人狼議事


52 薔薇恋獄

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視点:


ヴェスパタイン! 今日がお前の命日だ!


【人】 道案内 ノックス

ごめん、本当に、ごめん。

[自分の目からも涙が零れていた。
ああ、目の前で友達が泣いているのなら慰めて、その涙を拭いてあげたいのに]

[――友達が]

[そう思ったことで、わかる。友達。……麻雀やりながら聞いた時はすごく嬉しい響きだったのに。
今はこんなにも残酷な響きだ]

あっちは狭い、よ。
寒いし。風邪、引く……。
……俺らの部屋居づらいなら、……せめて他の部屋、にさ。

[同じように袖で涙を拭いながら言葉を落とす。
せめて、……寧人に謝りにいくのなら、それは自分のせいだから俺も謝る、一緒に行こう、と。

口にしようとしたとき、雷が鳴った]

(0) 2011/05/20(Fri) 00時頃

『こロす、のろウ』
『だめ』

『みんなころシてやる』
『だめ、だめ、ころしては、だめ』

『あかつキさマ』
『違う、あの子はゆうきという名前の別の人』

『なかヨし』
『違う』

『にくイ、しあわせな恋人、ニくい』
『だめ、だめ、憎んではだめ』


…良い

俺が、言いたかっただけ
こうして聞いてくれただけで充分…

[目の端を拭い、重ねたままの手をぎゅうと握った]



もし

もしも


    僕が、…したの

         甲斐先輩か珀先輩だったとしたら…




どうか、します?


『にくクないのカ』
『憎くないのよ』

[ 女は話す。まるで、二つの人格が一つの身にあるように ]

『でモ、もうとまらナイ。このマま死ぬ、皆シぬ』
『我慢して。あなたが耐えれば、……その間に皆逃げられるから』

『ダメ、くるシい、いたイ、またどこかデ恋がしんダ、痛い』
『…………』

『恋ヲ失っタ、わタしの仲間』
『…………でも、殺してはだめ、だめなの……』

[ 女は言う。自分の中の化物を一生懸命、宥め諭すように ]

『……やさしい人達。わたしを見ても、逃げなかった』
『わたしの為に何かできないかと頑張ってくれた』
『こんな雨の中、必死になって探してくれた』
『そんな人を、そんな人の大切な人を』


『殺したくない。わかって、日向(ひゅうが)』


――……な、……

[告げられた名前に、体が強張ったのが握られた手から伝わっただろう。
目に見えるほど狼狽し、そして自分でそれを理解できずにさらに混乱して]

した、って……
……けーしくん、とか……ふーまくんとか、と……
きす……した、と、したら……?

[もしもの話だと彼は言った。
それにもし、じゃなくても。別にキスくらい。
ちょっと、唇が触れ合うだけの、親愛を示すだけの……]


   赦さない……――

[酷く、冷たい声が。無意識に零れた]


[ その声は彼ら二人の耳にも届いただろう ]

[ だけどそれを最後に ]

[ *日向(ひなた)の声は再び聞こえなくなる* ]


[呟いた言葉は自覚できず。
それでも胸中に渦巻くどす黒い感情に狼狽して。
逃げるように、階下に向かったのだろう――*]


【人】 道案内 ノックス

――っ!!

[また、雷。
咄嗟に目の前の相手にしがみついて震える。

そんなだから、寧人の小さな声には気づかないまま]

(9) 2011/05/20(Fri) 00時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 00時半頃


[冷たい声に、ひゅうと喉が鳴った。
変貌に声を失い、その背中をただ見送るしか出来なかった]

……あふ、あ、赦さないって…



はは、俺のこと、赦さないって…


 ひな、た……?

[確かに聞こえた。
日向の、声だ。

ほっとするのも束の間、交わされる会話に、心臓が握り潰されるような痛み。
咄嗟に差し伸べられた手を掴んで、蹲るのを耐え]

 ……ばかやろ……っ!!

[助けられたくて、彼女を探したんじゃない。
彼女を、助けたかった、のに。

会話の全容はわからない。
けれど、ヒナタが自分たちのために、彼女の戦いをしてくれているのだとは分かって。

遣る瀬無い想いと痛みに、胸元を握り締めるしか、出来ず]


 ……ひゅうが?

[ヒナタと同じ気配。
けれど、違う姿。

確証はなく、問い掛けた声も、霧散して]


[同調しない筈の自分が同調したのは、
生きている人を相手にするのと同じで、言葉に同調したのだ。

相反する2つの気持ち。
それは、良く知っているものだったから。]

 『 願わくば、日向(ひなた)の気持ちが勝っていればいいが。
 嗚呼……―――。』

[それをずっと強いるのは、惨いとも、判る。

判っていながら、大事な人は助かればいいと、思わずにいられないのは、罪だろうか。]


【人】 道案内 ノックス

ご、ごめ、ホントごめ、
ZAPしていいから……。

[雷はとても怖かった、けど。
二度目なのと、目の前によく知った相手がいたから。背を撫でてくれる手があったから。
一度目よりは早く立ち直ることができた。

ただ、寧人の声は聞こえていなかったので、良数が扉に向かった理由がすぐにはわからずにいた]

(27) 2011/05/20(Fri) 00時半頃

ノックスは、良数が「織部」と呼ぶ声に、はっと顔を上げて涙を拭いて、ベッドの上でだがそそくさと座りなおした。

2011/05/20(Fri) 00時半頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 01時頃


【人】 道案内 ノックス

…………。

[扉を開けるなり、寧人が良数を抱きしめる。
再会を喜ぶような、寧人の言葉。

それからその顔が上がって、こちらに笑みを浮かべる。
だけどそれは、良数を抱きしめたまま]

……っ……!

[嫌だった、それ以上見ていたくなかった。
恋心を自覚してしまった身に、その光景はとても痛かった。
後退るも、ここは部屋の中。あっという間に壁に肩がぶつかった。

せめて視界からその光景を消そうと、寧人から目を逸らす]

(36) 2011/05/20(Fri) 01時頃

ノックスは、二人から顔を背けたまま、*押し黙る*。

2011/05/20(Fri) 01時頃


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 01時頃


【人】 道案内 ノックス

―良数の部屋―

……、へーき。

[ぐい、と袖で目元を拭いながら、そらしていた視線を寧人に戻す]

平気、だし、喧嘩じゃない。
強いて言うなら、俺が悪い。

[ベッドの縁に腕を押し付けるようにして力を込める。
少し覚束無いながらも立ち上がることができた]

……部屋、戻るなら先戻ってて。
ちょっとトイレ。

[道さん治ったら、移動]
[その言葉は聞こえていたから。もう大丈夫と示すように扉のほうへと歩いていく]

(63) 2011/05/20(Fri) 07時半頃

【人】 道案内 ノックス

やっぱり、さあ。

[良数の横を通り過ぎる時、小さく呟く]

……ねいくんはよしやんのこと……。

[それ以上は、心の裡にはあるのに声にならなかった。
自分の弱さに唇を噛んで]

[もし引き止められるようでも、ここで漏らすぞ、と無茶苦茶を言って。
部屋を出て、トイレと思しき扉を開けてバタンと閉める。
そこまでがいっぱいいっぱいだった。二人から逃れたという安堵感で床にぺたんと座りこむ。

――ただ、見事に間違えた。洗面所と風呂場だということに気づくとあー、と声を漏らす]

……風呂、誰が入ってるのー?

[おまけに入浴中のようで、浴室の扉ごしに水の音が聞こえる。
本当にトイレに行きたかったわけではないし、ちょっと暫く立ち上がれそうにない。
入浴中の相手>>32に許可がもらえるなら、少しだけ洗面所の床に座り込んでいること*だろう*]

(64) 2011/05/20(Fri) 07時半頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 07時半頃


[マドレーヌを、もすもす食べながら思う。
現場にいけないので、思うことしかできない。]

 ……俺の方も変な目で見られるとか、心配をくれたのは、
 まったく初対面の霊だと日向が初めてだったさ。

[逃げなかったのは、自分たちが初めてだと言った彼女。
そんな彼女の優しさを信じたいという気持ちと……。]

 日向(ひゅうが)……か。

[一般的には悪霊と呼んで良い名を紡ぐ。
確かに、人に害なすのは好ましくはないのだけれど。]

 お前の気持ちは、少し判るよ。

[存在を否定はできない。
知った想いは形は違えども己の中にもあるものだから。
なくそうとしてなくせる感情ではないとも、知っているから。
それが、珀という存在があるから、この力を使うこともあるけれど、積極的に使おうとしない理由の欠片。]


 …… ひなた?


【人】 道案内 ノックス

―2階浴室前―

[楓馬は答えてくれただろうか。
いくつか言葉を掛けているうちに蘭香がやってくる]

あー、やほ、らんらんもお風呂?

[何でこんなところに座っているのかとか、泣いた後の目元を突っ込まれないといいなと思っていたが、幸い突っ込まれなかったようで。

――というよりも、それどころではなかったというほうが正しかったか]

(80) 2011/05/20(Fri) 10時頃

【人】 道案内 ノックス

え?

[野久先輩、と搾り出される声。
自分の後ろに向けて言われているようで、振り返る]

――――!?

[声が出なかった。
人ならざる者の手が自分の首に伸びていて。
――二人がいなくなったことを知らないから、もしかしたら次は自分が消される――殺されるのだろうかと思う。


たすけて、と。
願った時に浮かんだ顔は、誰のものだったのだろう。
首に亡霊の手が触れる寸前、ふっ、と意識が*途切れた*]

(81) 2011/05/20(Fri) 10時頃

『ふうま』

[ 呼びかけに、応える声 ]


『ごめんなさい、わたし』
『楓馬も蛍紫もわたしに優しくしてくれたのに』

『わたし、このままだと』
『化物になってあなたたちを皆、殺してしまう』

[ 女は訴える。足りない言葉を補うように、矢継ぎ早に ]


『わたしは日向(ひなた)』
『そして、日向(ひゅうが)という化物でもある』

『ひゅうがは、恋獄の主』
『恋を失った人の魂を奪って恋獄に留める存在』

『この地に囚われた魂は』
『いずれ浄化され、来世で幸せになる、けれど』


『わたし、やさしいあなたたちを殺したくない』


 日向……。

[一刻も惜しむ様子の日向に、問いを挟むことはしなかった。
ただ、告げられる言葉に、触れられない手を握り締めて、くちびるを噛む]

 …………分かっ、た。
 ありがと、……でも、お前は!

[なら、おまえはどうなるんだ、と。
この地の魂が、いずれ幸せになるのだとしても、日向自身はどうなるのかと。

口にする前に、日向の姿は消えてしまって。
入れ替わりに現れる、さきほどの亡霊]


[れんごく。
その響きは、煉獄とも違う。
一番ちかいのは、バスの中で克希の小父が話してくれた、『薔薇恋獄』の、響き。

怪談は怪談、と。
日向の一側面でしか無かったことに、安堵してもいられない]

 ……恋を、失ったひと……。

[日向のことばかり、考えているわけにもいかないようだ。

じわじわと、彼女の言葉の意味が思考に滲みてくれば。
奇妙で、哀しくて、けれど退っ引きならない状況に、頭を抱えたくなった]


 つまり、失恋したらダメってことだろ……?
 ……だからって、そんなん、ダメって言えるもんじゃねえし……。

[そもそも自分が手本になれそうも無い立場である。
かといって、]

 恋、すんな、とか。……言われたら、ふざけんなって感じだよな。

[自分も言われたくない。
そも、言われればしないで済むのなら、日向の悲恋話だって起きなかっただろう]

 ……どう、するか。

[日向の口ぶりから、彼女が片割れの衝動を抑えていられるのにも、限りがあるようで。
いずれ、恋を失ったかどうかは関係なく、皆が危険に晒されそうで]


 …… でも、うん。夕輝せんぱいと、哲人せんぱいは、やっぱり無事なんだ。

[あの時の会話は、ヒナタが主導を握っていた。
まだ、時間切れじゃない。はず。

それに、ふたりは。
恋を失ったの対義は何だろう。得た、とでも言えば良いのか。
寄り添うさまを思い出せば、会えないのは心配だけれど、すこし幸せな気分になって、ちいさく笑う。
哲人はもちろん、夕輝もやわらかで幸せそうな表情だったのを、覚えているから]

 日向が、頑張ってくれてんだから。無駄にしちゃダメ、だ。

[ありがとう、とカラの手にもう一度呟いて、決意。

けれどそもそも、このことを同じく日向を案じているだろう蛍紫に伝えるのか。
それが最初にして最大の難関であることに気づけば、やっぱり頭を抱えたくなった]


[当たり前に見えている姿だったから。

思い当たれば、すこし。
当たり前のことなのに、寂しく思って、俯いた]


【人】 道案内 ノックス

―回想:良数の部屋>>93

……それは、……。

[言葉に詰まる。
やめたくない、ああ、でも、今ならばきっとまだ引き返せる。
これ以上想いを深くする前に、……諦められた、なら。

今までどおりの友達に戻れたなら。
きっと傷つかない。
……本当に?


もう、頭の中がぐちゃぐちゃで訳がわからない。
結局明確な返答はできないまま部屋を後にした*]

(114) 2011/05/20(Fri) 13時半頃

【人】 道案内 ノックス

―2階浴室→

[亡霊に殺される――その恐怖で意識をふっと手放した。
なので、そこで交わされた会話も知ることはないまま。


運ばれる途中、一度だけ、うわ言のように4文字の名を呼んで。
もう暫くは気を失ったままだろう**]

(115) 2011/05/20(Fri) 14時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 14時頃


[日向が珀に話かけた言葉は聴こえていない。
どうにか推測で、少なくとも先程消えたらしい2人は大丈夫なのではないか?
と、思えども憶測でしかないので信じ切れている訳でもない。
だから、幼馴染の2人が訪れれば、心底安堵した表情を浮かべた。
けれど……]

 嗚呼、良かった。

[噛みしめるように、もう一度呟く時には、笑みに影が入った*]


 うそつき。

[笑みに影が差した理由は分からない。
けれど、良かった、だけじゃないんだって事は十分分かったから。

ちいさな声。けれどきっぱり、そう呟いた]


[ひょいっと片方の眉を器用に上げて見せた。

何が嘘つきなのか?と問いたい表情をするけれど、人が多いこの状況では言葉にはしない。]


 気づいてねえんなら、いい。

[聞かれて困る言葉でも無かったから、ただの小声で。

自分と蘭香の無事を、素直には喜べない何かがあるのかと。
そう思えば、悲しさは滲んだ]


[耳敏いのか、珀の言葉だから拾えたのか……聴こえた言葉に、困った顔をする。

薄々、表情に隠せなくなってきているような……という自覚はあった。自分が望んだ状況であるのに。

相手が、少し勘違いをしているとは、言葉重ねなければ判らないまま。]


 ……王子。日向にびっくりして、気絶しただけ、なんだ。

[幼馴染の困った顔を、いつまでも見ていたいわけはない。
その話題も、楽しいものではないが、経緯を呟く]

 だから、たいしたこと無いって、思ったんだ。
 ……見えるから、普段見えないひとがどれくらい怖いかとか、オレ、分かってないせい?


 嗚呼、なるほど、そういうことか。

[呟かれる経緯に、なるほどと息を吐いた。
慰めるように、伸ばす手は、しかし途中で止まる。
見えない人の感覚は、見える己には判らないことであるから、一度だけゆるっと首を横に振った。]

 ……しかし、他のものに見えるようになった、ということは
 状況はあまり良くない気がするな。

[それだけ、霊としての力が強いということ。
彼女に葛藤があるなら尚更と、疑うことが役目と思っているが故に小さく零す。]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 22時頃


[蛍紫は、納得しただけで自分の思考を否定はしなかった。
それに、すこしだけ口元を緩ませる。

伸ばされようとした手が、中途で止まったのを視界の端に映せば、ぱちりと瞬いて首を傾げたけれど]

 ……うん。

[状況は、良くない。気がする、のでなく、そうだと知っている。
あの声が聞こえたのは、あの場に居た自分だけだと、彼の反応に改めて確信してしまって。

紫の瞳を直視できず、俯きがちに頷いた]


[珀だけが聴いた言葉は、聴いていない。
だから、憶測だけで、今は動いている。]

 ん?

[いつもと違う俯きがちの頷きに、どうしたのか?と問う視線を送る。耀の存在があるから、表だって問えはしないから。]


道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 22時半頃


【人】 道案内 ノックス

―夢の中―

[誰かの名前を必死になって呼んでいた。

いかないで。

そばにいて。


――……    ]

(201) 2011/05/20(Fri) 23時頃

【人】 道案内 ノックス

―部屋―

――っ!?

[真っ青な顔をして、がばりと飛び起きた。
荒い息をしながら落ち着かない心臓を無理やり宥めようと、胸元を無意識にぎゅうと握る。

数秒して、意識を周囲に向けた。
誰か、傍にいただろうか――?]

(202) 2011/05/20(Fri) 23時頃

道案内 ノックスは、メモを貼った。

2011/05/20(Fri) 23時頃


【人】 道案内 ノックス

[傍らには、悠里がいただろうか。
いたならば、簡単なあらましを聞いて、礼と謝罪をして]

……俺、なんか寝言言ってたりしてた?

[夢を見ながら何度か呼んだ名前は悠里が背で聞いたもの>>116と同じ名前。
それを聞いたかと、問う。

聞いていなければ、いい。
聞かなかったふりをしてくれれば、いい。

だって自分も、何故その名を呼んだのかわからないのだから]

…………でも、あの女一体なんだっ……。

[あれは明らかに人間じゃなかった。人間にしては姿がおぼろだった。体温がなかった。触れた感触がなかった。
だとしたら、……。恐ろしさに身を震わせる]

(213) 2011/05/20(Fri) 23時頃

[元々、望みなんて無い想いだ。
伝えるつもりも、なかった。

なかった、筈なのに。

日向が教えてくれたことを蛍紫に言えば、2度と伝える機会は訪れない。
生殺与奪を任せると、言うようなものなんだから。

言わないでいれば。
いずれ日向が蛍紫にも教えるかもしれないが、それまでは]

  …… 、 っ ごめん、オレ……っ

[浪費するのが目に見えている可能性のために、皆の、蘭香の、蛍紫の運命に関わる大事なことを、伝えられない。

眼があつい。溶けて崩れて、何もかも零してしまいそうなそれを、必死で堪える。
蘭香にも、蛍紫にも、今の顔は見せられない。
きっと、ばけものの姿になった日向よりずっと、醜いに違いないから。

問う視線に、顔を上げられるはずも無かった]


[そんな葛藤も、俯いていれば伝わるわけもない。

いつもの自然さで、彼からすればただのお返しで、何の他意も無く。
自分の髪を乱していった、ぬくもりに。

そして、戻ってきた士朗の、彼を呼ぶ声に。

――もう、限界だった]


【人】 道案内 ノックス

ふみやん。

[現れた姿に軽く目礼をして]

……ううん、大丈夫。
もー平気。

お化けにびびって気絶しましたー、とかなっさけない理由で、いつまでも寝てられないし。

[身は起こしたまま、へへ、と笑って]

……今、何時?
何か変わったこと……起きてない?みんな、いる?

(216) 2011/05/20(Fri) 23時頃

[見開いた紫の瞳に映ったもの。
碧の眼から零れる雫。]

 ………なん、で

[はたかれた(拒絶された)意味が判らない。

追わなければという想いと
拒絶されたのに追ってもいいのかという想いと

混じり合って結局フリーズした。]


【人】 道案内 ノックス

[文の言葉にコクリと頷く。
当てられる手は避けないまま。熱はもちろんない]

こう、……首に、手が伸びてきたんだ。女の。

…………殺されるかと、思った。

[それだけ吐き出すように口にして。
……二人がいなくなった事実を聞いた]

てっつんと、ゆっきーが……?
…………そう、なん、だ。

[――一瞬、思ってしまったこと。それはあまりにも身勝手で自己中心的な発想。
"彼じゃなくて、よかった"なんて。

……醜さに、いっそ笑い出したくなる。けど、人前だ。堪えた]

教えてくれてありがと、ふみやん。
俺はもう大丈夫、だから。さ。心配させてごめん。

(228) 2011/05/20(Fri) 23時半頃

【人】 道案内 ノックス

まさか。
三流ホラーゲームじゃあるまいし。

[部屋の隅から聞こえた言葉>>235を、言葉では一蹴してみる。
だけど、表情では、心では、その可能性が高いと思っていた。
こんなところでドッキリだの、手品だの……克希一人ならとにかく、更に二人……特に哲人はそういう趣味の悪いドッキリには加担しなさそうだったから。

何かあったと、思うほうが自然だった]

(246) 2011/05/20(Fri) 23時半頃

 …―― ひゅうが。


『苦しイ?』
『苦シい?』

『此処は恋獄、救いノ場所』

『救われたければいつでもオいでなサいな』

『くすくす、あはは』

[ *薔薇の香りを残して化物は去っていく* ]


【人】 道案内 ノックス

[髪を撫でられる感触に、ほうと息を吐いた。少し落ち着いた]

……うん、そうする。
こんな夜に一人は……怖い。

[文の言葉に頷く。
――は、何処に行ったのだろう。部屋を見回してもその姿はなく、不安になる]

(253) 2011/05/20(Fri) 23時半頃

 ……救われたいわけじゃねえよ。

[救われたくない。
救いなんて要らない。

救われて欲しいひとは、恋獄のあるじ自身]


【人】 道案内 ノックス

[手を、見下ろす。
寧人の手に触れて。
良数の髪に触れた。

――思い出した感触は。
呼んだ名前は。

どうして。
胸の中で、繰り返す。



どうして。


自分の気持ちが、わからない]

(258) 2011/05/21(Sat) 00時頃

 ……文句? あるわけないだろ。

[むしろ、彼こそ自分に、ありそうなものだと。
くすくす、おかしげに笑い]

 うん、言いたいことは、ある。
 蘭香頼むとか、日向たち頼むとか、いくらでも……


[なら言えよと促すような、紫の眼の眦に涙が溜まっていることなど、この雨の中では珀は気がつかないだろうか。]

 莫迦野郎……―――っ
 


 ……蛍紫。

[なに泣いてんだ、とわらう。
もしかしたら、自分が都合の良いように、見てしまっているだけかも、しれないけれど。

拭ってやることの出来ない涙に、眉を下げ。
けれど、やがて。


いつかと同じ、泣き笑い]


ノックスは、桂馬が動いたので、その背を視線だけで追う。……追いかける気力がなかった。

2011/05/21(Sat) 00時頃






       ごめん。


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