人狼議事


84 戀文村

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視点:


【人】 墓守 ヨーランダ

[ベネットが、自分の名に書き換えろと言うのを聞いて、女も、ダーラ同様ベネットへ片方の手を伸ばし、ふ、と笑って頭を振る。]

 無理だろう。
 名前を書き換えて済む問題なら、
 誰かがとっくに試している。

 でも、気持ちは嬉しい。
 私も同じ気持ちだ。

[ベネットとダーラ、交互に見て]

 わかった、ダーラに来た時はそうしよう。
 いっそ、一晩だけの祭りを開いてしまおうか。
 その瞬間だけでも、皆が忘れられるように。

[ダーラの返答に、安心したように溜息をついた。]

 ありがとう。ダーラになら、安心して任せられる。
 本当に、ありがとう。

(1) 2012/03/26(Mon) 00時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 00時頃


  − 回想 −

[共犯者達の漏れる声が届いたかどうか。
ただ決めいていたのは]

今夜サイモンが来なければ、明日俺は彼を戦士として見送る。
訪れたなら、妹の傍で眠らせる。

[そして夜にダーラの元を訪れた時には、密かに今日の
宿舎での遣り取りと自分の決意を書いた紙を彼女に渡した]


【人】 墓守 ヨーランダ

 そろそろ、日が暮れるな。
 完全に暗くなってしまう前にナタリアの家に行かないと。

 私はこの辺で帰るよ。
 ベネット、美味しいお茶をありがとう。

 …───さっきの話、現実にならないように祈ってる。
 だけど、もし本当になったとしても、
 二人のお陰で、心残りなく逝けるよ。

 本当に、感謝してる。

 それじゃあ、またな。

[名残惜しげに両手を引いて、カップに残ったお茶を干す。
 それから、二人にそれぞれハグをしてから店を出た。]

(6) 2012/03/26(Mon) 00時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

─ 本屋→ナタリアの家 ─

[日が落ち、急速に薄暗くなりゆく中を急ぎ足で歩く。
 目的の家に着いた頃には既に陽は落ちきっていただろうか。]

 ナタリア、いるかい?

[女は扉を軽くノックして、様子を窺った。]

(10) 2012/03/26(Mon) 00時半頃

サイモン……おやすみ。

[通信機から聞こえたのはそれだけ]


【人】 墓守 ヨーランダ

[しばらくして、返事があったので中へ入る。]

 こんばんは、ナタリア。
 先日ね、いい薬草を見付けたんだ。
 滋養がつくから、ナタリアにも分けたくて。

 ──おや、また手紙を読んでたのか?

[中へ入ると、勝手知ったる自分の家とばかり台所を借りて薬湯を準備した。戻って来ると、老婆の手には手紙が握られていた。
 もう見慣れた手紙。
 それにまつわる話も、クラリッサを通じて聞いた事がある。]

(19) 2012/03/26(Mon) 00時半頃

[昼間の二人の通信の履歴が残っていればそれを確認する
 ついでにホレーショーからのラブレターも同じ所で]

 男女も年齢もない、ね。
 ああ、本当なら……


すごく…厭な予感がするの…

[まさか、次の日に赤紙が来るとは思いも寄らず、それでも払拭できぬ何かを抱え、不安げにダーラを見つめた]


【人】 墓守 ヨーランダ

[薬湯の入った器を渡し、ナタリアの肩に手を添える。]

 …───手紙を読めたあなたの孫は、
 幸せだったのかもしれないよ。

 戦争で、どことも知れぬ場所で、
 一人で死んで行くのと比べれば──…、
 愛しい人を追って自ら命を断つのも、
 悪くないのかもしれないと、
 そんな風に、思ってしまう──…。

 ……いや、すまない。
 あなたに言う事ではなかったな。

[申し訳なさげに謝って、空いた器を綺麗にする。]

 今日はもう遅いから帰るけど、また来るよ。
 風邪を引かないように、温かくして寝てくれ。

[幾つかの薬草を置いて、老婆の身体を軽く抱き締め家を出た。]

(25) 2012/03/26(Mon) 00時半頃

 厭な、予感?

[思い浮かんだのはヨーランダから聞いた
 女子供も関係ないというアレ

 不安そうなセレストの顔に、しかし言うことはせず]


[ダーラの問いに頷く]

えぇ…もしかしたら、明日は自分が赤紙を貰う番なのかもしれないって…

[役場に居る人間からならば、次は自分だとしても不思議ではないから]


【人】 墓守 ヨーランダ

[ナタリアの家を出た女は、夜道を足早に酒場を目指す。
 今日みたいな日は、ヤニクのピアノでも聞きながら酒を飲み、一時でも楽しい気分に浸りたい。

 そんな事を考えながら歩いていると、ブローリンとホレーショーが何かやり取り交わしているのが目に入った。
 昼間ホレーショーから聞いた、ブローリンが酒に強いという話を思い出し、これから共に酒場に行かないか誘おうと、遠慮もなしに近づいて行く。]

(29) 2012/03/26(Mon) 01時頃

 そんなに役場の人を減らしたら、今度は村長が倒れてしまうわ?
 気のせいよ。

 ほら、今夜はもうホットミルクになさい。
 悪酔いしたら明日が辛いわ?

[ぽふ、ぽふと黒髪を撫でる、慰めにもならないかもしれないけれど
 自分には側に居ることしかできない]


ヨーランダは、ホレーショーとブローリンを見たのは酒場から戻る時……だった、かもしれない。

2012/03/26(Mon) 01時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 酒場 ─

[酒場に着いた頃には既に辺りは真っ暗だった。
 扉を開けて中に入ると、暖かな空気と静かなピアノの音が迎えてくれる。
 戦争の気配を感じさせない落ち着いた空気に表情が和らぐ。]

 やぁ、来たよ。

[ダーラの姿を探して月白の瞳で店内を見渡し]

 おや、セレストも来てたのか。

[もう一人、昼間顔を合わせた娘がダーラと寄り添っているのを見て軽く首を傾げた。]

(35) 2012/03/26(Mon) 01時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 01時頃


[ヨーランダの顔を見て、さらに不安の色を濃くする。]

私は、あの人を騙し続けている…
それが苦しくて仕方ないんです。

[ダーラにしか聞こえないほどの小声で呟いた]


 ……騙しているのは、なにもセレスだけじゃないわ。
 私も同罪。それに、村の皆も。

 私なんか、セレスと村長が上手くしてくれなかったら
 とっくに、だし。

[側に居たまま、小声を返す]

 それでも、戻ってはいけない道に立ってしまったわ。


[戻ってはいけない道、その言葉にまた一つ、ふるりと身を竦める]

そうですね…そう、皆を騙している。
これからも騙し続けないと…
いや、それが、みんなのため…ですよね?

[思わず、すがるように、ダーラの目を見た。ダーラを見つめる自分の目は潤んでいるかもしれない。]


【人】 墓守 ヨーランダ

[二人の傍に寄って、近くの席に腰掛ける。]

 …──うん、わかるよ。
 私も一緒だ。

[もどかしげに不安を訴えるセレストの表情に、ずきんと胸が痛んだ。セレストの髪を撫でるダーラの手を、信頼と共に見る。
 この村の人達はとても心優しく、血が繋がっていなくても本当の家族みたいに接してくれる。身寄りのない女にはそれが心からありがたく、同時に村の人達を守りたいという想いを強くさせる。]

(41) 2012/03/26(Mon) 01時半頃

ヨーランダは、ダーラに頷いて、「じゃあそれを」と頼んだ。

2012/03/26(Mon) 01時半頃


 そう、皆のため、これが皆が一緒にいるためなの。
 他に方法がないじゃない。
 少なくともアタシには、わからないの……

 だから……

[泣きそうな顔のセレストの、頬を撫で内緒話の合間に
 唇を寄せた慰めのキス]

 大丈夫、貴女独りじゃないわ。
 きっと行く先は一緒よ。


[抱きしめられ、口づけられれば、涙が頬を伝う。
目を閉じ、俯き、安堵の涙と誤魔化せたか]


【人】 墓守 ヨーランダ

 はは、本当だな。
 ってそれじゃダーラが生活出来なくなるぞ?

[出された料理をフォークで口に運び、うまいな、と笑う。
 ホットミルクを一口飲むと、温かい温度と甘さに、沈んでいた気持ちがほっと緩んで行くのを感じた。]

 ヤニクはもう少ししたら出て行ってしまうのか?

[ピアノを演奏する男に、なんとなしに水を向けてみる。
 彼のような旅人なら、戦争に召集されずに済むのだろうかと。

 もしそうなら、各地を転々とする、そんな生活も悪くはない。]

(44) 2012/03/26(Mon) 01時半頃

ヨーランダは、セレストの涙に気付いて、フォークを置いた。

2012/03/26(Mon) 01時半頃


[ヤニクとて、すでにこの地にきて数カ月。
実は雪深いというのは嘘で、軍によってヤニクもとうに監視下にあるのだろう。]

旅人が逃げられるなら、みんな旅人になりますよ…

[皮肉めいた言葉を…微かな声で呟いた。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 さぁ、わからない。

 ただ──、それで、戦争を逃れる事が出来るなら、
 そうした方がいいと、思っただけなんだ。

[セレストの質問に緩く頭を振って答える。
 どうなんだ?という視線をヤニクに向けて]

(47) 2012/03/26(Mon) 01時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 …───。

[不思議そうな顔を向けるセレストに、なんと答えてみようもなくて、フォークを置いた手で、セレストの黒髪を撫でようとした。
 口許に僅かな笑みを乗せて。]

(48) 2012/03/26(Mon) 02時頃

 逃げ出せる筈が、無いじゃない。
 春はきっと……ここにはもう来ないわ。

[監視を振り切ったら恐らくそこで殺される
 そうでなければ、国の為に利用されて殺される

 酒場をぐるりと見回す、今日はホレーショーを見ていない]


【人】 墓守 ヨーランダ

[ダーラと一緒になってセレストの髪を撫でながら]

 なんだ、タダじゃないのか?
 残念だな、今夜から早速越してこようかと思ってたのに。

[ニヤリと唇を歪めてみせた。]

(52) 2012/03/26(Mon) 02時頃

ホレーショーさんなら、教会の裏でサイモンさんを待ってるんじゃなかったかな…?

[思いつめている様子の通信を思い出して]


【人】 墓守 ヨーランダ

 セレストが?
 嬉しいな──それじゃあ一緒にここに住もうか。

 って、それじゃ私は駄目な大人になってしまう。

 うん、本当に、セレストはもっと甘えていいんだぞ。
 心を許せる相手がいるセレストを見て、
 私もダーラも幸せな気持ちになれるんだから。

[ふと真面目な顔になってそう言って。

 それからしばらく、他愛のない話をしながら料理に舌鼓を打ち、ミルクだけでは足りないと強い酒を頼んで、最初の一口だけぐいとあおった後は、長い時間を掛けて、この時を楽しんだ。]

(56) 2012/03/26(Mon) 02時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[酒場にいる面々に別れを告げて、帰る道すがら、ホレーショーとブローリンを見掛けて話し掛けようと近付いたが、二人共こちらを一瞥したきり何も言わず、背を向けて歩き去ってしまった。]

 …───?

[女は酒で浮かれていた気分がスッと引いて行くのを感じた。]

(57) 2012/03/26(Mon) 02時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[得体の知れない不安が胸を占める。

 いつもとは違った表情と態度。
 彼らは軍人だ。何か軍の機密に関わる事かもしれない。

 もしそうなら、聞いても答えてはくれまい。]

 ────…。

[女はひとつ溜息を吐いて、ストールをぎゅっと掻き合わせた。
 家までの道を、俯いてのろのろと歩く女の脳裏に、夕方ダーラとベネットに語った話が、現実感を伴って甦っていた。**]

(58) 2012/03/26(Mon) 02時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 02時頃


[宿舎に戻った後、また回線を開く。
まだ姉妹の様な安らぎの一時は続いていただろうか]

……帰りにヨーランダに逢った。

俺が告発されたら遠慮なく切り捨てといてくれ。
んで、慰めてやってくれ。

[ヨーランダが気付いたかどうかを探るつもりも無い。
この村の誰かに気付かれ、告発され詰られても構いはしない。
ただ傷を残す事だけが申し訳なくて]

水を差して悪かった。
じゃあおやすみ。

[良い夢をとは口には出来ず、自分もベッドに潜ったまま
転寝を続けた**]


[眠る前に、ホレーショーからの通信が入る]

ヨーランダさんに…
告発するかな…

[ダーラと顔を見合わせただろうか]


[役場にいる時は開きっぱなしの通信機から聞こえるセレストの声を、ダーラは、ホレーショーはどう聞いただろうか?]

村長…来ちゃいました。私にも、赤紙。

[その声は微かに震えていただろう。]


 そう、だったわ。
 サイモンを……─すのよね。

[残されていた声は、普段の彼と違う気がして
 軍人としてものもかとも思ったが、おそらく違い
 優しすぎるのだ、この村の男たちは皆]


 ……もう、したのね。

[通信を聞いてセレストと顔を合わせる
 帰り際のヨーランダ、そして昼間の話
 しかし彼女なら、とも思えて]

 わかったわ、ありがと。
 貴方もゆっくり休んで頂戴。


[自分がホレーショーと、そして、ダーラと同じ思いを持つ事を知る人はどれだけいるだろう。
そして、誰かにハッキリ伝えるべきだろうか?
そんな迷いもある。]

…ホレーショーさん、止めないでね。私は、逝くから。

[通信機を通して呟いた。サイモンが自殺で出頭拒否である。
ここで自分まで行かなければ、ホレーショーや、ダーラの事が明るみに出るかもしれない。
そうなったら二人が危ない、さらに、村自体、“非国民”として味方によって攻撃されかねない。
そんな事態は絶対避けないといけないから。]

ダーラさん、ホレーショーさんを支えてくださいね。
あとは、村の人を“助けてあげて”

[ダーラを気遣う言葉。そして、自分のような目に遭う村人をひとりでも減らして欲しいと言う気持ちで、助けると言う言葉を使った。

レターセットの文字は、未だ『Desr』で止まっていた。
誰に手紙を書こうか、まだ、迷っていた。]


エリアス…彼が招集されたらきっと耐え切れないんじゃないかしら?
いや…みんな耐えられないわよね。きっと…。

[自分が戦地へ赴くよりも、幼馴染を心配する。]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 15時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 村役場 ─

[ヴァイオレットとハワードの葬儀の準備が整った。
 とは言っても、空の棺を埋葬するだけの、簡易葬儀。
 それも、重なる訃報と徴兵で人手不足な村で今まで通りの形式に則った葬儀を行うのは難しく、今回は二人の合同葬儀の形を取ることになった。
 ヴァイオレットと仲が良く、ハワードの部下でもあったセレストも、葬儀への参列を希望するかもしれないと、この日女は、セレストが職場に顔を出す時刻(エリアスが役場に顔を出すよりも前)を見計らって役場を訪れていた。]

 ────帰った?
 なぜ。体調でも、悪いのか。

[しかし、定位置に彼女の姿はなく、不思議そうに役場内を見回す女に職員のひとりが教えてくれた。

 曰く『セレストに赤紙が来た』──と。]

(85) 2012/03/26(Mon) 16時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 ──────え?

[一瞬耳を疑った。]

 なぜ?
 そんな、セレストはまだ20だぞ!

[ヴァイオレットのように通信の知識があるわけでもない。男のように戦えるわけでもない。
 戦争に行って何が出来ると言うのか。

 知人の手紙に書かれていた事が現実味を帯びる。
 昨日ダーラ達と話して心の準備は出来ていた筈なのに、こうして目の前に突き付けられると、到底納得など出来ない自分がいた。]

 くそっ、あんたじゃ埒があかないっ。

[女は血相を変えて役場を飛び出した。]

(87) 2012/03/26(Mon) 16時頃

[特攻に生きて帰ると言う選択肢が無いことは、よく知っていたが、それについてとやかく言いたくなかった。]

エリアス…あなたは生きて…

[そう心の中で呟いた]


【人】 墓守 ヨーランダ

 ベネット!
 ベネット!!

[女が最初に行ったのは年近い青年の店。]

 ベネット、セレストに赤紙が来た──。

 昨日、言ってたよな?
 もし赤紙が来たら、名前を書き換えてしまえって。

 私もダーラもそんな事出来る訳ないって言った。
 けど、お前なら、もしかして、なんとか出来るんじゃないか?

 だからあんな事を言ったんだろう?!

[無理と知っていて尚、縋るように問い掛ける。]

 なぁ、私は、あの子を行かせたくないよ。
 あの子が生まれたときから知ってる、
 私の家族みたいな子なんだ──…ッ。

(89) 2012/03/26(Mon) 16時頃

これで、いいんだよね。

[自分の立場を、伝えた。それを、どう受け取ったかは分からない。けれど…伝えることはできた。

…仲間が誰なのか、自分の口から言うことはなかったが]


【人】 墓守 ヨーランダ

[ベネットはなんと答えたか。
 どんなに縋っても、無理なものは無理なのだ。
 不可能を可能にする力は、今の青年にはあるまい。

 結局、幼子のように駄々をこねた後、再び外へと飛び出した。]

(91) 2012/03/26(Mon) 16時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[次に女が探したのは、飲み仲間でもある軍人の姿。
 いつも村の中をふらふらしている男は、今日は何処にいたか。]

 ──ッ、ホレーショー!!!

[女は、男の姿を見つけるやいなや駆け寄って、男の右頬目掛けて渾身の力で拳を振り抜いた。**]

(92) 2012/03/26(Mon) 16時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 16時半頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[ホレーショーが拳を止めたなら反対の拳で反対の頬を狙う。
 当たれば女の拳の方が裂けるであろう、遠慮会釈のない殴打。
 それも止められたなら、身体ごとぶつかって、がむしゃらに拳を振り上げ、男の胸に何度も何度も振り下ろす。

 いつしか、女の目からは滝のような涙が溢れ出していた。]


 ──なんで、
 
     ────なんでなんだッ!!!

(100) 2012/03/26(Mon) 17時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 お前達はいつも、私から家族を奪って行く──!!

 セレストだけ、ッ、じゃない、
 ここの村の人達は皆、支え合って生きてるんだ!!

 これ以上、奪わないでくれ───…ッ!!!

[嗚咽混じり、啜り上げながらの訴えは、抗議というより懇願に近い響きを持って、周囲に集った者の耳に届くだろう。

 女はわかっていた。
 男に決定権はなく、それ故何の責任もないことを。

 それどころか、彼が戦争に村人を取られることを心から憂えていることさえ知っていた。
 知っていて尚、こうして無様に泣き喚いて縋ってしまうのは、この男なら、己の激情を受け止めてくれるかもしれないと、そんな風に思っていたからかもしれない。]

(102) 2012/03/26(Mon) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ブローリンに銃口を突きつけられても、女は離れようとはしない。
 それどころか、銃口を握って己の額に押し当て]

 撃てばいい──!!

 どうせ、いずれ私も招集される。
 意味のない戦争の駒になって、
 いずことも知れぬ場所で死ぬんだろう?

[嘲るように嗤って、両腕を広げて挑発した。]

(103) 2012/03/26(Mon) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[銃を下ろしたブローリンに腕を掴まれれば、男勝りの性格をしていても所詮女の力。抗いようもなく騒ぎの中心から離れた所へと連れて行かれる。]

  離せ──っ!

[女が掴まれた腕を振り解くのと、男が手を離したのがほぼ当時。]

 なんでだ、ブローリン!
 お前だって、こんな事望んでいるわけじゃないだろう?

[身振りで帰るよう促され、再び銃口を突きつけられても構わず喋りかける。]

(104) 2012/03/26(Mon) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[そこへ──]

 ──ッセレスト!!

[細い腕が肩に触れ、抱き寄せんとする力が掛かり、振り向いた女の目に、困惑したような表情のセレストが映り──。]

(105) 2012/03/26(Mon) 17時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 行くな──…!!

         行かないで……くれ……っ!!

[思わず、セレストの細い肩を、思い切り抱き締めていた──。**]

(106) 2012/03/26(Mon) 18時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

─ 村外れ>>118 ─

 ──…すまない。

 取り乱してしまった──。

[どの位、セレストを抱き締めたままそうしていただろうか。
 背を撫でられ、ようやく落ち着きを取り戻した女は、色素の薄い瞳を地面に向けて、申し訳無さそうに謝った。]

 わかっているんだ。
 一番辛いのは、セレストだって。

 なのに、何も出来ない自分がもどかしくて、
 ホレーショー達に八つ当たりをしてしまった──……。

(130) 2012/03/26(Mon) 20時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 え───…、罰──?

[続けて言われた言葉に。
 悟ったような眼差しに。

 顔を上げて、聞き返した。

 問いに、答えはあったのだろうか。
 意図を図りかねて、じっと、隠された心の内側を覗こうとするようにセレストの瞳を見詰めていると、少し離れた所からクラリッサの声が聞こえてきて、慌てて袖で目許を拭った。]

(132) 2012/03/26(Mon) 21時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ひとり眠る姉を見るのが辛いからと、あまりここへは足を運ばないクラリッサが来たのは、やはりセレストを探しての事なのだろうかと、駆け寄るセレストから少し遅れて、ゆっくりとした歩調で近付いて行く。

 抱き合う二人の華奢なシルエットに、酷く胸が痛む。]

(134) 2012/03/26(Mon) 21時頃

…生きて帰ることは…絶対ないのに…

[辛くて辛くて、心が折れそうだった]

一人で…逝くのはやっぱり寂しいよ…

[くずおれそうな足をなんとか立たせるので精一杯だった]


【人】 墓守 ヨーランダ


[セレストの語る言葉の端々から、彼女が生きてここへ帰って来る気のない事が伺える。
 まだ20歳になったばかりの、うら若き女の身の上で、どうしてこんな悲しい決意をしなけばならないのだろう。]

 セレスト──…、
 何か、して欲しい事はあるか?

 私に出来ることなら、なんだってしてやる。

 お前が、帰って来たくて堪らなくなるような、
 そんな願い事を───、


 ────どうか、私に叶えさせてくれ─。

[女の声が、切なげに墓地を揺らす。]

(137) 2012/03/26(Mon) 21時頃

[仲間になら、通じるであろうその答え]


[謎掛けのような答えをしつつ、苦悩する]

(私の我儘だわ。ヨーランダと離れたくないなんて。
本当ならダーラとも離れたくない。
でも、一気に仲間ば二人も減ったら、ホレーショーさんが辛いわ。)

[誰にも言えない…言ってはいけない気持ちなのかもしれない。]


【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストの"願い"に、視線を並ぶ墓碑に向け]

 ──私の仕事は、皆の眠りを守る事だ。

 静かな。
 安らかな。

 眠りを。

 …──いつだって、
 死者が穏やかに眠れる事を、願っている。

(152) 2012/03/26(Mon) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[離れたくない、と唇噛む様子に、ふと。
 何故、そんな事を思ったのか。

 真昼に浮かぶ月のような瞳に、セレストと遠い空の蒼を映し]



 セレスト────……、

          ひとりで行(往)くのは、怖い?



[────気付けば静かな声で。
 そう、聞いていた。]

(153) 2012/03/26(Mon) 22時頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 22時頃


ヨーランダは、駆け去るクラリッサの足音を聞きながら、セレストを見詰めている。

2012/03/26(Mon) 22時頃


[外に出たところで、セレストを死神が見染めた事を知らせる
声が通信機から届いた]

セレスト…なんで…あんたなんだろうな。

[まるで都合の悪いものから黙らせていく様な死神の手。

天を仰いで溜息しか付けなかった]


 でも、誰を……?


【人】 墓守 ヨーランダ

[震えるセレストの声。
 じゃり。と土を踏む音。

 女はセレストに歩み寄る。

 細い肩を、両手でそっと包み込み、抱く。]

 出来ることなら、お前の代わりに私が行きたかった。
 けど、それは難しい、らしい。

[本屋でベネットに言われたことを思い出し、当然だな。と笑って。]

 私には身寄りもないし、
 お前のように、帰って来る可能性のある家族も、もういない。

[役場がセレストに伏せた、セレストの父の訃報など知らぬ女は言葉を接ぐ。]

 だから──…、
 もし、ひとりで往くのが怖いなら。

(166) 2012/03/26(Mon) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 

     私と一緒に、往くか?

 

(167) 2012/03/26(Mon) 22時半頃

それでも、私と共に往くと言ってくれるのですか?


私が手をかけることになるのかな…
それも…悪くないな…

[そんなことをぼんやりと考えていた]


俺達はただ護りたかっただけなのに。


何も残らないよりは、せめてこの村で安らかに…そう願っただけ


【人】 墓守 ヨーランダ

[腕の中、震える肩を強く抱いた。
 見開かれる瞳を間近に覗き込む。

 穏やかな、月色の瞳で。]

 墓なら、もう信頼出来る二人に頼んである。
 彼らなら、きっと約束を守ってくれる。

[だから心配いらない、と。
 初めて聞く告白にも、動じる事なくそっと髪を撫でた。]

 …───そうか。

 辛かったな。
 一人で、悩んで、苦しんだのだろう。

 もう、一人にはしない。

(188) 2012/03/26(Mon) 23時頃

[1人になろうと騒ぎから離れて雪で顔を冷やす。
どれだけ時間が経ったか、開いたままの回線から届く声]

………。

[ただ静かにそれを聞いていた]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/26(Mon) 23時頃


[一人にしないと言ってくれた。まさか自分に、ダーラとホレーショー以外の理解者ができると思っていなかった。]


[一人にしないと言ってくれた、一緒に往こうといってくれた。
それは嬉しいのだが、自分は戦地に行く心算である。
その間だけ、ホンの束の間だけ、離れてしまうのは…仕方のない事なのだろう。

それは、些細なことでしか…ないのだろう。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 ────。

[セレストの泣き声を胸に抱いて、何度も黒髪をくしけずる。
 柔らかい髪に唇を寄せて、瞳は空を仰ぎながら]

 やり残した事はないか?
 遺したい言葉はないか?

[問いかける声は、あくまでも柔らか。]

(201) 2012/03/26(Mon) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

─ 墓地 ─

 手紙か。
 それは届けないといけないな。

 手紙──…。

[女の胸裡に一人の人物の顔が浮かぶ。
 しかし緩く首を振って]

 …──柄でもない。

(210) 2012/03/26(Mon) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 どうする、一緒に行こうか?

[手紙を見せるセレストに、腕の力を緩める。]

 一人で行けるなら、
 私は最期の仕事の準備に一度家に戻ろうと思う。

 …──午後からヴァイオレットとハワードの埋葬だ。

 どうでもいいっちゃいいんだが、
 これも仕事だからな。

[くすり。と笑んで]

 間に合ったら、お前も来るか?

[首を傾げた。]

(214) 2012/03/27(Tue) 00時頃

ヨーランダは、セレストに手紙を書くよう勧められ、少し考えこむ。

2012/03/27(Tue) 00時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

 …──そうだな。

[頷いて]

 なら、一旦家に入ろう。
 お茶でも淹れるから、待っていてくれ。

 何、すぐに書き終わる。
 元々長い文章は苦手だから。

[考え込んでいる様子のセレストの背を押して、すぐ近くの自宅へと誘った。]

(218) 2012/03/27(Tue) 00時頃


 ……そうね。ヤニクなら。
 


ヨーランダさんが、一緒に往こうと言ってくれたの…
でも…どうやって…?

[疑問はつのるばかり]


【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストが己の選択の理由に疑問を抱いているとは知らず、簡素なテーブルに普段は敷かないクロスを敷いて、裏山で摘んだリラックス効果のある薬草に、湧かした湯を注いで淹れた。]

 ここで待ってて。

 今、便箋と封筒を持って来る。

[そう言い置いて、自分の寝室へと向かった。
 ベッドサイドの小さな木の抽斗から、隣村の知人との文通に使っている、白い無地のレターセットを取り出し戻る。]

(234) 2012/03/27(Tue) 00時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[お茶の鎮静効果が作用してか、少しすると、気を張り続けて疲れていただろうセレストは、こっくりこっくりと船を漕ぎ出して。

 向かいに座ってペンを握り、白紙の便箋を前に書き出しの言葉を迷っていた女は、その様子を見てくすりと小さく笑んだ。]

(238) 2012/03/27(Tue) 00時半頃

墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 01時頃


【人】 墓守 ヨーランダ

[戦争など、恐ろしい報せなどなかったような、あどけない寝顔。
 束の間の、現実を忘れたように流れる穏やかな時に身を委ねて、白亜の紙の上を、あまり書き慣れていないたどたどしい筆跡で埋めて行く。

 その瞳に、脳裏に、描くのは───。]

(253) 2012/03/27(Tue) 05時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[────最後に、宛名を書いてペンを置いた。

 思いの外長くなってしまった手紙に、くす、と目を細める。]

(254) 2012/03/27(Tue) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[まだ、セレストは寝ていたか。

 この瞬間が永遠に続けばいいと思いながら、冷めてしまった茶を一口飲んだ所に、扉をノックする音が聞こえた。]

 ───…?

[まだ、埋葬までには少し時間があった筈だが、もう誰か来た者があるのかと、カップを置いて扉に向かい]

 …──ダーラ。

[そこに人影はいくつあったか。
 内開きの扉を引いて、見えた人物に淡い色の瞳を見開いた。]

(255) 2012/03/27(Tue) 07時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[その表情から、既にセレストの事を聞いているのだと知れた。]

 入って。
 今、お茶を淹れなおすから。

[一歩引いて中へと通す。
 今まで自分が座っていた席にダーラを座らせ、もう一人いるようなら寝室から椅子を持って来て席を用意する。

 手紙はさっと、籠にしまった。]

(256) 2012/03/27(Tue) 07時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 …─────。

[しばらくは、湯を沸かす音、ポットに湯を注ぐ音、それだけを響かせて。人数分の茶を淹れなおすと、自分は立ったまま火の消えた暖炉に凭れて、誰かが口を開くのを待った。**]

(257) 2012/03/27(Tue) 07時半頃

ヨーランダは、そこで漸く、指の付け根に血が滲んでいるのに気付いて、カップを握ったまま舌を伸ばしてちろりと舐めた。**

2012/03/27(Tue) 07時半頃


[ヨーランダがセレストと魂を共に逝く約束をしたと
知ったのは何時頃か]

ヨーランダが、きっと目印で導いてくれるから。
必ず、2人でこの村に還って来いよ。

[ヨーランダの優しさと深さに感謝しつつ、そう告げて]

俺には乱暴な事しか出来ない。

[一息で終わらせる事は出来るが、
やはり女性に対しては暴力的過ぎて気後れする。
だがダーラやセレストに任せると言うのも酷な気がする。
それとも大切だからこそ2人に任せるべきか]

どうしても無理なら、呼んでくれ。

[2人の意志を優先すると、
悩んだ末それだけしか伝えられなかった**]


私の我儘を聞き入れてくれたのだから、私が…―さないと。

[二人に甘えてばかりはいられない。そんな思いから]

必ず、帰ってくるよ。
私の大好きな場所だから。

[こっそり、こっそり伝えた]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 11時半頃


[自分が手を下すにしても考えてしまうのは、]

どうすれば不自然にならないか。…よね。
何か…いい案…ある?

[ほとんど自分で手を下したことはない。どうすれば
ヨーランダが苦しまなくて済むかも分かってはいなかった。]


【人】 墓守 ヨーランダ

─ 自宅 ─

[ダーラの訪いによってセレストも起きたらしい。
 女はカップを持ったままセレストに笑いかけた。]

 …──おはよう。
 安心して。まだ1時間ちょっとしか経っていないから。

 このお茶には気分を鎮める効果があるからな。
 きっとそのせいだ。

 ───…?

[救急セットと聞いて、不思議そうに見るが]

 …──あぁ。
 そうか、ブローリンが。

[セレストの手が伸びれば抵抗する事なく両手を差し出した。]

(272) 2012/03/27(Tue) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[傷ついた手が手当されて行くのを見ながら目を伏せる。]

 奴にも悪い事をしてしまったな。

 今思えば、私を助けてくれたんだろう。
 あのままホレーショーに食って掛かっていたら、
 軍に捕まっていたかもしれない──…。

(273) 2012/03/27(Tue) 19時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 …──あぁ、そうだな。すまない。

[微笑むセレストと視線を絡め]

 (一緒にいってやれなくなる所だった。)

[と、耳元に唇寄せて小さく囁く。

 ダーラが質問するか、或いは問うような視線を向けて来るなら、朝方起きた事をかいつまんで伝える。
 勿論、セレストとの間に交わした会話は省いてだったけれど。

 それにダーラが何か言う前に、再び扉が叩かれ、次いで村長アルフレッドが自分を呼ばわる声がした。]

(275) 2012/03/27(Tue) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[セレストに手当の礼を言い、カップを暖炉に置いて扉を開けた。
 開かれた扉から中を見た村長は、セレストとダーラを見て一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに目を伏せ]

 『埋葬の準備が整ったのだが──…、

  …──今回はいいから、君はここに居なさい。』

[そう言って、おおきな掌を女の頭に置いた。]

 ……───ありがとうございます。

[女は小さく礼を言って頭を下げた。]

(276) 2012/03/27(Tue) 20時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 ──…そうだね。

 日のあるうちは目立ってしまう。
 いくのは夜になってからにしようか。

[呟きを、耳を撫でる微かな掠れ声で返し、女は窓辺に寄った。]

(278) 2012/03/27(Tue) 20時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[墓地の管理という仕事上、自宅からでも墓地は見渡せる。
 大きめに切った窓に目を遣れば、二人にも墓地の葬儀の様子が窺えるだろう。

 墓地に運ばれた二つの棺は、成人が入る程の大きさをしておらず、遺品を収めるのが精一杯というサイズ。それを収める穴も棺と同等の小さな穴で、どちらも女が用意したものだった。
 常なら棺も墓穴もそれを用意してくれる者がいたのだが、どちらも戦争に行ったきり音沙汰がなく、女手一つで短時間で用意出来るのはこれが精々。

 墓では幼い息子の手を引いた少々年嵩の婦人と、それより少し若いくらいの母親が、どちらも黒衣を身に纏い、寒空の下棺が墓穴に収められるのを見守っている。]

(280) 2012/03/27(Tue) 20時半頃

夜のうちなら…気づかれずに……

[腹は決まった。暗いうちに出る。そして村からほど近いところで手を下す。]

……二人には発見者になって貰ったほうがいいかしらね。

[ヨーランダをこの村で安らかに眠らせるにはこれしかないのかと思っている]


墓守 ヨーランダは、メモを貼った。

2012/03/27(Tue) 21時頃


苦しまずに…か。
酔って、そのまま寝てしまって…静かに凍死。
もしくはヨーランダの家に薬草はあったかな。

トリカブトは苦しむからな。
ジギタリスを呑ませて少し無茶な運動をすれば……突然心臓が止まる。

[前線で戦っていた身。野戦病院の様な場所で手伝った事もある。
その時に得た知識をただ淡々と伝えた]


ジギタリスか…そういう知識はヨーランダさんのほうがあるからなぁ…
うまく飲ませる自信ないなぁ…

[最後は自分が無理矢理…ということになるのかもしれない]


[自分の決意をヨーランダに伝えるべきか悩んでいる]

ちゃんと言ったほうがいいんだろうけど…

[どうやって伝えたらいいのか]


【人】 墓守 ヨーランダ

[程なくして略式の葬儀は終わった。
 家族は未だ墓石の前に佇んで祈りを捧げている。]


 …───ダーラ。

[ふ、と小さく息を吐いて、友の名を呼ぶ。]

(284) 2012/03/27(Tue) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 養父(ちち)が使っていた寝室の金庫に、
 墓地の権利書が入ってる。

 こんな小さな村の墓所など、
 面倒なだけで誰も欲しがりはしないだろうが、
 念の為だ、持って行ってくれ。

[唐突に告げた意味。
 クラリッサから話を事のあらましを聞いていたダーラには通じるだろうか。]

(286) 2012/03/27(Tue) 22時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ダーラに何か言われる前に女はダーラに近寄り、靴の踵の分だけ高い身長を仰ぐように伸ばした腕で、ぎゅっと首に抱き着いた。
 そうして穏やかな声で語り掛ける。]

 覚えているか?

 私まだ七つの時だ。
 お前は生まれたばかりのセレストのお披露目に、
 私とベネットを誘って行ってくれただろう?

(291) 2012/03/27(Tue) 22時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 今でもそうだが──…、あの頃は特に、
 出自のわからぬ私を村の大人達は敬遠していて、
 そういった席に参加する事を養父(ちち)は避けていたから、
 初めての事にとても戸惑っていたっけ。

 養父とて、元は外から流れ着いた身だ。
 長い時間をかけて受け入れられていたとは言え、
 どうしたって、私は余所者なのだという思いが拭えなかった。

[女はぽつり、ぽつりと、記憶を辿るように話し続ける。]

(294) 2012/03/27(Tue) 22時半頃

最後の夜だろ。
ゆっくり……自分の言葉で伝えればいい。

[薬を一緒に飲むと言えば、ヨーランダは死ぬと判っていても
飲むだろうか。
だがそれをセレストに伝える事はない。
嘘偽りない自分を受け入れてくれた相手を最後に騙すような
形になる事を、セレストは望まないだろうと思ったから]


自分の…言葉で…

[できるだろうか、自分に。
一時の別れの時間は…近づいている]


 食合せてはいけない食べ物ってあるでしょう。
 そういう感じで、ヨーランダの薬草にも
 決して混ぜてはいけないものがあるのを知っているわ。

 昔、それこそギリアンさんが生きている頃に
 墓場で遊んでいたら教えてもらったの。

 ……母さんも、ほかもそれを使ったから効果は。

 でもね、アタシがそれを良しとすると、思う?
 セレスだけじゃない、一緒にヨーランダも失えって、
 言うんだよね。


 そんなこと、アタシが黙って見ていられると思うかい?


ダーラ……。


[ダーラの言葉は痛いほど分かる。それだけに胸に突き刺さる]

ダーラさん…そうだよね…
やっぱり…我儘だよね、私の。

[だからこそ、戸惑いがある。]

…ダーラさんがどうしても嫌というなら、
私…ひとりでも、いいよ?

[自分より、年の近いダーラのほうがヨーランダへの思いは強いだろうから。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 初めて見た赤ん坊はとても小さくて、
 周りの人集りに怯えたのか、大声で泣き喚いていて、
 ──…少しだけ、怖かった。

 けど、お前に背を押されて、おそるおそる伸ばした私の指を、
 セレストは小さな小さな手で掴んで、

 ───ピタリと、泣きやんだ。

 そして、それはそれは愛らしく、笑ったんだ。

(302) 2012/03/27(Tue) 23時頃

(……明日俺がお前を2人の元へ送ってやろうか?)


[……と口に出来れば良かったのだろうか。
ただの機械の筈の通信機から何かが溢れて来る。
その想いに衝動的に口を付き掛けるが。
だが結局それを言葉には出来ず]

すまない。

[口に出来たのは何に対してか。謝罪のみ]


【人】 墓守 ヨーランダ

 私が指を離そうとすると、また泣き始めて──。

 …────馬鹿な話だけど、
 ずっと、自分の居場所がないと感じていた私が、
 その時初めて、この村に受け入れられたような気がしたんだ。

 必要とされている、ここに居てもいいんだ──って、
 そう、思えたんだ。

(304) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 その時こっそり誓ったんだ。

 何があっても、この子を守ろうって。
 私も、この村の家族に加えてくれたこの子の為に、
 出来る事ならなんでもしよう──って。


 …──それ以降も、
 一部の大人達の態度は相変わらずだったから、
 あまりおおっぴらに何かする事は出来なかったが、
 大きくなったセレストは、やはり変わらず私を慕ってくれて、
 私のつまらない言葉で笑ったり泣いたりしてくれて──…。

(309) 2012/03/27(Tue) 23時頃

 人殺しでいいなら、アタシにくれば良かったのに。

 ねぇホレーショー。こうなったら、皆で静かに眠りましょう?
 手伝ってくれるわよね。

[ヨーランダの決意が固いから、出る言葉は、村を覆う仄暗いもの]

 順番に、すれば……ネ。


【人】 墓守 ヨーランダ

 セレストのお陰で、私は未だ、ここにいる事が出来る──。

(310) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ダーラの拳を背に感じ、女も腕に力を込める。
 落とした声に、確固たる意志を滲ませて]

 これは私の我儘だ。

 セレストを一人で行かせたくない。
 けれど、共に行く事は出来ない。

 村は兵士に取り囲まれていて逃げる事は不可能だろう。


 だからせめて───…

(314) 2012/03/27(Tue) 23時頃

ああ、あんた達が安らげるなら手伝ってやるよ。

[その場にはいないが、無機質な鉄の塊の向こうの張り詰めた、
痛い程純粋な想いが伝わって来る。
この想いを戦火で散らせるくらいなら、と改めて決意を固め。

ただ、それに自分を含めなかったのは。
この村の人々には安らいで欲しいと思ったから。
自分は戦場で散るべきだと判っていた。
地獄に落ちて、馬鹿な上官達を引き摺り込むのが役目だと。
だからこの村で眠る事は出来ないと…決めていた]


【人】 墓守 ヨーランダ

 


         彼女を奪われる前に、共に果てたい。と───…。

(316) 2012/03/27(Tue) 23時頃

【人】 墓守 ヨーランダ

[ダーラの「妹」と言う言葉に、女の声に嗚咽が混じる。]

 …──ッ、ダーラ、

 あぁ。 あぁ……、わかってる──…。

(318) 2012/03/27(Tue) 23時半頃

【人】 墓守 ヨーランダ

 でも、許して──、くれ──ッ、
 セレストを一人にしたくない、んだ──…。

 どうせ私も、すぐに徴兵されて、
 全く別の所で、死ぬ事になる──…。

 そうなる前に、共に過ごしたこの村で、
 この、《家》、で──っ、

 死───……、 なに?

[最後まで言い切る前に、ダーラの声に遮られた。
 少し、きょとんとして見上げた後、意味を理解して、月白の瞳を笑みの形に細めた。]

 …──ありがとう。

(321) 2012/03/27(Tue) 23時半頃

 ……アンタも、もうこの村の一員よ。
 そこ忘れないで。

[小さく息を吐いて、あのときの―母を殺めた時―と同じ顔になる]

 アタシは皆を眠らせるまで、起きているわ。それでいい。


…ダーラさん。
私は(戦地に)行くよ、…だから…私には毒を盛らないでね。

[おどけた言い方をする。でも本気である]


 あら、バレちゃったなら仕方ないわね。

 ふふ。

[一緒に飲めたら、どんなに良かったか]


ちょっと、冗談で言ったのに。
ダメだよ。私が行かなかったら村が危なくなっちゃう。

[融通が利かない“妹”である。]


【人】 墓守 ヨーランダ

 うん──…、 ……───うん。

[頬を引っ張られた女の瞳から、いくつも涙が零れ落ちる。]

 …──そうだ、これを……。

[女は一旦ダーラから離れ、台所の隅から小さな瓶を取り出し、中の粉薬を薄い紙に包んで二つの小さな薬包を作った。
 それを持ってセレストに近寄り、片方を差し出し]

 …──セレスト、
 これは、養父から教わった、ある薬草から取り出した薬だ。

 飲めば、身体の全身の筋肉が弛緩して、
 やがて呼吸困難で息絶える。

 …──大丈夫、苦しいのはほんの僅かな間だけだ。
 私も一緒に往ってやるから、怖くないよ。

[耳元でそれが何かを説明し、セレストの手に握らせた。]

(330) 2012/03/27(Tue) 23時半頃

……感謝する。

[ダーラの言葉に目を閉じて数秒の沈黙の後、静かに礼を。
本当なら抱きついて大人気もなく大声で泣き喚いてやりたかった。
共犯者として、村人として、家族として……。
だがそれだけは出来なかった。
2人に嘆きを背負わせたのは戦争で、結局は自分達のせいなのだから]

セレスト……ヨーランダ…良い夢を……。

[絞り出した言葉がヨーランダには届かないとは知っていても。
酒を呑もうと言った彼女を思い出しながら、呟かずにはいられなかった]


【人】 墓守 ヨーランダ

 …───もう、これで本当に思い残す事はない。

 戦地で迷った養父さんの魂も、
 きっと私が導いてあげる。



 ……───行こう。

(332) 2012/03/27(Tue) 23時半頃

[ヨーランダの行動にうろたえた]

ヨーランダさん…ここまで本気だったなんて。


【人】 墓守 ヨーランダ

[抱き締めるセレストに、首を傾げて]

 …───お前を、外に行かせたくない。

 ひとりが怖いと言っていた。
 先に、待っているなら平気なのか?

[確かめるように、訊く。]

(336) 2012/03/28(Wed) 00時頃

 ……やっぱり盛っちゃうべきかしら。

[真顔でぼそり]


それだけ……あんた達の絆が深いんだ。大切なんだよ。

もう賽は投げられた。


ダーメーーー

[小声で喚く]


ダーラさんが盛るくらいなら、自分でヨーランダさんから貰った薬飲むから。

[真顔で返す]


ほんと、仲良いよな。お前ら。

[通信機は小さな呟きも拾うのか]


次は、戦争の無い時代に平和な世界で姉妹で生まれて来いよ。


【人】 墓守 ヨーランダ

[頷く瞳に、恐怖の色はない。
 女はセレストの髪を撫で]

 …──わかった。

 じゃあ、行こう。
 最期は、温かい場所がいい。

[ひとの温もりが感じられる場所へ、と。
 三人連れ立って、ダーラの宿へ向かう。

 途中、ブローリンを見掛ければセレストへ]

 …──別れを告げてる。

[と、促し]

(342) 2012/03/28(Wed) 00時頃

 二人共ウチのベッドで、ずっと寝ていればいいわ。

[割と本気の呟きも、機械は拾うか]


…見守っているから。


【人】 墓守 ヨーランダ

[宿で、全てを忘れるように酒を飲んで───。



 朝方、ホレーショーが覗く頃には。
 寝台の上、セレストに抱かれて眠る女の骸が在った。**]

(344) 2012/03/28(Wed) 00時頃

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