人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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視点:


『ああ……美味しい』
 ああ……不味い。

[重なる聲と血を啜る音。
蕩ける血の味に、爪の先まで満たされて。
今本当に人では無くなったのだと。

泣いていた赤子が笑う代わりに……何故か泣きたくなった。]


 血腥い……。

[翌朝。ベッドの中にいる私を覚醒させたのは鮮やかに漂ってくる血の芳香であった。**]


[どこからか血の匂いがする。

 淑女とのダンスでこびりついた臭いではない。
 新鮮な、食欲をそそる血肉の匂い。


 一体、誰の仕業か。
 考える必要は、あまりなさそうではあったが。



 絶望の芳香に、ひそかに、喉を鳴らす。*]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 07時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 07時頃


[この血生臭さに、どうしても咥内が涎で満たされる。**]


 大方あの仔犬の仕業か…。


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 19時頃


【人】 奏者 セシル

― 昨夜・船尾楼 ―
>>1:310
[フランクの介せず、といった顔に、やや、目を逸らす。
 因縁のような言葉、ベッドで…という言葉に明らかにやや睨みつけ。]

――……そんな仕事しても誰も喜ばない。

[からかいに、素直に文句。流せないところが、やはり若い。
 だが、フランクが舵を確認してくれるのには、素直に。そう、今、体力も気力も落ちてきているのは確かなのだから。
 だから、想像以上に縋るような目つきをしてしまったか、すかさずクソ野郎と罵倒されて、わかりやすく膨れる。
 本当に奪ったり襲われたりするなんて、思っていないのだ。]

 フランクは…。

[そう何か言いかけたときに船長はやってきただろう。*]

(38) 2014/12/11(Thu) 19時頃

【人】 奏者 セシル

― 昨夜・船尾楼 ―
>>318
[そのあと、道化の船長からの促しに、少し声を震わせながら、事情を報告する。
 だが、咎められはしない。またそのしない、ことが、威圧的ではあるのだけど。]

はい……

[代わりと、という言葉に素直にそう返事をし、船長が立ち去っていくのを見送ることになる。
 その後ろ姿、碧色の瞳と、装飾銃の宝石、同じ色で見送ろうとして。>>314]

ジェレミー?もういいのか?

[想像よりもずっと早く帰ってきたジェレミーに目を見開いた。]

(40) 2014/12/11(Thu) 19時半頃

セシルは、>>315>>321船長とフランクの話は、やや聞き流し気味であったが。

2014/12/11(Thu) 19時半頃


【人】 奏者 セシル

― 昨夜・船尾楼 ―
>>1:329>>1:340
[船長とジェレミーのやりとりは、航海士にも聞こえていない。
 ただ、揺らめいている舵に視線を移し、小さくため息とともに考え込む。]

――……ベッドで一人踊ってもBitchじゃねぇだろ。
ただの変態だ。

[フランクからの言葉には、またそう返して膨れる。]

早漏野郎は踊らすのも苦手だろうがな。

[とりあえず、言い返すだけ言い返している感じであった。*]

(42) 2014/12/11(Thu) 19時半頃

【人】 奏者 セシル

>>13
[そして、フランクと船長が去っただろうあと、
 ジェレミーのもってきてくれたトレイを受け取る。同時に腹が鳴った。]

ありがとう。
そうだな。……振り返ってもしょうがないな。

[唯一の航海士、という言葉に瞬いて、少しだけ照れたようになった。それが船長の受け売りだなんて知らない。
でも、舵をやってくれようとするジェレミーには、もちろん、嬉しそうな顔になる。]

助かる。ありがとう。
その、本当に、助かる。

[ジェレミーの言葉にまた頷いて、その横でパンを齧りながら、航海のこと、舵やその操作のことを少しずつ、教えていく。
もちろん、すぐにすべては無理だ。]

(43) 2014/12/11(Thu) 19時半頃

【人】 奏者 セシル

>>1>>15
[ホレーショーがやってくれば、また、息をつく。]

ごめん、ホレーショーも、時々、舵、手伝ってくれないか?キティとの時間を奪うのは、申し訳ないが。

[一緒に来た灰色猫。
 口は緩やかに笑んで、その猫の頭にいつものように指をのばす。
 それは抵抗されることはないだろう。]

今夜は、月が紅い。
風もなく、紅い月。

少し、怖いね。キティ

[本当にその夜惨劇が起きるなどとは夢にも思わず。
 ジェレミーとホレーショーと舵について、話したあと、ジェレミーとともに、船尾楼で一夜を明かすだろう。
 そう、少しでも風が吹けばと、それでも願っていたのだから。

 ただ、朝までそれがなければ、いよいよ腹をくくしかない、なんて考えていたけれど、いつのまにか、意識はぼんやりと、眠りと現実を彷徨っている。
>>33ジェレミーがもってきてくれたワインと毛布。少しだけ甘えるようにそれを口にしてから、ジェレミーの横、毛布をかぶって、舵を教えていたけれど、いつのまにか意識は落ちて。*]

(45) 2014/12/11(Thu) 20時頃

【人】 奏者 セシル

― 翌朝・船尾楼から甲板へ ―

[そして、焼け付く日差しの朝。
 甲板への号令がかかる。
 何かが起きたようだ。]

どうしたんだろう?

[そこにジェレミーはまだいただろうか。
 ともかく、舵は見れば、やはりそこに風の動きは何もなく、昨夜と事態はかわらない。
 そう、こうなれば、もう、風が吹き始めるのを待つしかないが、ともかく、航海士も甲板へ向かう。*]

(46) 2014/12/11(Thu) 20時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 20時頃


[部屋に戻る前、芳香に誘われるよう、船底の牢へ足を向けた。

 引き裂かれた骸は、誰の手に依るものか。
 大方の予想はつくが、無論、責めるつもりなどない。
 かといって賞賛するでもない。


 この捕虜が、人狼がいると騒いだとか、そんなことはどうでもいい。
 身の危険など、今更なこと。



 ただ、絶望の波紋が広がるさまを、この目で見に来たまでのこと。]


 ……いい貌だ。


[絶望の中、息絶えたであろうサイモンの顔を見て、無機質な声を零す。


 絶望は畏れを産み、畏れは絶望を喰らい、成長する。
 産声あげた畏れの行く末を、愉しむかのように。

 ほんの微かに、唇の端が持ち上がった。*]


セシルは、ジェレミーに急かされつつ、なんとなく、ギリーからの童話は手にして甲板へ。

2014/12/11(Thu) 20時半頃


【人】 奏者 セシル

― 甲板 ―

[船長の元に乗組員が集まる。
 航海のたび、少しずつ減るが、また港に行けば増えている。
 そんな繰り返しの出会いと別れ。]

 ジェレミー。狼って?

[全く、その件については知らなかったから。
 そう、牢屋に黒い淑女の捕虜がいたことさえ…。*]
 

(71) 2014/12/11(Thu) 21時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 22時頃


 そうだ……俺は……ヒトじゃ無くなったんだった。

[舌に食い殺した血の味が蘇る。
同時に胸を締め付けるこの感情は………。]

 は、はははははっ。
 もう人間じゃないのに、何、人間みたいな事思ってるんだか。

[渇いた笑いを絞り出して、最後に1つ自嘲を重ねた。]


 ミナカ、二人きりで話をしようか。

[私は甲板に集まった面々から嗅ぎ分けて仔犬の正体を的確に見抜いていた。なるべく穏やかに聞こえるように聲を風に乗せた。]


 殺ス 殺ス カ ?
 仔犬 仔犬 を

[断続的に拾っていた獣の“聲”は、
船長が云う重罪人に繋がる手掛かりとなり。

皆のざわめきに混ぜて落とした唸りに、
我知らぬまま、薄く困惑の想いが乗った。]


 そうだな、俺は仲間じゃない。

[船長の聲に静かに目を閉じる。
ヒトを、仲間を棄てたのは自分の方。
徐々にヒトで無くなっていたかも知れないが、仲間を棄てたのは
自分の意志だと自嘲を浮かべ。

やっと産声を上げ、紅いミルクを呑む事を許された赤子は死を拒む。
当然死にたくないと思う反面、殺されても仕方ないと、
むしろ死を望んだ方が良いかもしれないと思う片割れである己と。

混ざり合い、自分でも袋小路になった思考を、聲が突然
現実に引き戻した。]


【人】 奏者 セシル

>>76

そんなことが?

[知らなかった。狼騒動など、海の上であるものなのかと。
というか、そんなことがありえるのかと、瞬いたが、事実、乗組員たちの噂話は高まっていく。

そういった類のものを、今までに経験したことない航海士は、やや不安気な顔を隠せない。
腰の装飾銃の碧石がまた一層冷たく光ったが、気づかず。

同時に、その瞳も、また同じ色になっている。]

(102) 2014/12/11(Thu) 22時半頃

 ……ああ。

[船長が同じ聲を持つ驚きよりも、
犯人を捜し出して殺せと命じた直後の呼び掛けられた事に驚いた。
彼には全てお見通しで、殺されるのだと怯える様に
顔を歪ませ掛けた赤子の感情を殺して、短く返す。
凪いだ波間の様に笑えていれば良いと思いながら。]


 ミナカ、いつ誰がお前を仲間でないなどと言った。

[返ってきた聲にイライラと返す。]

 ギリー……仔犬のことは殺さない。
 私が、殺させないようにする。


[思い出した顔は、当然、血に塗れ、恐怖を張り付かせた惨たらしいものだったが。]


【人】 奏者 セシル

― 甲板で、船長の声に ―

[そして、船長の話に、眉を寄せる。
惨殺されたという捕虜とルイスの話。ルイスは…そんなに親しくはなかったけれど、でも、この船の中でそういった仲間殺しが起こるなんて、想像していなかった。

瞬時、航行のしくじりを忘れるほど、驚き、次には知らぬ間に肩で息をする。

横でジェレミーはサーベルに手を当て>>90
そのほかも状況を求める声、答えるヘクター>>99

何かききたい気がするけれど、声が出なかった。
だから、ただ、静かに碧色の瞳はその場でやや湿度をあげて状況を見守っている。]

(106) 2014/12/11(Thu) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

 誰かを殺す力……。

[ミナカの言葉に、周りを見回す。
 それは否定できない。ここにいる連中は、人を殺すことのできる連中。]

 ただ、どうして殺したのか?

[それはヘクターに問うた言葉に似て、決定的に違う。

 殺せるのに殺さない、ではなく、殺せるから殺した。
 なぜか、そう、思えて…。]

 ――…死体の検分は、いずれにしろ、やったほうがいい。
 もしかしたら、『理由』がみつかるかもしれないから。

[ぽつり、そう告げる。]

(110) 2014/12/11(Thu) 23時頃

 ……船長……ど、して?

[イラついた感情が届いたのか、一瞬身を固くしかけたが。
言葉の意味を理解すると恐る恐る船長を見つめる。

思ってもいなかった言葉に、多少動揺したのか、
赤子の不安を映した瞳の色は隠せないままだったが。]


 ……別に。
 その、お前には死んで欲しくないと思ってるだけだ。

[ミナカの視線を直視出来なくて私は顔を逸らした。]



 …… あの仔、生きル

[殺しはしない、させはしない、との言葉に、
赤子の泣き声を思い出し
珍しく、感情を滲ませた。
それは殆ど独り言のようなか細い聲で。

その後のふたつの聲による会話は
実際の周囲の声や音に紛れて聞こえなくなった。*]


【人】 奏者 セシル

>>112

ギリー。
そうじゃないかな、って思ったんだ。

憎くて殺すのか。奪うために殺すのか。
今まで起きなかったことが起きたのなら、そこには何かがあり、何者かが何ゆえに行動を起こしている。

[そう告げてから、でも、わかるか?には首を振り]

この童話の魔術師は、わかるみたいだよ。

[ギリーからもらった童話を少しだけ捲る。
 冒頭に、その魔術師は、形がわかるとあった。

 そして、本から見上げたギリーを見る瞳の色は、やはり碧色。]

(116) 2014/12/11(Thu) 23時頃

【人】 奏者 セシル



[その腰で光る装飾銃に嵌め込まれた呪いの宝石は、
 その女神の瞳は、この絶望号の悲劇を喜ぶかのように、煌々と陽光の元輝く。

 その様相を今の所持者にまざまざと見せるために。
 その真実をより、太い輪郭の出来事と浮かび上がらせるために。]

――……ッ

[ふと、とある人物の形といえるイメージがフラッシュバックする。
 目を押さえたが、次にはもう見えない。

 それが呪いの女神の気まぐれだとも、気づくわけもなく。]

(121) 2014/12/11(Thu) 23時頃

 …………。

[船長の聲も、ギリ―の聲も聴こえたが、
どんな言葉を口にすれば良いのか。
どんな表情をすれば良いのか、胸に沸くものを形にするものは
探しても見つからない。

ほんの少しだけ泣きそうな嬉しそうな、
困惑を混在させた表情のまま階下へと消える。]


 私が気づいたときにはもう二人の死を揉み消すことは
 叶わないくらいには人が集まっていた。

[船底についた私はミナカに話し始める。]

 だからその、なんだ……泣き聲まで聞こえていたのに
 事が起こるまで気付いてやれなかった私の落ち度だ。

 済まなかった。

[それからおもむろに見張りをやっていた元仲間の死体の上に屈み込むと、]


[その死体を食い千切った。]


 ……船長……あんたが…謝る必要なんて。

[紅い聲が何を語るのか、殺さないと言われても
まだ何処か不安が残っていた。

だが……初めて聞いた彼の謝罪に絶句し、
屈むその背を見つめた。]


[食い千切った肉を咀嚼し、飲み込む。]

 なるほど……これは美味い。
 これでは思わず粗相してしまうのも分かる。

[本当に、舌に染み渡る味に笑みが漏れたほどだ。]

 …ミナカ。私達は仲間だろう?

[それは同じ船に乗っているというだけの意味ではない。
ミナカを、死神の死出の旅路に同行させてやると受け入れた時と同じ微笑みを浮かべた。]


 !? ……駄目だ、あんたまで……ヒトでは無くなる。

[船の仲間であるはずの、肉塊を食い千切る姿に
慌てて駆け寄り止めようとした。
そこに恐怖も怯えも無く、ただ純粋に、彼が船を、仲間を
ヒトを裏切る事になる行為を止めたかった。]


【人】 奏者 セシル

>>125

うん、ギリーが手伝ってくれるのは嬉しいよ。

[ギリーの言葉に、心ほんのり和らいだ。
ギリーと夜ぼんやりしているのは心がやすらぐ。
ギリーがきっと、すごく純粋に見えるからかもしれない。

そう返してから、推理をはじめた皆の言葉を聞くが、
やっぱり途中で、やや気分が優れない。
昨日とそして、きちんと睡眠をとっていないからだろう。]

(139) 2014/12/11(Thu) 23時半頃

 ……船長……あんた……馬鹿だろ……。

[肉を食い千切り、咀嚼する音を間近で聞いた。
間に合わなかったと悲しむより早く、
浮かんだ笑みと掛けられた言葉に泣きそうになった。

ギリ―に頭を撫でられた時と同じように
受け入れられ、赦された事を喜ぶ赤子の感情と。
ヒトを止めたのに、仲間を殺したのに。
仲間と言ってくれた事への感謝と、喜びに。]

 ……連れて行ってくれ……死神の元まで一緒に。

[泣きそうな笑みを浮かべたまま、最初に受け入れてくれた時と
同じ笑みに近寄ると、血で汚れた唇を舌で舐め取った。
まるで仔犬が親に甘える様に。]


セシルは、人狼、という言葉が聞こえたほうを向く。

2014/12/11(Thu) 23時半頃


【人】 奏者 セシル

狼、人狼。
それとこれは、


関係あるの?

[誰に、というわけではなく、問うた。
 陽光の下だから、だけだろうか。汗が額から落ちるのは。]

(144) 2014/12/12(Fri) 00時頃

[船底の牢へ向かった道化とミナカの聲は、ここまでも届いていた。


 ───ただ、男には到底理解できなかった。

 仲間だとか。
 落ち度だとか。
 人でなくなってしまうだとか。

 その身に、より強い力を、恐怖を、畏れを得ながら、何を嘆き、思い悩むのか。


 生粋の獣には、理解できるはずもなかった。]


【人】 奏者 セシル

[そんな話し合いの中、
 何かを思い出して、また眉を寄せる。
 そう、この船が風が吹くまでは、ほぼ、強制的にこの場所から動けないこと。
 それをみんなに伝えるのかどうか。

 ここには船長はいないから、相談するならば、副船長だろう。]

 ヘクター……。

[そう思い、副船長のほうを向くが、彼は気づくだろうか。]

(149) 2014/12/12(Fri) 00時頃

セシルは、ギリーが近くにいてくれるのは力強く感じている。

2014/12/12(Fri) 00時頃


 誰が馬鹿だ。

[照れ隠しにムッとした表情を浮かべてみせるが、今にも泣き出しそうなミナカの声の震えに表情が崩れそうになる。]

 って、待て。近い近い。

[急に唇を舐められ思わず仰け反る。

本当に彼は仔犬のようだ。
ミナカは大の男のように見えるが、匂いが、本能がこれは庇護すべき仔だと教える。
だから拒絶するのもどうかと思い、唇は舐めさせないように避けつつミナカの頭をぎこちない手つきで撫でた。

そういえば狼は雄も子育てに参加すると聞いたな、と遠い昔のことを思い出す。]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 00時頃


[現在、優先すべき“命令”は、船長の聲と定めて。
仔犬が見つからぬよう、
仔犬が殺されぬよう、
あの仔が行きられるよう、
男は足りない頭を動かし、知恵を絞った。

そして。
真実に近付きそうな者を殺そうと思い付いた。
真実に近付きそうな者を探す頭が自分に無いなら、
可能性を感じる者の傍に在ろうと決めた。

例えば、利口な航海士の傍に在ろうと決めた。

その時が来たら、殺すために。]


[あの瞳……暖かな海のような碧色の瞳、が
“その時”は光を失くしてしまうのかと思うと。

鈍い痛みが身体の何処かを蝕んだ。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[深層から湧き出し漏れるものは
言葉にならぬ、泣き声のような鈍い響き。

常々、名と顔を知る者がいくら死んでも
男が表立って感情ひとつ見せぬのは、
この痛みの正体を知らないからでしかない。

知らぬものは、無だ。
この無知な頭は、そう決め込んでいる。**]


【人】 奏者 セシル

>>158

[ヘクターが寄れば、こちらも歩みより、
 ギリーにはちょっと待ってて、と隅へ。

 そして、ヘクターに、今の船の現状を告げる。
 風が止まってしまったこと。そして、風が吹かなければ、この船は、遭難してしまうと同じであること。
 風がこれから二度と吹かない、などということはないだろうけれど、港に着くのはいつになるかわからない。
 下手すると、半月はどこの港にもたどり着けないかもしれない。

 食料、水、その確保も大事なのだと。ヘクターに告げてから、また、輪に戻っていく。**]

(160) 2014/12/12(Fri) 00時半頃

[普段ならこんな事を口にするどころか、
思う事すら無いと言うのに。

絶望と呼ばれた道化師の思わぬ姿に、
緊張が緩んだ様に破顔する。

結局唇は舐める事は出来なかったが、
近くで嗅いだ道化の化粧の匂いに少しだけ顔を顰めた。]

 仲間と言ってくれて……ありがとう。


[それでも頭を撫でる手の優しさに目を細め、
それを暫し堪能する。

まだヒトを越えた孤高の命として、誇り高く生きる術を
知らぬ仔犬にとなった今なら判る。

ヴェラと出会った時に呼び覚まされようとした感覚。

彼は目の前の男とはまた別の、
誇り高きいつか目指すべき頂きを前にした本能だったのだろう。]


 ……ギリ―……泣いている? 俺のせい?

[唸り聲が聴こえた気がして顔を上げた。
昨日ぎこちなく頭を撫でてくれた主が悲しんでいる。
そんな気がして問い掛けた。

船長と言い、ギリ―と言い。
普段の彼らとは違う姿。
自分のせいかと船の天井を突き抜けて
甲板にいるだろう彼を思う。]

 ……ギリ―。

[想像通り、自分が原因だとしたら。
名を呼ぶ以外出来なかった。]


[そうして思う。

ヴェラもまた違う姿を見せるのだろうか。

それとも、もっと孤高の本当に美しい狼の姿なのだろうかと**]


【人】 奏者 セシル


[それからの動向。
甲板は、嫌疑の声のあと、あっと言う間に怒号が渦巻いた。
その腰の碧色は、呪いを放ったか、血気盛んな連中が、昨日、その航海士の姿はなかったなどとも言い出す。

彼らは知っている、こいつは体格的にも、戦闘においても、つよくない。]



[こちらに数人近寄れば、やはり額より雫は垂れる。**]

(184) 2014/12/12(Fri) 08時頃

 む……

[ミナカの礼にどう答えていいか分からず視線をうろうろとさせる。

私は誰をも信用したことはなかった。
強いて言えばギリーだけが心の許せる相手だった。

恐怖で結びつけられた船員たちとの関係は、いつか捨てられるのではないかいつか裏切られるのではないかと疑い合う関係で。
互いに隙を見せないことで保たれる関係だ。

だから……可哀想な仔犬の泣き聲を聴いた時、
むしろ仲間になりたいと思ったのは私の方だった。
いや、それともミナカをこの船に乗せた瞬間からか……?]


 ……。

[自分に撫でられて目を細めるミナカをじっと見つめる。
今までよほど寂しい思いをしてきた仔犬なのだろう。
私はミナカを抱き寄せるとその背中を優しくぽんぽんと撫でた。]

 私は、母も父も私が幼い頃に死んでしまったから
 父性だとか母性だとかいうものはよく分からないが…

[不器用ながらもミナカのことを慰めたかった。
狼なのだし先程のように唇を舐めるようなスキンシップが妥当なのだろうかと真面目に検討する。

牢の血生臭さに満たされた鼻先には、まだ人が人を殺す上層の惨劇は伝わって来なかった。]


 Quand le vin tiré, il faut le boire.

[無意識にマザータングを頭の中で紡いだ。]

 ワインを抜いたら、飲まなければならない。
 そういうことなのか……?

[仔犬を護りたければ犠牲にしなければならないものは多いのかもしれないということを私は予感し始めていた。]


 こいつの名前はドジスンだったか…美味しそうだ。

[先ほど覚えた肉の味を思い出し密かに唾を呑む。*]


[近寄ってきた道化の「美味しそうだ」という呟きに、一瞬だけ、瞳が紅く揺らいだか。]


 殺した理由は聞かなくていいのか。


[短く問う。
 尤も、脚色ない事実のみを伝えるだけなのだが**]


 理由?

[胡乱げな視線をヴェラに向ける。]

 お前があえてこいつらを攻撃したのか?
 違うだろう。

[混乱に乗じて人を切り刻むのを楽しむような性格とも思えない。大方突っかかってきたのに反撃したというところか。]

 それに……少し思うんだ。

 適当な下っ端に罪を押し付けて
 人狼騒動を終わらせるのもいいが、
 仲間じゃない者を一掃して
 仲間だけになるのもいいじゃないかとね。

[それは欲望か防衛反応か。
もう疲れたのかもしれない。恐怖し恐怖させる関係に。]


[血染めの甲板に失意が胸の内を満たしていく。

私は密かに船員たちのことを大切に思っていた。
それは確かだ。

だが本性はこんなものか。
皆恐ろしいと思うものは排除せずにはいられないのか。
それならこれまで通りの航海を続けたところで、
いつか私のことを裏切ろうという者は現れるだろう。

それだったら、仲間以外などいらない。]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 19時頃


 大丈夫か、ギリー…!

[ギリーが刺されたのを見て思わず聲を出してしまった。表情には出てなかったと思いたい。]



 泣くナイ おれ、泣くナイ

[無秩序な乱暴の中で幾人かを殺している間、赤い聲()の残響が頭の中に満ちていた。唸るたび「泣いたりしない」と繰り返したのは、あの聲に向けてか自身に向けてか。*]



―…… 痛いデモ
 おれ、死なナイ

[ナイフを捨てながら()、応える。
血は滴り落ちるが、戦闘で負う刀傷に比べれば拙い傷。到底、この命には届かない。] 


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 20時半頃


 そうか、死んでくれるなよ。

[返ってきた答えに、ギリーの傷をいちいち心配するなど過保護か、と内心自嘲した。]


【人】 奏者 セシル

[ヘクターとの話が終え、戻ってから、騒然とした様子、額に流れる汗。
 体格的なものは、相当の努力をすれば補えるものかもしれないが、航海士の仕事は戦闘ではなかった。
 ましてや、自船でこんなことが起きるとは思いもしない。
 つい後ずさるのは本能で、迫ってくる、それまでの仲間に息をのむ。]

 ―……!

[だが、逃げるよりも早く、その影は背後から出て、
 航海士に迫っていた連中は、>>198船大工のほうを向いた。]

 リー……。

[ざわり、連中が船大工に迫っていき、それを驚いたままの目で見つめたとき、
 後ろにいた影もどより動き始める。>>225>>226]

 ギ…リー……。

(237) 2014/12/12(Fri) 20時半頃

【人】 奏者 セシル

[ギリーをそれから、呼んだが、彼はもう何も聞こえないよう。
 そして、周りは殺戮がはじまり、
 飛んでくる刃先、瞬時避けるが前髪がさっと切れ、散った。]

 こんな……。

[抜き取ったのは、ダガー。腰の銃のことはすっかり忘れていた。
 そして、暴れまくるギリーと、いつのまにかいた船長、その他にもいる連中の戦闘の中、ただ、身を守るだけで精一杯で。]

(238) 2014/12/12(Fri) 20時半頃

【人】 奏者 セシル



[そこにいる、手練以外の者は息絶えていく。
 本当なら、自分のあの中の一人だろう。
 だが、ただ、ぼんやりと、返り血のみを浴びるだけで、後ずさり、船のマストに背をつけた。]

 (――……最初に呪いの目を持つ魔術師があったのは、狼だった。)

[それは、ギリーからもらった童話の最初の文節。
 ふと、同時に浮かび消える。
 この凄惨な甲板の様子にフラッシュバックするだけ。

 そして、風のないその船には血の匂いが溜まりはじめる。]

(239) 2014/12/12(Fri) 20時半頃

【人】 奏者 セシル

 船を、早く、動かさないと……。

[呟いた言葉はそれ、誰かきくものはあったか。
 だが、遺体をそのままにしておくわけにはいかない。
 この日差し、暑さの中であればそれらが腐り始め、異臭とともにまた新たな呪いを撒くのは定かである。]

 ――……海に…。

[次には、唇噛み締めると、遺体を引きずっては、海に落としていく。]

(243) 2014/12/12(Fri) 21時頃

【人】 奏者 セシル

[もしかしたら、まだ息があるものもあったかもしれない。
 けれど、なにより、船を守らなければならない、と航海士は思う。
 血も死体も、慣れていないわけじゃない。

 ただ己の仕事ではなかっただけだ。

 でも、少しだけ、分かってきている。
 それでは、この事態は、どうにもできないのだと。]

 人狼……か。

[さっきヘクターに言われた言葉も思い出して。
 既にこの事態は人狼の仕業から超えているのを知りながら、
 航海士は血で汚れたシャツで額の汗を拭った。]

(244) 2014/12/12(Fri) 21時頃

[男の目は、いつも彼には従順である。

経年の中で変わることは無く、
この船で過ごした年月ずっと同じ。]

 生きル
 使えるうち、死ぬナイ

[主人に従順に従う、犬の目。道具の目。
そう在れる事が、男にとっての何よりの幸いだった。]


セシルは、船長がとギリーの様子をチラリみたが、次には踵を返して、自室に戻っていく。

2014/12/12(Fri) 21時頃


[正直食欲をそそる芳香を放つそれらを海に遺棄するのはどうにも勿体なく思われた。
だからといってこの数の船員を完食する前に腐り出すだろうからいくらかは捨てなければならないのだろうが。]

ああ、いけない。
料理長殿が生きているのなら
早く彼の食事を摂ることにしよう。
そうでないとこの死体たちをつまみ食いしてしまいそうだ。
 


【人】 奏者 セシル

― 第三甲板・乗組員室1 ―

[彼の部屋は1号室だ。
 それは階段への行き来がしやすいことと、船長室にも近いこと。
 もちろん、中は小さなベッド以外は、大きな机。地図が広げられ、書籍や、航路地図も本棚から溢れている。
 敵船を襲ったとき、それらを奪ってくるのはもはや習慣だった。
 そして、それらも参考にしながら、また自らの地図もつくりあげていく。]

 ――……人狼。
 海の人狼伝説なんて、あったっけか。

[ギリーからもらった『天王星の魔術師』の童話はベッドに放り、本棚を漁っていく。]

(247) 2014/12/12(Fri) 21時頃

[それは、ヒトに聞こえぬ聲で交わされた、甲板での道化との会話。]


 違うな。

[短く返す。
 だが道化から思うところを告げられれば、意味が分からないとでも言いたげに、僅かに眉が寄った。]

 ……仲間?

 おまえの言う、仲間の基準は、何だ?
 この周章した船で、冷静さを失わぬ智慧者か。
 疑わしきを躊躇わずに屠る残虐者か。

 それとも、おまえに忠実な”犬”か?

[それとも他に彼の基準があるのだろうかと、紅帯びた瞳で道化を見据える。
 畏怖の仮面の裏側を、覗きこもうとするかのように。]


 仲間の基準か。

[紅い月のような瞳を見つめ返しながら、
その瞳の冷たさに私は…少し同情した。
この者には家族がいたことはないのだろうか。

私の場合は、家族さえ未だいてくれれば海賊の船長になることはなかったろう……]

 仲間だと感じた者が仲間だ。
 理屈ではない。

 君は群れを知らないのかな?狼の癖に。

[だとすれば彼は狼よりも豹に近いのだろう。]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

― 第三甲板・乗組員室1 ―

[海の人狼、それは、やはりつながりが薄く感じたが、
 そういえば、前、絶望号が幽霊船のように見えた無人の船に着岸したとき、廃墟と化した船の中、埃のかむった航海日誌があったこと思い出す。

 その船が何が原因で、無人となって彷徨っていたのか。
 あの時、すぐに確かめはしなかったが、今、その日誌の表紙を開く。]

(254) 2014/12/12(Fri) 21時半頃

【人】 奏者 セシル

[そのうち、掃除を終えたギリーがその姿をさがすなら、
 いや、その他の者でも、
 1号室自室にいることは検討がつくだろう。]

 舵も、ジェレミー、ホレーショーに…。フランクは、どうだろう?
 って、
 あ……。

[そう考えてから、彼らが無事かどうかを思えば、不安にやや項垂れる。
 もちろん、航海士として、舵取り候補を、というのもあるけれど。]

 ――……。*

(256) 2014/12/12(Fri) 22時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 22時頃


[視線を彷徨わせる船長の姿など初めて見た
今まで恐怖と絶望の象徴であった彼は、何1つ躊躇わなかった。
迷わなかった。

今だとて切り捨てられる覚悟もあったのに。
残酷なサーベルを握る手はこの身体を優しく抱き寄せた。]

 ……あんたも一人ぼっちなんだな。
 ずっと……誤解してた。

[初めて聞いた彼の過去の一端に、細めていた目を開けて
道化の下の感情を読み取ろうとする。
彼の手は、こんなにも優しい。]


 俺の母は、物心付いた時には狂っていた。
 色々お恵みでたらい回しにされて。
 何とか頭だけは良かったから命拾いしたけどな。

[眠っていたとは言え、2人分の能力が助けてくれた事は確かだろう。
学者や貴族付きの医者になるには、金も家柄も足りずに
行きついたのが絶望の船。
だが、今は感謝すらしている。]

 あんたの船に乗れた事、感謝している。


[爪と言えば、ヴェラを想像してしまう。
ほとんど無意識に、それを避けようとしていた。]


【人】 奏者 セシル

― 乗組員室から、第二甲板へ ―

[自室で人狼について調べていた航海士の瞳の色は、碧色。
 幽霊船の日誌は、切り裂かれた日常を語っていた。

 そんな中でも生きていたその幽霊船の航海士だが、その最後がどうだったのかは、日誌には記されていない。

 ただ、それを読んでから、ベッドに放った童話を手にとり、捲る。
 童話の魔術師は狼を見つけるが、それを誰にも告げたりしない。
 なぜなら、その理が知りたいからだ。
 それは破滅の道と知りながら、それでも、魔術師は、そこにどういった真実があるかをひそやかに、ひそやかに、



 ある意味、誰よりも狡猾かもしれない。]

(287) 2014/12/12(Fri) 23時頃

【人】 奏者 セシル

 ポーン

[そして、いつのまにかオルガンの傍、航海士は、血の食事風景の中、鍵盤を叩く。]

(290) 2014/12/12(Fri) 23時頃

[名を呟きながら、味を想う姿に釣られる様に喉を鳴らす。]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 23時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 23時頃


【人】 奏者 セシル

[ギリーとすれ違ったことを知らず、第二甲板に登っていた航海士は、自らの調律の為、たったまま、オルガンの蓋を開け、鍵盤を指先で響かせる。

 そのまま、一音ずつ、響かせる曲は、きっと誰かの耳には最も耳障りなメロディかもしれない。]

(298) 2014/12/12(Fri) 23時頃

[道化が、その仮面の奥で何を想っているのかは、まだ分からない。
 まさか、己の境遇を思われ、憐れまれていようなど。

 ただ、彼の推察通り、家族というものの記憶はない。
 しかしそれに孤独を感じたこともない。]


 理屈ではない、か。

[つまり、己の認めたものを”仲間”と呼ぶという意味か。
 成程それなら一理ある。納得もいく。]

 ───群れ?

 いや知っている。
 たとえばこの群れの長は、おまえだろう。

[ただ群れの解釈に、若干の差異が合ったかもしれないが。]


[思わず突っ込んだのは、色々噂が立つ様な内容だったと言うよりも。]

 何故嘘を吐いた?
 ばれたら、あんたも巻き込まれる。

[船長が人狼だと知れば、恐怖に怯えている連中も、
それこそ死に物狂いで命を奪いに来るだろう。
そんな危険な真似を、何故、と視線は咎めるものに。]


セシルは、>>302 その言葉を受け、ニコラスへと視線を向ける。その笑いに、小さく視線を逸らし。

2014/12/12(Fri) 23時頃


 そういう意味ではない。

[ヴェラの答えに苦笑する。
知識としてではなく経験として知っているかと問いたかったのだが。
いや、そもそも群れの概念が違うのだろう。]

 君は私のことは仲間とは認めてないだろうに。

[彼がどんな生を歩んできたのかはまるで想像もつかない。
孤独などものともしないその姿は同族でありながらまた別の違った生き物のように見えた。]


【人】 奏者 セシル

 大丈夫だよ。船長が人狼なんてことはない。
 それよりニコ、パンとスープはある?

[人差し指はゆっくり、メロディを刻みながら。]

 人肉が入ったのは勘弁な。
 俺は人狼じゃない。

(303) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ギリ―、後でその傷見せろよ。

[泣いていないと言ったギリ―と、彼の怪我に聲を上げた船長。
ヴェラとの会話も耳に入れながら、この聲が繋ぐ者達だけは
助けたいと言葉にしないまま、ギリ―の傷を気遣った。]


 巻き込まれたかったからだよ。

[ミナカの問いへの返しに、聲の調子に愉しむような色が乗る。]

 La faim chasse le loup hors du bois.
 飢えは狼を森から追い出す。

[私は歌うように唱える。]

 覚悟を決めるためだ。
 仔を護る為に…船員たちを裏切る覚悟を。

[「仲間たちを裏切る覚悟を」と言いかけたが、そもそも最初から仲間ではなかったなと言い換えた。]


【人】 奏者 セシル

>>306

[ヘクターの話、その他の者の声を片耳に聞きながら、
 やっぱりオルガンの鍵盤をゆっくり人差し指で押している。]

 人狼は、でも、
 人でもある。

 人であるときを理解して、なおかつ、狼である。
 そんなことが書いてあったよ。

[オルガンの音もその声も誰もきいていなくても、むしろ構わない。]

(317) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ……あんた、何でそんな優しいのに、無理するんだろうな。

[唄う様な返答に、また泣きそうになる。
泣きたいのは赤子なのか、自分なのか、もう判らないほど
彼を仲間と慕う想いは強く。]

 俺はあんたを尊敬するよ、ヴェラ。

[2人の会話を聞きながら、その孤高の強さを羨んだ。]


【人】 奏者 セシル

>>319
[片手で、やっぱり鍵盤を叩きながら、ニコのもってきた皿を受け取る。
 パンには血がついていた。
 それをそのままオルガンの上に置いて。]

 なんの曲だろうね。
 きいたことあるだけだから、曲名は知らない。

[きっと、船医の心には、突き刺さるメロディかもしれないけれど。]

 ニコは好きな曲、ある?

[遺体が転がる、血臭の中、そのメロディはかえって不気味にも聞こえてきてもおかしくない。]

(327) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

[甲板に一つだけ残っていた死体を抱えるとその死体を海に落とした。
もちろん、一口二口味見をしてからだ。

唇と指についた血をぺろりと舐めとる。
それからはあと吐息を吐き一言。]

 嗚呼……美味。



 ミナカ、

[グレッグが動く刹那、ガリリと左耳を掻いて叫んだ。
現実的な声は間に合わなかったが、
咄嗟に彼を呼ぼうとした思考は、伝う。]


セシルは、ジェレミーが寄ってきたのには、瞬いて、そして、片手で、その裾を小さくひく。

2014/12/12(Fri) 23時半頃


 優しくなんかないし無理もしてない。

[ぴしゃりと言った。
デジャヴを感じると思ったら昨日グレッグにも同じ事を言われたのだったか。
そんなつもりは、断じてない。決して。]


【人】 奏者 セシル

>>329

 ジェレミー、呼ぶよ。
 今、一番知りたいのは君のことだから。

[裾を引いて、ジェレミーが向けば、その耳元に囁いた。
 そして、離れたときの瞳の色はやはり色鮮やかな碧色。]

(335) 2014/12/13(Sat) 00時頃

 俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。

[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする
理由は今は無かった。]



 ミナカ 死ぬ困ル
 あの仔 生きル

[それが優先すべき何よりの“命令”であり、
男の中に芽生えた細やかな望みだった。]


【人】 奏者 セシル

>>342
[オルガンの横に座り込むニコ、
 その歌いだす調子には、少し意外な顔を。]

 へえ

[そして、メロディはつたなく、そのニコの口ずさむ声に重ね。
 トーンは、響きは、第三甲板の彼らの元にも伝わるだろう。]

(349) 2014/12/13(Sat) 00時頃

 俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。

[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、
口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]


 待った…一体何が起きている。
 何処にいるんだ。

[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、
何かが起こったのだと気づく。
私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]


 仲間?

 おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。

[少しだけ驚いたように問う。
 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]

 ───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。

 おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。

 それだけだ。

[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。

 だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]


【人】 奏者 セシル

>>350

[オルガンで弾くメロディはいつも様々。
 その自らを冷静に、そして、畏れをもっても平坦でいるために。


 傍ら、ヴェラがうたたねしていることも、きにせず、やはり弾いていた日常。
 それをミナカがそこまで嫌っていることも知らず。

 そして、今も、また響かせるつたないシンフォニー。]

(359) 2014/12/13(Sat) 00時半頃

[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]


 ───あの煩い声、止めても構わないか。


[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]


 なんでもいい。好きにしろ。

[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]


セシルは、第三甲板での戦闘にまだ気づくことなく、オルガンの音は響く。

2014/12/13(Sat) 00時半頃


 おれ、狼なれナイ
 カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ

 あの仔、大事

[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]


【人】 奏者 セシル

>>372

[オルガンの音は、人差し指からやがて、片手の指すべて、そして、段々と両手まで満ちていく。
 ニコラスの歌声が酔いどれのテノール。それにあったりずれたりしながらも、段々と、それは、合わさる刃と刃から、不可思議な和音へ。

 いつのまにか座って奏でる航海士は、月夜を一緒に愛でたギリーの変化に気づけない。]

(377) 2014/12/13(Sat) 01時頃

[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]

 セシルを守る前に、自分を守れ。

[初めて、祈った気がした。]


 ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
 孤独な船の旅の中で。

[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。

――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]


 違う。違う。違う。同じじゃなくても。

[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]


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