314 突然キャラソンを歌い出す村5
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― 夕方頃 屋上 ―
[それから、夕方頃になって、ショコラが目覚め、メアリーと屋上へ行きたいと言い出せば。>>31 もちろん、侑伽も屋上へ同行した。
侑伽にとっては慣れた場所。昼寝場所の一つ。 そして、『物語』が始まった場所。
フェンスと夕陽を背景にショコラが歌った歌に。>>38>>39>>40>>41 愛を歌いながらも、どこか破滅的な、切なる響きに。 そこに嘘は無いとわかりつつも。わかるからこそ。
どうしても少し、眉をひそめずにはいられなかった。*]
(49) 2022/09/17(Sat) 15時頃
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[闇の力が高まる。 ぞわり、と背筋に寒気が走る。
一瞬、足が竦んで。 追儺沙羅が飛び出したのは、その間だった。]
(68) 2022/09/17(Sat) 20時半頃
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──メアリー。
[夕焼け色を纏う彼女へ、声をかける。
彼女の歌は、これで終わりはしないだろう。 少しでもその歌を、強めるために。 かつて彼女に授けた祝福>>1:71の、成就を。]
(80) 2022/09/17(Sat) 21時半頃
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[彼女の手を取る。祈る。 彼女の中から、彼女がこれまで聴き、交わした歌が溢れてくる。 たくさんの音が、辺りに鳴り始める。
それを拾い上げ、編み上げて── 取り零しもあるだろうけれど。更なる"祝福"を歌い上げる。]
(81) 2022/09/17(Sat) 21時半頃
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──♪
思い出す時だ これまでのこと 君のための歌 君の得たもの
手を繋いで駆け出しても 歩幅は合わせた帰り道
甘い砂糖には魔法をひとつ 君の心に優しさは足りてる?
危険は何処にだって潜んでる それでも知りたいこの世の真理
手を差し伸べて微笑んで 君は鍵を探しに行くんでしょう?
(82) 2022/09/17(Sat) 21時半頃
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♪
まずはやろうと試さなければ 何ひとつ変わるはずもない
失うばかりの物語では あまりにも悲しすぎるから
夢見ることを続けていたなら 何処かできっと本当になる
深紅の心 深紅の嵐 風は花[キミ]へ未来を運ぶ
(84) 2022/09/17(Sat) 21時半頃
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♪
"──Dreaming(夢み)" "──Singing(歌えよ)" "──Seeking(探してごらん)"
助けになる歌がきっと聴こえるから──
さあ決める時だ これからのこと 君がうたう歌 その想いのまま
♪──
(85) 2022/09/17(Sat) 21時半頃
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──それから、もうひとつ。
[歌の力を束ねる大規模の祝福に力を消耗し、息の上がる中。 自分の前髪を掻き上げる。 黄緑の目が、夕焼けの中に光る。]
……俺はまだ君に、俺の歌で告白をしていないから。 今、歌うよ。
──力にしてくれれば。 それだけでいい。
[愛の見返りなど求めない。 そう言いつつも、紡ぐ歌は求愛の響き。 姫の手を取って踊り出すような、ワルツ──]
(94) 2022/09/17(Sat) 22時頃
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──♪
月夜の窓辺に 花の香纏って 迎えに行くから さあ、お手をどうぞ My Princess
たとえば他の誰かなら させないような苦労もあるだろう そのぶん他の誰かとは できないような恋を君にあげる
百年の夢を始めよう 一分 一秒 一瞬間だって 無駄になんて出来ないから ずっとずっとずっと 惜しみなく愛してくよ
♪
(95) 2022/09/17(Sat) 22時頃
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♪ 夢見た王子と 少し違っても きっと超えてくよ さあ、お手をどうぞ My Princess
流れる時が違うから 苦しくなる未来もあるだろう それでも時が許す限り 輝くような日々を君にあげる
百年の歌を重ねよう 一連 一音 一拍間だって 君の声に寄り添うから ずっとずっとずっと 好きに歌って
百年の夢を始めよう 一分 一秒 一瞬間だって 永遠の宝物になる ずっとずっとずっと 変わりなく愛してくよ
♪──
(96) 2022/09/17(Sat) 22時頃
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>>97>>100 [メアリーの歌に伴って、衣装が変化していく。
上げた前髪は、きちんとセットされたように整い。 白を基調に、ペールグリーンで棘の意匠が施された衣装に包まれる。
柄じゃないよ、と言いたげに、苦笑する妖精の瞳[ペリドット]は。 とても、優しい色をしていた。*]
(102) 2022/09/17(Sat) 22時頃
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──♪
一緒に朝寝坊をしよう 一緒に夜更かしをしよう 共の時間を生きていこう 二人の100年が幕を開ける
いつまでも 明日と今日がめぐり 俺たちの未来は物語の枠をこえ 愛してるよ 俺の大事なプリンセス
♪
[揃いの衣装に包まれて、彼女の歌に合わせて。 更なる歌を、紡いでから。
彼女へ振るわれた拳>>112を、自分の身体で受け止めた。*]
(114) 2022/09/17(Sat) 22時半頃
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― 回想 ―>>103>>104>>105
[――ずっと、友達でいて欲しい。
その言葉に、侑伽は何を当然のことを、と言いたげに微笑って。]
俺も知人のこと、かなり好きだよ。
[そう返したのは、まだ数時間前のこと──]
(158) 2022/09/18(Sun) 00時頃
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― 夕暮れ時 屋上 ―
──ッ…………
[腹部に入る衝撃>>146。詰まる息。 薙ぎ払われれば、丈夫ではあれど非力な身体は横へ弾き飛ばされて。
それでも、友人に名を呼ばれれば。>>153 フェンスへ背を叩きつけられながらも、少しでも加われればと、息を貯める。*]
(159) 2022/09/18(Sun) 00時頃
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[他の歌が響いている間に、詰まった息も少しずつ戻ってくる。 けれど──何を、歌おうか。
自分がショコラに掛けられるような声はない気がした。 正直、メアリーを閉じ込めて独り占めしておきたい気持ちだって、全くわからない訳じゃない。
自分のそれは弱さゆえだろうけれど。 ショコラのそれは、何処から来るのだろう。 呟くように歌い出す。 想像は、歌の中で廻る。]
(206) 2022/09/18(Sun) 05時頃
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──♪
塔の上 閉じ込められた 姫君の 視線の先は 自分だけ 独り占め それはきっと安心で
籠の中 護り囲った 小鳥なら 歌を聴くのは 自分だけ 独り占め たとえ少し哀れでも
傍を 離れないで 何処にも 行かないで
(207) 2022/09/18(Sun) 05時頃
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閉じ込めていたいのは一緒に行けないから? 光差すあの場所に自分は行けないから?
そこでしか幸せになれないと思うのは その場所に自分自身囚われているから?
塔の上 籠の中 不自由な願い事 ただ一つ望むだけ 君からの愛だけ
傍を 離れないで 何処にも 行かないで……
♪──
(208) 2022/09/18(Sun) 05時頃
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[それはただの想像だ。妄想と言われても否定しがたい。 当然、何一つ合っていないかもしれない。 けれどもし、そういう話なら。 塔を、籠を、理解し、或いは壊すことで何かが変わるなら──。 ショコラを傷つけるより、メアリーもやりやすいだろう、と。
結局のところ、そういう優しい物語が、自分は好きなだけかもしれなかったが。 別に、それでいいとも思いながら。 ショコラの様子を伺っていた。**]
(209) 2022/09/18(Sun) 05時頃
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[正解、と言われれば。>>214 今は晒されている瞳が、少し細められた。
直接攻撃するような歌や、自分を強める歌は得意ではない。 誰かを助ける歌ばかりに特化した妖精は、この『正解』が他の面々の役に立つことがあれば、と。 メアリーの納得する結末のヒントになれば、と。 そう、願っていた。]
(220) 2022/09/18(Sun) 09時半頃
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[黒臣と想いを通わせた沙羅が感情爆発衣装を纏い、炎の翼を背負う。>>244 黒臣の応援>>247と合わせ(残念ながら侑伽に無になっている余裕はない)、溢れる歌の力は相当に強い。]
この調子なら、いつか本当に怪異になっても驚かないな……。
[思わずぽつりと零す。 背に描かれた意匠通りの鳳凰>>234か、はたまた魅惑の声持つ迦陵頻伽か。 そうなることを強く、本気で夢見続けるのなら。いつかは叶えてしまうかもしれない。 それほどの熱量を彼女には感じる。]
(259) 2022/09/18(Sun) 14時頃
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[その熱量は、悪魔にとっても無視はできないものなのだろう。 ショコラの意識がそちらに傾くのを感じる。 こちらへ向けられる"圧"が薄れる。
今なら、と。 侑伽はその場を動き、友人の元>>185へ向かう。]
……知人。動ける?
[声を掛け、必要ならその身体を支えるだろう。 彼と共に、メアリーを守り、支えるために。*]
(260) 2022/09/18(Sun) 14時頃
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…………!?
[メアリーの衣装が更に変わり、途端、周囲には歌空間が広がった。 三つの歌の世界が混ざり合ったような情景。>>289
歌と歌のぶつかり合いで、感情がそれこそ"爆発"して、制御が効かなくなっているのだろう。 きちんと制御されない"爆発"が危険なことは、もちろん、言うまでもない。
その中で、友人が口を開いた。]
(299) 2022/09/18(Sun) 17時半頃
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>>295 ……。知人も、似合ってるよ。
[褒められれば少し困った様な顔をしながら返したけれど、目元も隠れていない今、それが照れに分類されるものであることを見誤りはしないだろう。 そして、手を貸して、と言われれば、頷かない理由は無い。
歌い出す。彼の歌に続け、重ねて。]
(300) 2022/09/18(Sun) 17時半頃
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──♪>>296
いつか君に似合うと言った 名の響き それは今も心を温めている 優しい温もり 穏やかな君の目の色は 炎でもある
Dear My Friend, 幾度の時を 重ねただろう 教室の片隅で 目を輝かす君と
Dear My Friend, 覚えている 君にあげた言葉 今 想い重ねて
君と一緒なら行けるだろう 共に描く 俺たちの奇跡(みらい)に──…
♪──
(301) 2022/09/18(Sun) 17時半頃
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[親友同士の声が重なれば、小さな黒い塊は、確かに友愛の炎が灯される。 きっとその炎は、ほんの少し緑がかった、明るい青色。
それを残した者の名を叫びながら投げつけられたそれは、果たして。>>298 親友の望む通り、塔を、籠を。その一角だけでも、吹き飛ばすだろうか?
それを見届けるより先に、侑伽はメアリーへ向き直った。 彼女の感情の"爆発"も、少しでも助けられればと。
込められるだけの想いを込めて、もう一度歌う──]
(302) 2022/09/18(Sun) 17時半頃
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──♪
願いがひとつだけ叶うよと言われたら 君はきっと選べないね 願いをみっつまで叶えると言われても 君にはまだ足りないかな
欲張りなお姫様 だけど それでこそ君だから 愛しくて 信じてる
世界を変えるための魔法を君は知ってる 全て越えていける 君にも翼がある 世界を変えるためにあらゆる愛を歌って 全てを叶えよう 君にならできるよ
東の空 一番星 願いを見届けるように
♪──
(303) 2022/09/18(Sun) 17時半頃
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……、ッ……
[立て続けの歌唱に消耗し、膝が崩れかける。 ……が、友人と並んで立ち、支え合う今、その膝が地につくことはない。
昼と夜のあわいは、夜に傾き出し。>>86 星に願える時間へと、移りつつある。*]
(304) 2022/09/18(Sun) 18時頃
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♪『物語の毒/下牧ショコラという"悪魔"』
〜 『Poisonous×Sweety Chocolate !』 〜
(続き)
Drop dead, you bastard!
『死ねば良いのに』
――――♪*
ユンカーは、ショコラにアンコールした。
2022/09/18(Sun) 20時半頃
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