22 共犯者
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
|
−森の中:柊の木−
[ざわざわと森が揺れるのを耳で聞きながら、柊の葉に指先を寄せた。]
「巡礼者」……そう。私は「巡礼者」。 最初からずっとそうだった。
[柊の葉を摘み、そっと口づける。 誰もいないその場所で、イアンはそっと囁く。]
聞こえているのでしょう?「あなた」には。 森に棲まう「あなた」。
(8) 2010/08/06(Fri) 01時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 01時頃
|
−森の中>>11−
……いいえ。 別に貴方に食べられたい訳ではございませんよ。 この祭での出来事を、告発するつもりはございません。 彼女にそう告げたように。
[視線の先には、亡き骸になったマーゴがいる。 そう告げるイアンの表情は、無表情のようであり、また微笑んでいるようでもあった。]
貴方もまた、「かれ」と同じものなのですね。
(14) 2010/08/06(Fri) 01時頃
|
[やはり……。
同胞から微かに感じた匂いはこの男のものだったか。]
|
−夜の森−
[「かれ」と同じだというヘクターの様子をじっと見つめる。ヘクターの口は平時より裂けており、中からは血に濡れた牙が見える。服と手を赤い血で染め上げ、鋭い爪で女の身を引き裂いたのだと容易に判った。]
最初にお会いした時に告げた通りです。 私はこの村の祭を「見に来た」のですよ。 「貴方」の正体と役割を知りたいと思うようになったのは、その後でしたけれど。
森を守護する者。 伝統あるヴァンルナールの一族の御子息が、このような形で森を護っていらっしゃるとは、思いも寄りませんでした。
皮肉ではありません。 合点がいった……という感覚の方が正しいでしょうか。
(20) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
|
|
―森の中 >>21― [頬に赤い血の筋が描かれる。 文字通り「目の前」にあるヘクターの目をじっと覗き込むイアンの顔は、何の色も浮かべてはいなかった。]
いいえ。 私は貴方の村のできごとに対しては、きわめて明確に「傍観者」ですから。必要の無い感傷は抱かないだけです。
ただ……不思議と興味だけは尽きぬのです。 村人に「御使い様」と呼ばれる、あなたがたの正体には。
[森の中を、血の匂いを帯びた生温い風が駆け抜ける。]
村の中に棲まう「御使い様」――…ヒトの姿をしていながらヒトにあらず、神の立場でありながら神の視点にはいない。
ヴァンルナールの家の者は、こうして代々「使い」であったというのだとしたら、それはひどく興味深いのです。
(29) 2010/08/06(Fri) 08時頃
|
|
―森の中 >>24>>25― 「誰の為にこの史実を残すか」……それはひどく難しい問題です。私がこれをただの「仕事」として見られるとしたら、どんなにか楽だったでしょう。
私の興味は、いつの間にか、「ただの秘祭」から「御使い様」と「巡礼者」の関係性にシフトしていったのですよ。その「事実」だけを見届けることしか、今は不思議と考えられません。
私が新聞記者であることが悔やまれます。 学者としてここに来たならば、あなた方をゴシップの世界に投げ込むという可能性を少しは軽減できたというのに。
[ふと自嘲的に笑みを浮かべる。]
ああ、こんなことならば、師匠が私の研究成果を全て盗んでいったことを訴えなければ良かった。
このような人知を超えて起きた世界の話を記録できる栄誉を、私は無駄にしてしまったことを、後悔しているところです。
だから――別に私はあなた方に親愛の情を抱いているわけではない。私は「巡礼者」であっても未だ「生贄」ではありません。
それ故に、私はあなた方に余分な怒りや恐れなどを抱かずに済んでいる。それが、私が「御使い様」と「真摯に向き合っている」ように見える理由なのかもしれません。
(30) 2010/08/06(Fri) 08時頃
|
|
―夜の森 >>28―
[ヘクターの外套の向こうにあったヴェスパタインが、突如視界に入り込む。まるで「かれ」自身が光を放っているように見え、目を細めて微笑んだ。]
こんばんわ、「あなた」。
――…今宵も月が綺麗ですね。**
(31) 2010/08/06(Fri) 08時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 08時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 08時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 12時半頃
|
−昏い森:にて>>38−
……ええ。 もうすぐ月が満ちそうですね。以前「あなた」がそうおっしゃっていた通りに。
[微かに笑い、首を傾げる。]
「あなた」とその同胞の方と、思いもよらぬ頃合いにお会いできましたことを、光栄に思います。
[頬頬が血に染まったまま、イアンはふたりの「御使い」を見つめる。]
今宵の「生贄」は彼女ですか。 ヘクターは随分と親しげだった分、少しだけ不思議ではございますが。
何といいましょうか。 別にヘクターを蔑みたいわけではありません。 ただ……親しい御方をも「生贄」にすることができることに、多少驚いているだけです。**
(39) 2010/08/06(Fri) 13時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 17時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 20時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 21時半頃
|
−夜の森にて:>>45−
……そうですか。 ヴァンルナールは全て人の子。貴方の他を除いては。 貴方の出自は突然変異なのか、或いは血が濃くなったか、それとも養子か何かか……そういうところでしょうか。
[蛇のように胸元を這う指を眺めていたが、己が口にした娘の件で、ヘクターが突如激昂した>>51
イアンは身じろぎせず、黙ってヘクターの双眸を見つめる。シャツは人ならざるものの鋭い爪に裂かれて悲鳴を上げ、胸には赤い傷が刻まれた。]
私は「事情」を申し上げたのみです。 貴方の「事情」の一切は、残念ながら存じ上げません。
(58) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
|
|
−夜の森>>40>>41−
[胸元から血を流しながら、「かれ」の方へと視線を流す。]
……ええ。 古来より、神話の世界のみならず、現世でも「生贄」の習慣はあります。真に信仰に由来するものとしては、己にとって最も大切なものを捧げることで神の赦しを得るという行為を指します。
しかし、飢えに困った末、口減らしの「口実」として、体裁を取るために宗教用語に類似した言葉を当てがって、子を殺害することも可能です。
……「生贄」という言葉は、実に便利なものです。
[くすりと笑い、肩を竦めた。]
しかし、私がしにきたのは、そんな茶飲み話ではございません。
(61) 2010/08/06(Fri) 22時頃
|
|
−夜の森−
……あの時の答えを申し上げに来ました。
「私は、『人ならざるあなた』の正体を知ること」を選んだ。
これが私の本心です。
だからヘクター。 私は貴方の儀式を知ることを望みます。 さあ、その儀式の全貌をお見せください。
(64) 2010/08/06(Fri) 22時頃
|
|
―早朝:教会―
[青年記者は広場には寄らず、教会に置いてあった鞄の中から換えのシャツを取り出し、傷がまだうっすらと痛みの声を上げているのも構わずにそれを纏った。]
……司祭様、ありがとうございました。 本日より、アレクサンデル家にお世話になることになりました。 ええ、資料をお借りすることもできそうですし、良かったです。
[鞄を手にして、ひとつ溜息をつく。]
ああ……それから。 この村で、アクセサリーを作っている方……或いは、その工房をご存じありませんか?
ええ……いえ。 少しだけ……思うところがありまして……
……どうしても、要り用のものがあるのです。
[寂しそうに微笑むと、イアンは教会を足早に去っていった。]
(72) 2010/08/06(Fri) 22時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 22時半頃
|
―アレクサンデル家―
[家主に許しを得て、イアンはアレクサンデルの屋敷の中へと入る。故・村長夫妻の屋敷とは雰囲気が大きく違っていたが、膨大な書物を保管してある書庫があるという点が共通しているという。
あてがわれた部屋に行き、荷物を置くと、続いてオスカーの部屋の扉をノックした。そして、扉越しに声を掛ける。]
……失礼します、オスカーさん。 その……ご気分が優れないとのことを伺って……
もし私がお邪魔でしたら、その時はおっしゃってください。 私ならば大丈夫です、こう見えても結構丈夫にできているのですよ。
それでは、少々書庫をお借りします。 昼頃になったら少し外に出かけて参りますので、それまでの間だけ。
(75) 2010/08/06(Fri) 23時頃
|
|
―アレクサンデル家>>78―
……それはなかなか判断が難しいところですね。
[オスカーの方を振り向き、柔らかな笑みを浮かべる。]
私はここで起こったことを書き記していますが、祭の終わりまで村が閉鎖されている以上、記事を届けるのは祭が終わった後になります。
そして実際にどこまでを記事にするかは、編集長と相談した上で最終的に決定します。なんといっても、ここまで……外の世界で言うところの「人殺し」が連続して起こるとは、思いもよりませんでしたから。
ああ、少なくとも、祭に参加された方のお名前は全て伏せるつもりではあります。もしかしたら、私が書いた記事が、参加した方の今後の人生に悪影響を及ぼすかもしれませんから。扱いは慎重にならざるを得ません。
(82) 2010/08/06(Fri) 23時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
|
―アレクサンデル家 >>84―
え……!?
[森を燃やすという言葉を聞き、息を飲んだ。]
さすがにそれは……まずいですよ。 だって、森にいるのは「御使い様」だけじゃないのですから。他の動物も、木々もある。それに……動物を狩ったり、木々を伐採して生活している方もいます。
オスカーさん。 貴方は村役として、この村を破壊する方向へと突き進んではいけない。貴方は村を護る為に、村役になったのでしょう。森を切り拓きたいと願うならば、兵器や火ではなく、もっと平和な方法を用いなければ。
それに……もし私が書いた内容がろくに本誌に発表されなかったとしても、私が残した「草稿」は残ります。いつか必要な時にそれを開示することだって可能です。その時に、貴方が森を焼いた犯罪者であるのと、立派な村役であるのとでは、説得力は段違いです。
……あとはわかりますね?
(87) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
|
記者 イアンは、双生児 オスカーの目の色を見て、焦りの色を隠せずにいた。
2010/08/06(Fri) 23時半頃
|
―アレクサンデル家 >>91―
……そうでしたか……。 私の浅はかな考えをお許しください。 森があって生活できている方がいれば、その一方で、広大な森の「負の部分」を受けている方もいる。そのことに気づけなかったのです。
やはり森のことは、昨日今日来たばかりの人間には分からないのですね。何事も全てそう……付け焼き刃では理解のしようが無いことばかりだ。
[地下に向かう道のりで、オスカーにぽつぽつと告げる。]
貴方が犯罪者かどうかは、私には裁定できません。 貴方が何の理由もなくニールさんを殺したのなら、私は貴方を責めましょう。ですが、貴方はそうは見えない……
ヒトが為すことには、いかなることにも理由があります。もしかしたら、「御使い様」と呼ばれる者にも。
だから、私は貴方の罪を判断することができません。ましてや貴方は「祭」という文脈でニールさんを「還した」のです。その行為を無条件に責め立てることができるとしたら……それは貴方ご自身の心のみなのですよ、オスカーさん。
(96) 2010/08/07(Sat) 00時頃
|
|
―アレクサンデル家―
――…ホリーさんの件は、心中お察し申し上げます。
[地下書庫の扉が開く。]
私には、あの森の好き嫌いも、善悪も分かりません。私にとっては、「ただそこに森があるだけ」なのです。
ですが、オスカーさんが「あの森を嫌いだ」とおっしゃることを、私は断罪しようとは思いません。そして、大切なお姉さんを喪った……貴方の人間らしい心を、私は馬鹿にしたりはしません。
せめて、ホリーさんが……今の貴方のことを見て哀しまないように……それだけを願っております。
(98) 2010/08/07(Sat) 00時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 00時頃
|
―アレクサンデル家 >>102―
私はね。新聞記者をする前は、学者の卵だったのですよ。 その時代は、フィールドワーク……いわば学問の為の取材を行っていまして。そこでは「現地の方の言葉とルールに従え」とよく言われていたものです。だから「祭」のルールに則った場合、今ここで、貴方をどこまで追求すべきかが分からない。
もし貴方が、外から来た私に、己の罪を詰って欲しいとおっしゃるならば、話は別ですが……それはとても無意味なことです。
[胸ポケットにしまっていた眼鏡をかけ、1冊の本に目を通す。]
ホリーさんが悲しめるかどうか、本当の所は私も分かりません。
ですが様々な宗教において、形は違えど「死後の世界」というものが描かれている。それは大切な人を喪った後の世界を生きる人達の為に生まれた言葉であるかもしれません。その人のことを忘れないようにするために。
だから今はその先人の知恵をお借りしませんか?オスカーさん。ホリーさんの声が聞こえるかもしれないと……
[そう言いかけたところで、オスカーの呟きが聞こえる。とても細くて、弱々しい声が。]
仇を……?
[眼鏡の向こうにあるイアンの瞼が、そっと下りた。]
(111) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
|
|
―アレクサンデル家 >>110―
あ……ミッシェルさん、こんにちわ。 私は本を読ませていただこうかと思ってここに来ていて……
[本を片手に、眼鏡を掛けたまま一礼する。]
あ、そう、だ。 ミッシェルさんにお願いがあるんですけれども、いいでしょうか? その……仕事の依頼といいますか……
(113) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
|
|
―アレクサンデル家 >>121―
………。
[オスカーの言葉には、ただ黙って俯くことしかできなかった。どんなにオスカーが哀しもうと、昨夜、自分が見たことの一部始終を話すことはできずにいたのだ。それ故に、イアンはオスカーを理屈で慰めようとするのだ。]
いいえ……お役に立てず申し訳ありません、オスカーさん。せめて貴方の心が少しでも安らげば……そう願わずにはいられません。
[口をついて出てくるのは本心。 しかし彼らに「かれ」のことを話す訳にはいかない。 ――胸の辺りが、ずきりと痛んだ。]
(124) 2010/08/07(Sat) 01時頃
|
|
―アレクサンデル家 >>120―
ええ、そうですミッシェルさん。 その、貴女の職人としての評判をお聞きしたので、是非。できるならば女性の方にお願いしたいなと思っていたのですよ。
あの……できれば、その……皆様には、くれぐれも、ご内密にお願いしたいのですが……
[眼鏡の向こうにある視線がちらちらと不可思議な動きで泳ぐ。]
……ええと、できれば用途はお察し戴けると助かります。
(125) 2010/08/07(Sat) 01時頃
|
|
―アレクサンデル家 >>122―
え……? ミッシェルさん。それは本当ですか?
どなたなんですか?「御使い様」は!
(126) 2010/08/07(Sat) 01時頃
|
|
―夜の森 >>101 >>129―
……ええ、分かっております。 昼の陽が高く高く昇った頃に、またお会いいたしましょう。
私は、愚かにして現世に縛られた、ヒトの身。 ヒトとしてやり残したことがあるのです。 それを遂げたら、私は「あなた」の元へ参りましょう。
次にお会いするとき、私は――…
[そっと目を伏せ、絞り出すように言葉を紡ぐ。]
――…私はヒトとしての全ての未練を断ち切り、「あなた」の「巡礼者」としてこの大地に立つことになるでしょう。
[そっと目を開けると、そこにはイアンが呼ぶ「あなた」ではなく、「ヴェスパタイン・エーレ」と呼ぶ男が立っていた。]
……では、その時にまた。
[闇へと消える男の背を、黙って見送った。]
(133) 2010/08/07(Sat) 01時半頃
|
|
―アレクサンデル家 >>131 >>134―
ヘクターが……?
[驚きの言葉を漏らすと共に、ミッシェルが告げた名が「かれ」のものではないことに、一瞬だけ安堵してしまう。だが…]
オスカーさん!?
[地下書庫から駆け出すオスカーの姿を認め、後を追う。しかし勝手を知らぬ他人の家の中であるせいか、そこに長年住んでいるオスカーの行方を見失ってしまった。]
あ……ミッシェルさん。 オスカーさんの様子が……。
いえ、分かるんです。彼が何を為したいのか。 ただ、先ほどの様子だと……
[ふるふると首を左右に振り、溜息をつく。]
……少しだけ、恐ろしいのです。 このまま彼が正気を取り戻せなくなるような気がして……
(138) 2010/08/07(Sat) 01時半頃
|
|
―アレクサンデル家―
[オスカーを見失ったイアンは、再び地下書庫に戻っていた。そこで妙にさっぱりした顔をしたオスカーが、こちらを覗いたのだった>>136]
……はい、分かりました。 くれぐれも……お気を付けて。
[オスカーを気遣う言葉を投げかける。だがその胸の内で、イアンは異なることを考えていた。]
(彼が一人で向かって……ヘクターを討つのだろうか? そしてもしオスカーが「もう一人」を見てしまったら? 彼は間違い無く「もう一人」をも告発するだろう。
そうなる前に、私がそれを阻止しなければならない。 「かれ」に知らせなければ……!)
(143) 2010/08/07(Sat) 01時半頃
|
|
―アレクサンデル家・書庫>>139―
……へ?「どっちの側」?
[ぼんやりしていたせいか、ミッシェルの言葉に、間の抜けた答えを返した。]
んー…… 私は「どちら側であるか」を考えてはいけない立場だと思います。 私が「ヒトの身」と「ヒトの魂」を持ち合わせている限りは、ことの様子を見守ることしかできないのですよ。
ぼけーっとしているなあとか思われてしまいそうですけれども、ね。
(145) 2010/08/07(Sat) 02時頃
|
|
あっ!そうだ!
[突然大声を上げたかと思うと、次にはミッシェルに顔を近づけ、ぼそぼそと小声で喋り始める。]
ミッシェルさん。 先ほどの話の続きなんですが……
「飾り職」としての仕事の依頼、です。 こんな場所でお願いするのも変な話なんですが。
あの……ですね。 ネックレスをひとつ、つくって欲しいんですよ。 ……女性に贈る類のものを。
(148) 2010/08/07(Sat) 02時頃
|
|
―アレクサンデル家・地下書庫―
……そうですか。
[ふと表情が緩む。何かを誤魔化そうとして叫んだ己の言葉に、胸が小さく疼いた。]
ええ、できれば今すぐにでも。
[薄闇の中で、ぽつぽつと俯く。]
もし私のリクエストを受けていただけるならば、綺麗な碧色の石を使っていただけませんか?彼女はとても綺麗な碧色の目をしているのです。そして、彼女の身を護ってくれる力を秘めたチャームがあると嬉しいです。
……すみません、我が儘で。
そして、もうひとつ……
[ポケットの中からメモ帳を取り出し、英語で何かを書き付けた。]
(155) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 02時半頃
|
―アレクサンデル家・地下書庫―
[財布から、少し多めに紙幣を取り出す。 そして、英語で書かれたメモと共に、ミッシェルの掌の中に押し込んだ。]
そこには、送り先の住所と名前が書かれています。 できあがったら、私に渡すのではなく、どうかそちらに直接送ってください。
もしかしたら私も命を落としてしまうかもしれない。私は「あの場所」にはもう帰れないかもしれない。
だから……
[薄闇の中で、時折言葉を詰まらせ、声を絞り出すように呟く。イアンの右手は、口許をおさえていた。]
そうなる前に、せめて彼女に…… 私の想いを……偽らざる願いを……
[口許をおさえる指の隙間に、小さな水滴が零れ落ちた。]
(157) 2010/08/07(Sat) 02時半頃
|
|
―アレクサンデル家・地下書庫 >>159―
……ありがとう。 そう言っていただけるだけで、救われる心地がします。
[絞り出すような声で告げると、眼鏡についた水滴を指で払い、ポケットにしまった。]
それではミッシェルさん。 また、今宵の「祭」の時にお会いしましょう。
[読んでいた本を戻し、顔を上げてミッシェルに笑みを見せ、地下書庫を出る。
そしてイアンは、真昼の森の中へと向かっていった――**]
(160) 2010/08/07(Sat) 03時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 03時頃
[ 「大丈夫か」とは尋ねなかった。
ありきたりの慰めの言葉を掛けることもしなかった。]
満月まであと少し。
あと少しでこの儀式も終わる。
[ 労うようにか。励ますようにか。
マーゴの件には触れず、淡々と事実と希望だけを述べた。]
|
―真昼の森―
[ざわざわと揺れる森の影の間を縫うように、青年記者は転た寝をしていたあの倒木の元へとやってくる。]
――…こんにちは。 約束通り、やって参りました。
[森を駆け抜ける風が、そっと頬をなぞる。 イアンは「かれ」の髪がたおやかにそよぐのを、ただじっと見つめて居た。]
(166) 2010/08/07(Sat) 10時半頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 10時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 12時頃
|
−真昼の森>>168−
お待たせしてしまってすみません。 もう、「やり残したこと」は何処にもありません。
[「かれ」というより「ヒト」に近いように見える笑顔を見て、あまり強い感情を見せることなく微笑んだ。]
私もまた、「巡礼者」であり「生贄」となったのです。 この森に「還る」……ああ、私の場合はここで生まれた訳ではないから、「還る」という言葉は正しく無いかもしれませんが……
[柔らかく、悲しげに、微笑む。]
……この森で「眠る」ことも、私は厭わなくなったのです。**
(170) 2010/08/07(Sat) 13時頃
|
|
−真昼の森>>172−
そう……最初はそのつもりだったのです。 そして、それが私の仕事であると、私は今でも認識しております。
ですが……私は同時に気づいたのです。 この森に棲まう絶対的な力を持った「何か」に、私自身が惹かれていることに。そして、それに気づいた上であなたを知る為には、私は「傍観者」ではいられない……いえ、「傍観者」であってはならないのです。
この村に住む人々のように、遠くにいて、あなたをまるで敵(かたき)や悪鬼の如く見つめている立場になれたとしたら、どんなにか楽だったでしょう。
だから、私は私が選び取れる方法で、あなたを知りたい。観察し、分析し、あなたを秘密裏に記録に残したい。悪鬼に魂を売ったと蔑まれても構いません。
それが、今の私の全てなのです**
(174) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
|
―――ああ。
俺とアンタの二人で儀式を終える。
それこそが、それだけが、俺の、願いだ。
[虚空を見つめ、そう同胞に答えた。]
ところで…。
あの男。イアン・マコーミック。
アイツの事はどう思う?
なかなか本音を出さねえ喰わせ者だが。
まさか巡礼に参加するなんてよ。
傍観者なら兎も角…。
もう少しからかってやるべきだったかね。
[イアンから敵意は感じなかったが―――。
彼の真意を少し測りかねているようだった。]
――そう言えば、「宿題」は解けたか?
「ヘクター」。
[ 触れられたくない話題から話を逸らすように、彼は数日前の話()を切り出した。]
復讐…。
[かつて出された「宿題」への答えを、
ぽつ、と口にする。]
復讐…か?
殺された同胞への復讐……。
人の子への…。
それとも森を捨てた同族への…?
[同胞の真意が理解できない。
人の子へ対する怒り
―少なくともヘクターは大きな怒りを抱いていた―
ではなく、なにか別の目的が?]
不正解だ。「ヘクター」。
[ つれない回答が返ってくる。]
答えは、「同属もまた人間と大して変わりはなかった」だ。
村人たちの先祖がこの森に流れ着いたのは、丁度人間たちが次々に森を切り開き、我らを森に棲む魔物、或いはただの害獣として追い立てていった時期に当たる。
人間にとっては人の居ない土地は「誰の所有でもない土地」、勝手に自らのものと宣言してよい土地なのだ。
我らは、聖地を守って一族が死に絶えるまで戦い続けるか、森を捨て種族の誇りを捨てて生き延びるかを考えるところまで追い詰められていた。
そんな時に彼らの一族がここに迷い込んで来たのだ。
彼らは故郷から追放された罪人だった。どこの領地でも受け入れてもらえず、知られれば殺される定めになっていた。
[突然饒舌に語り出した同胞に少し驚き、
じっと話に耳を傾ける。]
彼らを森に住まわせ、村を作る許可を与える。
その代償に、彼らは我らの儀式に生贄を提供する。
我らは彼らを外敵から保護し、彼らが生き延びられるよう手助けをする。
人は我らの領域たる森の深奥を禁忌の地とし、足を踏み入れない。
森を彼らの土地と思わせることで、人間たちの開発から聖地を守る。
それは、一石何鳥もの素晴らしい解決策のように思われたのだ。
実際、数百年間機能してきた。
――綻びは思わぬところにあったのだ。
聖地を守るため、同属の大半は森を離れた。
ヒトはもう我らを神々の眷属とは認めていない。それを我らは、他の数多の土地で行われた蛮行によって、痛いほど思い知っていた。
捕食者と被食者が、支配者と隷属者として一つところに住めば、長い月日の間に必ず人間たちは我らを憎み、倒そうとするようになるだろう。
全ての同属が衝動を抑えておける筈も無いし、かと言って欲望のままに喰い散らかせばどうなるかは火を見るより明らかだ。
だから、少数の守り人を残し、同属たちは他の森や人間の住む村や町に移住していったのだ。
万が一にもこの聖地を喪わないために。
数百年の刻(とき)を経て、ヒトが変わったように、我らもまた変わった。
我らの数は激減した。
その数少ない同胞は大陸中に散り散りとなり、中には海を渡っていった者もいる。
戦火はヒトも我らも関係なく、根こそぎ蹂躙していく。
同属同士の婚姻で生される仔は減り、生み出されるのはヒトの血を引いた者ばかり。
我らはもう、祭祀の周期ごとに儀式に送り出せる人数を確保できない。
そして、この村で信仰が惰性となり、敬神が単なる習慣に変わったのと同じように。
我らもまたヒトの間で暮らし続けるうちに、我らの神である森に対しての尊崇を喪っていったのだ。
彼らが口減らしのために、罪人や厄介者を生贄として送り込んでくるようになったのと同じく、我らが儀式に送り出す巡礼もまた、罪を犯した者や群れに居場所の無いはぐれ者に変わっていった。
――そう、我らとヒトに何も違いもない。
[ 長い語りを終えて、最後にぽつりと呟いた言葉。
それは、慨嘆や悲哀ではなく、単なる事実を確認しているかのように落ち着いた、平淡なものだった。」
[森の守護者である自分達ですら、
信仰を忘れた人の子と同じ、と断罪する
同胞の言葉に衝撃を受けたか。]
そんな……。
だったら…だったらアンタは。
アンタが此処に来た理由は何だ?
ただ、儀式を再び行うだけじゃない。
森を聖地を護る為じゃなかったのか?
…アンタ、一体何と戦っているんだ?
何とも戦っていない。
俺は、最後の祭祀を行うためにこの森に還って来た。
我らが聖地に、聖なる森の神々に、消えていった同胞たちに、捧げる最後の儀式を。
―四夜目の巡礼中・おそらく同胞との会話の後―
俺はあの片割れをやるぜ。
ホリーを襲って正解だったな。
あの感情の高ぶり…。
ノックスより楽しませてくれそうだからな。
アンタはどうだ?
やはりミッシェルか?
それとも趣向を変えてトニーの餓鬼でも喰うか。
[ 彼は同胞を観察するが如く、じっと沈黙している。」
窮鼠猫を噛む、と言う諺もある。
気をつけろ。
[ 少し間を置いて、」
オスカーは思ったよりも脆弱だった……
見るべきものはもう見た。
お前が仕留めるなら譲る。
恐らく最も手ごわいのは、ミッシェルだ。
彼女は冷静だ。
彼女こそが、誰よりも「戦士」の称号に相応しい。
[ 賛辞を送りつつ、温度のない眼差しが彼女を追っている…]
|
―回想:夜の森>>183―
[イアンは、夜の森で娘の肉を喰らう男をじっと見つめて居る。 赤黒い肉の合間から、解剖学の本にある絵と同じように、とぐろを巻いて整然と並んでいる臓器の数々が見えた。
これといって特別な感情を持ち合わせる相手ではないせいか、彼はごくありふれた光景のように、それを見つめる。]
これで彼女は貴方と一体となった……なるほど。 「神」と捉えるべき立場の者と、「ヒト」が一体化する儀式。
だが天に在る神と貴方は違う。貴方はヒトの世で呼吸し、暮らし続けている。つまり貴方達は、厳密には「神」ではない……と捉えることも可能でしょうか。
なるほど。故に貴方達は「カミサマ」ではなく、「ミツカイサマ」と呼ばれているのですね。
――「神の使い」。 「神に近いのに、神ではない者」として。
(210) 2010/08/07(Sat) 17時頃
|
|
―「祭」4日目:真昼の森 >>187 >>190―
……そう、ですか。 これが今、私に言える「全て」なのですよ。
[本心を隠す時は饒舌だと指摘され、イアンはそっと俯く。近づいてくる「ヴェスパタイン」のことは、彼の足音と草が踏まれる音で察知していた。
己がヒトであるが故に、それ以上の言葉を口を突いて外に出すわけにはゆかぬ。それを告げてしまえば、己はただの「理性を失った人間」になってしまう、と――…イアンはそう思っていたのだった。]
(215) 2010/08/07(Sat) 18時頃
|
|
―「祭」4日目:真昼の森 >>192―
[視線を上げると、冷たくも熱い「かれ」の金色の視線が眼前にあった。愉悦に満ちた笑みは、ヒトならざる者の様相をしている。]
「本当のことを話している時に、一番の嘘をついている」……?
[目の前にあるはずの「かれ」の双眸を、まるで深い霧の向こう側にあるかのように、しばし目を凝らして見つめる。だが、]
………っ!
[己の心臓がどくりとひとつ大きく脈動し、呼吸が一瞬止まる。何か言葉を告げようと口を開いても、そこから出るのは熱い溜息ただひとつ。
確かに「かれ」の言う通り、何かを心に秘めた時のイアンはひどく饒舌だ。そしてそれを暴かれた時の彼は、ひどく無防備で、いとも簡単に丸裸にされてしまう。]
わか、り……ました。
[やけに乾いた喉からひり出される言葉は、何の脈絡も無い了解の意。唇を噛み、あの時悪戯に触れられた「かれ」の唇の感触を思い出すまいと、無言で抵抗することしかできずにいた**]
(216) 2010/08/07(Sat) 18時頃
|
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 20時半頃
|
−真昼の森>>222−
[「かれ」の唇が触れそうになった瞬間、全身に巡る血が一気に熱くなった。短い声を上げそうになるのを堪えるイアンの口許に息がかかると、さすがに堪えきれなかったのか、掠れた音が喉の奥から出された。
ぷつり、ぷつりと、糸が切れるような音を立ててボタンが外れる。それはまるで、今までイアン自身が纏っていた、理性や「ペルソナ」類が剥がされてゆく心地に似ていた。]
あ……
[やめてくれ。 そう言おうとしたが、その言葉が何故か出ない。 代わりに、シャツと膚の隙間に差し込まれた「かれ」の手を感じて、思わず身を捩った。]
(225) 2010/08/07(Sat) 21時頃
|
|
−夜の広場にて−
[膚に残る熱が消えぬ。 なのに、夜は残酷にやってくる。]
今宵の空気は、ひどく鋭いですね。 まるで突き刺さるような心地です。
[松明の炎に照らされ、イアンの茶色の目がガラス玉のように輝く。武器を持たぬ彼は、今宵も「傍観者」のふりをして、祭の場に居ようとしていた。]
(228) 2010/08/07(Sat) 21時半頃
|
[ 随分と経ってから、彼はぽつりと呟いた。]
お前がこの村の生まれであれば、最後まで言わないつもりだった。
|
−夜:広場にて− >>230 え……?そうですか? そうですねぇ……もしかしたら、私の命も危ういかもしれないと……そう感じているからかもしれません。
[俯いて、淡々と応える。]
目的…… やっと「御使い様」を討てると……そういうことですね?
[森の奥をじっと見つめた。]
(242) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
−真昼の森>>234−
いえ……そんなことは……っ
[爪の先で微かに傷口を広げられ、淡い息を吐いた。そして、まるでそれを言い訳にするかのように、なぞられる掌の感触に、眉を潜めて目を逸らした。]
(245) 2010/08/07(Sat) 22時頃
|
|
−夜:広場にて− >>246 ああ……いえ。いいんです。 もし間に合えば……と思っただけなので。
できればそれが叶って欲しいのですが、無理強いはいたしません。
……さて。 私達は……武器を振るわぬ類の人間は、森の中に入らない方がいいのでしょうかね?
少し危ない気はするのですが……柊の葉を摘まねばなりませんし……参りましたね。
(256) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
|
|
−真昼の森>>251−
……っ……
[舌が胸を這う感覚に、膝から崩れ落ちそうになる。もしここで倒れこもうものなら、自分は目の前の「かれ」になすがままにされてしまうのは明白だと、本能が警鐘を鳴らす。
ベルトのバックルに、「かれ」の指が掛かる。 何かを制止するように、その上に己の右手を重ね、左手で己の目元を覆った。]
(262) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
|
|
−夜:広場−
……御使い様。 私はそれが居るかどうか、分かりません。
ですが……これまで見た惨劇に名前をつけるとしたら、それが「御使い様の為したこと」ということになるのでしょう……
どうか、お気をつけて。
(265) 2010/08/07(Sat) 23時頃
|
|
−真昼の森>>268−
このまま、なすがままになっては…… 私はあなたの為すこととは無関係に、私の欲望に堕ちるのみです……
私はそれを欲しているはずなのに、別の私がそれを制してしまう……
堕ちることを欲する心と、それを畏れる心で、私の身は引き裂かれそうなのです。
あなたは私に禁断の実を食べろとおっしゃっている。 ……いいえ。あなたは私の「禁断の実」そのものだ。 本当はこの口でそれを味わうことを求めているのに、それを認めるのがひどく恐ろしくて……それをごまかすように、私は詭弁を労するのです。
[「かれ」の手を制する右手をそっと離し、己の目元を隠す左手を下げ、無防備に立ち尽くす。]
(270) 2010/08/07(Sat) 23時頃
|
最後の祭祀……。
[……ああ、そうか。
そう言う事なのか。
頭の何処かで解っていた事なのだ。
もう無理がある、と。
「御使い様」は既に生きながら死んだ存在なのだと。
その緩やかな死は、人の子だけでなく、
自らの仲間達の手でも進行していたのだ、と。]
アンタの言いたい事は、たぶん解った。
だったら俺は…。
――いや、それでも。
俺はアンタに付いていくぜ。
やる事ァ、どっちみち、変わんねえな。
|
−夜:広場−
……ペンは剣より強いと人は言いますが、いざとなったらペンはひどく無力なものですね。
誰かが殺し合いをする今、それを制止することができません。
[悲しげに微笑んで見せると、一方前に歩き出した。]
行きましょう。 このまま朝まで立っていても、何も始まりません。
(274) 2010/08/07(Sat) 23時頃
|
[ 僅かの沈黙。
暫しの間瞑目し、]
……すまないな。
[ それだけを言葉に。]
[……。しばしの沈黙。
きっと口元は笑っていただろう。]
…なら、終わらせようか。
アンタは独りじゃないからよ。
俺たち二人、生きて儀式を終わらせようや。
何言ってんだよ。らしくねえな。
アンタの声を初めて聞いた時、
俺がどんなに嬉しかったか、アンタ知らねえんだろ?
今夜の生贄は、随分活きが良い。
俺も全力で狩りに行く。
また後でな、「ヴェスパタイン」。
そう、だな。
生きて共に。
[ まるで、それが可能だと心から確信しているかのように。]
ああ。また後で。
[ 短い応え。ややあって、付け足すように、]
――ヘクター。
ありがとう。
[ 本物の感謝が滲んでいた。]
|
−真昼の森−
[嘘つきだと己を罵る「かれ」の言葉に、全身の血が凍り付く感覚にも似た恐ろしさを覚えた。胸を荒く吸い付かれる感触に、刹那、無防備に声を上げて身を捩らせたその時、急激に支えを失ってどさりと地面に尻もちをついた。]
生命の雫……命の味…… それを味わうには、私のつく「嘘」が邪魔をすると……私が自分をごまかすその心がそれを不味いものにすると……あなたはそうおっしゃるのですね?
(285) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
|
−夜の森−
[ヘクターが、オスカーとテッドに囲まれて血を流しているのを見つめ、ぽつりと呟く。]
……元より彼らは、同じ村で生まれた同胞…… 不思議ですね。何故かそれを感じさせる暇すら見せず、彼らは互いを憎み、殺そうとしている。
「御使い様」の魔力がもし本当にあるとしたら……もしかしたらこれのことを指しているのかもしれませんね。
(290) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
|
やはり、時は戻らない。
[ テッドの叫びを耳にして、彼は小さな呟きを落とした。]
ドナルド、タバサ、先代様、
俺も、そっちに、還る……から…な。
[そして、最後に一言、敬愛する同胞に。]
わりィ……。
[どうか、アンタは、無事で、いて、くれ。]**
|
−時は少し離れて、深夜−
[イアンは、赤い血を流すヘクターに、1本の煙草と、ジッポの火を差し出した。火に照らされるヘクターの顔は、「悪魔」と呼ばれるそれとは、おおよそ遠い位置にあるもののような、そんな気がした。]
(312) 2010/08/08(Sun) 00時頃
|
1
2
3
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る