人狼議事


17 吸血鬼の城

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 そうだ、お前は……大切な妹。
 特別なのは、言うまでも無いだろう?


[閨で囁く子守唄のように、甘く低く聲を届かせる]


 嗚呼、私も早くお前の顔が見たい。
 其処へ行こうか、私のローズ。


[永遠とも思われる虚無を彩る華の名前を呼び
城主はつと気配を向ける]


お兄様との逢瀬には
此処は少し無粋だから……

部屋に戻ってから、と思ったのだけど。

[存外早く兄に会えた事に喜びながらも
ぽつぽつと言い訳染みた言葉を紡ぐのは
手を煩わせてしまったかという心配から]


 嗚呼、そうだな

 ただ
 私が待ちきれなかったのだ。


[態々出向いたのは
影伝いに視る彼女の異変に
幾らか危機を感じた為でもあった]


私もお会いしたかった。
だから……
お兄様が来てくれてとても嬉しかったの。


[兄の訪れにより女の不安は掻き消えた。
彼の姿があればメアリーの言葉に
女の心は揺らがないはずで]


 お前が望むなら、私は何時でもお前の傍に。
 ……さあ、血の循環を

 私にお前の喰らった其れを、分けてくれ。


[閨へ誘うような色を持って、妹として愛でている彼女へ囁く。
揺らぐひとの心も何もかも、この純血で記憶の底へ
封じ込めてしまう為に**]


愛しいお兄様。
私が望まぬわけがないでしょう……?

いつでも、お兄様の意のままに。
私はお兄様の為に在るのだから。

[緩く首を傾げれば亜麻色の髪がさらりと流れ
白く細い首筋をあらわにする。
誘いを喜びこそすれ拒絶はありえない。
出逢った頃は如何だっただろう。
ふと持たぬ過去を考えかけて僅かに目を伏せた]


[過去の彼女を思い出す事は、もう殆ど無い。
恐怖に引き攣る顔も、吸血の快楽に堕ちる様も
幾万と視てきたものと同じ
ただ違うのは、傍に置こうという気を起こした事くらいで]


 ――…


[声ならぬ聲ではなく、間近で囁きかける
まるで睦言のような甘い言葉]


[――記憶は戻らない。
白薔薇の園でトレメイン兄妹と過ごした時間は
確かに存在していたというのにそれは欠けたまま。
人としての穏やかな時間は女にとって幸福だったというのに
人ならざる城主と出会い魅せられ抗いきれず
女は人と呼べぬ存在になってしまった。

記憶が欠けたのは自らが壊れぬ為。
なれど郷愁を感じるのは――



人としての心が僅かなりとも残っているから]


【人】 牧人 リンダ

―客室―

[ゆるく覚醒する。
客室の中を見回し、自分の置かれた状況が現実であることを悟る。
どうせなら、全てただの悪夢であればよかったのに、と思いながら身を起こす。]

 ……ここにいても、埒が明きません、よね……。

[出来うる限りの事をしよう、と自らに言い聞かせ、客室を後にした。]

―→廊下―

(243) 2010/06/21(Mon) 19時半頃

【人】 牧人 リンダ

―廊下―

[廊下に出て、今自分に出来ることを考えていると、ふと人の視線を感じて慌てて振り向く。
視線の先には、一人の青年。]

 な、なにか用ですか……?

[右手でロザリオを握りながら、警戒した様子で声をかける。]

(250) 2010/06/21(Mon) 20時半頃

【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 ……いえ、大丈夫です。

[気安く声をかけてくる青年に、若干警戒の色を緩めながら、答える。]

 それは、わかっています。
 けれど、部屋の中にいたところで、安全とは限りませんから……。

[何しろ、相手はおとぎ話の中にいるような存在なのだ。
ならば部屋にこもったところで、なんら意味など無いだろう。]

 そういう貴方こそ、見たところお一人のようですが……?

[自分に注意を促しながら、一人で出歩いている青年に、女は訝しげに問い掛けた。]

(254) 2010/06/21(Mon) 20時半頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/06/21(Mon) 20時半頃


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 そうですね……。
 それに、あの城主さまも、霧と共に現れていました。
 おそらく、この城内ならば好きな場所に現れられるのでは……。

[言葉を紡ぐほどに不安は大きくなり、その不安が恐怖を呼び起こした。
青年の、苦笑交じりの苛立ちの言葉を聞き、頷く。]

 どうして、こんなことをするのでしょうね……。

[不安に震えた声で言った。]

(265) 2010/06/21(Mon) 21時頃

[与えられし純血の魔力は契りの証。
女は満ち足りた様子で聲を紡いだ]

お兄様。
お客様が手持ち無沙汰にならぬように
手を増やすのでしたね。

何方を此方に迎え入れましょう。

[緩く首を傾げ兄の意向を伺う]


 嗚呼……そう、薬屋を
 眷属に加えてやろうかと思っている。


[声ならぬ聲に囁き返す]


 どうやら白薔薇に御執心のようだ。
 ……いっそ仕えさせてやろうかと思ってな。

 白薔薇はさぞ嫌がるだろう
 其れに――…メアリー・トレメイン
 あれが、彼は無事で居て欲しいと願うのだ。
 
 ならば、殺さず逝かせてやろうと思う。


薬屋……
ああ、あの男……

[惨劇の間に遅れてきた薬の匂いを纏う男。
兄の考えは女には理解できず]

そう……。
では薬屋にお兄様が血をお与えになるの?

[未だ兄以外とは血の循環をしたことのない女は
思ったままを問いとして返した]


 私がこの血を分け与えるのも可能だが
 ……そろそろお前にも、力は満ちているだろう


[Yaと返る問い掛けに、城主は其れ以外の答えを返す]


 私のローズ
 お前が彼を迎え入れてみるか?


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 怖い……です。
 怖くて、怖くて、仕方ないです。
 私たちのことを、家畜と同程度にしか考えていない存在が、今、すぐ近くに存在しているんですよ……?

[おとぎ話に出てくる吸血鬼を思い浮かべる。
それらは皆、一様に残虐で、人の命など歯牙にもかけない存在ではなかったか。
今までのやり取りから、青年もこの状況に不満をいだいていると感じ、覚悟を決めて切り出す。]

 私は、ここから逃げ出したいと、思っています。
 あなたも……協力していただけませんか……?

(282) 2010/06/21(Mon) 21時半頃

――……。


[白薔薇ことセシルには微笑んでいて欲しい。
そう思っているからこそ兄の思惑が理解出来ない。
メアリーの願いに対してもそれは同じ事で]


私が……彼を迎え入れる……?


[思いがけぬ提案に翡翠が瞬く]


私に上手く出来るかしら……
それに、お兄様の渇き、癒す者は他に誰か……


[兄の渇きを案じる聲がか細く響く]


[白薔薇の忠誠心が見たい
メアリーの苦しむ顔が見たい
其れがつかの間、城主の空虚な胸を埋めるのだ]


 そう、お前が彼を――
 心配はいらない、幾度もお前には私が力を与えている
 人を眷属に変えるくらい、出来るはず


[ローズマリーの、城主を案じる言葉に
薄く笑み混じる吐息が漏れる]


 私の渇きは、彼等の苦悩で満たされる。
 喉の渇きは、ワインでも流し込めば良い。


[食堂にでも向かおうか、そんな事を思いながら]


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 ――……っ。

[青年の告げた言葉にめまいを覚える。]

 で、では、あの悲鳴は、もしかして……。

[城内に響いた女性の悲鳴。
あれは、吸血鬼に殺された人の……?
一瞬、生きながらに吸血鬼に血を吸われる光景を想像し、振り払うように頭を振った。
続く、頷きとともに紡がれる青年の言葉に、顔を明るくし。]

 ありがとう、ございます。

[協力を引き受けてくれる青年に頭を下げる。]

(291) 2010/06/21(Mon) 22時頃

[兄の言葉が心強い]


――…分かりました。
お兄様の言う通りに致しましょう。


[ゆるく礼をするのは兄に対する敬意。
捕食者たる女は標的へと気をめぐらせた]


 信じている
 私のローズ


[人を喰らうだけでなく
其の力を分け与えるようになれば、また
彼女は人から遠のいていく

暗い悦びを胸に、期待を込めて名を呼んだ]


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 ……そう、ですよね……。

[青年の言葉に、一度は明るくなった顔が再び暗くなる。]

 ですが、何かあるはずです……。
 おとぎ話の吸血鬼にも弱点はありましたから、きっと、城主にも弱点が……。

[半ば、祈るような気持ちをこめて口にする。]

 あ、すみません、そういえば名乗っていませんでしたね……。

 リンダ。リンダ・ハーシェルです。
 近くの村で、羊飼いをしています。

(305) 2010/06/21(Mon) 22時頃

信じてらして、お兄様。


[兄の思いに応えようと気丈にそう囁いた。
目の前にいる薬屋は容易い相手ではない。
一筋縄ではいかぬだろうか。
距離を詰めながら思案する]


 成功を願う。

 ……白薔薇も従者ならば
 主人の手伝いをするのは当然だろう

 必要があれば、上手く使うが良い。


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 銀……。

[胸元に光るロザリオを握る。]

 こちらこそ、よろしくお願いします。

 吸血鬼の弱点……。
 詳しい方はいらっしゃらないのでしょうか……。

[おそらく、この城の文献を漁ったところで、見つかりはしないだろう。
ならば、人に頼るしかないのではないか。]

(323) 2010/06/21(Mon) 22時半頃

はい、お兄様。
――…彼も其れは心得ていますわ。


【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 知り合い、ですか……?

[青年の言葉に思い当たる顔が一つ。]

 あの、詩人さんが……。
 私にこのロザリオをくれた詩人さんも、ここから逃げ出すと言っていました……。

[と、首から下げたロザリオを示しながら。]

 けれど、城主に目をつけられてるかもしれないって……。

[ざわり、と女の胸中に嫌な予感が渦を巻き始める。]

(331) 2010/06/21(Mon) 22時半頃

【人】 牧人 リンダ

―廊下―

 ……わかり、ません……。

[言っている間にも、胸中に渦巻く不安は大きくなるばかり。
やがて、不安に背中を押されるようにその場を離れ、]

 たしか、客室はこちらでした……!

[と、ユリシーズの客室まで走った。]

―→ユリシーズの客室―

(340) 2010/06/21(Mon) 23時頃

【人】 牧人 リンダ

―ユリシーズの客室前―

[乱暴に扉を叩く。
しかし、中から返事は無い。]

 いらっしゃらない……!?

[帰ってきたのは虚しい静寂。]

 どうしましょう、イアンさん……!

[焦りと不安の混じった声をイアンへと投げかけた。]

(351) 2010/06/21(Mon) 23時頃

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