人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:





    [じわり]





 [血のにおいが広がる]


     




[ぱちり、と響いたのは扇の音]

 


[届いたのは生殖管理センターからの密書
 ……知己からの手紙としか取れないそれには
 暗号で、この祭りが繁殖の場であると
 確定できたとの知らせ。

 青年はそれを受け取れば……大儀名聞は揃ったと
 ……あの人を殺した獣を狩るための……
 常の笑顔とは違う暗い笑顔を作る]


【人】 小僧 カルヴィン

― 大広間 ―

[月光が降る舞台にて、
 鳥が歌うは月を偲ぶ歌。

 雲間の月への道は、朽ちて儚いけれど。
 届かぬ月に恋をした、雛鳥の涙歌]

(4) 2010/08/03(Tue) 01時頃

…あぁ、そうか。

[思い出したのは血塗られた記憶。
 あの椿の花は主の下へたどり着けるはずもないのだと。

 何故ならば…

 白い指はそっと、帯の上からするりと己の腹をさすった。]


[そして、使用人を装った密偵は、別に封書を差し出してくる。]

 ごくろう……

[人気のないところで、それを開け、中を確かめる。
 それは、この花祭がクロであることを告げたものと、今回の仕事の相棒の名があった。]

 ふん…そういうことか。
 化けたものだ。

[そして、見終わると、耳裏に貼り付けておいた管理センターから支給された通信装置を起動させる。]


雑草はどうせ、腹の足しにでもするつもりなのでしょう?

[勝手知ったる慣れたる事と、醜い主催に囁いて。]

あぁ、噂のみ聞く空蝉の君も、ただの空っぽであるのならあなたの脂肪に変えてしまいましょうかね。


【人】 小僧 カルヴィン

[歌い終われば、紅石榴が探すは月の佳人の姿。
 館の主の傍にその姿を見つければ、
 ふわりと花のかんばせを綻ばせる]

 さあさ。
 鳥の歌をご所望あらば、なんなりとお申しつけを。

 ――今宵は花祭。

 鳥の歌も祭りを彩る花となれば、
 これより嬉しき事はございませぬ。

(14) 2010/08/03(Tue) 01時半頃

[広がるそのにおいは、密やかにけれど確実に
じわりじわりと白を朱に染めていく]

  ――…愚かなこと。

 
 私を宴に呼んでおきながら、愉しめと。


[硬質な少年の声でなく
艶を帯びた、色香含むこえ。
パチリと
脳裏で響く音に僅か意識を向けた]


 さて

[それから聞こえるもうひとつ]

 ――…其は誰が事ぞ?


[年経ても衰えず、更に容姿が艶を増すのは。
 花上がりの分際でここまでの地位に登りつめたは。

 こうして祭に花を添えながら、子を欲しいと乞う貴人達のために胎を貸していたからゆえか。
 一人食い、一人産むそのたびに、色香を艶を増していく。
 それはまるで、遠い昔に死に絶えた男の対たる生き物に近づいていくかの如しこと。]


[主を持たない花は、主のかわりに上司を得る。
 チャールズの死の現場、無残に食い荒らされた身体
 それを目撃した青年、センターの人々、
 隠蔽される事実、
 復讐を糧にその事実へ必死で追いすがった。]

[その結果が、現在である]

 ……刷衛殿……?刀を取りにいけず申し訳ない
 寝すぎて時間を失した。
 それに昼間は運んでもらったそうで……
 重ね重ね申し訳ない。

[包帯は便利だ。その下に通信器具を取り付ければ
 気付けるものはいないだろう。]


…食うには頃合いの柔らかさではあろうがね。

[隠した扇の裏側、呟く声は微か]


種をつけぬ花など、肥やしにしかならぬ事。

[く、と喉奥で哂うは声なき声。]

新しく、面白いものが来るというのは、そなたの事か?


[噂は半分が真実
半分は彼らが見た幻

身に宿る其れを
少年自身自覚の無いまま飼っている。

多彩な芸は全て種付ける相手を引き寄せるが為
花は
ときに牙を剥き、生を喰らう]


 なるほど、寝すぎか。
 まぁ、いい。

 しかし、この場がクロとはな。

 とりあえず、今は気になる件がある。

[そして、明の件を打ち明ける。
 主を探す花がいると、しかし、その主は、居所がしれぬ。管理センターのデータの場所も不在だということ。]

 考えたくはないが、
 その主が巻き込まれた可能性はある。

[しかし、明自身がもうこの世のものではないことには気づいてはいない。]


【人】 小僧 カルヴィン

[佳人に褒められれば、素直にそのかんばせは笑みを作る。

 花主たちの求めるまま、
 星に、花に、と。
 忍ぶ恋や焦がれる歌を、鳥は囀るだろう。

 沢山の歌を囀りつつも。
 鳥の双眸を彩る紅石榴は、
 なよたけの君だけを其処に映し続けて居た]

(22) 2010/08/03(Tue) 01時半頃

 ――さて?

[吐息混じる短な応え。
暗く翳りを帯びた冬色の瞳を細め、薄く哂う]


 まこと申し訳ない。
 ……ただ、これで私が太刀を求める理由も
 さらにお解かりになったでしょう
 獣が牙をむくならば切り伏せるまで。

[人狼病発症者はまるで人ではないといわんばかりに]

 ……アケノシン……の主ですか……
 確かにこの豚狼の屋敷に
 あのような儚げな花を
 活けたまま放置は無用心すぎますね……

[同じく儚げな花が
 既にこの世のモノではないとは知らず]
 
 ともあれ、今日の宴がすみ次第そちらの部屋へ向かいます
 


 なるほど、太刀が必要な理由ね。
 なれば、やはり選んでもらわなくてはならないな。

[宴が終われば訪ねる旨は了解する。]

 精々色っぽく来て貰おうか。


             ふふ、冗談だ。

[そんなからかいの言葉も添えつつ。**]


【人】 小僧 カルヴィン

[なよたけの君からの手招きに、素直に礼を一つ。
 羽根の代わりに、長い袖を翻してその傍へと侍れば、
 差し出された杯を両手でうやうやしく、受け取った]

 鳥は歌うのが仕事。
 それにこうして甘露の褒美がもらえるのなら、
 幾らでも歌い続けましょう。
 

(31) 2010/08/03(Tue) 02時頃

 ええ、飛び切り切れ味の良いものを
 選ばせていただきます。

[続いた言葉には小さく哂う]

 そちらこそ、艶やかにお待ち頂ければ
 太刀の分抱いて心地よく致しましょうか?

[口調こそ畏まったものだが、こうなれば花と主ではなく
 仕事仲間。冗談に返す冗談も大概だった*]


【人】 小僧 カルヴィン


 皆で…?

[頂いた甘露に、喉をこくりと小さく鳴らして見上げて]

 今まで誰かと合わせた事なんて、なかったけれど。
 なよたけの君がそう仰るならば。

[大変美味しゅうございました、と。杯を返上し、
 眸を覆う剣を腰に差す花と、笛を持つ花へと紅石榴を一つ送る]

(43) 2010/08/03(Tue) 02時頃

───……。

[聞こえる言葉達に、僅か眉をひそめた。

本郷の家は、家系として狼憑きの血筋である。
親から子へ、子から孫へ。孕み、孕ませ、其の血の恩恵によって
裏社会でも表社会においても高権力者の立場を一層濃くしてきた家だ。

ただ、次の当主の性は、判明しない。
酷く不安定なのか、誰もまだ

答えを、知らない]


【人】 小僧 カルヴィン

[今まさに始まらんとする、笛と舞を見て、
 鳥は月の傍から二つの花の傍へと、
 羽根の代わりの薄衣を翻し、舞台を翔ける]

 …………。

[翔けた後、秋と冬を纏う友人へと。
 なよたけの君が向ける言葉を背中で聞いて。

 僅かに紅石榴を悲しげに揺らした]

(48) 2010/08/03(Tue) 02時頃

[歩むたびに響く痛みは、少しずつ少年を染めていく。
じくじくと響く痛み、滲む朱
与える悦びを、知っている。
交える悦びを、知っている。
黒い塊にしか見えぬ彼を
翳った暗い瞳はしっかりと映している]

 ――私がこの身を使ったなら
 海に巣食う魔物の唄でも
 安宿では味わえぬ舌技でも披露してやれるがの。

 ふふ……ふ

[たとえ少年に自覚は無くとも
生まれながらに、立派な男娼であった。
この時代で望まれぬ子が何処から出てくるのか
――…元を辿れば少年の血族に行き当たる。
血を受け継いだ親に放り込まれた花の為の学園は、良い餌場。
記憶の無いまま、幾度ひとを魅了してきたか
そうして作られた噂の真相を、少年自身知りはしないけれど]


【人】 小僧 カルヴィン

[笛と舞いにあわせて囀るは、
 戦へと赴く男を湛える戦歌。

 鳥の華奢な声には、やや荷が重いそれも、
 笛と舞が重なり、妙なる様を生み出すか]

(65) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[弦の音が交われば、
 尚も高く張り上げる鳥の声。

 それは一つの舞曲として、
 舞台の上で盲目の花の舞に彩りを添えるだろう]

(81) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[今までただ一人、囀るだけだったけれど。

 こうして誰かと合わせる事も、楽しいのだと。
 鳥は初めて知る。

 ちらりと紅石榴を、琵琶を弾く佳人へと向けて。
 ふわりと幼いかんばせに浮かぶ、花の笑み]

 ああ…僕は。
 歌と同じく、雲間の月へと――

[歌の合間に呟く声は、
 笛と琵琶にかき消されて。誰の耳にも、届かない]

(95) 2010/08/03(Tue) 03時頃

小僧 カルヴィンは、舞台を翔け、琵琶を弾く佳人の傍へ。月明かりの中、寄り添うように楽しげに囀って。

2010/08/03(Tue) 03時頃


【人】 小僧 カルヴィン

[全ての音が終わる時。
 鳥は疲れ果てたと謂う様に、膝をつく。

 それでもそのかんばせは、楽しかったと。
 笑みを浮かべた侭]

 ……これが、合わせると。
 謂う事なのですね。

[息が乱れ、とぎれとぎれになりながらも。
 満足感に身を浸して呟いた]

(110) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

 「此処は”何”のお祭りか」か。
 知ったような口だなロビン……

[歪む口元は酷薄な哂い。
 彼が獣だというのならば……]


…余計な事を、外に流すな。

[それをこちらで呟いたからにはそれなりの理由もある。
霞のほうを僅かにらんだが、結局はため息に変わった]


小僧 カルヴィンは、説法師 法泉が此方へ向かうのに気づけば、佇まいを直して。息を整え、花としての笑みを。そのかんばせへ。

2010/08/03(Tue) 03時半頃


 ひとの裏も見えぬものに、意味などわかるまい。
 ――存外に、小心よの。

[恐怖と怒りと羞恥
憎しみ、悔しさ、幾つもの波に呑まれ
小さな冬の白はあっという間に攫われて――――

朱が言の葉紡ぐに至った経緯など、話してもせん無い事。
擦れ混じる声音でからかいの言葉を送った**]


【人】 小僧 カルヴィン

[舞台の袖で起こっていた事には未だ気付かぬ雛鳥一羽。

 いきり立つ同年の若桜に紅石榴を瞬かせながら、
 去っていく秋と冬を纏う友人の背を見送る]

 ……幸得の得手は。

[と、口にしようとして、唇を閉ざす。
 彼の事は彼が話さねば意味がないのだろうから]

(123) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[夜行と名乗る花に、慌てて一礼を返し。
 己が名を告げる。

 また何時か。
 あなたの笛に乗せて歌いたいと、一言付け加えて]

(125) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[僧衣の男に、一礼を捧げた後]

 迦陵頻伽と申します、法泉さま。
 歌を得手とする、花にございます。

[向けられた視線を受け止め、ふわりと。
 花のかんばせを綻ばせた]

(130) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

[さて、餌食に喰らわれたは、虎の親か虎の子か…。]


【人】 小僧 カルヴィン

[頭を下げる若桜と、
 舞台を降りる夜行と。
 二人を見送り、紅石榴は再び僧衣の花主へと]

 ……判りません。
 鳥は名の為に歌うものではありませんから。

 ただ囀るだけです。
 それが法泉さまのお心に届けば幸いと、願うのみ。
 

(141) 2010/08/03(Tue) 04時頃

小僧 カルヴィンは、奏者 セシルへと笑みを向ける。それが答えになるだろうか。

2010/08/03(Tue) 04時頃


[霞の言葉にふと思い出す。
虎の主を食った時には、花は食われた男のそばには居らず。
ただ、つまらぬ食事であったことしか覚えていない。
味はまあ、それなりでもあったが]


【人】 小僧 カルヴィン


 法泉さまには、ですか……?

[不思議そうに紅石榴を瞬かせて。
 金の髪を揺らしながら首を傾ぐ]

 ……そうですね。
 僕はやはり鳥として囀るだけです。
 でも名前を着けて下さった師の恥にはならぬよう、
 努々気をつけようと。
 法泉さまのお言葉に、思いました。ありがとうございます。
 

(152) 2010/08/03(Tue) 04時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 それでは鳥はこの辺にて。
 ごきげんよう、主様がた……。

[袖を合わせてお二方に一礼した後、座を辞して。
 しゃらしゃらと手足の金の輪を鳴らしながら、
 舞台を降りる。

 鳥は其の侭秋と冬を纏う友人が出ていった方へと、
 金の残滓を残して*翔けていった*]

(155) 2010/08/03(Tue) 04時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 04時半頃


[途中、すごい眼つきで退席したロビンに向けられる感想。ちいさく、なるほど、と呟いた。]

 確かにあの物言いは特殊だな。
 花なのに、あそこまで花らしからぬのも不自然といえば不自然だ。

 折りあらば、話してみるかね。

[顔で逃げられなきゃな、と付け加えつつ…。]


 花、らしからぬか。

[花のありよう、あるべき姿も人それぞれ
 深く追求するでなく、ふぅん、とかえし]

 ああ、彼の言の意図が黒かどうか
 お互い確認しよう
 ……なんだ、顔に傷でもおありで?


[顔に傷、と言われて噴いた。
 そうだったと、こいつは眼を隠してやがる。]

 ああ、それはもう酷い傷だ。顔全体がひしゃげてやがる。この世のものとは思えんぞ。

 ほれ、見たくなったか?

[下品な笑い声]


 それは、まことなら下手な花より
 人の記憶にも残ろうぞ。

 ……そうだな、まことかどうか確かめてやろうか?

[まるで子供に良い子にしろと脅す風だ。
 なれば、此方もからかう様に
 売り言葉に買い言葉を花で笑いながら返して]

 それとも、触れて見聞でもしようか?
 その傷が何処まで刷衛殿を覆うものか


 さすがの花だな。
 ならば確かめてみるがいい。

 見ずに我の醜さがわかるほどなら、
 俺はこの顔をなお、愛おしく思うことにしよう。

[こいつは面白いといった口調で。]

 まぁ、潜入で助けがいれば呼べ。
 わかっているだろうが、力もそれなりにあるぞ?

 まずは刀か。
 ではのちにな。**


 己の醜さを愛でるか?
 なかなか面白い趣向よ。
 触れてつまらぬ顔ならどうしてくれようか

[こちらもクスクスと愉快気に哂い零す]

 ……私を運べるほどにははわかっている。
 研ぐに慣れても、切るに慣れぬなら逆に呼べ。
 獣狩の舞なら幾度も舞った。

[主の好んだ武舞の動作は、
 時に太刀を、時に鉾を獣の血で赤く染め上げた]

 退屈な宴はもう座した、適慮向かう

[舞台の上にいた時、興が乗ったのは本当だが
 こうして狩に思いをはせればそれは色褪せて
 包帯の奥、紅が更なる朱をと*瞬いた*]


【人】 小僧 カルヴィン

― 広間→廊下 ―

[名前を呼びとめられ、友人の元へ向かう足を止める。
 振り向けば月と慕うなよたけの君と同じ顔が、そこにはあった]

 構いません。
 ですが、彼が主様にお逢いするかまでは、
 鳥には約束できませんよ。

[幼い顔は何の表情も生まぬまま、そう告げて。
 友人の香りを追って、
 しゃらりしゃらりと音を響かせてまた翔ける]

(214) 2010/08/03(Tue) 11時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[子供の身軽さで、人の波を掻きわけていく。
 後ろを追う高嶺の主が着いて来ているか、気にも留めずに。
 ただ、あの冬の静謐な香りを追い掛けて]

 …………すん。

[鼻を一つ鳴らす。
 あの鳥の心を静める香りが、
 鉄錆のそれと混じり鼻腔を掠めた]

 ロビン……。
 此処にいるのかい?

[古い紙の匂いに囲まれた部屋の戸を開けて。
 彼の部屋を訪れる時と同じように、囀る様に声をかけた]

(215) 2010/08/03(Tue) 11時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 11時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 いないものはね、ロビン。
 返事などしないものだよ。

[くすりと笑い、その傍へ。
 赤く濡れた包帯を見れば、僅かに紅石榴を細め]

 さっきまでなかった。
 どうしたの……?
 

(219) 2010/08/03(Tue) 11時半頃

つがいで飼うのが無理ならば、共に血肉となってもらうも一興か。

それならば、彼岸でも共にあれようて。
主にはぐれた花の如く、迷い出る事もなかろう。


【人】 小僧 カルヴィン


 なにを拗ねているの?
 鳥は囀るもの。誰の前であっても、気ままにね。

[細い指先を伸ばし、秋色の髪へ。
 彼が払わなければ、そっと一つ。櫛づいて]

 眼鏡が。
 それで君の冬色の眸は、濡れているんだね。
 

(223) 2010/08/03(Tue) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 うん。初めて歌った歌だからね。
 新しい鳥籠? どうだろう。

[緩く首を傾げる。
 この身は花として在れど、未だ幼い雛鳥は、
 誰かに手折られる事など考えた事もなくて]

 濡れているよ。

[声が震えているもの――
 呟き、秋を撫ぜる指を埋めた顔へと滑らせた]

(230) 2010/08/03(Tue) 12時頃

小僧 カルヴィンは、執事見習い ロビンの頬を、そのまま一つ、撫ぜて。

2010/08/03(Tue) 12時頃


【人】 小僧 カルヴィン


 厭だよ。鳥は君の事、好きなのだもの。

[他意はなく。自然と唇が紡ぐ言葉。
 冬色を濡らすその雫を、寄せた唇で拭うか]

 君の心は冬の様に孤高で。
 なのに秋の憂いを含んでる。

 鳥はそんな秋と冬が、

[好きだよ、と続けた]

(233) 2010/08/03(Tue) 12時半頃

 この手を離れて行くならば
 たれかの元へたどり着く前に

 そう、いっそその翼を手折り――縊り殺してしまえばいい

[少年の自覚は無きままに
浮かぶほの暗い朱]


【人】 小僧 カルヴィン


 冬ながら 空より浄土を 囀るは
 雲のあなたの 春にならんと

[拒む手に、微かに寂しそうな顔をして鳥は身を離す。
 ただ、一節だけ。彼のためだけに、その唇は歌を紡いだ]

 また、来るよ。
 僕は鳥だけど、物好きな鳥らしいから。

 秋冬へと迷う事もあるよ。
 幸福な王子へと侍り続けた燕のように、ね。
 

(239) 2010/08/03(Tue) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[しゃらりと、羽音の代わりに金環の音を鳴らして。
 鳥は部屋を飛び立つだろう。

 戸口で待つ、雲間の月と同じ顔の佳人を見やって]

 …………。

[少しだけ悲しげに、紅石榴を揺らした]

(240) 2010/08/03(Tue) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 それでも。
 あの燕は、世界で一番幸福な燕だったんだよ。

[部屋を出る前に投げられた言葉に、秋と冬を纏う友人へとそう笑んだ。

 佳人の指先が、金の髪を撫ぜれば。
 驚いた様に一寸見上げ。

 ぺこりと、言葉なく礼を一つ捧げて、
 何処かへと翔けていく]

(245) 2010/08/03(Tue) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン

― 庭園 ―

[足が赴くままに、辿り着いたのは……
 先程までなよたけの君と共に在った月下の庭。

 朱塗りの欄干の上で羽根を休めて、
 真円になり切れぬ月を見上げる]

 秋の夜の 月の光はきよけれど 
 人の心の 隈は照らさず

[囀る歌は誰へと向けたものか。
 鳥自身にも判らぬまま、紡ぐ歌]

(250) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[だけど―――]

 ――――……っ。

[僧衣の花主と、なよたけの君が寄り添うように歩むのを、
 その紅石榴が捉えれば。
 ぽろぽろと、その双眸から落ちる雨]

(251) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

小僧 カルヴィンは、説法師 法泉の隣に寄り添うなよたけの君をじっと見て。

2010/08/03(Tue) 13時半頃


【人】 小僧 カルヴィン


 どうして……僕は。
 悲しいと思うのだろう……?

[降るままにさせた雨は、頬を伝い、薄衣へと染みていく]

 僕は鳥なのに。
 どうして――――…?

[自分でも判らぬ初めての感情に、僅かに身体を震わせて。
 眸を反らす事も出来ずに、
 紅石榴を幾重にも、*濡らし続けた*]

(256) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 14時頃


小僧 カルヴィンは、執事見習い ロビンの声が聴こえた様な気がしたけれど、今は己が心に戸惑ったまま。

2010/08/03(Tue) 14時頃


[遺しておきたいものと
食らってしまいたいものと

己の感覚にとってそれらは違うもの]

…傍に置くに値しないなら、ただ食えばよいまでの事。

[そうして、生きているのだから]


[屋敷の構造を把握しながら
 通信を介し、雇い主であるセンターに
 極秘裏で屋敷の封鎖と
 豚狼を捕らえる手はずを整えていく。]

 ――シュレーゲルは今は宴で最後の愉しみといったところだ
 彼を狩るのも任せてもらおうか?
 ……わかってる、情報を吐くのなら殺さぬよう自重する
 


[打ち合わせる間、聞こえる声は愉しげに
 さて、今度の狩りでは幾つの獣を狩れるのか*]


 ん?

 仕事熱心だな。
 ああ、ヘマをしないのならやってくれ。

[そして、少し間をおいて]

 そうだ。殺すなよ。


 ……何故……?
 人に害なす獣、殺すのが当然であろう?
 害をなして殺されぬなど……
 
[聞こえた声に返すのは心底わからぬと言う声]

 獣を殺さねば、獣に殺された人々の無念は晴らせん

[低く告げる声は*暗い*]


 なるほどな。
 言いたいことはわからんでもない。

 お前はお前だしな。

[暗い声に少し、声はまっとうになる。]

 じゃあ、言い直そう。
 殺されるな。
 身体だけじゃない、心もな。

[そして、しばし沈黙したあと]

 とっておきを貸してやるから。

[そう告げた。*]


…肉を。

[食らいたいと願う。
あのように追い立てられては、たまらない]


[子を為して大成するか、食い殺されるか、二つに一つ。
 それゆえ高嶺を名乗れぬ花は、2つと居らぬ高嶺の花と。]


…食ってみたい男でも、見つかったか。

[不意に投げてみる声。
特に目的があるわけではないが。
花祭に出入りする関係、
あの人食い花とは何度か面識もある。

当然、共に"食事"をしたことも、だ]


…乾様も、お父上同様…血は争えぬようで。
このまま色に狂うなら、容易に手の内に落ちましょう。

[嬌声に混じって聞こえる囁き声。]

良い体つきをしておりますし…寺にて節制しておられるのなら、味の面ではあなたのお気に召すのでは?


乾?
…ああ、あの色坊主の。

[小さくわらう。
引き締まった、と聞けば幾らかは
興味があった]

脂身が多いのは好かん。


わたしは悪食ですから…脂のしっかり乗ったものも嫌いではありませんよ。
それに…祭りにて喰らうはただのエサではないのですから。

[子息を送り込んできた家のいくつかは秘密裏に、その子ではない世継ぎを望んでいる場合もある。
 当人たちはおそらく知るまい。]


[熱が身を侵食していく
満月が
近い

少年は夢うつつ
真っ赤に染まった先を垣間見る]


 肉を――…喰らい、種を植えつけて


[裏の路地で
望まず生まれ、捨てられる子供たち
この世界に何故、底辺と呼ばれる其れ等があるのか
知っている
知っていた]


 壊す
 
 この世の理

[遠くに会話を聞きながら
さらに深く、夢の奥へと堕ちていく**]


…わかっている。

[食うだけではない。
その言葉がどういう意味なのか]

…ああ、もうすぐか。

[さざめくような声。
もうすぐ、またひとつ人喰らいの花が咲く]


 ……イアンの心は主が亡くなった時に、
 既になくなっております。

[ぽつり、そう零せど、すぐに小さく笑って] 

 なんて……殺されるようなへまはいたすまい。

[取って置きのの言葉には嬉しそうに笑みが零れる]

 ……殺すな等とおっしゃるから
 太刀を拒否されるのではないかと危惧しました。
 今、受け取りに参ります。
 お時間よろしければ、部屋にお帰りください


ああ戻る。
だが、こころはな、なくならぬよ。



それにそういうことを奴は望まないと思うがな。
[それはさりげに、実は知っていること、告げた。]




 ……なくならなくても……いりません


 それに……主の真意は今となってはわかりません……

[高峰の言葉同様に、主の意思を推測する言葉へは
 そうとだけ零した]


 ――其は、幾多の言霊
 其は、この世ならぬ鳥のうた
 それから

 其は、この私よ 

              愚かなロビン

[つかの間の歌は
途切れ

脳裏で
哂うこえが

する]


 そうか。
 じゃ、しばらくは、俺に預けておけ。

 仕事中は、以心伝心しておかないとだからな。

[さらりと]


…………

[預けておけといわれて、はいそうですかと
 言えるほど人に甘える性分でもなく
 仕事も絡めば露に拒絶するほど頑なでもなく
 返事に窮して俯く]

 ……先程触れて確かめるとも
 申し上げましたし

[そう言って自分が軽口で交わした約束を
 律儀に守ることを口にしながら話題をそらした]


[親は天性の誘惑者だった。
何故彼が裏町に居たのか、知る事は結局無く
教わった事といえば満月の夜毎行われる――

多才な芸妓を持つ花と
その稽古を身につけたのは少年なれど
型どおり
譜面どおりの所作
毒花咲かずしては凡才に留まる

噂のロビンは、少年の内で眠る朱いろの花
芽吹くときは、もうあと僅か]


 お前は、本当に正直なんだな。
 まぁ、いい。

[冗談交じりの件を、また新たに口にしたときは、小さく息をついて…。]

 無理せずともよい。
 俺なんぞ見なくても触らなくてもよい。
 お前の手と目を大事にしてやれ。

[一途な花というものを感じている。]


 ……そのように、育てられております

[主を知っているならば、主が信仰する神と教義
 それも主を通して知っているだろうと]

 ……無理を、しているつもりはありませんが……

[大事にしろ、そう言われても
 大事にする意味を失っている青年は
 頷くも否定も出来ず
 また返事に窮しそれだけを零す]


 ああ、そうだな。お前は何も悪くない。
 亡くした主のため、すべてを込めていくのは、花として幸せなのかもしれん。

 ああ、そのとおりだ。

 余計なことばかりを言ってすまないな。
 まぁ、気にするな。

[本当に見えぬのならば、だが、
見えて見ぬのなら、それは、何かが違うと思った。

 そして、その事実は、ひさびさに気分を落ち込ませるものだったが、気にしても仕方ない。]


 …………はい。

[眼前の仕事仲間の口にする言葉に
 青年は何度も返事を窮し]

 ……例え、あの人が望まなくても
 それでも私の咲き方です。
 私が選んだ以上、私が悪くないとは申し上げられません
 ……が、おっしゃるとおり幸せだとは、思います。

[それでも、外を眺める刷衛を紅で見据えながら
 静かにそうと告げて

 例え己が目を塞ぐ様子が
 他者の気を塞いでも……己に積はないとは言わないが
 曲げることはない]


[ふと、こちらを見ているのに気がつくと]

 おまえ、見ないといっただろう。
 見たのなら、笑え。

 見たのなら、貸した代償は払ってもらうぞ?

[今度はふざけた声になる。]


 ……見なくとも触らずとも良いと仰られましたが
 見るなとは、触るなとは仰っておりますまい?

 何故……?何故笑いを求めますか?
 眼が二つあり、鼻が一つあり、口が一つある
 皮膚があり、眉がある…けれど笑う要素が何処にありますか?

 ……それでも、笑えと言うならば笑います
 代償をと言うのならなんなりと。

[ふざけた声にはそう、紅を細めながらも
 座る刷衛を真摯に見詰た]


 お前、結構屁理屈な花だな?
 あれもさぞかし扱いにくかったろう。

[またおどけたように、かつての旧知にそう同情するようにわざと言う。]

 ああ、目と鼻と口がついている。
 歯はむき出しで、毛穴はでかい。
 目は落ち窪んでて、鼻はつぶれているさ。

[そして、くくくっと笑う。]


[様々な考えの合間に思うことは多々あれど]

…何の騒ぎだ?

[鼓膜に強く響く音に、誰か理由ひとつ知らぬものかと。
笛の音であるということは、よく解るのだけど]


 まぁ、代償も冗談だ。
 心持たぬものを抱いても虚しいだけだしな。




 まぁ、安心してあれを思って剣を振るうといい。
 ちゃんと見守ってやろう。

[喋っている間も、きっと顔を触る手には、少しだけ心地よさげ。]


 御存知ありませんか?
 チャールズも普段は温厚なれど
 神学と言うなの論争の場では名うての論客
 ……床では伽話の変わりに艶もない論戦に遊んだものです

[そう言って少し紅が遠くを見て
 それから現在へと焦点を合わせる]

 刷衛殿はそれで刷衛殿です。
 そしてその眼は刃脈を真摯に見つめ、
 その歯は熱される釜の前でも怯まず結ばれ
 熱から守るため身体は汗を毛穴から流し
 その花は上質な鉄を香りからも見極める。

 右に倣えのモノばかりが良きもの等馬鹿げている
 形なぞ様々だからこそこの世は面白いのです

[己が欠点をあげるような刷衛の笑いに
 そう返してから、心地よさげな刷衛から
 指を離し戸口に向かう]


 心がなければ楽しめぬ御仁ならば
 そればかりは、満たすことが出来ず申し訳ございません。

[ゆるりと戸口に向かいながら笑って]

 ……ありがとうございます
 ああ、そうだ……明日の宴までには
 封鎖と根回しは終わるとのこと。
 明日の宴には告発をおこないます。
 お見守りよろしくお願いいたしますね。


 なるほど、
 じゃ、その屁理屈は、あれ仕込みか。

[そして、泣く笛の音は己にも響いたか。]

 本当に、普通の花祭にはないものがここにはあるな。

[そして、また考え込みつつ…]

 あの月瀬も紅い月を描いていた。
 あと、月のつく名前もなんと多いことよ。

 やはり、まんまるは早く捕らえて何かを吐かせるべきだな。


 ああ、頑張れよ。

[戯れに誰かを抱くなどということは、
 昔ならば喜んでいたか。

 だけど、年齢を経れば、それも、また、心なければ、終わり虚しくなる。]

 ああ、見守ろう。
 くれぐれも、用心だけはしろ。

[そして、去りいく花を見送った。]


これもまた、おもしろき音色よ。

[返す言葉は気怠げに。]

宴席はまだ続いているようだけれど…今少しは身を休めたくてね。
[ひとときの淡い眠りだけでは消えぬ甘い余韻に、今は酔うばかり。]


 ええ。12の時からの主ですから。
 なにもかも、あの人の名残です。


 ……趣味の悪い豚狼なれど
 この趣向は悪くありませんね
 ……狩の舞場まで提供なさりますし

[月と獣の病の関連性を思い
 刷衛の言葉に狂狂と赤を細めて]

 豚狼への尋問はお任せいたします。
 ……刷衛殿も御用心を


[聞こえた音、ふたつ]

 この身宴に在らずして
 知り得る事叶わぬが

[病の元は、いま此処に。
硬い蕾が人食い花に化けるまで、動けずに居る]


 先刻の
 夜光の音とはまた違う

 食欲そそる音――…嗚呼、私の目覚めは

 満月は、未だか**


あぁ、月が…満ちる、ね。

[くす、と微かに笑う音は、蕾が花咲く時を待つ。]


 まぁ、こんな男を食おうとはあまり思わないだろう。
 大丈夫だ。



 それに俺は死ぬ気は全くないんでな。

[とそこまで言ってから…。ああ、と何かを思い出す。]


…まったく。

[慾深い花達だと思えど、己もまた変わらない。
喰らいたい。月が真円へと近づけば近づくほど

喰らいたくて堪らない]


[イアンが部屋を出てしまってから、その言葉は届いただろう。]

 明之進という花だが、
 俺の友人の花でな……。

 こんなところにいるはずがないんだが、なぜかいる。

 そして、俺を主と呼んでいる。
 肝心の主には連絡がつかん。
 不思議でならん。

 口外して、その明がきちがい花呼ばわりされるのはたまらないので、このことは誰にもいうな。

 知っているのは、白鳥と本郷のみだ。

[何かその件でもわかれば教えてほしいと告げた。]


 勿体無いことを

[小さく笑って零すのはそんな言葉]


 ええ、刷衛殿はこれからも素晴らしき業を
 振るっていかなければなりません。
 研者が血に溺れてはいけません。
 ですから死地には赴くことなきよう。

[廊下を歩きながら答え、
 もう一つ届いた話には、ふむりと思考する]

 花が主を違えて呼ぶですか……
 あの儚い花がなんらかの策略でそうするとも思えませんね…

 わかりました。なお気にかけながらも
 何方にも申し上げません。
 本郷殿と白鳥…鵠ですかね…は知ってると…


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 01時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

― 庭園 ―

[止まぬ雨はないと謂うけれど、
 未だはらはらと。紅石榴を濡らす涙雨。

 朱塗りの欄干の外に身を乗り出し、
 鯉跳ねる池へ映る月に、想いを寄せる]

 嗚呼…あの方が。
 僕を鳥から人へと変える。

[水に浮かぶ月を見詰めて呟くは、
 雛鳥にしては悩ましく辺りに響くだろうか]

(431) 2010/08/04(Wed) 01時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[鳥には触れる事が叶わぬ月へと、その指先を伸ばせば。
 バランスを崩したのか乗り出した欄干から、]

 (落ちる――…っ)

[そう思った時には、大きな水音を立てて。
 涙雨すら隠す水の中]

(436) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 ――――……。

[ばしゃり、と。水音を立てながら。
 鳥にしては珍しく不機嫌そうな顔で、濡れた金糸を掻き上げる。
 たっぷりと水を含んだ薄衣を絞って、陸へと上がり。
 小さくぱんっと、頬を叩く]

 …………ふぅ。とんだ災難。
 でも少し、ふっきれた。
 

(442) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[真円を欠く月へと、水が滴る手を掲げる]

 届かぬとも善いじゃないか。
 僕は鳥。囀る、鳥。

 雲間に隠れて、時折気まぐれにその姿をお見せ下さる、
 遠い、遠い月を。
 鳥は想うだけ。

 それで、善いじゃないか。

[どこかすっきりした様な顔で。鳥は空に浮かぶ月を見上げる]

(448) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[視線を感じれば、濡れた金糸をかきあげながら]

 お騒がせしてすみません。
 先程の宴の熱が冷めやらなくて。
 つい、池の鯉と戯れてしまいました。

[慣れた様な口上を口にしながら、
 すっきりとした顔で、告げる。

 水を吸って身体に張り付く衣装は、少年の華奢な身体を写して見せて]

(450) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[法泉より差し出された手拭きには、辞退申し揚げて]

 鳥ごときに、勿体のうございます。

[ふるりと、水が滴る金糸を揺らす]

(456) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 水と戯れたぐらいで、鳥の喉は枯れるほど軟ではありません。
 でもご心配ありがとうございます。

[笑みを浮かべてそう告げて、
 何かを探す様子に、つられて池を見る]

 ……なにか、お探しですか?
 

(457) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 そうなのですか?
 僕はまた、法泉さまのお持ち物だから。
 どこぞの絹の手拭きかと……。

[謂い掛け、手で口元を覆う。
 くしゅん、と子犬のなく様なくしゃみが一つ]

 ……やはり、お借りしてもよろしいでしょうか?

[苦笑いを浮かべて、見詰める]

(464) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 見つかった様ですね。善かった。

[衣を手にし、羽衣の様に靡かせる様を見せる虎鉄へと、
 紅石榴を向けて緩く微笑む。

 彼が先程、眸を反らした事には、鳥は気づかない]

(465) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[木綿の柔らかな布地を、水が滴る頬をに充てる。
 冷えた身体に、それはとても暖かく馴染んだ]

 そうなのですか……?
 花主の皆さまは、立派なお方ばかりだから。

[贅沢はと口にする目の前の男に、
 ぱちぱちと、長い睫毛を震わせ瞬いて]

(471) 2010/08/04(Wed) 03時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[もう一人の花が眼のやり場に困っていた事も、
 安堵のため息をついた事にも気づかずに、

 鳥は不思議そうに、金の髪を揺らして首を傾ぐ]

 ……ええ、お休みなさいませ。
 協力と謂えるほど、僕は何もしていませんけど。

[くすくすと笑い、背を向けるその姿に。
 木綿の手拭きを持つ手と反対の腕を振った]

(477) 2010/08/04(Wed) 03時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 花を買える方は、立派な方だと。
 僕たちは学園で習ってまいりました。

[撫ぜる手に擽ったそうにしつつも、
 鳥の表情は常の侭。緩く笑んだままで]

 中身の問題ではないのでしょうね。

 たとえ聖人君子であったとしても、
 花を養えぬ者は、学園は立派と謂わないでしょうから。

(479) 2010/08/04(Wed) 03時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 ……勿論、立派である事と、好悪は別ですけれど。

[呟く声は届いただろうか。
 嘲るように笑む花主の頬へ指先を伸ばし]

 花に溺れると謂う事は、
 それだけ花を愛して下さると謂う事でしょう?
 それは花にとって、最大の幸福です。

 花が春を鬻ぐのは、花主の愛を逃さぬように。
 甘い蜜で蕩かすのも、一つの芸だと教わりました。

[とは謂うものの、少年自身はそのような芸は何一つとして、
 習った事はないのだけれど]

 ……ええ。そうですね。

[善い主に、と謂われると。
 長い睫毛が震えて、閉じてしまう紅石榴]

(481) 2010/08/04(Wed) 03時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

 目当てなど……。
 鳥はただ、その日その日を囀るのに精一杯です。

[くすりと、稚く笑って]

 もう少し月と、それから鯉と戯れていようかと思います。
 お休みなさいませ、法泉さま。

 手拭きのお礼は、また何時か。

[背を向ける男へと恭しく礼を贈る。
 その姿が見えなくなれば、鳥はまた。
 月への想いを静めるために、水鳥となって歌を囀る*だろうか*]

(484) 2010/08/04(Wed) 04時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 04時頃


[眠っているとは知らず]

 高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。
 さて、これをどう見るか。

 高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。


 ―――…んぁ?

[聞こえた通信機器をとうした声
 意味もわからず返した声は眠そうな声だった]


 寝ぼけてやがる。
 それとも色事の最中か?

[くくくと笑いつつ…。]


 ――……かんぴょーまき

[敷布にまるまるロビンに添い寝中と
 言いたかったらしい。
 うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]


 かんっぜんに寝ぼけてるな。
 かんぴょう巻もってこいってか?

[そして、かんっぜんに勘違いした。
 大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]


 えーっと、かんぴょう巻あったけど、切れてないな。
 まぁ、あとでもってってやっから、端っこから咥えて食ってくれよな。

[声は多少エロくなった。たかがおっさんだった。]


[違う][違うのだが]

 ……………はら、へったぁ…………

[宴で酒しか口にしなかった青年は
 若い食欲には勝てず
 夢うつつにそう反応した]


 ……うん、そーする、あり、がと
 おもて、ざ、しき、ロビンにも………
 
[えろい含みにも気づかぬまま、
 ぼんやり頷いて笑みながら礼を溢して]
[まだみぬ干瓢巻きを夢にみつつ、
 また眠りは深くなり次にかえるは寝息ばかり]
[半分以上寝てる青年にくわえさせたら
 *寝ながら食べそうだ*]


 表座敷な。
 他も見繕ってもってきてやらぁ。

[と一応言ってるけど、食べながらだった。
 片や寝ながら、片や食いながら。


 だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]


【人】 小僧 カルヴィン

[鳥が囀る声に、雲間の月がその姿を見せるならば。
 鳥はとっておきの笑みを浮かべて、
 差し出された指先へと紅石榴を向ける]

 ……丁度今、
 あなたの事を考えていました。

 なよたけの、君……。

[濡れた金糸と、華奢な身体を浮き彫りにする白が、
 月明かりの下で、誰の手垢もついていない無垢な少年に、
 色を添える]

(499) 2010/08/04(Wed) 09時頃

[そして散った花のあとに咲くのは
生あるものを惑わせからめとる、毒の花]

  我こそ
 巷に流れる噂の花

 月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。

 愚かな駒鳥は、もう要らぬ**


【人】 小僧 カルヴィン

[差し出されたに、細い指を乗せ。そっと絡めて。
 雲間から覗く、淡い光の14夜に紅石榴を細めて]

 中天に浮かぶ月へと焦がれる想いが、
 僕を鳥から花――人へと変えてしまうのです。
 

(501) 2010/08/04(Wed) 09時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[寄り添う二人を見たときに、
 胸に抱いたは嫉妬の炎。

 月へと触れる事の叶う男への。
 そして他の者へと照る月自身に対しての。

 鳥の時には感じ得なかった初めての感情が、
 紅石榴を雨で濡らした事を、少年は多分に理解していた]

(502) 2010/08/04(Wed) 09時半頃

【人】 小僧 カルヴィン




 ――――…お慕いしております、なよたけの君。

[絡めた指先へと、口接けを贈る。
 告げる言葉はただ一つ。後はただ。
 濡れる紅石榴が、眩しげに。月下の佳人を見詰めるのみ――**]

(504) 2010/08/04(Wed) 09時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 09時半頃


[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]

あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、
この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。

[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]


 永遠など……生有るものには訪れぬ

[宵待月冴える夜
薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは
泡沫に消え行く名も無き花でなく]

 死と生が、我等が力
 そうでしょう





 満月の前夜の小望月――…子持月
 ……臨月は訪れた

 明日はお目見え出来ようか
 この声届く貴方方に**


満ちては欠け、また満る、空に輝く月が如くに、
せいを喰らいて死出へ導き、新たなせいを蒔く我らなれど…
[複雑な胸の内は、焦がれる痛み。]

花ひらくを、楽しみに待っているよ。


【人】 小僧 カルヴィン

[抱きしめられた胸に、頬を寄せる。
 夜着が濡れるのも構わずに、
 抱きしめて下さる優しい月の囲いに。

 鳥は、嗚呼……と。震える唇が音を洩らす]

 判っております。
 それでも何時か、鳥は巣立つのです。
 気ままに歌うだけでよかった親鳥の巣から、その外へと。

[紅石榴へ寄せられる唇に、
 ぴくりと身体を震わせたは、怖さか。
 それとも望んだ温もりを得た歓喜にか]

(515) 2010/08/04(Wed) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 僕は……あなたのためだけに囀る鳥になりたい――

[濡れた髪の奥から、見上げる紅石榴。
 そこに燈るは、恋情――――]

 僕の羽根を落として下さい。
 あなたの手で……。
 

(517) 2010/08/04(Wed) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[月の檻に囚われて――否、自ら飛び込んだのだ――
 落とされる、風切羽。

 歌えよ、囀れと、果てるまで。
 鳥はただただ、甘く声を上げ続けるのだろう。

 痺れにも似た甘い気だるさの中で、
 再び眸を開けば、間近に見える月下の佳人]

 ……夢では、なかったのですね。

[夜通し歌っても尚、透き通る声で呟き、
 その白い肌へと頬を寄せた]

(518) 2010/08/04(Wed) 12時半頃

…何の花が開くかと思えば

[まどろみの中に聞こえた聲に小さな欠伸が一つ。
気だるげな声は数拍置いてから]

見えるは"晩餐"の時にて。
……愉しませてもらおうか。

[低く、哂う]


[目覚めた花は、ふと思い出す]

 ――…して、晩餐に並ぶは
 誰ぞ?


【人】 小僧 カルヴィン

[用意された湯を浴び、着物を纏う。
 仄かに香るなよたけの君の香りは、
 まるでそのかいなにいつまでも包まれている様な、
 そんな錯覚を鳥に誘った]

 ……法泉、さま?

[ふと廊下から見降ろした池の傍に見えるは、
 昨夜言葉を交わした僧の姿。

 こつこつ、と小さく窓を鳴らして。
 鳥はにっこりと、微笑みを浮かべた]

(524) 2010/08/04(Wed) 13時頃

[時折歯にしっかりとした食感を寄せるのは
細かく刻まれた塩漬けの心臓。
悪くはないが、殺したての肉に比べれば鮮度が違う]

主から喰らうか。花から喰らうか。
…イビゼラ、だったか。
お前は誰を喰いたいと望む。


 喰らいたい……私が?

[短く吐息を零す。
暫しの間]

 種を植えるなら、育ててゆけぬものを
 喰らうなら、財有るものを

[声の届く二人とは、間逆かもしれず
謡うように節をつけて囁く]

 嗚呼 しかし
 幼い肉は柔らかく美味と謂う

 悩ましい


【人】 小僧 カルヴィン

[擽る様に身体に残る花弁を辿る指>>525
 その度に、鳥から花へと変わってしまった身体は、
 なよたけの君の耳元に零す、甘い泣き声]

 壊れてなど……。
 いえ、いっそ壊れてしまっても構わぬ、のです。
 あなたの手に齎されるものなら、どんなものでも僕は……。

[縋るように華奢な腕を巻き付けて、
 うっとりと微笑む、花のかんばせ]

(529) 2010/08/04(Wed) 13時頃

…柔い肉の味は霞に聞くがいい。
私は、あまり好まん。喰らわぬわけではないが。

[率先して子供を、とはあまり言い出さぬ口。
霞のほうは、誰を好むのであろうとは思いはすれど]


 …――雛鳥は

[からかうような囁き]

 さぞ、美味かろうや


…雛、ねえ。

[あまり興味はないのか、呟きもうつろ]

旨味はあるが、食感に欠ける。
まあ、初物に食うには好いかも知れんが。


 先ずは前菜
 幾つか挟んで漸くメイン
 デザートは最後にとっておくもの

[さて雛鳥は何処に当てはまるか、と哂い]

 ただ…――形式に拘らぬ晩餐であれば
 好きなものを好きなだけ
 皿を手に歩き回れば良い

[付け加える]

 此度の晩餐は……どちら?


初物は傷みやすい。
喰らうなら早めが好かろうね。

[くつ、と小さく喉を鳴らすのは愉快さか。
それとも、憶える餓えによる期待か]

皿を持ち歩くも構わんが、食後の甘味ぐらいはゆっくりと味わいたいもの。
…そういうものは、取っておくが良いと思う。
皿を持って歩きまわってばかりでは、忙しなかろう。


 喰らうて良いなら、今すぐにでも


[腹の底から込み上げる本能が
急かすように焦らすように蠢いている]


 嗚呼……腹が空いた


糧として、喰らうのならば…

[そっと腹を撫でるのは、一夜の夢を見せた法師のことか。]

食べ頃ならば、若い桜の猫が盛りか。
だが、ようやく開く花のお目見えならば、先ずはどなたかに、一夜の夢でも魅せてごらんよ。
いくら美しくとも、徒花は要らぬ。


腹が空いて堪らんならば、一番食いでが有るのは小山のような肉饅頭では無いかえ?
[くく、と落とす揶揄。]

ああ、雛鳥は食後の水菓子に…


 桜の猫は、其処に見えるが
 嗚呼でもこれは……若しかしたら

 これから、化けるやも。

[冬色の瞳が春を見る]

 ……私が、徒花と?
 面白い

[薄く、哂った]

 噂の花を咲かせてみせよう
 一夜でなく、この日の下で


脂身が不味そうで食う気にもならん。
悪食のお前と一緒にされては困る。

[そも、元々の基準が違う立場。
好みの肉に困ったことがなければ
不味い肉を放り出すなど日常茶飯事]

…なるほど。
随分と面白い趣向だ。

[低く、喉が哂う。見せてみろ、とばかり。
丁度視認できる位置から鉄色は咲き始めの花を見下ろす]


 肉饅頭は肉饅頭を喰らうているよ。

[今しがた伝えられたそれを聞かせ]

 余程、執心の様子。
 他所に懐いた雛鳥など、もう要らぬ

 喰らうにしろ、あれは
 人数分も無いようだ

[胸を押さえながら呟く。
テラスからの視線に気付き、つと目を伏せた]

 此処ならば、置いてある筈
 暫し間を。

 流石に私は、ナイフ刺さる痛みに耐えて舞う気は無い故に


【人】 小僧 カルヴィン

[湯殿から戻れば、くたりと寝台に沈む主の姿。
 鳥はその隣へと侍ると、
 朝の訪れを告げる歌を調べに乗せる]

 夏の夜の 臥すかとすれば ほととぎす
 鳴く一声に 明くるしののめ

[同じく窓の外を眺めて。
 夢の余韻に、暫しそのまま――**]

(541) 2010/08/04(Wed) 14時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 14時半頃




では…愉しませて貰おうか。


[微かに口元を歪めて、嗤う]


 噂の主を、その目で見るといい 

[艶を抑え、爽やかな春の音色を自在に操る。
小鳥の挨拶も木々の葉が甘く囁くさまも
確かに其処に映し出されていた**]


よーし、食え食え

[寝てるのにひどいもんだった。]


…存外、普通だな。

[周りの噂如何ではなく。
随分な口を叩いて見せたように聞こえたので]

てっきり、猫を食らうつもりなのかと思っていたのだが。


 おや、普通と謂うか

[苦笑を零す]

 ……朝日の下に相応しい音色を選んだ心算だったが
 ひとつ、惑わしの歌でも奏でようか


 猫を喰らうて欲しいなら


何、直前で喰う喰らう如何の話をしていただろう。
それゆえ。

[確か、あの花は種を植える云々とも言っていた気がするが
さてどうするつもりなのかとは思う]

私を惑わしたところで仕方なかろうに。


技巧だけは、かなりのものか。
[窓から漏れ聞こえるを耳にして。

ひと味足らぬは焦がれる思いか。
雛鳥の歌に加わった艶や、あの狂い咲きの笛の音のような。
何かするつもりなら、そっと窓から見守る所存。]


植えたいのなら、誘うて蒔いて構わぬのに。

その為の、祭りであろう?


 っふ……

[微かな吐息を洩らす]

 否

 惑わしは、これへ。
 流石に……聞かせる相手が夢の中では届かぬやも


[謡う相手が違うと、微かに視線を向け]

 元より貴方がこの血に惑うとは思わぬけれど
 戯れくらいは、如何?

[唇が笑みを浮かべる]


 嗚呼、技巧は
 物心付いたときより学んだ数だけ、この身にあるが

 舞もうたも武芸も――
 どれをとっても、風情が無いと師が。

[それ故少年は才が無いと塞ぎ
けれど技巧はあったものだから
やがて其れは形を変えながら人々の噂に上る。

いま奏でるその曲には情景を浮かべる色がつく。
それでも
誰を想った一芸には有らず]

 眠る桜を誘うなら……急く事もあるまい
 どの道これは、冬を恋うていたのだから


技巧だけは。
流石、花の言うことは違うな。

[く、と低く喉が鳴った。
思うことは他にもあれど]

何だ。
あれだけの大口を叩いておきながら、
夢の中まで惑わせて見せるとは言わなんだか。
まあいい。

[浮かんだ笑みを見たのは、テラスを下がるその少し前のこと。
向けた鉄色は冷ややかな温度のまま]

戯れ?
…気が向けば、付き合ってやっても構わんよ。

何時気が向くかは、知らんがね。

[唇歪めて、微かに嗤った]


 花であれば――…技巧はあって当然のもの
 凡才と思う定義は其々に

[視線が一度交わる。
温度はどちらも同じ]

 嗚呼

 意地の悪い

[歪む口元から視線を下げて、頬を染めた。
拗ねた口調で囁いて
やがて春のうたは終わりを告げる]


意地が悪い?今更だな。

[見えなくなった姿を気になど止めない。
止めるはずがない。
強い興味を持てぬのであれば
総ては興味の蚊帳の外]

悔しければ、その気にさせて見せれば好かろう。
魅了し、手玉に乗せてこその───悪の華よ。

[低く喉が嘲る様に震えて、嗤った]


 それでは同じ言葉を。


「その気になれば」魅了に向かおう

[溜息ひとつ。
姿を追う事はしない]

 鍵爪で引き裂くなら
 背が良いか
 腹が良いか

 私がこの手にしたいのは


つまらん事を言う。

[それは幾らか低い声]

引き裂いてまで、何がしたいイビセラ。
腹を裂いて背に傷をつけて。

それで何とする。

[嘲り交じりの言葉は続き、ゆっくりと冷えた音になる]

悪いが、この身はそう簡単にお前にくれてやるほど
安いものではないのだよ。


 ……嗚呼、私の言葉は何時も足りぬ

[溜息。
苦笑を零す]


 鍵爪で引き裂きたいのは別のもの。
 此処に

[視線を投げる姿が
相手から見えるかどうかはさておき]

 冬を慕う桜を引き裂くならと。
 彼の甘い声を聞くか、悲鳴を聞くか

 どちらを手にしようかと。

[冷えた音に、変わらぬ音を紡ぐ]


…成程?
お前達の言葉はどうも遠回しで好かん。

[人喰い花独特なのかと思うほどの婉曲さ。
呆れたように溜息をつきながら]

…どちらも叶えればよかろうに。


 貴方の身を欲しいとは思って居らぬ
 私を試してみるならば、と
 誘った裏に他意も無い

 未だ、この身を少し
 持て余している
 所作を試してみたかっただけのこと

 要らぬなら――…構わない


 思うように、伝えられぬ
 嗚呼、冬の名残か

[軽い笑みを含んだ吐息
朝の日を浴びながら、瞳を細める]

 花主は欲張りだ
 ……私には、思いつかなかった


所作を試すなら、霞に頼むが良かろう。
私は、いつ気分が乗るかもわからん。
霞が手いっぱいと言うことであれば、まあ、考えなくもないが。

[やっと手に入れた聞きやすい言葉に
己もまた率直な意見だけを返す]

…欲張りだからこそこの世で未だ法の網の目を抜けて
狼憑きとして生きている。
運動すれば腹も空くと言うもの。

甘い時を過ごした後の晩餐は、特に格別だろうさ。

[低く、嗤う]


 ――…矢張り、意地が悪い。

[拗ねたように呟き]


 裏の世で生きるなら
 全てを捨てて一つを選べと
 教わったのは、間逆

 狼憑きが生きるには
 常に危険が伴う場所故に。

[薄く哂う]

 この足では、激しい運動は難しいのだけれど……
 ……其れよりも、昨夜の汗を流したい
 貴方は――哀れな花の運び手になる気も無い、か?


どうせなら、花遊びに慣れぬお方を誘ってみては?
天満月の御子息とか。


 天満月の御子息さまとやら
 ……何処に居るのか
 とんと顔を見ぬが……。

 やれ、どちらも私では不足と謂うか。
 流石に
 傷の付く事よ


お前を抱いて…食いたくなってしまうのはまずかろう?

喰われるのもごめんこうむりたい。


 ……抱く?


 私を幾ら抱いても孕まぬよ
 受け継いだのは、種付ける術

 喰らいたくなっては――確かに困る。


何だ、まだ言うのか。

[からかうような響きを残して幾らか低い声は嗤う]

危ないと言うなら其の身を矛に身を立てれば好い。
丁度いい手本が傍にある。

[なあ、と話の矛先は霞へと向かう。
傷が付こうが付くまいが、己には関係ないとは口にはせねど]

…いいだろう。
ならばしばらくそのままで待つがいい。


 本当の事。

[嗤う音に、拗ねたこえ。
暫し間が空いた]


 簡単に謂う。
 私の居た場所は、貴方達の想像のはるか底辺
 誰にも見捨てられた裏路地に子捨てが何故この世に起きるのか
 財持つ家に生まれたものには遠い話。


 ――では、俟とうか
 幾時も幾日でも


だから、今更だと言っている。
少しは学べ。

[間が開いたことに疑問など持たない。
こちらもまた、幾らか喋っていた故
一つに意識を集中させるほどのことはしない]

その無理難題を越えたくて花になったのではないのか?
己が選んだ道に、後悔するのであれば去れば好いだけのこと。

…では、お前が稲羽の松になる前には、迎えに行こう。

[それは古いうたの話]


 花になったのは……嗚呼、解らない
 親は何故
 同じ道を歩ませてくれなかったのか

 世を狂わせる
 其の為に危険の中へ留まり続けたのでは、無かったのか

[思い馳せるも、答えは出無い]

 ――直ぐに帰るといいながら
 待てども待てども、置き去りのまま

[詠うこえが聴こえた気がした。
古い古い、知っているのは、冬の知識]

 それは、失せもの戻るまじない歌……?


知りたければ、調べればいい。

[書庫にいけば答えは見つかる。
敢えて答えるつもりもない。]


 別れを詠む
 去なばの山の
 ……知りたいのは、うたの意味ではなく

[記憶の引き出しにあったのは
もう千年もそれ以上も、古い古い書物のうた]

 私が知るは
 失せ者かえるよう、願うものでもあった故
 其れを知る貴方は……失せものでもあったかと

 詠み違えたか?


読み違えも甚だしいな。

[それは結構な切り返しであったように思う]

言ったはずだ。
遠回しな言い回しは好かんと、ついぞさっき。
大体、失せものなど

[少しだけ、間が開いて息を吐き出した]

私には、ない。


 そう――…か?

[僅かな間は微かな疑問を浮かばせたが]

 なら、良い

[短く零す]


何だ。この返答では不満か。

[どう聞いてもその言葉尻は上がっていて、
息を一つ吐き出す]

…それで。
何処に迎えに来いと言うんだ。


 否、詮索はせんよ
 立ち入るなと謂うならば。

[冬色が翳る
眉を下げて]

 先刻の、庭に
 そのまま居る

 足の怪我を失念していて
 ……立ち上がれなくなった


 ひとつ花が其処にあるけれど


[無言の答え。
それが意味するものは推して知れとばかり
男は答える言葉を作らない]

…立ち上がれない?
お前は子供か。

[呆れたように呟いて、息を吐き出した。
花と聞けば目を細め、もうすぐその花の後姿も見えるだろう頃]


 ……姿は見ての通り
 私も、昨夜生まれたばかり

 子供には違いない

[くすくすと、わらう。
花開く
柔かな花びらの其の通り
徐々に変化しているのは
トゲ混じる冬の名残が消えていく証拠]


成程、まあ、それは確かに道理やも知れん。
随分老成した子供もいたものだ。

[納得はすれどそれよりも先にまず呆れが生まれる。
軽い笑い声に肩を竦めれば溜息は重く一つ吐き出される]


 ……私は何を言った?
 私に何をした……?

[酷く寝惚けて醜態をさらした夢と
 眠りながらも、巻物を口にくわえ
 少し苦しげに微か喘いだ夢をみたから。
 恐る恐るどこまで現実か確めた]


…イビセラと呼ばねば、自分だと解らないか。

[微かに空いた言葉の間に首を傾げる。
目の前にいるからには、流石にそれぐらいには気付くというもの]


 ……ロビンでも、名も無き花でも、徒花でも
 何とでも呼ばれれば気付く。

 少し意識が飛んだ。
 日に当たりすぎたか……何かしたのやも。 

[空いた間は名の通り空白の一瞬。
咲いた花にその間の感情が無い]


 ん?
 あ、そりゃもう、なかなかに大胆なことを…。

 さすがに長く躾けられた花だと感心した。

[なんだか焦った声がしたので、
 悪乗りしてそんなことを言ってみた。]


[米粒の存在と、自分の記憶のあやふやさもあり
 夢の様子ならそこまでのことはしていないはずと
 否定することは出来ず、頭を抱えた]

 ……忘れてくだされ。

[かろうじてそれだけを零して]


だったら、すぐに反応するんだな。
狼憑き以外のいる場所で、少しでも余計な疑いを
持たれるような事はするな。

[見下ろす視線は幾らか冷たく。
それは己にとって不利不必要となればいつでも切り捨てると言わんばかりに]


 ならば余り動揺させぬよう願う
 まだ……抑えられぬ

 どちらもなど、貴方が謂うから。


 ん?忘れるにもなかなかに…。
 寝ぼけてるとぬしは中々に楽しい。
 童心の心と大人の身体と…。
 いや、チャールズもたいしたものだな。

[本当に何も覚えてない風味な感じに、やはり楽しげに悪乗り追加。]

 まぁ、また拝ませてもらおう。

[気にするな、とまで言い残して…それから少し真剣な声に戻る。]

 さて、さっきも言ったが、花買いもはじまっている。早々に決まれば祭途中でも辞すものも出るかもしれん。
 ここで逃げられては……な。
 そろそろ、動くか。


 は、はぁ……

[主を褒めてもらえてることもあり
 強く何か言うこともできず
 かと言ってその礼を述べることも出来ず
 零したのは間の抜けた返事。
 ただ、続いた言葉には嘆息一つ]

 ……御容赦願いたい……刷衛殿は意地が悪いですね……

[かろうじて、少しばかり言い返したが
 話が真面目な話題に及べば、コクリと頷いた]

 ……夢うつつの記憶が確かならば
 高嶺が二つ花を摘んだと

 ……そうですね。封鎖の手配は今宵の宴までには整います
 宴開始一番に舞台上で
 現状の説明と封鎖の報告を済ませましょうか。


動揺?何のことだ。

[動揺させることなんて何一つした覚えはない。
当然、何か動揺させるような事を云った覚えもない]


 ふむ、そうだな。よかろう。
 では俺は知らぬ素振りでその様子を眺めておく。

 クロならば、焦りの行動も出るかもしれんしな。

[そして、また考え込み]

 まんまるは、すぐに逃げるかもしれん。
 先に確保しておくべきか?


[あまりに酷い扱いだったが
同じ担がれ方で無いのは、救いだった。
自覚こそ無いけれど]


 ……剪定の、くだり
 どうにも冬の名残が、抜けぬ


 どちらも叶えれば良いなどと
 欲を張る事を覚えてしまったら、如何する。


[足りぬ言葉を注ぎ足して
花は大人しく担がれている]


 それがよろしいかと。
 私が表舞台は勤めます……舞台で舞うのは花の役目ですから

[豚狼の話には、小さく考えて]

 ……宴までに捉えることは可能ですか?
 宴で捕まえたあれを引き出しましょう
 さすれば、より現実を突きつけられる


 なるほど、あいわかった。
 では、捕まえてきておこう。

 表舞台はよろしく頼むぞ。

[明の件を済ませば、まんまるのところに出向こうと思った。]

 ああ、でも、あまり奴等を炊きつけるなよ。


ん?
……ああ。

[よくは解らないが、選定に関して
何か動揺するようなことがあったのだろう。
芝を踏みながら向かうのは主達の客室のある棟]

別に構わんのではないか。
慾など貼りたい時に張らなくて如何する。

[やはり平気な顔をして、男は花を担いで歩を進めた]


 よろしくお願いいたします。
 相棒が頼りになるのはありがたいですね。
 花か花主に相棒がいるとは聞いておりましたが

[幼い花を思い出し彼らだったらかなり難儀だったろうと
 そうではなくて良かったと]

 ……気をつけます。出来る限り事務的に
 済ませたくはありますゆえ


 其れは、いけない。
 慾を出して、二つを追っては
 どちらも手に入れられず、終わる
 
[花は否定するが]

 種付けも食事も
 秘密裏に
 見つかっては……身の破滅

 余所見をしては、ならぬ
 手玉に取るのは私の筈
 とられては……

[胸を打つ音が、幾らも早い。
くだんの話が予想以上に響いているようだった]


 ああ、気をつけろ。
 頼りになるのはこちらも一緒だ。

 だから、死んでいなくなるのが一番困る。

 俺に迷惑かけるなよ。


…まあ、何でも構わんが少しは黙れ。
そのままでいると

[階段を上がった瞬間に口にした]

舌を噛むぞ。


[威勢が良い方が踊り食いが楽しいとか、そういえばそんな話はあったけれど、そんな事が噂になっているなどとは存ぜぬ。]


 ――――…

[呟いた時には既に咬んでいたものだから
思考までそこで一度止める]

 こちらで話すに、支障は無かろうに。

[媚混じる拗ねた声色]


[そして、明との用事が済めば、まんまるの元に向かうだろう。
 やはり刀を研がせろ、などいい、奥座敷に案内させたあと、そこで、有無言わさずふんじばる。
 そして、さぁ、この花祭の真実を語ってもらおうかと、拳をゴキリと鳴らした。


 ある程度の情報が聞き出せたのなら、そのまま、また連行する。使用人たちは急な出来事に怯えてはいるが、管理センターのIDカードは免罪符になっていて…。

 そして、その身を大広間の控え室に放り込んでおいた。]


 ……そうですね、死んでいなくなるのは……

[置いていかれた方は、どうすれば。]
[刷衛の言うことは青年の思う先とは
 違うだろうと、思いながらも
 死で浮かぶのはなきあの人の姿]

 ……はい。ご迷惑おかけせぬよう
 最大限努力はいたします……

[けれど、何処か死地を求める気持ちは青年にあった
 勿論、そのことは口の端上らせはせねど]


 だが、少し、感じている。
 昨日部屋でした会話もあって…。

 彼は、本懐は……。

 だけど、それをそのまま、ではそうなれとはいえないのだから…。



 そう、多くは言わず、ただ死んだりするな、ともう一度言っておいた。


文句があるなら私は今すぐお前を
後ろに放り出してもよかったんだが?

[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。
結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。

まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて
霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]


 ……善処、いたします。

[重ねて告げられた一言。
 命を重く、大事に思う方なのだろうか?と
 そう言えば殺すなと、言われたことを思い出し。
 それでも、口にした言葉は約束ではなく、努力するとのみ]


[階段から放り出されたなら
どうなるかは目に見えている。
暫し、恨みの念だけを思い浮かべた。

粗末な褥での踊り食いを見たことはあっても
まさかいまここで脳裏に過ぎることは流石にない]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 00時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[労わる言葉が>>656が嬉しくて、
 こくり、小さな頭が縦に頷く。

 髪を梳き、身なりを整え、帯を締めるその音までも、
 焦がれる様に紅石榴はその眸に映しながら]

 身体の疲れなど、胸がこんなにも満ち足りておりますれば、
 気にもなりません。

[夕べの熱情を想い、微かに頬を染めた]
 

(688) 2010/08/05(Thu) 00時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[琵琶の手入れをする様を、邪魔しないように見やりながら。
 旧友――昨晩合わせた舞手だったか――と仰る方のお話を聞いて]

 お二方が宜しいのでしたら、ぜひ。

 楽に携わる者の端くれとして、
 なよたけの君の琵琶も、あの方の舞も。
 もう一度この目、この耳にする事が出来れば、と。
 思っておりましたから。

[宜しいでしょうか?と、その端正な顔を見上げた]

(691) 2010/08/05(Thu) 00時半頃

【人】 小僧 カルヴィン


 …………。

[なよたけの君の唇から、愛い奴とお言葉を頂ければ。
 月に焦がれる鳥は、恥ずかしそうに紅石榴を伏せて。

 はにかむような笑みを浮かべ、
 誤魔化す様に椀に残る朝餉へと箸を動かした]

(701) 2010/08/05(Thu) 01時頃

【人】 小僧 カルヴィン


 有難うございます。
 あの……それから此れは、鳥の厚かましいお願いなのですが……。
 お二方の演目の後で構いませぬので、
 僕もお二方へと、歌を合わせても宜しいでしょうか?

[胸に過ぎる、昨晩の舞台。
 朝餉を終え、手筈が整う頃には琵琶の包みを抱いて。
 主へとおねだりを]

(704) 2010/08/05(Thu) 01時頃

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