人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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視点:


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 00時頃


[ 
隣に立ったリカルダの顔を見やる。
わずかに動いた表情単なる強張りのようなそれが、
微笑みであったことは伝わっただろうか、知れない]


[恐れは無い。

感情はもう遠くへ行ってしまった。

大丈夫、何も感じない。
苦しいことなど、どこにもない。
だから――]


[そ、と頭を下げる。

 ……承知しました

[応えは家族以外の目のある所に立場を弁えて、]

 この命に換えても。

[続く言葉は魂からの声だった。]


【人】 記者 イアン

―波羅宿―

 …よし、無事で何より。
 お疲れさん。 帰ろうか。

[子ども達――否、もうそう呼べる歳ではないけれど――が戻ってきたならそう言って出迎えて、いつも通りに、にっと笑ってみせよう。

作戦中、刀を握れば能面が如く変わる表情も、片が付けばそれも終わりと。
全てが済めば――部隊の皆が何かと険しい顔をしているからこそ、自分だけでも普段は笑顔でいようと、
それはもう、何年も前から変わらぬことであるけれど。]

 「…急報!急報です…!」

[帰還の途につかんとしていれば、駆けてくるのは傷付いた伝令兵。]

 おい!怪我してるじゃないか!
 どうした?何があったんだ…?

[聞けば吸血鬼の大群が、陸軍の駐屯地を襲撃しているとのことで。
そしてそこに現れたのは、金髪の吸血鬼であると――]

(7) 2014/02/10(Mon) 00時半頃

― 回想:明にーさんと ―

うん。

[僕は前の世界で持ってた温かさをまだ覚えてる。
誰かに頭を撫でられた時の、誰かが傍についていて、僕が眠るまで背中を撫でてくれた時の。
ささやかなお揃いや特別を得た時の。
覚えてても触れないそれらが明にーさんの手に宿っているような気がして、僕は手を重ね合わせて目を閉じる]

うん、僕は、……平気。

[身体が痛いのはしばらくすれば治っちゃうし、そうじゃない痛いのは、もうどこか遠くのものになっていた。
笑う赤い目と引き換えに]


[ある晩に、僕は明にーさんの巾着の中身を見せてもらった。
鏡か……あんまり顔がうつらないようにしないと。
でもなんでにーさんは鏡を壁にむけてるのかな]

きれい……!

[その答えはすぐに映し出された。僕はまだはしゃぎ方を覚えてたみたい。
花の名前は分からなかったけど、とにかくこれって明にーさんの特別なものだよね]


…僕も、言ってないことがあったっけ。

お母さんの名前、……「ハル」っていうんだ。僕みたいなただのハル。

[ささやかなお礼のつもり*]


-現在-

軍功たて放題ですかあぁぁぁぁぁぁあ?
それ贔屓になりません?

[あぁ、性格も変わってしまったらしい。]

僕は最前線の尖兵ですかあ?
それとも軍師ですかあ?

どちらにしろ、軍師独り占めキタァァァ!!


…・・・軍師とか言ってないで。
貴方も前線に出なさい。

自分で相手を倒さない新入りの為に動いてあげるほど、みんな優しくは無いわ。

[こんな性格になってしまって
支配者の顔が見たいと言われても仕方ない。

まあ、それはそれとして。
せめて実績は残せと釘を刺す事にしたのだった。]


【人】 記者 イアン

 金髪?それは確かか?!
 始祖…ついに動き始めたんだな。

 しかし…くっそ、よりによってあそこか。
 陸軍駐屯地…何か勘付かれたか…?

[渋い顔をするも――そうだ、今日はたしか、]

 あぁ、でも、
 今日はあそこに、檜江隊長が出向いてるんだっけ。
 …ならそう簡単には落ちないはずだ。

 全員、大きな怪我はないよな?
 俺達も現場へ直行する。

 心してかかれ。
 ――ついにやってきたぞ。この日が。

[部隊の面々、一人ずつしっかりと見据えて。
一つ頷き、移動を開始した。]*

(17) 2014/02/10(Mon) 00時半頃

[家族に刃を向けるもの、全てへと牙を剥く。]


― 初陣前 ―

[僕が戦い方を学ぶうちにできるようになったことがある。
相手の表情をよく見て色々と読み取ること。

付き合いが短い相手だと分かりやすい相手しか読めないけど、
“家族”ならほんのちょっとの変化でも問題ない。

真弓ねーさん、笑ってる。なら、昔の話をすればもっと笑えるようになるのかな。
でも、昔の話をするためには――まずは生き残らない、とね*]


あのぉ!ホリー閣下ぁ!
軍功…………いただくのは有り難いですがぁ!

すこーし、作戦があるんですぅ!
僕がぁ、最前線に出ますからぁ!!
味方に任せて逃げようって気まったくありませんからぁ!

数人でいいのです閣下ぁ!
僕に勢を率いる許可をくださぁい!

必ず

殺せる算段がついていますよお。


まぁ、そう言うんなら。
良いわ、けど閣下は止めなさいね。

[そう言うと数名の吸血鬼に直円に付く様に命じる。
彼らは渋々と言った様子で付き従う。

無論、直円がそれなりの成果を出せなければ袋叩きにするぐらいの心算だった。]


【人】 記者 イアン

―駐屯地へと向かいながら―

[この子達は変わった――もう、あの孤児院にいた頃とは違う。

それぞれが自分の道をしっかり見据え、それを踏み外すことなくここまで歩んできた。

早く、そして強くと、焦る気持ちはあっただろう。
聖水銀を一度にたくさん摂取しようとしたり、
感情に任せて限界以上の修練を積もうとしたり、

それでも、5年間という、ともすれば長くも感じられるであろう時間を、ぐっと耐えてきた。

この日のために。
奴らを――事の元凶たる始祖らを、倒す日のために。]

(26) 2014/02/10(Mon) 01時頃

【人】 記者 イアン

[そこらの吸血鬼相手なら、1対1でも全く引けを取らない。
まだ未熟なところも残るが、実践を一つ経る毎にどんどん強くなる伸び代も持っている。

…駐屯地へ向かうということ。
それは彼らの長年の願いを叶えることに繋がりはするけれども。
同時に、死地への赴きを早めることにもなりかねず。


――死なせはしない。護ってみせる。必ず。
この子達は、俺の家族だ。
もう、あの日のように失いたくはない。

俺達の、人類の未来を担う者、この『希望』を繋ぐこと。
…それが今の、俺の使命だ。]**

(28) 2014/02/10(Mon) 01時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 01時頃


本命の到着だ。歓待してやると良い。

[突入して来た隊員達は若い者も多い。
それこそ眷属達に近い。
そして何処か聞き覚えのある名乗りも、鋭い聴覚が聞き取れば
邪悪な邪悪な笑みと共に、抗えぬ呪詛の命令を下す**]


[やっと、主から外出を許された。
 先輩となる吸血鬼の同行が条件とされたが、
 始祖に献上する供物を選ぶ仕事を任されたのだ。

 およそ5年、ほぼ全てを鳥籠の中で過ごした若鳥には
 贄を選ぶ土地勘もなにもありはしないだろうと、
 先輩吸血鬼は明之進を連れ回そうとした。

 上手く行けば自分の手柄、失敗すれば明之進の粗相、
 そういうことに出来るのだし。]

 ……あの、この辺りに行ってみませんか。

[そこに若造が口を挟む。手にした地図には、
 この日のために調べたらしき書き込みが随分とあった]


 ……――違う。

[丹念に探して、零した嘆息。

 ああ、もう――4年以上が経っているのだ、
 孤児院などとっくに出て働いている者もいよう。

 なるべく多くの贄を選び出そうとする先輩に向けて、
 硬い顔で首を振って見せる。]

 ここにはいません。……行きましょう。

[世間知らずの若造が、という顔をされた。構わない。]


[――早く、早く見つけなければ。
 もう一度、家族みんなで暮らせるように。

 一人でも多く、一日でも早く。]

 ――僕たちが、

[あの面影が消えていく。
 優しい声が嗄れていく。
 温かい手が冷めていく。

 降る桜花、散る色紙、積もる雪、
 来ない春、陰謀の影、約束の帰路]

[忘れてしまう前に!**]


……はっ。

[あざけってるんじゃない。承知したんだ。
“始祖様”の声は離れていても僕に届く。送られるのがどんなに残酷な命でも、僕は――**]


[ホリーの言葉に少し首を傾げたけれど]

そうだね。その通りだ。俺は「お父様」は好きになれそうにないよ
じゃぁさ。もしホリーを好きになったら
君は俺を好きになってくれるの?

[それは意味のない問いかけ。
けれど聞いてみたかった]


[まだ初陣を迎える前の頃の他愛ない会話。
その頃、妙に行き詰まった時があって。

だからふと聞いただけだった。
後にも先にも二度と口にしない言葉だ]


面白い質問ね。

……まあ、その時になってみないと分からないでしょうね。
少なくとも、貴方はいまはあたしの事も好きじゃないでしょう?

[そう、一部の例外を除けば好意には好意が返る。
だからと言って、好きと言われた相手全員に好意を返すかはまた別の話。]


ううん。…好きになってみようかなって。
だって嫌いな相手を守るより好きな相手守るほうがいいじゃん。
でも好きになっても嫌われるなら辞めておこうとおもっただけ。

あぁ、だからって君に守ってほしいとは思わないけど。

…うん。忘れて。


[現在:
ぴくりとこめかみがひくついた。
始祖が刻み付けた呪いのような束縛だ]

そっちいった方がいいかい。ホリー。
邪魔ならいかない。


こちらに?
そうね、あたしを殺そうとしてる相手が居るわ。

すぐに助けに来てね。

[これがきっとお父様のしたかった遊びなのだろう。
ならば、その再会は手伝ってあげようと思ったのだ。]


マユミ、聞こえる?

ちょっとこっちは面白い事になってるから。
あたしが次に良いって言うまでこっちとは別方面の家畜を倒しててくれるかしら。

[楽しげな口調で、真弓の脳内に語りかける。]


理依、見せてもらうわ。

貴方のお父様への忠誠がどれだけのものか――

[その言葉は彼にはどう響くのだろうか。
付け加えるように囁いた。]

過去を全部振り切った貴方なら。
きっとお父様は愛をくださるわ。


──…愛?

[よくわからない。
もらったこともあげたこともないから]

そう。それがいいものなら、嬉しいね。


あたしを殺す相手をどうすれば良いか。
お父様から言われているのでしょう?

[彼にだけ聞こえる声。
それは、普段の訓練の時の様に冷酷だった。]


そんな…お前、これを…知ってて……

[訓練の時、立場の違いもあるが自分の相手になるのは零瑠か真弓くらいのものだった。
形だけの約束であっても縋り、血に甘えてでも強くなろうとしなければ気狂いになってしまいそうだったから。

「命令」という言葉が禁箍呪のように頭に箍を打つ。
頭を貫かれるような痛み。逆らうことは絶対に許さないような]


知らない帝都守護部隊なら何人でも殺してたの?
それはそれで、あたしはおかしいと思うけどね。

まあ、話は後だわ。

[そう言って、また冷酷に笑う。]

君はあたしの護衛。
彼はあたしを殺そうとしている。

なら、君のやる事は言うまでも無いでしょう?


―初陣を前に。城で―

[理依の何を咎めたといえば、ふたつ。この場で問うという行動を。わざわざ問わなければ『まだ』分からないのかとその思考を。


―過去―

[何故。という疑問は考えても悪い方にしか転がらない。]

理依……。
何故、4人ではないのだと思う?

何故、俺とお前なんだと思う?


俺は、お前に……あの時、助けられたんだよ、な?

[数え鬼の結末。
 今の状況も、助けられた結果とでも言うのだろうか。

 年月が巡り、人と鬼とで再びまみえる為とはこの時には想像すらしなかった。]

 ―――――…

 こんな、人でなしになっても……

[城の中、飢えに苦しむ紅でぎろり睨む。*]


…さぁね。経緯がどうであれ俺は自分からここに来たいといったんだ。
お前が助かったのは…それこそ運命ってやつだろうよ。
そしてこうなったのは俺のせいさ。

[あの数え鬼。元凶の1人は間違いなく自分であったから。零瑠は寧ろ巻き添えだ。
だから、口が裂けても「助けた」なんて認めたくなかった]


―城での回想―
[蝋の明かりにゆらぐ牡丹、
 明乃進の言葉に眩しくもないのに目を細めた。
形見、亡くなった人の思い出、お母さん――家族。]

……一番大切なこと。

[呟いた言葉、こびりついた記憶の残滓。
大丈夫、それは大事なことだとまだわかる。]

わたしも祈る。

[焔と花影を見つめれば、
ふと問いかけられた言葉、首を傾げる]

……牡丹?やってみる。

[そんな知識はなかったけれど、
家族の願いは叶えなければいけないと考えて、
それから試行錯誤は続いている、城の書庫にはそんな本など無かったから]


[その後のこと。
外に出たという明乃進が、
帰った時、珍しく自己主張した]

次は私も連れて行って。

[彼が何をしに行ったのかは知らなかった。
ただ、彼が血の匂いを漂わせて帰ってきたということだけ。

――代わりに殺してあげるから。

連れて行ってほしいと考えた理由は言わなかった*]



敵は殺すから。

[害される前に殺せばいい、
殺される前に殺せばいい、

感情を失った思考は簡潔で単純な解を出す。]


―城での回想―

忘れないわ。
だって、家族だもの。

[ 忘れられているという理衣の言葉に、
そう言葉を返したのは、淡い輪郭の記憶だ。
いつも目が覚めると消えてしまう、ゆめの記憶]

私とあなたも、家族だから、戦う理由はない。

[感情は遠くにあっても、それは大事なことだった。
なによりも、手放してはいけないものだと知っている。
知っているのに]

……ごめんなさい。

[彼の顔に浮かんだ苦笑、望む答えではなかったのだろう。
痛みのようなものを覚えて、けれどそれはすぐに遠ざかっていった*]


―現在―

……わかりました、お姉様。

[ 聞こえた声には従順に応じて]


は?

自分から――…だなんて、どうし―――…

[理依の襟を掴む。
 世話役は止めもしない。]


……約束、したから。
生きるか死ぬかなら、生きようと思った。

[死ぬわけにはいかなかった。
こんなになっても。生きて戻ると誰かと約束した。

その約束を果たした後なんて考えもせず
つかまれた襟に、やんわりと押し留めるように手を重ねた]


―過去:城にて―

[絢糸を幾つも束ねた様な鮮血の流れの中にあって、零瑠は笑みを深くする。
涙を零し、狂ったように嗤うこともあった。

始祖の前で喉笛を自ら掻っ切った事もあった。訓練用の、ただの武器では致命傷にもならず、傷が塞がる身痒さに滑稽に踊らされるだけ。]


[時は経つ。
 食事が不味いと我が儘を言い出した頃のこと。]

………

[唇を肌から離し、全身を染める恍惚に睫毛を震わせ口内に籠った温かな息を吐き出した。頭を僅かに反らして牙を抜く。零れかけた二粒の紅が愛おしく、再び首筋に口付け舌先で受け止め――啜った。

 癖の強い胡桃色の髪が金色の合間に交じる。

 血が固まりかけ、孔が塞がろうとするのを間近で確かめるまで零瑠は動こうとしなかった。何度も口付け落とすのは、忠誠や従順を示す為か。

 固く絞った濡れ手拭いで首の周辺を丁寧に拭い、襟を閉じて1つずつシャツの釦を止めていく。]


これ以上ない褒美を賜り、ありがとうございます。

……お父さ、ま

[血の褒美を与えてくれた主人に、そう呼び掛けたのは幾年が経った頃か。

 新しい『家族』であるならそれが自然で。
 けれど零瑠の『記憶』の中の『父』との違和に、躊躇う。*]




[―――身が、悦びに震えた。]


俺は俺の家族が無事なら後はどうでもいいよ。

[思い出したようにホリーへ返した言葉
人間性を再び得たとしても、吸血鬼となった現実は変わらない。
それが逆にまた惨い仕打ちとなって身に降りかかるだろうけれど]


……貴方の家族、ね。

今は誰なのかしら。

[そう問いかける声はどこまでも愉しげであった。]


―過去―

……理依。
本当にお前のせいか?

恨んで欲しいなら、……そうする。

[運命だなんて言葉で片付けようとする彼の、次の言葉に詰めた息を1度吐き出した。

約束――誰と。


此処に、連れてこられても……あいつらの様に――家畜にされる可能性だってあったじゃないか。

[手は離さない。
 生きるためだと受け入れる前の、選択。

 返事を聞いて、安心したような、寂しそうな、よく分からない表情を零瑠は浮かべた。

 また、自己犠牲だと、思ったから。*]


[──過去の話──]

…あの時、あのきんいろに会わなければ。
こんなことにはならなかった。

恨んでくれるなら恨んでほしいね。
でも、誰も恨んでくれない。

[孤児院の皆はきっともう死んでしまった。
だから、もう誰も恨んでくれない]

約束…多分、大事な人と。
思い出せない、けど……。


…もし家畜にされても俺は生きてやる。

[その時彼を見つめていた目は死んだ魚のような目。
それでも…光がともればその目にも映るのだ*]

巻き込んで…ごめん、零瑠。
それでも…それでも。俺は死なないと決めたんだ。


ホリー。どうだ? 愉しんでいるか?

[殺戮をではない。
目には映らない、心の血が流れる音を聴いたから。
ホリーに問い掛ける声は明らかに悦に入っていた。
断末魔に並んで、これ程素晴らしい音色は無いだろう。
心の断末魔かも知れないが、一瞬で派終わらない。
深い長いそれ。

やっと聴けたと、ほぅと震える心のまま息を吐いた]


―回想・3ヶ月前・二度目の帰り―

[ただいま戻りました、と告げる声は静。

 落胆や焦燥は隠したつもりだったが、
 真弓の主張ぶりに、もしや表に出たかと心配になる]

 ……僕に、決められる事じゃないけど……
 真弓ちゃんなら、きっとお許しが出るよ。

[彼女が吸血鬼として役に立つようになる事を、
 月影も黒百合も喜ぶだろう。

 自分も、そりの合わない他人の吸血鬼より、
 家族が来てくれる方が、ずっと良い。

 一人で駄目でも、二人で歩けば、もしかしたら。

 ――誰かが、見つけてくれるかも知れないから*]


―現在―

[黒百合が動いた。
 主の気配を鋭敏に察知して感覚で追いかけるも、
 いかにもな人払いにお呼びではないと知る。

 理依と二人なら、相手がどんな強者や集団でも
 人間に膝つく事などありはしないのだろうが。
 結局、何度やっても彼には勝てていない。

 ただ、どこか、嫌な予感がしている。

 訓練の初めに刺される人間を見た時のようだ――
 とまでは、意識の上には浮かんで来ないけれど]


ええ、お父様。

お父様はこうなる事が分かっていて半分残しましたの?

[愉しげな声と共に、問いかける。
そこには、これほど愉しい趣向を用意したトルドヴィンへの礼賛があった。先ほどサミュエルを深追いしなかったのも、もっと愉しませて貰えそうだと思ったからであった。]


[それは単純な気まぐれで。
相手がこちらの気配を追いかけていたとは知らずに声を響かせる。]

明之進。

貴方は何度か城外に出ているから経験があるだろうけれど。
こんな戦場も愉しいでしょう?

[それに彼は果たして同意するのだろうか。
いずれにせよ、言葉を続ける。]

理依は見事な戦いを見せたわ。
貴方にも期待しているからね。


     − 過去 −

[柊が献上する贄を探しに外に出た時も。
マユミが次に共にと望んだ時も、特に止める事はしなかった。

報告は逐一届く。

柊に同行した吸血鬼が堪りかねた様に訴えた。

彼の傍では時折全身を何か釘で刺されている様な感覚に
襲われてしまう。
献上する贄を探すと言いながら、別のものを
探しているように見え、何かを企んでいるのではないか、
傍近くに置かない方が良いのではと進言してきた]

当然だ。柊は鬼が忌み嫌う植物だ。
言霊と言うものもある。名が力を持つ事もあるが。
影響を受ける等、貴様がその程度と言う証拠だ。

[柊を明らかに気に入らない様子の吸血鬼に冷笑を向けて]


それに判らないのか? 柊が探しているのは絶望だ。

[その意味を理解出来ないと言った様に、吸血鬼は
不本意な表情で笑う。
そしてその吸血鬼の首はそのまま落ちた*]


[名を呼ぶ鈴に心臓が跳ねる。

 は、

 いえ――まだ、戦を楽しむまでには、未熟で。
 着いていくので、精一杯です。

 ……はい。沿えるよう、努めます。


   − 過去 −

[基本的に眷属達の教育はホリーに任せていた。
だが時折気儘に姿を見せて、気紛れに褒める事もあった]

リカルダ、お前の成長は目覚ましい。
もう少し成長した後で祝福を
授けてやれば良かったかも知れないが。
それもお前の大きな武器だ。
上手く使うと良い。

[欠片も思っていない事を口にする。
もしも焼け残った雛達との再会の可能性生があるのなら。
殆ど変わらぬ姿の鬼に、どんな悲劇が生まれるか。
それが愉しみだと口にすれば、今ここで悲鳴をあげるだろうか。
浮かぶ笑みを堪える事無く、ただ目を細め見守った*]


― 回想 ―

変わった、ね。…みんな、変わっちゃった。

[僕は一度だけ真弓ねーさんに言ったことがある。ねーさんが僕の部屋に来た時だったかな。
その時僕は折り紙のうさぎとにらめっこしながら紙にその折り方を書き記していたんだ]


………なんで、だろうね。

[どうして僕らはこんな目に遭っちゃったんだろう。

答えはもらえなくてもよかった。その時僕はまだ、問い続けることで前に進めるって信じてた。

だけど、問い続けることことが後悔ばかり生み出して、僕の心に爪を立てるようになって。
いつの間にか僕は、全てにおいて「どうして」と問うことをやめていた*]


いや。私はただこうなったら愉しいと思っただけだ。

[愉しげに問い返して来たホリーに、
やはり愉しげに返すのは虚実。
守護部隊が見捨てる筈は無いと予想していた。
そして生き残った雛達がまずは復讐を望む事も。
その後の時間や素質で、予想は外れるかも知れなかったが。
それならそれで、負の想いを抱えたまま、上々の兵隊が
出来るのだから不利益等何も無かった]


何の陰謀…………いや、ホリー様ぁ…………。
ピンチですよぉ。でも、このピンチを切り抜けて軍功を立てたら、
僕はぁ、偉くなれますよねぇ?偉くなれるんですよねぇ?

[些か動揺している。行動の「根拠」を求めるように。]


そうね……

けど、理依や明之進も功績を上げているわ。
だから貴方も頑張らないと。

[そう言ってから、愉しげに笑う。]

ま、言うだけってのもなんだし。
手助けに行ってあげましょうか?


あぁ、ホリー様ぁ!隊が挟まれている状況なんですよぉ。
なんの陰謀なんでしょうか……。

来てくださるのはありがたきことですよぉ。
これじゃ退けという命令が出たとき、速やかな行動が難しいですし……。

ですがぁ!僕の「食べ放題」も残してくださいよぉ?


―過去

[理依でなくとも、別の誰かが出会っていた
 ――かも知れない、と。
 別の可能性の事も、慰みめいた事も言わなかった。

 誰も、恨まない、だなんて。
 どうして理依は零瑠が今の今まで責めるような言葉をぶつけなかったのか、考えた事があっただろうか。]

 ――…あぁ。全部お前のせいだよ。
 大事な人との約束の為に、勝手に俺を、俺たちを…

[謝るな。謝られたら、恨めない。
 耐える様に唇を噛み締めると、あっさりと血が流れた。]


[一瞬の光。深海を照らすような決意の現れ。

 ゆっくりと手を離す。]

 ………もう、いい。
 理依はその約束の為に、生きれば……良い。
 大事な、特別な約束の為に生きれば良い。
 自分の為に、死ななければ、良い。

[腕がだらりと落ちる。
 心の何処かで期待していたのかもしれない。
 零瑠の為を生かす為にしたのだと、
 言ってくれる事を。]


さあ、存分に。
戦功を上げなさい?

[冷酷な声が直円へと響く]


[理依と別れて、廊下を進むうちに膝から崩れて倒れ伏した。動かない体を吸血鬼が引き摺る。自室に戻り、宛がわれるまま血を啜った。]

………

[ぽたり。目の端から涙が溢れる。
 自分は――何の為に生きているのだろうか。

 零す為に目を伏せる。
 瞼の裏で、今日もまた桜花が散っていた。**]


えぇ……「虫」はお嫌いかもしれませんがぁ。
見ててくださいよぉ。僕は「頼れる」と、証明しますから。
今、この場で……証明しますから。

[最大限、「狂った」ように見せている。
ホリーの命令は「不都合」を忘れる最大の根拠。]


 あまね。あまね……。

[繰り返し慕う声は、再会と彼の生存をただ喜ぶもの。

 無線の代わりに、真弓にも届いたことだろう。]


一番手柄を立てた者に、私に牙を立てる事を許してやろう。

[眷属にも気紛れにしか与えぬ紅。
能力満ちたそれを餌に、命ずる]

私を愉しませろ。

[悲鳴を、血を、命を。
無慈悲な命を告げる声は艶すら含み嗤っていた]


    − 過去 −

[同じ雛鳥とは言え、成熟すればそれぞれ違う翼や爪を持つ。
武術は最低限のラインは越え、後は各自の伸び代。
智に目立ったのは直円だった。
家族らしい雛達の中で異質に見えたからこそ
余計に目立った様に思えたのかもしれないが]

ホリー…随分毛色が変わったようだな。

[祝福を受けた時から転がる様に変わっていった様に思う。
ただ滑稽な程這い蹲る様な常の姿勢は、
太鼓持ちと呼ぶ以上に滑稽に見えた]


[何の為に生きているのか。
 何の為に生かされているのか。

 そんなもの、決まりきっている。
 鬱金の祝福が囁き思考を塞ぐ。]


  ……ぁ

[零瑠にとっての最上の褒美に、周に伸びた指先が微かに震えた


だが雑草こそ根深く広く……生き意地が張っているからな。

[見向きもされぬ雑草。
だが気付けば蔓延り、本来の花々と逆転してしまう]

手入れを怠るなよ。

[油断出来ぬ雑草を見つめながら、ホリーに忠告する。
もっとも、血の絆が逆転する事は有り得ない。
あるとすれば雑草がホリーを担ぎ上げようとする可能性。
それこそ『有り得ない』話であり、
ホリーも判り切っているだろうからこその念押しでもあった*]


 見つけた――――!

[悲願を。

 やっと一人。全てかけがえのないうちの一人だ。
 知らず心の内から歓喜が溢れた。]


― 過去 ―

そうですわね、お父様。

[ある意味、一番順応しているとも言えたのかも知れない。
ただ、ホリーにとっては狂気だけに頼るのではなく。

そのさらに先へと歩んで欲しいと思うばかり。
それは、いずれ戦場で共闘する時に――]


ええ、もちろん。
雑草でも開花すればきっとお父様の力になる。

そう信じてますわ。

[尚、以前にもホリーを担いで叛逆をと考えた者がいない訳では無い。
しかし、企ては悉く失敗に終わっていた。

その相談を受けたホリーによって、首謀者は殺されたが故に。]


逃げて……

[回した腕は、逃さない為。
 再会を喜ぶ抱擁は、逃がさない為。

 喉を裂いては悲鳴が上がらない。
 がら空きの背中の方を選ぶ。]

ちが……


違う、のに…

[単純に、喜んで居たいのに。
 命を果たそうと体は動く。

 全ては、――喜びの為に。]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 02時頃


―回想―

[ 折り方を書いているリカルダの前、
ふうせんうさぎを紙に戻して、また折りなおす。
手本のように何度かそれを繰り返した。

一度その形が失われてしまっても、
折り紙なら元に戻すのは簡単だった]

――……、

[呟くような問いかけにも、答える術が無い。
自分も同じ問いを持っていたけれど――、
何がいけなかったのか、考え続けて飽和した]


[紙を折る手を止めれば、
自分には何も変わらないように見える、
その小さな体を抱き寄せる*]


─回想

うん、俺のせいだ。

[謝罪という言葉は卑怯だと時々思う。
それ以上を相手はいえないのだから。
約束を守ることも、あの時数え鬼に乗ったことも
つきつめれば後悔せずにすんだ、死なせずにすんだという自己満足以外の何でもない]

生きてなきゃ。生きていなきゃ恨んでもらうことも約束を守ることもできない。

でもいつか、いつか…


……、……。

[離れた手を目で追って、一度ぎゅ、と彼を抱きしめた。
口の形だけで耳元に囁いた言葉はその先に一度は望んだことだ。
けれど怖くてそれを伝えられない。
それこそ彼に殴り殺されても足りないし、文句がいえないことだったから]

お前はそれでも俺のことを家族と言ってくれる?

[縋りたい思い出が砂時計のようにさらさらと落ちていく。
多分再び取り戻せても一度散じたそれはもう元には戻らない
*]


今の俺の家族、か。
もう…とっくにいないのかもしれないね。

[ホリーの言葉によくよく考えれば。なぜいつまでも家族という言葉にしがみついているんだろう。
家族と思っているのは自分だけかもしれない。
もう、人ではないのだから。
人である彼らと家族に戻れるわけも、ない]

なら、殺せるのかな。
あんたたちが楽しめるくらいには。

[泣き笑いのような声だけが乗った*]


[討ち入る前の囁きの一つ]

…お前もね。死ぬ前には呼べよ。

[真弓が呟いた言葉と同じものを返す。
彼女を窮地に追い込むようなものがいるのであればきっとそれは…*]


あらあら。

真弓も直円も明之進もリカルダも零瑠も。
貴方の家族でしょう?

[そして、優しく囁く。]

今度は守れるように、頑張りなさい。
誰かの危機には駆けつけてあげてね。


[ホリーの囁き似はつばを吐くような表情を浮かべるが
否定も肯定も返さなかった。

きんいろが示した対価に僅か喉が鳴るが
それを気配に載せないことに必死ではあったけど]


― 過去 ―

[“始祖様”は気ままに訪れては僕をほめそやすことを言ってまた消えていく。
そのたびに僕は頭を垂れてその言葉を耳に入れる]

ありがたく……思います。

[声も身体も震えてる。怖いからじゃないってことくらい僕にだって分かる。
時に慈悲深さすら覚えて、そのたびに泣きたくなるのに涙は流れない。

あの時はどうせそんなこと考えもしなかったんでしょう?
なのになんで今さらそんな――――だめ、これ以上考えたら]

僕は……みんなと同じ時に、祝福、を、授かることができて、本当に―――……

[これは、まぎれもない、本当。
僕は怖かったんだ。家族を置いていくのも、家族に置いてかれるのも*]


― 回想・真弓ねーさんと ―

[そうそう、袋みたいになってるところにこの部分を押し込むんだった。
真弓ねーさんは折り方を覚えてるんだねやっぱり。何度も繰り返した末にそうなったのかな。
繰り返すのは大事。
何度も繰り返すうちに『希望』が降り積もるように―――]

………。

[脳裏を過ぎった懐かしい光景が消えて、真弓ねーさんが近くなる。

僕は真弓ねーさんの背にそっと手を回す。
だいじょうぶだよ。僕はいなくならないから*]


[僕は“家族”の身に降りかかったことを知ってしまったから。
僕が無事で、他の誰かが犠牲になってしまったかもしれない「もしも」なんか考えたくもない。


他の誰か――――、例えば、]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 16時頃


―回想・零瑠について―

 ……目を、閉じて。

[見れば卒倒してしまうから。
 想像しただけでも大分だめかも知れない。
 けれど空腹には耐えられない、そう困っている零瑠には、
 助けを差し出し待つ事は諦めなかった。

 己は鬼を刺す木だからと告げた日に、
 例えどんな答えを受けたとしても、尚。]

[野菜を混ぜた素朴な菓子から始めたように、
 何かにほんの少しの血を混ぜてごまかす所から
 始めてはどうかと勧めたのが自分だった。

 おいしくなさそうだと想像した顔に見えた。
 しかたがない、と凪いだ面の内側で思う。

 ――それでも、生きてほしかった。]


―回想・直円について―

[本を手に、学の深い家族の元を訪れる。]

 ごめんなさい。少し……解らない所が、あって。
 教えてもらっても、良い?

[あの夜を境に、直円はひどく変わった。
 それを殊更に喜び、月影や黒百合を礼賛するようになった。

 けれど自分も変わったのだと思う。頭を垂れるのは同じだし、
 与えられて難しい本も読むようになった]

 この、隠れ切支丹という人たちがお祈りをする事は、
 どうして、禁止されていたの?


[自分だって怖いだろうに、任せたまえと言ってくれた。
 自分達家族に『生きている』事を教えてくれたのに、

 吸血鬼に媚びる裏切り者だと、特に人間からの蔑みは強く
 家族を馬鹿にする奴らに身の程を知らせた事もある]

 ……それと、これは、なんて読むのかな。

[少年にとっては難しい字が書かれた紙だった。

 ――それでも、生きてほしかった。*]


【人】 記者 イアン

―陸軍駐屯地到着前―

[2体の吸血鬼討伐にと自分の監視下にあった隊員らを見回す。
周、サミュエル、絢矢、涼平、キャロライナ。
――円は今、機動隊にいる。

一度帰還するというサミュエル>>59をじっと見つめて、]

 ………。

[ふっ、と力を抜いて笑う。]

 わかった。所属の部で命が出ているなら仕方ないな。
 サミュエル、帰還を許可する。

 …くれぐれも、無茶だけはしないように。

[最後の言葉はすれ違いざまに肩を叩きながら、彼だけに聞こえるように。]

(352) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

[早く、強く、と焦りを露わにする子らよりも、
感情を殺して、押し込めてしまった子らよりも、

そういったものを表に殆ど出そうとしないサミュエルの方が、自分には余程危うく見えていて。


…わからない。彼が何を考えているのか測ることは、安吾には難しい。
だから。彼の言動に何かしらの思惑を感じた時は、一声かけるのを忘れない。

――あの日起きたことの全てを、自分は未だに知らないのだから。]*

(354) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地東端・到着直後―

 涼平!!

[現場を見るや否や、指示も聞かずに飛び出して行く涼平。>>40

――いつでもそうだった。
打込みの稽古の時は、誰にも先んじて自分に斬り込んで来る。>>1:375
決して諦めず、あの手この手と尽くしては挑み続けるその心は、まさに槍が如く真っ直ぐで。

そんな涼平にいつだったか告げた言葉は、
…果たして彼を救うだろうか。それとも苦しめるだけだろうか。]

(357) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

 おはよう、涼平。
 …よく、試練を乗り越えたな。
 選んだのは…長槍か。

 その槍は、おまえの心だ。
 真っ直ぐな涼平そのものだと、俺は思うよ。
 
 …涼平。おまえの長所は、その素直さ。
 だが、忘れるな。
 戦場では、感情に任せて動いたら負けるぞ。

 飛び出すだけじゃない。時には立ち止まれ。
 自分の心は殺すんだ。
 俺たち守護隊は、自分のためだけに戦ってるわけじゃない。
 護りたいんだろ?…あの時、護れなかったもんをさ。

 だったら。相手を斬る時は、躊躇うな。
 ――それが、どんな姿をしていても、だ。

(358) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

[――咄嗟に飛び出していった涼平を周が追って行った。
危ない場所には自らが真っ先に斬り込みに行く周が。

すぐに駆け出す涼平も、苛烈な周も。昔の自分によく似ていて。
二人が心配だが、かといって止めに走ることはできなかった。
…今、この戦場には、明らかに指揮官が足りない。

どうか、無事でいてくれ。
駆けていく二人を信じて、そう願うほかなかった。]*

(359) 2014/02/11(Tue) 17時頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地東端・少し前―

「退路を塞がれた!!」>>45

[背後で上がる声を聞き、敵の素早い行動に舌打ちしつつも。
そこへと駆けていく絢矢、多くの兵に紛れて既に姿の見えないキャロライナ。]

 …全員バラバラ、か。

[護りたかった。同じ孤児院出身の家族達を。
皆が一所に、この目の届くところにいてくれさえすれば、そう願ってもいた。

だが、現実はそう甘くはない。――ここは戦場だ。
自分の身は自分で護らねばならない。行動は全て、自己責任。
もう昔とは違って、彼らも皆、抗う術を手にしている。

…特別扱いするわけには、いかなかった。]

(367) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

 そこ!辰次班!
 班長が死んでも狼狽えるな!
 おまえらは守護部隊だろ!戦え!諦めんな!

 手の空いてる奴、絢矢に続け!
 これより、退路の確保に向かう!

 地形の理がなんだってんだ!
 下ってくる敵の勢いを利用して、逆に串刺しにしてやれ!!

[絢矢の言葉>>49を受け、周囲を叱咤し即席の隊を作り差し向ける。
敵は、坂の上。これは厳しい戦いになると覚悟したその時――]

(368) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

[轟音を上げて現れたのは円の所属する機動隊。>>53
機動隊であるのに遅れてやってきたことはいただけないが、結果的に挟み討ちの形に>>55。]

 助かった…!あとはおまえたちに任せる。
 機動隊と協力してこの場を確保してくれ。

 …俺は、あっちをまとめてくる。

[この時は、まさかそこに直円が>>54、そして純血吸血鬼のホリーが舞い降りる>>166とは夢にも思わない。
くるり、踵を返して走り出す。

円や絢矢のことも気にはかかるが、今はもっと広い視野を持たねばならない。
孤児院出身の皆は”家族”だが、自分にとっては軍の皆も等しく”家族”であるから。

より多くの兄弟達の命を護るため。個人へ向ける情は切り捨てた。]

(369) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 記者 イアン

―駐屯地・中央訓練広場―

[東端の門よりいくらか内部へ歩を進めたところに、ひと際激しい戦場があった。

中央訓練場。
広々としており、普段は陸軍の小規模演習に利用される広場だ。

右手には司令本部の建物、尖塔を見ることもできよう。
更に西に進めば、通信施設の電波塔が僅か顔を覗かせる。

常ならば整然と整えられているその場所は、司令部へ向かう守護部隊と、それを阻止する吸血鬼の軍がぶつかり合って血の海と化していた。]

(378) 2014/02/11(Tue) 18時頃

【人】 記者 イアン

 くそ…さっきから全く情報が入って来ないな…
 どこで何が起きている?

 おい!余四朗班、後方! 抜かれるな!

[周囲をまとめ、孤立する班の出ないよう、押し戻されることのないよう、指示を出し続ける。
近寄る吸血鬼には、容赦なく苗刀を揮う。

檜江隊長は、既にこの世にいない。
――自分らが立たねば誰が。

場の把握は相変わらず得意でないが、そうして声を張り上げる姿は、傍目にも目立つだろうか。]

(379) 2014/02/11(Tue) 18時頃

【人】 記者 イアン

[敵からも、味方からも、見つけやすい位置にいる自覚はあった。
だから、]

 何かあったら、迷わず頼ってくれよ…
 …どうか無茶だけは、しないでくれ。

[溢れかえる吸血鬼と軍人の群れの中に飲まれてしまった弟、妹らに。
心を殺しても少しばかり贔屓目になってしまうが、願うくらいは許されよう。

ここが落ち付けば、ある程度自由に動くことも可能になるはず。

――この時は、まだ知らない。
自分の元へ向かってくる、想定外の"家族"がいることを。>>305
戦場のあちこちで、彼らが殺し合わねばならない運命に晒されていることも。]

(386) 2014/02/11(Tue) 18時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 18時半頃


-回想-

あぁ……別にぃ。教えてあげますよぉ。

[件の日、以来。直円は努めて「狂って」きた。
本来の自分なら肯定できないことも、
「架空の自分なら」肯定できるんだ、と言わんばかり。]

隠れ切支丹はぁ。ひとぉつ。「相容れぬ」ものがあったんだ。
幕府の身分の秩序を重んじる考え、切支丹の神のもとに平等という考え。
それが決定的に相容れぬものだったぁ。


ふたぁつ、権力者がね。「怖がった」からだよ。
知ってるう?仏教徒もさぁ、一丸となってぇ、権力者を追い出してぇ。
自分たちで国を治めたことぉ、あったろぉ。

「同じ思いの民草たち」にはね、力がありますからぁ。
しかも、その「思い」は根深いですからぁ。

「捨てたふり」をしても、心の中には強く残っている。
……「思い」は隠れても忍んでも、強い!

[一瞬だけ、赤い瞳には狂った様子ではなく、
確かな「……」が伺えるよう。]

……冀望も「きぼう」ですよ。

[優しく、そう「優しく」答えた**]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 19時頃


【人】 記者 イアン

[東端の退路は確保した。
そう思えばこそ、ここを明け渡すわけにはいかない。
臨時の副官を傍に置き、周囲を指揮する。]

 そっちだ!左方前進!
 中央1班、右の援護に回れ!

 伝令、他の状況を教えr――

[通信設備が使えぬとなれば人力に頼る。
問いかけた先、振り向けばその首が紅を吹いて。>>391]

 おい!しっかりしろ…!
 …っ。ダメか。

 …俺の邪魔するのはどこのどいつだぁ?

[その場を副官に任せ、凶器の飛んできた方へと駆ける。]

(392) 2014/02/11(Tue) 19時頃

【人】 記者 イアン

[やがて視界に捉えたのは、血が如き深紅のアオザイ。

―― 遠目からでもわかる。 こいつは、できる。
そこらの吸血鬼とは格が違う。

右手の苗刀を油断なく構えて寄れば、その顔に、]

 ………。

[沈黙ののち、にやりと口元だけの笑みを一つ。]

 …よう。元気にしてたか?理依。

[驚きはした。が、動揺はない。見せない。]

(394) 2014/02/11(Tue) 19時半頃

ふ、…ふふ、あははははははは!
いいね。ここまで来るともうどうでもよくなってくるよ

[もう笑い声しか出てこない。
どうして。どうしてここに皆いるんだ]

俺が…俺たちが何したんだよ。
お前達に、何したってんだよ!

[ホリーへか、トルドヴィンへか。きっと彼らにとっては愉悦にしかならないだろう血の苦味が赤に滲む]


【人】 記者 イアン

[殺意と共に加えられた一撃>>396を苗刀で受け流す。]

 おう、ピンピンしてらぁ。

 んで、俺が邪魔だって?
 まーた、おまえは。
 …俺が他の相手にしてたから拗ねてんだろ。

[いつかの、そんな古い記憶>>305を持ち出して。]

 その紅い目。
 …なっちまったんだな、吸血鬼に。

 そうやって俺の兄弟殺してる以上、おまえには――

[今度はこちらから斬りかかる。
まず右腕を落とそうと、躊躇いなき一閃。]


 ――死んでもらわなきゃなんねぇ、な!

(398) 2014/02/11(Tue) 19時半頃

……さぁ、どうしてかしらね。

[愉しげな声が響く。]

乗り越えなさい。
みんな殺して乗り越えて。

そうしたら――


【人】 記者 イアン

[5年前なら、悩んでいた。
目の前に、吸血鬼となった友が、"家族"が現れたなら。

それまでにも、何度かそういうものと遭遇したことがあったが、
相手がそうであると認識できたのは、いつも殺した後だった。

あの孤児院襲撃の日。
一番の友を自ら斬り捨てて、それに気付いた日。

――あれから、5年。
安吾は変わった。いや、考え方を変えた。]

(400) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

[自分に近しかった吸血鬼を斬りたくない気持ちは、もちろん今でも同じだ。

それでも。
彼らを斬ることで護れるものがあるということ。
彼らの命を断ち、代わりに繋ぐものがあるということ。

苦しみに塗れる生には終わりを。
希望を繋ぐ生には未来を。

この一太刀は、相手を想えばこそ。
そして今を、これからを生きる者のために――]*

(402) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

 理依。…"家族"だよ、おまえは。
 今でも変わらず、俺の大切な弟だ。

 …そう思うからこそ、
 おまえの命は、俺が終わらせる。

[変わらない笑顔。>>399
今一度、かつてと同じように、心からの笑顔を返そう。
理依は愛する弟であるという、その証明に。]

 たしかに、強くなったな。
 俺も…昔みたいに手加減はできなそうだ。

[足元を狙う圏に一歩後ろへ引く。
軍服の裾が切れて、僅かに紅が滲む。

打ちおろした刀はその攻撃で切っ先を逸らされた。]

(407) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 記者 イアン

 ――さぁ、ここからは本気でいくぞ。

[もう一本、左手で苗刀を引き抜いて。
通常よりリーチの長い、二刀流。

後ろに少し距離を取り、態勢を立て直してから駆け出した。]**

(408) 2014/02/11(Tue) 20時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 20時頃


直円。

あたしのように遊ぶのは構わないわ。
けど、もしかして貴方。

昔なじみは傷つけたくないとか思ってるんじゃない?

[先ほどまでの先頭の様子を思い返しながら。]

悩むから辛いのよ。
いつもの訓練のように、相手の頭ごと潰してあげればいいのに。


………。

[………。]

違いますよぉ。僕はぁ、じっくり舐ってやろうって。
そう思っているだけですからぁ。
顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ。わかりませんからぁ。

[この話し方のときはたいてい。そういうことだ。]


[それに―― さきほど聞こえた こえ]


──…そうしたら、何

[ホリーの優しい声は今は何よりも黒く暗く聞こえる]


もう悩まなくて良くなるわ。

誰かを殺したりするのも、きっと愉しくなる。

そうしましょうよ。

[そう告げる声は愉しげだった。]


―回想・理依について―

[喉元に円形の刃が突き付けられた。
 一拍おいて引き戻されたそれに、ふうと息をつく]

 ……もう一本、お願いします。

[理依は根気よく手合せに付き合ってくれた。
 自分にはこれ以上ない鍛錬だったと思うけれど、
 彼にはどうだったのか、良く解らない。

 勝てるようになってほしい、の意味も]


 ――――、……

[素直に尋ねられれば良かったのだろうか。
 けれど、にこにこと誰にでも接していた理依の面影は、
 他愛ない話をしなくなり、どこか線を引くように
 独りでいたがっている、ようにも見える。

 ただ、そうなりたい、とは思った。
 もっと強く、いつか届くようにと望んだ。
 何に届けと伸ばすのか、自覚のない切っ先を、
 刺すように鋭く*]


――お疲れ様。

貴方は優しすぎたようね。

[最後に告げた言葉は直円には届いたか。]


ホリィィィィ様ァァァァァァ……
おぉぉ慕いぃぃぃぃ申してぇぇおりまぁしたぁぁ……。

人形のようにぃぃぃ可憐でぇ……
人形のようにぃぃぃ     「つまらない」

お人ぉぉ           でし……たぁ……

[それは誰も気にとめない路傍を這う御器被の羽音。
弱々しい虫けらの  それでいて「煩わしい」羽音に過ぎない**]


[笑い声が聴こえてくる。
引き裂かれる心の悲鳴を眼を閉じて聴く。
狂う事すら出来ない痛みを抱えたそれは、妙なる調べ]

何もしてない?
出会っただろう?
私と。

[何の罰だと、罪だと求めるなら。
退屈しのぎの遊びを求める鬼の前に、姿を見せたそれだけだと]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 22時頃


―回想・直円について―

 ……相容れ、ない。

[時の幕府、権力者にとって不都合だったからと理解する。
 神のもとに平等――それはまるで。
 この場で言う事は憚られた。

 そう。……これも、きぼうなんだ。

[形は変わっても。]

 ありがとう。

[「優しい」眼差しに、笑みを返す。
 血に塗れ、擦り切れていく道の上で、
 ――「思い」は隠れても忍んでも、強い**]


雑草になりきれなかったようだな。

[貪欲に根を伸ばし、蔓延り、地位を逆転させる程
徹して狂えたならまだ良かっただろう]

私を愉しませると言う点では及第点か。

[狂い切っていれば、生き延びたかどうかは知らないが]


前座にしては愉しめた方か。

[強者には強者の、弱者には弱者の愉しみがある。
それを彼は果たしただけ。
諦め従いながら、結局雑草に成り切れなかった鬼に
何かを思う事はそれ以上は無かった]


[周は『荷物』ではない。





 『供物』だ。]


―回想―
[明乃進の手鏡を見せて貰った日から、
牡丹の形試す傍ら、毎日1羽ずつ鶴を折り始めた。
“祈る”という行為を、どうすればいいのかわからなかったから。
とりあえず皆を道連れにしようとした]

一緒に折って?

[まず直円の部屋に持ち込んだ千代紙、
有無を言わせぬご指名なのは、“弓矢ごっこ”の頃から変わらない。直円の変わったことは受け入れた、変わったのは彼だけではないのだから]

……わたし、あなたの言葉を覚えている。

[ 昔のことを引っ張り出したのは、ただの気まぐれではなかった。正攻法では勝てない、そんな相手にはどう戦えばいいのだろう。考えるようになっていた*]


……お父様、
ひとつ伺いたいことがあるの。

手柄を立てたら、ご褒美を下さると先ほど仰られました。

[>>:*68 その囁きが届いた後しばし、
本当に不意に思いついた、とでもいうように
“父”の元へと届く、こえ]

――所望したいものが、
他にもあると言ったら、聞いて下さるのかしら。


[真弓は、初めて人を殺してから従順になった。

もちろん従順さがすべからく美徳とは限らぬけれど、
吸血鬼はそも人の言う美徳など好まぬだろう。
従順という美徳の反対は、反抗という悪徳。

はじめて人を殺した時 
憎しみという感情がどういうものかを知った。
その感情は他の全ての感情ごと氷の下に押し殺した。

―― 少女はあの時の言葉を覚えている。]


―回想―

僕にぃ?拒否権はないのでぇすねぇ?

[やはりこの頃も、敢えて「狂って」見せていた。
それでもなお、嫌な顔せずに付き合うのは。]

僕の言葉ぁ?さぁて、何ぞ言いましたかねぇ。

[恍けているのか、どうなのか。ただ、これだけ言った**。]

一夜にしては成らず。よく―……時勢を見たまえよ。


    − 過去 −

[城の全てが己の部屋。
扉の向こうに何があろうが、
どのような状況か等確認する必要は無い。
女の部屋だろうと構わず開けた]

何をしている?

[最初の頃こそ絹裂く悲鳴を聴かせてくれていたが、
マユミはそのうち、悲鳴をあげる心を
何処かに隔離する術を覚えた様だった。
ホリーの教育も素直に吸収し、素直に育っている様には見えた]

教育係の吸血鬼が覚えが良いと褒めていた。
持って生まれた素質だろう。良い事だ。

[マユミの上達は認める所だから、そこは正しく評価してやる事に。
もう少し抵抗するかと思ったが、
今はその容姿も相俟って人形の様にも見える]


……時勢を動かすのは、難しいのね。

[>>:111 自分と直円と、
折られた鶴は2羽ある。

1つは黄金色の月手毬
1つは漆黒の花模様、

両手にもって、かつんと、その嘴をぶつけた*]


[マユミが折っていたのだろう、紙から生まれた形を手に取り
眺めて見るが、それが何かを理解出来ない。
興味が無いのだから当然だが]

一枚の紙から出来ているのか。
面白い事を考え付く。
元は同じものが、過程1つで全く違うものに変わる。

[まるでお前達家畜の様だと、薄ら笑う]

人間達はこんなものを折って愉しいのか?

[子供の遊戯以外に、祈りを込めて、願いを込めて、
想いを込めて折られる等想いもつかない]


    − マユミの問い掛け −

[折り紙の返答は何だったか、と雑魚を斬り捨てながら
ふと思い出していると、
まるで測ったかのように問いが届く]

お前が望む等、珍しいな。
何が欲しい。

[叶えるとも叶えぬとも言わず。
いつも控え目に、従順なマユミの望みに、
ただ興味が沸いたと言う様に]


【人】 記者 イアン

―理依との対峙―

[そんな目で見るなと言う。>>414
その口元は笑おうとして、失敗しているようにしか見えなくて。
理依の身体は鬼でも、心は未だ人のままであることを、在り在りと示している。]

 そうだな。おまえは鬼になっちまった。
 ただの、鬼の一人。でも、絶対に殺さなきゃなんねぇ鬼だ。

 俺は、護るよ。今の俺を支えてくれる家族を。
 それから。
 …どうしても護れない奴にはせめて、救いの手を、ってね。

[だから、ここで俺に斬られて死んでくれ――そんな願いさえ込めて。

両手に構えた刃を、右から左から、奥へと理依を押し込むようにして斬りつける。
それを避ける彼の身のこなしは軽く、およそ人とは思えない。

まさか始祖の血を受けたとは知る由もないが、彼の背後に力ある吸血鬼の存在を感じ取ることはできた。
人外の動きで繰り出される器用な乾坤圏の反撃に、こちらも無傷では済まず。]

(477) 2014/02/11(Tue) 23時半頃

【人】 記者 イアン

 理依。こんな形で生きてんのは辛いだろ。
 …何のために生きている。何か楽しいことでもあんのか?

 この先もずっと、おまえにそんな顔させておくわけにはいかないんだよ、兄貴として。


[僅かながら、こちらが押している。
その勢いのままに問えば、泣き笑いの表情から一転、決意の籠った言葉が返ってきて>>414]


 守らないといけないヤツ、か。
 …それを聞いて少し安心したよ。
 何の目的もなく、ただ生きてるわけじゃないんだな。
 
 でもな。守ってどうする。
 この戦いを生き延びて、そいつを守り続けて、

 そんで、
 最後は、……どうなる?

(478) 2014/02/12(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

[自分達孤児が護りたいものなんて、そう多くはない。
知っている。それを、知っている。護りたいものなど、ある程度想像が付く。
恐らくは、共に吸血鬼となった家族がいるのだろう。

――だから、問う。それは幾らか責めるような響きを帯びて。

対する返答は、血を流すような心の叫び。>>418
どうする気だと聞けば逆に、どうすればよかったのかと乞われ、]


 どうしたら、こんなことにならなかったか?
 んなもん、俺にもわかんねぇよ。
 この世の中、そんな理不尽で溢れかえってる。
 …街で掏りやってたおまえなら、よく知ってるよな。

(479) 2014/02/12(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

 そんでも、俺からおまえに教えてやれることが一つある。
 何であれ、過ぎたもんをやり直すことは、できない。

 後悔したって遅い。…遅いんだよ、もう。
 もし、あの時。もし、もし、ってな。 俺もよく考えてた。


 …でも、仕方ねぇんだ。今を生きるしかない。
 ――やり直したかったなら。後悔しないで生きたかったなら、
 
 この先の人生を、悔いなく生きるために!
 今、この瞬間!自分にできる精一杯のことを、やるだけだ!


[言葉を重ねるごとに、斬檄にも重さを乗せるようにして、

…この叱咤は、理依に向けてのものなのか、自分に向けてのものなのか。]

(480) 2014/02/12(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

―回想・孤児院の裏庭で―

[いつだったか、理依に聞いたことがある。]

 …何、気になんの?


[周らと一緒に格闘技の勉強とやらをしていた時のこと。>>1:193
たまたま顔を出した数人の女子、その一人を理依の目が追っていたから>>1:100
彼にだけ聞こえるように、こっそり耳打ち。]


 まぁまぁ、いいじゃんね。
 真弓はほんと、可愛いよなぁ。俺も将来が楽しみ。

[さてなんと返されたのだったか。
どちらにしろ、からかう調子でそう答えてやった。]

(482) 2014/02/12(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

 理依。おまえさ。
 …色々、遠慮しすぎなんじゃねぇの。
 もっと肩の力抜いて子どもらしくしろよ。
 何、あれみたいだ…そう、若年寄。

 ほら、若いんだからー!もっと遊べ遊べ!
 そんな傍観ばっかしてると、いつか後悔するぞ。
 どうせなら、何もしないより何かしてから後悔しろよ。
 
 …なんもしないで後悔した俺が言うんだから、間違いねぇよ。


[当時の理依には、余計なお世話だったかもしれない。>>1:193

それでも。今通じなくてもいい。
いつか、わかってくれれば、そんな思いで紡いだ言葉。]*

(484) 2014/02/12(Wed) 00時頃

【人】 記者 イアン

―現在・理依との対峙―

[長い切っ先を揮う毎に、周囲が緋に染まるのが見える。
斬って、斬って、いなされて。
何度打ち合っただろう、ふとした瞬間、二人の間の空気が凪いで、>>430]

 ……そうか。

[構えを解いて、ふっと微笑む。
ふわりと跳び去るその姿を、何もせず見送ったのは、やはり甘さか。]

 …行って来い。
 おまえのやりたいことをやれよ。

 ――後悔の、ないようにな。

[くるり、その場から背を向けて。
左手の苗刀の血を拭って鞘に納め、理依とは真逆、騒乱の中を駆けた。]*

(485) 2014/02/12(Wed) 00時頃

―回想―
[>>:*112父の訪れに立ち上がる、
学んだ作法に適った振る舞いは動作の一つ、
しぐさの一つとっても、優美なものといえただろう。
――作法の教育係は1人か2人は裂かれて死んだけれど]

ごきげんよう、お父様。

[部屋のそこかしこに散らばる色とりどりの折鶴たち]

お褒めいただくのは、光栄です。
――けれど、お父様、わたし思うのです。
いつになったら、お姉様に追いつけるのでしょう。

[双眸の、緋花のような虹彩は“父”を見上げる。
その存在にこの血が焦がれるのは、抗いようのない事実だ。]


【人】 記者 イアン

[混乱の支配する戦場を、吸血鬼を狩りながら駆ける。
斬って、斬って斬って、一体何人斬ったかわからなくなった頃、]

 ………?!

[どこかから、名前を呼ぶ声が聞こえた気がして。
辺りを見渡せば、群集の中を走り抜け薙ぎ倒す白のバイク>>470。]

 …円?!
 まどかーーー!!

[ここから呼んで聞こえるか?
そちらへと駆けながら名を叫ぶ。]

(492) 2014/02/12(Wed) 00時頃


……お父様もお姉様も、
誕生した時から変わることのない存在なのですか?

たとえば、愛したものを憎んだり、
憎んだものを愛したり、そんな変化はないのでしょうか?

[>>:*114 薄く笑う表情を見た、
爪先は1羽の鶴をとる、広げた羽は羽ばたきの形になった]

お父様は祈りというものをご存知ですか?

――いいえ、きっと孤独というものをご存知ではないから、
祈りなど、不要なものなのでしょうね。

[言葉の真意は愉しさを問うものではなかっただろう。、
だがその問いを、額面どうりに捕らえて少女はそんな風に答えた]


記者 イアンは、メモを貼った。

2014/02/12(Wed) 00時頃


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