5 おんがくのくにのふしぎなおはなし
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昨日、誰が鏡を受け取ったか、見ていたかい。
[生憎、見ていなかったので虎の子に聞いた。]
今日は、今日鏡を持っている誰かに呪いをかけてみないかい。
[ヌマタロウは鏡のことが話題にのぼった、そして誰から誰への手へと渡ったあの場にいなかったのだろうか。それなら次は伝えなければと思いながら。
翌朝]
……あれ?ラルフ?
[誰が赤子となったか、それに気づき]
えっと、ヌマタロウってもしかして。
[ヨアヒムを裏切る気だろうか、とそれは口にはしなった]
ああ、ちょうどその話をしようとしていたところだよ。
今日鏡を持っている誰かか、今日鏡を渡される誰かか。
どちらがいいと思う。
ん、後手だね。
[はぁ、とため息]
鏡は、ピッパからギリアンに。それでピッパに。こっちは割れてしまって、もう片方はドナルドからアイリスに。あれ、違ったかな。ドナルドからザック。で、アイリス。それからコリーン。
ディーンさんはやるなら最初にしておくべきだったね。
[鏡の力を信じるなら、かなりあぶりだされているような状況に、焦りは隠れない]
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―宿―
[子供の泣き声にキジトラの耳がピクリピクリと動く。 少しベタベタとした髪と耳を気持ち悪そうに触ると、これもまたジットリとしてしまった道化の服に袖を通す。]
今日はカワセミさんが呪いに囚われた?
[ポツリと言いながら、子をあやす白鳥の姿を見る。]
赤子はあんな風にあやすんだね。 僕には到底出来ない事かな。
――だって無くしたら怖いじゃない?
[白い花にそっと顔を近づけて表情を隠す。]
(26) 2010/03/25(Thu) 20時頃
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ぼくが、どうかしたかい。
[疑われているとは思わないから、言い訳もしない。]
今日、鏡がぼくかおまえさんか、どちらかに渡された場合は、どうする。
そうだね、僕らに鏡が渡されなければ、そうするのがいいかもしれない。
問題はそれが今日は分かるか。僕らに渡されないかってことだけど。それは考えても仕方ないか。がんばろう。
もし渡されたら、後は残った方が。
[言いながらも、自分を子守に残す意見が出ていたようなことを思い]
かみさま、かみさま。
[再び、そう祈った]
その時は渡した人をそのまま。
[それ以外何があるの?と首をかしげてヌマタロウを見た]
ん、じゃあそれで。
他に話すことか。
馴れ合う理由は別にない。が、言いたいことや聞きたいことがあるなら言ってみるといい。
……ん、なんにも。頭は痛くない?
[ヌマタロウをじっと見る]
ああ。けどそう。覗き見って、さっき言ってたよね。あの匂い、僕、覚えがあるんだけど……。
[けど、確信もなく首をかしげる]
頭か、今は痛くはない。さしずめ、ヨアヒムがまだ眠っている時間なのだろう。
[じっと見られて見つめ返し]
ふむ。聞かれて正体がバレる不安もあるし、誰だかわかるならそいつに呪いをかけるのも手だろう。
おまえさんがどうするかはまかせる。
うん、そうだね。
がんばろ。
[自分に言い聞かせるように、言った]
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[>>33>>36に、]
でも僕は抱けない。 何故か、分からないけど、抱けない。 理由は分からないけど、抱いちゃいけない気がするんだ。 ねずみの従者さんは抱いたけど、無性に怖かった。
[首を傾げて、苦笑いを浮かべる。]
カワセミさんが赤ちゃんになったのは何でだろう。 音楽に近い人だったからかな。
(37) 2010/03/25(Thu) 20時半頃
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そういう理由だと、僕が一番呪いに遠い人なのかな。 フラフラしてるし、音楽に近くないからね。
[手持無沙汰で周囲を見渡し、空のシガーボックスがあれば、3箱手に取り、2つの箱を手に取り、1つの箱を空中にあげて、軽快なカンカンという音と共に空中で操る。]
(44) 2010/03/25(Thu) 21時頃
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んと、芯の強い人が、周りが倒れて言ってがんばって。けど元々そんなに強くなくて。それでやっぱり最後には倒れたら。
とってもヨアヒム様の望みだと思うから。
うん、そういうこと。
[矛盾はしてないよ、とヌマタロウというよりは、自分と、誰かに呟き]
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>>48
うん、よく考えたら魔法使いの考え方も分からないのが当然だよね。 自分自身も分からなくなる事もあるし。
[シガーボックスを操りながら、ポツリポツリ。]
ふと思うんだけど、この空中にずっと漂っているシガーボックスは襲わないと思うんだ。 襲われるのは―…‥
[軽快な音と共に、宙に浮いていたシガーボックスを両手のシガーボックスで挟む。]
この両手のシガーボックスの様に支える事が出来る人かなと。
(52) 2010/03/25(Thu) 21時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 21時半頃
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取り戻したい過去か―…‥ それはどんなものなんだろう。 それを持っていたかもしれない僕はどんな気持ちだったのかな。
[シガーボックスを戻し、振り返る。]
記憶が溢れてしまって、忘れちゃったけど―…‥
でも魔法使いの呪いって、ある意味残酷だよね。 音楽が取り戻せなかったら、荒れた音楽の国で生き伸びないといけないんだよ。 もし記憶が残ったまま、赤子に戻っていたとしたら、それは辛いよね。 幸せな時期を知っているだけに。
その点、呪いにかかっても、僕は幸せなのかもしれない。
(69) 2010/03/25(Thu) 22時頃
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においは、やっぱりそうだったんだね。
[ぽつり、と漏らす]
ごまかす……。
[他者の事まで考えることができずに、ただ繰り返すだけ]
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>>74 それは『卵が先か、鶏が先か。』だね。
音楽があったから穏やかで平和だった。 つまり音楽が心を縛っていたから穏やかだった。
音楽はだから心を乱す?
ある意味理に適ってるけど、屁理屈にも聞こえるかな。
[コロコロと道化は白い花を片手に笑う。]
(78) 2010/03/25(Thu) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、漂白工 ピッパに話の続きを促した。
2010/03/25(Thu) 22時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 22時半頃
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[猫との王子と虎の子の様子に、]
僕が言うのも何だけど、イライラしたら駄目だと思うよ。 イライラ出来る感情の生まれる記憶があるのも羨ましいけど―…‥。 落ち着いて、落ち着いて。
[胸のポケットのエルダーフラワーを右手に持って、左右に揺らすと、優しい甘い香りと共に小さな花が二人の元に落ちるだろうか。]
(97) 2010/03/25(Thu) 23時半頃
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ごめんなさい。
[呟きは、ヨアヒムへの物でもあり、ヌマタロウへのものでもあり、また――]
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きっと忘れてしまうけど、溢れて忘れるまでは溜める記憶はいい記憶がいいから、喧嘩とかして欲しくないな。
優しい世界しか覚えていたくないから―…‥
[エルダーフラワーは、雪の様に散り、枝だけになって、甘い香りだけを残す。]
烏さん、折角くれたお花がこんなになったよ。 御免よぉ。
[申し訳なさそうに、キジトラの耳を横に倒した。]
(105) 2010/03/25(Thu) 23時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/03/25(Thu) 23時半頃
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[>>107に笑みを浮かべて、]
気遣いじゃないよ。 自分のいる場所で優しくない事見たくないだけ、自分の為に素敵な花をこんなにしてしまったのは嫌―…‥
僕は優しい所にしか居たくないから。 こんな哀しい事起こるのもう見たくないから、早く音楽を取り戻さないとね。
[揺れる前髪は表情を隠す。]
(111) 2010/03/26(Fri) 00時頃
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[>>113の言葉に、]
それって、僕に対する皮肉?
[枝になったエルダーフラワーを右手に、少し寂しく笑って呟く。]
優しさに、慈悲に、それにすがる為に媚びって生きる猫の端くれもいるんだよ。 誇り高く生きようとかいう考えなんて、すぐに溢れて忘れちゃうけどね。
ああ、こんな嫌な考えを忘れたい。 そんな事を考えない優しい日々に戻りたい―…‥
(120) 2010/03/26(Fri) 00時頃
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[>>126に耳を傾けて、]
ウサギさんなら良い夢持ってそう。 僕の中には何もなさそうだけど。
(129) 2010/03/26(Fri) 00時頃
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どうなんだろう。 でも溢れると言っても、喪失感はあるみたい。
だから大切な記憶は無くすと哀しいから、作らない。 それが満足かは分からないけど。
僕、外に気分転換に出るよ。 朝には戻るから。 笹舟もついでに流してくる。
ジャグリング褒めてくれて有難う。
[何を願うかは言わぬままに宿を出る**]
(137) 2010/03/26(Fri) 00時半頃
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