人狼議事


65 In Vitro Veritas

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ホリー! 今日がお前の命日だ!


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

nordwolf 2011/10/06(Thu) 21時半頃


[故に――己自身もまた、
 オリジナルという存在が、
 救い難き罪悪に塗れたものであることを、
 証明するひとつの真理である。

 そして、

 自身の怒りと憎悪を具現化する存在、
 それこそが――“彼ら”なのだろう。

 雨宮セシルは、それを絶対的真実として信じる]


ヤニクは、並んで正座した。

nordwolf 2011/10/07(Fri) 23時半頃


【人】 さすらい人 ヤニク

─ 当直室 ─

[岩瀬、散花、ネクと会話を交わし、それなりに現状は掴めてきた。
 自分を殺したニックへの恨みは尽きないが、死んでしまった事を悔いても、もうどうにもならない。
 それに、岩瀬と一緒ならば幽霊も悪くない。
 ここを離れて地上に出たら、やはりスタジアムへ向かうのだろうか……などと、思考は余所へ流れてゆく。]

 ……え?

 あ、そうっすね。そろそろ動くかもしんないすね。

[岩瀬の言葉(>>18)に、はっと振り返る。
 今更あんなもの、動こうが動くまいが、自分にとってはどうでもいいのだが。]

 成り代わる……。
 あいつが……ニックが、俺に……?

[しかし続く言葉には、あからさまな不快を示した。]

(31) nordwolf 2011/10/08(Sat) 22時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 あっ、岩瀬さん俺も行きます!

[壁を抜ける岩瀬の後を追おうと、動き出す。
 触れられる、言葉を交わせる、数少ない存在。
 そして幼い頃からの憧れでもあり。

 とにかく今は、彼の近くにいたかった───のだけれど]

 ぇ……あ?

   こいつ、って……やっぱ、そう、ッスよ……ね……?

[壁を抜けた先に倒れていたのは、岩瀬と同じ赤い髪。
 同じ、隻眼。

 ざっと、背筋に冷たいものが奔った。]

(32) nordwolf 2011/10/08(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 無駄ですって……。

 俺ら、触れないし……声だって聞こえやしないんすから……。
 ……ンな、呼んだって無駄ですって……!

 ね、岩瀬さんってば……!!

[呼びかけ、しゃがみ込んだその肩に手を伸ばそうとするが。
 けれど手が震えて、触れられない。

 何でこの人は、こんなにまでクローンの事を?

 そういえば、岩瀬のクローンは、己の目を抉り出してまで岩瀬を目覚めさせようとしていた。
 自分は自分のクローンに殺されたのに。

 なぜ。]

 だから無駄、ですって………!!

(33) nordwolf 2011/10/08(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[「無駄です」と繰り返しながら。
 心の奥で、思っていたこと。

 ───無駄であって欲しい。

 散花のクローン、ネクがそうだったように。
 クローンも、命を落とせばこちら側の存在となる。]

 ………に、なんか………。

   いや、ッスよ……。

[けれど、願いは空しく。
 
 赤毛が目を覚ます。
 それを喜べない自分が、そこにいた。]

(34) nordwolf 2011/10/08(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 あ……!

[漏れた声は、喜びのものとは程遠い。
 見開かれた碧眼は、こちら側の存在となった、赤銅色の髪のクローンに釘付けになる。

 想像はついていた。
 赤毛は岩瀬を強く慕い、岩瀬もまた赤毛を気に留め……大切に思っているであろう事は。
 だから赤毛がこちら側へ来たならば、どうなるか、など……]

 ………ン、だよ……。

 俺、また……クローンに…………ははっ……。

[力無く笑う。
 ふらりと蹌踉めき、数歩後退ってへたり込んだ**]

(47) nordwolf 2011/10/09(Sun) 03時頃

       [こんな狂った世界を、殺してやる]


【人】 さすらい人 ヤニク

[岩瀬の指が、赤毛の涙を拭うのを。
 岩瀬の右目にも同じものが浮かんでいるのを。

 零れる笑みを。
 言葉を。

 呆然と、虚ろな眼のままできいていた。
 いや───聞こえてなどいなかったかもしれない。]

 ……ん、で………。

    クローン、なんか……に……。

  ……なの、に…………。

[ただ力無く笑い、繰り返し呟く。]

(78) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[やがて、ふら……と立ち上がると、よろめく足で岩瀬に近付く]

 ……なん、す、ね………。

 そいつ、の、こと……。
 クローン、なのに…………。

 すげ……大事、そで……。

[失われてゆく自分の居場所。

 己のクローンに命を奪われ。
 それを、岩瀬がいるならと、どうにか心が落ち着きかけてきた矢先。

 また、クローンに奪われた気がして。]

 岩瀬さん、俺……っ!

[腕を伸ばし、その襟元を掴み、引くと、唇を近付けて───]

(79) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ───!!!

[ばっと、思考が真っ白になる。
 そしてすぐ、冷静になる。

 とんでもない事をしでかしたと、後悔してももう遅い。]

 ぁ、その……俺…………!!

[口元を押さえ、ふらふらと後退り]

 ご……ごめんなさい!!!

[叫び、逃げ出した。]

(80) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[壁も、柱もすり抜けて、階下へと逃げる。
 自分が泣いている事など、気付く余裕などない。

 ただ「クローンなんか……!」と繰り返し、繰り返し叫ぶばかりで。]

 クローンなんかいなければ……!
 クローンなんか………ッ!!

 …………!!!

[そこで目にしたもの。
 それは、自分の亡骸から服を剥ぎ取り、成り代わろうとするニックの姿だった。]

 ニック!!

 お前……何を………!!

[掴みかかろうとするも、触れる事すらできず]

(81) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それでも、何度も何度も掴もうと。
 殴ろうと、振るう。

 だがそのたびに、腕は空しく空をきる。]

 ふざけんな……お前っ!

 クローンが今更地上に出て、一体何が出来るってんだ!!
 出来るワケねぇ!
 何もできっこねぇ!!

 ……ぁ、あ……何、何しやがんだ…………!!
 やめろ……馬鹿やろ、や、め……!!

[ごり、ごり、と。
 不快な音を立て、切り下ろされてゆく首。

 叫んだところで届かない。]

 おい……ニック………てめ、それ……どうする気だ……!!

(82) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[バラバラにされた身体。
 そして、ニックが切り離された首を持ち上げる。

 ……厭な予感がした。]

 ぉい、やめ……ろ、よ…………。

 それだけは……冗談じゃ、ねぇ……!

[しかしニックの足が向かうのは、数多くのクローンが遺棄された、あの瞑い穴……]

 や……め…………!

[奪い返そうと腕を伸ばす。
 すり抜ける。

 伸ばす、のばす……ぬける……

 そして、首はニックの手を離れ─────]

(84) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ぅわぁぁぁあぁぁぁーーーーーーーーー!!!!!

[慟哭は、はたしてどこまで響いたか───……]

(85) nordwolf 2011/10/10(Mon) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[なくなった。
 何もかもが、奪われた。

 空虚な目で、深い穴を覗き込むが、底など見えるはずもなく。

 意識が遠のき、ゆらりと身体が傾いて、吸い込まれるように、落ちそうになる。]

  ───!

[すんでの所で意識が繋ぎ止められたのは、不意に伸ばされた大きな手のおかげ。
 何が起きたのか理解できず、ただ目を見開いて、その手の主を見つめ]

 岩……せ、さ…………。

 アンタ、何で……ここに…………。

(87) nordwolf 2011/10/10(Mon) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 だって俺……あんな事して……!
 それに岩瀬さんには、あのクローンが……。

 ……ッ、俺、またクローンに……っ!

    ぅっく……!!

  ひとり……なっちま……!

 ぃや、で……!!

[堰が切れたように泣き出して、しゃくり上げながら訴える。]

 ………!

[引かれる腕には逆らうことなく。
 涙に濡れた顔を、胸元に押し付け]

 俺、だって……!
 まだ野球、見たい……っ、すよ!!

(89) nordwolf 2011/10/10(Mon) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ……………はい。

[まだ涙声ではあるが、はっきりとそう答える。]

 ……岩瀬さん。
 俺、やっぱアナタの事……大好きです。

[どういう意味での「好き」なのか。
 自分でも、分からなくなっていたけど。
 それでも構わないと思った。

 この人と───野球に、これからも、触れる事が出来るなら。]

(92) nordwolf 2011/10/10(Mon) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[頭を撫でる手がやけに温かく感じ、ささくれ立っていた心の痛みが、すぅっと引いてゆく気がした。]

 や、岩瀬さんがいれば、そんで……。
 ……って、いや、だからその…………。

         ………ですよ。

[赤くなった顔を片手で覆い、とにかく思考を切り替えようと、岩瀬に会わせて各地の球場を思い出す。]

 ど、どうせ行くなら、天然芝のあそこ行ってみたいす、ね……!

 あ……でもやっぱ、アレっすよね。
 そん時は、クローンの……なんつったっけ、赤毛?
 あいつも一緒、なんすよね。

 ……俺、イヤっすよ。
 岩瀬さんと同じ顔してんのに、野球の事なにも知らねーヤツと一緒だなんて。

[むっと顔を顰める。
 そして岩瀬をじっと見て]

(94) nordwolf 2011/10/10(Mon) 03時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 だから。

 とことん教え込まねぇと!
 まずは球団名に、ルールに……それと応援歌!

 あと、岩瀬さんがどんだけスゲー選手だったのか、ルーキーの頃の話から、全部聞かせる!

[考え出すと、何だか楽しくなってきた。
 赤毛が、それを受け入れるかどうかは分からないが。]

(95) nordwolf 2011/10/10(Mon) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 な、何で笑うんすか!
 だってあいつ、何も知らねーとか!
 そんなの俺、マジで許せねーし!

[半分は本気。
 あと半分は、照れ隠しも混ざっていたかもしれないが。

 差し出された右手をしっかり握る。
 怒りも不安も、何処へやら吹っ飛んでいった。

 赤毛はどうしていただろう。
 その姿を見つければ、指を差し、開口一番]

 お前、これから毎日野球の勉強だからな!
 覚悟しとけ!!

[どんな反応を示されようと、知ったことではない。
 こうなったら、とことん教え込まないと気が済まない。]

(98) nordwolf 2011/10/10(Mon) 04時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ですよね岩瀬さん!

[岩瀬へと、同意を求めるように満面の笑みを向ける。

 漸くちゃんと笑えた気がした。
 岩瀬に伝えたい事は、とても沢山あったけれど……その為の時間は、この先、たっぷりとあるだろうから**]

(99) nordwolf 2011/10/10(Mon) 04時半頃

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