆく男が煙と共に悪趣味を吐き出して。
また、花を責める一手を一つ打つ。

大変美しく笑んだ良家の子息に、いけねぇ坊やだ。と、
彼の貪欲誉めそやすよう、甘く囁いたが最後。*]


 えへへ、分かりました。

[去っていくヘクターに目を細めて了解の意を。

それにしても食指が伸びる、とは他の花たちを揶揄っていたみたいに櫻子のことを虐めるつもりなのだろうか。

…それはそれで「興味」がある。

ヘクターが去り際に耳元に囁いた言葉ににやりと笑んで、少し間を置いて自分も花主の下へと。]



[――次々と歩みを宵闇へと向けて行く彼等の背中を見、ただ男は無機質な表情を仄灯りに照らして居た。]

  こんな夜から大盤振る舞いなんて、随分なことだね

[先に投げられた言葉に返すように、小さく吐息を漏らしながら派手な背を見送る。
そうして脳裏に返るは朧月夜。揺らめく月光空より降り。
ただその月を手に入れたとならば――この飢えも満たせようか]

  …。あの淡藤、今夜は俺が貰う。

[ただ廊下にその声を反響させたとならば、男もまた名も知らぬ花主の元へとその姿を見せに、声を届けに行ったことだろう]*


[男が言った矢先お客は二輪刺しを所望したように思えて、買われた者達には同情の二文字を送る。

次いで、考えがあってか天然なのか……天然だとしたら末恐ろしいが、頬にかかったブロンドの奥を恥ずかしげに染める蝶の提案に頷く。]

櫻子……慎ましい風の、アイツかな?
まだ俺も買った事がねェ花だ。
土産話、期待してるよ。

[言っては、続いて廊下に消え行く二人を見送るだろう。]


【人】 呉服問屋 藤之助

ー少し前ー
[苦みに震えた目元を見咎められていたとは思いもせず>>37、紅の花に会釈をして踵を返し、廊下を歩く

複数に混じるのは実は初めてで不安なことは、洩らしはしないが揺れる瞳に色づいていたろうか
朧を呼んだ後白一色の着物に袖を通す
焚き染めた香により僅かに香るは白梅紅、鏡面と言われた自分に戻る儀式

今宵も蝶の前で花開かんと、すっくと立ち上がり朧と共に地下牢へと向かった]

(43) 2014/09/14(Sun) 22時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/14(Sun) 22時半頃


[聞く前に残った一羽が指名したのは、日頃男が懇意にしている花の色。]

おうおう、了解。
今夜の花とは丁度いっしょにいる事だ。
お手手繋いで行こうかねェ。

[穏やかな気を纏う男の姿が見えなくなったならば、自分も後を追って*]


【人】 呉服問屋 藤之助

[友と共に降りる地下牢、平常の顔を保ってはいたが困惑を隠しきれぬのは隣の友人も同じ様で>>46

一声、蝶に声掛ける友人の冷涼な声が地下牢に響き渡る。自分も人形の様だと揶揄された笑みを形作れば]

――お待たせ致しました。

[と、牢の中の蝶>>40へと告げる
唯、隣に友がいるということや複数人が初めてだという揺らぎが、鏡面に僅かに細波をたてていた]

(49) 2014/09/14(Sun) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

むしろ忘れられなくなるかもしれませんよ。何にとは、言いませんが――――よしなに。

[此方へと誘う腕>>50にそう応えればその翅へと藤の花が触れんと房を垂らす。尾骶骨の辺りを触れる指>>51は迷いもなく、彼の手慣れた様子を伺わせた
友の顎先武骨な、しかし力強いであろう指がかかれば少しだけ心配そうな色を宿し朧の方を見つめたろう。朧月に口付ける際、男が問うた事に鏡面は揺らぐ]

……私は……

[珍しくも動揺を露わにしたのを見ればこの蝶はどんな反応したろうか
答えずともいい、という言葉に今は甘えて口を噤む。それが答えだとは思いもよらずに
内心漣をたてていたからか、双丘に彼の指が這い弄べば]

……っ

[吐息に混じる様に声が小さく、漏れ出たろう]

(56) 2014/09/14(Sun) 23時半頃

[慣れた動作で腕へ収まる隣の友人
自分も楚々とそんな風に――普段ならできるはずだがかの男の腕へと留まる瞬間僅か、体が震えた
これではまるでおぼこではないかと自分を叱咤し次の瞬間にはいつもの、顔に]


[どこか何時もの様子………とは言っても闇夜に浮かぶ藤之助の姿を見た事は無いに等しかったか……に
心配そうに藤之助を一瞬みやる。視線は合っただろうか。
瞬きをしてしまえばその色も消え失せ意識は無理やり蝶へと。]


[視線が合えば少しだけ自分の瞳に浮かんだ不安を気取られてしまったろうか。心配そうな色を宿した眼差しに、大丈夫とばかりに笑みを浮かべる
瞬き一つで蝶へと心向ける彼を見れば、自分もまた蝶へと意識を戻す]


【人】 呉服問屋 藤之助

それは貴方様が判断することでしょう。
それとも自分では選べないと?

[茶化す言葉>>63にはいつもの硝子の様な黒瞳向けるも、隣の友へと向けた視線に気づかれたのかと漣は揺らめく
膝が崩れ落ちる前に肩を貸されればそれを享受し。着物の上から藪を分け入る様にと侵す指
友の吐息零す音、聞こえる水音>>60それが耳に届けば滅多とない事ではあるが、おぼこの様に体が跳ねた
慰める様に弄ぶ様に、男の指は此方を掠め爪弾き。

『……嬲りたくなる。』

朧月に向けられたその声に一瞬咎める様な光を宿し蝶を見るも、それは花には許されぬこと。
一度目を閉じそれを消せば心配そうな視線>>66に大丈夫とばかりに笑みを見せる、が]

……っ。

[背後の窄まりを絹の上から一瞬、触れられれば目尻に朱が宿ったどうか]

(67) 2014/09/15(Mon) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

別段そう言うことはありませぬ。
…斯様な事もありませんよ。私は花、蝶に買われた存在故に。

[問いかけ>>71にはそう返すも揺れる瞳がそれを嘘にしていた。依怙地を張れば友に迷惑がかかるのか、と蝶の口からの言葉に、狼狽する様子は鏡の様に凪いでいると言われた普段とは一線をかしており、表面は取り繕ってはいるものの困惑は全身をゆっくり浸していった

白裾を掻き分け武骨な指が菊座に触れる
びくり、と肩を震わせれば一房に括った黒髪が跳ねた]

……貴方様の、お望みのまま。

[今まで湖面とも云われてきた
相手が望むまま反応を返すもまるで鏡に映った自分を抱いているようだと言われた事が何度あったか。それは本音の感情を抱かれる時に出さぬ故のことであった
それが面白いと買う客もあれど一見すればもういいという客の方が多かった
自分から誘えという言の葉、常の様にとしようとするも一瞬羞恥浮かべた友人>>72を見れば揺らぎ、まるで生娘が手管も分からず縋るような色を蝶に見せた

だが、その色を即座に散らせ、まるで指を咥えこむかの様に窄まりに押しつけるようにして緩やかに腰を揺らせ、そ、と彼の肩に手を置いてその鎖骨をゆるりなぞった]

(75) 2014/09/15(Mon) 01時半頃



 それが僕の『しあわせ』なのです。
 
 




[窓に映るは、薄明かり。
 蝋燭のくゆる姿に、今暫く時を遡ることを
 どうか、お許し頂ければと思います。]
 
 


── 広間での刻 ──

[亀吉さんが隣に腰掛けて下さった時のことにございます。
 振り返り、微笑み返した表情は
 何時ものように、微笑ましいそれではなかったのです。

 書物綴る呪いの言葉に、僕は大切な人を思い出しておりました。

 勉強にと開きましたのは別の頁でありました。
 けれど僕はふと、問わずに居られなかったのです。]

 亀吉さん。
 あなたには、『特別な御方』は居られますか?

[違う異国の言葉を射干玉に移しながら。
 僕は先程の言葉を心に返していたのでございます。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[人らしくなってきた、と笑みを浮かべる蝶>>81掛け布どころか鏡の中まで侵入しそうな視線が何故か怖い、と感じ
抱きよせた腕は力強く、鏡台の骨組みを揺らす。背が撓るのと同時に束ねられた髪が2,3本虚空に散った
花薄雪の香油の香りが彼の先程吸っていた煙草の香りと混じり合い麝香の様な色を帯びる
夢心地、よりもむしろ夢から引き摺りだす様なそれにひくり、と鼻が鳴った

『親鳥の振り』

その言葉にはっとした視線返せばそれと同時に蕾を拓く香油に濡れた指先。それは花弁が朝露に濡れて開かれる様に緩やかに、優しく。まるで初物を相手にしているかのようなその扱いに、朱が奔るのを止められぬ

つぷり、と内へとそれが誘われれば熱を帯びた吐息が零れ、中で緩く形を変えれば圧迫感に本の僅か眉を寄せ、耐える
されど啼けと手首に口付け囁く蝶の鱗粉は、それを許さぬとばかりに絡みつく

それになぞる指先が震える様はまるで粗悪な鏡が衝撃で少しばかり罅割れた様だった]

(89) 2014/09/15(Mon) 02時半頃

 
 
‘Tis better to have loved and lost

 than never to have loved at all.


[流暢に唇が、呪いの言葉を紡ぎます。
 その意味は亀吉さんには判らないでしょう。
 それを教えて差し上げるための、この時間に
 僕は、訊かずしていられなかったのです。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[教える様に奉仕して見せろと男の逞しい竿が夜気に晒される>>76
それに一瞬息詰まらせつつも手慣れた様に奉仕する友>>84

月明かりも届かぬ地下牢、宴は始まったとばかりに**]

(90) 2014/09/15(Mon) 02時半頃

 ───亀吉さんは『しあわせ』ですか?

[下がる眉が寂しげに。
 揺れそうな射干玉が、亀吉さんを見詰めていたのでありました。]


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 02時半頃


─広間での刻─

[流れるような闇色を揺らし振り返った先。
浮かべられた口元の弧に少しの間戸惑いを窺えたのはきっと。
広間を照らす月灯りのそば、傍らに存在する梢のみだろう

戸惑いつつも笑みを浮かべてしまったのは、その中に滲む芯に触れた気がした悦び。
それでもこの花弁に群い喰らおうとする、その陰の存在を邪推すれば表情は曇ったのだった。]


[かける言葉が見当たらず、口先は先程のやり取りを演じ。
勉強会が始まったのなら、書に刻まれた文字を幼子のように読み上げていたでしょうが。

唐突に匂いを増す射干玉の香りに、飲み込まれるように唇を動かしたのだった。]


──…特別、ですか?

[惑うまま鸚鵡のように繰り返せば、口籠らせ。
けれども何か答えなければならない。見えない何かに促されるよう、悩んだ結果、唇が紡いだのは──…]


…私には、愛が何なのか、どのようなものなのかは……分かりません。

ただ、誰かを特別に思い、思われることは…。果たして本当に幸せ、なのでしょうか。

[薄桃の唇から紡がれる謳いが呪詛であるなんて、露ほどにも知らず。
首を傾げつつも、凪いだ瞳で一輪の花を見つめて。]

──…いいえ。

だって、貴方が哀しんでおられるから。

[言い切っては、今にも零れそうに湖畔にて揺れる射干玉に。
時計の針が重なるまでの暫しの間。

そっと、きめ細かな白い手に腕を伸ばしただろう。
もし許されたのなら、重ねようと。
少しでも戸惑う素振りを感じたのならすぐに膝に下ろしたけれども。

双眸はただただ、僅か睫毛伏せつつ憂いたように、灯る。]


[僕の突然の問いはきっと亀吉さんを困らせていたことでしょう。
 『特別』を鸚鵡返しする声をききました
 籠らせてしまった挙げ句、それでも亀吉さんは言の葉に思いを乗せてくれたように思います。

 「誰かを特別に思い、思われることは…。果たして本当に幸せ、なのでしょうか。」

 僕はこのとき、とても寂しい顔をしてしまったように思います。]


 僕にも、判りません。
 愛がどんなものであるのか、などと。

[『花』には必要のないものなのです。
 僕たちは愛し、愛されるのではありません。
 『蝶』を惑わせ、誘惑し、休ませ、慈しみ、夢を魅せる。
 ですから僕には到底、判らぬのです。

 「真実の愛は朽ちることがない」などと。
 判るはずがないのです。]


[僕の手に、ゆっくりと重なる手がありました
 嫌がる素振りも、戸惑うこともありませんでした。
 僕はその手に手を重ね、ゆるりと此方側へ引いたのでございます。

 身長の差のせいでしょう。
 いえ、元からそうしようと思ってだったのかもしれません。
 僕は亀吉さんの手を引く反動にて、彼の胸元へとその身を預けたのでございます。

 射干玉は酷く哀しげな色をして、見上げておりました。
 揺れ揺らぎはすれども、雫が落つることはやはりなかったのでございます。]


 僕の『先生』は、愛など要らぬと僕に教え。
 懇意の蝶の毒牙にかかり。
 『特別』を知り、『愛』の中に、なく、なられたのです。

[この廓でその毒にかかるとどうなるか。
 『花』は聞かされずとも、みなが感じ取っているでしょう。
 僕は、僕を厳しく優しく育ててくれたその『花』の末路をしっております。
 だからこそ、僕は凛とした『櫻の花』であろうとしているというのに。]

 それを、少し思い出して…。
 辛かったのです。

[『しあわせ』ですか、という問いに『いいえ』と答えたその人に。
 僕は遠慮もなく、きゅうと抱きついていたのでございました。]


 特別など、あってはならぬのです。

 『花』は蝶を選んではなりません。
 『花』は翅がほしいと願ってはなりません。

 何方かを好いても
 何方をも嫌っても

 けっして、ならぬのですよ。

[まるで言い聞かせるように零れた言の葉。
 嗚呼、また気遣って喋らせてしまうでしょうか
 あのときの複雑に曇った笑顔の奥底を知らず。
 僕は暫く、亀吉さんの胸に身体を預けていたのでございます**]


[浮き上がるうら淋げなお顔
瞳の中に宿したのなら、暫し胸を締め付ける感覚に戸惑うように瞳を泳がせていたものの、続いて薄桃色が紡いだ言葉には、そっと瞼を下ろす。

花を愛づる彼が愛を知らない、だなんて。
淡藤にはひとつの虚言のように思えてしまったために。

全てが嘘だとは思っている訳では無く。
まるで己に言い聞かせているように聞こえた、というだけ。]

判らない。
…そういうことにしておきましょう。

[こんなにも寂しげに愛を判らないとと告げる言葉に、うまくかける言葉は思い付かず。
だからと言って判らないという結論には寂しく思うのもあり。
曖昧なお返事を返したのだったか。]


[伸ばした指先は花を愛づる手のひらと重なる。
そのことにホッと一息を吐けど、少しして緩慢ながらも引かれてしまえば、虚を突かれた身体は、素直に小さな頭を胸元にて受け止めただろう。

そして揺れる射干玉には、無意識の内に噤んでいた唇を許し。
揺れはするものの、雫を伝わせることのない頬に人差し指を伸ばしたのなら拭うような素振りをして。]

──…。

[そっと自身よりも幾分か華奢に思える肩に腕を回すことができたなら、宥めるように黒髪を梳きつつ、全ての言葉を飲み込んで。

そっと先人の教えに耳を傾ければ、愛の夢で花弁散らした花の存在を知ったのだった]


………。

[桜の唇から紡がれる“先生”とその周りをつ移ろう蝶の末路

きゅうと抱きつかれたのなら、拒むこと無く享受しただろう。

「辛い」「少し思い出して」と、彼の口振りから推測するに教えを伝えたという花の末路に足を踏み入れようとしてしてまったのだろうか。

…一体誰が? 呟きは声にはせず心の中で押しとどめれば、耳にする先生の言葉]


[きっと、きっとこの御人の胸の内には“特別な人”がいらっしゃるのだろう。

それがどのような味の実なのかは流石に判らずとも、己に言い聞かせるような言の葉に。ただ小さく頷いただろう。]

……ええ。分かっておりますとも。

[けれど、蝶に選ばれ摘み取られてしまったのならどうするのだろう。

唇を迷うように閉じては開きを繰り返していたけれど。

胸元にかかる重みと花の匂いに暫し、酔うように結局目蓋を閉じたのだった。]**


[僕の言葉に、亀吉さんの表情は細やかながらも変化を見せるようでありました。
 寂しげな表情には、目を泳がせておられましたし
 紡いだ言葉には、瞼が閉じられてしまったのです。

 「…そういうことにしておきましょう。」

 亀吉さんの選んだ言の葉に、半分は救われた気がしました。
 ですが残り半分は?
 詰まる思いを胸に押し込み、僕は身を寄せたのでございます。]


[とん、と。
 一度胸元に添えることを許された頭は、そっと微かな音を立てました。
 亀吉さんという御方は、とてもお優しい方です。
 何も謂わずに突然と身を預けた僕のことを責めることもなく
 享受し、果てはその指で頬を撫でてまで下さるのです。
 涙など枯れ果てた、可愛いげのない櫻の枝葉を
 淡藤の蔓が、柔らかく撫ぜてゆきました。
 落ちることも、流れることもない朝露。
 その色も、その味も、僕自身とて知ることなどないのです。

 亀吉さんの手が、僕の肩へと回るのならば
 僕はまるでそれが自然であるかのように、身体を彼へと擦り寄せました。
 眸同じく射干玉の髪を梳く手に、吐息を溢したのでございます。]


[暫くは、流れるだけの時をまるで止めるようにして
 『花』が『花』へと、寄り添いあっていたのでございます。
 髪を梳く指先、伸ばした艶やかなその毛先が着物に擦れ
 長い睫毛が、上と下とで合わさる音だけが
 ただ、止められぬ時の移ろいの中で
 微かに響いていたのでございます。]

 ……、…ありがとうございます。

[やがてはそんな穏やかで、どこか寂しげな時も終わりを迎えねばなりません。
 このままでいられたらと、我儘を口にしてしまうよりも前に
 僕は寄せていた身を、緩やかに離しました。]


 あなたは、とても聡明な『花』。
 朧さんからは振舞いや、花たるそのお心を。
 僕からは読み書きや、言の葉に乗せられる想いを。
 きっと藤之助さんからは、柔らかなお心遣いを。
 きっと丁助さんからは、その面に浮かべる笑みを。
 こんなにも『先生』が居てくれるのですから、とても美しく咲き誇れるでしょう。

 『花』として、あなたと巡り会えたこの『仕合せ』を
 僕は本当に『しあわせ』に思います。

[離れを惜しみ、僕は彼を象徴する淡藤に細い指先を伸ばしました。
 慈しむように撫で、僕は背を伸ばし。
 薄い櫻色の唇で触れることは、許されたでしょうか。
 許されたならばその髪に、そっとやわらかな感触が音もなく触れたことでしょう。]


 今日は、あまりしっかりとお勉強が出来ませんでしたね。

[身体を離してからは、そんなことを紡ぎました。
 ふふっと笑みを溢す表情と、異国の呪いへと落とした表情とは明らかに違う
 いつもの朗らかな微笑みを、彼に向けていたのでございます。]

 時間のある時だなんて、寂しいことを仰るのですか?
 僕はいつでも、此処におります。
 居なければ書斎、居なければ中庭。

 「お会いしたかったので、会いに来ました。」

 また、そう謂って下さい。

[繰り返すは、意趣返しに溢された言葉でありました。
 ありがとうございますともう一度告げたのならば
 僕は小さく頭を下げて、彼を上目に見つめた後に
 その場を離れたのでございます**]


[この御方のように、優しげな笑みなど浮かべない
 高慢で傲慢なひとひらが、僕の脳裏をよぎっても。

 ひとつ、落とす言の葉は音になどなるはずもないのです。]


[淡藤は桜の梢と寄り添うように腕を回しただろう。
さすればごく自然な動作でふわりとした花の匂いが近付き
そっと小さくはにかんだでしょう。

漏れた吐息は二輪、同じ頃だったか。
溶け入るように吐き出しながら、そっと流れに沿うように艶やかな射千玉に指先を絡めていただろう。

けれども時間は無情にも過ぎ行くもの。
胸元に香る気配が離れてしまえば、視線で追ってしまいつつも、引き止めることはせず
いいえ、出来ないといった方が正しいでしょうか。

何故なら淡藤の指先も胸元に残る花の香りと同じく、枝葉に過ぎず。

『花』には『花』を引き寄せることも、その場で縫いとめることも、出来ないのだから。]


[淡藤は年の瀬こそ丁助という花と重なるにしても、此処へ訪れたのはきっと、花達の中でも遅咲きであったと記憶しており。

だからこそ多くの方に教えを請うては苦労をかけさせたものの、こうして座敷にて一部屋お借りすることが出来ている。

それもひとえに此処に御座す花籠のお陰。

先に咲いた可憐な一輪の言の葉を耳に頂戴したのなら
綻んだような笑みを向けてみせたでしょう。]


…ええ、貴方達に育てられた『花』ですから。

些か甘い露を啜り過ぎた気も致しますが、きっと。
……、きっと、咲いてみせます。

[するりと、淡藤に戯れなさる指先を拒む筈も無く。
欲張りな花は少しだけ甘えるように頭を下に傾けて。

やがて音も無く唇を落とされたのなら、そっと頬を赤く色付かせたでしょう。]


[顔を上げる頃には頬紅は成りを潜めていたけれど、言葉紡ぎ朗らかに微笑む御方には目元を和らげてみせ]

…いいえ。今日も甘露を頂きましたから。

[櫻色の唇を落とされた髪をゆるりと揺らしながら微笑み。
選ばれ遊ばれた言葉を頂けば]

…月が欠けてしまう前に、必ず。
貴方にお会いしたい。

[針が示す前と同じものを紡いでは、射干玉を凪いだ瞳で見つめ返し、後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、見送ったのでした。]*


【人】 呉服問屋 藤之助

[視覚効果――錯視という言葉がある
同じ図形が配置によって歪んだり大きさが違ったりして見える、そう寝物語にかつての客が語っていた。確か数学者だったか…

複数花を愛でる蝶もいる、とは聞いたことがあったがまさか自分が当事者になるとは思わず。友が男の一物を咥える姿を見ると云うのは何故か此方に羞恥心を齎した]

…ぅ……

[目を思わず逸らせば中の指を強く感じ、抑えきれぬ声があがる
啼けと云われて取り繕う様に啼いた音ではなく、極々自然に漏れ出た音であった。それを理解すればかっと胸が焼けるような焦燥に襲われる
目を瞑ってしまえばこの困惑から逃れられるのだろうかと、婀娜っぽい仕草を魅せながら彼の唇を指でなぞり歯列へと色持って触れようとしつつもほんの僅か、睫毛が震えた]

(109) 2014/09/15(Mon) 17時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[朧、と友の名を無意識に呼ぼうとするのを堪える
呼んで何がしたいのか、と言われれば答えられないからでもあった。蝶に奉仕する姿は何時もの凛とした佇まいから一転艶を帯びており、それは年期の深さと抑えきれぬ色気を醸し出していた
それを見る蝶の視線は熱を帯びていたか、どうか――されどその問いを発することは無く、胸中に呑み込んで蓋をする

視界の端に揺れる濃茶の髪と鳶色の髪結い紐が薄暗い地下牢であるのにはっきりと見える
いつまでも自分だけ受け身、というわけにはいかないだろうと茶色の蝶の耳朶を甘く食んでもっと刺激を、と強請る
その際前髪が蝶の頬を柔らかく擽ったろうか]

――焦らしなさいますな。もっと貴方様の思うがままに致してもよろしいのですよ?

[と、耳元で囁けばさて蝶はどんな反応をしたろうか]

(110) 2014/09/15(Mon) 17時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 17時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

……お人が、悪いっ……

[男の問いかけ>>114に答える声は掠れ、友の痴態に羞恥を覚えているのを様々と見せつける様な響きを帯びていた。増える指は燻ぶる熱を更に高め、内側から丁寧に花弁を剥いでいく様に快楽に耐えようとする意思を取り去ってゆく
友の奉仕は嫌が応にも視界に入る。花房が揺れる様子は蝶の目を楽しませたかどうか

小さく零した声に対して満足げな表情の蝶は、増やした指で一番感じる部分に触れる。撫で擦り、くにと押し上げまるで玩具を弄る様に楽しげに。その際くちゅりと香油と腸液が混じり合った音が漏れ、薄雪の香りは濃さを増す。明らかに高ぶり熱を帯びているのだと蝶に伝えるかの様に

此方の何処か挑発めいた誘いには、唆す言葉が顎先への口付けと共に返り
同時に更に水音が響けばかっと躯が熱くなった
律動に合わせ揺らめく腰は春風に棚引く藤の花
蕾は夜露に濡れ、蜜蜂の針で開花せよとつつかれる]

(120) 2014/09/15(Mon) 20時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

ぁ……

[と、続けられた言葉にゆるりと瞳は真正面に友と――怒張した蝶の熱を捕える
穢れる雛が見たいか、なんて言葉と共に朧に与える責めを見れば少しだけ困惑した様子を見せたろう]

――もう十分、熱くなっておられるでしょう?
早く味あわせて下さいな。貴方様の熱を。

[と、媚び強請るような願いと共に彼の胸元に手を置き、頭を肩にしな垂れさせる。婀娜花の様な振る舞いと裏腹にその大きな一物を見てしまったこと、普段の様に取り繕い鏡面の様に凪いだ己を維持できず。何処か羞恥を押し殺したような声音になってしまったろうか
男の肩に、黒の髪が流れ落ちた]

(122) 2014/09/15(Mon) 20時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 20時半頃



[聴こえません。
 花の声も、蝶の声も。

 蜂蜜色へと変わる櫻は、彼の『蝶』だけを見つめているのです。]
 
 


[藤之助の声も、他の花の音も。
届かないフリ、聞こえないふり。

――――……そうでなければ朧を保てなくなってしまう。]


[腕を引いてくれと、そう望んだのは他ならぬ自分。

その手にまた触れることが出来た時、確かに左胸は鼓動を大きく揺らしたというのに。

結局、『花』は『花』でしかあらぬのだ。
胸元に残る花の教えを深く、深く刻みつつ。

そっと銀で覆われた縁を歪ませた。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[彼の指は的確に閉じられた蕾を花開かせる。最初の頃の異物感は既になく、もう指の形を覚えたとばかりに秘肉は指に絡みつき奥へと誘うかのようにうねった。その際零れるのは切なげな吐息。それは蝶の項にかかり熱さを伝えたろうか

自分の昂りを、見られているのを感じ>>131、薄く紅に色づく肌と、下肢に見える膨らみを見つめる視線に一層首筋を桃色に染め上げた

やがて躾と称してその白濁を友の顔へと降り注げば、蝶は小さく笑みを零す]

おぼ――……っあ

[友の名を呼び咄嗟にその白を拭おうとすれば引き抜かれる指。その際行かないで、と縋りつく糟糠の妻の様に中の襞は去りゆく指に絡んだろう
ふるりと身体を震わせれば、きな、と蝶の呼ぶ声がする
そのまま声の主の方、言われるがままに膝上へと躯を滑らせる――が。
目の前にいるのは、白雲に塗れた朧月
どうして、と声にならぬ声が漏れる
何時もの様に無意識に腰は浮き、男の怒張を咥えこもうとするも、告げられる言葉にいやいや、と言わんばかりに首を横に振ろうとして

だが自分は花。買われた花は蝶の言葉に従わねばならぬもの。震える脚を叱咤し広げようとすれば、引き寄せられその熱に穿たれ]

(140) 2014/09/15(Mon) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

――ぁ…あ……っ

[熱に濡れた囀りが、地下牢に響き
体は貪欲にその熱を求めきゅうと締めつけ、漏れ出る吐息は色を帯びる
目尻を朱に染め、潤んだ瞳で目の前の友に晒された藤。掠れた様に息を吐きながらも、蜜吸う蝶にもっと深くもっと色濃くと誘う様に自分を引き寄せた腕に己が手を絡ませた]

(141) 2014/09/15(Mon) 22時頃

[見ないで、と声に出さぬまま、口はそう紡いで
目尻には快楽からか――うっすら涙が浮かんでいたろう]


[とうのすけ。
音にはせずに藤色の花を呼ぶ。

頭を撫でてやることも、雫を拭ってやる事もできないこのもどかしさ。
己が『朧』である事を、友である事をこれ程に後悔した事は無い。
関わりが浅い『花』となら、こんな思いをせずに済んだのか。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[首裏への接吻>>146に煽られる体は白梅香を匂いたたせ、力抜けた躯、目尻から零れるは蜜か涙か。繋がりを友の眼前晒されればひゅ、と息を吸いこんで。羞恥に身も心も焦がしながらも体制を変えた際の緩やかな刺激に甘い声が漏れ、きつくしつつも躯を穿つ熱を招き入れる様に、中の襞は奥へ奥へと誘いこみ、美味しそうに咥え入れた

そして次に云われた言葉にびくり、と全身が強張る]

……っ!?
ぁ、ヘクター様……っ

[おやめ下さい、と掠れ震える声で懇願するもゆるりと振られ律動する蝶の持つ太針
地下牢に響き渡るは肌の音と嬌声だったろう
結合部を晒されるというのも経験はあったが――他者へ見せつけられるということなどなく
羞恥と快楽で潤んだ瞳から涙が一粒頬を伝って零れ落ちた
そこには凪いだ湖畔の様な鏡は無く、罅割れ今にも崩れ落ちそうな様相を呈して

裾開かれればあらわになるのは日に焼けていない肌と赤黒い蝶の立派なモノに貫かれた菊門
それでも漏れ出る嬌声は、留まる事を知らず]

(154) 2014/09/15(Mon) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[此方へと細く美しい友の手が伸びる>>149
柔らかく自身に口付けられれば身体が跳ねる
止めて、と哀願するかの様に首を振るもそれは許されぬ事だろう
友の舌で感じいる自分の浅ましさに震える唇。しかしそこから漏れるは後ろを突かれるがままに拾った悦楽混じった嬌声だった]

(155) 2014/09/15(Mon) 23時半頃

[今宵は二輪が共に買われているのかと
 心のどこかで、そう思っておりました。
 聞こえぬフリをしていても、耳には否にも届くのでございます。

 お優しい藤の花が、辱められているのでしょう。
 麗しい朧の花が、甚振られているのでしょう。

 揺れる焔の花は、遠くに身を委ねているのでしょうか。
 綻ぶ淡藤の花は、求められるまま咲いているのでしょうか。


 ───裡に渦巻くものから眸を逸らし。


 僕は金糸雀の唄に、耳を傾けるのです。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[焦らす様に煽る様に、牢に反響する彼の重厚な声>>159は殊更にひび割れた鏡を震わせる]

ぁ…ぁ……ふぁ……

[合わせに差し伸ばされた手、胸飾りを摘まれ弄ばれればそこは南天の実の様にぷくり赤く色づいて。律動により齎される快楽は戦慄く唇いとも容易く決壊させて囀り啼くのを牢に琴の音の様に響かせていた。

掻き鳴らされ、爪弾かれれば唄うは高く甘い声で。淫売と罵られてもそれはもはや佚楽の火種をより燃えあがらせる香辛料にしかならなかった。
首筋齧られれば頸動脈にそれはあたり、捕食されている事実を顕著に知らしめて。

啼いて鳴いて。撓る背はピンと張りつめた弓の様相、赤い舌で味わうかのように舐められれば、花房は強く揺れ動いた]

ヘクター、様……

[震える声は冀う少女の様に、もしくは誘蛾灯の様に艶めいて主の名を呼ぶ
絡む襞はその声と共に一層締めつけを増しつつも搾り取る様に中の雄を包んだ]

(165) 2014/09/16(Tue) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[時折朧が声を発する毎に>>164、熱い吐息がかかり身体が跳ねる。細く美しい指と熱い咥内に加えられた自身が色づきしとどに蜜を零すのを止められぬ

壊れ物を扱うかのように追い詰める彼に、ふるふる房を横に振り、声ならぬ声で制止を求めるがそれは聞き入れられないだろう]

ふ…っ…

[息を呑み込みつつ、限界が近い事を悟れば抱きかかえる蝶に潤んだ瞳でそれを訴えた]

(166) 2014/09/16(Tue) 00時半頃

朧、お願い……もう……

[小さく、願う様に囁く声は涙と色に濡れ
彼にこんなことをさせてしまっているのだと自覚すればぱらぱらと汗に混じり雫が頬を伝った]



 ―――坊やの悪趣味に比べちゃ、俺なんぞ可愛いもんよな。

[喉を震わせた独り言を聞くものは居ない。
ただ、と思案巡らせ、瞳を微かに揺らした。]

 あれもつくづく、面白い坊やだ。

[溜息のような感嘆は、男にしては珍しい他者への興味。
花籠の外に向ける視線は、久しく。

過ぎった感覚を自覚すれば、
笑気一つ零して、夜に再び身を浸した。**]


【人】 呉服問屋 藤之助

[聞いたか?と至極楽しそうに笑んだ主人から告げられる言葉にふるり首を振る>>171怯える様にそんな事はあり得ない、と云うかのように。

はらはら零れ落ちる涙が白の着物に落ち染みを作る。かの蝶の歓びは何処に在るのだろう。その辺りを察するのは友の方が早かったらしく、藤の花は与えられる甘露を待ち望み、怯え、飲み干して
そのたわわに実った花房を緩やかに開花させていた]

(187) 2014/09/16(Tue) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[苛められ、弄られ。ぱらりぱらりと鏡の欠片が零れる音がする>>174
弾かれ硬さを増した飾りはその緋色を地下牢の薄明かりにくっきり映し。嬲る様に与えられる刺激は淫欲を導き、尚一層の甘い調を奏でた
水音と嬌声、それに時折混じる小さな声は他の牢の蝶の奏でる音だったろうか

深く深く、最奥まで暴こうかと穿たれた灼熱に、目の前に火花が散る。脳髄が焼け爛れる様な激しい律動、やがてそれらは内部に熱い飛沫を迎え終焉を迎える
二度、三度と腰を抱きかかえられ揺さぶられれば零れ落ちるのは明瞭ではない喘ぎ声
最奥に叩きつけられた衝撃は、最後の理性まで突き崩し、自身から白濁を散らした

ああそれが友の顔に降り注ぐのを見れば朝露が葉から零れ落ちる様にはらはらと雫が頬を伝い]

(188) 2014/09/16(Tue) 02時頃

[ごめんなさい、と
唇は涙浮かべた子供の様に震えながら言葉を紡いだ]


【人】 呉服問屋 藤之助

[やがて自身を犯していた物が引き抜かれれば、とろりと秘所から零れる、内へ放たれた白が一筋、腿を伝い濡らして。割れた鏡は今だ火照り上気した肌に珠の様な汗を滲ませながら喘いでいた

寝台へうち捨てられれば抵抗もせず其の身を白の布団に沈ませて、友が腕掴まれて彼と主人が口吸いする様子>>179をいまだ冷めやらぬ余韻の中、蕩けた瞳で見つめる。視線を逸らすことも忘れ、惚けたままに]

……――

[縹緲たる視界の中、耳に届いたのは友が己の名を呼ぶ声
目を伏せつつ蝶の接吻に応える友の目が伏せられる様子を唯見つめていた]

(191) 2014/09/16(Tue) 02時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 02時頃


[隣より聞こえるは、激しさを表す声でありました。
 肌の打ち合う音も、粘膜擦れる水音も。
 やがては明瞭でない嬌声が、弾ける瞬間を伝えたでしょう

 見えぬはずの涙の音が、此方へ届いた気さえします。

 他の牢でもきっと、花々は咲き乱れているはずです。
 此処はそういう場所なのですから。
 そしてそれが僕たち『花』の、『しあわせ』であるはずなのです。]


[僕の戯れのような接吻けに、頬を染めた銀花も
 誰ぞ彼の腕の中、咲き誇っているのでしょうか。

 丸窓からちらりとだけ、月の端が見えました。

 「月が欠ける前に」などという言葉を
 不意に僕は思い出し
 傾く月を眺めては、彼の『花』の行く末を想うのです。]




 あなたは、いま。

 『しあわせ』ですか?
 
 


[尋ねる事が出来たのは、亀吉さんだけでありました。
 丁助さんには、寸でのところで訊くのを躊躇ってしまいました。
 朧さんに訊けば、叱られてしまうでしょうか。
 藤之助さんに訊けば、困らせてしまうでしょうか。

 他の花たちにも、訊きたくとも訊けないでしょう。

 どうして、訊けないのでしょう?
 何故、訊けないのでしょう?

 わからないまま、僕はいつであろうとこう答えるのです。]





 僕は『しあわせ』です、───と。
 
 
 


──幸せとは、こんなにも胸が苦しいことなのですか。

[“教えて下さい”

闇世の中、音にさえならなかった吐息が小さく反響しては、消える。]


 僕は『しあわせ』です。

[何時の時もそう答えましょう。
 何方さまにもそう応えましょう。

 胸が苦しいなど、僕にはわからぬ想いなのです。

 朽ちた花の行く末を知ればこそ。
 その毒に囚われてはならないと。]


 
 
[櫻は誠の『しあわせ』に、まだ散るを知りません。

 咲いてさえ、いないのですから。]
 
 


 
 
‘Tis better to have loved and lost

 than never to have loved at all.
 
 


【人】 呉服問屋 藤之助

[呼気が口から吐かれる毎に中に呑み込んだ白がこぷり、と音をたてて居るかの様な錯覚を齎す>>229
上気する肌も、吐息までもが目の前の蝶の欲に呼応するかのように熱く躯を蝕む。
と、見つめた先の蝶が艶然と微笑むのを見れば今だ霞がかる黒瞳を瞬かせた
気怠気な笑みは、一体何を腹の内に飼ったのだろうか。そう思っていれば自分の上に友の身体が倒れ伏せる]

……なっ、朧っ!?

[一気に意識が覚醒し、罅割れた鏡が欠片同士が擦れ合い奏でる音がする
人の部分を曝け出したとは気づかぬまま、驚愕の目で蝶を見つめれば目を逸らすなとのお達しが]

目を逸らすつもりはありませぬよ。
蝶の命に花は、逆らうことはありませぬ…

[時雨の様に流れ落ちる朧の髪が頬を撫でる
その時の彼の顔はどんな様子だったろう
これほどまで近くで、顔を見るのは久しいなと考えながらもどうしてこのようなことを、と困惑し
揺れる視線は眼前の友と、それを齎した蝶へと注がれた]

(234) 2014/09/16(Tue) 22時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 22時頃


[この感情をどう表せばいいのか。
腹の辺りに渦巻くこれを。
怒りか、呆れか、それとも悲しみか、羞恥か。

『花』として誇りを持ち、美しく咲き誇れ。
俺を育てた花は口癖のように言っていた。
どんな辱めを受けようとも、どのような思いをしても蝶を惑わせる花であれ。

その言葉を道標に、今まで歩んできたはずなのに。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[虚勢を張っているのだろうか、それとも凛と雲の無効で輝いているのだろうか>>235
この状態を崩さない様にと腕に力を入れる友へ向ける視線は不安と心配が混じったものだったろう
蝶と己の物とで化粧された白を拭おうかと手を伸ばそうとするが、その前に遠ざけるようにと弧を描いて顔は蝶の方へと向けられる

それに戸惑っていればぽたり、髪を掴まれ顎を逸らした彼の顔を彩る白が頬に落ち同時に蝶の声が響く>>240>>241

朋の顔はどんな顔か
そう聞かれれば困った様に友を見る
戦慄く唇、揺れる瞳。日常が還ってくる
そんな表情を荒々しい光宿した瞳で、蝶は捕えていたろうか]

(247) 2014/09/16(Tue) 23時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[やがて、少しだけ震える唇が紡ぐは友の痴態]

朧の雲が撮りさられた顔は色を帯びて御座います。
与えられる熱に潤んだ瞳、吾亦紅色に染まる頬、そして張り詰めた弓の様にぴぃんと鳴る艶やかな声

煽情的ともいえましょう。
白い夜露に濡れた大輪の華にてございます。

[淡々と述べる。どこか哀願するような許しを請う様な声音になってしまったのには気づかれない様に願いながら

腹の上では友が言葉通りの痴態を見せる>>246
褥を掴み皺が出来るのも構わず喘ぐ様はまさに花が咲き乱れる様であった]

(248) 2014/09/16(Tue) 23時半頃

――……

[ごめんなさい、朧 

と。蝶の言葉により友の貌を伝える際に小さく告げる
命によりその怜悧な顔を穢し、なおも言葉で責めねばならぬ事への謝罪と、それでも目を逸らせぬことへの懺悔であった]


【人】 呉服問屋 藤之助

[腹上で睦みあう朧月と山繭。その大きな翅は月を覆い隠す>>251
色を匂いたたせる朧月、吐息、水音、肌が交わりうちつけ合う音、温度を感じればきゅ、と困ったかのように眉を垂らした]

……そ、れは

[蝶に告げられた言葉>>252、鏡の欠片は更に軋む
ブルームーンよりも今や輝く月は、蝶の前でその美しさを際立たせ、悦ぶかの様なその声を聞きたくない、とばかりに緩く首を振る
その様な事は許されないとわかっていたけれど

友の視線が此方へと蝶により向けられる
そこに映る自分の顔は泣きそうな子供の様で

自分は花だ、華であると胸中で戒めなければ今にも崩れてしまいそうだった]

(260) 2014/09/17(Wed) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[悦い夜と、告げる主の声は威厳に満ちていた>>266
鏡を割り、朧月を隠す雲を取り去って、男は満足げに息を吐いた様子で。こちらへ押しやられた友を抱き、迸りを受け止めた躯を褥へと横たわらせる

色に溺れた自分の貌を見られたくなかった、と藤の華は花房を垂らした
それは友も同じだっただろうか

その顔の白濁拭いさり、ちらり主を見ればどうやら今宵の蝶は朧藤に満足した様子
明日はどの花愛でるのやらと乱れた黒髪を掻き上げて、拾い集め取り繕った鏡でその姿を見つめた
それが、自分の花としての最後の行司だった

艶然とした微笑み湛え、如何でしたと笑う藤
外はもう、暁迫っていたろうか*]

(274) 2014/09/17(Wed) 01時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 01時半頃


[こんな、ゆめものがたりが誠であれば
 所謂『しあわせ』というものなのでしょう。

 ですが、なりません。

 『特別』になることも
 『特別』をもつことも

 『花』には許されざるべきことなのです。]


[僕たちに許されているのは、ただひとつ。


 『花』として咲く。


 ただ、それだけなのでございます。]


[――朧、朧

声ならぬ声で彼を呼ぶ
そんな顔をしないでと虚空を見つめる彼の頬から白を拭う
友にだけは、こんなに泣き濡れた姿を見せたくなかった
失望されたくないんだ、と]


 
 
             ――――退屈だよ。
 
 


愛しい愛しい吾が子達。
お勤め、ご苦労様。

夢を売り売り、躯を売って。
せっせと借金返しておくれ。

いやいや、返せなくとも構わないんだよ。

花咲く内は、私が愛でていてあげるからね?


[どうせいつかは枯れる花なれば。
月下の元 夢に揺蕩うことは許されよう。

押し潰した筈の芽は 結局は小さく蕾を芽吹かせた。
けれども孰れ摘み取られてしまうのだから。
蜜濃くなるその一瞬だけでも。

『花』として、『蝶』を望む]


[花しかしらぬ男の一面。
笑い、嗤っては、今宵の対価をばら撒いていく。
地下牢に舞うのは紙幣の花吹雪。
花弁の枚数が、今夜支払われた対価。

さあ拾えと、男は花々を見下した。

歪んだ唇に滲むのは、狂気の沙汰であっただろう。]


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