244 とある生徒会長の日常
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『あーあー
あれっ、これもう聞こえてる?』
(@0) 2016/01/15(Fri) 00時半頃
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それじゃあ『新入生歓迎会』について おさらいしようか。
[放送部のマイクを少し頂戴して 生徒会長の声が、全校生徒に響き渡る。]
……と、言ってもルールは簡単。 今から我らが誇る部長達には 己が持てる全てをぶつけあい、戦って貰う。
終了のチャイムまで残っていた部が、優良成績部だ。
[途中で気絶する者、負けを認める者 さまざまあれど、最終的に残って居ればいい。]
(@1) 2016/01/15(Fri) 00時半頃
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ちなみに、だ。
前回の優良成績部には通信機が配られてる。 ま、使うも使わないも好きにしてくれて構わないけどな。
[例年勝ち残っている部活は、先に狙われる傾向にあった。 そこで対策として、部同士の連携を取りやすくし 一時共同戦線も張れるようにと、気を回しただけ。
最終的に互いに刃を向ける事になろうと、それはそれだ。]
(@2) 2016/01/15(Fri) 00時半頃
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おおっと、逃げるが勝ちとは言うが 可愛い新入生達も見てるって事を忘れないでくれよ?
[たまにいる、ご褒美欲しさに 逃げに走る者への釘も刺しておきながら。 これは新入生がどの部へ入るか決める為の行事でもある。]
さて、前置きはこんくらいにして。 ……そろそろ見せてもらおうか。 君たちの熱意を。
[前年度の部長達3年生が安心して引退出来るのか。 新入生がどれ程惹きつけられるのか。 それはこの日にかかっている。]
(@3) 2016/01/15(Fri) 00時半頃
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―――今 此処に、
七神学園・新入生歓迎会《セヴンズ・ウォー》の開催を宣言する。
[会長の宣言と共に 高々と打ち上がった花火が、開始の合図だ。**]
(@4) 2016/01/15(Fri) 00時半頃
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………これを付けるのを忘れていた。
[果たしてその声が通じる先は誰であったろう。
編み物人でもない限りは、早々に敵意を向けはしないだろうが**]
……針は磨いてきたかしら。
今年こそ私達の因縁に決着をつけましょう。
[編み物人のテーマは通信機の先にも届いただろう。**]
………そっちこそ。
自分の“糸”に足を取られるなよ。
[通信機から響き渡る編み物人のテーマ。
そして何やらアクシデントが起きたらしい気配に一言。]
………、…。
そうね。焦って目を落としてはダメね。
[少しだけ気まずそうな呟きを零した。]
らしくもない。
……しっかりしてくれよ。
手芸部が好敵手と認めた編み物同好会がそんな事ではな。
[男なりの激励なのか、はさておき。
その顔に暗黒微笑が張り付いている内は大丈夫だろう。きっと。]
……。
貴方が控えていると思えばこそ。
無様な姿は見せたくないのよ。
[先程よりは幾分か余裕を取り戻し。
ふうと、激励の様なそうではないような言葉に小さく息を吐き出す。]
ハカリくん。
ああなってはもやは言葉は通じないわ。
貴方と明乃くんが戦い続ける限り。
暴れ狂い全てを呑み込もうとする。
とても、危険よ。
[色んな意味で。]
手が付けられない!!!!
[ぐ、と呻く声が通信機に響く。]
なんとか宥める方法はないのか!!!
[漫研部の亡霊のような呻き声と共に
何とかしろお前の友人だろとでも言いたそうな声が響く。]
そうね……。
[通信機からの声に少し考え込み。]
萌えの過剰供給《オーバードーズ》。
何かサービスをすれば自滅するかもしれないけど……。
[だが逆に更なる暴走を招く可能性も大ありだ。]
少しばかり苦戦したとはいえ。
まだ倒れはしないようね。
よかった。
[殴りかかる元気な姿に、くすりと笑みが零れた。]
当 たり 前だ ………
[ぜえはあと、言葉とは正反対の息遣いが聞こえる。]
まだ、勝負はこれから……と言いたい所だが
直接対決は今の俺には荷が重すぎる。
………そこで
[ひとつ、言葉を句切り]
中庭に神の像がある。
アレを先に堕とした方がまずは一勝。
……というのはどうだ。
[新入生的にも、神を堕とすなどというパフォーマンスは
恐らく盛り上がるのではないかと思いながら
そんな提案をしてみる*]
乗ったわ。
神を堕とす者は"新入生歓迎会"を制す。
あの像にはそんなジンクスもあるそうよ。
緒戦には相応しい標的だわ。
[毎度毎度壊れては復活する象の噂にはいつしかそんな尾ひれがついて回っていた。]
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